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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

コーセル

COSEL CO.,LTD.6905 · Prime · 電気機器

直流安定化電源の専業メーカー。高い信頼性が求められる産業・医療・通信機器向けに、世界を地域別に見据えた供給網を持つ。

概要

コーセルは1969年にエルコー株式会社として創業し、現在は直流安定化電源の専業メーカーである。スイッチング電源やDC-DCコンバータを主力に、産業機器、医療機器、通信機器向けに供給する。本社は富山県富山市。2024年5月期は連結売上高414億円、営業利益69億円、営業利益率16.7%を記録したが、2025年5月期は半導体製造装置向け需要減などで売上高271億円、営業利益6億円、純損失1億円と急減した。従業員729名、子会社21社で構成される。

5つの地域セグメントで構成されるグローバル販売網

コーセルグループは「日本生産販売事業」「北米販売事業」「ヨーロッパ生産販売事業」「アジア販売事業」「中国生産事業」の5つを報告セグメントとする。日本生産販売事業は当社(コーセル)とベトナムのトランス製造子会社が担い、売上高最大のセグメントで2025年5月期に165億円を計上した。ヨーロッパ生産販売事業にはスウェーデンのPowerbox International ABとその子会社が含まれ、PRBX製品の製造販売を行う。北米販売事業はCOSEL USA INC.、アジア販売事業は香港のCOSEL ASIA LTD.と中国の科索(上海)電子、中国生産事業は無錫科索電子と上海科素商貿が担う。LITE-ON TECHNOLOGYとの提携後は、同社の販売網も活用する。

4製品カテゴリーと各市場への供給

製品は設置形態によりユニット電源(据置型)、オンボード電源(基板実装型)、ノイズフィルタ、PRBX製品の4区分に分かれる。ユニット電源は日本と中国で製造する汎用カタログ品が中心で、制御機器や半導体製造装置、医療機器向けに供給する。オンボード電源は通信・放送機器向けが主力。ノイズフィルタは2005年に事業参入し、一般産業機器や医療機器に使われる。PRBX製品はスウェーデン・ドイツで開発・製造されるカスタム電源で、鉄道・航空機向けが中心。各カテゴリーともカタログ品を軸に幅広い需要を取り込む。

台湾LITE-ONとの資本業務提携による連携強化

2024年4月、コーセルは台湾の電源メーカーLITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONと資本業務提携契約を締結した。同年7月にはLITE-ONを割当先とする第三者割当増資と自己株式処分を実施し、LITE-ONが筆頭株主となった。提携の目的は、グローバルな調達・販売・製造・開発ネットワークの連携によるコストダウン、販路拡大、成長分野でのプレゼンス拡大、相互製品供給、共同開発などである。2025年5月期には北米販売事業でLITE-ON製品のクロスセルを開始し、他の地域でも準備を進めた。技術者交流や共同開発ブランド「COSELSYNC.」の策定も行われた。

売上高と利益率の変動―2024年ピークから2025年急減

コーセルの連結売上高は2012年5月期の193億円から増加傾向で、2024年5月期には414億円に達した。営業利益率は2023年5月期14.0%、2024年5月期16.7%と高水準だった。しかし2025年5月期は、半導体製造装置やFA業界での顧客在庫調整長期化により売上高271億円(前年比34.7%減)、営業利益6億円(同90.9%減)と急減した。基幹システム入れ替えに伴う特別損失もあり、親会社株主帰属当期純損失1億13百万円を計上、ROEはマイナスとなった。2026年5月期の計画は売上高250億円、営業損失7億円とさらに厳しい見通しである。

業界の中での役割は電子機器に電力を供給する直流安定化電源の専業メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
250億円
営業利益
-7億円
営業利益率
-2.8%
純利益
-34億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/5
事業売上構成比利益利益率
ユニット電源127億円50.6%
オンボード電源58億円23.1%
PRBX製品53億円21.1%
ノイズフィルタ13億円5.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体製造装置主力

半導体製造装置向けに、高い信頼性と安定性を備えたユニット電源を供給。装置の稼働率を左右する重要部品として、長期安定供給が求められる。

主な製品・サービス1
ユニット電源
据置型の直流安定化電源。高い信頼性と多様な出力ラインナップを持ち、半導体製造装置など産業機器に広く採用される。

02制御機器主力

工場の生産設備や制御盤などに搭載される制御機器向けに、ユニット電源やオンボード電源を供給。安定した電力供給でシステムの信頼性を支える。

主な製品・サービス2
ユニット電源
据置型の直流安定化電源。多種多様な制御機器に適合する汎用性の高さが特徴。
オンボード電源
プリント基板に実装するタイプの電源。省スペース化に貢献し、制御機器の小型化に寄与する。

03医療機器準主力

医療機器向けに、安全性と信頼性を重視した電源製品を供給。ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタを展開し、機器の安定稼働を支える。

主な製品・サービス3
ユニット電源
医療機器に求められる高信頼性を備えた据置型電源。
オンボード電源
医療機器の小型化・高密度実装に貢献する基板実装型電源。
ノイズフィルタ
電源ノイズを除去し、医療機器の誤動作を防ぐためのフィルタ。

04通信・放送機器準主力

通信・放送機器向けに、オンボード電源を中心に供給。安定した電力供給で、通信インフラの信頼性を支える。

主な製品・サービス1
オンボード電源
通信機器に求められる高効率・高信頼性の基板実装型電源。

05一般産業機器副次

広範な産業機器向けに、ノイズフィルタを供給。機器のノイズ対策に貢献し、安定動作を支援する。

主な製品・サービス1
ノイズフィルタ
電源ラインのノイズを除去し、機器の誤動作を防ぐ。

06鉄道・航空等輸送関連副次

欧州を中心に、鉄道・航空などの輸送関連市場向けにPRBX製品を供給。過酷な環境で求められる高い信頼性を備える。

主な製品・サービス1
PRBX製品
スウェーデン・ドイツで開発・製造される電源製品。カスタム品が中心で、輸送機器の厳しい要求に応える。

製品と技術

汎用カタログ品が主力のユニット電源

ユニット電源は筐体に収めた据置型の直流安定化電源で、コーセルの主力製品である。1971年発売の「EDシリーズ」以来、幅広い産業機器向けに供給されてきた。日本(本社・立山工場)と中国(無錫科索電子)で製造し、世界各国に販売する。2025年5月期には新製品として「PDAシリーズ」拡充2モデルを投入し、FA制御機器や半導体製造装置向けに展開した。医療機器向けには「UMCSシリーズ」「UMPSシリーズ」「UMAシリーズ」など規格対応品を揃える。ほとんどがカタログ品であり、顧客の多様な要求に素早く応えられる点が特徴である。

基板実装型で通信機器を支えるオンボード電源

オンボード電源はプリント基板に直接実装する小型の電源で、通信・放送機器の省スペース化に貢献する。コーセルは日本を主要開発・製造拠点とし、医療機器向けには絶縁・低漏洩電流設計の品種も用意する。2025年5月期には、小電力用途で好評の「SU/SUCシリーズ」の後継として、小型汎用DC-DCコンバータ「MUシリーズ」4モデルを市場投入した。また、超小型・高効率AC-DC電源「TECS/TEPSシリーズ」に電力拡充4モデルを追加し、全8モデルとした。これにより、通信基地局や医療機器などの幅広いアプリケーションに対応可能になった。

ノイズフィルタ事業への参入と製品展開

コーセルは2005年3月にノイズフィルタ事業へ参入した。ノイズフィルタは電源ラインからノイズを除去する部品で、一般産業機器や医療機器の安定動作に不可欠である。日本を開発・製造拠点とし、カタログ品を中心に供給する。2025年5月期には三相4線式「YACシリーズ」に拡充4モデルを上市した。医療機器向けにも対応しており、安全性と信頼性が求められる市場で需要を獲得している。同事業はコーセルが電源装置だけでなく、周辺部品にも領域を広げていることを示している。

