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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

東武鉄道

TOBU RAILWAY CO.,LTD.9001 · Prime · 陸運業

私鉄大手。鉄道・バスを基盤に、レジャー、不動産、流通など沿線価値を高める多角事業を展開。

概要

関東エリアを基盤とする大手私鉄。東武東上線・伊勢崎線・日光線など463.3kmの路線網を有し、運輸事業を核にレジャー・不動産・流通などの多角事業を展開する。2026年3月期の連結営業収益は6,554億円、従業員は18,148人。東京スカイツリーや日光・鬼怒川の観光資源を収益源とし、沿線価値向上とインバウンド需要の取り込みを進める。

運輸事業:鉄道・バス・タクシー・貨物の31社

運輸事業は当社、上毛電気鉄道、朝日自動車、東武バス、東武運輸など31社で構成される。2025年度の運輸事業営業収益は2,186億円(前期比1.2%増)で、うち鉄道業が1,642億円を占める。鉄道の定期外輸送人員は3億3,508万人(前期比3.2%増)と回復が進む一方、処遇改善などで人件費が増加し、営業利益は276億円(同11.6%減)となった。バス・タクシー業では路線バス運賃改定や自動運転レベル4の運行開始など、新たな取り組みを進めている。

レジャー事業:26社で観光・ホテル・スカイツリーを運営

レジャー事業は東武レジャー企画、東武興業、蔵王ロープウェイ、東武トップツアーズ、東武ホテルマネジメント、東武タワースカイツリーなど26社で構成。東京スカイツリーの運営、東武ワールドスクウェアなどの遊園地、日光・鬼怒川エリアのホテル事業が主要な収益源である。インバウンド需要の拡大を背景に、体験型イベントの誘致や海外プロモーションを強化し、集客力の向上を図っている。旅行業では国内旅行需要の回復も寄与している。

不動産事業:駅ビル賃貸・マンション分譲・スカイツリータウン

不動産事業は当社、東武不動産、東武タウンソラマチなど4社で構成。駅ビルや商業施設の賃貸、マンション分譲、スカイツリータウンの運営を手掛ける。スカイツリータウンは東京スカイツリーを中心とした複合施設で、商業・観光の一大拠点となっている。沿線の開発余地を活用したまちづくりプロジェクトを成長領域と位置付け、中長期的な収益拡大を目指している。

流通事業:百貨店とスーパーで沿線の小売を支える

流通事業は東武百貨店、東武宇都宮百貨店、東武ストア、東武商事、東武食品サービスなど9社で構成。東武百貨店は池袋駅直結の大型百貨店として知られ、沿線住民や観光客の需要を取り込む。東武ストアはスーパーマーケットチェーンとして地域密着型の小売を展開。百貨店業とストア業の2本柱で、沿線の日常生活と消費活動を支えている。

業界の中での役割は鉄道・バス運営を中心とした総合生活インフラ企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
6,554億円
営業利益
719億円
営業利益率
11.0%
純利益
556億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
運輸事業2,160億円33.0%276億円12.8%
レジャー 事業1,887億円28.8%184億円9.8%
流通事業1,654億円25.2%60億円3.6%
不動産事業459億円7.0%159億円34.6%
その他事業393億円6.0%70億円17.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01運輸事業主力

鉄道業(当社、上毛電気鉄道)、バス・タクシー業(朝日自動車、東武バス)、貨物運送業(東武運輸)など31社で構成。地域交通の基盤を提供。

主な製品・サービス3
鉄道輸送サービス
東武鉄道の路線網による旅客鉄道輸送。通勤・通学・観光需要に対応。
バス・タクシー輸送サービス
東武バス等による路線バス、高速バス、タクシー事業で移動手段を提供。
貨物運送サービス
東武運輸による一般貨物運送、配送サービス。

02レジャー事業準主力

遊園地・観光業(東武レジャー企画)、スポーツ業(東武興業、蔵王ロープウェイ)、旅行業(東武トップツアーズ)、ホテル業(㈱東武ホテルマネジメント)、スカイツリー業(東武タワースカイツリー)など26社。沿線の観光・レジャー施設を運営し、集客と地域活性化を図る。

主な製品・サービス3
遊園地・観光施設運営
東武ワールドスクウェアなど沿線のテーマパーク・観光施設の運営。
ホテル運営
東武ホテルマネジメントによる沿線・都心のホテル運営。
スカイツリー運営
東京スカイツリーの運営・管理。

03不動産事業副次

不動産賃貸業(当社、東武不動産)、不動産分譲業(当社)、スカイツリータウン業(当社、東武タウンソラマチ)など4社。駅ビル・商業施設の賃貸、マンション分譲、スカイツリータウンの運営を行う。

