本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

プロジェクトホールディングス

ProjectHoldings,Inc.9246 · Growth · サービス業

大企業のミドル層にDXコンサルティングを提供し、IT人材の常駐支援や健康経営支援までを組み合わせて事業成長を後押しするDX総合支援企業。

概要

プロジェクトホールディングスは2016年に東京都港区で創業したDX関連の業務支援サービス企業である。2021年に東京証券取引所マザーズに上場し、その後グロース市場に移行。2025年12月期の連結売上高は約55億円、従業員数は350名。コンサルティング、テクノロジー、HRの3セグメントで事業を展開し、デジタルトランスフォーメーション事業が収益の7割超を占める。持株会社体制を採用し、子会社を通じて各サービスを提供している。

デジタルトランスフォーメーション事業が収益の72.7%を占める

主力のデジタルトランスフォーメーション事業は、コンサルティングサービス、マーケティングサービス、UIscopeサービスの3つで構成される。2025年12月期の同事業の売上高は3,987,016千円でグループ全体の72.7%を占める。コンサルティングサービスは既存顧客の事業変革支援が堅調で、売上高3,883,648千円(前年同期比11.7%増)と成長した。一方、マーケティングサービスは子会社譲渡の影響で前年同期比80.9%減、UIscopeサービスも37.4%減となったが、セグメント利益は651,769千円(前年同期比75.3%増)と大幅に改善した。収益性向上を目的に、社内コンサルタントの稼働適正化や外注比率低減を推進した結果である。

持株会社と3つの子会社で構成されるグループ

プロジェクトホールディングスは2024年1月に吸収分割により持株会社体制へ移行した。グループは当社と3つの連結子会社(株式会社プロジェクトカンパニー、株式会社アルトワイズ、株式会社Dr.健康経営)で構成される。プロジェクトカンパニーはデジタルトランスフォーメーション事業の中核、アルトワイズはDX×テクノロジー事業(システム開発・テスト等)、Dr.健康経営はDX×HR事業(産業医紹介・健康経営支援)を担う。過去にはHRソリューションやデジタルマーケティングの子会社も保有していたが、2024年に全株式を譲渡し連結範囲から除外している。

収益構造はコンサルティング主体でAI分野にも注力

グループの収益の大半は、コンサルタントの稼働を人月単位で提供するモデルから生まれる。2025年12月期の連結業績は売上高5,485,518千円(前年同期比3.9%増)、営業利益155,681千円(前年は187,748千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益126,639千円(前年は393,640千円の損失)と黒字転換した。経営指標として従業員数とコンサルタント単価を重視しており、2025年1月にはAIコンサルティング本部を新設するなど、生成AI関連の需要取り込みにも注力している。人材採用と育成、離職抑制を課題とし、マネージャー人材の確保に取り組む。

業界の中での役割は大企業のDX推進を支援するコンサルティングファームであり、IT人材サービスや健康経営サービスも提供にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
55億円
営業利益
2億円
営業利益率
3.6%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01大企業(製造・金融・サービス等)主力

主に部課長などミドル層を対象に、DXによる新規事業開発や既存事業変革、業務改善を支援。経営コンサルティングとは異なり、現場に寄り添った実行支援を強みとする。AI活用推進支援やマーケティング支援、UI/UX改善サービスも提供。

主な製品・サービス3
コンサルティングサービス
DXを通じた新規事業開発・既存事業変革・業務改善を支援。AIコンサルティング本部によるAI利活用推進支援も。
マーケティングサービス
戦略検討から実行まで一貫して支援。カスタマージャーニー整理、広告戦略、KPI設計、仮説検証などを実施。
UIscopeサービス
スマートフォンアプリやサイトのUI/UXをテスターの操作録画と解析により改善するユーザビリティテストサービス。

02IT企業(ソフトウェア開発・テスト)準主力

IT企業を顧客に、プログラミングスキルを持つエンジニアが常駐し、システム開発・運用保守・ソフトウェアテスト業務を支援。DXコンサルティング案件の下流工程を担うシナジーも生まれている。

主な製品・サービス1
テクノロジーサービス
エンジニアの常駐によるシステム開発、運用保守、テスト業務の支援。

03企業の人事労務部門副次

産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」を主軸に、従業員の健康管理やメンタルヘルスケアを支援。保健師の派遣や健康経営課題の解決支援も行う。

主な製品・サービス2
産業医コンシェルジュ
産業医紹介サービス。企業の健康管理やメンタルヘルスケアを支援する。
保健師コンサルティングサービス
専門資格を持つ保健師を企業に派遣し、健康経営に関する課題解決を支援する。

製品と技術

リモート型ユーザビリティテストサービス「UIscope」

UIscopeは、スマートフォンアプリやWebサイトに特化したリモート型のユーザビリティテストサービスである。テストユーザーであるUIscopeモニターの操作画面を録画し、その行動を解析することでUI/UXの改善点を定性的に評価する。2018年に事業譲受により獲得したこのサービスは、これまでの案件実績から蓄積したノウハウを強みとし、スポット調査から中長期的な改善支援へのアップセルにも成功している。2025年12月期の売上高は15,651千円と減少したが、継続的に提供されている。

産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」を軸としたヘルスケア

DX×HR事業の中核である株式会社Dr.健康経営は、産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」を主軸に、企業の健康経営を支援している。ストレスチェック制度の義務化や働き方改革、テレワーク普及を背景に需要が拡大。専門資格を持つ保健師を派遣する「保健師コンサルティングサービス」も提供している。2025年12月期のヘルスケアサービスの売上はセグメント全体で3.9%を占めるに留まるが、安定したニーズがある。

DXコンサルティングとAIコンサルティングの2軸

デジタルトランスフォーメーション事業の中核であるコンサルティングサービスは、主に大企業の部課長層を対象に、DXを通じた新規事業開発や既存事業変革、業務改善を支援する。2025年1月にはAIコンサルティング本部を新設し、生成AIを含むAI技術の利活用推進の旗振り役として、顧客企業内でのAIプロジェクトの推進を支援している。従来の経営層向けコンサルとは異なり、現場に深く入り込み伴走するスタイルを特徴とし、同事業の売上高の大半を占める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

小規模だが再生途上、低収益で課題山積

土木・建築分野のマネジメント事業を展開するが、売上高は2023/12期の63億円から2024/12期に53億円へ減少し、営業赤字を計上した。ライバルの応用地質が同分野で700億円規模と圧倒的な差を付けられており、規模の面で大きく劣る。2025/12期には黒字転換の見込みだが営業利益率は3.64%と低く、依然として収益力が弱い。同業のジンジブやダイブグループもサービス業で競合しており、差別化やコスト削減が急務である。

