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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

マナック・ケミカル・パートナーズ

MANAC Chemical Partners Co.,Ltd.4360 · Standard · 化学

臭素化合物を中核とする少量多品種の化学メーカー。難燃剤、医薬・ハイテク中間体、人工透析薬原料を多業界に供給する。

概要

マナック・ケミカル・パートナーズは、2021年10月にマナック株式会社の単独株式移転により設立された持株会社である。臭素化合物を中核とした化学品の製造販売を行い、ファインケミカル、難燃剤、ヘルスサポートの3事業を展開する。連結子会社にマナック株式会社、錦海化学株式会社、マナック(上海)貿易有限公司を持ち、2026年3月期の連結売上高は約110億円、従業員数は246名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

臭素化合物を中核に持株会社体制へ移行

マナック・ケミカル・パートナーズは2021年10月、マナック株式会社の単独株式移転により設立された純粋持株会社である。グループは連結子会社3社と非連結子会社1社で構成される。中核のマナック株式会社がファインケミカル、難燃剤、ヘルスサポートの各事業を手掛け、2024年3月にグループ入りした錦海化学株式会社は臭素化合物の受託事業や樹脂添加剤を担う。マナック(上海)貿易有限公司は中国市場向け輸出入業務を担当する。本社は東京都中央区日本橋に所在し、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

ファインケミカル事業が売上の約46%を占める

2026年3月期の連結売上高10,993百万円の内訳は、ファインケミカル事業が5,032百万円(構成比46%)、難燃剤事業が4,545百万円(同41%)、ヘルスサポート事業が1,415百万円(同13%)である。ファインケミカル事業は医薬・半導体分野向けの機能性材料や中間体を扱い、同事業のセグメント利益は1,211百万円と最も収益性が高い。難燃剤事業は電子材料部材や家電・自動車部品向けプラスチック用難燃剤を中心とし、利益は523百万円。ヘルスサポート事業は人工透析薬剤原料や抗菌剤原料を供給し、利益107百万円。

福山工場と錦海化学が生産を支える

主な生産拠点は広島県福山市にあるマナック株式会社の福山工場である。2022年4月には神奈川県藤沢市に湘南イノベーション研究所を開設したが、2024年3月の研究組織再編により閉鎖した。2024年3月に連結子会社化した錦海化学株式会社は、臭素化合物の受託事業で設備と技術力を強みとする。中国市場向けにはマナック(上海)貿易有限公司が上海市で輸出入業務を行う。従業員数は連結で246名。

ROE8%以上を目標に事業再構築を進める

当社グループは自己資本利益率(ROE)8%以上を中期目標として掲げる。2024年6月公表のグループ中期計画(2024-2027年度)では、2024-2025年度を事業再構築期間、2026-2027年度を事業拡大期間と位置付ける。しかし、中東情勢の不安定化や原材料・エネルギー価格の高騰により計画と実態に乖離が生じており、見直しを検討中である。優先課題として、ファインケミカル事業での新規案件の早期量産化、難燃剤事業での収益性改善、ヘルスサポート事業での販売単価適正化を掲げる。

業界の中での役割は臭素化合物を基盤とする特殊化学メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
110億円
営業利益
7億円
営業利益率
6.4%
純利益
8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ファインケミカル事業50億円45.9%12億円24.0%
難燃剤事業45億円41.3%5億円11.1%
ヘルスサポ ート事業14億円12.8%1億円7.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医薬・ハイテク分野主力

医薬、ハイテク分野向けに機能性材料や中間体を供給。半導体分野、電子材料、情報関連分野の中間体として使用される多岐かつ特殊用途向け製品を扱う。

主な製品・サービス2
機能性材料
医薬・ハイテク分野で使用される特殊用途向けの機能性材料。
半導体・電子材料中間体
半導体分野や電子材料、情報関連分野の中間体として使用される。

02電気製品・自動車部品主力

電気製品、自動車部品等の産業分野向けに難燃剤を供給。臭素化合物を中核とした難燃剤事業を展開し、幅広い産業の安全性向上に貢献。

主な製品・サービス1
難燃剤
電気製品や自動車部品等に使用され、燃えにくくするための添加剤。

03医療・ヘルスケア準主力

人工透析薬剤用原料、抗菌剤原料及び試薬として使用される製品を供給。医療分野向けのヘルスサポート事業を展開。

主な製品・サービス3
人工透析薬剤用原料
人工透析に用いられる薬剤の原料。
抗菌剤原料
抗菌剤の製造に用いられる原料。
試薬
研究や検査などに用いられる試薬。

製品と技術

臭素化・ヨウ素化技術を基盤とする少量多品種生産

マナックグループは臭素化反応とヨウ素化反応を中核技術とし、多品種少量生産を特徴とする。福山工場には微量金属分析装置を導入し、高純度製品の品質管理を強化している。臭素化合物は難燃剤、医薬中間体、半導体用電子材料など幅広い用途に供される。同社は長年にわたり臭素化学の安全な取り扱いに関するノウハウを蓄積しており、これが競争優位の源泉となっている。

