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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ユーソナー

uSonar Co., Ltd431A · Growth · 情報・通信業

約1,250万拠点を網羅する法人データベースで売上・市場情報の可視化を支える。データ統合クラウド「ユーソナー」が主力。

概要

ユーソナー株式会社は、1990年に大阪で設立された法人データベースを核としたマーケティング支援企業である。2025年10月に東京証券取引所グロース市場に上場し、2025年12月期の売上高は約72億円、従業員数228名。独自に構築した約1,250万拠点の法人データベース「LBC」を基盤に、企業の営業活動をデータで支援する。

データベースマーケティングの専業企業

ユーソナーは、法人データベース「LBC」を中核に、顧客データの統合・分析・活用を支援する単一事業で構成される。主力はクラウドサービス「ユーソナー」であり、これに経営戦略向けの「プランソナー」、名刺管理アプリ「mソナー」が加わる。全サービスが「LBC」のデータと連携し、定期定額契約(サブスクリプション)で提供される。2025年12月期末のソナーサービスの年間経常収益(ARR)は非開示だが、売上高の18.4%増は既存顧客の深耕と新規獲得による。

「非競」戦略による競合のパートナー化

2015年から掲げる経営方針「非競(ひきょう)」は、自社の得意領域に特化し、近接分野(SFA、MAなど)は競合に任せるという考え方である。これにより、かつて競合だった企業がパートナーとなり、API連携を通じて相互補完の関係を築いている。営業部門はデータベース領域の専門家として客観的な提案が可能となり、顧客満足と従業員満足の両立を目指している。この戦略は早稲田大学の山田英夫教授の「競争しない競争戦略」に着想を得ている。

売上高は5期で約2倍に成長

有価証券報告書の財務数値によれば、売上高は2021年12月期の34億円から2025年12月期の72億円へと5年間で約2倍に拡大した。営業利益も同期間で黒字化し、2025年12月期には14億円(前年同期比52.7%増)を計上した。純資産は上場時の自己株式処分により42.8億円に増加。キャッシュフローも営業活動で17.1億円を獲得し、財務基盤を強化している。ただし、2021年12月期までは最終赤字であり、収益改善は近年の成果である。

情報セキュリティと経産省との協調

2018年に情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」の認証を取得。2021年には三井物産企業投資、2022年には日本政策投資銀行が資本参加し、官民連携の枠組みを強めている。また、2019年には日本経済団体連合会(経団連)に入会し、業界団体との関係も構築している。これらの取り組みは、法人データの取り扱いにおける信頼性の向上と、公共性の高い事業としての認知につながっている。

業界の中での役割は法人データの収集・加工・提供を通じて企業の営業活動を支援するデータベースサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
72億円
営業利益
14億円
営業利益率
19.4%
純利益
9億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01B2B企業(法人営業を行う企業)主力

法人企業データベース「LBC」とクラウドサービス「ユーソナー」を提供。顧客データをLBCと紐付け、クレンジング・名寄せ・統合することで、企業グループごとの取引把握や未取引企業への営業展開などの戦略立案を支援。プランソナーやmソナーなど付随サービスも展開。

主な製品・サービス4
LBC
全国約1,250万事業拠点を網羅する法人データベース。公開情報を基に独自構築し、名寄せで本社に紐付け。営業活動のインフラとして利用可能。
ユーソナー
顧客データをLBCで統合するクラウドプラットフォーム。データクレンジング、名寄せ、属性付与の3ステップで一元化を実現。
プランソナー
LBC搭載の経営戦略プラットフォーム。統合データから営業アプローチ先の絞り込みに特化したインターフェースを持つ。
mソナー
名刺管理アプリ型マーケティングツール。名刺データにLBC企業情報を自動付与し、社内コミュニケーション機能も搭載。

製品と技術

約1,250万拠点をカバーする法人データベース「LBC」

LBC(Linkage Business Code)は、ユーソナーが公開情報を基に独自構築した法人データベースである。2026年1月末時点で日本全国約1,250万の事業拠点を網羅し、企業の支店や工場も本社に紐付けられている。信用調査会社の与信管理向けデータと異なり、マーケティングや管理部門など多目的に利用できるのが特徴。データの精度維持のため、定期定額契約での継続利用が基本であり、2025年12月時点で全契約の約1割がLBC単体での利用である。

顧客データ統合プラットフォーム「ユーソナー」

「ユーソナー」は、LBCを辞書として顧客データを統合するクラウドサービスである。3段階の処理(データクレンジング→名寄せ→属性付与)により、クライアントの散在した顧客データを一元化し、未取引の見込客(ホワイトスペース)を可視化する。他社のCRMやSFA、MAとAPI連携が可能で、システムインテグレーターを介した間接販売も行われている。2025年12月期の売上高72億円の大半は、このユーソナーとその派生サービスで構成されている。

経営戦略と現場営業を支える「プランソナー」と「mソナー」

「プランソナー」は、ユーソナーで統合したデータを基に、経営層や企画部門向けにターゲット企業の絞り込みを支援する経営戦略プラットフォームである。オプションの「興味シグナル/興味サイン」機能により、高確度のアプローチ先を抽出できる。「mソナー」は名刺管理を入口とするスマートフォンアプリで、撮影した名刺に自動でLBCの企業情報が付与される。社内チャットや内線通話機能も備え、営業現場のコミュニケーションを一元化。PC用の「ガイドソナー」もオプション提供されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ソフト開発で高成長、高利益率で堅調

ユーソナーは情報サービス業界でソフトウェア開発を中心に事業展開している。同業のハッチ・ワークやVRAIN Solutionはそれぞれ異なる分野に特化するが、開発受託で競合することがある。売上高は50億円から72億円と急成長し、営業利益率は14.75%から19.44%と大幅に改善。システム開発需要の高まりと自社サービスの拡大が成長を牽引。ただし、業界全体で人材不足が深刻で、採用・育成が課題。顧客のIT投資が景気に左右されやすい側面もあり、安定性に懸念が残る。

強み

  • 売上高が年率20%超で成長し、市場環境が良好。
  • 営業利益率が14%から19%へ急改善し収益力が強化。
  • 高度な開発スキルがあり、大手企業から受注が継続。
  • 積極的な採用と教育でエンジニアを増強している。

課題

  • IT人材の需給逼迫で採用難が続き、成長の制約となる。
  • 顧客のIT投資が景気変動で縮小し、受注が減るリスクがある。
  • 同業他社との価格競争や技術競争が厳しさを増す。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がユーソナー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13984ユーザーローカル237億円14.3倍
25246ELEMENTS235億円765.5倍
33837アドソル日進235億円15.9倍
43788GMOグローバルサイン・ホールディングス232億円21.0倍
53921ネオジャパン230億円12.6倍
6431Aユーソナー223億円20.3倍
73649ファインデックス219億円17.8倍
84783NCD218億円11.5倍
99651日本プロセス216億円17.3倍
105589オートサーバー213億円13.8倍
114498サイバートラスト212億円21.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

