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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

ギミック

GIMIC Co., Ltd.475A · Standard · サービス業

医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」を中心に、患者と医療機関のマッチングを支援する医療特化型プラットフォーム企業。

概要

株式会社ギミックは、医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」を中核とする医療特化型プラットフォーム企業である。患者と医師のマッチングを目的に、医師への取材記事を集積・提供し、月額課金モデルで収益を得る。2025年3月期の売上高は36億円、営業利益3億円。2025年12月に東京証券取引所スタンダード市場に上場した。従業員数は323名。

単一セグメントで構成される医療プラットフォーム事業

当社の報告セグメントは「医療特化型プラットフォーム事業」の単一である。この事業は、患者と医療機関のマッチングを主目的とするサービス群で構成される。中心は医師紹介サイト「ドクターズ・ファイル」で、月額課金(ストック収入)により安定的な収益基盤を形成する。さらに、年1回発行の医療情報マガジン「頼れるドクター」、転職支援サービス「ドクターズ・ファイル エージェント」、院内業務DXツールなど多様なプロダクトを展開し、クロスセルにより顧客単価を拡大する戦略を採る。

ストック収入が70%超の収益構造

2026年3月期の売上構成比は、「ドクターズ・ファイル」が70.7%(ストック収入)、「頼れるドクター」が21.0%(リピート収入)、その他プロダクトが8.3%である。ドクターズ・ファイルの解約率は1%未満と低く、安定した継続収益を得ている。一方、頼れるドクターは継続率75.7%と高く、紙媒体という特性からインターネット非慣れ層へのリーチが可能。両サービスの併用が多く、顧客の離脱を防ぎながら取引額を拡大するビジネスモデルである。

全国36エリアに広がる地域密着型展開

本社は東京都渋谷区。営業拠点として名古屋支社(2016年開設)、関西支社(2017年)、福岡支社(2020年)を置く。医療情報マガジン「頼れるドクター」は2026年3月末時点で全国36版(19都府県)を発行し、地域ごとの医療機関情報を提供。ドミナント戦略により特定エリアでのシェア獲得を進め、全国のクリニック市場に対する「ドクターズ・ファイル」のシェアは4.4%(2026年3月末)と成長余地が大きい。

約3.1万院との取引実績が生む参入障壁

創業以来、累計で約3.1万院(解約含む)の医療機関に取材・サービス提供を行ってきた。この過程で蓄積された医師取材のノウハウやコンテンツ制作力は競争優位の源泉であり、他社が模倣するのは容易ではない。また、厚生労働省の医療広告ガイドラインを遵守した情報提供体制を構築しており、信頼性の確保がプラットフォームの価値を高めている。2025年9月には取材記事数が3万件を突破し、情報資産の拡充が進む。

業界の中での役割は医療情報プラットフォーム提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
38億円
営業利益
5億円
営業利益率
13.2%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ドクターズ・ファイル27億円71.1%
頼れるドクター8億円21.1%
その他(注)3億円7.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療機関(クリニック・病院)主力

医療特化型プラットフォーム事業として、患者と医療機関のマッチングサービスを提供。「ドクターズ・ファイル」を中心に、月額課金型で医療情報を提供。

主な製品・サービス3
ドクターズ・ファイル
医療情報サイト。医師へのインタビューに基づく詳細な情報を提供し、患者の医療機関選択を支援。
頼れるドクター
地域別医療情報マガジン。年1回発行。
ホスピタルズ・ファイル
病院版医療情報サイト。地域医療連携を支援。

02医療機関(人材・マネジメント)準主力

医療機関の課題解決に向け、人材紹介、人事評価システム、院内コミュニケーションツールなどを提供。

主な製品・サービス3
ドクターズ・ファイル エージェント
医療職向け転職支援サービス。
ドクターズ・ファイル クリニコ
クリニック専用人事評価システム。
ドクターズ・ファイル メディパシー
医療機関専用情報共有アプリ。

03医療機関(患者予約・業務効率化)副次

患者予約管理システムや医療連携プラットフォームなど、医療機関の業務効率化を支援するサービスを提供。

主な製品・サービス4
ドクターズ・ファイル アポ レジタス
LINE連携型予約管理システム。
D-Search
医療連携プラットフォーム。紹介先検索や情報発信機能を提供。
医療連携を大切にしている病院
医療連携ガイドブック。
メディカライアンスデー
医療連携イベント。

製品と技術

医師の客観情報を集積する「ドクターズ・ファイル」

「ドクターズ・ファイル」は、当社の中核的プロダクトである。患者が医療機関を選ぶ際の「不(不安・不信・不便)」を解消するため、医師への詳細なインタビューを通じて作成したレポートをWeb上に集積・公開する。第三者の立場で制作されるため、集患目的の広告とは一線を画し、客観性を重視。2026年3月時点の累計取材記事数は3万件を超え、月額課金(定価3.5万円〜)で提供する。解約率は0.81%(2026年3月末)と極めて低く、ストック収益の安定性を支える。

紙媒体で高齢層にリーチする「頼れるドクター」

「頼れるドクター」は、年1回発行の地域医療情報マガジンである。書店販売のほか、医療機関や薬局などへの無料配本で配布される。内容はドクターズ・ファイルと同様の医師紹介記事が中心で、Web版と連携。スマートフォンに不慣れな高齢層へのリーチや、偶発的な閲読による発見を促す特徴を持つ。2026年3月期は全国36版を発行し、継続率75.7%と高い。収益は医療機関からの掲載料(1ページ28万円〜)で、ドクターズ・ファイルとのクロスセルが進む。

病院とクリニックの連携を支援する「ホスピタルズ・ファイル」

100床以上の病院向けに「ホスピタルズ・ファイル」を提供する。ドクターズ・ファイルと同様に患者への情報提供を行う一方、クリニックが患者を紹介する際の連携機能も備える。地域医療連携の社会的課題に対応し、病院と診療所の情報格差を埋める役割を担う。月額課金で提供され、医療連携ガイドブックやイベント「メディカライアンスデー」との組み合わせで、病院の参加動機を高めている。

人事・マネジメント領域の「クリニコ」「エージェント」

「ドクターズ・ファイル クリニコ」はクリニック専用の人事評価・人材マネジメントシステム。医師が抱える人材定着やスタッフ評価の課題を解決する。年間利用料のストック型。また「ドクターズ・ファイル エージェント」は医療職向け転職支援サービスで、ドクターズ・ファイルの取材情報を活かし、求職者に医療機関の詳細な情報を提供する点が差別化要素。紹介手数料で収益を得る。

院内DXを加速する「メディパシー」「アポ レジタス」

「ドクターズ・ファイル メディパシー」は医療機関専用の情報共有アプリで、スタッフ間のコミュニケーションを円滑化。2026年3月末時点で2,275件の医療機関が導入する。一部無料で提供し、導入拡大を図る。「ドクターズ・ファイル アポ レジタス」はLINE連携の予約管理システムで、患者が日常的に使うLINEから予約可能。これら院内業務DX製品群は、クロスセルにより既存顧客への追加販売が期待される分野である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

小規模サービス企業、収益改善途上

ギミックはサービス業に属し、人材派遣・紹介などを事業とする。売上高は2026年3月期予想で38億円と、同業のジンジブやマテリアルグループと同程度の小規模企業。営業利益率は8.3%から13.2%へ改善傾向にあるが、依然として低水準。業界内では特定の職種や地域に特化することで差別化を図っている可能性がある。

強み

  • 営業利益率が前期8.3%から13.2%へ大幅改善。コスト管理が奏功。
  • 売上高は前期比12.5%増、今期5.6%増と緩やかながら成長。
  • 特定業種や地域に特化することで大手との競合を回避。
  • 人手不足を背景に人材サービス需要は堅調。追い風。

課題

  • 売上高38億円と小規模。大手人材会社との競争で劣勢。
  • 13%台でも業界平均比で低く、さらに改善が必要。
  • 成長率が鈍化傾向(12.5%→5.6%)。新規事業展開が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がギミック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

地域情報メディアから医療特化へ転換した2003〜2009年

2003年12月、神奈川県川崎市麻生区で株式会社リクルーティング・ギミック(現・株式会社ギミック)を設立。当初は地域情報メディア事業を目的とし、2004年10月には田園都市エリアの地域情報サイト「田園都市ドットコム」をリリース。2006年10月に同サイト内で医療情報コーナー「田園都市ドクターズ・ファイル」を開始したことが、後の主力事業の原点となる。2008年7月には医療情報マガジン「田園都市の頼れるドクター」を創刊し、紙媒体への展開も始めた。

「ドクターズ・ファイル」への一本化と社名変更(2009〜2012年)

2009年9月、医療情報サイトを「ドクターズ・ファイル」としてリニューアルし、田園都市版に加え世田谷版をリリース。地域密着から全国展開への布石となる。2011年10月には社名を「株式会社ギミック」に変更し、医療情報事業への集中を明確化。同年12月には動物病院情報サイト「動物病院ドクターズ・ファイル」を開始し、ペット医療分野にも進出。2012年4月には事業拡大のため東京都渋谷区へ本社移転。

