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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

MRT

MRT Inc.6034 · Growth · サービス業

医師の互助組織を母体に確立した医療分野の人材ネットワークを強みに、医師紹介を軸とした医療情報プラットフォームを提供。

概要

MRTは、東京大学医学部附属病院の医師互助組織を母体として2000年に設立され、医師紹介を中核とする医療情報プラットフォームを提供する。非常勤医師紹介「Gaikin」や常勤紹介「career」、グループウェア「ネット医局」、オンライン診療「ポケットドクター」などを展開。2025年12月期の売上収益は約42億円、従業員数は307名。

医師紹介を軸とする医療情報プラットフォーム

当社グループの事業は、インターネットを活用した医療情報プラットフォームの提供の単一事業である。中核は医療人材サービスで、医師向けの非常勤紹介(サービス名「Gaikin」)と常勤紹介(「career」)を主力とする。医師会員は約10万名に達し、累計200万件以上の紹介実績を持つ。収益の約73%を医療人材サービスが占め、残りはグループウェア、オンライン診療、出版、医療機関運営支援など多岐にわたる付随サービスで構成される。

収益の約7割を占める医療人材サービス

2025年12月期の売上収益は4,191百万円で、うち医療人材サービスが3,061百万円(前年比1.2%増)、その他サービスが1,130百万円(同0.9%減)であった。医療人材サービスの内訳は非常勤医師紹介が大半を占め、常勤紹介や看護師などコメディカル向け紹介が続く。紹介手数料は求人側の医療機関から受領し、医師からは徴収しない。非常勤紹介は「MRT WORK」アプリを通じて、検索・応募から勤務実績管理までオンライン完結する仕組みを持つ。

買収で広げたグループの事業領域

当社は2000年の創業以来、医師紹介を核に事業を拡大してきたが、2017年以降は積極的なM&Aによりグループ体制を構築した。主な連結子会社として、株式会社医師のとも(医師紹介)、MRTスタッフィング(医療人材派遣)、MRTメディアパートナーズ(常勤紹介承継後はメディア事業)、株式会社anew(医療機関運営支援)、Vantage(医療機器プラットフォーム)、株式会社メディアルト(医薬品プロモーション支援)、Medikiki株式会社(医療DX)などがある。2025年にはMRT GLOBAL MANAGEMENTやMRT VIETNAMを設立し、海外展開を加速している。

国内拠点と東南アジアへの展開

本社は東京都渋谷区神南に置き、国内では名古屋営業所(2015年開設)、大阪支社(2015年)、福岡営業所(2017年)の3拠点を展開する。海外では2024年にシンガポールにMRT GLOBAL MANAGEMENTを設立し、2025年にはベトナムのMRT VIETNAMを子会社化。ベトナムでは現地最大級の医療ネットワークHoan Myグループとの連携やLea Bio社との資本業務提携を進め、医療人材プラットフォーム「MRT HUB」を始動した。自治体との連携では広島県福山市や和歌山県、徳島県などで地域医療課題解決に取り組む。

業界の中での役割は医療分野特化型の人材紹介・情報プラットフォーム事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
42億円
営業利益
1億円
営業利益率
2.4%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01医療機関主力

医師やコメディカル(看護師、薬剤師等)の紹介を通じて、医療機関の人員不足を解決します。非常勤医師紹介(外勤紹介)と常勤医師紹介(転職紹介)が中心で、求人側の医療機関から紹介手数料を得ます。

医師の互助組織を母体とし、医師ネットワークを強みとする。

主な製品・サービス3
Gaikin
非常勤医師紹介サービス。レギュラー(定期)とスポット(単発)の勤務枠をマッチングします。
career
常勤医師(転職)紹介サービス。専任スタッフが面談し、医師と医療機関のマッチングを支援します。
MRT WORK
非常勤医師紹介サービスのアプリ版。検索機能や応募機能を提供します。

02医師・医療従事者主力

医師会員向けに、外勤(診療)情報を提供し、非常勤・常勤の紹介サービスを提供します。また、MRTポイント制度や、多様なサービスを通じて医師のQOL向上を支援します。

主な製品・サービス1
MRTポイント
勤務実績に応じて医師に付与されるポイントで、現金交換や寄付に利用できます。

03その他医療関連副次

医局向けグループウェア「ネット医局」、オンライン診療サービス、医薬品プロモーション支援、医療機関経営支援など、医療情報プラットフォームを活用した多様なサービスを提供しています。

主な製品・サービス3
ネット医局
医局の管理業務を支援するグループウェア。スケジュール管理、情報共有、安否確認などの機能を提供します。
ポケットドクター
オンライン診療サービス。スマートフォンやタブレットで遠隔診療を可能にします。
女医プラス
医師が医療・ヘルスケアに関する情報発信や商品開発を支援するサービス。

製品と技術

非常勤医師紹介「Gaikin」とアプリ「MRT WORK」

主力サービス「Gaikin」は、大学病院の医師が他の医療機関で行う外勤(非常勤診療)を紹介するプラットフォームである。医師会員はWebサイトまたはスマートフォンアプリ「MRT WORK」から案件を検索・応募でき、医療機関は募集要項を掲載してマッチングする。非常勤には毎週定期的に勤務する「レギュラー」と単発の「スポット」があり、いずれも求人側医療機関から手数料を受領する。2022年4月にリリースした「MRT WORK」は検索機能やお気に入り登録を強化し、医師の利便性を高めている。

常勤医師紹介「career」と医局ネットワーク

常勤医師紹介サービス「career」は、転職を希望する医師と求人医療機関を専任スタッフが個別にマッチングする。医師会員の要望を面談で把握し、適切な常勤ポストを紹介する。当社は医局(大学の診療科組織)とのネットワークを強みとし、医局単位での医師の異動や補充ニーズにも対応する。非常勤紹介と異なり、人材紹介手数料は成功報酬型となる。2023年にはグループ内で常勤紹介事業をMRTメディアパートナーズから当社本体に承継し、非常勤・常勤を統合した紹介体制を構築した。

医局業務を支援するグループウェア「ネット医局」

「ネット医局」は、大学医局の業務を効率化するグループウェアである。2012年3月に提供を開始し、医局内のスケジュール管理、医師のシフト調整、医局員間の情報共有機能を提供する。当社の医師紹介プラットフォームと連携しており、医局単位での非常勤医師の手配や代診依頼にも活用できる。プライバシーマークと情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認定を取得し、医療情報の取扱いに対する信頼性を担保している。

オンライン診療と健康相談「ポケットドクター」「Door.」

「ポケットドクター」は2016年4月に提供を開始した遠隔診療・健康相談サービスで、医療機関向けに有償で提供される。2020年10月には医師ネットワークにつながる「Door.」を開始し、オンライン健康相談と診療を一気通貫で行える医療DXプラットフォームを構築した。2025年には日本PTA全国協議会の会員向けアプリ「COCOPiTA」にも導入され、約700万世帯へのヘルスケアインフラとして活用されている。これらのサービスは医師紹介と連携し、医師の新たな就業機会や患者アクセスの向上に貢献する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医療機関医師の互助組織を母体とし、医師ネットワークを強みとする。

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

人材派遣で苦戦、再生への道模索

MRTは人材派遣・アウトソーシングを主力とする。競合のジンジブやイシンと同規模だが、2024/12期は営業赤字を計上。需要回復が遅れ、コスト管理も課題。人材業界は競争が激しく、差別化が難航。2025/12期は営業黒字転換見込みだが、収益力の回復は道半ば。

強み

  • 製造業や建設業向け派遣で一定のシェアを持ち、現場のノウハウ蓄積あり。
  • 派遣と請負の両面を持ち、需要に応じた柔軟なサービス提供が可能。
  • 赤字脱却に向け管理費削減など徹底したコスト管理を実施中。
  • 人材派遣法改正などに迅速に対応し、コンプライアンス体制を強化。

課題

  • 営業利益率が低く、競争激化で価格競争に巻き込まれやすい。
  • 労働力不足で派遣スタッフの確保が困難になり、事業拡大の制約に。
  • 景気変動の影響を受けやすく、特に製造業の受注変動が大きい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がMRT

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

東大医局の互助組織から法人化へ(2000年〜2006年)

2000年1月、東京都千代田区において、東京大学医学部附属病院の医師の互助組織を母体として有限会社メディカルリサーチアンドテクノロジーを設立。同年5月に有料職業紹介事業の許可を取得し、2004年10月には一般労働者派遣事業の許可を取得する。2006年10月に有限会社から株式会社へ改組し、法人としての基盤を固めた。創業から一貫して医師同士の信頼関係に基づく代診紹介の仕組みをインターネットでシステム化したサービスを提供してきた。

医師紹介実績の急伸と上場(2007年〜2014年)

2007年4月には医師紹介実績が10万件を突破。2012年3月には医局業務サポートシステム「ネット医局」の提供を開始し、プライバシーマークも取得。2013年5月には累計50万件を超える紹介実績を達成した。2014年9月に商号をMRT株式会社に変更し、同年12月に東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場後は本社を渋谷区神南に移転し、営業拠点を名古屋、大阪、福岡へ拡大した。

相次ぐM&Aでサービス多角化(2017年〜2022年)

2017年1月、株式会社NOSWEAT(現MRTスタッフィング)を子会社化し医療人材派遣に進出。同年11月には医師紹介実績が累計100万件を超え、12月には株式会社医師のともを買収。2018年には株式会社CBキャリア(現MRTメディアパートナーズ)を取得し、常勤紹介とメディア事業を強化。2019年以降も株式会社anew、Vantage、株式会社バリューメディカル、株式会社メディアルトなど次々に子会社化し、オンライン診療、医療機器プラットフォーム、医薬品プロモーションへ事業領域を拡大した。

グロース市場移行と海外進出(2022年〜2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場に移行。同年5月に医師紹介累計200万件を超え、医療人材紹介アプリ「MRT WORK」を開始した。2023年にはMedikiki.com株式会社を買収し医療DXを強化。2024年6月にシンガポールにMRT GLOBAL MANAGEMENTを設立し、2025年にはベトナムのMRT VIETNAMを子会社化。ベトナムで「MRT HUB」プラットフォームを立ち上げ、東南アジアNo.1の医療プラットフォームを目指す。

年表33件を開く

2000年代

  • 2000年1月創業東京都千代田区において、東京大学医学部附属病院の医師の互助組織を母体として、有限会社メディカルリサーチアンドテクノロジーを設立
  • 2000年5月有料職業紹介事業の許可取得
  • 2004年2月本店を新宿区市ヶ谷に移転
  • 2004年10月一般労働者派遣事業の許可取得
  • 2006年10月有限会社から株式会社へ改組
  • 2007年2月本店を千代田区九段北に移転
  • 2007年4月医師紹介実績が10万件を超える

