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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

サイバートラスト

4498 · Growth · 情報・通信業

電子認証とオープンソース技術で「デジタルトラスト」を支える専門企業。PKI技術による本人確認や電子署名、Linux OSの提供でデジタル社会の信頼基盤を構築。

概要

サイバートラストは、公開鍵基盤(PKI)を中核とした電子認証・セキュリティサービスと、Linux/OSSを基盤とするプラットフォームサービスを提供する情報セキュリティ企業である。2000年にミラクル・リナックスとして創業し、2017年に旧サイバートラストを吸収合併して現商号に変更。2021年3月期の売上高65億円から2026年3月期には84億円に成長し、営業利益率19.7%と高収益を維持。東京証券取引所グロース市場に上場している。

デジタルトラスト事業の二本柱

当社グループは「デジタルトラスト事業」の単一セグメントで、大きく分けて「トラストサービス」と「プラットフォームサービス」の二つのサービス区分がある。トラストサービスは、PKI技術を用いた電子認証、電子署名、デバイス証明書、SSL/TLSサーバー証明書などを提供し、デジタル社会での本人確認や文書の真正性を担保する。プラットフォームサービスは、Linux OS「MIRACLE LINUX」やCentOS/AlmaLinuxのサポート、組込み向けOS「EMLinux」、システム監視ツールなどを含み、オープンソースソフトウェアを活用したITインフラの安定運用を支援する。両サービスともライセンス、プロフェッショナルサービス、リカーリングサービスの三つの取引形態を持つ。

リカーリング収益を軸とする安定した収益構造

当社はリカーリング型ビジネスを重視しており、継続的な契約に基づく収益が全体の売上を支える。2026年3月期の売上高83.6億円に対し営業利益16.49億円、営業利益率19.7%と高水準を維持している。EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費+資産除去債務関連費用)も重要な経営指標として位置づけられている。一方で、人員増加による人件費や認証センター増強などの設備投資が費用面での課題となっている。自己資本比率は69.5%と財務基盤は堅調で、内部留保を成長領域への投資に充てる方針である。

金融・重要インフラからIoTまで広がる顧客基盤

トラストサービスでは、犯収法に基づく本人確認をオンラインで完結する「iTrust本人確認サービス」が金融機関向けに拡大しており、eKYCサービスの利用増が売上を牽引している。また、電子契約の普及に伴う「iTrust電子署名用証明書」や長期署名の需要も伸びている。プラットフォームサービスでは、大手事業者や金融機関向けのLinuxサポート案件が堅調で、自動車や産業機器など組込み機器メーカーからの受託開発が好調である。特に子会社リネオソリューションズはIoT機器向けの高速起動製品「LINEOWarp!!」で100種以上の製品に採用実績を持つ。

子会社と協業で構成されるグループ体制

当連結会計年度末(2026年3月期)時点で、当社のほかに連結子会社2社と持分法適用関連会社1社でグループを構成する。連結子会社のリネオソリューションズは組込み/IoT向けの受託開発と高速起動技術を提供し、2020年5月に完全子会社化された。また、2019年にはセコムトラストシステムズとサーバー証明書事業で業務提携を開始し、販売チャネルを拡大している。2025年4月には本社を東京都港区赤坂のアーク森ビルに移転し、同時に事業セグメント名称を「トラストサービス」から「デジタルトラスト事業」に変更した。

業界の中での役割はデジタルトラストサービス企業。電子認証局として身元確認・電子署名・SSL証明書を提供し、Linux OSでインフラを支える。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
84億円
営業利益
16億円
営業利益率
19.0%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/3
事業売上構成比利益利益率
認証・セキュリティ39億円60.9%
Linux/OSS14億円21.9%
IoT11億円17.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子認証主力

PKI技術を活用し、本人確認サービス、電子署名用証明書、リモート署名、eシールなど包括的な電子認証サービス「iTrust」を提供。犯収法対応の本人確認や電子契約での真正性保証を実現。

主な製品・サービス6
iTrust本人確認サービス
犯罪収益移転防止法に対応したオンライン本人確認クラウドサービス。主務大臣認定を取得。
iTrust電子署名用証明書
電子契約のための高信頼な電子署名証明書。
iTrust eシール用証明書
法人が発行する電子文書の正当性を証明する組織向け証明書。
iTrustリモート署名サービス
長期署名に対応したクラウド署名サービス。JIPDECトラステッド・サービス登録。
サイバートラスト デバイスID
デバイス証明書を使い、許可されたPCやスマートフォンのみ社内ネットワークへのアクセスを許可するサービス。
iTrust SSL/TLS サーバー証明書
Webサイト運営組織の実在性を証明するEV/OV証明書。

02エンタープライズITインフラ準主力

企業向けLinux OS「MIRACLE LINUX」を提供し、長期サポートやセキュリティ対応を提供。CentOS延長サポートやAlmaLinuxサポートも提供し、基幹系サーバーの安定運用を支援。

主な製品・サービス1
MIRACLE LINUX
企業向けLinux OS。10年長期サポートを提供し、安定運用やカスタマイズに対応。

03IoT・組込み機器準主力

IoT機器向け組込みLinux OS「EMLinux」を提供。リアルタイム性や起動高速化などの課題を解決し、セキュリティソリューションも内蔵。CIPなどの長期サポートコミュニティと連携し、出荷後も安心して使える環境を提供。

主な製品・サービス2
EMLinux
IoT・組込み機器向けLinux OS。リアルタイム性、起動高速化、省リソースを実現し、セキュリティ対策も含む。
LINEOWarp!!
IoT機器向け高速起動製品。LinuxやAndroidの起動を1秒から数秒に短縮し、100種以上の製品で採用実績。

製品と技術

iTrust電子認証サービスの全容

当社のトラストサービスの中核が「iTrust」ブランドの電子認証サービス群である。iTrust本人確認サービスは犯収法に対応したオンライン本人確認を実現するクラウドサービスで、金融機関向けに特に拡大している。iTrust電子署名用証明書は電子契約での署名に用いられ、eシール用証明書は組織が発行する電子文書の真正性を証明する。さらに長期の真正性を保証するiTrustリモート署名サービスは日本情報経済社会推進協会の審査に合格し、JIPDECトラステッド・サービスに登録されている。これらのサービスは全て当社が国内に保有する電子認証局から発行される。

SSL/TLSサーバー証明書とデバイス証明書

当社はSSL/TLSサーバー証明書を「iTrust SSL/TLS サーバー証明書」として提供している(2025年6月にSureServerからブランド変更)。認証レベルはEV証明書とOV証明書の2種類で、EV証明書は厳格な組織実在性審査を経て発行され、ブラウザ上で安全なサイトであることを視覚的に示す。また、デバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」は、PCやスマートフォンのデバイス認証を加えることで多要素認証を実現し、テレワーク環境での不正アクセス対策を提供する。これらの証明書はPKI技術を基盤とし、企業のセキュリティ要件に応じて提供される。

MIRACLE LINUXとLinux長期サポート

プラットフォームサービスの主力製品は企業向けLinux OS「MIRACLE LINUX」である。サーバー用途から産業用コンピューター、アプライアンス製品への組込み用途まで対応し、国内エンジニアによる最長10年の長期サポートを提供する。また、CentOSのサポート終了後はAlmaLinuxのサポートサービスを開始し、脆弱性管理意識の高まりに対応している。さらに、国際安全基準や経済安全保障の観点から重要インフラ市場向けに無停止OS更新機能など高付加価値サービスを展開している。これらのLinuxサポートは大手事業者や金融機関からの大型案件が収益を牽引している。

組込みLinuxとIoT機器向け高速起動技術

当社の組込み向けLinux OS「EMLinux」は、リアルタイム性や高速起動、省リソースといった組込み機器の要求を満たすようチューニングされている。IoT機器の耐用年数が15年に及ぶこともあり、CIP(Civil Infrastructure Platform)などのコミュニティと連携して長期サポートを実現している。子会社リネオソリューションズの提供する「LINEOWarp!!」は、LinuxやAndroidのシステムを1秒から数秒で起動する高速起動製品で、自動車や産業機器など100種以上の製品に採用されている。また、デバイス証明書と組込みLinuxを組み合わせたIoTセキュリティソリューション「EM+PLS」も提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

電子認証で国内首位級、高利益率で成長中

サイバートラストは電子認証・セキュリティ分野で国内有数のプレイヤーである。同業のソラコムはIoTプラットフォーム、ハッチ・ワークはシステム開発と、事業内容が異なるが、セキュリティ関連では競合となる。売上高は65億円から84億円へと増加し、営業利益率は19%前後と高水準を維持。電子証明書や認証サービスはクラウド化やDX推進で需要が拡大しており、顧客企業のセキュリティ投資が追い風。ただし、市場は競争が激しく、技術革新への対応が求められる。国内シェアは上位だが、海外展開は限定的。

強み

  • 営業利益率19%と高く、安定した収益構造を持ち、投資余力がある。
  • DXやクラウド移行で電子認証の需要が急増し、成長市場に立つ。
  • 長年の認証技術で培った信頼性が、大手企業との取引に繋がる。
  • 金融や官公庁など高いセキュリティ要求を持つ顧客を多数抱える。

課題

  • 新興セキュリティ企業や海外大手の参入で価格競争が激しくなる可能性。
  • 国内中心のビジネスで、海外市場の開拓が進んでおらず成長余地が限定的。
  • 量子コンピュータなどの新技術に対応した認証方式の開発が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がサイバートラスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1431Aユーソナー223億円20.3倍
23649ファインデックス219億円17.8倍
34783NCD218億円11.5倍
49651日本プロセス216億円17.3倍
55589オートサーバー213億円13.8倍
64498サイバートラスト212億円21.1倍
73791IGポート212億円31.5倍
82477手間いらず211億円16.9倍
94393バンク・オブ・イノベーション211億円12.3倍
103835eBASE207億円19.1倍
113968セグエグループ205億円10.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

