概要
パワーエックスは2021年3月設立の蓄電池スタートアップである。岡山県玉野市に自社工場「Power Base」を持ち、大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」や蓄電池型急速EV充電システム「PowerX Hypercharger」の開発・製造・販売を手掛ける。2025年12月期の売上高は193億円に達したが、研究開発投資が重く営業赤字が継続している。同年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。
BESS・EVCS・電力の3事業で構成される収益構造
当社グループはBESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)事業、EVCS(EV充電ステーション)事業、電力事業の3つを柱とする。BESS事業は大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」と中型の「PowerX Cube」の販売・保守が中心で、2025年12月期の売上高は171億円と全体の約89%を占める。EVCS事業は蓄電池型急速充電器「PowerX Hypercharger」の販売と、それを用いた充電サービス「PowerX Charge Station」の運営であるが、EV普及の遅れから売上高は11億円に留まりセグメント損失を計上している。電力事業は再生可能エネルギーを蓄電池で調整するオフサイトPPA「アドバンスプラン」や蓄電所の開発・運用サービスで、売上高10億円と小規模ながら黒字化している。
自社工場「Power Base」と提携工場による国内生産体制
当社グループは岡山県玉野市に自社工場「Power Base」を持ち、同工場では「PowerX Hypercharger」と「PowerX Cube」を年産480台(171MWh)の能力で生産する。さらに同じ玉野市内の提携工場で「PowerX Mega Power」を年産400台(1,096MWh)生産している。電池セル及びモジュールは自社製造せず、外部から調達するビジネスモデルを採用しており、製造設備への過大投資を避けつつ低価格化を図る。また製品の設計・ソフトウェア開発・メンテナンスを全て日本国内で行う「Made in Japan宣言」を掲げ、経済安全保障上のリスクに対応している。
急速に拡大する売上高と続く営業赤字の財務構造
当社グループの売上高は2023年12月期の3億円から2024年12月期62億円、2025年12月期193億円へと急拡大している。これは大型蓄電システム「PowerX Mega Power」の納入が本格化したためである。しかし同時に研究開発や生産能力拡大のための投資が先行し、営業損失は2024年12月期49億円、2025年12月期7億円と赤字が続く。2025年12月期の営業赤字幅は縮小したが、純損失は16億円である。上場に伴う増資や製品の前受金受領により現預金は74億円まで増加し、財政基盤は強化されつつある。
業界の中での役割はBESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)メーカー兼エネルギー事業者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| BESS事業 | 171億円 | 88.6% | 39億円 | 22.8% |
| EVCS事業 | 11億円 | 5.7% | -4億円 | -36.4% |
| 電力事業 | 11億円 | 5.7% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01発電事業者・産業用主力
大型定置用蓄電システムや中型定置用蓄電システムを販売。再生可能エネルギーの有効活用や電力コスト削減、非常用電源としての利用を支援する。
主要顧客発電事業者、都市開発業者、不動産業者、自動車関連メーカー、機器メーカー、物流事業者
- PowerX Mega Power
- 2.7MWhの大容量定置用蓄電システム。電力系統用や産業・商業用として利用可能で、再生可能エネルギーの活用を可能にする。
- PowerX Cube
- 中型の定置用蓄電池。設置面積が小さく、様々な用途に展開できる。
02EV市場準主力
蓄電池型急速EV充電システムを販売し、EVユーザー向けに充電サービスも展開。自社開発のアプリで予約や決済を可能にし、再エネ100%充電を実現。
独自開発のオールインワン設計
主要顧客カーディーラー、自動車用品販売業者、運送業者
- PowerX Hypercharger
- 蓄電池内蔵の急速EV充電器。最大出力240kWhで短時間充電が可能。高圧変電設備が不要で、低圧電力で設置できる。
03法人電力需要家準主力
蓄電池を使ったオフサイトPPAを提供し、再エネ電力を供給。蓄電所の開発・運営も手がける。
主要顧客オフィスビル、商業施設
- アドバンスプラン
- 太陽光で発電した電力を蓄電池に蓄え、夜間などに供給する法人向けPPA。再エネ比率を設定でき、非化石証書の管理も不要。
製品と技術
系統用・産業用の大型蓄電システム「PowerX Mega Power」
