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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ライオン事務器

LION OFFICE PRODUCTS CORP.423A · Standard · 卸売業

文具・事務用品の老舗メーカー。販売店向け祖業に加え、オフィスまるごと提案やECで事業構造を転換中。

概要

株式会社ライオン事務器は、1881年に文具輸入商として創業。文具・事務用品、オフィス家具、事務機器の製造販売に加え、設計施工まで手掛ける「オフィスまるごと提案」を強みとする。連結売上高370億円、従業員487名。大阪府東大阪市に本社を置き、2025年10月に東証スタンダード市場に上場した。

文具輸入商から総合オフィス企業へ

当社は1881年に文具輸入で創業し、1937年から自社製造を開始した。現在は文具・事務用品、オフィス家具、事務機器の製造販売に加え、オフィス環境のデザイン・施工・内装工事まで手掛ける。メーカー機能と商社機能の両方を活用し、他社が扱いにくい領域を含めたワンストップ提案を強みとする。グループは当社と5つの連結子会社で構成され、連結売上高370億円(2025年9月期)、従業員487名。国内では大阪・東京に拠点を持ち、米国・台湾・中国にも子会社を有する。

4つの事業ユニットが支える収益基盤

当社グループは単一セグメントだが、販売店事業、エンタープライズ事業、文教事業、EC事業の4事業ユニットで構成される。販売店事業は全国の文具・オフィス用品販売店向けの祖業で収益基盤。エンタープライズ事業は異業種大手パートナーや法人直接取引、海外市場向け。文教事業は公立小中学校向けICT機器の入札販売で約36自治体をカバー。EC事業はプラットフォーム「ナビリオン」を通じたオフィスサプライの継続販売。2025年9月期、販売店事業売上157億円(前年比6.1%増)、エンタープライズ事業109億円(同3.7%減)。

国内外に広がるグループネットワーク

連結子会社5社が各機能を担う。株式会社サンライテックはスチール書庫やロッカー、シュレッダーを生産。株式会社ライオンロジスティクスは首都圏と近畿圏の配送・施工を担当。米国子会社LION OFFICE PRODUCTS, INC.は文具販売、台湾子会社福獅事務機器股份有限公司は部材輸出、中国子会社福獅刅公用品貿易有限公司は国内外販売を行う。1972年の米国進出以来、海外販路を拡大し、現在80カ国以上に文具・事務用品を輸出する。

ECプラットフォーム「ナビリオン」が生むストック収益

2009年に運用開始した「ナビリオン」は、大塚商会の「たのめーる」を基盤とした法人向けECサイトである。文具・事務用品に加え、コピー用紙、トナー、飲料など約45万点を取扱い、年に2回発行するカタログには約31,000点を掲載。うち約2,900点が自社ブランド品。顧客は法人であり景気変動の影響を受けにくく、継続購入によるストック収益が積み上がる。当社はこのEC事業を次世代の収益基盤と位置づける。

業界の中での役割はオフィス用品業界のメーカー兼商社。製造委託と仕入を組み合わせ、販売店・大手パートナー・官公庁へ供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
370億円
営業利益
12億円
営業利益率
3.2%
純利益
9億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
販売店 事業157億円42.4%
エンタープライズ 事業109億円29.5%
文教 事業104億円28.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01販売店主力

全国の文具・オフィス用品販売店に、文具・事務用品、オフィス家具、事務機器を販売する祖業。長年の取引関係を持ち、収益の基盤。近年は取扱商材の変化に対応し、メーカー・商社両機能を活かした提案を強みとする。約18,000点を掲載した総合カタログを年1回発行。

主な製品・サービス3
文具・事務用品(ファイル、パンチ、ステープラ等)
デザイン性と機能性を備えたオフィス向けロングセラー商品を中心に、環境配慮商品など多彩なステーショナリーを取り扱う。
オフィス家具(デスク、チェアー、書庫等)
人間工学に基づく設計で、ワークシーンに合わせた豊富な品揃え。代表的なオフィスチェアー「i-Beetle」を2005年から販売。
事務機器(シュレッダー、紙折機等)
オフィス向けにシュレッダーや紙折機などを販売。一部は子会社のサンライテックが生産。

02法人(エンタープライズ)主力

文具・事務用品業界とは異なる大手パートナー企業との協業、法人ユーザーへの直接販売、介護・福祉市場、海外市場向けに販売する成長事業。大塚商会との協業スキームを応用し、パートナー企業との関係構築で安定的な収益を目指す。海外では80か国以上へ文具を中心に輸出。

主要顧客株式会社大塚商会

主な製品・サービス1
オフィス家具・事務用品(総合)
法人向けにオフィス家具や事務用品を多様な仕入商品と組み合わせて提案。OEM供給や介護・福祉施設・医療市場向けの販売も行う。

03文教(自治体・教育委員会)準主力

自治体・教育委員会を通じ、公立小中学校向けにICT機器(パソコン、タブレット等)や保守業務を入札で販売。GIGAスクール構想でタブレットや充電保管庫などが増加。約36自治体をカバーし、ヘルプデスクや個別要件への柔軟な対応を強みに、SIerやICTベンダーとの協業で新たなニーズに対応。

主な製品・サービス1
ICT機器(パソコン、タブレット、タブレット充電収納保管庫等)
小中学校向けに端末や関連機器を販売。導入後の保守・サポートも提供し、ICT環境をハード・ソフト両面から支援。

04EC(法人向け通販)準主力

自社ECプラットフォーム「ナビリオン」を通じ、文具・事務用品・消耗品を法人顧客に販売。大塚商会の「たのめーる」の仕組みを基盤に、文具以外のOAサプライや飲料など約45万点を取り扱う。ストックビジネスとして成長を目指す。

主な製品・サービス1
ナビリオン(NAVILION)
法人向けECサイト。自社製品に加え、コピー用紙、トナー、飲料などオフィスサプライを幅広く取り扱う。Web取扱点数約45万点、カタログ掲載約31,000点。

製品と技術

文具・事務用品:ロングセラーと環境配慮商品

文具・事務用品は当社の祖業であり、ファイル、フォルダ、パンチ、ステープラ、デスクマット、各種クリップ、名札などを取り扱う。ロングセラー商品に加え、環境配慮商品として再生材を使用した製品も展開。2024年には推し活向けアイテム「Fandes」と「ポッケde整理A5判」を発売し、BtoC市場にも進出。約18,000点を掲載した総合カタログを年1回販売店に配布し、最新商品の認知を図る。

オフィス家具:i-Beetleから空間提案まで

オフィス家具では、デスク、チェアー、書庫、ロッカー、パーティション、個室ブースなどをラインナップ。2005年発売のフラッグシップチェア「i-Beetle」は現在も販売中。連結子会社サンライテックがスチール書庫やロッカーを生産。近年は単品販売から空間全体のトータルコーディネート提案へ転換し、東京ショールーム「WORK PALETTE」や大阪「soLid LABO」で実機を展示。教育施設・福祉施設向け家具も揃える。

シュレッダーとICT機器:サンライテックの製造と文教市場

事務機器分野では、シュレッダー(ブランド名「シュレッドギア」)をサンライテックが生産。2019年にはサカエよりシュレッダー事業を譲受した。ICT機器では、文教事業向けにパソコン、タブレット、タブレット充電収納保管庫、電子黒板などを取り扱う。GIGAスクール構想に伴い、公立小中学校への端末導入と保守を約36自治体に提供。ヘルプデスクを用意し、個別要件に柔軟に対応する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

オフィス家具卸、低収益性が課題

ライオン事務器は、オフィス家具や事務用品の卸売業者。同業にはリョーサン菱洋や高千穂交易があるが、同社は比較的小規模で、売上高約349億円(2024/9期)、営業利益率は3.15%と低い。競合との差別化が難しく、価格競争にさらされやすい。業績は緩やかな成長を見せるが、収益性改善が急務。

強み

  • オフィス家具から文具まで多様な商品を提供、ワンストップ対応。
  • 長年の取引で築いた顧客基盤を持ち、安定した受注を得る。
  • 売上高が2023/9期330億円から349億円へ増加。
  • 負債が少なく、キャッシュフローは安定している。

課題

  • 営業利益率3%台と低く、コスト削減や高付加価値化が必要。
  • 卸売業は差別化が難しく、価格競争に陥りやすい。
  • 売上成長率が年5%未満と緩やかで、拡大余地が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がライオン事務器