Linuxディストリビューション開発会社として創業

2000年6月、東京都港区にミラクル・リナックス株式会社として設立された。日本オラクルと日本電気を主要株主とし、資本金2億2千万円で企業向け国産Linuxディストリビューションの開発を目的とした。同年10月には「MIRACLE LINUX v1.0」をリリースし、サーバーOS事業を本格化させた。2007年12月には中国のRed Flag社、韓国のHancom社と共同出資でAsianux Corporationを設立し、アジア圏向けエンタープライズLinuxの開発とAsianuxブランドの強化を図った。この時期、オープンソースソフトウェアの商用化とサポート事業が収益の基盤となった。

ソフトバンク子会社化と事業多角化

2014年7月、ソフトバンク・テクノロジー(現ソフトバンク)が当社株式を取得し、連結子会社となった。これを機に事業領域を拡大し、2008年にはZabbix事業に参入してサーバー監視サービスを開始、2009年には組込みOS事業に参入して「Embedded MIRACLE」をリリース、2010年にはデジタルサイネージ製品の出荷を開始した。2015年には本社を新宿区に移転し、同年10月には島根県松江市に開発・サポート拠点「松江ラボ」を開設した。この間、Linux関連の技術を基盤に周辺サービスへの展開を進めた。

サイバートラストへの商号変更と合併

2017年10月、当社は旧サイバートラスト株式会社を吸収合併し、商号をサイバートラスト株式会社に変更した。旧サイバートラストは公開鍵基盤(PKI)技術を核とする認証・セキュリティ企業であり、この合併により当社はLinux/OSS事業に加えて電子認証事業を獲得した。これが現在のデジタルトラスト事業の基盤となった。同年にはソフトバンク・テクノロジーと共同でIoT機器開発のエコシステム支援ソリューションも開始し、事業領域をIoT分野へ拡大した。2018年8月には本社を港区六本木に移転している。

上場と市場区分の変遷

2021年4月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。上場後の成長戦略として、2020年にリネオホールディングスを完全子会社化し、組込みLinux事業を強化した。2022年4月の東証市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場に移行した。上場後も売上高は拡大を続け、2021年3月期の49億円から2026年3月期には84億円に達した。営業利益率も19%台と高収益を維持しており、上場企業としての財務規律と成長性を示している。

IoT向け証明書とAlmaLinuxへの注力

2020年代に入り、IoT機器の長期サポート需要とセキュリティ規制の強化に対応するため、デバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」や組込みLinux長期サポート「EM+PLS」を本格展開した。また、CentOSのサポート終了を受けてAlmaLinuxのサポートサービスを開始し、国際安全基準に対応した高付加価値サポートを重要インフラ市場に提供している。2024年にはカナダのベンチャー企業Insignary Inc.へ出資し、ソフトウェアサプライチェーンセキュリティの分野にも投資を行った。

2025年の本社移転とセグメント名称変更

2025年4月、本社を東京都港区赤坂のアーク森ビルに移転した。同時に事業セグメントの名称を「トラストサービス事業」から「デジタルトラスト事業」に変更し、サービスの区分名称も「認証・セキュリティ」から「トラスト」に改めた。これはPKIを用いたサービスが「トラストサービス」として一般化したことに対応し、プラットフォームサービスを含む全体像を明確にするためである。また、第2認証センターの増強などサービス提供能力の強化に投資を続け、累計1.5億件を超えるiTrustのトランザクションを支えるインフラを整備した。

年表20件を開く

2000年代

  • 2000年6月東京都港区にミラクル・リナックス㈱を資本金2億2千万円にて設立 日本オラクル㈱、日本電気㈱を主要株主とし、企業向け国産Linuxディストリビューション開発会社としてサーバーOS事業を中心としたサービス提供を開始
  • 2000年10月MIRACLE LINUX v1.0を製品リリース
  • 2007年12月創業アジア圏のニーズに応えるエンタープライズ向けLinuxディストリビューションを開発することやAsianuxブランドを強化することを目的として、Asianux Corporationを中国Red Flag社及び韓国Hancom社と共同出資で設立
  • 2008年8月Zabbix事業に参入し、サーバー監視サービスを提供開始
  • 2009年2月Embedded MIRACLEをリリースし、組込みOS事業に参入

2010年代

  • 2010年6月デジタルサイネージ製品の出荷の開始
  • 2014年7月ソフトバンク・テクノロジー㈱(現ソフトバンク㈱)が当社株式を取得し、同社の連結子会社となる
  • 2015年5月本社を東京都新宿区に移転
  • 2015年10月島根県松江市に開発・サポート拠点として松江ラボを開設
  • 2017年3月IoT機器開発のエコシステムを包括的に支援するソリューションをソフトバンク・テクノロジー㈱(現ソフトバンク㈱)、旧サイバートラスト㈱と共同で開始
  • 2017年10月M&A旧サイバートラスト㈱を吸収合併し、商号をサイバートラスト㈱に変更
  • 2018年8月本社を東京都港区(六本木)に移転
  • 2019年7月LinuxOSの組込開発を行うリネオソリューションズ㈱との事業提携を目的とし、リネオホールディングス㈱の株式の一部を取得し、リネオホールディングス㈱を持分法適用関連会社化
  • 2019年9月セコムトラストシステムズ㈱とサーバー証明書事業に関する業務提携開始
  • 2019年10月継続的な開発が可能なIoT開発環境を実現し、IoT製品の長期利用を支援するサービス「EM+PLS」を提供開始

2020年代

  • 2020年5月M&ALinuxOSの組込開発を行うリネオソリューションズ㈱との事業提携の強化を目的とし、リネオホールディングス㈱の株式全てを取得し、リネオホールディングス㈱及びリネオソリューションズ㈱を完全子会社化
  • 2021年4月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2022年2月連結子会社リネオホールディングス㈱を清算結了
  • 2022年4月東京証券取引所の株式市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2025年4月本社を東京都港区(赤坂)に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    人的資本投資と組織最適化

    リーダーシップ研修や資格取得支援、新報酬制度による「挑戦に報いる運用」、多様な人材が活躍する風土醸成とエンゲージメント施策を実施。ウェルビーイングな職場環境を構築し優秀な人材を獲得・維持する。経営環境変化に俊敏に対応するため組織体制を柔軟に最適化する。

  2. 02

    事業領域拡大と成長投資

    トラストサービス「iTrust」は法規制やeシール制度に対応して利用拡大を推進。プラットフォームサービスではAlmaLinuxを仮想化基盤まで拡大し長期サポートを提供。既存事業に加え、「AI・半導体」「デジタル・サイバーセキュリティ」「量子」の3分野への資本提携やM&Aによる投資を行う。

  3. 03

    グローバル展開の推進

    海外パートナーとの連携構築を進め、AlmaLinuxコミュニティやOpenSSFなどのグローバルコミュニティに参画。SBOM対応OSの提供などサービス強化につながる活動に取り組む。

  4. 04

    サービス提供能力の強化

    電子認証センターの設備増強や運用体制拡充で需要拡大に対応。耐量子計算機暗号やC2PA技術の研究開発を推進し、専門人材育成・ノウハウ伝承により技術変化に適応できる体制を強化する。

  5. 05

    コーポレートガバナンスの強化

    内部管理体制の整備と透明性・公正性の向上を進める。株主との建設的コミュニケーションを通じて意見を経営に反映。サステナビリティ課題(DX推進、オープンイノベーション、省資源、レジリエント組織)に事業と一体で取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で286人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は738万円で、5期前と比べて+8.0%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は10.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月68340.78.1256
2022年3月70541.18.4262
2023年3月72240.58.9270
2024年3月72140.79.1275
2025年3月73040.99.9277505
2026年3月73841.010.4286559

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
札幌オフィス — 札幌市北区1,224百万円
デジタル トラスト事業
本社 — 東京都港区638百万円
デジタル トラスト事業
松江オフィス — 島根県松江市111百万円
デジタル トラスト事業
三鷹DC — 東京都三鷹市28百万円
デジタル トラスト事業
本社 — 長野県塩尻市23百万円
デジタル トラスト事業
主な関係会社
  • 国内
    SBテクノロジー㈱(注)1
    東京都新宿区 · その他の関係会社
    議決権56.5%
  • 国内
    ソフトバンクグループ㈱(注)2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権56.5%
  • 国内
    ソフトバンクグループジャパン㈱
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権56.5%
  • 国内
    ソフトバンク㈱(注)2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権56.5%
  • 国内
    リネオソリューションズ㈱(注)3
    長野県塩尻市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Cybersecure Tech Inc.
    アメリカ合衆国ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本RA㈱
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権19.6%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    商業登記電子認証ポータルシステム及びリモート署名システムの機器構築・運用・保守業務の請負 一式
    法務省 · 2025-04-08
    12.8億円
  • 調達
    商業登記電子認証ポータルシステム及びリモート署名システムの開発業務の請負 一式
    法務省 · 2025-04-08
    1.8億円
  • 調達
    商業登記電子認証ポータルシステム及びリモート署名システムの基本設計・詳細設計業務の請負 一式
    法務省 · 2024-11-08
    8,200万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は84億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.5%、利益が+14.3%。

売上高
+13.5%
84億円
営業利益
+14.3%
16億円
純利益
+0.0%
10億円
営業利益率
19.0%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高93億円84億円
営業利益19億円16億円
純利益12億円10億円
1株あたり配当¥14¥14

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は21億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+50.0%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q183
2024年1Q14214.31
2024年2Q16212.52
2024年3Q16318.82
2024年4Q190
2025年2Q33515.24
2025年4Q41922.06
2026年2Q39717.94
2026年4Q45920.06
2027年1Q21419.03

