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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ミマキエンジニアリング

MIMAKI ENGINEERING CO.,LTD.6638 · Prime · 電気機器

産業用インクジェットプリンタの専業メーカー。サイングラフィックス、テキスタイル・アパレル、工業用の各市場に製品を供給する。

概要

ミマキエンジニアリングは、インクジェットプリンタやカッティングプロッタ、3Dプリンターを開発・製造する長野県東御市に本社を置く電気機器メーカーである。看板・サイン、テキスタイル、工業製品、FA装置の4市場を対象とし、2026年3月期の連結売上高は837億円、従業員数は2152名。29社の子会社でグローバルに事業を展開する。

4つの市場セグメントが収益を支える

当社グループの事業は、サイングラフィックス(SG)、インダストリアルプロダクツ(IP)、テキスタイル・アパレル(TA)、ファクトリーオートメーション(FA)の4市場に分類される。SG市場向けは売上高の41.4%を占め、エコソルベントインクジェットプリンタやカッティングプロッタを提供する。IP市場は25.7%、TA市場は11.5%、FA事業は4.9%を構成するほか、インク等の消耗品販売を含むその他が16.5%を占める。インク販売は各市場で前年比増加し、利益率の改善に貢献した。

日本・アジア・オセアニア、北米、欧州の3地域で構成

セグメントは地域別に3区分される。日本・アジア・オセアニアセグメントの売上高は371億5,200万円(全体の44.4%)、北・中南米は249億6,000万円(29.8%)、欧州・中東・アフリカは216億1,300万円(25.8%)である。主要子会社としてMIMAKI USA(米国)、MIMAKI EUROPE(オランダ)、台湾御牧、御牧噴墨打印(中国)などがあり、販売・製造・サービスを現地で行う。2026年3月期は北米・中南米が増収、欧州は微減、日本・アジアは減収となった。

インクと本体の両輪で成長するビジネスモデル

収益の柱はプリンタ本体と消耗品であるインクの販売である。2026年3月期の売上高837億円のうち、インク販売は各市場で前年を上回る伸びを示した。SG・IP・TAの全市場でインクの増収が本体販売の減少を補う形となり、過去最高の営業利益94億3,100万円(営業利益率11.3%)を達成した。粗利率改善と原価低減活動が寄与し、経常利益89億円、親会社株主純利益67億円も過去最高を更新した。

FA事業は自動車関連が不振も今後に期待

FA事業はアルファーデザイングループが手掛け、カスタム機器、基板実装装置、半導体製造装置、基板検査装置、金属加工などを提供する。2026年3月期のFA事業売上高は41億4,000万円で前期比18.1%減と大幅減収となった。自動車業界向けFA装置の減少が主因である。中長期計画では、AIチップ向け半導体装置や自動車部品メーカー向け実装装置の強化を掲げ、同事業の立て直しを図る方針である。

業界の中での役割は産業用インクジェットプリンタメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
837億円
営業利益
94億円
営業利益率
11.2%
純利益
67億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本・アジア・オセアニア372億円44.4%69億円18.5%
北・中南米250億円29.8%12億円4.8%
欧州・中東・アフリカ216億円25.8%11億円5.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01サイングラフィックス(SG)市場主力

広告・看板等のサイングラフィックス市場向けに、エコソルベントインクやUV硬化インクを搭載したインクジェットプリンタ、及びカッティングプロッタを供給。大型ポスター、カーラッピング、のぼり旗等の製作に用いられる。

主な製品・サービス4
JVシリーズ(エコソルベントインクジェットプリンタ)
エコソルベントインクを搭載した大判インクジェットプリンタ。屋内外のサイン用途向け。
CJVシリーズ(プリント&カット対応プリンタ)
印刷と輪郭カットを一台で行えるプリンタ。サイン製作の効率化に貢献。
UJV/UCJVシリーズ(UV硬化インクジェットプリンタ)
UV硬化インクを搭載し、様々なメディアに印刷可能。耐候性に優れる。
CGシリーズ(カッティングプロッタ)
光学センサーで位置決めマークを読み取り、高精度な輪郭カットを実現。

02インダストリアルプロダクツ(IP)市場準主力

ノベルティや工業製品向けに、UV硬化インクを用いたフラットベッドプリンタやデスクトップ型プリンタを供給。ギフト、オーダーグッズ、自動車の計器パネル、家電操作パネル等の生産現場で使用。また、厚物対応カッティングプロッタや3Dプリンタも提供。

主な製品・サービス4
JFXシリーズ(大判フラットベッドUVインクジェットプリンタ)
UV硬化インク採用の大判フラットベッドプリンタ。剛性のある素材への印刷に適する。
UJFシリーズ(デスクトップ型フラットベッドUVインクジェットプリンタ)
A3〜A2サイズ対応の小型フラットベッドプリンタ。小ロット多品種の工業製品やノベルティに活用。
CFシリーズ(フラットベッドカッティングプロッタ)
光学センサー搭載で厚みのある材料(ダンボール等)を高精度カット。
3Dプリンタ
立体造形物をプリントする装置。フィギュア、模型、試作品等の製作に使用。

03テキスタイル・アパレル(TA)市場準主力

衣服や生地向けに、昇華転写プリンタ、ダイレクト捺染プリンタ、顔料転写システム、DTFプリンタを供給。ファッションウエア、スポーツウエア、ネクタイ、スカーフ等のプリントに用いられる。

主な製品・サービス4
TSシリーズ(昇華転写インクジェットプリンタ)
昇華転写方式でポリエステル生地等に鮮やかな発色を実現。スポーツウエア等に最適。
Txシリーズ(ダイレクト捺染インクジェットプリンタ)
布地に直接インクを吐出する捺染プリンタ。多品種小ロット生産に適する。
TRAPIS(顔料転写捺染プリントシステム)
顔料転写方式の捺染システム。工程短縮と環境負荷低減を実現。
TxFシリーズ(DTFプリンタ)
フィルムに印刷後、熱転写で布地に転写する方式。様々な素材に対応。

04FA事業(ファクトリーオートメーション等)副次

アルファーデザイングループが手掛ける事業の総称。カスタム機器や基板実装装置、半導体製造装置、基板検査装置、金属加工等を提供。産業用機器の自動化・効率化を支援。

主な製品・サービス4
カスタム機器(FA装置)
顧客仕様に合わせたファクトリーオートメーション装置。
異形部品挿入装置
基板実装工程で異形部品を自動挿入する装置。
防湿剤塗布装置
基板に防湿剤を塗布する装置。信頼性向上に寄与。
半導体製造装置
半導体製造工程向けの装置。

製品と技術

SG市場向け:エコソルベントとUV硬化インクで差別化

SG(サイングラフィックス)市場向け主力製品は、エコソルベントインク搭載の大判プリンタ「JVシリーズ」、プリント&カット対応の「CJVシリーズ」、UV硬化インク搭載の「UJV/UCJVシリーズ」、カッティングプロッタ「CGシリーズ」である。これらの製品は広告看板、カーラッピング、のぼり旗など屋内外のサイン用途に用いられる。2025年にはハイブリッドUVプリンタ「UJ330H-160」を発売し、ロールとリジッド素材の両方に対応可能とした。

IP市場向け:フラットベッドUVプリンタで工業印刷を開拓

IP(インダストリアルプロダクツ)市場向けでは、UV硬化インクを採用した大判フラットベッドプリンタ「JFXシリーズ」とデスクトップ型の「UJFシリーズ」が主力である。これらは自動車の計器パネル、家電操作パネル、ノベルティ、ギフトなど剛性のある素材への印刷に適する。また厚物対応のフラットベッドカッティングプロッタ「CFシリーズ」や3Dプリンタも提供しており、工業製品のマーキングから立体造形まで幅広いニーズに対応する。

TA市場向け:昇華転写とダイレクト捺染でファッション生産を変革

TA(テキスタイル・アパレル)市場向けには、昇華転写プリンタ「TSシリーズ」、ダイレクト捺染プリンタ「Txシリーズ」、顔料転写システム「TRAPIS」、DTFプリンタ「TxFシリーズ」を展開する。スポーツウエアやファッションウエア、ネクタイ、スカーフ等の生地へのプリントに用いられる。2025年には広幅対応のフラグシップ昇華転写プリンタ「TS330-1800」を投入し、高密度・高精細印刷を実現した。環境配慮製品として無水モデルも好調である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

業務用インクジェットで世界トップクラス

ミマキエンジニアリングは電気機器業界に属し、業務用インクジェットプリンタやその周辺機器を手掛ける。売上高は2024年3月期756億円から2026年3月期837億円と横ばいだが、営業利益率は10.8%から11.2%と安定。同業のキオクシアやイビデンとは異なる分野であり、当社はアナログ印刷からデジタル印刷へのシフトで存在感を発揮する。小型プリンタで高いシェアを持ち、グローバルに展開している。

強み

  • 業務用インクジェットで世界的な知名度とシェアを持つ。
  • 世界各国に販売拠点を持ち、海外売上比率が高い。
  • インクジェット技術で特許を多数保有し、高精細印刷を実現。
  • 営業利益率10%超を維持し、景気変動に強い事業モデル。

課題

  • 業務用プリンタ市場が成熟し、大幅な成長が見込みにくい。
  • エプソンやキヤノンなどの大手との競合が激しい。
  • インクやメンテナンスなどストック型収益へのシフトが課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がミマキエンジニアリング