強み

  • 建設業界向けの業務支援で一定の実績を積み、顧客との関係を構築。
  • 2025/12期は売上高が回復し、営業損益が黒字化する計画。
  • 小規模組織を活かし、ニッチな需要に素早く対応できる柔軟性。
  • グループ会社との協業により、幅広いサービス提供が可能。

課題

  • 営業利益率が数%に留まり、規模拡大しても利益が伸び悩む構造。
  • 応用地質など大手と売上高で10倍以上の差があり、競争力に課題。
  • 赤字からの回復途上で、安定した収益基盤の構築が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がプロジェクトホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
1343AIACEトラベル63億円11.8倍
2410AGMOコマース63億円16.4倍
32408KG情報63億円12.6倍
49246プロジェクトホールディングス62億円44.0倍
59656グリーンランドリゾート62億円12.6倍
64840トライアイズ62億円
76546フルテック62億円89.4倍
87079WDBココ62億円9.1倍
92373ケア2161億円52.2倍
10480Aリブ・コンサルティング60億円11.3倍
119162ブリーチ59億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

新規事業コンサルティング会社として創業した2016年

2016年1月、新規事業に対するコンサルティング事業とインターネットメディアのコンサルティング事業を目的として、東京都港区虎ノ門に株式会社プロジェクトカンパニー(資本金400千円)を設立した。創業当初は少人数でのスタートだったが、事業拡大に伴い同年10月に本社を西新橋へ移転。その後も2017年6月に西新橋内で、2019年6月には六本木へと移転を重ね、規模を拡大していった。

UIscopeの譲受で製品サービスを獲得した2018年

2018年6月、株式会社InnoBetaよりWebサイト・スマートフォンアプリ等のリモート型ユーザビリティテストサービス「UIscope」に関する事業を譲り受けた。これにより、従来のコンサルティングに加えて、自社サービスを持つこととなった。UIscopeは、テストユーザーの操作を録画・解析しUI/UXを改善する独自性のあるサービスで、その後も顧客のアップセルにも活用されている。この譲受が、後のサービスライン拡充の第一歩となった。

上場とM&Aによる事業拡大期(2021-2022年)

2021年9月、東京証券取引所マザーズに上場した。2022年4月の市場区分見直しによりグロース市場に移行。同年、HRソリューション領域の株式会社uloqo(後のプロジェクトHRソリューションズ)を子会社化し、人事領域に進出。さらに7月にはITコンサルティングの株式会社プロジェクトパートナーズとデジタルマーケティングの株式会社プロジェクトデジタルマーケティングを新設、10月にはSES事業の株式会社クアトロテクノロジーズ(後のプロジェクトテクノロジーズ)を子会社化し、事業領域を急速に拡大した。

子会社再編と持株会社体制への移行(2023-2024年)

2023年1月、複数の子会社の商号を変更(プロジェクトデジタルマーケティング→DCXforce、クアトロテクノロジーズ→プロジェクトテクノロジーズ、uloqo→プロジェクトHRソリューションズ)。4月には株式会社Dr.健康経営と株式会社アルトワイズを子会社化。5月に分割準備会社を新設し、2024年1月に吸収分割を実施して持株会社体制へ移行。商号を株式会社プロジェクトホールディングスに変更し、事業子会社を株式会社プロジェクトカンパニーとした。同時に本社を麻布台へ移転した。

不採算子会社の譲渡と収益性重視への転換(2024年)

2024年5月、株式会社プロジェクトHRソリューションズ(旧uloqo)の全株式を譲渡し連結範囲から除外。同年12月には株式会社DCXforce(旧プロジェクトデジタルマーケティング)の全株式も譲渡した。これらの事業はHRソリューションやマーケティング領域であったが、収益性改善のための選択と集中の一環とみられる。また2024年10月には子会社の株式会社ポテンシャルを吸収合併するなど、グループ内の再編を進め、収益基盤の強化を図った。

年表18件を開く

2010年代

  • 2016年1月創業新規事業に対するコンサルティング事業、インターネットを活用したメディアへのコンサルティング事業の運営を目的として、東京都港区虎ノ門に株式会社プロジェクトカンパニー(資本金400千円)を設立
  • 2016年10月事業拡大に伴い、本社を東京都港区西新橋に移転
  • 2017年6月事業拡大に伴い、本社を東京都港区西新橋内で移転
  • 2018年6月株式会社InnoBetaより、Webサイト・スマートフォンアプリ等のリモート型のユーザビリティテストサービス「UIscope」に関する事業を譲受
  • 2019年6月事業拡大に伴い、本社を東京都港区六本木へ移転

2020年代

  • 2021年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2022年4月M&A東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行 HRソリューション領域においてサービスを展開する株式会社uloqoを子会社化
  • 2022年7月子会社として、IT領域のコンサルティング事業を行う株式会社プロジェクトパートナーズ及び、デジタルマーケティング事業を行う株式会社プロジェクトデジタルマーケティングを新設
  • 2022年10月M&A株式会社cuatro pistasから事業を譲受し、システム開発やソフトウエアテスト等を中心に、SES事業を展開する株式会社クアトロテクノロジーズを子会社化
  • 2023年1月商号変更株式会社プロジェクトデジタルマーケティングを株式会社DCXforceに商号変更 株式会社クアトロテクノロジーズを株式会社プロジェクトテクノロジーズに商号変更 株式会社uloqoを株式会社プロジェクトHRソリューションズに商号変更 子会社として、地方学生と成長企業の結び付きに資することを目指し、新卒採用コンサルティング事業を行う株式会社ポテンシャルを新設
  • 2023年4月M&A法人顧客に対して産業医の紹介やストレスチェックなど従業員のメンタルヘルスに係る事業を展開する株式会社Dr.健康経営を子会社化 システム開発領域を中心にSES事業を展開する株式会社アルトワイズを子会社化
  • 2023年5月持株会社体制への移行を目的として、分割準備会社である株式会社プロジェクトカンパニー準備会社(現株式会社プロジェクトカンパニー)を新設
  • 2023年7月M&A当社の完全子会社である株式会社プロジェクトパートナーズを吸収合併
  • 2024年1月商号変更株式会社プロジェクトカンパニー準備会社(現株式会社プロジェクトカンパニー)との間で吸収分割を行い、持株会社体制に移行 株式会社プロジェクトカンパニーを株式会社プロジェクトホールディングスに商号変更 株式会社プロジェクトカンパニー準備会社を株式会社プロジェクトカンパニーに商号変更 事業拡大に伴い、本社を東京都港区麻布台へ移転
  • 2024年3月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2024年5月株式会社プロジェクトHRソリューションズ(旧株式会社uloqo)の全株式を譲渡し、連結範囲から除外
  • 2024年10月M&A当社の完全子会社である株式会社ポテンシャルを吸収合併
  • 2024年12月株式会社DCXforce(旧株式会社プロジェクトデジタルマーケティング)の全株式を譲渡し、連結範囲から除外