04流通事業副次

百貨店業(東武百貨店、東武宇都宮百貨店)、ストア業(東武ストア)、その他(東武商事、東武食品サービス)など9社。沿線での小売・サービスを提供。

05その他事業その他

建設業(東武建設、東武谷内田建設)、ビルマネジメント、シェアードサービスなど17社。グループ内建設・管理業務等を担う。

製品と技術

東武鉄道路線網と特急「スペーシア X」

東武鉄道は463.3kmの路線を運営し、通勤輸送と観光輸送の両方を担う。代表的な特急列車「スペーシア X」は2023年7月にデビューし、日光・鬼怒川方面の観光需要を取り込む。定期外旅客収入は875億円(2025年度)で、特急料金を含む。安全性向上のためホーム柵の整備や高架化工事を進め、2025年度には東武スカイツリーラインの一部区間でワンマン運転を開始した。

東京スカイツリーと観光施設の運営

東京スカイツリーは高さ634mの電波塔兼観光施設で、東武グループのシンボル的存在である。展望台や商業施設「ソラマチ」を併設し、年間約400万人(コロナ前)の来場者を集める。グループはその他に東武ワールドスクウェア(日光)、蔵王ロープウェイなど地域観光施設を運営。ホテル事業では東武ホテルマネジメントが沿線や都心で複数のホテルを展開している。

東武百貨店と東武ストアの小売事業

東武百貨店は池袋本店を旗艦に、沿線の主要駅で百貨店を運営。衣料品・食品・雑貨など幅広い品ぞろえで、特に駅直結の利便性を強みとする。東武宇都宮百貨店は栃木県の基幹百貨店。一方、東武ストアはスーパーマーケットチェーンで、生鮮食品から日用品までを扱い、沿線住民の日常の買い物需要に応える。両事業で流通セグメントの収益を支える。

生体認証「SAKULaLa」とデジタルサービス

東武グループは2025年度、東武宇都宮線の一部駅で生体認証サービス「SAKULaLa」を導入した。顔認証による改札通過や決済を可能にし、利便性向上を図る。また、柏の葉地域では自動運転レベル4のバス運行を開始。廃食油由来のバイオ燃料をバスに導入するなど、環境負荷低減にも取り組む。デジタル技術を活用した新サービスで、既存事業の枠を超えた収益源の確立を模索している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

陸運業のなかでの位置

首都圏私鉄最大手、沿線開発で成長

関東圏で最大規模の私鉄企業。売上高約6,300億円で業界首位級。東急や小田急電鉄を上回る。沿線の人口増加と不動産開発が成長の柱。京浜急行電鉄や相鉄ホールディングスと比べ、埼玉・栃木など広範な路線網を持ち、沿線人口も多い。一方で、営業利益率は東急や小田急に劣る。

強み

  • 東京・埼玉・栃木・群馬に広がる私鉄最大の営業キロ。
  • 沿線人口は約600万人と多く、需要基盤が強固。
  • 大規模なニュータウン開発や駅ビル運営が強み。
  • 鉄道、不動産、レジャー、流通など幅広く収益源を持つ。

課題

  • 営業利益率は10%前後で、同業他社よりやや低い。
  • 設備投資が多く、減価償却費が利益を圧迫。
  • 将来的な沿線人口減少で鉄道需要の低下懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

物流・運輸の時価総額近傍。太字が東武鉄道

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19023東京地下鉄8,625億円14.6倍
29009京成電鉄6,918億円13.4倍
39064ヤマトホールディングス6,903億円46.1倍
49072ニッコンホールディングス6,654億円34.5倍
59007小田急電鉄6,615億円16.6倍
69001東武鉄道5,872億円10.5倍
79142九州旅客鉄道5,583億円12.2倍
82871ニチレイ5,534億円19.7倍
99301三菱倉庫5,479億円9.7倍
109706日本空港ビルデング5,356億円18.3倍
119364上組5,163億円15.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(物流・運輸)に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

1897年創業、関東私鉄の基盤を築く

東武鉄道は1897年(明治30年)に設立された。当初は鉄道事業を中心に、埼玉県・栃木県・群馬県など関東北部へ路線を延伸。東武東上線(1914年開業)や東武伊勢崎線(1899年部分開業)など、現在のネットワークの基礎をこの時期に築いた。沿線の人口増加とともに輸送人員を伸ばし、関東大手私鉄の一角を占めるに至った。

1969年の社是制定と事業多角化の始まり

1969年、当社は「奉仕」「進取」「和親」を社是として制定した。これはグループ全体の行動指針となり、鉄道以外の事業への進出を加速させる契機となった。以降、百貨店業(東武百貨店)、ホテル業、遊園地運営など、沿線の生活と観光に関わる多角的な事業を展開。1970年代から80年代にかけて、不動産開発や流通事業も拡大し、総合生活企業グループへと成長した。

