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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

IACEトラベル

IACE TRAVEL Corporation.343A · Standard · サービス業

法人出張管理(BTM)の専門会社。オンライン予約システムと24時間体制のオペレーターを組み合わせ、国内外の出張手配を包括支援。

概要

1982年に東京都千代田区で創業したIACEトラベルは、法人顧客向け出張管理(BTM)サービスを主軸とする旅行会社である。2025年4月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場。2026年3月期の連結売上高は30億1500万円、取扱高は266億5800万円に達し、従業員数は137名。クラウド型の出張手配システム「Smart BTM」を自社開発し、オンライン予約と有人サポートを組み合わせたハイブリッドサービスを強みとする。

法人出張の包括管理が収益の柱

当社グループの売上高の74.2%(2026年3月期)を占めるBTMサービスは、契約企業向けに国内・海外出張における航空券、宿泊、JR、Wi-Fiなどの手配を一元管理する。予約方法は、クラウドシステム「Smart BTM」を用いたオンライン手配と、電話やメールでオペレーターが対応するオフライン手配を併用。2026年3月期の月間利用企業社数(MAU)は平均1,249社、予約件数は119,896件で、売上単価は12,923円、売上総利益単価は11,861円と推移している。

5つのサービス群で多様な顧客層をカバー

BTMサービスのほかに、4つのサービスを展開する。官庁・公務サービスは農林水産省や国土交通省内に店舗を構え、24省庁の国内出張指定旅行会社となっている。個人サービスはポータルサイト経由のオンライン予約が主力で、海外パッケージツアーも扱う。米軍サービスは在日米軍基地内に3店舗を持ち、軍人とその家族向けに旅行手配を提供。海外サービスはカナダとメキシコの現地子会社を通じ、日系企業向けに出張手配を行う。

デジタルとヒューマンのハイブリッド戦略

当社は「デジタルサービス」と「ヒューマンサービス」の融合を掲げ、オンライン完結型の予約に加え、複雑な旅程や緊急時の対応では経験豊富な自社オペレーターが24時間365日サポートする。このハイブリッドモデルにより、オンライントラベルエージェントではカバーしきれない顧客ニーズに対応。2023年2月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001)を取得し、データ保護体制も強化している。

売上高営業利益率25%を達成した収益構造

2026年3月期の連結業績は、売上高30億1528万円、営業利益7億5412万円、経常利益7億5514万円、親会社株主に帰属する当期純利益5億2973万円。売上高営業利益率は25.0%、自己資本利益率は14.8%と、いずれも中期目標(2030年3月期に営業利益率27%以上、ROE15%以上)に向けて順調に推移している。総資産は57億7487万円、自己資本は42億9067万円。現金及び預金は15億1238万円と、財務基盤は安定している。

業界の中での役割は法人向け旅行代理店であり、業務出張の包括的なマネジメントサービスを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
30億円
営業利益
8億円
営業利益率
26.7%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
BTM サービス15億円51.7%
個人 サービス4億円13.8%
海外 サービス4億円13.8%
官庁・公務 サービス3億円10.3%
米軍 サービス2億円6.9%
その他1億円3.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01法人企業(BTMサービス)主力

契約企業向けに国内・海外出張の航空券・宿泊手配を提供。クラウドシステム「Smart BTM」によるオンライン手配と、複雑な旅程や緊急対応を担うオペレーターによるオフライン手配を併用。予約管理システム「Travel Manager」で経費精算や危機管理も支援。

主な製品・サービス3
Smart BTM
クラウド型出張手配システム。航空券、ホテル、JR、Wi-Fiなどを一元的に予約可能。予約件数ごとの手数料体系で利用しやすい。
Travel Manager
法人向けクラウド出張管理システム。出張稟議ワークフロー、経費精算、危機管理機能を備える。
Easy Booking
個人事業主や小規模事業者向けのオンライン予約専用サービス。シンプルな操作性が特徴。

02官公庁準主力

中央省庁を中心とした官公庁向けに出張手配を提供。24省庁の国内出張指定旅行会社となっており、省庁内に店舗を構える。公務出張の専門性で信頼を獲得。

主要顧客農林水産省、国土交通省、経済産業省、財務省、防衛省

03個人消費者副次

ポータルサイト経由のオンライン予約を中心に、個人向けに国内外旅行の販売・手配を提供。法人契約企業の従業員向けにプライベート旅行の相談にも対応。

04在日米軍副次

在日米軍基地内に3店舗を展開し、軍人・職員とその家族向けに国内・海外旅行の手配を提供。英語力と米国の商習慣に精通したスタッフが対応。

05海外進出日系企業副次

カナダとメキシコの現地子会社を通じ、現地進出日系企業向けに出張手配を提供。駐在員や留学生向けの個人旅行や日本行き商品も扱う。

製品と技術

クラウド出張手配システム「Smart BTM」

2021年10月にリリースした「Smart BTM」は、法人顧客が自ら航空券、ホテル、JR、Wi-Fiなどをオンラインで予約できるクラウドシステム。外部システムに遷移せず同一画面内で完結する点が特徴で、予約件数ごとに手数料を徴収する従量課金制を採用。他社より安価な手数料設定を目指しており、2026年3月期の月間利用企業社数は平均1,249社に拡大した。システム上からのチャット機能で専任オペレーターに相談することも可能。

出張管理システム「Travel Manager」

2022年12月に提供を開始した「Travel Manager」は、出張稟議のワークフロー、経費精算、危機管理機能を統合したSaaS型のオールインワンツール。出張に関連するバックオフィス業務の効率化と内部統制強化を目的とし、Smart BTMと組み合わせて利用できる。月額課金ではなく、利用企業ごとに契約するサブスクリプションモデルで、新たな収益源として育成中。

小規模事業者向け「Easy Booking」と24時間サポート

個人事業主や小規模事業者向けに、オンライン予約専用の「Easy Booking」を提供。簡単な操作性でシームレスな予約ができることを売りとする。また、全法人顧客向けに自社オペレーターによる24時間365日のサポートデスクを運営。フライトの急な変更やキャンセル、現地トラブル発生時にも対応し、アナログ面でのサービス品質を担保している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がIACEトラベル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17040サン・ライフホールディング66億円9.6倍
22437Shinwa Wise Holdings65億円
37080スポーツフィールド64億円7.7倍
42438アスカネット64億円19.3倍
5343AIACEトラベル63億円11.8倍
67060ギークス63億円9.7倍
7410AGMOコマース63億円16.4倍
82408KG情報63億円12.6倍
99656グリーンランドリゾート62億円12.6倍
104840トライアイズ62億円
119246プロジェクトホールディングス62億円44.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

