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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Cominix

Cominix Co.,Ltd.3173 · Standard · 卸売業

切削工具の専門商社。自動車部品などの金属加工業者向けに超硬工具を即納で供給し、海外にも販売網を広げる。

概要

Cominixは1950年に大阪工具株式会社として創業した切削工具専門の卸売商社である。2012年に大阪証券取引所JASDAQに上場し、現在は東京証券取引所プライム市場に所属する。従業員669名、連結売上高301億円(2025年3月期)を有し、国内外21社の子会社を持つ。金属加工用の超硬切削工具や耐摩工具の販売を核に、光学部品、eコマース、ものづくりソリューション事業へ展開している。

6つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは切削工具事業、耐摩工具事業、海外事業、光製品事業、eコマース事業、Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業)の6セグメントで事業を展開する。切削工具事業が売上の約42%を占め、自動車エンジン部品などの金属加工業者向けに超硬切削工具や保持工具を販売する。耐摩工具事業は製缶工具等を扱い、飲料容器や電池業界が主な顧客である。光製品事業では半導体検査装置向けの光学部品や光源装置を、eコマース事業ではインターネット販売の「さくさくEC」を手掛ける。KMS事業は2023年に子会社化したKamogawaグループが生産財の総合サプライヤーとして機能する。

国内2拠点のロジスティクスセンターとオンライン受注システム

当社は大阪府東大阪市の大阪ロジスティクスセンターと群馬県大泉町の北関東ロジスティクスセンターの2拠点で即納体制を構築する。2003年に導入したオンラインシステム「Cominix On-Line」は、受注・在庫照会・出荷を一括処理し、顧客がリアルタイムで在庫を確認・発注可能である。このシステムにより迅速な発送を実現し、競争力を高めている。また、直販部門と卸売部門の2部門体制を創業時から維持し、大手企業への直接販売と中小企業向けの販売店網を併用する。

38の国と地域に広がる海外販売網

海外事業は2002年にタイに初の子会社を設立して以来、中国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、インド、メキシコ、アメリカなど14の海外子会社に拡大した。2025年3月期の海外事業売上高は89億円と前期比23.2%増加し、成長市場のインドや北米での開拓が寄与した。ただし、北米やメキシコでは関税の影響で粗利率が低下し、セグメント利益は減益となった。また、ロシア子会社は重要性低下により連結範囲から除外している。モンゴルには鉱物資源ビジネスの拠点として2019年に駐在事務所を開設した。

M&Aによる事業拡大と子会社の統合

当社は1995年に山崎兄弟商会、2005年に株式会社CST、2009年に武和テック、2013年に日三工業と共榮機工、2023年にKamogawaグループなどを子会社化した。その後、経営効率化のために山崎兄弟商会、武和テック、CST、日三工業を吸収合併している。2025年10月には大西機工が澤永商店を吸収合併した。これらのM&Aにより販売力を強化するとともに、グループ内の統合を進めて重複を排除している。現在の連結対象は国内6社、海外14社の計21社である。

業界の中での役割は金属加工業界向け切削工具の総合商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
411億円
営業利益
10億円
営業利益率
2.4%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
切削工具事業133億円63.3%-2億円-1.5%
海外事業39億円18.6%-1億円-2.6%
耐摩工具事業26億円12.4%3億円11.5%
光製品事業12億円5.7%1億円8.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01金属加工業(自動車部品・一般機械等)主力

自動車エンジン部品などの金属加工業者向けに、超硬切削工具及び特殊鋼切削工具の販売が中心。多品種を取り揃え、即納体制で供給する。直販と卸売の2部門で幅広い顧客に対応。

主な製品・サービス5
超硬切削工具
超硬合金製の刃物。工作機械に装着し、高精度な金属加工に使用される。摩耗するため定期的な交換が必要な消耗品。
特殊鋼切削工具
高速度鋼など特殊鋼を使用した工具。コストパフォーマンスが求められる加工向け。
保持工具
切削工具を工作機械に保持するための工具。
測定機器
加工精度を測定するための機器。
工作機械
金属加工用の機械本体も販売。

02製缶業界・飲料容器業界等(耐摩工具)準主力

製缶業者向けに、缶の成形に使う対となる工具(耐摩工具)を販売。ビールやジュースなどの飲料容器缶の製造に必須のカスタム品。

主な製品・サービス1
製缶工具(耐摩工具)
金属缶の成形加工に用いる工具。雄型と雌型で構成され、長時間の熱・圧力・摩擦に耐える。

03海外の金属加工業者準主力

東南アジアや中国、北米等の海外市場向けに、切削工具・製缶工具・耐摩工具・鉱物資源等を販売。現地法人を通じてグローバルにビジネスを展開。

主な製品・サービス2
切削工具(海外販売)
海外の金属加工業者向けに超硬工具等を供給。現地法人が販売・サポートを担う。
鉱物資源
超硬工具の原料となるタングステン等の鉱物資源の販売も手掛ける。

04半導体・液晶・太陽電池製造装置業界副次

半導体、液晶、太陽電池向けの検査装置に搭載される光学部品、光源装置、光ファイバーの販売。外観検査装置メーカーが主要顧客。

主な製品・サービス3
照明用光ファイバー
検査装置の照明に用いられる光ファイバー。CCDカメラで製品を検査する際の照明に使用。
光学部品
レンズやフィルターなど、検査装置に組み込まれる光学部品。
光源装置
検査装置用の照明装置。明るく均一な光を供給する。

05工作機械・自動車部品等(eコマース)その他

インターネット通販『さくさくEC』で切削工具などを幅広く販売。高品質低価格の商品を提供し、エンドミルのカスタムオーダーサービスも実施。

主な製品・サービス1
切削工具(通販)
Webサイトから切削工具を購入できる。オリジナル商品を含む多品種を即納。

06製造業(生産財・メンテナンス)その他

子会社のKamogawaグループで、切削工具や研削砥石など生産現場で必要な生産財の総合供給に加え、工具・工作機械のメンテナンス(リノベート)やプライベートブランド品の企画製造販売を行う。

主な製品・サービス3
生産財(工具・工作機械)
切削工具や研削砥石、工作機械など、生産現場に必要な設備・消耗品の総合供給。
リノベート事業
使用済み工具や工作機械の再生・メンテナンスを行い、品質を維持し延命する。
PB製品
プライベートブランドの工具を企画・製造・販売。差別化された商品を提供する。

製品と技術

住友電工イゲタロイを軸とする超硬切削工具の販売

切削工具事業の主力商品は、住友電気工業が開発した超硬合金「イゲタロイ」をはじめとする国内外メーカーの超硬切削工具である。これらの工具は自動車エンジン部品などの金属加工ラインで使用され、高硬度で摩耗に強い特性を持つ。当社は多品種の在庫を大阪・北関東のロジスティクスセンターに抱え、即納体制を実現。また、海外メーカーの優れた商品を国内に輸入する事業も手掛ける。顧客の要求に応じたカスタム工具の製作も行い、直販部門が大手企業に提案営業を実施する。

製缶工具向け耐摩工具と多様な産業への展開

耐摩工具事業では、ビールやジュースの飲料缶製造に使用される製缶工具を主に取り扱う。雄型と雌型の対になった工具で素材を成形する塑性加工に供され、長時間の熱・圧力・摩擦に耐える必要がある。主な顧客は製缶業界のほか、化学繊維、自動車、通信機器、半導体業界にも広がる。さらに、製紙・環境リサイクル業界向けの破砕刃、電池業界向けの金型・消耗部品、製袋機向け刃型の販売も行う。これらの耐摩工具はすべてカスタム商品であり、顧客の仕様に合わせて製作される。

半導体検査装置向け光製品と照明用光ファイバー

光製品事業では、半導体・液晶・太陽電池の検査装置に搭載される光学部品、光源装置、光ファイバーを販売する。特に照明用光ファイバーは、外観検査装置のCCDカメラ用照明として使用される。この検査装置は液晶ガラス、フィルム、半導体、薬の錠剤、飲料容器などの生産ラインで欠陥品を検出するために不可欠である。当社はその部品として光ファイバーや光源装置を納入しており、2025年3月期の売上高は13.9億円と堅調に推移している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

