本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

田中商事

TANAKA CO.,LTD7619 · Standard · 卸売業

電気設備資材の卸売を主体に、弱電・防災設備工事も手がける企業。

概要

田中商事は、1962年に静岡県で設立された独立系の電気設備資材卸売企業である。本社を東京都品川区に置き、従業員455名を擁する。照明器具、電線、配分電盤、家電品など幅広い商品を全国の公共施設や民間建築物向けに供給する。2026年3月期の連結売上高は440億円、営業利益14億円を見込む。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

照明・電線・配電盤の4品目から成る商品構成

田中商事の主力商品は照明器具類、電線類、配・分電盤類、家電品類の4区分とその他工具類である。2024年3月期の連結売上高418億円の内訳は、電線類が147億円(構成比35%)で最大、次いで配・分電盤類99億円(24%)、家電品類76億円(18%)、照明器具類70億円(17%)、その他46億円(11%)となる。取扱品目は学校・公園・道路などの公共施設からビル・マンション・工場・一般家庭に至るまで、あらゆる建設物の電気設備資材全般をカバーする。特定のメーカー系列に属さない独立系商社として、国内主要メーカーから幅広く仕入れ、得意先のニーズに合わせて提供する。過去5年間の伸びをみると、照明器具類は2020年3月期の63億円から70億円へ増加、電線類は141億円から147億円、配分電盤類は84億円から99億円と、全体として拡大傾向にある。

売上高440億円・営業利益率3.1%の収益構造

2026年3月期の連結業績予想は売上高440億円、営業利益14億円、経常利益14億円、親会社株主帰属当期純利益9億円である。売上高経常利益率は3.1%と算出される。過去の実績では2013年3月期の売上高234億円から増加を続け、2024年3月期には418億円に達した。当期純利益は同期間で3億円から12億円へ拡大している。ただし、建設関連業界では資材価格の高騰や人手不足が続き、利益率の維持には厳しい環境にある。同社は販売価格への転嫁や在庫管理の徹底により収益確保を図っている。自己資本比率は50.7%(2024年3月期)、自己資本利益率は6.1%であり、財務基盤は安定している。

首都圏を中心に全国30超の営業所を展開

田中商事は全国に30以上の営業所を持つ広域ネットワークを構築している。拠点は北海道釧路・札幌、宮城仙台、埼玉大宮・川口・熊谷、千葉・船橋・松戸、東京(品川・王子・江東・町田・多摩)、神奈川横浜・川崎・川崎北、静岡、愛知名古屋、大阪(2か所)、兵庫神戸、福岡・北九州、熊本、群馬太田など、首都圏に特に集中する。各営業所は倉庫を併設した自社所有物件であり、常時在庫を保持する。営業所間を結ぶオンラインシステムで在庫をリアルタイム共有し、欠品時には相互融通することで迅速な納品を可能にしている。毎年1~3か所の新設を計画し、空白エリアへの出店を継続する。1971年の本社東京移転以来、首都圏での拠点拡大が業績成長を牽引してきた。

子会社2社と連携した弱電・防災工事サービス

当社グループは田中商事に加え、株式会社カワツウ(2020年8月株式取得)と株式会社三永興産(2022年11月株式取得)の2社を連結子会社として有する。カワツウは弱電及び防災設備工事を手がけ、田中商事の営業ネットワークを活用した工事需要の取り込みを図る。三永興産も同様にグループシナジーを追求する。過去には株式会社木村電気工業(2006年取得、2023年清算)や八汐電気株式会社(2009年取得、2023年全株式売却)を子会社としていたが、現在はカワツウと三永興産に集約されている。グループ全体で電気設備資材の卸売から工事までの一貫サービスを提供する。2024年3月期の連結売上高44,048百万円のうち、工事関連の寄与は明示されていないが、弱電工事需要の取り込みが今後の成長戦略の柱の一つである。

業界の中での役割は電気設備資材の専門卸売業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
440億円
営業利益
14億円
営業利益率
3.2%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01電気設備工事主力

電気設備資材の卸売に加え、弱電(通信・情報)設備や防災設備の工事を請け負っている。

主な製品・サービス2
電気設備資材
電線、ケーブル、配線器具、照明器具など、電気工事に必要な資材を販売。
防災設備工事
火災報知器、避難誘導灯、スプリンクラーなどの防災設備の設計・施工・点検。

製品と技術

照明器具類:公園からビル・住宅まで幅広く供給

田中商事の照明器具類は公園・道路・ビル・マンション・工場・戸建住宅など多様な用途に対応する。2024年3月期の販売実績は70億円で、前年比115.6%と増加した。商品には屋外用街路灯、屋内用照明、防災照明などが含まれる。取引先の電気工事店や設備業者のニーズに応じ、多品種を在庫する。特に公共工事向けの安定供給が強みであり、LED化の進展に伴い省エネ対応製品の需要も取り込んでいる。