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    プロジェクト型人材の育成

    新卒・第二新卒を中心に採用し、人事評価制度改革やHRポリシー策定を通じて、コンサルティング基本スキルと事業創造を牽引するソフトスキルを備えたプロジェクト型人材を育成する。離職率抑制も重視。

  2. 02

    新規事業開発による高付加価値化

    DXコンサルティングでは対応しきれない専門テーマに対し、エキスパート機能を立ち上げ、高付加価値なコンサルティングを提供。さらに、顧客の共通ニーズに基づきスケーラブルなソリューションを開発・提供する。

  3. 03

    技術革新への適応

    AIをはじめとする技術革新に対応するため、最新技術を活用できる人材の育成・獲得を進め、競争力を維持・向上させる。

  4. 04

    内部管理体制とガバナンス強化

    グループ全体の内部統制・コンプライアンスを徹底するとともに、ハラスメント対策や取締役会の監督機能強化など、コーポレートガバナンスの向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で350人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は666万円で、4期前と比べて+21.2%平均年齢は33.3歳、平均勤続年数は2.1年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月54927.31.564
2022年12月55527.81.4167
2023年12月53927.31.8239
2024年12月61831.32.0255−78
2025年12月66633.32.135057

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率57.1%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
株式会社プロジェクトホールディングス — 東京都港区533百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    株式会社プロジェクトカンパニー
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アルトワイズ
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Dr.健康経営
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBIホールディングス株式会社
    東京都港区 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は55億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+3.8%。

売上高
+3.8%
55億円
営業利益
2億円
純利益
1億円
営業利益率
3.6%
前期比 +7.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高66億円55億円
営業利益5億円2億円
純利益3億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は32億円、営業利益は1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+18.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q15213.31
2023年2Q16212.51
2023年3Q16318.82
2023年4Q162
2024年1Q1400.00
2024年2Q13−2−15.4−1
2024年4Q2600.0−3
2025年2Q2700.00
2025年4Q2827.11
2026年2Q3213.10

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は1億円から55億円へ55.0倍に増えた。直近期の営業利益率は3.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月100
2018年12月400
2019年12月700
2020年12月1121
東京証券取引所マザーズ市場に上場
2021年12月2154
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行 HRソリューション領域においてサービスを展開する株式会社uloqoを子会社化
2022年12月4497
法人顧客に対して産業医の紹介やストレスチェックなど従業員のメンタルヘルスに係る事業を展開する株式会社Dr.健康経営を子会社化 システム開発領域を中心にSES事業を展開する株式会社アルトワイズを子会社化
2023年12月6386
当社の完全子会社である株式会社ポテンシャルを吸収合併
2024年12月53−2−2−3.8−4
2025年12月55213.61

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高55億円のうち、営業利益として残るのは2億円3.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.6%35億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.7%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.6%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.9pt
3.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.2pt
1.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.2pt
5.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが6億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は21億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月00103
2020年12月2−1317
2021年12月4011422
2022年12月8−124−422
2023年12月5−77−228
2024年12月−100−126
2025年12月60−11621

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は46億円。このうち返さなくてよい自己資本が23億円で、自己資本比率は48.6%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月10140.1
2018年12月41335.7
2019年12月62436.7
2020年12月115645.1
2021年12月2821775.0
2022年12月43281565.1
2023年12月57273046.4
2024年12月55223340.5
2025年12月46232448.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
15億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
24億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中304位あたり、逆に低いのはROE534社中417位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.6%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,127で、1年前と比べて-14.0%過去52週の値幅のなかでは40%の位置にある。

¥1,127+1.6%1ヶ月+4.4%1年-14.0%時価総額62億円
過去52週の値幅
安値¥948高値¥1,394

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)44.0倍
PER (会社予想)17.6倍
PBR2.62倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1079円で、25日移動平均線(1037.44円)を4.0%上回り、75日線(1022.6円)も上回っています。52週高値(1394円)からは22.6%下落、52週安値(948円)からは13.8%上昇と、戻り基調にあります。7月2日の1039円から上昇トレンドに入り、8月3日に1088円まで上昇、その後も高値圏で推移しています。出来高は増加傾向で、8月3日には2300株と活況です。RSIは69.01と買われすぎ圏に近づいています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER 45.7倍は業界平均22.44倍の約2倍、PBR 2.48倍は平均3.19倍を下回るものの、ROE 5.6%は低水準で収益性に見合わない。直近赤字から回復途上だが、売上高は減少傾向で、ネット利益も1億円と小規模。割高感が強く、配当利回りはゼロで株主還元も乏しい。成長期待が価格に織り込まれているが、業績裏付けが弱く「割高」と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)44.0倍23.4倍
PER (予想)17.6倍
PBR2.62倍3.51倍
ROE5.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績悪化からの回復が投資論点。強気派は、売上の下げ止まりと営業黒字化への転換過程にあり、今後の改善に期待できるとみる。一方弱気派は、赤字の常態化リスクや競争激化による収益悪化を懸念し、成長シナリオが見えにくいと判断する。人材派遣業界の需給動向や、事業ポートフォリオの見直しが鍵を握る。

