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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

富士ユナイトホールディングス

416A · Standard · 卸売業

北海道を拠点に、リサイクル、エネルギー、インフラの3領域を展開する純粋持株会社。石油販売を核にグリーン事業を成長の柱に。

概要

富士ユナイトホールディングスは、2025年10月に富士興産の単独株式移転により設立された純粋持株会社である。グループは環境リサイクル・ホームエネルギー・再生可能エネルギーを手掛けるグリーン領域、石油事業を軸とするエネルギー領域、建設機械レンタルのインフラ領域の3事業で構成され、2026年3月期の連結売上高は751億円、従業員数は284人である。

持株会社体制と3領域の事業ポートフォリオ

当社は、2025年10月1日付で富士興産の完全親会社として設立され、グループの経営管理を担う。グループはグリーン、エネルギー、インフラの3領域に再編され、持株会社は戦略策定とM&Aに特化し、事業会社は各事業運営に専念する。2026年3月期の連結売上高750億円のうち、エネルギー領域が大宗を占めるが、中長期的にはグリーン領域の営業利益比率を40%弱から2030年度までに60%超へ引き上げる計画である。

グリーン領域:リサイクル・ホームエネルギー・再生可能エネルギー

グリーン領域は3つの事業で構成される。環境開発工業と有限会社加島が北海道で産業廃棄物の収集運搬・中間処理・再生重油製造を手掛けるリサイクル事業、富士ホームエナジーが北海道道央でLPガスや灯油を販売するホームエネルギー事業、富士興産がバイオ燃料製造・メガソーラー発電を担う再生可能エネルギー事業である。2026年3月期のセグメント売上高は160億5千万円、営業利益は2億6千5百万円であり、計画を上回った。

エネルギー領域:石油製品の安定的な供給網

エネルギー領域は、主要株主であるENEOSホールディングスの子会社ENEOSから燃料油・アスファルト・潤滑油を仕入れ、富士興産が販売する。特約店として板倉石油店や大成興業が連なるほか、有限会社加島がパトロール給油を手掛ける。2026年3月期においては市況変動に応じた適正販売を徹底し、グループ全体の収益基盤として機能した。この領域で生み出される安定キャッシュは、グリーン領域への成長投資に充てられる。

インフラ領域:建設機械レンタル事業の堅調な収益

インフラ領域は、北海道を拠点とする富士レンタルが建設機械等のレンタル業を展開する。国土強靭化やインフラ更新に伴う公共工事需要の底堅さに加え、民間工事案件も獲得しており、2026年3月期は安定した収益を確保した。同事業はエネルギー領域と同様に、グリーン領域への再投資を支える収益の柱として位置づけられている。

業界の中での役割はエネルギー供給・環境ビジネス・インフラサービスを提供する地域統括型企業グループ。北海道を中心に幅広い事業を展開。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
751億円
営業利益
12億円
営業利益率
1.6%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
石油事業679億円90.5%7億円1.0%
ホーム エネルギー 事業26億円3.5%3億円11.5%
レンタル 事業23億円3.1%3億円13.0%
リサイクル 事業16億円2.1%3億円18.8%
再生可能 エネルギー 事業6億円0.8%-2億円-33.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エネルギー(石油製品)主力

ENEOSから燃料油、アスファルト、潤滑油を仕入れ、販売。特約店を通じた販売網も有し、北海道で強固な販売基盤を持つ。高品位尿素水AdBlueも販売。

主な製品・サービス4
燃料油(ガソリン・軽油・重油)
自動車用・産業用の燃料油。ENEOSから仕入れ、特約店や直売で販売。
アスファルト
道路舗装用のアスファルト。
潤滑油
工業用・自動車用の潤滑油。
AdBlue
ディーゼル車の排ガス浄化用の高品位尿素水。

02グリーン(リサイクル・エネルギー)準主力

産業廃棄物の収集運搬・中間処理、再生重油の製造販売、バイオ燃料の製造・販売、メガソーラー発電による売電を展開。環境負荷低減と循環型社会の実現に貢献。

主な製品・サービス2
再生重油
廃棄物から製造される再生燃料。
バイオ燃料
バイオマス由来の燃料。

03ホームエネルギー(家庭用燃料)準主力

北海道を拠点に家庭用の燃料(灯油等)を小口販売。ホームタンクへの配達など、地域密着型のサービスを提供。

主な製品・サービス1
家庭用燃料(灯油等)
一般家庭向けの燃料販売。

04インフラ(建設レンタル)副次

北海道を拠点に建設機械等のレンタル業を行う。建設現場に必要な機械を提供し、インフラ整備を支える。

主な製品・サービス1
建設機械レンタル
建設機械(バックホウ、クレーン等)のレンタル。

製品と技術

姫路製造所のバイオ燃料製造技術

2025年11月、兵庫県姫路市に新設されたバイオ燃料製造拠点は、日本初の技術を4点導入している。バイオ原料の混和比率を1〜99%まで可変調整可能な高性能ブレンダー、製品タンクを介さず直接出荷できる設備、大型・中型・小型ローリーやISOコンテナ等あらゆる荷姿に対応する出入荷設備、AI搭載カメラによる保全管理システムである。姫路製造所を中核に、全国の陸上・海上への供給体制構築を進める。

