概要
半導体用フォトマスクの専業メーカー。2022年にTOPPANグループから分離して設立されたが、事業の起源は1968年のトランジスタ用マスク量産に遡る。世界8工場で生産し、外販フォトマスク市場で37.8%のシェア(2024年SEMI調べ)を握る。2026年3月期の売上収益は1,296億円、営業利益275億円、連結従業員1,944名。
受注生産とセット販売で儲けるフォトマスク事業
フォトマスクは半導体製造の金型であり、顧客から支給された回路パターンデータに基づき完全受注生産される。1つの半導体デバイスに対し複数枚のマスクがセットで使用され、微細化が進むほどセット枚数と単価が上昇する。通常、セット全体を同一ベンダーに発注するため、一度採用されると技術的な参入障壁が生じ、継続的な取引につながる。売上収益の大部分はロジック半導体向けであり、メモリ向けも増加傾向にある。
8工場を連携させるグローバル生産ネットワーク
アジア5工場、米国1工場、欧州2工場の計8工場でフォトマスクを製造する。短納期が求められるため基本は地産地消だが、繁忙期にはグループ内で生産を委託し、グローバル全体の稼働率を平準化する。シンガポールにはデータ処理工程のみの拠点があり、2026年度中に新工場が稼働予定である。この柔軟な生産体制により、地域ごとの需要変動に対応しながら高い設備稼働率を維持している。
外販フォトマスク市場で37.8%のシェアを占める
半導体業界の水平分業化に伴い、フォトマスクは内製と外販の2つの市場が存在する。内製を持たないファウンドリからの外注需要に加え、内製メーカーがキャパシティ超過時に外注する需要も取り込む。2024年時点で外販フォトマスク市場におけるシェアは37.8%(SEMI調べ)とトップである。先端ノードからレガシーノードまで全プロセスをカバーし、特にEUVマスクでは2000年代初頭から研究開発を先行させてきた。
微細加工技術を応用した新事業領域の開拓
フォトマスクで培った微細加工技術を応用し、ナノインプリント用モールドとシリコンステンシルマスクを開発・製造している。ナノインプリントは半導体や光学素子の低コスト量産技術として期待され、シリコンステンシルマスクは電子ビームリソグラフィ用に用いられる。これらの事業はまだ規模は小さいが、半導体以外の分野への展開を目指している。
業界の中での役割は半導体用フォトマスクの外販市場リーディングカンパニーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01半導体用フォトマスク主力
半導体製造工程のフォトリソグラフィで使用されるフォトマスク(回路原版)を受注生産。ロジック半導体向けが主軸で、メモリ半導体向けも増加。バイナリマスク、位相シフトマスク、EUVマスクなど、先端〜レガシーノードまで幅広く対応。世界8工場でグローバル生産。外販フォトマスク市場シェア約37.8%(2024年SEMI調べ)。
外販フォトマスク市場で世界シェア約37.8%(2024年SEMI調べ)
- バイナリマスク
- ガラス基板上に単純な遮光膜パターンを持つ基本型フォトマスク。主に露光波長以上の太いパターン形成に用いられる。
- 位相シフトマスク(PSM)
- 光の位相を制御して解像度を向上させたフォトマスク。ハーフトーン型、レベンソン型などがある。露光波長以下の微細加工に標準的に使用。
- EUVマスク
- 極端紫外線(EUV)用の反射型フォトマスク。波長13.5nmのEUV光を使用し、最先端の微細パターン形成を可能にする。
02新事業領域副次
フォトマスクで培った微細加工技術を応用し、ナノインプリント用モールドとシリコンステンシルマスクを開発・製造。半導体以外の分野への展開を目指す。
- ナノインプリント用モールド
- ナノスケールのパターンを転写するための型。半導体や光学素子など微細加工の低コスト量産技術として期待される。
- シリコンステンシルマスク
- シリコン基板に貫通開口を形成した電子ビームリソグラフィ用マスク。ナノスケールのパターンを直接描画する際に使用。
製品と技術
バイナリマスクと位相シフトマスクの技術進化
バイナリマスクは単純な遮光膜パターンで光を透過・遮断する基本型であり、主に露光波長以上の太いパターンに用いられる。テクセンドはブランクスベンダーと共同でOMOG材を開発し、高い寸法精度と解像度を実現した。位相シフトマスク(PSM)は光の位相と透過率を制御して解像度と焦点深度を向上させる。ハーフトーン型やレベンソン型があり、露光波長以下の微細加工に標準的に使用される。同社は新型位相シフトブランクスも開発し、転写特性と長寿命を両立させている。
