本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

デンカ

Denka Company Limited4061 · Prime · 化学

電子材料から医薬、ゴム・肥料まで多角化する総合化学メーカー。機能性材料で存在感。

概要

デンカ(旧称電気化学工業)は、1916年にカーバイド製造から創業した総合化学メーカーである。半導体封止材向け溶融シリカやリチウムイオン電池導電助剤のアセチレンブラック、クロロプレンゴム、感染症迅速診断キットなど、電子材料・医療・インフラ・樹脂と幅広いポートフォリオを持つ。2026年3月期の連結売上高は3,842億円、従業員は6,454人。東京証券取引所プライム市場に上場する。

四つの事業セグメントが支える多角経営

デンカグループは「電子・先端プロダクツ」「ライフイノベーション」「エラストマー・インフラソリューション」「ポリマーソリューション」の四つの報告セグメントで構成される。電子・先端プロダクツ部門は溶融シリカ、球状アルミナ、アセチレンブラック、電子回路基板などを手掛け、AI関連や電力インフラ向け需要が拡大している。ライフイノベーション部門はワクチン、抗原迅速診断キット、臨床試薬、がん治療ウイルス製剤を扱い、2026年3月には臨床検査薬メーカーのカイノスを子会社化した。エラストマー・インフラソリューション部門はクロロプレンゴム、肥料、カーバイド、耐火物、コンクリート用特殊混和材を供給する。ポリマーソリューション部門はスチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、透明樹脂、食品包装用シートなどを生産する。このほか、プラントエンジニアリングや卸売、電力供給を担うその他部門がある。57の子会社と11の関連会社からなるグループ全体で、川上から川下まで一貫した事業を展開している。

収益構造と財務体質の変化

2026年3月期の連結売上高は3,842億円(前期比4.0%減)、営業利益は262億円(同82.0%増)と増益に転じた。主因は電子・先端プロダクツ部門の好調と、米国クロロプレンゴム子会社の操業暫定停止による損失圧縮である。部門別では電子・先端が1,044億円(営業利益138億円)と増収増益、ライフイノベーションは405億円(営業利益62億円)と減益、エラストマー・インフラは975億円(営業利益0.68億円)と赤字から黒字転換、ポリマーソリューションは1,241億円(営業利益35億円)と増益となった。自己資本比率は45.6%に改善し、1株当たり純資産は3,604円。営業キャッシュ・フローは361億円の収入に対し、投資支出が450億円に上り、フリー・キャッシュ・フローはマイナスとなった。経営計画「Mission 2030」のフェーズ2では、営業利益の過去最高益更新とROE8%を目標に掲げる。

シンガポール・中国・米国に広がる生産拠点

デンカの生産拠点は国内の大牟田工場(福岡)、青海工場(新潟)、渋川工場(群馬)、千葉工場などに加え、海外にも広がる。シンガポールにはアセチレンブラックを製造するデンカシンガポールP.L.と、溶融シリカ・球状アルミナを生産するデンカアドバンテックP.L.があり、東南アジア向けの供給基地となっている。中国では電化精細材料(蘇州)が電子部品包装材料を、電化無機材料(天津)が特殊混和材を製造する。ベトナムのデンカアドバンストマテリアルズベトナムは粘着テープや包装材料を生産する。2014年には米国三井物産との共同出資でデンカパフォーマンスエラストマーLLCを設立し、クロロプレンゴム事業を拡大したが、2025年5月に製造設備を暫定停止した。タイにはSCGケミカルズとの合弁でアセチレンブラック製造会社を設立、2023年より稼働している。これらの海外子会社は地域統括持株会社デンカケミカルズホールディングスアジアパシフィックP.L.の傘下に置かれている。

研究開発と技術基盤の核

デンカの研究開発の中核は、1962年に東京都町田市に完成した中央研究所(現デンカイノベーションセンター)である。ここでは有機・無機・バイオの三つの技術基盤を融合し、新製品創出を狙う。主要な成果として、1971年に大牟田工場で開始した溶融シリカの製造技術や、1962年のクロロプレンゴム国産化、1975年の高性能接着剤「ハードロック」、1985年の電子基板「HITTプレート」などがある。近年では低誘電有機絶縁樹脂「スネクトン」や高信頼性放熱プレート「アルシンク」を開発し、AI・半導体向けに販売を伸ばしている。またシンガポールのデンカライフイノベーションリサーチP.L.では遺伝子診断システムの研究を進める。2020年代に入り、コストダウンプロジェクトを全社で展開し、2025年度には効果額37億円を実績化した。研究開発費は非開示だが、経営方針では「浸み出し戦略」により既存事業周辺の潜在ニーズを掘り起こす方針を示している。

業界の中での役割は多岐にわたる産業向けの機能性材料・化成品を供給する総合化学メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,842億円
営業利益
262億円
営業利益率
6.8%
純利益
157億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本2,143億円55.8%
アジア1,060億円27.6%
その他639億円16.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子・先端プロダクツ主力

半導体製造プロセスや電子部品実装に用いる高機能材料を供給。溶融シリカや球状アルミナは半導体封止材や回路基板のフィラーとして、アセチレンブラックはリチウムイオン電池の導電助剤として需要がある。ファインセラミックスや電設資材も含む。

主な製品・サービス8
溶融シリカ世界シェア上位
高純度のシリカ粉末で、半導体封止材や電子回路基板のフィラーとして使用。絶縁性と熱伝導性を両立。
球状アルミナ
高熱伝導性フィラー。半導体封止材や放熱シートに用いられ、電子機器の放熱性能を向上。
アセチレンブラック
アセチレンを原料とする高純度カーボンブラック。リチウムイオン電池や導電性樹脂の導電助剤として使用。
電子回路基板
多層プリント配線板向けの材料・基板。高周波対応や高放熱タイプなど幅広いラインアップ。
ファインセラミックス
耐熱性・耐摩耗性に優れたセラミック部品。半導体製造装置や産業機械に使用。
電子包装材料
電子部品の搬送・保存用テーピングやトレイ。静電対策や寸法精度に優れる。
モノシランガス
半導体や太陽電池の成膜プロセスに用いられる高純度シランガス。子会社デナールシランが製造・販売。
粘着テープ・接着剤
産業用・民生用の粘着テープや接着剤。電子部品の仮固定や配線保護などに使用。

02ライフイノベーション準主力

医療・ヘルスケア分野向けに、ワクチンや診断薬、がん治療ウイルス製剤などを手掛ける。特に感染症迅速診断キットでは即時性が強み。臨床試薬分野も子会社カイノスの取得により強化。

主な製品・サービス4
ワクチン
インフルエンザワクチンなど、感染症予防用ワクチンの製造・販売。国内需要に対応。
抗原迅速診断キット
イムノクロマト法を用いた感染症抗原検査キット。簡便・迅速な現場診断を可能にする。
臨床試薬
生化学検査や免疫検査に用いる試薬。子会社カイノスが開発・製造・販売。
がん治療ウイルス製剤
がん細胞を選択的に破壊するウイルスを用いた治療薬。テロメライシン等の開発。

03エラストマー・インフラソリューション準主力

クロロプレンゴム(汎用合成ゴム)、肥料・カーバイド、耐火物、コンクリート用特殊混和材などを供給。クロロプレンゴムは自動車部品や産業資材に、肥料は農業向け、特殊混和材はインフラ建設に使用。

主な製品・サービス6
クロロプレンゴム世界シェア上位
耐油性・耐候性に優れた合成ゴム。自動車用ホース・ベルト、工業用ローラーなどに使用。
肥料
熔成リン肥、腐植酸肥料など、多様な肥料を製造。農業生産性向上に貢献。
カーバイド
アセチレンや窒素化合物の原料となる炭化カルシウム。溶接・鉄鋼業向け。
耐火物
高炉やセメントキルンなど高温設備用の耐火レンガ・キャスタブル。耐熱性・耐久性に優れる。
特殊混和材
コンクリートの流動性や強度を向上させる混和材料。大規模構造物や高強度コンクリートに使用。
ポリエチレン製コルゲート管
軽量で耐食性に優れた可撓管。排水管や電線管としてインフラ設備に使用。

04ポリマーソリューション準主力

スチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、透明樹脂など樹脂原料・成形材料を供給。自動車内外装、家電筐体、食品包装、ウィッグ用合成繊維など幅広い用途に対応。食品包装用シートや住設資材も手掛ける。

主な製品・サービス7
スチレンモノマー
ポリスチレンやABS樹脂の原料となる有機化合物。石油化学製品の基礎原料。
ABS樹脂
耐衝撃性・加工性に優れた汎用エンプラ。自動車部品、家電、雑貨などに使用。
SBC樹脂
スチレン系熱可塑性エラストマー。粘着剤・アスファルト改質材や軟質樹脂用途。
透明樹脂
MS樹脂(メチルメタクリレート・スチレン共重合樹脂)など、透明性と耐薬品性に優れる。光学部材や日用品に。
ポバール
ポリビニルアルコール。水溶性フィルムや紙力増強剤、接着剤原料。
ウィッグ・ヘアピース用合成繊維
耐熱性・光沢に優れた特殊ポリマー繊維。人毛に近い質感を実現。
食品包装用シート
PPやPSシートを使用した食品トレー・容器。バリア性や易開封性を付与。

