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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

コーチ・エィ

COACH A Co.,Ltd.9339 · Standard · サービス業

企業組織開発に強みを持つコーチングサービスの専門企業。コードネーム「COACH A」で知られ、エグゼクティブコーチングを核にAIコーチングまで手がける。

概要

コーチ・エィは、企業のマネジメント層を対象としたコーチングサービスを提供する専門企業である。2001年に株式会社コーチ・トゥエンティワンの法人事業部が分社化して設立され、エグゼクティブ・コーチングを中核に、組織変革を促す「システミック・コーチング™」と呼ばれる独自アプローチを展開する。2025年12月期の連結売上高は35億円、従業員数は140名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する(2022年12月)。

単一事業セグメントで展開するコーチング特化型企業

コーチ・エィは、連結財務諸表提出会社である当社と、中国・タイ・米国に所在する5社の連結子会社で構成される。事業はコーチング事業の単一セグメントであり、大きく分けて「システミック・コーチング™による組織開発ビジネス」と「コーチング人材開発ビジネス」の2つを運営する。組織開発ビジネスでは、顧客企業の経営課題に応じて複数のプログラムを組み合わせたプロジェクトを組成し、組織変革を伴走支援する。一方、人材開発ビジネスでは、社内でコーチングを活用できるリーダーを育成するための体系的なプログラムを提供する。主な取引先はプライム市場に上場する大手法人企業であり、顧客の海外進出に合わせて中国や東南アジア、北米にも拠点を持つ。

組織開発の中核を担う「システミック・コーチング™」

「システミック」とは、組織を不可分な全体システムと捉え、そのシステム全体に働きかけることを意味する。コーチ・エィのコーチングは、個人の能力開発だけでなく、リーダーとその周囲のキーパーソンとの関係性に働きかけ、組織全体の対話を活性化させる。特徴として4つの要素を掲げる。①リザルト・フォーカスト:組織変革が生んだビジネスインパクトを目標として定める。②プロセス・オリエンテッド:リーダーと周囲の対話を重視する。③エビデンス・ベースト:客観的なデータで変化を測定し可視化する。④チームベースド・コーチング:複数の正社員コーチで構成するチームが顧客企業ごとにプロジェクトを組む。このアプローチにより、経営層から現場まで一貫した変革を支援する。

38億円規模の売上高と110名のコーチ体制

2025年12月期の連結売上高は35億円(前期比3.9%減)、営業利益は2億1,181万円(前期比36.4%増)となった。売上高の先行指標である受注高は34億6,597万円(前期比5.1%減)とやや低調だったが、販管費削減により利益率が改善した。純利益は9,881万円(前期比11.1%減)と減益となった。期末時点の総資産は44億6,848万円。コーチ人数は110名(前期末比20名減)だが、品質維持に努める。同社は無借金経営であり、財務上の大きな課題はないとしている。

グローバルな事業展開と現地子会社の再編

主要顧客の海外進出に対応するため、2010年に中国(上海)、香港、シンガポールに現地法人を設立した。その後、タイ(2013年)、米国(2016年)にも進出。2020年には米国法人ASHA SAN INC.(現COACH A INTERNATIONAL INC.)が米国4社(Coach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.、Corporate Coach U International, Inc.)を買収し、北米市場での事業基盤を拡大した。一方、シンガポール法人は2019年に清算、香港法人は2023年に清算されるなど、効率化のための再編も進行中である。2023年5月には新たにCOACH A Americas, Inc.を設立し、米州事業の強化を図っている。

AIコーチングなど新サービスの投入で顧客ニーズに対応

コーチ・エィは、市場環境の変化に応じて新サービスを相次いで投入している。2023年11月には「AIコーチング CoachAmit」の提供を開始。これは約30年のコーチング知見を生成AIと機械学習モデルに組み込んだ法人向けサービスであり、全社員へのスケーラブルなコーチング提供を可能にする。2025年2月には、昇進・異動後のリーダーに特化した「トランジションコーチング(TC)」と、管理職向けのコーチングコミュニケーショントレーニング「ICT(Interactive Coach Training)」を開始した。これらの新サービスは、既存のエグゼクティブ・コーチングや組織開発プログラムと組み合わせて提供される。

業界の中での役割はプライム上場企業の経営層や組織を対象に、エグゼクティブコーチングやリーダーシップ開発プログラムを提供する専門サービス企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
35億円
営業利益
2億円
営業利益率
5.7%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01組織開発ビジネス主力

プライム上場企業を主な顧客に、エグゼクティブ・コーチング(EC)やDAIBE、トランジションコーチングといったプログラムを提供。リーダー個人だけでなく組織全体に働きかけ、変革を支援。

システムコーチング™による組織開発の先駆者

主な製品・サービス7
エグゼクティブ・コーチング(EC)
経営幹部向けの1対1のコーチング。リサーチとフィードバックを繰り返し、組織変革とリーダー育成を支援する。
Dialogue Activation for Innovative Business Execution(DAIBE)
経営チーム向けの対話プラットフォーム。チーム内の関係性変容を促し、一体感を醸成するワークショップを実施。
トランジションコーチング(TC)
昇進・異動直後のリーダーに特化したコーチング。早期順応を支援し、トランジションを成功に導く。
Driving Corporate Dynamism(DCD)
1対1のセッションとグループワークを組み合わせた体験学習プログラム。実践を通じて能力開発を図る。
3分間コーチ
2日間で60回以上の3分間コーチングを行うワークショップ。参加者同士の対話で組織の健全化を促す。
AIコーチング CoachAmit
生成AIを活用した法人向けコーチングサービス。独自のコーチングフローに基づく問いかけで、全従業員にスケーラブルなコーチングを提供。
Interactive Coach Training(ICT)
管理職向けのコーチングコミュニケーショントレーニング。演習を通じてマネジメント力向上を図る。

02コーチング人材開発ビジネス準主力

プロのコーチや組織内リーダーを育成するためのプログラムを提供。コーチ・エィ アカデミア、COACH U, INC.の英語プログラムなど、国際基準の認定資格に対応。

主な製品・サービス3
コーチ・エィ アカデミア
コーチングスキルを学ぶ実践的プログラム。ICF認定の「プレミアムコース」など、資格取得を支援するコースを提供。
Core Essential Program(CEP)
ICFレベル1認定のコーチング学習サービス。英語オンラインで提供され、プロ志向の人材を育成。
Professional Essential Program(PEP)
ICFレベル1&2認定の上級プログラム。リーダーシップ開発とコーチングスキルをさらに深める。

製品と技術

エグゼクティブ・コーチング(EC):1対1の対話で経営幹部を支援

エグゼクティブ・コーチング(EC)は、コーチ・エィの最主力サービスである。企業の経営幹部(エグゼクティブ)を対象に、専門トレーニングを受けたコーチが1対1で定期的な対話を行う。標準的な提供期間は8~9ヵ月程度。単なるアドバイスではなく、クライアント自身が組織の現状を正しく捉え、ビジョンに向けた成長と変革を推進するよう促す。コーチからのフィードバックに加え、独自開発のアセスメントやリサーチツールを用いて、クライアント自身の変化、周囲の変化、組織の変化をエビデンスベースで可視化する点が特徴。

DAIBE:経営チームの対話を活性化するワークショップ

Dialogue Activation for Innovative Business Execution(DAIBE)は、経営チーム全体を対象とした対話のプラットフォームである。標準提供期間は6ヵ月程度。1対1のコーチングが中心のECとは異なり、組織変革の鍵となる経営チームの「関係性」に直接アプローチする。ワークショップ形式で、経営チームメンバー全員が集い、組織の未来像やパーパス、互いの関係性について深く対話する。アセスメントにより、チーム内のリーダーシップやコミュニケーションの現状を可視化し、チームの一体感醸成を促進する。

