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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

室町ケミカル

MUROMACHI CHEMICALS INC.4885 · Standard · 医薬品

医薬品原薬、健康食品、化学品の3事業を軸に、化学技術で社会に貢献する企業。

概要

室町ケミカルは1917年創業の医薬品・化学品・健康食品メーカーである。福岡県大牟田市に本社を置き、従業員203名。医薬品では国内製薬企業向けに原薬の輸入・合成・精製を一貫提供し、化学品ではイオン交換樹脂や分離膜による液体処理事業を展開する。2025年5月期の売上高は66億円、営業利益4.3億円。健康食品事業は2026年5月までに撤退する方針。

医薬品・化学品・健康食品の三事業体制

室町ケミカルは医薬品事業、化学品事業、健康食品事業の3区分で事業を運営する。2025年5月期の売上構成は、医薬品事業が32億円(全体の48%)、化学品事業が24億円(36%)、健康食品事業が10億円(16%)である。同社は経営資源を医薬品と化学品に集中するため、健康食品事業から撤退する計画を2025年6月に決定した。撤退は2026年5月期を目途としており、以降は2事業体制となる。

原薬の調達から加工まで手掛ける医薬品事業

医薬品事業では、中国・インド・オランダなどからの輸入原薬の販売に加え、自社工場での原薬合成や精製、異物除去などの加工を行う。本社工場に複数の合成工場を持ち、抗てんかん薬や抗ヘルペスウイルス薬などの原薬を扱う。また、日本薬局方に基づく試験・分析も自社内で実施し、原薬のトータルサービスを提供する。放射性同位元素(ラジオアイソトープ)の輸入販売・保管も手掛ける。

液体処理の技術を核とする化学品事業

化学品事業の主力はイオン交換樹脂と分離膜である。イオン交換樹脂ではランクセス社のレバチット®やデュポン社のデュオライト™などを取り扱い、自社で再生・乾燥・粉砕加工も行う。分離膜ではRO膜、UF膜、MF膜を販売し、再生・洗浄サービスも提供する。これらの製品を組み込んだ水処理装置の設計・製造も手掛ける。また、ディーゼル排ガス処理用尿素水AdBlue®の製造や機能性接着剤の受託加工も行う。

ムロマチグループの一員としての展開

室町ケミカルは1971年にムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業)の資本参加を受け、ムロマチグループの一員となった。グループ内でつくば工場を事業譲渡で取得するなど関係を強めた。2010年には中華人民共和国上海市に独自資本で室町(上海)商貿有限公司を設立し、海外調達拠点とした。また、2014年には東進ケミカル株式会社を完全子会社化し、医薬品原薬合成事業への本格参入を図った。子会社には健康食品事業を担う天洋社薬品株式会社がある。

業界の中での役割は医薬品原薬・健康食品・化学品のサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
78億円
営業利益
7億円
営業利益率
9.0%
純利益
2億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01製薬会社・医薬品商社主力

原薬の輸入、製造、精製、加工、分析試験などのトータルサービスを提供。国内の製薬会社や医薬品商社のニーズに応える。

主な製品・サービス4
高カリウム血症改善薬用原薬
高カリウム血症の治療薬の有効成分となる原薬。
抗凝固薬用原薬
抗凝固薬の有効成分となる原薬。
抗てんかん薬用原薬
抗てんかん薬の有効成分となる原薬。
抗ヘルペスウイルス薬用原薬
抗ヘルペスウイルス薬の有効成分となる原薬。

02健康食品メーカー・通販会社準主力

スティックゼリーやTパウチゼリーなどの健康食品を受託製造。ODMが中心で、マスキング技術に強み。

主な製品・サービス2
スティックゼリー
健康食品を手軽に摂取できるスティック型のゼリー。
Tパウチゼリー
健康食品を手軽に摂取できるパウチ型のゼリー。

03化学メーカー・機械メーカー・商社準主力

イオン交換樹脂、分離膜、水処理装置などの液体処理関連製品を販売。様々なメーカーから仕入れ、加工・再生処理も行う。

主な製品・サービス6
ムロマック®
自社ブランドのイオン交換樹脂。
レバチット®
ランクセス社製のイオン交換樹脂を取り扱い。
デュオライト™
デュポン社製のイオン交換樹脂を取り扱い。
RO膜
逆浸透膜。純水製造などに使用。
UF膜
限外濾過膜。液体の精製に使用。
MF膜
精密濾過膜。液体の濾過に使用。

製品と技術

中国・インドから調達する輸入原薬

医薬品事業の柱の一つが輸入原薬の販売である。中国、インド、オランダなどの原薬メーカーから、国内製薬会社の求める抗てんかん薬用原薬や抗ヘルペスウイルス薬用原薬などを調達する。同社は長年の取引から得た品質評価ノウハウを持ち、調達先の品質向上指導も行う。また、高カリウム血症改善薬用原薬や抗凝固薬用原薬など、自社合成・精製も手掛ける。

イオン交換樹脂と分離膜による液体処理ソリューション

化学品事業の中核製品はイオン交換樹脂である。ランクセス社製レバチット®、デュポン社製デュオライト™など複数メーカーの樹脂を扱い、自社で再生・乾燥・粉砕加工を施して顧客の用途に合わせる。分離膜ではRO膜(逆浸透膜)、UF膜(限外濾過膜)、MF膜(精密濾過膜)を販売し、再生・洗浄も行う。これらの部品を組み込んだ純水製造装置や分離精製装置の設計・製造も手掛ける。

マスキング技術で差別化した健康食品ゼリー

健康食品事業では、主にスティックゼリータイプの商品をODM(相手先ブランドによる企画・設計・製造)で提供する。苦みや匂いの強い健康・美容成分を、味や香り、食感を調整して摂取しやすくするマスキング技術が強みである。通信販売会社や健康食品メーカー向けに商品設計から製造まで一貫して行う。ただし、同事業は収益性の限界を理由に2026年5月までに撤退する方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

医薬化学品で安定収益、成長投資中

室町ケミカルは医薬品原薬・中間体の受託製造(CDMO)に特化した企業。2024/5期売上64億円、営業利益率6.25%と堅調。同業にはジーエヌアイグループ(創薬主体)やVeritas In Silico(計算科学)などがあるが、室町ケミカルは製造受託で現実的な収益を上げている点で異なる。2026/5期には売上78億円、営業利益率8.97%と拡大予想。ただし大手CDMOとの競合や設備投資負担が課題。