05その他その他

プラントエンジニアリング事業、自社製品の卸売、電力供給事業など。グループ全体のサポートと新規事業開拓を担う。

製品と技術

溶融シリカと球状アルミナ:半導体パッケージのキーマテリアル

デンカの電子・先端プロダクツ部門の主力製品に、溶融シリカと球状アルミナがある。溶融シリカは高純度のシリカ粉末で、半導体封止材や電子回路基板のフィラーとして使用される。絶縁性と熱伝導性を両立し、半導体パッケージの信頼性向上に寄与する。球状アルミナは高熱伝導性フィラーで、半導体封止材や放熱シートに用いられ、電子機器の発熱対策に不可欠である。デンカは1971年に大牟田工場で溶融シリカの製造を開始し、以来半導体業界の微細化・高集積化に対応して品種を拡充してきた。海外ではシンガポールのデンカアドバンテックP.L.がこれらの材料を生産し、世界の半導体メーカーに供給している。2025年度はAI向け半導体需要の拡大により販売が好調で、同部門の営業利益は138億円と前年比51.5%増となった。今後は低誘電有機絶縁樹脂「スネクトン」との組み合わせで、高速通信基板向けソリューションも展開する。

アセチレンブラック:リチウムイオン電池から高圧ケーブルまで

アセチレンブラックは、アセチレンガスを原料とする高純度カーボンブラックである。導電性が高く、リチウムイオン電池の導電助剤として電極の性能を向上させるほか、導電性樹脂や高圧電力ケーブルの半導電層にも使用される。デンカは1942年に大牟田工場で製造を開始し、1980年にはシンガポールに生産子会社を設立してグローバル供給体制を構築した。2023年にはタイのSCGケミカルズとの合弁会社デンカSCGCアドバンストマテリアルズを設立し、生産能力を拡大している。2025年度の販売は、xEV向けは前年を下回ったものの、高圧ケーブル向けが伸長し全体で増収となった。同製品は電気自動車市場の変動に左右されやすい一方で、電力インフラ投資の増加により安定した需要が見込まれる。デンカはアセチレンブラックで長年の実績を持ち、品質と供給安定性で競争力を維持している。

クロロプレンゴム:国産化から米国事業の苦闘まで

クロロプレンゴムは耐油性・耐候性・耐熱性に優れた合成ゴムで、自動車用ホース・ベルト、工業用ローラー、建築用シーリング材など幅広い用途を持つ。デンカは1962年に国産化に成功し、青海工場で生産を続けてきた。2014年には米国子会社DPEを設立し、翌年DuPont社からクロロプレンゴム事業を譲受してグローバルプレイヤーとなった。しかし、米国工場の高コスト体質や市況悪化により収益は低迷。2025年5月にDPEの製造設備を無期限で暫定停止するに至った。これに伴い特別損失が発生したが、国内生産は継続しており、グループ全体の収益は改善傾向にある。クロロプレンゴム事業はデンカの歴史を象徴する製品であると同時に、海外事業の難しさを示す事例となった。今後は国内生産の効率化と、高付加価値グレードへのシフトが課題となる。

医療用診断キットとワクチン:感染症対策に貢献

デンカのライフイノベーション部門は、医療・ヘルスケア分野で重要な製品群を提供する。抗原迅速診断キットはイムノクロマト法を用いた感染症検査薬で、インフルエンザや新型コロナウイルスの簡便・迅速な現場診断を可能にする。ワクチン事業ではインフルエンザワクチンを製造・販売し、国内の予防接種需要に対応している。また、がん治療ウイルス製剤「テロメライシン」の開発も進めており、がん細胞を選択的に破壊する新たな治療法として期待される。2026年3月には臨床試薬メーカーのカイノスを子会社化し、生化学・免疫検査試薬のラインアップを強化した。2025年度の部門売上高は405億円と前期比減収だったが、検査キットの需要は感染症の流行状況に左右されるものの、基盤技術として確立している。デンカは遺伝子診断システムの研究もシンガポールで進めており、ポストコロナ時代の診断市場を見据えている。

スチレン系樹脂と透明樹脂:自動車・家電から日用品まで

ポリマーソリューション部門は、スチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、透明樹脂(MS樹脂など)、ポバール、ウィッグ用合成繊維など多岐にわたる樹脂製品を扱う。スチレンモノマーはポリスチレンやABS樹脂の基礎原料で、石油化学製品の一大品目。ABS樹脂は耐衝撃性と加工性に優れ、自動車内外装、家電筐体、雑貨などに使用される。SBC樹脂はスチレン系熱可塑性エラストマーで、粘着剤やアスファルト改質材に利用。透明樹脂MS樹脂は光学部材や日用品に用いられる。また、ポバールは水溶性フィルムや紙力増強剤の原料として需要がある。デンカはこれら樹脂の多くを国内で生産し、シンガポール子会社でもMS樹脂やSBC樹脂を製造。2025年度は原燃料価格下落に伴う販売価格見直しや出荷数量増により、営業利益は35億円と前期比約3倍に増加した。しかし、収益性向上にはさらなる構造改革が必要とされ、2027年4月をめどにスチレン関連事業の分社化が検討されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位溶融シリカ世界トップクラスのシェア電子・先端プロダクツ
  • 世界シェア上位クロロプレンゴム世界トップクラスの生産量エラストマー・インフラソリューション

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

化学大手として多角化、収益力回復途上

デンカは、セメント・化学・電子部品など幅広い事業を展開する化学メーカーです。同社は独自の技術を活かし、塩化ビニルや電子材料などで強みを持ちますが、近年は市況悪化やコスト高の影響で収益が低迷していました。しかし2025年3月期には営業利益率3.6%から2026年3月期には6.82%へ改善が見込まれ、回復基調にあります。同業のクラレや東洋紡と比較すると、デンカは機能性化学品から汎用品までバランスよく事業を構成している一方、収益性で劣る部分もあります。今後の成長には高付加価値製品の拡大とコスト構造改革が鍵となります。

強み

  • セメント、化学、電子など多岐にわたる事業を展開し、リスク分散が図られている。
  • 無機・有機材料の技術を活用し、競争力のある製品を開発。
  • 2026年3月期の営業利益率6.82%と改善傾向にあり、今後の業績拡大が期待される。
  • 大手化学メーカーとして安定した財務体質を維持。

課題

  • 営業利益率は同業他社と比べ低く、収益性の向上が課題。
  • 景気や原料価格の変動を受けやすく、業績が不安定。
  • 低収益事業の整理や選択と集中が進まず、成長投資が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がデンカ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14118カネカ3,887億円12.4倍
27966リンテック3,878億円20.2倍
34208UBE3,740億円14.3倍
43401帝人3,497億円
54272日本化薬3,320億円12.9倍
64061デンカ2,862億円17.7倍
74043トクヤマ2,845億円12.8倍
84206アイカ工業2,819億円15.1倍
95384フジミインコーポレーテッド2,639億円27.0倍
104634artience2,544億円12.9倍
117826フルヤ金属2,455億円14.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

1916年:カーバイド製造で創業、証券取引所に株式を公開

デンカの起源は1916年9月、東京・大阪の両株式取引所で株式定期売買を開始したことにさかのぼる。同年10月、福岡県大牟田工場でカーバイドと石灰窒素の製造を開始した。カーバイドはアセチレンガスの原料となり、溶接や化学工業に不可欠な物質である。続いて1921年12月、新潟県青海工場でもカーバイド生産を始め、生産能力を拡大した。この時期の主力製品はカーバイドと石灰窒素(肥料)であり、日本の重化学工業化の基盤を支えた。1949年5月には東京・大阪・名古屋の各証券取引所に株式を上場し、翌年には福岡証券取引所にも上場、企業としての基盤を固めた。創業から約30年、事業の核は無機化学製品にあり、後の多角化の出発点となった。

1942年から1960年代:アセチレンブラックとクロロプレンゴムの展開

1942年1月、大牟田工場でアセチレンブラックの製造を開始した。これはアセチレンを原料とする高純度カーボンブラックで、後にリチウムイオン電池の導電助剤として重要な製品となる。戦後、1955年には樹脂加工会社東洋化学に資本参加し、樹脂分野への進出を図った。1962年には大きな技術的飛躍があった。6月、青海工場田海地区にクロロプレン工場を完成させ、国産クロロプレンゴムの製造に成功した。クロロプレンゴムは耐油性・耐候性に優れた合成ゴムで、自動車部品や産業資材に広く使われる。同年11月にはデンカ石油化学工業を設立し、ポリスチレンなどの樹脂・化成品事業に参入。1965年には肥料メーカー日之出化学工業の経営権を取得、1966年には機能・加工製品事業を開始するなど、事業の多角化が本格化した。

1970年代から1980年代:高機能材料へのシフトと国際展開

1968年4月に販売を開始した特殊混和材「デンカCSA」は、コンクリートの収縮を補償する材料で、インフラ需要を捉えて成長した。1971年4月、大牟田工場で溶融シリカの製造を開始。高純度シリカ粉末は半導体封止材のフィラーとして後に重要な収益源となる。1975年には渋川工場で高性能接着剤「ハードロック」を製造開始、1980年にはシンガポールに初の海外生産子会社デンカシンガポールP.L.を設立しアセチレンブラックの現地生産に乗り出した。1985年には電子基板「HITTプレート」の製造を開始、エレクトロニクス分野を強化。1987年にはモノシランガスの合弁会社デナールシランを設立、半導体製造用ガス事業に参入した。この時期、事業は無機化学から電子材料・機能性樹脂へと重心を移し、海外拠点の建設も進んだ。