DCD:実践型プログラムで社内コーチを育成

Driving Corporate Dynamism(DCD)は、企業内でコーチングを実践できる人材を育成するためのプログラムである。標準提供期間は7~8ヵ月程度。1対1のコーチングセッションに加え、複数参加者によるオンライン形式の体験学習を組み合わせる。一般的な研修と異なり、講師が一方的に講義するのではなく、学習者が実践を通じてコーチングスキルを習得する「体験学習」のアプローチを採用。プロコーチからコーチングを受けたり、実践内容に対するフィードバックを得たりする機会を提供する。受講者とそのステークホルダーの変化を独自アセスメントで可視化しフィードバックする点も特徴である。

AIコーチング CoachAmit:生成AIで組織全体にスケール

CoachAmitは、2023年11月に提供を開始した法人向けAIコーチングサービスである。コーチ・エィが約30年にわたり蓄積したコーチング及び組織開発の知見を、生成AIと独自の機械学習モデルに組み込んでいる。ユーザーは日次または週次でAIとの対話を進め、思考を整理しながら組織変革テーマに沿った行動を促進する。導入企業は、経営陣やミドルマネジメントへの人によるコーチングと、全役職員へのAIコーチングを組み合わせることで、組織全体の変革を加速できる。また、匿名化された膨大なコーチングデータから組織の状態をレポートで可視化できる点も大きな強みである。標準提供期間は12ヵ月程度。

コーチ・エィ アカデミア:個人向けコーチング学習プログラム

コーチ・エィ アカデミア(Coachacademia)は、組織で働くコーチングを学びたい個人を対象とした体系的なプログラムである。2015年5月に提供を開始した。リーダー向けコースとプレミアムコースの2種類があり、それぞれ標準提供期間は6ヵ月、12ヵ月。1対1のコーチングセッションに加え、オンラインクラス形式のグループ学習を組み合わせる。参加者はクラスコーチや他の受講者との対話を通じて、コーチングスキルや理論を実践的に習得する。国内だけでなく、中国(上海)、タイ、米国の現地法人でも提供されており、グローバルな人材開発ニーズに対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 組織開発ビジネスシステムコーチング™による組織開発の先駆者

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

専門サービスで小規模ながら収益安定

当社はサービス業に属し、売上高35億円(2025/12期)と同業他社の中では小規模であるが、営業利益率5.71%と安定した収益性を維持している。ライバルであるジンジブやダイブグループと競合する中で、特定分野に特化したサービスを提供し、差別化を図っている。業界内では、ニッチな市場に強みを持ち、顧客からの信頼も厚い。しかし、市場規模が限定的であるため、事業拡大には新たなサービスや顧客層の開拓が必要である。近年の業績は、売上高が横ばいであり、成長の停滞が課題となっている。当社の強みは、専門性と収益性の高さにあり、課題は、成長戦略の策定と新市場への進出である。提供データに基づき、当社は現状維持が続くが、今後の取り組み次第で成長の可能性はある。

強み

  • 営業利益率5%以上を維持し、収益が安定。
  • 特定分野に特化し、他社との差別化を実現。
  • 質の高いサービスで顧客の信頼を獲得。
  • 小規模ならではの迅速な意思決定が可能。

課題

  • 売上が横ばいで、拡大の糸口が見えない。
  • ニッチ市場は規模が小さく、成長余地が限定的。
  • 新分野や新顧客の開拓が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がコーチ・エィ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

コーチ・トゥエンティワンから分社独立した2001年

2001年8月、株式会社コーチ・トゥエンティワンの法人事業部を分社化する形で、東京都千代田区一番町に株式会社コーチ・エィを設立した。同年10月には、企業のマネジメント層を対象とした研修と、エグゼクティブに対する1対1のコーチングの提供を開始。これが現在のコア事業の出発点となる。設立当初から、個人の能力開発ではなく組織全体への波及効果を重視したアプローチを志向していた。

コーチング研究所を設立しエビデンス基盤を構築した2007年

2007年5月、コーチングが組織にもたらす成果を研究し、新サービス開発を行うため、コーチング研究所有限事業責任組合を設立した。これにより、客観的なデータに基づく「エビデンス・ベースト」なサービス提供が可能となった。同年2月には本社を東京都千代田区九段南に移転し、現在に至る。研究所は後に当社内の部門に統合されるが、リサーチ機能は継続してサービス改善に活用されている。

海外拠点を開設しグローバル化を推進した2010年

2010年6月、主要顧客の海外進出に合わせて、上海、香港、シンガポールに現地法人を設立した(上海:高起企業管理咨詢(上海)有限公司、香港:COACH A (Hong Kong) Co., Ltd.、シンガポール:COACH A Pte. Ltd.)。これにより、日本企業の中国・東南アジア拠点向けにコーチングサービスを提供する体制を整えた。2013年5月にはタイにCOACH A (Thailand) Co., Ltd.を設立し、東南アジアでのプレゼンスをさらに強化した。

吸収合併と米国子会社買収で事業基盤を再編した2011年

2011年1月、当社は親元である株式会社コーチ・トゥエンティワンを吸収合併すると同時に、米国COACH A CO., LTD.の株式を取得した。この再編により、法人向けコーチング事業を当社に一本化し、国内組織をシンプルにした。また、同年には企業内コーチ育成プログラム「Driving Corporate Dynamism(DCD)」の提供を開始。このプログラムは実践とフィードバックを組み合わせた体験学習型であり、後に主要サービスの一つに成長する。

米国市場へ本格参入した2019年のM&A

2019年10月、米国事業拡大のためASHA SAN INC.(現COACH A INTERNATIONAL INC.)を設立。翌11月には同社を通じて米国のコーチング関連4社(Coach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.、Corporate Coach U International, Inc.)を一括買収した。これにより北米市場でのプレゼンスを一気に拡大した。2020年1月には経営資源効率化のため、COACH U, INC.を新設し、買収した4社を統合した。その後、2021年3月にASHA SAN INC.からCOACH A INTERNATIONAL INC.へ社名変更し、米国事業の体制を固めた。

東京証券取引所スタンダード市場へ上場した2022年

2022年12月、コーチ・エィは東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場した。上場後もサービス拡充を続け、2023年11月には生成AIを活用した「AIコーチング CoachAmit」を法人向けにリリース。2025年2月には「トランジションコーチング(TC)」と「ICT(Interactive Coach Training)」を新たに開始した。一方、収益面では大型案件の減少などにより2025年12月期の売上高が前期比3.9%減となるなど、課題も見える。

年表25件を開く

2000年代

  • 2001年8月創業株式会社コーチ・トゥエンティワンが、法人事業部を分社化し、東京都千代田区一番町において株式会社コーチ・エィを設立
  • 2001年10月企業のマネジメント層を対象とした研修を中心に、エグゼクティブに対する1対1のコーチングの提供を開始
  • 2007年2月東京都千代田区九段南に本社を移転
  • 2007年5月創業コーチングが組織にもたらす成果についての研究及び新たなサービスの研究を行うため、コーチング研究所有限事業責任組合を設立

2010年代

  • 2010年6月創業主要顧客の海外進出に合わせて、中国及びシンガポールで事業を開始するため、上海、香港及びシンガポールに、それぞれ高起企業管理咨詢(上海)有限公司、COACH A (Hong Kong) Co., Ltd.及び COACH A Pte. Ltd. (Singapore)を設立(注)1
  • 2011年1月M&Aエグゼクティブを起点とした組織開発に注力するため、当社が株式会社コーチ・トゥエンティワンを吸収合併、併せて米国COACH A CO., LTD.の株式を取得
  • 2011年1月企業向けに社内コーチ育成を目的としたDriving Corporate Dynamism(DCD)の提供を開始
  • 2013年5月創業タイで事業を開始するため、バンコクにCOACH A (Thailand) Co., Ltd.を設立
  • 2015年5月企業の次世代リーダーに向けたコーチング型マネジメントを学ぶためのプログラムCoachacademia(コーチャカデミア)™(現コーチ・エィ アカデミア)の提供を開始
  • 2016年8月創業米国事業の拡大のため、新たにCOACH A Inc.を設立(米国COACH A CO., LTD.は2017年10月に清算)
  • 2017年4月コーチング研究所有限事業責任組合のリサーチ機能を機動的に活用するため、当社のコーチング研究所部門に機能を移行し、コーチング研究所有限事業責任組合は解散
  • 2018年3月創業中国での事業強化のため、香港の営業機能を当社及び上海に移行し、当社における香港支店を設立
  • 2019年3月COACH A Pte. Ltd. (Singapore)を清算
  • 2019年10月創業米国事業の拡大を機動的に実施するため、ASHA SAN INC.(現COACH A INTERNATIONAL INC.)を設立
  • 2019年11月M&A米国での事業拡大のため、ASHA SAN INC.がCoach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.及びCorporate Coach U International, Inc.の4社を買収