文具卸で中堅規模、特化商材で差別化図る独立系

当社は事務用品・文房具等の卸売を手掛け、リョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易などの総合電機・理化学機器卸と異なり、オフィスサプライ分野に強みを持つ独立系卸である。売上高は2025年3月期301億円から2026年3月期411億円へ急増し、営業利益率も1.99%から2.43%へ改善した。同業のタビオが靴下専門のチェーン展開で小売に近いモデルなのに対し、当社は法人向けの物流・納品体制を生かし、特注品や非定型品の対応力を武器とする。ただし売上規模は大手に比べ小さく、仕入れ交渉力や物流効率で劣る側面がある。

強み

  • 一般的な取扱いが難しい特注用品を手掛け、他社と差別化
  • 2025年から2026年にかけ売上が約37%増加し、拡大基調
  • 系列に属さず、独自の仕入れ網で顧客ニーズに柔軟対応
  • 営業利益率が2%前後に上昇、収益性向上の趨勢

課題

  • 大手卸に比べ規模劣位で、仕入れ原価面でハンディ
  • 営業利益率2%台で、コスト上昇があれば圧迫されやすい
  • 急拡大の要因に依存が強く、持続可能な成長戦略が問われる

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がCominix

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17435ナ・デックス112億円15.6倍
23562No.1110億円15.1倍
32750石光商事108億円8.3倍
47444ハリマ共和物産107億円7.0倍
57698アイスコ106億円29.2倍
63173Cominix104億円14.7倍
73320クロスプラス101億円5.6倍
83079ディーブイエックス100億円43.3倍
97486サンリン100億円19.7倍
10423Aライオン事務器97億円10.8倍
117442中山福97億円14.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

切削工具販売からスタートした1950年の創業

1950年5月、資本金45万円で大阪工具株式会社を設立。本社は大阪府岸和田市に置き、大阪営業所を大阪市南区に開設した。切削工具の販売を目的とし、のちに現在の本社所在地でもある大阪市中央区へ本社を移転した。1954年10月には大阪工機株式会社に改称。この時期から金属加工業者向けの対面販売を基本とする営業体制を築いた。

三大都市圏への営業所開設で国内販路を拡大

1978年4月、関東地方の販売拠点として東京営業所(現東京支社)を東京都品川区に開設。さらに1988年11月に名古屋営業所(現名古屋支店)、1991年4月に九州営業所(現福岡支店)を開設した。これにより東京、名古屋、福岡の主要都市に拠点を持ち、全国的な販売網を整備した。1995年には広島営業所も開設し、中国・四国地方にも進出している。

M&Aと物流拠点整備で販売力を強化した1995年から2000年代

1995年9月、広島の山崎兄弟商会を子会社化し、中国地方の販売力を強化。2003年8月には同社を吸収合併した。2005年3月には東京で株式会社CSTを設立、2009年2月には大阪の武和テックを子会社化し、いずれも後に吸収合併した。物流面では2006年10月に大阪ロジスティクスセンター、2011年2月に北関東ロジスティクスセンターを開設し、東日本と西日本の両方で即納体制を整えた。

アジアを皮切りに海外進出を加速した2002年以降

2002年10月、タイに初の海外子会社を設立。その後、2006年3月に中国(上海)、2008年11月にフィリピン、2009年8月にベトナム、2011年8月にインドネシアと、アジア各国に拠点を設けた。2012年にはインドとメキシコ、2016年にはアメリカにも子会社を設立。これらの海外子会社は現地の製造業者向けに切削工具や製缶工具を販売し、グループの成長を牽引している。

2012年の株式上場と市場変更による資本基盤の強化

2012年3月、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。上場後も積極的なM&Aと事業拡大を続け、2015年5月に東京証券取引所市場第二部、2016年6月には市場第一部へと市場変更を果たした。これにより資金調達力と知名度を向上させた。2018年4月には商号を株式会社Cominixに変更し、ブランド名を統一した。

2018年からの商号変更とグループ再編

2018年4月、商号を現在のCominixに変更。同年7月には中部地区の物流機能強化のため名古屋ロジスティクスセンターを開設した。2019年1月には子会社の日三工業を吸収合併し、グループの経営効率化を図った。また、同月にモンゴル駐在事務所を開設し、鉱物資源ビジネスに参入。2023年にはKamogawaグループを子会社化し、ものづくりソリューション事業を新たな柱として加えた。

年表33件を開く

1950年代

  • 1950年5月創業切削工具の販売を目的として、資本金45万円にて大阪工具株式会社を設立(本社:大阪府岸和田市、大阪営業所:大阪市南区)
  • 1954年10月大阪市南区(現 大阪市中央区)に本社を移転し、大阪工機株式会社に改称

1970年代

  • 1978年4月関東地方における販売拠点として、東京都品川区に東京営業所を開設(現 東京支社)

1980年代

  • 1988年11月中部地方における販売拠点として、名古屋市中区に名古屋営業所を開設(現 名古屋支店)

1990年代

  • 1991年4月九州地方における販売拠点として、北九州市小倉北区に九州営業所を開設(現 福岡支店)
  • 1995年9月M&A中国地方における販売力強化のため、山崎兄弟商会株式会社(広島市西区)を株式取得により子会社化(持分75% 2001年4月に100%取得)
  • 1995年12月中国・四国地方における販売拠点として、広島市西区に広島営業所を開設(現 広島支店)

2000年代

  • 2002年10月タイにおける販売拠点として、バンコク市に連結子会社 DAIKOH(THAILAND)CO.,LTD.を設立(現 COMINIX(THAILAND)CO.,LTD.)
  • 2003年7月オンラインシステム「Cominix On-Line」による販売を開始
  • 2003年8月M&A経営の効率化のため、山崎兄弟商会株式会社を吸収合併
  • 2005年3月関東地方における販売力強化のため、東京都品川区に連結子会社 株式会社CSTを設立
  • 2006年3月中国における販売拠点として、上海市に連結子会社 中阪貿易(上海)有限公司を設立
  • 2006年10月物流機能拡大のため、大阪府東大阪市に大阪ロジスティクスセンターを開設
  • 2008年11月フィリピンにおける販売拠点として、ビナン市にフィリピン駐在事務所を開設(2010年10月 現 連結子会社 COMINIX(PHILIPPINES),INC.)
  • 2009年2月M&A近畿地方における販売力強化のため、武和テック有限会社(大阪府吹田市 2010年4月に株式会社化)の持分を取得し連結子会社化(持分100%)
  • 2009年8月ベトナムにおける販売拠点として、ハノイ市にベトナム駐在事務所を開設(2011年12月 現 連結子会社 COMINIX VIETNAM CO.,LTD.)

2010年代

  • 2010年10月M&A経営の効率化のため、連結子会社 武和テック株式会社を吸収合併
  • 2010年12月M&A経営の効率化のため、連結子会社 株式会社CSTを吸収合併
  • 2011年2月東日本への物流機能拡大のため、群馬県邑楽郡大泉町に北関東ロジスティクスセンターを開設
  • 2011年8月インドネシアにおける販売拠点として、プルワカルタ市に連結子会社 PT.COMINIX INDONESIAを設立
  • 2012年3月上場大阪証券取引所(現東京証券取引所)JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2012年9月インドにおける販売拠点として、バンガロール市に連結子会社 COMINIX INDIA PRIVATE LIMITEDを設立
  • 2012年10月メキシコにおける販売拠点として、イラプアト市に連結子会社 COMINIX MEXICO,S.A.DE C.V.を設立
  • 2013年6月M&A関東地方における販売力強化のため、日三工業株式会社(神奈川県愛甲郡愛川町)を株式取得により連結子会社化(持分100%)
  • 2013年9月M&A関東地方における販売力強化のため、共榮機工株式会社(東京都文京区)を株式取得により連結子会社化(持分100%)
  • 2015年5月東京証券取引所市場第二部へ市場変更
  • 2016年3月アメリカにおける販売拠点として、アトランタ市に連結子会社 COMINIX U.S.A.,INC.を設立
  • 2016年6月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
  • 2016年10月販売体制の強化のため、大阪府東大阪市にテクニカルセンターを開設
  • 2018年4月商号変更株式会社Cominixへ商号変更
  • 2018年7月中部地区への物流機能拡大のため、愛知県名古屋市昭和区に名古屋ロジスティクスセンターを開設
  • 2019年1月M&A経営の効率化のため、連結子会社 日三工業株式会社を吸収合併
  • 2019年1月鉱物資源ビジネスの拠点として、ウランバートル市にモンゴル駐在事務所を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    商品力の強化