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17698アイスコ106億円29.2倍
23173Cominix104億円14.7倍
33320クロスプラス101億円5.6倍
43079ディーブイエックス100億円43.3倍
57486サンリン100億円19.7倍
6423Aライオン事務器97億円10.8倍
77442中山福97億円14.0倍
89872北恵95億円17.0倍
99930北沢産業95億円33.6倍
109265ヤマシタヘルスケアホールディングス93億円14.2倍
119867ソレキア93億円5.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

文具輸入から自社製造へ:1881年〜1945年

1881年、海外文具の輸入を開始しライオンマークを商標とする。1921年9月に株式会社福井商店(資本金100万円)を設立。1937年、自社製造に進出し文具の生産を始める。1945年の第二次世界大戦で大阪・東京の両社屋を焼失。商号を福井商事株式会社と改め、再建に乗り出した。この時期に輸入商から製造業への基盤を築いた。

戦後復興と事業拡大:1946年〜1961年

1953年11月、大阪市東区に本社社屋を新築。1956年12月、福井商事を存続会社として株式会社東京福井商店を吸収合併した。1961年6月、平野工場を分離独立させ福井工業株式会社(現サンライテック)を設立し、ペン先の製造を開始。同年、テープカッターNo.25、スチール業務用イス、スチール片袖デスクを発売。オフィスの総合メーカーへの道を歩み始めた。

子会社設立と海外進出:1962年〜1980年

1964年12月、ライオンファイリング株式会社を設立しフラットファイルの製造を開始。1971年3月、東大阪市に大阪店(現ライオン東大阪ビル)を開設。1972年1月、米国カリフォルニア州にLION OFFICE PRODUCTS, INC.を設立。同年2月、配送子会社ライオン運送(現ライオンロジスティクス)を設立。1973年、株式会社三和製作所(現サンワブロードビジネス)を子会社化。1980年10月、商号を株式会社ライオン事務器に改めた。

物流整備とブランド確立:1981年〜2000年

1981年6月、福井商事株式会社を設立し子会社・仕入先へ部材供給を開始。1989年4月、埼玉県に大利根物流センターを開設。1991年8月、東京都中野区にライオン新宿ビルを開設し、後に本社を移転。1997年10月には台湾子会社、1999年4月には中国子会社を設立。2001年6月、本社機能を東京都中野区に移転。物流基盤とアジア拠点を整備した。

資本提携とECプラットフォームの開始:2001年〜2009年

2004年、東京本店を日本橋オフィスに移転。2005年1月、総務・経理業務受託の株式会社マキシネットを設立。2005年4月、福井工業と太陽工業が合併し株式会社サンライテックが発足。2006年10月、滋賀センターを開設し西日本物流を強化。2008年4月、株式会社大塚商会と資本業務提携契約を締結し第三者割当増資を実施。2009年3月、大塚商会の配送センター5拠点に物流アウトソーシングを開始。同年4月、ECプラットフォーム「ナビリオン」の運用を開始した。

事業再編と上場:2010年〜2025年

2010年7月、運送子会社を合併し株式会社ライオンロジスティクスに社名変更。2014年、東京ショールーム「WORK PALETTE」開設。同年、ライオンファイル株式を売却。2016年、マキシネット清算。2019年、福井商事清算。同年、サンライテックがサカエよりシュレッダー事業を譲受。2024年12月、大阪プレゼンテーションルーム「soLid LABO」開設。2025年10月、東京証券取引所スタンダード市場に株式上場を果たした。

年表36件を開く

1880年代

  • 1881年海外から文具・事務器の輸入を開始。ライオンマークの使用を始める。

1920年代

  • 1921年9月創業資本金100万円を以て株式会社福井商店を設立。

1930年代

  • 1937年自社での文具製造を開始。

1940年代

  • 1945年第二次世界大戦により大阪・東京の両社屋焼失。商号を福井商事株式会社に改め、再建に乗り出す。

1950年代

  • 1953年11月大阪市東区(現・中央区)平野町2丁目に本社社屋新築。
  • 1956年12月M&A福井商事株式会社を存続会社として株式会社東京福井商店を吸収合併。

1960年代

  • 1961年6月平野工場を分離独立。福井工業株式会社(現株式会社サンライテック・連結子会社)として設立。ペン先の製造を開始。東京で全商品を紹介するライオンオフィスフェアーを開催。「テープカッターNo.25」発売、「スチール業務用イス」発売、「スチール片袖デスク」発売。オフィスの総合メーカーへ。
  • 1964年12月創業ライオンファイリング株式会社(現ライオンファイル株式会社)を設立。フラットファイル(紙製ファイル)の製造を開始。

1970年代

  • 1971年3月東大阪市の大阪紙文具流通センターに大阪店(現ライオン東大阪ビル)を開設。
  • 1972年1月アメリカ・カリフォルニア州にLION OFFICE PRODUCTS, INC.(連結子会社)を設立。
  • 1972年2月ライオン運送株式会社(現株式会社ライオンロジスティクス・連結子会社)を設立。首都圏の配送を行う。
  • 1973年12月株式会社三和製作所(現株式会社サンワブロードビジネス)をナンバリング、チェックライターの生産のための子会社とする。
  • 1974年5月大阪ライオン運送株式会社(現株式会社ライオンロジスティクス・連結子会社)を近畿圏の配送のための関係会社とする。

1980年代

  • 1980年10月商号を株式会社ライオン事務器と改める。
  • 1981年6月福井商事株式会社を設立。子会社及び主要仕入先へ部材の供給を開始。
  • 1989年4月埼玉県大利根町に大利根物流センターを開設。太陽工業株式会社(現株式会社サンライテック・連結子会社)をスチール書庫、ロッカーの生産のための子会社とする。

1990年代

  • 1991年8月東京都中野区にライオン新宿ビル(プレゼンテーションセンター)(現本社ビル)を開設。大阪ライオン運送株式会社(現株式会社ライオンロジスティクス・連結子会社)を子会社とする。
  • 1997年10月台湾の台北市に福獅事務機器股份有限公司(連結子会社)を設立。
  • 1999年4月中国の上海市に福獅刅公用品貿易有限公司(連結子会社)を設立。

2000年代

  • 2001年6月本社機能を東京都中野区本社ビルに移転。
  • 2001年10月大阪市港区に関西商品センターを開設。
  • 2004年12月東京都中央区のライオン小伝馬町ビルを閉鎖。東京本店を賃貸オフィス(現日本橋オフィス)に移転。
  • 2005年1月創業株式会社マキシネットを設立。総務、経理関係業務の受託事業を開始。
  • 2005年4月M&A福井工業株式会社と太陽工業株式会社が合併し、株式会社サンライテックとなる。
  • 2006年10月西日本の物流拠点滋賀センター(滋賀県東近江市)を開設。
  • 2008年4月株式会社大塚商会と資本業務提携契約を締結。(注)
  • 2008年5月株式会社大塚商会を第三者割当先とする増資を実施。(注)
  • 2009年3月株式会社大塚商会の配送センター全国5拠点に事務用品の物流アウトソーシングを行い、関西商品センターを閉鎖。
  • 2009年4月ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」の運用を開始。

2010年代

  • 2010年7月M&Aライオン運送株式会社と株式会社ライオンロジスティクスの合併。(存続会社:ライオン運送株式会社、合併と同時に株式会社ライオンロジスティクス(連結子会社)に社名変更)
  • 2014年1月東京都新宿区に西新宿オフィスを開設。連結子会社であったライオンファイル株式会社を、保有株式の売却により連結子会社から除外。
  • 2016年12月連結子会社であった株式会社マキシネットを、清算結了により連結子会社から除外。
  • 2019年3月連結子会社であった福井商事株式会社を、清算結了により連結子会社から除外。
  • 2019年11月連結子会社である株式会社サンライテックが株式会社サカエよりシュレッダー事業を譲受。

2020年代

  • 2024年3月非連結子会社であった株式会社サンワブロードビジネスを、保有株式の売却により当社グループ関係会社から除外。
  • 2025年10月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    メーカー・商社機能の融合による提案力強化

    グループ連携により、オリジナル製品の製造(メーカー機能)と他社商品の仕入れ(商社機能)を組み合わせ、顧客ニーズに柔軟に対応する「オフィスまるごと提案」を推進する。

  2. 02

    オフィス回帰と環境配慮型商品の展開

    Web会議ブース「DelicaBooth」や再生材使用のスタッキングチェア、LED照明、ポータブルバッテリーなど時流に合った商材を提案。オフィス環境を複合的にサポートする。

