概要
ユーソナー株式会社は、1990年に大阪で設立された法人データベースを核としたマーケティング支援企業である。2025年10月に東京証券取引所グロース市場に上場し、2025年12月期の売上高は約72億円、従業員数228名。独自に構築した約1,250万拠点の法人データベース「LBC」を基盤に、企業の営業活動をデータで支援する。
データベースマーケティングの専業企業
ユーソナーは、法人データベース「LBC」を中核に、顧客データの統合・分析・活用を支援する単一事業で構成される。主力はクラウドサービス「ユーソナー」であり、これに経営戦略向けの「プランソナー」、名刺管理アプリ「mソナー」が加わる。全サービスが「LBC」のデータと連携し、定期定額契約(サブスクリプション)で提供される。2025年12月期末のソナーサービスの年間経常収益(ARR)は非開示だが、売上高の18.4%増は既存顧客の深耕と新規獲得による。
「非競」戦略による競合のパートナー化
2015年から掲げる経営方針「非競(ひきょう)」は、自社の得意領域に特化し、近接分野(SFA、MAなど)は競合に任せるという考え方である。これにより、かつて競合だった企業がパートナーとなり、API連携を通じて相互補完の関係を築いている。営業部門はデータベース領域の専門家として客観的な提案が可能となり、顧客満足と従業員満足の両立を目指している。この戦略は早稲田大学の山田英夫教授の「競争しない競争戦略」に着想を得ている。
売上高は5期で約2倍に成長
有価証券報告書の財務数値によれば、売上高は2021年12月期の34億円から2025年12月期の72億円へと5年間で約2倍に拡大した。営業利益も同期間で黒字化し、2025年12月期には14億円(前年同期比52.7%増)を計上した。純資産は上場時の自己株式処分により42.8億円に増加。キャッシュフローも営業活動で17.1億円を獲得し、財務基盤を強化している。ただし、2021年12月期までは最終赤字であり、収益改善は近年の成果である。
情報セキュリティと経産省との協調
2018年に情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」の認証を取得。2021年には三井物産企業投資、2022年には日本政策投資銀行が資本参加し、官民連携の枠組みを強めている。また、2019年には日本経済団体連合会(経団連)に入会し、業界団体との関係も構築している。これらの取り組みは、法人データの取り扱いにおける信頼性の向上と、公共性の高い事業としての認知につながっている。
業界の中での役割は法人データの収集・加工・提供を通じて企業の営業活動を支援するデータベースサービスプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01B2B企業(法人営業を行う企業)主力
法人企業データベース「LBC」とクラウドサービス「ユーソナー」を提供。顧客データをLBCと紐付け、クレンジング・名寄せ・統合することで、企業グループごとの取引把握や未取引企業への営業展開などの戦略立案を支援。プランソナーやmソナーなど付随サービスも展開。
- LBC
- 全国約1,250万事業拠点を網羅する法人データベース。公開情報を基に独自構築し、名寄せで本社に紐付け。営業活動のインフラとして利用可能。
- ユーソナー
- 顧客データをLBCで統合するクラウドプラットフォーム。データクレンジング、名寄せ、属性付与の3ステップで一元化を実現。
- プランソナー
- LBC搭載の経営戦略プラットフォーム。統合データから営業アプローチ先の絞り込みに特化したインターフェースを持つ。
- mソナー
- 名刺管理アプリ型マーケティングツール。名刺データにLBC企業情報を自動付与し、社内コミュニケーション機能も搭載。
製品と技術
約1,250万拠点をカバーする法人データベース「LBC」
LBC(Linkage Business Code)は、ユーソナーが公開情報を基に独自構築した法人データベースである。2026年1月末時点で日本全国約1,250万の事業拠点を網羅し、企業の支店や工場も本社に紐付けられている。信用調査会社の与信管理向けデータと異なり、マーケティングや管理部門など多目的に利用できるのが特徴。データの精度維持のため、定期定額契約での継続利用が基本であり、2025年12月時点で全契約の約1割がLBC単体での利用である。
顧客データ統合プラットフォーム「ユーソナー」
「ユーソナー」は、LBCを辞書として顧客データを統合するクラウドサービスである。3段階の処理(データクレンジング→名寄せ→属性付与)により、クライアントの散在した顧客データを一元化し、未取引の見込客(ホワイトスペース)を可視化する。他社のCRMやSFA、MAとAPI連携が可能で、システムインテグレーターを介した間接販売も行われている。2025年12月期の売上高72億円の大半は、このユーソナーとその派生サービスで構成されている。
経営戦略と現場営業を支える「プランソナー」と「mソナー」
「プランソナー」は、ユーソナーで統合したデータを基に、経営層や企画部門向けにターゲット企業の絞り込みを支援する経営戦略プラットフォームである。オプションの「興味シグナル/興味サイン」機能により、高確度のアプローチ先を抽出できる。「mソナー」は名刺管理を入口とするスマートフォンアプリで、撮影した名刺に自動でLBCの企業情報が付与される。社内チャットや内線通話機能も備え、営業現場のコミュニケーションを一元化。PC用の「ガイドソナー」もオプション提供されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
ソフト開発で高成長、高利益率で堅調
