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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

リンテック

LINTEC Corporation7966 · Prime · その他製品

粘着技術を核に、ラベル・自動車用から半導体・ディスプレイ用まで多様な機能材を供給。洋紙・加工材も手掛ける。

概要

リンテックは粘着テープ・ラベル・半導体関連材料を製造する化学品メーカーである。1934年に包装用ガムテープの製造で創業し、現在は印刷材・産業工材、電子・光学、洋紙・加工材の3セグメントを展開する。2026年3月期の連結売上高は3,194億円、営業利益率は7.9%で、半導体関連製品の好調が収益を支える。

三つの事業セグメントと四つの固有技術

リンテックは、粘着応用技術、表面改質技術、システム化技術、特殊紙・剥離材製造技術という四つの固有技術を基盤とする。これらの技術を融合し、印刷材・産業工材、電子・光学、洋紙・加工材の三つのセグメントで事業を展開する。各セグメントはさらに複数の事業部門に分かれ、シール・ラベル、半導体関連材料、特殊紙など多岐にわたる製品群を提供する。技術の高次元融合により差別化された製品創りを進めている。

売上高の57%を占める印刷材・産業工材

印刷材・産業工材関連はリンテック最大のセグメントで、2026年3月期の売上高は1,826億円と全体の約57%を占める。主力はシール・ラベル用粘着製品で、食品・医薬・物流などのラベル需要に対応する。自動車用粘着製品やウインドーフィルム、屋外看板用フィルム、内装用化粧フィルムも含む。国内では食品関連向けの需要変動があるが、米国子会社MACTACを通じた北米市場での販売が収益に貢献する。営業利益は原材料高などの影響で前期比63.8%減の19億円にとどまった。

高い収益性を誇る電子・光学関連

電子・光学関連はリンテックの利益の柱である。2026年3月期の売上高は1,007億円(前期比4.6%増)、営業利益は221億円でセグメント利益率は22%に達する。半導体関連粘着テープや積層セラミックコンデンサ(MLCC)関連テープが好調で、AI需要の拡大が追い風となった。光学ディスプレイ関連では有機EL向け粘着テープを手がけるが、韓国・台湾子会社の閉鎖影響で売上は減少した。同事業の高い収益性がグループ全体の業績を牽引する。

北米・アジアを中核とするグローバル展開

リンテックは43の連結子会社を擁し、世界38以上の国・地域に生産拠点を持つ。北米ではMADICOとMACTACが事業を展開し、ウインドーフィルムやラベル用粘着製品を供給する。アジアでは中国蘇州、天津のほか台湾、韓国、ASEAN各国に子会社を配置。2015年にシンガポールに地域統括会社を設立し、インドや東南アジアの成長市場をカバーする。欧州では英国に拠点を持ち、グラフィックフィルム事業を手がける。M&Aによる現地企業の買収も積極的に行ってきた。

業界の中での役割は粘着機能材メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,194億円
営業利益
252億円
営業利益率
7.9%
純利益
174億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
印刷材・産 業工材関連1,826億円57.2%20億円1.1%
電子・光学 関連1,007億円31.5%221億円21.9%
洋紙・加工材関連360億円11.3%10億円2.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01印刷・産業資材主力

シール・ラベル用粘着製品、ラベリングマシン、自動車用粘着製品、工業用粘着テープ、ウインドーフィルム、屋外看板・広告用フィルム、内装用化粧フィルムなどを製造・販売。幅広い産業向け。

主な製品・サービス7
シール・ラベル用粘着製品
食品・日用品など各種商品のラベルやシールに用いる粘着加工品。
ラベリングマシン
ラベルを貼付する自動機械。生産ラインに組み込まれる。
自動車用粘着製品
外装用フィルム、内装用粘着材など自動車部品の接着・加飾に使用。
工業用粘着テープ
電気絶縁、固定、保護など多用途のテープ製品。
ウインドーフィルム
建築・自動車窓用の遮熱・UVカットフィルム。
屋外看板・広告用フィルム
屋外広告やサイネージに用いる粘着フィルム。耐候性に優れる。
内装用化粧フィルム
家具・建材の表面加飾用フィルム。木目調など多様な意匠。

02電子・光学準主力

半導体関連粘着テープ(ダイシングテープ、バックグラインドテープなど)、半導体関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品(偏光板用粘着材、光学透明粘着シートなど)を製造・販売。エレクトロニクス業界向けに高機能材料を供給。

主な製品・サービス4
半導体関連粘着テープ
ダイシングテープ、バックグラインドテープ等。半導体ウェーハの切断や裏面研削工程で使用される粘着テープ。
半導体関連装置
テープマウンタ、ダイボンダーなど半導体製造装置。
積層セラミックコンデンサ関連テープ
MLCC製造工程で用いるグリーンシートや剥離フィルム等。
光学ディスプレイ関連粘着製品
偏光板用粘着材、光学透明粘着シート(OCA)等。液晶・有機ELディスプレイの光学部材。

03紙・加工材副次

カラー封筒用紙、色画用紙、特殊機能紙、高級印刷用紙、建材用紙、粘着製品用剥離紙、光学関連製品用剥離フィルム、合成皮革用工程紙、炭素繊維複合材料用工程紙などを製造・販売。紙加工技術を活かした機能性素材。

主な製品・サービス6
カラー封筒用紙
封筒製造に向けた色付き紙。
特殊機能紙
防錆紙、抗菌紙、感熱紙など特定機能を付与した紙。
粘着製品用剥離紙
ラベルや粘着テープの剥離ライナーに用いるシリコーン処理紙。
光学用剥離フィルム
光学フィルムの保護剥離フィルム。
合成皮革用工程紙
合成皮革製造時に離型材として使用される工程紙。
炭素繊維複合材料用工程紙
炭素繊維プリプレグの製造工程で使用される剥離紙。

製品と技術

シール・ラベル用粘着製品とラベリングマシン

シール・ラベル用粘着製品はリンテックの基幹製品である。食品、飲料、医薬品、物流など多様な業界向けにラベルを供給する。粘着剤の配合や基材の選定により、低温接着性や耐候性など要求性能に対応する。また、ラベリングマシンは生産ラインに組み込まれる自動貼付装置で、高速・高精度のラベル貼りを実現する。これらの組み合わせにより、顧客の生産効率向上に貢献するシステム提案を行っている。

半導体製造工程向け粘着テープと装置

半導体関連粘着テープは、ダイシングテープやバックグラインドテープなど、ウェーハ加工工程で不可欠な材料である。ダイシングテープはウェーハを個片化する際にチップを固定し、バックグラインドテープは裏面研削時にウェーハを保護する。これらは高純度で残渣の少ない粘着剤が要求される。また、テープマウンタやダイボンダーなどの半導体関連装置も提供し、工程の自動化を支援する。AI関連需要の拡大により、同事業は好調に推移している。

積層セラミックコンデンサ製造用工程材料

積層セラミックコンデンサ(MLCC)の製造工程では、誘電体シートの作製や剥離にリンテックの工程材料が用いられる。グリーンシートはセラミック粉末をフィルム状に成形したもので、積層・焼成後コンデンサの誘電体層となる。剥離フィルムはグリーンシートを支持し、工程後に剥離する。これらの製品はデータセンターやスマートフォン向けのMLCC需要増加に支えられ、高い伸びを示している。

光学ディスプレイ向け粘着材料と剥離フィルム

液晶や有機ELディスプレイには、偏光板用粘着材や光学透明粘着シート(OCA)が使用される。これらの材料は光学特性に優れ、薄型化・高精細化が進むディスプレイの性能を支える。光学関連製品用剥離フィルムは、光学フィルムの保護や工程での取り扱いを容易にする。韓国・台湾子会社の閉鎖により同事業の売上は減少したが、OLED向けの需要は引き続き存在する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