  3. 03

    データ活用と営業の高度化

    基幹システムやSFA/CRMを導入し、受発注データや顧客情報をAI分析。営業活動の見える化、顧客管理強化、営業支援の高度化を図る。

  4. 04

    新規取引拡大と収益基盤の多様化

    従来のルート営業に加え、大手パートナーとの協業や新規法人との直接取引を拡大。ECプラットフォーム「ナビリオン」の継続購入顧客増加やインサイドセールス強化でストックビジネスを確立。

  5. 05

    コーポレート・ガバナンスと人材活用の強化

    内部管理体制・法務体制の高度化、コンプライアンス徹底で企業価値向上。人事制度改革や女性管理職増加など、社員の処遇改善と働きがいのある職場環境を醸成する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 3 / 海外 3、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
ライオン東大阪ビル — 大阪府東大阪市1,682百万円
大利根センター — 埼玉県加須市1,202百万円
賃貸等不動産 — 埼玉県八潮市1,004百万円
本社ビル — 東京都中野区810百万円
本社工場 — 兵庫県相生市495百万円
本社 — 米国カリフォルニア州1百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱サンライテック
    兵庫県相生市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ライオンロジスティクス
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LION OFFICE PRODUCTS,INC.
    米国 カリフォルニア ガーデナ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    福獅事務機器股份有限公司
    台湾 台北市大同區 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    福獅刅公用品貿易有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱大塚商会(注)3
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権40.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    再生PPC用紙の購入
    経済産業省 · 2023-03-09
    1.2億円
  • 調達
    再生PPC用紙の購入
    経済産業省 · 2026-03-13
    1.1億円
  • 調達
    再生PPC用紙の購入
    経済産業省 · 2024-03-11
    1.1億円
  • 調達
    インクカートリッジ(IB02KB) 外25点
    警察庁 · 2021-03-26
    7,162万円
  • 調達
    インクカートリッジ(IB02KB) 外30点
    警察庁 · 2022-03-25
    4,308万円
  • 調達
    成田空港検疫所男子仮眠室改修工事
    厚生労働省 · 2025-11-14
    3,800万円
  • 調達
    インクカートリッジ(IB02KB) 外32点
    警察庁 · 2023-04-27
    3,151万円
  • 調達
    【電子可】インクパック(IP01KA)外21点
    警察庁 · 2024-04-23
    1,143万円
  • 調達
    プリンタ等供給契約
    法務省 · 2025-02-19
    354万円
  • 調達
    登記情報センターにおけるLED照明交換作業(供給) 一式
    法務省 · 2018-01-29
    321万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は370億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.0%、利益が+9.1%。

売上高
+6.0%
370億円
営業利益
+9.1%
12億円
純利益
+12.5%
9億円
営業利益率
3.2%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高407億円370億円
営業利益14億円12億円
純利益10億円9億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

2期分

直近は2026年3Qで、売上は71億円、営業利益は−2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q251145.610
2026年3Q71−2−2.8−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2021年9月期からの5期で、売上は479億円から370億円へ77%に減った。直近期の営業利益率は3.2%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年9月4791613
2022年9月339107
2023年9月330118
2024年9月34911123.28
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。
2025年9月37012133.29

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高370億円のうち、営業利益として残るのは12億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.4%279億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.4%79億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.0pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.4pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年9月期は営業CFが0億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は59億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年9月62−2−46092
2022年9月−33−50−3858
2023年9月−5−4−2−949
2024年9月18−1−21764
2025年9月0−2−2−259

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年9月期の総資産は251億円。このうち返さなくてよい自己資本が122億円で、自己資本比率は48.8%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年9月2609216835.4
2022年9月2369913741.9
2023年9月23310712645.7
2024年9月23311411949.1
2025年9月25112212848.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
59億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
59億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
56億円
在庫として抱えている分
負債合計
128億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
49
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中112位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中221位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.8%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥324で、1年前と比べて-26.9%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥324-0.6%1ヶ月+4.5%1年-26.9%時価総額97億円
過去52週の値幅
安値¥277高値¥533

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR0.82倍
配当利回り4.63%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.95%と緩やかな上昇。7/2に305円を付けて以降、300円前後で推移し、7/31には314円と上放れ。25日線(306.4円)を上抜け、75日線(304.25円)も上回る。RSIは61.3と強気圏。52週高値533円からは-41.1%と下落しているが、底固めから上昇に転じる兆し。出来高は7/31に48,700株と増加。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 9.14倍は業界平均の17.41倍を大きく下回り、PBR 0.77倍も平均1.22倍を下回る。ROE 7.7%と堅調で、売上高と利益は増加傾向にある。ただし、配当利回り1.59%は平均3.00%を下回り、配当性向も17.6%と低い。収益力に対して株価が割安に放置されており、総合的に割安と判断。ただし、配当の伸びは限定的で、株主還元の改善余地が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍17.9倍
PER (予想)10.8倍
PBR0.82倍1.24倍
ROE7.7%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

卸売業として安定した需要が見込めるが、競争が激しく利益率が低いことが課題。強気派はオフィス需要の回復と効率化による利益改善を期待する。弱気派は競合との価格競争や市場の縮小を懸念する。

プラスに働く材料7
  • オフィス需要の回復

    オフィス回帰の動きで事務機器の需要が拡大し、売上が増加する可能性がある。

  • 安定した収益

    過去3期の利益は8~9億円で推移し、安定した収益を上げている。

  • 効率化の進展

    売上は増加傾向で、利益率も改善しており、経営効率が向上している。

  • 3期連続増収、売上高370億円達成通年影響

    2023/9期330億円→2025/9期370億円、営業利益も11→12億円と拡大

  • PBR0.77倍の解散価値割れ不定影響

    PBR0.77倍は純資産比で約3割安、時価総額94億円と小規模なため買収にも魅力

  • 配当性向17%と増配余地次回決算発表後影響

    年間配当は株価314円×1.59%の約5円、純利益9億円に対する配当性向は約17%と低く増配余地

  • 営業利益率3.24%に改善基調通年影響

    2024/9期3.15%→2025/9期3.24%と上昇、売上高増とコスト管理で更なる改善余地

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    卸売業界は競争が激しく、価格低下が収益を圧迫する可能性がある。

  • 市場の縮小

    ペーパーレス化の進展で事務機器市場自体が縮小するリスクがある。

  • 低い利益率

    営業利益率は3%台で、収益性が低く、コスト増に敏感。

  • 売上高伸び率6%と伸び悩み通年影響

    2025/9期の売上高は前期比6%増に留まり、2024/9期の5.8%増とほぼ横ばいで加速感なし

  • 営業利益率3%台と低収益体質不定影響

    営業利益12億円、売上高370億円の利益率は3.24%と低く、価格競争で悪化する恐れ

  • 株価1年で29%下落の需給悪化継続影響

    1年間で株価は29.1%下落し、時価総額94億円の小型株は流動性が低い

  • ROE7.7%の低い資本効率通年影響

    ROE7.7%はPBR0.77倍に対応し、資本効率の改善策が見えない

次の決算で確かめる点
売上高
市場需要と事業規模の拡大を確認するため。
営業利益率
競争環境と収益性の変化を監視するため。
在庫回転率
在庫管理の効率性と需要動向を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+66.7%いまの株価に対する利回りは4.63%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
4.63%
いまの株価に対して
配当性向
17.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年9月511.7
2022年9月2−60.08.5
2023年9月350.013.0
2024年9月30.013.4
2025年9月566.717.6

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ870人。区分でいちばん多いのは事業法人46.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.4%を占め、残る44.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年9月%
事業法人46.8
個人・その他44.6
金融機関8.6
自己株式0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社大塚商会40.13
02福井資4.59
03福井靖3.99
04福井務3.67
05株式会社みずほ銀行2.82
06ライオン事務器社員持株会2.12
07勝又祐一郎1.34
08株式会社三井住友銀行1.30
09寺西八1.22
10日本生命保険相互会社1.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で−32%、1株純資産は5期で+33%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2021年9月4530815.811.7
2022年9月243307.58.5
2023年9月273577.913.0
2024年9月263826.913.4
2025年9月314097.717.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/9期の役員報酬は総額142百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙橋俊泰代表取締役社長75
清野宏代表取締役副社長6640,000
鎌田龍雄取締役 専務執行役員7441,000
茶谷英二取締役 上席常務執行役員 経営管理本部長 経営企画部長6331,000
島徹取締役 常務執行役員 商品本部長6838,000
大庭忠良取締役 常務執行役員 営業本部長 ソリューション事業部長77
森貴文取締役 上席執行役員 財務部長52
水沼久雄取締役71
首藤正治取締役70
米田俊朗監査役 常勤6712,000
久堀好之監査役 非常勤723,000
筬島裕斗志監査役 非常勤52
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
畝野一夫監査役 非常勤58