資源循環を支えるリサイクル事業と再生重油

グループのリサイクル事業は、産業廃棄物の収集運搬・中間処理から再生重油の製造販売まで一貫して手掛ける。環境開発工業は北海道で廃油から再生重油を製造し、有限会社加島は廃棄物の再資源化・減量化を担う。これらの事業は、廃油・廃棄物の回収基盤と技術・ノウハウを活かし、サーキュラーエコノニーへの移行に対応する。2026年3月期のグリーン領域営業利益は2億6千5百万円と計画を上回った。

高品位尿素水AdBlueと石油製品の販売

エネルギー領域では、燃料油・アスファルト・潤滑油に加え、ディーゼル車の排ガス浄化に用いる高品位尿素水AdBlueの販売も行う。仕入先は主要株主ENEOSグループであり、安定的な供給網を持つ。特約店網を通じて北海道内外に販売し、市況変動に対応した採算重視の販売方針で収益を確保している。この事業はグループ全体の安定的なキャッシュフロー創出に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

独立系中間商社、内需型で収益安定

当社は独立系中間商社として、電子部品や情報通信機器など多様な製品を取り扱う。高千穂交易やリョーサン菱洋ホールディングスと同業だが、当社は特定の大手メーカーに依存しない柔軟な仕入れ先ネットワークを持ち、内需を中心に安定した収益基盤を構築。営業利益率1.6%とやや低めだが、取扱品目が広くリスク分散が効いている。電子部品市況の変動を受けやすい業界構造の中、当社は顧客ニーズに応じた最適な製品供給を強みとし、中小企業向けにきめ細かいサービスを提供している。

強み

  • 特定メーカーに依存せず、取扱製品のバリエーションが豊富で市場変動に柔軟に対応できる。
  • 国内需要を中心に事業展開しており、海外景気変動の影響を受けにくい安定的な収益構造。
  • 中小企業向けにきめ細かいサポートを提供。長期取引関係を構築し、リピート受注を獲得。
  • 電子部品、情報通信機器など幅広い商材を扱い、特定分野の市況悪化の影響を緩和。

課題

  • 営業利益率1.6%と低く、コスト管理や高付加価値サービスの強化が必要。
  • 業界内での競争力向上には、M&A等による規模拡大や新規分野への進出が課題。
  • 専門商社としてのノウハウを持つ人材の育成・確保が長期的な成長のカギ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が富士ユナイトホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12708久世88億円5.0倍
28147トミタ87億円11.0倍
38135ゼット87億円8.7倍
43004神栄87億円6.1倍
52668タビオ87億円15.2倍
6416A富士ユナイトホールディングス86億円11.9倍
73160大光86億円147.5倍
88144デンキョーグループホールディングス85億円24.4倍
97619田中商事85億円8.4倍
107624NaITO84億円29.7倍
118119三栄コーポレーション81億円13.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 3件

2025年6月:株式移転計画の承認

2025年6月に開催された富士興産の株主総会において、単独株式移転方式による持株会社設立計画が承認された。これにより、富士興産の完全親会社として新たに富士ユナイトホールディングスを設立する枠組みが正式に決定した。この計画は、グループ経営の効率化と事業ポートフォリオの再編を目的としていた。

2025年10月:持株会社設立と東京証券取引所上場

2025年10月1日、単独株式移転方式により富士ユナイトホールディングスが設立され、同日付で東京証券取引所スタンダード市場に上場した(証券コード:416A)。富士興産の全株式が新会社に移転され、富士興産は完全子会社となった。これにより、持株会社体制への移行が完了し、グループ経営の新たな段階に入った。

2025年10月:有限会社加島の子会社化

2025年10月2日、株式取得により有限会社加島を直接保有子会社とした。同社はガソリン・軽油などの燃料販売に加え、産業廃棄物の再資源化・減量化等のリサイクル事業を展開しており、当社グループのグリーン領域の強化に貢献する。脱炭素・資源循環を志向するグループ長期ビジョンとの親和性が評価された。

2026年1月:現物配当による3社の直接子会社化

2026年1月、富士興産が実施した現物配当により、環境開発工業、富士ホームエナジー、富士レンタルの3社が当社の直接保有子会社となった。これにより、グリーン領域の中核であるリサイクル・ホームエネルギー事業、インフラ領域のレンタル事業が持株会社の直接管理下に置かれ、グループ経営の効率化が進められた。

年表3件を開く

2020年代

  • 2025年6月富士興産㈱の株主総会において株式移転計画が承認される。
  • 2025年10月上場単独株式移転方式により、富士興産㈱の完全親会社として当社が設立され、普通株式を東京証券取引所スタンダード市場に上場。(証券コード:416A)また、株式取得により、㈲加島を当社の直接保有子会社にする。
  • 2026年1月富士興産㈱が実施した現物配当により、環境開発工業㈱、富士ホームエナジー㈱及び富士レンタル㈱の3社を当社の直接保有子会社にする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2028年度まで8%超
  • 領域別営業利益(グリーン領域)2028年度まで8.5億円
  • グループ営業利益計2028年度まで13.0億円
  • 有休取得率2028年度まで70.0%
  • 男性育児休業取得率2028年度まで100%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グリーン領域への集中投資