2010年代

  • 2011年3月本店を新宿区西新宿に移転
  • 2012年3月医局業務サポートシステム向けグループウェアである「ネット医局 ®」を提供開始 プライバシーマーク取得
  • 2013年5月医師紹介実績が50万件を超える
  • 2014年9月MRT株式会社に商号を変更
  • 2014年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2015年3月名古屋営業所開設
  • 2015年9月大阪営業所(現・大阪支社)開設
  • 2015年12月本店を渋谷区神南に移転
  • 2016年3月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度の認定取得
  • 2016年4月遠隔診療・健康相談ポケットドクターの提供開始
  • 2017年1月M&A株式会社NOSWEAT(現・MRTスタッフィング株式会社 現・連結子会社)の株式取得
  • 2017年4月「ポケットドクター」かかりつけ医診療を刷新し、「遠隔診療ポケットドクター」を有償で医療機関向けに提供開始
  • 2017年6月福岡営業所開設
  • 2017年11月医師紹介実績が累計100万件を超える
  • 2017年12月M&A株式会社医師のとも(現・連結子会社)の株式取得
  • 2018年3月M&A株式会社CBキャリア(現・MRTメディアパートナーズ株式会社 現・連結子会社)の株式取得
  • 2019年8月株式会社anew(現・連結子会社)、医療機関運営支援サービスの提供開始

2020年代

  • 2020年1月Vantage株式会社(現・連結子会社)を設立
  • 2020年4月株式会社バリューメディカル(現・連結子会社)を設立
  • 2020年10月医師のネットワークにつながる「Door.」の提供開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行 医療人材紹介サービス用アプリ「MRT WORK」の提供開始
  • 2022年12月M&A株式会社メディアルト(現・連結子会社)の株式取得
  • 2023年5月医師紹介実績が累計200万件を超える
  • 2023年10月M&AMedikiki.com株式会社(現・Medikiki株式会社 現・連結子会社)の株式取得
  • 2024年6月MRT GLOBAL MANAGEMENT PTE. LTD.(現・連結子会社)を設立
  • 2025年9月M&AMEDRING VIETNAM INTERNATIONAL COMPANY LIMITED(現・MRT VIETNAM CO., LTD 現・連結子会社)の株式取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    医局向けサービスの拡充

    大学医局向けサービスを拡充し、大学附属病院を中心に、関連市中病院や開業医まで医局単位で医師・医療機関へのアプローチを強化する。

  2. 02

    地方へのビジネス拡大

    自治体との連携や関東圏以外の拠点設置により、地方の医師・医療機関との距離を縮め、地域医療課題の解決に寄与する。

  3. 03

    グループ共有プラットフォームの活用

    グループ共有プラットフォームを活用し、医師会員や医療機関に付加価値サービスを提供。医師同士の情報交換、企業と医師のマッチング、患者と医師の接続などサービスの多様化を図る。

  4. 04

    M&Aによる新規サービス拡充

    M&A等により営業基盤獲得や開発期間短縮・コスト削減を実現し、顧客ニーズに迅速に対応したサービスを提供する。PMI(統合プロセス)も重視する。

  5. 05

    海外市場への展開

    ASEANやアフリカなど医療ニーズが高まる新興市場において、日本で培った医療人材・医療DXプラットフォームの知見を活かし、現地でのプラットフォーム構築を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で307人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は451万円で、9期前と比べて+4.4%平均年齢は32.7歳、平均勤続年数は5.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月129
2018年3月188
2019年12月43229.62.9204
2019年3月43128.82.8202
2020年12月45730.83.4227
2021年12月53231.13.8249
2022年12月59631.53.9263
2023年12月62831.04.2288
2024年12月53132.14.8304−33
2025年12月45132.75.330733

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率33.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率1.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 7 / 海外 2、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都渋谷区228百万円
医療情報プラットフォームの提供
道玄坂オフィス — 東京都渋谷区181百万円
医療情報プラットフォームの提供
本社 — 東京都中央区159百万円
医療情報プラットフォームの提供
その他81百万円
医療情報プラット フォームの提供
本社 — 東京都渋谷区30百万円
医療情報プラットフォームの提供
主な関係会社
  • 国内
    MRTスタッフィング株式会社
    京都府 京都市下京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社医師のとも(注)3
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MRTメディアパートナーズ 株式会社
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社anew
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社バリューメディカル
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社メディアルト
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Medikiki株式会社
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権80.8%
  • 海外
    MRT GLOBAL MANAGEMENT PTE.LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MRT VIETNAM CO.,LTD
    ベトナム · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    新型コロナワクチン接種後健康状況調査一式
    厚生労働省 · 2023-03-13
    2,490万円
  • 調達
    令和6年度予防接種後健康状況調査一式
    厚生労働省 · 2024-05-29
    1,893万円
  • 調達
    令和8年度予防接種後健康状況調査一式
    厚生労働省 · 2026-04-10
    1,630万円
  • 調達
    令和7年度予防接種後健康状況調査一式
    厚生労働省 · 2025-06-06
    1,537万円
  • 補助金
    令和4年度無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(地域新MaaS 創出推進事業:マルチタスク車両を活用したオンデマンド医療MaaS)
    経済産業省 · 2022-08-31
    1,795万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は42億円営業利益1億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
42億円
営業利益
1億円
純利益
1億円
営業利益率
2.4%
前期比 +4.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高40億円42億円
営業利益2億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は21億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−8.7%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q18422.23
2023年2Q14428.62
2023年3Q1119.11
2023年4Q11−1
2024年1Q9−1−11.1−1
2024年2Q13215.41
2024年4Q20−2−10.0−3
2025年2Q2314.31
2025年4Q1900.00
2026年2Q2129.51

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は7億円から42億円へ6.0倍に増えた。直近期の営業利益率は2.4%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月721
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2014年3月710
名古屋営業所開設
2015年3月
2016年3月1021
株式会社NOSWEAT(現・MRTスタッフィング株式会社 現・連結子会社)の株式取得
2017年3月1211
株式会社CBキャリア(現・MRTメディアパートナーズ株式会社 現・連結子会社)の株式取得
2018年3月1510
2019年3月2221
2019年12月2021
Vantage株式会社(現・連結子会社)を設立
2020年12月2621
2021年12月45138
株式会社メディアルト(現・連結子会社)の株式取得
2022年12月872922
Medikiki.com株式会社(現・Medikiki株式会社 現・連結子会社)の株式取得
2023年12月5495
MRT GLOBAL MANAGEMENT PTE. LTD.(現・連結子会社)を設立
2024年12月42−1−3−2.4−3
MEDRING VIETNAM INTERNATIONAL COMPANY LIMITED(現・MRT VIETNAM CO., LTD 現・連結子会社)の株式取得
2025年12月42112.41

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高42億円のうち、営業利益として残るのは1億円2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.3%14億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金66.7%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
66.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.2pt
2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.7pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比10.6pt
1.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年12月期は営業CFが4億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2−1013
2014年3月00003
2016年3月1−34−211
2017年3月1−30−29
2018年3月1−1−108
2019年3月1010118
2019年12月20−2218
2020年12月3−1−4216
2021年12月−3−2−1−510
2022年12月45−4−24149
2023年12月−2−2−7−438
2024年12月5−182−1326
2025年12月4−6−7−217

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は65億円。このうち返さなくてよい自己資本が46億円で、自己資本比率は71.7%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月62441.6
2014年3月52343.8
2015年3月117468.2
2016年3月1712574.8
2017年3月1914574.0
2018年3月2215767.0
2019年3月32151747.1
2019年12月36142240.0
2020年12月33151845.8
2021年12月50222844.6
2022年12月82443853.8
2023年12月65461970.7
2024年12月67452166.9
2025年12月65461871.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
36億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
18億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中115位あたり、逆に低いのはROE534社中484位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.4%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.7%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥630で、1年前と比べて-11.6%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥630-0.5%1ヶ月+0.0%1年-11.6%時価総額36億円
過去52週の値幅
安値¥609高値¥720

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)63.4倍
PER (会社予想)27.0倍
PBR2.42倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は628円で、25日線(629円)と75日線(626円)の間での揉み合い。6月から7月にかけて600~635円のレンジ相場。週足では方向感が乏しく、52週高値756円からは-16.9%の水準。出来高は低調で、材料不足が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER 63.3倍は同業界平均22.4倍を大きく上回り、割高感が強い。PBR 2.42倍は平均3.16倍より低いが、ROE 1.2%と収益性は極めて低い。配当利回り4.78%と高いが、配当性向8%と低く、業績悪化により減配リスクも懸念される。総じて割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)63.4倍23.4倍
PER (予想)27.0倍
PBR2.42倍3.51倍
ROE1.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、2025年12月期の営業黒字化計画と、増収見通しを評価。PBR2.4倍ながらも、回復局面での成長期待。弱気派は、2024年12月期の赤字転落と収益の不安定さを指摘。会社計画通りに黒字化できるか不透明で、バリュエーションも業績変動に対して割高感がある。