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)610610618
社外取締役423236
監査役1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,920字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1) 当社グループの事業全体の概要 当社グループは、当社と子会社5社で構成され、文具・事務用品、オフィス家具及び事務機器の製造販売、オフィス環境のデザイン・施工・内装工事、ICT機器の文教市場向け販売並びにeコマースを主な事業の内容としております。 商流としては、製造委託先及び仕入先から商品を仕入れ、販売店や異業種の大手パートナー経由又は直接、ユーザーや官公庁・自治体等に販売しております。近年は「オフィスまるごと提案」(※)を進めており、顧客のオフィス移転、レイアウト変更等のニーズを捉え、デザイン・設計から施工まで提案しております。提案にあたっては、LIONブランドの商品を取り扱うメーカー機能のみならず、時流に合わせた商品を取り込んで多様な仕入商品を取り扱う商社機能も活用し、顧客に最適な提案を行っております。 また、当社は、販売チャネルとして、ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」を有しております。 商品の配送、組立、施工は、子会社の株式会社ライオンロジスティクスと外部の配送業者に委託しております。 海外において、米国子会社のLION OFFICE PRODUCTS, INC.は、アメリカ国内で主に文具を販売しております。台湾子会社の福獅事務機器股份有限公司は、商品や部材を当社や国内外の子会社向けに輸出しております。中国子会社の福獅刅公用品貿易有限公司は、当社や日本国内企業への輸出、及び中国国内での商品販売を行っております。 当社グループの事業は、ターゲットチャネル及び組織体制毎を基礎とした、販売店事業、エンタープライズ事業、文教事業の3事業ユニットと、全社横断的な販売チャネルであるECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」を通じて販売を行うEC事業の4つの事業ユニットで構成されており、グループ全体としては単一セグメントとなっております。なお、EC事業の売上高は、販売店事業、エンタープライズ事業及び文教事業の中に含まれております。 ※「オフィスまるごと提案」について 当社が推進する「オフィスまるごと提案」は、従来の単発的な製品販売から脱却し、「幅広いソリューションによる1取引あたりの単価向上」および「顧客接点の深耕・長期化による収益の拡大」への転換を図る施策であります。 ① 幅広いソリューションによる1取引あたりの単価向上 オフィス家具の販売にとどまらず、電気工事やLED設置など、同業他社が扱いにくい領域までを含めたワンストップソリューションを提供しております。複合的な提案により受注単価が上昇し、営業効率や生産性の向上を実現します。これは、エンドユーザーだけでなく、売上拡大を目指す販売店やパートナー企業にとっても大きなメリットとなります。 ② 顧客接点の深耕・長期化による収益の拡大 単発の販売で終わらせず、「ナビリオン(NAVILION)」を通じた消耗品の継続購入や、次のオフィス改修に向けた提案などを通じて、顧客との接点を維持・拡大します。これにより、顧客との継続的な取引が発生し続ける仕組みを構築しております。課題解決型のアプローチを通じて、顧客のニーズに寄り添いながら、長期的な関係構築を図ってまいります。 ① 販売店事業 (事業の概要) 全国の文具やオフィス用品等を取り扱う販売店が主要な顧客であり、文具・事務用品、オフィス家具、事務機器等を販売しております。なお、一部、官公庁等のユーザーに直接販売している取引もあります。 当社グループの以下の部門が担当し、事業を推進しております。 ・東日本事業部(東日本の大型・中型販売店を担当) ・西日本事業部(西日本の大型・中型販売店を担当) ・インサイドビジネスセンター(全国の小型販売店や遠隔地の販売店等を直接訪問することなく電話、メール等で担当し、顧客の購買データ分析や販売提案を行う。) (事業の特徴) 当社設立時は文具の取り扱いが主であり、祖業から継続している事業となります。近年IT化により文具・事務用品の取り扱いが少なくなってきた販売店は、オフィス家具、事務機器等に商材を広げており、商社・メーカー両方の機能をもつ当社と長年にわたり事業を続けてきました。当事業の売上は横ばいではあるものの引き続き収益の基盤となっております。 販売店に対して、年に一度、約18,000点の商品を掲載した総合カタログを販売・配布して、最新の商品を認知していただいています。 ② エンタープライズ事業 (事業の概要) 文具・事務用品業界とは異なる業種の大手パートナー企業との協業や、法人ユーザーとの直接取引、また、介護・福祉市場、海外市場向けの取引等により、商品(文具・事務用品、オフィス家具、事務機器等)を販売する事業であります。販売店事業(①参照)が横ばい傾向であり、エンタープライズ事業の拡大に力を入れております。 主に、当社グループの以下の部門が担当しております。 ・ソリューション事業部(大手パートナー、法人顧客、介護・福祉市場、海外市場、他社通販サービスへの販売等を担当) ・オフィス営業部(株式会社大塚商会を担当) ・海外子会社(米国市場、中国・アジア市場を担当) (事業の特徴) 株式会社大塚商会との協業で培ったスキーム、すなわち、協業企業の顧客にオフィス家具等の需要があった場合に共同提案したり顧客の紹介を受けたりする関係を構築することで、安定的な収益獲得が可能となるよう、文具・事務用品業界とは異なる業種の大手パートナー企業との協業を強化しております。また、法人ユーザー顧客の新規開拓を進め、直接販売を行っております。その他、量販店向けメーカーへのOEM供給や、介護・福祉施設、病院医療施設市場への販売、さらには海外市場向けに80か国以上へ主に文具・事務用品を販売しております。 ③ 文教事業 (事業の概要) 自治体・教育委員会を通じて、公立の小中学校へICT機器(パソコン、タブレット等)や保守業務等を、主に入札により販売しております。自治体等に直接販売するケース以外に、リース会社等を経由して販売するケースがあります。 当社グループのIT事業部が担当しております。 (事業の特徴) 過去には、公立の小中学校にパソコン教室の整備に必要なパソコン、机や椅子、書画カメラ等を多く販売しておりましたが、近年は商材が変化しています。特にコロナ以降、GIGAスクール構想により、生徒1人に1台の端末が必要になり、文教向けICTニーズは急速に顕在化し、タブレットやタブレット充電収納保管庫の販売、それに伴う保守等が増加しました。当社が入札に参加することや、SIer(※)から各学校への端末の調達や設定、その後の保守等を受託することで、受注しております。当社は、長年にわたる文教市場への取り組みによる深い理解を有しており、ヘルプデスクを用意していることや、公立・私立を問わず幅広く現場ニーズを把握し、個別要件に柔軟に対応できることが強みです。当社は、東京都墨田区・板橋区・大田区、多摩市、横浜市等約36自治体をカバーしております。 定期的なリプレイスニーズを捕捉するとともに、ネットワーク対応等のICTインフラへのニーズ変容を見据え、ICT業務・保守を通じて信頼関係を築いてきた顧客基盤を活かしてSIerやICTベンダーとの協業を図り、新しいICTニーズに対応しております。また、新規顧客の獲得を進めるとの同時に、既存顧客には他事業で取り扱っている商材・サービス等の幅を広げた提案を実施して、事業拡大に努めてまいります。 ※ システムインテグレーター(System Integrator)の略称。情報システムの設計、構築、運用等の業務を顧客より請け負う企業を指す。 ④ EC事業 (事業の概要) ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」にて、文具・事務用品、消耗品等を販売しております。 当社では、ナビリオン営業部が、EC事業を促進する営業支援の役割を担っておりますが、上記①から③の各事業におけるターゲットチャネルに対して、横断的に取り組んでおります。 (事業の特徴) 「ナビリオン(NAVILION)」の仕組みは、株式会社大塚商会の「たのめーる」の仕組みが基盤にあり、当社ライオンブランドの豊富な文具・事務用品に加えて、コピー用紙、トナー、飲料等「たのめーる」で取り扱う多品目にわたるオフィスサプライ品を、顧客に供給するものです。 OAサプライ、PC周辺機器からお茶やティッシュに至るまでオフィスで購入されるものを幅広く揃え、Webでの取扱商品総数は約450,000点、1年に2回発刊される「ナビリオン・カタログ」の掲載件数は約31,000点で、その内の約2,900点が、当社ライオン事務器ブランドの文具・事務用品で構成されております。 ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」の強化・普及によって、ストックビジネスを次世代の収益基盤として成長加速させる方針です。当社の「ナビリオン(NAVILION)」の顧客は法人であり、景気動向の影響を比較的受けにくく、年々積み上がっていくビジネスであるため、ストックビジネスと捉えて推進しております。 (2) 製・商品及びサービスの特徴 ① 文具・事務用品 オフィス向けのロングセラー商品をはじめ、環境に配慮した商品等、デザイン性と機能性に優れた多彩なステーショナリーを取り扱っております。 (主な文具・事務用品) ファイル、フォルダ、パンチ、ステープラ、デスクマット、各種クリップ、定規、名札・ストラップ、指さっく等 ② オフィス家具 当社グループのオフィス家具は、オフィス向けに豊富な設計ノウハウと人間工学に基づいた技術力を駆使し、さまざまなワーキングシーンを想定した商品を開発しております。代表的な商品として、2005年に発売したフラッグシップのオフィスチェアー「i-Beetle」があり、現在も継続して販売しております。また、教育施設用家具や医療・福祉施設用家具等、オフィス以外の場所に対応した家具も取り扱っております。 (主なオフィス家具) デスク、チェアー、書庫、ロッカー、会議用テーブル、パーティション、個室ブース、教育施設向け家具、福祉施設向け家具等 このうち、書庫、ロッカー、会議用テーブル等を連結子会社の株式会社サンライテックにおいて生産しております。 (オフィス提案の場:プレゼンテーションルーム) 近年、オフィス家具は単品での販売に加え、ワークスタイルに合わせて空間全体をトータルコーディネートした提案を行っております。