カスタム電源PRBXと過酷環境向け鉄道・航空市場

PRBX製品は、2018年に子会社化したスウェーデンのPowerbox International ABが開発・製造する電源である。スウェーデンとドイツを拠点に、顧客仕様のカスタム品とカタログ品を供給する。主な市場は鉄道車両や航空機など過酷な環境下で動作が要求される輸送関連機器である。欧州市場を中心に販売され、コーセルの製品ポートフォリオを補完する。2025年5月期の欧州売上高は38.3Mユーロ(計画71.6Mユーロに対し未達)であり、カスタマイズ能力を活かした提案強化が課題となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電源機器で国内首位級、海外比率低く内需依存

コーセルはスイッチング電源やDC-DCコンバーターを手掛ける専門メーカーで、国内市場では競合他社と比べ高いシェアを持つ。同業の日清紡ホールディングスやイビデンは電子部品・回路基板が中心で、コーセルのように電源機器に特化した企業は少なく、ニッチなポジションを確立している。売上高は2024/5期の414億円から2025/5期には271億円へ急減し、営業利益率も16.67%から2.21%へ悪化した。これは半導体製造装置や産業機器向け需要の低迷が主因で、海外売上比率が低いため内需依存度が高く、国内景気の影響を受けやすい構造だ。一方、Abalanceやパワーエックスは再生可能エネルギー関連の新興企業で、事業領域は異なる。コーセルの強みは技術力と顧客との長期関係だが、業績変動が激しく、収益基盤の安定が急務である。

強み

  • スイッチング電源分野で国内有数のシェアを持ち、産業機器向けに強みを発揮している。
  • 高効率・高信頼性の電源製品を開発する技術力があり、長期にわたり顧客から評価されている。
  • 半導体製造装置や工作機械、医療機器など多業種に販売網を持ち、特定顧客への依存度が低い。
  • 過去の高収益期に財務体質を強化しており、無借金経営に近いバランスシートを維持している。

課題

  • 海外売上比率が低いため、国内景気の変動が業績に直結しやすく、グローバル成長機会を逃している。
  • 2025/5期に売上高が34%減少し、営業利益率が大幅に悪化。市況依存で収益が不安定だ。
  • 電源機器に特化するため、他分野への分散が進まず、市場縮小時の代替収益源が不足している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がコーセル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1485Aパワーエックス609億円
27280ミツバ604億円5.4倍
36958日本シイエムケイ562億円13.9倍
47244市光工業553億円7.5倍
56824新コスモス電機544億円10.2倍
66905コーセル542億円
76820アイコム541億円19.6倍
86637寺崎電気産業537億円12.6倍
96745ホーチキ533億円16.1倍
106718アイホン503億円18.9倍
119880イノテック473億円10.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

電子部品販売から電源専業へ―エルコー創業から1978年

コーセルは1969年7月、電子部品の販売及び電子機器製造販売を目的にエルコー株式会社として設立された。1970年3月に本社を富山市安住町に移転。1971年9月には自社ブランド標準電源第1号「EDシリーズ」の製造販売を開始した。1973年7月、本社及び工場を現在地(富山市上赤江町)に新設移転。1975年6月にはスイッチング方式の標準電源「GSシリーズ」を投入。1978年4月にQCサークル活動を導入し、同年6月には電源事業に専業化を決断した。この時期に電源メーカーとしての基礎を固めた。

スイッチング電源の開発と工場拡充の1980年代

1980年代、コーセルは生産体制を強化した。1980年4月にトランス製造子会社トランサーブ株式会社を設立、同年7月には本社隣接地に新工場を増設。同年9月には大洋電子工業株式会社を子会社化した。1982年5月にはTQC(全社的品質管理)を導入し品質向上に取り組んだ。1986年4月には中小企業庁より「中小企業合理化モデル工場」に指定された。1989年3月には富山県立山町に立山工場を新設し、生産能力を拡大した。この間、1983年6月に名古屋営業所、1985年2月に北陸営業所を開設し、国内販売網を広げた。

海外子会社設立によるグローバル展開の開始

1990年代、コーセルは海外進出を加速した。1990年4月にアメリカ合衆国にU.S.ELCO INC.(現COSEL USA INC.)を設立。1991年5月にはエルコー高岡株式会社を設立した。1992年4月、社名をエルコー株式会社からコーセル株式会社に変更。1993年6月にはISO9001認証を取得した。1994年12月に日本証券業協会に株式を店頭登録。1997年7月にはドイツにCOSEL EUROPE GmbH、1998年5月には香港にCOSEL ASIA LTD.を設立し、欧州とアジアの販売拠点を整えた。これにより、北米・欧州・アジアの主要市場への直接販売体制が整った。

株式上場と中国生産拠点の構築

1999年1月、コーセルは東京証券取引所市場第二部及び名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。2000年5月には両取引所の市場第一部に指定された。2002年5月には本社工場棟を増築。同年11月には中国上海に科索(上海)電子有限公司を設立し、中国市場への販売を開始した。2005年3月にはノイズフィルタ事業に新規参入。2007年5月には立山工場棟を増築した。2010年4月にエルコー高岡、2011年6月にトランサーブをそれぞれ清算する一方、2011年11月に上海科素商貿、同年12月に無錫科索電子を設立し、中国での生産・販売体制を強化した。

ベトナム進出と大洋電子吸収合併

2015年8月、コーセルはベトナム社会主義共和国にトランス製造会社COSEL VIETNAM CO.,LTD.を子会社化し、生産の多角化を図った。2017年1月には大洋電子工業株式会社を吸収合併し、グループ再編を進めた。2018年6月にはスウェーデンの電源メーカーPowerbox International ABを子会社化。同年10月には本社隣接地にR&Dセンターを開設し、研究開発機能を強化した。2020年2月には無錫科索電子の本社工場を新設し、中国での生産能力を拡大した。これらの投資により、グローバルな開発・製造体制が整った。

市場区分変更と監査等委員会設置会社への移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、コーセルは市場第一部からプライム市場に移行した。同年8月には監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行し、コーポレートガバナンス体制を強化した。2024年4月にはLITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONと資本業務提携契約を締結。2024年7月、LITE-ONを割当先とする第三者割当増資及び自己株式処分により同社が筆頭株主となった。同年8月には上海科素商貿有限公司を完全子会社化し、中国事業の統括を進めた。この間、2022年5月期に売上高281億円、営業利益49億円と業績は拡大基調だった。

年表47件を開く

1960年代

  • 1969年7月創業電子部品の販売及び電子機器製造販売を目的にエルコー株式会社を設立。

1970年代

  • 1970年2月東京営業所(現 首都圏営業所)を開設。
  • 1970年3月本社を富山県富山市安住町7番22号に移転。
  • 1971年9月当社ブランド標準電源第1号となる「EDシリーズ」の製造販売を開始。
  • 1973年7月本社社屋及び工場を現在地(富山県富山市上赤江町一丁目6番43号)に新設、移転。
  • 1975年6月スイッチング方式の標準電源「GSシリーズ」の製造販売を開始。
  • 1977年8月大阪営業所を開設。
  • 1978年4月QCサークル活動を導入。
  • 1978年6月電源事業に専業化。

1980年代

  • 1980年4月トランス製造会社トランサーブ株式会社(子会社)を設立。
  • 1980年7月本社隣接地(1980年4月に取得)に新工場を増設。
  • 1980年9月M&A大洋電子工業株式会社を子会社化。
  • 1982年5月TQC(全社的品質管理)を導入。
  • 1983年6月名古屋営業所を開設。
  • 1985年2月北陸営業所(現富山営業所)を開設。
  • 1986年4月中小企業庁より「中小企業合理化モデル工場」に指定される。
  • 1989年3月立山工場を富山県中新川郡立山町に新設。

