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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ADEKA

ADEKA CORPORATION4401 · Prime · 化学

樹脂添加剤と半導体材料で存在感。食品・農薬まで手広く展開する総合化学メーカー。

概要

ADEKAは1917年創業の総合化学メーカーである。油脂化学品、樹脂添加剤、半導体材料、食品、農薬など多岐にわたる製品を展開し、2026年3月期の連結売上高は4165億円、従業員数は5434人。東京証券取引所に上場(1949年5月)し、国内外に58の子会社と20の関連会社を持つ。

化学品事業が売上の半分を占める事業構成

ADEKAの事業は化学品、食品、ライフサイエンス、その他の4区分からなる。2026年3月期の連結売上高4165億円のうち化学品事業が2148億円(構成比51.6%)を占める。化学品はさらに樹脂添加剤、半導体材料、環境材料に細分化され、それぞれ984億円、360億円、803億円の売上を持つ。食品事業は830億円、ライフサイエンス事業は1117億円、その他は69億円である。営業利益は化学品が263億円、食品43億円、ライフサイエンス98億円、その他10億円で、合計416億円を計上した。

食品事業:マーガリンからプラントベースフードまで

食品事業はマーガリン類、ショートニング、チョコレート用油脂、フライ・調理用油脂、プラントベースフード、ホイップクリーム、フィリング類、マヨネーズ・ドレッシング類、機能性食品素材などを製造販売する。国内ではADEKAファインフーズやADEKA食品販売が、海外ではシンガポールのADEKA(SINGAPORE)や中国の艾迪科食品(常熟)などの子会社が生産・販売を担う。2026年3月期の食品事業売上は830億円で、営業利益は43億円。プラントベースフード「デリプランツ」シリーズは北米や欧州への輸出を開始している。

ライフサイエンス事業:日本農薬を核とした農薬・医薬品

ライフサイエンス事業は連結子会社の日本農薬を中心に、農薬、医薬品、医薬部外品、動物用医薬品、木材薬品、医療材料を展開する。日本農薬は1928年にADEKA(当時は旭電化工業)から分離して設立され、現在もグループの中核を担う。国内外に多数の子会社を持ち、ブラジル、欧州、米国、インド、ベトナムなどで農薬を販売する。2026年3月期の同事業売上は1117億円で、前期比11.8%増。営業利益は98億円。水稲向け除草剤や果樹向け殺虫剤が好調であった。

38の国と地域に広がるグローバル生産・販売網

ADEKAは国内に尾久(生産停止)、明石、鹿島、千葉、相馬、三重などの工場を持ち、海外ではシンガポール、台湾、韓国、米国、タイ、フランス、中国、インド、ブラジル、UAEなどに製造・販売拠点を配置する。化学品事業では1994年に米国でAMFINE CHEMICAL、1995年にタイでアデカ(タイランド)を設立。食品事業では1988年にシンガポール、中国常熟に工場を持つ。ライフサイエンス事業では日本農薬が欧州、南北アメリカ、アジアに子会社を展開する。売上の約4割は海外で稼得される。

業界の中での役割は総合化学メーカー(機能化学品・食品・ライフサイエンス)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,166億円
営業利益
416億円
営業利益率
10.0%
純利益
279億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01化学品事業主力

樹脂添加剤(ポリオレフィン用、塩ビ用、難燃剤)、半導体材料(高純度材料、光酸発生剤、エッチング装置・薬剤)、環境材料(エポキシ樹脂、ポリウレタン原料、界面活性剤、電池材料など)の製造販売。国内外に製造販売拠点。

主な製品・サービス3
樹脂添加剤
ポリオレフィン用添加剤、塩ビ用安定剤・可塑剤、難燃剤。プラスチックの加工性・耐久性を向上。
半導体材料
高純度半導体材料、光酸発生剤、エッチング装置・薬剤、光硬化樹脂など。半導体・電子部品製造に使用。
環境材料
エポキシ樹脂、ポリウレタン原料、水系樹脂、界面活性剤、潤滑油添加剤、電池材料など。幅広い工業用途。

02食品事業準主力

マーガリン類、ショートニング、チョコレート用油脂、フライ・調理用油脂、プラントベースフード、ホイップクリーム、フィリング類、マヨネーズ・ドレッシング類、機能性食品素材等を製造販売。

主な製品・サービス3
マーガリン類・ショートニング
製パン・製菓用油脂。風味や食感を付与。
チョコレート用油脂
チョコレート製造に用いるテンパリング不要の油脂。
プラントベースフード
植物由来の代替肉・代替乳製品向け素材。

03ライフサイエンス事業準主力

農薬、医薬品、医薬部外品、動物用医薬品、木材薬品、医療材料等の製造販売。グループ会社(日本農薬等)を通じて展開。

主な製品・サービス3
農薬
除草剤、殺虫剤、殺菌剤など。国内外で販売。
医薬品・医薬部外品
医療用医薬品やOTC医薬品の製造。
動物用医薬品
家畜・ペット向け医薬品。

04その他その他

プラントの設計・施工管理、設備メンテナンス、物流、倉庫、車両リース、不動産、保険代理業など。

製品と技術

ポリオレフィンや塩ビ向け樹脂添加剤が主力

樹脂添加剤は化学品事業の約46%(984億円)を占める最大製品群である。ポリオレフィン用添加剤(酸化防止剤など)、塩ビ用安定剤・可塑剤、難燃剤をラインアップする。酸化防止剤はプラスチック製品全般に使用され、自動車部材や家電筐体向けの難燃剤も扱う。塩ビ用安定剤は電線や住宅内装材に強みを持ち、データセンター投資拡大を背景に需要が伸びている。これらの添加剤はプラスチックの加工性や耐久性を向上させる機能を持ち、国内外の樹脂メーカーに供給される。

半導体リソグラフィ材料と高誘電材料

半導体材料は2026年3月期に360億円の売上を計上した。主力製品は先端フォトレジスト向け半導体リソグラフィ材料(光酸発生剤など)、高純度半導体材料、高誘電材料、エッチング装置・薬剤、光硬化樹脂、光開始剤である。EUV露光装置の導入拡大やPFASフリー化の需要に対応した製品が好調で、先端DRAM向け高誘電材料も新製品の出荷が始まった。研究開発と生産設備への先行投資が進んでおり、鹿島工場には金属酸化物レジスト用金属化合物の新工場が建設中である。

エポキシ樹脂や潤滑油添加剤などの環境材料

環境材料は化学品事業のうち803億円を占める。製品はエポキシ樹脂、ポリウレタン原料、水系樹脂、界面活性剤、潤滑油添加剤、厨房用洗浄剤、化粧品原料、プロピレングリコール類、過酸化水素及び誘導品、水膨張性シール材、電池材料など多岐にわたる。自動車エンジンオイル向け潤滑油添加剤や電子部品用特殊エポキシ樹脂がアジア・米国で好調。ディスプレイ向け光硬化樹脂や建築塗料向け反応性乳化剤も堅調に推移している。環境貢献製品の拡大にも注力する。

チョコレート用油脂やプラントベースフード

食品事業では830億円の売上を誇る。主力はマーガリン類、ショートニング、チョコレート用油脂(テンパリング不要)、フライ・調理用油脂、プラントベースフード「デリプランツ」シリーズ、ホイップクリーム、フィリング類、マヨネーズ・ドレッシング類、機能性食品素材である。製パン・製菓向けの高機能練込素材や、植物由来の代替肉・代替乳製品向け素材が成長分野。北米向けプラントベースチーズのトライアル輸出を開始し、海外展開を加速している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

油脂・化成品の老舗、食品と工業で安定収益を確保

ADEKAは食用油脂・加工食品および工業用化学製品を手掛ける老舗化学メーカーで、国内で確固たる地位を築いている。売上高は2024/3期の3998億円から2026/3期には4166億円へ緩やかに増加、営業利益率は10%前後で安定している。同業の東洋紡やクラレが素材・樹脂中心であるのに対し、ADEKAは食品分野で「マーガリン」・「ショートニング」等のトップシェアを持ち、工業分野では潤滑油添加剤などで強みを発揮する。食品需要は安定しており、工業用製品も自動車・電機向けに堅調。一方、原油価格や原料価格の変動が利益に影響しやすい。また、海外展開ではクラレほどの存在感はないが、アジアを中心に事業を拡大しており、収益の多角化を進めている。

強み

  • 家庭用・業務用マーガリンで国内市場シェアが高い。
  • 食品と工業用化学品の両輪で収益を安定させる。
  • 長年の研究開発で油脂加工技術に定評がある。
  • 食品メーカーや自動車部品会社との長期取引が強固。