エリア拡大と新サービス投入の2016〜2019年

2016年2月、初期の地域サイト「田園都市ドットコム」を終了。同月には医療連携プラットフォーム「D-Search」をリリースし、診療所と病院の連携支援に乗り出す。同年4月に名古屋支社、2017年4月に関西支社を開設し、首都圏以外のエリア開拓を加速。2016年7月には病院版「ホスピタルズ・ファイル」を公開。2018年6月に医療系求人サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」、2019年1月にホームページ制作サービス「リンク」と予約管理システム「アポ」を投入し、サービスの多角化が進んだ。

全国代理店網とHR領域への進出(2019〜2021年)

2019年3月、ドクターズ・ファイルの全国展開に伴い代理店との連携を開始。同年12月には医療職向け転職支援「ドクターズ・ファイル エージェント」を提供開始し、HR領域へ参入。2020年5月に福岡支社を開設し、九州エリアのカバレッジを強化。2021年7月にはLINE連携型予約管理システム「アポ レジタス」をリリースし、患者の予約動線をより身近なプラットフォームへと拡張した。

院内業務DXと経営支援サービスへの拡充(2022〜2024年)

2022年11月、クリニック向け人事評価・人材マネジメントシステム「クリニコ」を提供開始。2023年4月には医療機関専用の情報共有アプリ「メディパシー」、同年12月には経営情報メディア「クリニック未来ラボ」と「開業医白書2023」を公開。2024年11月には医療連携ガイドブックを発行し、地域医療連携分野でのプレゼンスを高めた。これらの取り組みにより、単なる情報提供から、医療機関の運営・経営支援へと事業領域を広げた。

東証スタンダード上場とAI導入による生産性革新(2025年以降)

2025年9月、初の医療連携イベント「メディカライアンスデー2025」を開催。同年12月、東京証券取引所スタンダード市場に上場し、資本基盤を強化。2026年1月には書籍「メディカライアンス」を発行。上場と並行して、2025年4月に「ドクターズ・ファイル」専用AIを導入し、コンテンツ制作工程を従来の平均7日から2日に短縮。生産性向上による収益性改善を進めている。

年表29件を開く

2000年代

  • 2003年12月創業神奈川県川崎市麻生区で地域情報メディア事業を目的として株式会社リクルーティング・ギミック(現当社)設立
  • 2004年10月田園都市エリア地域情報サイト「田園都市ドットコム」リリース
  • 2006年10月田園都市ドットコムの医療情報として「田園都市ドクターズ・ファイル」リリース
  • 2008年7月医療情報マガジン「田園都市の頼れるドクター」創刊
  • 2009年9月医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」としてリニューアルし、田園都市版、世田谷版をリリース

2010年代

  • 2011年10月商号変更株式会社ギミックへ社名変更
  • 2011年12月動物病院情報サイト「動物病院ドクターズ・ファイル」リリース
  • 2012年4月事業拡大を目的として、東京都渋谷区へオフィス移転
  • 2013年11月医療情報マガジンを「頼れるドクター」に名称変更
  • 2016年2月「田園都市ドットコム」サービス終了 医療連携プラットフォーム「D-Search」リリース
  • 2016年4月事業のエリア拡大を目的として、名古屋支社開設
  • 2016年7月病院版医療情報サイト「ホスピタルズ・ファイル」リリース
  • 2017年4月事業のエリア拡大を目的として、関西支社開設
  • 2018年6月医療系求人情報サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ(JOBS)」リリース
  • 2019年1月クリニック専用 ホームページ制作サービス「ドクターズ・ファイル リンク(LINK)」リリース
  • 2019年1月クリニック専用 WEB予約管理システム「ドクターズ・ファイル アポ(APPO)」リリース
  • 2019年3月ドクターズ・ファイル全国展開にともない、全国代理店との連携を開始
  • 2019年12月医療職向け転職支援サービス「ドクターズ・ファイル エージェント(Agent)」提供開始

2020年代

  • 2020年5月事業のエリア拡大を目的として、福岡支社開設
  • 2021年7月LINE連携型予約管理システム「ドクターズ・ファイル アポ レジタス」リリース
  • 2022年11月クリニック専用 人事評価/人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」提供開始
  • 2023年4月医療機関専用 情報共有アプリ「ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)」提供開始
  • 2023年12月クリニック経営情報メディア「クリニック未来ラボ」提供開始
  • 2023年12月開業医調査レポート「開業医白書2023」を初公開
  • 2024年11月医療連携ガイドブック「東京・神奈川の医療連携を大切にしている病院 2024‐2025」提供開始
  • 2024年12月ドクターズ・ファイル編集部執筆による書籍「クリニック未来予想図2035」(プレジデント社)発行
  • 2025年9月医療連携イベント「メディカライアンスデー(MedicallianceDAY)2025」初開催
  • 2025年12月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
  • 2026年1月ドクターズ・ファイル編集部 ホスピタルズ・ファイル編集部執筆による書籍「メディカライアンス」(プレジデント社)発行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    医療機関取引数拡大

    医療機関向けプラットフォーム「ドクターズ・ファイル」の顧客数を増やすため、営業チャネルが整備されたエリアに集中するドミナント戦略を徹底し、解約率を低く維持しながら顧客獲得を推進する。

  2. 02

    クロスセル商材による取引額拡大

    獲得した顧客基盤を活用し、カスタマーサクセスを含む営業部門が継続的に接触して顧客ニーズを把握し、「頼れるドクター」などのクロスセル商材を提案することで、取引額の拡大を図る。

  3. 03

    生産性向上による収益性改善

    コンテンツ制作工程に専用AIを導入し、制作期間を平均7日から2日に短縮。品質を維持しつつ、AIやシステム活用による業務効率化と広告宣伝費の有効活用で生産性を中長期的に向上させる。

  4. 04

    優秀な人材獲得と先行投資

    事業成長のため、プロダクト企画・開発人材を中心に優秀な人材を新卒・中途で積極採用。プラットフォーム機能拡張やブランディング、マーケティングへの先行投資を継続し、中長期的な成長を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社オフィス — 東京都渋谷区129百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は38億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.6%、利益が+66.7%。

売上高
+5.6%
38億円
営業利益
+66.7%
5億円
純利益
+50.0%
3億円
営業利益率
13.2%
前期比 +4.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高41億円38億円
営業利益3億円5億円
純利益2億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

業績の推移

有価証券報告書 5期分

2022年3月期からの5期で、売上は25億円から38億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は13.2%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3月2511
2023年3月28−1−1
2024年3月3211
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2025年3月36338.32
2026年3月385413.23

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高38億円のうち、営業利益として残るのは5億円13.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の7.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金18.4%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金71.1%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.2%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
81.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.6pt
13.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.8pt
7.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.8pt
19.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
29.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は21億円で、売上の6.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年3月20−224
2025年3月20−124
2026年3月4012421

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 5期分

2026年3月期の総資産は33億円。このうち返さなくてよい自己資本が24億円で、自己資本比率は73.3%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年3月112921.2
2023年3月1531221.3
2024年3月1651132.9
2025年3月167943.7
2026年3月3324973.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
9億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
96
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中105位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中315位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
13.2%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
73.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥692で、1年前と比べて-40.7%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥692-0.1%1ヶ月+22.9%1年-40.7%時価総額36億円
過去52週の値幅
安値¥558高値¥1,249

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.6倍
PER (会社予想)15.6倍
PBR1.47倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1年で半値(-50.1%)と大幅安。直近1カ月も-10.0%で、7月17日に585円まで下落し、52週安値563円に接近。25日線(620円)を6%下回り、75日線(748円)からは22%乖離。7月17日に8万4900株と急増した出来高はその後2万株未満に減少しており、売り一巡後は下げ渋る場面も見られる。ただしRSIは34と売られすぎ圏で、反発余地はあるが下降トレンドは継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが8.1倍と業界平均22.6倍を下回り、PBRは1.24倍と業界平均3.17倍を大きく下回る。ROEは19.6%と高水準。一方、配当利回りは非開示で、株主還元は不明。業績は売上高・利益とも増加傾向にあり、収益性は良好。総合的に見てバリュエーションは割安だが、配当がない点が評価を下げる。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.6倍23.4倍
PER (予想)15.6倍
PBR1.47倍3.51倍
ROE19.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

イベント需要は回復傾向にあり、2025年3月期は増収増益に転じた。強気派は、2026年3月期の高収益見通しと成長性を評価する。一方、弱気派は、株価が1年で半減したこと(-50%)から、市場の期待が低下していると見る。また、イベント業界は景気敏感で、広告費削減の影響を受けやすい。過年度の赤字もあり、収益の安定性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 高収益への転換