世界初の量産体制を確立したEUVマスク
EUVマスクは波長13.5nmの極端紫外線を用いる反射型マスクであり、最先端の微細パターン形成を可能にする。テクセンドは2000年代初頭から研究開発を開始し、業界に先駆けて量産技術を確立した。マルチビーム描画装置を朝霞工場とドレスデン工場に導入し、EUVマスクの開発・生産を本格化。現在は次世代High-NAリソグラフィ向けの新規ブランクス開発やIBMとのプロセス共同開発を進めている。EUVマスクは同社の技術力の象徴であり、競合に対する大きな差別化要因となっている。
微細加工技術を応用した新製品群
フォトマスク技術を応用し、ナノインプリント用モールドとシリコンステンシルマスクを開発している。ナノインプリントモールドはナノスケールのパターンを転写する型で、半導体や光学素子の低コスト量産技術として期待されている。シリコンステンシルマスクはシリコン基板に貫通開口を形成した電子ビームリソグラフィ用マスクであり、ナノパターンの直接描画に使用される。これらの製品はまだ事業規模は小さいが、半導体以外の分野への展開を視野に入れた新事業領域として位置づけられている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
その他製品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 半導体用フォトマスク外販フォトマスク市場で世界シェア約37.8%(2024年SEMI調べ)
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
半導体フォトマスクで国内首位、内需依存度が高い
フォトマスク専業として、半導体製造に不可欠なマスクの開発・製造で国内シェア首位を握る。同業他社には総合化学のイビデンや、電気機器のキオクシアホールディングスが挙げられるが、彼らは多角化でマスク比率が低く、当社は専業ゆえ技術深耕と顧客密着で優位に立つ。売上高は2024/3期の1071億円から2026/3期予想1296億円へ拡大。営業利益率も20%を超え、収益性は業界内で突出する。一方で、国内顧客向けが中心で海外売上比率が低く、内需依存の構造が鮮明。成長には海外顧客の開拓が不可欠で、世界市場で直接競合する大日本印刷や凸版印刷との差別化が課題となっている。
強み
- 半導体フォトマスクで国内シェア首位。専業として技術力と顧客基盤を誇り、他社との差別化を実現。
- 営業利益率は20%超と高水準。売上高も3期連続で増加し、利益を伴う成長を持続している。
- フォトマスク専業で高度な微細加工技術を持ち、先端半導体向けの高い精度を実現している。
- 国内主要顧客と長期関係を構築し、カスタマイズ対応で安定した受注を確保している。
課題
- 海外売上比率が低く、成長市場への展開が不十分。海外顧客開拓が急務となっている。
- 国内市場に偏重し、国内景気の影響を受けやすい。需要変動への耐性が課題。
- 大日本印刷や凸版印刷など総合各社が市場参入しており、技術競争が激化している。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
半導体材料の時価総額近傍。太字がテクセンドフォトマスク
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5714DOWAホールディングス | 5,858億円 | 9.0倍 |
| 2 | 4205日本ゼオン | 5,195億円 | 13.3倍 |
| 3 | 4401ADEKA | 4,800億円 | 16.6倍 |
| 4 | 5301東海カーボン | 4,111億円 | 20.5倍 |
| 5 | 7966リンテック | 3,871億円 | 20.2倍 |
| 6 | 429Aテクセンドフォトマスク | 3,765億円 | 15.2倍 |
| 7 | 268Aリガク・ホールディングス | 3,631億円 | 39.5倍 |
| 8 | 6728アルバック | 3,566億円 | 20.8倍 |
| 9 | 4272日本化薬 | 3,356億円 | 13.0倍 |
| 10 | 4061デンカ | 2,889億円 | 17.9倍 |
| 11 | 5384フジミインコーポレーテッド | 2,643億円 | 27.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。
会社の歴史
沿革 13件
シリコントランジスタ用マスクの試作から量産へ(1961~1968年)