「PowerX Mega Power」は2.7MWhの大容量を持つ大型定置用蓄電システムである。発電所と系統に直接接続する系統用、あるいは工場・ビル等での自家消費用として利用できる。2025年12月期には主力製品としてBESS事業の売上を牽引した。後継の「PowerX Mega Power 2500」や「PowerX Mega Power 2700A」も投入され、IoTセキュリティ認証「JC-STAR」を取得するなど信頼性を高めている。電池には熱暴走リスクの低いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、自社開発のBMS(バッテリー管理システム)で安全性を確保している。
中型定置用蓄電システム「PowerX Cube」
「PowerX Cube」は「PowerX Mega Power」より小型の中型定置用蓄電システムである。設置面積が小さく、産業用・商業用の様々な用途に展開できる。2025年1月からは認定販売施工会社制度を導入し、販売網の拡大を図っている。同製品もリン酸鉄リチウムイオン電池を使用し、自社BMSにより過電圧・過放電・短絡などのトラブルから保護する。自社工場「Power Base」で生産され、年間480台の生産能力を持つ。
蓄電池内蔵型急速EV充電器「PowerX Hypercharger」
「PowerX Hypercharger」は最大出力240kWの急速充電が可能な蓄電池内蔵型EV充電器である。高圧変電設備が不要で、一般低圧電力契約で設置できるためコストを抑えられる。2023年7月にはCHAdeMO 2.0.1の認証を取得した。蓄電池に太陽光発電の電力を蓄えることで「再エネ満タン」充電も実現する。さらに「PowerX Hypercharger Pro」は蓄電池から設置施設へも給電可能で、防災・エネルギーマネジメント需要に対応する。2025年2月には販売・施工を担う認定事業パートナー制度を開始し、販売体制を強化した。
自社運営の充電サービス「PowerX Charge Station」と法人プラン
当社は「PowerX Hypercharger」を活用した急速EV充電サービス「PowerX Charge Station」を自社運営している。ユーザーは自社開発アプリで充電スポットの検索・予約・決済を一括して行える。予約時間内であればフル充電可能で、充電電力を系統電力から選ぶこともできる(純再エネ100%等)。2025年11月には会費制の「PowerX First」を開始し、安価な従量制料金と最大75分の利用時間で低コスト充電を提供する。また法人向けには「PowerX EV充電法人プラン」を2025年2月に開始し、社用車のEVシフトを支援している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- EV市場独自開発のオールインワン設計
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
蓄電システムの新興、急成長も赤字続く
パワーエックスは蓄電池システムを主軸とする電気機器の新興企業。同業のキオクシア(半導体メモリ)やイビデン(半導体パッケージ基板)は成熟産業だが、当社はエネルギー貯蔵市場で急成長。売上高は2023年12月期3億円から2025年12月期193億円へ急拡大、営業損失率も改善傾向。しかし依然として赤字であり、競合の日清紡やコニカミノルタと比較すると規模は小さく、収益化が課題。
強み
- 売上高が2年で約64倍に拡大、市場の需要を取り込み中。
- 営業損失率が-79%→-4%へ大幅改善、黒字化目前。
- 蓄電システム市場は脱炭素で拡大、追い風を受ける。
- 大型蓄電システムに特化し、他社と差別化。
課題
- 2025年12月期も営業赤字、黒字化の確度は不透明。
- 売上193億円でもキオクシアなど大手には遠く及ばず。
- 日清紡など既存大手も蓄電分野に参入、競争激化。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字がパワーエックス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6768タムラ製作所 | 661億円 | — |
| 2 | 6742京三製作所 | 623億円 | 12.2倍 |
| 3 | 6638ミマキエンジニアリング | 620億円 | 8.3倍 |
| 4 | 6809TOA | 617億円 | 16.8倍 |
| 5 | 6779日本電波工業 | 616億円 | 29.7倍 |
| 6 | 485Aパワーエックス | 609億円 | — |
| 7 | 7280ミツバ | 604億円 | 5.4倍 |
| 8 | 6958日本シイエムケイ | 562億円 | 13.9倍 |
| 9 | 7244市光工業 | 553億円 | 7.5倍 |
| 10 | 6824新コスモス電機 | 544億円 | 10.2倍 |
| 11 | 6905コーセル | 542億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
東京都港区で創業した2021年
2021年3月、自然エネルギー普及と蓄電・送電技術の進化を目的に、東京都港区虎ノ門に株式会社パワーエックスが設立された。創業当初は研究開発が中心で、売上はなく、純損失3億円を計上した。2022年6月には本社を同区赤坂のミッドタウン・タワーに移転し、事業拡大の準備を進めた。
初の製品受注開始とEV充電サービス発表 (2022年)
