概要
デンカ(旧称電気化学工業)は、1916年にカーバイド製造から創業した総合化学メーカーである。半導体封止材向け溶融シリカやリチウムイオン電池導電助剤のアセチレンブラック、クロロプレンゴム、感染症迅速診断キットなど、電子材料・医療・インフラ・樹脂と幅広いポートフォリオを持つ。2026年3月期の連結売上高は3,842億円、従業員は6,454人。東京証券取引所プライム市場に上場する。
四つの事業セグメントが支える多角経営
デンカグループは「電子・先端プロダクツ」「ライフイノベーション」「エラストマー・インフラソリューション」「ポリマーソリューション」の四つの報告セグメントで構成される。電子・先端プロダクツ部門は溶融シリカ、球状アルミナ、アセチレンブラック、電子回路基板などを手掛け、AI関連や電力インフラ向け需要が拡大している。ライフイノベーション部門はワクチン、抗原迅速診断キット、臨床試薬、がん治療ウイルス製剤を扱い、2026年3月には臨床検査薬メーカーのカイノスを子会社化した。エラストマー・インフラソリューション部門はクロロプレンゴム、肥料、カーバイド、耐火物、コンクリート用特殊混和材を供給する。ポリマーソリューション部門はスチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、透明樹脂、食品包装用シートなどを生産する。このほか、プラントエンジニアリングや卸売、電力供給を担うその他部門がある。57の子会社と11の関連会社からなるグループ全体で、川上から川下まで一貫した事業を展開している。
収益構造と財務体質の変化
2026年3月期の連結売上高は3,842億円(前期比4.0%減)、営業利益は262億円(同82.0%増)と増益に転じた。主因は電子・先端プロダクツ部門の好調と、米国クロロプレンゴム子会社の操業暫定停止による損失圧縮である。部門別では電子・先端が1,044億円(営業利益138億円)と増収増益、ライフイノベーションは405億円(営業利益62億円)と減益、エラストマー・インフラは975億円(営業利益0.68億円)と赤字から黒字転換、ポリマーソリューションは1,241億円(営業利益35億円)と増益となった。自己資本比率は45.6%に改善し、1株当たり純資産は3,604円。営業キャッシュ・フローは361億円の収入に対し、投資支出が450億円に上り、フリー・キャッシュ・フローはマイナスとなった。経営計画「Mission 2030」のフェーズ2では、営業利益の過去最高益更新とROE8%を目標に掲げる。
シンガポール・中国・米国に広がる生産拠点
デンカの生産拠点は国内の大牟田工場(福岡)、青海工場(新潟)、渋川工場(群馬)、千葉工場などに加え、海外にも広がる。シンガポールにはアセチレンブラックを製造するデンカシンガポールP.L.と、溶融シリカ・球状アルミナを生産するデンカアドバンテックP.L.があり、東南アジア向けの供給基地となっている。中国では電化精細材料(蘇州)が電子部品包装材料を、電化無機材料(天津)が特殊混和材を製造する。ベトナムのデンカアドバンストマテリアルズベトナムは粘着テープや包装材料を生産する。2014年には米国三井物産との共同出資でデンカパフォーマンスエラストマーLLCを設立し、クロロプレンゴム事業を拡大したが、2025年5月に製造設備を暫定停止した。タイにはSCGケミカルズとの合弁でアセチレンブラック製造会社を設立、2023年より稼働している。これらの海外子会社は地域統括持株会社デンカケミカルズホールディングスアジアパシフィックP.L.の傘下に置かれている。
研究開発と技術基盤の核
デンカの研究開発の中核は、1962年に東京都町田市に完成した中央研究所(現デンカイノベーションセンター)である。ここでは有機・無機・バイオの三つの技術基盤を融合し、新製品創出を狙う。主要な成果として、1971年に大牟田工場で開始した溶融シリカの製造技術や、1962年のクロロプレンゴム国産化、1975年の高性能接着剤「ハードロック」、1985年の電子基板「HITTプレート」などがある。近年では低誘電有機絶縁樹脂「スネクトン」や高信頼性放熱プレート「アルシンク」を開発し、AI・半導体向けに販売を伸ばしている。またシンガポールのデンカライフイノベーションリサーチP.L.では遺伝子診断システムの研究を進める。2020年代に入り、コストダウンプロジェクトを全社で展開し、2025年度には効果額37億円を実績化した。研究開発費は非開示だが、経営方針では「浸み出し戦略」により既存事業周辺の潜在ニーズを掘り起こす方針を示している。
業界の中での役割は多岐にわたる産業向けの機能性材料・化成品を供給する総合化学メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 2,143億円 | 55.8% | — | — |
| アジア | 1,060億円 | 27.6% | — | — |
| その他 | 639億円 | 16.6% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01電子・先端プロダクツ主力
半導体製造プロセスや電子部品実装に用いる高機能材料を供給。溶融シリカや球状アルミナは半導体封止材や回路基板のフィラーとして、アセチレンブラックはリチウムイオン電池の導電助剤として需要がある。ファインセラミックスや電設資材も含む。
- 溶融シリカ世界シェア上位
- 高純度のシリカ粉末で、半導体封止材や電子回路基板のフィラーとして使用。絶縁性と熱伝導性を両立。
- 球状アルミナ
- 高熱伝導性フィラー。半導体封止材や放熱シートに用いられ、電子機器の放熱性能を向上。
- アセチレンブラック
- アセチレンを原料とする高純度カーボンブラック。リチウムイオン電池や導電性樹脂の導電助剤として使用。
- 電子回路基板
- 多層プリント配線板向けの材料・基板。高周波対応や高放熱タイプなど幅広いラインアップ。
- ファインセラミックス
- 耐熱性・耐摩耗性に優れたセラミック部品。半導体製造装置や産業機械に使用。
- 電子包装材料
- 電子部品の搬送・保存用テーピングやトレイ。静電対策や寸法精度に優れる。
- モノシランガス
- 半導体や太陽電池の成膜プロセスに用いられる高純度シランガス。子会社デナールシランが製造・販売。
- 粘着テープ・接着剤
- 産業用・民生用の粘着テープや接着剤。電子部品の仮固定や配線保護などに使用。
02ライフイノベーション準主力
医療・ヘルスケア分野向けに、ワクチンや診断薬、がん治療ウイルス製剤などを手掛ける。特に感染症迅速診断キットでは即時性が強み。臨床試薬分野も子会社カイノスの取得により強化。
- ワクチン
- インフルエンザワクチンなど、感染症予防用ワクチンの製造・販売。国内需要に対応。
- 抗原迅速診断キット
- イムノクロマト法を用いた感染症抗原検査キット。簡便・迅速な現場診断を可能にする。
- 臨床試薬
- 生化学検査や免疫検査に用いる試薬。子会社カイノスが開発・製造・販売。
- がん治療ウイルス製剤
- がん細胞を選択的に破壊するウイルスを用いた治療薬。テロメライシン等の開発。
03エラストマー・インフラソリューション準主力
クロロプレンゴム(汎用合成ゴム)、肥料・カーバイド、耐火物、コンクリート用特殊混和材などを供給。クロロプレンゴムは自動車部品や産業資材に、肥料は農業向け、特殊混和材はインフラ建設に使用。
- クロロプレンゴム世界シェア上位
- 耐油性・耐候性に優れた合成ゴム。自動車用ホース・ベルト、工業用ローラーなどに使用。