粘着材料で国内首位、内需依存で安定

粘着テープ・ラベル材で国内首位級のシェアを持ち、半導体・電子部品向け機能材料にも強みを発揮。同業他社と比較し、リンテックは付加価値の高い製品群で差別化を図り、安定した収益基盤を構築。売上高は2763億円から3194億円へ拡大し、営業利益率も7.78%から7.89%と僅かながら改善。同業の三井松島ホールディングスや浅香工業と比べ、規模と技術力で優位に立つ。一方、海外比率は低めであり、内需依存の傾向が強い。国内市場の成熟に伴い、成長鈍化リスクを抱えるが、特殊用途向け高機能製品で需要を創出し、安定成長を維持している。

強み

  • 粘着材市場で国内シェア首位級を確保し、ブランド力と顧客基盤で競合を凌駕。
  • 半導体向けを中心に機能性材料の開発・供給で収益の柱を形成、技術優位性を発揮。
  • 売上高は堅調に推移し、利益率も改善、財務安定性が高く、景気変動に強い体質。
  • 国内需要中心のため、海外市況の影響を受けにくく、安定した事業運営が可能。

課題

  • 国内市場は成熟しつつあり、海外展開の遅れが成長のボトルネックに。
  • 原油高や原料高が続けば、収益を圧迫するリスクがあるが、現状は価格転嫁で吸収。
  • 新興企業の参入で価格競争が激化、差別化戦略の更なる深化が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がリンテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14631DIC4,714億円8.3倍
25301東海カーボン4,076億円20.4倍
34114日本触媒3,986億円23.7倍
44202ダイセル3,944億円38.1倍
54118カネカ3,887億円12.4倍
67966リンテック3,878億円20.2倍
74208UBE3,740億円14.3倍
83401帝人3,497億円
94272日本化薬3,320億円12.9倍
104061デンカ2,862億円17.7倍
114043トクヤマ2,845億円12.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

包装用ガムテープ製造から始まった創業期

1934年10月、不二合名会社を改組して不二紙工株式会社を設立。本社を東京都板橋区本町に置き、包装用ガムテープの製造販売を開始した。1937年には合板用ガムテープの製造にも着手。粘着テープの専業メーカーとしての基盤を築き、後の多角化の礎となった。1959年12月には埼玉県蕨市に蕨工場を新設し、本社工場と合わせた量産体制を確立した。

自動包装機への進出とシステムセールス

1962年3月、蕨工場内に段ボール箱の自動包装機の製作部門を設置。青果物・食品・繊維製品・家庭電器製品の自動包装化を企業化し、ガムテープと組み合わせたシステムセールスを進めた。1964年3月にはこの部門を独立させ、FSKエンジニアリング株式会社を設立。粘着テープの販売にとどまらず、包装ライン全体を提案するビジネスモデルを構築した。1968年には研究室を蕨工場内に移転し、工場に直結した研究開発体制を整えた。

西日本と関東への生産拠点拡大

1969年3月、兵庫県龍野市に関西工場(現龍野工場)を新設し、西日本への供給拠点を確保した。1975年7月には群馬県吾妻郡に最新鋭設備を備えた関東工場(現吾妻工場)を稼働。これにより東京、埼玉、兵庫、群馬と国内に4つの生産拠点を持つ体制が整った。多拠点展開は物流効率の向上と地域密着型の供給を可能にし、顧客基盤の拡大に寄与した。

上場と米国進出で加速した1980年代

1984年10月、商号をFSK株式会社に変更。1986年7月には東京証券取引所市場第二部に上場し、資金調達力を向上させた。1987年9月、米国マサチューセッツ州にFSK OF AMERICAを設立、工業用粘着フィルムメーカーのMADICOを買収して北米市場に参入。同年10月にはFSKエンジニアリングを合併し、事業の一体化を進めた。1989年3月には東証第一部銘柄に指定され、株式市場での評価を高めた。

合併によるリンテック誕生とアジア展開

1990年4月、四国製紙及び創研化工と合併し、商号をリンテック株式会社に変更した。1993年には中国天津に進出、1994年にはインドネシアにPT.LINTEC INDONESIAを設立。1996年にはモダン・プラスチツク工業を合併し、樹脂加工分野を強化。2000年以降、マレーシア、中国蘇州、台湾、韓国にも生産拠点を設置し、アジア地域での供給網を拡充した。2002年には韓国・平澤に粘着製品工場を設立するなど、電子部品向け需要を取り込んだ。

M&Aによる欧米事業の拡大と長期ビジョン

2008年11月、積水化学工業からサインシステム事業を譲受。2016年、北米でVDIとMACTAC AMERICASを買収し、ラベル用粘着事業を拡大。同年、英国のグラフィックフィルム会社も買収。2021年にはMACTACがDURAMARK PRODUCTSを買収。2022年4月に東証プライム市場へ移行。2024年にはインドネシアのPT MULTIYASA SWADAYAを買収し、アセアン事業を強化した。長期ビジョン「LSV2030」の下、持続的成長を目指す。

年表37件を開く

1930年代

  • 1934年10月創業不二合名会社を改組、不二紙工株式会社を東京都板橋区板橋十丁目 138番地(現東京都板橋区本町23番23号)に設立。包装用ガムテープの製造販売を開始。
  • 1937年3月合板用ガムテープの製造販売を開始。

1950年代

  • 1959年12月埼玉県蕨市に蕨工場を新設。従来の本社工場の生産と合わせ量産体制を確立。

1960年代

  • 1962年3月蕨工場内に段ボール箱の自動包装機の製作部門を設置。青果物・食品・繊維製品・家庭電器製品の自動包装化を企業化し、包装用ガムテープと合わせたシステムセールスを進める。
  • 1964年3月創業蕨工場内の自動包装機製作部門を独立させ、株式会社不二紙工機械事業部(FSKエンジニアリング株式会社)を設立。
  • 1968年10月本社内の研究室(現研究所)を蕨工場内に移転。工場に直結した研究・開発体制をとる。
  • 1969年3月兵庫県龍野市に関西工場(現龍野工場)を新設し、西日本地区への供給拠点とする。

1970年代

  • 1975年7月関東工場(現吾妻工場)を群馬県吾妻郡吾妻町(現群馬県吾妻郡東吾妻町)に新設、最新鋭の設備でガムテープ及び粘着製品の製造を開始。

1980年代

  • 1984年10月商号変更FSK株式会社に商号変更。
  • 1986年7月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1987年9月M&Aアメリカ合衆国マサチューセッツ州にFSK OF AMERICA,INC.(現LINTEC USA HOLDING,INC.(連結子会社))を設立し、同社は工業用粘着フィルムメーカーである MADICO,INC.を買収。
  • 1987年10月M&AFSKエンジニアリング株式会社を合併。
  • 1989年3月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定される。

1990年代

  • 1990年4月M&A四国製紙株式会社及び創研化工株式会社と合併し、リンテック株式会社に商号を変更。
  • 1993年10月創業中国、天津市に琳得科(天津)実業有限公司を設立。印刷機械等の製造を開始。(2018年6月清算)
  • 1994年5月インドネシア、ボゴール市にPT.LINTEC INDONESIA.(連結子会社)を設立。粘着製品の製造を開始。
  • 1995年1月モダン・プラスチツク工業株式会社の全株式を取得。
  • 1996年4月M&Aモダン・プラスチツク工業株式会社と合併。

2000年代

  • 2000年4月マレーシア、ペナン州にLINTEC INDUSTRIES(MALAYSIA) SDN.BHD.(連結子会社)を設立。紙関連製品の製造を開始。
  • 2002年6月中国、蘇州市に琳得科(蘇州)科技有限公司(連結子会社)を設立。粘着製品及び紙関連製品の製造を開始。
  • 2002年8月韓国、平澤市にLINTEC SPECIALITY FILMS(KOREA),INC.(連結子会社)を設立。粘着製品の製造を開始。(2025年10月清算)
  • 2003年8月台湾、台南県にLINTEC SPECIALITY FILMS(TAIWAN),INC.(連結子会社)を設立。粘着製品の製造を開始。
  • 2004年9月韓国、忠清北道清原郡にLINTEC KOREA, INC.(連結子会社)を設立。粘着製品及び紙関連製品の製造を開始。
  • 2007年3月創業中国、無錫市に琳得科(無錫)科技有限公司を設立。(2013年6月清算)
  • 2008年11月積水化学工業株式会社より株式会社セキスイサインシステム(現リンテックサインシステム株式会社(連結子会社))の全株式を含むサインシステム事業の譲受。