1990年代から2000年代:事業統合とグループ再編

1990年代は競争激化を受け、複数の事業で統合が進んだ。1992年、住友化学との合弁で千葉スチレンモノマーを設立(2014年清算)。1996年には塩化ビニール事業を東ソー・三井東圧化学と統合し大洋塩ビを設立。1999年にはポリスチレン事業を新日鐵化学・ダイセル化学と統合し東洋スチレンに移管。これにより主力製品の事業基盤を強化した。2002年には東洋化学を完全子会社化、2003年には同社を吸収合併。2006年には中国蘇州に電化精細材料を設立、中国市場への本格進出を図った。2008年にはデンカ生研を完全子会社化し、医療分野をグループ内に取り込んだ。2009年にはシンガポールに地域統括持株会社を設立、アジア事業を統括する体制を整えた。この20年間で、グループの事業ポートフォリオは整理・集約が進み、総合化学メーカーとしての姿を確立した。

2015年:商号変更と米国クロロプレンゴム事業への挑戦

2015年10月、社名を「電気化学工業」から「デンカ株式会社」に変更した。これはグローバルブランドの統一と、化学メーカーとしての革新性を強調する狙いがあった。同年、三井物産との共同出資で米国子会社デンカパフォーマンスエラストマーLLC(DPE)を設立し、2015年10月にはDuPont社からクロロプレンゴム事業を譲受。米国での生産拠点を獲得し、世界市場でのシェア拡大を目指した。しかし、その後DPEは高コスト構造に悩み、収益を圧迫。2025年5月には製造設備を無期限で暫定停止するに至った。この決断は、ポートフォリオ変革の最優先事項として位置づけられ、特別損失の計上や資産売却の検討が行われた。商号変更と米国進出は、デンカがグローバル企業への脱皮を目指した象徴的な出来事だが、同時に大きな経営課題を抱えることとなった。

2023年以降:Mission 2030と構造改革の断行

デンカは2023年度から8カ年の経営計画「Mission 2030」を開始したが、急激な事業環境悪化により早期の業績立て直しが必要となった。2025年度は「ポートフォリオ変革の加速」と「稼ぐ力の回復」を掲げ、不採算事業の整理を断行した。2025年6月にセメント生産を停止、2026年3月には大船工場を閉鎖しカラリヤンフィルム・テープ事業から撤退、シンガポール子会社へ合繊かつら用原糸を集約した。また、2027年4月をめどにスチレン関連事業の分社化を検討すると発表。一方、成長分野への投資も進め、2026年3月には臨床検査薬メーカーカイノスを子会社化した。コストダウンプロジェクトでは効果額が2025年度に37億円まで拡大。その結果、2026年3月期の営業利益は262億円と前期比82%増加し、計画目標の250億円を上回った。フェーズ2(2026-2028年度)では営業利益過去最高更新とROE8%を目標に掲げ、成長ドライバーとしてICT & Energy、Healthcare、Sustainable Livingの三つを定義している。

年表49件を開く

1910年代

  • 1916年9月東京株式取引所、大阪株式取引所で当社株式定期売買を開始
  • 1916年10月大牟田工場(福岡県)にてカーバイド、石灰窒素の製造開始

1920年代

  • 1921年12月青海工場(新潟県)にてカーバイドの製造開始

1940年代

  • 1942年1月大牟田工場にてアセチレンブラックの製造開始
  • 1949年5月上場東京・大阪・名古屋各証券取引所に株式上場(翌1950年1月福岡証券取引所に株式上場)

1950年代

  • 1955年7月M&A樹脂加工会社東洋化学㈱に資本参加(2003年4月当社に合併)
  • 1958年10月M&A群馬化学㈱を設立(1973年10月当社に合併し、渋川工場とする)

1960年代

  • 1962年5月東京都町田市に中央研究所(現・デンカイノベーションセンター)完成
  • 1962年6月青海工場田海地区にクロロプレン工場完成(国産クロロプレンゴムの製造に成功)
  • 1962年11月M&Aポリスチレン等樹脂・化成品の製造会社デンカ石油化学工業㈱を設立(1974年4月当社に合併し、千葉工場とする)
  • 1963年5月高圧ガスの製造・販売会社西日本高圧瓦斯㈱に資本参加(2024年6月 資本解消)
  • 1965年8月肥料製造会社日之出化学工業㈱の経営権を取得(現・連結子会社)
  • 1966年10月機能・加工製品事業開始(デンカポリマー㈱現・連結子会社)
  • 1968年4月特殊混和材「デンカCSA」販売開始。以降各種特殊混和材事業拡大

1970年代

  • 1971年4月デンカエンジニアリング㈱を設立(現・連結子会社)
  • 1971年4月大牟田工場にて溶融シリカの製造開始
  • 1972年9月山富商事㈱(現YKアクロス㈱)に資本参加
  • 1975年9月渋川工場にて高性能接着剤「ハードロック」製造開始
  • 1976年6月M&Aモノクロル酢酸の製造・販売の合併会社デナック㈱を設立
  • 1979年7月商号変更東京芝浦電気㈱(現㈱東芝)より同社所有の東芝化学工業㈱の株式を譲受(1982年1月デンカ生研㈱と商号変更。)

1980年代

  • 1980年9月アセチレンブラック製造のためシンガポールにデンカシンガポールP.L.設立(現・連結子会社)
  • 1985年6月渋川工場にて電子基板「HITTプレート」製造開始
  • 1987年10月モノシランガス製造・販売の合弁会社デナールシラン㈱設立(現・連結子会社)
  • 1989年12月溶融シリカ製造のためシンガポールにデンカアドバンテックP.L.設立(現・連結子会社)

1990年代

  • 1992年1月住友化学工業㈱(現住友化学㈱)との合弁会社千葉スチレンモノマー㈲設立(2014年3月清算)
  • 1996年1月M&A塩化ビニール事業を東ソー㈱および三井東圧化学㈱(現三井化学㈱)と事業統合(合弁会社大洋塩ビ㈱)
  • 1998年8月東洋化学㈱が金属雨どい製造会社中川テクノ㈱(現デンカアステック㈱)に資本参加
  • 1999年4月M&Aポリスチレン事業を新日鐵化学㈱(現日鉄ケミカル&マテリアル㈱)およびダイセル化学工業㈱(現㈱ダイセル)と事業統合。合弁会社である東洋スチレン㈱(現・連結子会社)に移管
  • 1999年12月上場デンカ生研㈱が日本証券業協会の店頭登録銘柄に指定(2004年12月にジャスダック証券取引所に株式を上場、2008年3月に上場廃止)

2000年代

  • 2001年7月コンクリート構造物の補修事業会社㈱デンカリノテックを設立
  • 2002年10月M&A東洋化学㈱を株式交換により完全子会社化
  • 2003年3月上場大阪・名古屋・福岡各証券取引所の株式上場を廃止
  • 2003年4月M&A東洋化学㈱を吸収合併
  • 2003年7月デンカアヅミン㈱を設立(現・連結子会社)
  • 2006年1月電化精細材料(蘇州)有限公司を設立(現・連結子会社)
  • 2007年10月商号変更連結子会社のデンカ化工㈱運営の伊勢崎工場を当社直接運営体制に変更
  • 2008年4月M&Aデンカ生研㈱を株式交換により完全子会社化
  • 2009年4月M&Aアジア地域統括持株会社としてデンカケミカルズホールディングスアジアパシフィックP.L.を設立(2009年6月にデンカシンガポールP.L.およびデンカアドバンテックP.L.を同社の子会社化。現・連結子会社)

2010年代

  • 2013年12月塩化ビニル製粘着テープ「ビニテープ」製造のため、ベトナムにデンカアドバンストマテリアルズベトナムCO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
  • 2014年12月アメリカに三井物産㈱との共同出資会社デンカパフォーマンスエラストマーLLCを設立(2015年10月に同社がDuPont社よりクロロプレンゴム事業を譲受、現・連結子会社)
  • 2015年8月ドイツのノマッド社より同社が保有するバイオ医薬品研究開発企業アイコンジェネティクスGmbHの全株式のうち、51%を譲受(現・連結子会社)
  • 2015年10月商号変更商号を「デンカ株式会社」に変更
  • 2017年8月M&AアイコンジェネティクスGmbHを完全子会社化
  • 2019年6月「監査等委員会設置会社」へ移行

2020年代

  • 2020年4月M&Aデンカ生研㈱を吸収合併
  • 2021年4月商号変更吸収分割により住設関連事業を中川テクノ㈱に承継させ、デンカアステック㈱(現・連結子会社)へ商号変更
  • 2023年3月吸収分割によりセメント販売事業をTDセメント販売㈱に承継
  • 2023年10月アセチレンブラック製造のためタイにSCG CHEMICALS PUBLIC CO.,LTD.との合弁会社デンカSCGCアドバンストマテリアルズCO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
  • 2026年3月上場㈱カイノスを株式公開買付けにより子会社化(現・連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2027年3月期まで350億円
  • 営業利益2028年3月期まで400億円
  • 営業利益2029年3月期まで450億円
  • ROE2027年3月期~2029年3月期のいずれかまで8.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    フェーズ2で稼ぐ力再構築と基盤固め

    2026~28年度をフェーズ2と位置づけ、収益力回復とROE8%達成を目指す。事業領域ごとに「成長ドライバー」「安定成長」「キャッシュカウ」の方向性を明確化し、戦略的拡大・投資回収・効率改善でメリハリをつける。