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は11億円から84億円へ7.6倍に増えた。直近期の営業利益率は19.0%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
旧サイバートラスト㈱を吸収合併し、商号をサイバートラスト㈱に変更
2017年3月1121
2018年3月2643
2019年3月4242
LinuxOSの組込開発を行うリネオソリューションズ㈱との事業提携の強化を目的とし、リネオホールディングス㈱の株式全てを取得し、リネオホールディングス㈱及びリネオソリューションズ㈱を完全子会社化
2020年3月4454
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2021年3月4974
2022年3月5795
2023年3月62117
2024年3月65115
2025年3月74141418.910
2026年3月84161719.010

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高84億円のうち、営業利益として残るのは16億円19.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の11.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.6%45億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.4%23億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.0%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
46.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+10.7pt
19.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.3pt
11.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.0pt
14.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
21.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は54億円で、売上の7.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月5−53018
2020年3月8−70119
2021年3月11−110019
2022年3月16−551136
2023年3月12−40843
2024年3月12−6−1649
2025年3月20−9−41156
2026年3月16−15−2154

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は107億円。このうち返さなくてよい自己資本が74億円で、自己資本比率は69.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月137655.4
2018年3月38261268.2
2019年3月44311370.3
2020年3月49341570.2
2021年3月59392065.9
2022年3月72492367.5
2023年3月79562371.5
2024年3月84602471.6
2025年3月96663068.7
2026年3月107743369.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
54億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
48億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中115位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中508位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,277で、1年前と比べて-6.9%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥1,277-4.6%1ヶ月+4.5%1年-6.9%時価総額212億円
過去52週の値幅
安値¥1,033高値¥1,597.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.1倍
PER (会社予想)16.9倍
PBR2.79倍
配当利回り1.10%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+6.2%と上昇。25日線を+7.5%上回る水準で推移し、6月末の安値1045円から1229円まで急伸した。7月7日は1229→1218円と小反落。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは20.92倍と業界平均の30.09倍を下回り、予想PERも16.7倍と更に割安感がある。PBRは2.76倍で業界平均の3.53倍より低い。ROEは14.1%と良好で、配当利回りは1.11%と低いが、増収増益傾向で成長性が期待できる。割安でありながら収益力も高く、バランスの取れた評価だが、配当利回りの低さがやや懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.1倍47.9倍
PER (予想)16.9倍
PBR2.79倍2.96倍
ROE14.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

サイバーセキュリティ需要の高まりで売上は増加するが、PER約21倍と市場期待が高い。強気派は安定成長と高い利益率を評価し、弱気派は成長鈍化や競争激化による利益率低下を懸念。

プラスに働く材料7
  • 高利益率

    2026/3期の営業利益率は19.05%と非常に高い

  • 売上成長

    2026/3期売上は84億円と前期比13.5%増の見込み

  • 需要増

    サイバー攻撃の増加でセキュリティ需要は拡大基調

  • 2026/3期は売上高84億円、営業利益16億円と最高益決算発表後影響

    売上高は65→74→84億円、営業利益は14→16億円。増収増益基調が続けば予想PER16.7倍の割安感

  • 営業利益率19.05%、高付加価値ビジネスの利益体質通年影響

    売上高84億円に対して営業利益16億円。利益率1%改善で約0.84億円の営業利益増となる

  • 予想PER16.7倍と実績20.92倍から低下余地決算発表後影響

    現在PER20.92倍が業績進捗で16.7倍まで低下。EPS成長が見えれば投資家の見直し買い

  • ROE14.1%を維持しつつ配当還元も継続次回株主総会影響

    ROE14.1%・配当利回り1.11%。増配や自社株買いの実施があれば需給が改善する

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化

    売上成長率は前期比14%から13.5%へやや減速

  • 競争激化

    セキュリティ市場に新規参入が増え、価格競争の可能性

  • 株価調整

    1年間で株価は11%下落し、高バリュエーション修正

  • 純利益10億円で横ばい、最終利益の伸び悩み2026年Q2影響

    2025/3期純利益10億円→2026/3期10億円。営業利益16億円でもEPSが伸びないと株価調整

  • 売上高成長率13%台と減速、成長プレミアム消える通年影響

    売上高は65→74→84億円で成長率は13.8%→13.5%。加速材料がなく高PER修正が進む

  • 営業利益の増加額2億円、コスト増で利益率改善鈍い通年影響

    営業利益14→16億円の増加は2億円。売上高10億円増でも利益率19.05%では寄与は限定的

  • 株価1年で11.5%下落、モメンタム悪化の継続継続影響

    年間リターン-11.48%。外国人保有5.9%で需給が細く、戻り売りが出やすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長持続性を確認するため
営業利益率
高収益構造が維持できるか見るため
電子証明書発行数
基盤事業の需要動向を測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり14で、前期から+4.3%いまの株価に対する利回りは1.10%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥14
1株あたり
配当利回り
1.10%
いまの株価に対して
配当性向
22.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月920.5
2024年3月90.029.7
2025年3月1231.421.1
2026年3月124.322.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥14

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,198人。区分でいちばん多いのは事業法人66.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.3%を占め、残る32.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人99.978.872.271.469.766.3
個人・その他0.114.618.418.819.124.2
外国法人2.92.55.36.35.8
証券会社1.65.82.31.82.6
金融機関2.11.02.13.01.1
自己株式0.00.01.60.5
外国人個人0.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01SBテクノロジー株式会社56.14
02株式会社オービックビジネスコンサルタント5.39
03五味大輔1.87
04セコム株式会社1.54
05大日本印刷株式会社1.54
06THE BANK OF NEW YORK 133595 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.44
07黒田典宏1.25
08株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.01
09株式会社大塚商会0.77
10サイバートラスト従業員持株会0.77

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−100%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは14.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月17,97388,67922.6
2018年3月20,992148,00510.3
2019年3月294237.3
2020年3月4847110.7
2021年3月5652611.2
2022年3月3330512.228.2
2023年3月4535013.817.420.5
2024年3月323728.928.329.7
2025年3月6040815.419.421.1
2026年3月6145514.118.522.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額292百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
眞柄泰利代表取締役会長6822,500
北村裕司代表取締役社長 執行役員兼CEO5524,300
清水哲也取締役 常務執行役員 兼 CFO5512,800
香山春明取締役62
広瀬容子社外取締役605,000
田島弓子社外取締役59
石田佳久社外取締役66
飯野幹子常勤監査役56
松本隆監査役51
田中芳夫社外監査役77
田村光義取締役 トラストサービス事業本部 執行役員本部長 兼 CIO44500
渡辺真生取締役60
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
西本逸郎社外取締役67
黒住哲理社外監査役51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
その他役員875341012015
取締役(社内)664341010918
社外取締役526265
社外取締役315155
監査役211116
社外監査役211116

