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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ファインデックス

FINDEX Inc.3649 · Prime · 情報・通信業

医療ITシステムと公共向け文書管理、ヘルステック機器を手掛ける。

概要

ファインデックスは、医療機関向けシステムと自治体向け文書管理を主力とする情報サービス企業である。電子カルテや画像ファイリング、視線分析型視野計など、医療現場のデジタル化と業務効率化を支援する。2025年12月期の売上高は61億円、従業員数325名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

医療ビジネスを中核とする収益構造

売上高の90%超を医療ビジネスが占める。主力製品は電子カルテ「REMORA」、画像ファイリングシステム「Claio」、文書作成システム「DocuMaker」などで、病院と診療所に導入されている。2025年12月期の医療ビジネス売上高は56億円、営業利益18億円で、粗利率の改善により増益を達成した。保守・クラウドサービスの拡大が収益性を支える。

公共ビジネスで行政DX需要を取り込む

自治体や医療機関の事務部門向けに、電子決裁・文書管理システム「DocuMaker Office」を提供する。競合が限定的な市場で、県庁への導入実績を強みに新規案件を獲得している。2025年12月期の公共ビジネス売上高は3.5億円(前年比22.7%増)、営業利益1.1億円。SaaS型のサブスクリプション収入が安定的に積み上がる。

ヘルステックビジネス:視線分析型視野計の展開

自社開発した視線分析型視野計「GAP-screener」と「GAP」を販売する。緑内障の早期発見を目的とし、健診施設向けと医療機関向けの2機種がある。2023年12月から海外出荷を開始し、2025年時点で代理店網を72社に拡大。累計約150台をEUやアジア、南米に出荷した。国内ではキヤノンメドテックサプライと代理店契約を結ぶ。

クラウドサービスとAIで事業領域を拡大

従来のオンプレミス型に加え、クラウド版電子カルテ「REMORA Cloud」や患者案内アプリ「PiCls Medical Avenue」、生成AIを活用した医療文書作成「CocktailAI」などを投入している。連結子会社フィッティングクラウドが開発した「CocktailAI」は導入件数を伸ばす。2025年には次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」に認定され、医療データ利活用事業を新設した。

業界の中での役割は医療ITシステム、医療機器、公共向け文書管理システムの開発・販売・サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
61億円
営業利益
18億円
営業利益率
29.5%
純利益
13億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
医療ビジネス57億円91.9%19億円33.3%
公共ビジネス4億円6.5%1億円25.0%
ヘルステック ビジネス1億円1.6%-2億円-200.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療ビジネス主力

病院・診療所向けに、電子カルテ、画像ファイリング、文書作成、部門システムなどを提供。統合閲覧システムやクラウドサービスも含め、医療現場の業務効率化と情報連携を支援。

主な製品・サービス5
ClaioDashboard
統合閲覧システム。医療情報を一元表示。
Claio
画像ファイリングシステム。医用画像を管理。
REMORA
電子カルテシステム。診療記録の電子化を実現。
REMORA Cloud
クラウド版電子カルテ。遠隔・共同利用が容易。
PiCls Medical Avenue
患者案内アプリ。医療機関の情報発信を支援。

02公共ビジネス準主力

自治体や医療機関の事務部門向けに、電子決裁・文書管理システムを提供。文書のデジタル化と業務効率化を支援。

主な製品・サービス3
DocuMaker Office(自治体)
自治体向け電子決裁・文書管理システム。
DocuMaker Office(医療機関)
医療機関事務部門向け文書管理システム。
DocuMaker Shelf
電子簿冊ソリューション。帳票の電子保管を実現。

03ヘルステックビジネス準主力

視線分析技術を用いた視野計(薬事認証品)を健診施設・医療機関向けに提供。緑内障などの早期発見・診断を支援。

主な製品・サービス2
GAP-screener
健診施設向け視線分析型視野計。緑内障スクリーニング用。
GAP
医療機関向け視線分析型視野計。精密診断用。

製品と技術

電子カルテREMORAシリーズと医療情報統合

「REMORA」は2002年にリリースされた電子カルテシステムで、診療記録の電子化を実現する。クラウド版「REMORA Cloud」は遠隔地からのアクセスや複数施設での共同利用が容易で、2025年時点でユーザー数を拡大中。統合閲覧システム「ClaioDashboard」と連携し、医療情報を一元表示することで業務効率を高める。

画像ファイリングシステムClaioと統合閲覧

「Claio」は医用画像をデジタル管理するシステムで、2003年にリリースされた。CTやMRIなどの画像を保存・閲覧可能にし、院内の画像共有を効率化する。統合閲覧システム「ClaioDashboard」は医療情報を一元表示し、診療の意思決定を支援する。これらの製品は高い利用継続率を維持しており、2025年12月期で99%以上を記録した。

公共向けDocuMaker Officeシリーズ

「DocuMaker Office」は自治体向けと医療機関事務部門向けに提供される電子決裁・文書管理システムである。SaaS型で提供され、公文書の電子化と業務の自動化を実現する。県庁などへの導入実績が評価され、2025年12月期には新規16件の自治体案件と4件の医療機関案件が稼働した。競合が限定的な市場でシェアを拡大している。

視線分析型視野計GAPとその技術

「GAP」シリーズは、独自の視線分析技術を用いた視野計である。緑内障などの視野障害を短時間でスクリーニングできる。健診施設向け「GAP-screener」と医療機関向け「GAP」の2機種があり、いずれも薬事認証を取得している。海外では72社の代理店網を通じて販売され、累計約150台が出荷された。京都大学とは軽度認知障害(MCI)検査機器を共同開発中である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

SES特化型、高収益で成長中

ファインデックスはソフトウェア開発・検証サービス(SES)を主力とする情報通信企業。同業のソラコムやハッチ・ワークと競合するが、ファインデックスは特に組み込み系や業務系に強みを持ち、高い営業利益率(25%超)を誇る。売上高は緩やかに増加しており、2025年12月期には61億円を見込む。SES市場は人材不足を背景に需要が堅調だが、競合も多く、差別化と人材確保が重要。

強み

  • 営業利益率25%超と業界トップクラスで、効率的な運営と高付加価値サービスを提供。
  • 売上高が年平均5%程度の成長を示し、増収基調が継続している。
  • 組み込み系・業務系SESに特化し、特定分野での深い知見と顧客基盤を有する。
  • 高い利益率により財務体質が堅固で、投資余力も十分にある。