課題

  • 原油・油脂原料の価格変動が収益を圧迫するリスク。
  • 海外メーカーとの競争が激しく、シェア維持が課題。
  • 国内市場が成熟し、売上成長が緩やかに留まる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がADEKA

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13405クラレ5,747億円69.0倍
24912ライオン5,260億円18.1倍
34205日本ゼオン5,207億円13.3倍
44980デクセリアルズ5,102億円18.3倍
54613関西ペイント4,985億円18.9倍
64401ADEKA4,806億円16.7倍
74631DIC4,714億円8.3倍
85301東海カーボン4,076億円20.4倍
94114日本触媒3,986億円23.7倍
104202ダイセル3,944億円38.1倍
114118カネカ3,887億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

電解ソーダ製造から始まった1917年の創業

ADEKAは1917年1月、電解ソーダの製造を目的として旭電化工業株式会社として資本金100万円で創立された。翌1918年1月に尾久工場を完成し操業を開始。創業当初はソーダ製品が主力であったが、その後化学品事業の多角化が進む。尾久工場は1979年に主要工程を停止し、鹿島・千葉両工場へ生産を移管、1990年4月に全面停止した。現在の本社所在地は東京都荒川区東尾久であり、創業の地に本社機能が残る。

農薬部門を分離し、販売子会社を設立した戦前・戦後

1928年11月、当社の農業薬品部門を分離し日本農薬株式会社を設立した。これが現在のライフサイエンス事業の中核となる。1947年1月には製品販売を目的として陽光産業(現ADEKAケミカルサプライ)を設立。1949年5月、東京証券取引所に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。戦後復興期に販売網を独立させる分業体制を構築したことが、後のグループ経営の基盤となった。

合弁事業の拡大と工場建設の1960〜70年代

1962年1月、米国アーガスケミカル社との合弁でアデカアーガス産業を設立し、プラスチック用可塑剤・安定剤の製造販売に参入。1967年10月には大日本インキ化学工業などとの合弁でオキシラン化学を設立。1966年7月には明石工場を完成し、食品事業の西日本生産拠点とした。1970年7月に鹿島工場の第1期工事が完成し、大規模な化学工場が稼働。1975年にはエイエス化成袖ケ浦工場(後に千葉工場)も完成し、生産能力を拡大した。

海外拠点の設立が相次いだ1988〜1995年

1988年7月、食用油脂の海外生産拠点としてシンガポールにADEKA(SINGAPORE)を設立。1989年10月には台湾の長春人造樹脂廠等との合弁で長江化学を設立し、樹脂添加剤の販売を開始。1991年には韓国にハンノンアデカ(後のドンブアデカ)を設立。1994年3月には米国でAMFINE CHEMICALを、1995年11月にはタイでアデカ(タイランド)を設立し、樹脂添加剤の製造販売網をアジア・米国に広げた。この時期に海外売上高が急伸した。

欧州買収と中国進出でグローバル化を加速した2000年代

1999年4月に欧州販売拠点としてADEKA Europe GmbHを設立。2000年9月には同社を通じてフランスのパルマロール社を買収し、ADEKA PALMAROLE(現ADEKA POLYMER ADDITIVES EUROPE)とした。2001年12月には中国に阿洒旭電化(上海)有限公司(現艾迪科(中国)投資有限公司)を設立。2000年には国内で物流部門を分社化してADEKA物流、工事部門を統合してADEKA総合設備を設立。グループ再編を進めながら、欧州と中国の事業基盤を固めた。

中期経営計画と半導体材料への集中投資(2010年代以降)

2013年度以降、売上高は1849億円から増加を続け、2026年3月期には4165億円に達した。2024年度から2026年度の中期経営計画「ADX 2026」を策定し、半導体材料への積極投資を掲げる。2025年度には鹿島工場に次世代EUVリソグラフィ向け金属酸化物レジスト用金属化合物の新工場建設を決定。三重工場では車載用電子部品向けエポキシ樹脂接着剤生産設備を稼働。半導体材料の売上は360億円(2026年3月期)で、成長ドライバーとして位置づけられる。

年表31件を開く

1910年代

  • 1917年1月創業電解ソーダの製造を目的として、旭電化工業㈱を資本金100万円で創立
  • 1918年1月尾久工場を完成、操業開始(1979年3月、主要工程停止、鹿島・千葉両工場へ移転し、1990年4月、尾久工場の生産を全面停止)

1920年代

  • 1928年11月当社農業薬品部門を分離し、日本農薬㈱を設立

1940年代

  • 1947年1月当社製品の販売を目的として、陽光産業㈱(現 ADEKAケミカルサプライ㈱)を設立
  • 1949年5月上場当社株式、東京証券取引所に上場

1950年代

  • 1959年10月M&A過酸化水素の製造・販売を目的として、当社と米国FMC社ほかとの合弁で、東海電化工業㈱を設立(1999年4月、当社に吸収合併)

1960年代

  • 1961年7月当社及び関連各社の所有不動産の売買・管理並びに損害保険代理業等を目的として、旭友不動産㈱(現 ADEKAライフクリエイト㈱)を設立
  • 1962年1月M&Aプラスチック用可塑剤、安定剤の製造・販売を目的として、米国アーガスケミカル社と合弁で、アデカアーガス産業㈱を設立(1990年10月、当社に吸収合併)
  • 1966年7月当社食品製品の西日本地区における生産拠点として、明石工場を完成、操業開始
  • 1967年10月塩化ビニル用可塑剤の製造・販売を目的として、当社(当時、アデカ・アーガス化学㈱)、大日本インキ化学工業㈱ほか2社との合弁で、オキシラン化学㈱を設立

1970年代

  • 1970年7月鹿島工場の第1期工事を完成、操業開始
  • 1973年4月食器洗浄機用の洗剤市場に進出すべく、㈱アデカクリーンエイド(現 ADEKAクリーンエイド㈱)を設立
  • 1975年9月エイエス化成㈱袖ケ浦工場完成、操業開始(1984年3月、同社解散、当社千葉工場)
  • 1975年12月M&A当社のエンジニアリング技術を活かして、アデカエンジニアリング㈱を設立(2000年4月、旭総合工事㈱と合併し、解散)
  • 1977年9月当社の分析技術及び工場の安全衛生に関する豊富な経験を活かして、㈱東京環境測定センターを設立

1980年代

  • 1988年7月創業食用油脂の海外生産拠点として、シンガポールにADEKA(SINGAPORE)PTE.LTD.を設立
  • 1989年10月樹脂添加剤の販売を目的として、台湾に当社(当時、アデカ・アーガス化学㈱)と長春人造樹脂廠股份有限公司等との合弁で、長江化学股份有限公司を設立

1990年代

  • 1991年11月商号変更樹脂添加剤の製造・販売を目的として、韓国に当社と韓農、韓精等の合弁で、ハンノンアデカCORP.を設立(1997年3月にドンブアデカCORP.に商号変更)
  • 1994年3月樹脂添加剤の製造・販売を目的として、米国に当社と三菱商事㈱と米国MIC社との合弁で、AMFINE CHEMICAL CORP.を設立
  • 1994年3月マヨネーズ・水産加工品等の製造を目的として、アサヒ・ファインフーズ㈱(現 ADEKAファインフーズ㈱)を設立
  • 1995年11月樹脂添加剤の製造・販売を目的として、タイに当社とタイ三菱等の合弁で、アデカ(タイランド)CO.,LTD.を設立
  • 1996年3月M&A国内5工場の工務課を統合して、旭総合工事㈱を設立して分社化(2000年4月、アデカエンジニアリング㈱と合併、アデカ総合設備㈱(現 ADEKA総合設備㈱)と改称)
  • 1996年3月車両向け省燃費潤滑油添加剤等の製造を目的として、相馬工場を完成、操業開始
  • 1999年4月創業欧州での販売・開発を目的として、アサヒデンカヨーロッパGmbH(現 ADEKA Europe GmbH)を設立