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,825字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の子会社及び関連会社)は、当連結会計年度末現在、当社と連結子会社2社及び持分法適用関連会社1社で構成されており、「デジタルトラスト事業」を主たる業務としております。 デジタルトラストとは、さまざまなモノがインターネットに繋がりあらゆるプロセスがデジタル化される社会において、「ヒト」「モノ」「コト」の正当性・完全性・真正性などを証明しデジタル社会の信頼を支えるサービスです。 2025年4月より、事業セグメントの名称を「トラストサービス事業」から、より広範なデジタル社会での信頼の基盤を意味する「デジタルトラスト事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。 トラストサービスという名称は、近年、PKI(公開鍵基盤)を用いたサービスを指す用語として認識されるようになってきているため、「プラットフォームサービス」を含む当社グループの事業全体を表現する名称(事業セグメントの名称)に見直しました。これに伴い、2025年4月より、従来の「認証・セキュリティ」から「トラスト」にサービス区分の名称を変更しております。 「デジタルトラスト事業」を構成する主要なサービスの内容は、下記のとおりであります。 セグメント   サービス区分   主なサービスの内容 報告 セグメント   デジタルトラスト事業   トラスト (旧 認証・ セキュリティ)   公開鍵基盤(PKI)技術(*1)によって以下を実現 ●本人確認サービス、電子署名(*2)用証明書、リモート署名サービスにより、本人が実在し同一であることや電子文書が改ざんされていないこと、署名が真正に成立していることを証明 ●デバイス証明書管理サービスにより、信頼できるデバイスであることを証明 ●EV SSL/TLS証明書(*3)(*4)により、Webサイトの運営組織が実在することを証明 プラットフォーム (旧 Linux/OSS 及び旧 IoT) (*5)(*6)(*8)   ベンダーフリーでオープンスタンダードな技術と長期サポートにより以下を実現 ●LinuxOSに代表されるオープンソースを活用したエンタープライズ向けサービスでは、OS(*7)からシステム監視、システムバックアップ等の製品を提供し、ITインフラが正しく動作することを支援 組込みLinuxと電子認証の技術を融合し以下を実現 ●IoT機器の脆弱性の低減や脅威への対策、更新ソフトウエアを安全に配信できる仕組みなど、IoT機器のライフサイクルを通して、安心・安全に利用できる仕組みを提供 ●組込み向けのOSS技術についても、システムが安定して正しく動作することを支援 それぞれのサービスには3つの取引形態があります。 ・ライセンス 主に自社の製品(Linux/OSS製品など)を提供 ・プロフェッショナルサービス 製品のカスタマイズや導入支援、セキュリティコンサルティングなどを提供 ・リカーリングサービス(継続的な契約数を増加させていくことで収益の向上が見込まれるもの) 電子認証サービスや自社製品のサポートサービスなどを提供 <デジタルトラスト事業の特長> (1) トラストサービス(旧 認証・セキュリティサービス) ①電子認証サービス 当社グループは、世の中の大きな流れであるデジタルトランスフォーメーションの中でもビジネスプロセスのデジタル化において特に重要となる本人確認のデジタル完結ならびに、契約の電子化を含む電子文書の真正性確保を実現するための電子署名、eシール(*10)、タイムスタンプ(*11)などを含む包括的な電子認証サービス「iTrust」を提供しております。 「iTrust」は、犯収法(*12)などで求められる本人確認をデジタル完結する「iTrust本人確認サービス」、電子契約(*13)などでの電子署名で用いる「iTrust電子署名用証明書」、証書等の組織が発行する電子文書の発行元である組織の実在性や正当性を証明する「iTrust eシール用証明書」、契約や書面の電子化で求められる真正性を保証する「iTrustリモート署名サービス」から構成されております。 サービス   内容 iTrust本人確認サービス   主務大臣認定を取得し、犯収法に対応したオンラインでの本人確認や現況確認を実現するクラウドサービスです。 iTrust電子署名用証明書   書面の電子化や電子契約のための信頼性の高い電子署名用証明書です。 iTrust eシール用証明書   証書等の組織が発行する電子文書の発行元を証明し、なりすましや改ざんを抑止する組織向けの電子証明書です。 iTrustリモート署名サービス   書面の電子化や電子契約で求められる長期にわたる真正性を保証する長期署名に対応したクラウドサービスです。日本情報経済社会推進協会の審査に合格し、JIPDECトラステッド・サービスに登録されております。 ②デバイス証明書管理サービス 当社グループが提供しているデバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」は、デバイス証明書を使い、あらかじめシステム担当者が許可したPCやスマートフォンなどのデバイスだけを社内ネットワークにアクセスできるようにするサービスです。 昨今のワークスタイル変革に伴って、スマートデバイスやクラウドを利用するテレワークが一般化し、いつでもどこからでも情報資産にアクセスでき業務を遂行できる環境が必須の要件になっています。同時に、リモートアクセス環境の安全を担保して業務データの情報流出を防ぎ不正アクセスから守るためのセキュリティ対策は、企業のシステム担当者にとっての重要な課題になっています。当社グループでは、「ユーザー認証」に「デバイス認証」を加えることで、強固な多要素認証環境を作り上げ、また、システム担当者が遠隔から管理、運用できるサービスにより、管理の負担や人的コストの削減を可能にします。 ③パブリック証明書サービス 当社グループは、電子認証局(*9)を国内に持つ電子認証事業者として、SSL/TLS証明書「iTrust SSL/TLS サーバー証明書」(2025年6月にSureServerからブランド名を変更)を提供しております。当社グループが提供する「iTrust SSL/TLS サーバー証明書」はSSL/TLS証明書として3種の認証レベルが存在するうち、EV証明書とOV証明書を提供しております。EV証明書は、審査レベルが最も高く、ドメインの所有組織確認と対象組織の実在性審査を実施するEV証明書で、ブラウザ上で安全なWebサイトであることを視覚的に確認可能にします。 (2) プラットフォームサービス(旧 Linux/OSSサービス) ①サーバー向けOS 当社グループは、Linux OS「MIRACLE LINUX」を、企業向けLinuxサーバー用途に加え、産業用コンピューター(*14)、各種アプライアンス製品(*15)など特定業務用機器への組込み用途で提供しております。Linux OS「MIRACLE LINUX」というソフトウエアの提供に加え、国内のエンジニアによる10年にわたる長期サポートも提供しており、基幹サーバーに求められる安定運用や、特定業務用機器への組込みに必須となる柔軟なカスタマイズまで対応しております。 また脆弱性管理の意識の高まる中、企業向けLinuxサーバーに利用される各種LinuxOSに対するサポートニーズが高まっております。 当社は、米国Cloud Linux Software, Inc.(旧CloudLinux社)と提携しCentOS等LinuxOSの延長サポートや国際標準OSのAlmaLinuxのサポートサービス等を提供しております。 また当社は国際安全基準・法規制のもとミッションクリティカルな環境での長期間の運用が求められる重要インフラ分野向けに高品質長期サポート、セキュリティ対応、無停止でのOS更新機能などを国内ワンストップで提供する高付加価値有償サービスとしてハードウェア、仮想化環境のベンダーと連携し展開を進めております。 なお、各OSSの分野ではコミュニティ(*16)と呼ばれる、世界中に散在している利用者、開発者、企業などからなる組織によって、メンバー間でソースコードを共有し、共同開発や関連情報の発信、勉強会開催などを非営利目的で運営しております。当社グループが主に参加しているLinuxなどのOSSは、大手企業が積極的にコミュニティ活動に参加し、相互に協力しております。また、OSSはソースコードが広く公開されているため、いかなる企業・団体や個人も当社グループと類似の開発を行うことが可能である点がOSSの特徴であります。当社グループは、企業としてカーネル(*17)レベルの技術に精通したエンジニアによりOSSをパッケージ化してライセンス提供すること、迅速なサポートサービスを提供すること、さらに、製品導入時に導入支援及びカスタマイズなどが必要なお客様とは密にコミュニケーションをとりながらコンサルティングサービスを提供すること、これらが当社グループの優位性につながっております。 ②エッジ(IoT・組込み機器)向けOS IoTなどの組込み機器向けのLinux OS「EMLinux」を提供しております。かつて組込みOSの主流であったリアルタイムOS(RTOS)(*18)と比較して組込みLinuxの不利な点とされていた、リアルタイム性、起動の高速化、省リソース(*19)などの課題をLinuxのチューニングによって解決し、また、IoT・組込み機器の開発において今や必ず対策しなければならないデバイスレベルからのセキュリティソリューションも備えています。 IoT機器の耐用年数は15年に及ぶものもあり、PCなどに比べて長期のサポートが必要となりますが、個々のメーカーが長期サポートを提供するには莫大なコストがかかるため、関連する企業が協力して、OSSコミュニティが中心となり、CIP(Civil Infrastructure Platform)(*20)などで長期サポートの実現に取り組み、ユーザーが安心安全に利用できるよう支援しております。 当社グループは、カーネルレベルの技術に精通した技術力を持つエンジニアを擁し、CIPなどのコミュニティと共同歩調をとることで、IoT・組込み機器には必須の長期サポートを実現します。組込みLinux OS「EMLinux」によって、お客様が組込みアプリケーションの開発に注力し、開発期間を短縮し開発コストを削減するとともにIoT機器の出荷後も長期にわたって安心・安全に使い続けることを可能にします。 ③LINEOWarp!! 当社グループ会社のリネオソリューションズ社によりIoT機器向けの高速起動製品を提供しております。組込み機器では自動車やスマート家電製品などバッテリーを使用している製品や、業務用コピー機など省エネの観点で待機電力の極小化を求められる製品が多く、電源投入時、あるいは待機状態からシステムが正常起動するまでの起動時間の短縮が課題になっています。「LINEOWarp!!」により、LinuxやAndroid OSで構成されているシステムを最短、1秒から数秒の高速での起動を実現します。コンシューマ機器や車載機器、産業機器などすでに、100種を超える製品での採用実績があります。 (*1)公開鍵基盤(PKI)技術 Public Key Infrastructureの略で、公開鍵と秘密鍵の2つの鍵を使用したデータ暗号化技術、及び電子証明書と組み合せて、認証や電子署名を行う技術の総称。 (*2)電子署名 電磁的に記録された情報について、作成者の意思に基づいて作成されたこと、その内容が改ざんされていないことを証明する仕組み。書面へのサインや押印に相当する電子的措置。 (*3)SSL/TLS証明書 Webサーバーを運営する組織の実在性を証明するもので、フィッシング詐欺等の対策となる証明書。また、通信の暗号化により盗聴や改ざんを防ぐ効果もあり、インターネットの利用者が安心してWebを利用できるようになる。“SSLサーバー証明書”や“サーバー証明書”とも呼ばれる。 (*4)EV証明書 EVとはExtended Validationの略称で、最も信頼性の高いSSL/TLS証明書。厳格な審査により、組織の実在性が確認される。 (*5)Linux 無償でソースコードが公開され、誰もが利用・複製・改変・再配できるオペレーティングシステム。必要な機能を選択して再構築できることから、サーバーや組込みシステムとして電化製品などの幅広い用途に利用されている。 (*6)OSS(オープンソースソフトウエア) ソフトウエアの設計図にあたるソースコードが無償で公開されており、誰でも使用及び改良や再配布ができるソフトウエア。 (*7)OS オペレーティングシステムの略称。コンピューターのシステム全体を管理し、種々のアプリケーションソフトに共通する利用環境を提供する基本的なプログラム。 (*8)IoT Internet of Thingsの頭文字で、「モノのインターネット」とも呼ばれる。