課題

  • ITエンジニア不足が深刻化しており、優秀な人材の採用と定着が課題。
  • 特定顧客への売上依存度が高く、取引先の業績変動の影響を受けやすい。
  • SES市場は競合が多く、価格競争に巻き込まれるリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がファインデックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13837アドソル日進235億円15.9倍
23788GMOグローバルサイン・ホールディングス232億円21.0倍
39332NISSOホールディングス232億円12.1倍
43921ネオジャパン230億円12.6倍
52471エスプール221億円16.6倍
63649ファインデックス219億円17.8倍
76050イー・ガーディアン216億円29.6倍
83835eBASE207億円19.1倍
93968セグエグループ205億円10.0倍
103901マークラインズ200億円12.4倍
113853アステリア198億円23.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

四国環衛興業として設立、休眠を経て再開

1985年1月、愛媛県松山市に四国環衛興業株式会社を資本金500万円で設立した。1987年12月に事業を閉鎖し法人格を休眠。その後1992年5月に商号を株式会社シェイクハンズに変更して再開し、1993年7月に株式会社パイオニア四国と改称した。この間、業態の転換を繰り返している。

医療システム開発への参入と電子カルテREMORAのリリース

1994年5月、医療システム開発事業を開始。2000年9月には愛媛県医師会や愛媛大学との共同研究を始め、2001年3月には日本医師会のORCAプロジェクトに参加した。2002年12月に初の電子カルテ「REMORA」をリリース。これが同社の医療ビジネスの基盤となる。

画像ファイリングシステムClaio投入と全国展開の始まり

2003年10月に画像ファイリングシステム「Claio」をリリース。同年4月には東京支店を開設し、首都圏への営業を本格化する。2009年10月に大阪支店、2012年11月に札幌支店と福岡支店を開設し、全国的な販売網を構築した。2014年11月には商号を株式会社ファインデックスに変更した。

2011年株式上場と東京証券取引所第一部への昇格

2011年3月、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。2013年7月の取引所統合に伴い東京証券取引所JASDAQに移行し、2014年11月には市場第一部に指定替えとなった。上場を機に資金調達力と知名度を高め、事業拡大を加速する。

東京本社への統合と連結子会社の設立

2015年6月に東京支店を東京本社とし、松山・東京の二本社制を導入。2017年1月に本社を東京に一本化した。同年2月には連結子会社イーグルマトリックスコンサルティング(後にEMC Healthcare)を設立。2021年4月にはフィッティングクラウド株式会社を設立し、クラウド・AI事業を強化する。

視線分析型視野計GAPの上市と海外展開

2019年2月に健診施設向けの「GAP-screener」、2021年4月に医療機関向けの「GAP」をリリース。独自の視線分析技術により、従来の視野計とは異なる検査手法を実現した。2023年12月から海外出荷を開始し、2025年までに72社の代理店網を構築。累計約150台を出荷した。

次世代医療基盤法認定と医療データプラットフォーム事業

2024年7月、内閣府より次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」に認定された。これを受け、2025年11月にヘルステックビジネス内に「医療データプラットフォーム事業」を新設。電子カルテデータの安全な管理と利活用を推進し、新たな収益源とする計画である。

年表39件を開く

1980年代

  • 1985年1月創業愛媛県松山市に四国環衛興業株式会社(資本金5,000千円)を設立
  • 1987年12月事業を閉鎖し法人格を休眠

1990年代

  • 1992年5月商号変更商号を株式会社シェイクハンズに変更し、再開
  • 1993年7月商号変更商号を株式会社パイオニア四国に変更
  • 1994年5月医療システム開発事業を開始
  • 1998年3月商号変更商号を株式会社ピーエスシーに変更

2000年代

  • 2000年9月愛媛県医師会、愛媛大学医療情報部等と、医師会イントラネットワークの構築等についての共同研究を開始
  • 2001年3月公益社団法人日本医師会のORCAプロジェクト一次開発メンバーとして、日医標準レセプトソフトの開発サポートに参加
  • 2002年5月電子カルテ研究開発のビジネスモデルが2002年度及び2003年度の「愛媛県アクティブベンチャー支援事業」に採択
  • 2002年12月電子カルテ「REMORA」をリリース
  • 2003年4月東京支店を東京都港区に開設
  • 2003年10月画像ファイリングシステム「Claio」をリリース
  • 2006年2月本社を愛媛県松山市永木町に移転
  • 2009年10月大阪支店を大阪市中央区に開設

2010年代

  • 2011年3月上場大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2011年9月本社を愛媛県松山市三番町に移転
  • 2012年11月札幌支店を札幌市北区に、福岡支店を福岡市博多区にそれぞれ開設
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2014年11月商号変更商号を株式会社ファインデックスに変更
  • 2014年11月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から同市場第一部に上場
  • 2015年3月福岡支店を福岡市中央区に移転
  • 2015年6月東京支店を東京本社へ改称し、松山・東京の二本社制を導入
  • 2015年7月株式会社トライフォーの事業を譲受
  • 2017年1月松山本社を四国支社へ改称し、本社を東京に一本化
  • 2017年2月連結子会社イーグルマトリックスコンサルティング株式会社を設立
  • 2018年8月商号変更連結子会社イーグルマトリックスコンサルティング株式会社がEMC Healthcare株式会社に商号変更
  • 2019年2月視線分析型視野計「GAP-screener」をリリース
  • 2019年8月那覇支店を那覇市に開設

2020年代

  • 2020年12月東京本社を東京都千代田区に移転
  • 2021年2月DigitalEntertainment Asset Pte. Ltd.へ出資
  • 2021年3月株式会社CROSS SYNCへ出資
  • 2021年4月視線分析型視野計「GAP」をリリース
  • 2021年4月連結子会社フィッティングクラウド株式会社を設立
  • 2021年4月京都支店を京都市中京区に開設
  • 2021年5月新潟支店を新潟市中央区に開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、同市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年4月本店を東京本社に移転
  • 2022年7月EMC Healthcare株式会社の役員・従業員によるストックオプションの行使により、同社が当社の連結子会社から持分法適用関連会社へ移行
  • 2024年7月鹿児島支店を鹿児島市に開設 内閣府より次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」に認定

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 配当性向50%
  • DOE(株主資本配当率)下限8.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    医療DX推進と既存顧客深耕