2020年代

  • 2020年1月米国の経営資源効率化のため、ASHA SAN INC.の子会社として新たにCOACH U, INC.を設立
  • 2020年6月組織変革をドライブさせるためのコミュニケーションを起こすサービス「3分間コーチ」の提供を開始
  • 2020年12月M&AASHA SAN INC.はCoach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.及びCorporate Coach U International, Inc.の4社の株式を新設したCOACH U, INC.へ現物出資し、COACH U, INC. が4社を子会社化(注)2 米国の組織再編を行うため、Coach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.及び Corporate Coach U International, Inc.の4社を清算
  • 2021年3月商号変更ASHA SAN INC.からCOACH A INTERNATIONAL INC.に社名変更
  • 2021年6月米国COACH A Inc.を清算
  • 2022年12月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
  • 2023年3月COACH A(Hong Kong)Co., Ltd.を清算
  • 2023年5月創業米国での事業拡大のため、COACH A Americas, Inc.を設立
  • 2023年11月AIコーチング「CoachAmit」の提供を開始
  • 2025年2月「トランジションコーチング(TC)」及び「ICT(Interactive Coach Training)」の提供を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    組織開発ビジネスの拡大

    システミックコーチングにより経営層から現場までを包括的に支援し、クライアント企業の戦略実行力強化や組織文化変革、リーダーシップ開発を一体提供する。国内外の大手企業とのパートナーシップを拡大する。

  2. 02

    顧客ニーズ対応のサービス開発

    市場調査と顧客ヒアリングを通じて新サービスを開発し、既存顧客との取引拡大と新規顧客獲得、市場シェア向上を目指す。

  3. 03

    コーチング品質の強化と人材育成

    グローバルな最新トレンドを研究し、コーチング研究所の成果をサービス改善に活用。独自トレーニングで社内コーチの能力向上を図る。

  4. 04

    コーチ人材の採用と育成

    組織開発プロジェクトを担うコーチ人材を採用し、専門チームが伴走する独自トレーニングで、コーチング力とプロジェクトマネジメント力を強化する。

  5. 05

    生産性向上と業務効率化

    既存顧客深耕と新規開拓でプロジェクト機会拡大と契約長期化を図り、コーチ稼働を安定化。サービスプロセス改善とデジタル活用で業務効率・生産性を向上する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で140人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は868万円で、3期前と比べて1.1%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は7.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月87738.76.8147
2023年12月86438.76.6158
2024年12月81839.06.9161124
2025年12月86839.97.6140143

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率57.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)87.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 0 / 海外 5、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都千代田区566百万円
コーチング 事業
タイ国 バンコク市4百万円
コーチング事業
中国 上海市0百万円
コーチング事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    COACH A Co., Ltd. (Shanghai)(注)4
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COACH A (Thailand) Co., Ltd.
    タイ国 バンコク市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COACH A INTERNATIONAL INC. (注)4
    米国 ニューヨーク州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COACH U, INC. (注)5
    米国 ニューヨーク州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COACH A Americas, Inc. (注)4,5
    米国 ニューヨーク州 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    幹部職員に対するシステム・コーチング研修
    防衛省 · 2024-11-05
    324万円
  • 調達
    幹部職員に対するシステム・コーチング研修
    防衛省 · 2025-10-21
    324万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は35億円営業利益2億円前期と比べると減収増益で、売上が-2.8%、利益が+0.0%。

売上高
-2.8%
35億円
営業利益
+0.0%
2億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
5.7%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高35億円35億円
営業利益2億円2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は16億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q800.00
2023年2Q800.00
2023年3Q10110.01
2023年4Q100
2024年1Q900.00
2024年2Q900.01
2024年4Q18211.10
2025年2Q1600.00
2025年4Q19210.51
2026年2Q1600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は30億円から35億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は5.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国での事業強化のため、香港の営業機能を当社及び上海に移行し、当社における香港支店を設立
2018年12月3032
米国事業の拡大を機動的に実施するため、ASHA SAN INC.(現COACH A INTERNATIONAL INC.)を設立
2019年12月2722
ASHA SAN INC.はCoach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.及びCorporate Coach U International, Inc.の4社の株式を新設したCOACH U, INC.へ現物出資し、COACH U, INC. が4社を子会社化(注)2 米国の組織再編を行うため、Coach Inc.com Inc.、Corporate Coaches, Inc.、Coach U, Inc.及び Corporate Coach U International, Inc.の4社を清算
2020年12月24−4−3
ASHA SAN INC.からCOACH A INTERNATIONAL INC.に社名変更
2021年12月3342
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2022年12月3654
米国での事業拡大のため、COACH A Americas, Inc.を設立
2023年12月3631
2024年12月36225.61
2025年12月35225.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高35億円のうち、営業利益として残るのは2億円5.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.1%20億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.1%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.7%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
5.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.2pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.6pt
3.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが3億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は34億円で、売上の11.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年12月−1−10−212
2021年12月10−10921
2022年12月5−17433
2023年12月1−11034
2024年12月1−20−134
2025年12月3−20134

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は45億円。このうち返さなくてよい自己資本が32億円で、自己資本比率は71.1%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月24131155.5
2019年12月2416867.4
2020年12月2213958.2
2021年12月31161552.6
2022年12月44291565.3
2023年12月43291468.3
2024年12月43311370.5
2025年12月45321371.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
34億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中120位あたり、逆に低いのはROE534社中468位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,437で、1年前と比べて+5.9%過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。

¥1,437-0.1%1ヶ月+4.4%1年+5.9%時価総額34億円
過去52週の値幅
安値¥1,201高値¥1,550

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)34.2倍
PER (会社予想)27.2倍
PBR1.09倍
配当利回り1.39%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+5.9%と上昇。25日移動平均線(1381円)を約3.1%上回り、75日線(1301円)からは9%超の乖離。8月14日に1438円まで上昇後、20日は1424円と小反落。週足では7月末から上昇トレンドが続き、52週高値1550円からは約8%下。RSIは65と上昇基調を示すが、高値圏での利益確定売りも観察。出来高は8月中旬に増加し、直近は900株。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERが33.84倍と予想PER27倍を上回り、業界平均23.01倍より約47%高い。PBRは1.07倍で業界平均3.35倍を大きく下回るが、ROEが3.2%と低く収益性が乏しい。配当利回り1.4%は業界平均2.29%を下回り、配当性向58.7%と高いが株主還元の余力は限定的。業績は横ばいで成長性が低く、割高感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)34.2倍23.4倍
PER (予想)27.2倍
PBR1.09倍3.51倍
ROE3.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

企業の人材育成ニーズは旺盛だが、市場規模は限定的で競合も多い。強気派は、エグゼクティブ層へのコーチング需要の高まりや、同社の専門性を評価。弱気派は、売上高が伸び悩み、営業利益率も低水準で、収益性の改善が見込めないと指摘。不況時には研修予算が削減されるリスクもある。