- 肥料
- 熔成リン肥、腐植酸肥料など、多様な肥料を製造。農業生産性向上に貢献。
- カーバイド
- アセチレンや窒素化合物の原料となる炭化カルシウム。溶接・鉄鋼業向け。
- 耐火物
- 高炉やセメントキルンなど高温設備用の耐火レンガ・キャスタブル。耐熱性・耐久性に優れる。
- 特殊混和材
- コンクリートの流動性や強度を向上させる混和材料。大規模構造物や高強度コンクリートに使用。
- ポリエチレン製コルゲート管
- 軽量で耐食性に優れた可撓管。排水管や電線管としてインフラ設備に使用。
04ポリマーソリューション準主力
スチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、透明樹脂など樹脂原料・成形材料を供給。自動車内外装、家電筐体、食品包装、ウィッグ用合成繊維など幅広い用途に対応。食品包装用シートや住設資材も手掛ける。
- スチレンモノマー
- ポリスチレンやABS樹脂の原料となる有機化合物。石油化学製品の基礎原料。
- ABS樹脂
- 耐衝撃性・加工性に優れた汎用エンプラ。自動車部品、家電、雑貨などに使用。
- SBC樹脂
- スチレン系熱可塑性エラストマー。粘着剤・アスファルト改質材や軟質樹脂用途。
- 透明樹脂
- MS樹脂(メチルメタクリレート・スチレン共重合樹脂)など、透明性と耐薬品性に優れる。光学部材や日用品に。
- ポバール
- ポリビニルアルコール。水溶性フィルムや紙力増強剤、接着剤原料。
- ウィッグ・ヘアピース用合成繊維
- 耐熱性・光沢に優れた特殊ポリマー繊維。人毛に近い質感を実現。
- 食品包装用シート
- PPやPSシートを使用した食品トレー・容器。バリア性や易開封性を付与。
05その他その他
プラントエンジニアリング事業、自社製品の卸売、電力供給事業など。グループ全体のサポートと新規事業開拓を担う。
製品と技術
溶融シリカと球状アルミナ:半導体パッケージのキーマテリアル
デンカの電子・先端プロダクツ部門の主力製品に、溶融シリカと球状アルミナがある。溶融シリカは高純度のシリカ粉末で、半導体封止材や電子回路基板のフィラーとして使用される。絶縁性と熱伝導性を両立し、半導体パッケージの信頼性向上に寄与する。球状アルミナは高熱伝導性フィラーで、半導体封止材や放熱シートに用いられ、電子機器の発熱対策に不可欠である。デンカは1971年に大牟田工場で溶融シリカの製造を開始し、以来半導体業界の微細化・高集積化に対応して品種を拡充してきた。海外ではシンガポールのデンカアドバンテックP.L.がこれらの材料を生産し、世界の半導体メーカーに供給している。2025年度はAI向け半導体需要の拡大により販売が好調で、同部門の営業利益は138億円と前年比51.5%増となった。今後は低誘電有機絶縁樹脂「スネクトン」との組み合わせで、高速通信基板向けソリューションも展開する。
アセチレンブラック:リチウムイオン電池から高圧ケーブルまで
アセチレンブラックは、アセチレンガスを原料とする高純度カーボンブラックである。導電性が高く、リチウムイオン電池の導電助剤として電極の性能を向上させるほか、導電性樹脂や高圧電力ケーブルの半導電層にも使用される。デンカは1942年に大牟田工場で製造を開始し、1980年にはシンガポールに生産子会社を設立してグローバル供給体制を構築した。2023年にはタイのSCGケミカルズとの合弁会社デンカSCGCアドバンストマテリアルズを設立し、生産能力を拡大している。2025年度の販売は、xEV向けは前年を下回ったものの、高圧ケーブル向けが伸長し全体で増収となった。同製品は電気自動車市場の変動に左右されやすい一方で、電力インフラ投資の増加により安定した需要が見込まれる。デンカはアセチレンブラックで長年の実績を持ち、品質と供給安定性で競争力を維持している。
クロロプレンゴム:国産化から米国事業の苦闘まで
クロロプレンゴムは耐油性・耐候性・耐熱性に優れた合成ゴムで、自動車用ホース・ベルト、工業用ローラー、建築用シーリング材など幅広い用途を持つ。デンカは1962年に国産化に成功し、青海工場で生産を続けてきた。2014年には米国子会社DPEを設立し、翌年DuPont社からクロロプレンゴム事業を譲受してグローバルプレイヤーとなった。しかし、米国工場の高コスト体質や市況悪化により収益は低迷。2025年5月にDPEの製造設備を無期限で暫定停止するに至った。これに伴い特別損失が発生したが、国内生産は継続しており、グループ全体の収益は改善傾向にある。クロロプレンゴム事業はデンカの歴史を象徴する製品であると同時に、海外事業の難しさを示す事例となった。今後は国内生産の効率化と、高付加価値グレードへのシフトが課題となる。
医療用診断キットとワクチン:感染症対策に貢献
デンカのライフイノベーション部門は、医療・ヘルスケア分野で重要な製品群を提供する。抗原迅速診断キットはイムノクロマト法を用いた感染症検査薬で、インフルエンザや新型コロナウイルスの簡便・迅速な現場診断を可能にする。ワクチン事業ではインフルエンザワクチンを製造・販売し、国内の予防接種需要に対応している。また、がん治療ウイルス製剤「テロメライシン」の開発も進めており、がん細胞を選択的に破壊する新たな治療法として期待される。2026年3月には臨床試薬メーカーのカイノスを子会社化し、生化学・免疫検査試薬のラインアップを強化した。2025年度の部門売上高は405億円と前期比減収だったが、検査キットの需要は感染症の流行状況に左右されるものの、基盤技術として確立している。デンカは遺伝子診断システムの研究もシンガポールで進めており、ポストコロナ時代の診断市場を見据えている。
スチレン系樹脂と透明樹脂:自動車・家電から日用品まで
ポリマーソリューション部門は、スチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、透明樹脂(MS樹脂など)、ポバール、ウィッグ用合成繊維など多岐にわたる樹脂製品を扱う。スチレンモノマーはポリスチレンやABS樹脂の基礎原料で、石油化学製品の一大品目。ABS樹脂は耐衝撃性と加工性に優れ、自動車内外装、家電筐体、雑貨などに使用される。SBC樹脂はスチレン系熱可塑性エラストマーで、粘着剤やアスファルト改質材に利用。透明樹脂MS樹脂は光学部材や日用品に用いられる。また、ポバールは水溶性フィルムや紙力増強剤の原料として需要がある。デンカはこれら樹脂の多くを国内で生産し、シンガポール子会社でもMS樹脂やSBC樹脂を製造。2025年度は原燃料価格下落に伴う販売価格見直しや出荷数量増により、営業利益は35億円と前期比約3倍に増加した。しかし、収益性向上にはさらなる構造改革が必要とされ、2027年4月をめどにスチレン関連事業の分社化が検討されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア上位溶融シリカ世界トップクラスのシェア電子・先端プロダクツ
- 世界シェア上位クロロプレンゴム世界トップクラスの生産量エラストマー・インフラソリューション
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
化学大手として多角化、収益力回復途上
デンカは、セメント・化学・電子部品など幅広い事業を展開する化学メーカーです。同社は独自の技術を活かし、塩化ビニルや電子材料などで強みを持ちますが、近年は市況悪化やコスト高の影響で収益が低迷していました。しかし2025年3月期には営業利益率3.6%から2026年3月期には6.82%へ改善が見込まれ、回復基調にあります。同業のクラレや東洋紡と比較すると、デンカは機能性化学品から汎用品までバランスよく事業を構成している一方、収益性で劣る部分もあります。今後の成長には高付加価値製品の拡大とコスト構造改革が鍵となります。