    医療業界のDX需要を捉え、既存顧客への追加提案・システム更新と提供領域拡大により、製品開発・販売活動を推進する。

  2. 02

    公共セクターへの行政DX展開

    競合が限定的な公共市場で、県庁等への導入実績を活かし新規案件獲得と既存システムリプレイスを通じた事業拡大を図る。

  3. 03

    ヘルステック機器の国内外展開

    視線分析型視野計「GAP」の代理店網拡大や海外薬事承認取得により販売強化。京都大学と共同開発中のMCI検査機器の治験開始と早期上市を目指す。

  4. 04

    医療データプラットフォーム事業の本格化

    次世代医療基盤法に基づく認定事業者として、医療データの安全な管理・利活用を推進し、新たな価値創出と収益基盤強化を図る。

  5. 05

    クラウドサービスによる医療連携推進

    院内システムの基盤を医療連携クラウドに拡大し、院外も含めた医療コミュニティ形成と診療サイクル全体の効率化を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で325人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は607万円で、9期前と比べて+21.3%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は8.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月210
2017年12月230
2018年12月242
2019年12月50036.75.0273
2020年12月51737.35.7276
2021年12月54138.16.3282
2022年12月53238.96.8282
2023年12月57439.66.3290
2024年12月59040.07.7311482
2025年12月60740.28.0325554

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
四国支社 — 愛媛県松山市34百万円
医療ビジネス 公共ビジネス ヘルステックビジネス
本社 — 東京都千代田区31百万円
医療ビジネス 公共ビジネス ヘルステックビジネス
京都支店 — 京都市中京区8百万円
医療ビジネス
新潟支店 — 新潟市中央区6百万円
医療ビジネス
大阪支店 — 大阪市中央区2百万円
医療ビジネス
札幌支店 — 札幌市北区1百万円
医療ビジネス
福岡支店 — 福岡市中央区1百万円
医療ビジネス
那覇支店 — 沖縄県那覇市1百万円
医療ビジネス
本社 — 京都市中京区1百万円
医療ビジネス
鹿児島支店 — 鹿児島県鹿児島市0百万円
医療ビジネス
主な関係会社
  • 国内
    フィッティングクラウド株式会社
    京都市 中京区 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 国内
    EMC Healthcare 株式会社
    東京都 千代田区 · 持分法適用会社
    議決権18.9%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    電子処方箋のリモート署名サービスに係る周知広報・課題対応等業務一式
    厚生労働省 · 2025-11-17
    1,590万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は61億円営業利益18億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.2%、利益が+20.0%。

売上高
+5.2%
61億円
営業利益
+20.0%
18億円
純利益
+8.3%
13億円
営業利益率
29.5%
前期比 +3.6%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高62億円61億円
営業利益18億円18億円
純利益13億円13億円
1株あたり配当¥27¥27

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は31億円、営業利益は9億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は−10.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q13323.12
2023年2Q9111.11
2023年3Q13430.83
2023年4Q175
2024年1Q21942.96
2024年2Q1100.01
2024年4Q26623.15
2025年2Q311032.37
2025年4Q30826.76
2026年2Q31929.06

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は20億円から61億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は29.5%。売上は3期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
札幌支店を札幌市北区に、福岡支店を福岡市博多区にそれぞれ開設
2012年12月2074
大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2013年12月2485
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から同市場第一部に上場
2014年12月29106
2015年12月3074
2016年12月3375
連結子会社イーグルマトリックスコンサルティング株式会社を設立
2017年12月3354
連結子会社イーグルマトリックスコンサルティング株式会社がEMC Healthcare株式会社に商号変更
2018年12月3664
那覇支店を那覇市に開設
2019年12月4375
2020年12月4064
連結子会社フィッティングクラウド株式会社を設立
2021年12月5096
2022年12月45117
2023年12月521511
鹿児島支店を鹿児島市に開設 内閣府より次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」に認定
2024年12月58151525.912
2025年12月61181829.513

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高61億円のうち、営業利益として残るのは18億円29.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の21.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金34.4%21億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.1%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益29.5%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
65.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+21.1pt
29.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+14.7pt
21.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+9.8pt
22.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
19.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
24.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが17億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は16億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月6−3−135
2013年12月6−3−137
2014年12月13−4−1914
2015年12月1−1−608
2016年12月11−3−4813
2017年12月6−4−2213
2018年12月6−5−717
2019年12月17−4−21318
2020年12月5−1−2420
2021年12月8−5−2320
2022年12月7−2−1523
2023年12月8−3−3526
2024年12月19−24−4−516
2025年12月17−3−141416

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は68億円。このうち返さなくてよい自己資本が55億円で、自己資本比率は79.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月1814475.3
2013年12月2218484.0
2014年12月2823582.7
2015年12月2825389.4
2016年12月3126584.7
2017年12月3328584.7
2018年12月3125681.7
2019年12月3528782.0
2020年12月3831780.8
2021年12月46351176.9
2022年12月50401081.1
2023年12月59481181.5
2024年12月67561183.8
2025年12月68551379.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
68億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中44位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中397位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
29.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥822で、1年前と比べて+1.0%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥822-3.7%1ヶ月-0.5%1年+1.0%時価総額219億円
過去52週の値幅
安値¥717高値¥1,011

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.8倍
PER (会社予想)15.4倍
PBR3.55倍
配当利回り3.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月+17.4%と上昇。25日線を+12.6%上回り、週足は上昇基調。52週高値1011円に届かずも、直近出来高増加で上値追い。RSI80.8で買われ過ぎ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • 2025年12月期営業利益18億円、過去最高更新通年影響

    営業利益は前期比20%増の18億円、利益率29.5%と高水準

  • 高ROE22.8%が持続、資本効率の良さが評価継続影響

    自己資本利益率22.8%は業界トップクラスで、株価サポート要因

  • 配当利回り2.5%が下支え、安定株主還元継続影響

    年間配当21.7円(推定)で利回り2.52%、安定した配当政策

  • モバイルコンテンツ需要の構造的成長継続影響

    スマホ普及に伴うコンテンツ需要で業界全体が拡大、中期的な追い風

マイナスに働く材料4
  • 業績予想未開示で先行き不透明感不定影響

    PER17倍は実績ベース、来期予想がなく割高感が生じるリスク

  • ユーザー課金離れによる収益減少リスク継続影響

    ゲーム・コンテンツ課金の競争激化でARPU低下の可能性

  • 携帯キャリア手数料改定の影響不定影響

    キャリアの手数料変更が収益に影響する可能性がある

  • 小型株ゆえの流動性リスク継続影響

    時価総額229億円と小型で売買高が少なく、値動きが荒い

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり27で、前期から+46.7%いまの株価に対する利回りは3.28%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥27
1株あたり
配当利回り
3.28%
いまの株価に対して
配当性向
45.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月736.2
2017年12月70.043.9
2018年12月87.144.0
2019年12月86.745.1
2020年12月80.039.8
2021年12月96.332.4
2022年12月1011.833.0
2023年12月1336.832.4
2024年12月1515.434.5
2025年12月2246.745.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥27