電線類:電力供給とセキュリティ・OA対応のラインアップ

電線類は田中商事の最大品目で、2024年3月期販売実績は147億円を占める。照明器具や配線器具へ電気を供給するための電線及びそれを保護するパイプ類に加え、セキュリティ機器やOA機器に対応した特殊電線も扱う。前年比103.5%の伸びを示した。施工現場の多様な要求に応えるため、幅広い規格・材質の電線を常時在庫している。銅価格の変動が仕入価格に影響するため、価格転嫁のタイミングが収益を左右する。

配・分電盤類:ビル・工場の受電設備をカバー

配・分電盤類は2024年3月期に99億円の販売実績を記録し、前年比106.2%と堅調に推移した。主にビル・マンション・工場などの大容量電気需要に使用される受電設備機器である。分電盤、配電盤、制御盤などを取り扱い、新設工事だけでなくリフォーム需要にも対応する。メーカーとの連携により短納期での供給を可能にしており、首都圏の再開発案件など大口需要にも応えている。

家電品類とその他工具:エアコンから現場工具まで

家電品類はエアコンを主力とし、一般家庭・店舗・事務所向けに販売される。2024年3月期実績は76億円(前年比103.4%)である。その他品目には電気工事現場で必要な工具類全般が含まれ、46億円(同107.2%)を計上した。独立系商社ならではの幅広い品揃えで、得意先のワンストップニーズに応える。特にエアコンは季節需要の変動が大きく、在庫管理の精度が重要となる。

配送ネットワークと在庫管理システムの連携

田中商事は「配送の革命」を掲げ、自社便による迅速な納品を徹底する。各営業所に倉庫を併設し、常時在庫を保持。全国の営業所間をオンラインシステムで結び、リアルタイムに在庫を把握できる。欠品が発生した場合も、他の営業所から即座に融通することで顧客への遅延を防ぐ。この仕組みにより、細かい部品でも現場まで迅速に届けることが可能となっている。同社はこれを商社の原点と位置づけ、競合との差別化要因としている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

中堅電機商社、低収益体質

当社は独立系電機商社で、売上高約400億円と中堅。同業のリョーサン菱洋ホールディングス(約1兆円)に比べ規模は小さく、収益性も低い。2025年3月期の営業利益率は2.89%と低水準で、2026年3月期も3.18%と改善は限定的。同業の高千穂交易はシステムソリューションで高収益だが、当社は汎用部品販売が主体で価格競争に晒されやすい。売上高は横ばいから微増にとどまる。

強み

  • 売上高が400億円台を維持し、大幅な減少は見られない。
  • 長年の取引による顧客基盤があり、一定程度の需要を確保。
  • 営業利益率が低い中でも黒字を維持し、コスト管理に努めている。
  • 規模が中堅であり、M&A等による成長の可能性を秘める。

課題

  • 営業利益率3%未満と低く、同業他社と比較して劣る。
  • 売上高が横ばいで、収益拡大のドライバー不足。
  • リョーサン菱洋のような大手に対し、規模・品揃えで劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が田中商事

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13004神栄87億円6.1倍
22668タビオ87億円15.2倍
3416A富士ユナイトホールディングス86億円11.9倍
43160大光86億円147.5倍
57619田中商事85億円8.4倍
68144デンキョーグループホールディングス85億円24.4倍
77624NaITO84億円29.7倍
88119三栄コーポレーション81億円13.2倍
99827リリカラ81億円13.6倍
107434オータケ79億円7.7倍
117677ヤシマキザイ79億円15.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

静岡で創業し合資会社を吸収した1962~1963年

田中商事は1962年12月、静岡県静岡市吉野町5番10号に資本金100万円で設立された。翌1963年2月には合資会社田中商店を吸収合併し、同社の営業一切を引き継いだ。これにより創業当初から既存の事業基盤を得て、電気設備資材卸売業を本格的に開始した。同年4月には北海道釧路市に釧路営業所を開設し、早い段階から地域拡大に着手した。この合併は、設立後の営業力を一気に高める布石となった。

本社を東京に移し関東へ営業網を広げた1970年代

1971年8月、田中商事は本社を東京都品川区南大井三丁目に新築移転し、静岡の旧本社は静岡営業所とした。東京進出により首都圏の需要を取り込む体制を整えた。1969年には仙台営業所と横浜営業所を開設、1973年には名古屋営業所を設置し、東北・関東・中部へネットワークを拡大した。1970年代を通じて営業所の新設と移転を繰り返し、販売拠点の増強を図った。この時期の積極的な出店が、後の全国展開の基盤となった。