2000年代

  • 2000年3月創業アサヒデンカコリアCORP.を設立(2008年7月、ADEKA FINE CHEMICAL KOREA CORP.に合併し、解散)
  • 2000年4月陽光産業㈱の食品事業を分離し、商流再編を目的として、旭食品販売㈱(現 ADEKA食品販売㈱)を設立
  • 2000年4月物流部門を分社化してアデカ物流㈱(現 ADEKA物流㈱)を設立
  • 2000年4月創業EBO手法により、国内5工場の末端加工工程を工場毎の加工サービス会社として分離設立
  • 2000年9月創業ADEKA Europe GmbHがパルマロール社を買収し、フランスにADEKA PALMAROLE SAS(現 ADEKA POLYMER ADDITIVES EUROPE SAS)を設立
  • 2001年11月M&A食品部門を強化するために、日本たばこ産業㈱より食品販売会社、㈱ヨンゴーを買収し、子会社化(2024年4月、ADEKA食品販売㈱に吸収合併)
  • 2001年12月創業中国での化学品販売を目的として、阿洒旭電化(上海)有限公司(現 艾迪科(中国)投資有限公司)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 環境貢献製品売上高(対2019年度比)2026年3月期まで2025年度に2倍
  • 女性管理職比率2025年度まで5.9%
  • 配当性向40%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    稼ぐ力の強化と高収益構造への転換

    半導体材料へ積極投資し、事業再構築や新製品拡大を進めるとともに、資本効率向上施策で収益性を高める。

  2. 02

    環境貢献製品の拡大とGHG削減

    環境貢献製品の拡大・創出と、カーボンニュートラル実現に向けたGHG排出量削減に取り組み、持続可能な社会に貢献する。

  3. 03

    経営基盤の強靭化

    重要原料の管理による強靭なサプライチェーン構築、人的資本活用の基盤整備、デジタル技術導入による業務改革を進める。

  4. 04

    サステナビリティ経営の推進

    環境・社会・ガバナンスの優先課題に対して2030年目標を設定し、全社横断で取り組み、企業価値向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,434人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は795万円で、9期前と比べて+13.3%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は17.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,375
2018年3月3,551
2019年3月70238.515.55,154
2020年3月70338.315.25,189
2021年3月69938.515.65,378
2022年3月71638.916.05,466
2023年3月72239.616.55,494
2024年3月71939.916.85,512
2025年3月78140.217.15,453752
2026年3月79540.217.15,434766

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率96.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社他 — 東京都中央区110億円
ライフサイエンス事業
三重工場 — 三重県員弁郡東員町9,344百万円
化学品事業
本社・工場 — 韓国・全羅北道 完州郡9,210百万円
化学品事業
本社事務所及び尾久研究所 — 東京都荒川区8,987百万円
化学品事業 食品事業
千葉工場 — 千葉県袖ヶ浦市8,873百万円
化学品事業
鹿島食品工場 — 茨城県神栖市7,877百万円
食品事業
鹿島化学品工場 — 茨城県神栖市6,929百万円
化学品事業
富士工場 — 静岡県富士市6,096百万円
化学品事業
本社・工場 — 中国・浙江省嘉興市5,192百万円
化学品事業
相馬工場 — 福島県相馬市4,658百万円
化学品事業
ほか14件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,166億円営業利益416億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.3%、利益が+1.5%。

売上高
+2.3%
4,166億円
営業利益
+1.5%
416億円
純利益
+11.6%
279億円
営業利益率
10.0%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,620億円4,166億円
営業利益500億円416億円
純利益320億円279億円
1株あたり配当¥132¥132

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,170億円、営業利益は157億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+23.7%、営業利益は+112.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,07121
2024年1Q946747.851
2024年2Q931747.955
2024年3Q988929.359
2024年4Q1,13365
2025年2Q1,9511839.4115
2025年4Q2,12022710.7135
2026年2Q1,95719810.1124
2026年4Q2,2092189.9155
2027年1Q1,17015713.4107

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,849億円から4,166億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は10.0%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,84911376
2014年3月2,04416092
2015年3月2,059165112
2016年3月2,227196133
2017年3月2,234218153
2018年3月2,396223153
2019年3月2,994266171
2020年3月3,041220152
2021年3月3,271293164
2022年3月3,612357237
2023年3月4,033326168
2024年3月3,998358230
2025年3月4,07141039310.1250
2026年3月4,16641642810.0279

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,166億円のうち、営業利益として残るのは416億円10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は279億円、売上の6.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.5%2,979億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.5%771億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%416億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.7pt
10.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
6.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.2pt
9.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが406億円、投資CFが−301億円で、差し引きのフリーCFは105億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は879億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月144−119225292
2014年3月197−105−1192387
2015年3月174−129−2845417
2016年3月238−107−46131500
2017年3月222−167−3855508
2018年3月222−191−5831489
2019年3月183−183900565
2020年3月274−152−75122609
2021年3月369−142−66227821
2022年3月211−113−11898828
2023年3月173−195−26−22795
2024年3月420−231−46189969
2025年3月462−126−2233361,078
2026年3月406−301−353105879

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,600億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,716億円で、自己資本比率は56.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,2261,37285459.8
2014年3月2,4271,47894958.7
2015年3月2,6111,63297960.1
2016年3月2,7001,70699460.5
2017年3月2,9051,8801,02562.0
2018年3月3,1222,0511,07163.0
2019年3月4,1452,4451,70049.4
2020年3月4,0952,5061,58951.4
2021年3月4,3772,7151,66252.1
2022年3月4,7532,9691,78452.6
2023年3月5,0013,1171,88452.2
2024年3月5,4313,3972,03452.5
2025年3月5,4313,5181,91354.6
2026年3月5,6003,7161,88456.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
965億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,455億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
694億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,884億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中58位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中133位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.1%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.0%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,631で、1年前と比べて+43.8%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥4,631-3.0%1ヶ月+17.3%1年+43.8%時価総額4,806億円
過去52週の値幅
安値¥3,226高値¥5,104

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.7倍
PER (会社予想)14.0倍
PBR1.40倍
配当利回り2.85%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に出来高を伴い268万株と急増、株価は4705円と前日比15%超の上昇を見せ、高値圏へ浮上。その後も4750円前後で高止まりし、8月21日は4572円。25日移動平均線(4281.76円)を大きく上回り、75日線、200日線も明確に上回る上昇トレンド。52週高値5104円に迫る水準で、52週安値3226円からの上昇率は約42%。1か月で10.54%上昇、年初来では40%超の上昇。出来高は増加傾向で、上昇基調が継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 54/100)

PER 16.42倍は業界平均17.76倍をわずかに下回り、予想PER 13.8倍で割安感がある。PBR 1.38倍は業界平均1.41倍とほぼ同水準で、ROE 9.13%から見て妥当。配当利回り2.89%は平均2.66%を上回り、配当性向44.58%と安定。業績は増収増益基調だが、化学業界の市況変動リスクがあり、割安とまでは言い切れない。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.7倍17.8倍
PER (予想)14.0倍
PBR1.40倍1.41倍
ROE9.1%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、自動車・エレクトロニクス向け機能材料の需要回復と、独自の有機合成技術による高付加価値製品の展開が成長を牽引すると見る。一方、弱気派は、原材料価格の高止まりや中国市場の減速が収益を圧迫する可能性を指摘する。両者の対立は、製品ミックスの改善がコスト上昇を吸収できるかどうかにある。

プラスに働く材料7
  • 機能材料の需要回復

    自動車・エレクトロニクス分野の需要が回復し、高付加価値製品の販売が伸びる。

  • 技術力による差別化

    独自の有機合成技術により、競合が追随しにくい製品を提供できる。

  • 収益性改善の兆し

    2025/3期の営業利益率は10.07%と改善傾向にあり、収益性が向上。

  • 純利益279億円と3期連続増益通年影響

    純利益は230→250→279億円と増益が続き、過去最高を更新

  • 予想PER14.3倍が示す増益期待通年影響

    実績PER16.92倍から予想PER14.3倍へ低下し、EPS成長が期待される

  • 売上高が3期連続で過去最高更新通年影響

    売上高は3,998→4,071→4,166億円と増加を続ける

  • 配当利回り2.81%の安定感継続影響

    配当利回り2.81%が下値支援材料となり、株主還元姿勢を示す

マイナスに働く材料7
  • 原材料コストの圧迫

    原油や油脂などの原材料価格が高止まりし、利益率を圧迫する可能性。

  • 中国市場の減速

    中国経済の減速により、需要が低迷するリスクがある。

  • 市場の成熟

    国内市場は成熟しており、成長余地が限定的。

  • 営業利益率が10.07%→9.99%へ微減通年影響

    営業利益は410→416億円と増えるが、利益率は0.08ポイント低下

  • 売上高伸び率が前期比2.3%と低調通年影響

    売上高の増加額は95億円に留まり、成長鈍化が鮮明になる

  • ROE9.13%・PBR1.42倍は評価抑制継続影響

    ROE9.13%に対しPBR1.42倍と、資本効率次第では評価が伸び悩む

  • 株価が1年で52.42%上昇し出尽くし継続影響

    株価は1年間で52.42%上昇しており、更なる上値には新材料が必要

次の決算で確かめる点
営業利益率
原材料コスト上昇を価格転嫁や製品ミックス改善で吸収できているか確認するため。
機能化学品の売上高
高付加価値分野の成長が収益改善に寄与するかを確認するため。
海外売上高比率
グローバル展開の進捗と需要変動リスクを把握するため。
設備投資額
将来の成長に向けた投資姿勢とキャッシュフローへの影響を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり132で、前期から+12.0%いまの株価に対する利回りは2.85%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥132
1株あたり
配当利回り
2.85%
いまの株価に対して
配当性向
44.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3533.0
2018年3月3911.434.7
2019年3月4515.437.3
2020年3月486.741.9
2021年3月480.040.3
2022年3月7045.843.6
2023年3月700.056.7
2024年3月9028.649.0
2025年3月10011.147.6
2026年3月11212.044.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥132