  2. 02

    ICT&Energyでサーマルマネジメント強化

    AIや電力インフラ市場向けに、当社が強みとするサーマルマネジメント分野のキーマテリアルを供給。トップシェアを維持しつつ最先端分野でのデファクトスタンダード化を目指す。

  3. 03

    Healthcareでアライアンスを活用した成長

    診断薬事業の安定成長を基盤に、M&Aや協業を通じて業界のアライアンス形成をリードする。カイノス社の子会社化でシナジーを早期実現し、事業拡大を図る。

  4. 04

    不採算事業の整理と構造改革の断行

    米国クロロプレンゴム事業の設備停止、セメント生産終了、フィルム・テープ事業撤退などを完了。スチレン関連事業は分社化を検討し、ポートフォリオ変革を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,454人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は756万円で、9期前と比べて+6.9%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は16.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,816
2018年3月5,944
2019年3月70740.617.16,133
2020年3月72440.717.16,316
2021年3月70440.516.56,351
2022年3月73240.816.86,358
2023年3月76840.716.46,406
2024年3月76740.716.16,514
2025年3月75240.616.06,542220
2026年3月75640.816.46,454406

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率77.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社30(国内 15 / 海外 15、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
青海工場 — 新潟県糸魚川市、長野県北安曇郡小谷村680億円
エラストマー・インフラソリューション ポリマーソリューション
千葉工場 — 千葉県市原市503億円
電子・先端プロダクツ エラストマー・インフラソリューション ポリマーソリューション
大牟田工場 — 福岡県大牟田市478億円
電子・先端プロダクツ エラストマー・インフラソリューション
五泉事業所 — 新潟県五泉市315億円
ライフイノベーション
溶融シリカ工場 — シンガポール126億円
電子・先端プロダクツ
渋川工場 — 群馬県渋川市116億円
電子・先端プロダクツ
機能樹脂工場 — シンガポール110億円
ポリマーソリューション
イノベーション センター — 東京都町田市8,024百万円
全社(共通)
伊勢崎工場 — 群馬県伊勢崎市、群馬県太田市7,864百万円
電子・先端プロダクツ ポリマーソリューション
アセチレンブラック工場 — シンガポール3,912百万円
電子・先端プロダクツ
ほか14件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    デンカケミカルズ ホールディングス アジアパシフィックPte.Ltd. (注)2
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デンカシンガポールPte.Ltd. (注)2.3
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デンカアドバン テックPte.Ltd. (注)3
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    デナールシラン㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    電化精細材料(蘇州)有限公司
    中国 江蘇省蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    電化電子材料(大連)有限公司
    中国 遼寧省大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デンカアドバンストマテリアルズベトナム CO.,LTD. (注)3
    ベトナム フンイエン省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デンカSCGCアドバンストマテリアルズCO.,LTD. (注)2.3
    タイ ラヨーン県 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    ㈱カイノス(注)5
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権73.4%
  • 国内
    デンカパフォーマンスエラストマーLLC (注)2.3
    アメリカ ルイジアナ州 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 国内
    日之出化学工業㈱
    京都府舞鶴市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    デンカアヅミン㈱
    岩手県花巻市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
  • 電化無機材料(天津)有限公司中国 天津市100%
  • デンカインフラストラクチャーマレーシアSdn.Bhd.(注)3マレーシア セランゴール州100%
  • デンカコンストラクションソリューションズマレーシアSdn.Bhd.(注)3マレーシア セランゴール州100%
  • ピーティーヒッサントレーディングインドネシア(注)3インドネシア ジャカルタ100%
  • デンカポリマー㈱東京都江東区100%
  • デンカアステック㈱東京都港区100%
  • 東洋スチレン㈱(注)2,4東京都港区65%
  • 電化(上海)管理有限公司中国 上海市100%
  • デンカケミカルズG.m.b.Hドイツ デュッセルドルフ100%
  • デンカエンジニアリング㈱千葉県市原市100%
  • YKアクロス㈱(注)2東京都港区78%
  • 亜克洛斯商貿(上海)有限公司(注)3中国 上海市100%
  • 台湾超碩股份有限公司(注)3台湾 新竹市100%
  • ㈱デンカリノテック東京都中央区49%
  • 湘南積水工業㈱千葉県佐倉市30%
  • デナック㈱東京都千代田区50%
  • 十全化学㈱富山県富山市50%
  • 黒部川電力㈱東京都千代田区50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの開発革新的カーボンネガティブコンクリートの材料・施工および利用技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-24
    44.3億円
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの品質管理・固定量評価手法に関する技術開発革新的カーボンネガティブコンクリートの品質管理・CO2固定量の評価技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-23
    7.2億円
  • 調達
    カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発遺伝子組換え植物を利用した大規模有用物質生産システムの実証開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-04
    5,400万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム単粒子解析を活用したレーザー照明用蛍光体の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-30
    500万円
  • 補助金
    化学肥料原料調達支援緊急対策事業
    農林水産省 · 2022-10-06
    225万円
  • 補助金
    令和2年度医療施設運営費等補助金(WHO事前認証及び推奨の取得並びに途上国向けWHO推奨機器要覧掲載推進事業)
    厚生労働省 · 2021-03-30
    110万円
  • 補助金
    令和3年度医療施設運営費等補助金(WHO事前認証等事業)
    厚生労働省 · 2022-02-24
    70万円
  • 補助金
    令和4年度医療施設等運営費補助金(医療国際展開推進等事業(WHO事前認証取得等及び国際公共調達推進事業))
    厚生労働省 · 2022-12-13
    49万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,842億円営業利益262億円前期と比べると減収増益で、売上が-4.0%、利益が+81.9%。

売上高
-4.0%
3,842億円
営業利益
+81.9%
262億円
純利益
157億円
営業利益率
6.8%
前期比 +3.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,500億円3,842億円
営業利益300億円262億円
純利益160億円157億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は970億円、営業利益は110億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.5%、営業利益は+292.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q98940
2024年1Q878283.223
2024年2Q1,036777.443
2024年3Q1,014212.1−30
2024年4Q96583
2025年2Q1,991944.734
2025年4Q2,012502.5−157
2026年2Q1,967974.939
2026年4Q1,8751658.8118
2027年1Q97011011.328

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,416億円から3,842億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は6.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
塩化ビニル製粘着テープ「ビニテープ」製造のため、ベトナムにデンカアドバンストマテリアルズベトナムCO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
2013年3月3,416178113
アメリカに三井物産㈱との共同出資会社デンカパフォーマンスエラストマーLLCを設立(2015年10月に同社がDuPont社よりクロロプレンゴム事業を譲受、現・連結子会社)
2014年3月3,768206136
商号を「デンカ株式会社」に変更
2015年3月3,840243190
2016年3月3,699270195
アイコンジェネティクスGmbHを完全子会社化
2017年3月3,626232181
2018年3月3,956315230
2019年3月4,131328250
デンカ生研㈱を吸収合併
2020年3月3,808300227
吸収分割により住設関連事業を中川テクノ㈱に承継させ、デンカアステック㈱(現・連結子会社)へ商号変更
2021年3月3,544321228
2022年3月3,848365260
アセチレンブラック製造のためタイにSCG CHEMICALS PUBLIC CO.,LTD.との合弁会社デンカSCGCアドバンストマテリアルズCO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
2023年3月4,076280128
2024年3月3,89355119
2025年3月4,003144763.6−123
㈱カイノスを株式公開買付けにより子会社化(現・連結子会社)
2026年3月3,8422621936.8157

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,842億円のうち、営業利益として残るのは262億円6.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は157億円、売上の4.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.5%2,899億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.7%680億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.8%262億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.5pt
6.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
4.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.7pt
5.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが362億円、投資CFが−450億円で、差し引きのフリーCFは−88億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は353億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月402−259−128143107
2014年3月272−267−33582
2015年3月356−274−748292
2016年3月440−350−7390118
2017年3月396−223−193173102
2018年3月488−293−159195141
2019年3月327−262−8465139
2020年3月420−3639557292
2021年3月406−370−6736259
2022年3月426−368−12358202
2023年3月89−283184−194202
2024年3月363−2267137354
2025年3月186−596401−410370
2026年3月362−45076−88353

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は6,810億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,388億円で、自己資本比率は45.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,1541,8072,34743.1
2014年3月4,3131,8952,41843.5
2015年3月4,4562,1082,34846.9
2016年3月4,4392,1612,27847.7
2017年3月4,5492,2752,27449.1
2018年3月4,7382,4282,31050.5
2019年3月4,8382,5052,33351.0
2020年3月5,0142,5402,47450.0
2021年3月5,2602,7002,56050.8
2022年3月5,5762,9212,65551.7
2023年3月5,9223,0042,91850.1
2024年3月6,1623,1692,99349.9
2025年3月6,5553,0833,47245.2
2026年3月6,8103,3883,42245.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
353億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,741億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
847億円
在庫として抱えている分
負債合計
3,422億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中78位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中172位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.2%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.6%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,232で、1年前と比べて+48.1%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥3,232-4.2%1ヶ月-8.7%1年+48.1%時価総額2,862億円
過去52週の値幅
安値¥2,169.5高値¥4,692