店頭登録から東証上場へ至った1999~2004年

1999年11月、田中商事は日本証券業協会に株式を店頭登録した。2003年2月には東京証券取引所市場第二部に上場し、翌2004年3月には市場第一部に指定替えとなった。この間、2000年代初頭には船橋・松戸・町田・王子・江東など首都圏で営業所を相次いで開設し、上場企業としての成長基盤を固めた。上場は資金調達力と認知度向上に寄与し、以降の拠点拡大とM&Aを加速させる原動力となった。

M&Aと子会社整理でグループ体制を再編した2006~2023年

2006年8月、田中商事は株式会社木村電気工業の株式を取得し連結子会社化した。2008年には大阪・熊谷、2009年宇都宮、2010年熊本、2011年小倉と九州・関西へも進出した。2009年6月には八汐電気株式会社を子会社化する一方、2020年8月に株式会社カワツウ、2022年11月に株式会社三永興産を新たに子会社に加えた。しかし2023年2月に木村電気工業を清算、同年6月に八汐電気の全株式を売却し、現在はカワツウと三永興産の2社に集約されている。この再編によりグループの事業が弱電・防災工事に特化された。

東証スタンダード移行と首都圏さらなる深耕(2022年以降)

2022年4月、田中商事は東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行した。同年11月には三永興産を子会社化し、グループの事業領域を拡大した。2024年10月には群馬県太田市に太田営業所を新設し、首都圏北西部の空白エリアを補完した。今後も毎年1~3か所の営業所新設を計画し、既存拠点の新規開拓と合わせて市場占有率の向上を目指す。スタンダード市場移行後も、独立系商社としての機動的な営業展開を継続している。

年表39件を開く

1960年代

  • 1962年12月創業静岡県静岡市吉野町5番10号に田中商事株式会社(資本金100万円)を設立
  • 1963年2月M&A合資会社田中商店を吸収合併し、業務の一切を引継ぐ
  • 1963年4月北海道釧路市に釧路営業所を開設
  • 1964年1月静岡県富士市に富士営業所を開設
  • 1964年4月東京都港区に東京営業所を開設(1971年8月東京都品川区に移転)
  • 1969年4月宮城県仙台市に仙台営業所を開設(1973年12月仙台市若林区に移転)、横浜市神奈川区に横浜営業所を開設

1970年代

  • 1971年8月東京都品川区南大井三丁目2番2号に本社を新築移転し、旧本社を静岡営業所とする
  • 1973年10月名古屋市中川区に名古屋営業所を開設

1980年代

  • 1983年9月東京都三鷹市に多摩営業所を開設
  • 1987年9月川崎市幸区に川崎営業所を開設(1995年3月川崎市川崎区に移転)

1990年代

  • 1990年10月埼玉県大宮市(現さいたま市北区)に大宮営業所を開設
  • 1992年7月札幌市豊平区に札幌東営業所を開設
  • 1993年12月埼玉県川口市に川口営業所を開設
  • 1994年10月千葉市中央区に千葉営業所を開設
  • 1996年9月M&A株式会社デンザイセンターより営業の全部を譲り受け、当社の大宮営業所に統合
  • 1999年11月日本証券業協会に株式を店頭登録

2000年代

  • 2001年4月千葉県船橋市に船橋営業所、同松戸市に松戸営業所を開設
  • 2002年2月東京都町田市に町田営業所を開設
  • 2003年2月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2003年9月東京都北区に王子営業所を開設
  • 2004年1月東京都江東区に江東営業所を開設
  • 2004年3月東京証券取引所市場第一部に株式を指定替え
  • 2005年10月川崎市宮前区に川崎北営業所を開設
  • 2006年8月M&A株式会社木村電気工業の株式取得
  • 2007年5月福岡市東区に福岡営業所を開設(2012年4月福岡市博多区に移転)
  • 2008年5月大阪市平野区に大阪営業所を開設(2014年10月大阪南営業所に改名、2024年11月大阪市生野区に移転)
  • 2008年12月埼玉県熊谷市に熊谷営業所を開設
  • 2009年4月M&A八汐電気株式会社の株式取得
  • 2009年6月栃木県宇都宮市に宇都宮営業所を開設

2010年代

  • 2010年9月熊本県熊本市に熊本営業所を開設
  • 2011年4月北九州市小倉北区に小倉営業所を開設
  • 2015年6月大阪市淀川区に大阪営業所を開設
  • 2017年12月兵庫県神戸市に神戸営業所を開設