プラスに働く材料7
  • 業績改善への期待

    直近で赤字から黒字転換し、売上も増加に転じる兆し。

  • 需要の底堅さ

    働き手不足が続く中で、人材派遣の需要は安定的に存在。

  • バリュエーション

    PBR2.48倍と割高感はあるが、市場が成長を織り込む余地。

  • 営業損益が-2億円から+2億円へ黒字転換通年影響

    営業利益は-2億円→2億円、純損益は-4億円→1億円へ改善した。

  • 売上高55億円と増収に転換通年影響

    売上高は53億円から55億円へ3.8%増加し、減収に歯止めがかかった。

  • 営業利益率3.64%まで黒字化通年影響

    営業利益率は-3.77%から3.64%へ転換し、収益力が回復した。

  • 赤字脱却で業績懸念が後退継続影響

    純損益1億円と黒字圏を維持し、信用面の不安が和らぐ。

マイナスに働く材料7
  • 業績不安定

    前期に赤字を出し、収益の変動性が高くリスクが大きい。

  • 競争激化

    人材サービス業界は競争が厳しく、価格競争に陥りやすい。

  • 成長鈍化

    売上高が減少しており、成長戦略が見えにくい。

  • PER45.7倍とバリュエーションが割高通年影響

    純利益1億円に対し時価総額59億円、PER45.7倍と株価が先行する。

  • 売上高は2023年12月期の63億円を下回る通年影響

    売上高は63億円→53億円→55億円とピーク水準を回復していない。

  • 配当利回りが示されず無配の可能性継続影響

    配当利回りのデータがなく、株主への直接還元が乏しい。

  • 株価は1年で16.68%下落し弱含み不定影響

    株価は過去1年で16.68%下落し、投資家心理は慎重なまま。

次の決算で確かめる点
売上高
事業の縮小・拡大の方向性を示す基本指標。
営業利益率
収益性の改善・悪化を確認する。
稼働人員数
派遣・請負の実需を反映し、業績の先行指標となる。
平均単価
顧客単価の動向が売上・利益に直結するため。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,339人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.5%を占め、残る63.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他79.571.968.366.462.5
事業法人7.75.329.431.633.9
金融機関1.913.10.60.62.6
証券会社4.54.01.20.90.9
自己株式7.97.30.5
外国法人6.45.70.50.50.1
外国人個人0.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01SBIホールディングス株式会社29.73
02土井悠之介16.09
03DY投資事業有限責任組合1号15.67
04伊藤翔太3.70
05新宅央3.47
06株式会社Macbee Planet2.73
07株式会社日本カストディ銀行(信託E口)2.50
08鑓水葵1.56
09古瀬豪1.33
10江竜寛之1.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−6%、1株純資産は9期で+400%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月258547.1
2018年12月3830519.0
2019年12月44411.6
2020年12月249533.4
2021年12月7037028.054.0
2022年12月11948927.854.0
2023年12月10248921.719.8
2024年12月−73414
2025年12月244235.647.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額112百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
土井悠之介代表取締役 社長執行役員CEO37883,000
松村諒取締役 執行役員CFO364,900
柳沢和正社外取締役43
結城愛子社外取締役 監査等委員・常勤36
橋口晶子社外取締役 監査等委員・常勤58
桃崎有治社外取締役 監査等委員7536,000
川添丈社外取締役 監査等委員68