    2026年3月期、営業利益率13.16%の見通しと急改善

  • 増収基調

    売上高は2023年28億円から2025年36億円へ拡大

  • 低PERで割安

    PER8.1倍、ROE19.6%と資本効率も良好

  • 営業利益3→5億円の66%増FY2026/3影響

    営業利益3億→5億円、営業利益率も8.3%→13.2%へ改善

  • 売上高36→38億円で増収維持FY2026/3影響

    売上高36億→38億円。増収と利益率改善で最高益

  • PER8.07倍・ROE19.6%の割安継続影響

    PER8.1倍に対しROE19.6%と高収益。バリュー投資の対象

  • 外国人持株10.96%で需要回復の波不定影響

    外資の選好が戻れば物色されやすく、株価反転の起爆剤

マイナスに働く材料7
  • 株価の大幅下落

    過去1年で株価が50%下落し、市場の信頼を失っている

  • 収益の不安定さ

    2023年3月期は赤字を計上し、業績が変動しやすい

  • 景気敏感業種

    企業の広告・イベント予算は景気に連動しやすく、低迷時は打撃

  • 株価が1年で▲50%と暴落継続影響

    増益にもかかわらず株価半減。需給悪化や成長懸念が優勢

  • 売上高増収率が12.5%→5.6%に減速FY2026/3影響

    売上高の伸びが鈍化し、成長ピークアウトを警戒

  • 無配当で株主還元が手薄通年影響

    配当利回り0%、自社株買いもなく、下値支援に欠ける

  • 決算発表後に業績予想の開示が無く不透明決算発表後影響

    フォワードPERが不明で、ファンダメンタルズの可視性が低い

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
将来の売上高の先行指標となるため
営業利益率
高収益体質の持続性を確認するため
既存顧客からのリピート率
顧客満足度と安定した事業基盤の有無を測るため

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,670人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.4%を占め、残る59.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年3月%
個人・その他41.3
事業法人36.0
外国法人9.4
証券会社7.3
金融機関4.4
外国人個人1.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Y-Blood34.38
02横嶋 大輔12.07
03THE BANK OF NEW YORK 134088(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)5.67
04松井証券株式会社4.22
05ギミック従業員持株会2.74
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.70
07株式会社SBI証券2.30
08BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE(常任代理人 株式会社三井住友銀行)2.29
09日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.70
10Malcolm F.MacLean IV1.43
11増山 太郎1.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 5期分

1株利益は5期で+303%、1株純資産は5期で+592%。直近期のROEは19.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2022年3月186730.9
2023年3月−2347
2024年3月227120.6
2025年3月4912431.2
2026年3月7246319.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額145百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
横嶋大輔代表取締役社長 兼 社長執行役員 CEO612,431,800
牧綾子取締役 兼 専務執行役員 COO5110,000
松永恵倫取締役 兼 専務執行役員 CRO,CHRO5110,000
佐川恵一取締役60
清水真紀子取締役50
川瀬昭男常勤監査役71
松本高一監査役46
大山陽希監査役47
太田純江常勤監査役52
今井智一監査役48
宮川舞51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3121112241
社外取締役623234