旅行代理店として千代田区に創業した1982年

1982年2月、東京都千代田区神田神保町に株式会社IACEトラベルを設立。代表取締役は石黒一光、資本金600万円。運輸大臣登録旅行業代理店業(現東京都知事登録旅行業者代理業)第3272号を取得し、旅行代理店として営業を開始した。

一般旅行業免許とIATA認可で事業拡大

1989年3月、旅行業全般を取り扱う目的で運輸大臣登録一般旅行業(現観光庁長官登録旅行業)第883号を取得。1992年7月には日本旅行業協会(JATA)に加盟。1995年8月には国際航空運送協会(IATA)の公認代理店に認可され、パッケージツアーの取り扱いを開始した。

米軍基地と官庁へのサービス展開

1998年10月、神奈川県横須賀市に米軍横須賀基地支店を開設し、米軍基地内での旅行サービスを開始。2009年4月には東京都千代田区に財務省内支店を開設し、官公庁向けサービスの第一歩を踏み出した。その後、農林水産省、国土交通省など複数の省庁で出張指定旅行会社となり、現在は24省庁と取引を持つ。

海外子会社設立とグローバルネットワーク構築

2000年1月、カナダにIACE Travel,Incを設立。2013年8月にはメキシコにIACE TRAVEL MEXICO S.A. DE C.V.を設立し、北米での事業基盤を固めた。両社は現地に進出する日系企業向けに出張手配を提供するとともに、個人旅行や日本行き商品の販売も行っている。

法人向けBTMサービスへの本格シフト(2013年)

2013年4月、個人顧客向けツアー販売から法人顧客向けビジネストラベル・マネジメント(BTM)へと主力サービスを移行。この転換により、法人出張市場に特化した戦略が明確化された。同年8月にはメキシコ子会社を設立し、海外法人顧客へのサービスも拡充している。

クラウドシステム「Smart BTM」でDXを推進

2021年10月、法人向けクラウド出張手配システム「Smart BTM」をリリース。航空券、ホテル、JR、Wi-Fiなどを同一システム内で予約可能とし、出張情報の一元管理を実現。2022年12月には出張管理システム「Travel Manager」も投入し、SaaS型の新たな収益源を開拓した。両システムの導入により、オンライン予約比率が高まり、営業効率が向上している。

東証スタンダード上場と情報セキュリティ認証取得

2023年2月、情報セキュリティマネジメントシステムISMS認証(ISO/IEC 27001)を取得し、データ管理体制を強化。2025年4月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。上場時の増資により資本金と資本剰余金が各4億4464万円増加し、純資産は42億9067万円に拡大した。

年表25件を開く

1980年代

  • 1982年2月創業旅行代理店業を目的として東京都千代田区神田神保町に株式会社IACEトラベルを設立(代表取締役石黒一光、資本金600万円)運輸大臣登録旅行業代理店業(現東京都知事登録旅行業者代理業)第3272号を取得
  • 1988年2月資本金を2,400万円に増資
  • 1988年4月資本金を4,500万円に増資
  • 1989年3月旅行業全般を取り扱うことを目的として運輸大臣登録一般旅行業(現観光庁長官登録旅行業)第883号取得

1990年代

  • 1992年4月本店を東京都千代田区西神田に移転
  • 1992年7月日本旅行業協会(JATA)加盟
  • 1995年3月本店を東京都港区浜松町に移転
  • 1995年8月国際航空運送協会(IATA)の公認代理店に認可。パッケージツアーの取り扱い開始
  • 1998年10月米軍基地でのサービス展開の初店舗として、神奈川県横須賀市泊町に米軍横須賀基地支店を開設
  • 1999年12月M&A本店・本社機能を東京都港区浜松町に統合移転

2000年代

  • 2000年1月創業カナダでの事業展開のためIACE Travel,Incを設立
  • 2003年9月本店を東京都千代田区猿楽町に移転
  • 2006年2月プライバシーマークの認証を取得
  • 2008年6月本店を東京都荒川区西日暮里に移転
  • 2009年4月官庁でのサービス展開の初店舗として、東京都千代田区に財務省内支店を開設
  • 2009年10月資本金を8,000万円に増資

2010年代

  • 2011年8月本店を東京都中央区日本橋馬喰町に移転
  • 2013年4月個人顧客向けのツアー販売から、法人顧客向けのBTM(ビジネストラベル・マネジメント)へと主力サービスを移行
  • 2013年8月創業メキシコでの事業展開のためIACE TRAVEL MEXICO S.A. DE C.V.を設立
  • 2016年5月M&A業務拡大および業務効率向上のため、東京都中央区日本橋馬喰町に本社機能、本店機能、首都圏法人営業部を統合
  • 2017年7月法人向け24時間アシスタントサービスの運用開始

2020年代

  • 2021年10月法人向け海外・国内クラウド出張手配システム「Smart BTM」をリリース
  • 2022年12月法人向けクラウド出張管理システム「Travel Manager」をリリース
  • 2023年2月情報セキュリティマネジメントシステム ISMS 認証(ISO/IEC 27001)を取得
  • 2025年4月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率2030年3月期まで27%以上
  • 自己資本利益率2030年3月期まで15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    BTMサービスのデジタル化推進

    クラウド出張手配システム「Smart BTM」の機能強化と業務自動化により、顧客の利便性と社内生産性を向上。アナログ対応の多い出張手配・管理のデジタル化を推進する。

  2. 02

    MAU拡大と営業・マーケ強化

    新機能開発と積極的な営業・マーケティング活動により、BTMサービスの月間利用企業社数(MAU)を拡大。インターネット広告やSNSを活用した認知度向上と新規顧客獲得を図る。

  3. 03

    バックオフィス向け新サービス展開

    出張管理システム「Travel Manager」をSaaS型で提供し、出張稟議・報告、危機管理、経費精算の統合管理による業務効率化とリスクマネジメントを支援し、新たな収益源とする。

  4. 04

    手数料収入の多様化・安定化

    新たな手配商材の拡充や新サービスの提供により手数料収入を多様化。顧客ニーズ分析に基づくシステム・サービス改善で受注拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で137人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は532万円で、1期前と比べて+3.1%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月51640.015.5144417
2026年3月53240.016.0137584