    切削工具事業において即時納品体制を重視し、プロダクト・ミックスによる差別化を推進。環境配慮商品の選定とラインナップ拡充にも取り組む。

  2. 02

    営業活動の効率化

    WEB販売システムやeコマースサイトの利用拡大、AI活用による需要予測・データドリブン営業への転換を進め、一人当たり生産性向上と管理コスト抑制を図る。

  3. 03

    社員教育と人材育成

    海外メーカー研修や階層別研修の実施、社内テクニカルセンターでのノウハウ伝達を通じ、顧客に寄り添える人材を育成し競争力の源泉とする。

  4. 04

    海外市場への展開

    中国、東南アジア、インド、北米などへの展開を積極化し、現地法人主導の事業体制への転換を加速。サプライチェーン再編に対応する。

  5. 05

    耐摩工具・光製品事業の育成

    切削工具事業に加え、耐摩工具事業(車載電池・EV関連)と光製品事業(画像処理関連)を育成し、事業ポートフォリオの多角化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で669人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は710万円で、9期前と比べて+31.3%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は13.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月336
2018年3月340
2019年3月54136.610.0377
2020年3月54735.49.7417
2021年3月49536.210.3484
2022年3月52637.511.5496
2023年3月60037.211.6482
2024年3月60037.912.3472
2025年3月68041.012.768388
2026年3月71040.613.7669149

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 8 / 海外 12、うち連結子会社 20) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 京都市伏見区679百万円
KMS事業
本社 — 東大阪市86百万円
切削工具事業
本社 — アメリカ プレイン市82百万円
その他事業
本社 — 大阪市中央区56百万円
切削工具事業 耐摩工具事業 海外事業 光製品事業 全社(共通)
東大阪営業所 — 大阪府東大阪市46百万円
切削工具事業
本社 — 東京都墨田区37百万円
切削工具事業
本社 — 北海道室蘭市26百万円
KMS事業
名古屋支店 — 名古屋市千種区24百万円
切削工具事業 光製品事業
その他(注)319百万円
切削工具事業 耐摩工具事業 光製品事業 全社(共通)
本社 — 中国 上海市19百万円
海外事業
ほか19件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    中阪貿易(上海)有限公司(注)4
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COMINIX(THAILAND)CO.,LTD. (注)5
    タイ バンコク市 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 海外
    COMINIX(PHILIPPINES),INC. (注)4,9
    フィリピン ビナン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.COMINIX INDONESIA(注)4,9
    インドネシア ブカシ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COMINIX VIETNAM CO.,LTD. (注)9
    ベトナム ハノイ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COMINIX INDIA PRIVATE LIMITED(注)4
    インド バンガロール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COMINIX MEXICO,S.A.DE C.V.(注)4
    メキシコ イラプアト市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    COMINIX U.S.A.,INC.
    アメリカ アトランタ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COMINIX TRADING PHILIPPINES,INC.
    フィリピン サンタロサ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    さくさく株式会社(注)9
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大西機工株式会社(注)4,7
    東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社東新商会
    東京都墨田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • 株式会社川野辺製作所東京都大田区100%
  • KNB TOOLS OF AMERICA,INC.アメリカ プレイン市100%
  • 広州加茂川国際貿易有限公司中国 広州市100%
  • 株式会社Kamogawa(注)4,10京都市伏見区100%
  • 株式会社Kamogawa北海道北海道室蘭市100%
  • KAMOGAWA LAGUNA PHILS., INC.フィリピン サンタロサ市100%
  • KAMOGAWA COMMERCE & SERVICES, INC.フィリピン サンタロサ市100%
  • KAMOGAWA VIETNAM CO., LTD.ベトナム ハノイ市100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は411億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+36.5%、利益が+66.7%。

売上高
+36.5%
411億円
営業利益
+66.7%
10億円
純利益
7億円
営業利益率
2.4%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高450億円411億円
営業利益16億円10億円
純利益11億円7億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は120億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+71.4%、営業利益は+600.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q731
2024年1Q7011.41
2024年2Q6911.41
2024年3Q7633.92
2024年4Q711
2025年2Q14021.42
2025年4Q16142.5−2
2026年2Q18831.61
2026年4Q22373.16
2027年1Q12075.84

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は151億円から411億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は2.4%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
関東地方における販売力強化のため、日三工業株式会社(神奈川県愛甲郡愛川町)を株式取得により連結子会社化(持分100%)
2013年3月15143
2014年3月17963
2015年3月19874
アメリカにおける販売拠点として、アトランタ市に連結子会社 COMINIX U.S.A.,INC.を設立
2016年3月21584
2017年3月20954
株式会社Cominixへ商号変更
2018年3月23685
経営の効率化のため、連結子会社 日三工業株式会社を吸収合併
2019年3月255117
2020年3月23364
2021年3月21013
2022年3月26989
2023年3月289117
2024年3月28685
2025年3月301662.00
2026年3月41110112.47

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高411億円のうち、営業利益として残るのは10億円2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.8%324億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.7%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.7pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.4pt
8.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが11億円で、差し引きのフリーCFは29億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は56億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月20−228
2014年3月2−45−211
2015年3月−2−15−313
2016年3月3−20114
2017年3月310417
2018年3月4−1−3317
2019年3月3−20118
2020年3月0−36−321
2021年3月3−36027
2022年3月−212−131027
2023年3月1−2−1−125
2024年3月160−81633
2025年3月−1−2236−2347
2026年3月1811−192956

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は255億円。このうち返さなくてよい自己資本が86億円で、自己資本比率は33.8%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月86365041.1
2014年3月113397434.2
2015年3月126438333.8
2016年3月131458634.1
2017年3月132468634.8
2018年3月142509235.3
2019年3月150549636.1
2020年3月155569935.6
2021年3月1815812331.7
2022年3月1876712035.7
2023年3月1867311339.2
2024年3月1857810742.4
2025年3月2587818030.3
2026年3月2558616933.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
69億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
58億円
在庫として抱えている分
負債合計
169億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
48
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中10位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中252位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.4%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.8%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
36.5%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,510で、1年前と比べて+76.9%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥1,510-2.8%1ヶ月+35.3%1年+76.9%時価総額104億円
過去52週の値幅
安値¥861高値¥1,730

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.7倍
PER (会社予想)9.4倍
PBR1.12倍
配当利回り3.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で47.94%上昇し、8月21日には前日比+9.26%の1546円で終えた。52週高値1730円に迫る水準で、25日線(1214円)を大きく上回る。出来高は8月13日に16万6200株と急増し、その後も高水準を維持。RSIは74.59と過熱気味だが、上昇トレンドは継続中。200日線(963円)からは約60%上に位置し、強気相場を反映している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは10.91倍で同業界平均17.5倍を下回り、割安。PBRは0.889倍と1倍を下回り、平均1.21倍より低く、資産価値に対して評価が低い。ROE8.5%は平均並みで、配当利回り3.14%は平均3%を上回る。配当性向144%と高く、利益以上に配当を出しているが、割安ではあるが持続可能性に懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.7倍17.9倍
PER (予想)9.4倍
PBR1.12倍1.24倍
ROE8.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期に純利益がほぼゼロまで落ち込んだが、2026年3月期は売上高が41%増加し、利益も回復予想。強気派は、大幅な増収が利益拡大につながると見て、今後の業績改善に期待する。弱気派は、売上高の増加が利益率の改善なしでは持続的でないとし、卸売業の競争激化を懸念する。争点は、増収が収益性の向上に結びつくかどうか。