2020年代

  • 2020年8月M&A株式会社カワツウ(連結子会社)の株式取得
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年11月M&A株式会社三永興産の株式取得
  • 2023年2月株式会社木村電気工業清算結了
  • 2023年6月八汐電気株式会社の全株式を売却
  • 2024年10月群馬県太田市に太田営業所を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    営業ネットワークの拡充

    首都圏を中心に原則毎年1~3ヵ所の営業所を新設し、空白エリアをターゲットに市場占有率向上を図る。

  2. 02

    独立系商社としての差別化

    自社配送網による迅速な納品、在庫連携システムによる品揃えの充実、全国ネットワークを強みに競合他社との差別化を進める。

  3. 03

    関連子会社とのシナジー強化

    子会社カワツウとの連携により弱電工事を含む新たな受注を獲得し、シナジー効果で業績拡大を目指す。

  4. 04

    利益率向上と業務効率化

    資材価格変動の販売価格への迅速な反映、商品需要の見極めによる利益率向上と、デジタル技術を活用した業務効率化で経営基盤を強化。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で455人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は535万円で、9期前と比べて+13.9%平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は13.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月389
2018年3月380
2019年3月47038.913.3386
2020年3月50838.913.2400
2021年3月50739.213.4414
2022年3月46538.913.2432
2023年3月51839.313.3437
2024年3月53539.713.6442
2025年3月58739.913.6441272
2026年3月53539.413.4455308

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性の賃金(男性=100)77.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 川崎市宮前区187百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社カワツウ
    神奈川県川崎市宮前区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は440億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.0%、利益が+16.7%。

売上高
+6.0%
440億円
営業利益
+16.7%
14億円
純利益
+0.0%
9億円
営業利益率
3.2%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高459億円440億円
営業利益18億円14億円
純利益12億円9億円
1株あたり配当¥31¥31

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は117億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.0%、営業利益は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1052
2024年1Q8633.54
2024年2Q10033.01
2024年3Q11765.15
2024年4Q1152
2025年2Q18552.73
2025年4Q23073.06
2026年2Q19952.53
2026年4Q24193.76
2027年1Q11754.34

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は234億円から440億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は3.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月23463
2014年3月267105
大阪市淀川区に大阪営業所を開設
2015年3月285127
2016年3月291138
兵庫県神戸市に神戸営業所を開設
2017年3月288118
2018年3月27996
2019年3月300118
株式会社カワツウ(連結子会社)の株式取得
2020年3月324129
2021年3月307107
株式会社三永興産の株式取得
2022年3月331117
2023年3月3571110
群馬県太田市に太田営業所を開設
2024年3月4181612
2025年3月41512122.99
2026年3月44014143.29

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高440億円のうち、営業利益として残るのは14億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の2.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.0%374億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.8%52億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
2.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.0pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は29億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−1−248
2014年3月0−57−510
2015年3月11−5−5611
2016年3月14−3−121111
2017年3月14−3−101113
2018年3月14−3−21121
2019年3月11−4−6722
2020年3月42−7621
2021年3月11−6−6519
2022年3月11−1−71023
2023年3月6−20427
2024年3月25−7−41842
2025年3月3−7−7−431
2026年3月5−3−4229

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は309億円。このうち返さなくてよい自己資本が156億円で、自己資本比率は50.7%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2048312140.8
2014年3月2278614137.9
2015年3月2299313640.6
2016年3月2239912444.3
2017年3月23010412645.4
2018年3月23710812945.7
2019年3月24611413246.3
2020年3月24412012449.0
2021年3月24512512050.9
2022年3月25212712550.5
2023年3月27713614149.0
2024年3月31114216945.6
2025年3月29514914650.5
2026年3月30915615250.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
140億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
38億円
在庫として抱えている分
負債合計
152億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中39位あたり、逆に低いのはROE284社中201位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.7%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥964で、1年前と比べて+21.6%過去52週の値幅のなかでは85%の位置にある。

¥964-0.7%1ヶ月+5.1%1年+21.6%時価総額85億円
過去52週の値幅
安値¥786高値¥995

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.4倍
PER (会社予想)6.8倍
PBR0.49倍
配当利回り3.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+8.29%と上昇。8月6日終値967円は25日線(905.44円)を約6.8%上回り、75日線(883.16円)・200日線(861.57円)も明確に上回る。52週高値995円に接近し、高値圏で推移。8月6日に出来高7.4万株と急増し、株価が+4.4%上昇。RSIが88と買われすぎ水準で、短期的な過熱感がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PERは8.39倍と業界平均17.82倍を大幅に下回り、予想PERも6.8倍と低い。PBRも0.5035倍で平均1.24倍の約4割と割安感が強い。配当利回りは3.21%と平均2.96%を上回り、株主還元も良好だ。ただしROEは6.1%と資本効率は高いとは言えず、利益水準も横ばい。割安ではあるが配当の伸び悩みや収益性の改善余地に留意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.4倍17.9倍
PER (予想)6.8倍
PBR0.49倍1.24倍
ROE6.1%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、収益性改善の実現性と成長分野へのシフトが進むかどうか。強気派は、増収と営業利益率の向上、再生可能エネルギー関連の需要拡大を評価する。一方、弱気派は、低い利益率と業績の不安定さ、市況依存度の高さを懸念する。PER8.4倍、PBR0.5倍と割安であるが、ROE6.1%と資本効率は高くなく、改善が今後の焦点だ。

