概要
室町ケミカルは1917年創業の医薬品・化学品・健康食品メーカーである。福岡県大牟田市に本社を置き、従業員203名。医薬品では国内製薬企業向けに原薬の輸入・合成・精製を一貫提供し、化学品ではイオン交換樹脂や分離膜による液体処理事業を展開する。2025年5月期の売上高は66億円、営業利益4.3億円。健康食品事業は2026年5月までに撤退する方針。
医薬品・化学品・健康食品の三事業体制
室町ケミカルは医薬品事業、化学品事業、健康食品事業の3区分で事業を運営する。2025年5月期の売上構成は、医薬品事業が32億円(全体の48%)、化学品事業が24億円(36%)、健康食品事業が10億円(16%)である。同社は経営資源を医薬品と化学品に集中するため、健康食品事業から撤退する計画を2025年6月に決定した。撤退は2026年5月期を目途としており、以降は2事業体制となる。
原薬の調達から加工まで手掛ける医薬品事業
医薬品事業では、中国・インド・オランダなどからの輸入原薬の販売に加え、自社工場での原薬合成や精製、異物除去などの加工を行う。本社工場に複数の合成工場を持ち、抗てんかん薬や抗ヘルペスウイルス薬などの原薬を扱う。また、日本薬局方に基づく試験・分析も自社内で実施し、原薬のトータルサービスを提供する。放射性同位元素(ラジオアイソトープ)の輸入販売・保管も手掛ける。
液体処理の技術を核とする化学品事業
化学品事業の主力はイオン交換樹脂と分離膜である。イオン交換樹脂ではランクセス社のレバチット®やデュポン社のデュオライト™などを取り扱い、自社で再生・乾燥・粉砕加工も行う。分離膜ではRO膜、UF膜、MF膜を販売し、再生・洗浄サービスも提供する。これらの製品を組み込んだ水処理装置の設計・製造も手掛ける。また、ディーゼル排ガス処理用尿素水AdBlue®の製造や機能性接着剤の受託加工も行う。
ムロマチグループの一員としての展開
室町ケミカルは1971年にムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業)の資本参加を受け、ムロマチグループの一員となった。グループ内でつくば工場を事業譲渡で取得するなど関係を強めた。2010年には中華人民共和国上海市に独自資本で室町(上海)商貿有限公司を設立し、海外調達拠点とした。また、2014年には東進ケミカル株式会社を完全子会社化し、医薬品原薬合成事業への本格参入を図った。子会社には健康食品事業を担う天洋社薬品株式会社がある。
業界の中での役割は医薬品原薬・健康食品・化学品のサプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01製薬会社・医薬品商社主力
原薬の輸入、製造、精製、加工、分析試験などのトータルサービスを提供。国内の製薬会社や医薬品商社のニーズに応える。
- 高カリウム血症改善薬用原薬
- 高カリウム血症の治療薬の有効成分となる原薬。
- 抗凝固薬用原薬
- 抗凝固薬の有効成分となる原薬。
- 抗てんかん薬用原薬
- 抗てんかん薬の有効成分となる原薬。
- 抗ヘルペスウイルス薬用原薬
- 抗ヘルペスウイルス薬の有効成分となる原薬。
02健康食品メーカー・通販会社準主力
スティックゼリーやTパウチゼリーなどの健康食品を受託製造。ODMが中心で、マスキング技術に強み。
- スティックゼリー
- 健康食品を手軽に摂取できるスティック型のゼリー。
- Tパウチゼリー
- 健康食品を手軽に摂取できるパウチ型のゼリー。
03化学メーカー・機械メーカー・商社準主力
イオン交換樹脂、分離膜、水処理装置などの液体処理関連製品を販売。様々なメーカーから仕入れ、加工・再生処理も行う。
- ムロマック®
- 自社ブランドのイオン交換樹脂。
- レバチット®
- ランクセス社製のイオン交換樹脂を取り扱い。
- デュオライト™
- デュポン社製のイオン交換樹脂を取り扱い。
- RO膜
- 逆浸透膜。純水製造などに使用。
- UF膜
- 限外濾過膜。液体の精製に使用。
- MF膜
- 精密濾過膜。液体の濾過に使用。
製品と技術
中国・インドから調達する輸入原薬
医薬品事業の柱の一つが輸入原薬の販売である。中国、インド、オランダなどの原薬メーカーから、国内製薬会社の求める抗てんかん薬用原薬や抗ヘルペスウイルス薬用原薬などを調達する。同社は長年の取引から得た品質評価ノウハウを持ち、調達先の品質向上指導も行う。また、高カリウム血症改善薬用原薬や抗凝固薬用原薬など、自社合成・精製も手掛ける。
イオン交換樹脂と分離膜による液体処理ソリューション
化学品事業の中核製品はイオン交換樹脂である。ランクセス社製レバチット®、デュポン社製デュオライト™など複数メーカーの樹脂を扱い、自社で再生・乾燥・粉砕加工を施して顧客の用途に合わせる。分離膜ではRO膜(逆浸透膜)、UF膜(限外濾過膜)、MF膜(精密濾過膜)を販売し、再生・洗浄も行う。これらの部品を組み込んだ純水製造装置や分離精製装置の設計・製造も手掛ける。
マスキング技術で差別化した健康食品ゼリー
健康食品事業では、主にスティックゼリータイプの商品をODM(相手先ブランドによる企画・設計・製造)で提供する。苦みや匂いの強い健康・美容成分を、味や香り、食感を調整して摂取しやすくするマスキング技術が強みである。通信販売会社や健康食品メーカー向けに商品設計から製造まで一貫して行う。ただし、同事業は収益性の限界を理由に2026年5月までに撤退する方針である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
医薬化学品で安定収益、成長投資中
室町ケミカルは医薬品原薬・中間体の受託製造(CDMO)に特化した企業。2024/5期売上64億円、営業利益率6.25%と堅調。同業にはジーエヌアイグループ(創薬主体)やVeritas In Silico(計算科学)などがあるが、室町ケミカルは製造受託で現実的な収益を上げている点で異なる。2026/5期には売上78億円、営業利益率8.97%と拡大予想。ただし大手CDMOとの競合や設備投資負担が課題。