プラスに働く材料7
  • 黒字化計画

    2025年12月期は営業利益率2.38%と黒字転換予想

  • 予防医療需要の拡大

    健康意識の高まりで人間ドック需要は堅調

  • 増収見通し

    2025年12月期売上高は前期比横ばいも、利益改善

  • 2025年12月期の営業黒字化2025年12月期影響

    営業利益1億円、赤字脱却でセンチメント改善

  • 純利益1億円へのV字回復2025年12月期影響

    前期-3億円から1億円へ、EPS約17円

  • 配当維持の株主還元継続影響

    配当利回り4.78%を維持、下支え

  • 小型株のリスクオンでの買い不定影響

    時価総額36億円、個人投資家の物色対象

マイナスに働く材料7
  • 収益の不安定性

    2024年12月期は営業赤字。過去も大きく変動

  • 競合の多さ

    人間ドック市場は多数の施設がひしめく

  • バリュエーション懸念

    PER63倍と赤字からの回帰を織り込み過ぎ

  • 売上高の大幅減少継続影響

    売上高54億円→42億円と22%減、事業縮小鮮明

  • PER63倍と高水準継続影響

    利益水準低くPER63倍、業績悪化でさらに割高に

  • 営業損失計上のリスク継続影響

    前期営業損失1億円、再度赤字転落の可能性

  • サービス業界の競争激化不定影響

    競合増加で受注単価下落、利益率低下

次の決算で確かめる点
受診者数
収益の基盤となる最優先指標
リピート率
顧客満足度と継続性を測る
営業利益率
黒字化計画の達成度を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
8.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,719人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.4%を占め、残る68.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他70.164.668.068.561.063.4
事業法人23.023.123.322.831.431.4
証券会社3.47.33.75.96.14.2
自己株式2.52.52.54.70.03.2
外国法人2.33.63.02.01.00.8
外国人個人0.10.10.10.10.20.2
金融機関1.01.31.90.70.30.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社冨田医療研究所20.98
02冨田 兵衛15.83
03冨田 留美7.87
04伊藤忠商事株式会社4.72
05馬場 稔正4.62
06株式会社メディカル・コンシェルジュ3.95
07小川 智也2.45
08楽天証券株式会社2.45
09栗原 真由美2.01
10水元 公仁0.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は13期で−79%、1株純資産は14期で+545%。直近期のROEは1.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月4613041.6
2014年3月41342.7
2015年3月160
2016年3月2623912.6203.8
2017年3月172746.699.2
2018年3月62772.2465.3
2019年3月172636.660.2
2019年12月192607.448.5
2020年12月242738.961.6
2021年12月13939941.410.1
2022年12月38878865.34.2
2023年12月9584111.69.8
2024年12月−57790−6.8
2025年12月108391.263.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額88百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
冨田兵衛取締役会長59905,000
小川智也代表取締役社長 メディカル・ヘルスケア本部長53140,000
西岡哲也取締役 コーポレート本部長 兼 事業推進室長5320,200
加藤修孝取締役 グローバル事業管掌41
雨宮玲於奈取締役51
青山綾子取締役47
富樫泰良取締役29
加藤博彦常勤監査役72300
原口昌之監査役652,000
諌山祐美監査役47500