ファインケミカル事業:医薬・半導体向け受託合成

ファインケミカル事業では、医薬分野や半導体分野向けの機能性材料・中間体を生産する。2026年3月期の売上高は5,032百万円で、グループ最大のセグメントである。同事業では、大型案件の立ち上げやスポット販売が業績に貢献したほか、新規開発品目も進行中である。2024年に子会社化した錦海化学は臭素系受託合成の設備を有し、事業の幅を広げている。福山工場の微量金属分析装置も高付加価値製品の品質保証に寄与する。

難燃剤とヘルスサポート:社会インフラを支える化学製品

難燃剤事業は電子材料部材や家電・自動車部品向けプラスチック用難燃剤が主力である。市況の変動はあるが需要は底堅く、2026年3月期の売上高は4,545百万円。販売単価の見直しにより収益性改善を図っている。ヘルスサポート事業は人工透析薬剤用原料や抗菌剤原料を供給し、売上高1,415百万円。いずれも社会的需要の高い製品であり、安定供給が求められる。両事業ともコスト管理と価格適正化を進め、利益率の向上に取り組む。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

化学業界の中堅、赤字から黒字転換見込む

化学業界に属し、売上高約100億円と東洋紡やクラレなど大手には及ばないが、コージンバイオなどと比べれば中堅規模。2025年3月期は営業赤字だったが、2026年3月期には6.4%の営業利益率を計画しており、収益改善が期待される。同業他社との競合は厳しいが、経営効率化や販売強化により再生を目指す。

強み

  • 2026年3月期に営業黒字予想で、収益改善への道筋が立つ。
  • 売上高100億円程度で、小規模企業よりは経営基盤が安定。
  • 赤字からの回復を目指し、構造改革を推進中。
  • 売上高が2026年3月期に110億円と増加予想で、成長の期待。

課題

  • 黒字化後も利益率を高水準で維持できるかが課題。
  • 大手化学メーカーとの競合が厳しく、差別化が必須。
  • コスト増加が収益を圧迫するリスクがあり、価格転嫁が鍵。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がマナック・ケミカル・パートナーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14100戸田工業95億円
24406新日本理化95億円15.9倍
34119日本ピグメントホールディングス94億円8.1倍
44040南海化学92億円2.9倍
53878巴川コーポレーション89億円9.0倍
64360マナック・ケミカル・パートナーズ86億円10.4倍
74623アサヒペン84億円9.5倍
84624イサム塗料82億円10.4倍
94937Waqoo82億円34.0倍
104932アルマード80億円13.7倍
114531有機合成薬品工業80億円25.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

株式移転計画書の作成から株主総会承認まで

2021年5月、マナック株式会社は単独株式移転方式で持株会社を設立するための株式移転計画書を作成した。この計画では、マナック株式会社の株主に対して新設する持株会社の株式を割り当てることが定められた。同年6月の定時株主総会において、株主の承認を得て計画は正式に確定した。マナック株式会社はそれまで事業会社として化学製品を手掛けており、持株会社体制への移行はグループ全体の経営資源配分を最適化する狙いがあった。

持株会社設立と同時に東証第二部へ上場

2021年10月、マナック株式会社の単独株式移転によりマナック・ケミカル・パートナーズが設立され、同時に東京証券取引所市場第二部に上場した。マナック株式会社は新会社の完全子会社となり、持株会社体制が発足した。上場に伴い、新会社は既存のマナック株式会社の株主に対して株式を交付し、資本市場から資金調達が可能となった。これにより、グループ全体の経営の透明性向上と成長投資の基盤が整えられた。

スタンダード市場移行と湘南研究所開設

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、マナック・ケミカル・パートナーズの上場区分は市場第二部からスタンダード市場に移行した。同時に、グループのコーポレート研究拠点として神奈川県藤沢市に湘南イノベーション研究所を開設した。同研究所は、臭素化・ヨウ素化技術を核とした新製品開発や、医薬・先端材料分野の研究を担う拠点として期待された。この投資は、グループの中長期的な技術力強化を意図したものであった。