強み
- 売上64~78億円で営業黒字継続、医薬品需要に支えられる。
- GMP対応の製造設備と品質管理で信頼性が高い。
- 大手が手掛けない少量多品種の原薬に強みを持つ。
- 製薬企業との継続的な受託契約により収益の安定性確保。
課題
- 売上70億円弱で、大手CDMOとの価格競争で劣位。
- 成長には設備増強が必要で、投資回収に時間がかかる。
- 主要顧客の生産計画変更に業績が左右されるリスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字が室町ケミカル
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4891ティムス | 49億円 | — |
| 2 | 190AChordia Therapeutics | 48億円 | — |
| 3 | 4591リボミック | 48億円 | — |
| 4 | 4576デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 | 47億円 | — |
| 5 | 4885室町ケミカル | 37億円 | 22.6倍 |
| 6 | 4582シンバイオ製薬 | 37億円 | — |
| 7 | 4586メドレックス | 36億円 | — |
| 8 | 4884クリングルファーマ | 31億円 | — |
| 9 | 4883モダリス | 29億円 | — |
| 10 | 130AVeritas In Silico | 28億円 | — |
| 11 | 4882ペルセウスプロテオミクス | 24億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 29件
売薬製造で創業し戦時解散に至る最初の27年
1917年1月、福岡県直方町で売薬の製造販売を目的に大洋製薬合資会社として創業した。1924年11月に福岡市東区馬出へ移転し、商号を天洋社に改称。1938年11月には福岡市南区塩原に本社・工場を新築移転した。しかし1944年6月、戦時企業整備により県内の製薬会社を1社にする制度の対象となり、会社を解散し一時廃業した。
戦後再建と社名変更の繰り返し
戦後、1947年7月に鉄ペプトン製薬有限会社として再設立。1948年1月には販売会社として株式会社天洋社を別途設立したが、1950年7月に両社を合併し天洋社薬品有限会社となった。1952年7月には社名を天洋社薬品工業株式会社と改称した。この間、経営形態を何度も変更しながら事業を継続した。
ムロマチグループ参入と大牟田への本社移転
1971年1月、ムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業)の資本参加により、室町ケミカルはムロマチグループの一員となった。1996年11月、福岡市都市計画による立退要求を受け、福岡県大牟田市に本社・工場を新設移転した。1998年8月、グループとの関係を明確にするため商号を室町ケミカル株式会社に変更した。1999年9月には医薬品第二工場を新設し、事業拡大を図った。
健康食品事業開始と表面処理事業への挑戦と撤退
2005年5月、健康食品の企画販売会社として天洋社薬品株式会社を設立。2006年6月には本社にクリーン工場を新設し、健康食品ゼリー事業を開始した。同年11月には自動車部品用プラスチックめっき工場を新設し表面処理事業に参入したが、2010年8月に同事業から撤退。2011年3月にはディーゼル排ガス処理用尿素水工場を新設し尿素水事業を開始したが、これも後日見直しの対象となった。
子会社化による原薬合成事業への本格参入
2011年10月、ムロマチテクノスからつくば工場を事業譲渡で取得。2012年12月には親会社が保有する自己株式を買い受け、資本関係を整理した。2014年10月、医薬品原薬合成事業への本格参入を目的に東進ケミカル株式会社の全株式を取得し100%子会社化した。その後も医薬品第三工場の新設(2011年2月)や開発センターの整備など、原薬合成能力の強化を進めた。
年表29件を開く
1910年代
- 1917年1月創業売薬の製造販売を目的として、福岡県直方町(現 直方市)に「大洋製薬合資会社」を設立する。
1920年代
- 1924年11月福岡県福岡市東区馬出に移転し、商号を「天洋社」に改称する。
1930年代
- 1938年11月福岡県福岡市南区塩原に本社・工場を新設し、移転する。
1940年代
- 1944年6月戦時企業整備(県内の製薬会社を1社にする制度)により会社を解散し、一時廃業する。
- 1947年7月創業戦後、「鉄ペプトン製薬有限会社」として再設立する。
- 1948年1月創業販売会社として、「株式会社天洋社」を再設立する。
1950年代
- 1950年7月M&A「株式会社天洋社」を「鉄ペプトン製薬有限会社」に合併し、社名を「天洋社薬品有限会社」とする。
- 1952年7月社名を「天洋社薬品工業株式会社」と改称する。
1970年代
- 1971年1月ムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業株式会社)の資本参加により、「ムロマチグループ」の一員となる。
1990年代
- 1996年11月福岡市都市計画により、本社・工場に立退要求があり、福岡県大牟田市に本社・工場を新設移転する。
- 1998年8月ムロマチグループとの関係を明確にするため、「室町ケミカル株式会社」に社名を変更する。
- 1999年9月医薬品事業拡大のため、本社に医薬品第二工場を新設する。
- 1999年10月化成品部門でISO9001の認証を取得する。
