概要
日本化薬は、1916年に日本初の民営産業火薬メーカーとして創業した化学メーカーである。火薬技術を基盤に、自動車安全システム、電子材料、色素、触媒、医薬・農薬など多様な事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は2,419億円、営業利益225億円を見込む。従業員数は5,946人、本社は東京都千代田区。
三つの事業領域で構成されるポートフォリオ
日本化薬グループは、モビリティ&イメージング、ファインケミカルズ、ライフサイエンスの三つの事業領域で構成される。モビリティ&イメージング領域は、自動車の安全装置向けセイフティシステムズ事業と、液晶ディスプレイ用部材などを手掛けるポラテクノ事業からなる。ファインケミカルズ領域は、半導体封止材向けエポキシ樹脂やマレイミド樹脂、インクジェット用色素、触媒などを供給する。ライフサイエンス領域は、抗悪性腫瘍剤や生物学的製剤などの医薬品、殺虫剤や除草剤などの農薬、不動産賃貸を含む。2026年3月期のセグメント売上高は、モビリティ&イメージングが947億円、ファインケミカルズが741億円、ライフサイエンスが729億円と、バランスの取れた事業構成となっている。
火薬技術を応用した自動車安全システム
セイフティシステムズ事業は、日本化薬の創業以来の火薬技術を現代の自動車安全に応用した事業である。主力製品は、衝突時に瞬時にガスを発生させエアバッグを膨張させるインフレータ、シートベルトを巻き取るプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、電気信号で起爆するスクイブである。2026年3月期の同事業売上高は堅調に推移し、中国市場でのローカルメーカー向け需要が拡大した。同社は、チェコ、中国、メキシコ、マレーシアなどに生産拠点を持ち、グローバルに供給網を構築している。自動車の安全規制強化を背景に、中長期的な市場拡大が見込まれる。
半導体・電子材料で存在感を示すファインケミカルズ
ファインケミカルズ事業領域の機能性材料部門は、半導体封止材や基板材料に使われるエポキシ樹脂、高速通信基板向けマレイミド樹脂、フォトリソグラフィ工程用の紫外線硬化型樹脂などを提供する。また、MEMS用レジストや半導体製造装置(ラミネーター、リムーバー、マウンター、UV照射機)も手掛ける。色素材料部門では、インクジェットプリンタ用色素、捺染用染料、イメージセンサー用材料、調光ガラス用二色性色素など多岐にわたる。触媒部門では、アクリル酸やメタクリル酸の製造用触媒を供給する。2026年3月期の同事業売上高は、半導体市況の回復とAIサーバ需要を追い風に、前期比12.0%増の741億円となった。
医薬・農薬で社会課題に挑むライフサイエンス
ライフサイエンス事業領域は、医薬事業とアグロ(農薬)事業で構成される。医薬事業では、抗悪性腫瘍剤「イブトロジー」、抗体バイオシミラー「アダリムマブBS」「ベバシズマブBS」などを販売し、がん治療や自己免疫疾患領域で製品を展開する。医薬原薬・中間体の供給も行う。アグロ事業では、殺虫剤、除草剤、殺菌剤、殺ダニ剤などを提供し、主力製品のフロメトキンが海外で順調に販売されている。2026年3月期の同事業売上高は、医薬の新製品投入と農薬の海外伸長により、前期比12.3%増の729億円となった。また、不動産事業もグループ内で賃貸を行っている。
業界の中での役割は自動車安全部品のサプライヤー、ディスプレイ材料・半導体材料の供給者、医薬品・農薬の製造販売会社。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| モビリティ&イメージング事業領域 | 947億円 | 39.2% | 107億円 | 11.3% |
| ファインケミカルズ事業領域 | 741億円 | 30.6% | 119億円 | 16.1% |
| ライフサイエンス事業領域 | 730億円 | 30.2% | 97億円 | 13.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01自動車安全システム主力
自動車の安全装置向けに、エアバッグ用インフレータ、シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、スクイブを供給。火薬技術を応用した製品で、衝突時の乗員保護に貢献。
- エアバッグ用インフレータ
- 衝突時にガスを瞬時に発生させエアバッグを膨張させる装置。自動車安全の要。
- シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ
- 衝突時にシートベルトを巻き取り乗員を拘束する小型ガス発生装置。
- スクイブ
- 電気信号で起爆する小型火薬装置。エアバッグやプリテンショナーの起動に使用。
02ディスプレイ・光学主力
液晶ディスプレイ用部材、液晶プロジェクター用部材、X線分析装置部材を供給。光学技術を活かし、高精細表示や分析機器向けに部材を提供。
- 液晶ディスプレイ用部材
- 偏光板や位相差フィルムなど、液晶パネルの表示品質を支える光学フィルム。
- 液晶プロジェクター用部材
- プロジェクターの光学エンジン向け部品。高輝度・高コントラストを実現。
- X線分析装置部材
- X線回折や蛍光X線分析装置に用いる光学素子や結晶。材料分析に貢献。
03エレクトロニクス材料・半導体準主力
半導体・電子部品向けに、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂、レジスト用紫外線硬化型樹脂、MEMS用レジスト、LCD・半導体用クリーナー、液晶ディスプレイ用シール剤、半導体製造装置を供給。高機能材料と装置で電子機器の製造工程を支える。
- エポキシ樹脂
- 半導体封止材や基板材料として使用される熱硬化性樹脂。耐熱性・絶縁性に優れる。
- マレイミド樹脂
- 高耐熱・低誘電特性を持つ樹脂。高速通信基板や半導体封止材に使用。
- レジスト用紫外線硬化型樹脂
- UV硬化型のレジスト材料。フォトリソグラフィ工程で微細パターン形成に使用。