プラスに働く材料7
  • 専門性

    エグゼクティブ向けコーチングの先駆者として、実績とノウハウ

  • 需要の高まり

    企業のリーダーシップ開発投資は拡大傾向

  • 安定収益

    売上高は36億円前後で安定。リピート顧客も多い

  • 予想PER27倍と改善、増益期待決算発表後影響

    実績PER33.84倍→予想27倍、純利益25%増の市場予想

  • 営業利益率5.71%と改善通年影響

    営業利益率は5.56%→5.71%に上昇

  • 純利益1億円維持で安定感通年影響

    純利益は3期連続1億円、下振れリスク小

  • PBR1.07倍と割安感継続影響

    PBR1.07倍、保有資産が下値を支える

マイナスに働く材料7
  • 小粒な市場

    数字が伸びず、成長余地が限定的

  • 低収益性

    営業利益率5%台と低く、スケールメリットが出にくい

  • 景気敏感

    企業の研修予算は景気に左右され、不況で削減リスク

  • ROE3.2%と低い資本効率継続影響

    ROE3.2%、資本利益率の低さが投資魅力を削ぐ

  • 外国人所有0.1%と低い継続影響

    外国法人所有比率0.1%、海外資金不在

  • PER33.8倍と割高、業績未達リスク決算発表後影響

    実績PER33.84倍、減益なら急落余地

  • 売上高35億円へ減少通年影響

    売上高は36→35億円、前期比2.8%減

次の決算で確かめる点
売上高推移
市場の成長性とシェア拡大を確認
営業利益率
収益性改善の鍵。コスト管理が重要
顧客数・案件数
需要の広がりとリピート率を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.39%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
1.39%
いまの株価に対して
配当性向
58.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年12月20200.5
2024年12月200.0
2025年12月200.058.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,293人。区分でいちばん多いのは事業法人49.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.2%を占め、残る48.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人52.450.250.049.3
個人・その他31.435.640.048.5
金融機関8.79.58.81.9
証券会社5.13.30.70.2
自己株式0.1
外国法人2.41.30.40.1
外国人個人0.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社伊藤ホールディングス48.84
02伊藤 守4.01
03コーチ・エィ社員持株会3.66
04伊藤 光太郎2.70
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.89
06鈴木 義幸1.31
07纐纈 順史0.78
08ベル投資事業有限責任組合0.71
09栗本 渉0.69
10片岡 詳子0.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−85%、1株純資産は8期で−17%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年12月2761,61418.5
2019年12月2471,89114.412.1
2020年12月−175766
2021年12月14294316.634.5
2022年12月2391,31118.67.89.8
2023年12月331,2682.650.8200.5
2024年12月481,3093.727.8
2025年12月421,3453.231.658.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額199百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
鈴木義幸取締役 会長58
纐纈順史代表取締役 社長執行役員56
稲川由太郎取締役 副社長執行役員62
青木美知子取締役 常務執行役員58
内村創取締役 常務執行役員53
伊藤守取締役 ファウンダー74
片岡詳子取締役(常勤)(監査等委員)58
亀﨑英敏取締役(監査等委員)83
英公一取締役(監査等委員)68
吉本卓雄取締役77
尾崎弘之取締役66