2000年代
- 2003年4月本社に流通倉庫を新設する。
- 2005年5月創業健康食品の企画販売会社として「天洋社薬品株式会社」を設立する。
- 2005年9月東京都中央区日本橋室町に室町ケミカル株式会社東京支店及び天洋社薬品株式会社東京営業所を開設する。
- 2006年6月本社に健康食品ゼリー製造用のクリーン工場を新設し、健康食品ゼリー事業を開始する。
- 2006年11月自動車部品用のプラスチックめっき工場を新設し、表面処理事業を開始する。
- 2009年7月本社に事務所棟を新設する。
2010年代
- 2010年3月機能性樹脂コンパウンド工場を新設する。
- 2010年8月表面処理事業より撤退する。
- 2010年12月創業中華人民共和国上海市に独自資本で「室町(上海)商貿有限公司」を設立する。
- 2011年2月医薬品原料増産のため、医薬品第三工場を新設する。
- 2011年3月ディーゼル排ガス処理用尿素水工場を新設し、尿素水事業を開始する。
- 2011年10月ムロマチテクノス株式会社よりつくば工場を事業譲渡で取得する。
- 2012年12月ムロマチテクノス株式会社所有の室町ケミカル株式会社株式6,300株を買受け、自己株式とする。
- 2013年10月本社近郊の土地を購入し、自動移動ラック導入の新勝立倉庫を新設する。
- 2013年10月東京支店を東京都千代田区神田駿河台へ移転する。
- 2014年10月M&A医薬品原薬合成事業への本格的な参入を目的として、東進ケミカル株式会社の全株式を取得し100%子会社化する。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/5期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年5月期まで7,200百万円以上
- 営業利益2028年5月期まで360百万円以上
- 営業利益率2028年5月期まで5%以上
- EBITDA2028年5月期まで650百万円以上
- ROE2028年5月期まで10%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
健康食品事業からの撤退
2026年5月を目途に健康食品事業から撤退し、医薬品と化学品の2事業に経営資源を集中する。
- 02
既存事業の伸長と新市場・新技術への挑戦
医薬品事業では多地域からの調達ネットワーク強化や開発案件の立ち上げ、化学品事業では液体処理技術を活かした製商品開発と海外市場開拓を進める。
- 03
製造体制・設備の拡充
売上増に対応した生産技術向上、工場スペースの有効活用、設備配置最適化、インフラ強化により効率的で安定した生産体制を構築する。
- 04
アライアンスの積極活用
海外イオン交換樹脂メーカー等との共同開発を推進し、社会課題解決に資する用途開発を加速する。
- 05
人的資本経営の導入と企業価値向上
コアバリューを設定し、採用・育成・評価・職場環境の仕組み改善を通じて従業員エンゲージメントを高め、企業価値の持続的成長につなげる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 6期分
グループ全体で199人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は543万円で、5期前と比べて+3.1%。平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は9.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年5月 | 527 | 37.7 | 7.8 | 195 | — |
| 2022年5月 | 508 | 38.5 | 8.3 | 197 | — |
| 2023年5月 | 513 | 38.8 | 8.5 | 205 | — |
| 2024年5月 | 506 | 39.6 | 9.0 | 205 | 195 |
| 2025年5月 | 527 | 39.8 | 9.5 | 203 | 197 |
| 2026年5月 | 543 | 40.2 | 9.9 | 199 | 352 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年5月期の売上高は78億円、営業利益は7億円。前期と比べると増収増益で、売上が+16.4%、利益が+75.0%。
会社が出している今期の予想2027年5月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 71億円 | 78億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 7億円 |
| 純利益 | 4億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥26 | ¥26 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は41億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+10.8%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 15 | 1 | 6.7 | 1 |
| 2023年4Q | 17 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 15 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 14 | 1 | 7.1 | 1 |
| 2024年3Q | 16 | 2 | 12.5 | 1 |