- MEMS用レジスト(液状並びにドライフィルムレジスト)
- MEMS(微小電気機械システム)製造に特化した感光性材料。微細加工に用いる。
- LCD・半導体用クリーナー
- 液晶パネルや半導体ウェハーの洗浄に使用する高純度洗浄液。
- 液晶ディスプレイ用シール剤
- 液晶パネルのセルギャップを保持し、液晶を封止するシール材。
- 半導体製造装置(ラミネーター、リムーバー、マウンター、UV照射機)
- レジストのラミネート、剥離、マウント、UV硬化を行う装置群。半導体後工程向け。
04色素材料準主力
インクジェットプリンタ用色素、捺染用染料、産業用インクジェットインク、イメージセンサー用材料、調光ガラス用二色性色素、近赤外線吸収剤、繊維・紙用染料、樹脂用着色剤、感熱顕色剤、顔料誘導体を供給。多様な用途向けに高機能色素を提供。
- インクジェットプリンタ用色素
- 高発色・堅牢なインクジェットインク向け染料。写真画質を実現。
- インクジェット捺染用染料
- 布地に直接印刷する捺染用の染料。デジタル捺染の色再現性を向上。
- イメージセンサー用材料
- カラーフィルタやマイクロレンズに用いる色素材料。高感度・高精細化に貢献。
- 調光ガラス用二色性色素
- 電圧印加で光の透過率を変える調光ガラス用の色素。プライバシー保護に応用。
- 近赤外線吸収剤
- 近赤外線を選択的に吸収する材料。光学フィルターやセキュリティ用途。
05触媒準主力
アクリル酸、アクロレイン、メタクリル酸製造用触媒を供給。化学プラント向けの高性能触媒で、基礎化学品の効率的な製造を支援。
- アクリル酸製造用触媒
- プロピレン酸化によりアクリル酸を合成する触媒。高活性・長寿命。
- アクロレイン製造用触媒
- プロピレン酸化によりアクロレインを製造する触媒。アクリル酸原料等に使用。
- メタクリル酸製造用触媒
- イソブテン等の酸化によりメタクリル酸を合成する触媒。ポリマー原料向け。
06医薬準主力
抗悪性腫瘍剤、生物学的製剤、循環器用剤、光線力学診断用剤、体外診断用医薬品、血管内塞栓材、医薬原薬・中間体、食品添加物、健康食品素材、食品品質保持剤、洗浄除菌剤を供給。医療分野とヘルスケア分野で製品を展開。
- 抗悪性腫瘍剤
- がん治療に用いる注射・経口の抗がん剤。細胞増殖を抑える。
- 生物学的製剤
- 遺伝子組換え技術で作られたタンパク質医薬品。自己免疫疾患などに用いる。
- 光線力学診断用剤
- 光を当てることで腫瘍を蛍光診断する薬剤。術中診断に利用。
- 血管内塞栓材
- カテーテルで血管を塞栓する材料。動脈瘤や腫瘍の治療に使用。
- 医薬原薬・中間体
- 医薬品の有効成分やその合成中間体。他社医薬品の原料として供給。
07アグロ(農薬)副次
殺虫剤、除草剤、殺菌剤、殺ダニ剤、防疫用殺虫剤、土壌殺菌剤、動物忌避剤を供給。農業・防疫分野向けの多様な農薬製品を展開。
- 殺虫剤
- 農業害虫や衛生害虫を駆除する薬剤。多様な有効成分をラインアップ。
- 除草剤
- 雑草を防除する薬剤。水田・畑作地向けに各種製品。
- 殺菌剤
- 植物の病原菌を防除する薬剤。感染症対策に使用。
- 殺ダニ剤
- ダニ類を駆除する薬剤。果樹・蔬菜等に使用。
08不動産その他
不動産賃貸事業を行い、グループ所有不動産の有効活用を図る。
製品と技術
エアバッグ用インフレータとマイクロガスジェネレータ
セイフティシステムズ事業の中核製品は、エアバッグ用インフレータ、シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、スクイブである。インフレータは、衝突センサーからの信号を受け、火薬の燃焼でガスを瞬時に発生させ、エアバッグを膨らませる装置。同社は、火薬技術を応用した高信頼性の製品をグローバルに供給している。マイクロガスジェネレータは、シートベルトを巻き取り乗員を拘束する小型のガス発生装置。スクイブは電気信号で起爆する小型火薬装置で、これら三つは自動車の乗員保護システムに不可欠である。同社は、これらの製品をチェコ、中国、メキシコ、マレーシアなどの子会社で生産し、世界各国の自動車メーカーに納入している。
半導体封止材向けエポキシ樹脂とマレイミド樹脂
機能性材料部門の主力製品であるエポキシ樹脂は、半導体封止材やプリント基板材料として広く使われる。同社は高耐熱・高絶縁性のエポキシ樹脂を提供し、自動車電装化や5G通信機器の需要に対応する。マレイミド樹脂は、低誘電率・低誘電正接の特性を持ち、高速伝送が求められるサーバーや通信基地向け基板に採用される。また、フォトリソグラフィ工程で使用される紫外線硬化型樹脂(レジスト)や、MEMS製造向けの液状・ドライフィルムレジストもラインアップ。これらの材料は、半導体製造の微細化と高機能化に貢献している。同社は、日本、中国、米国などに生産拠点を持ち、グローバルな半導体サプライチェーンを支える。
多用途に対応する高機能色素材料
色素材料部門では、インクジェットプリンタ用色素、捺染用染料、産業用インクジェットインク、イメージセンサー用材料、調光ガラス用二色性色素、近赤外線吸収剤など、幅広い製品を展開する。インクジェットプリンタ用色素は、写真画質を実現する高発色・堅牢性を特徴とし、家庭用から業務用まで対応。捺染用染料は、デジタル捺染技術の進展に伴い、布地への直接印刷で色再現性を向上させる。調光ガラス用二色性色素は、電圧印加で光透過率を変化させるスマートウィンドウに使用される。また、近赤外線吸収剤は、光学フィルターやセキュリティインクなどに応用される。同社は、環境規制に対応したノンフェノール系感熱顕色剤の開発も進めている。
抗悪性腫瘍剤と抗体バイオシミラー
医薬事業では、抗悪性腫瘍剤「イブトロジー」や、抗体バイオシミラー「アダリムマブBS」「ベバシズマブBS」を主力とする。イブトロジーは、特定のがん種に対して高い治療効果を示す新薬であり、2025年3月期に新発売された。アダリムマブBSは自己免疫疾患用、ベバシズマブBSは抗がん剤として市場浸透が進んでいる。また、光線力学診断用剤(光を当てて腫瘍を蛍光診断する薬剤)や、血管内塞栓材(カテーテルで血管を塞栓する材料)といったユニークな製品も手掛ける。医薬原薬・中間体の受託製造も行い、他社医薬品の原料供給も担う。同社は、高崎工場などを拠点に、安定供給と品質確保に努めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
