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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ライオン

Lion Corporation4912 · Prime · 化学

歯磨き・洗剤で国内トップクラスの日用品メーカー。一般消費者向けと産業用、海外事業が三本柱。

概要

ライオンは、歯磨き粉や洗剤、入浴剤などの家庭用・ヘルスケア製品を手がける大手日用品メーカーである。2024年12月期の連結売上高は4,129億円、従業員数は8,346人。一般用消費財、産業用品、海外事業の三つの報告セグメントを持ち、アジアを中心に海外展開を進めている。

一般用消費財事業が売上の6割を占める

一般用消費財事業は、オーラルヘルスケア、ビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品、その他の分野から構成される。2025年12月期の同事業の外部売上高は2,588億円で、連結全体の約61%を占める。主力のオーラルヘルスケア分野は802億円で、前年比4.7%増。ハミガキでは「システマハグキプラス」や「クリニカPRO」が好調だった。内部取引調整後の事業利益率は8.4%である。

産業用品事業は業務用洗浄剤や化学品を供給

産業用品事業は、業務用洗浄剤、界面活性剤、脂肪酸などの製造・販売を行う。2025年12月期の外部売上高は583億円で、連結の約14%を占める。事業利益は29億円(前年比3.2%増)。主要顧客は厨房・医療施設や工業用途で、代理店を通じて販売される。同事業の収益性は一般用消費財より低く、利益率は5.0%である。

海外事業はアジア6カ国で現地生産・販売

海外事業は、タイ、韓国、マレーシア、中国、香港、シンガポールの子会社を通じて現地向けの消費財を製造・販売する。2025年12月期の外部売上高は1,779億円で、連結の約42%を占める。同事業の事業利益は82億円(前年比25.5%増)。2025年にはベトナムの持分法適用関連会社を完全子会社化し、バングラデシュではハブラシ工場が完工するなど、拠点を拡大している。

収益性は中長期的に改善傾向

2012年以降の財務推移をみると、売上高は3,352億円から4,221億円へと拡大した。営業利益は2015年の107億円から2025年には364億円に増加し、営業利益率は2.8%から8.6%へ上昇した。2025年12月期の事業利益(売上総利益から販管費を控除した指標)は308億円で、前期比16.8%増。経営指標としてEBITDAマージンやROICを重視し、収益力の強靭化を進めている。

業界の中での役割は一般消費財メーカーであり、産業用には洗浄剤・界面活性剤原料などを供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,221億円
営業利益
364億円
営業利益率
8.6%
純利益
276億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2017/12
事業売上構成比利益利益率
一般用消費財事業2,648億円64.5%189億円7.1%
海外事業1,082億円26.4%44億円4.1%
産業用品 事業333億円8.1%23億円6.9%
その他41億円1.0%13億円31.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01一般消費財(国内)主力

歯磨き粉、歯ブラシ、洗剤、柔軟剤、ハンドソープ、ペット用品などを自社製造し、代理店・特約店を通じて販売。国内市場向け主力事業。

主な製品・サービス3
歯磨き粉
フッ素配合等の虫歯予防・ホワイトニング効果のある練り歯磨き。
洗剤・柔軟剤
衣料用液体洗剤、粉末洗剤、柔軟剤等の家庭用洗剤。
ハンドソープ
液体ハンドソープ、泡ハンドソープ等。

02産業用品(国内)準主力

業務用洗浄剤、界面活性剤、脂肪酸、油脂加工品などを製造・販売。厨房・医療施設向け衛生用品や工業用原料を提供。

主な製品・サービス2
業務用洗浄剤
厨房用・医療機関用の業務用洗浄剤。
界面活性剤
洗浄剤原料や乳化剤として各種工業用途に供給。

03海外消費財準主力

タイ、韓国、マレーシア、中国、香港、シンガポール等の海外子会社を通じて一般用消費財を製造・販売。アジア市場が中心。

主な製品・サービス2
海外向け歯磨き粉
現地ニーズに合わせた歯磨き粉ブランド。
海外向け洗剤
衣料用洗剤、台所用洗剤等。

04その他(エンジニアリング・サービス)副次

グループ会社が設備設計・施工・保全、人材派遣、ビル管理などのサービスを提供。

製品と技術

オーラルヘルスケア:歯磨きと口腔機能への拡張

オーラルヘルスケア分野の主力製品は「システマハグキプラス ハミガキ」や「クリニカPRO ハミガキ」である。これらはフッ素配合による虫歯予防に加え、歯ぐきの健康やホワイトニング効果を訴求する。2025年には口腔機能(噛む力・飲み込む力)へと価値提供範囲を拡げ、製品とサービスの統合的な事業展開を開始した。分野全体の売上高は802億円で一般用消費財の31%を占める。

ファブリック・リビングケア:洗剤と柔軟剤の高付加価値化

ファブリックケア分野では衣料用液体洗剤や粉末洗剤、柔軟剤を展開。2025年12月期の売上高は561億円。リビングケア分野では台所用洗剤や住居用洗剤を扱い、210億円。両分野とも価格競争の激しい市場だが、同社は高付加価値製品で収益向上を図っている。ただし、ファブリックケア分野は前年比1.8%減、リビングケア分野は2.2%減と伸び悩んだ。

産業用化学品:界面活性剤と業務用洗浄剤

産業用品事業の中核は、界面活性剤や脂肪酸などの化学品原料、および厨房・医療施設向け業務用洗浄剤である。界面活性剤は洗浄剤原料や乳化剤として工業用途に広く供給され、業務用洗浄剤は「ライオンハイジーン」ブランドで販売される。2025年12月期の事業売上高は583億円、事業利益は29億円。市況変動の影響を受けやすいが、安定した需要がある。

海外現地化製品:タイ・中国・韓国向け歯磨き粉と洗剤

海外事業では、タイ、中国、韓国などの現地子会社が各国の消費ニーズに合わせた歯磨き粉や洗剤を製造・販売する。例えば、タイのLion Corporation (Thailand) Ltd.、中国の獅王日用化工(青島)有限公司などが主要な生産拠点である。2025年12月期の海外事業売上高は1,779億円に達し、アジア市場でのプレゼンスを高めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

日用品大手で国内トップ級、高付加価値化推進

同社はオーラルケアやハミガキ、洗剤などで国内市場に強みを持ち、ライバルである東洋紡やクラレとは異なる最終消費財メーカーとしての地位を築く。売上高は4,000億円超で、2024年12月期の営業利益率は6.88%と前期比で改善し、2025年12月期は8.62%と更に向上見込み。高付加価値製品へのシフトとコスト管理が奏功している。国内市場が成熟する中で、アジア中心の海外展開を加速。同業の北の達人コーポレーションは通販特化型で、ビジネスモデルが異なる。

強み

  • ハミガキや洗剤で高い知名度を持ち、安定したシェアを維持。
  • 営業利益率が24年6.88%、25年8.62%と向上し、収益構造が改善。
  • プレミアム製品や機能性商品を拡充し、価格競争から差別化。
  • アジアを中心に現地生産・販売で成長機会を捉える。

課題

  • 人口減で需要が縮小、既存カテゴリーの成長が頭打ち。
  • プライベートブランドや新興企業との競合でシェア維持が課題。
  • 原油や資材高が収益を圧迫し、価格転嫁が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がライオン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12670エービーシー・マート6,597億円14.2倍
29001東武鉄道5,872億円10.5倍
36952カシオ計算機5,784億円30.4倍
49142九州旅客鉄道5,583億円12.2倍
58252丸井グループ5,322億円18.3倍
64912ライオン5,260億円18.1倍
73349コスモス薬品5,131億円15.9倍
86417SANKYO4,621億円8.9倍
94967小林製薬4,432億円260.6倍
109989サンドラッグ4,377億円13.7倍
119006京浜急行電鉄4,285億円15.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

売上高が3,352億円だった2012年

2012年12月期の連結売上高は3,352億円、純利益は42億円であった。この時期の収益構造は国内の一般消費財が主体で、海外売上高は限定的だった。以降、同社は海外事業の拡大や高付加価値製品の投入により成長を目指す。2013年には売上高3,520億円、純利益61億円と増加に転じた。