2022年8月、蓄電池型急速EV充電システム「PowerX Hypercharger」と大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」の受注を開始した。同年10月にはEVユーザー向け充電サービス「PowerX Charge Station」を発表・開始し、販売だけでなくサービス事業にも参入した。これにより翌2023年12月期には3億円の売上を計上するに至った。
岡山県玉野市に自社工場を建設した2023年
2023年4月、蓄電池製品の製造を目的として完全子会社「株式会社PowerX Manufacturing」を新設分割により設立。同年6月には岡山県玉野市に蓄電池製造工場「Power Base」の建設に着手した。同時期に「PowerX Hypercharger」がCHAdeMO 2.0.1の認証を取得し、国際規格への適合を果たした。また11月には電力小売サービス「X-PPA(現アドバンスプラン)」を発表し、電力事業への本格参入を開始した。
事業拡大に伴う子会社設立と新製品投入 (2024年)
2024年2月、電気運搬船の開発・販売等を目的とする完全子会社「株式会社海上パワーグリッド」を設立した。同月には中型定置用蓄電システム「PowerX Cube」と、蓄電池から施設へも給電可能な「PowerX Hypercharger Pro」を発表・受注開始した。9月には大容量の「PowerX Mega Power 2500」を発表し、ラインアップを拡充。10月には環境省から産業廃棄物の広域認定を取得し、廃棄物処理体制を整備した。
会費制充電サービスと法人プラン導入 (2025年)
2025年1月、「PowerX Cube」の販売・施工を担う認定販売施工会社制度を開始。2月には「PowerX Hypercharger Pro」の認定販売事業パートナー制度を公表した。また同月、社用車向け急速EV充電法人プラン「PowerX EV充電法人プラン」の提供を開始した。11月には安価な従量制充電料金と最大75分の利用時間を特徴とする会費制サービス「PowerX First」を開始し、EVCS事業の顧客獲得を強化した。
上場と登記上の本社移転 (2025年)
2025年6月、登記上の本社所在地を東京都港区から岡山県玉野市の自社工場所在地へ移転した。同年10月には「PowerX Mega Power 2700A」及び「PowerX Mega Power 2500」がIPAのIoTセキュリティ制度「JC-STAR」レベル1の適合ラベルを取得した。そして2025年12月、東京証券取引所グロース市場へ上場を果たし、株式公開による資金調達を実現した。
年表20件を開く
2020年代
- 2021年3月自然エネルギーの普及、蓄電・送電技術の進化のため新規事業を展開することを目的として、東京都港区虎ノ門一丁目10番5号KDX虎ノ門一丁目ビルに㈱パワーエックスを設立
- 2022年6月本社を東京都港区赤坂九丁目7番1号ミッドタウン・タワー43階に移転
- 2022年8月蓄電池型急速EV充電システム(注1)「PowerX Hypercharger」と大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」の受注開始
- 2022年10月国内最速級のEVユーザー向け充電サービス「PowerX Charge Station」を発表・開始
- 2023年4月M&A蓄電池製品及びその関連製品の製造を目的として、岡山県玉野市に完全子会社となる㈱PowerX Manufacturingを新設分割により設立
- 2023年5月高圧受電不要で、簡単導入と低コスト運用を実現した商用EV向け充電システム「PowerX Hypercharger for Fleet」の受注を開始
- 2023年6月岡山県玉野市に蓄電池製造工場「Power Base」を建設
- 2023年7月「PowerX Hypercharger」が国際標準規格CHADeMOの最新プロトコルであるCHAdeMO 2.0.1の認証取得
- 2023年11月電力小売の新サービス「X-PPA(現アドバンスプラン)」を発表
- 2024年2月M&A電気運搬船の開発・販売及び海上電力輸送関連事業の企画運営を目的として、完全子会社㈱海上パワーグリッドを設立
- 2024年2月産業用の中型定置用蓄電システム「PowerX Cube」と蓄電池から設置施設にも給電可能な蓄電池型急速EV充電システム「PowerX Hypercharger Pro」を発表、受注開始
- 2024年9月定置用蓄電システムの新製品「PowerX Mega Power 2500」を発表、受注開始
- 2024年10月環境省より産業廃棄物の広域認定を取得
- 2024年11月EVCS(EV Charge Station)事業において、安価な従量制充電料金や最大75分の利用時間等の特長を備えた会費制の新サービス「PowerX First」の提供を開始
- 2025年1月「PowerX Cube」の販売・施工を担う認定販売施工会社制度(注2)を開始
- 2025年2月「PowerX Hypercharger Pro」の販売・施工を担う認定販売事業パートナー制度(注3)を公表
- 2025年2月EVCS事業において、社用車向け急速EV充電法人プラン「PowerX EV充電法人プラン」の提供を開始
- 2025年6月登記上の本社所在地を岡山県玉野市田井六丁目9番1号に移転