強み
- セメント、化学、電子など多岐にわたる事業を展開し、リスク分散が図られている。
- 無機・有機材料の技術を活用し、競争力のある製品を開発。
- 2026年3月期の営業利益率6.82%と改善傾向にあり、今後の業績拡大が期待される。
- 大手化学メーカーとして安定した財務体質を維持。
課題
- 営業利益率は同業他社と比べ低く、収益性の向上が課題。
- 景気や原料価格の変動を受けやすく、業績が不安定。
- 低収益事業の整理や選択と集中が進まず、成長投資が限定的。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字がデンカ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4118カネカ | 3,887億円 | 12.4倍 |
| 2 | 7966リンテック | 3,878億円 | 20.2倍 |
| 3 | 4208UBE | 3,740億円 | 14.3倍 |
| 4 | 3401帝人 | 3,497億円 | — |
| 5 | 4272日本化薬 | 3,320億円 | 12.9倍 |
| 6 | 4061デンカ | 2,862億円 | 17.7倍 |
| 7 | 4043トクヤマ | 2,845億円 | 12.8倍 |
| 8 | 4206アイカ工業 | 2,819億円 | 15.1倍 |
| 9 | 5384フジミインコーポレーテッド | 2,639億円 | 27.0倍 |
| 10 | 4634artience | 2,544億円 | 12.9倍 |
| 11 | 7826フルヤ金属 | 2,455億円 | 14.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 49件
1916年:カーバイド製造で創業、証券取引所に株式を公開
デンカの起源は1916年9月、東京・大阪の両株式取引所で株式定期売買を開始したことにさかのぼる。同年10月、福岡県大牟田工場でカーバイドと石灰窒素の製造を開始した。カーバイドはアセチレンガスの原料となり、溶接や化学工業に不可欠な物質である。続いて1921年12月、新潟県青海工場でもカーバイド生産を始め、生産能力を拡大した。この時期の主力製品はカーバイドと石灰窒素(肥料)であり、日本の重化学工業化の基盤を支えた。1949年5月には東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場し、翌年には福岡証券取引所にも上場、企業としての基盤を固めた。創業から約30年、事業の核は無機化学製品にあり、後の多角化の出発点となった。
1942年から1960年代:アセチレンブラックとクロロプレンゴムの展開
1942年1月、大牟田工場でアセチレンブラックの製造を開始した。これはアセチレンを原料とする高純度カーボンブラックで、後にリチウムイオン電池の導電助剤として重要な製品となる。戦後、1955年には樹脂加工会社東洋化学に資本参加し、樹脂分野への進出を図った。1962年には大きな技術的飛躍があった。6月、青海工場田海地区にクロロプレン工場を完成させ、国産クロロプレンゴムの製造に成功した。クロロプレンゴムは耐油性・耐候性に優れた合成ゴムで、自動車部品や産業資材に広く使われる。同年11月にはデンカ石油化学工業を設立し、ポリスチレンなどの樹脂・化成品事業に参入。1965年には肥料メーカー日之出化学工業の経営権を取得、1966年には機能・加工製品事業を開始するなど、事業の多角化が本格化した。
1970年代から1980年代:高機能材料へのシフトと国際展開
1968年4月に販売を開始した特殊混和材「デンカCSA」は、コンクリートの収縮を補償する材料で、インフラ需要を捉えて成長した。1971年4月、大牟田工場で溶融シリカの製造を開始。高純度シリカ粉末は半導体封止材のフィラーとして後に重要な収益源となる。1975年には渋川工場で高性能接着剤「ハードロック」を製造開始、1980年にはシンガポールに初の海外生産子会社デンカシンガポールP.L.を設立しアセチレンブラックの現地生産に乗り出した。1985年には電子基板「HITTプレート」の製造を開始、エレクトロニクス分野を強化。1987年にはモノシランガスの合弁会社デナールシランを設立、半導体製造用ガス事業に参入した。この時期、事業は無機化学から電子材料・機能性樹脂へと重心を移し、海外拠点の建設も進んだ。
1990年代から2000年代:事業統合とグループ再編
1990年代は競争激化を受け、複数の事業で統合が進んだ。1992年、住友化学との合弁で千葉スチレンモノマーを設立(2014年清算)。1996年には塩化ビニール事業を東ソー・三井東圧化学と統合し大洋塩ビを設立。1999年にはポリスチレン事業を新日鐵化学・ダイセル化学と統合し東洋スチレンに移管。これにより主力製品の事業基盤を強化した。2002年には東洋化学を完全子会社化、2003年には同社を吸収合併。2006年には中国蘇州に電化精細材料を設立、中国市場への本格進出を図った。2008年にはデンカ生研を完全子会社化し、医療分野をグループ内に取り込んだ。2009年にはシンガポールに地域統括持株会社を設立、アジア事業を統括する体制を整えた。この20年間で、グループの事業ポートフォリオは整理・集約が進み、総合化学メーカーとしての姿を確立した。
2015年:商号変更と米国クロロプレンゴム事業への挑戦
2015年10月、社名を「電気化学工業」から「デンカ株式会社」に変更した。これはグローバルブランドの統一と、化学メーカーとしての革新性を強調する狙いがあった。同年、三井物産との共同出資で米国子会社デンカパフォーマンスエラストマーLLC(DPE)を設立し、2015年10月にはDuPont社からクロロプレンゴム事業を譲受。米国での生産拠点を獲得し、世界市場でのシェア拡大を目指した。しかし、その後DPEは高コスト構造に悩み、収益を圧迫。2025年5月には製造設備を無期限で暫定停止するに至った。この決断は、ポートフォリオ変革の最優先事項として位置づけられ、特別損失の計上や資産売却の検討が行われた。商号変更と米国進出は、デンカがグローバル企業への脱皮を目指した象徴的な出来事だが、同時に大きな経営課題を抱えることとなった。
2023年以降:Mission 2030と構造改革の断行
デンカは2023年度から8カ年の経営計画「Mission 2030」を開始したが、急激な事業環境悪化により早期の業績立て直しが必要となった。2025年度は「ポートフォリオ変革の加速」と「稼ぐ力の回復」を掲げ、不採算事業の整理を断行した。2025年6月にセメント生産を停止、2026年3月には大船工場を閉鎖しカラリヤンフィルム・テープ事業から撤退、シンガポール子会社へ合繊かつら用原糸を集約した。また、2027年4月をめどにスチレン関連事業の分社化を検討すると発表。一方、成長分野への投資も進め、2026年3月には臨床検査薬メーカーカイノスを子会社化した。コストダウンプロジェクトでは効果額が2025年度に37億円まで拡大。その結果、2026年3月期の営業利益は262億円と前期比82%増加し、計画目標の250億円を上回った。フェーズ2(2026-2028年度)では営業利益過去最高更新とROE8%を目標に掲げ、成長ドライバーとしてICT & Energy、Healthcare、Sustainable Livingの三つを定義している。