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率23.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区77百万円
旅行業
主な関係会社
  • 海外
    IACE Travel,Inc (注)2
    Vancouver, Canada · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IACE TRAVEL MEXICO S.A.DE C.V. (注)2
    Aguascalientes, Mexico · 連結子会社
    議決権99.9%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    第33期統合高級課程国外研修支援役務(マレーシア シンガポール)
    防衛省 · 2022-12-21
    805万円
  • 調達
    航空券(スウェーデン・ノルウェー)
    防衛省 · 2025-03-28
    525万円
  • 調達
    第33期統合高級課程国外研修支援役務(イタリア)
    防衛省 · 2023-01-27
    382万円
  • 調達
    新情報セキュリティ基準への対応に係る支援役務(移動支援等)
    防衛省 · 2025-08-22
    270万円
  • 調達
    令和7年度日本・韓国青年親善交流事業に係る国際航空便の手配等に関する支援業務
    内閣府 · 2025-06-09
    245万円
  • 調達
    令和7年度日本・中国青年親善交流事業における日本青年中国派遣に係る国際航空便の手配等に関する支援業務
    内閣府 · 2025-04-25
    161万円
  • 調達
    研修支援役務(那覇)
    防衛省 · 2024-12-18
    85万円
  • 調達
    航空券(ブリスベン)
    防衛省 · 2025-03-19
    76万円
  • 調達
    令和6年度旅費等内部管理業務共通システム(旅費及び謝金・諸手当システム)入力等業務
    経済産業省 · 2024-02-09
    1,550円
  • 調達
    令和5年度旅費等内部管理業務共通システム(旅費及び謝金・諸手当システム)入力等業務
    経済産業省 · 2023-02-21
    1,500円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は30億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.1%、利益が+33.3%。

売上高
+11.1%
30億円
営業利益
+33.3%
8億円
純利益
+25.0%
5億円
営業利益率
26.7%
前期比 +4.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高34億円30億円
営業利益9億円8億円
純利益6億円5億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は8億円、営業利益は2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q15426.73
2026年4Q15426.72
2027年1Q8225.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は7億円から30億円へ4.3倍に増えた。直近期の営業利益率は26.7%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年3月7−2−3
2022年3月6−3−3
2023年3月1722
2024年3月2443
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2025年3月276622.24
2026年3月308826.75

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高30億円のうち、営業利益として残るのは8億円26.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の16.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金23.3%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.3%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.7%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
76.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+19.1pt
26.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.6pt
16.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
14.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は15億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年3月−11−14−1211
2024年3月00−209
2025年3月4−1−1312
2026年3月50−1515

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年3月期の総資産は58億円。このうち返さなくてよい自己資本が43億円で、自己資本比率は74.3%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月31211066.4
2022年3月31181358.0
2023年3月41212051.4
2024年3月43251857.8
2025年3月49292058.4
2026年3月58431574.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
33億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中26位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中289位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.8%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
26.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,317で、1年前と比べて-7.7%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥1,317-0.3%1ヶ月-6.1%1年-7.7%時価総額63億円
過去52週の値幅
安値¥1,121高値¥1,750

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.8倍
PER (会社予想)10.5倍
PBR1.46倍
配当利回り2.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+9.2%上昇し、25日線(1360円)を+3.9%上回る展開。52週高値1750円からは-19.2%の位置。6月末に1411円まで上昇後、1400円台で揉み合い。週足では上昇トレンド継続も、高値圏での出来高減少が懸念材料。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 12.7倍は業界平均22.2倍を下回り、PBR 1.57倍も同平均2.35倍を下回る。ROE 14.8%と高い収益性を有し、配当利回り2.14%は業界平均1.66%を上回る。ただし、売上高が24億円と小規模で、業績のボラティリティには注意が必要。割安だが、規模のリスクを考慮する必要がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.8倍23.4倍
PER (予想)10.5倍
PBR1.46倍3.51倍
ROE14.8%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

旅行需要の回復を背景に成長が加速しているが、競争激化とコスト増が懸念。強気派は、独自の検索技術と高い利便性により市場シェアを拡大できると見る。一方、弱気派は、大手OTA(オンライン旅行代理店)との競争や、旅行需要の変動リスクを指摘。収益性向上の持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 需要回復と拡大

    旅行需要はコロナ前水準に回復し、さらなる成長余地がある。

  • 技術優位性

    独自のアルゴリズムで顧客満足度が高く、リピート率が向上。

  • 高成長の継続

    売上高は3年平均30%増と急成長、営業利益率も改善傾向。

  • 2026年3月期営業利益8億円計画2026年5月決算影響

    営業利益8億円(前期比+33%)、営業利益率26.67%。計画達成でPER改善。

  • 旅行需要回復による増収基調継続影響

    売上高30億円(前期比+11.1%)。インバウンド回復でさらなる上振れ余地。

  • 高ROE14.8%の資本効率継続影響

    PBR1.57倍だがROE14.8%は良好。成長持続でPBR拡大の余地あり。

  • 増配期待と株主還元強化次回決算影響

    配当利回り2.14%、増収増益で増配可能性。株主還元強化が追い風。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    楽天トラベルやエクスペディアなど大手との差別化が困難。

  • コスト上昇リスク

    広告費や人件費の増加が利益率を圧迫する可能性。

  • 需要変動リスク

    景気後退や感染症再流行で旅行需要が急減する恐れ。

  • 旅行業界の季節変動リスク四半期ごと影響

    四半期ごとの業績変動が大きく、特定期の悪化で株価下落リスク。

  • 競争激化による利益率低下不定期影響

    営業利益率26.67%が競争で低下。仮に5%低下で営業利益1.5億円減。

  • 為替変動の影響継続影響

    円高で海外需要減、円安で仕入コスト増。両方向のリスクがある。

  • 市場成長の頭打ち2027年以降影響

    旅行需要回復一巡で成長鈍化。成長率10%割れならPER圧迫。

次の決算で確かめる点
取扱高(GMV)
プラットフォームの成長性を示す最優先指標。
手数料率
収益性の変動を把握するため。
アクティブユーザー数
顧客基盤の拡大状況を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38いまの株価に対する利回りは2.89%。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
2.89%
いまの株価に対して
配当性向
28.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,195人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.3%を占め、残る87.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他95.284.3
事業法人3.87.1
金融機関5.2
証券会社1.7
外国法人1.7
外国人個人1.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01西澤 重治23.46
02灰田 俊也10.86
03IACEトラベル従業員持株会9.67
04横田 卓也3.47
05株式会社アドベンチャー3.46
06株式会社ビジネスマネジメント3.00
07日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.85
08浅生田 和人2.72
09野村信託銀行株式会社(投信口)1.99
10岡部 将朋1.97