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16331三菱化工機750億円9.5倍
26364AIRMAN749億円12.1倍
37231トピー工業742億円6.6倍
47128ユニソルホールディングス661億円34.4倍
56742京三製作所623億円12.2倍
66638ミマキエンジニアリング620億円8.3倍
76309巴工業615億円14.9倍
84658日本空調サービス554億円14.6倍
97245大同メタル工業554億円12.4倍
107989立川ブラインド工業549億円16.2倍
116745ホーチキ533億円16.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

有限会社として創業し時計部品組立から始まった1975年

1975年8月、資本金100万円で長野県北佐久郡北御牧村(現東御市)に有限会社ミマキエンジニアリングを設立。1976年10月から時計用水晶振動子の精密部品組立を開始した。1981年5月に株式会社へ改組。1984年には東京支社を開設し、営業基盤を広げた。当初は電子部品組立が主業であったが、後にインクジェットプリンタ事業へと転換する基礎を築いた。

部品事業から撤退しプリント専業メーカーへ転換した1989年

1989年4月、代表取締役田中規幸がミマキ電子部品株式会社を設立したことを契機に、部品事業から完全に撤退した。これにより経営資源をプリント事業に集中させる方針を明確にした。1990年代には国内営業所を全国に拡大し、1995年には台湾に初の海外子会社を設立するなど、グローバル化への布石を打った。1999年にはISO 9001認証を取得し品質管理体制を強化した。

上場と欧米アジアへの生産販売拠点拡大(2000年代)

2003年に長野開発センターを開設し研究開発を強化。2004年には部品加工事業を独立させミマキプレシジョンを設立するとともに、MIMAKI EUROPEをオランダに設立した。2007年3月にジャスダックへ上場。同年12月には中国浙江省に御牧噴墨打印科技を設立。2008年にはドイツのnbn Industrie GmbHを買収し欧州での製造拠点を確保した。2009年には上海とブラジルにも拠点を設け、グローバル体制を拡充した。

テキスタイル市場への本格参入と欧州での買収(2010年代)

2010年代に入り、テキスタイル・アパレル市場向け製品の強化に着手した。2013年にはインド、シンガポール、インドネシアに販売子会社を設立。2016年にはイタリアのLa Meccanica Costruzione Tessiliを買収し、捺染技術を獲得した。2017年にはリトアニアに製造子会社、イタリアにはMimaki Bompan Textileを設立し、欧州でのテキスタイル事業を本格化させた。

過去最高益を更新し新中期計画で1500億円を目指す現在

2022年3月期以降、売上高は595億円から837億円へと成長。2026年3月期には営業利益94億3,100万円と過去最高を記録した。2025年5月には2030年3月期を最終年度とする新中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」を策定し、売上高1,500億円、営業利益率8%以上を目標に掲げた。高粘度インクやフレキシブル有機EL、3Dプリンタなど新領域への投資を計画している。

年表42件を開く

1970年代

  • 1975年8月創業資本金100万円で、長野県北佐久郡北御牧村(現 東御市)に有限会社ミマキエンジニアリング(現 株式会社ミマキエンジニアリング)設立
  • 1976年10月時計用水晶振動子の精密部品組立開始
  • 1979年3月東京営業所を東京都台東区に開設

1980年代

  • 1981年5月株式会社ミマキエンジニアリングに改組
  • 1984年5月東京営業所を東京都渋谷区(恵比寿)に移転し、東京支社に組織変更
  • 1986年3月加沢工場操業開始
  • 1986年6月大阪営業所を大阪府吹田市に開設
  • 1986年9月名古屋営業所を愛知県名古屋市中区(現所在地 天白区)に開設
  • 1988年6月加沢工場増設完了に伴い、本社事務所移転
  • 1989年4月創業当社代表取締役田中規幸のミマキ電子部品株式会社設立を契機に部品事業から撤退

1990年代

  • 1990年4月福岡営業所、広島営業所、仙台営業所、札幌営業所及び金沢営業所を開設
  • 1994年1月東京支社を東京都品川区(大崎)に移転、ショールームをオープン
  • 1995年7月創業台湾御牧股份有限公司を台湾台中縣神岡郷(現所在地 潭子郷)に設立
  • 1999年1月ISO 9001認証(審査登録)
  • 1999年9月創業MIMAKI USA,INC.をアメリカ合衆国ジョージア州ドゥルース市(現所在地 スワニー市)に設立

2000年代

  • 2003年1月大阪支店にショールームをオープン
  • 2003年10月長野開発センターを長野県長野市に開設
  • 2004年4月創業部品加工事業を独立、株式会社ミマキプレシジョンを長野県上田市(現所在地 東御市)に設立 MIMAKI EUROPE B.V.をオランダ王国アムステルダム市(現所在地 ディーメン市)に設立 さいたま営業所を埼玉県さいたま市浦和区(現所在地 大宮区)に開設
  • 2004年9月長野県東御市に牧家工場取得
  • 2005年4月国内全ユーザーを一括サポートするテクニカルコールセンターを開設
  • 2006年4月株式会社グラフィッククリエーションの発行済株式の100%を取得
  • 2006年8月牧家工場に本社機能を移転
  • 2007年3月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2007年12月創業御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司を中華人民共和国浙江省平湖市に設立
  • 2008年7月M&Anbn Industrie GmbH(現 Mimaki Deutschland GmbH)の全持分を取得し子会社化
  • 2009年1月ISO14001 認証取得
  • 2009年6月創業上海御牧貿易有限公司を中華人民共和国上海市に設立
  • 2009年7月創業MIMAKI BRASIL REPRESENTACOES LTDA(現 MIMAKI BRASIL COMERCIO E IMPORTACAO LTDA)をブラジル連邦共和国サンパウロ州サンパウロ市に設立

2010年代

  • 2010年8月創業平湖御牧貿易有限公司を中華人民共和国浙江省平湖市に設立
  • 2011年11月創業PT. MIMAKI INDONESIA をインドネシア共和国ジャカルタ市に設立
  • 2013年4月創業MIMAKI AUSTRALIA PTY LTDをオーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州に設立 MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD.をシンガポール共和国に設立 京都営業所を京都府京都市南区に開設
  • 2013年6月神戸営業所を兵庫県神戸市中央区に開設
  • 2013年7月創業MIMAKI INDIA PRIVATE LIMITEDをインド共和国ニューデリーに設立
  • 2013年9月四国営業所を香川県高松市に開設 横浜営業所を神奈川県横浜市に開設 東京証券取引所市場第一部に市場を変更
  • 2015年5月八王子開発センターを東京都八王子市に開設
  • 2015年7月滋野ショールームを長野県東御市にオープン
  • 2016年4月創業MIMAKI EURASIA DIJITAL BASKI TEKNOLOJILERI PAZARLAMA VE TICARET LIMITED SIRKETIをトルコ共和国イスタンブールに設立
  • 2016年7月JPデモセンターを東京都品川区に、TAラボセンターを長野県東御市の本社内に開設
  • 2016年8月IPラボセンターを長野県東御市の本社内に開設
  • 2016年10月M&ALa Meccanica Costruzione Tessili-S.P.A(現 Mimaki La Meccanica S.R.L.)の全株式を取得し子会社化
  • 2017年2月創業Mimaki Lithuania, UABをリトアニア共和国ビリニュスに設立
  • 2017年6月創業Mimaki Bompan Textile S.r.lをイタリア共和国トラダーテに設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,152人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は766万円で、9期前と比べて+25.8%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は10.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,580
2018年3月1,629
2019年3月60939.49.31,984
2020年3月57139.99.72,003
2021年3月51140.310.41,952
2022年3月62040.910.61,983
2023年3月61841.610.62,044
2024年3月64941.810.72,047
2025年3月72741.510.72,114430
2026年3月76641.610.62,152437

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社26(国内 15 / 海外 11、うち連結子会社 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
加沢工場 — 長野県東御市5,119百万円
日本・アジア・オセアニア
本社 — アメリカ合衆国ジョージア州2,338百万円
北・中南米
本社・牧家工場 — 長野県東御市1,858百万円
日本・アジア・オセアニア
鞍掛イノベーションセンター(仮称) — 長野県東御市1,325百万円
日本・アジア・オセアニア
丸子工場 — 長野県上田市926百万円
日本・アジア・オセアニア
本社工場 — 富山県砺波市557百万円
日本・アジア・オセアニア
本社工場 — 長野県東御市469百万円
日本・アジア・オセアニア
八王子開発センター — 東京都八王子市356百万円
日本・アジア・オセアニア
本社 — オランダ王国ディーメン市251百万円
欧州・中東・アフリカ
東京支社 他16営業所212百万円
日本・アジア・オセアニア
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    MIMAKI USA,INC. (注)2、5
    アメリカ合衆国 ジョージア州 フラワリーブランチ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MIMAKI EUROPE B.V. (注)2、4
    オランダ王国 ディーメン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mimaki Deutschland GmbH
    ドイツ連邦共和国バイエルン州ミュンヘン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾御牧股份有限公司
    台湾台中縣潭子郷 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司(注)2
    中華人民共和国浙江省平湖市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    平湖御牧貿易有限公司
    中華人民共和国浙江省平湖市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    上海御牧貿易有限公司
    中華人民共和国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MIMAKI BRASIL COMERCIO E IMPORTACAO LTDA (注)2
    ブラジル連邦共和国サンパウロ州サンパウロ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. MIMAKI INDONESIA (注)2
    インドネシア共和国ジャカルタ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MIMAKI AUSTRALIA PTY LTD
    オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD.
    シンガポール共和国
    議決権100.0%
  • 海外
    MIMAKI INDIA PRIVATE LIMITED (注)2
    インド共和国ハリヤナ州グルガオン市
    議決権100.0%
残りのグループ会社14社を開く
  • Mimaki La Meccanica S.R.L.イタリア共和国ロンバルディア州ベルガモ県100%
  • Mimaki Lithuania, UAB (注)2リトアニア共和国ビリニュス市100%
  • Mimaki Bompan Textile S.r.lイタリア共和国ロンバルディア州ヴァレーゼ県51%
  • MIMAKI (THAILAND) CO., LTD.タイ王国バンコク100%
  • MIMAKI VIETNAM CO., LTD.ベトナム社会主義共和国ホーチミン市100%
  • ㈱ミマキプレシジョン長野県東御市100%
  • ㈱グラフィッククリエーション長野県東御市100%
  • アルファーデザイン㈱長野県東御市100%
  • ㈱アルファーシステムズ長野県東御市100%
  • ㈱砺波製作所富山県砺波市100%
  • ㈱楽日東京都渋谷区100%
  • ㈱マイクロテック東京都品川区100%
  • MIMAKI KANPHOR INDIA PRIVATE LIMITEDインド共和国ハリヤナ州グルガオン市51%
  • その他2社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は837億円営業利益94億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.4%、利益が+3.3%。