ユーソナーは情報サービス業界でソフトウェア開発を中心に事業展開している。同業のハッチ・ワークやVRAIN Solutionはそれぞれ異なる分野に特化するが、開発受託で競合することがある。売上高は50億円から72億円と急成長し、営業利益率は14.75%から19.44%と大幅に改善。システム開発需要の高まりと自社サービスの拡大が成長を牽引。ただし、業界全体で人材不足が深刻で、採用・育成が課題。顧客のIT投資が景気に左右されやすい側面もあり、安定性に懸念が残る。
強み
- 売上高が年率20%超で成長し、市場環境が良好。
- 営業利益率が14%から19%へ急改善し収益力が強化。
- 高度な開発スキルがあり、大手企業から受注が継続。
- 積極的な採用と教育でエンジニアを増強している。
課題
- IT人材の需給逼迫で採用難が続き、成長の制約となる。
- 顧客のIT投資が景気変動で縮小し、受注が減るリスクがある。
- 同業他社との価格競争や技術競争が厳しさを増す。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がユーソナー
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3984ユーザーローカル | 237億円 | 14.3倍 |
| 2 | 5246ELEMENTS | 235億円 | 765.5倍 |
| 3 | 3837アドソル日進 | 235億円 | 15.9倍 |
| 4 | 3788GMOグローバルサイン・ホールディングス | 232億円 | 21.0倍 |
| 5 | 3921ネオジャパン | 230億円 | 12.6倍 |
| 6 | 431Aユーソナー | 223億円 | 20.3倍 |
| 7 | 3649ファインデックス | 219億円 | 17.8倍 |
| 8 | 4783NCD | 218億円 | 11.5倍 |
| 9 | 9651日本プロセス | 216億円 | 17.3倍 |
| 10 | 5589オートサーバー | 213億円 | 13.8倍 |
| 11 | 4498サイバートラスト | 212億円 | 21.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 29件
個人向け印刷物の送付から出発した1990年
1990年9月、大阪市北区に資本金1,000万円で株式会社ランドスケイプを設立。当初の事業は個人向け印刷物の送付受託であり、ダイレクトマーケティングサービスの端緒となった。1992年に本社を吹田市に移転し、1993年には東京支社を開設。1995年に第三者割当増資で資本金を3,000万円に増やし、事業拡大の基盤を整えた。この時期はまだデータベース事業ではなく、物理的なDM発送が中心であった。
東京移転とデータクレンジングの開始(1997〜2002年)
1997年3月、東京オペラシティ(新宿区西新宿)に本社を移転。同年10月には新株引受権付社債2億円を発行し資金調達を実施。1999年6月に「名寄せ・データクレンジング」サービスの提供を開始し、データ加工のノウハウを蓄積し始めた。2002年には株式会社ゼンリンと業務提携を締結。同社の地図情報と連携することで、住所データの精度向上を図った。この間、第三者割当増資を繰り返し、資本金は約3.7億円に達した。
法人データベースの構築と基盤形成(2004〜2013年)
2004年6月、法人企業データベース「LBC(Linkage Business Code)」の提供を開始。公開情報を基に独自収集した全国の事業所情報を集約し、企業の本社・支店・工場を統合的に管理する仕組みを構築した。2010年に資本金約4.7億円まで増資し、データベースの拡充を進めた。2013年4月には、LBCをクラウド上で活用する「ユーソナー」をリリース。同サービスが現在の事業の柱となる。
サービス多角化と「非競」への転換(2016〜2021年)
2016年1月に名刺管理アプリ「u名刺(現mソナー)」を、同年11月に営業支援ツール「サイドソナー」を開始。しかし、2015年から「非競」経営方針を採用し、SFA・MA機能の内製を中止。2021年3月には三井物産企業投資が出資し、資本増強とともにパートナーシップを強化した。同年5月には資本金を1億円に減資し財務効率化を図った。2022年7月、社名をユーソナー株式会社に変更し、ブランドを統一。
政策投資銀行の資本参画とグロース市場上場(2022〜2025年)
2022年12月、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が資本参加。2023年12月には「サイドソナー」のサービスを「プランソナー」に移管し、経営戦略プラットフォームとして再編した。2024年3月に監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスを強化。2024年7月には「登記ソナー」を追加。2025年10月、東京証券取引所グロース市場に上場。上場時の自己株式処分により資本金は増加し、2025年12月期の純資産は42.8億円に拡大した。
年表29件を開く
1990年代
- 1990年9月創業大阪府大阪市北区に資本金1,000万円で株式会社ランドスケイプを設立し、個人向け印刷物の送付を受託することを目的として、ダイレクトマーケティングサービスを開始
- 1992年7月大阪府吹田市に本社移転
- 1993年6月東京都新宿区に東京支社を開設
- 1995年5月第三者割当増資(資本金3,000万円)
- 1997年2月東京オペラシティ(東京都新宿区西新宿三丁目20番2号)に本社移転
- 1997年10月新株引受権付社債2億円を発行
- 1999年6月「名寄せ・データクレンジング」の提供を開始
- 1999年8月第三者割当増資(資本金5,750万円)
2000年代
- 2000年12月第三者割当増資(資本金1億7,863万円)
- 2001年3月第三者割当増資(資本金2億1,643万円)
- 2002年10月第三者割当増資(資本金3億6,587万円)