個人向け印刷物の送付から出発した1990年

1990年9月、大阪市北区に資本金1,000万円で株式会社ランドスケイプを設立。当初の事業は個人向け印刷物の送付受託であり、ダイレクトマーケティングサービスの端緒となった。1992年に本社を吹田市に移転し、1993年には東京支社を開設。1995年に第三者割当増資で資本金を3,000万円に増やし、事業拡大の基盤を整えた。この時期はまだデータベース事業ではなく、物理的なDM発送が中心であった。

東京移転とデータクレンジングの開始(1997〜2002年)

1997年3月、東京オペラシティ(新宿区西新宿)に本社を移転。同年10月には新株引受権付社債2億円を発行し資金調達を実施。1999年6月に「名寄せ・データクレンジング」サービスの提供を開始し、データ加工のノウハウを蓄積し始めた。2002年には株式会社ゼンリンと業務提携を締結。同社の地図情報と連携することで、住所データの精度向上を図った。この間、第三者割当増資を繰り返し、資本金は約3.7億円に達した。

法人データベースの構築と基盤形成(2004〜2013年)

2004年6月、法人企業データベース「LBC(Linkage Business Code)」の提供を開始。公開情報を基に独自収集した全国の事業所情報を集約し、企業の本社・支店・工場を統合的に管理する仕組みを構築した。2010年に資本金約4.7億円まで増資し、データベースの拡充を進めた。2013年4月には、LBCをクラウド上で活用する「ユーソナー」をリリース。同サービスが現在の事業の柱となる。

サービス多角化と「非競」への転換(2016〜2021年)

2016年1月に名刺管理アプリ「u名刺(現mソナー)」を、同年11月に営業支援ツール「サイドソナー」を開始。しかし、2015年から「非競」経営方針を採用し、SFA・MA機能の内製を中止。2021年3月には三井物産企業投資が出資し、資本増強とともにパートナーシップを強化した。同年5月には資本金を1億円に減資し財務効率化を図った。2022年7月、社名をユーソナー株式会社に変更し、ブランドを統一。

政策投資銀行の資本参画とグロース市場上場(2022〜2025年)

2022年12月、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が資本参加。2023年12月には「サイドソナー」のサービスを「プランソナー」に移管し、経営戦略プラットフォームとして再編した。2024年3月に監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスを強化。2024年7月には「登記ソナー」を追加。2025年10月、東京証券取引所グロース市場に上場。上場時の自己株式処分により資本金は増加し、2025年12月期の純資産は42.8億円に拡大した。

年表29件を開く

1990年代

  • 1990年9月創業大阪府大阪市北区に資本金1,000万円で株式会社ランドスケイプを設立し、個人向け印刷物の送付を受託することを目的として、ダイレクトマーケティングサービスを開始
  • 1992年7月大阪府吹田市に本社移転
  • 1993年6月東京都新宿区に東京支社を開設
  • 1995年5月第三者割当増資(資本金3,000万円)
  • 1997年2月東京オペラシティ(東京都新宿区西新宿三丁目20番2号)に本社移転
  • 1997年10月新株引受権付社債2億円を発行
  • 1999年6月「名寄せ・データクレンジング」の提供を開始
  • 1999年8月第三者割当増資(資本金5,750万円)

2000年代

  • 2000年12月第三者割当増資(資本金1億7,863万円)
  • 2001年3月第三者割当増資(資本金2億1,643万円)
  • 2002年10月第三者割当増資(資本金3億6,587万円)
  • 2002年10月株式会社ゼンリンと業務提携
  • 2004年6月「LBC」(Linkage Business Code)の提供を開始
  • 2005年3月第三者割当増資(資本金4億4,350万円)

2010年代

  • 2010年4月第三者割当増資(資本金4億6,633万円)
  • 2013年4月「ユーソナー」の提供を開始
  • 2016年1月「ユー名刺」(u名刺)の提供を開始
  • 2016年11月「サイドソナー」の提供を開始
  • 2018年9月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格である「JIS Q 27001(ISO/IEC 27001)」の認証を取得
  • 2019年12月日本経済団体連合会に入会

2020年代

  • 2021年3月三井物産企業投資投資事業有限責任組合による資本参画
  • 2021年3月「名刺ソナー(現 mソナー)」の提供を開始
  • 2021年5月資本金を1億円に無償減資
  • 2022年7月商号変更ユーソナー株式会社へ社名変更
  • 2022年12月株式会社日本政策投資銀行による資本参画
  • 2023年12月「サイドソナー」のサービス移管を目的として、「プランソナー」の提供を開始
  • 2024年3月監査等委員会設置会社に移行
  • 2024年7月「登記ソナー」の提供を開始
  • 2025年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高売上高(数値目標は明記なし)
  • 経常利益経常利益(数値目標は明記なし)
  • ソナーサービスのARRARR(数値目標は明記なし)
  • 契約件数契約件数(数値目標は明記なし)
  • ARPAARPA(数値目標は明記なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    非競戦略の徹底

    競合との過当競争を避け、自社の得意分野(拠点データベースLBC)に特化し、近接分野(SFA・MA等)は他社に任せる。API連携により他社サービスと共存し、パートナーシップを構築する。

  2. 02

    ユーソナーの機能強化と拡販

    主力クラウドツール「ユーソナー」のデータ正確性や検索速度向上などユーザビリティを高める投資を継続し、既存顧客維持と新規顧客獲得を推進する。

  3. 03

    既存顧客維持と収益最大化

    年間契約の解約防止のため、顧客のログイン状況把握や使用頻度向上施策を提案。カスタマーサクセス活動により契約単価(ARPA)の引き上げを図る。

  4. 04

    システム安定稼働とセキュリティ強化

    情報漏洩防止や24時間運用を徹底し、セキュリティ機器拡充や外部委託による堅牢な体制を維持。ISO27001認証を基盤に継続的に管理体制を強化する。

  5. 05

    組織体制強化と人材育成

    管理職研修や組織再編で組織力を向上。働きやすい環境整備、福利厚生充実、給与水準向上により優秀な人材の獲得・育成・長期雇用を促進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都新宿区606百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は72億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.0%、利益が+55.6%。

売上高
+18.0%
72億円
営業利益
+55.6%
14億円
純利益
+50.0%
9億円
営業利益率
19.4%
前期比 +4.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高83億円72億円
営業利益18億円14億円
純利益11億円9億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2021年12月期からの5期で、売上は34億円から72億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は19.4%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年12月345−4
ユーソナー株式会社へ社名変更
2022年12月4011
2023年12月5011
2024年12月619914.86
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年12月72141419.49

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高72億円のうち、営業利益として残るのは14億円19.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金37.5%27億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金43.1%31億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.4%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
62.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.1pt
19.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.9pt
12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.6pt
25.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
36.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2025年12月期は営業CFが17億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は45億円で、売上の7.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年12月7−3−2424
2024年12月13−2−21132
2025年12月17−128545