売上高
-0.4%
837億円
営業利益
+3.3%
94億円
純利益
+8.1%
67億円
営業利益率
11.2%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高910億円837億円
営業利益95億円94億円
純利益61億円67億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は201億円、営業利益は24億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.8%、営業利益は+380.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1838
2024年1Q16553.03
2024年2Q189189.511
2024年3Q194168.210
2024年4Q20813
2025年2Q4094711.533
2025年4Q4314410.229
2026年2Q3944010.228
2026年4Q4435412.239
2027年1Q2012411.916

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は311億円から837億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.2%。純利益は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
MIMAKI AUSTRALIA PTY LTDをオーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州に設立 MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD.をシンガポール共和国に設立 京都営業所を京都府京都市南区に開設
2013年3月31111
2014年3月404179
八王子開発センターを東京都八王子市に開設
2015年3月4663825
MIMAKI EURASIA DIJITAL BASKI TEKNOLOJILERI PAZARLAMA VE TICARET LIMITED SIRKETIをトルコ共和国イスタンブールに設立
2016年3月4782816
Mimaki Lithuania, UABをリトアニア共和国ビリニュスに設立
2017年3月4831713
2018年3月5252418
2019年3月5542617
2020年3月5569−8
2021年3月4874−3
2022年3月5952723
2023年3月7063828
2024年3月7564937
2025年3月840918410.862
2026年3月837948911.267

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高837億円のうち、営業利益として残るのは94億円11.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は67億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.8%425億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.0%318億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.2%94億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
49.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.4pt
11.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.1pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.7pt
18.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが46億円、投資CFが−54億円で、差し引きのフリーCFは−8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は104億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−18−811−2634
2014年3月18−127649
2015年3月−21−2766−4870
2016年3月34−25349110
2017年3月22−320−10100
2018年3月30−15015115
2019年3月11−222−11114
2020年3月8−4−44110
2021年3月660−7366107
2022年3月−51−2743−7875
2023年3月5−3535−3082
2024年3月96−26−1470142
2025年3月79−24−7555119
2026年3月46−54−13−8104

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は829億円。このうち返さなくてよい自己資本が401億円で、自己資本比率は48.1%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2976523221.8
2014年3月3217924224.5
2015年3月43515228334.9
2016年3月46115630533.9
2017年3月49216033232.6
2018年3月54017836232.5
2019年3月58519039532.2
2020年3月54216038229.2
2021年3月50816234631.8
2022年3月60918742230.6
2023年3月69822147731.5
2024年3月75727448336.0
2025年3月76232443842.3
2026年3月82940142848.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
164億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
280億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
186億円
在庫として抱えている分
負債合計
428億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中23位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中171位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.7%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.2%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.1%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.4%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,935で、1年前と比べて+12.2%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥1,935-2.7%1ヶ月-12.9%1年+12.2%時価総額620億円
過去52週の値幅
安値¥1,450高値¥2,266

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.3倍
PER (会社予想)9.2倍
PBR1.36倍
配当利回り2.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に-14.72%と急落し、終値1900円は25日移動平均線を約9.5%下回りました。7月15日の2189円をピークに調整が続き、1カ月では-5.57%となっています。RSIは42.63と中立圏で、52週高値2266円からは約16%下落しており、テクニカル面では押し目買いの水準とも言えます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが8.8倍と業界平均26.8倍を大きく下回り、PBRも1.50倍で平均1.89倍を下回っている。ROEは18.7%と高く、収益効率は良好。配当利回りは2.67%で業界平均2.44%を上回る。しかし売上高は横ばいで、営業利益率の改善が限定的。割安ではあるが、成長性にはやや懸念が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.3倍30.8倍
PER (予想)9.2倍
PBR1.36倍2.58倍
ROE18.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期は増収増益で営業利益率が10%を超え、業績改善が顕著。一方で、2026年3月期は売上高が微減予想であり、成長の持続性が争点。強気派はテキスタイルや産業用印刷の需要拡大から中期的成長を期待するが、弱気派は競争激化や需要の一巡を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績改善トレンド

    営業利益率が10%台に乗り、収益構造が改善(2025/3見通し)。

  • 市場ニーズの多様化

    テキスタイルや工業用マーキングなど新用途が成長。

  • 消耗品のリカーリング収益

    インク・メディア販売が安定収益源となり、顧客との長期的関係を構築。

  • 営業利益成長とPER8.9倍の割安感2026年3月期影響

    今期営業利益94億円(前期91億円)と増益。PER8.85倍は同業比割安。

  • 好調な収益性(営業利益率11.2%)継続影響

    FY2026/3営業利益率11.23%と高水準。効率的な事業運営が利益を牽引。

  • 安定配当利回り2.67%継続影響

    1株当たり配当55円(予想)で利回り2.67%。インカムゲイン期待で下支え。

  • 自己株式取得の可能性2026年下期影響

    時価総額661億円に対し、自己資本比率高く(ROE18.7%)、追加還元の余地あり。

マイナスに働く材料7
  • 2026年は減収予想

    2026/3期売上高は837億円(前期比微減)。

  • 競争激化リスク

    キヤノンやエプソンなど大手との競合が激しくシェア拡大は容易でない。

  • 需要の一巡感

    看板・サイン用途は市場が成熟しており、大幅な拡大は見込みにくい。

  • 減収リスク(売上高微減)2026/3期影響

    FY2026/3売上高837億円、前期840億円から微減。市場シェア低下懸念。

  • 海外需要減速による業績下振れ2026年下期影響

    海外売上高比率が高い場合、外交環境悪化で営業利益が10%超減少する可能性。

  • 競合激化による価格競争継続影響

    電気機器業界で他社との競争激化。粗利益率低下で営業利益が計画比5%減のリスク。

  • 材料費高騰の影響通年影響

    仕入価格上昇が収益を圧迫。コスト増が営業利益を数億円押し下げる可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
業績の伸びを測る基本的な指標。前期比で増加が続くか。
営業利益率
収益性改善の度合いを示す。10%以上の維持が焦点。
消耗品売上比率
リカーリング収益の安定度を確認。比率が高いほど収益の質が良好。
海外売上比率
海外市場の需要動向を把握。テキスタイルなど新興国需要の鍵。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から+4.8%いまの株価に対する利回りは2.84%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
2.84%
いまの株価に対して
配当性向
35.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1045.4
2018年3月1325.022.0
2019年3月1520.036.5
2020年3月150.0
2021年3月8−50.0
2022年3月15100.034.5
2023年3月1816.728.3
2024年3月2542.929.2
2025年3月53110.028.1
2026年3月554.835.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,991人。区分でいちばん多いのは事業法人34.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.5%を占め、残る43.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人32.231.131.731.531.734.0
個人・その他40.838.740.437.536.832.8
金融機関14.414.714.516.716.622.5
自己株式8.010.210.210.19.89.6
外国法人11.213.310.611.712.88.9
証券会社1.32.22.82.52.11.8
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
政府・自治体0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社池田ホールディングス16.74
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社11.28
03株式会社田中企画8.66
04株式会社日本カストディ銀行6.95
05東京中小企業投資育成株式会社4.77
06ミマキエンジニアリング従業員持株会3.33
07田中 芳子2.79
08株式会社八十二長野銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.62
09アデキパートナーズ株式会社2.60
10小林 美和1.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-06
    シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    8.34%
    +1.11pt
  • 2026-06-30
    株式会社田中企画
    新規の大量保有報告
    8.66%
  • 2026-05-21
    シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    7.23%
    +0.76pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2242%、1株純資産は14期で+185%。直近期のROEは18.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月104842.139.932.2
2014年3月3329312.418.68.0
2015年3月9348521.925.629.1
2016年3月5250210.612.828.4
2017年3月415347.915.645.4
2018年3月6158510.912.922.0
2019年3月556149.211.436.5
2020年3月−26538−4.5
2021年3月−10548−1.9
2022年3月8064813.58.534.5
2023年3月9876313.86.928.3
2024年3月12994615.19.129.2
2025年3月2131,11420.77.728.1
2026年3月2331,37818.76.735.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額360百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
池田和明代表取締役社長 CEO4953,802
竹内和行専務取締役 CTO6194,683
清水浩司常務取締役 CFO5219,740
羽場康博取締役 営業本部長兼AO事業部長5519,819
牧野成昭取締役 グローバル人財総務本部長 兼人事部長6514,619
古平武史取締役 技術本部長兼研究開発部長489,019
森澤修二郎取締役 ADBUビジネスユニット長4530,619
池田裕司取締役 営業本部副本部長兼ビジネス ディベロップメント統括部長473,753
善野洋取締役(監査等委員)(常勤)688,100
荒井寿光取締役(監査等委員)827,600
蓑毛誠子取締役(監査等委員)551,000
沼田俊介取締役(監査等委員)516,300
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
中沢ひろみ取締役61
北沢修司取締役 コーポレート統括本部長637,147