海外展開と収益構造改革が進んだ2017年

2017年12月期、売上高は前期の3,956億円から3,427億円へと減少した。これは国内事業の構造改革やポートフォリオ見直しの影響と考えられる。一方で純利益は209億円と過去最高を更新し、収益性が改善した。同年以降、海外子会社の統廃合やブランド整理が進められ、収益力の底上げが図られた。

新型コロナ禍を経て売上高4,000億円を突破

2020年12月期の売上高は3,554億円、純利益は299億円と前期比で増益。新型コロナウイルス感染症の影響で衛生関連需要が高まり、ハンドソープや洗剤の販売が拡大した。2023年には売上高が4,028億円に達し、純利益は146億円。2024年12月期には売上高4,129億円、営業利益284億円、営業利益率6.9%と成長が続いた。

中期経営計画2nd STAGEを2025年に開始

2025年1月から3カ年の中期経営計画「Vision 2030 2nd STAGE」をスタートさせた。テーマは「収益力の強靭化」。基本方針として事業ポートフォリオマネジメントの強化、経営基盤の強化、ダイナミズムの創出を掲げる。同年には調理関連品ブランド「リード」を譲渡し、ベトナムの関連会社を子会社化、バングラデシュにハブラシ工場を新設。売上高4,221億円、営業利益364億円を記録した。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • オーラルヘルスケア習慣づくり貢献提供者数2030年まで5億人
  • 清潔・衛生習慣づくり貢献提供者数2030年までのべ10億人
  • 石化由来プラスチック使用率2030年まで70%以下
  • ライフサイクルにおける水使用量2030年まで30%削減
  • キャッシュ獲得額3ヵ年(2027年)まで約1,500億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオマネジメントの強化

    各事業の役割を明確化し経営資源の配分を先鋭化。最重点分野のオーラルヘルスケアでは口腔機能へ価値提供を拡張し、製品とサービスの統合的展開で全身健康への貢献を目指す。構造改革事業の整理を進め、重点投資先を明確化する。

  2. 02

    経営基盤の強化

    サステナブルな成長と効率的な運営を実現するため、グローバルR&D体制の役割明確化とイノベーション創出力の強化を進める。デジタル活用によるサプライチェーン変革やガバナンス体制の高度化にも取り組む。

  3. 03

    ダイナミズムの創出

    ブランド資産の活用と人的資本の充実を図る。戦略に応じた人材開発と重点配置で個と組織の力を高め、多様な人材が能力を発揮できる環境づくりを進める。ビジネスユニット体制への移行で意思決定を迅速化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で8,346人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は711万円で、9期前と比べて+0.6%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月6,895
2017年12月7,075
2018年12月6,941
2019年12月70743.017.07,151
2020年12月69243.016.07,452
2021年12月72843.016.07,584
2022年12月68044.017.07,587
2023年12月66644.017.07,550
2024年12月67444.017.07,654371
2025年12月71144.017.08,346436

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社27(国内 15 / 海外 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
坂出 — 香川県坂出市266億円
一般用消費財事業
小田原工場 — 神奈川県小田原市214億円
一般用消費財 事業
海外事業 — Lion Corporation (Thailand) Ltd. (タイバンコク)129億円
千葉工場 — 千葉県市原市120億円
一般用消費財 事業 産業用品事業
Merap Lion Holding Limited Liability Company — ベトナムホーチミン117億円
海外事業
本社 — 東京都台東区9,649百万円
各事業および 全社管理業務
海外事業 — Lion Corporation (Korea) (大韓民国ソウル)8,281百万円
一般用消費財事業 産業用品事業 — オレオケミカル事業所(香川県坂出市)6,487百万円
明石工場 — 兵庫県明石市6,462百万円
一般用消費財 事業
研究所 — 東京都江戸川区 ほか5,817百万円
一般用消費財 事業
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ライオンケミカル㈱ ※1
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ライオン エキスパートビジネス㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ライオンハイジーン㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ライオンペット㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ライオン エンジニアリング㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱休日ハック
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ライオン歯科材㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    獅王日用化工(青島)有限公司 ※1
    青島市
    議決権100.0%
  • 国内
    獅王家品股份有限公司
    新北市
    議決権100.0%
  • 海外
    Merap Lion Holding Limited Liability Company ※7
    ベトナム
    議決権100.0%
  • 海外
    Merap Group Corporation
    ベトナム
    議決権8.0%
残りのグループ会社15社を開く
  • Phanam Pharmaceutical Corporationベトナム9%
  • Lion Corporation (Korea)大韓民国100%
  • Lion Corporation (Singapore) Pte Ltdシンガポール100%
  • 獅王(上海)創新科技 有限公司上海市100%
  • 獅王(香港)有限公司香港100%
  • 獅王広告有限公司香港3%
  • Lion Kallol Limited ※1バングラデシュ75%
  • Lion Corporation (Thailand) Ltd. ※2タイ51%
  • Health Care Service Co., Ltd.タイ5%
  • Eastern Silicate Co., Ltd.タイ5%
  • Southern Lion Sdn. Bhd.マレーシア50%
  • PT. Ipposha Indonesiaインドネシア4%
  • ㈱プラネット東京都港区16%
  • 益海嘉里獅王(上海)清潔科技有限公司上海市6%
  • PT. Lion Wingsインドネシア48%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は4,221億円営業利益364億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.2%、利益が+28.2%。

売上高
+2.2%
4,221億円
営業利益
+28.2%
364億円
純利益
+30.2%
276億円
営業利益率
8.6%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高4,300億円4,221億円
営業利益400億円364億円
純利益250億円276億円
1株あたり配当¥34¥34

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は2,168億円、営業利益は207億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+8.7%、営業利益は+54.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q908242.616
2023年2Q1,021383.727
2023年3Q1,032636.146
2023年4Q1,06757
2024年1Q930495.335
2024年2Q1,056858.077
2024年4Q2,1431507.0100
2025年2Q1,9951346.7111
2025年4Q2,22623010.3165
2026年2Q2,1682079.5127

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は3,352億円から4,221億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は8.6%。売上は6期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月3,3528642
2013年12月3,52012361
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2014年12月3,67414174
2015年12月3,787181107
2016年12月3,956263160
2017年12月3,427320209
2018年12月3,494357256
2019年12月3,475314206
2020年12月3,554445299
2021年12月3,662341238
2022年12月3,899313219
2023年12月4,028224146
2024年12月4,1292843226.9212
2025年12月4,2213643948.6276

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高4,221億円のうち、営業利益として残るのは364億円8.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は276億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.1%2,282億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.7%1,632億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.6%364億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
45.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
8.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
6.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.1pt
9.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが406億円、投資CFが−435億円で、差し引きのフリーCFは−29億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は881億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月188−92−4996409
2013年12月229−128−28101489
2014年12月117−168−65−51382
2015年12月355−70−51285613
2016年12月323−78−74245777
2017年12月286−87−68199914
2018年12月319−90−882291,050
2019年12月368−208−1061601,104
2020年12月407−199−912081,215
2021年12月193−342−102−149973
2022年12月420−195−1982251,011
2023年12月301−348−118−47855
2024年12月437−77−2123601,022
2025年12月406−435−124−29881

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は5,286億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,227億円で、自己資本比率は61.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2,5761,1421,43442.4
2013年12月2,8211,2421,57942.0
2014年12月2,8341,2741,56042.6
2015年12月2,8241,4271,39747.6
2016年12月3,0231,4951,52849.4
2017年12月3,3891,7841,60552.7
2018年12月3,5541,9111,64353.8
2019年12月3,8072,0841,72354.7
2020年12月4,3552,3172,03853.2
2021年12月4,2802,5161,76458.8
2022年12月4,6932,6432,05056.3
2023年12月4,8642,8032,06157.6
2024年12月4,9722,9371,81559.1
2025年12月5,2863,2271,80261.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
881億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,322億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,802億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中66位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中153位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.6%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.1%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.2%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,880で、1年前と比べて+20.9%過去52週の値幅のなかでは86%の位置にある。