2010年代

  • 2010年9月M&AMADICO,INC.(連結子会社)が、SOLAMATRIX,INC.(現MADICO,INC.(連結子会社))を買収。
  • 2011年6月タイ、チャチェンサオ県にLINTEC (THAILAND) CO., LTD.(連結子会社)を設立。粘着製品及び紙関連製品の製造を開始。
  • 2012年7月中国、天津市に普林特科(天津)標簽有限公司(連結子会社)を設立。粘着製品の製造を開始。
  • 2013年1月M&AMADICO,INC.とMADICO WINDOW FILMS,INC.が、MADICO,INC.(連結子会社)を存続会社として合併。
  • 2015年1月シンガポールにASEAN地域およびインドなどにおける事業を統括することを目的としたLINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED(連結子会社)を設立。
  • 2016年10月M&ALINTEC USA HOLDING,INC.(連結子会社)が、VDI, LLC(連結子会社)を買収。
  • 2016年11月M&ALINTEC EUROPE B.V.(連結子会社)が、LINTEC GRAPHIC FILMS LIMITED(現LINTEC EUROPE (UK) LIMITED(連結子会社))を買収。
  • 2016年12月M&ALINTEC USA HOLDING,INC.(連結子会社)が、MACTAC AMERICAS, LLC(連結子会社)を買収。

2020年代

  • 2021年4月M&AMACTAC AMERICAS, LLC(連結子会社)が、DURAMARK PRODUCTS, INC.を買収。(2021年12月MACTAC AMERICAS, LLCへ吸収合併により清算)
  • 2022年2月M&AMACTAC AMERICAS, LLC(連結子会社)が、米国のラベル用粘着紙・粘着フィルムメーカーから事業を譲り受け、当該事業の譲受先としてSPINNAKER PRESSURE SENSITIVE PRODUCTS LLCを設立。(2023年12月MACTAC AMERICAS, LLCへ吸収合併により清算)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2024年1月M&ALINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED(連結子会社)が、PT MULTIYASA SWADAYA(連結子会社)を買収。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率2031年3月期まで12%以上
  • ROE(自己資本当期純利益率)2031年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    社会的課題の解決

    脱炭素・循環型社会への貢献、人権尊重、情報開示強化、コーポレートガバナンス強化、SDGs達成への貢献を通じて社会課題に取り組む。

  2. 02

    イノベーションによる企業体質の強靭化

    DXによる業務変革、省エネ・高効率な新規設備導入、生産プロセス革新によるコスト競争力強化、不採算事業の構造改革、強固な財務基盤の維持と資本効率向上を図る。

  3. 03

    持続的成長に向けた新製品・新事業の創出

    技術革新による新製品・新事業創出、戦略的投資と機動的M&A、グローバル展開の加速、ローカリゼーションの確立を推進する。

  4. 04

    資本コストを意識した経営の実現

    長期ビジョンおよび中期経営計画の目標達成、成長投資と株主還元に基づくキャッシュアロケーション、株主との対話やIR活動の推進により、企業価値向上とPBR1倍超えを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,237人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は724万円で、9期前と比べて+10.9%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は20.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,760
2018年3月4,794
2019年3月65340.918.74,888
2020年3月64841.118.84,948
2021年3月64441.318.94,913
2022年3月66041.419.05,158
2023年3月66441.719.25,418
2024年3月66142.119.75,476
2025年3月68842.619.95,311463
2026年3月72442.820.05,237481

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率76.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 7 / 海外 16、うち連結子会社 22) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
アメリカ ほか194億円
印刷材・産業工材関連
三島工場 — 愛媛県四国中央市161億円
電子・光学関連 洋紙・加工材関連
熊谷工場 — 埼玉県熊谷市159億円
電子・光学関連 洋紙・加工材関連
吾妻工場 — 群馬県吾妻郡東吾妻町127億円
印刷材・産業工材関連 電子・光学関連
龍野工場 — 兵庫県たつの市7,009百万円
印刷材・産業工材関連 電子・光学関連
小松島工場(徳島県小松島市) (注)35,678百万円
洋紙・加工材関連
アメリカ ほか5,403百万円
印刷材・産業工材関連
研究所(埼玉県蕨市) — 埼玉県さいたま市4,895百万円
印刷材・産業工材関連 電子・光学関連 洋紙・加工材関連
湘南リンテック加工(神奈川県平塚市) (注)52,047百万円
印刷材・産業工材関連 洋紙・加工材関連
タイ1,913百万円
印刷材・産業工材関連 洋紙・加工材関連
ほか12件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    リンテックコマース 株式会社
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    リンテックサインシステム株式会社
    東京都目黒区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    湘南リンテック加工 株式会社
    神奈川県平塚市 · 連結子会社
    議決権83.3%
  • 国内
    LINTEC USA HOLDING, INC.
    アメリカ オハイオ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MADICO,INC.ほか1社(注)4
    アメリカ フロリダ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    LINTEC OF AMERICA,INC.
    アメリカ アリゾナ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    VDI, LLC (注)2
    米国 ケンタッキー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MACTAC AMERICAS, LLC ほか3社(注)2、5、6
    米国 オハイオ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LINTEC EUROPE B.V.
    オランダ ハウテン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    LINTEC EUROPE (UK) LIMITED
    イギリス バッキンガムシャー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES (EUROPE) GMBH
    ドイツ ミュンヘン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    琳得科(蘇州)科技有限公司(注)2
    中国蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • 普林特科(天津)標簽有限公司中国天津市100%
  • LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES (SHANGHAI),INC.中国上海市100%
  • LINTEC SPECIALITY FILMS (TAIWAN),INC. (注)7台湾台南市100%
  • LINTEC HI-TECH(TAIWAN), INC.台湾台北市100%
  • LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES (TAIWAN),INC.台湾高雄市100%
  • LINTEC KOREA, INC. (注)2韓国忠清北道清州市100%
  • LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(KOREA),INC.韓国ソウル市100%
  • PT. LINTEC INDONESIA (注)2インドネシア ボゴール市81%
  • PT. LINTEC JAKARTAインドネシア ジャカルタ州100%
  • PT MULTIYASA SWADAYAインドネシア ジャカルタ州100%
  • LINTEC SINGAPORE PRIVATE LIMITEDシンガポール100%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • SGLINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED
  • GBLINTEC EUROPE (UK) LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    経済安全保障重要技術育成プログラム/ハイブリッドクラウド利用基盤技術の開発半導体・電子機器等のハードウェアにおける不正機能排除のための検証基盤の確立
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-08-09
    1.1億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,194億円営業利益252億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.1%、利益が+2.4%。

売上高
+1.1%
3,194億円
営業利益
+2.4%
252億円
純利益
+20.0%
174億円
営業利益率
7.9%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,420億円3,194億円
営業利益275億円252億円
純利益195億円174億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は832億円、営業利益は69億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.0%、営業利益は+392.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q6804
2024年1Q650142.211
2024年2Q667182.79
2024年3Q718334.620
2024年4Q72812
2025年2Q1,5851378.6108
2025年4Q1,5751096.937
2026年2Q1,5481288.389
2026年4Q1,6461247.585
2027年1Q832698.354