| 2024年4Q | 19 | 1 | 5.3 | 1 |
| 2025年2Q | 30 | 2 | 6.7 | 1 |
| 2025年4Q | 37 | 2 | 5.4 | 1 |
| 2026年2Q | 37 | 3 | 8.1 | 2 |
| 2026年4Q | 41 | 4 | 9.8 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 10期分
2017年5月期からの10期で、売上は44億円から78億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は9.0%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年5月 | 44 | — | 1 | — | 0 |
| 2018年5月 | 45 | — | 0 | — | −1 |
| 2019年5月 | 54 | — | 1 | — | 0 |
| 2020年5月 | 53 | — | 3 | — | 0 |
| 2021年5月 | 49 | — | 3 | — | 2 |
| 2022年5月 | 57 | — | 4 | — | 5 |
| 2023年5月 | 63 | — | 4 | — | 3 |
| 2024年5月 | 64 | 4 | 4 | 6.3 | 3 |
| 2025年5月 | 67 | 4 | 4 | 6.0 | 2 |
| 2026年5月 | 78 | 7 | 7 | 9.0 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年5月期
売上高78億円のうち、営業利益として残るのは7億円で9.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%54億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.5%16億円
- その他の費用持分法損益などの調整1.3%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.0%7億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 8期分
2026年5月期は営業CFが8億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは6億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は19億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年5月 | 3 | −3 | 0 | 0 | 6 |
| 2020年5月 | 1 | 1 | 0 | 2 | 9 |
| 2021年5月 | 5 | −1 | −3 | 4 | 10 |
| 2022年5月 | 5 | −2 | −5 | 3 | 9 |
| 2023年5月 | 3 | −2 | −2 | 1 | 9 |
| 2024年5月 | 6 | −2 | −2 | 4 | 11 |
| 2025年5月 | 2 | −4 | 1 | −2 | 10 |
| 2026年5月 | 8 | −2 | 3 | 6 | 19 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2026年5月期の総資産は64億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は40.6%(業種中央値69.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年5月 | 44 | 2 | 42 | 3.9 |
| 2018年5月 | 47 | 1 | 46 | 1.5 |
| 2019年5月 | 46 | 2 | 44 | 3.9 |
| 2021年5月 | 46 | 13 | 33 | 28.9 |
| 2022年5月 | 48 | 17 | 31 | 35.0 |
| 2023年5月 | 49 | 19 | 30 | 38.7 |
| 2024年5月 | 51 | 23 | 28 | 44.9 |
| 2025年5月 | 53 | 25 | 28 | 46.6 |
| 2026年5月 | 64 | 26 | 38 | 40.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で79社中14位あたり、逆に低いのは自己資本比率で79社中70位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥902で、1年前と比べて+24.2%。過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 22.6倍 |
| PER (会社予想) | 10.4倍 |
| 配当利回り | 2.88% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月中旬に900円台から下落し、8月上旬には876円まで値を下げましたが、その後は横ばいで推移しています。8月19日は894円と前日比1.54%下落しました。25日移動平均線(896.44円)とほぼ同水準で、75日線(928円)を3.7%下回っています。52週高値1,380円からは約35%低く、52週安値703円からは約27%高い位置です。出来高は低調で、方向感は乏しいです。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)。