¥1,880-1.2%1ヶ月+11.6%1年+20.9%時価総額5,260億円
過去52週の値幅
安値¥1,488高値¥1,946

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.1倍
PER (会社予想)20.8倍
PBR1.56倍
配当利回り1.81%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1894円で、直近1ヶ月で+14.3%と上昇しました。25日移動平均線(1770.66円)を約7%上回り、75日線(1673.3円)からも乖離が拡大しています。52週高値1922円に接近しており、52週安値1488円からは約27%上昇しています。出来高は7月30日に305万株と急増後も150万株前後で推移しており、買いが継続しています。RSI71.14と買われすぎ圏にあり、短期的な過熱感には注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 18.35倍は業界平均の17.76倍とほぼ同水準で、妥当な評価です。PBR 1.59倍は平均1.41倍をやや上回りますが、ROE 9%と平均的な収益性を考慮すると過大ではありません。配当利回り1.78%は平均2.66%を下回り、利回り面では劣りますが、配当性向44.4%は安定感があります。今期予想PER 21.1倍と増益期待が織り込まれており、現状はほぼ妥当な水準と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.1倍17.8倍
PER (予想)20.8倍
PBR1.56倍1.41倍
ROE9.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内市場の成熟化に伴う成長鈍化と、オーラルケア・海外展開による成長への期待が対立。2025年は増収・営業増益予想で、足元は改善傾向。強気派は健康志向の高まりと海外新興国での拡大余地、弱気派は人口減少による市場縮小と値上げ競争の限界を指摘。

プラスに働く材料7
  • オーラルケア成長

    予防歯科意識の高まりで高付加価値製品が好調。

  • 海外拡大

    アジア中心に海外売上比率が上昇中。

  • 値上げ効果

    価格改定で収益改善が見込まれる。

  • 営業利益が前年比28%増の364億円通年影響

    2024年284億円→2025年364億円、営業利益率は6.88%→8.62%へ改善。

  • 3年連続の増収基盤通年影響

    売上高は4,028→4,129→4,221億円と3期連続増加。規模拡大と利益率改善が両立。

  • 純利益の3期連続増益通年影響

    純利益は146→212→276億円と拡大。EPS成長が続けば株価評価も上方修正されやすい。

  • ROE9%を維持する資本効率継続影響

    ROEは9%でPBR1.54倍。安定的な資本効率が下支え。

マイナスに働く材料7
  • 国内市場縮小

    人口減少で需要が中長期的に減少。

  • 競争激化

    PB商品や新興国の低価格品に対抗が必要。

  • コスト増

    原材料・輸送費の上昇が収益を圧迫。

  • フォワードPER19.9倍は実績比で割高決算発表後影響

    実績PER18.05倍に対し予想PER19.9倍。EPS成長が想定以下なら修正余地。

  • 売上高の伸び鈍化通年影響

    3期の売上高増加率は約4.8%と低成長。市場の成長期待が高まると失望に転じる。

  • 営業利益率8.62%の上限感不定影響

    営業利益率は8.62%まで改善したが、原材料高や競争激化で一桁台に留まるリスク。

  • 株価上昇に伴う配当利回り低下継続影響

    株価は1年で14.3%上昇し、配当利回りは1.89%。利回り低下で配当目的の買いが後退。

次の決算で確かめる点
オーラルケア売上
高成長セグメントの伸びを確認。
海外売上高
海外展開の成果を測る。
営業利益率
値上げ効果とコスト管理のバランスを見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり34で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは1.81%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥34
1株あたり
配当利回り
1.81%
いまの株価に対して
配当性向
44.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1331.4
2017年12月1730.832.1
2018年12月2017.625.4
2019年12月215.031.3
2020年12月224.825.9
2021年12月249.125.9
2022年12月254.251.3
2023年12月264.098.2
2024年12月273.856.4
2025年12月3011.144.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥34

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ274,440人。区分でいちばん多いのは金融機関31.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.1%を占め、残る57.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関41.434.933.634.530.531.2
外国法人23.222.722.018.827.528.6
個人・その他18.624.426.130.828.325.9
事業法人15.514.613.913.411.310.9
証券会社1.33.34.42.42.43.4
自己株式2.62.52.62.52.60.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.78
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.10
03JAPAN ACTIVATION CAPITAL I L.P.(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)4.45
04みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行2.96
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.43
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.85
07明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.32
08JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.27
09ゴールドマン・サックス証券株式会社 BNYM(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.23
10大日本印刷株式会社1.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+532%、1株純資産は14期で+187%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月164074.027.886.9
2013年12月234425.425.852.6
2014年12月274506.222.973.5
2015年12月394698.529.139.9
2016年12月5551411.234.831.4
2017年12月7261412.729.732.1
2018年12月8865813.925.825.4
2019年12月7171710.330.131.3
2020年12月10379713.624.325.9
2021年12月828659.818.825.9
2022年12月779308.519.751.3
2023年12月519855.425.498.2
2024年12月771,0637.423.056.4
2025年12月1001,1679.016.544.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額666百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
竹森征之代表取締役 兼 社長執行役員 最高経営責任者5618,000
福田健吾代表取締役 兼 副社長執行役員 経営企画部 経理部 人材開発センター 総務部 経営サポート部 サステナビリティ推進部 信頼性保証部 法務部分担 リスク統括管理担当 企業倫理担当6118,000
鈴木均代表取締役 兼 副社長執行役員 北東アジア事業本部 東南・南アジア事業本部分担 海外事業全般担当6316,000
乘竹史智取締役 兼 上席執行役員 デジタル戦略部 サプライチェーン企画本部 生産物流本部分担 化学品事業全般担当6322,000
鈴木彩子取締役 兼 上席執行役員 ものづくり革新本部 購買本部 研究開発本部分担 知的財産部担当542,000
川西敬之取締役 兼 執行役員 ビジネス開発センター ヘルス&ホームケア事業本部分担 コーポレートコミュニケーションセンター お客様センター グローバルオーラルヘルスケア事業開発部担当591,000
松﨑正年取締役 取締役会議長761,000
内田和成取締役7413,000
白石隆取締役7611,000
菅谷貴子取締役534,000
安江令子取締役582,000
三井寺直樹監査役 常勤監査役629,000
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
石井義唯監査役 常勤監査役634,000
須永明美監査役652,000
伊藤彰浩監査役65
平井弓子監査役66

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)92251639748654
社外取締役1011811812
監査役2626231

