概要
インティメート・マージャーは、2013年6月にフリークアウトとPreferred Infrastructureの合弁で設立されたデータマネジメントプラットフォーム(DMP)企業である。東京都港区六本木に本社を置き、従業員57名で、自社開発の「IM-DMP」を中核に、デジタル広告のターゲティングやデータ分析、AI活用支援などを手掛ける。2019年10月に東京証券取引所マザーズに上場し、現在はグロース市場に所属する。2025年9月期の売上高は34億円(計画)で、営業利益2億円を見込む。
DMP事業の単一セグメントで構成
当社グループは、DMP(Data Management Platform)事業の単一セグメントで構成される。中核プロダクト「IM-DMP」は、ブラウザに割り当てた独自ID「IM-ID」および共通ID「IM-UID」を基盤に、インターネット利用者の属性情報を蓄積・分析する。収益は、データ利用料や広告配信プラットフォームとの連携に伴う成果報酬、コンサルティングサービスから得られる。2025年9月期の売上高34億円のうち、データマネジメント・アナリティクスサービスが成長を牽引し、特にポストCookie関連の需要が拡大している。
ポストCookie時代への対応とIM-UID
Google Chromeの3rd Party Cookie廃止は取りやめられたが、SafariやEdgeなど国内ブラウザの約6割では既にCookieが利用できない。この「ハイブリッドCookie」環境に対応するため、当社は共通IDソリューション「IM-UID」を開発した。IM-UIDはCookieに依存せずにユーザーを識別でき、iPhoneユーザーなどへのリーチを可能にする。2021年8月に提供開始した「IMポストCookieアドネットワーク」では、このIM-UIDを活用した広告配信を提供し、配信量に応じたデータ利用料がストック型収益として拡大している。
AI-Readyデータへの注力
生成AIの普及によりデータ分析の技術的ハードルが低下したことを好機と捉え、当社は「AI-Readyデータ」の提供に注力している。IM-DMPに蓄積されたデータは、AIが学習・分析しやすい形式で整備され、クラウドデータ基盤や生成AIプラットフォームとの連携を進めている。クライアント企業は、専門知識がなくても当社データをAIに入力するだけで顧客分析やペルソナ作成が可能となる。この取り組みは、マーケティング領域にとどまらず、金融(クレジットスコア)、セールス、HRなどのクロステック領域への展開も視野に入れる。
収益構造の転換:運用代行からインフラ型へ
従来の労働集約的な運用代行(マネージド型)から、AIや自動化ツールが最大限のパフォーマンスを発揮するためのデータ基盤そのものを提供する「インフラ提供型」へのビジネスモデル転換を進めている。2025年9月期にはセルフサービス型の売上比率が増加し、人員数に依存しないスケーラブルな収益構造への移行が進んだ。その結果、売上高は前年比12.3%増の34億円、営業利益は2.3億円(同164.2%増)と大幅に改善し、営業利益率は約6.8%に達した。
業界の中での役割はデータ基盤(DMP)とAI-Readyデータを提供するデータインフラ企業。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01広告・マーケティング主力
IM-DMPを用いて、クライアント企業のデジタルマーケティングを支援。Cookie規制に対応した共通ID「IM-UID」を軸に、ポストCookie時代の広告配信を可能にする。広告効果の高いユーザーへのターゲティングや、効果測定・コンサルティングまでワンストップで提供する。
パブリックDMP領域で独自の技術を有する
- IM-DMP
- 自社独自のデータマネジメントプラットフォーム。ユーザーの属性情報を集積・分析し、ターゲティング広告やAI活用に必要なデータ基盤を提供する。
- IM-UID
- 3rd Party Cookieに依存しない共通IDソリューション。Cookie規制の影響を受けずにユーザーへリーチできる。
- IM-CMP
- メディア向けのデータ利用同意管理プラットフォーム。ユーザーの同意を適切に管理し、プライバシー規制に対応する。
- IMポストCookieアドネットワーク
- 3rd Party Cookieに依存しない広告配信ネットワーク。IM-UIDを活用し、既存のプラットフォームでは捕捉できない層へリーチできる。
- Performance DMP
- 成果報酬型ディスプレイ広告運用サービス。フィルタリング技術でコンバージョンしやすいユーザーを抽出し、広告の成果獲得を支援する。
- Select DMP
- 企業リスト生成サービス。オーディエンスデータから購入ニーズの高い企業を抽出し、リストを提供する。
製品と技術
IM-DMP:データマネジメントプラットフォームの核
IM-DMPは、当社の基幹プラットフォームである。ブラウザごとに付与する「IM-ID」および共通ID「IM-UID」をキーに、デモグラフィックデータ(性別・年齢・職業)、ジオグラフィックデータ(居住地域)、サイコグラフィックデータ(趣味・嗜好)を集積する。確定情報はリサーチ会社やデータプロバイダーから購入し、類推情報は提携Webメディアの接触情報から抽出する。これらのデータを分析・分類することで、広告配信や顧客分析における最適なターゲティングを実現する。また、データはGoogleアナリティクスやAdobeアナリティクスといった外部ツールとも連携可能である。
IMポストCookieアドネットワークと共通IDソリューション
IMポストCookieアドネットワークは、3rd Party Cookieに依存しない広告配信サービスである。中核技術として共通ID「IM-UID」を採用し、Cookieが使えないSafariやEdgeなどのブラウザ環境でもユーザーを識別できる。DSPやSSPといった配信事業者がこのネットワークを利用する際、IM-UIDのライセンス料が発生するストック型収益モデルが特徴である。2024年にはGoogle Ad Managerとの連携が強化され、配信量が増加。料金は広告インプレッション数に応じて課金され、収益の安定化に寄与している。
AI-Readyデータとクロステック領域への展開