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+172%、1株純資産は6期で−18%。直近期のROEは14.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2021年3月−1551,098−13.2
2022年3月−148950−14.5
2023年3月5855211.2
2024年3月9164815.1
2025年3月10475114.8
2026年3月11190014.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額84百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西澤重治代表取締役 社長執行役員591,261,140
灰田俊也取締役 専務執行役員49517,680
横田卓也取締役 上席執行役員50165,600
川中浩平取締役485,600
酒井大輔取締役39
浦部智壽子取締役63
浅生田和人常勤監査役53129,600
和氣大輔監査役58
宮武善樹監査役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3555518
監査役1141414
社外取締役3993
社外監査役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,214字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と当社の連結子会社2社(IACE Travel,Inc、IACE TRAVEL MEXICO S.A. DE C.V.)の計3社によって構成されています。 当社グループは、主に法人顧客をターゲットに、国内・海外出張に係る航空券・宿泊等の手配、出入国情報の提供、査証代行申請、精算代行、危機管理および出張データの提供など、業務出張における包括的なマネジメントサービス(Business Travel Management:以下「BTMサービス」という。)を行っております。近年では当社独自のクラウド出張手配システム「Smart BTM」を開発し、オンライン予約を軸とした顧客企業の業務出張全体の最適化を図るサービスも提供しております。 また、法人顧客向け以外にも、個人顧客向けのパッケージツアーの企画・販売、官公庁や在日米軍向けの旅行サービスの提供を行っております。 当社グループは、旅行業の単一セグメントで2026年3月期の取扱高は26,658百万円となります。5種類のサービスを展開しており、それぞれに特徴があるため、各サービス群についてその特徴を記載します。 (BTMサービス) 当社取扱高の74.2%(2026年3月期において)を占めるメインサービスであり、主にご契約企業向けに国内・海外の出張手配(2026年3月期において海外手配件数シェア64.6%)を行っており、手配の特徴として、予約システムを利用したオンライン手配と、当社オペレーターが電話等で承るオフライン手配を併用している点が挙げられます。 オンライン手配については、2021年10月、顧客企業の業務効率化・省力化と当社オペレーション業務の生産性向上を目的として、クラウド出張手配システム「Smart BTM」をリリースしました。Smart BTMは、従来顧客が電話やEメール等で1件ずつ依頼していた航空券、ホテル、JR、Wi-Fi等の手配を、顧客自身で簡便に予約でき、かつ出張に関する情報を一元管理できるように設計されています。外部の予約システムに遷移することなく、同一システム内で必要な手配を完了できるのが特徴です。料金体系は、初期費用や年間利用料を徴収するのではなく、予約件数ごとに手数料を徴収する仕組みを採用しています。手数料は、多くの企業にとって利用しやすいサービスを目指していることから、他社に比べ安価に設定するよう努めております。 オフライン手配については、複雑な旅程の手配や査証代行申請などオンラインで完結しない手続きにおいてはオペレーターが対応しています。また、オンライントラベルエージェント(インターネット上だけで取引をおこなう旅行会社)では対応できないニーズにも応えるため、当社では自社オペレーターによる24時間対応にて、フライトの急な変更やキャンセル、現地でのトラブル発生時のサポートも行っております。「デジタルサービス」と「ヒューマンサービス」を組み合わせた「ハイブリッドサービス」により、安心・安全な業務出張をサポートします。 また、個人事業主や小規模事業者向けのオンライン予約専用のサービス「Easy Booking」は、簡単な操作性でシームレスな予約体験を特徴としています。さらに、予約管理だけでなく出張に関連するバックオフィス業務の効率化や内部統制の強化を実現するため、法人向けクラウド出張管理システム「Travel Manager」を2022年にリリースしました。このシステムは、出張稟議のワークフロー、経費精算機能、危機管理機能などを備えたオールインワンの出張管理ツールです。当社は多様なシステムソリューションを用意し、顧客のニーズに合わせた柔軟な選択肢を提供しています。 (官庁・公務サービス) 農林水産省内および国土交通省内に店舗を構え、中央省庁を中心に国内・海外出張手配を行っております。特に国内出張では、農林水産省、国土交通省、経済産業省、財務省など24省庁の国内出張指定旅行会社となっております。その他、経済産業省からの旅費関連の申請データ入力代行業務や防衛省等からの団体出張も受けております。公務出張における手配や手続きの専門性を高めることで省庁職員の皆様に信頼される存在を目指しております。なお、各省庁との契約は公募により実施されます。 (個人サービス) 個人顧客向けにポータルサイト経由のオンライン予約をメインチャネルとして、国内・海外旅行の販売・手配を行っております。また、専任スタッフがBTMサービス取引企業の従業員様からのプライベート旅行や団体旅行の相談にも応じており、より細やかなサポートを提供しています。 (米軍サービス) 在日米軍基地内に3店舗を展開し、基地に所属する軍人、職員およびそのご家族に対し、観光や帰省目的での国内・海外旅行手配を行っております。語学力はもちろん、アメリカの商慣習も理解した担当者による接客をおこなっております。なお、米軍との契約は公募入札により実施されます。 (海外サービス) カナダとメキシコに現地子会社があり、現地に進出した日系企業向けに出張に関わる航空券や宿泊等の手配をしています。また、現地に住む駐在員、留学生、日系人向けに個人旅行の手配や外国人向けに日本行き商品の手配も行っております。 事業系統図
経営方針・対処すべき課題3,832字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 また、この目標は現時点の事業環境や経営戦略に基づくものであり、将来の市場環境やその他の要因により変動する可能性があるため、達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社グループは「社会に価値を提供し、幸福を創造することにより、必要とされる存在となる」を企業理念として、「出張をもっとスマートに」をミッションとしております。BTM(ビジネストラベル・マネジメント)サービスをコアサービスとして、当社グループのサービスがより良い社会づくりに貢献し、お客様、お取引先、従業員など全関係者の幸せに寄与し、その結果我々の存在価値を認めて頂けるような企業運営を行ってまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、BTMサービスのデジタル化による競争優位性の強化および社内オペレーションの生産性向上を目指しており、その成果を測る指標として売上高営業利益率および自己資本利益率を重視しております。中期経営計画における2030年3月期の目標として、売上高営業利益率27%以上、自己資本利益率15%以上を掲げております。 また、重要なKPIとして、コアサービスであるBTMサービスのMAU(月間利用企業社数)、予約件数、売上単価および売上総利益単価を設定しております。今後は、「Smart BTM」の新機能開発や営業・マーケティング活動の強化を通じてMAUの拡大を図り、持続的な成長と収益性の向上を目指してまいります。 