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容980字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社26社、関連会社4社で構成され、一般用消費財事業、産業用品事業、および海外事業を主な内容とし、さらに各事業に関連する建設その他のサービス等の事業活動を行っております。 当社グループの事業に係わる位置づけおよびセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、報告セグメントと同一の区分であります。 (一般用消費財事業) 主として当社が製造または購入し、代理店・特約店を通じて販売されております。 歯科材料等については、ライオン歯科材㈱(連結子会社)が当社より購入し、販売しております。ペットフード・ペット用品は、ライオンペット㈱(連結子会社)が販売しております。 (産業用品事業) 当社およびライオン・スペシャリティ・ケミカルズ㈱(連結子会社)が製造または購入し、代理店を通じて販売されております。ライオンケミカル㈱(連結子会社)およびライオン・スペシャリティ・ケミカルズ㈱(連結子会社)は、製造を一部担当し当社に原料・商品を提供しております。 なお、厨房用洗浄剤等は、ライオンハイジーン㈱(連結子会社)が、一部を当社より購入し、販売しております。 (海外事業) 海外においては、Lion Corporation (Thailand) Ltd.(連結子会社)、Lion Corporation (Korea)(連結子会社)、Southern Lion Sdn. Bhd.(連結子会社)および獅王日用化工(青島)有限公司(連結子会社)が一般用消費財等の製造・販売を、獅王(香港)有限公司(連結子会社)およびLion Corporation (Singapore) Pte Ltd(連結子会社)が、当社、Lion Corporation (Thailand) Ltd.(連結子会社)、Southern Lion Sdn. Bhd.(連結子会社)および獅王日用化工(青島)有限公司(連結子会社)より商品・製品の一部を購入し、販売しております。 (その他) その他として、ライオンエンジニアリング㈱(連結子会社)が当社等の設備の設計、施工、保全業務を、ライオンエキスパートビジネス㈱(連結子会社)がグループ間共通機能等の業務委託、ビル管理、人材派遣を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,485字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、『愛の精神の実践』を創業からの想いとして受け継ぎ、パーパス(存在意義)「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign(リ デザイン))」を経営の起点とし、人々の健康で快適、清潔・衛生的な暮らしに役立つ優良製品・サービスを提供することにより、サステナブルな社会に貢献していくことが使命であると認識しております。 人々の価値観の変化や企業に求められる社会的な役割を的確に捉え、お客様満足を最優先とする製品開発、サービスの提供に取り組むとともに、環境保全活動の推進やコーポレート・ガバナンス体制の充実を図り、株主、お客様、お取引先、地域・社会、従業員等のすべてのステークホルダーからの期待に応えられる信頼性の高い企業として、企業価値の一層の向上に努めてまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げています。 ビジョン実現に向けては、パーパス(存在意義)を起点とした経営を一層強化し、サステナブルな社会への貢献と事業の成長を目指すべく中長期経営戦略フレーム「Vision(ビジョン)2030」を策定しており、アジアを中心に習慣づくりを通じた社会価値、経済価値の創出を目指しております。 経営ビジョン実現に向け、2025年度からは、「収益力の強靭化」をテーマとした3ヵ年の中期経営計画「Vision2030 2nd(セカンド) STAGE(ステージ)」を推進しております。それぞれの概要は下記のとおりです。 ◇Vision2030で目指す経済価値および社会価値 <経済価値> ※1 連結売上高に対するEBITDA*の割合 *事業利益(売上総利益から販売費及び一般管理費を控除したもの)に減価償却費(使用権資産の減価償却費を除く)を合算したもので、キャッシュベースの収益性を表す ※2 NOPAT(税引後事業利益)を期中平均の投下資本(資本合計+有利子負債)で除したもの <社会価値> ◇中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」の概要 <3つの基本方針> 「収益力の強靭化」へ向け、次に掲げる3つを基本方針として施策を実行してまいります。 ①事業ポートフォリオマネジメントの強化 当社グループにおける各事業の役割・位置づけを明確にした上で、経営資源の配分を先鋭化し、各事業の収益体質強化と事業間のシナジー発揮により、企業としての持続的な発展を図ります。 特に、最重点分野に位置づける「オーラルヘルスケア」の領域では、価値提供の範囲を従来の口腔衛生に加え、口腔機能(嚙む力・飲み込む力・会話を楽しむ力)へと拡張し、製品とサービスの統合的な事業展開により、お口を起点とした全身健康への貢献を目指してまいります。 ②経営基盤の強化 サステナブルな事業成長と効率性の高い事業運営を実現すべく、経営基盤の強化に取り組んでまいります。 特に、グローバルのR&D体制については、各拠点における役割の明確化を進め、イノベーション創出力の強化や製品開発のスピードアップを目指します。日本と中国ではコア技術の深化・革新に重点を置くとともに、各国の開発拠点では、生活者ニーズを捉えた製品開発をスピーディに進めてまいります。 ③ダイナミズムの創出 戦略推進力の基盤となるダイナミズムの創出に向けて、ブランド資産の活用や人的資本の充実に取り組みます。特に、人的資本の充実については、戦略に応じた人材開発と重点的な配置を通じ、個と組織の力を高めるとともに、多様な人材が能力を発揮できる環境づくりを進め、活力ある組織による新たな価値創出につなげてまいります。 <サステナビリティ最重要課題への取組み推進> 事業活動を通じ、サステナビリティ最重要課題である「健康な生活習慣づくり」や「サステナブルな地球環境への取組み推進」に取り組んでまいります。 「健康な生活習慣づくり」では、「オーラルヘルスケア習慣づくり」と「清潔・衛生習慣づくり」に貢献する製品・サービスおよび情報を、2030年にそれぞれ5億人、のべ10億人に提供することを目指しております。 また、「サステナブルな地球環境への取組み推進」についても、石化由来プラスチック使用率70%以下、ライフサイクルにおける水使用量30%削減等を目標とし、サステナブルな社会の実現に向けて、習慣づくりを通じて貢献してまいります。 <重視する経営指標> 3つの基本方針にもとづく施策を推進するにあたり、下記を重視する経営指標として設定しております。 ①重視する財務指標と2nd STAGE目標(2027年) ※ 基本的1株当たり当期利益の年平均成長率 ②2nd STAGE主要KPIの進捗 <キャピタルアロケーション> 3ヵ年で約1,500億円のキャッシュ獲得を想定し、約500億円の将来の成長に向けた戦略的投資を実行しております。配当は、累進配当を基本として毎期の増配を実現します。また、成長投資、資本効率向上等を考慮し機動的な自己株式取得を検討してまいります。 (3) 会社の対処すべき課題 「Vision2030 2nd STAGE」の進捗と課題を踏まえ、市場環境に適応しながら施策をスピーディに実行し、経済価値と社会価値を相乗的に追求することで、企業価値の向上に努めてまいります。 <重点戦略の進捗> ①事業ポートフォリオマネジメントの強化 「構造改革事業」として位置づけた2つの事業のうち、ホームケア事業においては、生産体制の見直しや競争費用の効率化により、収益性が大幅に改善しました。化学品事業においては、市場環境の変化等を踏まえた検討を進めました。その結果、連結子会社2社(注)の株式譲渡を本年2月に決定しております。 これらの取組みにより「構造改革事業」で一定の成果を創出できたことから、今後は、「最重点事業」のオーラルヘルスケア事業や、海外における新たな事業機会創出と成長を目指す「チャレンジ事業」として、ビューティケア事業、薬品事業に重点投資し、成長戦略をより一層、推し進めてまいります。 なお、上記方針にもとづき、本年1月にオーストラリアでナチュラルビューティケアブランド「Sukin(スーキン)」を展開するPNB Consolidated Pty Ltdの全株式を取得しました。 (注)ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社およびその子会社であるPT. IPPOSHA INDONESIA ②経営基盤の強化 一般用消費財事業の収益構造改革の取組みの一環として、サプライチェーンの管理においてデジタルを活用したビジネスプロセスの変革を推進した結果、欠品率の低減・在庫水準の改善や物流費の抑制を実現することができました。 コーポレート・ガバナンスに関する取組みにおいては、社外取締役の取締役会議長への起用や、役員報酬を本中期経営計画期間の財務・非財務の指標と連動させるなど、経営の透明性向上と体制の高度化を進めました。 ③ダイナミズムの創出 業務執行力の強化、経営判断のスピードアップを狙いとして、バリューチェーンを軸としたビジネスユニット(国内・海外)にもとづくマネジメント体制を決定し、権限委譲を伴うマネジメントプロセス変更等、2026年1月からの移行に向けた準備を進めました。 新たな体制のもと、戦略実行を担う職制へ適切に権限を委譲することで、意思決定の迅速化と柔軟化を図り、「先に仕掛ける会社」への変革を加速させ、利益ある成長の実現につなげてまいります。 <総括> 以上の重点戦略を推進した結果、収益性向上の取組みの成果等により、業績は年初に掲げた目標を超え、「収益力の強靭化」へ向け順調なスタートを切ることができました。 引き続き、収益性の向上に注力し、各事業の体質強化や事業ポートフォリオの組み替えによって得たキャッシュを成長投資に振り向けることで、さらなる事業機会の獲得と効率性の高い事業運営を推進することが最優先の課題であると認識しています。 当社グループは、上記の戦略を強力に推進することで、企業価値の向上を目指してまいります。