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,739人。区分でいちばん多いのは個人・その他60.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.5%を占め、残る71.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他53.153.362.156.156.060.1
金融機関25.528.427.429.030.827.5
外国法人19.412.94.811.99.79.1
自己株式3.13.13.13.03.07.8
証券会社1.34.75.02.32.42.2
事業法人0.60.60.60.71.11.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01相原 輝夫28.97
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.86
03みずほ信託銀行株式会社有価証券管理信託 07000685.41
04みずほ信託銀行株式会社有価証券管理信託 07000675.41
05株式会社愛媛銀行3.63
06竹村 敬司3.61
07THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.32
08CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.06
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.31
10SCBHK AC LIECHTENSTEINISCHE LANDESBANK AG (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.03

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-23
    テンパード・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Tempered Investment Management LTD.)
    新規の大量保有報告
    5.06%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+197%、1株純資産は14期で+320%。直近期のROEは22.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月175337.132.111.9
2013年12月207132.239.116.7
2014年12月249030.192.620.6
2015年12月179718.253.241.2
2016年12月1910219.549.036.2
2017年12月1410913.555.443.9
2018年12月159914.834.944.0
2019年12月2011118.569.445.1
2020年12月1712014.669.139.8
2021年12月2513719.440.532.4
2022年12月2815819.217.533.0
2023年12月4118923.924.932.4
2024年12月4521822.318.934.5
2025年12月5022322.818.145.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額103百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
相原輝夫代表取締役社長597,707,600
近藤功治取締役 医療ソリューション部長62127,564
長谷川裕明取締役 コンサルティング 部長5819,564
宮川力取締役 情報セキュリティ 室長547,564
垣内圭介取締役 病院ソリューション部長536,342
小野明取締役72
山内康司取締役(監査等委員)60
北田隆取締役(監査等委員)701,000
山田哲取締役(監査等委員)62
鮎川拓弥34
矢澤隆弘取締役 財務IR担当62
松葉香子取締役52
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
由比茜取締役(監査等委員)45