1961年にシリコントランジスタ製造用フォトマスクの試作に成功した。1968年3月には朝霞工場精密部品棟にクリーンルームが完成し、シリコントランジスタマスクの量産を開始した。これが現在のフォトマスク事業の出発点である。当時はTOPPANグループの一事業として、印刷技術の延長線上にある微細加工を半導体分野に応用する試みだった。
国内生産拠点の拡充(1970~1986年)
1970年9月に滋賀精密工場が竣工し、生産能力を拡大した。1974年12月には朝霞精密電子第一工場が完成し、最新鋭設備と高性能クリーンルームを導入。1986年2月には朝霞精密電子第二工場が竣工し、半導体需要の拡大に対応した。これらの投資により、国内におけるフォトマスクの量産体制が整った。
台湾進出とDuPont買収による国際展開(1997~2005年)
1997年3月、中華映管股份有限公司、揚博科技股份有限公司との合弁で中華凸版電子股份有限公司(現 中華科盛德光罩股份有限公司)を設立し、台湾市場に参入した。2005年4月にはDuPont Photomasks, Inc.の株式取得を完了し、Toppan Photomasks, Inc.(現 Tekscend Photomask US Inc.)が始動。これにより米国に生産拠点を獲得し、外販フォトマスクメーカーとしての国際的な地位を確立した。
中国子会社化と台湾完全子会社化(2014~2015年)
2014年5月、中国科学院上海微系統与信息技術研究所が保有する上海凸版光掩模有限公司の持分28.5%を買い取り、完全子会社化した。2015年3月には中華映管股份有限公司が保有する中華凸版電子股份有限公司の株式を取得し、子会社化。さらに2015年4月には上海凸版光掩模有限公司が新工場を建設し、製造ラインを拡充して生産能力を増強した。これにより中国市場でのプレゼンスを高めた。
GlobalFoundries向け米国工場の設立(2019年)
2019年8月、Toppan Photomasks Round Rock, Inc.(現 Tekscend Photomask Round Rock Inc.)を設立した。GlobalFoundriesの内製マスクライン生産設備を購入・移設し、米国内のGlobalFoundriesウェハ工場向けにフォトマスクを供給する体制を構築した。これにより主要ファウンドリの一角との取引を確保し、米国における地産地供給を強化した。
TOPPANグループから独立し新たな成長へ(2022年以降)
2022年4月、TOPPANグループからの吸収分割により事業を継承し、テクセンドフォトマスクとして独立営業を開始した。2025年4月にはMission・Vision・Valuesを制定し、EUVマスクやHigh-NA向け技術開発に注力。2026年3月期の売上収益は1,296億円に達し、外販フォトマスク市場でトップシェアを維持している。シンガポール新工場の稼働も控え、さらなる成長を目指している。
年表13件を開く
1960年代
- 1961年シリコントランジスタ製造用フォトマスクの試作成功
- 1968年3月朝霞工場精密部品棟にクリーンルームが完成 シリコントランジスタマスクの量産を開始
1970年代
- 1970年9月滋賀精密工場竣工
- 1974年12月朝霞精密電子第一工場竣工 最新鋭設備と高性能クリーンルームを完備
1980年代
- 1986年2月朝霞精密電子第二工場竣工
1990年代
- 1997年3月中華映管股份有限公司、揚博科技股份有限公司と合弁で、中華凸版電子股份有限公司(現 中華科盛德光罩股份有限公司)を設立
- 1998年8月滋賀工場でフォトマスク新棟竣工
2000年代
- 2003年2月朝霞第三工場竣工
- 2005年4月M&ADuPont Photomasks, Inc.の株式取得に関する手続き完了。Toppan Photomasks, Inc.(現 Tekscend Photomask US Inc.)が始動
2010年代
- 2014年5月M&A中国科学院上海微系統与信息技術研究所が保有する上海凸版光掩模有限公司(現 上海徐匯科盛徳半導体有限公司)の持分28.5%を買取り、完全子会社化
- 2015年3月M&A中華映管股份有限公司が保有する中華凸版電子股份有限公司(現 中華科盛德光罩股份有限公司)の株式を取得し、子会社化
- 2015年4月上海凸版光掩模有限公司が新工場を建設 製造ラインを拡充しフォトマスクの生産能力を増強
- 2019年8月創業Toppan Photomasks Round Rock, Inc.(現 Tekscend Photomask Round Rock Inc.)を設立 GlobalFoundriesの内製マスクライン生産設備を購入、移設し、米国内のGlobalFoundriesウェハ工場向けにフォトマスクを供給