1990年代

  • 1990年4月アメリカ合衆国にU.S.ELCO INC.(子会社、現 COSEL USA INC.)を設立。
  • 1990年9月京都営業所を開設。
  • 1991年5月エルコー高岡株式会社(子会社)を設立。
  • 1992年4月商号変更社名をエルコー株式会社からコーセル株式会社に変更。
  • 1993年6月ISO9001(品質管理及び品質保証の国際規格)の認証取得。
  • 1994年12月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1996年5月TPM活動を導入。
  • 1997年7月ドイツ連邦共和国にCOSEL EUROPE GmbH(子会社)を設立。
  • 1998年5月中国特別行政区香港にCOSEL ASIA LTD.(子会社)を設立。
  • 1999年1月上場東京証券取引所市場第二部及び名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1999年12月ISO14001(環境マネージメントシステムの国際規格)の認証取得。

2000年代

  • 2000年5月東京証券取引所市場第一部及び名古屋証券取引所市場第一部株式に指定される。
  • 2002年5月本社工場棟を増築。
  • 2002年11月創業中国上海に科索(上海)電子有限公司を設立。
  • 2005年3月ノイズフィルタ事業へ参入。
  • 2007年5月立山工場棟を増築。

2010年代

  • 2010年4月エルコー高岡株式会社(子会社)を清算。
  • 2011年6月トランサーブ株式会社(子会社)を清算。
  • 2011年11月中国上海に上海科素商貿有限公司(子会社)を設立。
  • 2011年12月中国江蘇省に無錫科索電子有限公司(子会社)を設立。
  • 2015年8月M&Aベトナム社会主義共和国にトランス製造会社 COSEL VIETNAM CO.,LTD.を子会社化。
  • 2017年1月M&A大洋電子工業株式会社を吸収合併。
  • 2018年6月M&Aスウェーデン電源メーカーPowerbox International ABを子会社化。
  • 2018年10月本社隣接地にR&Dセンターを開設。

2020年代

  • 2020年2月無錫科索電子有限公司(子会社・中国江蘇省)本社工場を新設。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、同取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2022年8月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。
  • 2024年4月LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONと資本業務提携契約を締結。
  • 2024年7月LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONを割当先とする第三者割当による新株式の発行及び自己株式の処分並びに既存株主による株式の売出しの方法により、同社が当社の筆頭株主となる。
  • 2024年8月M&A上海科素商貿有限公司を完全子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/5期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益率2028年度まで8.5%以上
  • 連結ROE(自己資本利益率)2028年度まで5.2%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益基盤の再構築

    第11次中期経営計画において最重要課題と位置付け、事業ポートフォリオの再編、海外事業の拡大、収益構造改革の3つの重点施策に取り組む。標準電源事業の強みを活かしつつ、成長市場への資源配分を加速する。

  2. 02

    事業ポートフォリオの再編

    標準電源事業で培った技術力・品質・ブランドを維持・強化しつつ、半導体製造装置関連や再生可能エネルギー関連など成長市場への経営資源配分を加速し、収益性の高い事業構造への転換を図る。新規事業の育成も進める。

  3. 03

    海外事業の拡大

    国内市場の成熟化を踏まえ、海外売上の拡大を重要課題とする。LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONとの業務提携を活用し、共同開発ブランド「COSELSYNC.」製品によるミドルレンジ市場への本格参入を進めるとともに、地域ごとの市場特性に応じた販売戦略を展開する。

  4. 04

    収益構造改革

    価格競争力と収益性を両立するため、製品価格の適正化、部材コスト低減、生産性向上、DXによる業務改革、固定費構造の最適化を推進し、損益分岐点の引下げと限界利益率を重視した収益管理を徹底する。事業ポートフォリオに応じた組織・人員配置も進める。

  5. 05

    ESG経営の推進

    持続的な企業価値向上に向けて、気候変動への対応や人的資本への投資、コーポレート・ガバナンスの強化などESG経営を推進する。資本効率を意識した経営を実践し、成長投資と株主還元の両立に努める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で717人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、10期前と比べて11.1%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月514
2017年5月520
2018年5月539
2019年5月63640.016.3680
2020年5月56740.016.2685
2021年5月59240.216.4698
2022年5月58140.716.9690
2023年5月62841.017.3707
2024年5月65640.617.2721957
2025年5月62340.817.372982
2026年5月56541.317.7717−98

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率107.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 1 / 海外 6、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社及び本社工場並びに R&Dセンター — 富山県富山市3,201百万円
日本生産販売事業
無錫科索電子有限公司 — 中国江蘇省無錫市1,851百万円
中国生産事業
立山工場 — 富山県中新川郡立山町1,351百万円
日本生産販売事業
Powerbox International AB — スウェーデンストックホルム市298百万円
ヨーロッパ生産販売事業
その他貸与設備76百万円
日本生産販売事業
COSEL USA INC. — 米国カリフォルニア州16百万円
北米販売事業
首都圏営業所及び 安全規格室分室 — 川崎市川崎区6百万円
日本生産販売事業
科索(上海)電子有限公司 — 中国上海市5百万円
アジア販売事業
COSEL ASIA LTD. — 中国特別行政区香港4百万円
アジア販売事業
大阪営業所 — 大阪市淀川区0百万円
日本生産販売事業
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    COSEL USA INC.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COSEL EUROPE GmbH
    ドイツ フランクフルト市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    COSEL ASIA LTD.
    中国 特別行政区香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    科索(上海)電子有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    無錫科索電子有限公司(注3)
    中国 江蘇省無錫市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海科素商貿有限公司(注3)
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Powerbox International AB (注3、4)
    スウェーデン ストックホルム市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は250億円営業利益-7億円前期と比べると減収減益で、売上が-7.7%、利益が-216.7%。

売上高
-7.7%
250億円
営業利益
-216.7%
-7億円
純利益
-34億円
営業利益率
-2.8%
前期比 -5.0%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高289億円250億円
営業利益13億円-7億円
純利益16億円-34億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は139億円、営業利益は0億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+13.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q901415.69
2023年4Q1007
2024年1Q1042120.217
2024年2Q1122118.818
2024年3Q991818.212
2024年4Q9999.15
2025年2Q14964.03
2025年4Q12200.0−4
2026年2Q111−7−6.30
2026年4Q13900.0−34

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は193億円から250億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は-2.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年5月1933318
2013年5月1762615
2014年5月2073823
ベトナム社会主義共和国にトランス製造会社 COSEL VIETNAM CO.,LTD.を子会社化。
2015年5月2193825
2016年5月2162417
大洋電子工業株式会社を吸収合併。
2017年5月2253726
スウェーデン電源メーカーPowerbox International ABを子会社化。
2018年5月2664833
2019年5月2793321
無錫科索電子有限公司(子会社・中国江蘇省)本社工場を新設。
2020年5月239163
2021年5月2703411
2022年5月2813019
2023年5月3535332
上海科素商貿有限公司を完全子会社化。
2024年5月414697916.752
2025年5月271672.2−1
2026年5月250−73−2.8−34

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高250億円のうち、営業利益として残るのは-7億円-2.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-34億円、売上の-13.6%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.0%190億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.8%67億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-2.8%-7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比9.7pt
-2.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比19.5pt
-13.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが30億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は269億円で、売上の12.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月16−31−10−1562
2013年5月31−29−8257
2014年5月23−3−92069
2015年5月236−302970
2016年5月30−18−171264
2017年5月23−14−14958
2018年5月2329−125299
2019年5月38−38−28071
2020年5月302−183283
2021年5月2427−851130
2022年5月−1019−139129
2023年5月107−2117126
2024年5月55−18−1637154
2025年5月39−169223266
2026年5月30−14−2416269