コロナ禍で2021年に赤字、その後回復へ

2020年からの新型コロナウイルス感染症拡大は、鉄道利用の激減と観光需要の消失をもたらした。2021年3月期の連結当期純利益は250億円の赤字に転落。営業収益も4,963億円と前期比24%減少した。しかし、ワクチン接種の進展と行動制限の緩和に伴い、2022年3月期には黒字に回復。2023年3月期以降は増収基調が続き、2025年3月期の営業収益は6,148億円まで回復した。

2024年策定の長期ビジョン「挑戦と協創」

2024年4月、東武グループは長期経営ビジョン「挑戦と協創で進化させる社会と沿線」を策定した。目標として2030年代半ばに営業利益1,000億円以上を掲げ、成長領域に観光事業と開発事業(まちづくり)を位置付けた。東武スカイツリーラインと東京メトロ有楽町線の相互直通運転などの大型プロジェクトを推進し、沿線価値の向上による持続的成長を目指している。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2030年代半ばまで1,000億円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    非鉄道事業割合の増加

    観光事業と開発事業を成長領域と位置付け、重点投資により中長期的な収益・利益拡大を図るとともに、生体認証サービス等の新事業フィールドを探索し収益源を確立する。

  2. 02

    観光需要を捉えた収益力強化

    インバウンドや多様化する国内旅行需要を取り込むため、事業拠点強化、サービス構築、ブランディング、情報発信をグループ一体で推進し収益最大化を図る。

  3. 03

    持続的な事業運営体制の確立

    ワンマン運転拡充やDX活用による労働力減少対応、環境負荷低減、人的資本強化により持続可能な運営体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で18,148人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は745万円で、9期前と比べて+4.3%平均年齢は47.7歳、平均勤続年数は26.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月19,514
2018年3月19,171
2019年3月71446.625.320,347
2020年3月71446.725.520,112
2021年3月67046.925.720,345
2022年3月63447.226.119,621
2023年3月65247.526.618,599
2024年3月67748.127.118,384
2025年3月71047.826.618,247409
2026年3月74547.726.518,148396

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率98.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社21(国内 21 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
小計14,820億円
運輸事業9,411億円
不動産事業3,165億円
レジャー事業1,859億円
流通事業210億円
その他事業176億円
ほか18件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    上毛電気鉄道㈱
    群馬県前橋市
    議決権43.3%
  • 国内
    朝日自動車㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    東武バス㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    東武運輸㈱
    埼玉県宮代町
    議決権95.2%
  • 国内
    東武レジャー企画㈱
    埼玉県宮代町
    議決権100.0%
  • 国内
    東武興業㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    東武トップツアーズ㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東武ホテルマネジメント
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    東武タワースカイツリー㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    東武不動産㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    東武タウンソラマチ㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東武百貨店
    東京都豊島区
    議決権100.0%
残りのグループ会社9社を開く
  • ㈱東武宇都宮百貨店栃木県宇都宮市100%
  • ㈱東武ストア東京都板橋区100%
  • 東武商事㈱東京都墨田区100%
  • 東武食品サービス㈱東京都豊島区100%
  • 東武建設㈱栃木県日光市99%
  • 東武谷内田建設㈱東京都墨田区10%
  • 東武ビルマネジメント㈱東京都墨田区100%
  • 東武シェアードサービス㈱東京都墨田区100%
  • 蔵王ロープウェイ㈱山形県山形市50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2020-10-22
    1.4億円
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2020-10-22
    1.4億円
  • 補助金
    鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2020-10-22
    9,233万円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2021-11-29
    3,850万円
  • 補助金
    令和元年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2019-07-08
    2,143万円
  • 補助金
    令和2年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2020-07-01
    2,143万円
  • 補助金
    令和2年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2021-03-01
    1,350万円
  • 補助金
    令和4年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-11-17
    1,100万円
  • 補助金
    令和元年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2019-08-07
    1,000万円
  • 補助金
    令和3年度鉄道施設総合安全対策事業費補助
    国土交通省 · 2022-01-17
    967万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は6,554億円営業利益719億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.8%、利益が-3.6%。

売上高
+3.8%
6,554億円
営業利益
-3.6%
719億円
純利益
+8.4%
556億円
営業利益率
11.0%
前期比 -0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6,730億円6,554億円
営業利益720億円719億円
純利益560億円556億円
1株あたり配当¥75¥75

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,563億円、営業利益は210億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q5,69522
2019年4Q6,175119
2020年4Q6,53939
2021年4Q4,963−31
2022年4Q5,06013
2023年4Q6,1489
2024年4Q6,36073
2025年4Q6,3153615.7260
2026年4Q6,5543635.5316
2027年1Q1,56321013.4142

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,772億円から6,554億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は11.0%。純利益は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,772475286
2014年3月5,936519315
2015年3月5,833461307
2016年3月5,743560273
2017年3月5,689621361
2018年3月5,695623360
2019年3月6,175630280
2020年3月6,539584355
2021年3月4,963−99−250
2022年3月5,060274135
2023年3月6,148548292
2024年3月6,360720482
2025年3月6,31574672711.8513
2026年3月6,55471968811.0556