PERは22.38倍で業界平均33.91倍を大きく下回り、PBRも平均4.08倍に対して低い水準(数値は不明だが)。予想PERは10.3倍とさらに割安感が強い。ROEは10.2%と良好で、配当利回りは2.91%と業界平均1.45%を上回る。配当性向41.4%で安定配当が見込める。業績は増収だが純利益は横ばいで、割安だが成長性には課題。総合的に割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 22.6倍 | 36.0倍 |
| PER (予想) | 10.4倍 | — |
| ROE | 6.5% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は2026年5月期に78億円へ増加見込みだが、純利益は2億円と横ばい。強気派は、CDMO需要の高まりと売上拡大によるスケールメリットを期待する。弱気派は、利益率の低さや競争激化による採算悪化を懸念。また、PBRが非開示で不透明感もある。
- 売上高の成長
2026年5月期売上高78億円は前期比16.4%増の見込み。
- CDMO市場の拡大
医薬品製造の外部委託需要は世界的に増加傾向。
- 配当利回り
予想配当利回り2.91%は一定の株主還元がある。
- 売上高64→67→78億円と2期連続増収通年影響中
売上高は64億円から78億円へ14億円増加し、約22%の成長率
- 2026年5月期の営業利益7億円、前期比75%増通年影響中
営業利益は4億円から7億円へ3億円増加し、営業利益率8.97%に改善
- 予想PER10.3倍と実績22.4倍から大幅に低下不定影響中
予想PER10.3倍は実績PER22.38倍の約46%の水準で、割安感が強い
- 配当利回り2.91%を確保、株主還元を継続継続影響弱
配当利回りは2.91%と小型株としては高く、純利益2億円で下支え
- 低い収益性
営業利益率が6%前後で、規模拡大が利益に直結しない。
- 純利益の伸び悩み
2026年5月期予想純利益2億円は前期と同額で、利益成長が見えない。
- 情報開示の乏しさ
PBRが非開示であり、投資判断に必要な情報が不足。
- 純利益2億円と前期から横ばい、成長鈍化通年影響中
純利益は3億→2億→2億円と伸びず、売上高拡大が利益に結びつかない
- 予想PER10.3倍は未達リスク、純利益8割増が必要決算発表後影響中
時価総額37億円÷予想PER10.3倍で予想純利益約3.6億円、実績2億円から約80%増必要
- 外国人保有1.09%と需給が細く売られやすい継続影響弱
外国人株主比率は1.09%と低く、海外投資家の売買が株価を左右しやすい
- 2025年5月期の営業利益は横ばいで改善一服通年影響弱
営業利益は4億円から4億円と横ばい、営業利益率も6.25%から5.97%へ低下
- 受注高
- CDMOの将来の売上を左右する主要な先行指標。
- 売上総利益率
- 製造受託の採算性の変化を把握するため。
- 研究開発費
- 将来の競争力の源泉であり、投資姿勢を見るため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり26円で、前期から+4.0%。いまの株価に対する利回りは2.88%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年5月 | 19 | — | 15.3 |
| 2023年5月 | 19 | 0.0 | 28.0 |
| 2024年5月 | 22 | 15.8 | 26.4 |
| 2025年5月 | 25 | 13.6 | 41.4 |
| 2026年5月 | 26 | 4.0 | 64.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥26
株主
有価証券報告書より
2026年5月期末の株主数は延べ3,510人。区分でいちばん多いのは個人・その他で81.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.6%を占め、残る89.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年5月% | 2022年5月% | 2023年5月% | 2024年5月% | 2025年5月% | 2026年5月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 88.3 | 94.1 | 85.9 | 85.4 | 85.4 | 81.7 |
| 事業法人 | 1.3 | 2.8 | 6.7 | 6.5 | 8.1 | 6.4 |
| 証券会社 | 8.8 | 2.6 | 2.7 | 3.3 | 1.7 | 6.2 |
| 金融機関 | 0.5 | — | 3.7 | 3.7 | 3.7 | 4.3 |
| 自己株式 | 10.5 | 8.9 | 4.0 | 2.9 | 2.2 | 1.7 |
| 外国法人 | 1.1 | 0.4 | 0.9 | 1.0 | 0.9 | 1.4 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 村山 哲朗 | 10.01 |
| 02 | 青木 淳一 | 8.69 |
| 03 | 室町ケミカルグループ従業員持株会 | 6.03 |
| 04 | 株式会社商工組合中央金庫 | 3.66 |
| 05 | 日邦産業株式会社 | 3.20 |
| 06 | 大和証券株式会社 | 3.07 |
| 07 | 外池 榮一郎 | 2.44 |
| 08 | 室町機械株式会社 | 1.97 |
| 09 | 大辻 正高 | 1.83 |
| 10 | 穗苅 久美 | 1.83 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-27村山 哲朗新規の大量保有報告10.01%-4.88pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 10期分