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,552人。区分でいちばん多いのは金融機関36.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.2%を占め、残る45.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関42.644.342.042.238.536.5
外国法人25.824.125.826.127.726.8
事業法人20.420.219.418.218.117.6
個人・その他10.510.811.812.213.517.1
自己株式0.00.30.71.21.55.2
証券会社0.60.60.91.32.21.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.82
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.71
03朝日生命保険相互会社(常任代理人)株式会社日本カストディ銀行3.91
04みずほ信託銀行株式会社退職給付信託みずほ銀行口再信託受託者株式会社日本カストディ銀行3.63
05ADEKA取引先持株会3.02
06全国共済農業協同組合連合会(常任代理人)日本マスタートラスト信託銀行株式会社2.25
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部2.21
08日本ゼオン株式会社2.11
09THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人)株式会社みずほ銀行決済営業部1.82
10昭和興産株式会社1.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+277%、1株純資産は14期で+149%。直近期のROEは9.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月741,2885.910.948.0
2014年3月891,3796.613.449.5
2015年3月1081,5197.514.336.0
2016年3月1281,5818.312.832.3
2017年3月1491,7518.910.933.0
2018年3月1491,9108.212.934.7
2019年3月1661,9878.59.837.3
2020年3月1482,0377.39.241.9
2021年3月1592,2087.513.740.3
2022年3月2302,4279.911.843.6
2023年3月1632,5446.613.856.7
2024年3月2252,7928.414.349.0
2025年3月2462,9168.610.947.6
2026年3月2783,2039.113.044.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額355百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢
城詰秀尊代表取締役社長兼 社長執行役員64
冨安治彦代表取締役兼 専務執行役員 社長補佐 秘書室担当 人事部担当 購買・物流部担当 内部統制推進委員長70
志賀洋二取締役兼 常務執行役員 財務・経理部担当 情報システム部担当64
正宗潔取締役兼 執行役員 法務・広報部担当 経営企画部担当 コンプライアンス推進委員長 設備投資委員長62
遠藤茂社外取締役77
堀口誠社外取締役70
髙橋直也社外取締役77
田谷浩一取締役 監査等委員(常勤)64
平沢郁子社外取締役 監査等委員72
藤川裕紀子社外取締役 監査等委員61
弓塲啓司58
小林義昭代表取締役兼 専務執行役員 社長補佐 人事部担当 購買・物流部担当 内部統制推進委員長64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4139706327368
社外取締役6585810
取締役(社内)1242424