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高6,554億円のうち、営業利益として残るのは719億円11.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は556億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金69.1%4,532億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.9%1,303億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.0%719億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+3.7pt
11.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.4pt
8.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.1pt
9.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,066億円、投資CFが−827億円で、差し引きのフリーCFは239億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は442億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,004−502−475502233
2014年3月978−532−368446312
2015年3月948−1,429468−481301
2016年3月781−636−121145325
2017年3月875−559−299316341
2018年3月920−670−341250250
2019年3月882−761−86121285
2020年3月1,011−756−226255314
2021年3月395−663404−268449
2022年3月669−310−350359459
2023年3月1,011−527−253484691
2024年3月917−616−679301313
2025年3月901−868333349
2026年3月1,066−827−147239442

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6,222億円で、自己資本比率は33.0%(業種中央値40.1%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.463,2771.1421.2
2014年3月1.483,5411.1322.7
2015年3月1.603,9481.2023.6
2016年3月1.594,1131.1824.6
2017年3月1.604,4281.1526.4
2018年3月1.624,6061.1627.6
2019年3月1.644,6931.1728.1
2020年3月1.664,7401.1828.1
2021年3月1.684,5311.2326.4
2022年3月1.694,5921.2326.8
2023年3月1.744,8061.2627.3
2024年3月1.705,4171.1631.4
2025年3月1.755,6081.1931.6
2026年3月1.866,2221.2433.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
444億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,473億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

陸運業 56社との比較

同じ陸運業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率56社中14位あたり、逆に低いのは自己資本比率56社中40位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.5%/中央値 8.4%
P25 6.0%P75 10.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.0%/中央値 7.2%
P25 4.9%P75 10.9%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.0%/中央値 40.1%
P25 32.4%P75 54.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 4.5%
P25 2.6%P75 7.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,976.5で、1年前と比べて+10.5%過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。

¥2,976.5-0.9%1ヶ月+1.1%1年+10.5%時価総額5,872億円
過去52週の値幅
安値¥2,462.5高値¥3,236

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.5倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR0.93倍
配当利回り2.52%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で約0.94%上昇し、7月下旬に52週高値3236円まで上昇した後、調整を挟みつつも月末にかけて反発しています。8月21日時点では3014円で、25日移動平均線(3009.62円)をわずかに上回っており、75日線(2905.51円)や200日線(2802.48円)に対してはプラスの乖離を維持しています。出来高は7月末に100万株超の活発な取引が見られましたが、8月に入ってからは50万株前後に落ち着いています。52週安値2462.5円からは約22%上昇しており、中期的な上昇トレンドは継続中ですが、直近では高値圏でのもみ合いが続いています。RSIは40.55と中立圏にあり、過熱感は後退しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

実績PER10.7倍は同業界平均15.7倍を大きく下回り、割安感が強い。PBR0.94倍は平均1.08倍を下回り、純資産に対しても割安。予想PER10.5倍とほぼ横ばいで、収益成長は緩やか。ROE9.5%と平均的な収益性。配当利回り2.49%は平均2.31%を上回り、株主還元は良好。配当性向38.6%と安定している。業界平均と比較してPER・PBRとも低く、割安だが配当利回りは高水準で、株主還元が強み。ただし売上高は横ばいで成長性は限定的。総合的に割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.5倍15.7倍
PER (予想)10.4倍
PBR0.93倍1.07倍
ROE9.5%8.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

関東私鉄として、鉄道運賃収入と不動産・レジャー収益の相乗効果が投資論点。強気派は、沿線再開発や東京スカイツリーの集客力、インバウンド需要回復による収益拡大を期待する。一方、弱気派は、沿線人口減少やテレワーク定着による鉄道需要の低下、コロナ禍後のレジャー需要の不確実性、金利上昇による不動産事業の負担増を懸念する。両者は、中長期的な収益成長性と、既存事業の構造的な課題の克服可能性で対立している。