プラスに働く材料7
  • 増収基調

    2026年3月期は売上高440億円と増収予想で、事業拡大を続ける。

  • 新規分野

    再エネや環境関連ビジネスへの注力で、成長市場に参入。

  • 割安評価

    PER8.4倍、PBR0.5倍と低い評価で、配当利回り3.2%と魅力的。

  • 売上高が前期比6.0%増の440億円へ拡大通年影響

    売上高415→440億円、営業利益12→14億円と増収増益

  • 予想PER6.8倍と実績の8.39倍から改善決算発表後影響

    予想PER6.8倍は実績PER8.39倍を下回り、収益拡大を見込む

  • PBR0.50倍と純資産の半分以下不定影響

    PBR0.5035倍、ROE6.1%で資産価値が見直される余地

  • 配当利回り3.21%と高い株主還元継続影響

    配当利回り3.21%、PER8.39倍と合わせて利回りが厚い

マイナスに働く材料7
  • 低収益体質

    営業利益率3%前後と、商社としては低い収益性が続く。

  • 市況変動

    金属や化学品の価格変動に業績が左右されやすい。

  • ROE低位

    ROE6.1%は資本効率が低く、株主価値の創造が乏しい。

  • 純利益が9億円で2期連続の横ばい通年影響

    純利益は12→9→9億円と減った後、9億円で成長が止まる

  • 営業利益率3.18%と薄利構造が続く継続影響

    売上高440億円に対し営業利益14億円、利益率は3.18%に留まる

  • ROE6.1%と資本効率が低い継続影響

    ROE6.1%は低位で、資本効率の改善が期待できない

  • 株価が1年で32.5%上昇し利食い売り懸念不定影響

    1年リターン32.5%と高く、短期的な調整が入りやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
低収益体質の改善が進むか、経営効率の変化を確認するため。
再生可能エネルギー関連売上
成長分野へのシフトが実際に収益に寄与しているかを把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり31で、前期から+3.3%いまの株価に対する利回りは3.22%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥31
1株あたり
配当利回り
3.22%
いまの株価に対して
配当性向
27.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2527.9
2018年3月20−20.030.4
2019年3月2315.026.0
2020年3月2821.727.7
2021年3月20−28.625.7
2022年3月2210.027.3
2023年3月3036.425.9
2024年3月4033.328.5
2025年3月30−25.027.3
2026年3月313.327.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥31

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,040人。区分でいちばん多いのは個人・その他79.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.7%を占め、残る86.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他71.070.274.876.378.779.8
事業法人4.96.17.17.010.313.3
自己株式0.34.64.19.08.37.8
外国法人7.87.78.27.06.64.0
証券会社3.23.02.74.94.12.4
金融機関13.113.07.14.70.20.4
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01河合 宏美15.01
02河合 きよ子11.79
03トウテック株式会社4.74
04田中商事従業員持株会3.85
05内藤 征吾2.94
06株式会社小泉2.43
07森田 健1.28
08小寺 武治1.18
09吉田 政功1.15
10降幡 光宏1.08