プラスに働く材料7
  • 大幅な増収

    2026年3月期売上高411億円は前期比37%増の見込み

  • 利益の回復

    純利益は7億円と2025年3月期の0億円から大幅に回復予想

  • 株価の上昇

    1年間で27.65%上昇しており、市場の期待を反映

  • 売上高が110億円増の411億円決算発表後影響

    売上高301億円→411億円、前期比36.5%増

  • 営業利益が4億円増の10億円決算発表後影響

    営業利益6億円→10億円、前期比67%増

  • PBR0.889倍と1倍割れ継続影響

    純資産倍率0.889倍、下値が堅い

  • 配当利回り3.14%の安定配当通年影響

    株価1116円に対し利回り3.14%と魅力的

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率は2%台と薄利で、増収効果が限定的

  • 業績の不安定さ

    純利益が7億円から0億円に落ち込むなど、変動が大きい

  • 競争環境

    建材卸売業界は競争が激しく、価格支配力が弱い

  • 直前期の純利益が0円に落ち込む決算発表後影響

    2025年3月期の純利益は0円、利益変動が大きい

  • 営業利益率2.43%と極めて低い通年影響

    売上高411億円に対し営業利益10億円、利益率2.43%

  • 外国人保有0.56%で需給が細い継続影響

    海外投資家のシェア0.56%と極めて低い

  • 株価が1年で29%上昇し先行継続影響

    直近1年で+29.4%、業績改善を織り込み済み

次の決算で確かめる点
売上総利益率
卸売業の収益性を直接示す指標。低下すれば増収でも利益は伸びない
在庫回転率
在庫管理の効率性を見る。悪化すれば資金繰りに影響

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+6.1%いまの株価に対する利回りは3.31%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
3.31%
いまの株価に対して
配当性向
144.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1838.7
2018年3月2011.137.4
2019年3月2840.034.3
2020年3月21−25.045.1
2021年3月12−42.928.5
2022年3月30150.024.9
2023年3月3310.053.4
2024年3月330.049.0
2025年3月330.051.1
2026年3月356.1144.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,328人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.1%を占め、残る85.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他85.485.785.384.888.684.9
事業法人8.88.98.99.09.414.1
外国法人0.40.60.31.90.90.5
証券会社1.10.61.71.40.60.5
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
金融機関4.24.23.72.90.40.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01林 祐介12.68
02Cominix従業員持株会8.59
03大阪ビジネスプラニング有限会社7.16
04柳川 修一6.20
05有限会社柳川住宅5.10
06宿 淳子3.33
07柳川 妙子2.67
08林 明美2.52
09柳川 重昌2.50
10文屋 亜希子2.40

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-17
    林 祐介
    新規の大量保有報告
    19.85%
    +0.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+29%、1株純資産は14期で+22%。直近期のROEは8.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月801,0318.07.930.3
2014年3月851,1207.97.839.6
2015年3月566189.512.229.3
2016年3月576509.012.8167.7
2017年3月536708.014.338.7
2018年3月677279.714.637.4
2019年3月9878613.08.834.3
2020年3月528046.513.245.1
2021年3月438365.218.328.5
2022年3月12996814.35.624.9
2023年3月1081,05910.77.253.4
2024年3月791,1387.111.949.0
2025年3月51,1390.5165.751.1
2026年3月1021,2558.59.0144.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額234百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柳川重昌取締役会長79172,000
柳川修一代表取締役 社長執行役員47425,600
田中秀樹取締役専務執行役員 海外事業部事業部長6125,500
林祐介取締役常務執行役員 管理本部長兼情報管理室長481,363,200
澤口典宏取締役5914,704
渡部哲郎取締役597,322
竹谷政利取締役53800
市川直取締役80
森常徳取締役74
東伸裕取締役監査等委員(常勤)65
明松優社外取締役監査等委員738,700
新井信彦社外取締役監査等委員79
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
塩路広海69
安森雅樹取締役常務執行役員 第一営業本部長50
小山慎司取締役執行役員 経理部長55
西田光男社外取締役監査等委員78