2014年10月に東京ショールーム「WORK PALETTE」、2024年12月に大阪プレゼンテーションルーム「soLid LABO(ソリッドラボ)」を開設し、お客様への提案やコミュニケーションの場として活用しております。 ③ 事務機器・ICT機器 事務機器は、オフィス向けにシュレッダー・紙折機等を販売しております。またICT機器は、学校向けにパソコン等を販売するとともに、LAN構築などのICT環境を企画、設計、工事、導入後のサポートまでハードウェアとソフトウェアの両方から支援しております。 現在のオフィスシーンではリアルタイムでスピーディーな情報共有が求められています。オンラインコミュニケーションを促進するデジタルツールや、ミーティングルームの円滑で効率的な運用を促すICTツールで、業務効率化とコミュニケーションの活性化をサポートします。 (主な事務機器・ICT機器) シュレッダー、紙折機、セキュリティ機器、PC、プロジェクター、タブレット充電収納保管庫、電子黒板等 このうち、シュレッダー(シュレッドギア)を連結子会社の株式会社サンライテックにおいて生産しております。 以上の記載事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,540字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 〔経営方針〕 当社グループは、ライオン事務器の社是「わが社は、常に新しい事務機器・事務システムを提供し、事務の合理化と能率向上に資し、企業の繁栄と社会の福祉に貢献できることを念願とする。」の精神に則り、グループ連携により「メーカー機能」と「商社機能」を駆使し幅広い需要を取り込んだ「オフィスまるごと提案」に取り組んでまいります。「メーカー機能」としては、LIONのナショナルブランドを冠したオリジナル製品を関係会社や協力会社が製造し、「商社機能」としては、当社製品でカバーできないニーズに対して他社商品を仕入れることで柔軟な対応に心がけております。 社会環境の変化を敏感に捉え、ビジネスモデルの変革を常に意識し、顧客との信頼関係の維持と新たなパートナーシップの創出に努めることで、安定的に成長する経営を目指します。 〔経営環境・優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題〕 当連結会計年度における我が国経済は、米国の高関税政策の影響を受けやすい製造業の収益にかげりが見えたものの、非製造業では高い水準が維持され、情報関連インフラ等への投資も旺盛であり、国内景気は堅調に推移しました。また大阪・関西万博の開催もあり訪日外国人観光客数が過去最高を記録する等インバウンド需要も景気の押し上げに働きました。 一方、物価上昇はあらゆるところに影響を及ぼしており、先行きは依然不透明な状況が続いております。 かかる環境下、当社グループは企業価値の向上を目指すべく、以下を経営戦略として掲げております。 (1)時代の変化に対応 市場環境・業界動向に変化がある中、コロナ禍を経てオフィス回帰が本格化しています。Web会議やリモート会議が主流となり、個室ブース「DelicaBooth(デリカブース)type S」を中心とした商材が引き続き好評を得ております。またサステナビリティやSDGsへの取り組みとして再生材の有効活用を意識し、背・座シェルと脚端パーツに再生率100%の樹脂を使用した「スタッキングチェアー No.1070シリーズ」等、環境負荷低減に貢献する商品開発を行っております。このほか、2027年に蛍光灯の製造・販売が中止になることを受け、LED照明への切り替え需要も多く見込んでおります。また、オフィス内の電源確保や災害時・緊急時の非常電源としても利用できるポータブルバッテリー「PoPoHu(ポポフ)」等の仕入商材も提案に取り入れ、時流に合わせた働く環境を複合的な面から継続的にサポートする「オフィスまるごと提案」を軸に営業活動を推進しております。 BtoC向け商材として、文具・事務用品では、趣味のコレクション整理等に使用する推し活向けアイテム「Fandes(ファンデス)」と「ポッケde整理A5判」を新たに発売し、幅広い世代をターゲットとして展開しております。 文教事業においては、GIGAスクール需要第1期で導入された端末の更新時期に入ったため、現在利用している端末の運用サポートやICT機器のリプレイス案件が中心となりました。GIGAスクール構想第2期の需要は翌連結会計年度にかけて継続する見込みです。また教員用端末や校務システムの更新も多くあり業績の下支えとなりました。 関西エリアにおいては、今期開設いたしました大阪プレゼンテーションルーム「soLid LABO(ソリッドラボ)」で「学校×LION」と題し、ICT機器だけでない学校環境の提案を行うイベントを開催し、教育委員会に向けた訴求活動も行いました。少子化が進む中、あらゆる角度から提案の幅を広げてまいります。 また社内では、将来のAI活用を見据えて基幹システムの整備や営業関連システムの導入を進めております。受発注データや、SFA・CRMで収集・蓄積したデータをAIで分析し、営業活動の見える化、顧客管理の強化、営業活動の支援と高度化につなげてまいります。 (2)新規取引の拡大 販売店事業における従来からのルート営業に加え、エンタープライズ事業における大手パートナー企業との協業や新規法人顧客との直接取引の拡大を図り、新たな収益基盤の柱を構築してまいります。 (3)持続的な成長に向けたマーケティング戦略 社会環境がDX(デジタルトランスフォーメーション)へ向かう中、RPAやSFAの導入で事業の効率化を図り、生産性を向上させております。また、今後CRMの導入も検討しており営業支援体制を強化することで、付加価値の高い提案に努めてまいります。 (4)安定した収益基盤の確立 ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」で、オフィスサプライ品を継続して購入していただく顧客を増やしていくことは、ストックビジネスの強化につながります。また、訪問営業がし辛い遠隔地顧客への電話やメールでのインサイドセールスも強化することで、事業ポートフォリオの組み替えも実施してまいります。 (5)コーポレート・ガバナンスの強化 内部管理体制の拡充、コンプライアンス経営の徹底を通じて企業価値の向上に努めることをコーポレート・ガバナンスの基本方針とし、企業価値の最大化に努めてまいります。また、企業法務のみならずメーカーとして知的財産を含めた法務体制を高度化させるとともに、社員のリーガルマインド向上を目指します。さらにコンプライアンスやリスクマネジメントも機能強化を図ります。 (6)社員の処遇向上と働きがいのある職場環境の醸成 社員の処遇改善や給与体系の見直しを図るべく121期よりスタートした人事制度を基に、全社員が幸せを実感でき、働きがいのある職場環境の整備、ウェルビーイングの向上に努めてまいります。また女性管理職を増やし活躍の場を積極的に提供すべく、女性活躍推進プロジェクトはスタートから3期目に入りました。 上記の戦略に取り組むべく、経営資源を投入してまいります。
事業等のリスク6,723字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) ① 国内市場の動向について 当社グループの売上高の大半は日本国内向けのため(日本国内向けの売上高が全体の90%超)、国内市場に大きく依存しており、国内企業における設備投資動向や公共投資の動向に大きな影響を受けます。 企業収益の悪化に伴い企業の設備投資意欲が減退した場合、また、国や地方自治体の公共投資が減少した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 市場環境の変化について 当社グループで取り扱っている文具・事務用品やオフィス家具には、紙を前提とした製品が多くあります(ファイル、収納庫、紙折り機、シュレッダー等)。デジタル化、ペーパーレス化の進展に伴い、取扱いが減少した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。一方で、新たな商材(個室ブース、Web会議用ツール等)の取扱いや、オフィスまるごと提案を積極的に推進しております。 ③ 競合との競争激化について 当社グループは、オフィスシーンにおいて商品とサービスをトータルで提案し、お客様の快適な環境づくりで評価をいただいております。市場は、異業種からの参入等激しい競争の状況であり、特に価格面において必ずしも優位性を維持できない場合があり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 仕入価格の変動並びに為替変動に関するリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの主な生産及び仕入商品に使用している原材料は、紙、樹脂、鋼板等であります。これらは、当社グループまたは商品仕入先が国内外から購入しております。急激な原材料の高騰、原油価格の高騰、為替の変動等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが行っている外貨建取引の割合は大きくないものの、為替相場の変動により、仕入価格が変動する他、外貨建債権等の評価替えに伴い為替差損益が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製品、商品及びサービスの品質不良に関するリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの製品及び商品については、JIS規格や業界規格及び社内基準に基づき品質管理を行っております。しかしながら、当社グループが提供する製品、商品及びサービスにおいて、不測の事象やクレーム及びリコールが発生する可能性があります。製造物責任賠償及びリコール等の保険に加入しておりますが、損失額をすべて賄える保証はなく、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 売上債権の貸倒れに関するリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの売上高は、提出会社がその大部分を担っております(連結売上高に占める提出会社の売上高は90%超)。売上債権の保全・回収管理の強化ならびに従業員への債権管理の教育と債権保全への厳しい指導を行っておりますが、不測の事態が生じた場合には、売上債権の回収に支障を来し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。このような事態に備え、大口案件の受注に当たっては、取締役会での審議を通じて、売上債権の貸倒リスクを低減する他、保証ファクタリングの利用や必要に応じて保険を付保する等の対策を講じております。 (5) 情報セキュリティ及び個人情報保護に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、事業における秘密情報、顧客情報や個人情報を保有しており、これらの情報の取扱いに関する規程を基に管理しております。また、提出会社において、JIS Q 15001に準拠した個人情報保護システム及び体制を構築して、「プライバシーマーク」を取得して運用しております。しかしながら、当社グループの想定を超えるサイバー攻撃や不正アクセス、あるいは委託先管理の不備により、システム障害や情報漏洩が生じた場合は、当社グループのブランドと信用の低下を招くとともに、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 自然災害等に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの事業所、生産工場及び物流倉庫は国内各地に展開し、防災対策を講じておりますが、大規模な地震や洪水等予想を超える災害やテロ行為が発生した場合には、生産、販売及び物流に大きな被害が発生し、サプライチェーンが停滞する可能性があります。また、外部データセンターの被災や、通信システムの遮断により、業務遂行に支障を来す可能性があります。これらにより、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 法令遵守・公的規則に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、事業に必要な許認可等を受けております。また、公正取引、消費者保護、環境関連、労務、会計基準等の法規制を受けております。当社グループは、法令を遵守し、社会倫理にしたがって企業活動を行うため、法令改正に関する情報収集を行うとともに、「コンプライアンス規程」「リスクマネジメント規程」等を定め、また、定期的に「コンプライアンス・リスクマネジメント委員会」を開催するほか、コンプライアンス研修を開催することにより、コンプライアンス意識の向上に努めております。しかしながら、これらの法規制を遵守できなかった場合には当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、許認可等のために必要な資格保持者の雇用が維持できない場合には、許認可等が取り消され、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、建築や内装仕上の特定建設業の許認可のためには、一級建築士や一級建築施工管理技士の資格保持者の雇用の維持が必要です。 (8) 知的財産に関するリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しないように、また当社グループの知的財産権が第三者に侵害されないように、知的財産権保護のための体制を整備しております。しかし、第三者から知的財産権の侵害を理由とする訴訟が提起されたり、また、第三者から知的財産権の侵害を受けたりする可能性を完全に排除することは不可能であるため、このような事態が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、取締役、執行役員及び従業員に対するストック・オプションとして新株予約権を発行しております。本書提出日の前月末時点における新株予約権による潜在株式数は2,662,000株であり、発行済株式総数32,022,000株の8.31%に相当します。 今後、ストック・オプションが行使された場合には、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (10) 環境、気候変動問題に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは環境、気候変動問題への対応を重要な課題として捉えております。今後、環境関連法規制の強化により、関連する費用が増加した場合は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、環境、気候変動問題への要求の高まりに対して当社グループの対応が遅れた場合には、販売機会の損失等により、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 人権に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの事業活動とサプライチェーンは多岐にわたっています。当社グループは、「コンプライアンス行動指針」を制定し、従業員の人権を尊重し、差別的言動、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント等を行わないことを宣言し、コンプライアンス重視の経営を推進しております。しかしながら、これらの活動が適切に推進できず、事業活動の中でハラスメント行為が行われた場合や、サプライチェーンの中で人権問題が発生した場合には、レピュテーションの低下や売上の減少により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12) 人材確保に関するリスク(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループの成長のためには、優秀な人材を確保し、育成することが不可欠であり、職場環境の整備や、時流に適合した働き方改革を推進することで、適正な人材の確保に尽力しております。企業間での人材獲得競争は激しさを増しており、採用コストや人件費負担の増加の可能性がある他、人材確保や人材育成が想定通りに進まない場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13) 固定資産の減損に関するリスク(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、土地・建物等の固定資産を保有しております。保有する固定資産について、固定資産の時価が著しく下落した場合や収益性が低下した場合には減損損失が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14) 株式会社大塚商会との関係に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載のとおり、2008年に株式会社大塚商会と資本業務提携契約を締結しており、同社は、本書提出日の前月末現在、当社の発行済株式総数(自己株式を除く。)の37.47%を保有する、当社のその他の関係会社かつ筆頭株主であります。このため、当社の意思決定に対して同社が影響を与える可能性があります。 当社グループの当連結会計年度の売上高の12.9%、仕入高の14.8%は、株式会社大塚商会との取引によるものであり、また、当社が運営しているECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」は株式会社大塚商会の通販サイト「たのめーる」の情報システム及び物流システムを基盤としており、当社が従来から取り扱っている文具・事務用品・オフィス家具のほかに、「たのめーる」に掲載されている消耗品も多く含まれております。このため、当社と株式会社大塚商会との関係性に変化が生じた場合、当社の業績や事業展開に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社は、株式会社大塚商会以外の取引先との協業等も積極的に進めており、当社グループ全体の売上高を拡大することにより、株式会社大塚商会との取引割合が著しく増加しないようにしてまいります。 株式会社大塚商会は、将来において、保有する当社株式を売却する可能性があり、当社と株式会社大塚商会との取引関係に影響を与える可能性があります。なお、資本業務提携契約において、株式会社大塚商会が保有する当社の普通株式数が、発行済の普通株式数(自己株式その他議決権のない株式を除く。)の15%を下回ることになったとき、資本業務提携契約が終了することとされていますが、本書提出日の前月末時点で株式会社大塚商会は当社株式の3分の1以上を保有し、同社が保有する当社の普通株式数が、発行済の普通株式数の15%を下回ることは想定されておりません。また、当社と株式会社大塚商会は両者の属する業界、得意とする分野が異なっており、補完関係にあることから、仮に同社における当社株式の保有割合が15%を下回ったとしても、事業上の協力関係が消滅する可能性は低いと考えております。 ① 人的関係について ア.当社と株式会社大塚商会との間において、従業員の出向関係はありません。 イ.当社の監査役総数4名の内、畝野一夫氏は、株式会社大塚商会の取締役兼上席執行役員経理財務部長を兼任しております。これは、畝野氏の株式会社大塚商会経理財務部長としての豊富な知識と経験から、有益な助言を得るために招聘したものであり、当社独自の経営判断を妨げるものではないと認識しております。監査の過程において、上場会社における実務経験を活かし、適宜、専門的知見や示唆の提供を受けております。 ② 株式会社大塚商会からの独立性の確保について 当社の役員には、上場金融商品取引所の定めに基づく独立役員として指定する独立社外取締役2名が就任しており、取締役会における審議に当たっては、より多様な意見が反映され得る状況にあります。 また、株式会社大塚商会は当社のその他の関係会社であるため同社に対して業績に関する事後報告はあるものの事前承認を必要とする事項はなく、事業運営の独立性が確保されていると認識しております。 ③ 株式会社大塚商会との競合について 当社は、文具・事務用品を中心にECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」を運営しておりますが、株式会社大塚商会においても通販サイト「たのめーる」を運営しており、同社とは競合となる可能性があります。ただし、当社はオフィス家具・事務用品業界に属しており、株式会社大塚商会はIT業界に属しているため、主な顧客層が異なっています。また、当社の「ナビリオン(NAVILION)」は販売店を経由してエンドユーザーに販売することが大半である一方、株式会社大塚商会の「たのめーる」はエンドユーザーに直接販売することが大半であるため、この点でも大きな競合とはならないと認識しております。なお、「ナビリオン(NAVILION)」には「たのめーる」で掲載されている消耗品も数多く含まれており、競合ではなく協業の側面も有しています。 ④ 株式会社大塚商会との取引プロセスについて 株式会社大塚商会との取引については、関連当事者等管理規程に基づき、承認・報告を行うことで、適正性を確保しております。