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)715131617024
取締役(社内)1171717
社外取締役212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,493字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、連結財務諸表提出会社(以下「当社」という。)及び連結子会社5社(COACH A Co., Ltd. (Shanghai)、COACH A (Thailand) Co., Ltd.、COACH A Americas, Inc.、COACH A INTERNATIONAL INC.及びCOACH U, INC.)の計6社で構成されており、日本国内及び海外において、コーチング事業を展開しております。コーチング事業は、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスとコーチング人材開発ビジネスから構成されております。主要ドメインはシステミック・コーチング™による組織開発ビジネスであり、主な取引先はプライム市場に上場する法人企業です。なお、当社グループは、コーチング事業の単一セグメントです。 (1)当社グループにおけるコーチングの定義 当社グループは、コーチングを「対話を通して、相手(コーチングを受ける人)の目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセス」と定義しています。コーチングの最大の目的は、相手が目標を達成することであり、その人が自らの力で自身の能力を開発できるようになることです。したがって、コーチングセッションの場においてコーチは、何かを教えたりアドバイスしたりする立場ではなく、相手が新しい視点、考え方、行動の選択肢を手に入れ、自らがより良い行動を選択していけるように、相手と「共に考える」という役割を担います。しかし、行動が変わる、物事に対する意識が変わる、といった変化はすぐに実現されるとは限らないため、コーチングの場では「相手が自分自身で考えられるように問いかけながら対話する」というアプローチを採ります。 (2)システミック・コーチング™による組織開発ビジネス 当社グループは、「システミック・コーチング™」というアプローチによる、組織変革・組織開発を目的としたプロジェクトの推進を行っています。各企業の組織課題に応じて各種プログラムを組み合わせたプロジェクトを組成し、組織変革・組織開発の達成に向けて顧客に伴走します。 システミックとは、全体を不可分な一体と捉えて「全体システムに働きかけること」を意味します。私たちは常に、周囲から大なり小なりの影響を受け、その影響によって行動を起こし、その行動が他者や環境に何らかの影響を及ぼし、その影響を受けた他者や環境からまた自身が影響を受けています。組織においては、様々な職務領域、階層の人々が異なる意見や価値観を持ち寄り、互いに影響しあっています。そのため、ある特定の個人、役職、部門を取り出して開発したとしても、その能力が発揮されるか否かは、周囲との関わり次第で変わります。例えば、部門の生産性向上を目標と定めたリーダーにコーチングを行う場合、必要な能力取得に向けた意識や行動に関するテーマだけではなく、部下や部下間、他部門との関係性に関するテーマを多く扱います。これによって、コーチング対象者を起点として組織全体に新たな対話を起こし、その対話からアイディアや部門間のコラボレーションを生み出すことで、リーダーとしての能力及び部門や組織のパフォーマンスを向上させ、目標達成を目指します。 なお、当社グループが提供するコーチングには主に4つの特徴があります。 1つ目は、「リザルト・フォーカスト(Result focused)」です。「リザルト・フォーカスト」とは、組織にどのような変化を起こすかを具体的な目標として定め、それを達成することを指します。システミック・コーチング™では、組織変革が起きた結果生まれるビジネスインパクトを重要視します。 2つ目は、「プロセス・オリエンテッド(Process oriented)」です。「プロセス・オリエンテッド」とは、リーダーとその周囲のキーパーソンとの対話をベースにした関係性を重要視することを指します。システミック・コーチング™では、リーダーと周囲のキーパーソンに新たな対話を起こし、目標やビジネスインパクト、周囲との関係性を再構築させながら、組織変革を実現し、目標達成を目指します。 3つ目は、「エビデンス・ベースト(Evidence based)」です。「エビデンス・ベースト」とは、組織の変化を客観的なデータによって測定し明らかにすることを指します。当社グループは、世界に先駆けてエビデンス・ベーストのコーチングサービスを提供してきました。コーチング研究所というリサーチ専門の部署を構え、同研究所が擁するリサーチ・アナリストによる分析と自社開発のリサーチツールにより、周囲との新たな関わりや目標に対する成果を測定・可視化しています。なおコーチング研究所は、コーチング成果の可視化だけでなく学術研究にも取り組んでおり、コーチのスキル、態度、アプローチ等からコーチングの質を評価する学術的尺度を教育機関と共に開発するなどの実績を有しています。 4つ目は「チームベースド・コーチング(Team-based coaching)」です。当社グループは、顧客企業ごとにプロジェクトチームを組成し、1人だけではなく複数人に同時にコーチングを提供しています。正社員として雇用したコーチを、国際コーチング連盟の認定資格や一般財団法人生涯学習開発財団の認定資格の保有者になるよう育成することで、「チームベースド・コーチング」を実現しています。これにより、一般的なコーチングとは異なる、チームで組織の課題や変化を共有し、コーチ同士のコミュニケーションによって顧客企業に最適化されたコーチングの提供が可能となります。 システミック・コーチング™による組織開発ビジネスで提供する主なサービスは以下のとおりであり、全てのサービスはオンラインでの提供が可能です。 サービス名(注1)(注2)   標準的な1クールあたりの提供期間 a エグゼクティブ・コーチング(EC)   8~9ヵ月程度 b Dialogue Activation for Innovative Business Execution(DAIBE)   6ヵ月程度 c トランジションコーチング(TC)   3ヵ月程度 d Driving Corporate Dynamism(DCD)   7~8ヵ月程度 e 3分間コーチ   7時間(3.5時間×2日) f AIコーチング CoachAmit   12ヵ月程度 g Interactive Coach Training(ICT)   7時間(1日) (注)1.a、b、c、d、eは、当社、COACH A Co., Ltd. (Shanghai)、COACH A (Thailand) Co., Ltd.、COACH A Americas, Inc.が提供しております。f、gは当社が提供しております。 2.a、c、d、fは1受講者あたりの販売単価を、b、e、gについては1クールあたりの販売単価を設定しております。 a.エグゼクティブ・コーチング(EC) コーチ・エィのエグゼクティブ・コーチングは、エグゼクティブ自らが組織の現状を正しく捉え、描いたビジョンに向けて成長と変革を推進できるよう支援し、経営活動へのポジティブな変化を目指します。専門のトレーニングを受けたエグゼクティブコーチとの1対1の定期的な対話に加え、リサーチとフィードバックを繰り返し行います。エグゼクティブコーチからのフィードバックに加え、当社グループが独自に開発した多様なアセスメントやツールを用い、クライアント自身の変化、周囲の変化、更には組織の変化について、定期的にエビデンス・ベーストなフィードバックも行います。 b.Dialogue Activation for Innovative Business Execution(DAIBE) DAIBEは、「未来を共創するコラボレイティブな経営チーム」を構築する、経営チーム向けの対話のプラットフォームです。経営チーム全員が集い、組織の未来や文化の実現に向け、現状の把握や組織・個人のパーパス、互いの関係性について深く対話しながら、共に未来を描き、前進していきます。 1対1のコーチングを提供するエグゼクティブ・コーチングとは異なり、組織変革の鍵である経営チームの「関係性」にアプローチしたワークショップを実施します。経営チーム全員でテーマに基づいた対話を行い、また、経営チーム内の関係性の変容を促進することで、チームの一体感を醸成します。アセスメントでは、経営チームメンバー間の関係性、リーダーシップ、コミュニケーションの現状を可視化します。 c.トランジションコーチング(TC) トランジションコーチングは、昇進や異動により、新しい役割に挑戦するリーダーの「トランジション」(変化のプロセス)に伴走する、就任直後の早期順応に特化したコーチングです。当社グループが長年にわたって、エグゼクティブ層をはじめとしたビジネスリーダーへ提供してきたコーチングの知見を活かし、トランジションの成功に最も有効な要素を分析・抽出し、設計したサービスです。クライアント企業は、このサービスを活用することで、事業成長の重要ファクターであるリーダー層の育成に対して、より効果的な投資が可能となります。 d.Driving Corporate Dynamism(DCD) DCDは、1対1のコーチによるコーチングセッションと、コーチと複数参加者によるオンライン形式の体験学習型のプログラムを組み合わせたサービスです。一般的な研修やセミナーとの大きな違いは、実践を繰り返す中で能力を開発していく「体験学習」のアプローチを採っている点です。一般的な研修やセミナーのように講師が一方的に座学を提供するのではなく、学習者が実践を通じてコーチングを習得するよう設計されています。基本的なコーチングスキルや知識の習得はもちろんのこと、プロコーチからコーチングを受け、また、コーチング実践内容等についてプロコーチからフィードバックを受けられるプログラムになっています。さらには、受講者とステークホルダー(部下や上司をはじめ、受講者と仕事を進めている同じ会社の人々)の変化を当社独自のアセスメントで可視化しフィードバックします。 e.3分間コーチ 3分間コーチは、組織の中心に「対話」を据えることで、より生産性が高く健全な組織をつくることを目的としたワークショップです。3.5時間×2日間(合計7時間)のなかで、「レクチャー」「コーチング・エクササイズ」「気づき・学びの共有」を繰り返し行う体験型のプログラムとなっています。最大24名の参加者をランダムで2人から3人組に分け、3分間の様々なコーチング・エクササイズを2日間で60回以上行います。コーチング・エクササイズの実施前には、受講者のコミュニケーションの特徴を可視化するアセスメントを行うほか、リーダーの行動促進に役立つ情報を3ヵ月間にわたってメールで配信し、知識とスキルを定着させます。個人だけの能力開発を行うだけでなく、参加者同士がコミュニケーションを交わすことで、それぞれの考え方や受講者同士の関係性の変化を生み出し、ひいては組織変革の実現を加速します。 f.AIコーチング「CoachAmit」 CoachAmitは、コーチング業界に先駆け、コーチ・エィが2023年より法人向けに提供しているAIコーチングです。当社グループが約30年にわたり蓄積してきたコーチング及び組織開発の知見を反映し、独自に設計したコーチングフローや問いを組み込んでいます。AIコーチングを受けるユーザーは、生成AIと独自の機械学習モデルの活用によって生み出される問いを通じ、CoachAmit内で対話を進めていきます。日次や週次でのAIコーチングを受けることで思考が整理され、組織変革テーマに沿った成果創出に向けて行動が促進されます。導入企業にとっては、経営陣、ミドルマネジメントに対する人によるコーチングと、全役職員に対するAIコーチングの提供を組み合わせることで、かつてないスピードで、ありたい姿に向けた組織変革の実現が可能となります。また、組織課題に合わせたコーチングを提供できる点や、匿名化された膨大なコーチングデータから、リアルな組織の状態がレポートによって可視化できる点も大きな特徴です。 