実績値   2025年3月期   2026年3月期 売上高営業利益率(%)   22.5   25.0 自己資本利益率(%)   14.8   14.8 MAU(社) (注1)   1,125   1,249 予約件数(件)   104,308   119,896 売上単価(円)   12,350   12,923 売上総利益単価(円)   11,563   11,861 (注1)MAU(月間利用企業社数)の期間平均値となります。 (3) 経営環境 業務出張市場においては、オンライン会議への代替、航空券価格や宿泊代金の高止まりにより出張頻度を抑える動きがあるものの、海外進出日系企業における拠点総数は、2024年調査88,452拠点と2019年調査74,072拠点と比較し増加傾向(※1)であり、経済活動におけるグローバル化はますます進んでおります。また、出張を通じて「新たな気づき」「仕事への前向きな態度変容」「偶発的なビジネス拡大」といった副次的な意義を見出していた(※2)とされており、対面コミュニケーションも再評価されております。さらに、人手不足により間接業務の外注化機運は引き続き高水準で推移(※3)しています。出張関連業務をアウトソーシングする流れも出ており、これらを踏まえ、業務出張市場は中長期的に成長していくものと想定しております。 加えて、業務のデジタル化やリスク管理意識の高まりから、社内の出張手続きの電子化、危機管理対応やデータの一元化等に関するニーズも発生してきており、そうした要請に応えていくことにより、当社の存在意義を示すことができるものと考えております。 ※1 外務省「海外進出日系企業拠点数調査」(2025/7/16) ※2 株式会社パーソル総合研究所「出張に関する定量調査」(2024/8/28) ※3 株式会社矢野経済研究所「人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査(2025年)」(2025年4月21日発表)シェアードサービスセンター、学校法人業務アウトソーシング、給与計算アウトソーシング、勤怠管理ASPサービス、企業向け研修サービス、採用アウトソーシング(RPO)、アセスメントツール、従業員支援プログラム(EAP)、健診・健康支援サービス、福利厚生アウトソーシング、オフィス向け従業員サービス(オフィスコーヒーサービスや菓子の配置販売等)、人材派遣、人材紹介、再就職支援の14分野が対象。 (4) 中長期的な経営戦略 当社グループは、2025年3月の取締役会で決定した「Vision2030」として日本の業務出張市場において「BTMで一番多くの企業に利用されるデジタルサービスとなる」を掲げております。これまで培ってきたスタッフによる手配力や対応力と合わせて、アナログ対応が多い出張手配・管理においてデジタル化を推進し、当社グループミッションである「出張をもっとスマートに」を実現してまいります。 BTMサービスでは、クラウド出張手配システム「Smart BTM」を提供しており、当社の知名度向上とともに、出張手配のデジタルソリューションにおける想起ブランドとして「Smart BTM」の認知拡大を図り、更なるユーザー企業数の増加を目指しております。同システムでは、国内・海外航空券、ホテル、JR、Wi-Fi手配などがオンラインで予約できる他、システム上のチャット機能により専任オペレーターに相談することも可能です。また、24時間365日のサポートデスクも付帯しており、出張中のトラブルや、急な変更の場合でも、経験豊富な自社スタッフによりサポートしております。また、出張代金は企業との売掛精算となるため、出張者の立替が不要な点も好評を得ております。また、個人事業主や小規模事業者向けにはオンライン予約専用のサービスとして「Easy Booking」も提供しており、簡単な操作性でシームレスな予約体験を特徴としています。 さらに、バックオフィス向けサービスとして、出張管理システム「Travel Manager」を提供しております。SaaS型の課金体系となっており、当社として新たな収益源となることを目指しております。 同システムでは、出張稟議・報告のワークフロー機能、GPSを用いた危機管理機能、経費精算機能などを備え、出張に関わる業務をオールインワンで管理することが可能で、これにより、重複申請やデータ不一致の防止、海外出張時のトラブルリスクの軽減が図られ、出張管理と経費精算の一体化が実現します。これらの機能を通じて、利用企業の業務効率化、リスクマネジメント、内部統制の強化に寄与するものと考えております。 官庁・公務サービスおよび米軍サービスでは、各組織の特性に応じた接客対応力をさらに向上させ、中長期的な取引の継続を目指します。個人サービスでは、取引企業の従業員向けプライベート旅行のサポートなど、BTMサービスとのシナジーを意識した展開を推進します。海外サービスにおいては、各国で法人向けサービスの強化に注力するほか、カナダでは日本行きインバウンド需要の獲得に向けた取り組みを進めてまいります。 (5) 優先度の高い対処すべき事業上および財務上の課題 当社グループは、主に以下の様な課題に対処すべきと認識しております。なお、以下に記載する課題に関しては、当社グループとして対処すべき優先順位が高いと考えるものから順番に記載しております。 (手数料収入の拡充) 当社グループの収益は主にお客様からの手配手数料等で構成されていますが、今後は新たな手配商材の拡充や新サービスの提供により、手数料収入の多様化と安定性を図ります。そのために、営業活動によって集めた顧客ニーズを分析し、継続的にシステムおよびサービスを改善することで、受注の拡大を図ってまいります。 (デジタルトランスフォーメーションの推進) 主力のBTMサービスにおいて、働き方改革に伴う生産性向上など社会的課題の解決に向け、一層の利便性や効率性を求めるお客様の声が日増しに多くなっており、当社でもクラウド出張予約システム「Smart BTM」の利用企業が増加しております。お客様のニーズを満たすと同時に当社の生産性向上にも寄与すると見込まれることから、引き続き、システムの機能強化、業務の自動化等、デジタル化をより推進してまいります。一方で、24時間365日のサポートデスクやオンライン手配できない場合のオペレーター対応なども引き続き、継続してまいります。 (マーケティングの強化) 法人顧客の新規獲得において、当社グループの認知度向上および信頼性などの企業イメージの向上が重要な要素と考えております。そのために、インターネット広告やSNSの活用など多様なマーケティングを実施し、当社グループが提供するサービス価値を多くのお客様に知って頂くため、マーケティング活動を強化してまいります。 (営業の強化) 新規顧客の獲得や既存顧客の継続的な利用を維持するには営業活動が重要と考えております。営業では旅行業の知識のみならず、お客様の業務・会計システムとのデータ連携に関する知識、ヒアリング力や提案力を含めたコンサルティング能力が求められ、それに対応できる営業人員の育成が課題と考えております。継続的な教育を実施すると共に、顧客企業の利用分析や訪問履歴など営業管理の強化を図ることで、顧客の継続率および満足度上昇に努めてまいります。
事業等のリスク5,668字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応について最大限の努力をする所存であります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。 (1) 事業環境に関するリスク ① 自然災害および国際情勢等について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、地震、台風、洪水等の自然災害や、感染症の流行、紛争、国際的な政治・経済の不安定要因に対応するため、リスクマネジメント体制を強化し、顧客や仕入先の分散、事業拠点の分散、システムインフラの整備、財務健全性の確保などのリスクに対応する施策を実施しておりますが、これらの事象により観光インフラや交通機関の停止、渡航制限、旅行需要の減退が発生する可能性があります。また、海外に子会社を有するため、各国の政治・経済情勢の変化や現地法規制の改定によって事業活動が制限される可能性もあります。予測を超える大規模な事象が発生した場合には、当社グループ全体の業績や事業運営に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 ② 人口動態について (発生可能性:中、発生時期:長期、影響度:中) 当社グループは、日本企業との取引が多く、国内人口の減少や少子高齢化による影響を受けやすい状況にあります。