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2025年12月期の総資産は73億円。このうち返さなくてよい自己資本が43億円で、自己資本比率は58.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年12月34151944.6
2022年12月37201752.6
2023年12月39201951.3
2024年12月49272353.8
2025年12月73433158.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
46億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
29億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中96位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中360位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
18.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,565で、1年前と比べて-10.0%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥2,565-6.0%1ヶ月+23.8%1年-10.0%時価総額223億円
過去52週の値幅
安値¥1,651高値¥3,700

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.3倍
PER (会社予想)20.0倍
PBR4.25倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬に急伸し、2026年7月6日に2064円まで上昇。その後は2000円前後で推移し、8月7日には2044円で着地。25日移動平均線(1989.56円)を約2.7%上回って推移し、週足では上昇傾向が続いています。52週高値(3700円)からは約44.8%下に位置する一方、52週安値(1651円)からは約23.8%上昇。直近の出来高は26日に27500株と膨らみ、それ以前の平均的な出来高(約2万株)を上回る場面もあり、需給改善の兆しが見えます。ただし、RSIは67.13とやや過熱感が出ており、短期的な調整リスクも意識されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERは18.08倍と業界平均の30.09倍を下回り、予想PERも16倍と割安感がある。PBRは3.64倍で業界平均の3.53倍にほぼ等しい。ROEは25.6%と非常に高く、収益性は優れている。無配当だが、成長性を考慮すれば妥当。割安指標と高収益を両立しており、今後の利益成長が続けば更なる株価上昇が期待できるが、配当利回りの低さは投資家に注意を促す。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.3倍47.9倍
PER (予想)20.0倍
PBR4.25倍2.96倍
ROE25.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、受託開発需要の持続性と、高収益体質の維持・拡大が争点。強気派は、旺盛な需要と増収増益を評価し、技術力が評価される市場環境を好感。弱気派は、業績変動のリスク、特定顧客依存、競争激化による受注単価低下を懸念。また、無配当で株主還元が乏しいことも弱気材料。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率が20%近くと高く、利益成長が続く。

  • 増収基調

    売上高が順調に拡大、業績の勢いが持続。

  • 技術需要

    映像・音響・情報通信分野の開発ニーズが堅調。

  • 営業利益が前期比55.6%増の14億円通年影響

    2025/12期営業利益は14億円、前期9億円から5億円増

  • 営業利益率が19.44%へ4.7pt改善通年影響

    営業利益率は14.75%から19.44%に上昇、収益構造が強化

  • ROE25.6%の高収益性継続影響

    ROE25.6%は高い水準で、成長投資の原資となる

  • フォワードPER16倍と予想PER改善決算発表後影響

    予想PER16倍は実績18.08倍より低く、増益を織り込む

マイナスに働く材料7
  • 顧客依存

    特定の電子機器メーカーへの依存度が高く、大口顧客の影響を受けやすい。

  • 業績変動

    受託開発はプロジェクト単位で変動し、景気後退時に需要減のリスク。

  • 株主還元不足

    無配当であり、株主への利益還元が乏しい。

  • PBR3.64倍と高評価の修正リスク継続影響

    PBR3.64倍はROE25.6%を前提にした水準、失速で修正

  • 増収率が22%から18%へ鈍化通年影響

    売上高は50、61、72億円と増えるも伸び率は鈍化

  • 配当利回り0%で株主還元が手薄次回株主総会影響

    無配が続き配当利回り0%、株主還元期待が薄い

  • 株価が1年で28.28%下落継続影響

    株価は2044円と前年比28.28%安、負のモメンタム

次の決算で確かめる点
売上高成長率
受託需要の勢いを確認するため。
営業利益率
高収益体質が維持できるか注視。
主要顧客動向
依存先の業績や発注動向が収益に直結するため。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,797人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.5%を占め、残る83.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年12月%
個人・その他67.3
金融機関15.6
外国法人9.7
証券会社6.4
自己株式5.4
事業法人0.9
外国人個人0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01福富七海46.64
02三井物産企業投資投資事業有限責任組合9.00
03株式会社日本政策投資銀行7.58
04MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.30
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.26
06野村信託銀行株式会社(信託口)3.20
07株式会社SBI証券2.15
08楽天証券株式会社共有口1.29
09野村證券株式会社1.13
10日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-14
    福富 七海
    新規の大量保有報告
    46.64%
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.70%
    -0.08pt
  • 2026-06-10
    ブイアイエス・アドバイザーズ・エルピー(VIS Advisors,LP)
    新規の大量保有報告
    5.00%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+100%、1株純資産は5期で−100%。直近期のROEは25.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2021年12月−52,963220,175
2022年12月9,301249,3793.7
2023年12月102593.8
2024年12月8134027.1
2025年12月11352125.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

28名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は28名。2025/12期の役員報酬は総額120百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福富七海代表取締役会長724,052,000
長竹克仁代表取締役社長CEO50
置田富士夫取締役CTO64
鈴木彩乃取締役COO38
北澤光剛取締役CFO46
富永新取締役68
河合浩代取締役56
DORFF JOHN CHRISTOPHER取締役60
工藤遥香取締役(常勤監査等委員)30
小林仁子取締役(監査等委員)46
黒須篤夫取締役(監査等委員)71
清水陽平取締役(監査等委員)44
残りの役員16名を開く
氏名役職年齢
池田隆史営業本部 海外グループ 常務執行役員
松本章DC本部 調査グループ 常務執行役員CIO
吉川大基管理本部 MXグループ 常務執行役員
小林寿之管理本部 経理グループ 常務執行役員
筒井直樹営業本部 CDIグループ 執行役員
戸叶勝利営業本部 探索グループ 執行役員
樋代周平営業本部 活用グループ 執行役員
田原佐和子管理本部 経理グループ 財務チーム 執行役員
湯浅将史営業本部 DXグループ 執行役員
兼平篤営業本部 CSISグループ 執行役員
長澤紘子DC本部 調査グループ 執行役員
山本友和DC本部 ソナーグループ 執行役員
薗貴司営業本部 営業本部長室 執行役員
山田真一営業本部 海外グループ 執行役員
田口晋一郎営業本部 DXグループ 執行役員
羽根田紀子管理本部 総務人事グループ 執行役員CLO