プラスに働く材料7
  • 沿線開発で収益拡大

    東京スカイツリーや再開発事業が集客と不動産価値向上に寄与

  • インバウンド需要の回復

    日光・鬼怒川など観光地への訪日客増加が見込まれる

  • 安定した多角的収益

    運輸、不動産、レジャーと収益源が分散され、安定性が高い

  • 売上高6554億円と3期ぶりの増収通年影響

    2026年3月期売上高は6554億円と前期6315億円から239億円増加

  • 純利益556億円と3期連続の最高益通年影響

    純利益は556億円と前期513億円から43億円増加し3期連続増益

  • PBR0.92倍と1倍割れの割安圏不定影響

    PBR0.92倍は解散価値対比で割安、株主還元強化の余地

  • 予想PER10.3倍と割安、今期も増益不定影響

    予想PERは10.3倍と実績の10.43倍を下回る

マイナスに働く材料7
  • 沿線人口の減少

    少子高齢化で鉄道利用者数が長期的に減少するリスク

  • テレワークの定着

    通勤需要が構造的に減少し、収益に悪影響

  • 金利上昇の影響

    不動産開発の資金調達コスト増加で利益が圧迫される

  • 営業利益が27億円減益、収益性が悪化通年影響

    営業利益は719億円と前期746億円から27億円減、利益率は11.81%から10.97%

  • ROE9.5%は1桁、PBR改善には不十分継続影響

    ROE9.5%は1桁台で、PBR1倍回復には更なる資本効率改善が必要

  • 配当利回り2.54%と相対的に低い継続影響

    配当利回り2.54%は利回り投資家の買いを誘いにくい水準

  • 株価は1年で16.56%上昇し過熱感不定影響

    1年間の株価上昇率16.56%は増益率を上回っており反動リスク

次の決算で確かめる点
鉄道輸送人員
乗客数の変動は運輸収入の動向を直接反映する
不動産賃貸収入
沿線開発の収益貢献度や稼働状況を確認するため
訪日外国人旅行者数
観光事業の回復程度を測る重要な指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり75で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは2.52%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥75
1株あたり
配当利回り
2.52%
いまの株価に対して
配当性向
38.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3324.2
2018年3月21−35.432.3
2019年3月3566.724.0
2020年3月4014.331.1
2021年3月20−50.0
2022年3月200.026.0
2023年3月3050.038.1
2024年3月5583.339.2
2025年3月609.138.3
2026年3月7016.738.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥75

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ75,812人。区分でいちばん多いのは個人・その他39.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.3%を占め、残る61.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他35.236.035.733.439.939.7
金融機関37.435.234.733.731.731.0
外国法人19.720.921.624.317.619.7
事業法人7.17.27.47.27.27.3
証券会社0.60.70.71.53.62.3
自己株式0.50.51.41.10.50.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.75
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.93
03富国生命保険相互会社2.65
04JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.46
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.36
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.26
07株式会社みずほ銀行1.18
08株式会社埼玉りそな銀行1.03
09東日本旅客鉄道株式会社1.03
10GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-12
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.01%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+955%、1株純資産は14期で+982%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月272919.720.036.0
2014年3月303159.716.931.8
2015年3月293528.719.932.0
2016年3月263657.122.028.7
2017年3月1691,9718.916.724.2
2018年3月1692,1168.319.032.3
2019年3月1332,1846.224.124.0
2020年3月1692,2327.722.331.1
2021年3月−1202,133−5.5
2022年3月642,1693.046.226.0
2023年3月1402,2976.322.638.1
2024年3月2332,5919.516.239.2
2025年3月2532,7789.410.138.3
2026年3月2833,1489.510.138.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額365百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
根津嘉澄取締役会長74406,300
都筑豊代表取締役 取締役社長 社長執行役員658,100
横田芳美代表取締役 専務執行役員659,700
重田敦史取締役694,500
鈴木孝郎取締役 専務執行役員 鉄道事業本部長625,900
柴田光義取締役721,400
安藤隆春取締役77
矢ケ崎紀子取締役631,500
柳正憲取締役752,130
杉山知也常勤監査役636,000
吉田辰雄常勤監査役686,400
茂木友三郎監査役911,400
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
福田修二監査役74700
林信秀監査役692,200
河田正也取締役74
秋田正紀取締役67
松本光弘取締役65
杉崎智恵子取締役63
古宮正章取締役69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)514725250
社外取締役7676710
監査役2464623