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4686817
社外監査役310103
社外取締役310103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容11,302字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「医療を想い、社会に貢献する。」を企業理念とし、医療現場の主役である医師と医師との繋がり、そしてその医師のQOL((注)1)の向上が豊かな医療の創造を実現させるという信念のもと、医師の互助組織を母体として発足いたしました。以来、経験・ノウハウの蓄積により確立した医療分野の人材ネットワークを強みとして医師に対するインターネットを活用した非常勤医師紹介及び常勤医師紹介を中心とした医療情報プラットフォーム事業を展開しております。 当社グループの事業は、インターネットを活用した医療情報プラットフォームの提供の単一事業であります。 なお、売上高の構成は次のとおりであります。 (1)医療人材サービス(医療人材情報のプラットフォーム) ① 医師紹介サイトを利用した医師向けの非常勤医師紹介(サービス名称:Gaikin(注)2)及び常勤医師紹介(サービス名称:career) ② コメディカルといわれる看護師、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士及び放射線技師向けのアルバイト紹介、転職紹介及び紹介予定派遣等 (2)その他 ① 医局((注)3)業務をサポートするグループウェア(サービス名称:ネット医局®)の提供 ② オンライン診療・健康相談サービス(サービス名称:Door.into健康医療相談、ポケットドクター)の提供 ③ 医師によるマーケティング、商品開発(サービス名称:女医プラス、医師プラス)の提供 ④ 出版サービス ⑤ 医療機関運営支援サービスの提供 ⑥ 医師向けの医薬品プロモーション支援 ⑦ 登録・受付センター等の運営(自治体・企業向けBPO) ⑧ Well-beingサービス ⑨ 医療機器プラットフォームサービス (注)1. Quality of life(QOL)とは、人々の生活を物質的な面から量的にのみとらえるのではなく、精神的な豊かさや満足度も含めて、質的にとらえる考え方をいいます。 2. 大学病院で勤務している医師が、大学病院系列市中病院を含む大学病院以外の関連医療機関に勤務することがあります。こうしたなかで、大学病院以外での勤務は医師間では「外勤」と呼ばれており、医師は大学医局の指示/紹介のもと外勤を行っております。 当社グループは、医師の間で呼ばれている「外勤(Gaikin)」を非常勤医師紹介のサービス名称に用いております。 3. 医局とは、大学の研究室ごと、もしくは大学病院の診療科ごとに主任教授を組織の頂点とした医師の人事、研究、教育等を担う非営利の組織のことであり、その規模は数十人から大きいところで百数十人の医師から構成されており、多くの医師はいずれかの医局に所属しております。 (医療人材サービス) 1.非常勤医師の人材市場に関する当社の見解 厚生労働省が2010年9月29日に公表した「病院等における必要医師数実態調査の概要」によれば、2010年6月1日時点の医療機関に勤務する非常勤の医師数(約3万人、週当たり延べ勤務時間数を40時間で除して常勤換算)は、医師数全体(医療機関に勤務する現役医師数約16万7千人)の18.3%を占めており、医療現場で非常勤医師の占める割合が高いことから非常勤の医師に対する医療現場の需要は非常に大きいと考えられております。それは、以下に述べる事情によるものと考えております。 (1)まず、医療の特徴の一つとして医療全般における予測不能性が挙げられます。たとえば、患者さんの急変や、緊急手術の発生など、医療機関の日常業務の中には常に予測不可能な状況が多数存在しています。専門医が複数名常駐する医療機関であれば、緊急事態が発生した場合でも、医師の配置変更や人員補充により、医療機関内で調整し、対応することは可能であります。しかしながら、全国的に医師不足の状態が慢性化しているなかで、自院内で医師補充が行える医療機関は数多くありません。そのため、医療を必要とする患者さんの数と医療を提供できる医師の絶対数があっていない医療ニーズの需給がバランスしないという現象が発生しており、適時に他の医療機関に従事する医師に応援要請を行う必要があります。要請に即座に対応できる医師に向けて、広く情報を提供し、かつ迅速な医師の医療現場への紹介が求められております。 (2)医師の世界では、一定のキャリアを積むまでは定収入がないこともあります。一般に大学医学部を卒業し医師国家試験に合格したのちに、臨床経験を活かせる一人前の医師として認められるためには、10年程度の期間を要します。この期間、医師は、外勤(診療)により多くの経験を積み、また、外勤(診療)報酬を生計の一助とする場合もあり、代診を含む外勤(診療)は、特に若手医師の高い需要があります。 (3)無医村に象徴される医師の地域偏在による医師不足、特定診療科目の医師不足が深刻な問題となっております。医師臨床研修制度により、症例数が多く臨床経験を得られる都市部の医療機関に従事する医師が増加する一方、地方医療機関及び大学病院に従事する医師が著しく減少し、地方の医療機関の医師不足が深刻となっております。また、過酷な勤務状態及び医療状況である診療科目は人気がなく、このような診療科目の専門医師が不足しております。そのため、地方医療機関及び特定診療科目では、常勤医師のみでは医療の質を維持することができないため、非常勤の医師によるサポートが必要不可欠となり、絶えず非常勤の医師を募集している医療機関は少なくありません。 2.医師紹介ビジネスモデルの特徴 当社は、2000年1月に東京大学医学部附属病院の医師の互助組織を母体としてスタートいたしました。互助組織という性格から、医師同士の信頼関係のもと、代診医を紹介しあう仕組みが自然に形成され、これにインターネット技術を活用してシステム化させたのが、今日の外勤(診療)ビジネスモデル(レギュラー、スポット(注)1 )の始まりであります。当社はこのビジネスモデルを、他社に先駆けて事業化させ、事業化以来現在にいたるまで、数多くの医師に当社の紹介システムを利用していただいております。なお、2022年4月より、非常勤医師(外勤紹介)サービスアプリ「MRT WORK」(注)2を展開しております。 また、当社は、医師会員である医師及び医療機関等のニーズを把握することにより、当社医師紹介サイトから医師会員向けに提供する情報の付加価値を高めるとともに、その利便性を向上させることを通じて、医師と医療機関等をつなぐ医療現場に欠かすことのできないネットワークになってきていると自負しております。 (注)1.レギュラーとスポットは、当社が事業展開を始めた当初より使用している呼称であります。 ①レギュラーとは、「毎週定期で勤務する勤務枠」を指し、週5日勤務ではないものの正規雇用と同等の条件で期間の定めのない労働契約を締結している短時間正規雇用、若しくは契約期間2ヶ月以上の非常勤雇用の形態であります。 ②スポットとは、「単発勤務の勤務枠」を指し、レギュラーを除く非常勤雇用の形態であります。 2.MRT WORKとは、当社が提供する非常勤(定期非常勤・スポットアルバイト)紹介サービスのアプリ版であります。特徴として、紹介案件の検索機能が強化され、お気に入り登録などにより案件比較が容易になることで、医療従事者に適切な求人情報の提供が可能となります。 (1)医師ネットワークを確立していること 医師を中心とする医療分野の人材紹介は、医療という専門性が高い業務を担う人材を相手とするため、人材紹介にあたっては①緊急手術、急患対応などの即時対応性②大学派閥の人事特殊性③専門的スキルと経験等を理解した上でのスピード重視の対応が求められます。 当社は、その設立経緯や現在に至るまでの業務経験・ノウハウの蓄積により、医師を中心とする医療分野の人材ネットワークを強みとして事業基盤を確立しており、企業理念に従い、医師目線で医師の利便性を重視して医師紹介サービス事業を展開しております。 当社のサービスを利用するに当たり、医師会員登録が必要となりますが、当社は、登録手続き上、必ず、医師免許証などの医師免許を証する公的書類、経歴書等の提出を義務付けており、非医師によるなりすまし登録を防いでおります。加えて、医師免許の確認のみならず、過去勤務された医療機関及び診療科目を確認することにより、医師と医療機関とのミスマッチングも防いでおります。このように医師会員のデータを厳格に管理することにより、医療機関及びその関係者に対し、安心して当社サービスを利用していただける環境を提供しております。 一般的に人材紹介ビジネス業界には、参入障壁が低いと考えられる傾向があると思いますが、医療分野に限れば、その業界の特殊性を理解した上で対応する必要があり、その経験・ノウハウ等が重要になるため、新規事業者の参入は難しいと考えております。 (2)インターネット技術を活用した医師紹介サービスであること 当社グループは、医療分野に特化した人材紹介事業を展開するにあたり、医療分野の人材が快適かつ迅速に外勤(診療)探し又は転職活動ができるように、インターネット技術を活用した医師紹介システムを構築しております。 これにより、求人情報サイトのような利便性と当社専任スタッフによるきめ細かい転職サポート等を実現し、多店舗展開することなく、少人数のスタッフにより、スピーディーな医療機関及び医療分野人材等の求人・求職需要のマッチングを可能にしております。 当社グループは、医療機関に対して医師を適切に紹介するため、医療業界の慣行を踏まえた医師紹介システムを構築しております。 (3)医師へ提供するその他の付加価値 当社グループは、医療・ヘルスケア分野において、医療情報プラットフォームを提供することで、医師紹介情報の提供のみならず、医師に対して付加価値の高いサービスを提供しております。当社医師紹介サイトが提供している外勤(診療)紹介以外に、「ネット医局®」、「Door.」の提供を通じて、医師ネットワークの拡大及び当社医師紹介サイト又はアプリ「MRT WORK」のアクセス数及び利用回数が増加することで、医師紹介サイト自体の付加価値を高めております。 3.医師紹介の業務 (1)医師紹介の概要 医師紹介には、大別するとレギュラー及びスポットから構成される「非常勤医師紹介業務(外勤紹介)」と「常勤医師紹介業務(医師転職紹介)」がありますが、それぞれの業務の流れは多少異なっており、当社の人材紹介システムは特に非常勤医師の人材紹介業務に活かされております。 非常勤医師紹介は、「(2) 非常勤医師紹介(外勤紹介)の場合」に記載のとおり、非常勤を希望する医師会員及び医療機関同士が、当社の人材紹介システムを利用して反復継続的にマッチングを行うサービスであります。 また、当社は、医師紹介サイトを通じた勤務実績に応じてMRTポイントを医師に付与しております。このMRTポイントは、当社サービスを継続的に利用していただくための利用促進策の一環であり、一定ポイントためると、現金への交換が可能となっております。加えて、MRTポイントは、医師会員の善意により日本赤十字東日本大震災義援金など寄付にも活用されております。 一方、常勤医師紹介は「(3) 常勤医師紹介(医師転職紹介)の場合」に記載のとおり、常勤を希望する医師会員及び医療機関に対して、当社の少人数の常勤医師紹介専任スタッフが当社の医師会員を医療機関に紹介するサービスであります。基本的に当社の既存の医師会員を対象に紹介しております。 当社グループは、連結子会社である株式会社医師のとも(以下、「医師のとも」という。)においても、当社同様に医師紹介サービスを提供しております。医師のともが提供する非常勤医師紹介(レギュラー、スポット)及び常勤医師紹介は、「(3) 常勤医師紹介(医師転職紹介)の場合」に記載する業務の流れで行われております。 (2)非常勤医師紹介(外勤紹介)の場合 非常勤医師紹介は、レギュラーとスポットから構成されますが、医師紹介サイトはこれらの医療現場の要望をできるだけ反映させることを可能としており、医師が勤務するまでのプロセスのほとんどを当社の医師紹介サイト内で完結させております。加えて、緊急性が高いケースの場合は、全医師会員にメールを流し、応募を促すなどきめ細かな対応を行っているほか、レギュラーについては、当社専任スタッフが医療機関との調整をします。 非常勤医師紹介の流れは以下のとおりであります。 ① 非常勤医師の求人側の医療機関(病院、診療所等)は、あらかじめ、当社医師紹介サイトにより会員登録し、医師求人の募集要項(診療科、期間、報酬など)を医師紹介サイトに掲載します。 ②  非常勤による就業を希望する医師は、あらかじめ、当社医師紹介サイト又はアプリ「MRT WORK」を通じて会員登録した上で、掲載されている募集要項を確認し、医師紹介サイト又はアプリ「MRT WORK」経由で応募します。 ③ 求人側の医療機関は、医師紹介サイト経由で医師からの応募内容を確認し、雇用につき同意する場合は、両者の労働契約が成立します。なお、レギュラーの場合は、当社専任スタッフが、医師と医療機関との間で、開始時期などを調整します。 ④ その後、当社は、一定の紹介手数料を求人側の医療機関から受領します。なお、医師からは手数料の受領はありません。 ⑤ レギュラーの場合は、レギュラー勤務医師と医療機関との労働契約の維持を図るとともに、当該労働契約が終了した場合に他の医師を適時紹介することができるように、当社専任スタッフが医師及び医療機関に対して、適宜コミュニケーションをとることとしております。 [非常勤医師紹介(外勤紹介)の手順(図)] (3)常勤医師紹介(医師転職紹介)の場合 常勤医師の人材紹介業務は、求人側の医療機関及び転職希望の医師が医師紹介サイトで会員登録等を実施し、その後、常勤医師紹介専任スタッフが、直接面談を行い、会員医師の要望を把握した上で、求人側の医療機関と転職希望の医師のマッチングを行います。 常勤医師紹介の流れは以下のとおりであります。 ① 常勤医師の求人側の医療機関(病院、診療所等)は、あらかじめ、医師紹介サイトにより会員登録し、医師求人の募集要項(診療科、期間、報酬など)を医師紹介サイトに掲載します。 ② 当社の常勤医師紹介専任スタッフが直接、求人側の医療機関と面談し、雇用条件などの希望を伺い、その希望に極力適う医師の探索を開始し、紹介します。 ③ 一方で、正規雇用による就業を希望する医師は、あらかじめ、医師紹介サイトで会員登録した上で、当社医師紹介サイト経由で正規雇用による求職の申し込みを行います。 ④ 当社の常勤医師紹介専任スタッフは、直接、医師会員と面談し、就業条件等の希望を伺い、その希望に極力適う医療機関の探索を開始し、紹介します。 ⑤ 求人側の医療機関及び医師双方が同意した場合、両者の労働契約が締結されます。 ⑥ その後、当社は、一定の紹介手数料を求人側の医療機関から受領します。なお、医師からは手数料の受領はありません。 [常勤医師紹介(医師転職紹介)の手順(図)] 4.その他の医療人材 (1)その他の医療人材の概要 コメディカルといわれる看護師、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、放射線技師につきましても「3.医師紹介の業務」と同様の紹介をしております。なお、コメディカル紹介には、MRTポイント制度の適用はありません。 また、当社グループは、一部のエリアにおいて、法令で認められる範囲において、医療人材の紹介予定派遣等を行っております。 (2)紹介予定派遣の流れ 派遣形態による就業を希望する求職者は、運営サイトで会員登録を行います。その後、専任スタッフは、求職者と直接面談を行い、求職者の要望を把握した上で、求人側の医療機関と求職者のマッチングを行います。求職者と求人側の医療機関が双方同意した場合、当社グループと求職者間で労働契約が締結され、一方、当社グループと求人側の医療機関で派遣契約が締結されます。 当社グループは、契約に従って、求人側の医療機関から報酬を受領し、求職者である派遣スタッフに給与を支給いたします。 [紹介予定派遣の手順(図)] (その他のサービス) 5.ネット医局® ネット医局®とは、当社グループが開発した医局の管理業務の支援を行うグループウェアであり、当社グループは、医局の業務支援の需要に着目し、医局に無償で提供しております。 ネット医局®の主なサービスは、下記のとおりであります。 (1)スケジュール管理 当直作成表や勤怠管理、スケジュールが一括管理でき、勉強会及び講演会などのイベントのご案内、参加の管理を行うことができます。 (2)情報共有 掲示板機能により、説明会及びカンファレンスなどの情報共有が可能となります。 (3)アポイント管理 効率的にアポイント取得及び管理ができ、空き時間等の有効活用を実現することができます。 (4)緊急安否確認(FASTCALL) 安否確認、緊急掲示板、災害情報等、医療機関危機管理体制に必要な機能を集約し、医療機関の安全管理体制を支援することで、災害時等のリスクマネジメントを行うことができます。 6.オンライン診療・健康相談サービス オンライン診療・健康相談サービスでは、スマートフォンやタブレットに搭載されているカメラを利用することで、患者及び相談者(以下、「患者等」)の顔色や患部の状況を把握することが可能なため、従来の電話による診療(再診)より具体的なアドバイスや診療が行うことができます。 初診を行っていただいた医療機関に、どこからでも保険適用で再診を受けることができるオンライン診療サービスであります。忙しくて通院による再診ができないとき、普段利用する医療機関が自宅から遠い場合、動くことが容易でない高齢者の方等、通院自体が困難な患者が、気軽に再診を受けることができます。 (1)Door.into健康医療相談《オンライン診療・健康相談サービス》 Door.into健康医療相談は、医師ネットワークのプラットフォームである「Door.」(注)を通じて、医師・医療機関と患者等、薬剤師など医療従事者をつなぐオンライン健康相談、オンライン診療などを提供するものであります。2023年12月、「Door.」を活用した、育児経験のある小児科専門医による、オンライン健康相談、診療相談「オンラインこども診療」をリリースし、提携医療機関と連携してサービスを提供しております。 (注)「Door.」は、医師のネットワークにつながる「Door(扉)」と、ピリオドを付すことにより「Dr.(医師)」のダブルミーニングのコンセプトで展開しております。医師は、「Door.」を開いて「Room」に入ることで、当社グループ及び業務提携先が提供するサービスを受けることができます。 当社グループは、全国に医療人材および医療機関のネットワークを持つ共有プラットフォームを構築し、グループ内情報の共有化を実現することで、(1)適切なマーケティング、(2)サービスの品質の向上・多様化、(3)アライアンス・M&Aの効果最大化を目指しております。このプラットフォームとなる「Door.」アプリを提供し、医師のネットワークの更なる連携・強化、様々なサービス展開に取り組んでおります。 ① Door.into健康医療相談の特徴 オンラインによる健康相談、受診勧奨や受診相談、診療までを一気通貫で行うことができます。あらゆるシーンでご利用いただくことを想定し、画面や操作性を、医師、患者等のだれもが身近に感じ馴染みやすいシンプルなものにしております。 ② Door.into健康医療相談の機能 ⅰ) オンライン健康相談 a.相談者は「相談キー」を利用して「Room」に入り、医師からアドバイスを受けます。 b.「相談キー」は、企業やお店から配布、またはサービスサイトにて個人で購入することにより取得することができます。 c.産業保健の補助や福利厚生の充実、企業が提供するサービスの付加価値向上に利用することができます。 d.「相談キー」は目的や用途によりカスタマイズが可能です。提供企業のロゴやサービス案内を掲載することや、1枚のキーでの利用回数や利用期間、チャットのみ、チャット+ビデオ通話、相談内容などを選択して発行することができます。 ⅱ) オンライン診療 a.医療機関毎に発行されている電子診察券である「診察キー」を利用して診療を受けることができます。 b.「診察キー」は、医療機関のキーコードの登録、または医療機関一覧から選択して取得することができます。 c.患者は、医療機関を選んで予約、ビデオ通話で受診し、医療費はアプリ内で自動決済、明細や処方箋などの画像が取得できます。 (2)ポケットドクター《オンライン診療サービス》 当社グループは、株式会社オプティム(以下、「オプティム」)との共同開発によりスマートフォン、タブレットを用いたオンライン診療サービスを提供しております。 ポケットドクターは、オプティムの持つリモートマネジメントテクノロジー(遠隔管理技術)と、当社グループが培ってきた医療情報及び医師、医療機関のネットワークを組み合わせることで、医療を必要としている人々と遠隔地にいる医療の専門家をつなぐサービスであります。 7.女医プラス、医師プラス 女医プラス、医師プラスとは、医師が医師としての知識をベースに、医師がそれぞれ持つ個性を活かして、医療、ヘルスケアに関する啓発活動、情報発信を行うユニットであります。 ユニットを通じて、主に以下のサービスを提供しております。 (1)サンプリングアンケート 医師による商品やサービスのモニター及びアンケートの回答により、医師の意見の集約をサポートします。 (2)認証マーク 医師によるアンケートの結果を踏まえて、商品やサービスに医師の認証マークを付与することで、品質や安全性等に対するユーザーへの訴求をサポートします。 (3)商品開発、監修 商品開発時に、商品やサービスの品質向上を図るため、医学的知見を活かし医師のアドバイスを提供します。 (4)記事監修、取材 記事に対して専門領域に沿って医学的疑義を確認、また医学的見地に基づき取材を行うことで、正確な医療情報を提供することをサポートします。 (5)メディア出演、講演 テレビや雑誌、セミナーや研修等で、医療、ヘルスケアに関する正確な情報の発信をサポートします。 8.出版サービス 地元有力病院の医師が、患者や地域住民を対象にわかりやすく執筆した病気と治療の解説書を出版しております。書籍の出版を通じて、病気の説明や検査、診断、標準治療、先進医療など、難解な医療情報を、用語の解説や言い換えを行い、読みやすい文字構成、イラストや図表、写真をバランス良く使用し、病気と治療に関する正しい情報の理解促進を行います。 9.医療機関経営支援サービス 医療機関に診療のための時間を確保していただくために、医療機関のバックオフィス業務を包括的に受託するサービスであります。 (1)ファイナンスサービス ①診療報酬ファクタリング 診療報酬債権を買い取り、資金化を早期に行います。 ②事業資金立替 医療機関に対して、給与等の支払資金の一時的な立替を行います。 (2)RPO、BPOサービス 非常勤医師の求人募集、採用から給与振込まで一気通貫で業務をサポートします。さらに、(1)のサービスと連携し、買い取った診療報酬債権を元に非常勤医師の給与を医療機関に代わり支払いをします。 (3)職員・患者の満足度調査サービス 医師/看護師など「職種ごとの設問」とカテゴリー/重要度の組合せで立体的な分析を行い、患者の心理変化もきめ細かく調査し、病院経営を支える効果的な情報の収集、結果解析を行っております。 10.医師向けの医薬品プロモーション支援 医薬品の広告やパンフレット、医学学会の記事集等の制作や医薬品情報 提供用WEBサイトの構築を通じて、医師や医療従事者に情報提供を行い、また病院内ポスターやパンフレット制作を通じて患者への疾患啓発活動を行っております。特に腫瘍学(oncology)分野を得意とし、幅広い知見と経験を有するメディカルライターをはじめとした人材を擁しております。 11.登録・受付センター等の運営(自治体・企業向けBPO) 当社グループは、医療人材紹介、採用管理システム、BPO等のツールやサービスを活用して、医療従事者等で運営する登録・受付センターの運営を受託するサービスであります。医療従事者確保や、案件の整理及び調整、医療従事者の労務管理などの業務の効率化を図り、大小様々なセンター運営業務に対応できることを強みとし、自治体及び企業にサービスを提供しております。 12.Well-beingサービス 「悩みが深まる前にメンバーのストレスを減らしてあげたい」「若手の看護師は壁にぶつかると簡単に辞めてしまう」「管理職がしんどくなった時、誰にも相談できない」など、ストレスフルな環境に置かれている医療現場の負を解決するサービスです。看護師が日常の悩みを気軽に相談できる「よろず相談カウンセリング」や、部下への対応に悩む管理職をサポートする「管理職専用相談ダイヤル」そして、職員のWell-beingをかなえる各種研修を提供しております。 (1)ストレスマネジメント研修 管理職は日々様々な悩みを抱えています。管理職ならではのご相談や管理職ご自身の悩みや不調に対し、専門的な見地からコンサルテーションを行います。 (2)職場の心理的安全性を高める研修 「心理的安全性」について学び、自職場の状況やメンバーの様子を振り返り、課題を特定し対処法を実践的に考えます。管理職同士が日々の工夫や悩みを共有し、お互いの関係性を高めます。 (3)ハラスメント研修&加害者更生プログラム 問題言動のもととなる「怒り」を取り上げ、そのコントロールの方法を学びます。さらにハラスメントが起こってしまった場合の対応についても学びます。 (4)職場復帰支援 メンタル疾患で休職したメンバーの再発を防ぎ、安定的に職場復帰をしていく支援並びに職場復帰に対応する管理職の負担軽減を図ります。 (注)Well-beingとは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念であります。 13.医療機器プラットフォームサービス 医療機器卸、メーカー、医療従事者をつなぐ医療機器情報サイトを提供しております。 (1)Medikiki.com ⅰ)医療機器の添付文書ダウンロードでき、回収・改訂などの情報があった際に通知を受け取ることができます。 ⅱ)医療機器のカタログを検索・閲覧・ダウンロードでき、選択した医療機器の比較表をワンクリックで自動生成できます。 (2)クラウド型医療機器管理システム(MMS:Medikiki Management System) 医療機器の点検スケジュールや所在場所の可視化、管理状況に合わせて点検項目のカスタマイズができます。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,006字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 1.経営方針及び経営戦略等 当社グループは、「医療を想い、社会に貢献する。」を企業理念とし、医療現場の主役である医師と医師との繋がり、そしてその医師のQOLの向上が豊かな医療の創造を実現させるという信念のもと、医師の互助組織を母体として発足いたしました。以来、経験・ノウハウの蓄積により確立した医療分野の人材ネットワークを強みとして医療情報のプラットフォームを提供することで、豊かな医療の創造の実現を目指しております。 上記の目的を実現する上で、経営方針を下記のとおり定めております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念 医療を想い、社会に貢献する。 (2)ビジョン 医療・ヘルスケアの革新的なマーケットプレイスを創る 大切に受け継いできた相互扶助精神に基づき、患者様のために医療現場の問題をともに解決し、医療環境の未来をつなぐプラットフォームをつくります。 更なる企業価値向上のために、医師会員登録数及び医療機関登録数の増加に取り組みます。現在、主に口コミを中心に関東圏の会員を増やしておりますが、下記方針により、当社グループ及び当社サービスの知名度及び認知度向上を図ってまいります。 (1)医局向けサービスの拡充 大学医局向けのサービスを拡充することにより、大学附属病院を中心に、その関連の市中病院、開業医にいたるまで医局単位での医師及び医療機関にアプローチを実施。 (2)地方へのビジネスの拡大 自治体との連携及び関東圏以外の拠点を設けることにより、地方の医師及び医療機関との距離を縮小。 (3)グループ共有プラットフォームの活用 グループ共有プラットフォームを活用して、医師会員及び医療機関に更なる付加価値サービスを提供。 また、当社グループの持続的な成長を目指して、医療人材紹介サービスに加えて、①医師同士が必要とする情報を交換する場を提供することにより医師と医師とをつなぐサービス、②医療情報を必要とする企業と医師をつなぐサービス、そして、③医療を必要とする患者に医師をつなぐサービスを提供することにより、サービスの多様化を実現し、付加価値の高い新たなサービスの拡充に取り組んでまいります。 2.優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は強みとしている医師の互助組織として発足以来の経験・ノウハウの蓄積で確立した医療情報プラットフォームをさらに強化し、以下の事項を対処すべき課題と認識して、「医療を想い、社会に貢献する。」という企業理念に沿って永続的な成長を実現するため、各課題に取り組んでまいります。 (1)医療人材紹介の取り組み 当社グループには累計200万件以上の非常勤医師紹介実績を誇る医療人材プラットフォームを強みとしております。現時点においては、MRTブランドは非常勤において優位性が有ると認知されておりますが、常勤に関しての認知は十分ではなく、今後非常勤紹介と同水準での認知度向上が必須と考えております。