    リサイクル事業を中心にM&Aを含む積極投資を行い、2030年度までにグリーン領域の営業利益比率を40%弱から60%超へ引き上げる。

  2. 02

    リサイクル事業の拡大

    M&Aによるネットワーク構築、既存技術・知見によるバリューアップ、新たなリサイクル資源のビジネス化を推進する。

  3. 03

    環境対応エネルギーの事業化

    バイオ燃料製造5万KL体制の構築、2次基地整備による全国供給体制、再生重油の供給体制構築によるグループシナジーを創出する。

  4. 04

    持株会社体制による効率的グループ経営

    グリーン領域への積極投資、収益性重視の事業運営、投下資本効率の向上、次世代マネジメントの育成に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社他 — 東京都千代田区3,052百万円
石油事業 再生可能エネルギー事業
札幌東営業所他 — 札幌市東区他1,205百万円
レンタル事業
本社 — 北海道北広島市727百万円
リサイクル事業
本社他 — 札幌市中央区他421百万円
ホームエネルギー事業
本社他 — 京都市伏見区219百万円
石油事業 リサイクル事業
主な関係会社
  • 国内
    環境開発工業㈱(注)2
    北海道 北広島市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士ホームエナジー㈱(注)2
    札幌市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士興産㈱(注)2.3
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈲加島
    京都府 京都市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士レンタル㈱(注)2
    札幌市 東区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は751億円営業利益12億円

売上高
751億円
営業利益
12億円
純利益
7億円
営業利益率
1.6%

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高800億円751億円
営業利益10億円12億円
純利益6億円7億円
1株あたり配当¥62¥62

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

この10年

売上高推移営業利益推移利益率
2026/3751億円
12億円
1.60%

利益の構造

2026年3月期

売上高751億円のうち、営業利益として残るのは12億円1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の0.9%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金91.9%690億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.5%49億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.6%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
8.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
1.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.5pt
0.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.6pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中24位あたり、逆に低いのは営業利益率284社中220位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.6%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.8%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,304で、1年前と比べて+6.4%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥1,304-0.2%1ヶ月+10.6%1年+6.4%時価総額86億円
過去52週の値幅
安値¥1,040高値¥1,398

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)14.3倍
PBR0.84倍
配当利回り4.75%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で6.47%上昇し、1267円。25日線(1216.04円)を上回り、75日線・200日線も上回る。8月10日に1263円と急騰し、以降高値圏で推移。52週高値1398円には未達だが、12%下に接近。RSIは74.86と過熱気味で、短期的な調整リスクがある。出来高は8月10日に6万株超と急増したが、直近は数千株に落ち着いた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは11.52倍と業界平均17.91倍を大幅に下回り、予想PERも13.9倍と割安感が強い。PBRは0.82倍と業界平均1.23倍を下回り、割安。配当利回りは4.89%と業界平均2.93%を大きく上回り、配当性向49.4%と健全。ROEは7.5%と業界平均を考慮すれば妥当。直近の売上は751億円と大きいが、営業利益率1.6%と低い。割安だが、収益性の改善が急務。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍17.9倍
PER (予想)14.3倍
PBR0.84倍1.24倍
ROE7.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

企業規模に対して営業利益率が低く、収益力の改善が課題。強気派は、幅広い商品・顧客基盤を活かした安定需要と、効率化による利益率改善の余地を指摘する。弱気派は、競争激化による価格低下や、売上規模に対する利益率の低さ、M&Aや事業再編によるのれん償却リスクを懸念する。配当利回りの高さは下支え材料だが、成長性が乏しい。

プラスに働く材料7
  • 安定した需要基盤

    建材・産業資材の需要は景気変動の影響を受けにくく、売上高が安定している。

  • 高い株主還元

    配当利回り4.89%と高水準で、株主への利益還元が厚い。

  • 資産価値の割安感

    PBR0.82倍と純資産に対して株価が低く、割安との見方がある。

  • PBR0.82倍、純資産割れ継続影響

    PBR0.8157倍と1倍を下回り、資産価値比で割安

  • 配当利回り4.89%の高利回り通年影響

    配当利回り4.89%と高い利回りを確保

  • 営業利益率1.6%の改善余地通年影響

    売上高751億円、営業利益12億円で率は1.6%

  • ROE7.5%を維持継続影響

    ROE7.5%に対しPBR0.82倍で評価是正余地

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率1.6%と低く、利益を生み出す力が弱い。

  • 競争の激化

    卸売業は競合が多く、価格低下や取引条件悪化が続きうる。

  • 成長戦略の不透明

    M&Aや事業再編が有効に機能するかが見えず、のれん償却のリスクがある。

  • 来期予想PER13.9倍と利益減額決算発表後影響

    実績PER11.52倍に対し予想13.9倍でEPS減

  • 純利益率0.9%と低収益構造通年影響

    純利益7億円を売上高751億円で割ると約0.9%

  • 外国人保有4.52%と低流動性継続影響

    外国人保有比率4.52%と低く需給が薄い

  • 株価1年で+2.18%と上値重い不定影響

    年間上昇率は+2.18%で、買いの勢いに欠ける

次の決算で確かめる点
営業利益率
低い収益性が改善するかの最重要指標。
売上高成長率
市場規模に対して成長が伴うかを確認するため。
配当性向
高配当が持続可能な利益水準に支えられているかを測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり62いまの株価に対する利回りは4.75%。