当社は、IM-DMPのデータを生成AIが学習しやすい「AI-Readyデータ」として整備している。具体的には、属性情報を構造化し、AIプラットフォームや企業の基幹システムと連携させるAPIを提供する。クライアントは、高度な分析スキルがなくても、当社データをChatGPTなどの生成AIに入力するだけで、顧客セグメントの作成や需要予測が可能になる。この基盤は、マーケティング以外の領域にも応用され、2020年設立のクレジットスコア株式会社では金融向け与信モデルを、またHR領域では採用マッチングの最適化にデータを活用する取り組みを進めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 広告・マーケティングパブリックDMP領域で独自の技術を有する
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
小規模データマーケ特化、収益安定
データ活用マーケティング領域の独立系企業。売上30億円強と業界内では小規模だが、クッキーレス対策やデータクレンジングなど特定分野に特化。同業のジンジブは人材サービス、イシンはDX支援と異なるため直接競合は限定的。営業利益率は改善傾向にあり、ニッチ市場で一定の収益性を確保している。
強み
- クッキーレス対策やデータクレンジングなど特定領域に特化し、差別化を図る。
- 営業利益率が3.33%から5.88%へ改善、利益体質が強化されつつある。
- 2023年9月期から2025年9月期まで売上30億→34億と安定成長。
- 大手グループに属さないため、意思決定が速く変化に対応しやすい。
課題
- 売上30億円規模で、大規模案件の受注やスケールメリットが発揮しにくい。
- 同業他社がDX・人材と異なる分野だが、データ領域の競合も増加傾向。
- データマーケティング市場の成長鈍化や規制変化に収益が左右される。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がインティメート・マージャー
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7044ピアラ | 37億円 | 28.1倍 |
| 2 | 6034MRT | 36億円 | 63.4倍 |
| 3 | 9235売れるネット広告社グループ | 36億円 | — |
| 4 | 475Aギミック | 36億円 | 9.6倍 |
| 5 | 4705クリップコーポレーション | 36億円 | — |
| 6 | 7072インティメート・マージャー | 35億円 | 20.2倍 |
| 7 | 6578コレックホールディングス | 35億円 | 86.9倍 |
| 8 | 7078INCLUSIVE Holdings | 35億円 | — |
| 9 | 9339コーチ・エィ | 34億円 | 34.2倍 |
| 10 | 2424ブラス | 34億円 | 10.4倍 |
| 11 | 4664アール・エス・シー | 33億円 | 21.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 9件
フリークアウトとPreferred Infrastructureの合弁で設立
2013年6月、株式会社フリークアウト(現フリークアウト・ホールディングス)と株式会社Preferred Infrastructureの合弁により、株式会社インティメート・マージャーが設立された。創業時の目的は、両社の技術を融合し、データを活用したマーケティング支援事業を立ち上げることであった。設立当初からDMPの開発に着手し、独自のブラウザID「IM-ID」を用いた属性データベースの構築を進めた。
Google DSPとの連携で事業基盤を拡大
2015年3月、Googleの運営するDSP(Demand-Side Platform)サービスとの連携を開始した。これにより、IM-DMPのデータをGoogleの広告配信プラットフォームで利用できるようになり、クライアント企業への提供価値が向上した。この連携を契機に売上高は拡大し、2015年9月期の3億円から2016年9月期には8億円へと急成長した。同時に、データ収集のための提携Webメディアも増加し、属性情報の蓄積が加速した。
B2B向けSelect DMPと成果報酬型Performance DMPの開始
2018年7月、B2B向けリードジェネレーションツール「Select DMP」の提供を開始した。これは、企業のWebサイト来訪者データを分析し、質の高い見込み顧客を抽出するサービスである。続く2019年1月には、成果報酬型のディスプレイ広告運用サービス「Performance DMP」を開始。これらのサービス拡充により、2019年9月期の売上高は22億円に達し、当期純利益1億円を計上した。
マザーズ上場と新生銀行との共同事業
2019年10月、東京証券取引所マザーズに上場した。上場資金を活用し、2020年3月には株式会社新生銀行(現SBI新生銀行)との共同事業としてクレジットスコア株式会社を設立。金融領域のデータ活用に乗り出し、与信判断の最適化を目指した。しかし、同事業の収益化には時間を要し、売上高は2020年9月期に20億円と前年から微減した。純利益は0億円となり、成長の壁に直面した。
フリークアウトからの独立
2020年11月、親会社であった株式会社フリークアウト・ホールディングスとの親子関係を解消した。これにより、経営の独立性が高まり、自社の戦略に基づく事業展開が可能となった。独立後は、ポストCookieへの対応やAI活用に注力し、2021年8月には「IMポストCookieアドネットワーク」をリリース。このサービスが後の成長の柱となる。
ポストCookieサービス拡充とグロース市場移行
2022年4月、東京証券取引所の市場区分再編に伴い、グロース市場へ移行した。2021年から提供開始したIMポストCookieアドネットワークは、AppleのSafariによるCookie制限に対応する需要を捉え、売上に貢献。2022年9月期の売上高は28億円、2023年9月期には30億円と回復基調に乗った。営業利益も2023年9月期に1億円、2024年9月期に1億円、2025年9月期計画では2億円と増加傾向にある。
年表9件を開く
2010年代
- 2013年6月株式会社フリークアウト(現「株式会社フリークアウト・ホールディングス」以下同様)と株式会社Preferred Infrastructureの合弁にて株式会社インティメート・マージャーを設立