八幸通商の株式譲渡と湘南研究所閉鎖

2024年3月、連結子会社マナック株式会社が保有していた八幸通商株式会社の全株式を譲渡し、同社を連結の範囲から除外した。また、グループ内の研究組織再編に伴い、開設から約2年で湘南イノベーション研究所を閉鎖した。これは、研究開発の効率化と事業ポートフォリオの見直しの一環とみられる。これらの措置により、グループは経営資源をより収益性の高い分野に集中させる方針を明確にした。

錦海化学を連結子会社化し生産能力を補完

2024年3月、マナック・ケミカル・パートナーズは錦海化学株式会社の全株式を取得し、同社を連結子会社とした。錦海化学は臭素化合物の受託事業や樹脂添加剤において設備と技術力に強みを持つ。この買収により、グループは福山工場に加えて新たな生産拠点を獲得し、受託事業の拡大や製品ラインナップの充実を図ることが可能となった。錦海化学の技術とマナックの販路を組み合わせることで、グループ全体の競争力向上が期待される。

年表5件を開く

2020年代

  • 2021年5月創業マナック株式会社の単独株式移転による持株会社設立に向けて「株式移転計画書」を作成。
  • 2021年6月創業マナック株式会社の定時株主総会において単独株式移転により当社を設立し、持株会社体制へ移行することについて承認決議。
  • 2021年10月上場マナック株式会社が単独株式移転により当社を設立し、同社がその完全子会社となる。東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。当社グループのコーポレート研究拠点として「湘南研究所(湘南イノベーション研究所)」(神奈川県藤沢市)を開設。
  • 2024年3月マナック株式会社(連結子会社)が保有する八幸通商株式会社の株式の全てを譲渡したことに伴い、八幸通商株式会社を連結の範囲から除外。グループ内の研究組織再編に伴い、湘南イノベーション研究所を閉鎖。臭素化合物の受託事業や樹脂添加剤において、設備と技術力の強みを持つ錦海化学株式会社の株式を取得し、同社が連結子会社となる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で246人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は509万円で、4期前と比べて29.8%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は9.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年3月72543.212.7241
2023年3月73241.510.2236
2024年3月64138.18.4220
2025年3月68938.28.4211−142
2026年3月50943.29.2246285

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
福山工場 — 広島県福山市1,659百万円
ファインケミカル事業 難燃剤事業 ヘルスサポート事業
郷分事業所 — 広島県福山市126百万円
ヘルスサポート事業
技術開発センター — 広島県福山市108百万円
ファインケミカル事業
主な関係会社
  • 国内
    マナック株式会社(注)1.2.5
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    錦海化学株式会社(注)1
    岡山県瀬戸内市 · 連結子会社
    議決権99.9%
  • 海外
    マナック(上海)貿易有限公司(注)1
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東ソー株式会社(注)1.3.4
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権19.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は110億円営業利益7億円前期と比べると増収で、売上が+18.3%。

売上高
+18.3%
110億円
営業利益
7億円
純利益
8億円
営業利益率
6.4%
前期比 +9.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高116億円110億円
営業利益7億円
純利益8億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は31億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+19.2%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q320
2024年1Q2613.81
2024年2Q22−1−4.50
2024年3Q21−1−4.8−1
2024年4Q281
2025年2Q45−2−4.4−1
2025年4Q48−1−2.1−8
2026年2Q5858.65
2026年4Q5223.83
2027年1Q31412.93

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は107億円から110億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は6.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。当社グループのコーポレート研究拠点として「湘南研究所(湘南イノベーション研究所)」(神奈川県藤沢市)を開設。
2022年3月10797
2023年3月119128
2024年3月9701
2025年3月93−3−3−3.2−9
2026年3月110786.48

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高110億円のうち、営業利益として残るのは7億円6.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の7.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.3%85億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.4%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.4%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.9pt
6.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
7.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが21億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は40億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月7−4−2320
2023年3月162−11837
2024年3月−1−2−1−333
2025年3月1−5−1−428
2026年3月21−177440

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は153億円。このうち返さなくてよい自己資本が113億円で、自己資本比率は73.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月1361033375.8
2023年3月1501104073.5
2024年3月1411122979.8
2025年3月1261032381.5
2026年3月1531134073.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
72億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
21億円
在庫として抱えている分
負債合計
40億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中10位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中179位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.9%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.4%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
73.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥995で、1年前と比べて+72.3%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥995+0.4%1ヶ月+25.0%1年+72.3%時価総額86億円
過去52週の値幅
安値¥550高値¥1,181