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7151351520229
社外取締役421215
取締役(社内)11001111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,608字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、国内子会社6社(さくさく株式会社、大西機工株式会社、株式会社東新商会、株式会社川野辺製作所、株式会社Kamogawa、株式会社Kamogawa北海道)、海外子会社14社(中阪貿易(上海)有限公司、COMINIX(THAILAND)CO.,LTD.、COMINIX(PHILIPPINES),INC.、PT.COMINIX INDONESIA、COMINIX VIETNAM CO., LTD. 、COMINIX INDIA PRIVATE LIMITED、COMINIX MEXICO,S.A.DE C.V. 、COMINIX U.S.A.,INC.、COMINIX TRADING PHILIPPINES,INC.、KNB TOOLS OF AMERICA,INC.、広州加茂川国際貿易有限公司、KAMOGAWA LAGUNA PHILS., INC.、KAMOGAWA COMMERCE & SERVICES, INC.、KAMOGAWA VIETNAM CO., LTD.)の計21社により構成されており、①切削工具事業、②耐摩工具事業、③海外事業、④光製品事業、⑤eコマース事業、⑥Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業)の6セグメント及び⑦その他事業で事業展開しております。当社グループの主要取扱い商品及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 ①切削工具事業 当事業では、当社並びに国内子会社の大西機工株式会社、株式会社東新商会において、自動車エンジン部品などの金属加工業者への超硬切削工具及び特殊鋼切削工具の販売を中心としており、その他に、保持工具、測定機器、工作機械等を販売しております。 当事業で取扱う切削工具は、自動車部品などの生産ラインの設備である工作機械に装着され、高精度に金属加工を行う先端の刃物として使用されております。そのために非常に硬度の高い超硬合金を原料として作られておりますが、金属加工を繰り返すうちに徐々に摩耗するため、加工精度を維持するためにも定期的な交換が必要とされます。しかし、製造ラインにおいては設備機械の稼働率アップや加工時間の効率化を重要課題としていることから、切削工具の長寿命化による性能向上や迅速かつ安定的な工具の供給体制構築が求められてきました。 当社では、住友電気工業株式会社のイゲタロイ(注1)をはじめとした、国内外の切削工具製造メーカーの多品種の商品ラインナップを取り揃え、当社ロジスティクスセンターからの即納体制を構築することにより、多くの切削工具製造メーカーの代理店となっております。国内に2箇所ある当社ロジスティクスセンターは、「Cominix On-Line」(注2)というインターネットWeb受注システムとも連動しており、登録した当社顧客はリアルタイムに当社在庫量を確認し発注することが可能で、迅速な発送体制となっております。 また、幅広い商品ラインナップとして、優れた性能を有するが国内では知名度の低い海外切削工具製造メーカーの商品を国内市場向けに輸入し販売することも手掛けております。 販売体制の特長としては、創業当時より直販部門と卸売部門の2部門体制を敷いております。 直販部門においては、切削工具の使用量が多い大手企業を中心に、当社の社員が対面による直接販売を行っており、顧客の設備機械に合わせた商品の提案やカスタム商品(注3)の対応を手掛けております。 卸売部門では、当社より切削工具を仕入れて販売する販売店網を経由して、切削工具を使用する国内の中小の金属加工業者を中心に商品を納入しております。 この2部門体制の結果、直販により得られる顧客の要求仕様に関する情報や卸売販売により得られる市場での価格や売れ筋商品情報は社内で共有することができ、新しい用途の開拓や新商品投入への戦略に繋げることが可能となっております。 なお、2025年10月に大西機工株式会社を存続会社として、株式会社澤永商店を吸収合併しております。 (注1) イゲタロイ:住友電線製造所(現 住友電気工業株式会社)が開発した超硬合金の名称であります。 (注2) Cominix On-Line:受注、在庫照会、手配、出荷などの業務を一括処理することで、業務の迅速化と効率化を可能とし、大阪ロジスティクスセンター(大阪府東大阪市)、北関東ロジスティクスセンター(群馬県邑楽郡大泉町)より当日出荷対応をしております。 (注3) カスタム商品:顧客の要求仕様に合わせてオーダーメイドで製作される工具であります。 ②耐摩工具事業 当事業では、主に国内製缶業者向けに製缶工具等の耐摩工具の販売をしております。 耐摩工具とは、雄型と雌型の対となった工具の間に素材をはさみ、工具に強い力を加えることで素材を工具の形に成形する塑性加工において主に使用されております。 また、金属の圧延や引き抜き・剪断・鍛造・打抜き等でも使用され、耐摩工具は長時間の熱・圧力・摩擦に耐えて使用できることを要求されるカスタム商品であります。 主な顧客としては、ビールやジュース等の飲料容器缶業界をはじめ、化学繊維、自動車や通信機器、半導体など様々な業界の国内製造業者であります。 また、製紙・環境リサイクル業界等への破砕刃の販売、電池業界への金型及び消耗部品の販売、製袋機メーカーへの刃型の販売も行っております。 ③海外事業 当事業では、当社並びに以下の海外子会社(中国やタイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、インド、メキシコ、アメリカなど)において海外顧客向けに切削工具、製缶工具、耐摩工具、鉱物資源等の販売をしております。 中阪貿易(上海)有限公司,広州加茂川国際貿易有限公司,COMINIX(THAILAND)CO.,LTD.,COMINIX(PHILIPPINES),INC.、PT.COMINIX INDONESIA,COMINIX VIETNAM CO.,LTD.,COMINIX INDIA PRIVATE LIMITED,COMINIX MEXICO,S.A.DE C.V.COMINIX U.S.A.,INC.,COMINIX TRADING PHILIPPINES,INC. なお、COMINIX RUS LLCは、重要性がなくなったことから当連結会計年度より連結の範囲及び持分法適用の範囲から除外いたしました。 ④光製品事業 当事業では、半導体、液晶、太陽電池向けの検査装置への搭載用として、光学部品、光源装置、光ファイバーの販売を手掛けております。特に照明用光ファイバーの販売の主要顧客となる業界は、外観検査装置製造を行う業界であります。同業界は、液晶ガラス、フィルム、半導体、薬の錠剤、飲料容器などの生産ラインにおいて製造中の製品の欠陥をCCDカメラで撮影し、生産ラインから欠陥品をはじくという検査装置を製造しており、当社はその検査装置に搭載する部品として、照明用光ファイバーや光源装置を納入しております。 ⑤eコマース事業 当事業では、国内子会社のさくさく株式会社においてインターネットでの切削工具等の販売を行う「さくさくEC」を展開しております。「さくさくEC」では、切削工具等の商品を幅広くラインナップし、オリジナル商品を含め、高品質低価格な商品を販売しております。またeコマースサイトの新たな機能として、700億パターンを超えるエンドミルをカスタムオーダーできるサービスも行っております。 ⑥Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業) 当事業では、国内及び海外子会社の株式会社Kamogawa、株式会社Kamogawa北海道、KAMOGAWA LAGUNA PHILS., INC.、KAMOGAWA COMMERCE & SERVICES, INC.及びKAMOGAWA VIETNAM CO., LTD.において、切削工具・研削砥石をはじめ、生産現場で必要な全ての工作機械・生産財の取扱いを行う、「生産財の総合サプライヤー」としての事業の他、工具や工作機械・装置のメンテナンスを行うリノベート事業、プライベートブランドの企画・製造・販売を行うPB事業を展開しております。 ⑦その他事業 報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、株式会社川野辺製作所及びKNB TOOLS OF AMERICA,INC.において切削工具等の製造販売を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 なお、2026年2月に設立したCOMINIX CANADA INC.は決算期が12月のため、当連結会計年度において連結の範囲には含めておりません。
経営方針・対処すべき課題3,406字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 私たちは、取り組むべき事業について、“社会に貢献し、社会の発展に寄与してこそ本当の事業である”と考えています。 産業発展の歴史は生産性向上の歴史とも言えますが、当社は1950年設立以来、顧客の生産性向上に寄与することで社会の発展に寄与することを基本方針に掲げ、日本の中核産業であるものづくり産業の、その根幹に関わる切削工具と耐摩工具の販売に特化することで、ものづくり産業の発展に貢献してきたと自負しております。 今後も、当社グループは『ものづくりに携わるすべての人々に寄り添い、世界に「できる」を生み出す。』を存在意義として、対話を繰り返すことで相互の理解を深めながら、提案営業(顧客に潜在する問題点を見つけ出し、自社で提供する商品と使い方の提案にて解決策を提示する営業スタイル)の質を高め、ものづくり産業の生産性向上と付加価値の向上を通じて、社会に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは継続的な事業の拡大を通じて企業価値を向上させていくことを経営の目標としております。新中長期経営計画ローリングプラン(FY76-FY80)(※2024年5月28日付で当初計画「新中長期経営計画(FY74-FY78)」の数値計画等をローリング)におきましては、引き続き「売上高」「営業利益」「ROE」を重要な経営指標と位置づけ、真の生産性向上に貢献する、「ものづくりの専門商社」を目指し、諸施策を実行してまいります。 なお、新中長期経営計画ローリングプラン(FY76-FY80)の2年目の各達成状況は次のとおりであります。 売上高 (FY77計画) 40,000百万円 (FY77実績) 41,114百万円 計画差     1,114百万円 営業利益 (FY77計画)  1,000百万円 (FY77実績)   980百万円 計画差    △19百万円 ROE (FY77計画)    7.5%  (FY77実績)     8.5%  計画差      1.0% (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループを取り巻く経営環境は、国内製造業においては、深刻化する人手不足を背景に省力化・自動化への投資需要が中長期にわたり拡大する見通しであり、グリーン・トランスフォーメーション(GX)やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展が設備投資の質的変化をもたらしております。