- 2015年3月Googleの運営するDSPサービスと連携を開始
- 2018年7月B2B向けリードジェネレーションツール「Select DMP」の提供を開始
- 2019年1月成果報酬型ディスプレイ広告運用サービス「Performance DMP」の提供を開始
- 2019年10月上場東京証券取引所マザーズに上場
2020年代
- 2020年3月創業株式会社新生銀行(現 SBI新生銀行)との共同事業を行うクレジットスコア株式会社を設立
- 2020年11月株式会社フリークアウト・ホールディングスとの親子関係を解消
- 2021年8月3rd Party Cookieの代替サービス「IMポストCookieアドネットワーク」の提供を開始
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴いグロース市場へ移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
データ基盤提供型へのビジネスモデル転換
デジタルマーケティング領域では、広告運用の自動化や顧客企業の内製化が進む中、労働集約的な運用代行から、AIが性能を発揮するためのデータ基盤を提供するインフラ型へ移行し、スケーラブルで高収益な構造を目指す。
- 02
ポストCookie時代への対応強化
Cookie利用不可ブラウザへの対策として、共通IDソリューション「IM-UID」を提供し、リーチ拡大を図る。メディアやアドテクベンダーへの必須インフラとして導入を加速する。
- 03
生成AI・X-Tech領域への展開
Ad Techで培ったデータを基に、生成AIや企業基幹システムに連携しやすい「AI-Readyデータ」のインフラ基盤を構築。パートナーとの協業で新たなデータ流通チャネルを開拓し、セールス・金融・HRなど多様な産業領域へ拡大する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 7期分
グループ全体で57人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、6期前と比べて+35.7%。平均年齢は31.4歳、平均勤続年数は3.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年9月 | 480 | 32.8 | 1.3 | 42 | — |
| 2020年9月 | 633 | 32.5 | 2.1 | 40 | — |
| 2021年9月 | 526 | 31.0 | 2.2 | 41 | — |
| 2022年9月 | 519 | 30.8 | 2.7 | 53 | — |
| 2023年9月 | 641 | 30.4 | 2.8 | 56 | — |
| 2024年9月 | 630 | 30.6 | 3.0 | 55 | 182 |
| 2025年9月 | 652 | 31.4 | 3.6 | 57 | 351 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は34億円、営業利益は2億円。前期と比べると増収増益で、売上が+13.3%、利益が+100.0%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 37億円 | 34億円 |
| 営業利益 | 3億円 | 2億円 |
| 純利益 | 2億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は9億円、営業利益は1億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+28.6%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 8 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年3Q | 7 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 7 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 8 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 8 | 1 | 12.5 | 0 |
| 2024年4Q | 14 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2025年2Q | 17 | 1 | 5.9 | 1 |
| 2025年4Q | 17 | 1 | 5.9 | 1 |
| 2026年2Q | 18 | 2 | 11.1 | 1 |
| 2026年3Q | 9 | 1 | 11.1 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 11期分
2015年9月期からの11期で、売上は3億円から34億円へ11.3倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年9月 | 3 | — | 0 | — | 0 |
| 2016年9月 | 8 | — | 1 | — | 0 |
| 2017年9月 | 14 | — | 1 | — | 1 |
| 2018年9月 | 16 | — | 1 | — | 0 |
| 東京証券取引所マザーズに上場 | |||||
| 2019年9月 | 22 | — | 1 | — | 1 |
| 株式会社新生銀行(現 SBI新生銀行)との共同事業を行うクレジットスコア株式会社を設立 | |||||
| 2020年9月 | 20 | — | 0 | — | 0 |
| 2021年9月 | 20 | — | 0 | — | 0 |
| 2022年9月 | 28 | — | 1 | — | 1 |
| 2023年9月 | 30 | — | 1 | — | 1 |
| 2024年9月 | 30 | 1 | 1 | 3.3 | 1 |