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5969619
社外取締役818182
取締役(社内)1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,973字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「固有名詞で社会を支える」を企業理念として掲げ、データベースを活用したサービスを提供しております。 世の中にはたくさんの固有名詞が溢れています。しかし、情報が散在したままでは使い勝手がよくありません。当社は、データを、プライバシーの保護に配慮し、安全に管理しながらも、効率的に利活用できる社会の実現に貢献したいと考えております。 当社は「法人データの専門商社」のような存在となり、世の中にあるデータをただ右から左に流すのではなく、情報の集約、データクレンジング(注1)、名寄せ(注2)といった長年培った技術を活かし、付加価値を高めた上で、お客様にとって最適な形で提供する。それが、私たちの目指す姿であります。 [当社の事業内容] 当社は、データベースマーケティングによる、企業の営業活動を支援しております。現在の主力商材は、法人データベース「LBC」及び、LBCから派生した各種サービスであります。当社サービスの核となるLBCは、当社が独自に情報を収集して構築した法人データベースであります。LBCのデータを参照して、クライアントの保有する顧客データを自動で統合して一元化できるクラウドサービスが「ユーソナー」であります。また、ユーソナーをより使いやすくするためのインターフェースとして、「プランソナー」「mソナー」を提供しております。当社は、企業の課題や目的に応じて、各種サービスを柔軟に組み合わせて営業提案しております。 当社では、これらLBCを核としたサービス群を「ソナーサービス」と総称しております。 各種ソナーサービスの相関関係を図によって示すと次のようになります。 *「ユーソナー」には、法人データベース「LBC」そのものを継続的に提供するサービスも含まれます。 *「プランソナー」「mソナー」の導入は、「ユーソナー」による顧客保有データベースの正規化・「LBC」との突合が前提となります。 *「ガイドソナー(GuideSonar)」は、mソナーと同一の画面をPCで閲覧できるオプションサービスであります。 *「SFA」「CRM」「MA」の解説については、後述の[用語の解説](注3、4、5)をご参照ください。 *「ABM」とは、Account Based Marketing(アカウントベースドマーケティング)の略語であり、特定の企業に対して、その企業のニーズに合わせたアプローチを行うことで、効率的な成果の創出を目指す、マーケティングの手法であります。 ■法人企業データベース「LBC」 「LBC」(Linkage Business Code)は、公開情報を基に当社が独自で構築した、日本全国約1,250万箇所の事業拠点(2026年1月末現在、当社調べによる)を網羅した法人企業データベースであります。1,250万拠点には企業の支店や工場等も含まれ、それらが全て名寄せされ、本社の「LBC」に紐付けられております。 信用調査会社が提供する法人企業データは、主に与信管理を目的に利用されております。その一方で、当社が提供する「LBC」は、企業活動の情報インフラとして、マーケティングや管理部門など部署を問わず、多目的に活用することが可能であります。 クライアントの保有する顧客データに、「LBC」を付与することにより、顧客データの資本系列、本社・事業所関係が可視化されます。クライアントは、顧客データの可視化により、企業グループごとの正確な取引額の把握、既存クライアントと同じセグメントの未取引企業への営業展開などの戦略の立案と実行が可能となります。 なお、データベースの精度と鮮度維持を担保するため、「LBC」の情報付与は、定期定額契約(サブスクリプション)による継続利用を基本としますが、「LBC」の情報の一部のみを一過性で提案する場合もあります。 また、現在における当社のサービスは、後述のクラウドサービス「ユーソナー」、「プランソナー」及び「mソナー」が主力でありますが、クラウド環境下での利用を望まないクライアントに対しては、法人企業データベース「LBC」を提案しております。2025年12月末現在、当社のサービスを定期定額で契約頂いているクライアントのうち、約1割が「LBC」のみでのご利用となります。 ●顧客データ統合ソリューション「ユーソナー」 「ユーソナー」は、法人企業データベース「LBC」を活用するためのプラットフォームであり、定期定額契約かつ、クラウド環境にて提供しております。クライアントの保有している顧客データを、参照先である「LBC」で紐付けし、顧客データの一元化が可能であります。 ユーソナーによるデータの一元化は、3つの工程により行われます。最初に、クライアントが保有する顧客データに対して、LBCを辞書としてデータクレンジングを行います(STEP1)。次に、クレンジングにより精度・品質が高まったデータを名寄せして、重複データを削除したうえで統合します(STEP2)。最後に、統合済みのデータに対して、LBC独自の属性データ(売上規模や業種、企業が持つ興味・関心情報等)を付与します(STEP3)。これら一連の工程により、重点的に営業アプローチすべき企業群(ホワイトスペース)の可視化が可能となります。 また、ユーソナーと連携することで、市場全体の情報を俯瞰し、データに基づいた客観的な戦略立案から実行、進捗管理までを支援し、「どの市場」で「どの企業」をターゲットにすべきか、データに基づいて意思決定するための、企業の経営層や企画部門向けの経営戦略プラットフォーム「プランソナー」や、名刺管理を入り口に、豊富な企業情報へのアクセスや社内コミュニケーションを円滑にし、日々の業務効率を向上させ、名刺一枚から、その企業や社内の人脈に関するあらゆる情報にアクセスし、営業活動や社内連携を加速させるための、営業担当者をはじめとする全ビジネスパーソン向けのスマートフォンアプリケーション「mソナー」等のサービスを提供しております。 さらに、ユーソナーは、他社のCRM(注3)やSFA(注4)、MA(注5)等とAPI(注6)によるデータ連携が可能な仕様となっております。クライアントは、すでに利用しているツールと「ユーソナー」を連携して利用することで、見込客データに対して効率的なマーケティング及び営業活動を展開することが可能となります。当社の営業は、クライアントと対面して販売から納品までを行う、直接販売形式が主体であります。一方で、他社ツールとの連携が可能なことから、システムインテグレーターを販売代理店とする間接販売形式もあります。 その他、クライアントの保有する顧客データを預かり、最適化した状態で返却するデータクレンジング・名寄せのサービスを行っております。 当該サービスは「ユーソナー」を新規に導入するプロセスとして提供されるほか、データクレンジング・名寄せのみで委託を受ける場合もあります。 ・プランソナー 「LBC」を搭載した、効率的な営業活動を促進するための経営戦略プラットフォームであります。「ユーソナー」で統合したデータに基づき、営業アプローチ先リストの絞り込みに特化したインターフェースになっています。より確度の高いアプローチ先を抽出するためのプレミアム機能「興味シグナル/興味サイン」がオプションで準備されています。 ・mソナー 名刺管理アプリを入口としたマーケティングツールであります。バックグラウンドで「ユーソナー」が稼働しているため、獲得した名刺データに「LBC」の企業情報が自動で付与されます。また、スマートフォンでの提供となるため、内線通話や社内チャット機能も搭載されており、社内コミュニケーションもmソナーで完結します。また、mソナーと同一の画面をPCで閲覧できる「ガイドソナー」がオプションで準備されています。 [事業系統図] 上記の説明を事業系統図によって示すと次のようになります。 [用語の解説] (注)   1.データクレンジングとは、名寄せを行う前に「(株)」や「株式会社」などの法人格、住所や局番などの入力形式の違いを統一する処理を指します。多くの場合、データクレンジングと名寄せは併用して行われます。 2.名寄せとは、データ補正や重複データ判別のための処理を行い、データベース内に無秩序に格納されたデータを標準化し、同一人物、同一企業、同一世帯のデータをまとめる作業のことであります。 3.CRMとは、Customer Relationship Management(カスタマーリレーションシップマネジメント)の略語であり、特定のクライアントとの関係を継続的に築き上げることにより、売上や企業価値を向上させるというマーケティング手法並びに情報システムであります。 4.SFAとは、Sales Force Automation(セールスフォースオートメーション)の略語であり、営業部門に対して営業支援をすることで効率化を図るシステムであります。 5.MAとは、Marketing Automation(マーケティングオートメーション)の略語であり、マーケティングを自動化、効率化し、マーケティング担当者が確度の高い見込客を営業部隊に渡すことを目的としたシステムであります。 6.APIとは、Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインターフェース)の略語であり、異なるプログラム間で、互いの機能を呼び出して利用できるようにするために公開された規約であります。