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,908億円から3,194億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は7.9%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
MADICO,INC.とMADICO WINDOW FILMS,INC.が、MADICO,INC.(連結子会社)を存続会社として合併。
2013年3月1,90811077
2014年3月2,03213285
シンガポールにASEAN地域およびインドなどにおける事業を統括することを目的としたLINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED(連結子会社)を設立。
2015年3月2,073179117
LINTEC USA HOLDING,INC.(連結子会社)が、VDI, LLC(連結子会社)を買収。
2016年3月2,105176109
2017年3月2,060157115
2018年3月2,490184113
2019年3月2,509180129
2020年3月2,40714596
MACTAC AMERICAS, LLC(連結子会社)が、DURAMARK PRODUCTS, INC.を買収。(2021年12月MACTAC AMERICAS, LLCへ吸収合併により清算)
2021年3月2,359168114
MACTAC AMERICAS, LLC(連結子会社)が、米国のラベル用粘着紙・粘着フィルムメーカーから事業を譲り受け、当該事業の譲受先としてSPINNAKER PRESSURE SENSITIVE PRODUCTS LLCを設立。(2023年12月MACTAC AMERICAS, LLCへ吸収合併により清算)
2022年3月2,568227166
2023年3月2,846156115
LINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED(連結子会社)が、PT MULTIYASA SWADAYA(連結子会社)を買収。
2024年3月2,76311552
2025年3月3,1602462617.8145
2026年3月3,1942522577.9174

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,194億円のうち、営業利益として残るのは252億円7.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は174億円、売上の5.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.5%2,379億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.6%563億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.9%252億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.4pt
7.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
5.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが335億円、投資CFが−146億円で、差し引きのフリーCFは189億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は553億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月196−140−2956407
2014年3月163−70−8093450
2015年3月155−51−31104561
2016年3月199−99−40100603
2017年3月244−48453−240413
2018年3月268−75−64193550
2019年3月229−103−82126583
2020年3月185−138−10347523
2021年3月288−86−141202576
2022年3月246−196−14550506
2023年3月59−121−128−62339
2024年3月392−215−13177524
2025年3月337−247−12390507
2026年3月335−146−156189553

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,427億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,582億円で、自己資本比率は75.1%(業種中央値59.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,1601,43672466.0
2014年3月2,2511,52672567.3
2015年3月2,3731,71765671.9
2016年3月2,4071,72168671.1
2017年3月2,7421,78795564.9
2018年3月2,9271,8641,06363.4
2019年3月2,9031,9021,00165.3
2020年3月2,7901,92386768.7
2021年3月2,8031,97482970.2
2022年3月3,0292,09893169.1
2023年3月3,0492,27277774.2
2024年3月3,3362,3291,00769.6
2025年3月3,4052,46194372.1
2026年3月3,4272,58284575.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
603億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,804億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
587億円
在庫として抱えている分
負債合計
845億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率104社中24位あたり、逆に低いのは配当利回り104社中73位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.9%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.9%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.1%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.1%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,350で、1年前と比べて+57.2%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥5,350-2.7%1ヶ月-16.9%1年+57.2%時価総額3,878億円
過去52週の値幅
安値¥3,440高値¥7,360

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.2倍
PER (会社予想)18.0倍
PBR1.35倍
配当利回り2.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に5490円まで急落し、前日比-4.19%と大きく下落しました。1ヶ月では-19.03%と軟調で、25日線(6260.8円)を12%以上下回り、75日線(6113.33円)も割り込んでいます。52週高値7360円からは25%下落した一方、52週安値3390円からは+62%の水準です。8月20-21日にかけて出来高が急増しており、売り圧力が強まっています。目先は25日線を回復できるかが焦点です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERは20.78倍と業界平均の18.21倍を上回り、PBRは1.38倍と業界平均の1.39倍にほぼ同水準です。配当利回りは2.19%で業界平均の2.85%を下回っており、割高感があります。ROEは6.9%と低いものの、業績は改善傾向にあり、予想PERは18.4倍まで低下する見込みです。割安とは言えませんが、極端な割高でもなく、総合的にみてほぼ妥当と判断しました。ただし、配当利回りは低く、今後の増配が期待薄な点は懸念です。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.2倍18.4倍
PER (予想)18.0倍
PBR1.35倍1.38倍
ROE6.9%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

スマートフォンや車載向け需要の回復により2025年3月期は大幅増益を達成し、2026年3月期も増収増益が見込まれる。強気派は、半導体関連材料や新製品の拡販による成長継続を評価し、高採算の加工品比率上昇による利益率向上に期待する。一方、弱気派は、スマホ市場の頭打ちや顧客の在庫調整リスクを指摘し、業績の変動性が大きいと懸念する。また、原材料価格の変動や円高による競争力低下も注視される。今後の需要回復の持続性と新規分野への展開が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 需要回復による増益

    2025年3月期は大幅増益で、直近の営業利益率も約7.8%に改善

  • 高機能材料の拡販

    半導体関連や車載向けの高付加価値製品が成長牽引

  • 利益率の向上余地

    加工品の構成比上昇で採算性が改善傾向

  • 純利益20%増の174億円通年影響

    純利益は145億円から174億円へ20%増。増益トレンドが続く。

  • 予想PER20.4倍はEPS増加示唆決算発表後影響

    実績PER22.94倍に対し予想PER20.4倍。市場は約12%のEPS増益を織り込む。

  • 営業利益率7.89%と高水準維持通年影響

    営業利益率は7.78%→7.89%へ改善。収益構造が安定している。

  • 配当利回り1.98%で下支え通年影響

    配当利回り1.98%と安定的な株主還元が株価を支える。

マイナスに働く材料7
  • スマホ依存のリスク

    主要顧客のスマホ販売減により需要が減速する可能性

  • 原材料高の影響

    原油価格や化学品原料の高騰が利益を圧迫

  • 円高の進行

    輸出競争力が低下し海外販売が鈍る懸念

  • 株価1年99%上昇で評価過熱不定影響

    株価は1年間で98.89%上昇。業績成長率を大きく上回る上昇で調整リスクがある。

  • 売上高成長が14%→1%へ減速通年影響

    売上高伸び率は前期14.4%から今期1.1%へ鈍化。成長持続性に疑問が生じる。

  • ROE6.9%で資本効率低い継続影響

    ROE6.9%に対しPBR1.54倍。資本コストを上回るには収益改善が必要。

  • 営業利益の伸びが2.4%と小幅通年影響

    営業利益は246億円→252億円と伸び率2.4%。高株価の期待に応えられない可能性。

次の決算で確かめる点
スマホ向け売上高
主力需要の動向を把握するため
車載向け売上高
成長分野の拡大状況を確認するため
加工品比率
採算性向上の進捗を測るため
営業利益率
利益体質の改善度合いを確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+10.0%いまの株価に対する利回りは2.24%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
2.24%
いまの株価に対して
配当性向
36.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6630.6
2018年3月660.031.6
2019年3月7818.236.7
2020年3月780.054.1
2021年3月780.038.5
2022年3月8812.836.2
2023年3月880.055.1
2024年3月880.050.0
2025年3月10013.665.7
2026年3月11010.036.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,143人。区分でいちばん多いのは事業法人31.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.2%を占め、残る51.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人33.132.532.430.932.531.3
個人・その他21.924.727.627.023.625.2
外国法人17.817.716.614.320.323.9
金融機関25.224.222.326.420.616.9
自己株式5.78.910.910.87.19.7
証券会社2.00.91.01.43.12.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本製紙株式会社27.12
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.12
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.23
04GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.35
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.80
06庄司 たみ江1.69
07リンテック従業員持株会1.63
08塩飽 恵以子1.33
09庄司 光江1.10
10明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.01