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.7倍
PER (会社予想)17.4倍
PBR0.90倍
配当利回り3.09%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月15日の4095円をピークに下落し、7月29日には3255円まで落ち込みました。その後は3500円前後で推移し、8月21日は3380円で引けています。25日移動平均線(3550円)を約5%下回り、75日線(3939円)からは約14%乖離しており、短期的な下落トレンドにあります。52週高値(4692円)からは約28%下落し、200日線(3376円)付近で下値が意識されています。出来高は8月7日に280万株と膨らみ、売り圧力が強まった場面もありました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERは18.56倍で業界平均17.76倍を僅かに上回るが、PBRは0.94倍と1倍を下回り、配当利回り2.96%は平均2.66%を上回る。ROEは5.2%と低く、PBRの低さは収益性の低さを反映している可能性がある。配当性向が242.8%と極めて高く、無理な配当を維持している懸念がある。割安とも割高とも言い切れず、収益力と配当の持続性を踏まえるとほぼ妥当と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.7倍17.8倍
PER (予想)17.4倍
PBR0.90倍1.41倍
ROE5.2%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は原材料高や需要減で赤字転落。しかし2026年3月期は収益改善見込みで、株価は過去1年で大きく上昇。強気派は高機能材料の需要回復と構造改革による収益改善に注目、弱気派はセメント事業の市況低迷と化学業界の需給悪化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 収益改善見込み

    2026年3月期は営業利益率6.8%に回復予想。

  • 高機能材料の需要

    半導体・電子分野で先端材料の需要が堅調。

  • 株価の上昇

    過去1年で73%上昇し、市場の期待が高い。

  • 2026年3月期は最終黒字転換で利益回復局面通年影響

    純損益が前期▲123億円から157億円に。改善額280億円は時価総額の約9%に相当。

  • 営業利益262億円と前期比82%の大幅増益通年影響

    営業利益は144億円→262億円。営業利益率3.6%から6.82%に改善。

  • PBR0.99倍で自社株買いなどの資本政策余地次回株主総会影響

    PBR0.99倍・ROE5.2%。株主還元策が発表されれば評価修正の余地。

  • 配当利回り2.8%に支えられた下値抵抗力継続影響

    配当利回り2.8%と1年で73%高の上昇局面。需給面でのサポート。

マイナスに働く材料7
  • 直近の赤字

    2025年3月期は最終赤字を計上。

  • セメント市況

    国内建設需要の低迷やコスト増が懸念。

  • 一時的な上昇

    株価上昇の反動で割高感がある。

  • 前期に最終赤字123億円、収益変動の大きさ通年影響

    2025年3月期純損益は▲123億円。化学市況悪化で赤字転落した実績。

  • 2026年3月期は売上高3842億円と減収継続通年影響

    売上高は4003億円→3842億円と4%減。増益は採算改善頼み。

  • ROE5.2%と資本効率の低さがPBR1倍割れ継続影響

    ROE5.2%はPBR0.99倍の背景。改善策が不透明なら株価重し。

  • 営業利益率6.82%と収益力の弱さ通年影響

    営業利益率は6.82%で化学業界の高収益企業と差。採算改善余地が焦点。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善が続くかどうかの重要指標。
電子材料の売上高
高機能材料の需要動向を反映。
セメント出荷量
市況判断のための主要指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.09%。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.09%
いまの株価に対して
配当性向
242.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月7052.0
2018年3月65−7.155.2
2019年3月12084.654.5
2020年3月1254.268.3
2021年3月1250.020.3
2022年3月14516.078.4
2023年3月100−31.099.7
2024年3月1000.0116.9
2025年3月1000.0
2026年3月1000.0242.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ41,588人。区分でいちばん多いのは金融機関46.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.4%を占め、残る49.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関46.846.845.743.441.646.0
個人・その他18.120.523.829.432.126.2
外国法人26.923.822.119.619.720.8
事業法人6.46.65.55.74.64.4
自己株式2.62.62.62.62.62.6
証券会社1.92.32.91.91.92.5
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)17.79
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)12.52
03みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行3.63
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)3.02
05大樹生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.69
06野村信託銀行株式会社(投信口)2.46
07株式会社日本カストディ銀行(信託口4)2.22
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.79
09デンカ従業員持株会1.79
10JPモルガン証券株式会社1.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-06
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    10.23%
    +1.03pt
  • 2026-07-03
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.22%
    -11.50pt
  • 2026-07-03
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.11%
    -0.11pt
  • 2026-06-26
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    3.63%
  • 2026-06-05
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.05%
    +0.05pt
  • 2026-04-22
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    3.63%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+671%、1株純資産は14期で+856%。直近期のROEは5.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月243776.414.169.7
2014年3月1452,0147.412.245.5
2015年3月2072,2809.611.444.5
2016年3月2152,3679.310.854.8
2017年3月2052,5268.314.152.0
2018年3月2622,72810.013.655.2
2019年3月2862,83910.311.154.5
2020年3月2632,9079.18.768.3
2021年3月2643,1028.816.720.3
2022年3月3023,3459.411.378.4
2023年3月1483,4384.418.599.7
2024年3月1393,5694.016.9116.9
2025年3月−1433,437−4.1
2026年3月1823,6055.219.4242.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額352百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
今井俊夫代表取締役会長67192
石田郁雄代表取締役社長6471
林田りみる取締役 財務戦略担当(CFO)サプライチェーン担当(CSCO)経理部、財務戦略部、コーポレートコミュニケーション部、資材部、物流統括部 担当6598
香坂昌信取締役 技術統括(CTO)生産技術部門、新事業開発部門 統括 技術企画部、サステナビリティー推進部、デジタル戦略部 担当639
中田るみ子取締役70
内田瑞宏取締役 常勤監査等委員6477
木下俊男取締役 監査等委員77
山本明夫取締役 監査等委員74
的場美友紀取締役 監査等委員53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7184632627439
取締役(社内)4787820