経営方針・対処すべき課題3,766字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。これらの記述は、リスクや不確実な要素が含まれており、実際の成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。 (1)経営方針 当社は、2015年から「非競(ひきょう)」(※)を経営方針に掲げております。 従来は、「ユーソナー」というクラウドサービスに、SFAやMA等の機能を付帯させておりました。クライアントの要望を実施することを優先した場合、機能が過大かつ複雑になる可能性が高まります。当時、追加開発したSFAやMA機能は、強みの少ないサービスとなり、SFA並びにMA市場の企業との競争となりました。そのため、2015年からは、当社の得意な分野だけに特化する方向性に転換しております。 当社の得意領域の一つが「LBC」、約1,250万件の拠点データの網羅性であります。近接分野であるSFA並びにMA市場は先行している企業に任せることが適切であると考えました。 これにより、 ① かつての競合他社はパートナーになりました。 ② 当社営業部門もデータベース領域の専門家として最適な提案ができます。 ③ 近接製品との連携では、客観的なコンサルティング支援も行えます。 その結果、顧客満足さらに従業員満足も得ることができました。「非競」は当社の元々の社名の由来である「風景」につながるものだと考えております。当社は、「日本で最も非競(ひきょう)な会社」を目指してまいります。 ※「非競(ひきょう)」は早稲田大学ビジネススクール山田英夫教授『競争しない競争戦略』第4章 協調戦略を参考にしております。当社は、無益な過当競争を避け、自社の得意領域に特化し、近接分野は他の強みのある会社に任せるべきと考え、サービスを開発・提供しております。この方針を当社では「非競(ひきょう)」と呼んでいます。 (2)社名の由来 ユーソナーは「u」と「Sonar」の二つを組み合わせた造語であります。BtoBでは、視界に事務所や工場はなく、外部から実態を見ることはできません。事業所情報を探り、整理する目的で開発されたクラウドツールがuSonarであります。それを提供するのが当社であります。当社は、深海の潜水艦のように膨大なデータの海の中から外部環境の変化とターゲット企業を探知できるソリューションを提供してまいります。 (3)経営環境 当社の属するインターネット附随サービス業の市場においては、2025年11月の月間売上高は前年同月比11.1%増となっており、プラス成長を継続しております(出所:2026年1月23日公表の総務省統計局の「サービス産業動態統計調査(2025年11月分速報)」)。企業のDX推進や、生成AI・機械学習・ビッグデータ解析等への取り組みは重要性が高く、IT投資への意欲は減退することなく、今後も市場は拡大基調にあると予測しております。 (4)経営戦略等 当社は、効率的なBtoBマーケティングを実現する顧客データ統合ツール「ユーソナー」の提供を中心に展開しております。主な利用部門は、経営企画、マーケティング、営業企画等をはじめとするクライアント並びに見込み客の全体管理をする部門であります。クライアントは、「ユーソナー」を利用することで、独自に保有している顧客データを当社のマスターデータベース「LBC」で紐づけし、顧客データを統合することが可能となります。 その結果、取引が成立していない見込客データを容易に選別することができ、見込客データに対して効率的なマーケティング及び営業活動を展開することが可能となります。 なお、「ユーソナー」は他社の各種CRMと、APIによるデータ連携が可能な仕様となっております。クライアントは、すでに利用しているCRMと「ユーソナー」を連携して利用することができます。 従って、「ユーソナー」に注力した営業展開を推進し、既存クライアントを維持しながら、新規クライアントを獲得していくことが企業価値の向上につながると考えられることから、今後もデータの正確性や検索スピードのアップ等、ユーザビリティ向上のための積極的な投資を行ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の主力商材である「ユーソナー」を継続的に成長させ、持続的な企業価値の向上を目指しているため、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として売上高、経常利益に加え、ソナーサービスのARR(注1)、契約件数(注2)、ARPA(注3)、Churn Rate(注4)を重視しております。 (注)1.ARR:Annual Recurring Revenue(年間経常収益)の略称であり、年度末時点における継続的な契約による繰り返し得られる収益です。当社のソナーサービスのARRは、来期以降も継続する売上高であるため、ARRを積み上げることが目標達成に寄与します。 2.契約件数:期末時点におけるソナーサービスの契約数であります。当社のサービスは、取引先1社に対しての全社導入を基本としておりますが、複数事業を営む企業については、取引先データの統合が必ずしも必要ではないことから、1社に対して複数のサービスが事業部毎に導入される場合があります。また、「グループ利用規約」により、1つの契約で複数の企業に対してソナーサービスの利用許諾を与える場合もあります。これらの事由により、契約の実績を「社」ではなく「件」で表記しております。現時点の取引状況において「社」と「件」は、集計方法の違いはありますが、近似値となっております。 3.ARPA:アーパとは「Average Revenue Per Account」の略であり、1契約あたりの平均的な売上高を示す指標であります。当社の場合、既存顧客へのカスタマーサクセス活動により、ソナーサービスの顧客単価を引き上げる取り組みを行っています。 4.Churn Rate:チャーンレートとは、ソナーサービス契約の解約率であります。当社では顧客数ではなく、収益金額をベースに解約率を算定しております。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 競争しない競争戦略の徹底 当社では、他社とは競争しない競争戦略として「非競(ひきょう)」を掲げております。当社の主力商材である「ユーソナー」は、他社の提供するSFAやMAと、APIでの連携ができる仕様であります。これにより他社を排除することなく、「ユーソナー」の導入を提案することが可能となっております。今後もデータの正確性や検索スピードのアップ等、ユーザビリティ向上のための積極的な投資を行ってまいります。 ② 既存クライアントの維持 「ユーソナー」は年間契約で提供しており、また継続して使用することによりデータが蓄積されるサービスであります。「ユーソナー」の営業活動は新規クライアントへのアプローチのみならず、導入済の既存クライアントに対しても、ログイン状況を把握し、使用頻度を高めるための施策を提案し、解約の防止に努めてまいります。 ③ システムの安定的な稼働 当社が提供している「ユーソナー」はウェブ上で運営されており、情報漏洩の防止や不休の運用が必須となっております。快適かつ安全なサービスを提供するためにも、データの保守・保管については外部業者に部分的委託を行っており、強固なセキュリティレベルを維持しております。今後もセキュリティ機器の拡充等、システムの安定稼働に向けた投資は積極的に行ってまいります。 ④ 情報セキュリティの強化 当社の提供する製品・サービスの利用者数が増加し、システムやデータの規模が拡大するに伴い、外部からの不正な手段による侵入等によって、個人情報等を含む重要なデータが消去される、あるいは、外部に流出する恐れも増加することになります。これらの情報の保護等の体制強化のため、当社は情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格であるISO27001(ISO/IEC27001)の認証を取得しております。今後とも、当社の役員及び従業員の情報取扱いに関する教育・訓練等を含め、情報セキュリティ管理体制の継続的な強化に努めてまいります。 ⑤ 組織体制の強化 限られた人的リソースを効率的に活用するためには、組織体制の強化が必要となります。従来から行っていた従業員向けの研修に加え、マネジメント能力強化を目的とした管理職向けの研修を定期的に行い、組織力の底上げを図ってまいります。また、環境の変化に柔軟に対応するために組織再編を適宜行ってまいります。 ⑥ 優秀な人材の獲得・育成及び長期雇用の促進 事業の継続的な発展を実現するためには、優秀な人材の獲得・育成及び長期雇用が重要であります。そのためには、従業員の働き方の多様化、快適で働きやすい職場環境の整備、福利厚生制度の充実、全社的な給与水準の向上等を検討し、実行に努めてまいります。