事業等のリスク5,267字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績および財政状態は、今後事業を行っていく上で起こりうる様々なリスクによって影響を受ける可能性があり、特に投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項について、以下に記載しております。 なお、将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において入手しうる情報に基づいて判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 <リスクマネジメントの基本方針> ・役員および従業員は、内部統制システムの基本方針にもとづき、平時から、当社グループの事業運営を阻害するリスクの把握・特定につとめ、未然防止に取り組む。 ・万が一リスクが顕在化した場合には、従業員、株主、顧客、地域社会など各ステークホルダーの損失の最小化につとめる。 ・顕在化したリスクはいち早く経営トップに報告し、事実確認、経緯把握、原因究明、改善策立案等を速やかに実施したうえで、再発防止につとめる。 <当社のリスクマネジメント体制> (1)平時の対応 当社グループのリスクマネジメントについては、経営執行会議で総括管理を行うとともに、当社グループのリスクに関する統括責任者(リスク統括管理担当役員)を選任し、当該責任者を委員長とするALリスク管理委員会で当社グループ全体のリスクを網羅的・総括的に管理しております。 事業戦略遂行上のリスクについては、当該リスクの度合い、統制等の対応方針、残余リスクを経営執行会議にて審議し、リスク管理を行っております。 経営成績および財政状態に重大な影響を及ぼすおそれのあるリスクについては、ALリスク管理委員会での審議を経て経営執行会議で「経営リスク」として評価・特定し、決定した方針に沿ってそのリスクの低減等に全社的に取り組んでおります。 経営リスクのうち、全社横断的かつ専門的な視点での管理が必要な環境、品質責任、事故・災害、コンプライアンスに関するリスクについては、それぞれサステナビリティ推進協議会、CS/PL委員会、安全衛生防災会議、企業倫理委員会において事前に対応策を検討、必要に応じて経営執行会議または執行役員会で審議し、リスク管理を行っております。 各部所・関係会社においては、「リスクマネジメントシート」を活用し、全社に共通の「共通リスク」と部門固有の「個別リスク」を識別・評価し、対応策を検討し年間を通じて実践しております。また、全社にわたりISO9001、加えて各工場においてはISO14001の認証を受けるとともに、OSHMS(ISO45001準拠)を適用し、品質管理、環境保全および安全衛生管理に積極的に取り組んでおります。 環境変化等により新たに期中に発生するリスク(エマージングリスク)は、ALリスク管理委員会や執行役員会等でその予兆を確認・共有しております。当該リスクが期中に顕在化し、経営に重大な影響を与える可能性が高まった場合は、ALリスク管理委員会委員長が指定したリスクオーナーが対応策を検討の上、経営執行会議で審議しリスク管理を行います。 リスク統括管理担当役員は、リスク管理の推進状況を随時、執行役員会(経営執行会議)および取締役会に報告します。また、監査部は当社グループの一連のリスクマネジメントプロセスが有効に機能しているかを監査し、その結果を取締役会に報告します。 リスクマネジメント体制図 リスクマネジメントプロセス (2)有時の対応 天災・事故発生等による物理的緊急事態が発生した場合は、緊急事態処理システム(地震については、地震災害対策マニュアル、感染症については、新型インフルエンザ等感染症対策マニュアル)に従い、当該発生事実をコーポレートサポート部総務室長が社長・ALリスク管理委員会委員長・監査役等へ報告するとともに、ALリスク管理委員会有事対応メンバーは情報収集、対応方針の決定、原因究明、対応策の決定、執行役員会・取締役会への報告を行います。 <経営リスクと主な対応策> No   経営リスク   内容   主な対応策 1   事業の成果や投資回収に関わるリスク   市場や流通、顧客の消費・購買行動等の変化への対応が遅れ、競合との競争に劣後し、業績の悪化や事業投資の回収不能が発生するリスク   ・市場や生活者の消費・購買行動を多角的に 分析し、顧客の価値に繋がる新しい習慣の 創出・提供に努める・流通環境や購買環境の変化にあわせた、効 率的なサプライチェーンの構築・事業投資の決定に際して多面的なリスクア セスメント回収感度分析、特に外部資源の 取得においては厳密なデューデリジェンス を行う 2   製品品質に関わるリスク   想定外の製品不良やお客様の誤使用による想定外の製品事故等の製品トラブルが発生するリスク   ・関連法規の遵守はもとより、JISQ9000ファ ミリー規格に基づく「製品マネジメントシ ステム」に則った製品開発等を実践・万が一トラブルが発生した場合には、健康 被害等を最小限に食い止めるべく、品質保 証体制を整備・お客様相談窓口に寄せられたお客様の声を 活かし、製品や容器・包装、表示等の改善 に努める・ISO9001認証の取得と運営を通じ、全社に 亘る品質意識の醸成や組織マネジメント体 制を強化・原材料サプライヤー、生産委託先等におけ るトラブル発生を未然に防止するための、 監査機能の強化、定期的な品質チェックの 確実な実行 3   原材料調達に関わるリスク   気候変動や国際的な需要動向変化に伴う調達競争激化による購入価格の高騰、地政学リスクや購入先のトラブル等によるサプライチェーンが停滞あるいは寸断されるリスク   ・互換化、複数購買、グローバル調達等によ り安定した原材料調達、さらに「調達基本 方針」に基づく責任ある調達活動を推進・サプライチェーンにおける人権・労働、環 境、公正な事業慣行、消費者課題等に関す るリスク回避に向け、「ライオングループ サプライヤーCSRガイドライン」に基づく チェックを実施・組成合理化、仕様変更等によるコストダウ ン施策の積極的な推進 4   海外での事業展開に関わるリスク   海外事業の構成拡大に伴い、事業展開国や地域における政治経済の動向や法規制の強化・変更により、対応コストの発生や事業活動が制約されるリスク事業運営における重要なステークホルダーの政策や財政に変化が生じるリスク海外市場での模倣品の拡散によりブランド価値が毀損されるリスク   ・各国・地域の政治・経済情勢や法規制の動 向等には十分な注意を払いながら、継続的 な情報の収集を行い、変化に対応・M&Aの際には、対象企業のビジネス、財務 内容および法務等について詳細なデューデ リジェンスを実施・国や地域、事業のポートフォリオを多様化 し、リスク分散を図る・合弁事業においては、パートナーとの継続 的な方針の擦り合わせ等、継続的コミュニ ケーションを強化し、良好な関係性を構築・各国・地域での商標・意匠等の知的財産権 の戦略的取得・更新管理、税関・現地当局 との連携による摘発・輸入差止措置の強化 5   人材に関わるリスク   労働人口減少や雇用情勢変化等により、必要人材を計画通りに確保・育成できないことにより企業の成長が滞るリスク価値観の多様性を尊重し、組織での関係性が向上する風土が醸成できない場合には、人材の流出が起こり、事業活動が停滞するリスク   ・経営戦略の実現に向けた人材ポートフォリ オに沿った、人的資本の確保(採用、育 成、配置)を実施・競争力のある人事制度の適正な運営と報酬 水準の維持・ジェンダー平等や従業員の健やかな働き方 への対応強化 6   情報・データセキュリティに関するリスク   コンピュータウイルス感染、不正アクセス等の不測の出来事によって、情報漏洩やシステム停止等のインシデントが発生するリスク   ・「情報取扱に関する基本方針」等のもと、 機密情報の保管や取扱い等の手続きを定め たマニュアルを整備し、就労環境の変化に 合わせた情報管理を徹底・システム障害に対する対策を「情報セキュ リティ規程」に定め、随時更新・情報セキュリティやソーシャルメディアの リスクに関する研修を、役員を含む全従業 員が毎年受講・リスク顕在化時の対応方針の明確化により 経営への影響最小化を図る No   経営リスク   内容   主な対応策 7   コンプライアンスに関するリスク   予期せぬ関係法令の制定や改廃、規制の大幅な変更や強化等により、重大な法令違反を犯すリスク   ・行動規範である「ライオン企業行動憲章」 「行動指針」を制定し、全社員に定期的な 教育等を実施・「企業倫理委員会」を中心に、コンプライ アンスに関わる具体的な施策を推進・社内外通報システムとして「AL心のホット ライン」を整備し、運用・「ライオン贈収賄防止基本指針」を定め、 事業を展開する国・地域の法令等を遵守し た事業活動を徹底・「ライオン人権方針」を定め、全社員に適 用するだけでなく、ビジネスパートナーお よびサプライヤーに対しても本方針が支 持・尊重されるよう求める 8   風評に関わるリスク   SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等へ不適切な発言や書き込みが行われ、即座に拡散・炎上してしまうリスク   ・「ソーシャルメディアポリシー」を定め、 SNSに関わるリスク等についての研修を全 社員が受講・SNS等の継続的なモニタリングにより不適 切な情報の早期発見に努めるとともに、 「ソーシャルメディアリスク対応マニュア ル」を策定し、初期段階で迅速、慎重かつ 適切に対応するための体制を整備・企業としてのWEBコンテンツ(SNSを含む) 発出内容の事前アセスメント手順を整備 9   為替変動に関わるリスク   商品供給、原材料調達等の輸出入取引が為替変動の影響を受けるリスク連結財務諸表作成時に円換算を行うことから、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼすリスク   ・主要通貨の為替動向を注視するとともに、 ヘッジ等を通じて、為替変動によるリスク を低減 10   重要な訴訟に関わるリスク   重大な訴訟が提起され、当社グループに不利益な判断により経済的損失が発生するリスク、また、ブランドイメージや社会的信用の低下につながるリスク   ・法令遵守の徹底、契約条件明示や事前協議 の実施、知的財産権の適切な管理等によ り、訴訟等の発生を防止・事業を展開する国・地域の現地法人の法 務・知財部門と連携、必要に応じて弁護士 等と協力し、訴訟などに迅速かつ適切に対 応する体制を整備 11   新型インフルエンザ等の感染症に関わるリスク   新型インフルエンザウイルス等の感染症の拡大、長期化により、人やモノの移動が制限され、事業活動に制約が生じるリスク   ・平時の感染予防対策を徹底する一方、感染 拡大時の対応を「新型インフルエンザ等感 染症対策マニュアル」で定め、迅速かつ適 切な行動がとれる体制を整備・社内外への先行した予防策の発信・周知 と、平時のみならず緊急時においても感染 予防に資する製品を安定的に供給 12   大規模地震、台風等の自然災害、事故に関わるリスク   大規模地震や大型台風等の自然災害、生産拠点における安全活動の未充足や設備上の不具合等により、従業員の死傷等の人的被害、製造設備や倉庫の被害等物的被害が発生するリスク、またこれらの結果、事業の継続や商品供給に支障が生じるリスク   ・以下の施策を中心とした安全防災活動の高 度化 ・災害発生時の緊急連絡体制や安否確認シ ステムの運用 ・災害対策本部体制の整備や定期的な訓練 の実施 ・生産拠点の定期的な安全監査や設備更新 の実施・被災時の事業継続・早期復旧のための「事 業継続計画(BCP)要綱」を定め、在庫の 確保、工場の複数拠点化、代替輸送による 供給ルート確保等の施策の実施 13   気候変動等の地球環境変化に関わるリスク   気候変動による地球規模での気温上昇等の影響により、規制強化への対応、原材料価格の上昇、コスト増加、対応遅れによる風評が発生するリスク   ・持続可能な社会の実現に向け、2050年に向 けた長期環境目標「LION Eco Challenge  2050」を策定し、脱炭素社会、資源循環型 社会の実現にチャレンジ・環境に配慮した設計にもとづく商品やサー ビスの提供により、原材料の調達から生 産、輸送、使用、廃棄に至るまで、ステー クホルダーと連携しながら製品ライフサイ クルのあらゆる段階で環境負荷の削減を推 進・当社環境対応に対する考え方・戦略・施策 の積極的・有効な対外発信