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容838字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社73社及び関連会社11社で構成され、主要な事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (1) 運輸事業(31社) 事業の内容   会          社          名 鉄道業   当社、上毛電気鉄道㈱※1 バス・タクシー業   朝日自動車㈱※1、東武バス㈱※1 貨物運送業   東武運輸㈱※1 その他26社 (2) レジャー事業(26社) 事業の内容   会          社          名 遊園地・観光業   東武レジャー企画㈱※1 スポーツ業   東武興業㈱※1、蔵王ロープウェイ㈱※2 旅行業   東武トップツアーズ㈱※1 ホテル業   当社、㈱東武ホテルマネジメント※1 スカイツリー業   東武タワースカイツリー㈱※1 その他19社 (3) 不動産事業(4社) 事業の内容   会          社          名 不動産賃貸業   当社、東武不動産㈱※1 不動産分譲業   当社 スカイツリータウン業   当社、東武タウンソラマチ㈱※1 その他1社 (4) 流通事業(9社) 事業の内容   会          社          名 百貨店業   ㈱東武百貨店※1、㈱東武宇都宮百貨店※1 ストア業   ㈱東武ストア※1 その他業   東武商事㈱※1、東武食品サービス㈱※1 その他4社 (5) その他事業(17社) 事業の内容   会          社          名 建設業   東武建設㈱※1、東武谷内田建設㈱※1 その他業   東武ビルマネジメント㈱※1、東武シェアードサービス㈱※1 その他13社 (注)1   ※1 連結子会社 2   ※2 持分法適用関連会社 3   上記部門の会社数には当社が重複して含まれております。 企業集団の状況について事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,086字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営理念、経営方針 当社グループでは以下のとおり、「東武グループ経営理念」、「東武グループ経営方針」を定めております。 ① 東武グループ経営理念 東武グループでは、「奉仕」「進取」「和親」を経営の拠り所としています。 「奉仕」:東武グループは、東武グループの全ての事業が社会に支えられていることを深く自覚し、豊かな社会の実現に貢献します。 「進取」:東武グループは、現状に甘んじることなく、常に研鑚に励み、時代を切り開く開拓者精神をもって新たな挑戦を続けます。 「和親」:東武グループは、人の和や環境との調和をもとに事業の発展と従業員の幸福を図り、社会の進展に寄与します。 ② 東武グループ経営方針 お客様の暮らしに密着した事業を通じて沿線地域の発展に貢献する企業グループとして、安全・安心を根幹に「運輸」「レジャー」「不動産」「流通」等の事業を多角的、複合的に展開します。 お客様の視点に立ち、質の高い先進性や独創性あふれるサービスを提供し、活力に富んだ暮らしやすく訪れたい東武沿線の実現を目指します。 事業を通じて安定的に利益を創出しながら、環境にも配慮した経営を進め、お客様の生活を担う企業グループとして地域社会とともに持続的に発展することにより、企業の社会的責任を果たします。 (2) 経営環境、対処すべき課題 当社グループは、2024年4月に策定した長期経営ビジョン「挑戦と協創で進化させる社会と沿線」の実現に向け、事業環境やニーズの変化を先取りする「挑戦」と、グループ内外の関係者との連携により新たな価値を創出する「協創」を通じ、基盤である沿線の持続的な発展とグループ成長の両立を目指しております。具体的には、「営業利益段階における非鉄道事業割合の増加」、「観光需要を捉えた収益力強化」、「持続的な事業運営体制の確立」を注力するポイントとし、各種施策を推進しております。 今後の事業環境は、インバウンド需要の継続が見込まれる一方で、働き方の変化や価値観の多様化、デジタル技術の進展などにより、これまで以上に変化の速度が増し、先行きの見通しが難しくなっています。加えて、人口減少・少子高齢化の進展に伴う沿線需要の構造的変化、物価・人件費・金利の上昇、労働力不足の拡大など、厳しい事業環境が想定され、既存の延長線上での事業展開のみでは、グループの持続的な成長は見込めないと認識しております。 こうした事業環境下においても、成長領域として位置付ける観光事業やまちづくりなどのプロジェクトを加速させるとともに、東武スカイツリーラインと東京メトロ有楽町線との新たな相互直通運転実施などの大型プロジェクトを着実に進捗させ、沿線価値の向上を図ることでさらなる成長が可能であると考えております。また、足元の収益性の状況や大型プロジェクトの進捗・完成時期の見通しなどを踏まえ、長期経営ビジョンの目標として、「2030年代半ばに営業利益1,000億円以上」の達成を目指してまいります。 「営業利益段階における非鉄道事業割合の増加」については、インバウンドを中心として市場の成長が見込めるホテル業やスカイツリー業をはじめとする「観光事業」と、沿線での開発余地のある「開発事業(まちづくり)」を成長領域と位置付け、重点的に投資を行うことで、中長期的な収益・利益拡大に資する事業の育成と領域の拡張を図ります。また、生体認証サービス「SAKULaLa」をはじめとする、既存事業の領域を超えた新たな事業フィールドを探索し、将来を見据えた収益源の確立を目指してまいります。 「観光需要を捉えた収益力強化」については、当社グループを挙げての「事業拠点強化・サービス構築・ブランディング・情報発信」により、インバウンドや多様化する国内旅行などの観光需要を取り込み、収益の最大化を図ります。 「持続的な事業運営体制の確立」については、ワンマン運転の拡充やDXの活用など国内人口と労働力減少への対応、環境負荷の低減・人的資本の強化を図り、持続可能な運営体制を構築します。 当社グループは、1897年の設立以来、社会とともに持続的な発展を遂げてまいりました。1969年には当社社是として「奉仕」「進取」「和親」を制定、現在はこれを「東武グループ経営理念」として掲げ、安全・安心を根幹に、活力に富んだ暮らしやすく訪れたい東武沿線の実現を目指す「東武グループ経営方針」のもと、事業を通じて社会課題の解決に取組むことで、社会の持続的な発展の一端を担いつつ、当社グループも発展してまいりました。 これからも、沿線の特長や経営資源を活かしながら、社会課題の解決を通じて、将来にわたって新たな価値を創造し、「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」を実現することで、社会に不可欠な企業集団として存続してまいります。