年表49件を開く
1910年代
- 1916年9月東京株式取引所、大阪株式取引所で当社株式定期売買を開始
- 1916年10月大牟田工場(福岡県)にてカーバイド、石灰窒素の製造開始
1920年代
- 1921年12月青海工場(新潟県)にてカーバイドの製造開始
1940年代
- 1942年1月大牟田工場にてアセチレンブラックの製造開始
- 1949年5月上場東京・大阪・名古屋各証券取引所に株式上場(翌1950年1月福岡証券取引所に株式上場)
1950年代
- 1955年7月M&A樹脂加工会社東洋化学㈱に資本参加(2003年4月当社に合併)
- 1958年10月M&A群馬化学㈱を設立(1973年10月当社に合併し、渋川工場とする)
1960年代
- 1962年5月東京都町田市に中央研究所(現・デンカイノベーションセンター)完成
- 1962年6月青海工場田海地区にクロロプレン工場完成(国産クロロプレンゴムの製造に成功)
- 1962年11月M&Aポリスチレン等樹脂・化成品の製造会社デンカ石油化学工業㈱を設立(1974年4月当社に合併し、千葉工場とする)
- 1963年5月高圧ガスの製造・販売会社西日本高圧瓦斯㈱に資本参加(2024年6月 資本解消)
- 1965年8月肥料製造会社日之出化学工業㈱の経営権を取得(現・連結子会社)
- 1966年10月機能・加工製品事業開始(デンカポリマー㈱現・連結子会社)
- 1968年4月特殊混和材「デンカCSA」販売開始。以降各種特殊混和材事業拡大
1970年代
- 1971年4月デンカエンジニアリング㈱を設立(現・連結子会社)
- 1971年4月大牟田工場にて溶融シリカの製造開始
- 1972年9月山富商事㈱(現YKアクロス㈱)に資本参加
- 1975年9月渋川工場にて高性能接着剤「ハードロック」製造開始
- 1976年6月M&Aモノクロル酢酸の製造・販売の合併会社デナック㈱を設立
- 1979年7月商号変更東京芝浦電気㈱(現㈱東芝)より同社所有の東芝化学工業㈱の株式を譲受(1982年1月デンカ生研㈱と商号変更。)
1980年代
- 1980年9月アセチレンブラック製造のためシンガポールにデンカシンガポールP.L.設立(現・連結子会社)
- 1985年6月渋川工場にて電子基板「HITTプレート」製造開始
- 1987年10月モノシランガス製造・販売の合弁会社デナールシラン㈱設立(現・連結子会社)
- 1989年12月溶融シリカ製造のためシンガポールにデンカアドバンテックP.L.設立(現・連結子会社)
1990年代
- 1992年1月住友化学工業㈱(現住友化学㈱)との合弁会社千葉スチレンモノマー㈲設立(2014年3月清算)
- 1996年1月M&A塩化ビニール事業を東ソー㈱および三井東圧化学㈱(現三井化学㈱)と事業統合(合弁会社大洋塩ビ㈱)
- 1998年8月東洋化学㈱が金属雨どい製造会社中川テクノ㈱(現デンカアステック㈱)に資本参加
- 1999年4月M&Aポリスチレン事業を新日鐵化学㈱(現日鉄ケミカル&マテリアル㈱)およびダイセル化学工業㈱(現㈱ダイセル)と事業統合。合弁会社である東洋スチレン㈱(現・連結子会社)に移管
- 1999年12月上場デンカ生研㈱が日本証券業協会の店頭登録銘柄に指定(2004年12月にジャスダック証券取引所に株式を上場、2008年3月に上場廃止)
2000年代
- 2001年7月コンクリート構造物の補修事業会社㈱デンカリノテックを設立
- 2002年10月M&A東洋化学㈱を株式交換により完全子会社化
- 2003年3月上場大阪・名古屋・福岡各証券取引所の株式上場を廃止
- 2003年4月M&A東洋化学㈱を吸収合併
- 2003年7月デンカアヅミン㈱を設立(現・連結子会社)
- 2006年1月電化精細材料(蘇州)有限公司を設立(現・連結子会社)
- 2007年10月商号変更連結子会社のデンカ化工㈱運営の伊勢崎工場を当社直接運営体制に変更
- 2008年4月M&Aデンカ生研㈱を株式交換により完全子会社化
- 2009年4月M&Aアジア地域統括持株会社としてデンカケミカルズホールディングスアジアパシフィックP.L.を設立(2009年6月にデンカシンガポールP.L.およびデンカアドバンテックP.L.を同社の子会社化。現・連結子会社)
2010年代
- 2013年12月塩化ビニル製粘着テープ「ビニテープ」製造のため、ベトナムにデンカアドバンストマテリアルズベトナムCO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
- 2014年12月アメリカに三井物産㈱との共同出資会社デンカパフォーマンスエラストマーLLCを設立(2015年10月に同社がDuPont社よりクロロプレンゴム事業を譲受、現・連結子会社)
- 2015年8月ドイツのノマッド社より同社が保有するバイオ医薬品研究開発企業アイコンジェネティクスGmbHの全株式のうち、51%を譲受(現・連結子会社)
- 2015年10月商号変更商号を「デンカ株式会社」に変更
- 2017年8月M&AアイコンジェネティクスGmbHを完全子会社化
- 2019年6月「監査等委員会設置会社」へ移行
2020年代
- 2020年4月M&Aデンカ生研㈱を吸収合併
- 2021年4月商号変更吸収分割により住設関連事業を中川テクノ㈱に承継させ、デンカアステック㈱(現・連結子会社)へ商号変更
- 2023年3月吸収分割によりセメント販売事業をTDセメント販売㈱に承継
- 2023年10月アセチレンブラック製造のためタイにSCG CHEMICALS PUBLIC CO.,LTD.との合弁会社デンカSCGCアドバンストマテリアルズCO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
- 2026年3月上場㈱カイノスを株式公開買付けにより子会社化(現・連結子会社)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益2027年3月期まで350億円
- 営業利益2028年3月期まで400億円
- 営業利益2029年3月期まで450億円
- ROE2027年3月期~2029年3月期のいずれかまで8.0%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
フェーズ2で稼ぐ力再構築と基盤固め
2026~28年度をフェーズ2と位置づけ、収益力回復とROE8%達成を目指す。事業領域ごとに「成長ドライバー」「安定成長」「キャッシュカウ」の方向性を明確化し、戦略的拡大・投資回収・効率改善でメリハリをつける。
- 02
ICT&Energyでサーマルマネジメント強化
AIや電力インフラ市場向けに、当社が強みとするサーマルマネジメント分野のキーマテリアルを供給。トップシェアを維持しつつ最先端分野でのデファクトスタンダード化を目指す。
- 03
Healthcareでアライアンスを活用した成長
診断薬事業の安定成長を基盤に、M&Aや協業を通じて業界のアライアンス形成をリードする。カイノス社の子会社化でシナジーを早期実現し、事業拡大を図る。
- 04
不採算事業の整理と構造改革の断行