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2461677638
社外取締役6360366

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,239字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)ミッション 当社グループは「プロジェクト型社会の創出」をミッションに掲げております。 日本経済はバブル期以降長らく停滞が続いてきましたが、これは工業資本主義から情報資本主義に世界が転換し、求められる人材の質が、言われたことを速く・正確にこなす“タスク型の人材”から、自らの力でプロジェクトを推進できる“プロジェクト型の人材”に変わってきている中、残念ながら我が国の主要産業ではその変革が十分に進んでこなかったことに起因していると捉えています。 私たちは、日本企業が旧来型の縦割り・上意下達の「タスク型」の組織構造を脱却し、自らの力でプロジェクトを推進できる人材がミッションに基づいて有機的に結び付き、目的に向かってチームとして結集する「プロジェクト型」の体制に変革していくことが、日本社会が活力を取り戻す唯一の道と考えております。そのため、プロジェクト型の人材の輩出、そして事業を通じて日本企業を変革していくことを目指しています。 (2)事業概要 当社グループは、当社、連結子会社(株式会社プロジェクトカンパニー、株式会社アルトワイズ、株式会社Dr.健康経営)の計4社で構成されており、「デジタルトランスフォーメーション事業」「DX×テクノロジー事業」「DX×HR事業」の3セグメントでデジタルトランスフォーメーション(DX)に関わる業務支援サービスを提供しています。 当社グループが属するデジタルトランスフォーメーション市場は、DX関連の国内市場規模が2030年に8兆円を超えるといった試算があるなど拡大基調の市場であり、国内企業においてDXへの取組みが浸透している状況です。一方で、「DX動向2025」(独立行政法人情報処理推進機構)によると、DXを推進する人材の「量」について、2021年から2024年にわたって「やや不足している」「大幅に不足している」と回答した企業が約8割を占めているなどDXを推進する人材は多くの企業で不足しており、DXへの取組みによる、将来像やアクションの具体化が行えていない状況であると推察しています。 また、こうしたDXの急速な進展等に伴ってビジネス展開のスピードが求められるようになる中、大企業を中心に、経営戦略・事業戦略の実行を担う部課長など中間管理職層のキャパシティ不足が、戦略実行推進のボトルネックとなっていると考えております。 当社グループは、当事者意識・現場感を大切にして伴走し部課長が抱える課題をトータルサポートするパートナーになるべく、事業会社の部門を問わずビジネスを横断的に支援するポジションを取っております。また、適切なソリューションを組み合わせて導入・運用まで伴走していくスタイルを志向し、プロジェクト単位のコンサルティングに留まらず、顧客企業の事業グロースを支援しています。 各セグメントの位置付け及び事業内容は以下のとおりです。 (デジタルトランスフォーメーション事業) 本セグメントではコンサルティングサービス、マーケティングサービス、UIscopeサービスの3サービスを提供しています。 コンサルティングサービスにおいては、主に部課長といったミドル層に対してDXを通じた新規事業開発や既存事業変革、業務改善の支援を行っております。従来の経営コンサルティングは、主に経営層を対象に経営戦略・事業戦略の策定を支援するものでした。一方、デジタル化の急速な進展等に伴って、ビジネス展開のスピードが求められるようになる中、大企業を中心にミドル層のキャパシティ不足がボトルネック化していると考えております。こうした大企業ミドル層のボトルネックを解消し、顧客の事業グロースを実現するため、ミドル層に対して実際の事業展開の実行を支援しております。新規事業開発については、新たな収益源を創出したいという顧客へ事業立ち上げのために検討すべき事項を洗い出し、DXの観点から事業スキームを検討、整理するなどの支援を行っております。顧客の既存事業についても、デジタルを活用した事業変革により、PL計画の達成等を支援しております。また、業務改善という観点からはRPA※1・BI※2ツールの導入や、全社でのDX文化浸透のための組織変革など生産性向上のための支援を行っております。また、これらの支援に加え、2025年1月にAIコンサルティング本部を新設するなど、AIの利活用推進の支援も行っております。現在、AI技術は既存業務の効率化やイノベーションを生み出す期待から、顧客企業において、経営ビジョンや中期経営計画へのAI利活用推進の方針の組込や、AIタスクフォースやAI CoE※3の組成等、取り組みニーズが高まっているものの、AI活用推進のためのリソースや知見が足りておらず、進捗が芳しくないといった課題が見受けられます。そこで、当社の専門知見を持ったAIコンサルタントが顧客企業内でのAI利活用推進の旗振り役となり、AI利活用プロジェクトの推進を支援しております。 直近は、各種政策の効果や雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな持ち直しがみられた一方、物価上昇や外部環境の不確実性が継続し、企業においては生産性向上・収益力強化に向けた取り組みが引き続き重要となりました。この状況を踏まえ、各社がDXを通じた新規サービス展開等に着手していることに加え、既存クライアントにおける事業変革(業務変革・組織変革・オペレーション改革・データ利活用等)テーマの拡大に伴い、当社グループによる支援需要が堅調に推移し、コンサルティングサービスの売上を牽引しております。 マーケティングサービスにおいては、戦略検討から実行までを支援しており、カスタマージャーニーの整理や広告出稿媒体ごとの戦略、KPI設計、訴求内容の仮説検証等を担っております。ただし、前連結会計年度末をもって株式会社DCXforceの全株式を譲渡し当社の連結の範囲から除外された影響により、「マーケティングサービス」の売上高は前年同期比で大幅な減少となっております。 UIscopeサービスにおいては、UI/UX※5の改善のためのユーザビリティテストサービスである「UIscope」を活用し、サービス体験の改善・設計を支援しております。「UIscope」は、スマートフォンアプリ・サイトに特化し、テストユーザーであるUIscopeモニターの操作を録画し、その行動を解析することでUI/UXを改善していくサービスです。これまでの案件実績をもとに蓄積したUI/UX改善ノウハウをもとに、定性的なユーザビリティ評価が可能なサービスとして独自性を有しております。スポットでサービスのUI/UXを調査・レポーティングした顧客について、その後中長期的にサービス体験の改善支援を行う提案を積極的に行うことで、UIscopeサービスから他サービスの継続的な支援へのアップセル※6にも成功しております。 本セグメントの主な関係会社は、株式会社プロジェクトカンパニーです。 (DX×テクノロジー事業) 本セグメントでは、IT企業などを顧客として、プログラミングスキルを有するエンジニア人材が顧客企業に常駐し、システム開発・運用保守業務やソフトウエアテスト業務を支援するテクノロジーサービスを提供しています。 事業会社の事業グロースの過程では、システム開発工程において要件定義書や設計書に沿ったコーディング、システムテスト工程ではテスト項目作成・実施や抽出された不具合修正、またサービスリリース後には運用保守・機能追加開発の対応といったシステムエンジニアの業務が多く発生しております。そのため、デジタルトランスフォーメーション事業で支援する新規事業開発案件の下流工程を担う形でのシナジーも一部において顕在化しており、商流の上位化による当セグメントの売上総利益率が向上しております。 主な関係会社は、株式会社アルトワイズです。 (DX×HR事業) 本セグメントでは、企業の人事労務部門を顧客としてヘルスケアサービスを提供しています。 ヘルスケアサービスでは、産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」を主軸として、顧客に対して従業員の健康やメンタルヘルスケアを支援しており、ストレスチェック制度の義務化や働き方改革関連法の施行、COVID-19の感染拡大を契機としたテレワークの普及等を背景に事業を拡大しています。また、専門資格を有する保健師を顧客企業に派遣し、健康経営に関する課題解決を支援する「保健師コンサルティングサービス」も伸長しております。 ただし、前連結会計年度の2024年5月をもって「HRソリューションサービス」を手掛けていた株式会社プロジェクトHRソリューションズの全株式を譲渡し、当社の連結の範囲から除外されたことが、「DX×HR事業」の売上高の前年同期比での減少要因となっております。 主な関係会社は、株式会社Dr.健康経営です。 これら3セグメントについて、2025年12月期における売上構成は、デジタルトランスフォーメーション事業が72.7%、DX×テクノロジー事業が23.4%、DX×HR事業が3.9%となっております。 (3)事業系統図 ※1.RPAとは、Robot Process Automationの略であり、定型的な事務作業をソフトウェアが自動化する仕組みです。 ※2.BIとは、Business Intelligenceツールの略であり、企業が保有するデータを集計・分析し、経営判断に活用するためのツールです。 ※3.AI CoEとは、AI Center of Excellenceの略であり、AIに関する専門知識を集約し、全社的な活用推進をリードする組織です。 ※4.LPとは、Landing Pageの略であり、商品やサービスの紹介や問い合わせの受け付け、集客に特化したWebページのことを指します。 ※5.UI/UXとは、ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンスの略であり、それぞれ、Webサイトのデザインやフォント等ユーザーの視覚に触れる情報、ユーザーが製品やサービスを通して得られる体験のことを指します。 ※6.アップセルとは、顧客が購入済みのものと比べてより単価の高いモノ・サービスの購買を促すことを指します。