機能化学品で国内有数、海外展開進む
機能化学品や医薬品、化粧品原料を手掛ける専業メーカーとして、国内では競合他社と差別化された製品群を持つ。同業のコージンバイオや東洋紡などと比べ、収益基盤は安定しており、特に2025年3月期の営業利益率9.16%は、高付加価値製品の比率が高いことを示す。業界内では、汎用化学品中心の企業と異なり、ニッチ分野での技術力が強みだ。直近の売上高は2024年3月期の2018億円から2025年3月期は2226億円、2026年3月期は2419億円へと増加しており、成長軌道にある。しかし、原材料価格の変動や為替の影響を受けやすく、海外競合との競争も激化している。
強み
- 機能化学品や医薬品原料の技術力が高く、営業利益率は9%超と収益性が良い
- 売上高が3期連続で増加し、2026年3月期も2419億円と堅調な見通し
- 化学専業で事業特化のため、同業他社と比較して経営資源を集中できる
- 国内でのシェアは安定しており、大手のクラレなどとも競合しながらも独自地位
課題
- 原油や天然ガス価格の変動がコストに直結し、収益が不安定化する恐れ
- 海外企業との価格競争が激しく、シェア維持には技術革新が必須
- 輸出比率が高く、円高局面では収益が圧迫される可能性が高い
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
半導体材料の時価総額近傍。太字が日本化薬
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5301東海カーボン | 4,076億円 | 20.4倍 |
| 2 | 7966リンテック | 3,878億円 | 20.2倍 |
| 3 | 429Aテクセンドフォトマスク | 3,526億円 | 14.2倍 |
| 4 | 268Aリガク・ホールディングス | 3,497億円 | 38.0倍 |
| 5 | 6728アルバック | 3,493億円 | 20.4倍 |
| 6 | 4272日本化薬 | 3,320億円 | 12.9倍 |
| 7 | 4061デンカ | 2,862億円 | 17.7倍 |
| 8 | 5384フジミインコーポレーテッド | 2,639億円 | 27.0倍 |
| 9 | 7826フルヤ金属 | 2,455億円 | 14.9倍 |
| 10 | 3569セーレン | 2,201億円 | 12.9倍 |
| 11 | 5393ニチアス | 2,105億円 | 20.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。
会社の歴史
沿革 36件
日本初の民営産業火薬メーカーとして発足した1916年
日本化薬の起源は、1916年6月に日本火薬製造株式会社として設立されたことにある。当時、我が国初の民営による産業火薬メーカーであり、翌1917年4月には山口県厚狭工場が製造・営業認可を受けた。火薬は鉱山や土木工事に不可欠な資材であり、同社は国内の産業基盤を支える役割を担った。その後、1934年11月には日本導火線、日本雷管、中外雷管の3社を合併し、火薬製品のラインアップを拡充した。この時期の合併は、事業基盤の強化とともに、火薬技術の集約を進めるものであった。
戦時中の統合と戦後の化学メーカーへの転換
1943年8月、帝国染料製造と山川製薬を合併し、染料や医薬分野に進出した。さらに1945年2月には日本色素製造と東京染料工業を合併し、色素事業を強化した。しかし、敗戦後の1945年10月には北洋火薬を設立する一方、同年12月には商号を日本化薬株式会社と改称し、火薬専業から総合化学メーカーへの転換を図った。1949年5月には東京証券取引所に株式を上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。この戦後再編期に、同社は火薬以外の事業領域を拡大し、後の多角化の基盤を築いた。
医薬品工場の再発足と生産拠点の拡充(1970年代~80年代)
1971年10月、高崎工場が竣工し、医薬品工場として再発足した。これは医薬事業への本格的な注力を示すものであった。1977年4月には厚和産業を設立し、化学品の販売・製造子会社を整備。1978年5月には福山工場を箕島地区へ移転し、1986年2月までに移転を完了した。1982年12月には鹿島工場を新設し、ファインケミカルズの生産能力を高めた。1983年11月には本社を東京都千代田区富士見へ移転し、経営基盤を強化した。これらの設備投資により、同社は医薬・化学品の両面で供給体制を拡充した。
ポラテクノ設立と光学事業への参入(1990年代)
1991年7月、株式会社ポラテクノを設立し、光学関連事業に参入した。ポラテクノは液晶ディスプレイ用部材やプロジェクター用部材を手掛け、同事業は後にモビリティ&イメージング事業領域の中核となる。同年にはポラテクノ販売も設立。1994年6月には日化実業が内外興業を合併し、株式会社ナイガイニッカに改称。1995年12月には中華人民共和国に招遠先進化工有限公司を設立し、海外生産を開始した。1997年6月にはポラテクノ販売が香港法人に出資するなど、アジア展開を加速した。1999年2月にはチェコのインデット セイフティ システムズに資本参加し、欧州の安全システム事業を強化した。
グローバル化と事業再編の2000年代
2000年6月、株式会社日本化薬福山及び株式会社日本化薬東京を設立し、国内組織を再編。同年7月にはアメリカにライフスパークを設立し、北米展開を進めた。2002年9月には中国に化薬化工(無錫)有限公司を設立し、機能性材料の生産拠点を増やした。2003年8月、ポラテクノが中国に無錫宝来光学科技有限公司を設立。2004年1月には米国のモクステックに出資し、光学技術を強化。2006年にはチェコ、韓国、中国に相次いで子会社を設立し、グローバルな生産・販売網を構築した。同年、株式会社ナイガイニッカはエヌ・エス・カラーテクノを合併し、色素事業を統合。一方、カヤフロックは2006年11月に高分子凝集剤事業を譲渡し清算されるなど、選択と集中も進められた。