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)57367916
社外取締役317176
取締役(社内)1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,326字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社1社、持分法適用関連会社1社により構成されております。 「医療ビジネス」「公共ビジネス」「ヘルステックビジネス」を報告セグメントとし、当社開発の医療システムや医療機器の販売及び公共セクターに向けた事業展開を行っております。 (1)当社グループの製品 当社グループの主な製品群とその位置付けは以下のとおりです。[※]印は連結子会社であるフィッティングクラウド株式会社の製品を示します。 なお、持分法適用関連会社であるEMC Healthcare株式会社の製品は記載を省略しております。 報告セグメント   主要製品 医療ビジネス   ClaioDashboard   統合閲覧システム Claio   画像ファイリングシステム C-Scan   紙・デジタル文書管理システム DocuMaker   文書作成システム DocuMaker Cloud   診断書等文書作成サービス C-Note   診療記事記載システム MapleNote   周産期システム REMORA   電子カルテ REMORA Cloud   クラウド版電子カルテ ID-Cam/Claio-Cam   デジカメソリューション UniversalSearcher   医療ビッグデータ検索システム PDI+MoveBy   紹介情報管理システム FAXde地域連携   FAX紹介管理システム LIS内視鏡システム   内視鏡部門システム LIS超音波システム   超音波部門システム ProRad RS   放射線レポートシステム ゲートウェイシステム RemoTalk Cloud   診療情報の遠隔共有アプリ クラウドバックアップサービス   セキュリティサービス PiCls Medical Avenue   患者案内アプリ PiCls On診   オンライン診療支援システム PiCls AAdE-Report   電子トレーシングレポートサービス PiCls 予約アシスタント   初診インターネット予約サービス PiCls Connect   医療機関連携サービス Weberi [※]   インターネットブラウジング仮想化サービス Bricks [※]   クラウド型汎用EDC/問診票システム Valloon [※]   クローズドクラウド型データストレージ CocktailAI [※]   テンプレートを利用した生成AIによる医療文章生成 公共ビジネス   DocuMaker Office(自治体)   電子決裁・文書管理システム DocuMaker Office(医療機関)   医療機関事務部門向け 文書管理システム DocuMaker Shelf   電子簿冊ソリューション ヘルステック ビジネス   GAP-screener(薬事製品)   健診施設向け 視線分析型視野計 GAP(薬事製品)   医療機関向け 視線分析型視野計 (2)当社の事業形態図 連結子会社、持分法適用関連会社間の取引に係る事業形態図は、重要性がないため記載を省略 ※ご参考:当社製品利用施設件数・出荷台数の推移
経営方針・対処すべき課題3,395字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、企業理念である「価値ある技術創造で社会を豊かにする」を実現するために、医療現場や世の中のニーズに沿う高品質なソリューションを、逸早く開発・提供していくことが不可欠であると考えます。「新しい発想・技術の探求」を基に「モノ創りの喜びを感じられる研究開発」を推進し、「お客様の期待を上回り、社会の発展に貢献する製品」を提供することを、経営の基本方針として定めております。 (2)経営環境 医療業界では政府主導の医療DXが加速し、マイナンバーカードの健康保険証利用の普及や電子処方箋の運用拡大を背景に、システムの需要は高い水準で推移しております。また、地域医療連携の深化や、医師の働き方改革への対応から、医療現場では業務効率化や生産性向上に資するシステムの必要性が高まっております。このような事業環境のもと、当社は既存顧客への追加提案とシステム更新、提供領域の拡大を通じて、引き続き製品開発及び販売活動を推進してまいります。 公共セクター領域では、当社のターゲット層における競合が限定的な中、行政DXの需要は急激に拡大しております。これまでの県庁等への導入実績が市場で高く評価され、当社製品への関心は一層向上しており、新規案件の獲得を後押ししております。また、既存システムのリプレイスや、システム未導入自治体への新規採用など、豊富な市場機会を背景に、今後も効率的かつ戦略的な営業活動を展開することで、着実な拡大を図ってまいります。 ヘルステック領域においては、視線分析型視野計「GAP」の学会や展示会を通じた認知度向上により医療関係者からの引き合いが堅調です。国内では健康診断施設へ強みを持つキヤノンメドテックサプライ社(本社:神奈川県)との代理店契約により販売体制を強化し、海外でもアジアや南米地域を含む72社まで代理店網を拡大いたしました。「GAP」は独自の検査ロジックにより、国内外の類似製品とは一線を画す競争優位性を確立しております。また、京都大学と共同開発中の軽度認知障害(MCI)検査機器については、蓄積された臨床データを基に、医療機器承認に向けた治験を開始する予定です。今後、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)による承認審査を経て、早期の上市を目指してまいります。 加えて、2025年9月30日付で、内閣府より次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」の認定を取得しました。これを受け、医療データの利活用を本格推進すべく、2025年11月1日付けで「ヘルステックビジネス」セグメント内に「医療データプラットフォーム事業」を新設いたしました。当社は、医療情報の安全な管理から活用支援までを一貫して提供体制を整え、医療データの活用基盤の社会実装を通じて、医療情報分野におけるリーディングカンパニーとしての地位を強化してまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、以下の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に取り組んでまいります。 ① 事業強化と企業価値向上のための人材の確保 当社グループの競争力の源泉は、現場のニーズを的確に捉える情報収集力と、それらを迅速に形にする高い構成力、開発力にあります。現在、AI技術の積極的な活用により業務の効率化と生産性向上を図っており、営業・開発体制に不足はありません。しかしながら、更なる事業成長と競争優位性の確立には、高いスキルと使命感を持った優秀な人材が不可欠であると考えております。今後も事業領域全般に関する知識やスキルをバランス良く持ち合わせる人材の確保に引き続き取り組んでまいります。 ② 医療データ利活用の推進と新たな価値創出 当社グループは、次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」として、医療データの安全な管理及び利活用を推進する体制を整備しております。医療データは今後の医療・ヘルスケア分野における重要な社会基盤であり、その適切かつ安全な利活用は新たな付加価値の創出と持続的成長の源泉になるものと認識しております。当社グループでは、データの信頼性と利活用領域の拡大を図り、中長期的な収益基盤の強化と企業価値の向上を目指してまいります。 ③ 隣接領域への進出 a. クラウドサービスの開発 当社グループは創業以来、院内情報システムを中心に全国の医療機関へ製品導入を実施し、事業を拡大してまいりました。今後はこの基盤を医療連携クラウド基盤に拡大し、院外も含めた医療コミュニティの形成にも注力いたします。医療情報のデジタル化、連携のクラウド化を推進することで医療機関や患者のみならず薬局や自治体、訪問看護ステーション等、様々なヒト・データ・サービスを包括的に繋ぎ合わせ、診療サイクル全体の利便性・効率性の飛躍的な向上を実現してまいります。 b.医療機器の海外展開 当社はこれまで、日本国内の医療機関へのシステム提供を通じて安定的に事業を維持・拡大してまいりました。今後の更なる成長には欠かせない海外展開を本格化するべく、当社開発の医療機器である視線分析型視野計「GAP」を、2023年12月よりEU地域アジアや、南米地域などへ累計約150台が出荷いたしました。各国薬事承認の取得を行い、引き続き事業規模の段階的な拡大・高収益化を目指してまいります。 ④ サステナブルな経営の推進 当社グループは、公益性の高いビジネスに携わる事業体として、社会への責務を果たすことを重視いたします。国連が提唱するSDGsの実現に向けて積極的に取り組むと同時に、法令や社会的要請に適応したコーポレート・ガバナンス体制のもと、環境保護や社会的要請に配慮した事業活動を通じ、豊かな社会の創造に貢献いたします。 ⑤ 情報セキュリティ対策の更なる強化 当社グループは医療機関の患者情報や行政の公文書情報など、高いセキュリティレベルにて適切に管理されるべき情報を多く取り扱っております。 