経営方針・対処すべき課題3,199字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは創業来「プロジェクト型社会の創出」をミッションに掲げております。「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおり、工業資本主義から情報資本主義に世界が転換しつつある中、我が国の主要産業においては、右肩上がりの経済や第2次産業を中心とした産業構造を前提とした、言われたことを速く・正確にこなす“タスク型”の働き方からの脱却が進まなかったことが、日本社会を停滞させる大きな問題であると捉えています。この認識に基づき、当社グループは、「タスク型」の社会を「プロジェクト型」に変革し、プロジェクトのミッションに基づいてプロフェッショナルが集まり、ミッションを実現していく社会像の実現を目指しています。 (2)基本戦略 このミッションの実現に向けては、「次世代を率いるプロフェッショナル人材の輩出」という人材育成を目指すHR戦略と、「日本企業を変革する多様なソリューションの提供」という事業開発を目指す事業戦略の両面でアプローチする成長戦略を定めています。 HR戦略では、コンサルティングを行う上での基本スキルと、事業会社にマッチし顧客ビジネスの創造・牽引を可能とするソフトスキルの両スキルを高度に体現したプロジェクト型人材の輩出を目指し、人事評価制度改革やHRポリシーの策定などの取組みを進めております。プロジェクト型人材やそれを目指す人材を増やすことで、顧客を深く理解し、当事者意識を持った支援が可能となり、顧客への深い入り込みによる事業課題・組織課題の検知が可能となると考えております。 こうして検知した課題の解消に資する支援体制の構築を行うため、事業戦略として新規事業開発を進めていく方針です。既存のDXコンサルティングでは対応しきれない、専門性が高くかつ顧客にとって重要な専門テーマについては、これに対応可能なエキスパート機能を立ち上げ、より高付加価値なコンサルティングを提供していくことを目指しています。一例として、生成AIなどの活用に対する需要の高まりを受け、AIの利活用推進を支援するAIコンサルティングサービスを新規に事業化しております。専門領域での支援を行うことで検知される顧客に共通するニーズや専門的知見に基づく顧客に潜在するニーズに対しては、人月で稼働するモデルとは異なるスケーラビリティの高いソリューションの開発・提供を行うことで支援していくことを目指しております。 (3)経営環境 当社グループは、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載したデジタルトランスフォーメーション(DX)市場において事業を営んでおります。本市場では、これまで戦略検討が多くの企業で進んできたものと認識していますが、足元で実行フェーズへの移行が本格化しており、多くの企業が具体的な取組を行っている一方、成果が出ている企業は少数に留まっている状況と捉えています。この主な要因として、戦略の実行を担う部課長などミドル層が人材不足や業務の複雑さ拡大などを理由にキャパシティ不足に陥っており、ビジネスボトルネックとなっているためであると考えております。 そのような状況下、ボトルネックを解消するため当社グループは顧客企業に深く入り込み伴走するコンサルティング要素に、当事者意識をもって事業グロースを支援する事業開発の要素を掛け合わせた「コンサル×事業開発」人材を競争力の源泉と捉えております。この競争力の源泉をもって、ミドル層が抱える課題をトータルサポートするパートナーへとなるべく、顧客企業の事業の現場に深く入り込み当事者意識をもって事業グロースを支援するスタイルでサービスを提供しており、引き続き需要は活発であるものと考えております。 (4)目標とする経営指標 当社グループは、収益の7割超を中核子会社である株式会社プロジェクトカンパニーが手掛けるデジタルトランスフォーメーション事業を通じて得ております。当該事業は、コンサルタントの稼働を人月単位で提供するモデルを主とするため、従事する従業員数及びコンサルタント単価を経営上の主要な指標としております。当該事業においては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)基本戦略」に記載のとおり新卒・第二新卒を中心としたポテンシャル人材を採用し、プロジェクト型人材へ育成することを基本方針とするため、「新卒・中途社員の採用(入社)数」及び「育成を担うマネージャー人材数」を確保しつつ、離職率を抑制していくことが重要であると考えております。 (5)会社の対処すべき課題 ここまでに記載した内容を踏まえ、当社の現状に照らして対処すべき主な課題は以下のとおりです。 ① 人材採用と育成、離職抑制 主力のデジタルトランスフォーメーション事業においては、競合他社との人材獲得競争が激化しており、優秀な人材の採用と育成は重要な課題であると認識しております。とりわけ、当社グループにおいては組織の急拡大に伴い、プロジェクトのマネジメントや顧客折衝を担える「マネージャー人材」の確保と育成が大きな課題となっています。このような課題に対応するため、前連結会計年度において、事業会社での人事マネージャー経験者の人事企画部門長への登用をはじめHR機能の強化を図りながら、各種施策を講じてまいりました。当連結会計年度においても、人事評価制度や給与テーブルの改善、エンゲージメント向上のためのインナーコミュニケーションの強化、入社者のオンボーディング及び育成環境の改善を図るなどの施策を実施してまいりました。各施策の効果もあり、2023年から2024年にかけて高位に推移していた離職率が当連結会計年度では目標水準を下回るまでに改善する他、育成の標準化、高速化により役職者任用の早期化に繋がっております。今後も引き続き人材採用と育成、離職抑制に関して注力してまいります。 ② 技術革新への対応 当社グループの主力事業であるデジタルトランスフォーメーション領域においては、顧客ニーズが常に変化し続けており、AIをはじめとする技術革新に適応し続けることが重要な課題となっています。市場環境や顧客の期待が日々進化する中、最新の技術を適切に活用し、柔軟かつ迅速に対応するため、適切な知見を持つ人材の育成・獲得等を通じて、競争力の維持・向上を図るとともに、持続的な成長の実現を図ってまいります。 ③ 内部管理体制の強化 当社グループは創業以来、継続的かつ急速な成長を遂げてまいりました。今後も当社グループが継続的に成長し、持続可能な経営活動を続けるためには、グループ全体の内部管理体制の強化、内部統制やコンプライアンスの徹底が不可欠な課題であると認識しており、持株会社である当社が中心となって体制構築に努めます。 ④ ハラスメント対策及びコーポレート・ガバナンスの強化 2023年9月に、当社の元役員が不祥事を起因として辞任しております。このような事態を受けて、ハラスメント行為の再発防止策の徹底及びガバナンス改善による経営陣への監督機能の強化が急務であるとの認識から、前連結会計年度以降、監査等委員会設置会社への移行、役員の指名報酬プロセスの改善、第三者機関による取締役会の実効性評価等の各種施策を推進してまいりました。当連結会計年度においては、全役職員向けにハラスメントに係る研修及びハラスメントに関するアンケート調査の実施、取締役会実効性評価のフォローアップ等の取り組みを実施しております。今後も引き続き、ハラスメント対策及びコーポレート・ガバナンスの強化に注力してまいります。
事業等のリスク3,840字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは事業展開上のリスクになる可能性があると考えられる主な要因として、以下の記載事項を認識しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避と予防に取り組んでおります。 なお、文中に記載している将来に関する事項は、本報告書提出日現在において入手可能な情報に基づき当社が判断したものであり、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)事業環境に関するリスク ・他社との競合 当社グループが従事するDXについては歴史が浅く、参入企業が増加の途上にあると当社グループは認識しております。今後、当社サービスが十分な差別化を行えなかった場合や、更なる新規参入により競争が激化する場合には、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。当社グループとしては、サービス多角化によるポートフォリオの構築、成長分野への人員配置転換、及び必要に応じてサービス内容を再検討するなどの対応策を準備することにより、リスクの軽減を図っております。 ・技術革新 デジタルトランスフォーメーション市場においては、生成AIをはじめとする急速な技術変化に伴い、顧客のニーズも日々変化をしています。当社グループでは絶え間ない技術革新に対応するため従業員による新技術・情報へのキャッチアップ、専門性を有する人材の獲得等を行っていますが、新技術への対応が遅れた場合や、生成AIによりコンサルティングサービスの代替が起こった場合などには当社グループの競争力が低下し、当社グループ業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、必要に応じて新たなテクノロジーを導入する支援体制の構築や、生成AI普及下においても当社グループのコンサルティングサービスが引き続き価値発揮できる領域を的確に把握し、業績を維持・向上し得る戦略の推進などにより、リスクの軽減を図っております。 (2)事業の運営・推進に関するリスク ・品質悪化による善管注意義務違反の責任 当社グループでは各マネージャーにおいて各プロジェクトの品質管理を行っております。しかしながら当該品質管理が十分に機能しなかった場合には顧客から求められる水準に達せず、結果として善管注意義務違反の責任を追及される可能性があります。この場合には顧客との関係悪化、損害賠償請求等により当社グループの社会的信用及び業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、事業運営に際してパートナーや協力会社への業務委託が発生する場合がありますが、万が一委託先等に問題が生じた場合、同様に当社グループの社会的信用及び業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 ・販売先に関するリスク 当連結会計年度の当社グループの売上高のうち、デジタルトランスフォーメーション事業の主要顧客である株式会社NTTデータグループ(株式会社NTTデータ及び同社のその他グループ会社)、SBIホールディングス株式会社グループ(株式会社SBI証券、SBI新生銀行株式会社、SBIインベストメント株式会社等)に対する売上高の占める割合は、それぞれ19.5%、14.9%となっております。各社の方針変更等により主要顧客に対する売上が大幅に減少した場合、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、大口顧客向け売上高の剥落リスクの顕在化が業績に与えるネガティブな影響を軽減するため、各社/各企業集団向けの売上額が全社売上高の一定割合を超えないように取引することを目安とし、他の顧客向けの案件開拓にも積極的に取り組むことで、特定顧客に依存しない売上構成となるよう留意しております。 (3)組織の運営・管理に関するリスク ・人材の確保、育成 当社グループが継続的に顧客に対して付加価値を提供し続けるためには、高い専門性や幅広い業界に精通した優秀な人材を確保し、適切に育成していくこと、さらには会社に定着させていくことが重要であります。今後の人材採用競争激化等により当社グループの採用基準を満たす人材を十分に確保できなかった場合、あるいは離職率が高止まりして更なる人材流出が生じてしまう場合には、デジタルトランスフォーメーション事業における従業員数やマネージャー数といった重要KPIが未達となること等により、当社グループの業績・財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、このようなリスクは顕在化する可能性があると認識しており、採用・育成・キャリア支援等を担うHR部門の機能強化、積極的な採用活動の推進、賃金上昇を含む給与テーブル・人事評価制度の改定、及びエンゲージメント向上等に係る施策を推進することで、リスクの軽減を図っております。 ・特定の人物への依存 当社グループの事業運営は、特定の役員や管理職従業員の専門知識や経験に一定程度依存している傾向にあります。当社グループでは組織体制の整備やナレッジの共有を進め、経営上のリスクを最小限に抑えつつ事業運営を行っており、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、該当する役員や管理職従業員が当社業務を継続することが困難となった場合には、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ・内部管理体制について 当社グループは創業来、事業運営・企業成長に必要な内部管理体制の整備を進めてまいりましたが、今後更なる拡大に対し継続的かつ十分な対応ができなかった場合には、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 (4)コンプライアンスに関するリスク ・訴訟 当社グループは各種契約、取適法(製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律)やフリーランス保護法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)等の各種法令、労働問題、知的財産権に関する問題等に関して、取引先・従業員等により提起される訴訟その他の法的手続の当事者となる可能性があります。当社グループが訴訟その他の法的手続の当事者となり、当社グループに対する敗訴判決が言い渡されるあるいは当社グループにとって不利な内容の和解がなされる場合には、当社グループの社会的信用及び業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。当社グループでは顧問弁護士と連携し法令改正動向をモニタリングする、あるいはリスク管理委員会にて事業運営上のリスクを洗い出すなど社内管理体制を構築しております。 ・役員及び従業員の行動 当社グループにおいては当社グループ役員及び従業員に対して行動規範を定めるなど、コンプライアンスに対する意識醸成の徹底を図っておりますが、当社グループの役員及び従業員が万が一コンプライアンスに違反する行為を行った場合には、当社グループの社会的信用及び業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 ・情報漏洩 当社グループは顧客の新サービスなどに関する機密情報等を保有しております。これらに対する外部からの不正アクセスや、社内管理における事務処理ミス、あるいは従業員による故意等による情報漏洩が発生した場合には、ブランドイメージ低下、損害賠償請求への対応等により、当社グループの社会的信用及び業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。個人情報の適正な管理を行うため、当社グループでは個人情報保護規程を定め、全社員への教育研修等を通して、個人情報の漏洩防止に努めております。また、プライバシーマークの取得を行い、個人情報保護についての管理水準の維持・向上を図っております。 当社グループとしては、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 (5)財務状況に関するリスク ・M&Aにおけるのれん等の減損リスク 当社グループは、事業規模の拡大を目的として、M&Aを事業展開の選択肢の一つとしております。 M&Aによる事業展開においては、当社グループが当初想定したシナジーや事業拡大等の効果が得られない可能性があります。これらに加えて、子会社化後の業績悪化やのれんの償却又は減損等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、M&Aを行う際には、対象企業の財務内容や契約関係等について外部専門家の助言を含めたデューデリジェンスを実施すること等により、各種リスクの低減に努めております。また、M&A実施後には、グループ会社の業績等について常時管理する体制を構築しており、定期的に取締役会に報告しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,018字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日時点において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は2,914,408千円となり、前連結会計年度末に比べ768,652千円減少となりました。これは主に、売掛金が62,375千円増加した一方、現金及び預金が528,677千円減少したことによるものであります。固定資産は1,718,132千円となり、前連結会計年度末に比べ139,120千円減少となりました。これは主に繰延税金資産が42,614千円増加した一方、敷金が65,018千円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は4,632,541千円となり、前連結会計年度末に比べ907,817千円減少となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は1,495,620千円となり、前連結会計年度末に比べ329千円減少となりました。これは主に、賞与引当金が74,269千円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が139,960千円減少したことによるものであります。固定負債は876,802千円となり、前連結会計年度末に比べ925,772千円減少となりました。これは主に、長期借入金が854,844千円減少したことによるものであります。この結果、負債合計は2,372,422千円となり、前連結会計年度末に比べ926,102千円減少となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,260,118千円となり、前連結会計年度末に比べ18,284千円増加となりました。これは主に、利益剰余金が126,639千円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は48.6%(前連結会計年度末は40.5%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)における我が国の経済情勢は、雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな持ち直しがみられた一方、物価上昇や外部環境の不確実性が継続し、企業においては生産性向上・収益力強化に向けた取り組みが引き続き重要となりました。こうした状況下、生成AIを含むAI技術の実装が進展し、企画・開発領域のみならず、業務プロセスや顧客接点、意思決定プロセスへの組込みを通じて、事業変革(業務変革・組織変革・オペレーション改革・データ利活用等)を進める動きが拡大しております。一方で、AI活用を含む変革の実行・定着においては、要件定義から運用・改善まで一気通貫で推進できる人材・体制が不足しており、外部パートナーの活用ニーズは堅調に推移しました。 