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績・財政状態に関する概況 ① 経営成績の状況 a. 当期(2025年1月1日~2025年12月31日)の経営成績 <全体概況> 当期の世界経済は、地政学的な問題や米国の関税率引き上げの影響などにより、先行き不透明な状況が継続しました。国内では物価上昇が継続する中、個人消費に持ち直しの動きもみられ、緩やかな回復基調で推移しました。 海外においては、主要な事業展開国であるタイでは、期の後半持ち直しの兆しがみられたものの、総じて景気は弱含みで推移しました。また、中国では、不動産市場の停滞や物価下落の継続等により、景気に減速傾向がみられました。 このような環境の中、当社グループは当期より3ヵ年の中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」をスタートさせ、「収益力の強靭化」をテーマに、3つの基本方針である「事業ポートフォリオマネジメントの強化」、「経営基盤の強化」、「ダイナミズムの創出」にもとづく施策に取り組みました。 国内においては、高付加価値の新製品を発売し事業の高収益化を進めるとともに、調理関連品ブランド「リード」を他社へ譲渡するなど、収益構造改革施策を推進しました。 海外においては、主要な事業展開国を中心に最重点事業であるオーラルヘルスケアの事業拡大に努めました。また、ベトナムの持分法適用関連会社を100%子会社化するとともに、バングラデシュにおいてはハブラシなどの新工場が完工し事業基盤が整うなど、持続的な事業拡大に向けた施策を着実に進めました。 以上の結果、当期の連結業績は、売上高4,220億9千2百万円(前期比2.2%増、為替変動の影響を除いた実質前期比1.4%増)、事業利益307億6千万円(前期比16.8%増)、営業利益363億6千8百万円(同28.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益275億8千7百万円(同30.1%増)となりました。 <連結業績の概況>        (単位:百万円) 当 期   売上比   前 期   売上比   増減額   増減率 売上高   422,092           412,943           9,148   2.2   % 事業利益   30,760   7.3   %   26,332   6.4   %   4,427   16.8   % 営業利益   36,368   8.6   %   28,387   6.9   %   7,980   28.1   % 親会社の所有者に帰属する当期利益   27,587   6.5   %   21,197   5.1   %   6,389   30.1   % (注)事業利益は、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除したもので、恒常的な事業の業績を測る当社の利益指標です。 <セグメント別の業績>                                                            (単位:百万円) 売上高   事業利益 当 期   前 期   増減額   増減率   当 期   前 期   増減額   増減率 一般用消費財事業   258,874   254,832   4,042   1.6   %   21,634   17,842   3,792   21.3   % 産業用品事業   58,316   55,172   3,143   5.7   %   2,898   2,807   90   3.2   % 海外事業   177,999   171,859   6,139   3.6   %   8,180   6,518   1,662   25.5   % その他   9,939   16,795   △6,855   △40.8   %   △178   284   △462   ― 小計   505,130   498,660   6,470   1.3   %   32,534   27,451   5,082   18.5   % 調整額   △83,038   △85,716   2,678   ―       △1,774   △1,119   △655   ― 合計   422,092   412,943   9,148   2.2   %   30,760   26,332   4,427   16.8   % (注) 海外事業の重要性の高まりを踏まえ、報告セグメントごとの業績をより適切に反映させるために、当社グルー プ内の業績管理区分を見直した結果、当連結会計年度より、従来、「一般用消費財事業」に含まれていた国内の海外支援部門の関連取引を「海外事業」に含めて表示しております。 なお、前連結会計年度のセグメント情報についても、当該変更を反映したものに組み替えて開示しております。 (注)売上高構成比は、各部門の売上高から部門間の内部売上高・振替高を控除した外部顧客への売上高にもとづき算出しております。 <セグメント別概況> 1) 一般用消費財事業 当事業は、「オーラルヘルスケア分野」、「ビューティケア分野」、「ファブリックケア分野」、「リビングケア分野」、「薬品分野」、「その他の分野」で構成されています。全体の売上高は、前期比1.6%の増加となりました。事業利益は、収益構造改革施策等の推進により、前期比21.3%の増加となりました。 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 売上高   258,874   254,832   1.6   % 事業利益   21,634   17,842   21.3   % (注)以降、グラフの単位は億円 [売上高の分野別状況] 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 オーラルヘルスケア分野   80,223   76,598   4.7   % ビューティケア分野   25,125   24,554   2.3   % ファブリックケア分野   56,086   57,109   △1.8   % リビングケア分野   20,984   21,449   △2.2   % 薬品分野   24,150   25,132   △3.9   % その他の分野   52,304   49,988   4.6   % (オーラルヘルスケア分野) 当分野は、「ハミガキ」、「ハブラシ」、「デンタル用品」等で構成されています。 ハミガキは、「システマハグキプラス ハミガキ」や「クリニカPRO(プロ) ハミガキ」がともに前期を大幅に上回ったことに加え、歯ぐきの修復力*を高めて歯槽膿漏をトータルでケアする、当社最高価格帯の新製品「デントヘルス薬用ハミガキ DX(ディーエックス)プレミアム」がお客様のご好評をいただきました。これら高付加価値製品の育成に努めた結果、全体の売上は前期を上回りました。 ハブラシは、「NONIO(ノニオ) ハブラシ」や「システマ ハブラシ」が前期を上回りましたが、「OCH-TUNE(オクチューン) ハブラシ」が前期を下回り、全体の売上は前期比微減となりました。 デンタル用品は、「クリニカアドバンテージ デンタルフロスY字タイプ」や「NONIO(ノニオ)舌クリーナー」がともに好調に推移したことから、全体の売上も前期を大幅に上回りました。 以上に加え、歯科ルート向け製品が好調に推移したこともあり、分野全体の売上は、前期比4.7%の増加となりました。 *薬用成分ビタミンE(酢酸トコフェロール)が歯ぐき細胞を活性化し、組織を修復 (ビューティケア分野) 当分野は、「ハンドソープ」、「ボディソープ」等で構成されています。 ハンドソープは、「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」が堅調に推移するとともに、「キレイキレイ薬用ハンドコンディショニングソープ」が前期を大幅に上回ったことから、全体の売上も前期を上回りました。 ボディソープは、「hadakara(ハダカラ) 泡で出てくるボディソープ」が順調に推移したものの、液体タイプが前期を下回り、全体の売上は前期を下回りました。 また、トリートメントの前にヘアセラムを使用するという新たな習慣を提案するヘアケアの新ブランド「MEGAMIS(メガミス)」を一部の販売店およびECサイトにて発売し、お客様のご好評をいただきました。 以上により、分野全体の売上は、前期比2.3%の増加となりました。 (ファブリックケア分野) 当分野は、「柔軟剤」、「洗濯用洗剤」等で構成されています。 柔軟剤は、「ソフラン プレミアム消臭」が前期を下回ったことから、全体の売上も前期を下回りました。 洗濯用洗剤は、新酵素配合により洗浄・消臭力を高めた「NANOX(ナノックス) one(ワン)」を9月に改良発売し、全体の売上も前期を上回りました。 以上により、分野全体の売上は、前期比1.8%の減少となりました。 (リビングケア分野) 当分野は、「住居用洗剤」、「台所用洗剤」等で構成されています。 