年間配当
¥62
1株あたり
配当利回り
4.75%
いまの株価に対して
配当性向
49.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥62

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,544人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.5%を占め、残る71.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
個人・その他65.6
事業法人25.8
外国法人4.4
金融機関2.7
証券会社1.3
自己株式0.3
外国人個人0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ENEOSホールディングス株式会社15.18
02重田光時(常任代理人 株式会社スノーボールキャピタル)10.63
03あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.60
04株式会社スノーボールキャピタル2.40
05横田石油株式会社1.54
06株式会社アミックス1.53
07株式会社長尾製缶所1.50
08有限会社福田商事0.91
09久保田貴幸0.71
10堀井隆0.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額60百万円。

氏名役職年齢保有株数
川崎靖弘代表取締役社長 兼 CEO59114
佐藤由理取締役 常務執行役員 兼 CAO5639
大橋亮取締役 執行役員 兼 CFO5551
小野勝取締役6845
畑野誠司取締役6615
田村賢文取締役(常勤監査等委員)5711
佐藤義幸取締役(監査等委員)62
杉山敦子取締役(監査等委員)52
吉野幸夫取締役(監査等委員)6799

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)52213367
監査等委員312124
社外取締役2663
取締役(社内)2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,060字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、2025年10月1日に単独株式移転により富士興産㈱の完全親会社である純粋持株会社として設立され、当社グループ(当社及び当社の関係会社)の経営管理及びそれに附帯する業務を行っております。 当社グループは、当社とグループ会社(連結子会社)5社及び関連会社2社で構成され、グリーン領域(リサイクル事業、ホームエネルギー事業、再生可能エネルギー事業)、エネルギー領域(石油事業)、インフラ領域(レンタル事業)を展開しております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 (1)グリーン領域: ①リサイクル事業 産業廃棄物の収集運搬・中間処理並びに再生重油の製造販売 ・グループ会社環境開発工業㈱は、北海道を拠点として産業廃棄物の収集運搬・中間処理並びに再生重油の製造販売を行っております。 ・グループ会社㈲加島は、産業廃棄物の再資源化や減量化等を行っております。 ②ホームエネルギー事業 家庭用燃料小口販売 ・グループ会社富士ホームエナジー㈱は、北海道を拠点として家庭用燃料の小口販売を行っております。 ③再生可能エネルギー事業 バイオ燃料・再生重油・メガソーラー発電による売電 ・グループ会社富士興産㈱は、バイオ燃料の製造・販売、再生重油の販売およびメガソーラー発電による売電を行っております。 ・グループ会社㈲加島は、バイオ燃料、再生重油の販売を行っております。 (2)エネルギー領域: 石油事業 商品の仕入 ・グループ会社富士興産㈱は、主要株主ENEOSホールディングス㈱の子会社であるENEOS㈱より燃料油、アスファルト、潤滑油の仕入を行っております。 商品の販売 ・グループ会社富士興産㈱は、燃料油、アスファルト、潤滑油および高品位尿素水AdBlueの販売を行っております。 ・グループ会社㈲加島は、燃料油のパトロール給油販売を行っております。 ・グループ会社富士興産㈱と特約店契約を締結した㈱板倉石油店、大成興業㈱は燃料油、アスファルト等の販売を行っております。 (3)インフラ領域: レンタル事業 建設機械等レンタル ・グループ会社富士レンタル㈱は、北海道を拠点として建設機械等のレンタル業を行っております。 事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,002字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、公共投資の堅調な推移や企業収益の改善が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、円安の進行に伴う資材価格の高止まりや、エネルギー需給を巡る地政学リスクの高まりなどにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような環境の下、脱炭素・エネルギートランジションおよびサーキュラーエコノミーへの移行は中長期的に不可逆な潮流であり、企業活動においては環境負荷低減と経済成長の両立が求められております。当社グループとしては、特に、資源循環の高度化や環境対応エネルギーの供給が、今後の事業競争力を左右する重要な要素と考えております。 また、国内においてはインフラの老朽化を背景とした更新需要や国土強靭化に向けた公共投資の拡大が見込まれており、インフラ関連分野においても中長期的な安定需要が期待されております。さらに、ESG経営の浸透に伴い、非財務情報の開示や持続可能性を考慮した経営の重要性が一層高まっております。 (2)経営方針 当社グループは、「環境のグリーン化対応とエネルギーの安定供給を通じて社会に貢献する」という長期ビジョンのもと、事業活動を通じた価値創造の好循環の構築を目指しております。 当社のビジネスモデルは、社会にエネルギーやインフラを供給する「動脈」と、廃棄物や資源を回収・再資源化する「静脈」により構成されており、これらを統合することで、資源循環型のエネルギー・インフラ企業として独自のポジションの確立を進めております。 