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,176字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)事業の概要 当社は、「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」をパーパスに掲げ、患者およびその家族、ならびに医師をはじめとする医療従事者が医療を取り巻く環境の中で感じる不安・不信・不便など様々な「不」を取り除くことを目的としたサービスを展開しております。具体的には、信頼できる医師との出会い(マッチング)と、信頼関係に基づく最適な医療の提供を通じて、日本に新たな医療文化を創造することを目指し、患者に最適な医師の選択を実現させるための情報を網羅的に集積した「ドクターズ・ファイル」を中心とした医療特化型プラットフォーム事業を展開しております。なお、当社の報告セグメントは医療特化型プラットフォーム事業の単一であります。 「ドクターズ・ファイル」の根源的なニーズは、患者やその家族の立場に立ったときに多くの人々が感じる「このクリニックで良いのか」「他にもっと信頼できる医師がいるのではないか」といった「不(不安・不信・不便)」にあります。我が国においては、厳格な医療行政指導および国民皆保険制度により、患者が受ける医療は相当程度同質化されており、また保険診療内の同一医療行為であれば医療費は同一であります。それにもかかわらず、患者の「不」は依然として存在しております。この理由は、患者に提供される医療サービスの多くが医師とのコミュニケーションまたは医師による医療行為そのものであり、その質が患者の健康、さらには生命にも影響を及ぼし得るという医療サービス特有の性質によるものであります。 しかしながら、その医療サービスに関する医師の客観的情報を患者自身が収集することには限界があり、その結果、患者の「不」は十分に解消されない状況にあります。また、患者が医療機関を選択する際の行動心理においては、一般的な消費行動モデルであるパーチェスファネル理論の「認知」→「興味」→「比較」→「購入」というプロセスをたどりにくい構造があります。その背景には、1948年制定の医療法に基づく医療広告規制が存在すると考えられます。駅看板や電柱広告等により医療機関の存在を「認知」することは可能であるものの、「興味」や「比較」に資する情報の発信には制約があり、その結果、十分な比較検討が行われないまま受診に至るケースが生じ、患者側・医療機関側双方に「不」が存在してきました。 医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」は、患者の視点に立ち、第三者の客観的立場から医師へのインタビューを通じて収集した情報を集積したものであります。具体的には、医師ごとのインタビューレポートを作成し、それを集積・レジストリ化して患者へ提供しております。患者は当該レジストリから医師の情報を検索し、自らが受けるべき最適な医療サービス、または最適な医師を比較検討した上で、自身の意思に基づき選択することが可能となります。「ドクターズ・ファイル」はレポートであるという立場を維持し、受診を誘因する意図的なレコメンドは行っておりません。当社は、患者の「不」は自らの意思に基づき納得して選択することによって初めて解消されると考えており、そのためには診療方針、専門性、通院利便性といった適合性に加え、医師の価値観への共感や相性といった心理的側面を判断可能とする情報が必要であると認識しております。 一方、医師においては、患者からの信頼をやりがいとして診療に従事している方が多く、「ドクターズ・ファイル」のインタビューにおいてもその意向が確認されております。しかしながら、患者とのコミュニケーションや意思疎通に課題を抱えるケースも少なくありません。このような状況において、患者による「ドクターズ・ファイル」の利用が進むことは、医師にとっても自らの情報を発信する重要性の高まりにつながり、患者の利用が促進されれば、医師の情報掲載も促進されるという、ネットワーク効果が作用する構造となっております。 さらに、近年ではインターネット上において、医療機関(医師)に関する事実と異なる情報や誹謗中傷が匿名で投稿される事例も見られ、患者の「不」が医師に対するリスクとして顕在化する社会的課題も生じております。このような環境下において、「ドクターズ・ファイル」は客観的かつ信頼性の高い情報基盤として、その必要性が一層高まるものと考えております。患者が「不」の解消のために「ドクターズ・ファイル」を利用することで情報提供を行う医師が増加し、また医師がレピュテーションリスクの低減や患者とのコミュニケーションを目的として利用することで、さらに患者の利用が拡大するという相互作用により、当該プラットフォームにおけるネットワーク効果が発現し、事業の持続的成長につながるものと考えております。 なお、「ドクターズ・ファイル」は、しばしば医療広告(集患メディア)として認識されることがありますが、その本質はこれとは異なります。実際には、既に十分な患者数を有し集患の必要性が低い医療機関においても利用されており、この点が本事業の特徴を示しております。当社は、日本全国すべての患者および医療機関に存在する「不」を解消するソリューションを提供するプラットフォームとして、従来の集患メディアとは一線を画した独自のポジショニングを構築しているものと認識しております。 また、医療特化型プラットフォーム事業においては、ネットワーク効果の進展に伴い、患者および医師双方の利便性が向上し、結果として多様なビジネス機会が創出されております。 当社は「ドクターズ・ファイル」「頼れるドクター」といった患者と医療機関のマッチングサービスを中核として事業を展開してまいりましたが、これまでに約3.1万院(2026年3月時点、過年度の累計取材顧客数。既に解約したクリニックおよび動物病院を含む)との取引を通じて、医療機関が抱える様々な課題に対する解決を求められる存在へと発展しております。 こうした背景のもと、当社は医療機関の課題解決に資する新たなサービスの開発・提供を順次推進してまいりました。特に、医師の多くが課題として認識している人材採用、スタッフマネジメント、スタッフ間コミュニケーションの領域においては、人材紹介サービス、マネジメントシステム、院内情報共有アプリ等を展開しており、これらは今後、当社事業ポートフォリオの重要な柱の一つとして成長が見込まれております。 収益構造については、2026年3月期において、売上高のうち70.7%を「ドクターズ・ファイル」、21.0%を「頼れるドクター」、残り8.3%をその他プロダクトによる収入が占めております。「ドクターズ・ファイル」は月額課金型のサービスであり、ストック型収益として安定的な収益基盤を形成しており、解約率は1%以下で低水準に抑えられております。 また、「頼れるドクター」は地域ごとに年1回発行されるクロスセル商材であり、「ドクターズ・ファイル」との併用が多く、高い継続率を維持しております。これにより、当社はストック収益とリピート収益を組み合わせた安定的な収益構造を構築しております。 サービス名称   収益区分   売上構成比(2026年3月期)   サービス概要・収益形態 ドクターズ・ファイル   ストック収入   70.7%   医療情報サイト:クリニックの医師と患者をつなぐ医療情報の提供、月額利用料 頼れるドクター   リピート収入   21.0%   医療情報マガジン:各エリア別医療機関情報、年1回発行、全36版(2026年3月期)、掲載料 ホスピタルズ・ファイル   その他収入   8.3%   病院版医療情報サイト:病院等の医療機関と患者をつなぐ医療情報の提供、月額利用料 動物病院ドクターズ・ファイル   動物病院情報サイト:動物病院と飼い主をつなぐ情報の提供、月額利用料 ドクターズ・ファイル エージェント(Agent)   医療職向け転職支援サービス:医療人材の紹介、紹介手数料 ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)   クリニック専用 人事評価/人材マネジメントシステム:人事考課システムの提供、年間利用料 ドクターズ・ファイル アポ レジタス   LINE連携型予約管理システム:患者予約システムの提供、月額利用料 ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)           医療機関専用 情報共有アプリ:院内コミュニケーションツールの提供、月額利用料(一部無料提供) 医療連携を大切にしている病院           医療連携ガイドブック:医療連携に関する情報提供、年1回発行、掲載料 「メディカライアンスデー(MedicallianceDAY)」           医療連携イベント:地域医療連携を目的とした対面交流イベント、参加料 <事業系統図> (2)サービスの内容 〔主なサービス〕 医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」(マッチング領域プロダクト) 当社が2006年より提供している医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」は、医師および医療機関の「伝えたい」というニーズと、患者の「知りたい」というニーズを最適にマッチングするサービスであります。具体的には、当社がクリニックの医師に対して詳細な取材を実施し、医師本人では認識しづらい場合もある他院との違いや特徴を明らかにしたうえで、当該情報をコンテンツとして可視化し、情報プラットフォームを通じて患者へ提供することで、患者と医療機関との適切なマッチングの実現を図っております。 当社の強みである取材力、コンテンツ制作力および営業力は、これまで約3.1万院(2026年3月時点。過年度の累計取材顧客数であり、既に解約したクリニックおよび動物病院を含む。)に及ぶ医療機関への取材を通じて蓄積された暗黙知に基づくものであり、当該知見の蓄積は「ドクターズ・ファイル」の競争優位性の源泉であるとともに、他の集患メディアに対する参入障壁の一因であると認識しております。 また、本サービスにおいては、「医師紹介記事(ドクターズファイル)」に加え、当該医療機関で受診可能な検査内容等を紹介する「検査・検診レポート」や、「医療トピックス」といった医療行為に関する情報も提供しております。さらに、医療機関の選択に先立ち患者が必要とする「病気・ケガを知る」情報については、すべて医師の監修のもと制作・提供しており、患者の多様な情報ニーズに対応した総合的な医療情報の提供に努めております。 料金体系については、医療機関から月額一定額の利用料(月額定価3.5万円~)を採用しており、安定的な収益基盤を構築しております。なお、「ドクターズ・ファイル」に掲載される当社制作の情報については、厚生労働省が定める医療広告ガイドライン(厚生労働省が公開している「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」)を遵守しており、情報の網羅性に加え、安全性の確保についても厳格な管理体制を構築しております。 「ドクターズ・ファイル」PC版・スマートフォン版トップページ/医師の紹介記事(ドクターズファイル) 医療情報マガジン「頼れるドクター」(マッチング領域プロダクト) 当社が各地域において年1回発行する医療情報マガジン「頼れるドクター」は、書店(雑誌・健康コーナー)およびインターネットで販売するほか、医療機関、薬局、銀行等への無料配本を行い、地域に対して有用な医療情報を提供するメディアであります。出版エリアは年々拡大しており、2026年3月末時点において全国36エリア(19都府県)で展開しております。本誌の主要コンテンツは、「ドクターズ・ファイル」と同様の医師紹介記事であり、同サービスを利用している医療機関による併用利用が多く見られます。このメディアミックスによる情報発信により、幅広いユーザーへの接点拡大に加え、地図情報や医療機関の詳細情報等における情報連携が可能となり、ユーザーの利便性向上に寄与しております。また、紙媒体としての特性から、スマートフォンやインターネットの利用に慣れていないユーザー層へのリーチが可能であることに加え、偶発的な閲読を通じた医療機関との接点創出につながる点に特徴があります。特に、慢性的な疾患を抱える傾向の高い年齢層において、継続的に愛読される傾向があります。 料金体系については、医療機関からの掲載料(1ページ28万円~)を収益としております。 「頼れるドクター」表紙/医師の紹介記事 〔その他のサービス〕 病院版医療情報サイト「ホスピタルズ・ファイル」(マッチング領域プロダクト) 100床以上の病床を有する総合病院を対象としたサービスとして「ホスピタルズ・ファイル」を展開しております。 「ホスピタルズ・ファイル」は、「ドクターズ・ファイル」と同様に、患者の「知りたい」というニーズと総合病院の「伝えたい」というニーズをマッチングする情報プラットフォームであります。加えて、本サービスは、クリニックと総合病院間における患者紹介、いわゆる地域医療連携においても重要な役割を担っております。具体的には、クリニックの医師が総合病院へ患者を紹介する際に必要となる情報提供機能を備えており、医療機関間の円滑な連携を支援しております。地域医療連携は、限られた医療資源を適切に配分する観点から、我が国における重要な医療課題の一つと認識されております。このような背景のもと、「ホスピタルズ・ファイル」はその社会的意義を有しつつ、継続的な成長を遂げております。料金体系としては、医療機関から月額一定額の利用料を収益としております。 医療職向け転職支援サービス「ドクターズ・ファイル エージェント(Agent)」(HR領域プロダクト) 医療機関においては、人材の定着率の低さが経営に大きな影響を与える課題として認識されております。この要因の一つとして、求職者が応募前に医療機関の方針や院長の考え方、職場環境等の情報を十分に把握することが困難である点が挙げられます。