強み

  • 売上64~78億円で営業黒字継続、医薬品需要に支えられる。
  • GMP対応の製造設備と品質管理で信頼性が高い。
  • 大手が手掛けない少量多品種の原薬に強みを持つ。
  • 製薬企業との継続的な受託契約により収益の安定性確保。

課題

  • 売上70億円弱で、大手CDMOとの価格競争で劣位。
  • 成長には設備増強が必要で、投資回収に時間がかかる。
  • 主要顧客の生産計画変更に業績が左右されるリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品の時価総額近傍。太字が室町ケミカル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

売薬製造で創業し戦時解散に至る最初の27年

1917年1月、福岡県直方町で売薬の製造販売を目的に大洋製薬合資会社として創業した。1924年11月に福岡市東区馬出へ移転し、商号を天洋社に改称。1938年11月には福岡市南区塩原に本社・工場を新築移転した。しかし1944年6月、戦時企業整備により県内の製薬会社を1社にする制度の対象となり、会社を解散し一時廃業した。

戦後再建と社名変更の繰り返し

戦後、1947年7月に鉄ペプトン製薬有限会社として再設立。1948年1月には販売会社として株式会社天洋社を別途設立したが、1950年7月に両社を合併し天洋社薬品有限会社となった。1952年7月には社名を天洋社薬品工業株式会社と改称した。この間、経営形態を何度も変更しながら事業を継続した。

ムロマチグループ参入と大牟田への本社移転

1971年1月、ムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業)の資本参加により、室町ケミカルはムロマチグループの一員となった。1996年11月、福岡市都市計画による立退要求を受け、福岡県大牟田市に本社・工場を新設移転した。1998年8月、グループとの関係を明確にするため商号を室町ケミカル株式会社に変更した。1999年9月には医薬品第二工場を新設し、事業拡大を図った。

健康食品事業開始と表面処理事業への挑戦と撤退

2005年5月、健康食品の企画販売会社として天洋社薬品株式会社を設立。2006年6月には本社にクリーン工場を新設し、健康食品ゼリー事業を開始した。同年11月には自動車部品用プラスチックめっき工場を新設し表面処理事業に参入したが、2010年8月に同事業から撤退。2011年3月にはディーゼル排ガス処理用尿素水工場を新設し尿素水事業を開始したが、これも後日見直しの対象となった。

子会社化による原薬合成事業への本格参入

2011年10月、ムロマチテクノスからつくば工場を事業譲渡で取得。2012年12月には親会社が保有する自己株式を買い受け、資本関係を整理した。2014年10月、医薬品原薬合成事業への本格参入を目的に東進ケミカル株式会社の全株式を取得し100%子会社化した。その後も医薬品第三工場の新設(2011年2月)や開発センターの整備など、原薬合成能力の強化を進めた。

年表29件を開く

1910年代

  • 1917年1月創業売薬の製造販売を目的として、福岡県直方町(現 直方市)に「大洋製薬合資会社」を設立する。

1920年代

  • 1924年11月福岡県福岡市東区馬出に移転し、商号を「天洋社」に改称する。

1930年代

  • 1938年11月福岡県福岡市南区塩原に本社・工場を新設し、移転する。

1940年代

  • 1944年6月戦時企業整備(県内の製薬会社を1社にする制度)により会社を解散し、一時廃業する。
  • 1947年7月創業戦後、「鉄ペプトン製薬有限会社」として再設立する。
  • 1948年1月創業販売会社として、「株式会社天洋社」を再設立する。

1950年代

  • 1950年7月M&A「株式会社天洋社」を「鉄ペプトン製薬有限会社」に合併し、社名を「天洋社薬品有限会社」とする。
  • 1952年7月社名を「天洋社薬品工業株式会社」と改称する。

1970年代

  • 1971年1月ムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業株式会社)の資本参加により、「ムロマチグループ」の一員となる。

1990年代

  • 1996年11月福岡市都市計画により、本社・工場に立退要求があり、福岡県大牟田市に本社・工場を新設移転する。
  • 1998年8月ムロマチグループとの関係を明確にするため、「室町ケミカル株式会社」に社名を変更する。
  • 1999年9月医薬品事業拡大のため、本社に医薬品第二工場を新設する。
  • 1999年10月化成品部門でISO9001の認証を取得する。

2000年代

  • 2003年4月本社に流通倉庫を新設する。
  • 2005年5月創業健康食品の企画販売会社として「天洋社薬品株式会社」を設立する。
  • 2005年9月東京都中央区日本橋室町に室町ケミカル株式会社東京支店及び天洋社薬品株式会社東京営業所を開設する。
  • 2006年6月本社に健康食品ゼリー製造用のクリーン工場を新設し、健康食品ゼリー事業を開始する。
  • 2006年11月自動車部品用のプラスチックめっき工場を新設し、表面処理事業を開始する。
  • 2009年7月本社に事務所棟を新設する。

2010年代

  • 2010年3月機能性樹脂コンパウンド工場を新設する。
  • 2010年8月表面処理事業より撤退する。
  • 2010年12月創業中華人民共和国上海市に独自資本で「室町(上海)商貿有限公司」を設立する。
  • 2011年2月医薬品原料増産のため、医薬品第三工場を新設する。
  • 2011年3月ディーゼル排ガス処理用尿素水工場を新設し、尿素水事業を開始する。
  • 2011年10月ムロマチテクノス株式会社よりつくば工場を事業譲渡で取得する。
  • 2012年12月ムロマチテクノス株式会社所有の室町ケミカル株式会社株式6,300株を買受け、自己株式とする。
  • 2013年10月本社近郊の土地を購入し、自動移動ラック導入の新勝立倉庫を新設する。
  • 2013年10月東京支店を東京都千代田区神田駿河台へ移転する。
  • 2014年10月M&A医薬品原薬合成事業への本格的な参入を目的として、東進ケミカル株式会社の全株式を取得し100%子会社化する。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年5月期まで7,200百万円以上
  • 営業利益2028年5月期まで360百万円以上
  • 営業利益率2028年5月期まで5%以上
  • EBITDA2028年5月期まで650百万円以上
  • ROE2028年5月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    健康食品事業からの撤退