また、エネルギー領域およびインフラ領域は、既存インフラを活用した安定的なキャッシュ・フローを創出する収益基盤として機能しており、これにより創出された資本をグリーン領域へ再投資することで、成長と収益の好循環を実現してまいります。この資本循環型のビジネスモデルは、当社グループの持続的成長を支える中核であります。 (3)対処すべき課題 今後の経営環境は、資源価格や金利、人件費の上昇等により不確実性が高く、引き続き慎重な対応が求められます。 また、脱炭素および資源循環への対応は企業の持続的成長に不可欠であり、環境対応と経済性の両立を図る取組みの重要性が益々高まっております。 当社グループは、これらの課題に対応するため、中期経営計画(2026年度から2028年度まで)を策定し、事業ポートフォリオの最適化および経営基盤の強化を通じて、持続的な成長とグループ価値の向上に取り組んでまいります。 A.中期経営計画の概要 エネルギー領域、インフラ領域は、社会を支えるインフラサービスとして、既存の供給インフラを通じた安定供給により、安定的にキャッシュを生み出していきます。生み出されたキャッシュは、株主への還元と戦略投資のバランスを取りながら、再投資に向かいます。グリーン領域を成長ドライブと位置づけ、リサイクル事業を中心としたM&Aを含めて、グループの持続可能な成長に向けた戦略投資を積極的に行っていきます。M&Aに関しては、これまでの実績および業界ネットワークを背景に、継続的な案件パイプラインを確保しており、PMIの実績とあわせて再現性のある成長モデルを構築しております。今後もリサイクル事業を中心に積極的な投資を継続し、非連続的な成長の取り込みを通じてグリーン領域の拡大を加速してまいります。結果として、当社グループの領域別営業利益のグリーン領域比率を現在の40%弱から、2030年度までに、60%超へ引き上げることを目指してまいります。 また、当社グループとして、事業を通じた社会課題の解決による、持続可能な成長の実現に向け、人材投資、戦略投資、オペレーションの効率化に向けたシステム投資を積極的に行ってまいります。 B.長期ビジョン 「環境のグリーン化対応とエネルギーの供給を通して社会に貢献するグループであり続ける」ことを長期ビジョンに掲げ、グループタグラインである「変わる明日を、しなやかに支える」にあるとおり、組織として、個人として、環境変化に柔軟に対応しながら、社会の基盤を支えるインフラサービスの提供を継続してまいります。 グループ経営基盤強化と各事業戦略の推進により、環境対応型事業のリーディングカンパニーを目指し長期ビジョンの達成に向け、取り組んでまいります。 C.成長戦略 当社グループの成長戦略は次の3つであります。 ア.リサイクル事業の拡大 ・M&Aの実行によるネットワークの構築 ・当社グループが保有する技術と知見によるバリューアップ ・新たなリサイクル資源のビジネス化 イ.環境対応エネルギーの事業化 ・バイオ燃料製造5万KL体制 ・2次基地整備による全国供給体制 ・再生重油の供給体制構築によるグループシナジー創出 ウ.持株会社体制による効率的なグループ経営 ・グリーン領域への積極投資 ・収益性重視の事業運営、投下資本効率の向上 ・次世代マネジメントの育成 D.経営戦略と人事戦略の連動 グループ横断の人材交流や人事異動による人材リソースの最適化と最大化により、グループの持続的成長に向け、全体最適の視点で、変革を主体的に推進できる人材の育成に取り組んでいきます。 当社グループが求める人材像は、「当事者意識」「変革意識」「プロ意識」を備えた人材です。多様な人材が価値観を相互に尊重し、自由に意見を言い合え、個々人が力を発揮できる組織文化を醸成してまいります。 E.目標とする経営指標 ア.ROE 2028年度 8%超 イ.営業利益(M&A関連の営業損益除き) 2025年度   2026年度   2027年度   2028年度 領域別営業利益   15.3億円   15.0億円   15.8億円   18.0億円 :グリーン領域   4.5億円   5.2億円   6.8億円   8.5億円 :エネルギー領域   7.4億円   6.6億円   5.7億円   6.1億円 :インフラ領域   3.4億円   3.2億円   3.3億円   3.4億円 共通経費/のれん   △3.5億円   △5.0億円   △5.0億円   △5.0億円 グループ営業利益計   11.8億円   10.0億円   10.8億円   13.0億円 F.非財務目標 2028年度目標 有休取得率   70.0% 男性育児休業取得率   100% 教育関連費/年   1,800万円 研修受講者数/年   1,000人 女性管理職者比率   15.0% 女性従業員比率   20.0% G.株主還元方針 当社は、グループ価値の中長期的な最大化を重要課題と認識し、成長投資と株主還元の両立を基本方針としております。 本方針に基づき、配当性向60%を視野に入れつつ、事業活動から創出されるキャッシュ・フローおよび財務健全性を踏まえ、安定的かつ継続的な配当を実施してまいります。2026年度におきましては、1株当たり年間62円の配当を予定しております。 当社グループは、変化の激しい事業環境においても、社会基盤を支える責任を果たしながら、しなやかに進化し続けてまいります。
事業等のリスク1,979字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項として以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 また、ここに記載するリスクは将来発生しうる全てのリスクを必ずしも網羅したものではありません。 (1) 天候リスク 当社グループの販売商品のうち灯油・A重油は、暖冬となった場合に販売数量が減少する可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、環境関連事業は、豪雨・豪雪等の天候不良により発電量が減少する可能性があり、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2) 公共投資リスク 当社グループの販売商品のうちアスファルトは、主として道路舗装用であるため、道路工事に対する公共投資が減少すると販売数量が減少する可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループのレンタル事業は、主として道路工事用機械のレンタルを行っているため、同様に、道路工事に対する公共投資が減少すると取引が減少する可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 得意先信用リスク 売上債権は回収する前に得意先が信用不安に陥り、貸倒れもしくは貸倒引当金計上の必要が生じる可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。その対策として、与信管理制度に基づき、取引先の経営状況に応じた与信枠の設定、預り保証金の受け入れや製品の納入と代金の決済を同時に行うキャッシュ・オン・デリバリー取引を行うなど貸倒損失の発生防止に努めております。 また、各事業所に設置された「債権管理委員会」にて毎月取引先の債権管理の状況の確認を行い、取引先の債権回収に懸念が生じた時は、「債権管理委員会」の統括組織として本社に設置された「信用取引委員会」を開催し、債権保全に関する事項を審議する体制を構築しております。 (4) 石油製品市況リスク 当社グループは、主として石油製品を仕入れておりますが、原油価格高騰等により仕入価格が高騰した際、販売価格に十分転嫁できない可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 仕入先依存度リスク 当社グループの石油製品の主要仕入先はENEOS㈱であり、当連結会計年度の総仕入高に占める同社からの仕入高の割合は約8割であります。現行は同社との取引基本契約に基づき安定供給を受けているものの、取引関係が継続困難となった場合には受注に対する仕入ができなくなる可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、中東やロシア・ウクライナの情勢は先行きに不透明感を増しておりますが、当該国・地域において、当社グループは直接の仕入取引及び販売取引はありません。 (6) 環境規制リスク 当社グループは、様々な環境規制の適用を受けており、法規制を遵守し、将来の環境対策に関して合理的な見積額に基づき引当計上をしていますが、規制強化等により環境対策に必要な費用が増加する可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。そのため次世代液体エネルギーの取り扱いを前提として、サプライチェーンの拡充と強化に努めてまいります。 (7) 自然災害等リスク 当社グループは、火災・地震・台風・津波等の自然災害により所有資産及び営業活動に被害を受ける可能性があり、これらにより業績に影響を及ぼす可能性があります。その対策として、重要な所有資産に損害保険を付保し、自然災害の影響を低減させるよう努めております。 (8) 固定資産の減損リスク 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ、回収可能価額が減少した場合、減損処理が必要となる可能性があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 新規事業投資リスク 当社グループは、新規事業及び既存成長事業の収益拡大に向けた積極投資を行っております。 しかしながら、適正価格ではない投資、期待した業績やシナジーが得られないこと、人材や顧客の流出等があった場合に、業績に影響を及ぼす可能性があります。 その対策として、綿密なデューデリジェンスを実施することにより、事業投資リスクを低減させるよう努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,919字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 当社は、2025年10月1日に単独株式移転の方法により富士興産株式会社の完全親会社として設立されましたが、設立前の富士興産株式会社の連結範囲と実質的な変更はありません。また、当連結会計年度の連結財務諸表は、単独株式移転により完全子会社となった富士興産株式会社の連結財務諸表を引き継いで作成しております。なお、前年同期と比較を行っている項目については富士興産株式会社の2025年3月期の連結業績と比較しております。 ①財政状態及び経営成績の状況 当社は、2025年10月1日に持株会社体制へと移行し、富士ユナイトホールディングスとして新たな経営体制を開始いたしました。持株会社体制においては、持株会社と事業会社それぞれの役割と責任を明確にすることにより、重複機能を避け、効率的なグループ経営を行ってまいります。当社はグループ経営戦略の策定及びリサイクル事業を中心とするM&Aや新規事業の創出に注力し、事業会社は、事業運営に専念し、環境変化に迅速に対応してまいります。 持株会社体制への移行を機に、旧来の事業会社別セグメントから、グループの事業ポートフォリオを「グリーン領域」「エネルギー領域」「インフラ領域」の3領域へ再編し、今後も持続可能な成長に向けた経営資源の適正配分を行っていきます。 A.経営資本の活用 当社グループは、財務資本、社会関係資本、自然資本、製造・インフラ資本、人的資本および知的資本の6つの経営資本を戦略的に活用し、事業活動を推進しております。 安定収益と成長投資を両立する財務基盤、リサイクル業界におけるネットワークおよび供給網、廃油・廃棄物の回収基盤、バイオ燃料製造拠点や物流設備、M&AおよびPMIを担う人材、ならびに技術・ノウハウといった各資本が相互に連関することで、競争優位性の維持および強化を図ってまいりました。 また、事業活動により創出された利益やネットワーク、技術、人材が次の投資へとつながることで、価値創造の好循環を形成しております。 B.グリーン領域の事業拡大 当連結会計年度においては、グリーン領域の基盤強化に向けた取組みを着実に推進いたしました。 2025年10月2日付で有限会社加島の全株式を取得し、子会社化いたしました。同社は、ガソリン・軽油などの燃料に加え、バイオ燃料の販売を行うとともに、産業廃棄物の再資源化や減量化等のリサイクル事業にも積極的に取組み、地域社会に貢献してきた企業であります。