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.4倍
PBR0.70倍
配当利回り1.51%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は前日比11.95%上昇の909円。8月10日の出来高は5万7000株と急増、直近の平均を大きく上回る。25日移動平均線808円、75日線814円を上回り、短期上昇基調が鮮明。1カ月では12.64%上昇し、52週高値1181円に対しては約23%の水準。RSIは75.32と過熱気味で、急ピッチな上昇による調整リスクに注意。ただし200日線800円も上回り、中長期でも底堅い展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 8.50倍は業界平均18.40倍を大きく下回り、PBR 0.59倍も同1.43倍より低い。ROE 6.9%と収益性は業界並みだが、前期は営業赤字・最終赤字と業績が低迷。配当利回り1.54%は業界平均2.73%を下回る。割安だが業績回復が確認されるまではリスク。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.4倍17.8倍
PBR0.70倍1.41倍
ROE6.9%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

化学品メーカーだが業績不振が続く。強気派は2026年3月期の黒字転換計画と需要回復に期待。弱気派は収益改善の不確実性と競合の存在を警戒。

プラスに働く材料7
  • 業績回復期待

    2026年3月期は営業利益率6.36%と黒字転換見通し。

  • 需要回復

    半導体・液晶市場の回復で高純度化学品の需要増加。

  • 低バリュエーション

    PBR0.59倍と割安。改善が進めば評価修正。

  • 2026年3月期の営業黒字転換2026年3月期影響

    前期営業損失3億円から7億円の黒字予想で、EPS改善が株価押し上げ要因に。

  • 低PBR0.59倍での株主還元強化期待不定影響

    PBR1倍割れで自社株買いや増配の期待。時価総額70億円と小さく、わずかな買いでも影響大。

  • 化学品需要回復による増収2026年3月期影響

    売上高が93億円から110億円へ17%増加。前期比増収で固定費カバーが進む。

  • 業績改善に伴うバリュエーション修正決算発表後影響

    PER8.5倍は業種平均比割安。黒字化確認でPER10倍程度への修正余地。

マイナスに働く材料7
  • 業績不安定

    過去2期連続で減収。2025年3月期は赤字。

  • 競争激化

    化学品市場は競合多数。価格競争に陥りやすい。

  • 不確実な計画

    2026年3月期の黒字計画は達成リスクがある。

  • 営業損失からの回復遅れリスク2026年3月期影響

    前期営業損失3億円。業績予想未達で再び赤字となれば株価急落の可能性。

  • 原材料価格高騰による採算悪化継続影響

    化学品製造の原料コスト上昇で粗利率が低下すれば、営業利益計画の達成が困難。

  • 小規模時価総額ゆえの流動性リスク継続影響

    時価総額70億円と小さく、大口売買で株価が大きく変動しやすい。

  • 配当利回り1.54%の低さ通年影響

    利回りが低く、インカムゲイン目的の投資家からの支援が乏しい。

次の決算で確かめる点
営業利益率
黒字転換計画の進捗確認。
売上高成長率
需要回復の程度を測る。
主要顧客の動向
半導体・液晶市場の影響を受けるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.51%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.51%
いまの株価に対して
配当性向
45.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月1518.0
2024年3月150.022.5
2025年3月13−16.781.1
2026年3月130.045.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,167人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.2%を占め、残る49.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.843.545.045.345.4
事業法人44.544.344.144.044.3
金融機関7.37.26.16.05.9
自己株式8.37.66.86.05.2
証券会社3.22.83.83.63.3
外国法人0.12.10.81.11.0
外国人個人0.10.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東ソー株式会社18.64
02一般財団法人松永財団15.54
03杉之原 祥二5.39
04株式会社広島銀行3.73
05株式会社合同資源2.32
06マナック社員持株会1.75
07光和物産株式会社1.40
08スガイ化学工業株式会社1.39
09村田 耕也1.34
10中尾薬品株式会社1.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+6%、1株純資産は5期で+6%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2022年3月911,3016.95.834.0
2023年3月1031,3857.47.818.0
2024年3月101,4000.760.222.5
2025年3月−1111,27281.1
2026年3月961,3836.910.245.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額127百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉之原祥二代表取締役会長兼社長76465,000
花﨑保彰取締役6412,000
吉田誠吾取締役458,000
井本英昭取締役58
黒松敦取締役57
生越由美取締役664,000
杉之原誠取締役(監査等委員)6725,000
内海康仁取締役(監査等委員)7619,000
森信茂樹取締役(監査等委員)7610,000