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-28
    日本製紙株式会社
    新規の大量保有報告
    20.54%
    -7.58pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+157%、1株純資産は14期で+106%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1031,9105.617.237.7
2014年3月1142,1015.817.235.8
2015年3月1622,3647.217.730.8
2016年3月1512,3706.413.337.4
2017年3月1592,4656.615.030.6
2018年3月1562,5746.219.831.6
2019年3月1792,6266.913.436.7
2020年3月1332,6545.017.154.1
2021年3月1582,7235.915.938.5
2022年3月2322,9968.210.536.2
2023年3月1683,3115.312.955.1
2024年3月773,3942.341.350.0
2025年3月2123,6436.113.065.7
2026年3月2643,9316.916.936.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額429百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢
大内昭彦取締役会長(代表取締役)81
服部真取締役社長(代表取締役)社長執行役員68
海谷健司取締役 専務執行役員 総務・人事本部長64
松尾博之取締役 専務執行役員 生産本部長 兼品質保証本部管掌 兼環境・安全統括本部管掌66
吉武正昭取締役 専務執行役員 事業統括本部長64
柴野洋一取締役 常務執行役員 管理本部長62
佐野孝典取締役60
奥島晶子取締役68
白幡清一郎取締役65
木村雅昭取締役(監査等委員)64
大澤加奈子取締役(監査等委員)55
杉本茂取締役(監査等委員)67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7214915335951
社外取締役6443478
取締役(社内)12122323