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は606億円。このうち返さなくてよい自己資本が522億円で、自己資本比率は86.1%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月3603402094.4
2013年5月3803532792.9
2014年5月4023683491.7
2015年5月4013693292.0
2016年5月3963643292.0
2017年5月4163773990.4
2018年5月4514005188.7
2019年5月4434014290.5
2020年5月4233834090.4
2021年5月4453945188.3
2022年5月4574094889.4
2023年5月4874236486.7
2024年5月5444737186.6
2025年5月6005584293.1
2026年5月6065228486.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
284億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
352億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
25億円
在庫として抱えている分
負債合計
84億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中203位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-2.8%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.1%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,317で、1年前と比べて+13.6%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥1,317-0.4%1ヶ月+1.6%1年+13.6%時価総額542億円
過去52週の値幅
安値¥1,064高値¥1,657

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)33.8倍
PBR1.04倍
配当利回り4.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬の1526円から下落し、7月29日に1209円の安値をつけた後、8月5日に1373円まで急反発。以降は底堅く推移し、8月14日現在1397円。25日移動平均線(1310.12円)を上回り、75日線(1376.14円)も回復。1年では+19.94%と堅調。52週高値1657円からは約16%下。出来高は8月5日に36万1400株と膨らみ、その後も高水準。RSIは66.42とやや過熱感。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは直近で算出不能だが、予想PER35.8倍は業界平均30.69倍を上回り割高感がある。PBR1.1倍は平均2.23倍を下回るが、ROE11.6%から算出される理論PBRは1.16倍とほぼ一致し、妥当とも言える。しかし配当利回り4.29%は平均2.21%を上回るが、配当性向269.1%と超えており、利益減少に伴う減配リスクが高い。直近の赤字転落で業績悪化が明確で、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)33.8倍
PBR1.04倍2.58倍
ROE11.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2024年5月期に売上高414億円、営業利益率16.67%と好調だったが、2025年5月期には売上高271億円、営業利益率2.21%と急減し、最終損益は赤字転落。強気派は、一時的な需要調整であり、鉄道・通信向け基盤で回復するとみる。弱気派は、受注の急変動と構造的な需要低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 過去の高収益

    2024年には営業利益率16.67%、売上高414億円を達成した実績。

  • インフラ需要

    鉄道・通信・医療向けは長期的に安定した需要がある。

  • 配当利回り

    配当利回り4.29%と高く、株主還元の姿勢。

  • 来期予想は黒字転換で純利益16億円決算発表後影響

    PER予想35.8倍と時価総額575億円から、来期純利益は約16億円と試算。赤字局面が反転

  • 配当利回り4.29%と高水準通年影響

    株価1,397円で利回り4.29%。減益期でも株主還元が下支え

  • 外国人保有31.68%と高い需要継続影響

    外国人保有比率31.68%と高く、海外資金の継続的な買いが期待

  • PBR1.1倍と割高感は限定的決算発表後影響

    PBR1.10倍は純資産水準。業績回復が確認されれば下値は固い

マイナスに働く材料7
  • 業績の急変動

    売上高が前年比で34%減少し、赤字に転落した。

  • 受注の不安定性

    大きなプロジェクト依存で受注変動が大きく、計画が読みにくい。

  • 利益率の低下

    営業利益率が16.67%から2.21%へ大幅低下、赤字継続の懸念。

  • 営業利益が69億円から赤字7億円に2026年Q1影響

    2026/5期営業利益▲7億円、前期69億円。売上高急減で固定費を吸収できない

  • 純損失34億円を計上2026年Q2影響

    2026/5期純損益▲34億円。前期52億円の黒字から大幅転落し自己資本を毀損

  • 売上高が414→250億円へ40%減2027年〜2028年影響

    売上高は2024/5期414億円から2026/5期250億円へ減少。需要回復の不確実性

  • 営業利益率-2.8%と赤字構造通年影響

    売上高250億円に対する営業利益率は-2.8%。コスト削減が進まなければ赤字継続

次の決算で確かめる点
受注高
受注変動が業績に直結するため。
鉄道・通信向け売上
主要顧客の投資動向が業績を左右するため。
営業利益率
一時的な需要減少から回復するかを見るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.56%。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
4.56%
いまの株価に対して
配当性向
269.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月2638.4
2018年5月3223.137.8
2019年5月25−21.940.5
2020年5月20−20.047.3
2021年5月19−5.0
2022年5月2636.846.3
2023年5月3223.144.5
2024年5月5468.844.0
2025年5月551.9269.1
2026年5月550.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ8,852人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.4%を占め、残る78.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他56.860.259.360.646.845.9
外国法人15.210.711.514.129.431.7
金融機関22.521.422.220.719.918.5
事業法人4.14.14.34.03.72.9
証券会社1.43.62.60.50.21.0
自己株式2.94.57.27.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATION (光寶科技股份有限公司)(受信場所 日本ライトン株式会社)19.96
02飴 久晴9.64
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.12
04買場 清6.66
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.82
06若土 征男3.56
07みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 北陸銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行2.71
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.48
09コーセル取引先持株会1.91
10コーセル従業員持株会1.53

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−277%、1株純資産は15期で+45%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月478755.421.944.8
2013年5月399134.431.247.8
2014年5月599516.318.941.6
2015年5月669926.721.641.2
2016年5月459994.626.555.5
2017年5月701,0486.919.738.4
2018年5月911,1138.416.237.8
2019年5月591,1285.318.140.5
2020年5月91,1030.8100.647.3
2021年5月311,1332.833.1
2022年5月561,1994.713.946.3
2023年5月941,2747.612.344.5
2024年5月1561,41911.69.244.0
2025年5月−31,357269.1
2026年5月−831,268

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/5期の役員報酬は総額173百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
斉藤盛雄代表取締役社長 アジアエリア営業統括 兼 コーセルアジア社長6758,000
清澤聡取締役 TQM推進 兼 総務・人事労務担当6548,000
安田勲取締役 海外営業統括 兼 LITE-ON連携推進担当6344,000
真野達也取締役 品質保証担当 兼 新ビジネス推進担当 兼 無錫科索電子有限公司董事長5627,000
朴木範博取締役 開発統括 兼 生産技術担当 兼 DX推進担当517,000
廣川芳通取締役 国内営業統括544,000
徐建中取締役65
日下部俊彰取締役44
横田響子取締役50
萩野勝彦取締役(常勤監査等委員)6323,000
渡辺絢取締役(監査等委員)39
西川浩夫取締役(監査等委員)63

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61263312922
取締役(社内)216168
取締役(社内)315155
社外取締役213137