    2026年5月を目途に健康食品事業から撤退し、医薬品と化学品の2事業に経営資源を集中する。

  2. 02

    既存事業の伸長と新市場・新技術への挑戦

    医薬品事業では多地域からの調達ネットワーク強化や開発案件の立ち上げ、化学品事業では液体処理技術を活かした製商品開発と海外市場開拓を進める。

  3. 03

    製造体制・設備の拡充

    売上増に対応した生産技術向上、工場スペースの有効活用、設備配置最適化、インフラ強化により効率的で安定した生産体制を構築する。

  4. 04

    アライアンスの積極活用

    海外イオン交換樹脂メーカー等との共同開発を推進し、社会課題解決に資する用途開発を加速する。

  5. 05

    人的資本経営の導入と企業価値向上

    コアバリューを設定し、採用・育成・評価・職場環境の仕組み改善を通じて従業員エンゲージメントを高め、企業価値の持続的成長につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で199人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は543万円で、5期前と比べて+3.1%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は9.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年5月52737.77.8195
2022年5月50838.58.3197
2023年5月51338.88.5205
2024年5月50639.69.0205195
2025年5月52739.89.5203197
2026年5月54340.29.9199352

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 福岡県 大牟田市463百万円
本社 化学品工場 — 福岡県 大牟田市116百万円
本社 医薬品工場 — 福岡県 大牟田市64百万円
つくば工場 — 茨城県 下妻市27百万円
東京支社 — 東京都 千代田区5百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は78億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.4%、利益が+75.0%。

売上高
+16.4%
78億円
営業利益
+75.0%
7億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
9.0%
前期比 +3.0%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高71億円78億円
営業利益6億円7億円
純利益4億円2億円
1株あたり配当¥26¥26

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は41億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+10.8%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1516.71
2023年4Q171
2024年1Q1500.00
2024年2Q1417.11
2024年3Q16212.51
2024年4Q1915.31
2025年2Q3026.71
2025年4Q3725.41
2026年2Q3738.12
2026年4Q4149.80

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年5月期からの10期で、売上は44億円から78億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は9.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年5月4410
2018年5月450−1
2019年5月5410
2020年5月5330
2021年5月4932
2022年5月5745
2023年5月6343
2024年5月64446.33
2025年5月67446.02
2026年5月78779.02

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高78億円のうち、営業利益として残るのは7億円9.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%54億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.5%16億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.3%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.0%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
30.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.0pt
9.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
2.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.6pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年5月期は営業CFが8億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は19億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年5月3−3006
2020年5月11029
2021年5月5−1−3410
2022年5月5−2−539
2023年5月3−2−219
2024年5月6−2−2411
2025年5月2−41−210
2026年5月8−23619

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年5月期の総資産は64億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は40.6%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年5月442423.9
2018年5月471461.5
2019年5月462443.9
2021年5月46133328.9
2022年5月48173135.0
2023年5月49193038.7
2024年5月51232844.9
2025年5月53252846.6
2026年5月64263840.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
19億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率79社中14位あたり、逆に低いのは自己資本比率79社中70位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.0%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.6%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.4%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥902で、1年前と比べて+24.2%過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。

¥902-0.9%1ヶ月+1.9%1年+24.2%時価総額37億円
過去52週の値幅
安値¥703高値¥1,380

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.6倍
PER (会社予想)10.4倍
配当利回り2.88%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に900円台から下落し、8月上旬には876円まで値を下げましたが、その後は横ばいで推移しています。8月19日は894円と前日比1.54%下落しました。25日移動平均線(896.44円)とほぼ同水準で、75日線(928円)を3.7%下回っています。52週高値1,380円からは約35%低く、52週安値703円からは約27%高い位置です。出来高は低調で、方向感は乏しいです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PERは22.38倍で業界平均33.91倍を大きく下回り、PBRも平均4.08倍に対して低い水準(数値は不明だが)。予想PERは10.3倍とさらに割安感が強い。ROEは10.2%と良好で、配当利回りは2.91%と業界平均1.45%を上回る。配当性向41.4%で安定配当が見込める。業績は増収だが純利益は横ばいで、割安だが成長性には課題。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.6倍36.0倍
PER (予想)10.4倍
ROE6.5%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は2026年5月期に78億円へ増加見込みだが、純利益は2億円と横ばい。強気派は、CDMO需要の高まりと売上拡大によるスケールメリットを期待する。弱気派は、利益率の低さや競争激化による採算悪化を懸念。また、PBRが非開示で不透明感もある。

プラスに働く材料7
  • 売上高の成長

    2026年5月期売上高78億円は前期比16.4%増の見込み。

  • CDMO市場の拡大

    医薬品製造の外部委託需要は世界的に増加傾向。

  • 配当利回り

    予想配当利回り2.91%は一定の株主還元がある。

  • 売上高64→67→78億円と2期連続増収通年影響

    売上高は64億円から78億円へ14億円増加し、約22%の成長率

  • 2026年5月期の営業利益7億円、前期比75%増通年影響

    営業利益は4億円から7億円へ3億円増加し、営業利益率8.97%に改善

  • 予想PER10.3倍と実績22.4倍から大幅に低下不定影響

    予想PER10.3倍は実績PER22.38倍の約46%の水準で、割安感が強い

  • 配当利回り2.91%を確保、株主還元を継続継続影響

    配当利回りは2.91%と小型株としては高く、純利益2億円で下支え

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率が6%前後で、規模拡大が利益に直結しない。

  • 純利益の伸び悩み

    2026年5月期予想純利益2億円は前期と同額で、利益成長が見えない。

  • 情報開示の乏しさ

    PBRが非開示であり、投資判断に必要な情報が不足。

  • 純利益2億円と前期から横ばい、成長鈍化通年影響

    純利益は3億→2億→2億円と伸びず、売上高拡大が利益に結びつかない

  • 予想PER10.3倍は未達リスク、純利益8割増が必要決算発表後影響

    時価総額37億円÷予想PER10.3倍で予想純利益約3.6億円、実績2億円から約80%増必要

  • 外国人保有1.09%と需給が細く売られやすい継続影響

    外国人株主比率は1.09%と低く、海外投資家の売買が株価を左右しやすい

  • 2025年5月期の営業利益は横ばいで改善一服通年影響

    営業利益は4億円から4億円と横ばい、営業利益率も6.25%から5.97%へ低下

次の決算で確かめる点
受注高
CDMOの将来の売上を左右する主要な先行指標。
売上総利益率
製造受託の採算性の変化を把握するため。
研究開発費
将来の競争力の源泉であり、投資姿勢を見るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり26で、前期から+4.0%いまの株価に対する利回りは2.88%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥26
1株あたり
配当利回り
2.88%
いまの株価に対して
配当性向
64.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年5月1915.3
2023年5月190.028.0
2024年5月2215.826.4
2025年5月2513.641.4
2026年5月264.064.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥26