事業等のリスク7,289字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社の事業展開その他に関してリスク要因と考えられる主な事項を記載しております。 当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の適切な対応に努める方針ですが、当社株式に関する投資判断は、以下の事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、実際の結果とは異なる可能性があります。 (1)事業環境に関するリスク ① 経営環境の変化について(発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社製品である「ユーソナー」を中心とするサービスは、企業を対象としており、当該企業のIT投資予算に基づいて購買いただいており、当該企業の重要な資産である顧客データを適切に管理していただくためのツールであります。そのため、今後の国内外の経済情勢や景気動向等の理由があってもすぐに解約される性質のサービスではありません。しかしながら、企業側のIT投資マインドが減退する場合には、新規契約社数の低迷並びに契約済みのクライアントからの解約、販売単価の減少も予想され、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② クラウド市場の動向について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社が事業を展開するクラウド市場は、急速な成長を続けております。当社は、この傾向は継続するものと見込んでおり、その中で一定の競争優位性を確保するべく、サービス、営業及びシステム開発組織の拡充を図っております。しかしながら、国内外の経済情勢や景気動向等の理由により、クラウド市場の成長が予期しない形で鈍化した場合には、新規契約社数が低迷するなど、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 営業活動について(発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社はこれまでに、クラウド市場やCRM市場の拡大などを背景として事業の拡大に努めてまいりました。今後は、より幅広い事業規模(売上・従業員規模が中堅)の企業との契約を増やしていく予定でありますが、過去に導入実績の少ない業種や事業規模の小さい企業との商談日数は長期化する懸念があり、売上計上時期が変動し、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、当該リスクに対して、業容の拡大を段階的に進めることで対応します。取引実績の少ない業種や、事業規模の小さい企業への導入実績を積み上げることにより、蓄積されたノウハウを対応策として転化できる体制を整備します。 ④ 当社の想定を上回る解約について(発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社の事業は、サブスクリプション型で提供しているため、顧客満足度を高めることで解約率を低く維持する施策を行っております。しかしながら、契約済みクライアントの経営環境の変化、それに伴う経営戦略並びに組織体制の変更などにより、年間を通じて一定の解約が発生しております。当社の想定を上回る解約が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ BtoB企業向けに売上高が集中している点について(発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社の売上は、「ユーソナー」を主としてBtoB企業向けが中心であります。BtoB企業におけるCRMを中心としたIT投資は継続的に発生するものと見込んでおりますが、企業側におけるIT投資予算が抑制された場合、外的環境の変化への対応が適切でない場合等には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 現時点では、当該リスクが顕在化する兆候は検知しておりませんが、当社の法人企業データベース「LBC」は、BtoB企業のCRM導入時の他、様々な局面での営業提案が可能です。LBCはマーケティング目的での利用が主ではありますが、購買管理を目的とした導入実績も存在します。今後、LBCの活用方法を多様化することにより、営業提案の幅を広げます。 ⑥ 市場の競争激化と大手参入の可能性について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) IT事業、特にソフトウエア開発分野においては、必ずしも事業開始時において多額の設備投資が必要な訳ではなく、かつ、特段の許認可も不要であることから、参入障壁という点では比較的低い分野であると考えられます。そのため、新たな技術や、革新的なビジネスモデル等を有していれば、個人あるいは異業種からの参入も十分に可能であり、常に多くの新規参入者との競争に晒されております。 また、潤沢な資金力を持つ大手企業がマーケットシェアの拡大もしくは独占を目的とし、サービス提供の低価格化等の競争を仕掛けてきた場合、その対応次第では、当社がマーケットから排除されることになり、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 技術革新について(発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社は、インターネット関連技術を基盤にしたサービスを提供しております。インターネット関連技術は、新技術の開発やそれらを利用して新サービスの導入が相次いで行われており、変化が激しくなっております。このため、当社は、新技術の導入及び新サービスの提供を継続的に検討しておりますが、激しい環境変化への対応が遅れた場合には、当社のサービスの陳腐化、競争力の低下が生じる可能性があります。また、環境変化への対応のために新技術及び新サービスに多大な投資が必要となった場合には、当社の事業活動並びに財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 追加のデータ仕入コストの発生によるリスクについて(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社では、保有データを定期的に更新することでデータの最新化に努めております。しかしながら、顧客要請等に基づくデータベース仕入計画の変更に伴い、費用が一時的に想定より増加し、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ システムトラブルについて(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社がクライアントに提供しているサービスは、クラウドという特性上、インターネットを経由して行われており、インターネットに接続するための通信ネットワークやインフラストラクチャーに依存しております。当社は、システムトラブルを回避するべく、システムの稼働状況の監視、バックアップ及びクラウドサーバーの冗長化を実施して、障害発生の未然防止と障害発生時の影響を最小化することにより、リスクの軽減を図っております。しかしながら、自然災害及び事故等による予期しえないトラブルが発生し、大規模なシステム障害が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 重大な不具合について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社が提供するサービスは、開発計画から本番リリースに至るまでのプロセスを定めております。クライアントに提供する前に、機能チェックを行った上で本番リリースをしておりますが、クライアントに提供後に重大な不具合(バグ等)が生じ、補修等の追加コストの発生、信用の失墜及び損害賠償が発生した場合、当社の事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 他社設備等の利用について(発生可能性:低 時期:長期的 影響度:小) 当社は、快適かつ安全なサービスを提供するにあたり、他の事業者が保有する通信回線設備やクラウドサーバー等を一部利用しております。当社では、事業者との取引関係を維持発展させつつ、委託先の多様化を推進し、安定した事業運営を目指しておりますが、今後何らかの事由により、当該設備等を継続して利用することができなくなった場合、又は使用料が上昇した場合には、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 業務の委託について(発生可能性:低 時期:長期的 影響度:小) 当社は、当社サービスの開発や運用保守等の業務の全部又は一部について、他社に委託しております。委託先は複数社あり、特定の委託先への依存を回避するため、リスク分散を図っておりますが、何らかの事由により委託先が当社の求める水準どおりに業務を行うことができない場合、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 新規のデータ仕入コストの発生によるリスクについて(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社の企業データベースは、様々な公開情報を収集して統合することにより構築されております。それらの公開情報は、恒常的に取得可能なデータが大多数を占めておりますが、時として、当社企業データベースの拡充・拡大効果が期待できる新規のデータが、一次的に取得可能となる機会が生じます。新規のデータ仕入については、進行年度の事業計画への影響を考慮したうえで、実行の可否を判断しますが、翌期以降への経営成績への寄与が見込まれる状況においては、進行年度の事業計画への影響を度外視して仕入を実行する場合があり、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)経営管理体制に関するリスク ① 特定の人物への依存について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:大) 当社の代表取締役会長である福富七海は、当社の創業者であり、当社の主要株主であります。当社の事業展開において事業戦略の策定等、重要な役割を果たしております。当社は、福富七海への依存度を低下させるべく、代表権を持つ取締役を2人とする複数代表制としております。なお、代表取締役会長が商品開発と事業計画の方針立案の役割を担い、代表取締役社長が計画達成のため役職員等を牽引する役割を担っております。代表取締役社長への権限委譲を推進し、組織的な体制整備に努めておりますが、近い将来に福富七海が、何らかの理由により業務遂行が困難になる場合には、当社の事業展開等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 内部管理体制の構築について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社は、今後の事業拡大に対応するため、内部管理体制をさらに強化する必要があると認識しております。