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)81611062529337
社外取締役652136511
取締役(社内)1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,552字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社25社(MIMAKI USA, INC.、MIMAKI EUROPE B.V.、台湾御牧股份有限公司、㈱ミマキプレシジョン、㈱グラフィッククリエーション、御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司、Mimaki Deutschland GmbH、上海御牧貿易有限公司、MIMAKI BRASIL COMERCIO E IMPORTACAO LTDA、平湖御牧貿易有限公司、PT. MIMAKI INDONESIA、MIMAKI AUSTRALIA PTY LTD、MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD.、MIMAKI INDIA PRIVATE LIMITED、MIMAKI EURASIA DIJITAL BASKI TEKNOLOJILERI PAZARLAMA VE TICARET LIMITED SIRKETI、Mimaki La Meccanica S.R.L.、Mimaki Lithuania, UAB、Mimaki Bompan Textile S.r.l、アルファーデザイン㈱、㈱アルファーシステムズ、㈱砺波製作所、㈱楽日、MIMAKI (THAILAND) CO., LTD.、㈱マイクロテック、MIMAKI VIETNAM CO., LTD.)、その他3社(MIMAKI KANPHOR INDIA PRIVATE LIMITEDほか)の計29社により構成され、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、インク等の開発・製造・販売・保守サービスを主たる業務とした事業を営んでおり、報告セグメントは地域別としております。 また、エンドユーザーの属する市場別に分類した事業の内容は次のとおりであります。 (1)SG(サイングラフィックス)市場向け 広告・看板等のサイングラフィックス市場向けの製品群です。エコソルベントインクを搭載したインクジェットプリンタJVシリーズや、プリント&カット対応のCJVシリーズ、UV硬化インク搭載のUJV/UCJVシリーズが主要製品で、大型ポスター、カーラッピング、のぼり旗、表示板等の製作に用いられています。また、光学センサーで位置決めマークを読み取ることで高精度な輪郭カットを実現するカッティングプロッタのCGシリーズ等の製造販売も行っています。 (2)IP(インダストリアルプロダクツ)市場向け ノベルティや工業製品等のインダストリアルプロダクツ市場向けの製品群です。UV硬化インクを採用した大判フラットベッドインクジェットプリンタのJFXシリーズに加え、A3〜A2サイズを中心としたデスクトップ型フラットベッドUVインクジェットプリンタのUJFシリーズが主要製品で、一般消費者向けの商品やギフト、オーダーグッズのほか、自動車の計器パネルや家電類の操作パネルなどの工業製品生産現場等で用いられています。また、SG市場向けと同様に光学センサーによる読み取り機能を搭載し、ダンボールなど厚みのある材料をカットできるフラットベッドカッティングプロッタであるCFシリーズ等の製造販売も行っています。さらに、フィギュア、模型、立体看板、試作品等の製作に用いられる立体造形物をプリントする3Dプリンタの製造販売も行っています。 (3)TA(テキスタイル・アパレル)市場向け 衣服や生地等のテキスタイル・アパレル市場向けの製品群です。昇華転写インクジェットプリンタのTSシリーズや、ダイレクト捺染インクジェットプリンタのTxシリーズ、顔料転写方式の捺染プリントシステムTRAPIS(トラピス)、DTF(Direct To Film)プリンタのTxFシリーズ等が消費地向けの主要製品で、ファッションウエアやスポーツウエア、ネクタイやスカーフなどの生地へのプリント等に用いられています。 (4)FA事業 ファクトリーオートメーション装置事業(カスタム機器)や基板実装装置事業(異形部品挿入装置、防湿剤の塗布装置)、半導体製造装置事業、基板検査装置事業、金属加工事業等、アルファーデザイングループが手掛ける事業の総称です。 (5)その他 上記のいずれにも属さない機種の製造・販売やサービス等が該当いたします。 [セグメント別会社分類略図] セグメントの名称   会 社 名 称 日本・アジア・ オセアニア   販売会社   当社 上海御牧貿易有限公司  台湾御牧股份有限公司 PT. MIMAKI INDONESIA  MIMAKI AUSTRALIA PTY LTD MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD. MIMAKI INDIA PRIVATE LIMITED MIMAKI (THAILAND) CO., LTD. MIMAKI VIETNAM CO., LTD. アルファーデザイン㈱  ㈱アルファーシステムズ 製造会社   当社 ㈱ミマキプレシジョン 御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司 台湾御牧股份有限公司  アルファーデザイン㈱ ㈱アルファーシステムズ  ㈱砺波製作所 プリント サービス会社   ㈱グラフィッククリエーション 台湾御牧股份有限公司 グッズ企画販売会社   ㈱楽日 ソフトウエア開発会社   ㈱マイクロテック 北・中南米   販売会社   MIMAKI USA,INC. MIMAKI BRASIL COMERCIO E IMPORTACAO LTDA 欧州・中東・ アフリカ   販売会社   MIMAKI EUROPE B.V. Mimaki Deutschland GmbH MIMAKI EURASIA DIJITAL BASKI TEKNOLOJILERI PAZARLAMA     VE TICARET LIMITED SIRKETI Mimaki Lithuania, UAB Mimaki Bompan Textile S.r.l 製造会社   MIMAKI EUROPE B.V. Mimaki La Meccanica S.R.L. Mimaki Lithuania, UAB [事業系統図] (注)全て連結子会社であります。
経営方針・対処すべき課題8,745字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループでは、下記の4項目を経営ビジョンとして掲げ、経営の基本方針としております。 ① 独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する「開発型企業」を目指します。 ② 顧客に満足いただける製品を素早く提供する小回りの利いた会社を目指します。 ③ 市場に常に「新しさと違い」を提供するイノベーターを目指します。 ④ 各人が持っている個性・能力を力一杯発揮できる企業風土を目指します。 (2)中長期的な経営方針及び経営指標 当社グループでは、2025年5月に、2030年3月期を最終年度とする5か年の新中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」を策定いたしました。 ①「Mimaki Innovation 30」基本方針と業績目標 安定的な収益性で売上高成長の追求を継続し、資源の積極的な活用により新たな領域にチャレンジすることで、2030年3月期(FY2029)に売上高 1,500億円 を目指す。 1.安定的な収益性の維持・強化 ・コア事業の成長と粗利率改善の追求を継続 ・売上高成長率(CAGR)10%以上を継続し、2030年3月期に売上高1,500億円、営業利益率8%以上を目指す ・イノベーションに適切な新製品を継続的に市場へ投入し、新製品売上高比率 年30%の達成 2.新たな領域へのチャレンジでInnovationの創出 ・塗料・工業用機能材料などの 高粘度領域 にチャレンジ。IP市場向けの飛躍的な拡大を目指し、Digital Paint領域へ ・フレキシブル有機ELシートにチャレンジ ・セカンドブランド「ミマキ ラメカニカ」を立ち上げ、プリンタ・カッティングの周辺機器へ進出 ・3Dプリンタ事業の進化を推進、事業拡大で3Dをコア事業の新たな柱とすべく育成 ・Mimaki Innovation 30 (2026年3月期~2030年3月期)の5年間は既存の開発投資とは別枠で、新たな領域への投資に売上高の 1~2% を充当 3.技術開発マネジメント体制の確立と人的資本の拡大 ・新製品の開発スピードを向上し、競争力のある開発体制を構築 ・AIの活用による業務効率化、DXによるプロセス改革、ノーコード化とユーザーインターフェイスの最適化を推進し、経営管理体制の高度化を図る ・技術開発から営業力強化に至るまで、全社的な専門教育の深化で新しさと違いを提供するイノベーターの創出 (3) 中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」重点施策 ①新しいMimakiに向けてインクジェット技術と印刷技術の蓄積とノウハウの応用・発展により高粘度領域やフレキシブル有機ELシートなど新しい領域へチャレンジ ②周辺機器への取組みとしてセカンドブランドの立ち上げ ③製品戦略は、定期的かつ革新的な新製品を上市やラインナップの充実を図る SG(サイングラフィックス)市場 ・UVプリンタと環境負荷を低減した最新のUV硬化型サステナブルインクで競争優位性を強化 ・多様な顧客ニーズを的確に捉えたハイエンドからエントリーモデルまでのラインナップ戦略で顧客体験価値の向上を図る ・ハイエンド〜エントリーモデル領域に未参入レンジを追加し、ラインナップの充実でさらなる市場シェアの拡大を図る ・高付加価値の印刷ビジネスの創出や製品展開の充実でターゲット市場を開拓、新たな顧客層を獲得 ・高画質の実現と優れた操作性に加え、収益性を維持したエントリーモデルの展開で差別化し市場シェアNo.1を奪取 IP(インダストリアルプロダクツ)市場 ・小型FB(フラットベッド)市場:自動化・省人化で生産効率を重視し、産業用印刷のデジタル化を推進。