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,307字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社43社、関連会社3社、その他の関係会社1社およびその他の関係会社の子会社1社で構成され、「印刷材・産業工材関連」、「電子・光学関連」、「洋紙・加工材関連」の各事業に関する製品の製造・加工・販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する物流および原材料・製品・技術の供給等の事業展開をしております。 当社グループの事業における位置付けは次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 (1)印刷材・産業工材関連 当事業においては、シール・ラベル用粘着製品、ラベリングマシン、自動車用粘着製品、工業用粘着テープ、ウインドーフィルム、屋外看板・広告用フィルム、内装用化粧フィルムなどの製造・販売をしております。 (主要な関係会社) ・当社   ・PT MULTIYASA SWADAYA ・リンテックコマース株式会社   ・LINTEC SINGAPORE PRIVATE LIMITED ・リンテックサインシステム株式会社   ・LINTEC PHILIPPINES (PEZA), INC. ・湘南リンテック加工株式会社   ・LINTEC (THAILAND) CO., LTD. ・MADICO, INC. ほか1社   ・LINTEC VIETNAM CO., LTD. ・LINTEC OF AMERICA, INC.   ・LINTEC HANOI VIETNAM CO., LTD. ・LINTEC EUROPE B.V.   ・LINTEC INDIA PRIVATE LIMITED ・琳得科(蘇州)科技有限公司   ・LINTEC KUALA LUMPUR SDN.BHD. ・普林特科(天津)標簽有限公司   ・VDI, LLC ・LINTEC HI-TECH(TAIWAN), INC.   ・MACTAC AMERICAS, LLC ほか3社 ・PT. LINTEC INDONESIA   ・LINTEC EUROPE (UK) LIMITED ・PT. LINTEC JAKARTA (2)電子・光学関連 当事業においては、半導体関連粘着テープ、半導体関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品などの製造・販売をしております。 (主要な関係会社) ・当社   ・LINTEC SINGAPORE PRIVATE LIMITED ・LINTEC OF AMERICA, INC.   ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(SINGAPORE) PRIVATE LIMITED ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(EUROPE)GMBH   ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(PHILIPPINES), INC. ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(SHANGHAI), INC.   ・LINTEC INDUSTRIES(MALAYSIA) SDN.BHD. ・LINTEC SPECIALITY FILMS(TAIWAN), INC.   ・LINTEC INDUSTRIES(SARAWAK) SDN.BHD. ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(TAIWAN), INC.   ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(MALAYSIA) SDN.BHD. ・LINTEC KOREA, INC.   ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(VIETNAM) CO., LTD ・LINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES(KOREA), INC. (3)洋紙・加工材関連 当事業においては、カラー封筒用紙、色画用紙、特殊機能紙、高級印刷用紙、建材用紙、粘着製品用剥離紙、光学関連製品用剥離フィルム、合成皮革用工程紙、炭素繊維複合材料用工程紙などの製造・販売をしております。 (主要な関係会社) ・当社   ・琳得科(蘇州)科技有限公司 ・湘南リンテック加工株式会社   ・LINTEC (THAILAND) CO., LTD. ・LINTEC EUROPE B.V. また、LINTEC USA HOLDING,INC.(連結子会社)は、米国を中心に事業を統括することを目的とした地域統括会社であり、LINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITED(連結子会社)は、ASEAN地域およびインドなどにおける事業を統括することを目的とした地域統括会社であります。 MACTAC AMERICAS, LLCは持株会社であり、傘下に以下3社の連結子会社を所有しております。なお、同連結子会社はMACTAC AMERICAS, LLCにより運営されております。 MORGAN ADHESIVES COMPANY, LLC(米国) MACTAC CANADA LTD.(カナダ) MACTAC MEXICO, S.A. DE C.V.(メキシコ) このほか、当社は東京リンテック加工株式会社(非連結子会社)他へ外注加工、請負作業、運送・製品管理を委託しているほか、日本製紙株式会社(その他の関係会社)、日本紙通商株式会社(その他の関係会社の子会社)他へ当社製品を販売し、また、同会社から原材料等の仕入をしております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,783字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 Ⅰ 会社の経営の基本方針 当社グループの経営理念は、社名の「リンテック」すなわち"リンケージ(結合)"と"テクノロジー"、および社是「至誠と創造」に裏付けされる人の和、技術開発力を基軸とし、国内・海外の業界において、誰からも信頼される力強い躍動感あふれる会社として社会に貢献し、株主各位・顧客・社員家族の期待に応える斬新な経営を推進するというものであります。 当社グループは、粘着応用技術、表面改質技術、システム化技術、並びに特殊紙・剥離材製造技術という四つの固有技術を基盤とし、さらにそれらを高次元で融合させることによって、より差別化された独自性の高い製品創りを進めてまいります。また、高い倫理観の下、CSRの精神を徹底し、社会から信頼される会社たるべく邁進してまいります。 Ⅱ 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処すべき課題 当社グループは2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(略称:LSV 2030)を掲げ、基本方針を「イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献する」とし、「社会的課題の解決」、「イノベーションによる企業体質の強靭化」、「持続的成長に向けた新製品・新事業の創出」の三つの重点テーマに対する諸施策を、長期ビジョンの実現に向けたマイルストーンと位置づけ、3か年ごとの中期経営計画を策定し、推進しています。 最初の中期経営計画「LSV 2030-Stage 1」の初年度においては、当初掲げた最終年度の経営目標を前倒しで達成したことから、最終年度の経営目標を上方修正しました。しかしながら、2年目については、電子・光学関連製品や他の製品において急激な受注減少があったほか、原燃料価格や物流費の高騰影響を大きく受けたことで、収益面では厳しい結果となりました。最終年度の3年目においては、価格改定や円安効果に加え、第3四半期以降、半導体・電子部品関連製品やシール・ラベル用粘着製品を中心に受注は回復傾向にあったものの、上期の不振をカバーするまでには至らず、極めて厳しい結果となりました。 2024年4月からは、「LSV 2030」の2期目の3か年となる「LSV 2030-Stage 2」がスタートしました。その初年度においては、半導体・電子部品関連製品が好調な需要に支えられ大幅に増加したことに加え、米国においてシール・ラベル用粘着製品の販売数量が回復したことなどもあり増収増益となりました。さらに2年目にあたる2026年3月期においても、引き続き、半導体・電子部品関連製品が好調に推移したことなどにより、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益が過去最高となりました。しかしながら、今後も、地政学リスクの高まりや原燃料や輸送コストの上昇などにより、当社グループを取り巻く事業環境は引き続き厳しい状況が続くと予想されます。そのような中、当社グループが持続的な成長を遂げていくために、「LSV 2030」の三つの重点テーマに対する取り組みを一層強化してまいります。 また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応については、長期ビジョンの重点テーマおよび新中期経営計画「LSV 2030-Stage 2」の経営目標の着実な達成、成長投資ならびに株主還元を主眼においたキャッシュアロケーション方針、積極的な株主との対話やIR活動の推進などを着実に実行することで、企業価値の向上と継続的なPBR1倍超えを目指してまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ≪長期ビジョンの概要≫ Ⅰ.   名 称       「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(略称:LSV 2030) Ⅱ.   基本方針       イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献する Ⅲ.   重点テーマ 1.社会的課題の解決 (1) 環境 … 脱炭素社会・循環型社会の実現への貢献 など (2) 社会 … 人権の尊重、ステークホルダーへの情報開示とコミュニケーション強化 など (3) ガバナンス … コーポレートガバナンスの強化、取締役会の実効性のさらなる向上 など (4) 事業活動を通じたSDGs達成への貢献 2.イノベーションによる企業体質の強靭化 (1) DXによる設計・開発・製造・物流・業務プロセスの変革 (2) ビルド&スクラップによる省エネ、高品質、高効率、省人化を目的とした新規生産設備の導入 (3) 生産プロセス革新によるコスト競争力の強化 (4) 低成長・不採算事業の構造改革とグループ会社の経営健全化 (5) 強固な財務基盤の維持と資本効率の向上 3.持続的成長に向けた新製品・新事業の創出 (1) 技術革新による新製品・新事業の創出 (2) 戦略的投資の拡大と機動的M&A (3) さらなるグローバルプレーヤーへの飛躍 (4) ローカリゼーションの確立 Ⅳ.   2030年3月期 財務指標 ■   売上高営業利益率   12%以上 ■   ROE(自己資本当期純利益率)   10%以上 ≪中期経営計画の概要≫ Ⅰ.   名称/期間       「LSV 2030 - Stage 2」/2024年4月~2027年3月 Ⅱ.   各事業セグメントの主な取り組み ■印刷材・産業工材関連 北米やアジアでの拡販と収益向上 地球環境との共生と循環型社会の実現に向けた取り組み ウインドーフィルムのさらなる高機能化と拡販 労働力不足の解決や生産効率の向上に貢献する新製品の開発やシステムの拡販 など (印刷情報材事業部門) 2027年3月期は、日本市場でのシェアの維持・拡大および新たな市場創出に向けた取り組みを強化します。地域性を踏まえた販売戦略の策定とその実践を通じた販促活動などで、さらなるシェア拡大につなげます。海外市場においては、新分野の開拓に努めるほか、戦略製品の投入や原材料調達の工夫などにより域内販売の拡大を目指します。市場では、循環型社会の実現に貢献するリユース性やリサイクル性に優れた製品ニーズがより一層高まることが予想されます。環境配慮製品の開発スピードを速めるほか、モノマテリアル化を実現したラベル素材など、付加価値の高い環境配慮製品を訴求して需要創出を図ります。 (産業工材事業部門) 2027年3月期は、部門方針に「満足度向上を目的とし、法令を遵守した事業活動を通じ、常に高品質な製品とサービスを提供し、信頼される事業部門となる」を掲げました。