今後も人材採用及び育成を行うことにより内部管理体制の強化を図っていく方針であります。しかしながら、事業の拡大ペースに応じた内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、適切な業務運営が困難となり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材の確保について(発生可能性:低 時期:長期的 影響度:中) 事業の継続的な発展を実現するためには、優秀な人材の獲得・育成及び長期雇用が重要であります。そのためには、給与水準の向上や福利厚生の充実化等を図ってまいりますが、需要に対する十分な人材確保ができない場合、又は人材不足を起因として労働力の単価が高騰した場合、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ ハラスメント発生について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社において、パワーハラスメント行為やセクシャルハラスメント行為、その他のハラスメントが発生することにより、被害従業員の身体的・精神的悪影響や退職・休職リスク、職場内の意欲低下、会社の信用度やイメージが低下するリスクがあります。 当社は、当該リスクを低減するため、社内・社外窓口を設けた内部通報制度、ハラスメント等のインシデントが生じた場合の適切な報告フロー、関連する規程類を整備し、社内への周知を徹底しております。また、「職場におけるハラスメントの防止に関する規程」の周知のため、役員及び従業員を対象としたハラスメント研修を定期的に実施しております。 (3)法的規制に関するリスク ① 情報の流出について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:大) 当社は、事業を展開する上で、個人情報を含む顧客情報を取扱っており、情報セキュリティマネジメントの国際規格であります「JIS Q 27001(ISO/IEC27001)」等の認証取得及び「個人情報保護基本規程」の制定を行い、その遵守とともに情報管理体制の整備強化に努めております。 当社(役職員や委託先の関係者を含みます。)の故意・過失、又は悪意を持った第三者のサイバー攻撃等により、これらの情報の流出や消失などが発生する可能性があります。こうした不測の事態が生じた場合、当社の信頼性及び企業イメージが低下し、クライアントの獲得・維持が困難になるほか、損害賠償やセキュリティシステム改修のために多額の費用負担が発生する可能性があります。その結果、当社の事業計画及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 国内の法的規制について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) インターネット関連事業を営む事業者を規制対象とする、新たな法令等の制定又は既存法令等の解釈変更がされ、当社の主力サービスであります法人企業データベースの更新維持が困難となった場合、競争力が低下し、当社の事業戦略に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権に関する方針について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社は、販売するサービスの名称につき、商標登録を行っております。将来展開を検討しているサービスについても商標権の取得を行っております。また、同時に当社が所有する知的財産権を保護するために細心の注意を払うとともに、他社の知的財産権を侵害しないように顧問弁護士等と連携し、必要な措置を講じております。しかしながら、当社及び他社の知的財産権の侵害を適切に把握できずに、何らかの法的措置等が発生した場合、当社の事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 情報取得への制限について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社は、企業のホームページ、官公庁・地方自治体の公開情報及び登記簿謄本データ等から情報収集しております。しかしながら、収集先側の方針転換や、法的規制の強化により、情報の収集に制限が加わったり、禁止されたりする可能性があります。このような事象が生じた場合、現在入手できているデータを取得できなくなることでサービスの品質が低下したり、情報の収集に対して追加コストが発生したりする場合等には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスク ① 自然災害、感染症について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:大) 地震、津波、その他大規模自然災害、火災等の事故災害や感染症の世界的流行(パンデミック)が発生した場合、当社の営業活動に支障をきたす可能性があります。発生時の損害の拡大を最小限におさえるべく、点検・訓練の実施、連絡体制の整備に努めておりますが、このような災害による物的・人的被害により、当社の事業戦略や経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、ウイルスなどの感染症等につきましては、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症の蔓延等の要因による、IT関連への投資意欲後退等により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 配当政策について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社は、財務体質の強化と事業拡大のための投資を優先し、企業価値の向上を目指すことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。そのため過去において配当は実施しておりませんが、株主に対する利益還元として配当を行うことも重要な経営課題であると認識しております。 今後につきましては、財務体質の強化を図りつつ、財政状態及び経営成績と内部留保のバランスを勘案し、配当の実施を検討する方針であります。しかしながら、当社の経営成績が事業計画どおり進捗しない場合あるいは当社の経営成績が悪化した場合等には、配当を実施しない可能性があります。 ③ 訴訟について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社は、本書提出日現在において、重大な訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社が事業活動を行う中で、クライアント等から当社が提供するサービスの不備、不具合及び個人情報の漏洩等により訴訟を受けた場合には、当社の社会的信用が毀損され、当社の事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ インターネット等による風評被害について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) ソーシャルメディアの急激な普及に伴い、掲示板や比較サイトへの投稿が多くなっております。意図的に噂や憶測、評判等のあいまいな情報を流す、又は何らかの事件事故等の発生に伴う風評により、当社に対する誤解、誤認及び誇大解釈等が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 大株主について(発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:小) 当社の主要株主であり代表取締役会長である福富七海は、当社株式の半数近くを所有する主要株主であります。同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針でおります。また、当社としても同氏は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情によって、同氏の株式の多くが減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は5,382,630千円となり、前事業年度末に比べ1,511,666千円増加いたしました。これは主に、当社の主力商品である「ソナーサービス」等の受注が順調に推移したことにより現金及び預金が1,382,117千円、売掛金が38,963千円、当社の認知度向上のための広告宣伝費の前払い等により前払費用が105,575千円増加したこと等によるものであります。 固定資産は1,947,784千円となり、前事業年度末に比べ876,882千円増加いたしました。これは主に、減価償却費の計上により148,679千円減少しましたが、新規に定期預金を預け入れたことにより長期預金が400,000千円、移転にかかる新オフィスの敷金を差し入れたこと等により敷金及び保証金が505,545千円、原状回復工事の見積り金額の増加等により繰延税金資産が87,585千円増加したこと等によるものであります。 この結果、総資産は、7,330,415千円となり、前事業年度末に比べ2,388,548千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は2,642,639千円となり、前事業年度末に比べ653,131千円増加いたしました。