そうした中、当社グループは、主力であるデジタルトランスフォーメーション事業を中心に、顧客企業の事業変革を実行面から支援するとともに、当連結会計年度は収益性改善を重視した取り組みを推進してまいりました。具体的には、社内コンサルタントの稼働適正化、外注比率の低減、及びプロジェクト品質・生産性の向上等により、利益体質への転換を図りました。加えて、DX×テクノロジー事業においてはエンジニアが働きやすい組織風土づくりによる組織拡大に、DX×HR事業においてはサービス提供体制の安定化による事業拡大に注力いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は5,485,518千円(前年同期比3.9%増)、営業利益は155,681千円(前年同期は187,748千円の損失)、経常利益は144,874千円(前年同期は229,416千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は126,639千円(前年同期は393,640千円の損失)となりました。 各セグメントの経営成績は以下のとおりです。 (デジタルトランスフォーメーション事業) 「デジタルトランスフォーメーション事業」においては、事業会社における事業変革(業務変革・組織変革・オペレーション改革・データ利活用等)やAI活用等の新規施策の実行推進を支援するコンサルティングサービス、デジタルマーケティングの戦略策定や実行推進を支援する「マーケティングサービス」、ユーザーテストによりスマートフォンアプリやWebページのUI/UX評価を行う「UIscopeサービス」を提供しております。ただし、前連結会計年度末をもって株式会社DCXforceの全株式を譲渡し当社の連結の範囲から除外された影響により、「マーケティングサービス」の売上高は前年同期比で大幅な減少となっております。 当連結会計年度は、コンサルティングサービスにおいて既存クライアントにおける事業変革テーマの拡大に伴い当社グループによる支援需要は堅調に推移した中、収益性向上を目的に、プロジェクトごとのアサイン計画の精度向上、プロジェクトマネジメントの標準化、品質管理の徹底等を通じた社内コンサルタントの稼働適正化を重点施策として推進いたしました。一方、外部のパートナーコンサルタントの活用については、案件特性に応じた最適な体制を構築し、外注比率の低減を進めたことが、売上総利益率の改善に寄与しました。 これらの結果、当連結会計年度の「デジタルトランスフォーメーション事業」におけるサービスごとの売上高は、コンサルティングサービスが3,883,648千円(前年同期比11.7%増)、マーケティングサービスが87,716千円(前年同期比80.9%減)、UIscopeサービスが15,651千円(前年同期比37.4%減)の計3,987,016千円(前年同期比0.6%増)となり、セグメント利益は651,769千円(前年同期比75.3%増)となりました。 (DX×テクノロジー事業) 「DX×テクノロジー事業」においては、IT企業などに対し、プログラミングスキルを有するエンジニア人材が顧客企業に常駐し、システム開発業務やソフトウエアテスト業務を提供する「テクノロジーサービス」を提供しております。 テクノロジーサービスを手掛ける株式会社アルトワイズは、エンジニアの働きやすい環境に強みを持ち、離職率を低水準に維持できていることに加え、採用活動が好調に進捗したことでエンジニア数が大きく増加しました。また、デジタルトランスフォーメーション事業と連携した商流の上位化などによる収益性の高い案件も引き続き獲得できております。 この結果、当連結会計年度の「DX×テクノロジー事業」における売上高は1,284,818千円(前年同期比27.5%増)、セグメント利益は45,600千円(前年同期は86,888千円の損失)となりました。 (DX×HR事業) 「DX×HR事業」においては、産業医のマッチングサービスを主軸に企業の健康経営を支援する「ヘルスケアサービス」を提供しております。 ヘルスケアサービスを手掛ける株式会社Dr.健康経営は、既存顧客に対するサービス提供の継続と新規顧客の拡大に加え、サービス提供体制の安定化を企図して組織拡大に取り組みました。また、専門資格を有する保健師を顧客企業に派遣し健康経営に関する課題解決を支援することで、顧客の人事労務部門の負担を軽減する、保健師コンサルティングサービスも伸長しております。 ただし、前連結会計年度の2024年5月をもって「HRソリューションサービス」を手掛けていた株式会社プロジェクトHRソリューションズの全株式を譲渡し、当社の連結の範囲から除外されたことが、「DX×HR事業」の売上高の前年同期比での減少要因となっております。 この結果、当連結会計年度の「DX×HR事業」における売上高は213,684千円(前年同期比30.9%減)、セグメント利益は1,053千円(前年同期比94.7%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ528,677千円減少し、2,095,905千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は569,544千円(前期は131,970千円の減少)となりました。 これは主に、法人税等の還付額150,187千円と減価償却費118,643千円の増加要因と法人税等の支払額106,979千円の計上による減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の増加は35,726千円(前期は6,040千円の増加)となりました。 これは主に、敷金の回収による収入49,573千円の増加要因と有形固定資産の取得による支出33,241千円の減少要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は1,133,948千円(前期は21,830千円の減少)となりました。 これは主に、自己株式の処分による収入3,983千円の増加要因と長期借入金の返済による支出994,804千円、自己株式の取得による支出141,352千円の減少要因によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績及び受注実績 当社グループの主たる事業においては、DXの推進支援を行っており、受注生産体制をとっていないため、生産実績及び受注実績の記載を省略しております。 ロ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) デジタルトランスフォーメーション事業   3,987,016   0.6 DX×テクノロジー事業   1,284,818   27.5 DX×HR事業   213,684   △30.9 合計   5,485,518   3.9 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額 (千円)   割合 (%)   金額 (千円)   割合 (%) 株式会社NTTデータ グループ   1,066,937   19.7   1,106,585   19.5 SBIホールディングス株式会社グループ   844,508   15.6   844,927   14.9 (※)上記の金額は、「収益認識に関する会計基準」等によらず、当社が代理人としてサービスの提供に関与している取引について、顧客から受け取る対価の額から当該他の当事者に支払う額を控除する前の金額で算定しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の報告額並びに開示に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。経営者は、これらの見積り及び過程について過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる可能性があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用しております重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況 ② 経営成績の状況」に記載しております。 ③ キャッシュ・フローの分析 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ④ 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループは、持続的な成長のために従業員等の採用に係る費用、人件費等の販売費及び一般管理費等の営業費用への資金需要があります。 当社グループの運転資金及び設備資金等の財源については、自己資金及び金融機関からの借入によって賄っております。当連結会計年度末における現金及び預金は2,095,905千円であり、十分な流動性を確保しております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 客観的な経営指標として、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)指標及び目標」に記載のとおり、中核事業であるデジタルトランスフォーメーション事業に従事する従業員数、コンサルタント単価及びその先行指標として「新卒・中途社員の採用(入社)数」、「育成を担うマネージャー人材数」、及び「離職率」を重視しております。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの将来の財政状態及び経営成績に重要な影響を与えるリスク要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑦ 経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。