一切の情報を損失、誤用や改変、そして破損から保護するために、物理的、技術的、管理的セキュリティ対策を継続して実施し、2012年8月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を取得いたしました。日本産業規格である個人情報保護マネジメントシステム‐要求事項(JIS Q15001)に準拠した個人情報保護マネジメントシステムを構築し社内体制の強化を図ると同時に、従業員への教育や啓蒙も随時行い、管理体制を強化しております。2025年9月に内閣府より「認定医療情報等取扱受託事業者」の認定を受けたことは、当社の安全管理措置が国内最高水準にあることの証左であると考えております。 しかしながら、サイバー攻撃の手口は年々巧妙化・多様化しており、当業界においても組織運営に大きな影響を与える事件が頻発しています。当社は、社内外の情報資産を適切に管理するため、各種規程の整備に加え、その運用状況を定期的にモニタリングしております。また、取締役を責任者とする情報セキュリティ室において、社内体制の適切な維持・監督を継続的に実施しております。医療機関や行政組織のサイバーセキュリティやリスクコンサルティングサービスに対する需要が高まる中で、当社は引き続き最適なセキュリティ対策を顧客へ提供し、サイバーレジリエンスの向上をサポートいたします。 ⑥ 株主還元の強化 当社は、株主価値の向上を重要な経営課題と認識しております。株主還元につきましては、配当下限を設定し、単年業績に左右されない安定的な配当を継続するとともに、配当性向50%を目標とし、DOE(株主資本配当率)8.5%を下限とした配当を実施してまいります。 また、利益成長に応じた持続的な増配を志向するとともに、TSR(株主総利回り)の向上に注力し、株主の皆様との建設的な対話を積極的に推進してまいります。
事業等のリスク2,790字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)情報セキュリティに関する事件・事故について 当社は、病院の患者情報や行政の公文書情報など、高いセキュリティレベルにて適切に管理されるべき情報を多く取り扱っております。一切の情報を損失、誤用や改変、そして破損から保護するために、物理的、技術的、管理的セキュリティ対策を継続して実施しております。2012年には、大規模病院へ向けた医療情報システムメンテナンス業務について、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得しました。その後は順次認証対象を拡大し、現在では全ての情報システムメンテナンス業務に対してISMS認証を取得しています。日本産業規格である個人情報保護マネジメントシステム‐要求事項(JIS Q 15001)に準拠した個人情報保護マネジメントシステムを構築し社内体制の強化を図り、従業員への教育や啓蒙も随時行っております。 また、昨今はサイバー攻撃の頻度が高まると同時にその手口も巧妙化し、組織運営に大きな影響を与える事件も頻発しています。医療機関や行政組織のサイバーセキュリティやリスクコンサルティングサービスに対する需要が高まる中で、当社は最適なセキュリティ対策を顧客へ提供し、サイバーレジリエンスの向上をサポートしております。 しかしながら、不測の事態により情報セキュリティ事故等が発生した場合、当社グループの信用が失墜し、企業イメージの低下を招き、ISMS認証取消の可能性があると同時に、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)個人情報に関する事件・事故について 当社は、医療機関への医療システムの導入サービスを行う際に、当該医療機関の保管する個人情報を一時的に預かることがあります。当社は個人情報の取り扱いに関する重要性及びリスクを十分に認識し、個人情報を適切に管理するため、個人情報保護規程を整備しております。当社のホームページにて個人情報保護方針を公開し、これら規程及び方針に準拠した行動指針やガイドラインを制定するとともに、教育、研修を通じて管理を徹底しております。なお、当社は2008年1月にプライバシーマークの認証を受けております。 しかしながら、情報管理の過程等において、不測の事態により個人情報の漏洩等が発生した場合、当社への多額の損害賠償請求やプライバシーマークの認証取消処分又は罰金等が課せられる可能性があるとともに、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (3)訴訟等の発生について 当社グループにおいて、現在係争中の業績に重要な影響を及ぼす訴訟等はありませんが、以下に記載する①・②等、何らかの理由により訴訟等が発生し、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。(ただし、対象の損害賠償保険への加入により、当社のIT事業に係る賠償損害や費用損害のリスクへ備えております。) ① 当社グループの製品において、当社グループの過失によって生じた不具合等により、ユーザーに損害が発生した場合、金銭的賠償や信頼喪失により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当社では、医療機関に製品の導入を行う際、データ移行作業のために患者の個人情報を含む医療機関情報を預かることがあります。万が一、内部情報管理体制の瑕疵等によって外部に情報が流出した場合、金銭的賠償や社会的信用の失墜により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)製品・サービス等の陳腐化について 当社グループは、開発部門において、既存製品の改良と新製品等の研究開発に取り組んでおりますが、万一、当社グループが想定していない新技術及び新サービスが普及等した場合には、当社グループの製品が陳腐化し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、マーケット内の競争激化による製品価格の引き下げは、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)人材の確保、育成について 当社グループの従業員には、医療とITに関する高度な知識と提案力が要求されます。今後も継続的な採用活動と教育育成プログラムにより人員拡充に努めてまいりますが、計画的な採用、育成ができなかった場合、事業拡大及び将来性に影響を与える可能性があります。 (6)販売パートナーとの関係について 当社グループは、研究開発型企業として製品を供給し、パートナーを通じ販売を拡充する方針をとっております。当社グループは、販売パートナーとの間に良好な関係を維持しておりますが、今後、販売パートナーの経営戦略の変更や他社製品への取り扱いの変更、その他何らかの理由で良好な関係が維持されず、代理店契約等が解除された場合には、当社グループの営業拠点から離れた地域のユーザーへのサポート等に係る金銭的又は時間的な負担が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)特許権等の知的財産権について 当社グループは、国内外において特許権等の知的財産権を取得することにより、独自に開発したロジックや製品等の保護に努めております。しかし、第三者から異議申し立てを受け、無効になる、又は回避される可能性があり、これらの特許権等により競争上の優位性が保証されるものではありません。 当社グループは、現時点において、当社グループの特許に対する無効申し立てや、当社グループの事業活動に影響を与えるような特許権、商標権、著作権等その他の知的財産権が他組織により取得されているという事実は確認しておりません。しかしながら、ソフトウエアに関する技術革新の顕著な進展により、当社グループのソフトウエアが第三者の知的財産権に不時に抵触する場合や、当社が認識していない特許権が成立している場合、当該第三者が知的財産権の侵害を主張し、損害賠償及び使用差し止め等の訴えを提起される可能性並びに当該訴訟に対する金銭的な負担を余儀なくされる可能性があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (8)感染症流行の影響について 感染症の流行は、当社の主要顧客である医療機関の操業へ大きな影響をもたらします。万が一その影響が深刻化する様相となった場合には、医療機関へのシステム導入の長期化や延期等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,310字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)当期の経営成績の概況 当社グループは、企業理念である「価値ある技術創造で社会を豊かにする」を実現するために、医療現場や世の中のニーズに沿う高品質なソリューションを、逸早く開発・提供していくことが不可欠であると考えます。「新しい発想・技術の探求」を基に「モノ創りの喜びを感じられる研究開発」を推進し、「お客様の期待を上回り、社会の発展に貢献する製品」を提供することを、経営の基本方針として定めております。また、これら従来の事業に加え、電子カルテデータ等の安全・適切な利活用を支援する取り組みを通じ、新たな側面からも社会の発展に寄与することを目指してまいります。 また、当社グループは、サステナビリティに関する取り組みを一層強化しております。