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,084字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(当社、子会社58社及び関連会社20社(2026年3月31日現在)により構成)においては、化学品、食品、ライフサイエンス及びその他の4事業を主として行っており、その製品はあらゆる種類にわたっています。各事業における当社及び関係会社の位置付け等は以下のとおりです。 (1) 化学品事業 当事業は、大きく3種類の製品に分類しています。 樹脂添加剤 製品   ポリオレフィン用添加剤、塩ビ用安定剤・可塑剤、難燃剤等を製造・販売しています。 <主な関係会社> ADEKAケミカルサプライ㈱、AMFINE CHEMICAL CORP.、オキシラン化学㈱ 長江化学股份有限公司、ADEKA KOREA CORP.、ADEKA (ASIA) PTE.LTD. ADEKA Europe GmbH、ADEKA POLYMER ADDITIVES EUROPE SAS 艾迪科(中国)投資有限公司、艾迪科精細化工(常熟)有限公司 ADEKA FINE CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.、AM STABILIZERS CORP. 艾迪科精細化工(浙江)有限公司、ADEKA AL OTAIBA MIDDLE EAST LLC ADEKA INDIA PVT.LTD.、ADEKA BRASIL LTDA.、昭和興産㈱ 長連旭(上海)貿易有限公司、長連旭(常熟)貿易有限公司 半導体材料製品   高純度半導体材料、光酸発生剤、電子回路基板エッチング装置及び薬剤、光硬化樹脂、光開始剤、画像材料等を製造・販売しています。 <主な関係会社> ADEKAケミカルサプライ㈱、ADEKA KOREA CORP.、ADEKA (ASIA) PTE.LTD. ADEKA Europe GmbH、台湾艾迪科精密化学股份有限公司 艾迪科(中国)投資有限公司、ADEKA USA CORP. 艾迪科精細化工(浙江)有限公司、昭和興産㈱ 環境材料製品   エポキシ樹脂、ポリウレタン原料、水系樹脂、界面活性剤、潤滑油添加剤、厨房用洗浄剤、化粧品原料、プロピレングリコール類、過酸化水素及び誘導品、水膨張性シール材、電池材料等を製造・販売しています。 <主な関係会社> ADEKAケミカルサプライ㈱、ADEKAクリーンエイド㈱、AMFINE CHEMICAL CORP. ADEKA KOREA CORP.、ADEKA (ASIA) PTE.LTD.、ADEKA Europe GmbH 台湾艾迪科精密化学股份有限公司、艾迪科(中国)投資有限公司 艾迪科精細化工(浙江)有限公司、ADEKA INDIA PVT.LTD. ㈱コープクリーン、昭和興産㈱ (2) 食品事業 食品製品   当事業においては、マーガリン類、ショートニング、チョコレート用油脂、フライ・調理用油脂、プラントベースフード、ホイップクリーム、練り込み用クリーム、フィリング類、マヨネーズ・ドレッシング類、機能性食品素材等を製造・販売しています。 <主な関係会社> ADEKAファインフーズ㈱、ADEKA(SINGAPORE)PTE.LTD.、ADEKA食品販売㈱ 艾迪科食品(常熟)有限公司、ADEKA FOODS(ASIA)SDN.BHD. (3) ライフサイエンス事業 ライフサイエンス製品   当事業においては、農薬、医薬品、医薬部外品、動物用医薬品、木材薬品、医療材料等を製造・販売しています。 <主な関係会社> 日本農薬㈱、㈱ニチノー緑化、㈱ニチノーサービス NICHINO AMERICA,INC.、日本エコテック㈱、日佳農葯股份有限公司 ㈱アグリマート、NICHINO INDIA PVT.LTD.、SIPCAM NICHINO BRASIL S.A. NICHINO EUROPE CO.,LTD.、NICHINO VIETNAM CO.,LTD. NICHINO DO BRASIL AGROQUIMICOS LTDA.、INTERAGRO(UK)LTD.、NICHINO NETHERLANDS BV. NICHINO SOUTH AFRICA(PTY)LTD.、NICHINO MEXICO S. DE R.L. DE C.V.、タマ化学工業㈱ AGRICULTURAL CHEMICALS(MALAYSIA)SDN.BHD.、日農(上海)商貿有限公司 NIHON NOHYAKU ANDICA S.A.S.、NICHINO KOREA CO.,LTD. SIPCAM EUROPE S.P.A.、NICHINO CHILE SPA (4) その他 当事業においては、プラントの設計、施工管理、設備メンテナンス、物流業、倉庫業、車輌等リース、不動産業、保険代理業等を行っています。 <主な関係会社> ADEKA総合設備㈱、ADEKA物流㈱、ADEKAライフクリエイト㈱、㈱東京環境測定センター 以上の結果、主な事業の系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題6,055字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 1.会社経営の基本方針 当社グループは、社会の一員として、社会との調和を図りながら持続的に発展し、さらにステークホルダーの期待に積極的に応えていくことの重要性を強く認識しており、「新しい潮流の変化に鋭敏であり続けるアグレッシブな先進企業を目指す」「世界とともに生きる」を経営理念として、独自性のある優れた技術で、時代の先端をいく製品と顧客ニーズに合った製品を提供し、企業の社会的責任を果たしていくことを経営の基本方針としています。 2.目標とする経営指標、中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、中長期的な目指すべき方向性を示した2030年のありたい姿『ADEKA VISION 2030~持続可能な社会と豊かなくらしに貢献するInnovative Company~』を掲げ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、幅広い事業を世界中で展開し、革新的な技術で世界をリードすることで、持続可能な社会と人々の豊かなくらしに貢献する企業となることを目指しています。 『ADEKA VISION 2030』の実現に向けたセカンドステージとして、2024年度から2026年度の中期経営計画『ADX 2026』をスタートしました。 「ADX」は「ADEKAは変わります(ADEKA Transformation)」という決意を表しています。『ADX 2026』は、『ADEKA VISION 2030』の実現に向けて、変革を続ける3年間と位置付け、成長戦略としてサステナビリティを推進し、社会価値の創出を通じた稼ぐ力の強化を図ります。また、環境貢献製品の拡大やカーボンニュートラルの実現に向けたGHG排出量削減の推進に努め、より強靭な経営基盤のもと企業価値のさらなる向上を目指してまいります。 〔基本方針〕 〔基本戦略〕 社会価値と利益の共創による企業価値のさらなる向上を目指し、「稼ぐ力の強化、高収益構造への転換」「環境貢献製品の拡大、及び事業構造の変革によるGHG削減」「経営基盤の強靭化」を進めます。 ◆稼ぐ力の強化、高収益構造への転換 収益の柱である半導体材料に積極的に経営資源を投下していく一方、将来を見据えた事業の再構築を進めます。各事業の成長戦略を遂行し収益性向上を図るとともに、将来の成長の柱となる新製品の拡大や新規事業を推進します。また資本効率性の向上に向けた施策を実行し、当社の稼ぐ力の向上を図ります。稼ぐ力の強化により、規模拡大から利益を重視した事業成長を図ります。 ◆環境貢献製品の拡大、及び事業構造の変革によるGHG削減 環境貢献製品の拡大と創出を進め、社会課題解決の機会を取り込んだ成長戦略を遂行します。また、カーボンニュートラルの実現に向けて各事業でGHG排出量削減に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進し、多様な人財活躍の機会を創出するとともに、人権デュー・ディリジェンスの実行により、サプライチェーン全体で人権を尊重します。 ◆経営基盤の強靭化 各事業における戦略製品群の安定生産に向けて、重要原料を把握・管理し、外部環境が激しく変化した際にも事業継続できる強靭なサプライチェーンを構築します。人的資本活用の基盤を整備し、各事業の成長ステージにあわせた人財の配置・育成を推進します。デジタル技術を取り入れ、継続的に業務改革を進めていきます。 3.2025年度の取り組み 当期は、中期経営計画『ADX 2026』の2期目として、持続的かつ中長期的な企業価値向上に取り組みました。 『ADX 2026』の3つの基本方針 (1)稼ぐ力の強化、高収益構造への転換 ◆化学品事業 化学品事業では、設備投資施策による開発及び生産能力の強化を、継続して進めています。当期は、半導体市場における前工程用製品のさらなる拡大、後工程用製品への領域拡大を図るべく、鹿島化学品工場における次世代EUVリソグラフィ向け金属酸化物レジスト用金属化合物の新工場の建設決定、久喜開発研究所における新研究棟の完成、三重工場における車載用電子部品向けエポキシ樹脂接着剤生産設備の運転開始などの進捗がありました。 また、当社が保有する産業資材事業について、製品の安定供給と事業のさらなる発展のため、2026年4月1日に当社連結子会社であるADEKAケミカルサプライ株式会社へ譲渡することを決定しました。 ◆食品事業 食品事業では、フードテックを活かした環境貢献製品、高機能製品を中心とした戦略製品のグローバル展開を推進しています。プラントベースフード*「デリプランツ」シリーズについては、北米、インド、欧州などを新規のターゲットとし、当期は北米向けの製品のトライアル輸出を開始しました。さらに、インド・欧州向けのトライアル輸出も計画しています。 *当社では原材料及び食品添加物に動物性原料を直接配合していない製品を「プラントベース」と表記しています。 ◆ライフサイエンス事業 当社連結子会社の日本農薬株式会社は、2025年9月、BASFジャパン株式会社との間で、同社の果樹分野向け製品の国内農薬市場における独占供給による販売について合意し、2025年10月より販売を開始しています。BASFジャパン株式会社が展開する果樹分野向け製品をポートフォリオに加えることにより、日本農薬株式会社は、国内農薬市場における販売拡大を図ります。 (2)環境貢献製品の拡大、及び事業構造の変革によるGHG削減 ◆化学品事業 環境対応型樹脂添加剤について、社外パートナーとの共創によるビジネス拡大を推進しています。当社は、2026年2月、ソニー株式会社の高機能製品向けに、再生可能なバイオマス資源を原料にしたプラスチックを製造するグローバルサプライチェーンの共同構築に参加しました。当該プロジェクトにおいて当社は、バイオマス特性を割り当てた難燃剤を製造しています。また、大成建設株式会社が2026年2月~3月に実施した、石垣島・真栄里ビーチにおける小型モビリティの走行実証において、当社は協力会社の一社として、漂着プラスチックの分析及び評価、並びにリサイクル材の品質を改善するための樹脂添加剤の提供を行いました。 (3)経営基盤の強靭化 前期に引き続き、人的資本の向上への取り組みを継続しています。当期は、第二期DE&Iプロジェクトチームにて女性活躍推進施策を推進し、当社単体での女性管理職比率は5.9%を達成しています。