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
フォトマスク事業の成長領域拡大
米国や中国を除くアジア各国での設備投資により生産能力を拡大し、EUVマスクやHigh-NAリソグラフィ向けなど先端技術の研究開発を強化。ブランクスメーカーやIBMとの協業で次世代EUVマスクを先行開発する。
- 02
レガシー領域の戦略的強化
IoTや自動運転向けなど成熟ノードの需要増に対応し、グループ全体でレガシー装置の更新投資を計画。装置延命や代替パーツの共同開発により競争力ある生産設備を確保する。
- 03
グローバル製造拠点の連携強化
8つの製造拠点をあたかも1工場のように機能させる「バーチャル1工場」化を推進。生産委託プロセスの自動化やAIエンジンによる生産計画の最適化で供給力と効率を高める。
- 04
新事業開拓 (ナノインプリント応用)
フォトマスク技術を応用し、ARグラス向けWaveguide用モールドや3D構造マスターモールドを製品化。日本と欧州で生産体制を構築し、ナノインプリント受託加工サービスも展開する。
- 05
サステナビリティへの取り組み
環境・社会・ガバナンスのマテリアリティを特定し、持続的な成長と社会貢献を両立するための課題解決を進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社16社(国内 2 / 海外 14、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。
- 海外Tekscend Photomask US Inc.(注2)米国 テキサス州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask Round Rock Inc.(注5)米国 テキサス州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask North America Inc.米国 テキサス州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask Germany GmbHドイツ ザクセン州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask GmbH(注4)ドイツ ザクセン州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask France S.A.S.(注2)フランス エソンヌ県 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask Korea Inc.(注2、5)韓国 利川市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask Singapore Pte. Ltd. (注2)シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外中華科盛德光罩股份有限公司(注2、5)台湾 桃園市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外上海徐匯科盛徳半導体有限公司(注2、5)中国 上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外科盛德半導体材料(上海)有限公司(注2)中国 上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Tekscend Photomask HK Company Limited(注2)中国 香港特別行政区 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
- Tekscend Photomask Cayman Inc.(注2)ケイマン諸島100%
- Advanced Mask Technology Center GmbH & Co. KG (注6)ドイツ ザクセン州50%
- Maskhouse Building Administration GmbH & Co. KG(注6)ドイツ ザクセン州50%
- TOPPANホールディングス 株式会社(注7、8)東京都台東区47%
- SGTEKSCEND PHOTOMASK SINGAPORE PTE. LTD.