当社は、「ドクターズ・ファイル」において培った取材ノウハウを活用することで、医療機関に関する詳細な情報を登録者に提供することが可能であり、これにより他社の人材紹介サービスとの差別化を図っております。料金体系としては、医療機関からの人材紹介手数料を収益としております。 クリニック専用人事評価/人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」(HR領域プロダクト) 「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」は、クリニックにおける医療従事者のモチベーション向上を目的とし、目標設定や人事評価等の人材マネジメント業務を支援するシステムであります。 本サービスは、クリニックの業務特性に合わせて設計された評価項目を備えており、診療業務に多くの時間を割く院長においても、効率的に目標設定および人事評価業務を実施することが可能となっております。また、社会保険労務士事務所への相談機能を付帯することで、労務管理に関する不安の軽減にも寄与しております。料金体系としては、年間利用料を収益としております。 クリニック向け人事相談窓口「人事の外来」(HR領域プロダクト) 「人事の外来」は、クリニックの院長が抱える人事および組織運営に関する課題に対してソリューションを提供するサービスであります。現状の組織状態について客観的な調査・分析を行ったうえで、医療機関の運営改善に資する助言等を提供しております。なお、本サービスは「ドクターズ・ファイル」の有料企画に付随するサービスとして提供しております。 LINE連携型予約管理システム「ドクターズ・ファイル アポ レジタス」(院内業務DXプロダクト) 「ドクターズ・ファイル アポ レジタス」は、医療機関向けの患者予約管理システムであります。一般的な予約管理機能に加え、LINEを通じた予約受付機能を備えており、患者の利便性向上および医療機関の業務効率化に寄与しております。収益構造としては、月額利用料による課金体系を採用しております。 医療機関専用 情報共有アプリ「ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)」(院内業務DX領域プロダクト) 「ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)」は、医療機関内における医療従事者間のコミュニケーションを支援する専用ツールであります。 本サービスは、医療情報の取扱いに係る安全性確保の観点から、厚生労働省、経済産業省および総務省が策定した医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(3省2ガイドライン)に準拠しており、医療機関内の従事者に限定したアカウント管理により、情報漏えいリスクの低減を図っております。機能面においては、チャット機能や掲示板機能に加え、業務の進捗管理を可能とするタスク管理機能やファイル共有機能を備えており、医療従事者の業務負担軽減に寄与しております。 現在、一定条件(院内アカウント数20名まで、データ容量50GBまで)において無償提供しており、これを超える利用については有償で提供しております。 現在、2026年3月末時点で2,275件の医療機関に導入いただいております。医師だけでなく、その他の職種の医療従事者まで広くアカウントを取得することで、製薬会社、医療商社向けのマーケティングツールとして、あるいはHR領域におけるダイレクトマーケティングツールとして成長を検討しています。 医療連携プラットフォーム「D-Search」(医療連携領域プロダクト) 「D-Search」は、全国のクリニックおよび病院に関する情報をデータベースとして蓄積し、「ドクターズ・ファイル」および「ホスピタルズ・ファイル」で得られた独自取材情報とあわせて提供する医療連携プラットフォームであります。本サービスは、医療機関間の円滑な連携を支援することを目的としており、病院とクリニック間における紹介先の検索機能や、連携先医療機関への情報発信機能等を備えております。 なお、現時点では無償で提供しております。 医療連携ガイドブック「医療連携を大切にしている病院」(医療連携領域プロダクト) 本ガイドブックは、医療機関間の連携促進を目的とした地域医療連携支援メディアとして、2024年に提供を開始いたしました。2026年3月期時点で、3エリアの発刊を行っております。主に病院の医療連携室に対する取材を通じて、患者紹介を行う医療機関が必要とする情報と、受け入れ側の病院が発信したい情報を整理・提供しております。加えて、複数の医療機関および医師会、病院協会等の協力のもと、地域医療連携の課題や医療と介護の連携に関する情報も掲載しております。 本誌は対象地域のクリニック等へ無償配布しており、料金体系としては掲載料を主な収益源としております。 医療連携イベント「メディカライアンスデー(MedicallianceDAY)」(医療連携領域プロダクト) 「メディカライアンスデー(MedicallianceDAY)」は、医療機関間の連携強化および地域医療サービスの向上を目的とした対面型イベントであり、2025年9月20日に初開催いたしました。本イベントは、医療従事者同士の対面コミュニケーションを通じて、医療機関間の関係構築および情報共有を促進することを目的としております。初回は東京都内の複数地域の医療機関および介護施設を対象として開催し、地域医療連携における新たな交流機会の創出を図っております。今後は、同様の取り組みを各地域へ展開し、全国的なネットワークの構築を推進いたします。2027年3月期は東京と大阪2か所での開催を行います。なお、料金体系としては、イベント参加料を主な収益源としております。
経営方針・対処すべき課題6,523字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、下記の文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」というパーパスを掲げ、患者やその家族が医療を選択しようとする際に感じる「不」、また医師をはじめとした医療に関わるすべての人が感じている「不」など、日本の医療現場に存在する様々な「不」(不安・不信・不便など)を取り除くことで、「信頼できる医師との出会い」と「信頼関係がもたらす最適な医療の提供」を実現し、新しい医療文化を創造(=「新・医療文化創造」)したいと考えております。 当社事業は、患者・医師・医療機関それぞれが抱える様々な「不(不安・不信・不便)」に対して、安心感のあるクリニック選びと、その安心感に下支えされた適切な医療の提供を実現するマッチング領域と、その他業務領域のサービスで構成され、医療機関への包括的な支援を行っております。 当社はこれまで、医療機関との取引の中で、医療機関が抱える様々な課題の解決を求められる存在になり、その課題解決に向けて新しいサービスを順次開発・提供してまいりました。これからも、医療機関と医師・医療従事者の皆様はもちろんのこと、ユーザーである患者の皆様、ステークホルダーの皆様と共に当社の事業を成長させ、日本の医療におけるパラダイムシフトを実現し、新しい医療文化を創ってまいります。 (2) 経営戦略等 当社は、医療業界に真摯に向き合い、医療業界の「不」の解消を通じて、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。医師の情報を網羅的に集積し、患者に最適な医師の選択を実現させるためのプラットフォーム「ドクターズ・ファイル」を中心とした医療特化型プラットフォーム事業を展開し、今後はさらに求められる新しいサービス提供を実現していくことで医療・健康インフラの実現を目指しております。 当社の経営戦略は、以下のとおりです。 ① 医療機関の取引数拡大 「ドクターズ・ファイル」は集患ニーズを持つ限定的な医療機関だけでなく、全ての医療機関が持つニーズに対応するサービスであるため、対象は全国のすべての医療機関(一部の美容系診療科除く)と考えます。「ドクターズ・ファイル」の顧客数は2026年3月末時点7,594件(ARR(注1)は2,746百万円)であります。クリニックに限定した足元のマーケットシェアは2026年3月末時点4.4%であり、この大きな成長余地への取組みとして、営業チャネルが整備されているエリアに専念したドミナント戦略を徹底することで顧客獲得を促進し、顧客数を拡大してまいります。 また、ストック収入であることから、解約率(注2)は重要な指標であり2026年3月末時点で0.81%であります。引き続き解約阻止に注力し安定した解約率を維持してまいります。 ② クロスセル商材による取引額の拡大 獲得した顧客基盤を活用し、カスタマーサクセス部門を含めた複数の営業部が継続的に顧客へ接触し、クロスセル商材を提案しております。ドクターズ・ファイル受注後は、顧客との接触が定期的に設定されるため、顧客ニーズを発見しやすい構造となっていることから、包括的な支援を目的としてクロスセル商材のご提案を行います。クロスセル商材である「頼れるドクター」は、継続率が75.7%(2026年3月期末時点(注3))となっており、WEBのドクターズ・ファイルとセットでご利用いただき取引額の拡大を目指しております。 ③ 生産性の向上で収益性を改善 「ドクターズ・ファイル」や「頼れるドクター」の取材やコンテンツ制作においては、医師の理念や診療方針はもちろん、クリニックを開業した想いを含めた医師の特徴や背景を多面的に表現しています。「頼れるドクター」の2026年3月期末時点で全国における発行エリア数は36版であります。これらの記事の全ては定められた基準を満たし品質を保持するため、制作における完成までの手順は様々な工程が必要となります。2025年4月、これらの工程を「ドクターズ・ファイル」専用AIを導入したことにより、従来では平均7日間を要した工程が必要日数平均2日間にまで改善され、平均5日間の短縮が可能となりました。今後もプロダクトの品質を保持した上で生産性向上に注力してまいります。 (注)1:ARRとは、Annual Recurring Revenue(アニュアル・リカーリング・レベニュー)の略で、年間経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」から得られるMRRに12ヶ月分を乗じて算出。 (注)2:解約率は、Net Revenue Churn Rate(ネット・レベニュー・チャーン・レート)を指標としており「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値(12カ月平均) (注)3:継続率は、Revenue Repeat Rate(レベニュー・リピート・レート)を指標としており、2025年3月期の「頼れるドクター」の取引顧客のうち、2026年3月期にも同顧客から「頼れるドクター」の取引があった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。(2026年3月期通期から、より実態を把握するため、オプション商品を除く収入ベースでの算出に変更。過去数値も修正) (単位:千円) 2025年3月期   2026年3月期 売上高   3,552,165   3,842,867 ストック収入(注1)   2,506,895   2,717,423 リピート収入(注2)   734,533   806,385 その他収入(注3)   310,736   319,058 (注)1:「ドクターズ・ファイル」のMRRの累計。MRRとは「Monthly Recurring Revenue(マンスリー・リカーリング・レベニュー)」の略で、月間経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」一か月分の収入となります。 (注)2:「頼れるドクター」で得られる収入となります。 (注)3:ストック収入とリピート収入を除いた収入となります。 (3) 経営環境 ① 市場規模について 当社の医療特化型プラットフォーム事業は、日本全国における医療機関約180,000件を主要なターゲットとしており、うち病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります(注1)。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、当社が主力とするクリニックは増加傾向にあります。毎年約7,000件(注1)が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。当社の「ドクターズ・ファイル」の2026年3月末時点における顧客数は7,594件であり、足元のシェアは4.4%です。これは今後シェアの拡大の可能性を有していると考えており、当社の掲げる注力エリア(注2)のクリニック数は116,142件(注1)でクリニック数全体の67.09%のマーケットとなります。我が国においては、国民皆保険制度のもと、あらゆる人が質の高い均質な医療サービスを受けることができます。医療は人々が健康に安心して暮らすために必要不可欠な社会基盤であるため、医療業界は景気の影響を受けにくい性質があります。したがって、当社の医療特化型プラットフォーム事業は、医療業界である医療機関をターゲットとして、商品・サービスを提供していることから、市況の影響を受けることなく安定的に増収を実現しております。 (注)1.「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」厚生労働省。当データは当社が対象としていない美容系医療機関も含まれます。 (注)2.注力エリアの詳細は、以下の通りです。 東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、岐阜、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、鳥取、島根、広島、香川、愛媛、福岡、鹿児島 ② 市場動向について 当社がターゲットにしている医療業界は、医療機関側の経営の効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の要請、また患者側のインターネットを主とした情報活用の姿勢を追い風に、当社のサービスのいずれもが広大なポテンシャルを持つと考えております。