住居用洗剤は、新しいトイレ掃除の習慣を提案する新製品「ルックプラス トイレのまるごと除菌消臭くん煙剤」がお客様のご好評をいただきました。加えて、浴室用洗剤「ルックプラス バスタブクレンジング」が堅調に推移し、全体の売上も前期を上回りました。 台所用洗剤は、「CHARMY(チャーミー) Magica(マジカ)」が前期を下回ったことから、全体の売上も前期を下回りました。 なお、事業ポートフォリオの見直しにより、調理関連品ブランド「リード」を他社に譲渡しました。 以上により、分野全体の売上は、前期比2.2%の減少となりました。 (薬品分野) 当分野は、「解熱鎮痛薬」、「点眼剤」、「ニキビ薬」等で構成されています。 解熱鎮痛薬は、「バファリン プレミアムDX(ディーエックス)」が順調に推移しましたが、「バファリンA」が前期を下回り、全体の売上は前期を下回りました。 点眼剤は、前期に発売した「スマイル40 プレミアム ザ・ワン」の反動減により、全体の売上も前期を下回りました。 足用冷却シートは「休足時間 足すっきりシート」が、ニキビ薬は「ペアアクネクリームW」が好調に推移し、それぞれ売上は前期を大幅に上回りました。 以上に加え、前期に一部ブランドを他社に譲渡した影響もあり、分野全体の売上は、前期比3.9%の減少となりました。 (その他の分野) 当分野は、ペット用品、ギフト・ノベルティ等で構成されています。 ペット用品において、オーラルケア用品「PETKISS(ペットキッス)」、猫用トイレの砂「ニオイをとる砂」がともに順調に推移したことなどから、全体の売上も前期を上回りました。 以上により、分野全体の売上は、前期比4.6%の増加となりました。 2) 産業用品事業 当事業は、タイヤ用ゴムの防着剤等の「モビリティ分野」、二次電池用導電性カーボン等の「エレクトロニクス分野」、油脂活性剤等の「ライフケミカル分野」、施設・厨房向け洗浄剤等の「業務用洗浄剤分野」等で構成されており、全体の売上高は、前期比5.7%の増加となりました。事業利益は、前期比3.2%の増加となりました。 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 売上高   58,316   55,172   5.7   % 事業利益   2,898   2,807   3.2   % モビリティ分野では、タイヤ用ゴムの防着剤で新製品を発売し、前期を上回りましたが、車体等の塗料向け導電性カーボンが前期を下回り、全体の売上も前期を下回りました。 エレクトロニクス分野では、半導体搬送用容器向け導電性樹脂が前期を大幅に上回り、全体の売上も前期を上回りました。 ライフケミカル分野では、界面活性剤等の窒素化合物が前期を上回り、全体の売上も前期を上回りました。 業務用洗浄剤分野では、衣料用洗剤が前期を大幅に上回るとともに、業務用ハンドソープが順調に推移し、全体の売上も前期を上回りました。 3) 海外事業 海外は、タイ、マレーシア等の東南・南アジア、中国、韓国等の北東アジアにおいて事業を展開しております。 全体の売上高は、前期比3.6%の増加(為替変動の影響を除いた実質前期比は1.5%の増加)となりました。事業利益は、前期比25.5%の増加となりました。 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 売上高   177,999   171,859   3.6   % 事業利益   8,180   6,518   25.5   % [地域別状況] 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 東南・南アジア   売上高   110,242   101,896   8.2   % 事業利益   7,109   4,996   42.3   % 北東アジア   売上高   67,757   69,963   △3.2   % 事業利益   1,071   1,522   △29.6   % 東南・南アジア全体の売上高は、前期比8.2%の増加(為替変動の影響を除いた実質前期比は3.2%の増加)、事業利益は、前期比42.3%の増加となりました。 北東アジア全体の売上高は、前期比3.2%の減少(為替変動の影響を除いた実質前期比は1.0%の減少)、事業利益は、前期比29.6%の減少となりました。 [主要国の売上高] 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 タイ   67,349   65,594   2.7   % マレーシア   27,197   24,166   12.5   % 中国   30,386   30,193   0.6   % 韓国   20,255   22,982   △11.9   % (タイ) 洗濯用洗剤は、地政学的な問題からカンボジアへの輸出が減少しましたが、為替変動の影響により、全体の売上は前期を上回りました。 ボディソープは、店頭での積極的なプロモーションにより「植物物語」が好調に推移したことから、全体の売上も前期を上回りました。 以上により、タイ全体の売上は、前期比2.7%の増加(為替変動の影響を除いた実質前期比は2.7%の減少)となりました。 (マレーシア) 洗濯用洗剤は、液体洗剤「トップ」が好調に推移し、全体の売上も前期を上回りました。 ハミガキは、重点育成に努めている「Fresh(フレッシュ) & White(ホワイト)」が前年を大幅に上回ったことから、全体の売上も前期を上回りました。 以上により、マレーシア全体の売上は、前期比12.5%の増加(為替変動の影響を除いた実質前期比は6.9%の増加)となりました。 (中国) ハミガキは、前期に現地生産品を発売した「クリニカ」が好調に推移しましたが、主力の「ホワイト&ホワイト」で収益性確保の為に販売促進を抑制したことにより、全体の売上は前期を下回りました。 ハブラシは、「システマ」が大幅に上回ったことから、全体の売上も前期を上回りました。 以上により、中国全体の売上は、前期比0.6%の増加(為替変動の影響を除いた実質前期比は1.8%の増加)となりました。 (韓国) 洗濯用洗剤は、主力ブランド「BEAT(ビート)」のカプセル洗剤が前期を大幅に上回りましたが、粉末洗剤が前期を下回り、全体の売上は前期を下回りました。 ハンドソープは、「Ai(アイ)! Kekute(ケクテ)」が順調に推移したことから、全体の売上も前期を上回りました。 韓国全体の売上は、日本向けの粉末洗剤の輸出が減少するなどグループ内の売上が大幅に減少したこともあり、前期比11.9%の減少(為替変動の影響を除いた実質前期比は7.1%の減少)となりました。 4) その他 その他事業は、建設請負事業等においてグループ内大型工事が完工したことから、全体の売上高は、前期比40.8%の減少となり、その結果、178百万円の事業損失となりました。 当期(百万円)   前期(百万円)   増減率 売上高   9,939   16,795   △40.8   % 事業利益   △178   284   ― b. 次期(2026年1月1日~2026年12月31日)の業績見通し <連結> 次期予想   当期   増減額   増減率 売上高(百万円)   430,000   422,092   7,907   1.9   % 事業利益(百万円)   35,000   30,760   4,239   13.8   % 営業利益(百万円)   40,000   36,368   3,631   10.0   % 親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)   25,000   27,587   △2,587   △9.4   % 基本的1株当たり当期利益(円)   90.38   99.74   △9.36   △9.4   % 当社グループを取り巻く事業環境は、経済情勢の急激な変化や為替変動の影響による、原材料価格の上昇や消費環境の悪化懸念など、依然として先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。 このような中、当社グループは、当期よりスタートした「Vision2030 2nd STAGE」の進捗等を踏まえ、市場環境に適応しながら施策をスピーディに実行し、企業価値の向上に努めてまいります。 <一般用消費財事業> オーラルヘルスケア分野を中心に主力ブランドにおける高付加価値新製品の導入、育成に注力し、収益性の高い事業ポートフォリオを目指します。併せて、競争費用の戦略的な投下やサプライチェーンのさらなる効率化も進め、利益ある成長を加速させてまいります。 <産業用品事業> 業務用洗浄剤分野において、引き続き安定的な収益確保を目指します。なお、市場環境の変化を踏まえ、化学品事業を展開する連結子会社2社*を他社へ譲渡することを、本年2月に決定しました。 *ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社およびその子会社であるPT. IPPOSHA INDONESIA <海外事業> 主要な事業展開国において、オーラルヘルスケアを中心にパーソナルケア分野の強化を図ります。また、昨年100%子会社化したメラップライオン(ベトナム)、新工場が完工したライオンカロール(バングラデシュ)においては、事業本格化に向けた施策に注力します。本年1月に現地法人の株式を取得したオーストラリアでは、同社事業の拡大と併せて当社グループとのシナジー創出に取り組んでまいります。 以上により、次期の連結業績見通しは、売上高4,300億円(前期比1.9%増)、事業利益350億円(同13.8%増)、営業利益400億円(同10.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益250億円(同9.4%減)を予想しております。 ② 財政状態に関する概況 a.財政の状況 (連結財政状態) 当期   前期   増減 資産合計(百万円)   528,596   497,167   31,428 資本合計(百万円)   348,419   315,694   32,724 親会社所有者帰属持分比率(%)(注1)   61.1   59.1   2.0 1株当たり親会社所有者帰属持分(円)(注2)   1,166.54   1,062.70   103.84 (注1) 親会社所有者帰属持分比率は、(資本合計-非支配持分)/資産合計で計算しております。 (注2) 1株当たり親会社所有者帰属持分は、非支配持分を含まずに計算しております。 資産合計は、のれんおよび無形資産の増加等により、前期末と比較して314億2千8百万円増加し、5,285億9千6百万円となりました。