これらの事業活動は、脱炭素・資源循環を軸とする当社グループの長期ビジョンと高い親和性を有しており、グリーン領域全体の事業基盤の強化およびグループ内シナジーの創出に寄与するものと考えております。 また、2025年11月には、兵庫県姫路市にバイオ燃料製造拠点を新設し、生産および供給体制の強化を図りました。姫路製造所は、以下4点において、バイオ燃料製造設備としては、日本初の技術を導入しております。当社グループは本製造所を中心に全国の陸上および海上におけるバイオ燃料の供給体制構築を着実に推進してまいります。 ア.バイオ原料の混和比率を1~99%まで可変的に調整し、出荷可能な高性能ブレンダー イ.製品タンクを介さずに直接出荷可能な技術 ウ.大型、中型、小型ローリーおよびISOコンテナ等のあらゆる荷姿に対応可能な出入荷設備 エ.AI搭載カメラを活用した保全管理システム C.エネルギー領域およびインフラ領域 エネルギー領域においては、安定供給体制の維持と採算性を重視した販売方針を徹底することで、市況変動の影響を受けにくい収益構造の確立に努めてまいりました。当連結会計年度においては、供給責任を果たしつつ、市況変動に応じた適正販売を行った結果、当該領域は引き続きグループ全体の収益基盤として貢献することができました。 また、インフラ領域においては、底堅く推移する公共工事需要に加え、民間工事案件の着実な獲得を背景に、安定した収益を確保しました。国土強靭化やインフラ更新需要に支えられた公共投資と、民間設備投資の双方を取り込むことで、事業環境の変化に左右されにくい収益構造を維持しております。 これらの領域により創出された安定収益は、グリーン領域への成長投資を下支えする重要な役割を果たしています。 D.当連結会計年度の業績 この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は、エネルギー領域における製品価格上昇等により前期比67億1千万円(9.8%)増加の750億円となりました。損益面では、売上総利益は、前期比10億4千万円(20.9%)増加の60億5千万円となりました。営業利益につきましては、人件費の増加や物価上昇による経費増に加え、M&Aに係る取得関連費用及びのれん償却額の発生により、販売費及び一般管理費が増加したものの、各領域における収益力の向上および事業基盤の拡大がこれらのコスト増を吸収し、前期を大きく上回る結果となりました。この結果、営業利益は前期比3億8千万円(48.1%)増加の11億8千万円となり、経常利益は、前期比3億6千万円(44.3%)増加の11億8千万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期から微増(1.2%)し、7億2千万円となりました。 (注)当社の第1期事業年度は2025年10月1日から2026年3月31日までになりますが、当連結会計年度は富士興産株式会社の連結財務諸表を引き継いで作成しておりますので2025年4月1日から2026年3月31日までとなります。また、株式移転の他、2025年10月2日に有限会社加島を完全子会社化しており、連結の範囲に変更がありますが、参考として富士興産株式会社の2025年3月期の連結業績との比較を前期比として記載しております。 セグメント別の業績は、次のとおりであります。 グリーン領域:リサイクル事業 北海道全域を営業基盤とするリサイクル事業におきましては、環境リサイクル事業において、工事の時期ずれにより、売上・利益ともに計画を下回りました。一方、資源リサイクル事業における素材売却単価の上昇や処理単価の高い案件の獲得により利益は計画を上回りました。また、オイルリサイクル事業においても市況に応じた適正販売および回収数量確保により、売上高・利益ともに計画を上回り安定的な収益を確保することが出来ました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は1,605百万円、営業利益は265百万円となり、計画を上回り順調に推移いたしました。 グリーン領域:ホームエネルギー事業 北海道道央地域に営業基盤を有するホームエネルギー事業(LPG・灯油など家庭用燃料小売事業)におけるLPG・灯油におきましては、気温要因による需要増加により、利益は計画を上回りました。また、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」の改正を事業機会と捉え、「安全・安心・安定」の供給体制の維持・強化により利益は計画を上回りました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は2,631百万円、営業利益は271百万円となり、計画を上回り順調に推移いたしました。 グリーン領域:再生可能エネルギー事業 バイオ燃料は、設備コスト負担の増加により、利益は計画未達となったが、建設現場向けを中心に販売数量は増加いたしました。一方、メガソーラー発電は、出力抑制や修繕、積雪による発電量低下の影響があったものの、年間を通して利益は計画を上回りました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は561百万円、営業損失は177百万円となりました。 エネルギー領域:石油事業 石油業界におきましては、需給が逼迫する中で、安定供給を着実に実現したこと、市況に応じた適正販売を行ったことおよび在庫評価益により利益は計画を上回りました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は679億円、営業利益は684百万円となり、計画を上回り順調に推移いたしました。 インフラ領域:レンタル事業 北海道道央地域に営業基盤を有する建設機材レンタル事業におきましては、新規案件の取り込みと不採算要素の整理により収益体質が改善し、売上高・利益ともに計画を上回りました。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は2,345百万円、営業利益は329百万円となり、計画を上回り順調に推移いたしました。 資産、負債、純資産の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,422百万円増加の22,353百万円、負債は前連結会計年度末に比べ1,262百万円増加の12,573百万円となりました。 