1株利益は10期で+173%、1株純資産は9期で+48%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年5月 | −56 | 434 | — | — | — |
| 2018年5月 | −220 | 179 | — | — | — |
| 2019年5月 | 14 | 91 | 16.9 | — | 1.1 |
| 2020年5月 | 16 | — | — | — | 3.5 |
| 2021年5月 | 65 | 364 | 22.8 | 19.1 | 23.0 |
| 2022年5月 | 124 | 450 | 30.3 | 6.8 | 15.3 |
| 2023年5月 | 68 | 487 | 14.3 | 11.1 | 28.0 |
| 2024年5月 | 83 | 571 | 15.8 | 8.1 | 26.4 |
| 2025年5月 | 60 | 612 | 10.2 | 14.5 | 41.4 |
| 2026年5月 | 41 | 640 | 6.5 | 25.2 | 64.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/5期の役員報酬は総額329百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 青木淳一 | 代表取締役社長 | 61 | 356,050 |
| 井内聡 | 取締役 | 52 | 58,450 |
| 井ノ口浩俊 | 取締役 | 63 | 45,600 |
| 坂谷孝 | 取締役 | 60 | 14,144 |
| 中村弘 | 取締役 | 55 | 46,450 |
| 松本隆司 | 取締役 | 59 | — |
| 境忠司 | 取締役 監査等委員 | 64 | 34,271 |
| 髙橋智 | 取締役 監査等委員 | 54 | 9,050 |
| 山本洋臣 | 取締役 監査等委員 | 57 | 4,350 |
| 野田芳 | 取締役 監査等委員 | 47 | 900 |
役員報酬の内訳2026/5期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 11 | 135 | 7 | 142 | 13 |
| 取締役(社内) | 7 | 110 | 6 | 116 | 17 |
| その他役員 | 4 | 25 | 1 | 26 | 7 |
| 社外取締役 | 5 | 21 | 1 | 22 | 4 |
| 監査等委員 | 3 | 16 | 1 | 17 | 6 |
| 取締役(社内) | 2 | 5 | 1 | 6 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/5期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,334字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,828字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,606字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,540字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第80期(2025/06/01-2026/05/31)2026-08-25
- 半期報告書半期報告書-第80期(2025/06/01-2026/05/31)2026-01-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第79期(2024/06/01-2025/05/31)2025-08-26
- 半期報告書半期報告書-第79期(2024/06/01-2025/05/31)2025-01-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第78期(2023/06/01-2024/05/31)2024-08-28
- 四半期報告書四半期報告書-第78期第3四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 四半期報告書四半期報告書-第78期第2四半期(2023/09/01-2023/11/30)2024-01-12
- 四半期報告書四半期報告書-第78期第1四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第77期(2022/06/01-2023/05/31)2023-08-25
- 四半期報告書四半期報告書-第77期第3四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-14
- 四半期報告書四半期報告書-第77期第2四半期(2022/09/01-2022/11/30)2023-01-13
- 四半期報告書四半期報告書-第77期第1四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-14
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年5月期 決算説明資料2026-07-14
- 中期経営計画中期経営計画の計画値更新および計画期間の延長に関するお知らせ2026-07-14
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