一方、世界経済においては、地政学リスクの常態化、主要国の通商政策をめぐる不確実性、中東情勢緊迫化による資源価格の変動リスクなど、事業環境の変動性が一段と増しております。こうした環境変化は、単なる物品の供給にとどまらず、加工プロセス全体を技術的に支援し、顧客の生産性向上や課題解決に貢献できる専門商社の存在価値を高めております。当社グループはこの事業機会を捉え、新中長期経営計画ローリングプラン(FY76-FY80)におきましては、サステナビリティ経営の実現に向けた「持続的成長」と「改革」の5つの戦略骨子に基づき、企業価値の向上に努めてまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 当社グループは、切削工具を主たる販売商品として対面販売による営業活動を行い、国内外の製造業者の生産性の向上に寄与することで事業を拡大してまいりました。今後の経営環境につきましては、国内では深刻化する人手不足を背景とした省力化・自動化投資やGX・DX関連の設備投資意欲が底堅く推移する見通しである一方、世界経済においては地政学リスクの常態化、主要国の通商政策をめぐる不確実性、中東情勢緊迫化による資源価格の変動リスクなど、事業環境の変動性が一段と増しており、先行きは依然として不透明な状況が続くものと予想されます。 このような環境の中、改めて経営の基本方針である「社会に貢献し、社会の発展に寄与してこそ本当の事業である」という考えのもと『ものづくりに携わるすべての人々に寄り添い、世界に「できる」を生み出す。』という当社の存在意義に立ち返り、以下の事項を当社グループの対処すべき課題として取組みを進めてまいります。 ①商品力の強化 当社グループは、発注から納品までリードタイムを要する切削工具事業において、顧客への即時納品体制を重視し、商品の先行手配による早期在庫化や、国内市場で同業他社との競合がない、あるいは少ない商品を選定し代理店として販売するなど、販売商品の「幅」と「奥行き」の充実を基本的な方針としております。従って、同業他社との差別化を推し進めるために、今後もプロダクト・ミックスを重視した商品力の強化に取り組んでまいります。 加えて、カーボンニュートラルの実現に向けたトレンドが強まるなか、求められる事業の抜本的な変革に対し、いち早く対応するため環境に配慮した商品の選定とラインナップの拡充に取り組んでまいります。 ②営業活動の効率化 対面販売を基本とする営業活動の効率化に向け、WEB販売システム「Cominix On-Line」やeコマースサイト「さくさくEC」の利用拡大を進め、デジタルチャネルを通じた新たなマーケットへの販路拡大に取り組んでおります。 加えて、AIを活用した需要予測や顧客データ分析に基づくデータドリブンな営業への転換を推進し、営業担当者一人当たりの生産性向上と、売上拡大に対して管理コストを抑制できる効率的な事業運営体制の構築に取り組んでまいります。 ③社員教育 商社の競争力は社員の能力であるため、社員教育・人材への投資には力を入れており、豊富な商品知識をもとに「ものづくりに携わるすべての人々に寄り添える人材」であることが、他社との差別化・競争力の源泉と考えており、優秀な人材を育成することが当社の持続的な成長に繋がると考えております。当社では年間を通じて計画的に海外メーカーや専門研修機関による研修の実施や、外部研修機関を利用した階層別研修プログラムを導入するなど、成長を実現する人材育成の仕組みづくりに取り組み、社内テクニカルセンターを活用し、独自で蓄積してきたノウハウや知識の伝達に取り組み、今後も社員のスキル向上に努めてまいります。 ④海外市場への展開 海外市場においては、サプライチェーンの再編や経済安全保障の観点から、製造拠点のASEAN・インドへの分散が加速しており、成長余力のある地域での切削工具・周辺機器への需要が拡大しております。当社グループとしては、中国、東南アジア諸国、インド、北米等への海外展開を積極的に進めるとともに、国内販売で培った販売ノウハウや仕入先メーカーとの関係を活かしながら、海外現地法人主導で事業を推進する体制への転換を加速してまいります。 ⑤耐摩工具事業、光製品事業の育成 国内の切削工具市場は自動車産業への依存度が高く、電動化を含むパワートレインの多様化が進む中、中長期的に切削加工の需要構造が変化する可能性があります。当社グループとしては、主力の切削工具事業に加え、車載電池・EV関連など新たな成長分野への展開を含む耐摩工具事業、画像処理関連ビジネスの拡大を見込む光製品事業の育成を進め、事業ポートフォリオの多角化を推進してまいります。 ⑥国内製缶業界以外の耐摩工具の販売先開拓 当社グループの耐摩工具事業においては、国内製缶業界向け製缶工具の販売割合が高い状況となっております。今後は、国内製缶工具の販売で培った技術力やノウハウを活かし、海外の製缶業界への販売及び、EV業界への販売など国内の製缶業界以外への販売を開拓し進めてまいります。 ⑦切削工具卸売業界の再編に備えた財務体質強化 切削工具卸売業界においては、市場環境の変化を背景に再編の動きが出る可能性があります。当社グループは、シェア拡大に向けた戦略的M&Aに機動的に対応できるよう、キャッシュ・アロケーション方針に基づき、成長投資と株主還元のバランスを意識した資金運用を行うとともに、資本コストを意識した経営を推進し、資産効率性の改善と自己資本利益率の向上を通じて財務体質の強化を進めてまいります。
事業等のリスク5,300字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。また、サステナビリティに関するリスクにつきましては、「2[サステナビリティに関する考え方及び取組]」をご参照ください。 (1) 業績変動リスク 当社グループの主要販売商品である切削工具は、自動車業界が主要なユーザーであり、当社グループの業績は同業界の設備投資動向及び生産動向に強く影響を受けております。 従って、今後の同業界の業況変化による商品需要の大幅な変動が、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは、国内では、耐摩・光製品のセグメントへ展開を進めることで特定の業界(自動車業界)への依存度を低減させてまいります。海外では特定の地域(主に日本と中国)への依存度を低減するため、進出国・拠点を増やすことでリスクを分散してまいります。なお、地政学リスクの常態化や主要国の通商政策の変動等により国際情勢の不安が拡大した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 (2) 金利変動リスク 当社グループの有利子負債には、変動金利条件となっているものがあります。当社グループでは、金利変動リスクを回避する目的で、当社が必要と判断した場合、有利子負債の短期から長期への転換や金利スワップ取引の利用をいたします。今後想定以上に金利が上昇した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 取引先与信のリスク 当社グループは、与信管理の徹底を図り、不良債権発生の未然防止に努めておりますが、今後の景気動向等によっては想定を超える取引先の信用状態の悪化等が生じる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは、取引先ごとに与信額を設定するほか、1年ごとに信用調査会社のデータをもとに与信の一括見直しを行っております。また回収遅延資料を毎月作成し、不良債権を適宜モニタリングしております。 (4) 商品在庫に関するリスク 当社グループは、特に切削工具については多品種の在庫を有しており、お客様への即時納品体制を確立しています。今後、市況の変化によっては過剰在庫となり商品評価損が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは、継続発注は販売実績データに基づく適正発注量決定システムでの運用等を行い、新規発注は販売計画に基づく発注量を決定しリスクを低減しております。 (5) 災害・事故によるリスク 地震等の自然災害や人災・事故などにより、当社グループ及び取引先の営業拠点や従業員が被害を受ける可能性があります。これに伴う売上高の減少、物流機能の麻痺、営業拠点の修復又は代替のための費用発生等が、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社グループではあらゆる災害・事故によるリスクに備え、大阪、北関東の2つの物流拠点への保管在庫の最適化を行い、流通への影響を低減しております。また、「Cominix On-Line」による非対面販売の実施に加え、2020年10月から連結子会社さくさく株式会社においてeコマース事業の本格的に参入いたしました。またグループ内の取り組みといたしましては、グローバルな相互補完体制を構築する事業継続計画(BCP)の策定、在宅勤務の推進に支障が生じる業務プロセスの見直しについて継続的に整備を取り組んでおります。 (6) 仕入先に係る代理店契約の解消・終了に関するリスク 当社は住友電気工業株式会社と特約販売契約を締結しております。当社は同社と1954年8月に特約販売契約を締結し、同社が製造する切削工具等を中心に事業を展開してまいりました。当該契約書には対象となる製品、販売地域、支払方法及び解除事由等が記載されております。 現在、当社と同社とは良好な関係にあるものと認識しておりますが、当社と同社との関係に変化が生じた場合、あるいは同社の特約販売戦略や特約販売店各社に対する諸条件もしくは当社に対する戦略が変更された場合等には、上記特約販売契約の内容等に変更の可能性があり、その場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、現時点では解除事由を含めて当該契約の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、当該契約の継続に支障を来す要因が発生した場合には、事業活動に影響を与える可能性があります。 (7) 海外事業に関するリスク 当社グループは積極的に海外での事業展開を図っておりますが、進出しております各国における市場動向、競合会社の存在、政治、経済、法律、為替などのリスクによって、今後の事業戦略や当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、海外取引の拡大に伴い、税率、関税などの監督当局による新たな規制などにより損失や費用負担が増大する恐れがあり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは、海外展開を図る場合には、事前の徹底した情報収集をもとに事業計画を立案し意思決定するとともに、経営環境等の変化により事業計画の見直しの必要性が発生した場合には、撤退も含めて早急に対応を検討する体制を構築しリスクを低減しております。 (8) 為替変動によるリスク 当社は外貨建てによる輸出入取引を行っておりますので、大幅な為替変動が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、当社グループは海外に現地法人を有しており、外貨建ての財務諸表を作成しておりますので、連結財務諸表の作成にあたっては、これらを日本円に換算する際の為替レート変動に伴う換算リスクがあります。 これらに対応するため、当社グループでは、外貨建の仕入に対する為替リスクについては、通常の為替変動であれば粗利益を調整し、異常な為替変動があれば、販売価格の改定を行うことでリスクを移転しております。 (9) 退職給付債務に関するリスク 当社では確定給付型の退職金制度を採用し、一部を確定給付企業年金制度で運用しておりますので、退職給付債務を計算する前提条件の変更などが、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、当社は確定拠出型企業年金制度を導入し、前述のリスクの低減を図っております。 (10) システム障害の発生によるリスク 当社では販売チャネルとしてオンライン発注システム「Cominix On-Line」の構築と、eコマース事業として切削工具専門通販サイト「さくさくEC」を立ち上げており、システムの安定稼動の維持に努め不測の事態に備えた対策も講じておりますが、自然災害や事故、サイバー攻撃等によるコンピューターシステムの停止や通信ネットワークの切断、不備による誤動作、不正使用、不正アクセス、コンピューターウイルス等に起因して当社グループの業務に支障が生じた場合には、大きな信用失墜と機会損失に繋がり、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 これらに対応するため、当社グループでは、サーバーのセカンダリ確保を行い、システムのデータバックアップの徹底を図っております。また外部からの攻撃に対しては、ファイアウォール装置の導入をするなどリスクを低減しております。 (11) レアメタル原材料(タングステン等)の価格高騰および調達難リスク 当社グループの主力取扱商品である超硬工具の主原料となるタングステン等のレアメタルは、特定の生産国に偏在する寡占状態にあります。特にタングステンは世界供給を中国からの輸入に依存しており、同国による輸出管理の厳格化に伴い、世界的な供給制約と深刻な調達難リスクが顕在化しています。さらに、国際指標価格の急激な高騰が起きており、需給逼迫や調達不能のリスクが中長期的に継続する可能性が高いと認識しております。記録的な価格高騰による仕入価格の上昇に対し、販売価格への転嫁に遅れが生じた場合、売上総利益率の低下を招き、経営成績に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは本リスクを全社的な重要課題と位置づけ、調達面では安全在庫の確保や、他国へのサプライソース複線化の推進等を進めるとともに、販売面では、見積有効期限の短縮等により価格転嫁メカニズムの構築を図ります。さらに、在庫を戦略在庫と一般在庫に区分して厳格管理し、資金効率の維持と安定供給の両立に努め、継続的にモニタリングしてまいります。 (12)  特定の業界に依存していることに起因するリスク 当社グループの耐摩工具事業は、国内製缶業界向け製缶工具の割合が高い状況となっております。 今後とも製缶工具の販売で培った技術力やノウハウを活かし、同業界向け製缶工具の安定的な取引の確保に努めてまいりますが、同業界における技術革新や市場動向等によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 これらに対応するため、当社グループでは、国内製缶工具の販売で培った技術力やノウハウを活かし、海外の製缶業界への販売及び国内の製缶業界以外への販売を進めてまいります。 (13)  新規事業及びM&Aにおける収益不全および撤退・減損リスク 当社グループが展開するEC事業等の新規事業や、M&Aにより取得した事業において、競合との価格競争や想定以上のコスト負担、買収後の事業統合の遅れ等により、当初の計画を下回り構造的な収益不全に陥るリスクがあります。 収益性が改善しない場合、売上規模に対して過大となった滞留在庫の陳腐化による棚卸資産評価損や、固定資産およびのれん等の減損損失が発生し、投下資本利益率(ROIC)を悪化させるリスクがあります。また、当社が定める事業撤退基準に抵触し、早期撤退(清算や売却等)を実行する場合、在庫の処分損や違約金等の一時的な損失が発生し、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対し、当社グループは新規事業や買収した事業等について、設立や買収からの経過年数、通期営業損益、総資産回転率、予算達成率などを指標とした厳格な「事業撤退基準」を策定し、定期的なモニタリングを実施してまいります。基準に抵触する場合には、追加投資の停止や保有在庫の適正化、早期の撤退・事業再編を機動的に実行することで、グループ全体の資本効率の低下を防ぎ、損失拡大を最小限に抑える体制を構築してまいります。 なお、上記に記載の事業等のリスクにおけるセグメントごとの影響度については次のとおりであります。 リスク名   切削工具 事業   耐摩工具 事業   海外事業   光製品 事業   eコマース事業   KMS事業   その他 事業   全社 (共通) (1)業績変動リスク   ◎   △   ○   △   △   ◎   ◎ (2)金利変動リスク                               ◎ (3)取引先信用リスク   ○   ○   ○   ○   △   ○   ○   ◎ (4)商品在庫に関するリスク   ◎   △   ○   ○   ○   ○   △ (5)災害・事故によるリスク   ○   ○   ○   ○   ○   ○   ○   ◎ (6)仕入先に係る代理店契約の解消・終了に関するリスク   ◎ (7)海外事業に関するリスク       △   ◎           ◎   〇 (8)為替変動によるリスク   ○       ◎       ○   ◎   ○   ◎ (9)退職給付債務に関するリスク                               ◎ (10)システム障害の発生によるリスク   ◎   △   ◎   △   ◎   ◎   ◎   ◎ (11)レアメタル原材料(タングステン等)の価格高騰および調達難リスク   ◎   ◎   ◎   △   ◎   ◎   ◎   ◎ (12)特定の業界に依存していることに起因するリスク   △   ○               ○   〇 (13)新規事業及びM&Aにおける収益不全および撤退・減損リスク   ○       ○       ○   ◎   ○ (注) 影響度につきましては次の通りの区分で示しております。 ◎・・・大   ○・・・中   △・・・小
経営成績の分析 (MD&A)7,250字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下の通りであります。 a.財政状態 流動資産は、前連結会計年度末に比べて426百万円増加し、19,688百万円となりました。これは主に、現金及び預金が885百万円、売掛金が501百万円、電子記録債権が213百万円増加した一方で、受取手形が382百万円、棚卸資産が447百万円、その他(未収入金)が267百万円減少したことなどによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて714百万円減少し、5,854百万円となりました。これは主に、投資有価証券が96百万円増加した一方、土地が144百万円、顧客関連資産が122百万円、のれんが213百万円、使用権資産が59百万円、繰延税金資産が173百万円減少したことなどによります。 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて288百万円減少し、25,542百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて33百万円増加し、11,546百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が423百万円、未払法人税等が252百万円増加した一方で、短期借入金が500百万円、1年内返済予定の長期借入金が189百万円減少したことなどによります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて1,120百万円減少し、5,348百万円となりました。これは主に、長期借入金が969百万円、繰延税金負債が94百万円減少したことなどによります。 この結果、負債は、前連結会計年度末に比べて1,087百万円減少し、16,894百万円となりました。 純資産は、前連結会計年度末に比べて798百万円増加し、8,647百万円となりました。これは、利益剰余金が476百万円(親会社株主に帰属する当期純利益による増加702百万円、剰余金の配当による減少226百万円)、その他有価証券評価差額金が382百万円増加した一方、為替換算調整勘定が58百万円減少したことによります。 b.経営成績 当連結会計年度における我が国経済は、長引く円安やエネルギー価格の高止まりに伴う物価上昇が個人消費の重石となったものの、企業部門においては堅調な収益を背景に、人手不足に対応した省力化・自動化投資や、GXおよびDXに関連する旺盛な設備投資意欲が継続いたしました。また、雇用環境の改善やインバウンド需要の拡大が景気を下支えし、全体としては緩やかな回復基調を維持いたしました。一方、世界経済においては、欧米の金融政策の不透明感や地政学的リスクの継続、さらには中国経済の不動産市場の低迷に伴う景気減速懸念など、依然として先行きに注意を要する状況が続いております。また、当社グループの関連する主要産業であります自動車業界においては、地域によって生産回復のペースに差が見られました。半導体・電子部品業界では、一部製品で在庫調整が進展したものの、需要の本格回復には至らず、関連する設備投資も慎重な動きが続きました。工作機械業界におきましても、国内外での受注環境は依然として厳しい状況で推移しました。 当社はこのような不透明な環境の中で、2024年5月に公表した「新中長期経営計画ローリングプラン(FY76-FY80)」の2年目として、「真の生産性向上に貢献する高度専門商社への変革」を基本方針として、持続的な成長と企業価値向上に向けた諸施策を着実に実行してまいりました。具体的には、成長分野・新領域への積極的な展開、M&A戦略の継続推進とシナジー効果の最大化(特に前連結会計年度に実施したKamogawaグループとのシナジー創出)、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による業務効率化、サステナビリティ経営の強化等に取り組みました。また、子会社の非事業性資産の売却の推進による特別利益の計上とともに、事業構造改革の一環として「受発注業務体制の再整備による効率化」「物流業務の改革・効率化」および「商品戦略の見直し」に伴う特別損失の計上を行うなど、「収益性向上・強靭な財務体質の実現」に向けての取り組みを推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の売上高は41,114百万円(前連結会計年度比36.5%増)、営業利益は980百万円(前連結会計年度比76.8%増)、経常利益は1,060百万円(前連結会計年度比88.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は702百万円(前連結会計年度比1,805.1%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ■ 切削工具事業 売上高は17,461百万円(前連結会計年度比4.2%増)、セグメント利益は354百万円(前連結会計年度比198.8%増)と増収増益となりました。 