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-24
    トウテック株式会社
    新規の大量保有報告
    5.01%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+284%、1株純資産は14期で+103%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月309463.216.948.6
2014年3月609776.29.652.3
2015年3月831,0588.28.230.9
2016年3月901,1228.27.129.5
2017年3月871,1857.57.927.9
2018年3月651,2295.410.530.4
2019年3月871,2966.97.026.0
2020年3月981,3597.46.627.7
2021年3月781,4175.78.825.7
2022年3月811,5125.58.027.3
2023年3月1151,6017.45.525.9
2024年3月1401,7658.56.728.5
2025年3月1091,8396.06.227.3
2026年3月1151,9206.17.427.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額206百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鳥谷部毅代表取締役会長5685,000
安部安生代表取締役社長5734,000
春日国敏常務取締役 管理本部長兼 総務部長兼 経営企画担当5615,000
伊藤淳取締役 東日本営業本部長5614,000
玉木修取締役 クリエイション 営業本部長5314,000
中田周作取締役 首都圏営業本部長425,000
宇津木やす子取締役 監査等委員696,000
福田大助取締役 監査等委員70
川本典行取締役 監査等委員71
植木聡取締役 監査等委員56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7140282819728
社外取締役2553
取締役(社内)1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容134字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社の他、主な子会社2社で構成されており、電気設備資材の卸売り、弱電及び防災設備工事を主たる事業としております。 これらを系統図によって示すと、次のとおりであります。 (注) ※1 連結子会社 ※2 非連結子会社で持分法非適用会社
経営方針・対処すべき課題2,286字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、親会社である田中商事株式会社と主要な子会社の株式会社カワツウ及び株式会社三永興産で構成されております。 田中商事株式会社は、仕入先において、特定のメーカー系列に属さない自主独立の経営姿勢を貫き、専業メーカーをはじめとする国内主要メーカーから幅広い商品を得意先のニーズに合わせ、提供しております。また、取扱っている商品は、学校・公園・道路等の公共施設、ビル・マンション・工場・一般家庭等の民間設備、その他あらゆる建設物に対するリフォームを含めた電気設備資材全般であります。具体的には、以下のように分類しております。 商品分類   主な用途 照明器具類   公園・道路・ビル・マンション・工場・戸建住宅等に使用している照明器具類。 電線類   照明器具・配線器具等へ電気を供給するための電線及びこの電線を保護するためのパイプ類。 セキュリティ、OA対応の電線類。 配・分電盤類   電気供給における配電盤・分電盤類及び大容量の電気を必要とするビル・マンション・工場等で使用される受電設備機器類。 家電品類   一般家庭・店舗・事務所等で使用するエアコン類をはじめとする家電品類。 その他   電気・設備業者様が必要な工具類全般等。 田中商事株式会社は、独立系商社という自社の持ち味を営業戦略の一環として「当社はこれが特徴(ポリシー)です」を社内外に掲げ、得意先との一層の連帯を深め、競合他社との差別化及び業容の拡大を図っております。 特徴(ポリシー)の趣旨は以下のとおりであります。 配送の革命(原点)を実行しています 田中商事株式会社の心得として商社の原点は、得意先に対して必要な物を、必要な時に、必要な場所へお届けすることであります。競合他社の中では広域とされる当社の営業ネットワーク網を活用した配送を、自社便にて、どんな細かい物でも現場まで迅速にお届けすることを心がけております。 品揃えは抜群です 田中商事株式会社は円滑な商品供給を心がけているため、各営業所は倉庫を併設した自社所有になっており、常時、得意先のニーズに応じる品揃えにしております。また、万が一、商品の在庫切れが起きても、営業所間を結ぶオンラインシステムをフルに活用し、リアルタイムに全店の在庫商品を把握できることにより営業所相互間の商品融通で常に得意先への的確かつ円滑な商品供給を図っております。 全国ネットでご奉仕します 田中商事株式会社は、業界では随一の広域ネットワークで営業展開を図っております。このことにより、競合他社との差別化を明確にし、得意先の信頼を勝ち得ております。今後も営業所の出店等により営業ネットワークを拡大する方針は、経営戦略の柱の一つとして継続して参ります。 (2) 経営戦略 当社は、営業ネットワーク網の拡充と新規開拓による市場占有率の向上といった拡大戦略を行っております。 近年のネットワーク網の拡充は、首都圏を中心として行っております。首都圏を中心としている理由は、同商圏内に大手企業をはじめとする各種法人の本社機能が集中しており、オフィスビル、工場、マンション、アパート、戸建住宅等の新設及びリニューアルが他商圏と比較して各段に多いことから、当社の取扱商品の需要が多く見込めるためであります。 今後につきましても、原則毎年1~3ヵ所の営業所新設を検討しております。 新設営業所はゼロから新規に得意先作りを行っておりますので、そこでの営業活動は当社の拡大戦略に貢献しております。既存営業所においても、得意先の新規開拓を軸に市場占有率の更なる向上を視野にいれた営業展開を推進しております。当社における出店戦略は、業績拡大の重要な一部であるため、今後も現状の空白エリアをターゲットに積極的に進めて参ります。 また、関連業種との連携による需要の取り込みといたしましては、子会社である株式会社カワツウと営業ネットワーク網を活用した得意先営業活動を行い、弱電工事も含めた新たな受注獲得に取組み、シナジー効果を生む戦略も強化して業績拡大を目指す所存であります。 (3) 経営環境 今後の見通しにつきましては、国内経済は雇用情勢の改善の動きや企業収益の改善などにより緩やかな回復が続くことが見込まれるものの、中東情勢をはじめとする地政学リスクや継続的な物価上昇が個人消費や企業活動に与える影響について十分注意する必要があります。 このような経営環境ではあるものの、当社グループといたしましては中長期的に業容を拡大していくためには、「(2)経営戦略」に記載したことが必要と考えておりますので、今後も継続して参ります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが喫緊に対応すべき課題といたしましては、建設関連業界における資材価格の高騰や人手不足の継続などに加え、中東情勢に起因する石油製品の供給制限等により工期の延伸等が懸念されており、利益確保には厳しい状況が続くものと予想されます。 このような経営環境のもと当社グループにおきましては、得意先・仕入先との信頼関係を強化しながら資材価格の変動を早期に販売価格へ反映させる取り組みや、今後の商品需要の見極めなどにより利益率の向上を図るとともに、デジタル技術を活用した業務効率化を推進し経営基盤の強化に努めてまいります。