また、急激な少子高齢化、社会環境・価値の多様化といった環境の大きな変化の中で、2015年に厚生労働省が公表した「保健医療2035提言書」では、「キュア中心からケア中心へ」というパラダイムシフトが掲げられております。未病からの健康管理という意識が重要視され「ケア中心の世界」が一層加速化されていくと想定しております。「ケア中心の世界」とは、気軽な健康相談などを含めて国民が日常的に医療機関と情報を共有し合う世界であります。そういった環境の中、当社のクライアントである医療機関は相対的に国民にとっての重要性を増し、その情報を提供する当社のサービスは更に求められるものと考えております。当社は、シードフェーズのサービスをさらに拡充していくことで、患者とクリニックを結ぶ医療特化型プラットフォーム事業を成長させ、日本の医療課題を解決すべく「新・医療文化創造」を実現してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、持続的な企業価値の向上を目指し現時点においては事業成長において最も重要な指標である「売上高」及び「営業利益」を重要経営指標と位置付けております。これらの経営指標を達成するための重要業績評価指標としては、「ドクターズ・ファイル」においては、「ARR(注1)」「顧客数(注2)」「ARPA(注3)」「解約率(注4)」、「頼れるドクター」においては、「継続率(注5)」を設定しており、件数と単価及び継続性を重視し、事業KPIとしております。 2025年3月期   2026年3月期 ARR(千円)(注1)   2,602,274   2,746,781 顧客数(件)(注2)   7,288   7,594 ARPA(千円/月)(注3)   29.8   30.4 解約率(%)(注4)   0.72   0.81 (注)1:各期末月のMRRに12ヶ月分を乗じて算出。 (注)2:各期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数。 (注)3:各期末時点のストック収入売上高を、同期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数で除して算出。 (注)4:解約率(Net Revenue Churn Rate) 各期末の「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値(12カ月平均) 2025年3月期   2026年3月期 継続率(%)(注5)   74.8   75.7 (注)5:継続率(Revenue Repeat Rate) 前事業年度の「頼れるドクター」の顧客のうち、当事業年度にも同顧客から「頼れるドクター」の 取引のあった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。(2026年3月期通期から、より実態を把握するため、オプション商品を除く収入ベースでの算出に変更。過去数値も修正) (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記を踏まえ、当社の経営戦略を達成するために対処すべき課題として以下のような課題を認識し、これに対処してまいります。 ① 事業成長に向けた先行投資 当社は、医療特化型プラットフォーム事業の価値を高め、患者及び医療機関の両者に新たな価値を提供することを事業戦略の中心に据えております。事業を拡大していく上では、常に新しいサービスの開発を行い、開発されたサービスを迅速に展開していく必要があると考えております。そのためには、プラットフォーム機能の拡張やプロダクト拡充に留まらず、「ドクターズ・ファイル」の認知度向上のためのブランディングやマーケティングへの先行投資を行う必要があると考えております。引き続き、開発投資やマーケティング等の先行投資を進めつつ、中長期的な事業成長を推進してまいります。 ② 優秀な人材の獲得 当社の中長期的な成長を実現するにあたって、優秀な人材を継続的に確保することが重要な課題であると認識しております。特にプロダクトの企画・開発人材の拡充は、事業の拡大と業務の効率化に大きな影響を与えるため、新卒・中途採用共に、積極的な採用活動を通じて優秀人材の獲得を推進してまいります。 ③ 生産性の中長期的な向上 当社の更なる事業拡大には、中長期的な生産性向上が必要だと考えております。そのために、業務プロセスの継続的な見直しや広告宣伝費の有効活用による受注率の向上、AIやシステム活用等による継続的な業務の効率化を図り、生産性向上を実現してまいります。 ④ 情報管理体制の構築 当社の事業は、医療機関システムの開発や運用等の遂行過程において、顧客の機密情報や個人情報等を取り扱う可能性があります。当社では、情報管理の強化が重要であると考え、情報セキュリティに関する情報セキュリティ管理規程を制定し、従業員への教育を実施しておりますが、今後も社内での研修強化、情報管理体制強化のためのシステム整備等を継続して実施してまいります。 ⑤ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化 当社は、持続的な企業価値向上を実現するためには、コーポレート・ガバナンスの強化は重要な課題であると認識しております。当社では、業務執行に対する監督体制を強化することにより透明性の高い経営を目指すとともに、内部統制機能の強化及びコンプライアンス遵守を推進し、企業価値の持続的向上を実現する体制の構築に努めております。具体的には、社外役員の活用や監査役会、会計監査人、内部監査の連携を図り、取締役会の経営戦略策定機能・監督機能を十分に発揮できる体制を整えております。今後におきましても、内部統制の実効性を高めコーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化を図り、リスク管理の徹底とともに強固なコンプライアンス体制の構築に取り組んでまいります。 ⑥ 財務基盤の強化 当社の運転資金及び設備投資資金は、主として営業活動により得た資金に加え、必要に応じて金融機関から借入実施により調達した資金で賄うことを基本方針としております。上記事業上の課題に対する対処及び継続的な設備投資を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを検討し、既存事業の営業キャッシュ・フローの改善等に対処する等、財務基盤の強化に努めてまいります。 ⑦ プラットフォームの信頼性維持・向上 「ドクターズ・ファイル」に掲載する医療機関の記事は、当社が医師に対して直接取材を行い作成しておりますが、患者目線を重視し、社内ガイドラインを厳格に用いて客観的に医療機関についての記事を作成・公表しております。「ドクターズ・ファイル」は医療機関の集患を目的としておらず、また、誘因を目的とするレコメンドをしていないため、「ドクターズ・ファイル」は広告メディアとは一線を画していると言えます。こうした中立性を確保することが「ドクターズ・ファイル」のプラットフォームとしての信頼性の維持に不可欠であると認識しております。引き続き、記事作成時の社内ガイドライン運用の厳格化や患者目線を重視したプロダクトの提供を行い、プラットフォームとしての信頼性の維持・向上に努めてまいります。
事業等のリスク8,456字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 当社はこれらのリスクが顕在化する可能性を認識したうえで、その対応に努めてまいります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとしてリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。詳しくは「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 f.リスク・コンプライアンス委員会」をご参照ください。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業運営に係わるリスクについて ① 人材の獲得及び育成について(顕在化の可能性:高/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社が事業拡大を進めていくには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。新卒を中心とした若手人材の採用を実施し、事業継続を実現するために長期的なキャリア形成が可能な研修制度、人事制度等を適切にアップデートし対策を行っております。しかしながら、人材獲得競争の激化等により優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合や、既存の優秀な人材の社外流出等が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 情報セキュリティ対策及び個人情報の管理(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社が運営するサービスはセキュリティ対策を講じ、システム障害またはそれによる情報漏洩等の対策がなされております。また個人情報の管理については「個人情報保護方針」を定め、個人情報保護マネジメントシステムを構築し、従業員等が意図的若しくは意図せず情報を漏洩するなどの行為がないよう定期的な研修やテストを実施しております。また、情報の持ち出し制限、個人情報へのアクセス制限など、個人情報漏洩に対する防止策を講じ、その適切な保護と管理の徹底に努めており、プライバシー・マークの認証を受けております。今後も十分な対応を図ってまいりますが、サイバー攻撃などのセキュリティ侵害や、不適切なシステムの設定や管理、従業員の不正や過失などによる個人情報の漏洩などが発生した場合、サービスに対して致命的な影響を与え、ユーザーによるサービスの利用が不可能になる、または、お客様へのサービス提供が停止するなどの可能性があり、これにより当社ブランドの棄損、企業イメージの悪化等社会的信用の低下に伴う顧客・サービス利用者の減少、損害賠償請求などの発生などが想定され、このような場合には当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 自然災害等の対策について(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社では、継続的かつ安定的に事業運営できるよう日常的に自然災害、事故、感染症等の発生に備え、事業継続計画を策定し対策を講じております。しかしながら、今後、想定以上の自然災害が発生した場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ システム障害について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社が運営するサービスへのアクセスの急増等の一時的な負荷や電力供給の停止、当社が利用するソフトウエアの不具合、コンピューターウイルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムがダウンした場合、当社の事業活動に支障を生ずる可能性があります。現在、サーバーに関してはクラウドサービスを利用しておりますが、クラウドサービス自体に障害が発生した場合は、当社のサービスの提供に支障をきたす可能性があります。当社ではシステム障害に対して即時に対応できるような体制を構築しておりますが、システム障害に起因して、当社の信頼が失墜し、当社に対する損害賠償請求が発生する場合も想定され、このような場合には当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 内部管理体制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社は成長途上にあり、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の強化を図る必要があると認識しており強化を推進しております。 ・経営におけるパーパスの実現に向けてクレド、行動規範を2023年10月に再策定し研修等を通じてその浸透を行い役員・従業員の不正行為の撲滅、高い倫理観をもった組織づくりを行っております。 ・労働時間管理においては、36協定の遵守、またPCログデータとタイムカードデータの付け合わせによる隠れ残業を防止するための管理を徹底し従業員の健康管理を行っています。また、人事部内においてハラスメント委員会を運営し相談窓口の設置や研修、啓発活動を行っております。 ・内部通報制度として、ハラスメント相談窓口(人事部)、社内通報窓口(監査役)、社外通報窓口(外部弁護士)を設置し、いつでも通報できる体制を構築しております。 ・適時・適切な情報開示の推進を図るため、社内体制の整備や他社事例の参考、関連規制との整合性を踏まえながら、透明性と公平性を確保した情報開示体制の一層の充実を図っております。 しかしながら、内部管理体制に支障が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 技術革新の遅れについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社が事業を展開するインターネット業界においては、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新しいサービスや機能の導入が相次いで行われております。