成長軌道に乗った近年の業績推移
2013年3月期の売上高は1,281億円だったが、以後堅調に増加し、2024年3月期には2,018億円に達した。2025年3月期は売上高2,226億円、営業利益204億円、親会社株主帰属純利益175億円と増収増益を達成。2026年3月期には売上高2,419億円、営業利益225億円、同純利益246億円の見通しを示している。2022年4月から開始した中期事業計画「KAYAKU Vision 2025」の最終年度にあたる2025年3月期には、全事業領域で増収を記録した。2026年4月からは10カ年長期経営計画「Evolution2035」を開始し、Phase1(2026-2028年度)の目標として売上高3,000億円、営業利益360億円、ROE10%以上を掲げている。
年表36件を開く
1910年代
- 1916年6月創業我が国初の民営による産業火薬メーカー日本火薬製造株式会社として発足。
- 1917年4月山口県厚狭工場、製造及び営業認可。
1930年代
- 1934年11月M&A日本導火線株式会社、日本雷管株式会社、中外雷管株式会社を合併。
1940年代
- 1943年8月M&A帝国染料製造株式会社、山川製薬株式会社を合併。
- 1945年2月M&A日本色素製造株式会社、東京染料工業株式会社を合併。
- 1945年10月創業北洋火薬株式会社を設立。
- 1945年12月商号を日本化薬株式会社と改称。
- 1949年5月上場株式を東京証券取引所へ上場。
1970年代
- 1971年10月創業高崎工場竣工、医薬品工場として再発足。
- 1977年4月創業厚和産業株式会社を設立。
- 1978年5月福山工場を箕島地区へ移転、操業開始。(移転終了 1986年2月)
1980年代
- 1982年12月鹿島工場新設。
- 1983年11月本社を東京都千代田区富士見1-11-2へ移転。
- 1989年7月創業カヤフロック株式会社を設立。
1990年代
- 1990年2月和光都市開発株式会社に資本参加。
- 1991年7月創業株式会社ポラテクノを設立。
- 1992年2月創業株式会社ポラテクノ販売を設立。
- 1994年6月M&A日化実業株式会社は内外興業株式会社を合併し、株式会社ナイガイニッカと商号を改称。
- 1995年6月創業日本化薬フードテクノ株式会社を設立。
- 1995年12月創業中華人民共和国に招遠先進化工有限公司を設立。
- 1996年9月創業中華人民共和国に無錫先進化工有限公司(現 無錫先進化薬化工有限公司)を設立。
- 1997年6月株式会社ポラテクノ販売はポラテクノ(香港)有限公司へ資本参加。
- 1999年2月チェコ共和国のインデット セイフティ システムズ a.s.に資本参加。
- 1999年6月M&A株式会社ポラテクノは株式会社ポラテクノ販売を合併。
- 1999年12月日本化学製品株式会社に追加出資をし、エヌ・エス・カラーテクノ株式会社と商号を改称。
2000年代
- 2000年6月創業株式会社日本化薬福山及び株式会社日本化薬東京を設立。
- 2000年7月創業アメリカ合衆国にライフスパーク,Inc.を設立。
- 2002年9月創業中華人民共和国に化薬化工(無錫)有限公司を設立。
- 2003年8月創業株式会社ポラテクノは中華人民共和国に無錫宝来光学科技有限公司を設立。
- 2004年1月株式会社ポラテクノはアメリカ合衆国のモクステック, Inc.に資本参加。
- 2006年2月創業チェコ共和国にニッポンカヤク CZ,s.r.o.を設立。
- 2006年3月上場株式会社ポラテクノはジャスダック証券取引所に上場。
- 2006年4月創業大韓民国にE-マテリアルズCo.,Ltd.を設立。
- 2006年6月M&A株式会社ナイガイニッカはエヌ・エス・カラーテクノ株式会社を合併し、
- 2006年8月創業中華人民共和国に化薬(湖州)安全器材有限公司を設立。
- 2006年11月カヤフロック株式会社は高分子凝集剤事業を事業譲渡し、清算。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で5,946人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は798万円で、9期前と比べて+6.9%。平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は14.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 5,517 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 5,684 | — |
| 2019年3月 | 746 | 40.2 | 14.6 | 5,814 | — |
| 2020年3月 | 717 | 40.1 | 14.5 | 5,847 | — |
| 2021年3月 | 710 | 40.3 | 14.6 | 5,664 | — |
| 2022年3月 | 734 | 40.6 | 14.9 | 5,703 | — |
| 2023年3月 | 765 | 40.8 | 15.1 | 5,782 | — |
| 2024年3月 | 736 | 41.0 | 15.1 | 5,902 | — |
| 2025年3月 | 777 | 40.9 | 14.9 | 5,979 | 341 |
| 2026年3月 | 798 | 41.0 | 14.8 | 5,946 | 378 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社29社(国内 21 / 海外 8、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。