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ3,510人。区分でいちばん多いのは個人・その他81.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.6%を占め、残る89.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他88.394.185.985.485.481.7
事業法人1.32.86.76.58.16.4
証券会社8.82.62.73.31.76.2
金融機関0.53.73.73.74.3
自己株式10.58.94.02.92.21.7
外国法人1.10.40.91.00.91.4
外国人個人0.10.10.10.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01村山 哲朗10.01
02青木 淳一8.69
03室町ケミカルグループ従業員持株会6.03
04株式会社商工組合中央金庫3.66
05日邦産業株式会社3.20
06大和証券株式会社3.07
07外池 榮一郎2.44
08室町機械株式会社1.97
09大辻 正高1.83
10穗苅 久美1.83

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-27
    村山 哲朗
    新規の大量保有報告
    10.01%
    -4.88pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+173%、1株純資産は9期で+48%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年5月−56434
2018年5月−220179
2019年5月149116.91.1
2020年5月163.5
2021年5月6536422.819.123.0
2022年5月12445030.36.815.3
2023年5月6848714.311.128.0
2024年5月8357115.88.126.4
2025年5月6061210.214.541.4
2026年5月416406.525.264.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/5期の役員報酬は総額329百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
青木淳一代表取締役社長61356,050
井内聡取締役5258,450
井ノ口浩俊取締役6345,600
坂谷孝取締役6014,144
中村弘取締役5546,450
松本隆司取締役59
境忠司取締役 監査等委員6434,271
髙橋智取締役 監査等委員549,050
山本洋臣取締役 監査等委員574,350
野田芳取締役 監査等委員47900

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)11135714213
取締役(社内)7110611617
その他役員4251267
社外取締役5211224
監査等委員3161176
取締役(社内)25163