事業等のリスク1,948字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 田中商事株式会社の事業環境について 当社の販売先が属する建築関連業界は、景気動向、金利動向、地価動向及び住宅税制等の影響を比較的受けやすい傾向にあります。従って、景気の低迷による所得見通しの悪化、市場金利の上昇、地価上昇及び税制の強化等により、事業環境が悪化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 特に、当社の営業地域において、これらの外部環境要因の悪化が生じ、建築・設備工事発注者の投資意欲の抑制や、一般消費者のマイホーム購買意欲の減退等により、設備投資件数又は新設住宅着工戸数の減少等が生じた場合には、当社業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、景気低迷の影響により、電気設備資材の需要が低迷した場合には、当社と同業者との競合が激化し、取扱商品の販売価格が下落する等により当社の利幅が縮小する可能性があります。 (2) 田中商事株式会社の営業所の自社所有について 当社は営業所を自社保有とすることを基本方針としており、現在の営業所48ヵ所のうち、自社保有物件は46ヵ所(このうち、1ヵ所は建物のみ自社保有)であります。営業所を自社保有とする理由は、倉庫や駐車場等の営業設備を、当社戦略に合致させるように自由に企画・設置できること及び金融面・求人面等の社会的信用が向上すると考えられること等にあります。 当社は、原則毎期1~3ヵ所の営業所新設を進めております。営業所新設のための所要資金は、一営業所当たり概算で3~6億円程度を予定しており、当該資金は、主として自己資金及び金融機関からの借入金により賄う方針であります。 営業所の新設にあたっては、事前のマーケティング調査を十分に行うとともに、社内基準に従って、当社の収益が拡大すると予想される地域に設置する方針であります。しかしながら、新設した営業所が当初計画したとおりの収益を計上できなかった場合、あるいは、収益計上までに計画した以上の期間がかかった場合等には、投下資本の回収に時間を要し、有利子負債残高の増加が負担となることから、当社業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 当社グループ業績の季節的な変動について 当社グループは、各種建造物の電気工事に使用される電気材料及び電気器具を主たる商品として取扱っていることから、当社グループの売上高は、建設工事の竣工が集中する年末近くの11月及び12月、並びに年度末の3月に増加する傾向があります。従って、当社業績は下半期に偏重する傾向があります。 (4)当社グループ業績の債権管理について 当社グループ取引先の倒産もしくは財政状態の悪化によって当社グループの売掛債権が劣化する可能性があります。そのため、当社グループは一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。さらに与信管理専門部署である債権管理部において管理を徹底し、対策を講じております。しかしながら、想定外の倒産が頻発した場合、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 (5) 当社グループ業績の自然災害等への対策について 当社グループは、地震等の自然災害、伝染病、その他の災害等の発生時にも、重要な事業活動継続のための事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)を策定しております。しかしながら、想定外の自然災害、事故等の発生により、当社グループの事業所及び従業員の多くが被害を被った場合には、販売等事業活動に大きな影響が生じるため、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 対策といたしましては、昨今の自然災害や新たに流行する感染症等、都度経営リスクを洗い出し経営リスクを減らすために想定できるリスクに対応できるよう随時継続計画を見直して参ります。 (6) M&Aに関するリスク 当社グループは、企業買収により株式を取得しており、のれんを計上しておりますが、今後、事業環境や競合状況の急激な変化等により関係会社の業績が当初の想定を下回り、想定していた超過収益力が低下した場合、当該のれんについて減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,262字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中東情勢緊迫化の影響に伴うエネルギー価格の上昇、さらには金融資本市場の急激な変動など国内経済への影響に注意が必要な状況となっております。 当社グループの属する建設関連業界におきましては、公共設備投資は底堅く推移しており、民間設備投資にも緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方で、現場においては依然として資材価格の高騰や人手不足に伴う工期の延伸、人件費上昇といった課題が継続しており、納入時期や価格を適切に見極める必要があり、利益確保の面で厳しい状況が続きました。 このような経営環境のもと、当社グループでは得意先および仕入先との信頼関係構築を一層強化しながら、資材価格の変動に柔軟かつ的確に対応できる組織体制の整備に注力いたしました。また、人材育成にも継続して取り組み、業務の効率化と営業力の向上を図ることで、経営基盤の更なる強化を推進しております。 加えて、連結子会社である株式会社カワツウとの営業連携強化を図り、工事需要の取り込みやグループ全体としてのシナジーを高めることに努めました。 この結果、当連結会計年度の商品分類別連結売上高は、照明器具類7,061,199千円(前年同期比115.6%)、電線類14,771,143千円(前年同期比103.5%)、配・分電盤類9,953,198千円(前年同期比106.2%)、家電品類7,618,983千円(前期比103.4%)、その他の品目4,643,692千円(前期比107.2%)を計上し、当連結会計年度の連結売上高は44,048,218千円(前期比106.3%)となり、利益面におきましては営業利益1,351,208千円(前期比110.7%)、経常利益1,384,665千円(前期比112.