No.1シェアを独走し続ける ・大判・ミドル市場:生産性を重視した高付加価値のプロダクトモデルをラインナップ戦略で販売強化し、No.1シェアを維持 ・高粘度領域・Digital Paintで新たな分野を開拓 ・付加価値の高いサステナブルなUVインクを強みに差別化を推進 TA(テキスタイル・アパレル)市場 ・デジタル化の潜在的拡大市場であると捉え、注力市場と位置付け ・昇華転写市場のエントリー・ミドル・フラッグシップモデルのラインナップの拡充と販売チャネルの活用でシェアNo.1を目指す ・デジタル化推進に欠かせない、DTFモデルにさらなる付加価値を加えた製品を展開し圧倒的な差別化を図る ・サステナブル領域への追求・・・環境や印刷作業者に配慮した安心・安全な製品とインク開発の追求を継続 3Dプリンティング事業 ・インクジェットプリンタ(IJP)の開発で培った技術を応用し、様々なマルチマテリアルで特性の異なる材料を複合化 ・3Dプリンタ技術のプラットフォーム化を推進し、将来的に3Dを次の柱へと成長を図る ・高生産性に注力し色彩表現に優れた高品質の強みとインクコストを抑えた製品開発 ・アライアンスパートナーの検討など、販売チャネルマーケティングの強化でユーザーメリットのある商品企画を推進 FA事業 ・FA装置事業 自動車関連事業の強化 ・半導体事業 未成熟市場であるAI処理に特化した半導体チップの“AIチップ”に注力し対応装置の販売でシェア拡大を図る ダイボンダ(CIS,LPH)市場に注力 ・基板実装機器事業 後工程の挿入・塗布工程装置を提供可能な強みを活かし、販売強化で自動車部品メーカーをターゲットとする ・基板検査事業 大型化需要を捉え高性能を追求した装置の開発で台湾・日本の販売強化のほか中国を強化し重点エリアを拡大 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、2025年5月に公表の中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」の達成に向けて対処すべき課題は以下のとおりと認識し、取り組んでまいります。 ① デジタルオンデマンド・プリントソリューションの提供 当社が開発型企業として持続的な成長を実現するためには、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と位置付け、SDGsに代表される社会的な要請をはじめ、お客様のニーズや課題に的確に応えていく必要があると認識しております。また、技術革新の進展や市場環境の変化の加速により、顧客ニーズは多様化・高度化が進んでおります。ECの普及拡大に伴い、パーソナライズ需要の拡大や過剰在庫問題などの環境負荷低減への意識の高まりから、「オンデマンド」供給への要求が一層強まっており、事業を通じて在庫削減や廃棄抑制に貢献することも重要な役割となっております。 このような環境変化に的確に対応し、持続的な成長の実現のため、当社グループは、独自技術を基盤とした競争優位性の高い製品、ソフトウエア、サービスの展開に加え、デジタルトランスフォーメーションを成長ドライバとして取り込み、産業用印刷市場におけるデジタルオンデマンド・ソリューションの強化を図ってまいります。 具体的な施策として、当社グループは、プリント前後工程を含めた製品・機能性インク・ソフトウエアのノウハウを組み合わせたトータルソリューション対応の強化に取り組んでまいります。蓄積した有形・無形の資産を源泉とし、プリント工程全体のシステム化を推進するとともに、自動化による省人化・無人化への対応を進めます。また、製品、機能性インク、ソフトウエア及び技術知見の組み合せにより、お客様の成果物の品質向上と生産プロセスの効率化を支援してまいります。これらの取り組みにより、産業用印刷分野におけるトータルソリューションプロバイダーとしてのポジションの確立を図ってまいります。以上を踏まえ、特に次の2領域にフォーカスして取り組んでまいります。 a.デジタルプリントのIoT 当社が手掛けているSG(サイングラフィックス)市場、IP(インダストリアルプロダクツ)市場、TA(テキスタイル・アパレル)市場等の産業用インクジェットプリンタ分野における事業機会は、さらに拡大しております。これらの市場に向け、当社が保有するデジタルプリントの前処理装置、プリンタ、インク、カッティングプロッタ、後処理装置に加え、ワークフローソフトまでを含む豊富なラインナップ製品と、プリント成果物制作プロセスの構築ノウハウを基盤に、プリント工程の自動化による省人化・無人化を実現する「デジタルプリントのIoT」の展開を進めてまいります。 また、SG市場やIP市場で使用される機能性インクは、有機溶剤系インクから、環境負荷が低く生産性の高いUV硬化型インクへの転換が進んでおり、市場の拡大が見込まれております。当社は、UV硬化型インク開発と対応プリンタの開発に早期から取り組むとともに、保有の特許技術の活用により競争優位性を確保しています。 今後は、これらの強みを活かし、産業用印刷市場に対してデジタルプリントのIoTとUV硬化型インクを組み合わせた高い生産性を実現するトータルソリューションの提供を通じて、マーケットリーダーとしての地位を確実なものとしてまいります。 b.3Dプリント事業 IP領域における3Dプリントビジネスにおいては、2017年に発売したUV硬化インクジェット方式で1,000万色のフルカラー造形を世界で初めて実現した3DUJ-553を皮切りに、2021年には小型化のエントリーモデル3DUJ-2207を発売する等、着実に製品ラインナップの拡充を図ってまいりました。今後も、お客様の多様なニーズにお応えする製品ラインナップのさらなる充実に取り組むとともに、新たにマルチマテリアルで特性の異なる材料の複合化等に注力してまいります。さらに材料開発においてはアライアンスの検討や有力な3Dソフトウエアメーカー等の幅広いパートナーシップの構築を進め、3D造形の市場成長を加速させるなど、多様な用途やアプリケーションの提案等に取り組み、3Dプリントを当社の次の事業の柱とすべく育成してまいります。 ② インクの収益性向上 当社グループにおいて、機能性インクは競争力の源泉であります。ストック性の高いインクの収益性を高めるため、揮発性有機化合物を削減したインクの開発など、印刷作業者や環境に配慮した安心・安全なインクの開発に取り組みつつ、さらなる品質改善やインクのスケールメリットによるコストダウンなどに取り組むことで、収益性の向上を図り競争力強化を図ってまいります。また、市場での品質問題発生時には、情報の早期フィードバックと見える化により、迅速な対応を図るとともに、不具合発生時にも正確かつ迅速な対応と的確な対策を実行できる体制を整備してまいります。これらの取り組みにより、インク品質のさらなる向上を通じて競争力の強化を図ってまいります。 ③ 内部統制・コンプライアンスの徹底 企業の社会的責任として、内部統制及びコンプライアンスに徹底して取り組んでまいります。関係法令・規則の遵守やお客様の情報管理に関するセキュリティーポリシーを確立し、役職員一人ひとりの倫理観の醸成と社会的良識に基づく責任ある行動の徹底に向け、社内教育を実施してまいります。内部統制システムの整備・運用を推進するとともに、独立した内部監査部門による定期的な内部監査により、業務監査及び財務報告の適正性を確保しています。あわせて、各本部・部門において年2回以上のコンプライアンス教育を実施し、法令遵守に関する意識向上を図っています。さらに、「1,000億企業」として成長を見据え、グローバルでのワークフローや規程、マニュアルの整備に努め、本社及び国内外の製造・販売子会社における統制基盤の強化を図ってまいります。具体的には、HSコード(輸出入統計品目番号)の確認・運用を含む貿易管理の見直しや、購買発注ワークフローの改定などに取り組み、複雑化する法規制に適切に対応するための業務プロセスの整備を推進してまいります。また、反社会的勢力に対しては断固たる姿勢で臨み、関係遮断の徹底とともに、コンプライアンスに則った経営を実践してまいります。 ④ サプライチェーンの最適化による生産・物流体制の構築 地政学的リスクの高まりなど変化の激しい社会情勢により、原材料の供給制約や調達リスクが顕在化しており、安定的な供給と確保が重要な経営課題となっております。当社グループは、こうした環境変化に対応するため、各生産拠点において調達体制の見直しと強化を進めてまいりました。具体的には、特定地域に偏らない調達体制の構築を進め、生産拠点または近隣地域において原材料を調達できる体制を整備するとともに、主要製品を日本及び中国の双方で生産できる体制を整備しております。今後も体制の維持・高度化を進め、地域ごとの自立性を高めることで外部環境の変化による影響を抑制し、安定的な生産・供給体制の確立を図ってまいります。加えて、販売・生産・調達・物流の連携強化及び在庫マネジメントの最適化により、機会損失の最小化と収益性の向上に取り組んでまいります。 ⑤ 研究・開発体制の強化 当社グループは、変化の激しい市場ニーズや顧客志向の変化を捉え、製品開発でイノベーションを起こし、新規市場・新規アプリケーションの開拓に取り組んでまいります。新たな取り組みとして、3年以内に上市した製品を新製品と定義し、新製品売上高比率を30%以上と掲げ、効率的な研究・開発体制のもとで優れた製品をタイムリーに市場投入する取り組みを推進しております。要求機能に対し、製品・ユニット・部品・技術情報より最適化を図り、組合せにより新製品をモジュール開発することにより売上高の拡大とSKU=在庫の削減につなげること等に取り組んでおります。また、基盤となる製品プラットフォームの横展開を通じて、短期間かつ効率的に新製品を投入する開発プロセスを確立し、開発サイクルの短縮化を進めています。これらの活動の結果、2024年3月期から2026年3月期までの3年間においてプリンタ本体は、合計22機種の新製品を市場投入しました。また、開発スペース不足の解消を目的に取得した本社・加沢工場の隣接地に新社屋F棟が竣工し、2026年4月より稼働を開始しました。これらを活用し、エントリーモデルからハイエンドモデルまで多岐にわたる開発体制を増強し、「新しさと違い」を出せる製品の市場投入を進めてまいります。 ⑥ CX(コーポレート・トランスフォーメーション) 当社グループは会社の構造変革に取り組んでまいります。固定費の圧縮と事業体質の筋肉質化に向け、生成AIやローコードツール等の導入により業務の棚卸と自動化・AI化を進めてまいります。また、資金効率の向上及び財務体質強化のほか、フリーキャッシュ・フローの最大化を目的としたCCCの短縮活動にも取り組んでまいります。具体的には、全社在庫管理プロジェクト活動により、サプライチェーン全体の在庫適正化を進め、特に滞留在庫・不動在庫の一掃を図るとともに、リードタイムを考慮した適正在庫水準の管理する在庫マネジメントの確立に努めております。さらには、グローバルマネジメント体制の強化が重要課題であると認識し、子会社管理の強化、基幹システムや会計システム、人事制度等の最適化に向け、業務の標準化やルールの明確化等を含めた管理強化に取り組んでまいります。加えて、為替リスクの低減に向けた施策にも取り組んでまいります。 ⑦ 営業体制の強化 当社グループはグローバルなお客様の多様なニーズにお応えするため、国内営業拠点及び海外販売子会社において、個々の地域特性に合致した販売戦略のもと、新規ユーザーや販売チャネルの開拓、製品用途の提案、製品導入後のアフターフォローや迅速な保守サービスの提供等、地域密着型の営業活動を推進し、顧客満足度の向上に努めてまいります。