| 2025年9月 | 34 | 2 | 2 | 5.9 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高34億円のうち、営業利益として残るのは2億円で5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.5%25億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.6%7億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 9期分
2025年9月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は16億円で、売上の5.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年9月 | 0 | −1 | — | −1 | 4 |
| 2018年9月 | −1 | 0 | — | −1 | 3 |
| 2019年9月 | 2 | 0 | 0 | 2 | 6 |
| 2020年9月 | 0 | −1 | 7 | −1 | 12 |
| 2021年9月 | 1 | 0 | 1 | 1 | 14 |
| 2022年9月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 15 |
| 2023年9月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 16 |
| 2024年9月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 16 |
| 2025年9月 | 2 | 0 | −2 | 2 | 16 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 11期分
2025年9月期の総資産は22億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は69.1%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2015年9月 | 2 | 1 | 1 | 44.9 |
| 2016年9月 | 6 | 4 | 2 | 69.2 |
| 2017年9月 | 7 | 5 | 2 | 67.0 |
| 2018年9月 | 8 | 5 | 3 | 64.3 |
| 2019年9月 | 10 | 6 | 4 | 64.6 |
| 2020年9月 | 16 | 12 | 4 | 74.6 |
| 2021年9月 | 18 | 13 | 5 | 73.5 |
| 2022年9月 | 20 | 14 | 6 | 70.4 |
| 2023年9月 | 21 | 15 | 6 | 72.0 |
| 2024年9月 | 21 | 16 | 5 | 74.0 |
| 2025年9月 | 22 | 16 | 6 | 69.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で534社中142位あたり、逆に低いのは営業利益率で534社中325位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,115で、1年前と比べて-25.7%。過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 20.2倍 |
| PER (会社予想) | 18.7倍 |
| PBR | 2.12倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1日で+5.75%と大きく上昇し、1177円まで回復しました。25日移動平均線(1085円)を約8.5%上回っており、75日線(1015円)、200日線(1044円)に対してもプラス圏にあります。ただし、52週高値1769円からは約33%下の水準で、依然として戻り途上の位置づけです。出来高は8月17日に23300株と急増しており、買い意欲の強さが示唆されますが、その後はやや減少傾向で、上値追いには注意が必要です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERは18.89倍と業界平均22.42倍を下回り割安。PBRは1.99倍で業界平均3.12倍より低く、割安感がある。ROEは9.95%とまずまず。無配当だが、売上高・利益が増加傾向で成長性に期待。バリュエーションは割安圏。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 20.2倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 18.7倍 | — |
| PBR | 2.12倍 | 3.51倍 |
| ROE | 9.9% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は緩やかな成長(FY25/9に34億円予想)で、営業利益率も5%台と低水準。データマーケティング市場は拡大しているが、競争激化で価格競争に陥る懸念。収益改善には高付加価値サービスの強化が不可欠。
- データマーケティング市場の成長
企業のDX投資増加で市場は拡大基調。
- サブスク収益の安定性
継続課金収入が売上の一部を支える。
- 低評価の割に成長余地
時価総額33億円、株価は上昇余地あり。
- データマーケティング需要拡大で受注増通年影響中
売上高34億円予想、デジタル広告需要で5%上振れなら営業利益2.5億円
- 新サービス開始による収益源多様化2026年影響弱
AI活用サービス投入で売上高5億円増の可能性
- PER18倍の小型株として成長期待短中期影響弱
時価総額33億円、成長株としてPER20倍まで許容なら株価上昇
- 自社株買いや配当開始の可能性次回決算影響弱
無借金でキャッシュ豊富、配当開始なら利回り狙いの買い
- 低い収益性
営業利益率5.9%と低く、改善傾向も鈍い。
- 競争の激化
多数の競合が存在し、差別化が困難。
- 成長の鈍化
売上高成長率が鈍化傾向(前年比13%増)。
- 売上高成長率の鈍化継続影響強
FY2024横ばい、FY2025+13%低成長、競合激化で更なる減速
- 営業利益率の低水準固定通年影響中
営業利益率5.88%と低く、固定費増で赤字転落リスク
- 特定顧客への依存度上昇2025年下期影響中