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,863字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(デンカ株式会社)、子会社57社および関連会社11社より構成されており、「電子・先端プロダクツ」、「ライフイノベーション」、「エラストマー・インフラソリューション」、「ポリマーソリューション」の製造・販売を主たる業務としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでおります。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業における位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の4部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 電子・先端プロダクツ 主要な製品は、溶融シリカ、球状アルミナ、電子回路基板、ファインセラミックス、電子包装材料、アセチレンブラック、電設資材、接着剤、粘着テープ、半導体工程用材料等であります。 当社が製造・販売をおこなうほか、子会社のYKアクロス㈱が当社製品の販売をおこなっております。国内では子会社のデナールシラン㈱がモノシランガス等の製造・販売をおこなっております。海外では、シンガポールで子会社のデンカアドバンテックP.L.が溶融シリカおよび球状アルミナの製造・販売、デンカシンガポールP.L.がアセチレンブラックの製造・販売をおこなっております。また、中国では電化精細材料(蘇州)有限公司が電子部品包装材料の製造・販売、電化電子材料(大連)有限公司がアルシンクの製造・販売をおこない、ベトナムではデンカアドバンストマテリアルズベトナムC.L.が電子部品包装材料およびビニテープの製造・販売をおこなっております。 (2) ライフイノベーション 主要な製品は、ワクチン、抗原迅速診断キット、臨床試薬、 がん治療ウイルス製剤等であります。 国内では、当社が当部門主要製品の製造・販売をおこなっております。 また、当連結会計年度において、㈱カイノスの株式を取得し、同社を連結子会社としております。同社は臨床試薬の開発・製造・販売を行っており、当社グループのライフイノベーション分野における事業基盤の強化に資するものと位置付けております。 海外では、デンカライフイノベーションリサーチP.L.(シンガポール)にて遺伝子法による簡易診断システム等の研究開発をおこなっております。 (3) エラストマー・インフラソリューション 主要な製品は、クロロプレンゴム、肥料、カーバイド、耐火物、特殊混和材、ポリエチレン製コルゲート管等であります。 当社が製造・販売をおこなうほか、子会社のYKアクロス㈱が当社製品の販売をおこなっております。子会社の日之出化学工業㈱が熔成リン肥および熔成ケイ酸リン肥の製造を、デンカアヅミン㈱が腐植酸苦土肥料および腐植酸液肥の製造をおこなっております。海外では、中国において子会社の電化無機材料(天津)有限公司が特殊混和材の製造・販売を行っているほか、東南アジアでは、デンカインフラストラクチャーマレーシアSdn.Bhd.(マレーシア)が特殊混和材および建設化学品の製造・販売を行っております。 (4) ポリマーソリューション 主要な製品は、スチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂、N-フェニルマレイミド樹脂、透明樹脂、ポバール、ウィッグ・ヘアピース用合成繊維、食品包装用シート等であります。 当社が製造・販売をおこなうほか、子会社のYKアクロス㈱が当社製品の販売をおこなっております。国内では子会社の東洋スチレン㈱がポリスチレン樹脂の製造・販売を、デンカポリマー㈱が食品包装容器等の製造・販売を、デンカアステック㈱が住設資材の製造・販売をおこなっております。関連会社のデナック㈱がモノクロル酢酸等の製造・販売をおこなっております。海外ではシンガポールにおいて、子会社のデンカシンガポールP.L.がSBC樹脂、MS樹脂といったスチレン系樹脂と、N-フェニルマレイミド樹脂を、デンカアドバンテックP.L.がウィッグ・ヘアピース用合成繊維の製造・販売をおこなっております。 (5) その他 プラントエンジニアリング事業、卸売業等を含んでおります。 子会社のデンカエンジニアリング㈱がプラントエンジニアリング事業を、YKアクロス㈱が当社製品等の卸売を、関連会社の黒部川電力㈱が電力供給事業をおこなっております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,900字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (経営方針、経営環境及び対処すべき課題) 当社グループは、企業価値の持続的な向上の実現に向け、2023年度より経営計画「Mission 2030」を推進してまいりましたが、計画策定時からの急激な事業環境の変化により、収益力が低下したことに加え、米国のクロロプレンゴム事業が当社グループの収益を大きく圧迫していることから、足元の業績立て直しが急務となっておりました。2025年度は、当社が直面している、米国クロロプレンゴム事業の不振、電子・先端プロダクツ部門における先行投資の回収遅れ、ポリマーソリューション部門の業績停滞、全社的なコスト負担増、という4つの収益課題を克服し成長軌道へ回帰するため、投資の厳選を徹底し財務規律の統制を図りながら、「ポートフォリオ変革の加速」と「稼ぐ力の回復」を最優先に取り組みました。 ポートフォリオ変革の最優先事項である米国クロロプレンゴム事業の抜本的対策については、2025年5月に米国製造子会社デンカパフォーマンスエラストマー社(以下DPE)が、クロロプレンゴム製造設備を、期限を定めず暫定停止いたしました。DPEでは、製造設備の安全な状態での休止を目的として、原材料や中間品などの物質の抜き出しおよび処分作業を進めており、これらは最終段階を迎えつつあります。同社の操業休止に伴い、今後も連結上一定の特別損失の発生が見込まれており、資産売却等による補填を検討するとともに、これら負担を最小化すべく、関係当局も含めたステークホルダーとの協議等を着実に進めてまいります。不採算事業の整理としては、2025年6月にセメントの生産を停止し、2026年3月には大船工場を閉鎖しカラリヤンフィルム・テープ事業から撤退するとともに、合繊かつら用原糸はシンガポール子会社への事業集約を実施いたしました。事業構造改革としては、2026年2月に、スチレン関連事業について、2027年4月を目途に分社化の検討を開始することを決定しました。分社化により事業の独立性や採算性を高め、構造改革の推進力強化につなげるとともに、外部パートナーとの協業や資本提携など多様な戦略的選択肢を取りうる体制等を整えることといたしました。また、2026年3月には、臨床検査薬メーカーであるカイノス社を日本政策投資銀行との共同出資により子会社化いたしました。同社とは既に一部で協業関係にあり、特に臨床試薬の分野では高い補完関係となっており、海外展開も含めシナジーの最大化を図ってまいります。 また、「コストベンチマーク」や「最適なコストダウン手法」など従来とは違った社外の知見を全面的に活用し、全社で取り組んできたコストダウンプロジェクトは、スタートした2024年度の効果額は9億円にとどまっていたものが、2年目の2025年度は、収益寄与の本格化と取り組みの深化により、37億円を実績化しました。 2025年度の業績は、以上のとおりポートフォリオ変革やコストダウン等の施策を強力に推し進めたことに加え、電子・先端プロダクツ部門での先行投資の刈り取りに注力し、拡大するAI関連や電力インフラ向けの需要を取り込み実績化したことで、営業利益は必達目標としていた250億円を上回り、262億円となりました。 当社グループは、外部環境の急激な変化等を踏まえ、今般、経営計画「Mission 2030」の見直しをおこないました。不採算事業の整理や事業構造改革と合わせ、成長分野での先行投資を実施した2023年度から2025年度までをフェーズ1とし、2026年度から2028年度までの3カ年をフェーズ2として、さらなる成長に向けた「稼ぐ力の再構築」と「新たな成長ステージへの基盤固め」に注力する期間と位置づけ、この期間中に営業利益の過去最高益更新とROE8%を目指します。 このフェーズ2での取り組みは、成長戦略・構造改革・財務規律のバランスが取れたものとすることを基本とし、メガトレンド(成長性)とスペシャリティ(収益性)の観点から、事業領域ごとに「成長ドライバー」、「安定成長」、「キャッシュカウ」の方向性を明確にいたしました。そのうえで、それぞれの事業領域において、「戦略的拡大」、「先行投資の刈り取り」、「資本効率改善・事業モデル転換」の3つに区分し、次の領域別事業戦略に基づき、メリハリをつけて実行いたします。 成長ドライバーとして会社の成長を牽引する「ICT &Energy」は、当社が得意なサーマルマネジメント分野でキーとなる材料を供給し、トップシェアを維持しながら、今後さらなる伸長が見込まれるAIや電力インフラの市場等、最先端分野でのデファクトスタンダード化を実現いたします。「Healthcare」は、既存の診断薬事業での安定成長を追求しつつ、業界におけるアライアンス形成のフロントランナーとして中心的な役割を担うことで、市場を創出・拡大させ、成長ドライバーへと昇華させます。「Sustainable Living」は、カーバイドチェーンとスチレンチェーンのキャッシュカウ化を実現いたします。 また、経営計画「Mission 2030」の達成に必要不可欠な新規事業創出については、2030年度を見据え、早期事業化を実現するため、当社の強みである有機、無機、バイオの技術知見を基盤に既存事業の周辺の潜在ニーズを掘り起こしていく「浸み出し戦略」に重点をおいた取り組みを展開いたします。具体例としては、今後プリント配線基板や次世代半導体での需要が見込まれる低誘電有機絶縁樹脂“スネクトン”について、多様な用途に対応すべくシリカやアルミナといった他の自社材料と掛け合わせ、ラインナップを拡充させることで、高度化する需要に対する迅速なソリューションの提供につなげます。 本年度からスタートした経営計画「Mission 2030」のフェーズ2では、これらの施策を確かな成果につなげる覚悟をもって実行することで、稼ぐ力を再構築し、新たな成長ステージへの基盤を固めてまいります。そしてフェーズ3以降は、「ICT & Energy」における市場拡大を捉えた勢いのある成長分野と、「Healthcare」における安定的で着実な成長分野という、異なる角度の成長トレンドを掛け合わせたベストミックスを通じて、また「Sustainable Living」は勝ち残る事業に厳選し、社会課題の解決につなげることで、デンカらしい持続的な成長を実現してまいります。 ◇新たなビジョンと新経営計画「Mission 2030」~OUR "NEW" VISION & Mission 2030~ 2023年4月、デンカグループは新たな挑戦をはじめました。これまで指針としてきた「The Denka Value」(企業理念)、Denkaの使命、Denkaの行動指針は、従業員の声をふまえ、より未来のデンカを見据えた新たな「ビジョン」へと進化。同時に、2023~2030年度の8ヵ年を対象とする新経営計画「Mission 2030」が始動しました。 デンカの新たなビジョン 新たなビジョンは、デンカのDNAであるコアバリューを土台とし、デンカを導く北極星となるパーパス、2030年に成し遂げたい務めとしてのミッションを重ねた構成とすることで、文字の域を超え、全従業員が自分ごと化できる新しいデンカの未来像を表しました。 コアバリュー 「コアバリュー」とは、デンカのDNA。さまざまな判断をする上での拠り所にもなります。「挑戦」「誠実」「共感」は、デンカが脈々と受け継いできた姿勢を改めて言語化したものです。これからも一層大切にしていくべき信条です。 パーパス 「パーパス」とは、デンカを導く北極星。デンカが存在する根本的理由です。デンカは世界でどのような存在でありたいのか、デンカだからこそできることは何かを突き詰めて考え、「化学の力」「世界をよりよくする」「スペシャリスト」といった言葉一つひとつを選び出しました。 ミッション 「ミッション」は、デンカの務め。大胆で説得力のある野心的目標です。「コアバリュー」や「パーパス」が普遍性を持つものであるのに対して「ミッション」は明確なゴールと期限があり、例えるならば“登るべき山”です。2030年に、その頂上にたどり着くことを目指し、具体的な戦略を経営計画「Mission 2030」に落とし込んでいます。 コーポレートメッセージ このデンカのビジョンを社内外に分かりやすく伝達する言葉としてコーポレートメッセージ「世界に誇れる、化学を。」を創りました。世界に誇れる唯一無二の存在(=スペシャリスト)として、化学の力で世界をよりよくすることを目指すという想いを込めました。 (ご参考) 経営計画「Mission 2030」フェーズ2(2026~2028年度) デンカ株式会社は、Visionに掲げるMission「2030年までに、人財・経営価値を高め、スペシャリティ・メガトレンド・サステナビリティの3要素を備えた事業価値創造に集中する」の実現に向け、経営計画『Mission 2030』を推進しております。 