前期に掲げた品質重視の姿勢を今期も引き継ぐとともに、主力のウインドーフィルムなどの分野における新製品や新たなサービスの創出・提供を目指して活動します。具体的には、営業部と営業推進部、国内外グループ会社が連携した組織横断的なモノづくりにより市場競争力の強化を図ります。お客様や市場のニーズが急速に変化する中、当社に求められる製品やサービスを的確に把握して迅速な製品開発につなげると同時に、既存製品の拡販や市場拡大に向けた活動も強化していきます。 ■電子・光学関連 エレクトロニクス市場の成長に向けた継続的な設備投資と需要対応 先進半導体後工程におけるパッケージング技術に関わる新たなテープや装置、独自プロセスの開発 EUV露光機用CNTペリクル量産体制の確立 車載用OCA(Optical Clear Adhesive)などの新製品の開発と拡販 光拡散フィルムの開発 など (アドバンストマテリアルズ事業部門) 2027年3月期は、高性能半導体であるHBMやAI向けデータセンター用に旺盛な需要が継続すると予測しており、半導体関連粘着テープ・装置、積層セラミックコンデンサ関連テープの販売増加を見込んでいます。原材料調達の安定化や生産体制の強化などを着実に進めることで、需要増に応えられる供給体制の確立に努めます。また、地政学リスクや新たな環境対応といった諸課題に真摯に対応するとともに、先端半導体パッケージングなど技術革新の動向を的確に捉えることで、今後もお客様から当社製品が選ばれ続けることを目指します。量産化を推進しているEUV露光機用CNTペリクルにおいては、当部門の新しい事業の柱とするべく、販売体制の整備を進めていきます。 (オプティカル材事業部門) 2027年3月期は、当社の精密塗工技術を生かした光学機能性材料「Opteria」シリーズの拡販を目指します。とりわけ電子ペーパー向けハイバリアフィルム、有機ELディスプレイ用光拡散フィルム、有機溶剤を使用しないOCA、防眩・低反射フィルムの拡販を重点項目として計画しています。また、主力製品である光学用ノンキャリア事業においては、原材料コストの上昇などを背景とした有機ELディスプレイの減産動向が懸念材料であり、その対応として生産体制の見直しやコスト競争力向上などの取り組みを継続します。さらに、その他の用途も開拓して、国内外で販売数量増加を目指します。 ■洋紙・加工材関連 耐油紙のさらなる用途展開 プラスチック代替高機能紙の開発・拡販 合成皮革用工程紙の海外展開強化 炭素繊維複合材料用工程紙の拡販 など (洋紙事業部門) 2027年3月期は、「収益性の改善」「販売数量のアップ」「新製品の創出」を部門方針として取り組みます。利益の改善に向けては価格改定の実施や在庫の適正化などに努め、販売数量のアップについてもニーズの高い非フッ素耐油紙の原価低減と品質向上によってフッ素耐油紙からの完全切り替えを目指します。また、成長産業での新規顧客獲得に向けた営業活動などを強化します。新製品の創出では、加工材事業部門の設備を生かして高付加価値製品の創出を図るほか、研究所や工場との連携をさらに強化することで、スピード感のある新規開発テーマの検討や確立につなげていきます。 (加工材事業部門) 2027年3月期は、前期に引き続き不透明な市場環境が予想されますが、事業基盤の強化を図るべく「販売数量向上」「営業利益向上」「環境対応」「組織の強靭化」の4点を重点項目として取り組みます。剥離フィルムの生産体制を強化するほか、2025年9月に小松島工場(徳島県)で稼働した新規塗工設備などを活用して、競争力のある合成皮革用工程紙や炭素繊維複合材料用工程紙の海外への拡販を図ります。環境対応では、剥離紙の製造時に有機溶剤を使用しない「無溶剤化」を積極的に推進します。お客様や社会のニーズに対応した各種対応を強化していきます。 ◆当社のESGおよびSDGsに関する取り組みについて◆ 当社は長期ビジョン「LSV 2030」で掲げた重点テーマ「社会的課題の解決」において、ESG(環境・社会・ガバナンス)およびSDGsに関する取り組み課題として、次の項目を設定しております。 当社グループ全社員による取り組みを一層加速し、国際社会の課題解決に貢献することのできる企業グループを目指してまいります。また、マテリアリティ(重点課題)については毎年見直しを行っており、「サステナビリティレポート」および「統合報告書」並びに当社ウェブサイトにて開示しております。 当社はこれからも、社是「至誠と創造」の下、各項目に対して積極的に取り組んでまいります。
事業等のリスク2,090字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、グループ全体におけるリスクの把握とその影響の回避、軽減に努め、それらをチャンス(機会)と捉えて活かす行動を根付かせていくために、全社リスクマネジメントシステムの構築を推進する「全社リスク管理委員会」を設置し、グループ全社でのリスク管理体制構築に向けてシステムづくりから管理・運用までを担い、継続的に改善活動を行っております。 当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性がある主要なリスクには、以下のようなものがあると認識しておりますが、これらは想定される主要なリスクを例示したものであり、すべてのリスクを網羅したものではありません。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経済情勢、市場環境の変動リスク 当社グループは多業種に事業を展開しており、世界的な経済変動や地政学的リスク、国内の少子高齢化や消費動向、自然災害などにより業績が影響を受ける可能性があります。特に半導体・電子部品関連の需要変動や原材料高騰、物流コスト上昇は懸念材料であり、既存事業のシェア拡大や新市場創出、グローバル競争力強化、サステナビリティ経営の推進を通じた持続的成長を図っています。 (2) 販売価格の変動リスク 当社グループは、国内外市場における競争激化や原材料価格の変動により、販売単価やシェアの維持が困難となり、中期的に収益性が低下する懸念があります。これに対応するため、高付加価値製品の開発や価格転嫁の適正化、顧客との関係強化に加え、差別化戦略やコスト削減、顧客ニーズへの的確な対応を通じて、収益の安定確保に努めています。 (3) 原材料等価格の変動リスク 当社グループは、紙・石化製品など市況変動の影響を受けやすい原材料を多く使用しており、国際市況や為替、環境規制による価格変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対し、安定調達体制の構築に加え、発注タイミングの工夫や仕入先の分散、在庫調整などを通じてリスク管理を強化し、持続可能な調達戦略の推進に努めています。 (4) 海外事業展開に関するリスク 当社グループは海外売上高比率が高く、各国の政治・経済・社会情勢の変化や法規制の強化、感染症の拡大、為替相場の急変などにより、事業活動や収益に影響を受けるリスクがあります。これらに対し、分散投資やBCP強化、現地情報の収集、為替予約の活用などを通じて、影響の最小化に努めています。 (5) 新製品開発について 当社グループは高付加価値製品の創出に向け、研究開発体制の強化と人材拡充を推進していますが、開発の長期化や中止により投資回収が困難となり、業績に影響を及ぼすリスクがあります。これに備え、ユーザーニーズに即した開発テーマの選定精度向上と進捗管理の徹底を図り、経営資源の有効活用に努めています。 (6) 知的財産権について 当社グループは国内外で知的財産権の保護を進めていますが、各国の法制度の違いや模倣リスクにより、中期的に権利侵害や訴訟が発生し、訴訟費用や事業制約を通じて業績に悪影響を及ぼす可能性があります。これに備え、権利範囲の見直し、侵害対応体制の整備、第三者権利の調査強化などを通じて、知的財産リスクの低減・最小化に努めています。 (7) 重要な訴訟等について 当社グループは国内外での事業活動において、PL・環境・知的財産・労務関連などの訴訟・請求が中長期的に発生する可能性があり、損害賠償や対応コスト、企業イメージの毀損を通じて業績に悪影響を及ぼすおそれがあります。これらのリスクに備え、法令順守の徹底と内部統制・リスク管理体制の強化により、影響の最小化に努めています。 (8) 法規制について 当社グループは各国で多様な法規制を遵守していますが、今後、環境・安全・貿易等に関する法改正や規制強化が中期的に進むことで、生産・販売活動に制約が生じ、業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。これに備え、各国の制度動向の把握体制や社内対応体制の整備を進め、適時適切な対応に努めています。 (9) 自然災害や重大事故について 当社グループは、気候変動や地震などの自然災害、重大事故による事業への影響に備え、BCPおよびBCMSの継続的な改善・運用を進めています。災害時には迅速な対応体制を構築し、事業継続と製品供給の安定化を図るとともに、災害リスク評価の見直しや拠点分散、代替供給体制の整備を通じてレジリエンス向上に努めています。演習や内部監査により有効性を検証し、変化する環境への柔軟な対応体制を維持しています。 (10) 情報・サイバーセキュリティーについて 当社グループは秘密情報の厳重な管理と情報インフラの整備、教育・監査を通じてセキュリティ対策を強化していますが、巧妙化するサイバー攻撃により情報漏えいやシステム障害が発生するリスクがあります。これが顕在化した場合、信用失墜や業務中断を通じて業績に悪影響を及ぼす可能性があるため、今後も継続的な対策強化に努めています。
経営成績の分析 (MD&A)6,730字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国による関税政策が各国の経済に大きな混乱を来したものの、各国の景気刺激策などによって個人消費や設備投資が底堅く推移し、緩やかな回復軌道をたどりました。一方、我が国においては、食料品を中心に物価上昇が続いているものの、雇用や所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直すなど景気は緩やかに回復しました。 このような情勢の下、当社グループの連結業績につきましては、売上高はAI関連の需要増加により半導体・電子部品関連製品が引き続き堅調に推移したことにより319,385百万円(前期比1.1%増)、利益面では原燃料価格の上昇や人件費を含む固定費の増加があったものの、販売数量の増加などもあり営業利益は25,156百万円(同2.4%増)、経常利益は25,666百万円(同1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は17,374百万円(同20.0%増)となりました。 セグメント別の概況は以下のとおりです。 〔印刷材・産業工材関連〕 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比 増減額   増減率 百万円   百万円   百万円   % 売上高   184,647   182,644   △2,002   △1.1 印刷情報材事業部門   146,665   145,517   △1,147   △0.8 産業工材事業部門   37,981   37,126   △855   △2.3 営業利益   5,462   1,979   △3,482   △63.8 当セグメントの売上高は国内では堅調であったものの、米国子会社において売上構成および為替などの影響を受けたこともあり182,644百万円(前期比1.1%減)となりました。営業利益については国内で原燃料価格や物流コストの上昇、固定費増加の影響があり、また、米国で固定費の増加や工程歩留まりの悪化の影響を受けたこともあり1,979百万円(同63.8%減)となりました。 当セグメントの事業部門別の売り上げの概況は次のとおりです。 (印刷情報材事業部門) シール・ラベル用粘着製品は、国内では食品関連や飲料キャンペーン用などは低調であったものの、医薬および物流用は堅調に推移し、アイキャッチ用の需要は回復しました。海外では米国で販売数量は増加したものの売上構成および為替などの影響により減少しました。また、アセアン地域においても低調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は145,517百万円(前期比0.8%減)となりました。 (産業工材事業部門) 国内では建物用ウインドーフィルムが低調であったものの、自動車用ウインドーフィルムや自動車用粘着製品は堅調に推移しました。海外では米国で防犯用ウインドーフィルムの需要が低迷したほか、アセアン地域で自動車用粘着製品が減少しました。この結果、当事業部門の売上高は37,126百万円(前期比2.3%減)となりました。 