当社は社内開発者のスキル向上のために資格取得サポート・研修等の実施や、先進的な技術を保有する外部委託パートナー等との連携を行う等、技術革新の遅れのないよう対策しておりますが、技術革新に関する知見・ノウハウの取得が遅れ、開発体制の構築を迅速に行えない等、この変化に対して適切に対応できなかった場合、当社サービスの競争力が低下し、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑦ 特定サービスへの依存について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社の主たる収益は、「ドクターズ・ファイル」によるストック収入であります。2026年3月期における売上高(3,842,867千円)に占める「ドクターズ・ファイル」の売上高は2,717,423千円であり、比率では70.7%となり、その依存度は高い状況にあります。「ドクターズ・ファイル」の全国のマーケットシェアは未だ低く、マーケット拡大を積極的に実行し、「ドクターズ・ファイル」以外のサービスについても積極的に開発し提供していくことにより事業を拡充してまいります。しかしながら、他社との競合の激化または「ドクターズ・ファイル」の健全性が損なわれること等により、「ドクターズ・ファイル」のブランド力が低下した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑧ 想定以上の解約が生じるリスクについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社の主力サービスである「ドクターズ・ファイル」は月額利用料をクリニック等の医療機関からいただく、いわゆるサブスクリプションモデルであることから、既存顧客の契約継続が重要であると考えております。予算及び経営計画には、実績に基づき一定の解約率を見込んでおり、顧客の契約継続のためのサポート体制を構築し対応してまいりますが、サービスの魅力の低下やサポートに対する顧客満足度の低下、商品戦略の市場との乖離、医療機関の経営環境の悪化などにより、当社の想定以上の解約が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑨ 競合について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社は現在展開している事業においてはその独自性と優位性を確保していると認識しておりますが、いずれも他社による新規参入の可能性があり、競合他社が資本力、知名度、開発力等において、当社より優れている場合があります。そのような競合他社がその優位性を活用してサービス提供に取り組んだ場合、当社が計画通りにサービス提供が出来ない、顧客の獲得・維持が出来ないことも考えられ、これにより収益の低下等、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑩ 取引先状況の悪化について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社は、取引先に対して売掛金を含む与信を提供していますが、経済環境や取引先の財務状況の悪化により、未入金が増加するリスクがあります。これにより、当社のキャッシュ・フローや財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社が外注先に業務を委託する際、外注先が契約通りに業務を遂行できないリスクが存在します。この場合、当社の業務プロセスに遅延が生じるなど、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑪ 医療広告の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社の運営する医療情報サービスは、主に医療法、医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(以下、「医療広告ガイドライン」という)、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の規制を受けます。当社では品質管理部門において品質管理委員会を設置し厚生労働省と連携した医療広告ガイドラインのアップデート、それに伴う社内ガイドラインの見直し、また記事内容のサンプル調査の実施等、十分な対応を図っておりますが、新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更等が行われた場合にはその対応までの期間、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑫ その他の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし) 当社の事業は、会社運営上一般的に適用される法令、また上記の適用法令のほかに、不当景品類及び不当表示防止法、中小受託取引適正化法、労働基準法、職業安定法、厚生労働省、総務省、経済産業省の3省が定めた2つの医療機関向け情報セキュリティガイドライン(3省2ガイドライン)、求人広告ガイドライン等の適用される法令の規制を受けています。法改正などの情報を適切に事業に反映するために四半期に1度、顧問弁護士による適用法令のレポーティングを実施しておりますが、その対処のための費用等が発生する可能性があり当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑬ 業界動向について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社の医療特化型プラットフォーム事業は日本全国における医療機関を主要な顧客としており、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、当社が主力とするクリニックは、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、毎年約7,000件が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。しかしながら、国内経済環境、人口動態や社会的価値観の変化、医療・患者行動の変化などにより、当社事業の主要顧客である医療機関の数の減少や医療機関を取り巻く環境が悪化した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える影響があります。 ⑭ 訴訟について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 現在において、当社の事業及び業績に影響を及ぼす訴訟手続きはありません。しかし、今後の当社の事業展開の中で、第三者の権利・利益を侵害したとして損害賠償請求等の訴訟、その他の法的手続が行われる可能性があり、その訴訟その他の法的手続の内容及び結果、損害賠償の金額によっては、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑮ 検索アルゴリズムに関するリスク(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 「ドクターズ・ファイル」「ホスピタルズ・ファイル」など当社のWEBサービスにおいては、検索性を高めるためにコンテンツの信頼性、権威性、専門性を担保し、高品質な情報提供を行うなど様々な対策を講じており、また大手検索サイトによる多少のアルゴリズム変更には早急に対応できる体制を備えております。しかしながら、今後大手検索サイトにおける検索アルゴリズムが大幅に変更され、当社が適時適切に対応できなかった場合、オーガニック検索の流入数が減少し、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑯ 顧客等からのクレームについて(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし) 当社は顧客等から当社従業員の対応不手際や、サービスの品質、納品や納期等に対するご意見・クレームをいただく場合があります。小さなご意見・クレームも早期に見逃さず対応できる運用の導入、貴重なご意見を社内体制に反映できるよう、クレーム共有の場を週1回実施し、適宜事業戦略会までエスカレーションする体制を導入しております。また、役職者ごとに定期的な研修を行い、クレームの再発防止策を講じておりますが、これらの対策を上回るクレームやトラブルの発生により、当社に対する顧客からの信頼が低下し当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑰ 新規事業について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし) 当社では、「ドクターズ・ファイル」、「頼れるドクター」を中心に、今後も引き続き、積極的に新サービスないしは新規事業に取り組んでまいります。新サービス・新規事業の展開にあたって、予期せぬ市場環境や顧客動向の変化、技術革新等の要因により、計画が見通しどおりに実現しなかった場合、投資を回収できなくなる可能性や、利益率の低下等、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑱ 代表への依存について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし) 当社の代表取締役社長である横嶋大輔は、当社の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行について重要な役割を果たしております。当社は、取締役会やその他会議体において役職員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を目指しております。しかしながら、何らかの理由により同氏が当社の経営執行を継続することが困難になった場合には、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑲外部委託先の確保について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期なし) 当社サービスは、ライターやカメラマン等の外部委託者の協力により成り立っております。社内制作部門においては、AIによるライティングを実行しライターによる工数の削減を行うとともに、社内営業職にカメラ撮影技術を習得させるなど対策を行っておりますが、取材数の急激な増加に伴い、外部委託者を含めて制作工数が確保出なかった場合には当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)その他のリスクについて ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高/影響度:低/発生時期:特定時期 なし) 当社は役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして第1回から第4回まで新株予約権を付与しております。将来的にはこれらの新株予約権が行使されることにより、発行済株式総数が増加し1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。 なお、当事業年度末現在における新株予約権による潜在株式数合計は273,700株であり、発行済株式総数5,235,200株の5.23%に相当しております。 ② 配当政策について(顕在化の可能性:高/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社は現在、成長途上にあると認識しており、獲得した資金については優先的に事業成長のための広告宣伝やマーケティング、システム等の設備投資、又は人材の採用、育成に充てるため、過去においては配当を行っておりません。今後につきましては、株主に対する利益還元を経営上の重要な課題の一つとして認識し、将来的には期末配当による株主への利益還元を予定しております。しかしながら、現段階では配当実施の可能性や実施時期等は未定であり、重要な事業投資を優先する場合やキャッシュ・フローの状況によっては、配当を実施しない、あるいは予定していた配当を減ずる可能性もございます。 ③ 大株主について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当事業年度末現在において、当社代表取締役横嶋大輔(自身の資産管理会社である株式会社Y-Blood含む)が所有する当社の株式数は2,431,800株であり、発行済株式総数5,235,200株の46.45%となっております。 横嶋大輔は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、横嶋大輔は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である横嶋大輔の持分比率が低下した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 資金使途について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 株式上場時の公募による新株式の発行によって得られた資金の使途は、事業拡大のための優秀な人材の採用関連費用、当事業の広告宣伝またはマーケティング費用、サービス拡充及び業務効率化のための研究開発費用、及び借入金の返済へ充当する予定であります。 しかしながら、当社を取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性もあります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない可能性があります。そのような場合には、当社の経営成績等に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社を取り巻く外部環境や経営環境の変化については適時その動向を注視するとともに、調達資金の使途が変更になった場合には、適時適切に開示を行います。 ⑤ 固定資産の減損(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし) 当社は、事業運営において、自社開発または外部より購入したソフトウエアを重要な固定資産として保有しております。これらのソフトウエアは、当社の事業活動を支える中核的なシステムであり、効率的な業務遂行や顧客サービスの提供に不可欠な資産ですが、技術の進展や市場環境の変化により、当該ソフトウエアが期待通りの成果を発揮できなくなった場合、ソフトウエアの価値が著しく減少し、結果として減損損失を計上するリスクがあります。当社はこれらのリスクを常に監視し、適切な減損テストを実施することにより、資産価値の適正な評価を行ってまいります。 ⑥ 資金調達について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし) 当社は、事業拡大や運転資金の確保のために、金融機関からの借入や株式市場を通じた資金調達を行うことがあります。しかしながら、経済状況や金利等の市場環境の変動、当社の信用力の変化などにより、計画通りに資金調達ができない、または不利な条件で資金調達を余儀なくされるリスクがあります。このような事態が発生した場合、当社の財務状況や事業活動に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,645字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は2,947百万円となり、前事業年度末に比べ1,716百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,621百万円増加したことによるものであります。固定資産は354百万円となり、前事業年度末に比べ44百万円減少いたしました。これは主にソフトウエアが45百万円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は3,302百万円となり、前事業年度末に比べ1,671百万円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は791百万円となり、前事業年度末に比べ24百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が58百万円、買掛金が11百万円及び未払消費税等が11百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が57百万円減少したことによるものであります。固定負債は89百万円となり、前事業年度末に比べ61百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が61百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は880百万円となり、前事業年度末に比べ37百万円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は2,421百万円となり、前事業年度末に比べ1,709百万円増加いたしました。これは主に資本金が701百万円、資本剰余金が701百万円、利益剰余金が307百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は73.3%(前事業年度末は43.7%)となりました。 ② 経営成績の状況 当社は、「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」をパーパスとして掲げ、患者およびその家族、ならびに医師をはじめとする医療従事者が、医療を取り巻く環境において感じる不安・不信・不便といった課題の解消に取り組んでおります。当社は、信頼できる医師とのマッチングを通じて適切な医療選択を支援し、信頼関係に基づく最適な医療提供の実現を目指し、医療特化型プラットフォーム事業を展開しております。 当事業年度における医療業界を取り巻く環境は、少子高齢化の進展や社会環境・価値観の多様化を背景に、患者への情報発信の重要性が一層高まるとともに、医療機関においても従来の広告手法、院内業務、経営体制の見直しが進む状況となりました。また、厚生労働省が掲げる「キュア中心からケア中心へ」という医療提供体制の方向性を背景に、未病・予防を含むケアの重要性が高まっております。 このような環境のもと、当社は、医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」および医療情報マガジン「頼れるドクター」を中心としたマッチング領域において、注力エリアでの展開を継続し、堅調な売上拡大を実現いたしました。「ドクターズ・ファイル」では、2025年9月に累計取材記事数が3万件を突破し、情報資産の拡充が進みました。「頼れるドクター」では、新たに香川、宇都宮のエリアにおいて新版を創刊し、2026年3月期の発行版数は合計36版となり、売上成長に寄与いたしました。 加えて、院内業務DX領域では、医療機関専用情報共有アプリ「ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)」の導入が、主にクリニックを中心に進展し、2026年3月末時点で2,275件の医療機関に利用いただいております。さらに、高度医療機関および大規模病院への導入実績も構築することができました。 また、2025年9月には地域医療連携をテーマとしたイベント「メディカライアンスデー2025」を東京にて開催し、地域医療連携の新たな可能性を示す機会となりました。 以上の結果、当事業年度の経営成績は、売上高3,842百万円(前期比8.2%増)、営業利益465百万円(前期比70.8%増)、経常利益435百万円(前期比59.2%増)、当期純利益307百万円(前期比59.7%増)となり、増収増益を達成いたしました。 なお、当社は医療特化型プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末より1,621百万円増加し、2,066百万円となりました。各キャッシュ・フロ-の状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロ-) 営業活動の結果、獲得した資金は402百万円(前事業年度は212百万円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益435百万円、減価償却費78百万円、上場関連費用20百万円、未払法人税等(外形標準課税)の増加額31百万円、売上債権の増加額86百万円、法人税等の支払額106百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロ-) 投資活動の結果、使用した資金は30百万円(前事業年度は22百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出19百万円、無形固定資産の取得による支出9百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロ-) 財務活動の結果、獲得した資金は1,249百万円(前事業年度は128百万円の使用)となりました。これは主に、上場時の株式の発行による収入1,389百万円、長期借入金の返済による支出118百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社は、医療特化型プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりますが、サービスごとに記載しております。 a.生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は次のとおりであります。 サービスの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前期比(%) ドクターズ・ファイル(ストック収入)(注1)   2,717,423   108.4 頼れるドクター(リピート収入)(注2)   806,385   109.8 その他(その他収入)(注3)   319,058   102.7 合計   3,842,867   108.2 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 (注)1:「ドクターズ・ファイル」の収入。 (注)2:「頼れるドクター」の収入。 (注)3:主な内容はホスピタルズ・ファイル、動物病院ドクターズ・ファイル、ドクターズ・ファイル エー ジェント、ドクターズ・ファイル クリニコ、ドクターズ・ファイル アポレジタス、ドクターズ・ ファイル メディパシー等です。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.売上高 当事業年度における売上高は、ドクターズ・ファイル(ストック収入)が2,717百万円(前事業年度比8.4%増)、頼れるドクター(リピート収入)が806百万円(前事業年度比9.8%増)、その他収入が319百万円(前事業年度比2.7%増)で順調に増加した結果、3,842百万円(前事業年度比8.2%増)となりました。 b.売上原価、売上総利益 当事業年度における売上原価は、事業規模拡大のための社員数の増加に伴い人件費が前事業年度比で0.5%増、外注費を中心とした経費が前事業年度比5.8%増と売上の伸びに比して抑えることができた結果、696百万円(前事業年度比3.6%増)となりました。その結果、売上総利益は3,146百万円(前事業年度比9.3%増)となりました。 c.販売費及び一般管理費、営業利益 当事業年度における販売費及び一般管理費は、給与手当、賞与、賞与引当金繰入等の人件費の合計が1,644百万円、地代家賃、減価償却費などの施設費が165百万円、広告宣伝費、販売促進費、業務委託費等の諸経費が870百万円となったことから、2,681百万円(前事業年度比2.8%増)となりました。その結果、営業利益は465百万円(前事業年度比70.8%増)となりました。 d.経常利益 当事業年度における営業外収益は、受取利息1百万円、業務受託料1百万円等の発生等により5百万円(前事業年度比43.0%増)となり、営業外費用は新規上場に伴う上場関連費用20百万円、株式交付費12百万円の発生等により35百万円(前事業年度比1,153.0%増)となりました。その結果、経常利益は435百万円(前事業年度比59.2%増)となりました。 e.当期純利益 当事業年度における当期純利益は、法人税、住民税及び事業税133百万円の発生等により307百万円(前事業年度比59.7%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、人件費、広告宣伝費等の営業費用であり、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定であります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりでありますが、今後収益を拡大するためには、既存の事業の更なる拡大、知名度向上のための広告活動の展開、新サービスの開発が必要であると認識しております。 そのためには、優秀な人材の確保や組織体制の整備を引き続き行い、これらの課題に対して最善の事業戦略を立案するよう、努めていく所存であります。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社は、持続的な企業価値の向上を目指し現時点においては事業成長において最も重要な指標である「売上高」及び「営業利益」を重要経営指標と位置付けております。これらの経営指標を達成するための重要業績評価指標としては、「ドクターズ・ファイル」においては、「ARR(注1)」「顧客数(注2)」「ARPA(注3)」「解約率(注4)」、「頼れるドクター」においては、「継続率(注5)」を設定しており、件数と単価及び継続性を重視し、事業KPIとしております。現時点において予定通りの進捗となっており、堅調に推移しているものと認識しております。 2025年3月期   2026年3月期 ARR(千円)(注1)   2,602,274   2,746,781 顧客数(件)(注2)   7,288   7,594 ARPA(千円/月)(注3)   29.8   30.4 解約率(%)(注4)   0.72   0.81 (注)1:各期末月のMRRに12ヶ月分を乗じて算出。 (注)2:各期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数。 (注)3:各期末時点のストック収入売上高を、同期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数で除し て算出。 (注)4:解約率(Net Revenue Churn Rate) 各期末の「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除 した数値(12カ月平均) 2025年3月期   2026年3月期 継続率(%)(注5)   74.8   75.7 (注)5:継続率(Revenue Repeat Rate) 前事業年度の「頼れるドクター」の顧客のうち、当事業年度にも同顧客から「頼れるドクター」の取引のあった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。(2026年3月期通期から、より実態を把握するため、オプション商品を除く収入ベースでの算出に変更。過去数値も修正)

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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