この影響を軽減するため、新規取引先を開拓し取引企業数の拡大に努めており、現在は利用企業数も手配件数も増加しておりますが、国内の労働人口減少に伴い、企業の従業員数が減少することで、全体的な出張需要が縮小する可能性があります。その場合、当社グループの受注が減少し、業績や事業展開に影響を及ぼすリスクがあります。 ③ 市場の動向について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:中) 当社グループは、法人顧客向けサービスを中心に提供しており、企業の購買行動や景気変動などの市場動向に対応し、競合他社に対するサービス競争力を維持するため、定期的に事業戦略を見直していますが、景気後退による出張需要の減少や、出張を代替するサービスの普及により、当社サービスへの需要が低下する可能性があります。その場合、受注の減少が生じ、当社グループの業績や事業展開に影響を及ぼすリスクがあります。 (2) 事業に関するリスク ① 競合について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、競合他社に対して顧客ニーズに応じたシステムソリューションの提供、クラウド出張手配システムのUI/UXの改善および新機能の開発、24時間アシスタントサービスの付帯、割安な手数料設定、専任オペレーターによるオフライン手配などによりサービスや顧客対応の差別化に努めておりますが、既存の旅行会社との競争に加えて、新興企業が革新的なビジネスモデルで市場に参入する可能性や、航空会社等のサプライヤーが直販を強化する可能性、技術の進化が急速に進む中で既存のシステムが陳腐化する可能性もあります。競争が当社の想定以上に激化した場合や技術革新に遅れを取った場合、当社グループの競争力が低下し、業績や事業展開に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 ② 取引先サプライヤーについて (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、旅行関連商品やサービスの提供において、多様なサプライヤーの確保や関係性の強化に努めておりますが、結果として特定のサプライヤーとの取引が多くなる場合があります。これらのサプライヤーに不測の事態が発生した場合や当社との取引条件が変更された場合、当社グループの業績や事業展開に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 ③ 個人情報の漏洩について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、プライバシーマーク(JIS Q 15001)の認定を取得し顧客の個人情報を取り扱う業務において、個人情報保護マネジメントシステムを構築し、社内規程の整備、リスクアセスメント、全従業員への定期的な教育、内部監査、安全管理措置の実施などに努めておりますが、サイバー攻撃や従業員の不正行為、過失による個人情報の漏洩が発生する可能性があります。これにより、社会的信用が失墜し、法的責任や罰則が生じ、当社グループの業績や事業運営に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 ④ システム障害について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、BTMサービスにおいてご契約企業に出張手配システムをご利用いただくため、システムの安定稼働に向けたセキュリティーおよび冗長化等の対策に努めておりますが、システム障害や通信ネットワークの不具合が発生する可能性があります。特に、ハッキングやウイルス感染、自然災害等によるシステム停止が発生した場合、サービス提供に支障をきたす可能性があり、長期化した場合には受注が停止し、当社グループの業績や業務運営に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 ⑤ 公募入札による取引について (発生可能性:高、発生時期:不特定、影響度:中) 当社グループは、官庁および在日米軍との取引において安定した契約を維持するため、対応品質の向上に努めておりますが、これらの取引は公募入札を通じて決定されるため、結果によっては契約が終了または大幅に縮小する可能性があります。また、予算削減や方針変更により公募条件が見直される場合、当社グループの業績や事業展開に影響を及ぼすリスクがあります。 ⑥ 売掛金の比率について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:中) 当社グループは、法人企業との取引が多いため、業界の商慣習や清算業務の効率化を目的として、旅行代金を売掛方式で清算するケースが一般的です。売掛金には顧客企業に請求する旅行代金全体を総額計上する一方で、売上高は「収益認識に関する会計基準」に基づき、企画旅行では総額計上、企画旅行以外の手配では純額計上を適用しています。2026年3月期の売上高に占める純額計上の割合は71.5%、売上総利益に占める純額計上の売上高から構成される割合は92.7%となっております。なお、売上高の計上については、BTMサービス、官庁・公務サービス、海外サービスでは純額計上の割合が大きく、個人サービス、米軍サービスでは総額計上の割合が大きくなっております。 このため、2026年3月期では、売上高3,015,280千円に対し、売掛金3,550,227千円を計上しており、総資産に占める売掛金の割合は61.5%になります。こうした状況を踏まえ、当社では売掛金の管理強化や与信管理に努めておりますが、取引先の業績悪化や破産等により売掛金の回収が困難になる可能性があり、万一、回収不能が生じた場合には、当社グループのキャッシュ・フローや業績に影響を及ぼすリスクがあります。 ⑦ 同一商号による混同について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:中) 当社グループは、「IACEトラベル」の商号で日本、カナダ、メキシコにて事業を展開しておりますが、当社グループとは別にWorld Joint Corp社も「IACEトラベル」の名称を用いてアメリカにて事業をおこなっております。同社とは創業者である石黒一光が創業メンバーとして設立に関与したほか、2007年から2017年まで当社子会社として資本関係を有していた時期もありますが、現在は人的にも資本的にもそれぞれ独立した法人として事業をおこなっております。当社グループがアメリカに進出し事業を展開することに制限はありませんが、現時点では日本国内でのシェア拡大に注力することを優先事項としており、アメリカ市場への進出は計画しておりません。なお、同社とは同社がアメリカ以外の地域で事業を行う場合には、当社の承諾を得た場合を除き、「IACEトラベル」(英語などの表記方法に限らず当該呼称を用いるものを含む)の名称を使用しないことで合意しております。当社では両社の混同を避ける目的から、適切な情報発信、開示体制の構築、定期的なWEBモニタリングを実施し誤解を招く記載に対しては削除依頼をおこなっておりますが、万が一、同社にてブランドイメージを毀損する事案が発生し、当社グループと混同されその情報が拡散した場合には、当社グループの信用やブランドイメージが損なわれ、業績に影響を及ぼすリスクがあります。 (3) 組織体制に関するリスク ① 人材確保・育成について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:中) 当社グループは、持続的な成長のために、採用活動や育成の強化に努めておりますが、労働市場における人材不足や競争の激化により、当社グループが求めるスキルや経験を持つ人材を確保できないリスクや、人材が流出した場合に当社グループの事業運営や将来の成長戦略に影響を及ぼすリスクがあります。 (4) 法規制に関するリスク ① 訴訟等について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、法令および契約の遵守を目的としてコンプライアンス規程を定め、社内教育や体制の強化に努めておりますが、事業活動の中で顧客、取引先、その他の第三者から提供するサービスや品質に関するクレームが発生する可能性があり、これが予期せぬトラブルや訴訟に発展するリスクがあります。