- 2002年10月株式会社ゼンリンと業務提携
- 2004年6月「LBC」(Linkage Business Code)の提供を開始
- 2005年3月第三者割当増資(資本金4億4,350万円)
2010年代
- 2010年4月第三者割当増資(資本金4億6,633万円)
- 2013年4月「ユーソナー」の提供を開始
- 2016年1月「ユー名刺」(u名刺)の提供を開始
- 2016年11月「サイドソナー」の提供を開始
- 2018年9月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格である「JIS Q 27001(ISO/IEC 27001)」の認証を取得
- 2019年12月日本経済団体連合会に入会
2020年代
- 2021年3月三井物産企業投資投資事業有限責任組合による資本参画
- 2021年3月「名刺ソナー(現 mソナー)」の提供を開始
- 2021年5月資本金を1億円に無償減資
- 2022年7月商号変更ユーソナー株式会社へ社名変更
- 2022年12月株式会社日本政策投資銀行による資本参画
- 2023年12月「サイドソナー」のサービス移管を目的として、「プランソナー」の提供を開始
- 2024年3月監査等委員会設置会社に移行
- 2024年7月「登記ソナー」の提供を開始
- 2025年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高売上高(数値目標は明記なし)
- 経常利益経常利益(数値目標は明記なし)
- ソナーサービスのARRARR(数値目標は明記なし)
- 契約件数契約件数(数値目標は明記なし)
- ARPAARPA(数値目標は明記なし)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
非競戦略の徹底
競合との過当競争を避け、自社の得意分野(拠点データベースLBC)に特化し、近接分野(SFA・MA等)は他社に任せる。API連携により他社サービスと共存し、パートナーシップを構築する。
- 02
ユーソナーの機能強化と拡販
主力クラウドツール「ユーソナー」のデータ正確性や検索速度向上などユーザビリティを高める投資を継続し、既存顧客維持と新規顧客獲得を推進する。
- 03
既存顧客維持と収益最大化
年間契約の解約防止のため、顧客のログイン状況把握や使用頻度向上施策を提案。カスタマーサクセス活動により契約単価(ARPA)の引き上げを図る。
- 04
システム安定稼働とセキュリティ強化
情報漏洩防止や24時間運用を徹底し、セキュリティ機器拡充や外部委託による堅牢な体制を維持。ISO27001認証を基盤に継続的に管理体制を強化する。
- 05
組織体制強化と人材育成
管理職研修や組織再編で組織力を向上。働きやすい環境整備、福利厚生充実、給与水準向上により優秀な人材の獲得・育成・長期雇用を促進する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は72億円、営業利益は14億円。前期と比べると増収増益で、売上が+18.0%、利益が+55.6%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 83億円 | 72億円 |
| 営業利益 | 18億円 | 14億円 |
| 純利益 | 11億円 | 9億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
業績の推移
有価証券報告書 5期分
2021年12月期からの5期で、売上は34億円から72億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は19.4%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 34 | — | 5 | — | −4 |
| ユーソナー株式会社へ社名変更 | |||||
| 2022年12月 | 40 | — | 1 | — | 1 |
| 2023年12月 | 50 | — | 1 | — | 1 |
| 2024年12月 | 61 | 9 | 9 | 14.8 | 6 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2025年12月 | 72 | 14 | 14 | 19.4 | 9 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高72億円のうち、営業利益として残るのは14億円で19.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金37.5%27億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金43.1%31億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.4%14億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 3期分
2025年12月期は営業CFが17億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは5億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は45億円で、売上の7.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 7 | −3 | −2 | 4 | 24 |
| 2024年12月 | 13 | −2 | −2 | 11 | 32 |