〔電子・光学関連〕 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比 増減額   増減率 百万円   百万円   百万円   % 売上高   96,312   100,726   4,413   4.6 アドバンストマテリアルズ事業部門   85,008   92,809   7,800   9.2 オプティカル材事業部門   11,303   7,916   △3,387   △30.0 営業利益   18,505   22,120   3,614   19.5 当セグメントの売上高は韓国・台湾子会社閉鎖の影響がありましたが、半導体・電子部品関連製品が好調に推移したことにより100,726百万円(前期比4.6%増)となりました。営業利益については増産体制強化のために導入した新設備の減価償却費などの固定費は増加しましたが、半導体・電子部品関連製品の販売数量の増加により22,120百万円(同19.5%増)となりました。 当セグメントの事業部門別の売り上げの概況は次のとおりです。 (アドバンストマテリアルズ事業部門) 半導体関連装置は微減となりましたが、半導体関連粘着テープはAI関連の需要増加などにより好調に推移しました。積層セラミックコンデンサ関連テープはデータセンターやスマートフォン向けなどのハイエンド用の需要増加により好調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は92,809百万円(前期比9.2%増)となりました。 (オプティカル材事業部門) OLEDディスプレイ用粘着テープは前期並みに推移したものの、韓国・台湾子会社の閉鎖影響もあり売上高は減少しました。この結果、当事業部門の売上高は7,916百万円(前期比30.0%減)となりました。 〔洋紙・加工材関連〕 前連結会計年度   当連結会計年度   前期比 増減額   増減率 百万円   百万円   百万円   % 売上高   35,019   36,014   995   2.8 洋紙事業部門   14,876   14,677   △198   △1.3 加工材事業部門   20,142   21,336   1,194   5.9 営業利益   535   977   441   82.6 当セグメントの売上高は洋紙事業については総じて低調に推移したものの、加工材事業において剥離紙や剥離フィルムが堅調であったことにより36,014百万円(前期比2.8%増)となりました。営業利益については原燃料価格や物流コストの上昇影響があったものの、洋紙事業で前期に実施した固定資産減損により営業損失が縮小したことに加え、加工材事業の増販効果もあり977百万円(同82.6%増)となりました。 当セグメントの事業部門別の売り上げの概況は次のとおりです。 (洋紙事業部門) 工業用特殊紙は堅調であったものの、主力のカラー封筒用紙や耐油耐水紙は需要減少により低調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は14,677百万円(前期比1.3%減)となりました。 (加工材事業部門) 合成皮革用工程紙は減少したものの、電子材料用を中心に剥離紙が堅調に推移したほか、光学関連製品用剥離フィルムや炭素繊維複合材料用工程紙の需要が回復しました。この結果、当事業部門の売上高は21,336百万円(前期比5.9%増)となりました。 2027年3月期における世界経済は、活発なAI関連投資や各国の積極的な財政政策に支えられ引き続き成長が期待されるものの、米国の高関税政策や中東情勢の緊迫化により景気減速懸念も増しており予断を許さない状況が続くと予想しています。当社においても、中東情勢起因の原燃料価格や物流コストの上昇影響は極めて大きく、サプライチェーンにおいて調達に支障を来す可能性も払拭できません。お客様への製品供給に最大限努めてまいる所存であります。 当社グループでは2030年を最終年度とした長期ビジョン「LSV2030」を掲げ、基本方針を「イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献する」とし、「社会的課題の解決」、「イノベーションによる企業体質の強靭化」、「持続的成長に向けた新製品・新事業の創出」の三つの重点テーマに対する諸施策に取り組んでおり、2027年3月期は長期ビジョンのマイルストーンと位置づけた中期経営計画「LSV 2030-Stage2」の最終年度にあたります。 今後も前述のような世界情勢に加えて、原燃料や輸送コストの上昇、賃上げによる人件費や新規生産設備導入による減価償却費などの固定費増加が利益押し下げ要因となりますが、全社員が一丸となり取り組みを一層強化することで、現下の厳しい経営環境を乗り越え計画達成に向けて邁進してまいります。 2027年3月期の連結業績予想は、売上高は3,420億円(当期比7.1%増)、営業利益は275億円(同9.3%増)、経常利益は275億円(同7.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は195億円(同12.2%増)を予想しております。 (2)財政状態の状況 〔資産〕 当連結会計年度末の総資産は、棚卸資産が減少しましたが売上高の増加により売掛金が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べて2,254百万円増加の342,725百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。 ・「現金及び預金」の増加   4,760百万円 ・「売掛金」の増加   5,405百万円 ・「棚卸資産」の減少   △5,378百万円 ・「のれん」の減少   △4,677百万円 ・「繰延税金資産」の減少   △1,735百万円 ・「退職給付に係る資産」の増加   5,700百万円 〔負債〕 当連結会計年度末の負債は、支払手形及び買掛金や長期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて9,859百万円減少の84,485百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。 ・「支払手形及び買掛金」の減少   △3,084百万円 ・「未払法人税等」の減少   △1,194百万円 ・「長期借入金」の減少   △1,891百万円 ・「退職給付に係る負債」の減少   △2,103百万円 〔純資産〕 当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の増加などにより、前連結会計年度末に比べて12,113百万円増加の258,240百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。 ・「利益剰余金」の増加   10,405百万円 ・「自己株式」の減少   △5,113百万円 ・「為替換算調整勘定」の増加   1,306百万円 ・「退職給付に係る調整累計額」の増加   5,635百万円 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は55,252百万円となり、前連結会計年度末に比べて4,548百万円の増加となりました。当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して265百万円減少の33,450百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。 ・「税金等調整前当期純利益」の増加   5,719百万円 ・「関係会社整理損失引当金の増減額」の増加   1,162百万円 ・「売上債権の増減額」の減少   △6,015百万円 ・「棚卸資産の増減額」の増加   7,080百万円 ・「仕入債務の増減額」の増加   3,059百万円 ・「減損損失」の減少   △6,849百万円 ・「法人税等の支払額又は還付額」の減少   △4,483百万円 〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して10,076百万円増加の△14,589百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。 ・「定期預金の預入による支出」の減少   △2,110百万円 ・「定期預金の払戻による収入」の増加   3,636百万円 ・「有形固定資産の取得による支出」の増加   9,072百万円 〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して3,262百万円減少の△15,595百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。 ・「自己株式の取得による支出」の減少   △2,146百万円 また、資本の財源及び資金の流動性につきましては、営業キャッシュ・フロー内において、主な設備投資や借入金の返済などを実施しており、自己キャッシュ・フローにより流動性は確保できております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 〔のれんの減損及び子会社株式の評価〕 当連結会計年度末ののれん残高は7,093百万円であります。主なものは印刷情報材事業の製品を製造・販売するMACTAC AMERICAS, LLCにおいて6,937百万円の残高を計上しており、同社は、米国におけるTopic350「無形資産-のれん及びその他」を適用し、のれんを10年間の定額法で償却しています。また、年4回(四半期決算期末)減損の兆候の判定を行っております。 減損の兆候の判定には、主にマクロ経済の動向、業界及び市場の動向、原材料費や輸送コスト等の調達コストの動向、業績の動向などを判断材料としており、これらの判断材料が大きく変化した場合、のれんの減損損失を認識する可能性があります。 当連結会計年度において、同社の業績悪化を背景に減損の兆候があると判断し、のれんの減損テストを実施しました。判定の結果、同社の公正価値が帳簿価額を上回っていることから、減損損失を認識していません。 なお、当該見積りに用いた仮定などは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 また、当事業年度末の子会社株式残高は61,184百万円であり、主なものは当社の米国子会社であるLINTEC USA HOLDING, INC.の48,731百万円であります。LINTEC USA HOLDING, INC.は、上記のMACTAC AMERICAS, LLCの持分を100%所有しており、MACTAC AMERICAS, LLCがのれんの減損損失を認識した場合、子会社株式の評価損を認識する可能性があります。 〔固定資産の減損〕 当連結会計年度において、洋紙・加工材関連セグメントのうち、洋紙事業の収益性が低下したため減損の兆候があると判断し、洋紙事業の固定資産に係る資産グループ4,080百万円について、減損損失の認識の要否判定を行いました。 判定の結果、当該資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を下回ったことから、当該事業に係る資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額716百万円を減損損失として特別損失に計上しております。 なお、当該見積りに用いた仮定などは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (5)生産、受注及び販売の実績 〔生産実績〕 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 印刷材・産業工材関連   140,577   0.0 電子・光学関連   63,884   △2.2 洋紙・加工材関連   42,717   △1.4 合計   247,179   △0.8 (注) 1 セグメント間およびセグメント内の取引が多様で、各セグメントの生産高を正確に算出することが困難であるため、概算金額を表示しております。また、セグメント間の内部振替高に伴う生産高を含めております。 2 金額は、製造原価によっております。 〔受注実績〕 製品及び商品の大部分が受注即出荷となりますので、受注状況は販売実績とほぼ同じであります。 〔販売実績〕 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 印刷材・産業工材関連   182,644   △1.1 電子・光学関連   100,726   4.6 洋紙・加工材関連   36,014   2.8 合計   319,385   1.1 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。

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開示資料

出典

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