また、実際に製品を体験できる機会として、当社独自に開催するミニ展示会による提案・商談の機会を設けることで、効率的・効果的な営業活動を継続実施してまいります。加えて、インサイドセールス機能の強化を通じ、SFAやCRMを活用した営業分析により既存・見込客への営業活動状況を記録・管理して顧客接点を拡大するとともに、顧客からの引き合いプロセスの管理により着実に成約に繋げるなど、生成AIやITを活用した営業活動にも、積極的に取り組んでまいります。また、顧客へ向けての販売チャネルにつきましても、それぞれの領域での販売拡大に適したチャネルの開拓・構築を進めるとともに、自動化・省人化ソリューションの提供に向けたパートナーシップ構築により、産業用印刷のデジタル化提案を一層強化してまいります。 ⑧ リスクマネジメントへの取組み 近年の事業環境下では、想定を上回る規模の自然災害や感染症の発生等に加え、地政学的なリスクの顕在化により、事業継続計画(BCP)の重要性が増しています。大規模な自然災害が発生した場合でも、被害を最小限に留めるべく、復旧までの時間を最小限におさえて業務を継続できるよう、業務インフラ、緊急時連絡体制、本社屋をはじめとする各設備の防災対策等の体制強化を行ってまいります。また、感染症等によるパンデミックの発生に際しては社会全体での取り組みのもと、当社グループとしても、役職員を始め地域やステークホルダーの皆様の安全確保と感染症拡大抑止を最優先に、適切な対策を検討・実施してまいります。さらに、地政学的なリスクの顕在化に伴う需要の低迷や部品・原材料等の調達難とコスト上昇、生産の遅延や輸送の混乱によるリードタイムの長期化とコスト上昇等のサプライチェーン全体に係る諸課題に対しても、適切なリスク評価に基づき最適な対策を検討・実施してまいります。 ⑨ 知的財産戦略の強化 自社ブランド製品を展開する開発型企業である当社にとって、競争力や独自性の確保となる知的財産戦略は、持続的な成長を実現するうえで重要な要素です。当社は、特許・商標等の権利の適切な取得・管理により、他社による模倣や侵害から自社製品及びブランドを保護しております。今後は、新たな領域を含むイノベーション開発をより戦略的に推進し、差別化や付加価値の向上を図る知的財産の創出に取り組むとともに、事業活動と連動した知財活用により、知的財産を重要な経営資産として保護・活用する好循環の構築に取り組んでまいります。 ⑩ サステナビリティへの取組み 当社では、SDGs(持続可能な開発目標)に賛同し、当社グループにおいてさまざまな社会問題に真摯に向き合うとともに、事業を通じて社会や環境に良い影響をもたらすことで、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。 特に、気候変動などの地球環境問題への対応も重要な経営課題として捉え、とりわけ産業印刷市場においては環境や資源への負荷の高い従来のアナログ印刷主体の産業構造から、デジタル化によるオンデマンドプリントに転換させることにより環境負荷を大幅に低減できることから、今後の製品開発を含む事業活動において環境に配慮した製品展開を推進するなど、積極的に取り組んでまいります。 当社の重要な販売市場であるテキスタイル・アパレル市場では、従来からのアナログ方式による素材や商品の生産・捺染に始まり、輸送、在庫、販売、利用、廃棄・焼却という長いサプライチェーンの過程から大量のCO2が排出され、また素材生地の生産・捺染工程においては大量の水資源が使用されています。さらに、商品は未使用品も含め、全生産量の70%以上が廃棄・焼却処分され、リサイクル・リユース率は合わせても僅か15%程度とも言われています。このように、同市場は地球環境への負荷が最も高い産業の一つとされており、世界的に対処すべき重要な問題と認識されています。当社ではこの問題に対処するため、インクジェット技術でのデジタルオンデマンド捺染による「サステナブル・プリントソリューション」を提供しております。かつ従来のデジタル捺染プリント方式と比べ排水の約90%を削減し、環境にも人にも経済的にも優しい次世代捺染システム「TRAPIS(トラピス)」に加えて、最新の印刷脱色技術「ネオクロマト・プロセス」による循環型のアクションなど、今後も世界的にサステナブル・プリントソリューションを普及させることで、サステナブルなテキスタイル・アパレル産業の実現を目指して取り組んでまいります。 社会課題の面では、地元・長野県の障がい者福祉や雇用創出への貢献に積極的に取り組みました。また、印刷工程の自動化・省人化による人手不足へのソリューション提案等、当社ならではの価値を提供しております。CO2排出量削減については、2050年カーボンニュートラルという政府指針も踏まえ、国内の当社グループ主要事業所や欧州拠点において、CO2フリー電力を導入しております。今後もバリューチェーンを意識した省エネ・省資源の徹底や、地域社会や従業員を含むステークホルダーへの貢献等を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
事業等のリスク4,740字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性がある認識しているリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)製造物責任 当社グループは、自社開発の製品を主な商材としておりますが、製品の不具合が発生した場合、その修理や補償に係るコストに加えて製品開発計画に遅れが生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。品質問題がやむなく発生した場合の対応策は、誠実かつ的確な顧客対応を行うとともに、発生の原因究明と対策を速やかに実施することと併せて、再発防止策を策定し実行いたします。なお、当社では製造物責任賠償保険に加入しております。品質問題を発生させないための対応策としては、設計・製造・サービスの各部門の課題を明確にして取り組むとともに、品質改善を経営の最優先事項としてプロジェクト体制で推進し、より実効性のある対策を展開して品質コストの低減を進めてまいります。 (2)コスト競争力 ①原材料・部品調達 当社グループの製品は、プリントヘッド、電装部品、機構部品、インク染料等の原材料から構成されております。原材料・部品の調達にあたり現仕入先からの調達が困難になる可能性や、市況動向等の影響による価格上昇の可能性があります。また、原材料の供給が不安定になった場合、製品の生産困難による販売機会の喪失などにより当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、サプライチェーンの最適化による生産・物流体制の構築に向け調達力の強化に取り組み、地政学的リスクも勘案した調達先の見直しや複数の調達先確保等によるリスク分散を進めてまいります。また、設計段階における部品の共通化・点数削減、作業の効率化等による原価の抑制にも、継続して取り組んでまいります。 ②生産計画 当社グループは、主に見込み生産の形態をとり、需要予測の変動に追従して生産計画の見直しを行っております。需要予測の変動が正確に生産計画に反映されない場合や、販売実績が需要予測を大きく下回る場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、発注・受入・組立・出荷・着荷の連動性を高めることで需要変動に柔軟に対応できる生産システムの構築に取り組んでまいります。 (3)製品開発 当社グループは、新製品の開発を成長の源泉としている一方、新製品開発に際しては、試作部材、労務等の研究開発費が先行的に発生いたします。新製品開発が計画どおりに進捗せず、研究開発費が増加した場合や、開発遅延により売上高の減少等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策としては、先進的で効率的な開発手法を常に取り入れるとともに、開発技術のノウハウを内部蓄積させることにも取り組んでまいります。加えて、新たな技術開発へのチャレンジやプラットフォーム設計の推進等により、効率的な新製品開発に取り組んでまいります。 (4)海外における事業展開 ①海外情勢の影響 当社グループは、売上高の約7割を海外市場が占めており、今後も海外での販売強化により売上高成長を目指す方針としております。また、生産についても既にアジア(中国、台湾)と欧州(オランダ、イタリア、リトアニア)の工場で産業用インクジェットプリンタ及びインクを製造しており、今後も海外適地での生産体制を維持する方針としております。そのため、主要な海外市場における経済情勢の悪化、進出国の諸法令・規制・税制等の変更、ロシア・ウクライナ問題や米中対立に代表される地政学的なリスク等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。地政学的リスクへの対応が急務である認識のもと、グローバルでの情報収集や管理体制、リスクマネジメント体制の強化とともに、サプライチェーンの最適化に向けた取り組みを進めてまいります。 ②為替変動リスク 当社グループは、海外生産に比して海外販売の比率が高い状況にあります。そのため、想定を超えて急激に為替が変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、為替管理の専門部署を設けてデリバティブ等により短期的な為替リスクのヘッジに努めるほか、外貨建て売掛金の早期回収により外貨建て債権を減らす取り組みや、インク等消耗品の消費地生産を推進して中期的な外貨ポジションの改善に努めてまいります。 (5)他社との競合等 当社グループの主力製品である産業用インクジェットプリンタは、既存市場において大手企業や新興国企業等の市場参入が増加しております。現時点では、当社グループの製品に技術面、品質面等の優位性があると認識しておりますが、競争環境が激化して価格低下圧力に晒された場合や市場シェアが低下した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、地域密着型の営業活動を徹底して顧客ニーズを汲み取るとともに、革新的な新製品を継続的に上市できるように取り組んでまいります。 (6)人財確保 当社グループは、開発型企業及びグローバル企業としての成長を志向するため、製品開発を行う人財とグローバル適応のできる人財の持続的な確保・育成が必須と認識しております。これらの人財が大きく不足する場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、人的資本に係る戦略に基づき、中核人財の確保を積極的に推進しています。また、多様性を確保するためのダイバーシティの推進、特に女性活躍推進やジェンダーギャップの解消等に加え、ワークライフバランスに配慮した働きやすい職場環境づくりなども進めています。さらに、人財の育成を目的とした教育体系の充実を図り、各人の能力を最大限発揮できる企業風土の醸成に取り組んでまいります。 (7)金利変動リスク 当社グループは、主に金融機関からの借入金等によって設備資金及び運転資金の一部を調達しており、有利子負債依存度は当連結会計年度末で28.8%となっております。そのため、急激に金利変動等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、経理部門が主導して多様な資金調達方法の検討に努めるとともに、在庫適正化活動の推進による運転資金の効率化に努めてまいります。 (8)知的財産権 当社グループは、知的財産権に関連して①第三者が当社グループの知的財産権を使用し類似製品を製造することを防止できない可能性、②当社グループの取り扱う製品が第三者の知的財産権に抵触する可能性、③当社グループが認識しない特許権等の成立で第三者より損害賠償等の訴訟を起こされる可能性、等のリスクが想定できます。これらが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、知的財産権の専門部門を設け、自社が保有する技術について特許権等の取得による保護を図るほか、他社の権利に抵触しないよう取り組んでまいります。 (9)法的規制等による影響 当社グループは、国内において製造物責任法、輸出貿易管理令等の規制を受けているほか、事業展開する各国においては、CEマーキング、電気電子機器の特定有害物質使用規制等に加え、関税や移転価格税制等の様々な法令や規制の適用を受けております。これらの規制を遵守できずに当社グループの活動が制限された場合、または規制改正や新たな規制適用による対応のため当社グループのコストが増加した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、製造業に関連するグローバルベースの各種法的規制等の調査・管理ワークフローの見直しをプロジェクト体制で行い、これらを遵守するよう取り組んでまいります。 (10)重要な訴訟 当社グループは、事業活動を展開する中で、ステークホルダーとの係争案件が発生する可能性がありますが、特に重要な訴訟等が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、専門部門である法務部が主導して弁護士等を交え、円滑な解決に向けて取り組んでまいります。 (11)情報セキュリティに係るリスク 当社グループにおいて、情報セキュリティの脆弱性やサイバー攻撃により、機密情報の漏洩による信頼性低下や信用の失墜、サービスやシステムが停止することによる業務停止や顧客サービスの低下、外部からの攻撃や強迫による金銭的損害や企業イメージの失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、専門部門である経営情報システム部が主導して、セキュリティポリシーの策定とそれに基づく徹底した情報管理及び社員教育の実施や、システムのバックアップ及びセキュリティ強化による防御力の向上と、脆弱性の監視・対策等に取り組んでまいります。 (12)投資等に係るリスク 当社グループは、単独または他社と共同で新会社の設立や既存会社の買収等を行っております。これら投資等の価値が低下した場合、あるいは追加資金拠出が必要となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、既存の投資事業に関しては客観的な事業性と成長性の評価とともに、新規の投資事業に際してはリスクとリターンの検証を十分に行ってまいります。 (13)自然災害・感染症等 当社グループは、長野県東御市に本社・研究開発施設・工場を有しており、この地域に大規模な自然災害の発生や感染症が拡大した場合、役職員の出社困難や世界経済全体の低迷等により、事業活動が停滞し、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、近年の気候変動に伴う台風や集中豪雨等の異常気象によるサプライチェーンの寸断や操業一時停止等が生じた場合、さらには脱炭素社会の進展に伴う各種環境規制の強化や市場環境の変化による対応コストの増加等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、大規模な自然災害や異常気象の発生時においても被害を最小限にとどめ、速やかな業務再開を可能とするため、事業継続計画(BCP)策定・整備を進めております。また、日頃からの安全・衛生活動により社員の啓蒙と予防に努める等、適切な管理体制を構築し、顧客や取引先並びに従業員の安全確保を最優先にしつつ、業績への影響を最小限にとどめる取り組みを適切に実施してまいります。気候変動リスクへの対応としては、気候変動が事業に与える中長期的な影響(エネルギーコストや調達環境への影響等)の分析を行うとともに、環境規制の強化等の移行リスクへの対応として省エネ・低炭素化に向けた取り組みを推進してまいります。なお、詳細な分析や体制につきましては、『第2 [事業の状況] 2 [サステナビリティに関する考え方及び取組]』に記載しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,611字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度(以下、当期)における世界経済は、各国による金融政策に伴うインフレや米国関税政策及び中国経済の見通しに加えて中東情勢の緊迫化など地政学リスクの高まりにより国際経済は不透明な状況が続きました。わが国においては、設備投資は持ち直しの傾向があり経済は緩やかに回復しているものの、物価上昇や中東情勢の影響など不透明な状況は依然として継続しております。 このような環境のなか、当社グループでは中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」で定めた重点施策に基づき、収益性の維持による安定的な財務基盤の実践と、製品市場別戦略として定期的かつ革新的な新製品を上市する目標を策定し取り組んでおります。当期は、第4四半期連結会計期間において、SG(サイングラフィックス)市場向けでは、幅広いグラフィックを1台で制作するハイブリッドUVプリンタ「UJ330H-160」を発表しました。「UJ330H-160」はロール素材への出力とリジッド(ボード)素材のダイレクトプリントを1台で実現するプリンタです。また、フラグシッププリンタ「UCJV330」及び同製品に搭載されるUV硬化型インク「LUS-200」「LUS-170」が、3M™MCS™保証プログラムに認定されました。最長6年の耐候性保証により、屋外グラフィックスの高品質かつ高信頼性の長期利用価値を実現します。製品及びソリューションの組み合わせにより、高品質で信頼性の高いグラフィック製作の実現が可能となります。TA(テキスタイル・アパレル)市場向けでは、広幅テキスタイルもシームレスに出力する「TS330-1800」を昇華転写プリンタのラインナップに追加しました。「TS330-1800」は、高密度・高精細のプリントヘッドと当社独自のイメージング技術を搭載した、テキスタイル用途向けフラグシッププリンタです。また、2026年2月には、主力工場である加沢工場(長野県東御市)に開発体制の一層の充実を目的とした新社屋F棟が竣工しました。(2026年4月稼働開始) 売上高は、0.3%減収の結果となりました。製品市場別では、SG市場向けは、既存モデルが伸びず増収幅は微増でしたが、新製品が期を通じて好調でした。IP(インダストリアルプロダクツ)市場向けは、下期において回復基調となりましたが上期の軟調を補えず減収となりました。TA市場向けは、DTF(Direct to Film)モデルの販売減少が継続しましたが、昇華転写モデルの新製品の好調を背景に通期での減少幅は縮小されました。インクの販売は、各市場ともに前年比を上回る結果となりました。FA(ファクトリーオートメーション)事業では、自動車業界向けのFA装置の減少により大幅な減収となりました。 利益面では、営業利益は、原価低減活動に加えてインクと本体機種のプロダクトミックスの改善が進んだことから前年を上回る94億31百万円と過去最高益となりました。販売費及び一般管理費は、将来成長のための研究開発費や人件費等の開発投資は計画どおり積極的に実施しましたが、製品の品質改善の進展に伴い市場対応にかかる費用の減少が寄与したことに加えて為替のプラス影響もあり営業利益率も高水準の11.3%となりました。 以上の結果、当期における当社グループの売上高は837億25百万円(前期比0.3%減)、営業利益は94億31百万円(同3.5%増)、経常利益は89億7百万円(同5.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は67億41百万円(同9.5%増)となりとなり、営業利益以下の各段階利益は過去最高を更新しました。 当期における主要な為替レートは、1米ドル=150.78円(前期 152.57円)、1ユーロ=174.79円(前期 163.74円)で推移しました。 セグメントの業績は次のとおりであります。なお、セグメントの利益につきましては、セグメント間取引消去の影響により連結損益計算書の営業利益から乖離してしまうため、記載を省略しております。 (日本・アジア・オセアニア) 売上高は371億52百万円(前期比2.2%減)となりました。日本では、TA市場向けは下期に発表の昇華転写プリンタの好調や特定用途の専用機種の販売が好調となり、インクも飛躍的に伸長しました。SG市場向けは、新製品のエコソルベントのエントリーモデルは好調に推移しましたが、IP市場向けとともに既存モデルが伸びずに減収となりました。なお、インクの販売はSG・IP市場向けも増加しました。FA事業は、自動車業界向けのFA装置が大幅に減少しました。これにより日本全体では微減となりました。なお、FA事業を除いた売上は前期比4.2%の増収でした。アジア・オセアニアでは、SG市場向けは、エコソルベントモデルの販売は伸長しましたが既存製品が伸びず減少となりました。IP市場向けは、大型・小型FB(フラッドベッド)ともに大幅減少により減収となりました。なお、インクの販売は大幅に伸長しました。TA市場向けは、DTFモデルやインクの販売が大幅に減少しました。 (北・中南米) 売上高は249億60百万円(同3.7%増)となりました。北米では、IP市場向けは大型のFBモデルやミドルサイズのモデルが好調となり、小型FBも前年並みに回復し、インクの販売も堅調でした。SG市場向けはエコソルベントのエントリーモデルが大幅に増加し、インクの販売も好調でした。TA市場向けでは大型生産機のTiger600が順調に推移しましたが、DTFモデルの軟調により本体の販売は大幅に減少しました。またインクの販売は、2桁増収と飛躍的に伸びました。全体では、北米の堅調に加え中南米の好調もあり増収となりました。 (欧州・中東・アフリカ) 売上高は216億13百万円(同1.3%減)となりました。