| 2025年12月 | 17 | −12 | 8 | 5 | 45 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2025年12月期の総資産は73億円。このうち返さなくてよい自己資本が43億円で、自己資本比率は58.4%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 34 | 15 | 19 | 44.6 |
| 2022年12月 | 37 | 20 | 17 | 52.6 |
| 2023年12月 | 39 | 20 | 19 | 51.3 |
| 2024年12月 | 49 | 27 | 23 | 53.8 |
| 2025年12月 | 73 | 43 | 31 | 58.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで605社中96位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中360位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,565で、1年前と比べて-10.0%。過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 20.3倍 |
| PER (会社予想) | 20.0倍 |
| PBR | 4.25倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月上旬に急伸し、2026年7月6日に2064円まで上昇。その後は2000円前後で推移し、8月7日には2044円で着地。25日移動平均線(1989.56円)を約2.7%上回って推移し、週足では上昇傾向が続いています。52週高値(3700円)からは約44.8%下に位置する一方、52週安値(1651円)からは約23.8%上昇。直近の出来高は26日に27500株と膨らみ、それ以前の平均的な出来高(約2万株)を上回る場面もあり、需給改善の兆しが見えます。ただし、RSIは67.13とやや過熱感が出ており、短期的な調整リスクも意識されます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)。
PERは18.08倍と業界平均の30.09倍を下回り、予想PERも16倍と割安感がある。PBRは3.64倍で業界平均の3.53倍にほぼ等しい。ROEは25.6%と非常に高く、収益性は優れている。無配当だが、成長性を考慮すれば妥当。割安指標と高収益を両立しており、今後の利益成長が続けば更なる株価上昇が期待できるが、配当利回りの低さは投資家に注意を促す。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 20.3倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 20.0倍 | — |
| PBR | 4.25倍 | 2.96倍 |
| ROE | 25.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、受託開発需要の持続性と、高収益体質の維持・拡大が争点。強気派は、旺盛な需要と増収増益を評価し、技術力が評価される市場環境を好感。弱気派は、業績変動のリスク、特定顧客依存、競争激化による受注単価低下を懸念。また、無配当で株主還元が乏しいことも弱気材料。
- 高収益体質
営業利益率が20%近くと高く、利益成長が続く。
- 増収基調
売上高が順調に拡大、業績の勢いが持続。
- 技術需要
映像・音響・情報通信分野の開発ニーズが堅調。
- 営業利益が前期比55.6%増の14億円通年影響強
2025/12期営業利益は14億円、前期9億円から5億円増
- 営業利益率が19.44%へ4.7pt改善通年影響中
営業利益率は14.75%から19.44%に上昇、収益構造が強化
- ROE25.6%の高収益性継続影響中
ROE25.6%は高い水準で、成長投資の原資となる
- フォワードPER16倍と予想PER改善決算発表後影響弱
予想PER16倍は実績18.08倍より低く、増益を織り込む
- 顧客依存
特定の電子機器メーカーへの依存度が高く、大口顧客の影響を受けやすい。
- 業績変動
受託開発はプロジェクト単位で変動し、景気後退時に需要減のリスク。
- 株主還元不足
無配当であり、株主への利益還元が乏しい。
- PBR3.64倍と高評価の修正リスク継続影響強
PBR3.64倍はROE25.6%を前提にした水準、失速で修正
- 増収率が22%から18%へ鈍化通年影響中
売上高は50、61、72億円と増えるも伸び率は鈍化
- 配当利回り0%で株主還元が手薄次回株主総会影響中
無配が続き配当利回り0%、株主還元期待が薄い
- 株価が1年で28.28%下落継続影響弱
株価は2044円と前年比28.28%安、負のモメンタム
- 売上高成長率
- 受託需要の勢いを確認するため。
- 営業利益率
- 高収益体質が維持できるか注視。
- 主要顧客動向
- 依存先の業績や発注動向が収益に直結するため。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ1,797人。区分でいちばん多いのは個人・その他で67.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.5%を占め、残る83.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年12月% |
|---|---|
| 個人・その他 | 67.3 |
| 金融機関 | 15.6 |
| 外国法人 | 9.7 |
| 証券会社 | 6.4 |
| 自己株式 | 5.4 |