そのため、常勤および非常勤の紹介事業に係る経営資源が分散されるといった課題解決に向け完全子会社である日本メディカルキャリア(現:MRTメディアパートナーズ株式会社)の常勤紹介事業を当社が承継し、非常勤から常勤まで包括的な紹介ができる体制の構築に取り組みました。 今後は、医療従事者および医療機関に対して、常勤紹介サービスの周知および販促活動を拡大するとともに、営業組織体制も強化し、より良いサービス提供ができるよう努めてまいります。 当社グループの医療人材サービスにおいて、特に非常勤医師の人材紹介では、反復継続的に当社グループを利用している医師が数多く存在しているという事実があり、当社グループの強みになっていると考えております。しかしながら、当連結会計年度末日現在、当社グループに登録している医師会員数は10万名程度(過去に登録されている医師の累計数(退会者を除く))であり、日本全国の医師数が約34万人(厚生労働省「令和6年(2024)医師・歯科医師・薬剤師統 計」)であることを考えると、医療人材プラットフォームとして会員数の多さという視点ではまだ十分とはいえません。 このため、当社グループでは、会員向けサービスの拡充、営業体制・人員の強化を進めるとともにSNS等の各種媒体を有効活用する等、時流に併せたアプローチにより、医療従事者会員数及び登録医療機関数の増加を目指しております。 医師以外の看護師をはじめとする医療従事者においても日本全国の人数に比すると医師同様の課題があります。当社グループが医師以外の医療従事者の非常勤・常勤人材紹介を提供していることに関する訴求はまだ十分ではないと考えており、医療従事者に対しても医療機関をはじめとする紹介先に対しても知名度の向上に取り組んでおります。 以上の取り組みを踏まえ、当社グループは、当社グループが有する医療人材プラットフォームを活用し、医療従事者の地域偏在、診療科偏在といった自治体の抱える地域医療課題解決を目指しております。さらに、医療DXプラットフォームとの連携により医療過疎地の医療アクセスの向上にも寄与するものと考えております。現在こうした当社グループの取り組みや実績について取りまとめ、自治体に対し認知度の向上および継続的な啓蒙活動に努めております。 (2)新たな価値の創造 当社には非常勤医師紹介実績を誇る医療人材プラットフォームおよび、遠隔健康医療相談からオンライン診療まで一気通貫で行うことができる医療DXプラットフォームがございます。加えて、当社グループとして医療従事者向けのライフ支援サービス、医療機関向けWell-beingサービス、大学病院の書籍出版、製薬会社の販促支援といったさまざまな事業を展開しております。 これらのサービスの質やサービス間の連携を高め、新たな価値を創造することにより、各事業部門の収益性を高め、延いては当社グループの持続的な成長の実現を目指しております。今後も引き続き、これらのサービス以外にも、医師、医療機関、患者、一般顧客及びその他医療関係者に向けたサービスの拡充を目指しております。 (3)アライアンス及びM&Aの取り組み 当社グループは、医療人材サービスの拡大、医療・ヘルスケア分野における新規サービスの拡充に取り組んでおります。しかしながら、独自で新規サービスの開発等をするには、サービス提供までに長期の時間を要し、顧客ニーズを含む外部環境の変化に対応することができなくなるというリスクがあります。そのため、M&A等により、営業基盤の獲得、サービス提供開始までの期間短縮、開発コスト削減などを実現することで、顧客ニーズに対応したサービスの提供あるいはサービスの向上を適時実施できるものと考えております。また、M&Aによる統合プロセス(PMI)も重要な課題と認識し、M&Aの最大化を目指しております。 (4)海外へ向けた取り組み ASEANをはじめとする東南アジアやアフリカといった地域においては、人口増加と経済成長に伴い、医療ニーズが高まることが想定される一方で、医療インフラは十分に整っていないのが現状であり、このギャップを埋めるためにも各国政府が国を挙げて法整備や医療のデジタル化を図っています。 当社グループが日本において医療人材プラットフォームおよび医療DXプラットフォームの展開により積み上げてきた医療現場支援の実績および知見ならびに経験を活かし、海外における医療DX・医療人材プラットフォームの構築を目指してまいります。今後ますます発展が見込まれる新たな市場を開拓することにより、当社グループの業績拡大を推進するとともに、各国の医療・ヘルスケアにおける社会課題の解決および健康向上に寄与し、当社の企業価値を向上するものと考えております。 (5)システムの安定稼働と強化 当社グループは、情報通信技術を活用して事業を運営していることから、事業運営上、システムの安定稼働が、極めて重要であると認識しております。このため、当社グループは、会員数又は利用者数に応じたサーバーの増強、各種エンジニアの確保を含め、システムの安定化のため継続的にシステム強化に取り組んでまいります。 (6)人材の採用・育成 当社グループの「対処すべき課題」の解決には、優秀な人材を継続的に採用・育成することが課題であると認識しております。当社グループは、職場環境及び人事制度の整備を通じて、当社グループが必要とする優秀な人材を継続的に採用・育成すべく取り組んでまいります。 3.経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な成長を目指し、重視する経営指標を①売上収益②営業利益③親会社の所有者に帰属する当期利益の対前年度比としております。 4.経営環境 当社グループを取り巻く医療・ヘルスケア業界においては、高齢化社会の進行とともに医療の担い手不足や地域偏在、診療科偏在が課題に挙げられてきました。2025年には約800万人の「団塊の世代」(1947~1949年生まれ)がすべて75歳以上の後期高齢者になり、国民の5人に1人が後期高齢者という超高齢化社会に突入し、ますます充実し、かつ持続可能な医療サービスの実現が求められています。 日本の医療費はすでに40兆円を超えており、2040年度には約66兆円に達すると見込まれています。そのため、医療費の適正化に向けて、医療提供体制の再編や地域包括ケアシステムの再整備、予防・健康増進の強化、さらには業務効率化といった取り組みが強く求められています。
事業等のリスク8,605字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識しているリスクは、以下のとおりであります。あわせて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であると当社が考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。 当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 本項記載の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 1. 事業環境に由来するリスクについて (1)インターネット関連市場 当社グループの主たる事業は、インターネットを活用した医師を中心とする医療分野の人材紹介事業であり、インターネットの普及・利用状況や技術革新等の影響を受けます。 しかしながら、今後、インターネット利用の普及に伴う弊害の発生、利用に関する新たな規制の導入、その他予期せぬ要因によって、インターネット利用の順調な発展が阻害された場合、一般的な普及が進んでも何らかの理由で医療従事者の間でのインターネットの普及が阻害された場合、あるいは、急激なインターネットの技術革新が発生し当社グループが対応できない場合等には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (2)医療・ヘルスケア市場 現在、当社グループの売上の多くが、医療・ヘルスケア関連分野からのものとなっています。医療・ヘルスケア関連業界は、高齢化などにより今後も市場の成長が見込まれますが、何らかの理由により、市場の成長が停滞し、あるいは市場が縮小するなどした場合や、市場動向に当社が対応できない場合等には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (3)他社との競合 人材紹介業界は、新規参入障壁が低く、大手事業者から個人事業まで多数存在しています。しかしながら、医療分野の人材紹介業界に限ると、医師からの信頼を得ることが必要であり、当社グループは口コミや紹介をベースに会員を増やしていることから、差別化が図られていると考えております。 また、オンライン診療システムに関連するサービス市場は、IoTの実用化促進、データヘルス改革などで拡がりをみせております。一方で、簡易なシステムによりオンライン診療を実施できることからも、提供事業者が多数存在しております。当社グループは、医師のネットワークを持つ強みを活かして、サービスへの差別化が図られていると考えております。 しかしながら、今後、他社との競合による紹介手数料及び利用料の低下、事業者間の合併・事業譲渡による再編が進む可能性も否定できず、当社グループがこれらの流れに対応できない場合には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制等 当社グループ事業を規制する主な法規制として、「職業安定法」、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下「労働者派遣法」という。)」、「電気通信事業法」、「プロバイダ責任制度法」及び「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」があります。 当社グループは人材サービスを行うにあたり、職業安定法に基づく厚生労働大臣の「有料職業紹介事業許可」及び労働者派遣法に基づく厚生労働大臣の「一般労働者派遣事業許可」を受け、職業安定法、労働者派遣法及び関連法規の規制が適用されております。なお、労働者派遣法及びその施行令においては、原則として医師の医療機関への派遣が禁止されておりますが、例外的に、紹介予定派遣やへき地などへの医師を含む医療従事者派遣は認められております。 職業安定法は、職業紹介事業等が労働力の需要供給の適正かつ円滑な調整に果たすべき役割に鑑み、その適正な運営を確保するために、紹介事業を規制しており、厚生労働大臣は、当社グループが有料職業紹介事業者としての欠格事由(職業安定法第32条)に該当したり、当該許可の取消事由(職業安定法第32条の9)に該当した場合には、許可の取り消しや業務の全部又は一部の停止を命じることが出来る旨を定めております。 本書提出日現在において、当社グループが職業安定法及び労働者派遣法に定める取消事由に抵触することはありませんが、今後何らかの理由で許可が取り消された場合、当社グループの事業活動が制限され、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 このほか、当社グループの取引先である医療機関は、「医療法」及び「薬事法」等の医療関連法規制等の影響を受けております。 当社グループが提供する医療情報プラットフォームにおいては、インターネットを活用する上での「電気通信事業法」や、メディア運営を行う上での「著作権法」、特に医療メディア運営を行う上での「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針(医療広告ガイドライン)」や「保険医療機関及び保険医療養担当規則」など様々な規制下で行われます。 当社グループではこうした各種法令やガイドラインに則り、レギュレーションを作成し、社内教育を行うとともに、公開前のチェック体制の強化など健全な運営が保たれるよう留意しております。 今後、これらの法規制等の改正等が生じた場合には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)社会保険料の負担について 当社グループは、社会保険加入要件を満たす派遣スタッフに対して、社会保険への加入を徹底しております。 今後新たに制度の改定が行われ、社会保険料率及び適用対象者の範囲の変更など、社会保険料の会社負担金額が上昇した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)海外事業展開におけるリスク 当社グループは、世界の医療発展への貢献を目指し、特に人口増加、経済発展に伴い医療・ヘルスケアへのニーズが高まるASEANをはじめとした東南アジア圏に向けたサービス提供を拡大してまいります。 海外事業においては、進出国及び地域における法律及び規制の違いを想定し、各国、各地域に合わせ、当社グループのサービスの最適化を図ってまいりますが、想定外の規制等への対応が必要となった場合に、当社グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、政情不安、通貨危機、外交関係の緊迫化、紛争、自然災害や伝染病の蔓延等が発生した場合、サービス品質の維持や安定的な供給が困難となる場合、セキュリティリスクマネジメントへの対応に支障をきたす場合、インフレによる費用の増加を当社グループのサービス・商品の価格に十分に転嫁できない場合には、当社グループの事業環境の悪化が予測され、財政状態および業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、現地の風土や情勢、宗教や文化の違いを十分に理解した上で、必要人員の確保やマネジメントを遂行していく必要があると認識しておりますが、想定外の賃金上昇や労働紛争が発生した場合にも、事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (7)為替 当社グループは、海外子会社の事業活動を行っており、為替相場の変動により、売上高、営業利益および財政状態に影響を受ける可能性があります。外貨建取引に係る収益・費用は、取引発生時および決済時の為替レートの差異により円換算額が変動し、売上高や各種費用、為替差損益として計上される金額が増減する場合があります。また、海外子会社の資産・負債および損益の円換算額も為替レートの影響を受けるため、連結財務諸表上の資産・負債残高や包括利益が変動する可能性があります。主に、海外人材コンサルティングサービスにおいては売上の約100.0%が外貨建であることから、為替レートが想定と乖離した場合、業績への影響は相対的に高くなる可能性があります。さらに、事業提携等を目的とした海外企業への出資を行っており、出資金額や投資回収額の円換算額が為替変動の影響を受けるほか、投資先の業績や財政状態に為替要因が影響することで、投資評価や減損の判断に影響を及ぼす可能性もあります。これらの結果、当社グループの業績および財政状態が想定以上に変動する可能性があります。 