資本合計は、327億2千4百万円増加し、3,484億1千9百万円となり、親会社所有者帰属持分比率は61.1%となりました。 b.当期のキャッシュ・フローの状況 (連結キャッシュ・フロー)                                                           (単位:百万円) 当期   前期   増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   40,648   43,660   △3,011 投資活動によるキャッシュ・フロー   △43,460   △7,659   △35,801 財務活動によるキャッシュ・フロー   △12,406   △21,205   8,798 換算差額等   1,070   1,918   △848 増減   △14,148   16,714   △30,862 現金及び現金同等物の期末残高   88,092   102,240   △14,148 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期利益等により、406億4千8百万円の資金の増加となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出および連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出等により、434億6千万円の資金の減少となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額等により、124億6百万円の資金の減少となりました。 以上の結果、当期の現金及び現金同等物の期末残高は、前期末に比べ141億4千8百万円減少し、880億9千2百万円となりました。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 親会社所有者帰属持分比率(%)   58.8   56.3   57.6   59.1   61.1 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率(%)   104.4   91.7   76.5   98.0   86.3 債務償還年数(年)   0.6   0.8   1.1   0.7   0.8 インタレスト・カバレッジ・レシオ   564.8   1,021.4   1,622.7   993.6   1,092.3 (注) 親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分/資産合計 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計 債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。 有利子負債は、連結財政状態計算書に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 c. 次期のキャッシュ・フローの見通し 営業活動によるキャッシュ・フローでは、税引前当期利益は420億円程度と予想しております。 減価償却費及び償却費は230億円程度となる見込みです。一方、法人税等の支払いなどにより、90億円程度の資金の減少を予想しております。 投資活動によるキャッシュ・フローでは、設備投資による支出や、関係会社株式の取得による支出や売却による収入などにより、300億円程度の減少を予定しております。 財務活動によるキャッシュ・フローでは、配当の支払いなどにより、130億円程度の資金の減少を予想しております。なお、手元資金の状況に応じて、自己株式の取得も柔軟に検討してまいります。 以上により、次期の現金及び現金同等物の期末残高は、当期末に比べて130億円程度の増加と予想しております。 d. 利益配分に関する基本方針 「第4 提出会社の状況 3配当政策」に記載のとおりであります。 e.生産、受注、販売の実績 [生産実績] 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年 1月 1日至 2025年12月31日) 金額(百万円)   前期比(%) 一般用消費財事業   188,691   3.0 産業用品事業   23,814   10.5 海外事業   159,515   5.4 その他   -   - 計   372,022   4.5 (注) 金額は生産者販売価格で算出しております。 [受注状況] 受注生産は行っておりません。 [販売実績] 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年 1月 1日至 2025年12月31日) 金額(百万円)   前期比(%) 一般用消費財事業   223,743   0.5 産業用品事業   39,307   3.0 海外事業   158,125   4.9 その他   915   △29.5 計   422,092   2.2 (注)  1 セグメント間の内部取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱PALTAC   92,356   22.4   97,604   23.1 Saha Pathanapibul Public Company Limited   45,483   11.0   48,767   11.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析 ① 重要性がある会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号。以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定により、国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり採用した会計方針およびその適用方法ならびに見積りの評価については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しているため省略しております。 ② 経営方針、経営戦略等または目標とする経営指標に照らした分析、検討内容 当社グループの経営方針、経営戦略等又は目標とする経営指標は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。経営成績等の状況に関する認識・分析は以下のとおりです。 a. 売上の状況 当連結会計年度の売上高は、4,220億9千2百万円(前期比2.2%増、為替変動の影響を除いた実質前期比1.4%増)となりました。売上高は、一般用消費財では最重点のオーラルヘルスケアで高価格帯ハミガキが成長を牽引したことにより対前年増収となり、海外ではマレーシアの業績が好調に推移するとともに、ベトナムの持分法適用関連会社を100%子会社化したこともあわせ、連結全体で増収となりました。 b. 損益の状況 当連結会計年度の損益は、事業利益307億6千万円(前期比16.8%増)、営業利益363億6千8百万円(同28.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益275億8千7百万円(同30.1%増)となりました。事業利益は、高付加価値化・値上げ等による粗利増が増益を牽引するとともに、収益構造改革の効果も寄与し、対前年で増益、年初公表を2期連続達成する結果となりました。営業利益、親会社所有者に帰属する当期利益の増益については、事業利益の増益に加え、ベトナムの持分法適用関連会社を100%子会社化したことに伴う段階取得に係る差益等の計上もあり、対前年で増益、年初公表も達成となりました。 以上の結果、当連結会計年度のROEは9.0%となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a. 基本的な考え方 当社グループは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」というパーパスを起点とし、2030年に向けた経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げ、その実現への企業活動を進めております。 資金については、中長期的な成長を継続させるための投資資金の確実な確保と、財務健全性の維持を基本方針とし、成長投資や運転資金の需要に合わせて、機動的に対応することとしています。また、将来の成長に向けた成長投資に投下するとともに、投資の進捗を踏まえ、自己株式の取得・消却を機動的に実施してまいります。 b. 資金の需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品および製品製造のための原材料の購入、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。営業費用の主なものは販売促進費、広告宣伝費および人件費等です。また、当社グループの投資資金需要のうち主なものは、主力の製造拠点である国内工場の設備維持更新に加え、生産能力増強および生産効率向上のための設備投資および重点領域への成長投資です。戦略的な資金需要に対しては、財務基盤の安定と資本効率の向上を図りながら対応してまいります。 c. 資金調達 当社グループの運転資金および投資資金は、主として営業活動で得られた資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入や社債等による資金調達を行う方針であります。当社は国内格付機関である格付投資情報センター(R&I)から格付を取得しており、本報告書提出日時点における発行体格付はA(ポジティブ)となっております。また、当社は金融機関との間で借入枠を有しており、緊急時の流動性を確保しております。これらにより、当社グループの事業運営に必要な運転資金や将来の成長に向けた投資資金は適切に調達することが可能であると考えております。 なお、当社グループでは、国内連結子会社にキャッシュ・マネジメント・システムを導入しており、グループ資金を当社に集中するとともに、各社の必要資金を当社が貸し付けることで、資金効率の向上と支払利息の低減を図っております。 ④ 経営成績等に重要な影響を与える要因 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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出典

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