これらのクレームや訴訟の内容および結果によっては、当社グループの業績や事業展開に大きな影響を及ぼすリスクがあります。なお、現時点で第三者との間で重要な訴訟・クレーム等はありません。 ② 認可・法規制等について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:高) 当社グループは、旅行業法に基づき観光庁に登録し、5年ごとの更新が義務付けられています。現時点では法令に違反する事実はないと認識しておりますが、万一、同法に基づく登録取消処分を受けた場合、旅行業を営むことができなくなり、当社グループの事業および業績に大きな影響を与える可能性があります。また、旅行業法以外にも、景品表示法、消費者契約法等の法規制のもとで事業を運営しており、また、1995年8月にIATA(国際航空運送協会)から公認旅客代理店として認可を受け、自社で国際航空券の発券業務をおこなっています。これまでコンプライアンス体制を整備し適正な運用に努めておりますが、今後新たな法規制の導入や既存法規制の改廃、解釈の変更が行われた場合、または法令違反が発生し認可が取り消された場合には、当社グループの業績や事業展開に大きな影響を及ぼすリスクがあります。 当社の旅行業に関する登録内容は次のとおりです。 登録区分   登録番号   有効期間   登録行政庁   取消事由 第1種旅行業   第883号   2028年3月9日   観光庁   同法第19条 (5) 会計に関するリスク ① 為替変動について (発生可能性:中、発生時期:不特定、影響度:低) 当社グループは、総仕入額の1%未満ではありますが外貨建の取引に伴い、外貨建の収益・費用および資産・負債が発生しております。これに対して為替レートの変動による影響を軽減するために為替予約等のリスクヘッジに努めておりますが、急激な為替変動があった場合には、当社グループの財政状態および業績に影響を及ぼすリスクがあります。また、在外連結子会社の財務諸表を邦貨換算して連結財務諸表を作成しているため、為替レートが変動した場合にも、当社グループの財政状態および業績に影響を及ぼすリスクがあります。 ② 配当政策について (発生可能性:低、発生時期:不特定、影響度:低) 当社グループは、株主への利益還元を重視し、安定した配当政策を目指しておりますが、業績や財務状況によっては、配当額の減少や一時停止が発生する可能性があります。特に、業績が予想を大きく下回った場合、当初の配当計画を見直すことが求められる可能性があります。また、成長分野への投資や設備投資を優先することで、株主還元が減少する可能性もあり、環境の変化により配当政策に影響を及ぼすリスクがあります。 ③ 固定資産等の減損について (発生可能性:低、発生時期:不特定、影響度:低) 当社グループは、事業運営のためにシステムソフトウェア等の固定資産を保有しています。これらの固定資産については、四半期ごとに減損の兆候を確認し、減損損失の認識および測定をおこなっておりますが、事業計画や市場環境の変化によって、見積もりの前提条件や仮定に変更が生じた場合には、減損処理が必要となる可能性があります。現時点では減損リスクを認識しているものはありませんが、特に、当社グループの固定資産の時価が著しく下落した場合や、事業の収益性が悪化した場合には、減損会計を適用することにより減損損失が発生し、当社グループの業績および今後の事業展開に影響を及ぼすリスクがあります。 ④ 有利子負債について (発生可能性:低、発生時期:不特定、影響度:低) 当社グループは、必要に応じて借入を実施し、これに伴う金利負担に対して財務体質の強化を図り、自己資本と負債のバランスを踏まえた調達を方針としておりますが、金利の上昇や負債の増加により利払い負担が増加した場合、または借入条件や返済条件が厳格化された場合、当社グループのキャッシュ・フローや業績に影響を及ぼすリスクがあります。
経営成績の分析 (MD&A)5,630字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は5,446,416千円と、前連結会計年度末比893,497千円増加しました。これは主に、現金及び預金が338,230千円、売掛金が412,561千円、前払金が81,562千円、未収入金が55,138千円増加したことによるものです。固定資産は328,461千円と、前連結会計年度末比9,598千円減少しました。これは主に、有形固定資産が92千円、無形固定資産が13,112千円増加した一方で、投資その他の資産その他(敷金保証金等)が22,867千円減少したことによるものです。この結果、総資産は、5,774,877千円となり、前連結会計年度末比883,898千円増加しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は1,476,950千円と、前連結会計年度末比551,998千円減少しました。これは主に、買掛金が202,562千円、旅行前受金が44,931千円、賞与引当金が19,575千円、その他(未払費用、未払金等)が177,912千円増加した一方で、短期借入金が1,000,000千円減少したことによるものです。固定負債は7,250千円と、前連結会計年度末から増減はありませんでした。この結果、負債合計は、1,484,200千円となり、前連結会計年度末比551,998千円減少しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は4,290,677千円と、前連結会計年度末比1,435,896千円増加しました。これは主に、上場時の増資と新株予約権の行使により資本金が444,640千円増加および資本剰余金が444,640千円増加、利益剰余金が529,739千円増加、為替換算調整勘定が16,876千円増加したことによるものです。 b.経営成績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、緩やかな回復基調で推移いたしました。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、中東情勢の緊迫化による原油価格上昇や日中関係など懸念も存在しており、依然として不透明な状況が継続しております。 日本政府観光局(JNTO)によれば、2025年4月から2026年3月までの日本人出国者数(推計値)は、円安等の影響で回復に遅れが見られるものの、約1,490万人(前年同期増減率10.5%)となり、前年を上回りました。 また、観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によれば、2025年4月から12月までの延べ旅行者数のうち、国内(宿泊)の出張・業務目的による人数は、約3,531万人(前年同期増減率1.0%)となり、海外の出張・業務目的による人数は、約249万人(前年同期増減率6.4%)となり、いずれも前年を上回りました。 このような状況下、当社グループの業績は下記のとおりです。 当連結会計年度   売上高(百万円) 実績   前年同期比(%) BTMサービス   1,549   20.3 官庁・公務サービス   333   23.8 個人サービス   403   △8.3 米軍サービス   197   16.3 海外サービス   385   △7.0 その他   146   29.7 合計   3,015   11.9 BTMサービスは、クラウド出張手配システム「Smart BTM」の利用企業が堅調に増加し、平均月間利用企業社数は1,249社(前年同期増減率11.0%)となりました。これに伴い、予約件数も119,896件(前年同期増減率14.9%)に増加しました。さらに、単価は12,923円(前年同期増減率4.6%)と増加し、売上高は前年同期増減率20.3%となりました。官庁・公務サービスは、国内出張および団体の受注が増加し、売上高は前年同期増減率23.8%となりました。個人サービスは、海外パッケージツアーの受注が減少し、売上高は前年同期増減率△8.3%となりました。米軍サービスは、国内パッケージツアーや団体の受注が増加し、売上高は前年同期増減率16.3%となりました。海外サービスは、メキシコ子会社での法人出張受注が減少したことから、売上高は前年同期増減率△7.0%となりました。 