山下覚司取締役54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)57126269820
社外取締役51455194
取締役(社内)18111010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容895字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社3社、非連結持分法非適用子会社1社で構成されております。 当社グループは、各種化学製品の製造及び販売を主たる業務としております。また、当社グループは臭素化合物を中核とした少量多品種の生産を特徴としており、当社グループ製品の用途は難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連及び工業薬品等、あらゆる産業分野を対象としております。 ・連結子会社 当社は、マナック株式会社の発行済全株式を保有しております。 当社は、マナック株式会社、錦海化学株式会社及びマナック株式会社100%出資子会社であるマナック(上海)貿易有限公司を連結の範囲に含めております。 当社は、マナック株式会社及び錦海化学株式会社に対して、経営指導を行っております。マナック株式会社はファインケミカル、難燃剤、ヘルスサポートの各事業を行っております。また、錦海化学株式会社は臭素化合物を中心とした受託事業等を行っており、マナック(上海)貿易有限公司は中国国内における化学品の輸出入業務を行っております。 ・非連結持分法非適用子会社 エムシーサービス株式会社は、マナック株式会社に対して、倉庫賃貸業務等の役務提供を行っております。 事業別の主な内容は次のとおりであります。なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) ファインケミカル事業 多岐かつ特殊用途向けが多く、医薬、ハイテク分野において使用される機能性材料、半導体分野、電子材料及び情報関連分野の中間体として使用されております。 当該対象企業は、マナック株式会社、錦海化学株式会社及びマナック(上海)貿易有限公司であります。 (2) 難燃剤事業 電気製品、自動車部品等の産業分野において使用されております。 当該対象企業はマナック株式会社及びマナック(上海)貿易有限公司であります。 (3) ヘルスサポート事業 人工透析薬剤用原料、抗菌剤原料及び試薬として使用されております。 当該対象企業はマナック株式会社であります。 事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,029字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、化学を基盤とする技術と製品の創出を通じて、医薬・先端技術分野にとどまらず、社会全体に価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。また、多様なパートナーとの協業を積極的に進めることで、多様な知見や技術を融合させ、より多くの人々にとって“ワクワクする未来”の創出を目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、投下資本の運用効率と収益を重視し、自己資本利益率(ROE)を経営管理の重要指標としており、2024年6月24日公表のグループ中期計画において、中期的な目標値を8%以上に設定しております。 (3)経営戦略等 当社グループは、臭素化・ヨウ素化技術を強みに、環境対応やグローバル・スタンダードへの適合を進めるとともに、高機能・高付加価値製品の提案を通じて、新技術開発と新分野の開拓に取り組んでまいります。 グループ中期計画(2024-2027年度)では、2024-2025年度を事業再構築期間、2026-2027年度を事業拡大期間とし、企業価値向上に向けた成長投資を行ってまいります。 (4)経営環境 当連結会計年度はファインケミカル事業の医薬分野において大型案件が順調な立ち上がりを見せました。難燃剤事業においては電子材料部材や家電製品等に使用されるプラスチック用難燃剤の需要は底堅く推移いたしました。また、全事業において販売単価の見直しを実施し、収益状況は改善いたしました。 一方で、直近の中東情勢や原材料高の影響により、経営環境は激変しております。このため、2024年6月24日公表したグループ中期計画の前提と現在の実態との間に大きな乖離が生じており、計画の見直しを要する状況にあります。当社グループはこの現実を真摯に受け止め、変化へ的確に対応していくため、実態に即した計画への見直し検討を進めております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、対処方針 各事業を取り巻く市場環境の変化、イラン情勢をはじめとする中東地域の不安定化に伴う原材料・エネルギー価格の再高騰、物流の混乱や地政学リスク等に加え、米国政権の政策動向、国内外の経済情勢により、当社グループの生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このような経営環境のもとで当社グループは更なる成長に向けて強固な収益基盤の早期確立を目指し、引き続き事業ポートフォリオの見直しや販売価格の適正化を推進してまいります。併せて、生産効率化や原材料・エネルギー価格高騰への対応を進めるとともに、調達体制のリスク分散に取り組んでまいります。 各事業につきまして、ファインケミカル事業は、試作段階にある新規案件の早期立ち上げと、確実な量産化への移行を課題と認識しております。その対応策として、高付加価値製品の創出および高収益案件の獲得を強化するほか、顧客の量産立ち上げを技術と生産の両面からサポートしてまいります。こうした取り組みにより、マナック株式会社福山工場の微量金属分析装置への投資効果を最大化させることに加え、新たにグループ入りした錦海化学株式会社との連携を深めることで、グループ全体の相乗効果を生み出してまいります。 難燃剤事業は、収益性の改善を課題と認識しております。プラスチック用難燃剤需要の下げ止まりに伴う底堅い販売状況は維持しているものの、当面は市場全体の成長が限定的であることから、販売数量よりも利益の確保を優先する方針といたしました。これに伴い、販売価格の適正化や製品ラインナップの最適化を図ってまいります。 ヘルスサポート事業は、収益性の改善を最優先課題と認識しております。現在の事業規模を維持しながら利益を創出することを基本方針とし、販売単価の継続的な適正化により、利益率の改善を進めてまいります。引き続きサプライチェーンの維持に注力するとともに、人工透析用原料や抗菌剤原料等の社会的需要の高い製品について、顧客ニーズに応じた安定的かつ継続的な供給体制の確保に努めてまいります。 加えて、当社グループは、人材確保環境の変化を踏まえ、重点事業への人員配置や現場の工夫による改善を進めるほか、AI等のデジタルツールによる業務の支援と効率化を推進するとともに、人材の確保・育成を行ってまいります。また、社会的責任を認識し、内部統制の強化とコンプライアンスの徹底を図ってまいります。さらに、安全操業や環境への配慮、サイバーセキュリティや自然災害に備えたBCP運用等、事業リスク最小化に向けた施策を継続致します。