具体的には、原則として、取引の合理性(事業上の必要性)と取引条件の妥当性等の取引内容について審議し、独立役員、監査役の見解を踏まえたうえで当社の取締役会の承認を得ることとしております。また、関連当事者等との取引については、年度終了後に当社の取締役会に報告することとしております。 (15) 業績変動に関するリスク(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの主要事業の1つである文教事業における文教市場に対するICT機器等の販売は、政府の方針や地方自治体の予算に大きく影響を受けます。文部科学省から提唱された児童生徒1人1台端末環境の整備、いわゆるGIGAスクール構想が、新型コロナウイルス感染症への対策として前倒しで実行されることとなり、2021年9月期に、当社グループの売上高、売上総利益、営業利益等が大きく前年に比較して増加しました。今後においても、政府方針、自治体予算等によって、当社グループの経営成績が大きく変動する可能性があります。 また、当社が属するオフィス家具・事務用品業界は3月が需要期となり、3月の売上・利益が大きく増加します。これにより、通常、第2四半期会計期間の売上・利益が大きくなる傾向があります。なお、年間通じて安定した業績を上げられるよう、上半期偏重の是正に向けて継続して取り組んでおります。上半期偏重の要因は、主に販売店事業において官公庁向けの販売が多いことによりますが、エンタープライズ事業を成長させることで、3月以外の販売が多くなると想定しております。また、文教事業において入札を獲得していくこと、ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」を拡大することによって、業績の平準化につながると想定しております。
経営成績の分析 (MD&A)8,393字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 a.資産の部 当連結会計年度末における総資産額は、前連結会計年度末に比べ17億81百万円増加(前連結会計年度末比7.7%増)し、250億56百万円となりました。主なものとしては、棚卸資産の増加15億26百万円、受取手形及び売掛金の増加7億54百万円、現金及び預金の減少5億53百万円であります。 b.負債の部 当連結会計年度末における負債合計額は、前連結会計年度末に比べ9億78百万円増加(前連結会計年度末比8.3%増)し、128億29百万円となりました。主なものとしては、支払手形及び買掛金の増加6億63百万円、前受金の増加7億98百万円、未払金の減少2億29百万円、未払法人税等の減少2億10百万円であります。 なお、有利子負債につきましては、前連結会計年度末に比べ57百万円減少(前連結会計年度末比4.4%減)し、12億33百万円となりました。 c.純資産の部 当連結会計年度末における純資産額は、前連結会計年度末に比べ8億2百万円増加(前連結会計年度比7.0%増)し、122億26百万円となりました。主なものとしては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上9億12百万円、剰余金の配当89百万円であります。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度の49.1%から48.8%に下落しました。 ② 経営成績の状況 当社グループの事業は、事務器等の製造販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりますが、売上高については、事業ユニット別に記載しております。 当連結会計年度における我が国経済は、米国の高関税政策の影響を受けやすい製造業の収益にかげりが見えたものの、非製造業では高い水準が維持され、情報関連インフラ等への投資も旺盛であり、国内景気は堅調に推移しました。また大阪・関西万博の開催もあり訪日外国人観光客数が過去最高を記録する等インバウンド需要も景気の押し上げに働きました。 一方、物価上昇はあらゆるところに影響を及ぼしており、先行きは依然不透明な状況が続いております。 販売店事業及びエンタープライズ事業においては、市場環境・業界動向に変化がある中、出社回帰の見直しによって、以前にも増してABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)による多様な働き方が重視されております。昨年12月に開設した大阪プレゼンテーションルーム「soLid LABO(ソリッドラボ)」では、大手パートナーとのコラボ企画や、文教市場向けイベントを行うなど有効に活用し、今後も顧客接点の強化を図る場として、付加価値の高いソリューション提案活動を積極的に行ってまいります。関西圏を中心に今まで以上にスムーズなオフィス提案が進むと考えております。 Web会議やリモート会議が主流となり、個室ブース「DelicaBooth(デリカブース)type S」を中心とした商材が引き続き好評を得ております。またサステナビリティやSDGsへの取り組みとして再生材の有効活用を意識し、背・座シェルと脚端パーツに再生率100%の樹脂を使用した「スタッキングチェアー No.1070シリーズ」等、環境負荷低減に貢献する商品開発を行っております。このほか、2027年に蛍光灯の製造・販売が中止になることを受け、LED照明への切り替え需要も多く見込んでおります。また、オフィス内の電源確保や災害時・緊急時の非常電源としても利用できるポータブルバッテリー「PoPoHu(ポポフ)」などの仕入商材も提案に取り入れ、時流に合わせた働く環境を複合的な面から継続的にサポートする「オフィスまるごと提案」を軸に営業活動を推進しております。 BtoC向け商材として、文具・事務用品では、趣味のコレクション整理等に使用する推し活向けアイテム「Fandes(ファンデス)」と「ポッケde整理A5判」を新たに発売し、幅広い世代をターゲットとして展開しております。 文教事業においては、GIGAスクール需要第1期で導入された端末の更新時期に入ったため、現在利用している端末の運用サポートやICT機器のリプレイス案件が中心となりました。GIGAスクール構想第2期の需要は2026年度にかけて継続する見込みです。また教員用端末や校務システムの更新も多くあり業績の下支えとなりました。前述の「soLid LABO」では「学校×LION」と題し、ICT機器だけでない学校環境の提案を行うイベントを開催し、教育委員会に向けた訴求活動も行いました。少子化が進む中、あらゆる角度から提案の幅を広げてまいります。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は370億22百万円(前連結会計年度比6.1%増)、営業利益は11億89百万円(前連結会計年度比9.1%増)、経常利益は12億75百万円(前連結会計年度比9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億12百万円(前連結会計年度比19.7%増)となりました。 当社グループの事業ユニット別の販売の状況は以下のとおりであります。 [販売店事業] 販売店事業におきましては、働き方改革やリニューアル需要を背景に、販売店との協業のもと、提案型営業を強化し活動してまいりました。特に快適で生産性の高いオフィス空間づくりを支援するため、オフィス家具の販売に加えて設計・施工・アフターサービスまでを一貫して行う体制の推進、EC事業であるナビリオンの推進、蛍光灯2027年問題に即したLED照明販売等、「オフィスまるごと提案」を展開してまいりました。 結果、当連結会計年度の売上高は157億14百万円(前連結会計年度比6.1%増)となりました。 [エンタープライズ事業] エンタープライズ事業におきましては、文具・事務用品業界とは異なる大手パートナー企業との協業により、働き方改革およびエンゲージメント強化を織り込んだ「オフィスまるごと提案」を展開いたしました。ナビリオンを活用し新規顧客の開拓に取り組んだほか、伸長が見込まれる福祉医療施設向け市場においては、ユーザー特性に応じた多方面の商材を組み合わせることで、他社との差別化を図りました。 海外市場では当社のグローバルネットワークを活用し、文具・事務用品を販売するとともに、海外展開を目指す文具メーカーとも協業すべく新規開拓・販売促進にも注力いたしました。 また、近年増加傾向にあるECサイト運営会社に対して積極的なアプローチを行い、商材の拡販活動を展開いたしました。 しかしながら、販売先の在庫調整の影響や、得意先のカタログ掲載品の見直しの影響等もあり、売上が減少した得意先もありました。 結果、当連結会計年度の売上高は108億72百万円(前連結会計年度比3.7%減)となりました。 [文教事業] 文教事業におきましては、校務DXや学校のセキュリティ対策の高度化などが叫ばれている中での既知の課題を解決すべく、現在利用している端末やICT機器の更新、GIGA端末の更新に向けた提案を行いました。 関東圏では、電子黒板や複数自治体での教育用端末の更新が、業績の下支えとなりました。また関西圏におきましては、校務システムや校務端末の更新、各学校ネットワークシステムの更新が業績の下支えとなりました。加えてGIGA端末の更新案件において、関東圏で1自治体・関西圏で3自治体からの受注を獲得したことが、大きく業績を引き上げる結果につながりました。 そして、少子化に伴う学校の統廃合が進む中、soLid LABOにて「学校×LION」と題した学校環境の提案イベントを開催し、ICT機器だけではないソリューションの訴求活動を行いました。また、クラウドシステム・学校の安全安心・不登校対策など、さまざまな切り口での提案活動も継続し努めてまいりました。 結果、当連結会計年度の売上高は104億35百万円(前連結会計年度比18.5%増)となりました。 [EC事業] EC事業におきましては、ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」での顧客基盤の拡大と利用促進を目指し、パートナーである販売店との関係強化とその取引先であるユーザーの獲得、および当社直販ユーザーへの提案を推進しました。 また、秋冬号と春夏号の年2回の新カタログ発刊を通じ、オフィスでのニーズに応える多彩な商品や、購買コスト削減に資する商材を訴求しました。また、季節に応じてのニーズを先取りして情報発信を行い、冬季の防寒対策商品や夏季における熱中症対策商品等に対する高い需要に応え、結果として生活用品や食品・飲料カテゴリが堅調に推移し売上に寄与しました。さらに顧客とのエンゲージメント向上を目的としたプレゼントキャンペーンの実施や、オリジナルノベルティの配布を通じ、サービスの周知と魅力を高める取組にも努めてまいりました。 