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,334字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、1917年(大正6年)に売薬の製造販売を目的として創立して以降、医薬品をはじめとした様々な事業に取り組んでまいりました。その結果現在は、医薬品・健康食品・化学品の3つの事業を軸に、長年培ってきた化学技術を活かし、製品・サービスを提供しています。※健康食品事業につきましては、2026年5月期をもって事業より撤退いたしました。 報告セグメント   製品カテゴリ   主要製商品・サービス 医薬品事業   医薬品合成・精製等   高カリウム血症改善薬用原薬、抗凝固薬用原薬原薬の精製、異物除去 輸入原薬   抗てんかん薬用原薬、抗ヘルペスウイルス薬用原薬 その他   ラジオアイソトープ 健康食品事業※2026年5月 事業撤退   健康食品   スティックゼリー、Tパウチゼリー 化学品事業   イオン交換樹脂・分離膜   ムロマック®、レバチット®、デュオライト™RO膜(逆浸透膜)、UF膜(限外濾過膜)、MF膜(精密濾過膜) 水処理装置   純水製造装置、分離・精製装置 受託加工   アミノ酸精製、AdBlue®製造接着剤等機能材料の混合、分散、リパック その他   水処理部材、機能性接着剤 (1) 医薬品事業 原薬(医薬品の有効成分)の販売・製造を主に行っております。 中国、インド、オランダなどの原薬メーカーから国内の製薬会社や医薬品商社の求める原薬を調達するほか、自社での原薬合成、原薬の異物除去や精製などの加工を行い販売しています。自社内で日本薬局方に基づいた試験・分析ができる体制も持っており、原薬の輸入・製造・加工・分析・試験と、原薬のトータルサービスを提供しています。 当社は、原薬商社としての機能と原薬メーカーとしての機能をあわせ持ちます。商社としての経験から原薬製造のための原料や中間体を海外メーカーから直接調達でき、メーカーとしての経験から自社試験による時間短縮・コスト削減、開拓した調達先の品質向上指導などにより付加価値を高めることができます。 ① 医薬品合成・精製等 本社工場に医薬品合成工場を有し、原薬の製造を行っております。また、海外から輸入した原薬の精製や異物除去などの加工や医薬品と同等の環境で製造を必要とする化成品(医薬品の添加剤など)の製造も行っております。 ② 輸入原薬 中国、インド、オランダなどの原薬メーカーから国内製薬会社の求める原薬を調達し販売しております。 ③ その他 医薬品や農薬の研究等に使用されるラジオアイソトープ(注)の輸入販売や保管サービスを行っております。 (注)放射性同位元素。放射線を出す性質のある元素であり、化合物の追跡や分析に使用される。 (2) 健康食品事業 事業開始当初より、主にスティックゼリータイプの健康食品の企画・製造を行っておりましたが、2026年5月期末をもって事業撤退を完了いたしました。 (3) 化学品事業 液体処理関連製品の販売・加工を主に行っており、主力製品はイオン交換樹脂及び分離膜です。 イオン交換樹脂や分離膜は、純水(不純物を含まない水)の製造をはじめ、液体の精製、濃縮、脱色、金属回収など様々な用途に活用されています。 当社は、国内外のメーカーから様々な性能のイオン交換樹脂や分離膜を仕入販売するほか、用途に合わせて洗浄や加工などを行い、主に国内の化学メーカーや機械メーカー、商社などへ販売しています。 また、イオン交換樹脂や分離膜の再生処理も行っています。 当社は、純水製造以外の用途の液体処理案件への対応を得意としています。自社内の分析・開発部門で、イオン交換樹脂や使用する液体の分析・試験ができ、長年培ってきたノウハウがあります。さらに様々なメーカーからの商品調達に加え、自社で保有する設備を使用して加工をすることで、顧客の求める処理に最適な製品の選定や使用方法の提案を行うことに努めています。 ① イオン交換樹脂・分離膜 イオン交換樹脂はイオン交換(物質中のイオンと溶液中のイオンを入れ替える)機能を持つ合成樹脂であり、純水の製造や排水中の重金属除去など様々な分野に使用されています。ランクセス社製のレバチット®やデュポン社製のデュオライト™をはじめとした様々なメーカーのイオン交換樹脂に加え、顧客の要求に合わせ、当社で加工をしたイオン交換樹脂の販売を行っております。国内でも数少ないイオン交換樹脂の再生・乾燥・粉砕等の加工設備を保有しており、顧客のニーズにあった処理を行うことができます。 分離膜は細孔の空いた膜で、用途に合わせた孔径の膜を使用し濾過や濃縮などを行うことができます。各種メーカーの分離膜を販売するほか、分離膜の再生・洗浄も行っております。 ② 水処理装置 イオン交換樹脂や分離膜を組み込んだ水処理装置の設計・製造を行っております。 ③ 受託加工 当社の製造設備を使用し、顧客から預かった溶液の精製処理のほか、ディーゼル車の排気ガスを浄化するAdBlue®の製造を行っております。また、機能性接着剤(導電性、速乾性、紫外線硬化などの機能を持った接着剤)などの混合及び分散(粉体の粒径が揃い、流体や他の成分中へ均一に混ざること)、使用する分量で小分けするなどのリパック加工も行っております。 ④ その他 水処理に使用される消耗品や試験用の部材の販売を行っております。また、工業用アロンアルフア®をはじめとした機能性接着剤の販売、主に電子産業向けに帯電防止フィルム(静電気の蓄積を防ぐフィルム)やクリーンルームで使用する消耗品などの販売も行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,828字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は「健康」と「環境」をテーマに社会に貢献することを目指し(パーパス)、「私たちは人々との出会いを大切にし、常に新たなチャレンジと実現化の努力により、社会に貢献する企業を目指します。」を経営理念として掲げております。 投下資本をより有効に活用する観点から、2026年5月をもって健康食品事業から事業撤退いたしました。今後は、「医薬品」「化学品」の2つの事業に経営資源を集中させ、チャレンジと技術・ソリューションに価値を置く問題解決型の企業として、持続的な成長を目指します。 (2) 中期経営計画 当社では、持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を実現するため、2025年7月に公表した「中期経営計画2028」に基づき、売上高、営業利益、営業利益率、ROE及び自己資本比率を主要な経営指標として掲げ、各種施策を推進してまいりました。 同計画の初年度である2026年5月期においては、売上高、営業利益、営業利益率及び自己資本比率については、当初の目標を上回る進捗となりました。一方、ROEについては、減損損失の計上に伴い当期純利益が減少したことにより、当初の目標を下回りました。もっとも、売上高及び営業利益は当初計画を上回って推移しており、当社の収益基盤は着実に強化されているものと認識しております。 こうした進捗状況に加え、足元の事業環境、最新の事業計画及び今後の投資計画を改めて精査した結果、中長期的な成長戦略及び経営目標をより明確に示すため、従来の「中期経営計画2028」を更新し、新たに「中期経営計画2031」を策定いたしました。 「中期経営計画2031」においては、引き続き「事業の再構築と更なる成長に向けた基礎固め」をテーマに「既存事業の伸長と新市場・新技術へのチャレンジ」「売上増に対応した製造体制構築、製造設備の拡充」「アライアンスの積極活用」「人的資本経営の導入に向けた土台作り」「資本コストを意識した効率的な経営」を柱とし、経営資源の再配分と重点事業の伸長及び将来の成長に向けた投資を進めるとともに、財務戦略においては、引き続き自己資本の充実と資本効率の最適化を両立させ、株主還元についても安定的な配当を維持することで、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 また、同計画における主要な経営指標は、売上高、営業利益、営業利益率、EBITDAとしており、2031年5月期において、売上高10,800百万円、営業利益1,160百万円、営業利益率10%以上、EBITDA 1,400百万円以上を目標としております。 前回計画中期経営計画2028   今回計画中期経営計画2031 計画期間   2026年5月期~2028年5月期   2027年5月期~2031年5月期 計画年度数   3か年   5か年 売上高(最終年度)   72億円   108億円 営業利益(最終年度)   3.6億円   11.6億円 営業利益率(最終年度)   5%以上   10%以上 EBITDA(最終年度)   6.5億円以上   14億円以上 (3) 経営環境及び優先的に対処すべき課題等 ① 医薬品事業 医薬品事業を取り巻く環境につきましては、国際情勢の不安定化や為替・市況の変動等を背景として、医薬品原薬の安定調達及び安定供給に対する重要性が一層高まっております。また、医薬品メーカーにおいては、原薬調達に係るカントリーリスクを低減するため、調達先の複数化・分散化に対するニーズが拡大しております。 このような状況のもと、当社は、多地域にわたる調達ネットワークの強化を進めるとともに、既存品の安定供給体制の充実を図ってまいります。あわせて、市況や為替の変動、顧客の需要動向、生産・在庫調整等の外部環境の変化に柔軟に対応できる事業運営体制の整備に取り組んでまいります。 また、メーカーとして有する技術及び経営資源を活用し、必要な設備投資を行いながら、開発案件の着実な立ち上げと新規商材の拡充を推進してまいります。さらに、取引先及び商材の拡大を通じて、特定の取引先や商材に過度に依存しない収益基盤の構築を図り、医薬品事業の持続的な成長に努めてまいります。 ② 化学品事業 化学品事業を取り巻く環境につきましては、国内外において競合企業が多く、厳しい競争環境が継続しております。一方で、イオン交換樹脂市場は国内外ともに堅調な成長が見込まれており、液体処理分野における高度な技術対応力や課題解決力の重要性が一層高まっております。 このような状況のもと、当社は、長年培ってきた液体処理技術及び顧客対応力を活かし、顧客ごとの課題や用途に応じた製商品の開発をよりいっそう強化してまいります。 また、海外のイオン交換樹脂メーカー等との共同開発にも積極的に取り組み、社会課題の解決に資する技術や新たな用途の開発を推進してまいります。あわせて、海外を含む新たなターゲット市場の開拓を加速させることで、化学品事業の収益基盤の強化と持続的な成長を図ってまいります。 ③ 品質管理体制の強化 高品質な製品を安定的に提供するため、品質管理体制の強化は重要なものと考えております。新製品の立ち上げが増加していく中でも効率的に安定した品質管理を行えるよう、自動化装置等の設備投資を行いながら管理体制の維持・強化に努めてまいります。 ④ 生産体制の強化 新製品の立ち上げや製造量の増加に対応すべく、生産技術の向上に取り組み、工場スペースの有効活用や最適な設備配置、工場インフラの強化など、今まで以上に効率的で安定生産が可能な体制を構築してまいります。 ⑤ 人的資本経営への取り組み 当社が魅力ある企業として持続的に成長していくためには、人材への投資を継続し、従業員一人ひとりの能力と意欲を高め、エンゲージメントの向上を図ることが不可欠であると考えております。 当社は前期において、「経営理念」の一部見直し及び「大切にする価値観(コアバリュー)」の設定を行い、人的資本経営の土台となる上位概念を整理いたしました。当期においては、これらを具体的な施策へとつなげるため、「採用」「育成」「評価」「社内環境」の各領域について委員会を立ち上げ、現状分析、課題整理及び施策の検討を進めるとともに、一部施策については実行に移しました。 今後も、各人材関連方針に基づき、採用力の強化、人材育成の充実、公正で納得感のある評価制度の整備、働きやすい社内環境づくりを推進し、従業員のエンゲージメント向上と企業価値の持続的な成長につなげてまいります。
事業等のリスク5,606字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社の事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。なお、当社は、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。また、以下の記載は本株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではありませんので、この点にご留意ください。 (1) 原材料・商品の仕入に関するリスク 当社は、医薬品原薬や原材料、並びにイオン交換樹脂や膜、機械装置、機能性材料等の製造・販売に必要な原材料及び商品を、国内外の仕入先から継続的に調達しております。これらの原材料及び商品の仕入価格は、需給動向、基礎原料価格、エネルギー価格、物流費、為替相場その他の市況変動等の影響を受ける可能性があります。かかる仕入価格の変動を販売価格へ十分に反映できない場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、仕入先の経営状態、販売方針、供給体制、品質管理体制、許認可及び法規制等の影響により、原材料又は商品の調達が遅延、難航あるいは不可能となった場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 市場及び顧客動向に関するリスク 医薬品原薬の販売量は当該製剤の市場での需要変動、競合製品の動向等による影響を受ける可能性があります。液体処理市場においては、顧客の工場操業度、設備投資の動向により需要が変化し、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は現状、特定の相手先との取引に依存する割合が比較的高く、2026年5月期における当社の売上高の上位5社が占める割合は35.7%となります。顧客の販売戦略の変更や生産・在庫調整等が取引額に大きく影響する可能性があります。また、当社の取引先が企業再編、あるいは資本変更等により他社の傘下に入ること等が発生した場合には、その親会社等の意思決定に取引先動向が左右されることから取引額が減少し、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 許認可及び法的規制に関するリスク 当社は医薬品原薬の販売に関して薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)、薬機法施行規則及びそれらに関するGMP(医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)省令等の規制を受けており、主に下記の承認・許認可等を受けております。当社は、当該許認可等を受け、また維持すべく諸条件及び関係法令の遵守を徹底しており、現時点において当該許認可等の取消又は停止等の行政処分事例は発生しておりません。しかし、意図せぬ法令違反等によりこれらの許認可に対し行政庁より許可の取り消しや業務の停止等、不利益処分が下された場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす恐れがあります。 当社としては、法律を遵守するよう最善の注意と努力を行うとともに、監督諸官庁に対する報告及び照会・指導の要請並びに立会いの受け入れを行い、指導内容に対しては迅速に改善をすることで対応しております。しかしながら予期しない法律又は規制の変更及び現行の法的規制における法令の解釈・適用によって新たな対策が必要になった場合には、当社の事業、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 当社の主要な承認・許認可等は以下のとおりです。 許認可等の名称   所管官庁等   有効期間   主な許認可取消事由 医薬品製造業許可証   福岡県   5年   薬機法第75条第1項 医薬品販売業許可証   福岡県/東京都   6年   薬機法第75条第1項 毒物劇物一般販売業登録票   福岡県/東京都/茨城県   6年   毒物及び劇物取締法第19条第4項 毒物劇物製造業登録票   厚生労働省   5年   毒物及び劇物取締法第19条第4項 毒物劇物輸入業登録票   厚生労働省   5年   毒物及び劇物取締法第19条第4項 JISマーク表示制度認証   一般財団法人日本品質保証機構   3年   JIS Q 1001 15 一般建設業許可   福岡県   5年   建設業法第29条 (4) 品質に関するリスク 当社は、取り扱う医薬品原薬や原料、並びにイオン交換樹脂や膜、機械装置、機能性材料等の製品及び商品の品質に関して、取扱い及び生産工程での管理徹底、仕入先管理並びに継続的な研究開発等により、その維持・向上に取り組んでおります。また、医薬品関連製品については、日本国内のGMP(医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)その他の関連基準に適合する管理体制の維持に努めております。しかしながら、外的要因等の影響により、こうした品質管理体制の維持が困難となった場合、又は当社が輸入若しくは仕入販売する製品及び商品について、国内外の仕入先における製造工程、製造環境、品質管理体制等の影響により、当社の品質保証の取り組みの範囲を超えて品質上の問題が判明した場合には、販売中止、製品回収、代替品対応又は損害賠償等が発生する可能性があります。また、これらにより社会的信用力や営業上の競争力が低下することにより、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 薬価改定等に関するリスク 医療用医薬品は政府の制定する薬価基準により保険価格が定められており、定期的に実施される薬価改定により販売が好調な品目等において薬価の引き下げ等が行われた場合の影響が予想されます。薬価改定後には、医薬品製造販売における販売価格低下、利益幅減少等の影響や、原薬販売における需要変動や販売価格低下、利益幅減少等の影響が生じ、政府による医療保険制度抜本改革と併せ当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 競合に関するリスク 当社では、医薬品事業において自社で分析を行う設備を有しており、日本国内の品質基準への対応の面で取引先からも相応の評価を得ております。また、医薬品製造販売においても少量多品種生産に対応可能な工場を保有することから製造受託において競合他社に比べ優位な部分もあるものと考えております。しかしながら、競合他社の分析設備導入や同種工場新設によっては当社の優位性が損なわれ、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 化学品事業についてはイオン交換樹脂の粉砕・乾燥設備を保有しているのは国内でも稀であり、長年の加工実績により培われた技術は直ぐに真似できない領域まで来ています。しかしながら、一般的な水処理用途(純水製造等)で使用される製品については、特別な技術を必要とせず価格面による優位性が第一となり、取り扱う競合他社も多く、取引額の減少から経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 知的財産権に係る紛争に関するリスク 物質、製法、用途、製剤等に関する特許権等、他者の権利の存否が製品開発に大きな影響をもたらすため、当社は特許権を中心とした知的財産権に関し調査を実施しております。