- 海外カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパ a.s. ※1チェコ共和国 フセチン市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内化薬(湖州)安全器材有限公司 ※1中華人民共和国 浙江省湖州市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外カヤク セイフティシステムズ デ メキシコ, S.A. de C.V. ※1メキシコ合衆国 ヌエボ・レオン州 サリナス・ビクトリア · 連結子会社議決権100.0%
- 海外カヤク セイフティシステムズ マレーシア Sdn. Bhd. ※1マレーシア ネグリセンビラン州センダヤン · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ニッポンカヤクアメリカ, INC.アメリカ合衆国 ミシガン州 トロイ · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ニッポンカヤクコリア Co., Ltd.大韓民国 ソウル特別市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ポラテクノ新潟県 上越市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内モクステック, Inc.アメリカ合衆国 ユタ州オーレム · 連結子会社議決権100.0%
- 国内無錫宝来光学科技有限公司中華人民共和国 江蘇省無錫市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外デジマ テック B.V.オランダ国 アーネム市議決権100.0%
- 海外デジマ オプティカル フィルムズ B.V.オランダ国 アーネム市議決権100.0%
- 国内レイスペック Ltd.イギリス国 バッキンガム州 ハイ・ウィカム市議決権100.0%
残りのグループ会社17社を開く
- 株式会社ニッカファインテクノ東京都 千代田区100%
- ユーロニッポンカヤク GmbHドイツ連邦共和国 フランクフルト市100%
- 厚和産業株式会社山口県 山陽小野田市100%
- 化薬化工(無錫)有限公司中華人民共和国 江蘇省無錫市100%
- カヤク アドバンスト マテリアルズ, Inc.アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ウエストボロ100%
- ギルモアロードプロパティ, LLCアメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ウエストボロ100%
- テイコクテーピングシステム株式会社愛知県 東海市100%
- 無錫先進化薬化工有限公司中華人民共和国 江蘇省無錫市80%
- 上海化耀国際貿易有限公司中華人民共和国 上海市100%
- ニッポンカヤク(タイランド)CO., LTD.タイ王国 バンコク市100%
- 日本化薬フードテクノ株式会社群馬県 高崎市100%
- 台湾日化股份有限公司台湾 台北市100%
- 和光都市開発株式会社東京都 千代田区100%
- カヤク・ジャパン株式会社東京都 墨田区50%
- 株式会社カルティベクス東京都 千代田区37%
- 化薬ヌーリオン株式会社東京都 中央区25%
- 三光化学工業株式会社神奈川県 高座郡寒川町45%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は2,419億円、営業利益は225億円。前期と比べると増収増益で、売上が+8.7%、利益が+10.3%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,709億円 | 2,419億円 |
| 営業利益 | 273億円 | 225億円 |
| 純利益 | 229億円 | 246億円 |
| 1株あたり配当 | ¥66 | ¥66 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は674億円、営業利益は67億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+38.7%、営業利益は+191.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 448 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 486 | 23 | 4.7 | 27 |
| 2024年2Q | 493 | 25 | 5.1 | 34 |
| 2024年3Q | 519 | −7 | −1.3 | −33 |
| 2024年4Q | 520 | — | — | 13 |
| 2025年2Q | 1,091 | 112 | 10.3 | 60 |
| 2025年4Q | 1,135 | 92 | 8.1 | 115 |
| 2026年2Q | 1,136 | 106 | 9.3 | 117 |
| 2026年4Q | 1,283 | 119 | 9.3 | 129 |
| 2027年1Q | 674 | 67 | 9.9 | 61 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,281億円から2,419億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は9.3%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,281 | — | 205 | — | 123 |
| 2014年3月 | 1,601 | — | 265 | — | 167 |
| 2015年3月 | 1,619 | — | 252 | — | 157 |
| 2016年3月 | 1,629 | — | 210 | — | 173 |