事業等のリスク3,715字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)国内外の経済情勢・需要変動 当社グループの製品は、半導体分野、医薬分野、電子材料及び電気製品等、多岐にわたる分野の中間材料として使用されております。そのため、当社グループ製品の需要は、国内外の関連市場における最終製品の販売状況の影響を受けることになります。当連結会計年度においては、プラスチック用難燃剤需要の下げ止まりに伴う底堅い販売状況は維持しているものの、難燃剤市場全体の成長が当面、限定的であることが考えられます。また、ファインケミカル事業の受託案件において、顧客側の開発状況が遅延した場合、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、市場環境の変化に対応しつつも、収益性を確保するよう、製品ポートフォリオの見直しをはじめ、製造設備の共通化、新製品・新技術の研究開発を継続的に推進しております。 (2)価格競争 当社グループが事業を展開する多くの市場において、安価な製品を供給する既存の競合他社や、新規参入企業との間で厳しい価格競争にさらされる可能性もあります。これによる販売価格面での圧力やシェアの低下は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、これらに対応すべく、高付加価値製品の開発・拡販による差別化を図るとともに、工場における生産効率の向上に努めております。 (3)原材料の調達 当社グループは、原材料を多数の供給業者から調達しております。供給業者における災害及び事故、中東地域の不安定化や中国をはじめとした海外における政策変更等により原材料調達への支障が生じた場合には、今後の生産計画の変更に影響があると考え、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、機動的な生産計画の調整を行うとともに、適正な在庫水準の確保、品質保証体制の整った取引先との連携、調達先の多様化を通じて、安定的な調達体制の維持に努めております。 (4)原材料の市況変動 当社グループの使用する原料は、直接的あるいは間接的に石油化学原料と関係しているものが多くあり、中東情勢等に伴う原材料・エネルギー価格の再高騰や為替相場の変動等により、原料コストが急激に上昇する可能性があります。また、難燃剤事業の主要原材料である臭素は市場環境の変化による価格変動リスクがあり、その価格上昇は当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、市況価格や為替相場を注視し、在庫水準の適正化や調達先の多様化を図り、適切な原材料調達が行える体制構築に努めております。 (5)滞留在庫 当社グループの一部製品は計画生産を行っており、実際の販売が計画から乖離した場合、一時的に在庫が増加する可能性があります。また、一定期間以上滞留が認められる在庫については評価減や廃棄等により、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、適正在庫水準の維持を図るべく、滞留在庫等について定期的にモニタリングを行い、滞留在庫の圧縮に努めております。 (6)自然災害 当社グループの主要な生産拠点であるマナック株式会社福山工場と郷分事業所の所在地は、いずれも広島県福山市であります。地震や台風等の自然災害によって、これらの生産拠点が甚大な被害を受ける可能性があり、当社グループの生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、定期的な災害防止活動や設備点検の実施、BCPの策定等、事業リスクの最小化に向けた施策を実施しております。 (7)法的規制等 当社グループの事業の遂行にあたっては、遵守すべき各種法令等の規制があります。また、環境問題に対する世界的な意識の高まりから、環境に関する各種規制は強化される傾向にあります。これら法的規制の強化等により、事業活動の制限、追加の設備投資、費用等が発生した場合には当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、工場部門における環境保全に対する取組の実施や各種業界団体への加盟等により必要な情報の的確な収集を行い、各種法令等の遵守に向けた従業員教育に努めております。 (8)海外での事業活動 当社グループは、中国に現地子会社マナック(上海)貿易有限公司を有するほか、インドや欧州市場での販路開拓にも注力しております。しかしながら、政治体制の変動、法規制の変更、為替の急激な変動、または現地市場での営業展開が計画どおりに進展しない場合には投資回収の遅延や機会喪失が生じ、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、マナック(上海)貿易有限公司を中心とした海外情報の収集体制を構築しており、営業部門とも連携して最新動向を的確に把握します。また、現地パートナー企業とのアライアンス構築を通じて、海外事業の推進に努めております。 (9)新製品及び新技術開発 当社グループが事業を展開する多くの市場においては、技術の進歩により事業環境が急速に変化しております。当社グループの将来の成長は、既存事業の強化に加え、新製品の開発と販売、新規事業の育成に大きく左右されると認識しております。現在は成長戦略としてファインケミカル事業における半導体関連製品の受託拡大を推進しておりますが、半導体市場の変化への対応の遅れや開発状況の遅れ等により、新製品を計画通りに事業化できない場合、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これら市場の変化に迅速に対応できるよう、顧客の量産立ち上げを技術と生産の両面からサポートし、開発期間の短縮と確実な事業化に努めております。 (10)事故・製造設備の老朽化 不慮の事故や設備の老朽化に起因する操業停止が発生した場合には被害補償、設備補修等に多額の費用が発生する可能性があり、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、日常的及び定期的な設備の点検・保守・安全関連投資等の実施、従業員に対する労働安全衛生教育を継続的に行い、製造設備の安定操業及び安全確保に努めております。 (11)品質問題 製品に予期せぬ欠陥が生じた場合や品質不正が発生した場合には、社会的信用の低下及び問題解決に関わる多額の費用が発生することも考えられます。このような場合には当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、製品の品質保証体制を確立し、その信頼性の向上に取り組んでいるほか、製品の不良等による万が一のトラブル発生に備えて、賠償責任保険に加入しております。さらに、コンプライアンス教育や内部監査の活動を通じて、品質不正の未然防止にも努めております。 (12)M&A 当社グループは持続的な成長と企業価値向上のため、M&Aを実施する場合があります。当連結会計年度に取得した錦海化学株式会社はその一例です。しかし、市場環境の変化により当初見込んだシナジー効果が得られない場合や、減損処理が必要となった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、外部専門家による精査と、取締役会での審議により投資判断を行っております。また、迅速かつ計画的なPMIを進めることで、投資効果の最大化とリスクの低減に努めております。 (13)サイバーセキュリティ 当社グループは事業活動の遂行において、情報システムを活用しております。しかしながら、システム障害、サイバー攻撃や不正アクセス等により、営業・技術等の機密情報や個人情報の漏洩、またはデータの消失が発生する可能性があります。このような事態が生じた場合、生産や営業活動の停止、社会的信用の低下、多額の損害賠償や復旧費用が発生し、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報システムのセキュリティ対策強化、情報管理体制の構築、従業員への教育等を徹底し、情報セキュリティリスクの低減に努めております。 (14)訴訟等 当社グループの事業又は活動に関連して、訴訟、紛争、その他の法的手続が提起される可能性があります。現在、当社グループの業績と財政状況に重大な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来において、重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、企業行動憲章の制定を行い、国内外の各種法令等の遵守に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)4,881字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が見られる一方で、イラン情勢をはじめとする中東地域の不安定化に伴う原材料・エネルギー価格の再高騰、物流の混乱や地政学リスク等に加え、米国政権の政策動向等、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような環境のなかで当社グループは、国内外の市場における顧客への取引深耕に積極的に取組んでまいりま した。その結果、当連結会計年度における業績は、売上高は10,993百万円(前期比+1,689百万円、18.2%増)、営業利益は739百万円(前連結会計年度は342百万円の営業損失)、経常利益は825百万円(前連結会計年度は275百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は781百万円(前連結会計年度は895百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ファインケミカル事業 ファインケミカル事業につきましては、医薬分野においては大型案件が順調な立ち上がりを見せたことに加え、大型スポット案件の販売が業績に貢献いたしました。また、半導体関連製品等の新規開発品目が進んでおり、これらの要因により売上高及び利益ともに増加いたしました。 その結果、売上高は5,032百万円(前期比+1,098百万円、27.9%増)、セグメント利益は1,211百万円(同+608百万円、100.9%増)となりました。 難燃剤事業 難燃剤事業につきましては、一部製品では依然として市況及び需要の落ち込みが継続して見られたものの、電子材料部材や家電製品等に使用されるプラスチック用難燃剤の需要は底堅く推移いたしました。また、製品における販売単価の見直しを継続的に実施することにより売上高及び利益ともに増加いたしました。 その結果、売上高は4,545百万円(前期比+570百万円、14.4%増)、セグメント利益は523百万円(同+450百万円、623.7%増)となりました。 ヘルスサポート事業 ヘルスサポート事業につきましては、主力の人工透析用薬剤の原料が安定した需要を維持いたしました。また、一部製品における販売単価の見直しにより、売上高及び利益ともに増加いたしました。 その結果、売上高は1,415百万円(前期比+19百万円、1.4%増)、セグメント利益は107百万円(同+53百万円、98.1%増)となりました。 財政状態に関しましては、次のとおりであります。 (資産、負債及び純資産の状況) 当社グループの当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,657百万円増加し、15,303百万円となりました。これは主に、連結子会社における新棟建設等に伴う建設仮勘定が増加したことによるものであります。 負債は、前連結会計年度末に比べて1,661百万円増加し、4,001百万円となりました。これは主に、新棟建設等に伴う借入金が増加したことによるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べて996百万円増加し、11,301百万円となりました。