- 2025年10月「PowerX Mega Power 2700A」及び「PowerX Mega Power 2500」について、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定めるIoT製品向けセキュリティ制度「JC-STAR」(注4)の適合ラベル(レベル1)を取得
- 2025年12月上場東京証券取引所グロース市場へ上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
大型蓄電池システムの製造販売
系統用、再エネ併設、産業・商業用向けの大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」や中型「PowerX cube」を製造販売。自社開発プラットフォームで監視・制御・セキュリティを提供。
- 02
蓄電池型急速EV充電システムの展開
独自開発の蓄電池型急速EV充電器「PowerX Hypercharger」を販売し、自社でも充電ステーションを運営。アプリで予約・決済を提供。
- 03
蓄電池を活用した電力サービス
再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせた電力供給サービス、および蓄電所の運用アグリゲーション(マーチャント・トーリング・ハイブリッドモデル)を提供。
- 04
量産型データセンター事業への参入
蓄電池と演算基盤を一体化したコンテナ型データセンター「PowerX Mega Power DC」を開発・展開。電力需給に応じた柔軟なエネルギーマネジメントで脱炭素化を実現。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内㈱PowerX Manufacturing (注)1、2岡山県玉野市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱海上パワーグリッド(注)1、2、3東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は193億円、営業利益は-7億円。前期と比べると増収で、売上が+211.3%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 400億円 | 193億円 |
| 営業利益 | 23億円 | -7億円 |
| 純利益 | 13億円 | -16億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
2期分
直近は2026年2Qで、売上は50億円、営業利益は−4億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年1Q | 19 | −7 | −36.8 | −10 |
| 2026年2Q | 50 | −4 | −8.0 | −6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 5期分
直近期の営業利益率は-3.6%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自然エネルギーの普及、蓄電・送電技術の進化のため新規事業を展開することを目的として、東京都港区虎ノ門一丁目10番5号KDX虎ノ門一丁目ビルに㈱パワーエックスを設立 | |||||
| 2021年12月 | — | — | −3 | — | −3 |
| 2022年12月 | — | — | −20 | — | −23 |
| 蓄電池製品及びその関連製品の製造を目的として、岡山県玉野市に完全子会社となる㈱PowerX Manufacturingを新設分割により設立 | |||||
| 2023年12月 | 3 | — | −57 | — | −62 |
| 電気運搬船の開発・販売及び海上電力輸送関連事業の企画運営を目的として、完全子会社㈱海上パワーグリッドを設立 | |||||
| 2024年12月 | 62 | −49 | −57 | −79.0 | −80 |
| 東京証券取引所グロース市場へ上場 | |||||
| 2025年12月 | 193 | −7 | −18 | −3.6 | −16 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高193億円のうち、営業利益として残るのは-7億円で-3.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-16億円、売上の-8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.1%141億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.6%59億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.6%-7億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 3期分
2025年12月期は営業CFが14億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは−1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は75億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | −55 | −41 | 50 | −96 | 10 |