日常で利用されているさまざまな機器(モノ)がネットワーク上で相互接続し、それらの機器に搭載された内蔵センサーからデータを収集し、そのデータがさまざまなサービスに活用されること。 (*9)電子認証局 規程に基づいて電子証明書の発行や失効などを行う第三者機関。登録局(審査を実施)と発行局(発行や失効などを実施)により構成される。 (*10)eシール 電子データや文書の起源とその完全性を証明する仕組み。eシールは、法人が発行した文書を認証できる他、ソフトウエアコードなどの法人のデジタル資産の認証にも利用できる。 (*11)タイムスタンプ ある時刻にその電子データが存在していたことと、それ以降改ざんされていないことを証明する仕組み。 (*12)犯収法 犯罪収益移転防止法(正式名称:「犯罪による収益の移転防止に関する法律」)。犯罪によって得られた不当な収益を洗浄する行為を防止するための法律。金融機関などの取引時に顧客が本人と一致しているかを確認する方法などを定めている。 (*13)電子契約 従来、紙で行っていた契約書の締結や管理をインターネット上で行うシステム。電子署名やタイムスタンプを付与した電子ファイルを利用して合意成立の証拠とする。 (*14)産業用コンピューター 産業業務用途に特化した性能を持つPC製品。設備の制御装置や製造現場、さまざまな産業機器への組込みなどの長時間の安定稼働を前提としたシビアな用途向けに設計されている。一般向けのパソコンと異なる特長として「耐環境性」「長期安定供給」などが求められる。 (*15)アプライアンス製品 特定の機能や用途に特化して最適化して設計・開発された専用機器。サーバー機器本体に、特定の目的に必要なソフトウエアをあらかじめインストールして、容易に導入や管理ができるよう工夫した製品。 (*16)コミュニティ オープンソースソフトウエア(OSS)の開発や改善、情報交換などを主な目的として、利用者、開発者、愛好者らによって構成され非営利目的で運営される団体。世界中に散在するメンバー間でソースコードを共有し、共同開発や関連情報の発信、勉強会の開催などを行っている。 (*17)カーネル 階層型に設計されているOSの核となる部分のプログラム。ソフトウエアとハードウエアがやり取りするための基本的な機能を処理し、コンピューターを動作させるための基幹となるサービスを提供する。 (*18)リアルタイムOS(RTOS) 一般的な汎用OSと違い、リアルタイム性を重視した、組込みシステムで多く用いられるOS。 (*19)省リソース 組込みシステムにおいて、プロセッサーの処理能力やメモリ容量などの計算リソースに対して、処理能力の低いプロセッサーを使うことや使用するメモリ量を少なくすることなどが求められること。 (*20)CIP(Civil Infrastructure Platform) 社会インフラシステム向けに、プラットフォームとしてLinuxやオープンソースの実装を進めていくことを目指すプロジェクト。The Linux Foundationが運営する。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題5,043字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営基本方針 当社グループは、「信頼とともに」という経営理念の下、「安心・安全なデジタル社会の実現」をパーパス(社会における存在意義)に掲げ、デジタル社会における全てのヒト・モノ・コトに信頼を提供します。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、(i)事業進捗及び収益性を計る指標として「売上高」及び「営業利益及び営業利益率」に加え設備投資を要する事業であることから疑似的なキャッシュ・フロー指標であるEBITDA(注)を、また(ii)リカーリング型ビジネスによる高収益率の事業を目指しているためリカーリング売上及び全体の売上に占める割合(リカーリング売上比率)を経営の重要指標と考えております。 (注)EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費+資産除去債務関連費用 (3) 経営環境、経営戦略及び対処すべき課題 DXの進展、国際安全基準・法規制の動向、経済安全保障の観点からのデジタル主権確保のニーズ、さらにはAIの進展など当社を取り巻く経営環境から、デジタル技術がこれまで以上に社会と融合するデジタル社会での信頼の基盤を提供する当社のデジタルトラスト事業は益々必要になっていくものと考えております。 このような環境を受け機会を逃さず、当社が持続的な成長を実現するために対処すべき課題として特に以下の5点を重要なテーマと捉え、積極的に推進してまいります。 ①人的資本投資と柔軟な組織 (a)リーダーシップ研修や資格取得・研修等の支援など人材育成、(b)昨年度導入した新報酬制度を通じた「挑戦に報いる運用」、(c)多様な人材が活躍し「挑戦を後押しする風土」の醸成と働き方改革の推進、(d)エンゲージメント施策を講じ組織の状態の可視化により、ウェルビーイングな職場環境を構築し優秀な人材の獲得と維持につなげるため人的資本投資を積極的に行ってまいります。 また、今後予想される経営環境の変化に、アジリティ(俊敏性)をもって適応し、あるいは環境の変化をリードしていくため、組織体制の最適化に柔軟に取り組み企業成長の実現を目指してまいります。 ②事業領域の拡大と成長領域への投資 トラストサービスでは、法規制による本人確認厳格化、法制度の整備による電子契約の利用範囲の拡大、総務省のeシール認定制度創設を受け、「iTrust」のさらなる利用拡大に向けて取り組んでまいります。 また、C2PA等の技術により、AI生成データの信頼性確保ニーズにも対応してまいります。 プラットフォームサービスでは、重要インフラ市場に対し、国際安全基準や経済安全保障の観点からの要請に応え、「AlmaLinux」の利用をサーバーから仮想化基盤まで拡大していくとともにパートナー企業と協業し、長期サポートを提供してまいります。 これらの既存の事業領域に加えて、デジタルトラスト事業の継続成長に向け資本提携やM&Aなど内部留保資金を有効活用し、当社の戦略的領域に適合する「AI・半導体」「デジタル・サイバーセキュリティ」「量子」の3分野を中心とした、既存の枠組みにとらわれない新たな成長領域への投資も行ってまいります。 ③グローバル展開 グローバル市場への展開を目指し、当社事業と補完関係にある技術を有する海外を含むパートナーとの連携構築を進めてまいります。 また「AlmaLinux」の開発コミュニティであるThe Alma Linux OS Foundationへ参画し「AlmaLinux」の開発提供体制やSBOM対応を推進する取り組みや、OpenSSFなど他のOSSグローバルコミュニティによるソフトウエアサプライチェーンのセキュリティ対策の推進に貢献し、SBOM対応OSの提供など当社サービスの強化につながる活動に引き続き取り組んでまいります。 ※OpenSSF:Open Source Security Foundationの略。Linux Foundation下で進められているオープンソースソフトウエアのセキュリティ強化を目的として活動するグローバルコミュニティ。 ④サービス提供能力の強化 「iTrust」のトランザクション数が累計1.5億件を突破するなど、当社のトラストサービスはデジタル社会のインフラとしてその重要性が急速に高まっております。この需要拡大に的確に応えるため、電子認証センターの設備増強や運用体制の拡充といったサービス提供能力の強化に取り組んでまいります。 また、本格的な量子コンピューティング時代を見据えた耐量子計算機暗号(PQC)の対応や、AI生成データの信頼性を担保するC2PA等の技術実装など、当社事業の根幹に関わる先行技術の研究開発を推進いたします。あわせて、専門人材の育成やノウハウの伝承を通じて技術の変化に柔軟に適応し、お客様に安心・安全なデジタルトラストを持続的に提供できる体制を強化してまいります。 ※C2PA:the Coalition for Content Provenance and Authenticityの略。AIによるディープフェイク等への対策技術となり得る、デジタルコンテンツの出所・来歴情報の認証標準。 ⑤コーポレートガバナンスの強化 当社は、持続的な事業成長と企業価値の向上・経営基盤の強化を図る上で、経営の透明性・公正性を高めステークホルダーのみなさまの信頼に応えることが重要であると考えております。 そのため、内部管理体制及びコーポレートガバナンスの整備を着実に進めるとともに、それを支える人材育成や戦略的投資、外部環境変化への柔軟な対応に取り組んでおります。 加えて、株主のみなさまとの積極的かつ建設的なコミュニケーションを通じて、多様なご意見を経営に反映し、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。 また、当社はサステナビリティに対する課題として以下の4つのマテリアリティに取り組んでおり事業活動と一体的に推進してまいります。 ・DXを支えるトラストサービス推進による安心・安全なデジタル社会の実現 ・オープンイノベーションによるテクノロジーの発展 ・省資源・省エネルギー化によるサステナブルな社会への貢献 ・レジリエントな組織づくりによる企業成長の実現 (4) 事業環境 当社グループの主要な製品、サービスの市場動向及び競合環境は以下のとおりとなります。 ①電子認証サービス:iTrust 「iTrust」は、マイナンバーカードによる公的個人認証等を用いたオンライン本人確認や、電子取引の信頼性を高めるための電子署名、eシール、タイムスタンプなどを含む包括的な電子認証サービスです。 マイナンバーカードに格納された電子証明書等を活用する公的個人認証サービスが主務大臣の認定を受けることを前提に民間事業者の利用が可能となっているところ、マイナンバーカードの人口に対する保有枚数率が82.7%(2026年4月末時点)と普及が進み、かつ犯収法など法改正による本人確認厳格化の流れを受け、オンライン本人確認の利用範囲が拡大することが見込まれます。また、法整備が進む中で、電子署名、eシール等の利用範囲も拡大していくことを見込んでおります。そのため、ターゲット市場として以下に強みを持つパートナー企業と提携して、電子認証サービスを提供しております。 カテゴリ    サービス対象業務 金融サービス口座開設等    銀行・証券口座開設等  保険 保険契約・控除証明書  クレジットカード申込みなど 携帯電話    新規回線契約 ニュービジネス アカウント登録等    スマート決済 新規登録  シェアサービス 新規登録  フィンテック 新規登録  仮想通貨取引所 口座開設など 電子契約、電子帳票    企業間電子契約、不動産関連契約  法人融資、住宅ローン契約  電子帳票、電子インボイスなど 自治体    行政オンライン申請など 文教    学修歴証明書など ②デバイス証明書管理サービス:サイバートラスト デバイスID デバイス認証市場で、当社グループが主要市場の再販売業者との提携を強化し、その販売実績も拡大している状況であること等と比較した競合先の販売推進の動向等から、現在の市場シェアは当社グループがほぼ独占している状態であると考えております。またデバイス認証市場規模については、以下の要因により、今後は従来以上の成長が見込めると当社グループでは予測しております。 ・企業でのクラウド型サービスの利用増加に伴い、クラウドアクセス時の認証ニーズ増加 ・セキュリティ強化を目的に、パスワードなどの“知識”と電子証明書や物理トークンなどの“所有物”、指紋などの“生体”から二つ以上の要素を必要とする多要素認証の導入増加 当社グループは、今後もテレワークの定着、クラウド利用の拡大などにより法人の保有するノートPC、スマートフォンなどの端末に対するデバイス認証市場の成長は継続するものと考えております。このような中、当社グループはデバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」の基本戦略として、ネットワーク機器ベンダーやセキュリティツールベンダー等のパートナー企業との連携を強化するとともに、ゼロトラスト・ソリューション・ベンダーとの技術協業を進め、主要市場の再販売業者に対してさらなる優位性強化を図ります。 ③SSL/TLS証明書:iTrust SSL/TLS サーバー証明書(2025年6月にSureServerからブランド名を変更) 当社グループは、国内のEV SSL/TLS証明書(以下、EV証明書)市場において枚数シェア50.0%でNo.1(Netcraft Ltd.社の「SSL Survey」2024年8月発表データをもとに算出)となっております。