米国クロロプレンゴム事業の設備停止、セメント生産終了、フィルム・テープ事業撤退などを完了。スチレン関連事業は分社化を検討し、ポートフォリオ変革を加速する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で6,454人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は756万円で、9期前と比べて+6.9%。平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は16.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 5,816 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 5,944 | — |
| 2019年3月 | 707 | 40.6 | 17.1 | 6,133 | — |
| 2020年3月 | 724 | 40.7 | 17.1 | 6,316 | — |
| 2021年3月 | 704 | 40.5 | 16.5 | 6,351 | — |
| 2022年3月 | 732 | 40.8 | 16.8 | 6,358 | — |
| 2023年3月 | 768 | 40.7 | 16.4 | 6,406 | — |
| 2024年3月 | 767 | 40.7 | 16.1 | 6,514 | — |
| 2025年3月 | 752 | 40.6 | 16.0 | 6,542 | 220 |
| 2026年3月 | 756 | 40.8 | 16.4 | 6,454 | 406 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社30社(国内 15 / 海外 15、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。
- 海外デンカケミカルズ ホールディングス アジアパシフィックPte.Ltd. (注)2シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外デンカシンガポールPte.Ltd. (注)2.3シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外デンカアドバン テックPte.Ltd. (注)3シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 国内デナールシラン㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権51.0%
- 海外電化精細材料(蘇州)有限公司中国 江蘇省蘇州市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外電化電子材料(大連)有限公司中国 遼寧省大連市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外デンカアドバンストマテリアルズベトナム CO.,LTD. (注)3ベトナム フンイエン省 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外デンカSCGCアドバンストマテリアルズCO.,LTD. (注)2.3タイ ラヨーン県 · 連結子会社議決権60.0%
- 国内㈱カイノス(注)5東京都文京区 · 連結子会社議決権73.4%
- 国内デンカパフォーマンスエラストマーLLC (注)2.3アメリカ ルイジアナ州 · 連結子会社議決権70.0%
- 国内日之出化学工業㈱京都府舞鶴市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内デンカアヅミン㈱岩手県花巻市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
- 電化無機材料(天津)有限公司中国 天津市100%
- デンカインフラストラクチャーマレーシアSdn.Bhd.(注)3マレーシア セランゴール州100%
- デンカコンストラクションソリューションズマレーシアSdn.Bhd.(注)3マレーシア セランゴール州100%
- ピーティーヒッサントレーディングインドネシア(注)3インドネシア ジャカルタ100%
- デンカポリマー㈱東京都江東区100%
- デンカアステック㈱東京都港区100%
- 東洋スチレン㈱(注)2,4東京都港区65%
- 電化(上海)管理有限公司中国 上海市100%
- デンカケミカルズG.m.b.Hドイツ デュッセルドルフ100%
- デンカエンジニアリング㈱千葉県市原市100%
- YKアクロス㈱(注)2東京都港区78%
- 亜克洛斯商貿(上海)有限公司(注)3中国 上海市100%
- 台湾超碩股份有限公司(注)3台湾 新竹市100%
- ㈱デンカリノテック東京都中央区49%
- 湘南積水工業㈱千葉県佐倉市30%
- デナック㈱東京都千代田区50%
- 十全化学㈱富山県富山市50%
- 黒部川電力㈱東京都千代田区50%
- 調達44.3億円グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの開発革新的カーボンネガティブコンクリートの材料・施工および利用技術の開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-24
- 調達7.2億円グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの品質管理・固定量評価手法に関する技術開発革新的カーボンネガティブコンクリートの品質管理・CO2固定量の評価技術の開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-23
- 調達5,400万円カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発遺伝子組換え植物を利用した大規模有用物質生産システムの実証開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-04
- 調達500万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム単粒子解析を活用したレーザー照明用蛍光体の開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-30
- 補助金225万円化学肥料原料調達支援緊急対策事業農林水産省 · 2022-10-06
- 補助金110万円令和2年度医療施設運営費等補助金(WHO事前認証及び推奨の取得並びに途上国向けWHO推奨機器要覧掲載推進事業)厚生労働省 · 2021-03-30
- 補助金70万円令和3年度医療施設運営費等補助金(WHO事前認証等事業)厚生労働省 · 2022-02-24
- 補助金49万円令和4年度医療施設等運営費補助金(医療国際展開推進等事業(WHO事前認証取得等及び国際公共調達推進事業))厚生労働省 · 2022-12-13
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は3,842億円、営業利益は262億円。前期と比べると減収増益で、売上が-4.0%、利益が+81.9%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,500億円 | 3,842億円 |
| 営業利益 | 300億円 | 262億円 |