| 2017年3月 | 1,591 | — | 199 | — | 156 |
| 2018年3月 | 1,679 | — | 225 | — | 155 |
| 2019年3月 | 1,726 | — | 216 | — | 149 |
| 2020年3月 | 1,751 | — | 180 | — | 128 |
| 2021年3月 | 1,734 | — | 165 | — | 126 |
| 2022年3月 | 1,848 | — | 232 | — | 172 |
| 2023年3月 | 1,984 | — | 230 | — | 150 |
| 2024年3月 | 2,018 | — | 126 | — | 41 |
| 2025年3月 | 2,226 | 204 | 223 | 9.2 | 175 |
| 2026年3月 | 2,419 | 225 | 255 | 9.3 | 246 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高2,419億円のうち、営業利益として残るのは225億円で9.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は246億円、売上の10.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.9%1,690億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.8%504億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.3%225億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが288億円、投資CFが−172億円で、差し引きのフリーCFは116億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は534億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 144 | −116 | −15 | 28 | 403 |
| 2014年3月 | 295 | −202 | 0 | 93 | 506 |
| 2015年3月 | 203 | −158 | −125 | 45 | 434 |
| 2016年3月 | 196 | −51 | −94 | 145 | 475 |
| 2017年3月 | 314 | −119 | −141 | 195 | 518 |
| 2018年3月 | 201 | −162 | −62 | 39 | 505 |
| 2019年3月 | 268 | −177 | −64 | 91 | 527 |
| 2020年3月 | 273 | −175 | −139 | 98 | 467 |
| 2021年3月 | 244 | −176 | −84 | 68 | 475 |
| 2022年3月 | 231 | −106 | −111 | 125 | 530 |
| 2023年3月 | 200 | −152 | −79 | 48 | 531 |
| 2024年3月 | 232 | −194 | 38 | 38 | 648 |
| 2025年3月 | 255 | −273 | −48 | −18 | 579 |
| 2026年3月 | 288 | −172 | −202 | 116 | 534 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は3,987億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,801億円で、自己資本比率は70.0%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,247 | 1,605 | 642 | 66.9 |
| 2014年3月 | 2,476 | 1,779 | 697 | 67.2 |
| 2015年3月 | 2,651 | 1,997 | 654 | 70.4 |
| 2016年3月 | 2,727 | 2,005 | 722 | 69.3 |
| 2017年3月 | 2,728 | 2,059 | 669 | 71.1 |
| 2018年3月 | 2,856 | 2,206 | 650 | 72.9 |
| 2019年3月 | 2,936 | 2,290 | 646 | 73.6 |
| 2020年3月 | 2,785 | 2,100 | 685 | 75.2 |
| 2021年3月 | 2,945 | 2,283 | 662 | 77.2 |
| 2022年3月 | 3,155 | 2,464 | 691 | 77.8 |
| 2023年3月 | 3,229 | 2,550 | 679 | 78.7 |
| 2024年3月 | 3,632 | 2,705 | 927 | 74.2 |
| 2025年3月 | 3,737 | 2,685 | 1,052 | 71.6 |
| 2026年3月 | 3,987 | 2,801 | 1,186 | 70.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で203社中29位あたり、逆に低いのは配当利回りで203社中72位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,075で、1年前と比べて+48.6%。過去52週の値幅のなかでは86%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.9倍 |
| PER (会社予想) | 13.1倍 |
| PBR | 1.08倍 |