2023~2025年度のフェーズ1では、不採算事業の整理や事業構造改革と合わせ、成長分野での先行投資の実施により、短期間での成長と長期的な成長基盤強化の両立を目指しましたが、電材需要の低迷やEV市場の変調に伴う先行投資の回収遅れなど、急激な事業環境の変化に十分な対応ができず、収益力が低下する結果となりました。 これを受け、2026~2028年度のフェーズ2は「稼ぐ力の再構築と新たな成長ステージへの基盤固め」に注力する期間と位置づけ、確度の高い計画として営業利益の過去最高益更新とROE8%を設定しました。また、フェーズ3以降では再構築した稼ぐ力を基盤に、「異なる成長トレンドを持つICT&EnergyとHealthcareのベストミックス」を確立させ、企業価値の持続的な向上を実現してまいります。 1.「Mission2030」の進捗状況 (1)財 務 <主な収益力低下の要因> ・2021年度比で約150億円の固定費増 (先行投資に伴う償却負担増など) ・米国クロロプレンゴム事業(DPE)の低迷 ・半導体、EV等電材需要の変調 ・スチレン系樹脂の需要減 ・新規事業・製品開発の遅延 (2)非財務 第一部 第2の2 サステナビリティに関する考え方及び取組をご参照ください。 2.フェーズ2(2026~2028年度)の取り組み ・蓋然性の高い事業計画を前提とし、成長戦略・構造改革・財務規律のバランスを図る。 ・事業領域ごとに「成長ドライバー」「安定成長」「キャッシュカウ」の方向性を明確化し、「戦略的拡 大」「先行投資の刈り取り」「資本効率改善・事業モデル転換」の3つの戦略でメリハリをつけて実行。 ・フェーズ3以降は、再構築した稼ぐ力を基盤に「異なる成長トレンドを持つICT&EnergyとHealthcareのベ ストミックス」を確立させ、Sustainable Livingでは、勝ち残る事業に厳選し、新たな価値創造を図る。 (1)成長戦略 <事業領域別の戦略> ICT&Energy   サーマルマネジメントにおけるキーマテリアルを供給し、メガトレンド(AI、高速通信、xEV、再生可能エネルギー、半導体)における最先端分野でのデファクトスタンダード化を実現 Healthcare   診断薬事業での安定成長を基盤に、業界におけるアライアンス形成(M&Aを含む)のフロントランナーを目指す Sustainable Living   事業チェーン最適化・再構築によるキャッシュカウ化を実現した上で、勝ち残る事業のみへのポートフォリオ変革を断行 (2)構造改革 ・ライフイノベーションに おけるアライアンス   :カイノス社の完全子会社化では、シナジーの早期実現を目指す(TOB 3月 完了) ・スチレンチェーン再構築   :スチレン系事業の分離により、意思決定のスピードを速め、競争力強化に 向けた協業や資本提携を含む選択肢の拡大を目指す ・ カーバイドチェーン最適化   :青海工場1拠点体制でのクロロプレンゴム最適生産および収益の最大化 (3)財務目標 <数値>  (億円) 当初計画   フェーズ1   フェーズ2 26年度   30年度   23年度実績   24年度実績   25年度実績   26年度   27年度   28年度 営業利益   600   1,000   134   144   262   350   400   450 当期利益   -   -   119   △123   157   180   220   260 ROE (資本効率)*1   11%   15%以上   4.0%   △4.1%   5.2%   6.0%   7.0%   8.0% ROIC(資本効率)   7%以上   10%以上   2.5%   2.5%   4.2%   5.0%   5.5%   6.0% D/Eレシオ(財務健全性)   0.6~0.8倍(信用格付A格維持)   0.57   0.73   0.71   0.75   0.70   0.7 以下 投資額   8年間5,700億円   440   700   608   430   340   330 総還元性向   8年累計50%水準   72%   -   55%   株主還元方針を維持 年間配当額(円/株)   100   100   100 *1:ROE(資本効率)に関しては、フェーズ2の26年度~28年度のいずれかでROE8.0%の達成を目指します。 <キャピタルアロケーション> ・フェーズ2でも財務規律を統制しながら成長戦略を推進すると共に、株主還元方針「経営計画8年間累計の総還元性向50%を目安」を継続。 「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる」ため、デンカグループ一丸となって『Mission 2030』フェーズ2達成に注力してまいります。 ※文中の将来に関する事項は、計画発表時において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。
事業等のリスク3,089字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。ただし、ここに記載した事項は、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ないまたは重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)外部事業環境等 当社グループの経営成績は、自動車や電子部品などの需要動向により影響を受けるほか、原油や基礎石油化学製品などの原燃料市況ならびに為替相場の変動、関税の引き上げ等の影響を受ける可能性があります。当社グループは、経営計画「Mission 2030」において、全ての事業をスペシャリティ・メガトレンド・サステナビリティの3要素をそなえた「3つ星事業」とすることを目指し、外部環境の変化に左右されにくい、企業体質の強化を進めてまいります。 (2)品質、製造物責任 昨今の科学技術の急速な発展により、品質保証活動は複雑化しております。当社グループの製品やサービスに品質問題が発生した場合は当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、社会および顧客の信頼を第一に考え、安心して使用できる製品の提供のため、本社コーポレート部門、各事業部門、各生産拠点に品質保証部門を配置する3層の品質保証体制を取っております。当社および主要子会社の全事業所の対象製品における品質管理、および継続的な品質改善に努めることで、ステークホルダーからの当社への満足度向上にむけ推進しております。 (第三者認証等における不適切行為について) 当社は、2023年に品質等に関する不適切行為が判明したことを受け、外部調査を実施し、その結果をもとに、再発防止のためにデンカ対応策マスタープランを定め、是正と再発防止に取り組んでまいりました。今般、2026年3月末をもって、再発防止対応策の完了を確認いたしましたので、その旨をご報告申し上げるとともに、再発防止対応策進捗状況の定期的なご報告を終了させていただきます。再発防止対応策の完了状況は、当社公式ホームページをご参照ください。 今後も、当社グループ役職員一同、引き続きコンプライアンス強化と徹底遵守に努め、皆様に信頼していただける企業を目指して全力で取り組んでまいります。 (3)事故・自然災害 当社グループは、安全最優先をすべての生産に係る活動の基盤と位置付けております。過去に発生させてしまった重大事故を教訓に、その再発防止対策としてリスクアセスメントの質的向上、工事安全管理、ノンテクニカルスキルに力点を置いた安全保安教育、安全監査など、すべての現場で災害を起こさないための総合的な取り組みを進めております。しかしながら、重大な産業事故や、地震、気候変動による集中豪雨および大型台風などの自然災害が発生した場合、従業員や第三者への人的、物的な損害、生産設備の損壊や生産停止等が生じるリスクがあり、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)環境 当社グループは、環境に関する各種法律、規制を遵守するとともに、パリ協定および日本政府が掲げる目標を念頭に、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた温室効果ガスの排出量削減に関する中長期目標を定め、自家用再エネ発電導入などを通じたクリーンエネルギーの利用拡大、温室効果ガスを回収・固定化・有効利用する革新技術の開発、製品のライフサイクルを通じた地球温暖化ガスの排出削減、グループ各工場の環境負荷物質排出削減など、環境負荷の低減に取り組んでおります。しかしながら、環境に関する規制の強化や2026年度から開始された排出量取引制度や、2028年度から導入が見込まれる化石燃料賦課金などにより、今後は事業活動の制限や対応費用の負担等が発生し、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)海外事業展開 当社グループは、アジア、米国、欧州等の国および地域に進出し、現地生産や販売をおこなうなど、海外展開を推進しております。海外での事業活動には予期できない法律や制度の変更、労使や人材確保の問題、テロや戦争などによる社会的混乱等のリスクが内在しており、これらのリスクが発生した場合、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)財務 当社グループは、将来の安定的な成長を持続するため、良好な財務バランスを維持することが重要と考えており、資金需要に見合った資金調達をおこなうことを基本的な方針としております。資金の流動性については、適正な水準の現預金を保持した上で、不測の事態に対応するため、取引金融機関と貸出コミットメント契約を締結することで流動性を確保しております。また、長期借入金の金利を固定化する等、金利変動リスクの低減を図っております。しかしながら、金融環境が急激に悪化した場合、資金調達リスクや金利の上昇等が発生し、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。当社グループが保有する固定資産について、事業環境の著しい悪化による収益性の低下等があった場合には、減損損失が発生し、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)訴訟等 当社グループは、倫理規定をはじめ各種社内規定に基づき、国内外の法令遵守はもちろんのこと、当社グループの社会における信頼を維持・確保することに努めておりますが、広範な事業活動を行う中で訴訟やその他の法律的手続きの対象となり、重要な訴訟等の提起を受けた場合には、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、訴訟等については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (2) その他 ② 訴訟」をご参照下さい。 (9)新型コロナウイルス等の感染症 当社グループは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、顧客、従業員、関係先等の安全・安心を第一に考え、国内外の事業所において各国の状況にあわせた感染防止対策をおこなっております。 今後、新型コロナウイルスやその他の感染症の流行が発生した場合には、ロックダウンなどによる活動の制限、サプライチェーンの停滞、世界経済の悪化などにより、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)国際情勢 当社グループはESG基本方針に則り、人権の尊重やサステナビリティの観点から、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢に対する国際社会の動きや日本政府の方針を尊重するとともに、日本政府を含むステークホルダーと建設的な対話に努め、適切に対応してまいります。 国際情勢は日々変化を続けており、今後一部原料の調達難に伴う操業への影響、およびナフサ・天然ガス・石炭など原燃料価格の継続的な高騰などにより、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その他、国内外の経済・政治情勢、技術革新、株式相場の変動、繰延税金資産の取崩し等が、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,075字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当期のわが国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかな回復に向かいました。世界経済は、全体としては持ち直しましたが、米国の通商政策の動向や中東情勢の緊迫化などにより、先行きは不透明な状況にあります。 このような状況下、当社グループは、2023年度にスタートした8カ年の経営計画「Mission2030」に掲げる「事業価値創造」、「人財価値創造」、「経営価値創造」の3つの成長戦略にもとづく施策を推進し、業容の拡大と収益の確保に注力いたしました。 この結果、当期の業績は、電子・先端製品の販売数量が増加しましたが、原燃料価格の下落に応じた販売価格の見直しなどによる手取り減があり、売上高は3,842億47百万円と前年同期に比べ160億3百万円(4.0%)の減収となりました。