g.Interactive Coach Training(ICT) ICTは、部下をもつ管理職や役員を対象とした、コーチングコミュニケーションのトレーニングです。1on1をはじめとした社内コミュニケーション施策の価値向上や、管理職や役員のマネジメント力向上、部下開発力の向上を目的としています。単なるスキル習得にとどまらず、コーチングの実践を通してコミュニケーションスタイルが変化するようプログラム設計されています。参加者は、「問う」「問われる」両方を体験する双方向のトレーニングを通じて、知識やスキルを実践する土台となる「自分のコミュニケーションスタイルへの理解」を深め、行動変容につながる気づきを得られます。 (3)コーチング人材開発ビジネス 「コーチング人材開発ビジネス」では、組織変革をリードする人材の開発を目的として、コーチングスキルや理論、コーチングの活用方法を学ぶ実践的・体系的プログラムを国内外のビジネスパーソンに向けて提供しています。 サービス名(注1)(注2)   標準的な1クールあたりの提供期間 h コーチ・エィ アカデミア(リーダー向けコース/プレミアムコース)    6ヵ月程度/12ヵ月程度(リーダー向け/プレミアム) i Core Essential Program(CEP)   7ヵ月程度 j Professional Essential Program(PEP)   7ヵ月程度 (注)1.hは、当社、COACH A Co., Ltd. (Shanghai)、COACH A (Thailand) Co., Ltd.、COACH A Americas, Inc.が、iとjは、COACH U, INC.が提供しています。 2.h、i、jは、1受講者あたりの販売単価を設定しております。 h.コーチ・エィ アカデミア コーチ・エィ アカデミアは、組織で働くコーチングを学びたい個人を主な対象としたサービスです。1対1のコーチによるコーチングセッションと、クラスコーチと複数参加者によるオンラインクラス形式のコーチング学習を通じて、基本的なコーチングスキルだけではなく、コーチング型マネジメントに関する理論、具体的かつ効果的な活用方法を継続的に学ぶ、実践的・体系的なプログラムを提供します。 本サービスには「リーダー向けコース」と「プレミアムコース」があり、「プレミアムコース」は「リーダー向けコース」に比べ、オンラインクラスの内容、1対1のコーチング回数が多くなっています。 なお「プレミアムコース」は、国際コーチング連盟*(以下、ICF)の基準を満たした「Level2 Accreditation」に認定された世界基準のサービスであるため、当該コースの受講を修了し、当社グループが運営する認定試験に合格すると、ICFのコーチ資格受験に必要な条件の一部を満たすことができます。ICFの認定コーチの資格は、コーチングの練度に応じて、ACC(アソシエイト認定コーチの略称)、PCC(プロフェッショナル認定コーチの略称)、MCC(マスター認定コーチの略称)の3種類に分かれており、「プレミアムコース」はACC及びPCCの取得条件の一部を満たします。加えて、専門的なコーチングトレーニングに参加・履修したことを証明する一般財団法人生涯学習開発財団認可資格の認定コーチの取得も可能です。 *国際コーチング連盟とは 世界最大規模のコーチの非営利団体である国際コーチング連盟を指します。コーチングやコーチの健 全な普及を目的として設立されました。主に、コーチの倫理規定、優れたコーチの行動特性をまとめ たICFコア・コンピテンシーなどを策定しているほか、コーチ・トレーニング・プログラムの認定制 度やコーチ資格の認定制度の運営などを行っています。 i. Core Essential Program(CEP) / j. Professional Essential Program(PEP) Core Essential Program (CEP)は、COACH U, INC.がプロのコーチを目指す個人を対象に提供するコーチング学習サービスで、ICFにより「Level1 Accreditation」と認定されたプログラムです。使用するマテリアルやクラスは英語を使い、クラス・トレーニングはオンライン形式で行います。 Professional Essential Program(PEP)は、ICFにより「Level1& Level2 Accreditation」と認定されたプログラムで、CEPの後にもう一段深いコーチングの学習を得たい方に向けて提供しています。 これらのサービスの特徴は、「最先端の情報とツール」、「指導するコーチの品質の高さ」です。Coach U, Inc.では、四半世紀にわたって、コーチングモデルやアセスメントツールを研究・開発しています。指導するコーチ陣は、国際コーチング連盟のコーチ資格を保有しており、豊富な経験と高いクオリティを備えています。世界で活躍するコーチ陣が、長い歴史の中で培ってきた最先端技術や研究データを用いて指導することで、実践的かつ効果的な学習サービスの提供を実現しています。またこれらのサービスは、世界各地で、英語で提供されており、国籍を越えて様々な文化や背景を持つ受講者とともに学ぶことができます。 事業系統図は以下のとおりです。 (事業系統図) (注)当社のサービス提供は、主に正社員のコーチが行っておりますが、コーチ・エィ アカデミア及びCOACH U, INC.が提供するサービス等の一部は社外のコーチ(委託コーチ)に業務委託しております。
経営方針・対処すべき課題3,101字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループのパーパス(Purpose)は「私たちは、世界中の人が対話に参加できる機会を創り出し、社会に貢献しています。」です。 当社グループは、コーチングを「対話を通して、目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセス」と定義しています。対話は、「互いの共通性」に焦点を当て安心感を醸成することを主目的とする会話とは異なり、「互いの違い」にフォーカスします。対話することで、それぞれが培ってきた経験や価値観をもとに情報交換を行い、お互いの違いを顕在化させながら、「物事に対する新たな洞察」を共に創出していきます。その過程では、対話に参加する人々の間に、違いに起因する緊張感や違和感が生じる場合があります。しかしながら、「違い」に蓋をし対話を避けてしまうと、組織において行動やルーティンの変化が生じにくくなり、その前進が阻害される可能性があります。 組織のあらゆる場面で、一時的な躊躇や不快感を避けるのではなく、変革に向けた対話を意図的に生み出すことのできるリーダーを開発し、組織の未来に貢献すること。それが当社グループの社会における存在意義です。 当該パーパス(Purpose)を実現し続けるために、当社グループは主力ビジネスであるシステミック・コーチング™による組織開発ビジネスを通じてクライアント企業の組織変革を実現するとともに、コーチング人材開発ビジネスを通じて対話を起こすことのできるリーダーの開発を続けています。 (2) 経営上の重要指標 当社グループは、売上高の先行指標としての受注高、売上高、営業利益を重要な経営指標として位置付けています。また、売上高及び営業利益の継続的な成長と品質の高いサービス提供に不可欠である、社内コーチ数も重要な経営指標としています。 当連結会計年度においては、受注高は3,465,978千円(前連結会計年度比5.1%減)、売上高は3,501,884千円(前連結会計年度比3.9%減)、営業利益は211,816千円(前連結会計年度比36.4%増)となりました。また、当連結会計年度末のコーチ人数は110名(前連結会計年度末比20名減)となり、引き続き品質の高いサービスを提供するコーチ人数を確保することに努めてまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループの中長期的な経営戦略は、以下の通りです。 ① システミック・コーチング™による組織開発ビジネスの拡大 システミック・コーチング™は、個人の成長だけでなく、組織全体の変容を促すアプローチであり、経営層から現場までを包括的に支援することが可能です。当社はこの手法を活用し、クライアント企業の戦略実行力の強化や組織文化の変革、リーダーシップ開発を一体的に支援するプログラムを展開しています。特に、企業の経営課題や人材戦略に深く根差したコーチング設計を行うことで、再現性と持続性のある成果創出を実現しています。今後も、国内外の大手企業とのパートナーシップを拡大するとともに、各種サービスの提供を通じ、クライアント企業組織の変革をより効果的に促す、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスを拡大してまいります。 ② 顧客ニーズに対応したサービス開発によるマーケットの拡大 当社グループの顧客を取り巻く事業環境が一層複雑化するに従い、組織開発・人材開発領域におけるサービスやソリューションに対する顧客ニーズの変化スピードが速くなっています。多様化・高度化する顧客課題に的確に応えるため、継続的な市場調査と顧客ヒアリングを通じて新規サービスの開発を行ってまいります。これらの取り組みにより、持続的な既存顧客との取引拡大に加え、新たな顧客層の獲得と市場シェアの向上を目指しています。 ③ 持続的なコーチング品質の強化と社内コーチ人材の育成 当社は、創業以来一貫してコーチングの品質向上に取り組んでおり、提供プログラムの継続的な改善はもちろんのこと、社内コーチの育成にも注力しています。 グローバルに進化し続けるコーチングの最新トレンドを常に注視しながら、海外の学術研究や専門機関との連携、世界各国のトップコーチとの協働、国際カンファレンスへの参加などを通じて得た洞察を、当社グループが提供するプログラムや人材育成に積極的に取り入れています。加えて、当社の研究開発部門である「コーチング研究所」では、世界に先駆けてコーチング成果の可視化に取り組み、その研究成果をサービスの改善に活かしています。 さらに、四半世紀にわたる事業活動で蓄積してきたコーチングに関する実績と知見に基づき、社内コーチ人材の育成に係る各種トレーニングを独自に開発しています。加えて、海外の著名なコーチや熟練度の高い当社トップコーチによるトレーニングを実施することで、在籍コーチの継続的な能力向上を図っています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の優先的に対処すべき事業上の課題は以下のとおりです。なお、優先的に対処すべき財務上の課題については、無借金経営を行っていること、キャッシュ・フロー、手元流動性ともに大きな問題はないため、該当事項はございません。 ① コーチ人材の育成 当社グループは、システミック・コーチング™のアプローチで、対話を通じて組織全体の変革を支援する組織開発を推進しており、そのプロジェクトは複数のコーチで組成されるチームで進めております。このような事業特性を踏まえ、当社グループが持続的に事業成長するためには、コーチ人材の採用及び育成が重要となります。 そのため、コーチ人材の採用を行うだけではなく、クライアントに質の高いサービスを継続的に提供できるよう、専門チームが伴走しながら、当社グループが独自に開発した各種トレーニングを通じてその育成に取り組んでおります。これにより、コーチング力はもちろんのこと、プロジェクトマネジメント力の強化を図り、能力向上を一層推進しております。 ② 1人当たり生産性の向上 特に、システミック・コーチング™による組織開発ビジネスにおいては、コーチ人材によるサービス提供を基盤としているため、1人当たりの生産性向上が重要な課題となります。 そのため、既存顧客との関係を深耕するとともに新規顧客の開拓を進め、プロジェクト機会の拡大及び契約期間の長期化に取り組むことで、コーチ人材の稼働の安定化を図ります。併せて、高い品質を保ったサービス提供プロセスの継続的な改善やデジタルの活用により、業務の効率化および生産性の向上を推進しています。 ③ サービス品質向上を支えるIT開発・情報セキュリティ システミック・コーチング™では、コーチによるコーチングサービスの提供だけではなく、AIコーチングや各種アセスメントサービスを提供しております。これらにおいては、客観的データに基づくデータ提供等を行うため、ITシステムの継続的な向上はサービス品質の向上に直結するものと考えております。また、コーチングセッションでは、クライアント企業の機密情報、個人情報等、秘匿性の高い情報に触れる機会が多くなっております。昨今では、ランサムウェア等のサイバー攻撃技術が向上しており、当社グループも技術の進化に対応した情報セキュリティ投資を引き続き積極的に行ってまいります。