期中において、新たに当社グループに加入した有限会社加島の資産受入れにより総資産は1,715百万円増加し、同じく負債の受け入れにより負債が871百万円増加、現金及び預金が945百万円減少いたしました。また、のれん444百万円を計上しております。 純資産は、配当金の支払いによる減少586百万円と、親会社株主に帰属する当期純利益726百万円による増加等により、前連結会計年度末に比べ159百万円増加し9,780百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、投資活動及び財務活動による資金の減少額が、営業活動による資金の増加額を上回りました。これにより当連結会計年度末の資金残高は、前連結会計年度末に比べ736百万円減少して4,944百万円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は2,028百万円(前期は1,351百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,268百万円や仕入債務の増加237百万円等の資金増加要因と、減価償却費1,033百万円等の非資金項目の合計額が、法人税等の支払額469百万円等の資金減少要因の合計額を上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は2,120百万円(前期は478百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,211百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出945百万円等の資金減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は643百万円(前期は1,373百万円の増加)となりました。これは主に、配当金の支払額586百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の状況 当社グループは、グリーン領域(リサイクル事業、ホームエネルギー事業、再生可能エネルギー事業)、エネルギー領域(石油事業)、インフラ領域(レンタル事業)を営んでおり、生産及び受注については、該当事項はありません。 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 事業   金額(百万円)   前期比(%) グリーン領域   リサイクル   1,605   - グリーン領域   ホームエネルギー   2,631   - グリーン領域   再生可能エネルギー   561   - エネルギー領域   石油   67,914   - インフラ領域   レンタル   2,345   - 合計   75,057   - (注)1.事業間の取引については、相殺消去しております。 2.主要な販売先については、総販売実績に対する販売割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 3.当社は、2025年10月1日に単独株式移転の方法により富士興産株式会社の完全親会社として設立されたため、前期比は記載しておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 経営成績に重要な影響を与える要因 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ア.ROE 2028年度 8%超 イ.営業利益(M&A関連の営業損益除き) 2025年度   2026年度   2027年度   2028年度 領域別営業利益   15.3億円   15.0億円   15.8億円   18.0億円 :グリーン領域   4.5億円   5.2億円   6.8億円   8.5億円 :エネルギー領域   7.4億円   6.6億円   5.7億円   6.1億円 :インフラ領域   3.4億円   3.2億円   3.3億円   3.4億円 共通経費/のれん   △3.5億円   △5.0億円   △5.0億円   △5.0億円 グループ営業利益計   11.8億円   10.0億円   10.8億円   13.0億円 詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 資本の財源及び資金の流動性 (資金需要) 当社グループの資金需要のうち、運転資金の主な資金需要は、石油事業とホームエネルギー事業の営業活動における製品仕入や、各事業における販売費及び一般管理費等であります。また、投資資金の主な資金需要は、リサイクル事業における車両の購入、ホームエネルギー事業におけるLPG設備の取得、再生可能エネルギー事業におけるバイオ燃料製造所の建設、石油事業における油槽所設備の更新、及びレンタル事業におけるレンタル機械の更新購入等であります。 (財務政策) 当社グループの石油事業は、原油価格や為替、季節的変動等のボラティリティの大きいリスクに晒されております。このような中で大きな財務リスクを抱えること無く、事業活動に必要な資金を安定的・効率的に確保するために、自己資金を優先的に活用することを基本方針としつつ、自己資金が不足する場合には金融機関からの借り入れにより資金調達することとしております。 また、当社グループは複数の金融機関に十分な借入枠を有するとともに、総額20億円のコミットメントライン契約を主要取引金融機関と締結し、資金の流動性を補完しております。 なお、重要な資本的支出及びその資金の調達源につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 重要な設備の新設」に記載しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているとおりであります。 当社グループは、見積りが必要となる事項については、合理的と考えられる基準に基づき、見積り及び判断を行い、その結果を資産・負債及び収益・費用に反映させ連結財務諸表を作成していますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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