これは主に、利益剰余金、及びその他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,240百万円増加し、当連結会計年度末には4,008百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は2,147百万円(前年は108百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加、及び売上債権の回収によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,659百万円(前年は489百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産及び子会社株式の取得によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は727百万円(前年は126百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の増加によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日)   前期比(%) ファインケミカル事業(百万円)   3,735   137.0 難燃剤事業(百万円)   4,328   116.9 ヘルスサポート事業(百万円)   678   108.9 合計(百万円)   8,742   124.0 b.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日)   前期比(%) ファインケミカル事業(百万円)   627   93.6 難燃剤事業(百万円)   35   91.4 ヘルスサポート事業(百万円)   746   101.0 合計(百万円)   1,408   97.3 c.受注実績 受注実績につきましては、最終販売製品の販売状況により大きく変動する傾向にあり、中長期の会社業績を 予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日)   前期比(%) ファインケミカル事業(百万円)   5,032   127.9 難燃剤事業(百万円)   4,545   114.4 ヘルスサポート事業(百万円)   1,415   101.4 合計(百万円)   10,993   118.2 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先     前連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日)   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 第一工業製薬株式会社   896   9.6   1,232   11.2 中尾薬品株式会社   1,111   11.9   1,138   10.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 当社グループの連結財務諸表の作成において、損益又は資産の状況に影響を与える見積り及び判断は、過去の実績や当該取引の状況、入手可能な情報に基づいておりますが、見積りは不確実性を伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 売上高 売上高は前連結会計年度に比べ1,689百万円増加の10,993百万円(前期比18.2%増)となりました。これは、ファインケミカル事業の医薬分野において大型案件が順調に立ち上がったことに加え、大型スポット案件の販売があったこと、全事業において販売単価の見直しを継続的に行ったことが主な要因であります。 営業利益 営業利益は739百万円(前連結会計年度は342百万円の営業損失)となりました。これはファインケミカル事業における高利益製品販売があったことに加え、全事業において販売単価の見直しを継続的に行ったことが主な要因であります。 経常利益 経常利益は825百万円(前連結会計年度は275百万円の経常損失)となりました。これは、営業利益と同様の要因であります。 親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は781百万円(前連結会計年度は895百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。これは、営業利益と同様の要因であります。 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因として、最終製品の販売状況及び難燃剤の需要動向、当社グループが使用する原材料の市況変動に影響を受ける可能性があります。 資本の財源及び資金の流動性については、当社グループは事業運営上必要な資金の流動性の向上と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用他、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資及び子会社株式の取得等であります。 短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資等の資金調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金は816百万円であり、現金及び現金同等物の残高は4,008百万円となっております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、当社グループは投下資本の運用効率と収益を重視し、自己資本利益率(ROE)を経営管理の重要指標として位置付け、2024年6月24日公表のグループ中期計画において中期的な目標値を8%以上に設定しております。 当連結会計年度においては、親会社株主に帰属する当期純利益が781百万円、ROEは6.9%となり目標値と比較し1.1ポイント減となりました。引き続き、当該指標の改善に向けグループが一体となり取り組んでまいります。 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ファインケミカル事業 電子材料製品や工業薬品及び医薬関連製品の需要は堅調に推移し、特に医薬分野の大型製品が順調な立ち上がりを見せました。また、医薬分野やヨウ素関連製品を中心とした海外向けの販売も好調に推移いたしました。これらの要因により、前期比で増収増益となりました。 難燃剤事業 電子材料部材や家電製品等に使用されるプラスチック用難燃剤の需要は底堅く推移し、製品における販売単価の見直しも継続的に実施いたしました。これらの要因により、前期比で増収増益となりました。 ヘルスサポート事業 主力の人工透析用薬剤の原料は安定した需要を維持し、また、一部製品における販売単価の見直しも実施いたしました。これらの要因により、前期比で増収増益となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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