EV証明書を含むSSL/TLS証明書の市場規模については、株式会社富士キメラ総研「2022ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」では、堅調な市場として位置付けられております。 ④EMLinux スマートホームやコネクテッドカーにスマート家電、そしてスマート工場、スマートインフラなど、IoT化は、わたしたちの暮らしや仕事に、新しい価値や豊かさをもたらしております。その一方で、あらゆるモノがインターネットにつながる社会は、悪意のあるハッカーや犯罪組織などから、国境を越えて狙われる危険性もはらんでいます。「令和7年版情報通信白書」(総務省)によるとパソコンやスマートフォンだけでなく、家電や自動車、ビルや工場などがネットワークにつながることで世界のIoT機器数は2027年には583億台まで増加する予測となっております。 IoT機器数の増加に伴い、乗っ取りやデータの改ざん、盗聴などのサイバーセキュリティリスクが高まり、また国際的な経済活動や社会インフラのリスクが高まってきたことから、米国連邦政府が国防調達の基準としているサイバーセキュリティガイドライン SP800シリーズや、国際電気標準会議が標準化を行っている産業システム向けの制御システムセキュリティガイドラインIEC62443の対応が活発化し、欧州サイバーレジリエンス法の適用開始時期が2027年に定まるなど、国際的にIoT機器のサイバーセキュリティ対策の強化などを義務化する法規制も進んでおります。そこで産業界でも国際安全基準・法規制への適合、システムの長期安定運用のため脆弱性管理に有用なSBOMに対応したOSであるEMLinuxやその長期サポートは益々必要とされるものと考えており、重要インフラ15分野(*1)及び国際競争力を有する産業機器、自動車等を主要なターゲット市場と考えております。 (*1)重要インフラ15分野 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が公表する「重要インフラの情報セキュリティ対策に係る第4次行動計画」において重要インフラとして定めた15分野をいう。
事業等のリスク9,933字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 当社グループの事業の特長等について ①トラストサービスに関する重要契約について 当社グループが提供するSSL/TLS証明書は、2019年9月にDigiCert社のルート認証局を用いたサーバー証明書事業に関わる契約を終了し、自社ルート認証局を用いたサーバー証明書事業を推進する方針に転換しております。 一方、ルート認証局の普及には相応の期間を要するため、それまでの間、セコムトラストシステムズ社とパブリックCA署名サービス契約を締結し、一時的にセコムトラストシステムズ社のルート認証局を用いてサーバー証明書事業を展開しております。 当社はセコムトラストシステムズ社との同契約に基づいて、今後も良好な関係を維持してまいりますが、同社との関係に大きな変化が生じるなどして、該当期間内に同社からのサービス提供が損なわれた場合には、経営成績及び財政状態に一定の影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 ②トラストサービスに係る特有の制約条件等について 当社グループが提供している認証サービスでは、グローバル・スタンダードなセキュリティ監査である「WebTrust」に毎年合格し、堅牢な運用を行っております。また、当社はWebTrust監査に対応する事務局を認証局内に設置し自主監査も行っております。しかしながら、信頼性が重要な要素である電子証明書市場では、独立した監査によりWebTrust指針もしくはそれと同等の認定の一部を満たした電子認証局のみがEV証明書の発行を許されており、万が一、監査機関より、当社の情報システムや電子商取引の信頼性等について、WebTrust及びWebTrust EVプログラムに適合の保証が受けられない場合には、電子証明書発行業務に制約を受け、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 (「WebTrust」とは、主にインターネットビジネスにおける利用者保護のために、米国公認会計士協会とカナダ勅許会計士協会により策定されたプログラム) ③トラストサービスに関する業界規制について 当社グループが提供しているサーバー証明書については、様々な団体やブラウザベンダによる自主規制ルール等による規制を受けております。当社グループはこれらのルール等の策定又は改定等に対しては早期の情報収集と、規制に適合したサービスの速やかな提供に努めております。しかしながら、規制により当社グループのサービス提供に大きな制約や変更を余儀なくされた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクが中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 ④プラットフォームサービスに関する重要契約について 当社グループが提供するLinuxOSのサポートサービスには、Cloud Linux Software社とのリセラー契約に基づき提供するサポートサービスその他関連サービスが含まれております。 昨今、脆弱性管理に関する意識の高まりから、OSSのOSおよびアプリケーション層におけるサポートサービスの需要が高まっており、同社との取引規模が拡大していくことを見込んでおります。 当社はCloud Linux Software社との同契約に基づいて、今後も良好な関係を維持してまいりますが、同社との関係に大きな変化が生じるなどして、同社からのサービス提供が損なわれた場合には、経営成績及び財政状態に一定の影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 ⑤プラットフォームサービスのOSSライセンスについて 現在、当社グループは、OSSサービスを主とする製品・サービスの開発及び運用にあたり、当社以外の第三者がその著作権等を有するオープンソースソフトウエア(OSS)を利用しております。当社グループでは、外部ライセンス取扱いの担当チームにより利用パテントのチェック作業などを実施し、製品・サービスにOSSを組み込む場合、各OSSライセンスに則って組み込んでおります。また、OSSコミュニティなどの社外交流を行いOSS環境の動向を注視しております。しかしながら、当該ライセンス内容が大幅に変更された場合やかかるOSSが第三者の権利を侵害するものであることが発見された場合などは、当該プログラム製品の交換・修正・かかる第三者との対応などにより、提供・販売・流通などに影響した結果、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありこのようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 ⑥経済安全保障に関わる基準・法規制のプラットフォームサービスへの影響について プラットフォームサービスにおいては重要インフラ分野に対してエッジ(IoT・組込み機器)向けのリカーリングサービスであるEMLinuxの案件獲得の前段階の取引としてプロフェッショナルサービスであるセキュリティコンサルティング案件と組込受託開発案件の獲得、遂行に注力しております。これらは国際的な経済安全保障の推進の流れに伴い案件の増加を見込んでおります。当社グループはこれらの経済安全保障に関わる各国の基準・法規制に関する早期の情報収集と、基準・法規制に適合したサービスの速やかな提供に努めております。しかしながら、政策の施行の遅れなど各国の基準・法規制の状況に変化が生じた場合、案件獲得が進まず当社グループの経営成績及び財政状態に一定の影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクが中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 ⑦システム開発について 当社グループのシステム開発を伴う案件においては、開発したシステムの不具合の発生や、顧客の仕様変更などによって開発が長期化し、利益率が悪化するリスクがあります。当社グループでは、適切なプロジェクトマネジメントの実行による工程管理、品質向上や、顧客都合による仕様変更に対しては適切な対価の交渉等に努めております。しかしながら、当社グループのプロジェクトマネジメントが十分でない場合、交渉しても十分な結果が得られない場合、利益率が悪化し当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 ⑧業績の季節変動性について 当社グループが提供するサービスの一部は、企業システムの業務処理やネットワークなどに関するシステムのコンサルティング、設計・構築及び保守・運用などを支援する総合的なサービスの提供であり、主として顧客企業による情報関連投資及び設備投資が対象になります。取引先企業の多くは決算期が3月であることから、当該サービスの売上高及び利益は、期末(3月)にかけて集中する傾向があるため、当社グループでは案件管理や納期管理を徹底しております。しかしながら、経済環境の変化等による失注や、顧客の都合等により検収時期が遅延し、計画通りに売上計上ができない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。なお、継続的にリカーリング売上の比率が上昇しプロフェッショナルサービスへの依存度が低下していることから、当社グループにおける業績の季節変動性は低減する傾向にあると認識しております。 (2) 情報セキュリティ対策について 当社グループは、セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC 27001」及び国内規格である「JIS Q 27001」の認証を取得し、従業員研修を繰り返し実施する等、これらの情報管理には万全な方策を講じております。また、機密情報を含むデータベースへのアクセス可能者を限定し、アクセス履歴を記録するセキュリティシステムの導入などにより防衛策を講じるとともに、従業員のモラル教育を徹底し、当社グループ従業員による情報漏洩への関与を未然に防ぐ措置を講じております。また、電子証明書サービスを提供する事業者として厳重な情報セキュリティ管理体制において自社内の機密情報を管理するとともに、監査機関より、当社の情報システムや電子商取引の信頼性等について、WebTrust 及び WebTrust EV プログラムに適合している保証を受けています。このような対策にもかかわらず、当社グループが情報を漏洩又は誤用した場合には、損害賠償責任を負う可能性があるほか、当社グループが企業としての社会的信用を喪失し、当社グループの事業及び経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 (3) 技術革新への対応について 当社グループが属する情報サービス業界は技術革新が激しいことから、当社グループが現在保有する技術・ノウハウなどが陳腐化する可能性があります。当社グループは技術革新のスピードに対処するために、研究開発部門により、耐量子計算機暗号、ブロックチェーン、AIの普及を背景に課題となっている電子コンテンツの真贋判定技術など当社事業に関わる先行技術に関する調査や新製品・サービスの開発に向け研究開発基盤の強化を行っております。また、常に新しい技術・ノウハウを組織的に習得し、従業員全体の能力を高め、事業の推進に必要な人材を適切に確保・育成し活用することにより、顧客のニーズに対して的確に対応していく能力を備えるなどの方針を採っております。 今後、これらの技術革新や顧客ニーズの変化に対し、当社グループが適切かつ迅速に対応できなかった場合には、業務の継続関係や業務委託に関する契約が変更又は解消されることなどにより、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 (4) 人材の育成・確保について 当社グループが、今後更なる事業拡大に対応するためには、継続して優秀な人材の確保・育成が重要な課題となります。企業価値の更なる向上、持続的な成長を目的とした株式報酬の導入、報酬制度の充実を図っております。 また、テレワーク勤務や遠隔者勤務者など柔軟な採用政策による人材の獲得に加え、入社後の社内における研修、各種勉強会の開催、福利厚生の充実など、社員の育成及び人材の流出に対応した各種施策を推進し、状況に応じて外部への業務委託も実施しております。しかし、新規の採用や社内における人材の育成が計画どおりに進まず、適正な人員配置が困難になった場合には、当社の事業及び業績に一定の影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクが中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 (5) 特定取引先への収益依存について 当社の親会社は、ソフトバンクグループ㈱、ソフトバンクグループジャパン㈱、ソフトバンク㈱及びSBテクノロジー㈱です。