| 事業法人 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 福富七海 | 46.64 |
| 02 | 三井物産企業投資投資事業有限責任組合 | 9.00 |
| 03 | 株式会社日本政策投資銀行 | 7.58 |
| 04 | MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 3.30 |
| 05 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.26 |
| 06 | 野村信託銀行株式会社(信託口) | 3.20 |
| 07 | 株式会社SBI証券 | 2.15 |
| 08 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.29 |
| 09 | 野村證券株式会社 | 1.13 |
| 10 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 1.05 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-14福富 七海新規の大量保有報告46.64%
- 2026-06-19野村證券株式会社新規の大量保有報告0.70%-0.08pt
- 2026-06-10ブイアイエス・アドバイザーズ・エルピー(VIS Advisors,LP)新規の大量保有報告5.00%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 5期分
1株利益は5期で+100%、1株純資産は5期で−100%。直近期のROEは25.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2021年12月 | −52,963 | 220,175 | — |
| 2022年12月 | 9,301 | 249,379 | 3.7 |
| 2023年12月 | 10 | 259 | 3.8 |
| 2024年12月 | 81 | 340 | 27.1 |
| 2025年12月 | 113 | 521 | 25.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
28名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は28名。2025/12期の役員報酬は総額120百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 福富七海 | 代表取締役会長 | 72 | 4,052,000 |
| 長竹克仁 | 代表取締役社長CEO | 50 | — |
| 置田富士夫 | 取締役CTO | 64 | — |
| 鈴木彩乃 | 取締役COO | 38 | — |
| 北澤光剛 | 取締役CFO | 46 | — |
| 富永新 | 取締役 | 68 | — |
| 河合浩代 | 取締役 | 56 | — |
| DORFF JOHN CHRISTOPHER | 取締役 | 60 | — |
| 工藤遥香 | 取締役(常勤監査等委員) | 30 | — |
| 小林仁子 | 取締役(監査等委員) | 46 | — |
| 黒須篤夫 | 取締役(監査等委員) | 71 | — |
| 清水陽平 | 取締役(監査等委員) | 44 | — |
残りの役員16名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 池田隆史 | 営業本部 海外グループ 常務執行役員 | — |
| 松本章 | DC本部 調査グループ 常務執行役員CIO | — |
| 吉川大基 | 管理本部 MXグループ 常務執行役員 | — |
| 小林寿之 | 管理本部 経理グループ 常務執行役員 | — |
| 筒井直樹 | 営業本部 CDIグループ 執行役員 | — |
| 戸叶勝利 | 営業本部 探索グループ 執行役員 | — |
| 樋代周平 | 営業本部 活用グループ 執行役員 | — |
| 田原佐和子 | 管理本部 経理グループ 財務チーム 執行役員 | — |
| 湯浅将史 | 営業本部 DXグループ 執行役員 | — |
| 兼平篤 | 営業本部 CSISグループ 執行役員 | — |
| 長澤紘子 | DC本部 調査グループ 執行役員 | — |
| 山本友和 | DC本部 ソナーグループ 執行役員 | — |
| 薗貴司 | 営業本部 営業本部長室 執行役員 | — |
| 山田真一 | 営業本部 海外グループ 執行役員 | — |
| 田口晋一郎 | 営業本部 DXグループ 執行役員 | — |
| 羽根田紀子 | 管理本部 総務人事グループ 執行役員CLO | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 96 | 96 | 19 |
| 社外取締役 | 8 | 18 | 18 | 2 |
| 取締役(社内) | 1 | 6 | 6 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,973字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,766字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,289字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,197字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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