取り組みの結果、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」へ5年連続で認定されています。また、株式会社JPX総研と株式会社日本経済新聞社が2025年7月から算出開始した新しい株価指数「JPX日経インデックス人的資本100」の構成銘柄に初めて選定されるなど、社外からの高い評価を得ています。 資本効率重視の経営への変革 当社グループは、『ADX 2026』において資本効率重視の経営への変革を果たすべく、成長投資、固定資産の管理強化、負債の圧縮、株主還元強化の観点から資本政策を遂行しています。当期、当社は、この資本政策の一環として、株価や財務状況、成長投資の資金需要、資本構成の状況などを総合的に勘案し、自己株式の取得及び消却を実施することとしました。 自己資本の圧縮を通じて資本効率の向上を図るとともに、『ADX 2026』で掲げる「配当性向 40%以上」に加え、利益還元手段の多様化を進めることで、株主還元のさらなる強化を目指してまいります。今後も、持続的かつ中長期的な企業価値向上に向け、将来の投資や株価水準、財務安全性を考慮し、あらゆる企業価値向上策を検討してまいります。 4.サステナビリティを意識した企業経営 当社グループは、中長期的な視点に立ち「サステナビリティ」における課題に取り組むことで、グループの持続的かつ安定的な成長による企業価値の向上を実現し、持続可能な社会と人々の豊かなくらしに貢献していきます。 ADEKAグループ サステナビリティ基本方針「ADEKAグループは、公正・透明な企業活動を通じて、技術と信頼でステークホルダーの期待に応え、持続可能な社会に貢献します。」は、当社グループが社会の一員としての基本的責務を果たしつつ、本業を通じて持続可能な社会に貢献すること、ひいては自らの持続的成長を目指す基本姿勢を表現したものです。 同基本方針に基づいた企業活動を具体的に推進するため、サステナビリティ委員会(委員長:代表取締役社長)では、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の3分野にわたるサステナビリティ優先課題と、SDGs達成の目標年度である2030年を念頭に置いた目標(2030年KPI)を定め、全社横断的な取り組みを行っています。 中期経営計画『ADX 2026』においては、環境貢献製品売上高、GHG排出量、女性管理職比率の3項目をサステナビリティ指標として新たに導入しました。環境(E)においては「オールADEKAでアイデアを結集し2050年にカーボンニュートラルを目指す」ため、生産工場におけるエネルギーロスの削減や再生可能エネルギー由来の電力導入を進めるとともに、引き続き適正な情報開示を行うため国内外グループ会社との情報共有を行いました。社会(S)では、人権に関する取り組みの高度化として、昨年に引き続き人権デュー・ディリジェンスを推進、さらに、第二期DE&Iプロジェクトチームにて女性活躍推進も加速させています。ガバナンス(G)では、グループリスクマネジメント体制の強化、取締役会実効性の向上等、コーポレート・ガバナンスの強化に向けた取り組みを実行しました。 〔2025年度の主な活動〕 環境(E)   ・「カーボンニュートラル推進戦略」の実行及び浸透活動・非生産拠点を中心に国内14拠点において再生可能エネルギー由来電力を導入(その内11拠点で使用電力の再生可能エネルギー化実質100%を達成・「環境貢献製品」2025年度売上高は、対2019年度比2倍へ拡大 社会(S)   ・人権尊重の取り組みとして人権デュー・ディリジェンスを推進。2025年度は化学品事業における労働安全衛生の再評価及びサプライチェーン管理の強化により人権リスク低減に取り組むとともに、食品事業で人権影響評価を実施・DE&I推進として、第二期DE&IプロジェクトにおいてDE&Iポスターの掲出や交流会開催、心理的安全性に関する講演会など各種施策を推進。2025年度は、女性管理職比率5.9%となり、年度目標を達成・エンゲージメントサーベイを活用し、従業員エンゲージメント向上策を推進・「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定(2026年3月)。健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定は5年連続 ガバナンス(G)   ・グローバルで「ADEKAグループ行動憲章」の理解・浸透を図る・グループ全体での平時及び有事リスクマネジメント体制の強化(ERM(統合型リスク管理)の運用強化)・地政学リスク対応の強化(緊急事態対応ガイドラインの策定等)・情報セキュリティ強化(国内外グループ会社の情報セキュリティ強化(実態調査に基づく技術的対策の高度化、情報セキュリティ関連規定の整備拡充)、サイバー攻撃対応訓練、情報セキュリティ教育の実施)・取締役会実効性の向上(取締役会での経理戦略等に関する議論機会の充実化)・後継者計画の運用 5.グループ戦略課題 2026年度の世界経済は、緩やかな成長が見込まれる一方で、中東情勢の緊迫化による資源価格動向の不確実性が高く、インフレ再燃リスクなどが懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続くと見込まれます。 当社グループの主要ターゲットである半導体分野は、AI・データセンター投資を背景に、先端メモリ・ロジック分野は拡大基調にあり、自動車、食品、農業などの各分野は、世界人口増加を背景に、いずれも中長期的な成長機会を有する一方、地政学リスクや原材料市況の変動など不確実性が高い事業環境が続く見通しです。 このような事業環境のもと、中期経営計画『ADX 2026』は最終年度を迎えます。当社グループは引き続き、社会価値と利益の共創の実現に向けて、基本戦略に掲げる稼ぐ力の強化、サステナビリティの取り組みの推進、並びに外部環境の変化に柔軟に対応可能な強靭なサプライチェーンの構築など各施策を着実に実行してまいります。 (現下の中東情勢による事業及び業績への影響について) 当社グループは、一部の製品にナフサ由来の原材料を用いて事業展開をしています。中東情勢の緊迫化を受け、現時点では一部の原材料に逼迫が生じているものの、当面は供給体制を維持できる見込みです。一方、今後の動向によっては、原材料や包装材料価格の上昇やサプライチェーンの混乱などが生じる可能性があります。その場合には、製品価格への転嫁などの対応を行うことで影響の最小化に努めてまいりますが、事業及び業績に一定の影響を及ぼす可能性があります。 報告セグメント別の2026年度の見通し 事 業   売上高・営業利益   要 因 化学品   増収・増益 樹脂添加剤   増収・増益   新規透明化剤を国内外で販売拡大。家電向け難燃剤、自動車向け核剤、光安定剤の販売拡大。 半導体材料   増収・増益   高誘電材料及び半導体リソグラフィ材料の販売拡大。新研究棟の稼働による研究開発力の強化、生産設備の増強。 環境材料   増収・増益   自動車向け潤滑油添加剤を海外中心に販売拡大。建築塗料向け反応性乳化剤、光学フィルム向け光硬化樹脂をアジアで販売拡大。 食品   増収・増益   高機能製品及びプラントベースフードを販売拡大。中国市場で販売復調。原材料費・包装材料費の上昇に対応し販売価格を適正化。 ライフサイエンス   増収・増益   農薬は、引き続き北米・日本で堅調。ブラジル・インドで収益性向上施策を推進。欧州で市場深耕。 (注)将来の予測などに関する記述は、現時点における将来に関する前提・見通し・計画に基づく予測が含まれています。 当社グループの事業を取り巻く経済情勢、市場の動向、為替の変動などに関わるリスクや不確定要因により、実際の業績が、記載と異なる可能性がありますことをご承知おきください。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当連結グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は以下のようなものです。 なお、ここに記載しました事項は、当連結会計年度末現在において、当連結グループがリスクと判断したものであり、当連結グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。 1.経済状況、地政学リスク等 グローバル事業展開の拡大を進めている当連結グループは、海外に多数の生産・販売拠点を有しており、当連結グループが製品を販売する国や地域の経済状況、地政学リスク、天候等による影響を受ける可能性があります。 また、当連結グループは多様な事業ポートフォリオを有しており、提供する製品は幅広い業界で産業用中間素材として使用されています。このため、当社の関連需要業界における景気や市場動向、公的規制等による需要の減少と、それに伴う取引先の倒産による貸倒れリスクや棚卸資産の長在化リスク等、直接的、間接的な影響を受けます。 地政学リスクに関しては、イランと米国・イスラエルとの紛争が発生しており、それによりUAEにある連結子会社の生産・販売に影響が生じています。ロシアによるウクライナ侵攻も継続しています。当連結グループは、ロシア・ウクライナに生産・販売拠点を有しておらず、直接的な影響は少ないものの、両国の軍事的対立の長期化による原燃料価格の高止まりや物流停滞、世界的なインフレの加速といった間接的なリスクが業績に影響を及ぼす可能性があります。また、台湾情勢は緊迫化しており、台湾有事リスクが懸念されています。当連結グループは、台湾に複数の生産・販売拠点を有しており、万一、台湾で有事が発生した場合、従業員の生命・身体への危険、台湾封鎖に伴う供給網の寸断、対中金融制裁による決済の滞りや、サイバー攻撃による情報流出・事業中断など、様々な影響が想定されます。さらにイスラエル・パレスチナ地域における紛争は、今後の紛争の動向によっては中東地域の顧客との取引に大きな影響が発生する可能性があります。これらの他、米国の関税政策により当連結グループが事業展開する業界の市場動向に影響を及ぼす事象が発生した場合、当連結グループの経営成績に悪影響を与える可能性があります。 地政学リスクに対しては、リスクマネジメント委員会を中心として、各国法制や政策の動向など外部情報をタイムリーに入手し、事業影響分析を行う等、グループにおける体制の強化に取り組んでいます。 2.感染症防止対策について 当連結グループの従業員に感染症が蔓延した場合、一時的に当連結グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。新型コロナウイルス感染症は、2023年5月に第5類に移行しましたが、当連結グループでは、引き続き、新型コロナウイルスやインフルエンザを含めた感染症に関する情報収集に努めるとともに、従業員の感染防止対策を徹底し、万一、感染症の世界的な蔓延が発生した場合にも、製品・サービスの提供に支障が生じないよう、業務のデジタル化、事業継続計画(BCP)の整備と、サプライチェーン網の維持等に努めます。また、在宅勤務・サテライトオフィス等でのリモートワーク、会議のオンライン化やペーパーレス化を推進し、従業員のパフォーマンスの向上と業務効率化に向け、きめ細かなITサポートを拡充していきます。 3.原材料の調達について 当連結グループの事業で用いる主要原材料である石油化学原料及び油脂原料、電力等ユーティリティの購入価格は、国内・国外の市況、為替相場の変動の影響を受けます。 業績に及ぼす影響は、販売価格への転嫁、為替リスクヘッジ等により極力回避していますが、予期せぬ異常な変動が生じた場合には、販売価格への転嫁の時間的ギャップ等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ① 紛争やホルムズ海峡閉鎖等の産油国の地政学リスク等により、原油価格、ナフサ価格及び天然ガス価格が影響を受け、石油化学原料や包材等にも大きな影響を及ぼす可能性があります。 ② 油糧作物、穀物の価格は天候により大きな影響を受けますが、温暖化、大規模森林火災の発生等、異常気象(旱魃・豪雨等)が頻発しています。また、パーム油や大豆油等の原料価格は、生産国の地政学リスク等や、中国・インドといった大口需要国の動向による影響を受けます。昨今は、搾油量の減少、石油代替燃料としての需要拡大や、人口増加等により、動きが激しくなっています。また、ホルムズ海峡封鎖が油脂相場へ影響を与えることも考えられ、海上運賃上昇の可能性は既に高まっています。 ③ 原材料価格に関しても米国による関税引き上げ政策の影響を受ける可能性があります。 ④ 日本国内のエチレン設備の統廃合が検討・実行されていく中で、当連結グループの原材料の安定調達に影響が出る可能性があり、複数購買化の検討を進めることでそのリスクに備えていきます。 4.為替の変動について 当連結グループは世界各国で事業を展開しており、連結子会社の財務諸表項目は連結財務諸表の作成のために円換算されています。換算時の為替レートにより、これらの項目は元の現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。また、輸出入等の外貨建て取引においても、同様の可能性があります。これに対し、当連結グループでは、主要通貨の為替動向を注視するとともに、ヘッジ等を通じて為替リスクの低減に努めていますが、為替相場が大きく変動した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 5.新製品開発 当連結グループは、自社技術を活用した優位性のある新製品開発に注力していますが、関連業界では、技術進歩、変化が著しく、それに伴う企業間の技術競争が激しくなっています。また、近年は、開発・製造技術の進歩により、新興国をはじめとする国内外の競合他社による追随の速度が速まっています。 このような状況の中、次のようなリスクが想定されます。 ① 顧客との共同研究により新製品開発を進めるケースが増えています。関連業界でパートナー企業の最終製品が優位となれば、当社製品の需要も拡大しますが、逆の場合には、当社製品の需要が実現しない可能性もあります。 ② 技術の急速な進歩により、当社製品・技術の一部が陳腐化する可能性があります。また、技術の急速な普及や国内外の競合他社の新規参入に伴う価格競争の激化により、製品価格が想定以上に下落する可能性があります。 ③ 新製品の開発や生産、販売を行うにあたり、競合他社の知的財産権を侵害することがないよう、事前に調査していますが、見解の相違等により、競合他社から知的財産権の侵害を主張される可能性があります。その場合、当該製品を販売できなくなる可能性や、損害賠償責任、訴訟費用等が発生する可能性があります。 上記のリスクを含め、当連結グループが、業界や市場の変化を十分に予測できず、顧客のニーズにあった魅力ある新製品を開発できない場合には、将来の成長と収益性に影響を及ぼす可能性があります。 これらリスクが顕在化する時期や影響の程度は、現時点で想定していません。 6.製品の欠陥 当連結グループは、人体や環境への安全性に配慮して、製品の品質規格と安全審査基準を定めており、新製品を開発・販売する際に厳しくチェックしています。また、化学品ではSDS、イエローカードにより、食品では製品規格書により、安全な使用と取扱いのための情報提供を行っています。加えて、工場は、ISO9001、FSSC22000等の品質や食品安全に対するマネジメントシステム、トレーサビリティシステム等を導入し、製造を行っています。 製品検査値の改ざん・転記ミス防止対策を含む品質安全管理は、統一したルールに基づき実施されていることを監査により確認しています。 しかし、これらの対策を講じているものの、全ての製品について欠陥がなく、将来的にリコールが発生しないという保証はありません。また、製造物責任賠償については保険に加入していますが、当該保険によって最終的に発生するすべての賠償額を十分に補償できるとは限らず、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 7.災害・事故等のトラブル 当連結グループは、ステークホルダーに安全・安心を提供すべく、「労働安全」、「環境安全」、「品質安全」、「設備安全」のいわゆる「4つの安全」を重点テーマに掲げ、各種安全活動を推進しています。ISO45001、ISO14001、ISO9001、FSSC22000、ISO22301等の国際標準に基づくマネジメントシステムを必要に応じて導入し、保安力の向上活動に注力することで事故・災害の予防を図っています。また、自然災害、パンデミック等による予期せぬ事業停止に備えた事業継続マネジメントシステム(BCMS)の構築に取り組み、2010年に国内の化学工業として初めて、当社化学品の一部製品の製造についてBCMS規格 BS25999-2の認証を取得しました。さらに、2013年にISO22301を取得、2015年には適用範囲に物流関係会社を加え、顧客への安定供給体制を構築・運用を進めています。 当社グループでは、グループ全体でトラブル情報を共有化するとともに、監査を通じて安全管理状況を確認しています。加えて、工場パトロール、入出管理の強化、安全教育及び技術継承、設備点検・メンテナンス、緊急時対応訓練の実施、海外拠点やOEMを含む併産工場の確保並びに取引先事業者への監督・指導の強化などに継続的に取り組んでいます。 しかし、当連結グループ又はサプライチェーンにおいて以下のトラブルが発生した場合には、工場停止又は稼動率低下による供給不能又は供給困難、製品の品質・環境・地域住民や従業員の安全への影響が発生する可能性があります。 ① 地政学的リスクやパンデミック等によるサプライチェーン供給網の寸断、調達への影響 ② 無差別テロによる食品への異物・毒物混入、化学品等の危険物漏洩 ③ 天災による工場破損、製品在庫の滅失・毀損 ④ 爆発・火災・人為的ミスによる事故災害 ⑤ 集団食中毒や伝染病・感染症の蔓延による操業停止 ⑥ コンビナート関連企業、公共機関の事故災害による影響 ⑦ 単一工場でのトラブルによる生産停止 ⑧ 原料サプライヤー、外注先、OEM依頼先における工場トラブル等による製品供給停止 ⑨ 物流事故の発生 8.情報漏洩、セキュリティ・インシデント 当連結グループは、研究開発の強化・生産技術の深化によるイノベーションの創出と競争力の強化を目指しています。技術立地なハイテクメーカーとして、技術情報等の営業秘密の保護は不可欠であり、また、各国における個人情報保護法制の強化に伴い、個人情報保護対策が重要性を増しています。近年では、サイバー攻撃等による情報漏洩やセキュリティ事故等が発生した場合、当局による行政処分・制裁、利害関係者からの損害賠償請求による経済的損失や、当連結グループの競争力やレピュテーションの低下につながり、業績に影響を及ぼす可能性があります。当連結グループでは、コンプライアンス推進委員会の下部組織である情報管理部会が中心となり、情報セキュリティ・ポリシー及びセキュリティ関連規定に基づき、ハッキング、コンピューターウイルス、サイバー攻撃への対策や、従業員教育等、情報セキュリティと情報管理の強化に向けた様々な取り組みを実施しています。 9.システムトラブル (1) ソフトウエアの更新・改良に伴うトラブル 多様化する業務に対応すること等を目的として、ソフトウエアの更新・改良を行う場合があります。ソフトウエアの更新・改良にあたっては、システム保守体制等の万全を期していますが、更新・改良に伴う予期せぬ障害等によりシステムトラブルが発生した場合には、当連結グループの業務に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 災害等によるシステムトラブル データセンター等に設置しているシステムが災害等により稼働できなくなった場合に備え、遠隔地へのデータ複製のほかバックアップ用回線等の整備を行っていますが、予期せぬ災害等によりシステムトラブルが発生した場合には、当連結グループの業務に影響を及ぼす可能性があります。 10.公的規制 事業を取り巻く様々な政府規制、法規制について、特に近年は、欧州REACH規則やPFAS規制をはじめとして、世界各国で化学物質規制法の強化・改正が行われています。規制に関する重大な変更がなされた場合には、当連結グループの活動が制限され、あるいはコストが増加し、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、米国・中国間の対立激化に伴い、米国の安全保障貿易関連規制等が強化され、中国で2020年12月に輸出管理法が施行されるなど、幅広い分野で規制措置の応酬が繰り広げられています。当連結グループは、両国の幅広い業界で産業用中間素材として使用される製品を供給していることから、このような米中対立に伴う規制強化により、製品の販売に、直接的、間接的な影響を受ける可能性があります。当連結グループでは、各部門・グループ各社における年度コンプライアンス活動計画の遂行を通じ重要法令への対応を図り、コンプライアンス推進委員会においてモニタリングしています。コンプライアンス推進委員会その他の各種委員会の活動を通じて、引き続き情報収集力の強化と法規制対応に注力していきます。 11.プラスチック規制 プラスチックは車の軽量化に貢献する等のメリットが多く、世界的な需要量は今後も増加が見込まれているものの、使い捨て用途の部材で使用が見直される等、一部で環境問題から敬遠されるケースも見受けられます。当社のプラスチックに関係する製品は、万一プラスチックの規制に関する国際条約案による規制が行われた場合、その影響を受ける可能性がありますが、サーキュラーエコノミーの推進への取り組みやプラスチックの長寿命化を含めた高機能化を推進する製品供給により、社会とプラスチック産業に貢献していきます。