結果、当連結会計年度の売上高は29億27百万円(前連結会計年度比6.0%増)となりました。なお、EC事業の売上高は、販売店事業、エンタープライズ事業及び文教事業の中に含まれています。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は59億15百万円となり、前連結会計年度末と比べ資金が4億43百万円減少いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度に使用した資金は6百万円(前連結会計年度は17億53百万円の獲得)となりました。これは主として税金等調整前当期純利益12億74百万円(前連結会計年度は11億34百万円)、仕入債務の増加額6億74百万円(前連結会計年度は仕入債務の減少額1億88百万円)、前受金の増加額7億77百万円(前連結会計年度は前受金の減少額9億53百万円)、売上債権の増加額7億72百万円(前連結会計年度は売上債権の減少額8億73百万円)、棚卸資産の増加額15億38百万円(前連結会計年度は2億39百万円)、法人税等の支払額5億32百万円(前連結会計年度は1億21百万円)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度に使用した資金は2億24百万円(前連結会計年度は1億26百万円の使用)となりました。これは主として固定資産の取得による支出3億16百万円(前連結会計年度は83百万円)、定期預金の払戻による収入1億10百万円(前連結会計年度は60百万円)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度に使用した資金は1億75百万円(前連結会計年度は1億96百万円の使用)となりました。これは主として短期借入金の純減少額60百万円(前連結会計年度は短期借入金の純増加額35百万円)、長期借入金の返済による支出96百万円(前連結会計年度は4億13百万円)、配当金の支払額89百万円(前連結会計年度は89百万円)、長期借入れによる収入1億円(前連結会計年度は3億10百万円)によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループは、生産実績を事業ユニット別に把握することが困難なため、生産部門の生産高合計を記載しております。 事業部門   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 生産高(百万円)   前期比(%) 生産部門   884   99.0 合計   884   99.0 b 商品仕入実績 当社グループは、仕入実績を事業ユニット別に把握することが困難なため、事業部門別に記載しております。 事業部門   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 仕入高(百万円)   前期比(%) 販売部門   28,074   112.1 生産部門   194   96.2 物流部門   1   47.7 合計   28,270   112.0 c 受注状況 当社グループは見込生産を行っているため、該当事項はありません。 d 販売実績 当社グループは単一セグメントであるため、事業ユニット別に記載しております。 区分   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 販売高(百万円)   前期比(%) 販売店事業   15,714   106.1 エンタープライズ事業   10,872   96.3 文教事業   10,435   118.5 合計   37,022   106.1 (内、EC事業)   (2,927)   (106.0) (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 販売高 (百万円)   割合(%)   販売高 (百万円)   割合(%) 株式会社大塚商会   4,745   13.6   4,783   12.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日時点の収益、費用の発生、営業債権、棚卸資産、投資等に関し、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる要因に基づき、見積り・判断を行っております。 当社グループが連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.収益の認識について 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項 (5)重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおりであります。 b.貸倒引当金について 当社グループは、顧客又は取引先の支払不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しております。顧客又は取引先の財政状態が悪化し、債権の回収可能性が低下した場合に追加の引当が必要となる場合があります。 c.棚卸資産について 当社グループは、継続的に将来の需要及び市場状況に基づく正味売却価額と原価との差額相当分を評価損として計上しております。実際の将来の需要及び実勢価格が見積りより悪化した場合追加の評価減が必要となる可能性があります。 d.投資の減損について 当社グループは、長期的な取引関係の維持のため、特定の顧客、取引先及び金融機関に対する少数の持分を所有しております。これらの株式等は上場会社の市場価格のあるものと、非上場会社の市場価格のないものが含まれます。市場価格のあるものについては連結会計年度末日の時価が取得原価に比べて50%程度以上下落した場合に減損処理を行っております。また、市場価格のないものについては、発行会社の財政状態の悪化により、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上下落した場合には、回復可能性があると判断できる場合を除き、減損処理を行っております。 e.繰延税金資産について 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態の分析) 財政状態については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (経営成績の分析) a.概況 当社グループの属する業界においては、Web会議やリモート会議が定着してきた一方で、コロナ禍を経てオフィス回帰が本格化しています。対面によるコミュニケーションで生産性や帰属意識を高めようとする動きも広がっており、オフィスの価値の見直しが行われております。 当社グループにおいても、かかる状況下、出社したくなる仕組みづくりとして働く環境を改善するオフィスリニューアル案件が増加し、Web会議やリモート会議の環境が未整備の企業から、個室ブース「DelicaBooth(デリカブース)」を中心とした商材の引き合いが依然好調でした。 b.売上高 当連結会計年度は、販売店事業においては、「オフィスまるごと提案」の訴求、新規得意先獲得強化、既存得意先の継続的な購入・再購入の促進営業強化を方針として活動してまいりました。エンタープライズ事業においては、大手パートナーとの協業展開を強化し、働き方改革・エンゲージメント強化を織り込んだ「オフィスまるごと」のトータル提案を行い、既存顧客の深掘と新規取引開拓促進を目指し活動いたしました。文教事業においては、通常更新案件の提案に加えて、GIGAスクール需要の更新時期にありましたので端末等の更新や運用サポート提案を中心に提案を行いました。また、EC事業においては、ECプラットフォーム「ナビリオン(NAVILION)」での営業レスでの利用促進と新規先へのドアノックツールとしての活用に注力しました。 結果、売上高は370億22百万円(前連結会計年度比6.1%増)となりました。 c.売上原価、販売費及び一般管理費 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ17億20百万円増加し、279億64百万円(前連結会計年度比6.6%増)となり、売上原価率は75.5%(前連結会計年度は75.2%)となりました。 また、販売費及び一般管理費は、経費削減に尽力するとともに、業績に連動した賞与支給により社員への還元を行っております。その結果、78億68百万円(前連結会計年度比4.1%増)となり、売上高比は21.3%(前連結会計年度は21.7%)となりました。 d.営業外収益及び営業外費用 当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度に比べ5百万円増加し、1億20百万円(前連結会計年度比4.4%増)となりました。 また、当連結会計年度の営業外費用は、前連結会計年度に比べ2百万円減少し、33百万円(前連結会計年度比7.3%減)となりました。 e.特別利益及び特別損失 当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度に比べ0百万円減少しました。当連結会計年度の特別利益の計上はありません。 当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度に比べ32百万円減少し、1百万円となりました。 f.法人税等 当連結会計年度の法人税等は、前連結会計年度に比べ10百万円減少し、3億61百万円(前連結会計年度比2.8%減)となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入に係る費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。投資を目的とした資金需要の主なものは、新製品の金型投資、システム投資によるものであります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により調達された資金を財源としております。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、ステークホルダーとともに成長し続けることにより企業価値の向上を目指しております。経営成績としては、売上高、営業利益の拡大を一つの指針と考えておりますが、具体的な比率目標等の客観的指標は設けておりません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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