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,296億円、営業利益は275億円。前期と比べると増収減益で、売上が+9.8%、利益が-2.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,401億円 | 1,296億円 |
| 営業利益 | 298億円 | 275億円 |
| 純利益 | 237億円 | 249億円 |
| 1株あたり配当 | ¥70 | ¥70 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
業績の推移
有価証券報告書 5期分
直近期の営業利益率は21.2%。売上は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | — | — | — | — | — |
| 2023年3月 | 1,008 | — | 294 | — | 222 |
| 2024年3月 | 1,071 | — | 229 | — | 161 |
| 2025年3月 | 1,180 | 282 | 308 | 23.9 | 99 |
| 2026年3月 | 1,296 | 275 | 334 | 21.2 | 249 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,296億円のうち、営業利益として残るのは275億円で21.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は249億円、売上の19.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.6%863億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.2%145億円
- その他の費用持分法損益などの調整1.0%13億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.2%275億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年3月期は営業CFが361億円、投資CFが−351億円で、差し引きのフリーCFは10億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は516億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 433 | 36 | −13 | 469 | 457 |
| 2024年3月 | 286 | −139 | −16 | 147 | 633 |
| 2025年3月 | 262 | −329 | −285 | −67 | 277 |
| 2026年3月 | 361 | −351 | 199 | 10 | 516 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2026年3月期の総資産は2,307億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,745億円で、自己資本比率は75.6%(業種中央値59.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 1 | 1 | 0 | 100.0 |
| 2023年3月 | 1,580 | 1,106 | 474 | 70.0 |
| 2024年3月 | 1,899 | 1,377 | 522 | 72.5 |
| 2025年3月 | 1,678 | 1,164 | 514 | 69.4 |
| 2026年3月 | 2,307 | 1,745 | 562 | 75.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
その他製品 104社との比較
同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で104社中4位あたり、逆に低いのは配当利回りで104社中85位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥3,790で、1年前と比べて+14.4%。過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.2倍 |
| PER (会社予想) | 15.9倍 |
| PBR | 2.12倍 |
| 配当利回り | 1.85% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月後半に4290円まで上昇したが、8月7日に3543900株の大量出来高を伴って3670円まで急落。その後は3630円前後で推移している。25日移動平均線(3866円)と75日線(4158円)を大きく下回り、短期的な下落トレンドが鮮明。52週高値5290円からは約31%下落した一方、52週安値2671円に対しては約36%高い水準にある。RSIは41と弱含みで、売り圧力が続く可能性がある。出来高は8月7日に354万株と突出しており、機関投資家の売りが示唆される。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)。
PERは14.55倍と同業界平均の18.21倍を下回り、PBRは2.03倍で平均の1.39倍を上回っています。ROEは17.2%と高く、収益性は優秀ですが、配当利回り1.93%は平均の2.85%を下回ります。業績は増収傾向で、2026年には純利益が249億円と大幅に増加する見込みです。株価は割安なPERを持つ一方で、PBRの高さが割高感を生んでいます。割高だが、成長性を考慮すると妥当な範囲と判断します。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.2倍 | 18.4倍 |
| PER (予想) | 15.9倍 | — |
| PBR | 2.12倍 | 1.38倍 |
| ROE | 17.2% | 6.6% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体市場の成長と微細化需要を背景に、高精密フォトマスクの需要が拡大している。強気派は、最先端技術対応で製品単価が上昇し、業績が一段と伸びるとみる。また、高い営業利益率(20%超)とROE(17%超)から、収益性の高さを評価。一方、弱気派は、半導体サイクルの変動や、台湾・韓国など競合との技術競争の激化を懸念。さらに、直近の純利益が2024/3期に減少しており、減益リスクを指摘する。投資判断は半導体市況と技術優位性の持続性が争点。
- 半導体微細化で需要拡大
先端ロジックやメモリで高精度マスクの需要が増加
- 高い収益性と資本効率
営業利益率約24%、ROE17.2%と高水準
- 増収基調
売上高は2023/3期から毎年増加
- 26/3期売上高1,296億円と過去最高決算発表後影響中
売上高1,180億→1,296億円と+116億円。成長が続く
- 26/3期純利益249億円と前期比150億円増決算発表後影響中