| 純利益 | 160億円 | 157億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は970億円、営業利益は110億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.5%、営業利益は+292.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 989 | — | — | 40 |
| 2024年1Q | 878 | 28 | 3.2 | 23 |
| 2024年2Q | 1,036 | 77 | 7.4 | 43 |
| 2024年3Q | 1,014 | 21 | 2.1 | −30 |
| 2024年4Q | 965 | — | — | 83 |
| 2025年2Q | 1,991 | 94 | 4.7 | 34 |
| 2025年4Q | 2,012 | 50 | 2.5 | −157 |
| 2026年2Q | 1,967 | 97 | 4.9 | 39 |
| 2026年4Q | 1,875 | 165 | 8.8 | 118 |
| 2027年1Q | 970 | 110 | 11.3 | 28 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は3,416億円から3,842億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は6.8%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 塩化ビニル製粘着テープ「ビニテープ」製造のため、ベトナムにデンカアドバンストマテリアルズベトナムCO.,LTD.を設立(現・連結子会社) | |||||
| 2013年3月 | 3,416 | — | 178 | — | 113 |
| アメリカに三井物産㈱との共同出資会社デンカパフォーマンスエラストマーLLCを設立(2015年10月に同社がDuPont社よりクロロプレンゴム事業を譲受、現・連結子会社) | |||||
| 2014年3月 | 3,768 | — | 206 | — | 136 |
| 商号を「デンカ株式会社」に変更 | |||||
| 2015年3月 | 3,840 | — | 243 | — | 190 |
| 2016年3月 | 3,699 | — | 270 | — | 195 |
| アイコンジェネティクスGmbHを完全子会社化 | |||||
| 2017年3月 | 3,626 | — | 232 | — | 181 |
| 2018年3月 | 3,956 | — | 315 | — | 230 |
| 2019年3月 | 4,131 | — | 328 | — | 250 |
| デンカ生研㈱を吸収合併 | |||||
| 2020年3月 | 3,808 | — | 300 | — | 227 |
| 吸収分割により住設関連事業を中川テクノ㈱に承継させ、デンカアステック㈱(現・連結子会社)へ商号変更 | |||||
| 2021年3月 | 3,544 | — | 321 | — | 228 |
| 2022年3月 | 3,848 | — | 365 | — | 260 |
| アセチレンブラック製造のためタイにSCG CHEMICALS PUBLIC CO.,LTD.との合弁会社デンカSCGCアドバンストマテリアルズCO.,LTD.を設立(現・連結子会社) | |||||
| 2023年3月 | 4,076 | — | 280 | — | 128 |
| 2024年3月 | 3,893 | — | 55 | — | 119 |
| 2025年3月 | 4,003 | 144 | 76 | 3.6 | −123 |
| ㈱カイノスを株式公開買付けにより子会社化(現・連結子会社) | |||||
| 2026年3月 | 3,842 | 262 | 193 | 6.8 | 157 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高3,842億円のうち、営業利益として残るのは262億円で6.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は157億円、売上の4.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.5%2,899億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.7%680億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.8%262億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが362億円、投資CFが−450億円で、差し引きのフリーCFは−88億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は353億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 402 | −259 | −128 | 143 | 107 |
| 2014年3月 | 272 | −267 | −33 | 5 | 82 |
| 2015年3月 | 356 | −274 | −74 | 82 | 92 |
| 2016年3月 | 440 | −350 | −73 | 90 | 118 |
| 2017年3月 | 396 | −223 | −193 | 173 | 102 |
| 2018年3月 | 488 | −293 | −159 | 195 | 141 |
| 2019年3月 | 327 | −262 | −84 | 65 | 139 |
| 2020年3月 | 420 | −363 | 95 | 57 | 292 |
| 2021年3月 | 406 | −370 | −67 | 36 | 259 |
| 2022年3月 | 426 | −368 | −123 | 58 | 202 |
| 2023年3月 | 89 | −283 | 184 | −194 | 202 |
| 2024年3月 | 363 | −226 | 7 | 137 | 354 |
| 2025年3月 | 186 | −596 | 401 | −410 | 370 |
| 2026年3月 | 362 | −450 | 76 | −88 | 353 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は6,810億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,388億円で、自己資本比率は45.6%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 4,154 | 1,807 | 2,347 | 43.1 |
| 2014年3月 | 4,313 | 1,895 | 2,418 | 43.5 |
| 2015年3月 | 4,456 | 2,108 | 2,348 | 46.9 |
| 2016年3月 | 4,439 | 2,161 | 2,278 | 47.7 |
| 2017年3月 | 4,549 | 2,275 | 2,274 | 49.1 |