主な要因は、卸部門においては、主要メーカーの製品値上げに伴う需要の取り込みや、注力メーカーの積極的な拡販により売上高が堅調に推移いたしました。直需部門では、一部の自動車関連で投資抑制の影響が見られたものの、航空機・防衛関連需要の安定した取り込みや大型案件の受注が寄与し、収益・利益面ともに堅調に推移いたしました。 ■ 耐摩工具事業 売上高は2,259百万円(前連結会計年度比3.5%増)、セグメント利益は78百万円(前連結会計年度比52.0%減)と増収減益となりました。 主な要因は、成長分野であるEV関連、特に車載電池・バッテリーを中心とした受注獲得への注力や新規の外注加工先との取組みを積極展開したことにより売上は堅調に推移いたしました。一方で、仕入原価の高騰による粗利率の低下に加え、販売管理費の増加により利益面は低調に推移いたしました。 ■ 海外事業 売上高は8,983百万円(前連結会計年度比23.2%増)、セグメント利益は161百万円(前連結会計年度比16.3%減)と増収減益となりました。 主な要因は、成長市場であるインドや北米エリアの開拓が順調に進捗したほか、鉱物資源販売における売上寄与があり売上高は大幅に増加しました。利益面では北米、メキシコにおいて関税の影響で粗利率が低下したことなどにより減益となりました。 なお、海外事業のセグメントに含まれていたCOMINIX RUS LLCは、重要性がなくなったことから当連結会計年度より連結の範囲及び持分法適用の範囲から除外いたしました。 ■ 光製品事業 売上高は 1,393百万円(前連結会計年度比4.4%減)、セグメント利益は108百万円(前連結会計年度比12.6%増)と減収増益となりました。 主な要因は、主力のマシンビジョン関連ビジネスをはじめとしたLEDビジョンなどの映像関連ビジネスにおいて、既存顧客の他、国内市場の新規開拓に積極的に注力しましたが受注・売上ともに伸び悩みました。一方で、利益面では粗利率の改善などの施策に取り組み増益となりました。 ■ eコマース事業 売上高は 133百万円(前連結会計年度比51.3%増)、セグメント損失は65百万円(前連結会計年度は72百万円のセグメント損失)となりました。 主な要因は、取り扱い商品の拡充に加え、キャンペーンの実施や広告配信手法の最適化により新規会員数が大きく伸長し、販売実績や顧客基盤の拡大に一定の成果が見られたものの、利益面では販促施策の影響を受けて粗利率が低下し、通期の収益改善には至らなかったことによります。 ■ Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業) 売上高は10,140、セグメント利益は219百万円となりました。 当該セグメントは、2024年12月に実施したKamogawaグループのM&Aにより前連結会計年度より「Kamogawaものづくりソリューション事業セグメント」として、株式会社Kamogawa及びその子会社が営む切削工具・研削砥石などの生産財の販売の業績を反映しております。 KMS事業においては、一般消耗材は市況の影響により苦戦したものの、機械案件や自動化設備需要が収益を下支えしました。また、脆性材加工向け電着工具や独自開発の研材商材の拡販が奏功し、事業全体では売上高・営業利益ともに当連結会計年度のセグメント予算を超過いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、5,608百万円(前年同期比19.4%増)となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 営業活動の結果得られた資金は、1,771百万円(前連結会計年度は96百万円の使用)となりました。 資金の増加の主な内訳は、税金等調整前当期純利益1,302百万円、減価償却費199百万円、のれん償却額213百万円、事業再構築費用251百万円、棚卸資産の減少217百万円、仕入債務の増加345百万円などであり、資金の減少の主な内訳は、売上債権の増加額300百万円、法人税等の支払額428百万円などであります。 投資活動の結果得られた資金は、1,139百万円(前連結会計年度は2,207百万円の使用)となりました。 資金の増加の主な内訳は、有形固定資産の売却による収入360百万円、投資有価証券の売却による収入879百万円などであり、資金の減少の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出119百万円などであります。 財務活動の結果使用した資金は、1,945百万円(前連結会計年度は3,637百万円の獲得)となりました。 資金の増加の主な内訳は、長期借入金による収入500百万円、資金の減少の主な内訳は、短期借入金の返済による支出500百万円、長期借入金の返済による支出1,658百万円、配当金の支払額226百万円などであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 生産実績に重要性がないため、記載を省略しております。 b. 受注実績 受注実績については、販売実績と大差がないため、記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 切削工具事業   17,461   104.2 耐摩工具事業   2,259   103.5 海外事業   8,983   123.2 光製品事業   1,393   95.6 eコマース事業   133   151.3 Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業)   10,140   649.3 その他事業   741   94.5 合計   41,114   136.5 (注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 KMS事業の前期比較は、みなし取得日が2024年12月31日であったことから、2025年1月1日から2025年3月 31日の業績の期間となっております。 3 その他事業につきましては報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、製造事業であります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりであります。 当社グループは、超硬工具に特化した高度専門商社としてグローバルに事業を展開しております。当社グループでは、業界NO.1に向けた成長戦略を海外市場及び国内市場にて推進しております。 海外市場は、ユーザーの海外移転が進む国内市場と比較して、より成長余地が大きい市場と捉えております。当社グループの海外進出可能な直販体制と商品力・提案力を武器に海外市場へ積極的に経営資源を投入しております。一方、国内市場においては、後継者問題や顧客の海外展開への対応などの課題を抱える販売会社に対する友好的なM&A、テクニカルセンターを活用した技術営業体制の強化、新商材の拡充など業界独自の販売方法を通してシェア拡大を図っております。 こういった方針のもと、当連結会計年度は、成長分野・新領域への積極的な展開、M&A戦略の継続推進とシナジー効果の最大化(特に前連結会計年度に実施したKamogawaグループとのシナジー創出)、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による業務効率化、サステナビリティ経営の強化等に取り組みました。また、「収益性向上・強靭な財務体質の実現」に向けて非事業性資産の処分や事業再構築への取り組みを推進いたしました。 この結果、売上高は41,114百万円(前連結会計年度比36.5%増)、売上高営業利益率は2.4%(前連結会計年度から0.5ポイント増)自己資本比率は33.8%(前連結会計年度から3.5ポイント増)となりました。 今後も継続してM&Aを実施した連結子会社とのグループ間シナジーを高めてまいります。また海外市場で獲得したユーザーの国内拠点を開拓するなど海外市場と国内市場のシナジーを実現し、物流体制の効率化・情報の高度化等により利益の伴った成長を実現しつつ、新たな海外拠点の開設など成長市場への投資を行い、当社グループ全体の成長を図ってまいります。 また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本政策につきましては、財務の健全性や資本効率など当社にとって最適な資本構成を追求しながら、会社の将来の成長のための内部留保の充実と、株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本としております。将来の成長のための内部留保については、長期的な展望に立った事業所開設資金ならびに新規取扱い商品の購入資金に投入し、さらなる企業競争力の強化に取り組んでまいります。 当連結会計年度は、各種施策の取り組みによる営業キャッシュ・フローの獲得に加え、非事業性資産の処分による投資キャッシュ・フローの獲得により、「新中長期経営計画ローリングプラン(FY76-FY80)」において掲げる「収益性向上・強靭な財務体質の実現」に一定の成果が得られました。一方で、設備投資については、当社の事務所移転や連結子会社における販売管理システム導入、製造用設備の導入などの投資を行いました。この結果、当連結会計年度における固定資産の取得による支出は163百万円(前連結会計年度の固定資産の取得による支出は104百万円)となりました。尚、これらの投資のための所要資金は、自己資金、借入金にて賄っております。 この結果、当連結会計年度末における借入金等の有利子負債残高は8,809百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,608百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。 当社グループは、棚卸資産の評価、固定資産の減損、のれん及び顧客関連資産の評価、貸倒引当金、税効果会計、投資その他の資産の評価及び偶発事象等に関して、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行い、その結果を資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の金額に反映して連結財務諸表を作成しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 翌連結会計年度においては個人消費や設備投資の持ち直しにより、緩やかな回復基調を辿ることが期待されるものの、依然として残る物価上昇圧力や金融政策の動向、さらには世界経済の減速懸念や地政学的リスクの高まり、貿易摩擦の激化、為替相場の不安定な動きなど懸念材料も多く、依然として先行き不透明な状況が続くものと予想されます。 財務諸表の作成に当たっては、「翌連結会計年度においては、米国トランプ政権の政策運営による世界経済の混迷、中国経済の低迷長期化、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢緊迫化による資源・エネルギーコストの高騰などを背景としたインフレ圧力の上昇、円安の進行、物価高騰、金利上昇など不確実要素もあるものの通常需要の見通しである」との仮定に基づき見積り及び予測を行っております。しかしながら、現時点で業績等、全ての影響について予測を行うことは困難な状況であるため、実際の業績とは異なる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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