以上の結果、当連結会計年度における連結業績は、売上高は3,015,280千円、営業利益は754,129千円、経常利益は755,140千円、親会社株主に帰属する当期純利益は529,739千円となりました。なおセグメントの業績については、当社グループは単一セグメントであるため、記載を省略いたします。 以上を踏まえた、当連結会計年度の業績は次のとおりであります。 前連結会計年度(2025年3月31日)(千円)   当連結会計年度(2026年3月31日)(千円) 売上高   2,694,038   3,015,280 営業利益   607,276   754,129 経常利益   587,360   755,140 当期純利益   394,722   529,739 親会社株主に帰属する当期純利益   394,722   529,739 なお、セグメントの業績については、当社は単一セグメントであるため、記載を省略いたします。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、1,512,388千円と前連結会計年度末比337,598千円増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益755,140千円の計上に加え、売上債権の増加409,766千円、未収入金の増加55,157千円、前払金の増加79,710千円、仕入債務の増加201,037千円、旅行前受金の増加44,635千円、法人税等の支払241,704千円の要因から、454,529千円の収入(前年同期は409,810千円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出45,575千円、敷金保証金の差入による支出2,665千円、敷金及び保証金の回収による収入1,327千円、保険積立金の解約による収入52,574千円により3,387千円の収入(前年同期は64,747千円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少1,000,000千円、株式の発行による収入889,280千円により133,160千円の支出(前年同期は88,900千円の支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、生産実績は該当がありません。 b.受注実績 当社グループでは、受注から役務提供までの期間が短いため、受注実績に関する記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(千円)   前年同期比(%) 旅行業   3,015,280   11.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針および重要な会計上の見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用・負債および収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 a.財政状態の分析 前述の「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 売上高は3,015,280千円(前連結会計年度比11.9%増)となりました。主な要因は、BTMサービスにおけるクラウド出張手配システム「Smart BTM」の利用企業が順調に増加したことで、予約件数・単価がともに増加したことによるものであります。 (売上原価および売上総利益) 売上原価は688,013千円(前連結会計年度比2.0%増)となりました。主な要因は、企画旅行販売の取り扱いが増加したことによるものであります。これらの結果、売上総利益は2,327,267千円(前連結会計年度比15.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 販売費及び一般管理費は1,573,137千円(前連結会計年度比11.4%増)となりました。主な要因は、給与のベースアップによる人件費の増加、ソフトウェア開発や社内システム整備によるシステム関連費の増加、セールス活動、展示会出展による広告・マーケティング費用の増加、租税公課等に増加によるものであります。 これらの結果、営業利益は754,129千円(前連結会計年度比24.2%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用および経常利益) 営業外収益は31,171千円(前連結会計年度比620.3%増)、営業外費用は30,160千円(前連結会計年度比24.4%増)となりました。これは主に保険解約による返戻金の増加や東京証券取引所スタンダード市場への上場申請に伴う上場関連費用の増加によるものであります。これらの結果、経常利益は755,140千円(前連結会計年度比28.6%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等は、225,400千円(前連結会計年度は192,637千円)となりました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は529,739千円(前連結会計年度比34.2%増)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 前述の「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源および資金の流動性の分析 当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金および設備投資であります。当社グループの資金の源泉は主として、自己資金による充当、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達によっております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,512,388千円となり、将来資金に対して十分な財源および流動性を確保しております。 (3) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況  3 事業等のリスク」に記載の通りであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況  1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (4) 現状の経営環境および将来見通し 当社の主力サービスであるBTMサービスにおいては、出張手配クラウドサービス「Smart BTM」を中心に利用が堅調に増加しております。一方で、中東情勢を背景とした原油価格の高騰に伴う航空運賃への影響など、不透明な要因が存在しております。これらの要因については現時点で先行きを見通すことは困難でありますが、2026年6月末頃までに収束し、航空運賃も段階的に正常化するとともに、企業の出張需要に与える影響は限定的であることを前提としております。 2027年3月期通期の連結業績予想は、売上高は3,375百万円、営業利益900百万円、経常利益900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円と予想しております。 上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。今後、連結業績予想を修正する場合は、その時点で速やかに開示します。 (5)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標については、売上高営業利益率、自己資本利益率および当社コアサービスであるBTMサービスおけるMAU(月間利用企業社数)の期間平均値、予約件数、売上単価、売上総利益単価です。各数値は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載しております。

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出典

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