| 2018年3月 | 4,738 | 2,428 | 2,310 | 50.5 |
| 2019年3月 | 4,838 | 2,505 | 2,333 | 51.0 |
| 2020年3月 | 5,014 | 2,540 | 2,474 | 50.0 |
| 2021年3月 | 5,260 | 2,700 | 2,560 | 50.8 |
| 2022年3月 | 5,576 | 2,921 | 2,655 | 51.7 |
| 2023年3月 | 5,922 | 3,004 | 2,918 | 50.1 |
| 2024年3月 | 6,162 | 3,169 | 2,993 | 49.9 |
| 2025年3月 | 6,555 | 3,083 | 3,472 | 45.2 |
| 2026年3月 | 6,810 | 3,388 | 3,422 | 45.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中78位あたり、逆に低いのは売上成長率で203社中172位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,232で、1年前と比べて+48.1%。過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.7倍 |
| PER (会社予想) | 17.4倍 |
| PBR | 0.90倍 |
| 配当利回り | 3.09% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月15日の4095円をピークに下落し、7月29日には3255円まで落ち込みました。その後は3500円前後で推移し、8月21日は3380円で引けています。25日移動平均線(3550円)を約5%下回り、75日線(3939円)からは約14%乖離しており、短期的な下落トレンドにあります。52週高値(4692円)からは約28%下落し、200日線(3376円)付近で下値が意識されています。出来高は8月7日に280万株と膨らみ、売り圧力が強まった場面もありました。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)。
PERは18.56倍で業界平均17.76倍を僅かに上回るが、PBRは0.94倍と1倍を下回り、配当利回り2.96%は平均2.66%を上回る。ROEは5.2%と低く、PBRの低さは収益性の低さを反映している可能性がある。配当性向が242.8%と極めて高く、無理な配当を維持している懸念がある。割安とも割高とも言い切れず、収益力と配当の持続性を踏まえるとほぼ妥当と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.7倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 17.4倍 | — |
| PBR | 0.90倍 | 1.41倍 |
| ROE | 5.2% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2025年3月期は原材料高や需要減で赤字転落。しかし2026年3月期は収益改善見込みで、株価は過去1年で大きく上昇。強気派は高機能材料の需要回復と構造改革による収益改善に注目、弱気派はセメント事業の市況低迷と化学業界の需給悪化を懸念。
- 収益改善見込み
2026年3月期は営業利益率6.8%に回復予想。
- 高機能材料の需要
半導体・電子分野で先端材料の需要が堅調。
- 株価の上昇
過去1年で73%上昇し、市場の期待が高い。
- 2026年3月期は最終黒字転換で利益回復局面通年影響強
純損益が前期▲123億円から157億円に。改善額280億円は時価総額の約9%に相当。
- 営業利益262億円と前期比82%の大幅増益通年影響中
営業利益は144億円→262億円。営業利益率3.6%から6.82%に改善。
- PBR0.99倍で自社株買いなどの資本政策余地次回株主総会影響中
PBR0.99倍・ROE5.2%。株主還元策が発表されれば評価修正の余地。
- 配当利回り2.8%に支えられた下値抵抗力継続影響弱
配当利回り2.8%と1年で73%高の上昇局面。需給面でのサポート。
- 直近の赤字
2025年3月期は最終赤字を計上。
- セメント市況
国内建設需要の低迷やコスト増が懸念。
- 一時的な上昇
株価上昇の反動で割高感がある。
- 前期に最終赤字123億円、収益変動の大きさ通年影響強
2025年3月期純損益は▲123億円。化学市況悪化で赤字転落した実績。
- 2026年3月期は売上高3842億円と減収継続通年影響中
売上高は4003億円→3842億円と4%減。増益は採算改善頼み。
- ROE5.2%と資本効率の低さがPBR1倍割れ継続影響中
ROE5.2%はPBR0.99倍の背景。改善策が不透明なら株価重し。
- 営業利益率6.82%と収益力の弱さ通年影響弱
営業利益率は6.82%で化学業界の高収益企業と差。採算改善余地が焦点。
- 営業利益率
- 収益改善が続くかどうかの重要指標。
- 電子材料の売上高
- 高機能材料の需要動向を反映。
- セメント出荷量
- 市況判断のための主要指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.09%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 70 | — | 52.0 |
| 2018年3月 | 65 | −7.1 | 55.2 |
| 2019年3月 | 120 | 84.6 | 54.5 |
| 2020年3月 | 125 | 4.2 | 68.3 |
| 2021年3月 | 125 | 0.0 | 20.3 |
| 2022年3月 | 145 | 16.0 | 78.4 |
| 2023年3月 | 100 | −31.0 | 99.7 |
| 2024年3月 | 100 | 0.0 | 116.9 |
| 2025年3月 | 100 | 0.0 | — |
| 2026年3月 | 100 | 0.0 | 242.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ41,588人。区分でいちばん多いのは金融機関で46.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.4%を占め、残る49.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 46.8 | 46.8 | 45.7 | 43.4 | 41.6 | 46.0 |
| 個人・その他 | 18.1 | 20.5 | 23.8 | 29.4 | 32.1 | 26.2 |
| 外国法人 | 26.9 | 23.8 | 22.1 | 19.6 | 19.7 | 20.8 |
| 事業法人 | 6.4 | 6.6 | 5.5 | 5.7 | 4.6 | 4.4 |
| 自己株式 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 2.6 |
| 証券会社 | 1.9 | 2.3 | 2.9 | 1.9 | 1.9 | 2.5 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 17.79 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 12.52 |