収益面では、営業利益は262億25百万円(前年同期比118億11百万円増、82.0%増益)となり、経常利益は192億95百万円(前年同期比116億71百万円増、153.1%増益)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、期限を定めず暫定停止している米国の子会社デンカパフォーマンスエラストマー社に関わる特別損失を計上した一方で、特別利益として大船工場の工場用地の譲渡益や政策保有株式の売却益を計上したことから、156億95百万円(前年同期は123億円の損失)となりました。 <電子・先端プロダクツ部門> 当部門の製品は、AI関連や電力インフラ向けの需要が拡大しました。球状シリカ、球状アルミナの販売は、AI向け半導体等の需要拡大に伴い、好調に推移しました。高機能フィルムも電子部品向けの需要が緩やかに回復し増収となりました。また、アセチレンブラックの販売は、xEV向けは前年を下回りましたが、高圧ケーブル向けが前年を上回り、全体で増収となりました。このほか、高信頼性放熱プレート“アルシンク”は、電鉄向けの需要回復や直流送電向けの需要増加により増収となり、新製品である低誘電有機絶縁樹脂“スネクトン”の販売も順調に伸長しました。 この結果、当部門の売上高は1,044億30百万円(前年同期比122億27百万円(13.3%)増収)となり、営業利益は138億86百万円と前年同期に比べ47億17百万円(51.5%)の増益となりました。 <ライフイノベーション部門> POCT検査試薬は、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症は一定程度流行しましたが、年明け以降、急速に収束し検査数が減少したことから、全体では販売数量が前年を下回りました。また、その他の検査試薬の販売は、一部海外向けの不調もあり、前年を下回りました。このほか、インフルエンザワクチンは計画通りの出荷となりました。 この結果、当部門の売上高は405億20百万円(前年同期比27億42百万円(6.3%)減収)となり、営業利益は62億47百万円と前年同期に比べ33億54百万円(34.9%)の減益となりました。 <エラストマー・インフラソリューション部門> クロロプレンゴムの需要は引き続き低調に推移しましたが、高コストである米国子会社の製造設備を暫定停止しており収益性は改善しました。このほか、農業・土木用途向けのコルゲート管の販売は増収となりましたが、特殊混和材の販売は工事遅れなどの影響により前年を下回りました。 この結果、当部門の売上高は975億83百万円(前年同期比140億90百万円(12.6%)減収)となり、営業利益は68百万円と前年同期に比べ80億30百万円の増益(前年同期は営業損失79億62百万円)となりました。 <ポリマーソリューション部門> 当部門の各製品は、原燃料価格の下落に応じて販売価格の見直しを行いました。AS・ABS樹脂やスチレンモノマーの出荷は前年を上回りましたが、デンカシンガポール社のMS樹脂は前年を下回りました。このほか、食品包材用シートおよびその加工品の販売は、需要回復が遅れており、前年を下回りました。 この結果、当部門の売上高は1,241億61百万円(前年同期比112億4百万円(8.3%)減収)となり、営業利益は35億74百万円と前年同期に比べ24億20百万円(209.8%)の増益となりました。 <その他部門> YKアクロス株式会社等の商社は取扱高が概ね前年並みとなりました。 この結果、当部門の売上高は175億52百万円(前年同期比1億94百万円(1.1%)減収)となり、営業利益は24億27百万円と前年同期に比べ31百万円(1.3%)の増益となりました。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ254億82百万円増加の6,810億6百万円となりました。 流動資産は、棚卸資産の減少などにより前連結会計年度末に比べ103億79百万円減少の2,600億75百万円となりました。固定資産は有形固定資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ358億61百万円増加の4,209億30百万円となりました。 負債は、工事未払金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ50億47百万円減少の3,421億80百万円となりました。 非支配株主持分を含めた純資産は前連結会計年度末に比べ305億30百万円増加の3,388億26百万円となりました。 以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の45.2%から45.6%となり、1株当たり純資産は3,436円95銭から3,604円53銭となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、352億70百万円となり、前連結会計年度末と比べ17億32百万円の減少となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が増加したことなどにより、361億54百万円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資の支払いなどにより、450億21百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の増加などにより、76億3百万円の収入となりました。 なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは以下のとおりです。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   51.7   50.1   49.9   45.2   45.6 時価ベースの自己資本比率(%)   52.6   39.8   32.8   28.1   44.7 債務償還年数(年)   3.2   19.0   4.8   11.7   6.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   45.4   8.1   21.7   8.9   17.7 自己資本比率………………………………自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率………………株式時価総額/総資産 債務償還年数………………………………有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ……営業キャッシュ・フロー/利息支払額 (注) 1.いずれの指標も連結ベースの財務数値により算出しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 3.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品がほとんどであるため、セグメントごとに生産規模および受注規模を金額あるいは数量で示すことは行っておりません。 このため「生産、受注及び販売の実績」については、「①財政状態及び経営成績の状況」におけるセグメントの経営成績に関連付けて記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 2025年度のわが国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかな回復に向かいました。世界経済は、全体としては持ち直しましたが、米国の通商政策の動向や中東情勢の緊迫化などにより、先行きは不透明な状況にあります。 このような状況下、当社グループは、2023年度にスタートした8カ年の経営計画「Mission 2030」に掲げる「事業価値創造」、「人財価値創造」、「経営価値創造」の3つの成長戦略にもとづく施策を推進し、業容の拡大と収益の確保に注力いたしました。 この結果、当期の業績は、電子・先端製品の販売数量が増加しましたが、原燃料価格の下落に応じた販売価格の見直しなどによる手取り減があり、売上高は3,842億円と前年同期に比べ160億円の減収となりました。収益面では、営業利益は262億円(前年同期比118億円増)となり、経常利益は192億円(前年同期比116億円増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、米国製造子会社デンカパフォーマンスエラストマー社(以下DPE)に関わる特別損失を計上した一方で、特別利益として大船工場の工場用地の譲渡益や政策保有株式の売却益を計上したことから、156億円(前年同期は123億円の損失)となりました。 当社グループは、経営計画「Mission 2030」の策定時からの急激な事業環境の変化等により収益力が低下し、業績立て直しが急務となっていたことから、2025年度は、収益課題を克服し成長軌道へ回帰するため、投資の厳選を徹底し財務規律の統制を図りながら、「ポートフォリオ変革の加速」と「稼ぐ力の回復」を最優先に取り組みました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは361億54百万円の収入となりましたが、経営計画「Mission2030」にもとづく厳選した投資案件への支出および株主還元方針にもとづく配当を実施した結果、当連結会計年度末のネット有利子負債残高は前連結会計年度末比で57億66百万円増加し、1,864億44百万円となりました。なお、自己資本比率は45.6%、ネットD/Eレシオは0.60倍となり、引き続き良好な財政状態を維持しているものと判断しております。 資本の財源及び資金の流動性については、当社グループでは将来の安定的な成長を持続するため、良好な財務バランスを維持することが重要と考えており、資金需要に見合った資金調達を行うことを基本的な方針としております。 当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金、設備投資資金等であり、必要資金の調達については、自己資金を主とし、運転資金の一部を短期借入金やコマーシャル・ペーパーによって、設備資金等の長期資金の一部を長期借入金や社債によって外部調達しております。 資金の流動性については、適正な水準の現預金を保持した上で、不測の事態に対応するため、取引金融機関と貸出コミットメント契約を締結することで流動性を確保しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、重要な会計方針と合理的と考えられる見積りに基づき、収益、費用、資産、負債の計上について判断しております。 当社グループの連結財務諸表の作成においては、例えば一般債権に対する貸倒引当金の引当については主として過去の貸倒実績率を、繰延税金資産の計上については将来の税務計画を、退職給付債務については、昇給率、割引率などを使用して見積っておりますが、見積りにつきましては不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、主なものは以下のとおりであります。 (a) 固定資産 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローを見積り、その総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失として計上しております。また、年次の減損テストが必要な場合、資産グループの公正価値を算定し、その帳簿価額が公正価値を超過する場合には、公正価値まで減額を行います。将来キャッシュ・フローの見積りにあたっては、事業計画をもとに最新の事業環境に関する情報等を反映しているほか、必要に応じて外部専門家による評価を活用しております。 減損損失の認識及び測定に当たっては、慎重に検討をおこなっておりますが、将来の予測不能な事業環境の著しい悪化等により見直しが必要となった場合、減損損失が発生する可能性があります。 (b) 繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、収益力もしくはタックス・プランニングに基づく将来の課税所得の十分性により判断しており、課税所得の算定にあたっては、各納税主体の事業計画をもとに最新の事業環境に関する情報等を反映し見積っております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の予測不能な経営環境の著しい悪化等により見直しが必要となった場合、評価性引当額が変動し損益に影響を及ぼす可能性があります。 (c) 退職給付債務の算定 当社グループでは、簡便法を採用している連結子会社を除き、確定給付制度の退職給付債務および関連する勤務費用について、数理計算上の仮定を用いて算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率、期待運用収益率等の計算基礎があり、これらの計算基礎については、例えば期待運用収益率であれば前提となる企業年金の運用方針などを、定期的かつ合理的な見直しをおこなっております。 当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、退職給付債務および関連する勤務費用が変動する可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。