ソフトバンクグループ㈱は、「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「AIコンピューティング事業」、「その他」などを展開しており、そのうち「ソフトバンク事業」を営むソフトバンク㈱は、国内通信事業を展開しております。また、ソフトバンクグループジャパン㈱は中間持株会社であります。SBテクノロジー㈱は、国内の法人及び官公庁を中心にICTサービス事業を展開しております。同社は当社の議決権の56.48%(当連結会計年度末現在)を保有する筆頭株主です。当社グループは、ソフトバンクグループ㈱を中心とした企業集団において、「トラストサービス」「プラットフォームサービス」の2つのサービスを展開し、「ヒト」「モノ」「コト」の正当性・完全性・真正性などを証明しデジタル社会の信頼を支えるデジタルトラスト事業を営んでおります。 当社グループは、2026年3月期における連結売上高に占めるソフトバンク㈱に対する売上高の合計の割合が9.8%であり、顧客の中で上位1番目の位置づけとなっております。また、2026年3月期における連結売上高に占めるSBテクノロジー㈱に対する売上高の合計の割合が4.7%であり、顧客の中で上位2番目の位置づけとなっており、両社とは現在良好な関係を維持しておりますが、何らかの事情によりこれら販売先との取引が大きく変動した場合などには当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら両社との取引は、それぞれ連結売上高の10%未満であり、売上構造の比率として特定の取引先として偏り過ぎた構造ではないと考えております。ただし、今後も両社と現状の良好な取引関係を継続していく方針は変わりませんので、結果として取引量が多くなっていく可能性はあります。 なお、当社の支配株主(親会社)であるSBテクノロジー㈱は、2026年4月1日を効力発生日として、SBテクノロジー㈱の支配株主(親会社)であるソフトバンク㈱に吸収合併されました。 両社との取引の内容については、「(7)親会社との関係について ③親会社グループとの取引関係について」に記載しているとおりであります。 なお、関連当事者取引等の実施につきましては、その取引が当社グループの経営の健全性を損なっていないか、その取引が合理的判断に照らし合わせて有効であるか、また取引条件は、他の関連を有しない第三者との取引と比較して同等の条件であるか等に留意して、その取引の合理性(事業上の必要性)及び取引条件の妥当性を、職務権限規程に定める決裁権限者及び執行役員会議、取締役会等の会議体により検証し、意思決定しております。 (6) 事業継続性について 当社グループは、サービスの継続稼働のため、セキュリティ対策、設備投資、自然災害等を想定したデータセンター及び事業所でのシステム運用を行っております。万が一の災害などに備えて、業務継続のため、システムやインフラの災害対策強化やサービスの冗長化などの設備面での体制と、サポート業務などを遠隔拠点で冗長化する人的リソース面での体制の強化を図っております。また、迅速に適切な危機管理を実施するため、危機発生時の緊急連絡先、及び危機対策本部を設置する体制を備え、リスク管理規程に定めております。しかしながら、当社グループが提供する各種サービスは、インターネットを始めとした通信ネットワーク及びコンピュータシステムにより提供されており、想定を上回るサービスへのアクセスに伴うシステム障害や、地震・津波などの自然災害及び火災・事故・停電・感染症の拡大等の予期せぬ事象の発生、またその長期化などによりサーバーがダウンした場合などには、事業を円滑に運営できなくなる可能性があります。このようなリスクが顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 (7) 親会社との関係について ①親会社が支配権を有することに伴うリスク 当社は、SBテクノロジー㈱が当社発行済普通株式の過半数(当連結会計年度末現在で当社の議決権の56.48%)を所有しており、同社の子会社であります。 同社は、連結関係を維持するために必要となる当社株式数を継続的に所有する方針です。そのため、当社取締役の選任・解任、合併その他組織再編の承認、重要な事業の譲渡、当社定款の変更及び剰余金の配当などの基本的事項決定権又は拒否権に関して、他株主の意向にかかわらず同社が影響を与える可能性があります。また当社の経営及びその他事項のうち、同社が影響力又は支配力を有するものに関して、いわゆる利益相反取引のように、同社の利害は、当社の他株主の利害とは異なる可能性があります。 また、SBテクノロジー㈱との良好な関係は当社グループの事業にとって重要であり、何らかの理由により関係が悪化した場合又は悪化したと受け取られた場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、「(5) 特定取引先への収益依存について」に記載の通り、SBテクノロジー㈱は、2026年4月1日を効力発生日として、ソフトバンク㈱に吸収合併されました。 また、有価証券報告書提出日現在、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役7名選任の件」を提案しております。当該議案が承認可決されますと、取締役7名のうち1名は、ソフトバンク株式会社の従業員を兼ねる者となる予定です。 もっとも、当該兼務は同社における事業に関する深い知見や助言を当社の経営に活かすことを目的としたものであります。当社の経営判断においては、同社に対する事前承認を必要とする事項はなく、客観的かつ中立的な立場である独立社外取締役3名を含む当社経営陣が独自に検討のうえ意思決定を行っているため、経営の独立性は十分に確保されていると認識しております。 ②親会社グループ内の他社との競合について 当社は、上場しているソフトバンクグループ㈱及びソフトバンク㈱並びに非上場のSBテクノロジー㈱の子会社であるため親子上場というかたちとなりますが、当社がITインフラやセキュリティサービスを提供するにあたっては上場により中立性を高め、親会社グループ外の企業との連携を加速させることが当社の成長に欠かせないとの考えに基づくものであります。 一方、ソフトバンクグループ㈱グループに属することにより、IoTなどに関する最新技術情報の共有や先進的な取り組みなど、その関係性を活かすことが当社グループの成長戦略の実現可能性を高めることにつながるものと考えておりますが、当社グループの事業の展開については、当社グループ独自に決定しており、また現在ソフトバンクグループ㈱グループ内の他社との競合関係はありません。 しかし、ソフトバンクグループ㈱及びその子会社はさまざまな事業の運営に関わり、新たな事業展開の検討を日々行っていることから、将来的に、当社グループはソフトバンクグループ㈱グループ内の他社と競合する可能性があります。当社グループとしては、それらの会社と連携を検討するなど対応を行っていきますが、当社グループの事業に何らかの影響を及ぼす可能性があります。 なお、「(5) 特定取引先への収益依存について」に記載の通り、SBテクノロジー㈱は、2026年4月1日を効力発生日として、ソフトバンク㈱に吸収合併されました。 ③親会社グループとの取引関係について 当社グループは、ソフトバンクグループ㈱グループ各社と取引を行っています。2026年3月に終了した事業年度における主な取引は次のとおりであります。なお、親会社からの債務保証は受けておりません。 取引の内容   取引先   取引金額(百万円)   取引条件等の決定方法 製品の販売   ソフトバンク㈱   819   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。(注)1 賃借料の支払   ソフトバンク㈱   43   近隣の取引実勢に基づいて、交渉の上決定しております。(注)2 リース債務の返済   ソフトバンク㈱   68   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。 支払利息   ソフトバンク㈱   0   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。 製品の販売   SBテクノロジー㈱   390   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。(注)1 製品の仕入高   SBテクノロジー㈱   8   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。 製品の販売   日本RA㈱   202   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。(注)1 製品の販売   SB C&S㈱   162   当社と関連を有しない他社との取引条件を勘案して決定しております。(注)1 (注)1.他社と同一の価格体系に沿っており、割引についても他社と同一の条件で決定しております。 (注)2.利用面積の割合に応じて決定しております。 当社グループの独立性の観点を踏まえ、関連当事者との取引については、当該取引の事業上の必要性と取引条件の妥当性など取引内容について審議し、社内規程に定められた承認を得ることとし、取引の健全性及び適正性を確保する体制を築いています。 (8) 減損に関するリスクについて 当社グループは、主に収益の獲得をするためにソフトウエアの開発を継続的に行っております。また、のれんに関しては、リネオソリューションズ株式会社の子会社化の際に計上しております。 これらのソフトウエア及びのれんは、無形固定資産に計上しておりますが、これらの資産における将来キャッシュ・フロー創出能力について毎期測定し、減損の兆候の有無を把握しております。減損の兆候が認められた資産について、減損の認識の必要性に関して詳細な減損テストを実施し、かかるテストの結果、経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により十分な将来キャッシュ・フローが見込めない資産については、相当する減損損失を計上する可能性があります。 このような影響が生じる可能性を低減させるため、当社グループでは投資実施時の計画の精査をし、将来キャッシュ・フローの獲得について確かな根拠を基にした投資を引き続き行っていくとともに、投資実行後も新規事業の収益獲得計画や出資先の事業計画の検証、定期的な収益のモニタリングを継続的に実施することで計画との乖離の有無を逐次確認し、減損の兆候の可能性がある資産の早期の把握及び適切な対応の実施をするよう努めており、このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いと認識しておりますが顕在化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 会計基準等の変更について 当社グループの取引内容が変わらない場合であっても、会計制度や会計基準の改正により会計方針を変更した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があり、このようなリスクが中長期的に顕在化する可能性があると認識しております。 (10) ストックオプション行使による株式価値の希薄化に伴うリスク 当社は、当社の役職員及び業務委託契約を締結している者に対しインセンティブを目的として、ストックオプション(新株予約権)を付与しております。本書提出日の前月末(2026年5月31日)現在、この新株予約権による潜在株式は921,600株であり、本書提出日の前月末(2026年5月31日)現在の発行済株式総数16,650,800株の5.5%に相当しております。これらの新株予約権が行使された場合は、当社の1株当たりの株式価値は希薄化し、株価形成に影響を与える可能性があり、このようなリスクが短中期的に顕在化する可能性があると認識しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,452字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①財政状態の状況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期 総資産   9,577   10,702 純資産   6,578   7,442 自己資本比率   68.7%   69.5% (資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末より1,125百万円増加して10,702百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末より531百万円増加して7,627百万円となりました。