| 2024年12月 | −70 | −15 | 87 | −85 | 12 |
| 2025年12月 | 14 | −15 | 63 | −1 | 75 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2025年12月期の総資産は262億円。このうち返さなくてよい自己資本が66億円で、自己資本比率は23.7%(業種中央値61.0%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 15 | 14 | 1 | — |
| 2022年12月 | 79 | 60 | 19 | 41.3 |
| 2023年12月 | 85 | 52 | 33 | 60.8 |
| 2024年12月 | 108 | 17 | 92 | 13.2 |
| 2025年12月 | 262 | 66 | 196 | 23.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で224社中1位あたり、逆に低いのはROEで224社中222位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,674で、1年前と比べて+251.2%。過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 152.2倍 |
| PBR | 28.85倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月20日に1,717円となり、前日比+6.98%の反発となりました。直近1ヶ月では-7.94%と下落基調にありますが、年初来では+260.21%と大幅高となっています。25日移動平均線(1,794.16円)を下回っており、短期的な調整局面にあります。75日線(2,624.79円)からは大幅に乖離しており、上値の重さが意識されます。出来高は8月20日で229万株と高水準を維持しており、底固めから再上昇への動きが出るかに注目です。52週高値5,576.67円からは大きく下落した後の反発局面とみられます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 5/100)。
予想PERは162.2倍と同業界平均の30.62倍を大きく上回り、PBRは28.53倍と同業界平均の2.16倍に対して極端に高い水準です。ROEは-43%と大幅な赤字で、株主資本を毀損しており、収益性の面からも割高感が際立ちます。配当利回りは0%で、株主への還元はありません。売上高は急拡大しているものの、依然として当期純利益は赤字が続いており、バリュエーションに見合う収益化の確証は得られていません。割高だが、成長期待が価格に織り込まれている可能性もあり、慎重な見極めが必要です。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 152.2倍 | — |
| PBR | 28.85倍 | 2.58倍 |
| ROE | -43.0% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長性は非常に高いが、収益化はまだ初期段階。強気派は、2025年12月期の売上急増(前期比約3.1倍)と赤字幅の大幅縮小(営業利益率-79%から-3.6%へ改善)を評価し、電動化や再生可能エネルギーの普及に伴う需要拡大を見込む。一方、弱気派は、依然として赤字が続くこと、競合(キオクシア、イビデンなど)との競争、そして株価が1年で274%上昇しPBR 28.5倍と過熱感があることを懸念。収益化の時期やキャッシュフローの持続性に疑問を呈する。
- 売上の急拡大
2024年12月期の売上62億円から2025年12月期には193億円に増加見込み。
- 赤字が急速に縮小
営業赤字が-80億円から-16億円へ縮小し、収益改善が明確。
- 長期成長市場
蓄電池市場はEV・再生エネ拡大で今後も成長が見込まれる。
- 売上高が3億→193億円へ急拡大通年影響強
2025年12月期売上高193億円、前期比+211%増収
- 営業赤字が49億→7億円へ大幅縮小通年影響強
営業損益▲49億円から▲7億円へ42億円改善
- 2026年12月期は黒字転換が視野決算発表後影響中
2025年12月期営業赤字▲7億円、売上高193億円で黒字化近い
- 株価が1年で274%上昇し強気相場継続影響弱
1年間で株価+274.27%
- 赤字が続く
2025年12月期も営業赤字の見込みで、黒字化の時期が不透明。
- 競争が激化
大手電子部品メーカーや新興勢力との競争でシェア確保が難しい。
- バリュエーション過熱
PBR28.5倍と高く、市場の期待が先行しすぎている。
- 予想PER162.2倍とバリュエーションが過熱継続影響強
時価総額649億円に対し予想PER162.2倍
- ROEが▲43%と資本効率が極めて悪い通年影響中
自己資本利益率▲43%、PBR28.53倍
- 営業赤字が続き黒字化の確証がない不定影響中
2025年12月期も営業損益▲7億円の赤字
- 株価急騰後の利益確定売りリスク継続影響弱
年間+274.27%と急騰し短期的調整余地
- 売上成長率
- 立ち上げ期の企業では、売上の伸びが事業軌道を判断する重要指標。
- 営業利益率
- 黒字化への進捗を見るため、赤字幅の縮小状況を注視する。