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,338字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(コーセル㈱)及び子会社21社、その他の関係会社1社で構成されており、直流安定化電源の製造・販売を主たる事業としております。 当社グループは、製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本生産販売事業」、「北米販売事業」、「ヨーロッパ生産販売事業」、「アジア販売事業」及び「中国生産事業」の5つを報告セグメントとしております。 セグメントの名称   会社名   所在地   主な事業内容 日本生産販売事業   当社(コーセル㈱)   日本   ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの製造・販売 COSEL VIETNAM CO.,LTD.   ベトナム   電源に使用する部品(トランス)の製造 北米販売事業   COSEL USA INC.   米国   ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 ヨーロッパ 生産販売事業   COSEL EUROPE GmbH   ドイツ   ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 Powerbox International AB 及びその子会社   スウェーデン・ドイツ   PRBX製品の製造・販売及び当社製品の販売 アジア販売事業   COSEL ASIA LTD.   香港   ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 科索(上海)電子有限公司   中国   ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売 中国生産事業   無錫科索電子有限公司   中国   ユニット電源の製造 上海科素商貿有限公司   中国   中国生産品のユニット電源を、各販売事業会社に輸出 なお、直流安定化電源を機器に取り付ける形態により、ユニット電源(据置型タイプ)とオンボード電源(プリント基板実装型タイプ)、ノイズフィルタに加え、PRBX製品(Powerbox International ABが開発、製造、販売する製品)の4つの製品区別で事業活動を展開しております。 製品区別   主要取扱製品・事業内容 ユニット電源   日本及び中国を主要拠点として開発・製造し、日本国内、北米、欧州及びアジア市場に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品を主軸に、制御機器や半導体製造装置、医療機器市場等へ供給しております。 オンボード電源   日本を主要拠点として開発・製造し、日本国内、北米、欧州及びアジア市場に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品を主軸に、通信・放送機器や制御機器、医療機器市場等へ供給しております。 ノイズフィルタ   日本を主要拠点として開発・製造し、日本国内、北米、欧州及びアジア市場に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品を主軸に、一般産業機器や医療機器市場等へ供給しております。 PRBX製品   スウェーデン及びドイツを主要拠点として開発・製造し、欧州市場を中心に販売展開しております。汎用性のあるカタログ品とお客様の仕様に合わせたカスタム品を中心に、制御機器や医療機器、鉄道・航空等輸送関連市場へ供給しております。 当社グループの状況を事業系統図に示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,305字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、『品質至上を核に社会の信頼に応える』を経営理念として掲げ、直流安定化電源装置の設計開発・生産・販売を通して、今後ますます高度化するエレクトロニクス社会の進化に寄与し「持続可能な社会の実現」に貢献する企業でありたいと考えております。  そのために、誠意ある企業文化の基盤醸成とともに、グローバル化の進展、価値観の多様化等をうけて、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を重視し、誰もが安全安心で、いきいき・ワクワク・やりがいをもって働ける会社を目指してまいります。  また、企業としての社会的責任を果たすため、コーポレート・ガバナンスの強化を努めてまいります。   当社の経営理念「核の概念図」 私たちコーセルグループのビジョンとして“顧客起点のニーズを捉えた製品とサービスで、スマートエネルギー社会になくてはならない存在になる”を掲げ、「持続的成長に向けた事業改革・改善」、「新しい価値を創造するための技術革新へのチャレンジ」、「一人ひとりの成長・組織の進化」など、グローバルな視点を重視しながら一人ひとりの「社員の力」を活かしつつ、組織力を高め続けることで、持続可能な社会の実現」に貢献し、私たちコーセルグループの「持続的成長」につなげていきたいと考えています。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、第11次中期経営計画(2026年度~2028年度)において、「顧客起点のニーズを捉えた製品とサービスで、スマートエネルギー社会になくてはならない存在になる」をビジョンに掲げ、収益基盤の再構築と持続的な企業価値向上を目指しております。最終年度である2028年度には、連結営業利益率 8.5%以上、連結ROE(自己資本利益率)5.2%以上を経営目標とし、さらに次期中期経営計画では営業利益率15%以上、ROE8%以上の達成を目指しております。 (3)第10次中期経営計画の総括及び第11次中期経営計画 第10次中期経営計画における最終年度2025年度の目標・経営指標とその達成状況は次のとおりです。 項目   第9次 (最終年度) 2022年度実績   第10次中期経営計画 2023年度   2024年度   2025年度 実績   実績   計画   実績 連結売上高(百万円)   35,266   41,437   27,052   41,700   25,046 連結営業利益(百万円)   4,926   6,912   628   6,240   △695 連結営業利益率(%)   14.0   16.7   2.3   15.0   △2.8 連結ROE(%)   7.6   11.6   △0.2   10.0   △6.3 第10次中期経営計画では、「適正な利益・原価管理の実現」「新製品売上比率の向上」「欧州ビジネスの強化」を重点戦略として取り組んでまいりました。 しかしながら、半導体製造装置市場やFA市場における在庫調整の長期化、中国景気の低迷、部材価格上昇等の影響により、売上高・利益ともに計画を下回る結果となりました。 また、新製品への切替えは進展したものの、後継機種への移行に想定以上の時間を要したことや、欧州事業の収益改善にも時間を要しました。この結果、売上高は前連結会計年度を下回り、中期経営計画に対しても未達となりました。利益面においては、売上高の減少に加え、部品材料費の上昇や固定費負担の増加により営業損失6億95百万円となりました。また、連結子会社のPowerbox International ABの株式譲渡等により関係会社整理損36億44百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失は34億6百万円となり、これにより連結ROEもマイナスとなりました。 (4)LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATION との資本業務提携契約による新たな重点戦略 当社はLITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONとの資本業務提携を通じて、共同調達、共同開発、販売連携を推進しております。 第10次中期経営計画では、共同開発ブランド「COSELSYNC.」を立ち上げ、従来のプレミアム市場に加え、世界のミドルレンジ市場への本格参入を進めております。 今後も両社の販売網、開発力及び調達力を活用し、海外売上拡大と製品ラインナップの充実を図ることで、新たな成長ドライバーとして育成してまいります。 (5)今後の経営環境 世界経済はAI関連投資を背景として半導体需要の拡大が期待される一方、米国の関税政策、地政学リスク、中国経済の減速など、先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。 当社が属するスイッチング電源市場では、AI・データセンター向け半導体製造装置需要の拡大、再生可能エネルギー・蓄電関連市場の成長が期待される一方、価格競争の激化や部材価格上昇などへの対応が重要となっております。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く事業環境は、AI関連投資を背景とした半導体製造装置市場や再生可能エネルギー関連市場の成長が期待される一方、米国の関税政策や地政学リスク、中国経済の減速、原材料価格の高止まりなど、先行き不透明な状況が続いております。また、国内標準電源市場は成熟化が進み、価格競争も激しさを増しており、従来の事業構造の延長線上では持続的な成長の実現が難しい状況にあります。 このような経営環境を踏まえ、当社グループでは、第11次中期経営計画において「収益基盤の再構築」を最重要課題と位置付け、以下の重点施策に取り組んでおります。 ① 事業ポートフォリオの再編 標準電源事業で培った技術力・品質・ブランドを維持・強化しつつ、半導体製造装置関連及び再生可能エネルギー関連など成長市場への経営資源配分を加速し、収益性の高い事業構造への転換を図ってまいります。また、新規事業の育成を通じて、中長期的な企業価値向上を目指します。 ② 海外事業の拡大 国内市場の成熟化を踏まえ、海外売上の拡大を重要課題としております。LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONとの業務提携を活用し、共同開発ブランド「COSELSYNC.」製品によるミドルレンジ市場への本格参入を進めるとともに、地域ごとの市場特性に応じた販売戦略を展開し、海外市場での事業基盤を強化してまいります。 ③ 収益構造改革 価格競争力と収益性を両立するため、製品価格の適正化、部材コスト低減、生産性向上、DXによる業務改革及び固定費構造の最適化を推進し、損益分岐点の引下げと限界利益率を重視した収益管理を徹底してまいります。また、事業ポートフォリオに応じた組織・人員配置を進め、経営資源の最適活用を図ります。 さらに、持続的な企業価値向上に向けて、気候変動への対応や人的資本への投資、コーポレート・ガバナンスの強化などESG経営を推進するとともに、資本効率を意識した経営を実践し、成長投資と株主還元の両立に努めてまいります。 第11次中期経営計画の目標・経営指標 項目   第10次 (最終年度) 2025年度実績   第11次中期経営計画 2026年度計画   2027年度計画   2028年度計画 連結売上高(百万円)   25,046   28,875   32,964   40,000 連結営業利益(百万円)   △695   1,335   2,230   3,404 連結営業利益率(%)   △2.8   4.6   6.8   8.5 連結ROE(%)   △6.3   3.1   3.6   5.2