これは主として有価証券が500百万円増加したことによります。 固定資産は、前連結会計年度末より594百万円増加して3,075百万円となりました。これは主として本社移転や第2認証センターなどサービス提供インフラへの投資により有形固定資産が246百万円増加したこと、カナダベンチャー企業Insignary Inc.への出資により投資有価証券が147百万円増加したことによります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末より261百万円増加して3,260百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末より521百万円増加して2,937百万円となりました。これは主として契約負債が456百万円増加したことによります。 固定負債は、前連結会計年度末より259百万円減少して323百万円となりました。これは主として契約負債が395百万円減少したことと、本社移転などにより資産除去債務が71百万円増加したことによります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末より863百万円増加して7,442百万円となりました。 これは主として親会社株主に帰属する当期純利益989百万円の計上による増加及び配当金の支払いによる減少185百万円により、利益剰余金が804百万円増加したことによります。さらに、新株予約権の権利行使に伴う新株発行により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ29百万円増加したことによります。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の68.7%から69.5%となりました。 ②経営成績の状況 売上高 (百万円)   営業利益 及び営業利益率 (百万円、%)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円)   1株当たり 当期純利益金額 (円) 2026年3月期   8,360   1,649 (19.7)   1,657   989   61.07 2025年3月期   7,442   1,421 (19.1)   1,448   969   59.63 増減率(%)   12.3   16.0   14.4   2.1   2.4 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や、各種政策の効果もあり緩やかに回復しております。しかしながら、中東情勢の悪化による資源価格の高騰、米国の政策動向や国内物価上昇が経済に与える影響など先行き不透明な状況が継続しております。 一方で、当社を取り巻く経営環境は、デジタル技術の社会への浸透と、それに伴う法制度の改正などDXが加速しております。また、各国でセキュリティの国際安全基準の整備や、経済安全保障の動きが進んでおり、国内の重要インフラ事業者やグローバルに事業を展開する製造業などを中心に経済安全保障に関わる基準や法規制への対応の必要性も顕在化しております。 このような環境の中、トラストサービスにおいては、DX市場の拡大によるセキュリティニーズを捉え、(1)電子認証サービス「iTrust」では金融機関向けのeKYCサービスや電子契約サービスを展開する各パートナーとの取引の増加により、大きく伸長しました。特に銀行での利用範囲拡大により本人確認サービスは倍増しました。(2)デバイス証明書管理サービス「デバイスID」では企業向けのクラウド認証サービスを展開するパートナーおよび教育分野に強みを持つパートナーとの取引が堅調に推移しました。また、プロフェッショナルサービスでは、「iTrust」につながる法務省の商業登記に関わるリモート署名システム開発案件などにより伸長しました。 プラットフォームサービスにおいては、Linuxサポートが大手事業者や金融機関向けの大型サポート案件などにより堅調に推移しました。組込みLinuxOS「EMLinux」においては、法規制、業界におけるセキュリティガイドラインの対応で脆弱性管理、長期サポートが求められる機器での採用が拡大し、セキュリティコンサルティング及び受託開発案件が堅調に推移し伸長しました。自動車や産業機器などにおいて製品機能や価値の比重がソフトウェアに移行する中、オープンソースソフトウェアの重要性が高まり、特に子会社のリネオソリューションズ㈱の受託開発案件獲得が好調に推移し伸長しました。 以上の結果、売上高は8,360百万円(前期比12.3%増)、人員増加に伴う人件費の増加等により費用全体は増加傾向にありますが、売上高が堅調に推移したことによる結果、営業利益1,649百万円(同16.0%増)、持分法による投資利益や受取利息等の営業外収益、和解金や為替差損等による営業外費用により経常利益1,657百万円(同14.4%増)、本社移転費用及び税効果会計の影響により親会社株主に帰属する当期純利益989百万円(同2.1%増)となりました。 なお、当社グループはデジタルトラスト事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。 また、当連結会計年度より当社グループの事業セグメントの名称をトラストサービス事業から、より広範なデジタル社会での信頼の基盤を意味するデジタルトラスト事業に変更しております。これに伴い、サービスの名称について、従来の認証・セキュリティサービスからトラストサービスに変更しております。 <主なサービス内容> ・トラストサービス SSL/TLSサーバー証明書、「デバイスID」等のクライアント証明書、「iTrust」、ウェブセキュリティサービス及び脆弱性診断サービス ・プラットフォームサービス 「MIRACLE LINUX」、CentOS、「AlmaLinux」などLinuxOS、「MIRACLE Vul Hammer」、「MIRACLE ZBX」及び「EMLinux」のサポートサービス等、連結子会社のリネオソリューションズ㈱は、組込み/IoT向け受託開発及び「LINEOWarp!!」 <取引形態> ・ライセンス 主に自社の製品(Linux/OSS製品など)を提供 ・プロフェッショナルサービス 製品のカスタマイズや導入支援、セキュリティコンサルティングなどを提供 ・リカーリングサービス(継続的な契約数を増加させていくことで収益の向上が見込まれるもの) 電子認証サービスや自社製品のサポートサービスなどを提供 なお、各サービスにおける取引形態別の売上高は下表のとおりです。 (単位:百万円) サービス   取引形態   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 (%) トラストサービス   ライセンス   125   88   △36   △29.3 プロフェッショナルサービス   686   877   191   27.9 リカーリングサービス   3,328   3,808   480   14.4 小計   4,139   4,774   634   15.3 プラットフォーム サービス   ライセンス   514   466   △48   △9.4 プロフェッショナルサービス   1,188   1,299   110   9.3 リカーリングサービス   1,598   1,820   221   13.9 小計   3,302   3,586   283   8.6 売上合計   7,442   8,360   918   12.3 全社   ライセンス   640   555   △85   △13.3 プロフェッショナルサービス   1,875   2,176   301   16.1 リカーリングサービス   4,926   5,628   701   14.2 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より125百万円減少して5,435百万円となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりです。 (単位:百万円) 2026年3月期   (参考) 2025年3月期 営業活動によるキャッシュ・フロー   1,553   1,993 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,486   △870 財務活動によるキャッシュ・フロー   △192   △429 現金及び現金同等物の期末残高   5,435   5,560 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は1,553百万円となりました。主として、税金等調整前当期純利益が1,491百万円あったことに加え、減価償却費が583百万円発生し、法人税等の支払額が475百万円生じたことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は1,486百万円となりました。主として、短期かつ安全性の高い合同運用指定金銭信託による有価証券及び投資有価証券の取得による支出790百万円、自社開発ソフトウエアなどの無形固定資産の取得による支出536百万円、本社移転などに関連した有形固定資産の取得による支出413百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は192百万円となりました。主として、株式の発行による収入57百万円、配当金支払による支出185百万円、本社移転に伴うリース債務の返済による支出65百万円によるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの生産は、完成後ただちに顧客に引き渡しており、生産実績は販売実績とほぼ一致しているため、記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) デジタルトラスト事業   8,426   109.4   1,447   105.4 合計   8,426   109.4   1,447   105.4 (注)当社グループはデジタルトラスト事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) デジタルトラスト事業(百万円)   8,360   112.3 合計(百万円)   8,360   112.3 (注)1.当社グループはデジタルトラスト事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要②経営成績の状況」に記載のとおりであります。 c.キャッシュ・フローの分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの主な資金需要となる、運転資金及び設備投資資金につきましては、金利コスト等を勘案しながら、自己資金又は増資により資金調達することを基本としております。 なお、当社は短期的な支払いに支障が生じないよう流動比率を150%以上に保つことを目標としており、当連結会計年度末において流動比率が259.7%とその水準を上回っていることから資金の流動性に問題はないと認識しております。 ④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、「売上高」、「営業利益及び営業利益率」、EBITDA、リカーリング売上及びリカーリング売上比率を重要指標としております。 当連結会計年度における売上高は前期比で12.3%増加し8,360百万円となりました。 営業利益については前期比で16.0%増加し1,649百万円となっております。また営業利益率については19.7%となっており、前連結会計年度より0.6ポイント増加しております。この原因としては、リカーリング売上が伸長したためとなります。なお、リカーリング売上については前期比で14.2%増加し5,628百万円、リカーリング売上比率については前期比で1.1ポイント増加しております。 EBITDAについては、営業利益の増加に加え、リカーリングサービスの継続的成長に必要な設備投資により償却費が増加したため、前期比で13.2%増加し2,256百万円となっております。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照下さい。 ⑥経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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