しかしながら、当社と知財権者との見解の相違から、無効審判請求の申立を含む法的紛争に発展する可能性(当社が原告)や特許抵触の疑義があることを理由に法的紛争に発展する可能性(当社が被告)が想定され、そのような場合には判決の内容により当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 設備・固定資産に関するリスク 当社は、固定資産を多数所有しており、経済情勢の変化等に伴ってそれらの資産価値が著しく変動し、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が保有する製造設備の中には、導入から長期間が経過した資産も含まれます。適時適切な修繕・メンテナンス・更新等を計画実施しておりますが、老朽化による予期せぬ機器不具合や不慮の故障により製造スケジュールに影響が生じる可能性があります。 設備導入に際しては、事前に収益性や投資回収可能性に関する十分な検討を行っておりますが、新規開発品目の販売開始時期の遅延、又は販売予定数量の減少等が発生し、当初の事業計画からの大幅な乖離が生じた場合、固定資産の減損処理を行う必要が生じる等、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 研究開発に関するリスク 当社は、取引先からの開発依頼案件、受託案件に関する研究開発活動、製法や品質の分析活動を行っております。これらの活動は、製造販売、業務受託に先行して開始する場合が多々ありますが、必ずしも見込んだ収益獲得につながらない可能性があり、これらの活動を通じて過大な先行投資が行われた場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、新規開発商品を市場に出す際に、承認手続き等が必要な場合には計画的に対応しておりますが、当社又は取引先メーカー等において計画通りの承認取得ができない場合には市場への供給に遅延が生じ、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 自然災害、事故等に関するリスク 当社の工場拠点は福岡県、茨城県にあり、自然災害等で両拠点同時に被害を受ける可能性は低いと考えられます。しかし、医薬品、化学品の生産拠点は福岡県に集中し、当社の工場は全てにおいて直ちに代替が効くものではないことから、災害や事故等が発生した場合、製造設備等への損害、製造ラインの停止、取引先や工場近隣住民への補償等により、当社の事業、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 金利変動に関するリスク 当社では、金融機関からの借入によって製造設備、運転資金その他必要な資金を調達しておりますが、今後、市場において金利が上昇した場合には当社の借入金利も上昇することが予想され、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社の借入金には財務制限条項が付されている契約があり、これらには財務諸表の純資産額、経常利益、当期利益等について一定水準の維持を条件とする財務制限条項が付されております。万一、当社の業績が悪化し、財務制限条項に抵触した場合には、当該契約による借入金の返済を求められる結果、当社の財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 売掛金回収に関するリスク 当社では、取引先各社との売掛取引に際しては十分な与信管理の元で販売を行っておりますが、予期せぬ取引先の倒産等により貸倒れが発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 税効果会計に関するリスク 繰延税金資産の計算にあたっては、将来の課税所得に関する見積りを含めた予測等に基づいており、実際の結果が予測と異なる可能性があります。将来の課税所得の見積りに基づく税金負担の軽減効果が得られないと判断された場合、当該繰延税金資産は取り崩され、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 安全性確保及び環境保全に関するリスク 製造、分析、研究の過程等で使用し、又は発生する化学物質の中には、人体、生態系、その他環境に悪影響を与える可能性のある物質も含まれます。当社は、関連諸法令の遵守を徹底するとともに、有害物質の漏洩防止及び適法適切な廃棄処理を徹底し、土壌汚染、水質汚濁及び悪臭その他環境被害の発生防止に取り組んでおります。しかしながら、取り扱う物質の特性上予期し得ない現象や結果が発生する可能性も否定はできず、万一事業活動に関係する環境問題が発生した場合には、損害賠償義務の発生やブランドイメージの毀損等経営に影響を与える結果となる可能性があります。また、関連諸法令の改定に伴って多額の対策費用が発生する場合等においても、当社の事業、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 人材確保に関するリスク 当社は今後の事業継続・拡大のため質の高い人材を継続的に確保していくことが重要な課題であると認識し人材確保に注力しておりますが、周辺情勢の変動により人材を十分に確保できなかった場合には当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 機密情報の管理に関するリスク 当社は、各事業における業務受託等において、取引先の生産計画や新製品の開発に関する機密性の高い情報を取得する場合があります。当社では、機密情報の授受に際し秘密保持契約締結を徹底しているほか、従業員教育やIT統制を通じて機密情報の管理の徹底を図っておりますが、万が一情報漏洩等が発生した場合には、当社の信用の失墜等により、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (17) ITに関するリスク 当社は、各拠点・外部との通信ネットワークや様々なITシステムを使用し事業活動を行っております。円滑な事業活動のため、通信ネットワークやITシステム、機器等の適切な管理に努めておりますが、管理の不備やシステム障害、自然災害、サイバー攻撃等により通信ネットワークやITシステムの停止、誤作動が発生した場合には、正常な事業活動の継続が困難となり、当社の事業、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下、「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響が続く中で個人消費は弱含みとなったものの、企業収益や設備投資は底堅く推移し、AI関連や半導体分野を中心とした投資需要にも支えられ、緩やかな回復基調を維持しました。企業の景況感は総じて堅調ながらも、先行きには慎重姿勢がうかがわれました。一方、世界経済においては、地政学的リスクの高まりや海外経済の減速懸念を背景に、不透明な状況で推移しました。 このような状況の下、当社は厳正な品質管理の実施や原材料・商品の安定調達を基本として、新製品の開発や新分野への進出及び生産効率の改善に努めてまいりました。 その結果、当事業年度における経営成績は、売上高7,840,931千円と前年同期と比べ1,187,902千円(17.9%増)の増収、営業利益742,930千円と前年同期と比べ310,741千円(71.9%増)の増益、経常利益707,436千円と前年同期と比べ277,342千円(64.5%増)の増益、当期純利益は163,027千円と前年同期に比べ78,250千円(32.4%減)の減益となりました。 セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。 ① 医薬品事業 当期第2四半期より継続する既存製品の需要拡大を背景に、輸入原薬の売上が大幅に伸長したことにより事業全体の売上が前年同期と比べて大幅に増加しました。また、自社製造原薬も第2四半期に上市した新製品の売上好調に加えて、既存製品の売上も好調に推移しました。 一方、合成事業において、一部受託品目の売上見通しの見直しに伴い事業計画を再評価した結果、同事業に係る固定資産について減損損失398,585千円を特別損失として計上いたしました。 その結果、医薬品事業における売上高は3,985,757千円と前年同期と比べ767,894千円(23.9%増)の増収、営業利益は633,809千円と前年同期と比べ160,240千円(33.8%増)の増益となりました。 ② 健康食品事業 通期を通じてOEMゼリーの受注が堅調に推移した結果、売上は前年同期比で増加しました。原価率については、工場稼働率が高水準で推移したことから、前年同期に比べて改善しました。なお、本事業については、当期末にて予定通り事業撤退を完了しております。 その結果、健康食品事業における売上高は1,185,946千円と前年同期と比べ142,686千円(13.7%増)の増収、営業利益は17,790千円(前年同期は98,556千円の営業損失)となりました。 ③ 化学品事業 半導体向け市場の活性化や、電力業界向け市場への進出が順調に推移した結果、通期を通じてイオン交換樹脂の製商品売上が好調に推移しました。また、自社製造装置の納品に加え、AIデータセンター関連需要を背景とした機能性接着剤の売上増加も寄与し、事業全体での売上は前期比で増加しました。 その結果、化学品事業における売上高は2,669,227千円と前年同期と比べ277,321千円(11.6%増)の増収、営業利益は91,331千円と前年同期と比べ34,154千円(59.7%増)の増益となりました。 (2) 財政状態の状況 当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて1,088,115千円増加し、6,352,689千円となりました。 ① 流動資産 現金及び預金が888,990千円増加、電子記録債権が665,267千円増加、前渡金が96,957千円減少、仕掛品が92,119千円減少、原材料及び貯蔵品が77,090千円減少したことなどから、前事業年度末に比べて1,323,595千円増加し、4,932,118千円となりました。 ② 固定資産 医薬品合成事業の減損により建物(純額)が175,936千円減少し、機械及び装置(純額)が106,827千円減少し、工具、器具及び備品(純額)が41,927千円減少しました。また、投資有価証券が129,312千円増加したことなどから、全体として前事業年度末に比べて235,480千円減少し、1,420,570千円となりました。 ③ 流動負債 1年内返済予定の長期借入金が496,772千円増加、買掛金が297,977千円増加、賞与引当金が106,874千円増加したことなどから、前事業年度末に比べて1,001,772千円増加し、2,457,106千円となりました。 ④ 固定負債 長期借入金が38,070千円減少したことなどから、前事業年度末に比べて38,438千円減少し、1,319,020千円となりました。 ⑤ 純資産 その他有価証券評価差額金が86,880千円増加、繰越利益剰余金が22,782千円増加したことなどから、前事業年度末に比べて124,780千円増加し、2,576,562千円となりました。 その結果、自己資本比率は40.6%となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は1,917,059千円となり、前事業年度末に比べ888,990千円増加しました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、808,089千円の収入(前年同期は215,961千円の収入)となりました。これは主に、税引前当期純利益328,076千円、減損損失398,585千円、仕入債務の増加額351,050千円、棚卸資産の減少額172,447千円、その他の資産の減少額122,774千円によるキャッシュの増加、売上債権の増加額689,131千円などによるキャッシュの減少によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、237,791千円の支出(前年同期は370,504千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出229,960千円などによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、317,776千円の収入(前年同期は123,200千円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,050,000千円、長期借入金の返済による支出591,298千円、配当金の支払いによる支出139,981千円などによるものです。 (4) 生産実績 当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 医薬品事業   865,404   99.3 健康食品事業   780,290   88.4 化学品事業   1,147,932   116.6 合計   2,793,627   102.0 (注) 金額は、製造費用によっております。 (5) 受注実績 当社は一部受注実績の記載になじまない商材があるため、当該記載を省略しております。 (6) 販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 医薬品事業   3,985,757   123.9 健康食品事業   1,185,946   113.7 化学品事業   2,669,227   111.6 合計   7,840,931   117.9 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   第79期事業年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   第80期事業年度(自 2025年6月1日  至 2026年5月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 不二化学薬品株式会社   758,855   11.4   -   - キョーリンリメディオ株式会社   -   -   877,205   11.2 2.総販売実績に対する割合が10%未満の記載を省略しております。 (7) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績の分析 当事業年度における経営成績の状況の概要は「(1) 経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、主要な表示科目に沿った認識及び分析は次のとおりであります。 ・売上高 当事業年度における売上高は、7,840,931千円と前年同期と比べ1,187,902千円の増収(17.9%増)となりました。医薬品事業では、既存商品の販売好調により輸入原薬が大幅に伸張し、事業全体の売上が増加しました。健康食品事業では、事業撤退の影響による売上減少を想定していたものの、販売先の需要増加により売上が増加しました。化学品事業では、半導体向け市場の活性化や電力業界向け市場への進出を背景に、イオン交換樹脂の仕入品及び受託製造品の売上が好調に推移しました。3事業とも売上を伸ばした結果、全社として前年同期を上回りました。 ・売上総利益 当事業年度における売上総利益は、2,357,590千円と前年同期と比べ397,273千円の増益(20.3%増)となりました。健康食品事業において売上が増加し工場稼働率が最高水準で推移した結果、売上総利益率が改善しました。また、化学品事業においてイオン交換樹脂の高付加価値品の販売が伸張したことにより売上総利益率が改善しました。 ・営業利益 当事業年度における営業利益は、742,930千円と前年同期と比べ310,741千円の増益(71.9%増)となりました。各事業での販売体制、開発体制の強化により販売費及び一般管理費合計は1,614,659千円と前年同期と比べ86,531千円の増加(5.7%増)となりました。 ・経常利益 当事業年度における経常利益は、707,436千円と前年同期と比べ277,342千円の増益(64.5%増)となりました。借入金の増加や借入金利の上昇による支払利息の増加などにより営業外費用が増加しました。 ・当期純利益 当事業年度における当期純利益は、163,027千円と前年同期と比べ78,250千円の減益(32.4%減)となりました。当事業年度は、医薬品合成事業において減損損失を計上したため、当期純利益は大きく減少しました。 経営成績等の状況を踏まえた、経営方針及び課題への取り組みについては「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ② 財政状態の分析 財政状態の分析・検討内容については、「(2) 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(3) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入のほか、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資によるものであります。これらの短期及び長期的な必要資金は自己資金や金融機関からの借入金を中心とし、金融商品等での運用や投機的な取引を行わないことを基本としています。金融機関からの借入金については、取引金融機関との間で運転資金として借入枠総額1,300,000千円のコミットメントライン契約(対2行)及び借入枠総額500,000千円の当座貸越契約(対3行)を締結し、安定的な資金調達の体制を構築しております。 資金の流動性については、事業計画、投資計画に応じた現金及び預金残高の確保と必要に応じて外部資金の調達を行うことにより維持していきます。なお、通常時は、月商の1.5倍以上を目安に現預金の残高を確保することとしております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表作成のための重要な会計方針等は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」及び「(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績等に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載しております。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の課題について 経営者の問題意識と今後の課題については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境及び優先的に対処すべき課題等」に記載しております。 ⑦ 経営方針、経営戦略、経営上の目標達成を判断するための客観的指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標達成を判断するための客観的指標等については「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中期経営計画」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2026年5月期 決算説明資料2026-07-14
  • 中期経営計画中期経営計画の計画値更新および計画期間の延長に関するお知らせ2026-07-14

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