経営成績の分析 (MD&A)5,754字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等)の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものです。 (1) 業績等の概要 当期における世界経済は、各国における金融緩和やAI関連投資の拡大を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方、米国の関税政策や、中国経済の成長鈍化に伴う需要減速への懸念、中東情勢の緊迫化による資源価格の上昇や物流への影響など、不確実性の高い状況が続きました。 このような情勢のもとで、当期の業績につきましては、以下のとおりとなりました。 通期の売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれも過去最高を更新しました。 連結経営成績          (単位:億円) 当期2026年3月期   前期2025年3月期   増減   増減率(%) 売上高   4,165   4,071   94   2.3 化学品   2,148   2,184   △36   △1.7 樹脂添加剤   984   1,054   △70   △6.7 半導体材料   360   340   19   5.8 環境材料   803   789   14   1.8 食品   830   825   4   0.6 ライフサイエンス   1,117   999   118   11.8 その他   69   62   7   11.7 営業利益   416   410   6   1.5 化学品   263   280   △16   △6.0 樹脂添加剤   96   108   △12   △11.6 半導体材料   74   90   △16   △17.7 環境材料   92   80   11   14.8 食品   43   43   △0   △0.6 ライフサイエンス   98   77   20   26.4 その他   10   8   2   30.8 経常利益   427   393   34   8.7 親会社株主に帰属する当期純利益   278   250   28   11.4 (注) 金額は億円未満を切捨て、増減率は小数点第2位を四捨五入。 報告セグメント別の概況は以下のとおりです。 なお、2025年4月1日付で化学品事業のサブセグメントである「電子材料」を「半導体材料」に改称しました。また、「電子材料」に含めていたエレクトロニクス関連材料は、「環境材料」に含めました。前期実績は変更後のセグメント区分に組み替えて比較しています。 (化学品事業)減収・減益 化学品事業を構成する樹脂添加剤、半導体材料、環境材料の概況は以下のとおりです。 ① 樹脂添加剤 減収・減益 家電・EV市況の低迷が続くなか、価格競争の激化により、欧米を中心に難燃剤の販売が低調でした。また、自動車生産は持ち直しの動きを見せたものの、石油化学市場で生産が鈍化し、プラスチック製品全般に使用される酸化防止剤の販売が低調でした。一方、データセンター投資の拡大を背景に、電線向け塩ビ用安定剤の販売が好調でした。 〇主要因 売上高   (低調)難燃剤(家電筐体、自動車部材)(低調)酸化防止剤、ワンパック顆粒添加剤(プラスチック製品全般)(低調)可塑剤(食品包装材)(好調)塩ビ用安定剤(電線、住宅内装材) 営業利益   (-)数量、価格 (+)固定費 ② 半導体材料 増収・減益 EUV露光装置の導入拡大やPFASフリー化の需要拡大により、先端フォトレジスト向け半導体リソグラフィ材料の販売が好調でした。また、最新世代DRAMの生産開始に対応した新製品の出荷により、高誘電材料の販売が第3四半期から拡大基調に転じ、通期では堅調でした。一方、研究開発増員や生産プラント新設などの先行投資により固定費負担が増加しました。 〇主要因 売上高   (好調)半導体リソグラフィ材料(先端フォトレジスト)(堅調)高誘電材料(先端DRAM) 営業利益   (-)価格、固定費、為替 (+)数量 ③ 環境材料 増収・増益 アジアや米国で自動車エンジンオイル向け潤滑油添加剤や電子部品用特殊エポキシ樹脂の販売が好調でした。また、ディスプレイ向け光硬化樹脂の販売が堅調でした。中国での建築需要低迷の影響を受けながらも、接着剤向けなどの用途拡大により反応性乳化剤の販売が堅調でした。 〇主要因 売上高   (好調)潤滑油添加剤(自動車エンジンオイル)(好調)特殊エポキシ樹脂(電子部品)(堅調)光硬化樹脂(ディスプレイ)(堅調)反応性乳化剤(建築塗料、接着剤) 営業利益   (+)数量、価格 (-)為替 (食品事業)増収・減益 国内では、収益性の改善や環境貢献製品の拡大に取り組み、食品の生産ロス削減に貢献する高機能練込素材やプラントベースチーズを中心とした「デリプランツ」シリーズの販売が堅調でした。景気低迷が続く中国では、パンや菓子類に使用されるショートニング、マーガリン類の販売が低調でした。 〇主要因 売上高   (堅調)高機能練込素材(製パン等)(堅調)プラントベースフード「デリプランツ」シリーズ(カフェ、製パン等)(低調)中国/ショートニング、マーガリン類(製パン、製菓) 営業利益   (-)数量 (+)価格 (ライフサイエンス事業)増収・増益 海外では、欧州で果樹やばれいしょ向け除草剤が好調でした。また、アメリカで果樹やナッツ向け殺虫剤の販売が好調でした。国内では、米価高騰による生産意欲の高まりから水稲作付面積が増加し、水稲向け除草剤と殺虫剤などの販売が好調でした。 〇主要因 売上高   (好調)欧州/殺虫剤の原体、除草剤(果樹・ばれいしょ)(好調)北米/殺虫剤(果樹・ナッツ)(好調)日本/除草剤、殺虫剤等(水稲) 営業利益   (+)数量、価格、為替 (-)固定費 (2) 財政状態の分析 連結財政状態   (単位:億円) 当連結会計年度末   前連結会計年度末   増減   増減率(%) 流動資産   3,543   3,498   44   1.3 有形固定資産   1,317   1,258   58   4.7 無形固定資産   153   146   7   4.8 投資その他の資産   585   527   58   11.0 資産合計   5,599   5,431   168   3.1 流動負債   1,154   1,222   △68   △5.6 固定負債   729   690   38   5.6 負債合計   1,884   1,913   △29   △1.5 純資産合計   3,715   3,517   197   5.6 (注) 金額は億円未満を切捨て、増減率は小数点第2位を四捨五入。 〇主要因 (流動資産)商品及び製品の増加 (有形固定資産)建物及び構築物、機械装置及び運搬具の増加 (無形固定資産)のれんの増加 (投資その他の資産)投資有価証券の増加 (流動負債)短期借入金の減少 (固定負債)社債の増加 (純資産合計)利益剰余金の増加 (3) キャッシュ・フローの状況 連結キャッシュ・フローの状況                                                    (単位:億円) 当連結会計期間   前連結会計期間   増減   増減率(%) 営業活動によるキャッシュ・フロー   406   462   △56   △12.2 投資活動によるキャッシュ・フロー   △300   △125   △175   139.6 財務活動によるキャッシュ・フロー   △353   △222   △130   58.4 (注) 金額は億円未満を切捨て、増減率は小数点第2位を四捨五入。 〇主要因 (営業活動によるキャッシュ・フロー)売上債権及び契約資産の増減による収入の減少 (投資活動によるキャッシュ・フロー)有形固定資産の取得による支出の増加 (財務活動によるキャッシュ・フロー)自己株式の取得による支出の増加 以上の要因に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額等により、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より198億83百万円(前連結会計年度末比△18.5%)減少して、878億84百万円となりました。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   52.6   52.2   52.5   54.6   56.0 時価ベースの自己資本比率(%)   58.6   46.3   60.6   50.4   63.1 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   2.8   4.0   1.9   1.5   1.6 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   26.4   8.3   13.0   10.9   11.2 (注) 1.自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しています。 3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数により算出しています。 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。 4.2023年3月期より、一部の在外子会社等の収益及び費用は、在外子会社等の決算日の直物為替相場により円貨に換算する方法から、期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更し、2022年3月期のキャッシュ・フロー関連指標について、遡及処理後の数値を記載しています。 (4) 生産、受注及び販売の状況 イ.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 化学品事業   164,410   △1.6 食品事業   64,774   0.5 ライフサイエンス事業   69,629   13.2 報告セグメント計   298,814   2.0 その他   -   - 合計   298,814   2.0 (注) 1.金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっています。 2.その他については、生産は行っていません。 ロ.受注実績 その他の一部で受注生産を行っていますが、金額僅少のため省略しています。 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 化学品事業   214,810   △1.7 食品事業   83,003   0.6 ライフサイエンス事業   111,797   11.8 報告セグメント計   409,611   2.2 その他   6,951   11.7 合計   416,563   2.3 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しています。 2.販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上である販売先はありません。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。また、この連結財務諸表を作成するにあたっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積りを用いています。これら繰延税金資産の回収可能性や固定資産の減損等の見積りは、過去の実績やその他の様々な要因を勘案し、合理的に判断していますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果と異なる可能性があります。 なお、固定資産の評価に係る重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 (6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当連結グループは、事業活動のための適切な資金確保、流動性の維持、並びに健全な財政状態を常に目指し、安定的な資金調達手段の確保に努めています。当連結グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資・投融資資金は、主に手元のキャッシュと営業活動からのキャッシュ・フローに加え、借入及び社債により調達しています。 当連結会計年度末現在において、当連結グループの流動性は十分な水準にあり、資金調達手段は分散されていることから、財務の柔軟性は高いと考えています。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の総額は878億84百万円となっています。 (7) 経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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