事業等のリスク5,197字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループでは、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、定期的に各リスクの発生可能性と経営に対する影響度を勘案し、リスク低減のための施策を通じて、リスクの発生の回避とともに、発生した場合の対応に努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のある当社株式への投資に関するリスク全てを網羅するものではありません。 (1) 情報漏洩(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが提供するコーチングは、コーチとクライアント企業との信頼関係を基盤として成立するサービスであり、クライアント企業からの信頼の維持・向上は当社グループの企業価値創造における重要な要素であると認識しております。 当社グループは、事業の特性上、クライアント企業の機密情報に接する機会が多く、また、多数の個人情報を取得・保有しております。これらの情報が外部に漏洩した場合、当社事業の根幹に重大な影響を及ぼす可能性があります。このため、従業員に対する情報セキュリティ教育を継続的に実施し、情報管理の重要性を周知徹底するとともに、「情報システム基本規程」を定め、情報システムの安全性確保に努めております。さらに、情報セキュリティに係るIT投資を継続的に実施し、リスク対応施策の審議・実行に特化した情報セキュリティ委員会を設置するなど、管理体制の強化を図っております。 しかしながら、ランサムウェア等を含むサイバー攻撃の高度化・常態化、外部からの不正アクセス、システムトラブルの発生、又は従業員の故意・過失による情報の漏洩、滅失、毀損、不正利用等が生じた場合には、補償費用の発生や損害賠償請求訴訟への対応に伴う費用増加に加え、取引先からの契約解除・取引縮小、新規受注の獲得難、レピュテーションの毀損等により、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) クライアント企業の重要情報を使用した従業員によるインサイダー取引 (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、コーチングセッション及びリサーチの過程において、クライアント企業の未公表の重要事実に接する可能性があります。このため、自社の重要情報と同様に、クライアント企業の重要情報についても適切な管理が必要であると認識しており、インサイダー取引防止規程を定め、従業員に対する関連教育を継続的に実施する等、インサイダー取引の未然防止に努めております。 しかしながら、当社グループ従業員によるインサイダー取引が発生した場合、当社グループの信用・レピュテーションの毀損、行政・司法対応に伴う費用負担等により、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 経営陣等特定の人材への依存(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の経営陣は、経営の執行に加え、クライアント企業に対するエグゼクティブ・コーチングを担っており、コーチングに関するノウハウ、エグゼクティブ層とのネットワーク、関連業界動向に関する知見等を有しております。 当社は、特定の人材への過度な依存を回避するため、経営体制の整備、権限移譲、次世代を担う人材の育成強化を進めております。しかしながら、疾病・事故等を含む何らかの理由により当該経営陣が業務執行できなくなった場合には、一時的な受注高・売上高の減少、営業力の低下等が生じ、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 人的資本の確保及び定着(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは事業の特性上、コーチングスキルを習得し、クライアント企業との良好な関係を構築できる人材の採用・育成が人事戦略上の重要課題であると認識しております。また、当社のパーパスに共感する人材を惹きつけ、定着を促す組織及び企業文化の形成は、持続的な成長に資する要素であると考えております。 一方で、日本における人材不足の進行等により、採用が計画通りに進捗しない場合、又は競合他社への転職、独立等による人材流出が生じた場合には、収益確保が一時的に困難となる可能性があります。さらに、人材育成や次世代経営陣の養成が不十分となった場合、競争力の低下を招き、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 競合及び新規参入ないしは新発想のサービスの出現(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社のシステミック・コーチング™による組織開発サービスは当社独自の哲学に基づくサービスであり、組織全体の変革を目的とする点に特徴があります。近接領域として、他のコーチングサービス提供事業者、企業研修支援事業者、ビジネスコンサルテーション事業者等が存在しますが、現時点では、大企業向けに一定規模でコーチングを提供できる事業者は限定的であると認識しております。 しかしながら、エグゼクティブ・コーチング領域における低価格戦略を採るプレーヤーの出現、代替的なテクノロジーの開発・普及、又は新たな発想に基づく組織開発サービスが市場に浸透した場合には、競争環境が変化し、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 売上高構成(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが提供するシステミック・コーチング™による組織開発サービスは、大企業の組織改革等において採用される事例が増加しており、採用が決定した場合には、当社コーチがチームでコーチングセッションやアセスメント等を実施します。また、当社グループの売上高は、上位クライアント企業の構成比が相対的に高い傾向にあります。当社は、上位クライアント企業における組織変革の完了、経営陣の世代交代等により取引が縮小または終了する可能性を織り込みつつ営業戦略を展開しておりますが、受注金額規模の大きい上位クライアント企業との契約が更新に至らなかった場合、またはコーチングセッションの進行に遅延が生じた場合には、当社グループの事業・業績に影響を与える場合があります。 (7) 世界的な経済危機等の発生(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業は、景気動向や特定財の価格変動の影響を相対的に受けづらい側面があるものの、国際情勢の不透明感の高まる中で、パンデミック、紛争、世界的なインフレーション又はスタグフレーション、金融危機、原材料・戦略物資の供給制限や価格高騰、地政学リスクの高まり等を契機とする世界的な経済危機等の発生可能性は高まっていると認識しております。 当社グループは日本企業との取引が中心であることから、これらの経済危機の影響をクライアント企業が強く受けた場合には、当社グループの受注動向が悪化し、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。実際に、2020年2月より世界的に流行した新型コロナウイルス感染症の影響により、当社サービスの需要が一時的に減退し、業績が悪化した局面がありました。 当社はその後、オンライン提供体制の強化や、対面と同等の品質確保に向けた取り組み等を進めることにより、地理的制約を受けにくい提供体制を構築し、外部環境変化による影響低減に努めております。 (8) 海外での事業展開(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、アジア地域及び米国を中心に海外展開を行っております。過去には、現地企業のトップ又は現地企業の親会社である日本企業のトップとの関係構築が十分に進まなかったこと等を主因として、海外拠点の業績が計画通りに立ち上がらず、債務超過や拠点閉鎖に至った事例があります。 今後も海外展開を推進する方針であるものの、計画通りに業績が立ち上がらない場合のほか、海外事業を推進する人材の確保難、為替の急激かつ大幅な変動、進出先における政治・経済情勢の変動、商慣習の相違に起因するトラブル、法規制等の商取引ルールの変更等が発生した場合には、売上高又は利益の減少等を通じて、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 災害(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの主なサービスはコーチによる「対話」であるため、災害発生時に損害を受ける固定資産は限定的である一方、従業員が勤務する事業所や事業を支えるITインフラが被災した場合、または従業員に多数の被災者が生じる等の人的損傷が発生した場合には、業務遂行が遅延又は困難となる可能性があります。 また、当社グループのクライアント企業には、大規模災害により被害を受ける可能性が相対的に高い業種(例:メーカー等)も含まれるため、大地震、台風、津波等の自然災害が発生した場合には、受注が減少し、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループが提供しているシステミック・コーチング™による組織開発サービスは、当社が独自に開発した組織変革を目的とするサービスであり、エグゼクティブ・コーチング等の1対1のコーチングセッションを重要な要素としております。他方、コーチングセッション自体は特許権等により保護される技術に該当しない場合があります。 また、当社グループはコンプライアンスを重視し、第三者の知的財産権を侵害しないよう留意しておりますが、万一、第三者の知的財産権を侵害する事態が生じた場合、損害賠償金等の支払いを余儀なくされ、さらに訴訟等に発展した場合には、当社グループの評判悪化等を通じて、事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 訴訟等(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは現時点において重要な訴訟その他の係争を抱えておりません。当社グループは紛争の未然防止に努めておりますが、取引先等とのトラブルが発生し訴訟等に発展した場合、損害賠償金の支払いを余儀なくされる可能性があるほか、当社に非がない場合であっても応訴に多額の費用を要する等により、当社グループの事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 法規制(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 現時点において、日本においてコーチング事業そのものを直接規制する法令は存在しないと認識しておりますが、当社グループの企業活動には、民法、会社法、消費者契約法、個人情報保護法等の各種法令が適用されます。 当社がこれらの法令に違反した場合、民事上の損害賠償責任を負担する可能性があるほか、刑事罰又は行政上の制裁の対象となる可能性があります。また、これらの法令の改正があった場合、あるいは、日本又は当社が事業展開する海外において当社グループの事業に影響を及ぼす法令が制定・変更された場合には、当社グループは遵守のために追加的な費用を負担する等により、事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 大株主との関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社取締役である伊藤守及び同人の資産管理会社である株式会社伊藤ホールディングスの持株比率は、2025年12月末日現在で議決権の53.0%となっており、引き続き安定株主として一定割合を保有する予定です。議決権行使に当たっては、株主共同の利益の追求とともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。しかしながら、将来的に何らかの事情により当社株式が売却された場合には、当社株式の市場価格及び流通状況等に影響を及ぼす可能性があります。 また、伊藤守は株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンの株式の100%を実質的に保有しており、同社は当社の関連当事者に該当します。当社は同社に対してコーチングサービスを提供するとともに、コーチング関連書籍の出版及び購入取引を行っておりますが、取引に際しては関連当事者取引管理規程に従い、取締役会において取引の必要性及び取引条件の妥当性を審議し、事前承認を得ることとしております。 なお、同社と当社グループとの間に競合関係はなく、当社グループの業務遂行において、同社の事前承認又は事前報告を必要とする事項はありません。