事業等のリスク4,831字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、各リスクが顕在化する時期を合理的に予測することは困難であります。 (1) 経済環境に関するリスク 当社グループは、国内及びアジア、北米、ヨーロッパを中心にグローバルに、幅広い業界向けに事業展開しております。世界的なインフレの長期化や欧米での政策金利上昇、それに伴う為替の変動、中国経済の成長鈍化等により、グローバル経済や各地域経済が不安定化する可能性があります。こうした変化により、当社グループの経営成績や財政状態に顕著な影響が及ぶリスクがあります。 当社グループは、外部環境や各地域、業界動向を継続的にモニタリングし、横断的かつ機動的な改革活動の推進、新製品・サービスの創出による競争力の強化、変化への迅速かつ柔軟な体制づくりに取り組んでおります。 (2) 地政学リスク 当社グループは、日本国内のほか、アジア、北米及びヨーロッパにおいて事業活動を展開しており、世界各国・地域の政治・経済情勢の変化による影響を受ける可能性があります。米中関係やロシア・ウクライナ情勢、中東地域の緊張に加え、各国における経済安全保障政策の強化、輸出入規制や関税措置の導入・変更等により、サプライチェーンの混乱、部品・材料の調達難や調達コストの上昇、物流の停滞、顧客の設備投資計画の見直しなどが生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、各国・地域の政治・経済動向を継続的にモニタリングするとともに、調達先の複線化や適正在庫の確保、部品の共通化、サプライチェーンの見直しを進めるほか、高付加価値製品の開発・拡販や継続的なコスト改善を推進することにより、事業への影響の低減に努めております。 (3) 災害リスク 当社グループは、国内や海外拠点の所在地における大規模な自然災害等の発生により、事業活動が長期間停止する可能性があります。また、当社グループが製造販売する製品を構成する部品材料の多くはグローバルに調達をしており、近年の気候変動に伴う大規模な自然災害や巨大地震、取引先の大規模火災等予期できない災害等や需要の急増による部品供給の逼迫等は、当社グループの生産稼働の減少により経営成績や財務状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、当社グループは、災害や感染症による事業への影響を最小限にし「製品供給責任」を果たすため、事業継続計画(BCP体制)の充実を図り、初動対応に活かしております。また、調達面においては短期的には、重要度に応じた適正在庫を確保するようにしており、長期的には、複数購買化や部品の共通化を進めてまいります。 (4) 感染症の拡大リスク 当社グループは、日本国内のほか、海外各国、地域において事業活動を展開しており、当該各地域での感染症拡大が経済活動に影響を及ぼす可能性があります。新型コロナウイルス感染症等、従来の感染症リスクは低減傾向にあるものの、予期せぬ再拡大や新たな感染症のリスクは依然存在します。これにより、従業員及び拠点の事業活動が阻害される可能性があります。 その対応として、当社グループでは、従業員の健康と安全の確保、感染防止ルールの徹底、事業継続を最優先とし、感染再拡大時にも影響を最小化する対策を継続してまいります。 (5) 製品の品質に関するリスク 当社グループは主たる工場及びグループ各社で品質管理及び品質保証のための国際規格(ISO9001) で認定された品質システムを構築し、設計段階から品質の作り込みを行い、より高い製品品質、サービスの提供をしております。しかしながら、全ての製品、サービスについて不良欠陥が発生しないという保証はなく、顧客において当社グループの製品・サービスにおける品質に起因する事故、市場回収、生産停止等が生じた場合、顧客の損失に対する賠償責任を問われる可能性があります。大きな市場クレーム、リコール等が発生した場合には、多額の回収コストや賠償費用の発生又は販売の減少等により、当社グループの経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、当社グループは、独自に保有する品質管理技術や情報等を活用し、設計審査、内部品質監査、購入先監査等を通じて製品・サービスの信頼性、安全性を確保できるよう品質保証体制の継続的改善・改革を図っております。 (6) 価格競争に関するリスク 当社グループが属する電源市場におきましては、技術進歩、調達部品の低価格化等、価格による差別化が競争優位を確保する主たる要因の一つであります。さらに、最近では大手ユーザーが集中購買に伴う値下げ要請を行うことが多いため、競合電源メーカーとの価格競争が激化し、恒常的に低下する傾向にあります。こうした価格動向が当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、当社グループは、継続的なコスト削減、高付加価値新製品の市場投入を推進するとともに、製品価格の適正化と原価利益管理により、収益性向上に努めております。 (7) 棚卸資産に関するリスク 当社グループが所有する棚卸資産のうち、原材料の在庫におきましては、製品の生産・販売実績や将来の需要予測等を基に調達しておりますが、一部の原材料の入手難対応や部品メーカーの生産中止品の在庫確保により、原材料在庫残高が高水準になっております。その結果、保管場所は社外委託倉庫等を含め複数拠点にわたっております。 原材料の貸借対照表価額は、収益性の低下に基づいて算定しておりますが、将来の使用見込みに関しては、会社の見積りが含まれており、顧客や市場動向等の将来の経済状況の変動によって影響を受ける可能性があります。 その対応として、当社グループでは、部品材料の現物及び在庫水準の日常的な管理のもと、発注管理と生産体制の最適化に努め、原材料における収益性の低下リスクに取り組んでおります。 (8) 知的財産に関するリスク 当社グループが保有する知的財産権は、重要な経営資源の一つであり、知的財産権の保護や知的財産権にからむ係争の回避は重要な経営課題であります。仮に、当社グループが、第三者の知的財産権を侵害しているとの主張を受けた場合、係争となる可能性があり、当社製品の生産・販売の制約や、損害賠償金等の支出が発生し、当社グループの経営成績や財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、当社グループは、専門委員会を設置しており研究開発及び設計にあたって、第三者の知的財産権の調査を実施しております。 (9) 為替変動に関するリスク 当社グループでは、当社と海外子会社並びに海外子会社と外部顧客の取引を外貨建てで行っており、為替変動に伴う製品の海外市場における競争力低下、輸出採算等により当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループにおける海外売上高は、連結売上高の約35~45%を占めるため、為替変動が輸出採算や海外競争力に影響し、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、当社グループは、外貨建原材料購買の増大や海外拠点で消費する資材の現地調達化、海外生産拡大等により、為替リスクの緩和を図っております。 (10)M&Aに関するリスク 当社グループは、持続的な成長及び企業価値向上を目的として、M&Aや事業提携等を活用した事業ポートフォリオの強化を進めております。 M&Aについては、買収後の事業統合(PMI)が計画どおり進まない場合や、市場環境の変化等により期待した収益やシナジー効果が得られない場合には、のれん及び無形固定資産の減損損失の計上や投資回収期間の長期化など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、事業ポートフォリオの最適化を目的として、事業再編やグループ会社の譲渡等を実施する場合があります。これらに伴い、一時的な損失や費用が発生する可能性があります。 当社グループでは、投資判断にあたり十分なデューデリジェンスを実施するとともに、買収後のモニタリング及び事業評価を継続的に実施し、企業価値向上に努めております。 (11)情報システム・情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、生産、販売、調達等の事業活動において、基幹システムをはじめとする各種情報システムを活用するとともに、DXを推進しております。また、事業活動における重要情報や取引先情報、個人情報等を保有しております。 システム障害やソフトウェアの不具合、システム導入・更新時の計画遅延、運用上の問題、不正アクセス、サイバー攻撃、情報漏えい等が発生した場合には、生産活動、受発注業務、物流、会計処理等に支障をきたし、事業活動の停滞や機会損失、追加費用の発生、社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティ基本方針及び情報システムセキュリティ規定に基づく管理体制を整備するとともに、情報システムの計画的な更新、適切なプロジェクト管理、バックアップ体制及び障害対応体制の整備、社員教育等を実施し、情報システムの安定運用及び情報セキュリティの強化に努めております。 (12)環境規制に関するリスク 気候変動への対応や脱炭素社会の実現に向けた法規制及び環境関連規制は、世界的に強化されております。また、顧客や市場においても、環境負荷の低減、省エネルギー性能、製品ライフサイクル全体での環境配慮などに対する要求が高まっております。 