- 受注残高
- 将来の売上を保証する受注の状況が、事業の持続性を示す。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ8,270人。区分でいちばん多いのは事業法人で49.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.9%を占め、残る42.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年12月% |
|---|---|
| 事業法人 | 49.4 |
| 個人・その他 | 22.6 |
| 外国法人 | 12.0 |
| 金融機関 | 8.5 |
| 証券会社 | 6.1 |
| 外国人個人 | 1.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社FAROUT | 0.01 |
| 02 | アキュメン株式会社 | 0.01 |
| 03 | 今治造船株式会社 | 0.01 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | — |
| 05 | 日本瓦斯株式会社 | — |
| 06 | 伊藤忠商事株式会社 | — |
| 07 | Spiral Capital Japan Fund2号投資事業有限責任組合 | — |
| 08 | 株式会社SBI証券 | — |
| 09 | NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW(常任代理人 野村證券株式会社) | — |
| 10 | 持田 昌典 | — |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-09株式会社FAROUT新規の大量保有報告12.40%-0.66pt
- 2026-07-09株式会社FAROUT新規の大量保有報告12.26%-0.14pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 5期分
1株利益は5期で+100%。直近期のROEは-43.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | ROE% |
|---|---|---|
| 2021年12月 | −27,293 | — |
| 2022年12月 | −136,083 | −146.1 |
| 2023年12月 | −254 | −119.2 |
| 2024年12月 | −280 | −242.7 |
| 2025年12月 | −51 | −43.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/12期の役員報酬は総額232百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 伊藤正裕 | 取締役 | 42 | 4,942,000 |
| 鍵本忠尚 | 取締役会長 | 49 | 4,456,000 |
| パオロ・セルッティ | 取締役 | 56 | 37,000 |
| シーザー・セングプタ | 取締役 | 50 | 36,000 |
| マーク・ターセク | 取締役 | 69 | 46,000 |
| 芹澤貢 | 取締役 | 69 | — |
| 佐久間達哉 | 取締役 | 69 | — |
| 藤田利之 | 執行役 コーポレート 領域管掌 | 54 | 85,500 |
| 中屋英美 | 執行役 BESS事業 本部管掌 | 55 | 53,000 |
| 池添通則 | 執行役 生産・調達領域管掌 | 55 | 74,000 |
| 森居紘平 | 執行役 EVCS事業 領域管掌 | 47 | 39,000 |
| 小嶋祐輔 | 執行役 電力事業 領域管掌 | 43 | 10,000 |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| ラウト・ディーパック・クマール | 執行役 エンジニアリング・研究開発 領域管掌 CTO | 40 | — |
| 大西英之 | 執行役 | 63 | 109,000 |
| 吉原博之 | 執行役 BESS事業 領域管掌 | 56 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 執行役 | 6 | 141 | 141 | 24 |
| 社外取締役 | 5 | 51 | 51 | 10 |
| 取締役(社内) | 2 | 40 | 40 | 20 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,530字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,988字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク12,755字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,678字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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