| 配当利回り | 3.18% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+4.85%と上昇、年初来+52.24%と堅調。25日線(2016.48円)を約3.4%上回り、75日線・200日線も上回る。52週高値2192.5円に対して8月21日終値2084.5円は約4.9%下と高値圏。出来高は8月4日に147万株と急増、その後も30万〜50万株で推移。RSIは73.38とやや過熱圏。週足では上昇トレンドが継続しており、高値更新をうかがう展開。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERは12.89倍で業界平均の17.76倍を下回り、PBRは1.08倍と平均1.41倍より低く、割安感があります。配当利回りは3.18%で平均2.66%を上回り、ROEは9%と平均的な水準です。収益性は安定しており、配当も魅力的ですが、成長性にはやや疑問が残ります。割安と判断します。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.9倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 13.1倍 | — |
| PBR | 1.08倍 | 1.41倍 |
| ROE | 9.0% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体関連材料の需要拡大と値上げ効果で業績は堅調に推移。強気派は電子材料の需要増と収益性改善を評価し、弱気派は半導体のサイクル不況や競争激化による価格低下を懸念する。
- 電子材料需要拡大
半導体向けエポキシ樹脂が堅調
- 値上げ浸透
2025年3月期は営業利益率9.16%に改善
- 株主還元
3.25%の配当利回りで魅力的
- 26/3期売上高2,419億円と3期連続増収決算発表後影響中
売上高2,018億→2,226億→2,419億円。直近+193億円の増収
- 26/3期純利益246億円と前期比71億円増決算発表後影響中
純利益175億→246億円。24年3月期41億円から急回復
- 営業利益率9.30%と高水準維持決算発表後影響中
営業利益は204億→225億円、営業利益率9.16%→9.30%に改善
- PBR1.06倍と配当利回り3.25%の割安継続影響弱
PBR1.06倍はほぼ1倍で下値硬く、利回り3.25%が投資家を惹きつける
- 半導体市況の変動
電子材料の需要が半導体投資に左右される
- 原材料高
石油系原料の高値がコスト増要因
- 海外競争
アジア勢の追い上げが厳しい
- 予想PER12.8倍は現行12.61倍を上回る決算発表後影響弱
予想PERが現行PERを上回り、増益期待が株価に織り込み済み
- 株価1年54.7%上昇で高値警戒不定影響弱
1年で54.68%上昇後の利益確定売りが想定される
- ROE9%は10%未満で改善余地継続影響弱
ROE9%はPBR1.06倍に見合うが、10%未満で資本コスト超過は不十分
- 外国人持ち株比率26.61%の売り圧力リスク不定影響弱
外国株主比率26.61%と高く、グローバルなリスクオフ時に売られる
- 電子材料売上比率
- 半導体需要の影響を把握
- 営業利益率
- 製品ミックス改善の効果を確認
- 海外売上高
- グローバルな需要動向を測る
- 在庫水準
- 電子材料の需要変動に備える
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり66円で、前期から+10.0%。いまの株価に対する利回りは3.18%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 30 | — | 48.1 |
| 2018年3月 | 30 | 0.0 | 41.0 |
| 2019年3月 | 30 | 0.0 | 49.8 |
| 2020年3月 | 30 | 0.0 | 48.4 |
| 2021年3月 | 30 | 0.0 | 22.7 |
| 2022年3月 | 40 | 33.3 | 53.6 |
| 2023年3月 | 45 | 12.5 | 59.7 |
| 2024年3月 | 45 | 0.0 | — |
| 2025年3月 | 60 | 33.3 | 86.1 |
| 2026年3月 | 66 | 10.0 | 32.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥66
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ30,640人。区分でいちばん多いのは金融機関で33.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.4%を占め、残る57.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 37.0 | 40.3 | 37.9 | 38.1 | 34.3 | 33.7 |
| 外国法人 | 31.9 | 31.0 | 31.8 | 32.2 | 32.3 | 26.6 |
| 個人・その他 | 19.8 | 17.5 | 19.7 | 19.1 | 20.1 | 26.0 |
| 事業法人 | 10.2 | 10.3 | 9.9 | 9.4 | 8.8 | 8.8 |
| 自己株式 | 3.8 | 1.3 | 2.8 | 2.7 | 3.1 | 7.2 |
| 証券会社 | 1.1 | 0.8 | 0.7 | 1.2 | 4.5 | 4.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 13.77 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.91 |
| 03 | カヤベスタークラブ | 3.81 |
| 04 | 株式会社常陽銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 3.18 |
| 05 | 明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 3.03 |