2. 事業内容に由来するリスクについて (1)業績の季節変動性 医師紹介においては、紹介した人材の入職日を基準に売上収益を計上するため、一般的に年度の始まりとされている4月の転職希望者が多く、第2四半期(4月から6月)に売上収益が偏重する傾向となります。 (2)人材紹介の取引慣行 常勤医師紹介及びコメディカル転職紹介において、当社グループは医療機関に紹介した常勤医師及びコメディカルの入職時に売上収益を計上しております。人材紹介事業の慣行として、求職者が自己都合により退職した場合には、求職者の勤務期間に応じて一定率の手数料を返金する取り決めがあり、当社グループにおいても医療機関と紹介手数料を返金する取り決めを行っております。過去の勤務実績に応じて返金負債を計上しておりますが、当社グループの想定する以上の返金が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)公務員医師の紹介 公務員医師は、国家公務員法及び地方公務員法に基づき兼業を禁止されておりますが、事前に兼業する許可を取得することで、兼業が認められております。 当社グループは、会員規約等により事前の兼業許可を取得することを医師会員に対して注意喚起しており、事前の兼業許可を取得していることを条件に公務員医師に対して医療機関への紹介を行っております。しかしながら、当該公務員医師が事前の兼業許可を得ていない場合に、当社グループは法令違反の公務員医師を医療機関に紹介する可能性があり、当社グループの職業紹介事業者としての信用が毀損される可能性があります。 なお、当社グループは、医師紹介サイトを通じた勤務実績に応じてMRTポイントを公務員医師を含む医師会員に対して付与しておりますが、公務員医師にとって当該ポイントは公務員の職務に関して収受等されるものではないこと等を弁護士に確認しており、法令に抵触するものではないと考えております。 (4)登録会員の確保 当社グループが提供する人材紹介や派遣サービスにおきましては、登録会員の確保を課題としております。 取組としましては、新規会員登録時や未就業の会員に対して随時ヒアリングを行い、会員の意向や希望を的確に把握することで、希望に合った就業機会を提供する施策を実施しております。 その結果、当社グループの信用力とブランド力の向上、会員確保へと繋がっております。 しかしながら、競合他社と比較して当社グループの信用力、ブランド力が低下した場合、会員確保が困難となり、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)運営サイトの健全性の維持・向上 当社グループが提供する医師専用のサイトにおいて、多数の個人会員が会員間で独自にコミュニケーションをとることを可能としております。当社グループは、健全なコミュニティを育成するため、医師が会員登録するにあたり、医師免許や保険医登録票等を確認しており、医師になりすました者等の不適切な利用を排除しております。 また、当社グループが運営する医療情報サイトでは、ユーザーによる「口コミ」やユーザー同士、またはユーザーと提携医療機関との間で行われる「Q&A」などのコミュニケーションが発生します。 当社グループはサイト運営に関して、適切な利用と法令遵守を促す旨を利用規約に明示すると共に、コミュニケーション上のトラブルに関して当社は関与しない旨を明示することによりリスクの回避を行っております。一方、当社グループとしても、リスクを未然に回避するよう、ユーザーや提携医療機関からの違反報告や問い合わせがあった場合には真摯に対応する努力もしています。 しかしながら、今後急速な会員及びユーザー数の拡大等の結果として、当社グループが会員及びユーザーによるサイト内の行為を完全に把握することが困難となり、会員及びユーザーの不適切な行為に起因するトラブルが生じた場合には、当社グループが法的責任を問われる可能性があります。また、法的責任を問われない場合においても、ブランドイメージの悪化等により当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (6)システム障害 当社グループが提供する医療機関の求人情報や医療従事者向け専門サイト、緊急安否やオンライン診療・健康相談サービス等は、ウェブシステム、アプリケーションと通信ネットワークにより提供されております。 当社グループは、自前のシステム管理体制の構築、定期的バックアップ、稼働状況の監視等により、システムトラブル発生の未然防止又は回避に努めておりますが、自然災害や不慮の事故、想定を上回る急激なアクセス増等の一時的な過負荷その他の要因によりシステムにトラブルが生じた場合、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (7)検索エンジンについて 当社グループの運営する医療情報サイトは、インターネットユーザーの多くが利用する検索エンジン経由の集客に依存する度合いが高く、検索エンジンの表示結果の影響をうけております。 検索エンジン最適化(SEO)、検索エンジンの提供する広告ガイドラインの遵守等、必要な対策は講じておりますが、時流に鑑みて検索エンジン運営者がロジック変更及びガイドライン変更を行うことにより、表示結果が当社にとって優位に働かなくなる可能性があり、その結果当社の運営するサイトへの集客効果が低下した際には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)医療機関経営支援サービス 当社グループは、医療機関経営支援サービスとして医療機関等が雇用した非常勤の医療従事者の給与計算、給与振込までの医療機関の業務を一気通貫でサポートするために、医療機関に対して一時的な資金の立替を行っております。しかしながら、医療機関等の信用不安等により立替資金の貸倒損失等が発生した場合には、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。当社グループは、非常勤の医療従事者を紹介する医療人材サービス部門と連携し、医療機関等の経営状況等の管理を徹底するなどのリスクの低減を図っております。 また、当社グループは、主軸である医療人材サービスに併せて、医療経営サポートを強化するため医療機関向けに診療報酬債権ファクタリングサービスを提供しております。 診療報酬債権(介護報酬債権、調剤報酬債権を含む)は、他業種の債権ファクタリングとは異なり、社会保険診療報酬支払基金等の公的機関から支払いを受けるため、未回収になるリスクは極めて低いものであります。しかしながら、社会保険診療報酬支払基金等の審査の結果、ファクタリングの対象となる診療報酬債権金額が減額されることがあります。当社グループは、過去の社会保険診療報酬支払基金等からの支払実績を踏まえた厳正な審査に基づき、支払金額を決定しておりますが、想定以上の減額が生じた場合には、事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (9)知的財産権 ①当社グループの知的財産権について 当社グループは、事業推進のため「MRT」、「ネット医局」、「ポケットドクター」等を商標登録しており、今後においても必要となる提供サービスの呼称等は商標登録し、当社グループの知的財産権として保護・管理する方針としております。しかしながら、当社グループの知的財産権が何らかの理由により侵害された場合には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 ②当社グループによる第三者の知的財産権の侵害について 本書提出日現在において、当社グループが第三者の知的財産権を侵害していないと認識しており、第三者から当社グループが第三者の知的財産権を侵害している旨の通知等を受け取っておりません。当社グループは、インターネットを通じたサービスの提供にあたり、第三者の著作権や商標権等の知的財産権を侵害することがないように、顧問弁護士等との連携を図る等の対策を講じておりますが、当社グループが意図しない形で第三者の知的財産権を侵害するような事態が発生した場合等には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (10)人材の確保・育成 当社グループが事業拡大を進めていくには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。 しかしながら、人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは人材の育成が当社グループの計画どおりに進捗しない場合には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (11)資本・業務提携 当社グループは、事業拡大及び新規事業の推進を目的として、資本・業務提携を実施しております。今後も事業拡大等に向けた他社との資本・業務提携に取り組んでまいります。しかしながら、経営環境の変化、提携先の業績停滞等により期待どおりの事業シナジー等が得られず、資本・業務提携が変更または解消されることがあります。場合によっては、提携先の財務状態及び業績の悪化等により、のれんの減損損失、出資金の一部または全部を損失計上する等、当社グループの財務状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。特に、東南アジア最大の医師向けプラットフォームを運営する DOCQUITY HOLDINGS PTE.LTD.(本社:シンガポール共和国、以下「Docquity」)への出資およびASEANをはじめとする東南アジア圏進出については、事業展開に付随する収支ともに当社グループの中長期計画の中でも高い割合を占めるため、事業の遂行に支障をきたす場合、事業の中断を余儀なくされた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)新規サービス及び事業の推進 本書提出日現在、当社グループでは、中長期的には、医師紹介での経験・ノウハウを活用し、医師のネットワークにつながるアプリ「Door.」及びオンライン診療・健康相談サービス「Door.into健康医療相談」をはじめとする新規サービス及び事業に取り組んでまいりますが、これによりシステムへの先行投資や、人件費等の追加的な支出が発生する可能性があります。また、当該事業を推進させるなかで、当社グループの計画どおりに新規事業が進捗しない場合及び十分な収益を見込めず初期投資を回収できない場合等には、固定資産の減損損失の発生等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 3. その他のリスクについて (1)個人情報管理 当社グループでは、当社提供のサービスを利用する医師、看護師、その他の医療従事者から取得した個人情報を利用しているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。 そのため、当社グループは、2012年3月にプライバシーマークを取得し、日本工業規格(JISQ15001)に合致した個人情報保護規程を策定のうえ、運営サイト上の暗号化や個人情報を管理しているファイルサーバーへのアクセス権限の制限等を通じて、個人情報の機密性を高める施策を講じております。また、2013年10月に全サーバーシステムをISO27001準拠のデータセンターに移行を完了させ、アクセスログが完全保存される仕組みとするとともに、社員のメールやトラフィックの監視ツールの導入に加え、社員教育の徹底等あらゆる方策を講じております。さらに、2016年3月に、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度の認定を取得し、情報セキュリティの強化のための体制を整備しております。しかしながら、何らかの理由により当社グループが管理する個人情報等の漏洩、改ざん、不正使用等の事態が生じた場合、顧客からの損害賠償請求や信用の失墜等により、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (2)配当政策 当社グループは成長性を第一義と考えており、当面の間、成長資金を要すると考えられますので、内部留保の確保に努め、配当を行わない方針であります。今後、業績及び財務状態等を勘案しながら余剰資金が生まれたと判断される場合に、一定の利益を配当することを検討いたしますが、現時点において配当実施の可能性及び、その実施時期等については未定であります。
経営成績の分析 (MD&A)7,385字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当社グループを取り巻く医療・ヘルスケア業界では、2025年に本格的な超高齢化社会へ突入し、社会保障制度の持続可能性が大きな課題となっています。日本の医療費はすでに40兆円を超えており、2040年度には約66兆円に達すると見込まれています。そのため、医療費の適正化に向けて、医療提供体制の再編や地域包括ケアシステムの再整備、予防・健康増進の強化、さらには業務効率化といった取り組みが強く求められています。 こうした中、医療現場では大きな変化が進み、2024年4月に施行された医師の働き方改革が定着期に入り、医療機関にはこれまで以上に効率的な運営体制の構築が求められています。さらに、2025年度からは「電子カルテ情報共有サービス」の運用が開始され、マイナ保険証の利用率に応じた診療報酬上の優遇措置も導入されました。これにより、医療情報のデジタル化と医療機関間の連携が急速に進展しています。 その結果、重複検査の防止や事務作業の省力化が進むとともに、蓄積された診療データを活用した、より精度の高い医療の提供が可能になりつつあります。医療DXの推進は、診療の質の向上だけでなく、経営面においても効率化をもたらしており、医療機関の持続可能な運営を支える重要な基盤となっています。 また、2025年2月に閣議決定された「医療法等の一部を改正する法律案」に基づき、2040年を見据えた「新しい地域医療構想」の策定が進められています。効率的で持続可能な医療提供体制の再構築は、いまや喫緊の課題となっています。 しかしその一方で、生産年齢人口の減少に伴う医療従事者不足が深刻化しており、特に地方では医療人材の地域偏在が大きな問題となっています。限られた医療資源をいかに最適に配置し、地域医療を維持していくかが、今後の制度設計と現場運営の両面において重要な局面を迎えています。 当社グループは、行政機関や関係団体と連携しながら、医療人材の確保と医療DXの社会実装を積極的に推進してまいりました。 (国内) 国内においては、医師の常勤・アルバイト紹介サービスの強化を着実に進めるとともに、地域医療の持続的な体制構築を目的として広島県福山市および和歌山県との連携を継続しました。