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益934,572千円(前期比106.4%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて170,304千円減少し、2,905,122千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、税金等調整前当期純利益の計上により460,809千円(前年同期に得られた資金は328,892千円)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、有形及び無形固定資産の取得による支出等により278,809千円(前年同期に使用した資金は718,540千円)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、借入金の返済、配当金の支払い等により352,305千円(前年同期に使用した資金は731,144千円)となりました。 ③ 仕入、受注及び販売の実績 イ.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   金額(千円)   前年同期比(%) 照明器具類   6,239,074   118.1 電線類   12,224,356   102.4 配・分電盤類   8,770,718   107.4 家電品類   7,324,527   109.1 その他   3,452,444   105.0 合計   38,011,121   107.4 ロ.受注実績 該当事項はありません。 ハ.販売実績 当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   金額(千円)   前年同期比(%) 照明器具類   7,061,199   115.6 電線類   14,771,143   103.5 配・分電盤類   9,953,198   106.2 家電品類   7,618,983   103.4 その他   4,643,692   107.2 合計   44,048,218   106.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態 (流動資産) 流動資産は、電子記録債権、商品及び製品、その他流動資産等の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,701,185千円増加し、18,072,583千円となりました。 (固定資産) 固定資産は、建物及び構築物、土地等の減少等により、前連結会計年度末に比べ311,974千円減少し、12,789,081千円となりました。 (流動負債) 短期借入金の減少があったものの、支払手形及び買掛金等の増加等により、前連結会計年度末に比べ593,892千円増加し、13,056,902千円となりました。 (固定負債) 固定負債は、長期借入金、退職給付に係る負債等の増加等により、前連結会計年度末に比べ40,909千円増加し、2,160,067千円となりました。 (純資産) 純資産は、剰余金の配当があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ754,408千円増加し、15,644,694千円となりました。 なお、自己資本比率は50.7%、1株当たり純資産は1,920円45銭となりました。 (自己資本利益率) 当連結会計年度の自己資本利益率は、6.1%となりました。 ロ.経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、得意先要望に沿った営業活動、新規顧客の開拓や情報管理の強化による物件受注で需要獲得に取組み、物不足や高騰する価格に対しては、市場動向に細心の注意を払いながら対応を行い適正利潤の確保に努めた結果、44,048,218千円(前年同期比106.3%)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、1,351,208千円(前年同期比110.7%)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は、1,384,665千円(前年同期比112.4%)となり、売上高経常利益率は3.1%となりました。 (税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、1,425,584千円(前年同期比115.5%)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、934,572千円(前年同期比106.4%)となりました。 なお、1株当たり当期純利益は115円27銭となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、電設資材の卸売りを行うための運転資金及び営業所ネットワーク網拡充のための設備資金であります。 これらの資金については、内部資金または金融機関からの借入により資金調達することとしております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は3,948,860千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、2,905,122千円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、決算日における財政状態及び経営成績に影響を与えるような経営者の会計上の見積りを必要とします。 当社グループは、会計上の見積りについて、過去の実績、現在の状況等を勘案し合理的かつ慎重に判断しております。しかしながら、実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これら会計上の見積りと異なる場合があります。また、連結財務諸表の作成に当たり採用する重要な会計方針は、連結財務諸表「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 イ.貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。将来、顧客の財務状態の悪化等により、引当金の追加計上が発生する可能性があります。 ロ.繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産の計上は、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できること、また繰延税金資産の資産性があることを慎重に判断したうえで計上しております。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積りに依存しますので、その見積り額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。 ハ.固定資産の減損 当社グループは、営業所単位で資産のグルーピングを行っております。固定資産のうち減損の兆候がある資産グループについて、当該資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。