欧州では、SG市場向けのエコソルベントモデルが大きく伸長し、UV-DTFモデルも堅調に増加しました。インクの販売は前年並みでした。IP市場向けは大型FBモデルの増加や一部の小型FBモデルは販売を伸ばしましたが、小型FBモデル全体では減少し同市場向けの本体販売は減少しました。インクの販売は堅調でした。TA市場向けは、環境配慮製品である昇華転写とダイレクト印刷が可能な無水モデルが好調でしたが、DTFモデルの販売減少により本体の販売は大幅に減少しました。インクの販売は、2桁増収と大きく伸長しました。欧州全体では為替の円安の追い風もあり前年並みに留まりましたが、中東・アフリカの軟調によりエリア全体では微減となりました。 [市場別売上高] 売上高(百万円)   構成比率(%)   対前年増減率(%) S G 市 場 向 け   34,650   41.4   1.9 I P 市 場 向 け   21,557   25.7   △2.4 T A 市 場 向 け   9,588   11.5   △7.1 F  A  事  業   4,140   4.9   △18.1 そ     の    他   13,788   16.5   10.2 合           計   83,725   100.0   △0.3 (SG市場向け) 売上高は346億50百万円(前期比1.9%増)となりました。プリンタ本体は、エコソルベントのエントリーモデルが期を通じて好調に推移したものの、既存のUVインクモデルが伸び悩んだことから、小幅な増収となりました。インクの販売堅調もあり、全体でも増収となりました。 (IP市場向け) 売上高は215億57百万円(同2.4%減)となりました。プリンタ本体は、ミドルサイズのFBモデルの牽引や第3四半期より回復基調にある小型FBモデルの販売が順調となりましたが、新製品の端境期の影響による上期の軟調分を通期では補いきれず減収となりました。インクの販売は好調に推移しましたが、全体では減収となりました。 (TA市場向け) 売上高は95億88百万円(同7.1%減)となりました。プリンタ本体は、DTFモデルの減少影響を受け大幅に減少しました。インクの販売は継続して好調に推移しました。当第4四半期(2026年1月から3月)に投入の昇華転写のフラッグシップモデルは順調な立ち上がりとなりましたが、全体では減収となりました。 (FA事業) 売上高は41億40百万円(同18.1%減)となりました。半導体製造装置等は前年並みでしたが、前期に受注が好調であった自動車業界向けFA装置の大幅減少を受け、全体でも大幅な減収となりました。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度における資産の残高は、828億89百万円(前連結会計年度末761億74百万円)となり67億15百万円増加しました。流動資産の残高は、626億75百万円(同576億3百万円)となり50億72百万円増加しました。これは、主に商品及び製品の増加等によるものです。また、固定資産は202億14百万円(同185億70百万円)となり16億43百万円増加しました。これは、主に建設仮勘定の増加等によるものです。 (負債) 当連結会計年度における負債の残高は、427億83百万円(同438億円)となり10億16百万円減少しました。流動負債の残高は、384億42百万円(同372億91百万円)となり11億50百万円増加しました。これは、主に短期借入金の増加等によるものです。固定負債の残高は、43億41百万円(同65億8百万円)となり21億67百万円減少しました。これは、主に長期借入金の減少等によるものです。 (純資産) 当連結会計年度における純資産の残高は、401億6百万円(同323億73百万円)となり77億32百万円増加しました。これは、主に利益剰余金の増加等によるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物残高(以下「資金」という)は、税金等調整前当期純利益の増加や短期借入金の増加等があったものの、有形固定資産の取得による支出や定期預金の預入による支出等により前連結会計年度末に比べ14億55百万円減少し、当連結会計年度末には、104億19百万円となりました。なお、営業活動、投資活動、財務活動別の詳細につきましては、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は46億22百万円(前連結会計年度比32億38百万円減)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益89億22百万円、法人税等の支払28億58百万円、棚卸資産の増加17億95百万円、仕入債務の減少14億91百万円等があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は53億89百万円(同29億51百万円減)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出29億85百万円、定期預金の預入による支出22億51百万円等があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は13億15百万円(同62億27百万円増)となりました。これは主に短期借入金の増加25億42百万円、長期借入金の返済による支出18億円等があったことによるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年増減率(%) 日本・アジア・オセアニア(千円)   31,907,619   △9.5 欧州・中東・アフリカ(千円)   3,256,360   △6.0 合 計(千円)   35,163,980   △9.2 (注)金額は標準原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 また、当連結会計年度の生産実績を市場別に示すと、次のとおりであります。 市 場 別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年増減率(%) S G 市 場 向 け(千円)   14,372,456   △0.5 I P 市 場 向 け(千円)   7,103,933   △17.7 T A 市 場 向 け(千円)   4,598,057   △17.3 F  A  事  業(千円)   3,437,034   △21.7 そ    の    他 (千円)   5,652,498   △0.6 合          計 (千円)   35,163,980   △9.2 b.受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年増減率(%) 日本・アジア・オセアニア(千円)   37,152,204   △2.2 北・中南米(千円)   24,960,093   3.7 欧州・中東・アフリカ(千円)   21,613,143   △1.3 合 計(千円)   83,725,442   △0.3 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 また、当連結会計年度の販売実績を市場別に示すと、次のとおりであります。 市 場 別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年増減率(%) S G 市 場 向 け(千円)   34,650,249   1.9 I P 市 場 向 け(千円)   21,557,021   △2.4 T A 市 場 向 け(千円)   9,588,377   △7.1 F  A  事  業(千円)   4,140,950   △18.1 そ    の    他 (千円)   13,788,842   10.2 合           計(千円)   83,725,442   △0.3 当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品        目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年増減率(%) 製  品  本  体(千円)   31,410,096   △8.8 イ    ン    ク(千円)   32,931,572   4.2 保  守  部  品(千円)   7,486,194   8.4 そ    の    他(千円)   11,897,578   7.9 合          計(千円)   83,725,442   △0.3 (注)主要な販売先については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 なお、運転資本(流動資産から流動負債を差し引いた金額)は、前連結会計年度末に対して39億21百万円増加し、242億33百万円となりました。今後も社会情勢等は不確実な経営環境が続くものと想定されますが、当社の財政状態は健全性を保っていることに加え、資金についても十分な手当てができております。 経営成績につきましては、売上高は837億25百万円(前連結会計年度比0.3%減)、営業利益は94億31百万円(同3.5%増)となりました。詳細につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、当連結会計年度のフリーキャッシュ・フローは△7億66百万円となりました。これは税金等調整前当期純利益は増加したものの、売上債権の減少や棚卸資産の増加等により営業キャッシュ・フローが減少(前連結会計年度比32億38百万円減)したことに加えて、中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」に掲げた目標達成に向けた、有形固定資産の取得等の積極的な投資により、投資キャッシュ・フローの支出が増加(同29億51百万円増)したことによるものです。当社グループは、売上高成長の追求のもと、安定的な収益性を維持することで、棚卸資産の適正化に向けた諸施策を実施して営業キャッシュ・フローの最大化を図りつつ、新たな領域への投資を含む成長投資も積極的に行い、財政状態の健全性維持と持続的な成長の実現を両立させるべく、内部資金・直接金融・間接金融のバランスを図りつつ、計画的に資本の財源を確保してまいります。 ③経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30」において、2030年3月期に売上高1,500億円目標に掲げ、この実現に向けて従来のように売上高成長を追求するだけでなく、高い収益を継続的に生み出すとともに、財務基盤を強化して、持続可能な成長に向けた強靭な企業基盤の構築に取り組んでまいります。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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