当社グループがこれらの法規制や顧客要求に適切に対応できない場合には、追加的な設備投資や研究開発投資、製品仕様の変更等によるコストの増加や、製品競争力の低下、販売機会の逸失等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、環境関連法令及び各種規制を遵守するとともに、環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づく継続的な改善活動を推進しております。また、高効率・高信頼性製品の開発や製品ライフサイクル全体での環境負荷低減に取り組み、環境対応を企業の社会的責任であるとともに、競争力向上につながる重要な経営課題と位置付けております。 (13)人材確保に関するリスク 当社グループが持続的な成長を実現するためには、製品開発、生産技術、品質保証、営業、DX推進等の各分野において、高度な専門性を有する人材の確保・育成が重要であると認識しております。しかしながら、少子高齢化に伴う労働人口の減少や人材獲得競争の激化等により、必要な人材を計画どおり確保・育成できない場合や、重要な人材が流出した場合には、研究開発力や生産性の低下、新製品開発の遅延、事業運営への支障等が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、人材を重要な経営資本と位置付け、採用活動の強化、人材育成・教育研修の充実、多様な人材が活躍できる職場環境の整備、従業員エンゲージメントの向上及び働きやすい職場づくりに取り組むとともに、DXの推進や業務改善による生産性向上を図ることで、人材不足による影響の低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)8,353字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 1)財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国関税の影響の顕在化リスクといった不確実性の中、AI関連需要の力強さを背景に底堅い成長が継続しました。一方で、中東情勢の急激な不安定化により先行きの不透明感が増しており、エネルギー資源の高騰や供給制約、またそれに起因するサプライチェーンの混乱により、景気減速の圧力が強まっております。地域別には、米国では関税による下押し圧力の中、個人消費とAI関連をはじめとする設備投資により堅調さが継続しました。日本においても内需の堅調さから緩やかな成長を維持し、欧州でもプラス成長が継続しております。一方、中国においては政府が示すGDP成長率に反して、設備投資と民間消費ともに減速傾向がみられました。 エレクトロニクス業界におきましては、AIを活用した社会のデジタル化への推進を背景に、サーバーやデータセンター向けの半導体需要の増加が続いており、自動車や産業機器関連も底打ちの兆しが出てきております。 このような状況の中、当社グループでは顧客訪問による拡販活動、営業部門と開発部門の連携強化を継続して推進しており、新製品を中心に重点顧客への提案活動に注力いたしました。また、LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATION(以下、LITE-ON)との連携活動では、新ブランド「COSELSYNC.」製品、及びLITE-ON製品の拡販活動に注力してまいりました。 新製品につきましては、FA制御機器、計測機器、表示器や半導体製造装置といった幅広い分野で利用可能なユニット型シングル出力AC-DC電源「PDAシリーズ」拡充2モデル「PDA300F/600F」を市場投入し、既存モデルと合わせて全7モデルを展開しております。また、低背タイプの小型汎用DC-DCコンバータ「MUシリーズ」拡充4モデル「MUS6/MUW6/MUS10/MUW10」を追加投入したことで、既存モデルを含め多彩なラインナップとなり、顧客ニーズへの対応力を強化いたしました。さらに、高入力電圧パワーモジュール電源「DCS1400B」を市場投入いたしました。 海外市場向けには、医用電気機器向けの高信頼性及び高安全性ニーズに応える標準サイズ2×4インチAC-DC電源「UMHA120F」を市場投入いたしました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、受注高は278億41百万円(前年同期比59.8%増)と回復傾向にありますが、売上高は250億46百万円(同7.4%減)となりました。利益面においては、売上高の大幅な減少に伴い収益力が低下し、経費の削減効果はあったものの固定費負担が重く、営業損失は6億95百万円(前年同期は営業利益6億28百万円)となりました。また、為替の影響等で経常利益は2億67百万円(前年同期比63.9%減)となりましたが、2026年5月20日付で当社連結子会社であるPowerbox International ABの株式譲渡契約を締結したことに伴い、関係会社整理損を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は34億6百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1億13百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ① 日本生産販売事業 日本国内では、AI活用による社会のデジタル化推進等を背景に、半導体製造装置関連全般に需要回復と在庫消化が進んでおります。受注は急速に回復しており、その一部は第4四半期連結会計期間の売上高にも寄与したものの、大部分については翌連結会計年度以降での売上寄与を見込んでおり、当連結会計年度の売上高は低調となりました。 営業活動につきましては、引き続き販売店との情報共有強化、訪問営業による新製品を中心とした拡販活動に加え、COSELSYNC.製品及びLITE-ON製品の拡販活動を活発化しております。 この結果、外部顧客への売上高は140億円(前年同期比15.3%減)、セグメント損失は3億16百万円(前年同期はセグメント利益5億20百万円)となりました。 ② 北米販売事業 米国では、米国関税の影響の顕在化による先行きの不透明感から需要の調整局面が続いておりましたが、第3四半期連結会計期間以降の受注回復が売上寄与し、当連結会計年度の売上高については増加しました。 営業活動につきましては、セールスレップとの連携強化、動画を用いた新製品のプロモーション強化等、拡販活動を継続しております。また、COSELSYNC.製品及びLITE-ON製品の拡販活動にも努めております。 この結果、外部顧客への売上高は18億96百万円(前年同期比18.6%増)、セグメント利益は88百万円(前年同期比10.9%増)となりました。 ③ ヨーロッパ生産販売事業 ヨーロッパでは、景気の不透明感はやや後退したものの、需要の調整局面が継続しております。顧客での発注調整の影響により新規受注の低迷が継続し、当連結会計年度の売上高は微増となりました。 営業活動につきましては、訪問営業とテレワークの両面で拡販活動を増やしております。 この結果、外部顧客への売上高は64億8百万円(前年同期比2.3%増)、セグメント損失は7億23百万円(前年同期はセグメント損失4億円)となりました。 ④ アジア販売事業 アジアにおいては、中国の景気鈍化に加え、米中の関税動向の影響により、需要の調整局面が継続していたものの、顧客での在庫消化が進んだことに加え大口案件の受注増加もあり、第3四半期連結会計期間以降は受注が急増しております。受注の回復に伴い当連結会計年度の売上高は微増となりました。 営業活動につきましては、新規開拓及び新製品拡販に向けたウェブマーケティングに継続して取り組んでおります。 この結果、外部顧客への売上高は27億40百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント利益は1億4百万円(同28.4%増)となりました。 ⑤ 中国生産事業 中国生産事業においては、第3四半期連結会計期間以降、既存製品、新製品ともに受注が回復基調にあり、それに伴い生産量も増加しております。今後もさらなる受注拡大が見込まれることから、増産体制の整備を推進いたしました。また、「品質の維持・向上」に向けた改善活動に加え、「生産性の向上」及び「コスト削減」を目的とした生産改善活動にも継続して取り組んでおります。 この結果、セグメント間の内部売上高は20億5百万円(前年同期比10.6%増)、セグメント利益は11百万円(前年同期比78.0%減)となりました。 財政状況につきましては、当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金、受取手形及び売掛金や電子記録債権等の営業債権、有価証券が増加した一方で、棚卸資産及び投資有価証券が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ5億78百万円増加し、605億76百万円となりました。負債の部では、買掛金、繰延税金負債が増加したことに加え、当社の連結子会社であるPowerbox International ABの譲渡決定に伴い、関係会社整理損失引当金を計上したこと等により、負債合計は前連結会計年度末に比べ42億51百万円増加し、84億13百万円となりました。純資産の部では、その他有価証券評価差額金、為替換算調整勘定が増加した一方で、親会社株主に帰属する当期純損失の計上、剰余金の配当等により利益剰余金が減少したことにより、純資産合計は前連結会計年度末に比べ36億72百万円減少し、521億63百万円となりました。この結果、自己資本比率は86.1%(前連結会計年度末は93.1%)となりました。 2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億12百万円増加し、268億65百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、30億35百万円(前年同期は得られた資金38億58百万円)となりました。これは主に、減価償却費14億80百万円、関係会社整理損36億44百万円、棚卸資産の減少額25億3百万円、仕入債務の増加額1億81百万円、法人税等の還付額9億14百万円を計上した一方で、税金等調整前当期純損失34億25百万円、退職給付に係る資産の増加額1億41百万円、為替差益8億80百万円、売上債権の増加額12億17百万円、法人税等の支払額1億47百万円があったこと等を反映したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、14億9百万円(前年同期は使用した資金16億21百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入3億円を計上した一方で、有形固定資産の取得による支出17億34百万円があったこと等を反映したものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、23億96百万円(前年同期は得られた資金92億28百万円)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出1億34百万円、配当金の支払額22億61百万円があったこと等を反映したものであります。 