これは主に、データ仕入額が増加したこと等により買掛金が55,086千円、当社の主力商品である「ソナーサービス」等の年間使用料等の受注が順調に推移したことで前受収益が341,172千円、本社移転にかかる仲介手数料等が発生したこと等により未払金が47,226千円、売上が順調に増加し課税所得が増加したことにより未払法人税等が138,709千円増加したこと等によるものであります。 固定負債は409,389千円となり、前事業年度末に比べ115,571千円増加いたしました。これは、約定返済により長期借入金が61,701千円減少しましたが、新規に社債を発行したことにより社債が70,000千円、本社の移転にかかる引当金の計上による本社移転損失引当金が79,101千円、事務所の原状回復費用に関する見積りの変更に伴い資産除去債務が28,171千円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は、3,052,028千円となり、前事業年度末に比べ768,702千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は4,278,386千円となり、前事業年度末に比べ1,619,846千円増加いたしました。これは主に、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う自己株式の処分によりその他資本剰余金が616,545千円、当期純利益の計上により利益剰余金が888,998千円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、日本初の女性首相の就任により、経済財政政策への期待から株価は高水準で推移しており、緩やかな回復傾向にあります。 一方で、急激な為替変動による資源価格の高騰や、日本銀行による追加利上げに伴う金利上昇が、個人消費意欲に与える影響などから、経済の先行きには依然として不透明感が残る状況が続いております。 当社の属するインターネット附随サービス業の市場においては、2025年11月の月間売上高は前年同月比11.1%増となっており、プラス成長を継続しております(出所:2026年1月23日公表の総務省統計局の「サービス産業動態統計調査(2025年11月分速報)」)。企業のDX推進や、生成AI・機械学習・ビッグデータ解析等への取り組みは重要性が高く、IT投資への意欲は減退することなく、今後も市場は拡大基調にあると予測しております。 また、近年の生成AIの台頭は、当社にとっての商機と捉えております。当社が独自構築した法人企業データベース「LBC」は、約30年間にわたり、人の手により収集したデータを蓄積しております。これらのデータは、当時のアナログ媒体から取得したものであり、現在では入手不可能な情報を含んでおります。Webから最新のデジタルデータを取得することで解析を行うAIとは、差別化が図られており、AIに代替されることのない独自のポジショニングを確立しております。 このような状況の中、当社は製品・サービス力の拡充により、既存顧客との関係維持・強化と、新規顧客の開拓を行うことで、顧客基盤の拡大を推進しております。 これらの結果、当事業年度の売上高は7,191,612千円(前年同期比18.4%増)、営業利益は1,390,867千円(前年同期比52.7%増)、経常利益は1,377,366千円(前年同期比51.5%増)、当期純利益は888,998千円(前年同期比40.2%増)となりました。 なお、当社は、データベースマーケティング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて1,280,117千円増加し、4,502,690千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は1,711,649千円(前年同期は1,251,218千円の獲得)となりました。これは主に、前払費用の増加額が105,018千円、法人税等の支払額が316,036千円ありましたが、税引前当期純利益が1,256,158千円、減価償却費が322,780千円、前受収益の増加額が341,172千円あったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,183,768千円(前年同期は225,795千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が102,000千円、長期預金の預入による支出が400,000千円、敷金及び保証金の差入による支出が508,546千円、無形固定資産の取得による支出が144,001千円あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は751,741千円(前年同期は230,029千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が99,973千円ありましたが、社債の発行による収入が98,890千円、自己株式の処分による収入が730,848千円あったこと等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社は、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社はデータベースマーケティング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 サービスの名称   当事業年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日)   前年同期比 (%) データベースマーケティング売上(千円)   7,191,612   118.4 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が100分の10以上ではないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の状況の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載しております。 ロ.経営成績の状況の分析 (売上高) 当事業年度における売上高は7,191,612千円(前年同期比18.4%増)となりました。これは主に、「ユーソナー」の継続利用に対する売上や継続的な「データ提供」に対する売上の増加によるものであります。 (売上原価・売上総利益) 当事業年度における売上原価は2,731,044千円(前年同期比17.9%増)となりました。これは主に、システム開発等による外注費の増加やデータ仕入の増加等によるものであります。その結果、売上総利益は4,460,567千円(前年同期比18.7%増)となりました。 (販売費及び一般管理費・営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は、3,069,700千円(前年同期比7.8%増)となりました。これは主に、従業員数の増加による人件費の増加や、資産除去債務の見積りの変更や本社移転の決定に伴う固定資産の加速償却による減価償却費の増加等によるものであります。その結果、営業利益は1,390,867千円(前年同期比52.7%増)となりました。 (営業外収益・営業外費用・経常利益) 当事業年度における営業外収益は9,096千円となりました。これは主に、預金の受取利息の計上によるものであります。一方、営業外費用は22,597千円となりました。これは主に、上場関連費用の計上によるものであります。その結果、経常利益は1,377,366千円(前年同期比51.5%増)となりました。 (特別利益・当期純利益) 当事業年度における特別損失は121,207千円となりました。これは主に、本社移転の決定に伴う本社移転費用の計上によるものであります。法人税、住民税及び事業税454,745千円及び法人税等調整額△87,585千円を計上した結果、当期純利益は888,998千円(前年同期比40.2%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社の資金需要は、事業規模拡大に係る人件費やデータベースを維持管理するための費用が主なものであります。財政状態等を勘案しながら必要に応じて金融機関からの借入や社債の発行による資金調達を行っておりますが、翌年度における借入や社債の発行計画はありません。 なお、当事業年度末における借入金および社債を含む有利子負債の残高は346,701千円であり、現金及び現金同等物の残高は4,502,690千円でありますので、当社では必要な事業資金は充分に確保していると認識しており、さらに取引銀行と当座借越契約を締結し、急な資金需要や不測の事態にも備えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりまして、採用した会計方針及びその運用方法並びに見積りの評価については、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について 当社は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高、経常利益に加え、ソナーサービスのARR、契約件数、ARPA、及びChurn Rateを重要な指標としております。当社は各指標について取締役会において、進捗状況のモニタリングを実施しており、大きな変動がある場合は当該要因分析を行っております。当事業年度においては、現時点において大きな変動が生じるような事象は確認されておらず、各種指標、業績と共に好調に推移しており、今後も順調に推移するものと認識しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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