さらに、徳島県においては、看護師や助産師などのコメディカル人材にも対象を拡大した「医療版ワーケーション」を新たに展開し、医療人材の地域偏在の是正に向けた取り組みを推進しました。 また、予防・健康増進分野の強化に向けた取り組みとして、公益社団法人日本PTA全国協議会の会員約700万世帯を対象とする専用アプリ「COCOPiTA」に、当社のオンライン診療・健康相談サービスを導入しました。これにより、教育現場と連携した新たなヘルスケアインフラの構築に着手しております。 さらに、製薬メーカーとの連携により、医師向けデジタルコンテンツの共同展開を開始しました。これらの取り組みを通じて、当社プラットフォームの活用領域を拡大し、収益機会の多様化と収益基盤のさらなる強化を推進しております。 (海外) 海外においては、「ASEAN No.1の医療DX・医療人材プラットフォーム」の実現に向け、ベトナム事業が大きく成長しました。ベトナム国内で事業展開するLea Bio社との資本業務提携を締結するとともに、同国最大級の私立医療ネットワークであるHoan Myグループとの連携を開始しました。 これらの戦略的提携を基盤として、現地最大級の医療人材プラットフォーム「MRT HUB」を本格始動させ、登録医師数、医療機関数、求人件数はいずれも着実に拡大しております。 以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末における資産合計につきましては、6,477,632千円となり、前連結会計年度末に対して267,929千円減少しました。 当連結会計年度末における負債合計につきましては、1,831,045千円となり、前連結会計年度末に対して286,911千円減少しました。 当連結会計年度末における資本合計につきましては、4,646,586千円となり、前連結会計年度末に対して18,981千円増加しました。 b.経営成績 当連結会計年度の売上収益は4,191,472千円(前年比0.6%増)、営業利益は95,906千円(前年同期は営業損失119,936千円)、税引前当期利益は108,576千円(前年同期は税引前当期損失332,035千円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は55,775千円(前年同期は親会社の所有者に帰属する当期損失309,159千円)となりました。また、売上収益の内訳は、医療人材サービス(医師、その他の医療従事者)3,061,275千円(前年比1.2% 増)、その他1,130,196千円(同0.9%減)であります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ935,110千円減少し、1,670,107千円となりました。 当連結会計年度中における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動の結果獲得した資金は417,841千円(前年同期比16.9%減)となりました。これは、 主に減価償却費及び償却費247,447千円及び税引前当期利益108,576千円計上したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は623,366千円(前年同期比66.2%減)となりました。これは、 主に元本の安全性の高い金融商品の取得を行ったことによりその他の金融資産の取得による支出539,005千円及び無形資産の取得による支出69,287千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動の結果使用した資金は730,165千円(前年同期は161,772千円の獲得)となりました。 これは、主に金融機関からの借入金の返済による支出369,764千円、リース負債の返済による支出125,499千円及び 自己株式の取得による支出129,327千円があったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループは、医療情報プラットフォームの提供事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。 a.生産実績 当社グループは、製品の生産を行っていないため、記載すべき事項はありません。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っていないため、記載すべき事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績を売上収益区分別に示すと、次のとおりであります。 売上区分別の名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 医療人材サービス   3,061,275   101.2 その他のサービス   1,130,196   99.1 合計   4,191,472   100.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社グループの当連結会計年度末における財政状態及び経営成績の状況は、次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における資産合計につきましては、6,477,632千円となり、前連結会計年度末に対して267,929千円減少しました。これは、主にその他の金融資産が940,828千円増加しましたが、元本の安全性の高い金融商品の取得など投資活動及び財務活動により現金及び現金同等物が935,110千円減少、繰延税金資産が96,773千円減少したことによります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計につきましては、1,831,045千円となり、前連結会計年度末に対して286,911千円減少しました。これは、主に未払法人所得税が75,264千円増加しましたが、返済により借入金が369,764千円減少したことによります。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計につきましては、4,646,586千円となり、前連結会計年度末に対して18,981千円増加しました。これは、主に自己株式の取得により自己株式(資本合計の控除項目)が129,327千円増加及び連結子会社株式の追加取得により非支配持分が110,702千円減少しましたが、Docquity株式の評価額の増加によりその他の資本の構成要素が264,813千円増加したことによります。 b.当社グループの当連結会計年度における経営成績の状況は、次のとおりであります。 (売上収益) 当連結会計年度における売上収益は、自治体BPO業務が終了又は縮小したことによりその他の売上収益が減少しましたが、常勤医師紹介に係る売上収益は伸長し、売上収益が増加しました。 この結果、当連結会計年度における売上収益は、医療人材サービス(医師、その他の医療従事者)3,061,275千円(前年比1.2%増)、その他1,130,196千円(同0.9%減)の4,191,472千円(同0.6%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前期に引き続き人材獲得および拠点展開に係る体制構築に伴う先行投資を実施しましたが、自治体BPO業務の一部終了又は縮小に伴い運営コストが減少した結果、売上原価率が前連結会計年度に比して2.2ポイント減少し、32.1%となりました。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は、2,845,543千円(同4.0%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前期に引き続き来期以降の売上収益の拡大に向けた販売促進活動を積極的に実施しましたが、人件費や採用広告費が減少しました。 この結果、当連結会計年度における営業利益は、95,906千円(前年同期は営業損失119,936千円)となりました。 (金融収益、金融費用、税引前当期利益) 当連結会計年度において、償却原価で測定する金融資産の増加や為替差益等28,997千円を金融収益、借入金等に係る利息等16,327千円を金融費用として計上しました。 この結果、当連結会計年度における税引前当期利益は、108,576千円(前年同期は税引前当期損失332,035千円)となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益) 当連結会計年度における親会社の所有者に帰属する当期利益は、法人所得税費用58,542千円を計上し、55,775千円(前年同期は親会社の所有者に帰属する当期損失309,159千円)となりました。 c.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、次のとおりであります。 当社グループの事業に関連する医療・ヘルスケア市場においては、医局人事統制力の緩和、恒常的な医師不足等といった状況が発生しており、医療分野の人材流動化の傾向が強まっております。このような環境下で、「1 経営方針 経営環境及び対処すべき課題等 2.優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおり、医療人材プラットフォームとしての会員数増加、医療従事者及び医療機関に対する知名度の向上が当社の経営成績に重要な影響を与える要因と考えております。そのため、当社グループは、常勤および非常勤の紹介事業に係る経営資源が分散されるといった課題解決に取り組んでおります。 また、当社グループは、当社グループが有する医療人材プラットフォームを活用し、医療従事者の地域偏在、診療科偏在といった自治体の抱える地域医療課題解決を目指しております。さらに、医療DXプラットフォームとの連携により医療過疎地の医療アクセスの向上にも寄与するものと考えております。現在こうした当社グループの取り組みや実績について取りまとめ、自治体に対し認知度の向上および継続的な啓蒙活動に努めております。 d.経営方針・経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等については、次のとおりであります。 当社グループは、「1 経営方針 経営環境及び対処すべき課題等 3.経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益の対前年度比としております。 第24期 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)           第25期 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)           第26期 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)           第27期 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 売上収益(千円)   8,738,193       5,407,087       4,165,519       4,191,472 対前期増減率(%)   95.5       △38.1       △23.0       0.6 営業利益(△は損失)(千円)   2,977,464       834,000       △119,936       95,906 対前期増減率(%)   135.0       △72.0       -       - 親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失)(千円)   2,159,994       518,358       △309,159       55,775 対前期増減率(%)   178.9       △76.0       -       - 第26期は、営業損失及び親会社の所有者に帰属する当期損失のため、対前期増減率を記載しておりません。 第27期は、第26期が営業損失及び親会社の所有者に帰属する当期損失のため、対前期増減率を記載しておりません。 当社グループは、自治体BPO業務が終了又は縮小したことによりその他の売上収益が対前期比0.9%減少しましたが、医療人材サービスが対前期比1.2%増加し、当連結会計年度における売上収益は4,191,472千円となりました。一方、自治体BPO業務の一部終了又は縮小に伴い当該売上収益に係る人件費及び外注費等が減少した結果、売上総利益の対売上収益比率が2.2ポイント上昇し、販売費及び一般管理費が対前期比2.4%減少したことにより営業利益は、95,906千円(前年同期は営業損失119,936千円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社グループは、事業規模の拡大及び新規事業の育成を通じた収益基盤の多様化を通じて持続可能な長期的な成長を実現し、企業価値の最大化を目指しております。この企業価値の最大化を目指すために、親会社所有者帰属持分比率を資本管理において用いる指標としております。 当社グループの資金需要は、医療機関に対して一時的な資金の立替等を行う経営支援サービスに係る資金、人件費及び販売促進費等の営業費用の他、国内及び海外における医師紹介に係るシステム構築並びにM&Aとなります。必要な資金は、自己資本及び借入金のバランスを考慮して調達する方針であります。なお、運転資金等の流動性が必要な資金につきましては、取引金融機関から証書貸付による資金調達以外に、取引金融機関との当座貸越枠の設定を行い、弾力的な資金調達ができるようにしております。 前連結会計年度及び当連結会計年度における親会社所有者帰属持分比率は次のとおりであります。 前連結会計年度 (2024年12月31日)         当連結会計年度 (2025年12月31日) 親会社の所有者に帰属する持分(千円)   4,515,512       4,645,197 負債及び資本合計(千円)   6,745,562       6,477,632 親会社所有者帰属持分比率(%)   66.9       71.7 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。この連結財務諸表の作成にあたる重要性がある会計方針につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。

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