大口顧客の契約終了で売上高10%減、営業利益半減
- 小型株の流動性リスク短期影響弱
時価総額33億円、出来高少なく大口売りで株価急落しやすい
- 売上高成長率
- 市場成長とシェア獲得を確認。
- 営業利益率
- 収益性改善の進捗。
- 解約率
- サブスク収益の安定性を示す。
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ2,338人。区分でいちばん多いのは個人・その他で45.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.9%を占め、残る55.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年9月% | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 22.8 | 41.2 | 44.1 | 39.5 | 40.6 | 45.2 |
| 事業法人 | 69.5 | 49.9 | 47.7 | 47.3 | 49.1 | 43.1 |
| 証券会社 | 2.6 | 5.7 | 5.4 | 7.8 | 7.4 | 8.5 |
| 金融機関 | 4.0 | 2.6 | 1.7 | 3.6 | 1.9 | 1.7 |
| 外国法人 | 1.2 | 0.6 | 1.0 | 1.7 | 0.8 | 1.3 |
| 自己株式 | — | — | — | 0.1 | 0.1 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.1 | 0.2 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社フリークアウト・ホールディングス | 39.83 |
| 02 | 簗島 亮次 | 13.50 |
| 03 | 株式会社SBI証券 | 2.36 |
| 04 | 楽天証券株式会社 | 2.05 |
| 05 | 株式会社インテージホールディングス | 1.99 |
| 06 | 株式会社SBI新生銀行 | 1.60 |
| 07 | GMOクリック証券株式会社 | 1.22 |
| 08 | 松井証券株式会社 | 0.86 |
| 09 | 野村證券株式会社 | 0.74 |
| 10 | 石井 誠 | 0.69 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 11期分
1株利益は11期で−95%、1株純資産は11期で−76%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年9月 | 952 | 2,054 | 60.3 | — |
| 2016年9月 | 1,186 | 2,735 | 20.7 | — |
| 2017年9月 | 40 | 95 | 21.9 | — |
| 2018年9月 | 17 | 112 | 8.2 | — |
| 2019年9月 | 40 | 261 | 16.7 | — |
| 2020年9月 | 7 | 415 | 1.7 | 365.4 |
| 2021年9月 | 10 | 416 | 2.4 | 201.4 |
| 2022年9月 | 22 | 430 | 5.2 | 58.8 |
| 2023年9月 | 31 | 459 | 6.9 | 41.1 |
| 2024年9月 | 17 | 474 | 3.7 | 42.8 |
| 2025年9月 | 47 | 489 | 9.9 | 29.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/9期の役員報酬は総額70百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 簗島亮次 | 代表取締役社長 データビジネス事業本部長 コーポレート・コミュニケーション室長 管理本部長 | 42 | 421,400 |
| 木村祐一 | 取締役 開発本部長 | 50 | 2,000 |
| 寺門峻佑 | 取締役 | 41 | — |
| 石沢美穂子 | 常勤監査役 | 41 | — |
| 横山幸太郎 | 監査役 | 47 | — |
| 大杉泉 | 監査役 | 41 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | ストックオプション百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 39 | 6 | 3 | 48 | 24 |
| 社外監査役 | 2 | 13 | — | — | 13 | 7 |
| 社外取締役 | 2 | 5 | — | — | 5 | 3 |
| 監査役 | 1 | 4 | — | — | 4 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容8,519字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,542字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,754字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,356字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第14期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-22
- 半期報告書半期報告書-第13期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-23
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-21
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-22
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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