環境への取り組みとしては、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)の質問書への回答など、国内外のサステナビリティ関連イニシアティブへの対応を積極的に推進しております。2025年3月には従業員の健康増進や働きがいの向上に向けた取り組みが評価され、健康経営優良法人の認定を取得しております。こうした取り組みの成果として、当社はTIME誌及びStatistaが選出する「World’s Best Companies in Sustainable Growth 2026」にランクインいたしました。今後も持続可能な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 2025年の連結業績は、以下のとおりです。 (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   増減額   増減率   通期業績予想 達成率 売上高   5,841,379   6,109,941   268,561   4.6%   101.5% 営業利益   1,525,418   1,790,029   264,611   17.3%   122.2% 経常利益   1,544,705   1,840,735   296,029   19.2%   121.5% 親会社株主に帰属する当期純利益   1,162,365   1,256,970   94,605   8.1%   113.4% 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高6,109,941千円(前年同期比4.6%増)、営業利益1,790,029千円(同17.3%増)、経常利益1,840,735千円(同19.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,256,970千円(同8.1%増)となりました。通期業績予想に対する達成率は、売上高で101.5%、営業利益で122.2%、経常利益で121.5%、親会社株主に帰属する当期純利益で113.4%です。当連結会計年度は、公共ビジネスの売上が順調に積み上がったことに加え、医療ビジネスにおいても第4四半期に売上が伸長したことから、全体として増収となりました。利益面では、高利益率サービスの拡大や仕入高の減少により原価率が低下し、粗利率が向上しました。人材投資による販管費の増加があったものの、粗利の向上がこれを吸収し、各利益で増益を達成しました。 2025年12月期のセグメント別(連結)の経営成績は、以下のとおりです。 ≪医療ビジネス≫ (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   増減額   増減率 売上高   5,494,943   5,691,403   196,459   3.6% 営業利益   1,653,229   1,895,062   241,833   14.6% 医療ビジネスセグメントの主力製品は、医療機関のDXを支援する画像ファイリングシステム「Claio」や診療記事記載システム「C-Note」、文書作成システム「DocuMaker」です。従来のオンプレミス型製品に加え、病院DXを推進する患者案内アプリ「PiCls Medical Avenue」や電子トレーシングレポートサービス「PiCls AAdE-Report」など、クラウドサービスの拡充も図っております。 当連結会計年度では、病院案件80件、診療所案件150件の新規導入・追加導入及びシステム更新を実施し、当セグメントの経営成績は、売上高5,691,403千円(前年同期比3.6%増)、営業利益1,895,062千円(同14.6%増)となりました。増収増益の主な要因は、安定的なシステム更新需要と新規ユーザー獲得による増収、保守・クラウドサービスの拡大や高付加価値製品の構成比上昇及び仕入高の減少により原価率が低下したことで粗利率が向上し、収益性の向上が進んだことです。 大規模病院の収益向上やコスト削減を支援するクラウドサービス「PiCls」シリーズや、当社子会社であるフィッティングクラウド株式会社の生成AIを活用した医療文章生成ソリューション「CocktailAI」が高く評価され、通期での導入件数の増加につながりました。また、クリニックを対象としたクラウドベースのSaaS「DocuMaker Cloud」のユーザー数も増加し、無料から有料プランへの切り替え実績も出始めております。 現在厳しい経営環境に置かれている病院が多いなか、当社製品は医療現場に欠かせないシステム・サービスとして、当連結会計年度で99%以上の高い利用継続率を維持しています。また、当社のクリニック顧客の多くは経営状況が安定している診療科で構成されている事に加え、病院顧客においては急性期病院が中心であることから、安定した顧客基盤のもと堅実な事業運営を実現しております。 ≪公共ビジネス≫ (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   増減額   増減率 売上高   289,548   355,184   65,635   22.7% 営業利益   101,202   109,897   8,695   8.6% 公共ビジネスセグメントの主力製品はSaaS型DXソリューションの「DocuMaker Office」です。公共機関・自治体向けには高機能かつ優れたUI/UXを持つ電子決裁・公文書管理システム、医療機関事務部門向けには業務の自動化を備えた事務書類作成管理、電子決裁システムで構成されています。 当連結会計年度では、自治体向けパッケージが16件、医療機関向けパッケージが4件稼働し、当セグメントの経営成績は、売上高355,184千円(前年同期比22.7%増)、営業利益109,897千円(同8.6%増)となりました。増収増益の主な要因は、導入数及び稼働施設数の増加によるものです。売上の増加が人件費などのコスト増加を吸収し、引き続き高い収益性を維持しております。 自治体向けパッケージは、県庁などへの導入実績が好材料となり、第4四半期に直販案件4件及び代理店案件4件を受注しました。第3四半期に受注した東京23区内の自治体案件についても鋭意導入を進めております。営業活動にも精力的に取り組み、当社の得意とするプロポーザル案件を含め次年度及び次々年度の新規案件の商談が複数進行しております。 既存システムのリプレイスを検討する自治体やシステム未導入の自治体も多く、市場機会は豊富です。ニーズのある自治体に対し、効率的な営業活動を通じて提案を進めることで、今後も着実に案件数を積み上げ、事業拡大を図ってまいります。 サービス開始以来、自治体向けパッケージは累計55件、医療機関向けパッケージは累計13件が稼働し、総利用者数は約48,000人に達しています。サービス開始以来の解約数は0件であり、昨年に引き続き順調に顧客基盤を築いております。当社の提案力及び製品力が高く評価されていることから、今後も着実に案件数は増加し、事業規模も拡大していく見込みです。 ≪ヘルステックビジネス≫ (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   増減額   増減率 売上高   56,887   63,353   6,466   11.4% 営業損失(△)   △229,013   △214,930   14,082   - ヘルステックビジネスセグメントの主力製品は、視線分析型視野計「GAP」(注1)及び「GAP-screener」(注2)です。 「GAP」及び「GAP-screener」は、従来の検査手法とは全く異なるアプローチを用いて視野を測定することで可用性を高めた、安価で画期的なウェアラブルデバイスであり、初期の自覚症状に乏しい緑内障などの網膜疾患の早期発見率の向上に寄与します。本製品はこれまで検査の際に必須であった暗所の確保を不要とし、検査時間の短縮や患者の負担軽減を実現しました。更に、健診施設での利用を通じて網膜疾患初期の視野データを取得・分析し、それらを国内外の研究開発機関と共有することで、製薬や生命保険領域など様々なフィールドでの技術・サービス革新への寄与が期待されます。 当連結会計年度では、製品販売台数は58台となりました。これにより、当セグメントの経営成績は、売上高63,353千円(前年同期比11.4%増)、営業損失214,930千円(前年同期は営業損失229,013千円)となりました。海外向けの出荷が売上高の伸長に寄与した一方で、医療機器申請の準備が進むMCI(軽度認知障害)検査装置の開発費や、医療バイタルデータのAIアナリティクスチームの拡充による人件費の増加など、先行投資を強化したため、利益面では足踏みする形となりました。 販売体制においては、全国各地の眼科医療機器販売代理店を通じ、眼科病院・クリニックへ向けては「GAP」を販売するとともに、健診施設へ向けては「GAP-screener」を販売しています。国内向けには健康診断施設への営業に強みを持つキヤノンメドテックサプライ社(本社:神奈川県)と代理店契約を締結し、販売代理店の拡充による販売体制を強化いたしました。また、利便性とサポート体制の向上を目的に保守プランの提供を開始したほか、各販売代理店に対するインセンティブプランを導入し、販売促進体制の充実を図っております。