純利益99億→249億円と+150億円。大幅な利益改善
- 営業利益率21.2%と20%超の高収益決算発表後影響中
営業利益率は23.9%→21.2%と低下も20%超を維持
- ROE17.2%と高い資本効率継続影響弱
ROE17.2%は高水準で、PBR2.09倍の評価を裏付ける
- 半導体市況の変動
半導体サイクル悪化で需要が低迷する可能性
- 競争激烈化
海外企業とのシェア争いで価格競争にさらされる
- 利益の不安定さ
純利益が2023/3期222億円から2025/3期99億円へと減少
- 26/3期営業利益275億円と前期比7億円減決算発表後影響中
営業利益282億→275億円。営業利益率は2.68ポイント低下
- 予想PER15.4倍は現行14.29倍を上回る決算発表後影響弱
予想PERが現行PERを上回り、業績予想への失望リスク
- PBR2.09倍は割高懸念継続影響弱
PBR2.09倍と1倍を大きく上回る。調整局面では割高感が重し
- 配当利回り1.91%と低い株主還元継続影響弱
配当利回り1.91%は低水準。利回り投資家の需要が乏しい
- 売上高・受注高
- 半導体需要の動向と市場シェアを把握
- 営業利益率
- 技術競争力と価格決定力を測る
- 研究開発費
- 先端技術への投資継続性を確認
- 顧客数
- 特定顧客依存度と取引基盤の広がりを評価
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり70円で、前期から−37.8%。いまの株価に対する利回りは1.85%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 90 | — | 171.8 |
| 2026年3月 | 56 | −37.8 | 72.9 |
配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥70
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ31,952人。区分でいちばん多いのは事業法人で50.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.7%を占め、残る40.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2026年3月% |
|---|---|
| 事業法人 | 50.5 |
| 外国法人 | 18.7 |
| 個人・その他 | 18.2 |
| 金融機関 | 9.2 |
| 証券会社 | 3.3 |
| 外国人個人 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | TOPPANホールディングス株式会社 | 46.55 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 6.92 |
| 03 | QATAR HOLDING LLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 4.63 |
| 04 | CEPLUX-THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 2.25 |
| 05 | THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.45 |
| 06 | 株式会社カストディ銀行(信託口) | 1.39 |
| 07 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE UKUC UCITS CLIENTS NON LENDING 10PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 1.33 |
| 08 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.14 |
| 09 | 三木 正浩 | 1.12 |
| 10 | インテグラル株式会社 | 0.86 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-09-03イーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッド(Eastspring Investments (Singapore) Limited)新規の大量保有報告5.04%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 4期分
1株利益は4期で+18%、1株純資産は4期で+59%。直近期のROEは17.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 222 | 1,106 | 22.9 | — |
| 2024年3月 | 161 | 1,377 | 13.0 | 171.8 |
| 2025年3月 | 104 | 1,261 | 7.8 | — |
| 2026年3月 | 261 | 1,757 | 17.2 | 72.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額439百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 二ノ宮照雄 | 代表取締役 社長執行役員 CEO | 62 | 32 |
| Michael G.Hadsell | 取締役 執行役員 COO | 65 | — |
| 糸雅誠一 | 取締役 執行役員 CFO | 59 | 32 |
| 黒部隆 | 取締役 | 62 | — |
| 山崎壯 | 社外取締役 | 48 | — |
| 須原忠浩 | 社外取締役 | 65 | 64 |
| 所千晴 | 社外取締役 | 50 | 32 |
| 鄧茂松 | 社外取締役 | 63 | — |
| 薄井優彰 | 常勤社外監査役 | 34 | — |
| 齊藤和子 | 社外監査役 | 82 | — |
| 本村健 | 社外監査役 | 56 | 96 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 120 | 267 | 388 | 65 |
| 社外取締役 | 9 | 51 | — | 51 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,902字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,057字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク10,673字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,107字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2027年3月期第1四半期決算説明会資料2026-08-06
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