| 03 | みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行 | 3.63 |
| 04 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 3.02 |
| 05 | 大樹生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 2.69 |
| 06 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 2.46 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口4) | 2.22 |
| 08 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.79 |
| 09 | デンカ従業員持株会 | 1.79 |
| 10 | JPモルガン証券株式会社 | 1.43 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告10.23%+1.03pt
- 2026-07-03野村證券株式会社新規の大量保有報告0.22%-11.50pt
- 2026-07-03野村證券株式会社新規の大量保有報告0.11%-0.11pt
- 2026-06-26株式会社みずほ銀行新規の大量保有報告3.63%
- 2026-06-05野村證券株式会社新規の大量保有報告0.05%+0.05pt
- 2026-04-22株式会社みずほ銀行新規の大量保有報告3.63%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+671%、1株純資産は14期で+856%。直近期のROEは5.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 24 | 377 | 6.4 | 14.1 | 69.7 |
| 2014年3月 | 145 | 2,014 | 7.4 | 12.2 | 45.5 |
| 2015年3月 | 207 | 2,280 | 9.6 | 11.4 | 44.5 |
| 2016年3月 | 215 | 2,367 | 9.3 | 10.8 | 54.8 |
| 2017年3月 | 205 | 2,526 | 8.3 | 14.1 | 52.0 |
| 2018年3月 | 262 | 2,728 | 10.0 | 13.6 | 55.2 |
| 2019年3月 | 286 | 2,839 | 10.3 | 11.1 | 54.5 |
| 2020年3月 | 263 | 2,907 | 9.1 | 8.7 | 68.3 |
| 2021年3月 | 264 | 3,102 | 8.8 | 16.7 | 20.3 |
| 2022年3月 | 302 | 3,345 | 9.4 | 11.3 | 78.4 |
| 2023年3月 | 148 | 3,438 | 4.4 | 18.5 | 99.7 |
| 2024年3月 | 139 | 3,569 | 4.0 | 16.9 | 116.9 |
| 2025年3月 | −143 | 3,437 | −4.1 | — | — |
| 2026年3月 | 182 | 3,605 | 5.2 | 19.4 | 242.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額352百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 今井俊夫 | 代表取締役会長 | 67 | 192 |
| 石田郁雄 | 代表取締役社長 | 64 | 71 |
| 林田りみる | 取締役 財務戦略担当(CFO)サプライチェーン担当(CSCO)経理部、財務戦略部、コーポレートコミュニケーション部、資材部、物流統括部 担当 | 65 | 98 |
| 香坂昌信 | 取締役 技術統括(CTO)生産技術部門、新事業開発部門 統括 技術企画部、サステナビリティー推進部、デジタル戦略部 担当 | 63 | 9 |
| 中田るみ子 | 取締役 | 70 | — |
| 内田瑞宏 | 取締役 常勤監査等委員 | 64 | 77 |
| 木下俊男 | 取締役 監査等委員 | 77 | — |
| 山本明夫 | 取締役 監査等委員 | 74 | — |
| 的場美友紀 | 取締役 監査等委員 | 53 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 184 | 63 | 26 | 274 | 39 |
| 取締役(社内) | 4 | 78 | — | — | 78 | 20 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,863字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,900字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,089字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,075字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第167期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-17
- 半期報告書半期報告書-第167期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第166期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-19
- 半期報告書半期報告書-第166期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第165期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-20
- 四半期報告書四半期報告書-第165期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第165期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第165期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第164期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-22
- 四半期報告書四半期報告書-第164期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第164期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第164期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-08
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