| 06 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 2.58 |
| 07 | 中外産業株式会社 | 2.15 |
| 08 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.13 |
| 09 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 1.74 |
| 10 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.65 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-27シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告4.68%-1.08pt
- 2026-04-16シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告5.76%-1.01pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+137%、1株純資産は14期で+127%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 68 | 829 | 8.7 | 17.1 | 40.3 |
| 2014年3月 | 92 | 918 | 10.6 | 12.6 | 40.9 |
| 2015年3月 | 86 | 1,030 | 8.9 | 17.4 | 43.9 |
| 2016年3月 | 96 | 1,076 | 9.2 | 11.8 | 42.6 |
| 2017年3月 | 90 | 1,121 | 8.2 | 16.7 | 48.1 |
| 2018年3月 | 89 | 1,203 | 7.7 | 14.6 | 41.0 |
| 2019年3月 | 86 | 1,248 | 7.0 | 15.2 | 49.8 |
| 2020年3月 | 74 | 1,226 | 6.0 | 13.4 | 48.4 |
| 2021年3月 | 74 | 1,332 | 5.8 | 14.5 | 22.7 |
| 2022年3月 | 102 | 1,459 | 7.3 | 11.4 | 53.6 |
| 2023年3月 | 89 | 1,532 | 6.0 | 13.3 | 59.7 |
| 2024年3月 | 25 | 1,625 | 1.6 | 52.7 | — |
| 2025年3月 | 107 | 1,673 | 6.5 | 13.2 | 86.1 |
| 2026年3月 | 161 | 1,879 | 9.0 | 10.9 | 32.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額488百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 川村茂之 | 代表取締役社長 | 63 | 33,000 |
| 島田博史 | 代表取締役 ライフサイエンス事業領域管掌兼医薬事業部長 | 61 | 30,000 |
| 井上晋司 | 取締役 経営企画・コーポレート・コミュニケーション部・経理部・情報システム部管掌兼危機管理委員会委員長 | 60 | 43,000 |
| 武田真 | 取締役 人事部・法務部・総務部・秘書部・内部統制推進部管掌兼倫理委員会委員長・安全保障貿易管理責任者 | 62 | 19,000 |
| 加藤康仁 | 取締役 テクノロジー統括管掌 | 61 | 22,000 |
| 藤島安之 | 取締役 | 79 | 16,000 |
| 房村精一 | 取締役 | 79 | — |
| 赤松育子 | 取締役 | 58 | — |
| 椿本光弘 | 取締役 | 66 | — |
| 齋藤長史 | 常任監査役(常勤) | 60 | 4,000 |
| 和田洋一郎 | 監査役(常勤) | 64 | 19,000 |
| 若狭一郎 | 監査役 | 71 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 岩﨑淳 | 監査役 | 67 |
| 鳥山恭一 | 監査役 | 68 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 197 | 126 | 42 | 366 | 52 |
| 社外取締役 | 8 | 75 | — | — | 75 | 9 |
| 監査役 | 3 | 47 | — | — | 47 | 16 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,249字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,589字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,985字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,784字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第169期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
- 半期報告書半期報告書-第169期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第168期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第167期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
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