経営成績の分析 (MD&A)4,510字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、国内景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、物価上昇による実質賃金の伸び悩みや節約志向の高まりに加え、米国の通商政策の動向や地政学リスクの影響もあり、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。また、国内の雇用情勢に目を向けると、有効求人倍率は高水準で推移しており、慢性的な人手不足が継続しております。各企業においては、このような不確実性の高い事業環境に対応するための戦略の見直しや、持続的な成長とイノベーションの実現を担うリーダー人材の育成が引き続き重要な経営課題となっております。 これらの環境のもと当社グループは、「多様な顧客ニーズへの対応」「新規顧客創出の推進」「生産性の改善による利益率向上」を主なテーマとして掲げ、積極的な投資及び営業活動を展開してまいりました。 特に、多様化した顧客ニーズに応えるため、2025年2月には「トランジションコーチング(TC)」 *¹及び「ICT(Interactive Coach Training)」 *²の2つの新サービスを提供開始したほか、次世代リーダーの開発を通じて組織開発を推進するサービスである「DCD(Driving Corporate Dynamism)」を10月にリニューアルいたしました。加えて、業務効率化の推進に伴う人員配置の最適化や、生産性向上を目的としたIT投資を実施するなど、収益基盤の強化及び利益率向上に向けた取り組みを着実に進めてまいりました。 *¹「トランジションコーチング(TC)」は、昇進や異動により、新しい役割に挑戦するビジネスリーダーのトランジション(変化のプロセス)に伴走する、就任直後のオンボーディング成功率向上に特化したコーチングプログラムです。 *²「ICT(Interactive Coach Training)」は、社内コミュニケーション施策の価値向上を目的とした、スキルのインプットにコーチングコミュニケーションの実践を掛け合わせたトレーニングプログラムです。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は3,501,884千円、営業利益は211,816千円、経常利益は202,135千円、親会社株主に帰属する当期純利益は98,819千円となりました。 なお、当社グループはコーチング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。また、当連結会計年度における経営成績の分析は下記のとおりです。 (売上高) 大型案件の減少など、特に2024年12月期下期から2025年12月期上期にかけての受注状況が低調だったことを受け、売上高は3,501,884千円(前連結会計年度比3.9%減少)となりました。 (売上原価) AIコーチングなどコーチング関連のシステム運用保守に係る業務委託費の増加や、社員還元としての賞与引当金の増加により、売上原価は1,975,903千円(前連結会計年度比1.0%増加)となりました。 (販売費及び一般管理費) 業務効率化の推進等に伴う人件費や派遣料の減少に加え、前期実施したオフィス増床に付随する備品購入が当期は発生しなかったことに伴う事務用消耗品費の減少により、販売費及び一般管理費は1,314,163千円(前連結会計年度比14.2%減少)となりました。 (営業外損益) 営業外収益は8,138千円(前連結会計年度比81.7%減少)となりました。主な内容は、普通預金から生じる受取利息3,230千円です。営業外費用は17,819千円(前連結会計年度計上なし)となりました。主な内容は、連結子会社COACH A INTERNATIONAL INC.に対するデット・エクイティ・スワップ実施等によって生じた為替差損12,081千円です。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益は生じませんでした。特別損失は27,870千円(前連結会計年度比419.1%増加)となりました。主な内容は、中国における市場環境変化に対応するための連結子会社COACH A Co., Ltd. (Shanghai)の合理化に伴う事業構造改善費用25,668千円です。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は98,819千円(前連結会計年度比11.1%減少)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 ②受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、システミック・コーチング™を提供するコーチング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称   第25期連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) コーチング事業   3,465,978   94.9   1,526,402   99.5 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。当社グループは、システミック・コーチング™を提供するコーチング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載を省略しております。 セグメントの名称   第25期連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) コーチング事業   3,501,884   96.1 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。 (2) 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における総資産は4,468,489千円(前連結会計年度末比122,757千円増加)となりました。これは主に、コーチング関連のITプラットフォーム開発やAIコーチング開発投資により無形固定資産が128,250千円増加したことによるものです。 (負債) 負債は1,289,812千円(前連結会計年度末比9,984千円増加)となりました。これは主に、賞与引当金が48,022千円増加したことによるものです。 (純資産) 純資産は3,178,677千円(前連結会計年度末比112,772千円増加)となりました。これは、当期純利益の計上により利益剰余金が51,976千円増加したことと、譲渡制限付株式報酬による新株式発行23,442千円に伴い、資本金が11,733千円増加し、資本剰余金が11,708千円増加したことによるものです。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,422,473千円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果286,087千円の収入(前連結会計年度は132,633千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果203,119千円の支出(前連結会計年度は206,885千円の支出)となりました。これは主に、サービス提供のためのソフトウエア開発等に伴う無形固定資産取得による支出によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果46,568千円の支出(前連結会計年度は46,456千円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払いによるものです。 なお、当社グループは原則、サービス提供開始時に全額一括請求を行う前金受領制を営業取引の条件としており、営業キャッシュ・フローを確保することで投資及び財務キャッシュ・フローを賄っております。 当社グループの資金需要は、人件費、システム開発及び保守費等であり、財源については主に営業キャッシュ・フローである自己資金により充当しております。また、当連結会計年度末の現金及び預金は3,422,473千円であり、十分な短期流動性を確保していると考えております。当社は設立以来無借金経営を継続しており、資本の源泉は営業キャッシュ・フローを財源としておりますが、大規模投資が必要になった場合又は流動性が悪化した場合には、金融機関からの借入やエクイティファイナンスを実施いたします。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しており、その作成に当たっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提として、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。当社グループの連結財務諸表の作成に当たり採用した重要な会計方針と会計上の見積りの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(重要な会計上の見積り)に記載しております。 なお、引当金の計上や資産の評価等の見積りについては、当社グループにおける過去実績や将来計画を勘案し判断しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果とは異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (繰延税金資産の回収可能性) 繰延税金資産は、過去の税務上の欠損金の発生状況及び将来計画に基づく課税所得の発生時期及び金額の見積りにより企業分類を判定した上で、一時差異等の解消年度のスケジューリングを行い、回収可能と見込まれる金額について計上しております。 見積りの基礎となる将来計画の仮定は、主要顧客を中心とした将来の受注見込を基に売上高を予測し、サービス提供を実現するための人員計画やシステム投資を考慮して発生が見込まれる費用を予測したものとなります。 当該見積りは、将来の不確実な経済条件の発動等によって影響を受ける可能性があり、課税所得の時期及び金額の見積りに変更が必要となった場合には、繰延税金資産の計上額が変動し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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