3)生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度の生産実績、受注実績及び販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 a.生産実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年5月21日 至 2026年5月20日)   前年同期比(%) 日本生産販売事業(百万円)   16,328   81.9 北米販売事業(百万円)   -   - ヨーロッパ生産販売事業(百万円)   4,857   102.7 アジア販売事業(百万円)   -   - 中国生産事業(百万円)   2,319   105.1 合計(百万円)   23,504   87.5 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.金額は販売価額によっております。 b.受注実績 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) 日本生産販売事業   16,596   190.4   6,452   170.4 北米販売事業   1,800   131.3   425   139.0 ヨーロッパ生産販売事業   6,380   123.6   5,015   116.8 アジア販売事業   3,064   141.1   916   159.4 中国生産事業   -   -   -   - 合計   27,841   159.8   12,810   142.9 (注)金額は販売価額によっております。 c.販売実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年5月21日 至 2026年5月20日)   前年同期比(%) 日本生産販売事業(百万円)   14,000   84.7 北米販売事業(百万円)   1,896   118.6 ヨーロッパ生産販売事業(百万円)   6,408   102.3 アジア販売事業(百万円)   2,740   102.8 中国生産事業(百万円)   -   - 合計(百万円)   25,046   92.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年5月21日 至 2025年5月20日)   当連結会計年度 (自 2025年5月21日 至 2026年5月20日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) リョーサン菱洋株式会社   5,204   19.2   4,239   16.9 (注)2026年4月1日付で、株式会社リョーサンはリョーサン菱洋株式会社に社名変更しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 1)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成に当たりましては、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。そのため、これらの見積りについては過去の実績や状況に応じ、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りに不確実性があるため異なる場合があります。特に次の重要な会計方針が、連結財務諸表の作成において使用される判断と見積りに重要な影響を及ぼすと考えております。 ① のれん等無形固定資産の減損処理 当社グループは、減損会計の対象となるのれん、技術資産及び顧客関連資産を有しております。今後、市場の動向や業績の状況に基づき見積られた将来キャッシュ・フローの総額の見積りが、帳簿価額を下回った場合に、減損損失の計上が必要になる可能性があります。 ② 有価証券の減損処理 当社グループは、金融機関や販売又は仕入先の株式等を保有しております。これらの株式等は株式市場等の価格変動や投資先の業績悪化等による実質価額変動のリスクを負っており、投資価値が50%以上下落した場合、投資の減損を計上しております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能が生じた場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。 ③ 繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、将来の課税所得を合理的に見積り、繰延税金資産の回収可能性を評価しております。その見積りにより全部又は一部が回収できないと判断した場合には繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ④ 退職給付費用 当社の従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の長期収益率などが含まれます。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、翌期において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。 期待運用収益率と実際の結果が異なる場合、又は予定利率等前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。 ⑤ 原材料の評価 当社の原材料の貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法により算定しております。また、保有期間が長期にわたる原材料は当社の品質管理上定められた保管期限及び将来の使用見込みを勘案し、適宜廃棄処分を行っております。 原材料の使用見込みは、顧客市場動向等の将来の経済状況の変動によって影響を受ける可能性があり、これにより収益性が低下したと判断される場合、原材料の評価損を計上する可能性があります。 ⑥ 連結企業集団外部に対する貸付金 当社は、連結子会社であるPowerbox International AB(以下、「PRBX」)の株式譲渡契約の締結に伴い、PRBXに対する貸付金について、株式譲渡後も連結企業集団外部に対する貸付金として保有する予定です。当社は、契約条件、PRBXグループの財政状態及び将来の事業計画等を踏まえ、当該貸付金の回収可能性を評価しております。当事業年度末においては、回収不能と見込まれる金額を関係会社整理損として計上するとともに、貸倒引当金を計上しております。 貸付金の回収可能額は、PRBXグループの将来の収益性、累積EBITDA及び資金繰りの見通し等を前提として見積っており、これらの前提は市場環境や事業環境の変化、事業計画の達成状況等の影響を受けるため、実際の結果が見積りと異なった場合には、貸倒引当金の戻入れ又は追加計上が必要となる可能性があります。 2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度は、前連結会計年度以前に発生した顧客の先行手配による在庫積み増しの反動から、産業機器市場を中心に在庫調整が継続し、売上高は前年を下回る結果となりました。一方、第4四半期連結会計期間から半導体製造装置関連を中心に受注回復の動きが見られ、受注高は前年を上回る結果となり、市場環境は改善傾向にあります。 このような経営環境のもと、当社グループでは重点顧客への提案活動、新製品の市場投入、LITE-ONとの営業・開発・調達分野における協業を本格的に推進し、将来の成長に向けた事業基盤の強化に取り組みました。また、事業ポートフォリオの見直しや収益性改善施策を進めるとともに、生産性向上や固定費の適正化を推進し、企業価値向上に向けた経営改革を進めております。 ① セグメント別業績 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② 売上原価、売上総利益 売上高の減少に伴い工場操業度が低下したことに加え、部品・原材料価格の上昇や人件費及び減価償却費等の固定費負担が相対的に上昇したことにより、売上原価率は前年同期に比べ2.5ポイント上昇し、売上総利益率は24.1%となりました。 当社グループでは、第11次中期経営計画において、生産性向上及び原価低減活動を重点施策として位置付けており、収益構造の改善に継続して取り組んでまいります。 ③ 販売費及び一般管理費、営業利益 売上高の減少及び売上原価率の上昇に加え、販売費及び一般管理費が人件費の増加等により前年に比べ増加したことにより、営業損失となりました。営業利益率は△2.8%となりました。 今後は、営業活動の強化、LITE-ONとの協業による販売機会の拡大、高付加価値製品の拡販及び固定費の最適化を推進し、収益力の回復を図ってまいります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、健全な財務基盤を維持しつつ、成長投資と株主還元の両立を基本方針としております。当連結会計年度末の自己資本比率は86.1%となり、高い財務健全性を維持しております。 今後は、第11次中期経営計画に基づき、研究開発、生産設備、DX及び戦略投資等への資金配分を進めるとともに、財務規律を維持しながら、持続的な企業価値向上及び株主還元の充実を図ってまいります。 3)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中長期的な企業価値向上を目指し、資本コスト及び株価を意識した経営を推進しております。その実現に向け、収益力の向上、資本効率の改善及びキャッシュ創出力の強化を重要な経営課題と位置付けております。 第11次中期経営計画では、事業ポートフォリオの最適化、海外戦略の強化及び収益構造の改善を重点戦略として、収益力の向上及び資本効率の改善に取り組んでまいります。また、株主還元については、DOE(株主資本配当率)4.5%以上を下限とする累進配当を基本方針としております。 最終年度である2028年度の数値目標として、連結売上高400億円、連結営業利益34億円、連結営業利益率8.5%以上及び連結ROE5.2%以上を掲げ、これらの達成を通じて企業価値の向上を目指してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。