海外販売代理店の数は、アジアや南米地域を含む72社まで拡大したことから、次年度以降も段階的な拡販が期待されます。 また、当社は2025年9月30日付で、内閣府より次世代医療基盤法(注3)に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」として正式に認定されました。本認定に基づき、医療データの利活用を本格的に推進することを目的として、ヘルステックビジネスセグメント内に「医療データプラットフォーム事業」を立ち上げ、2025年11月1日より事業を開始いたしました。本事業は、医療機関が保有する診療データを安全に匿名加工・仮名加工処理したうえで収集・統合し、医療研究機関や企業による研究開発、創薬支援、政策立案などに活用できる環境を提供支援するものです。実臨床を反映した高付加価値な医療データの利活用を通じ、医療分野における研究開発の高度化及び効率化に貢献することを目指しております。 同時に、次世代医療基盤法に基づく医療データの安全な利活用を推進するため、当社はデータ利用者が安全にデータを活用できるビジティング環境(注4)の整備を進めており、2026年3月の完成を目指しております。 今後は、既存の医療ビジネス及びヘルステックビジネスとの連携を通じて、医療情報の管理から利活用支援までを一貫して担う体制の構築を進め、医療データ利活用分野における事業基盤の強化を図ってまいります。 (注1) GAP:ゲイズ・アナライジング・ペリメーター、医療機器製造販売届出番号 38B2X10003000002 (注2) GAP-screener:ゲイズ・アナライジング・ペリメーター、医療機器製造販売届出番号 38B2X10003000003 (注3) 次世代医療基盤法:正式名称「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報及び仮名加工医療情報に関する法律」。診療・身体情報を含む患者の個人情報を、個人が特定できないまで加工したうえで新薬開発や研究・治験等への二次利用を可能とする、医療データの利活用を推進するため制定された法律 (注4) ビジティング環境:次世代医療基盤法において、利用者が必要なデータへアクセスし利用するために、クラウド上に構築される安全な環境のこと (2)財政状態 (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   増減額 資産合計   6,684,103   6,807,858   123,754 負債合計   1,076,912   1,340,763   263,850 純資産合計   5,607,191   5,467,095   △140,096 (資産) 当連結会計年度末における資産の残高は6,807,858千円となり、前連結会計年度末より123,754千円増加しました。 流動資産は、現金及び預金の減少55,504千円に対し、売掛金の増加84,859千円及び契約資産の増加158,751千円を主たる要因とし、当連結会計年度末残高3,743,671千円(前連結会計年度末比161,208千円増)となりました。 固定資産は、投資有価証券の減少97,440千円に対し、繰延税金資産の増加67,645千円を主たる要因とし、当連結会計年度末残高3,064,186千円(前連結会計年度末比37,453千円減)となりました。 (負債) 当連結会計年度末における負債の残高は1,340,763千円となり、前連結会計年度末より263,850千円増加しました。 流動負債は、未払金の増加23,077千円及び未払法人税等の増加85,800千円を主たる要因とし、当連結会計年度末残高1,026,550千円(前連結会計年度末比252,279千円増)となりました。 固定負債は、当連結会計年度末残高314,213千円(前連結会計年度末比11,571千円増)となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、5,467,095千円となり、前連結会計年度末より140,096千円減少しました。これは主に、利益剰余金の増加848,092千円に対する自己株式の取得980,494千円を主な要因とする株主資本の減少133,839千円によるものであります。 (3)キャッシュ・フローの状況 (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   増減額 営業活動によるキャッシュ・フロー   1,898,767   1,652,441   △246,326 投資活動によるキャッシュ・フロー   △2,434,993   △297,860   2,137,133 財務活動によるキャッシュ・フロー   △412,543   △1,410,085   △997,541 現金及び現金同等物の増減額   △948,769   △55,504   893,265 現金及び現金同等物の期首残高   2,563,160   1,614,390   △948,769 現金及び現金同等物の期末残高   1,614,390   1,558,886   △55,504 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、1,558,886千円(前連結会計年度末比3.4%減)となり、前連結会計年度末に比べて55,504千円減少しました。各キャッシュ・フローの状況と増減要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,652,441千円(前連結会計年度比246,326千円減)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益が1,784,035千円、売上債権の増加による減少242,924千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は297,860千円(前連結会計年度比2,137,133千円減)となりました。これは主として、無形固定資産(主に市場販売目的のソフトウエア)の取得による支出259,832千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、自己株式の取得による支出1,001,947千円、配当金の支払い408,138千円を要因として1,410,085千円となりました(前連結会計年度の配当金支払いは412,543千円)。 (4)資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 主な資金需要は、研究開発に係る人件費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 運転資金は原則として営業活動によるキャッシュ・フローにより賄われておりますが、状況に応じて直接金融並びに間接金融を利用していく方針であります。 ① 有利子負債 該当事項はありません。 ② コミットメントライン 当社は、取引銀行との間でコミットメントラインの設定はしておりません。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (6)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性・収益性については売上高経常利益率を、資本効率についてはROE(株主資本利益率)を経営の重点指標としており、これらの改善及び向上を行うことを目標としております。 当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、企業価値を最大限に高めるべく努めております。 今後も当社グループでは、「価値ある技術創造で社会を豊かにする」という企業理念のもと、経営の効率性、健全性及び透明性を確保し、事業資本の最大化及び株主の皆様や顧客をはじめ社会から高い信頼と評価を得る会社の実現を目指してまいります。 (7)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 医療ビジネス   1,516,784   99.4 公共ビジネス   125,623   136.6 ヘルステックビジネス   135,974   84.7 合計   1,778,382   100.0 (注)金額は当期総製造費用によるものであります。 ② 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 医療ビジネス   4,331,562   134.6   1,715,779   137.5 公共ビジネス   193,382   70.3   71,151   42.4 ヘルステックビジネス   63,295   113.3   11,818   100.0 合計   4,588,241   129.3   1,798,749   126.0 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 医療ビジネス   5,691,403   103.6 公共ビジネス   355,184   122.7 ヘルステックビジネス   63,353   111.4 合計   6,109,941   104.6

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出典

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