事業等のリスク4,836字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクとして、「事業環境・ビジネスモデルに影響を与えるリスク」「安全・安心の確保に関するリスク」「経営資源の確保に関するリスク」「ガバナンスに関するリスク」の4つを設定いたしました。それぞれのリスク顕在化を防ぐための取組みは以下に記載のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境・ビジネスモデルに影響を与えるリスク ① 法的規制 当社が展開している鉄道事業においては、鉄道事業法第3条により、路線及び鉄道事業の種別ごとに国土交通大臣の認可を受けなければなりません。同様に、運賃の設定・変更についても同法第16条により、鉄道事業者は旅客運賃等の上限を定め、国土交通大臣の認可を受けなければならず、国土交通大臣は、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものを超えないものであるかどうかを審査して認可しております(総括原価方式)。また、認可を受けた運賃等の上限の範囲内で運賃等を設定・変更する場合は、国土交通大臣に届け出ることとなっております。 鉄道を取り巻く社会経済環境が大きく変化している中、コストコントロールを徹底しても生じる原価を適時適切に運賃に反映できない場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、鉄道事業以外の当社グループ会社が展開する各種事業においても、様々な法令・規則等の規制の適用を受けており、これら法的規制が変更された場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ② 出生率の低下による人口減少・少子高齢化の急激な加速 わが国の合計特殊出生率は2016年より減少傾向に転じ、出生数の減少も続いております。昨今の経済・社会環境の影響により出生率と出生数の低下にさらに拍車がかかっており、今後地域によって差はあるものの、人口減少と少子高齢化がさらに進行することが想定されます。 そのため、当社グループにおいては、相互直通運転を活用したシームレスな輸送をはじめ利便性や速達性の向上、ホーム柵の整備等により安全・安心・快適な通勤・通学輸送と魅力ある観光輸送の提供、並びに良質で暮らしやすい住環境・サービスの提供や観光誘客を推進しております。これらの取組みをとおして当社沿線の価値向上を図り、定住化促進と交流人口の創出に努めております。 しかしながら、消費活動の基盤となる人口減少と少子高齢化が沿線地域で急激に加速した場合、鉄道事業を中心に東武沿線を主たるマーケットとして事業を展開している当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③ ライフスタイルの変化 これまでの新型コロナウイルス感染症の影響により、働き方等において新しいライフスタイルが浸透・定着し、今後もニーズや価値観の変化・多様化が続くことを想定しております。 そのため、当社グループにおいては、事業環境が変化する中でも利益を確保できるよう事業構造改革を行い、事業運営体制の見直しやコスト削減施策による効率化と省力化を進めてまいりました。また、集客拠点を強化する沿線開発とグループの総力を活かしたまちづくりの実施等による非鉄道事業の強化や観光需要を捉えた収益力強化により、事業の持続的発展を目指してまいります。 しかしながら、移動を前提としないライフスタイルが定着した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 競争環境の変化 当社グループは、鉄道事業をはじめ幅広い事業を展開しており、事業環境の大きな変化や急速な技術革新に伴う新たな競合サービス・競合事業者の出現等により、需給関係の悪化や競争激化が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、「挑戦と協創で進化させる社会と沿線」と定めた長期経営ビジョンのもと、事業環境の変化やお客様ニーズの変容を的確にとらえ、グループ各社で培ったノウハウやデジタル技術などを活かしつつ、新たな技術や外部からの知見を取り入れて事業に活かしてまいります。それにより、お客様へ最適なサービスを迅速かつ柔軟に提供しサービス向上を図るとともに、生産性を向上することで利益の確保につなげてまいります。 ⑤ パンデミック等の発生 パンデミック等により外出制限や出控えが発生した場合には、運輸事業やレジャー事業を中心に利用者が急減し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、パンデミック等により従業員の感染が多発した場合には、事業運営に支障が生じ、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、従業員の基本的な感染症予防策を継続的に実施するとともに、感染状況に応じた事業継続計画や感染対策を講じることでお客様が安全・安心にご利用いただけるよう取組み、国民の安定的な生活の確保に欠かせない社会インフラの1つである鉄道事業を中心に社会を支え、事業を継続してまいります。 (2) 安全・安心の確保に関するリスク ① 安全・安心の確保 当社グループでは、安全・安心の確保はお客様の信頼を得るうえで最も重要であると考え万全を期しておりますが、万が一、重大な事故を発生させ長期的に事業を運営できなくなった場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、「安全はすべての事業の根幹である」との信念のもと、お客様と従業員の安全確保を最優先に安全管理体制の確立に努めるとともに、安全のための設備投資や教育・訓練などに継続して取組み、安全・安心の確保に努めております。 ② 気候変動による事業運営・維持への影響 気候変動による事業運営・維持に関するリスクの内容については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組(2)重要なサステナビリティ項目 ① 気候変動、人的資本・多様性」に記載のとおりであります。 ③ 不測の事故・災害等の発生による事業運営・維持への影響 当社グループは、鉄道事業をはじめ幅広い事業を展開しておりますが、不測の事故や災害、テロ・戦争の発生等外的要因により、長期的に事業を運営できなくなった場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、大規模な自然災害等の緊急事態に備え事業継続計画を整備するなど危機管理体制の充実強化に努めるとともに、自然災害に強いインフラの整備やテロ対策など、安全確保のための対策にも継続して取組んでまいります。 ④ 個人情報の管理 当社グループは、各事業において顧客の個人情報を含むデータベースを管理しており、情報が流出した場合には損害賠償や信用の低下等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、情報の取得及び利用に際しての社内での保護規程類を定め管理体制を整備するとともに社員教育を実施し、関係者の情報管理を徹底するほか、情報処理を社外に委託する場合も秘密保持の整備、監督を強化する等、取り扱いには十分留意し情報管理を行っております。 ⑤ 情報セキュリティ対策 情報セキュリティに関するリスクの内容については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組(2)重要なサステナビリティ項目 ② 情報セキュリティ」に記載のとおりであります。 (3) 経営資源の確保に関するリスク ① 人手不足 当社グループは、鉄道事業をはじめ多くの労働力を必要としております。出生率の低下による人口減少と高齢化は、一層早いスピードで進むことが想定され、労務費の高騰及び採用難等により人手不足が顕在化した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、人材確保のために、多様な知識や価値観を持つ人材の登用や育成、安定した雇用や多様化する働き方への対応、福利厚生の充実等、働きやすく働き続けられる柔軟で安心な就労環境の確保を図ってまいります。さらに、労働力人口減少下でも安定輸送を提供するため、ワンマン運転区間の拡大や自動運転等を含むデジタル技術の活用等により生産性の向上を進め、効率的な事業運営体制を構築してまいります。 ② 原材料や資源の価格高騰並びに調達不足 当社グループは、鉄道事業をはじめとして多くのインフラ設備を活用し、動力として電力や燃料を使用しております。また、各事業においてはさまざまな原材料を使用しています。自然災害の発生や海外情勢の悪化、為替の影響などにより原材料や資源の価格が高騰した場合や、調達不足が継続した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては省エネに資する高効率車両や設備を導入するほか、設備の適正化や見直しによるエネルギー消費や温室効果ガス排出量の削減、適切な時期での調達を行う等、コスト抑制とともに持続可能な社会の構築に取組んでおります。 ③ 有利子負債残高の増加及び調達金利の変動 当社グループは、各事業で継続的に行っている設備投資等の必要資金を、主として社債や金融機関からの外部借入れによって調達しており、将来への成長投資等により高水準の有利子負債残高を保有しています。今後、金利が一段と上昇した場合や、格付機関が当社の格付を引き下げた場合には、金利負担の増大や資金調達条件の悪化を招くことにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループにおいては、財務健全性を確保しつつ、財務レバレッジを活用した成長戦略を推進するとともに、昨今の金利上昇傾向を踏まえた連結有利子負債残高の適切な管理や、資金の調達手段の多様化を進めることにより、中長期の金利環境を勘案し適時最適な方法による調達を行っております。 ④ 保有資産の価値下落 当社グループは、多様な事業展開を行う上で必要な資産や、株式などの投資有価証券等を保有しております。収支管理の徹底や確実な利益確保のための事業構造改革を実施するとともに、中長期的な収益・利益の拡大に資する事業の育成を推進し、資産価値の向上を図っております。また、投資有価証券については保有意義の検証を行い、中長期的に希薄と考えられる場合は段階的に縮減を図っております。 しかしながら、保有資産のキャッシュ・フロー創出力の低下や株価の大幅な下落等によりその時価が著しく下落した場合は、減損損失または評価損等を計上することにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4) ガバナンスに関するリスク ① コンプライアンス コンプライアンスに関するリスクの内容については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組(2)重要なサステナビリティ項目 ③ コンプライアンス」に記載のとおりであります。 ② 人権 人権に関するリスクの内容については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組(2)重要なサステナビリティ項目 ③ コンプライアンス」に記載のとおりであります。 なお、上記は当社グループの事業等について予想される主なリスクを例示したものであり、ここに記載されたものが当社グループの全てのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)8,879字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善や、インバウンド需要の拡大等を背景に、緩やかな回復基調が続きました。一方、物価動向や米国の通商政策をめぐる動向及び中東情勢の影響等、景気を下押しするリスクについて、引き続き注視する必要があります。 当社グループにおきましては、持続的な成長に向けて、「挑戦と協創で進化させる社会と沿線」を長期経営ビジョンに定め、「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」の実現に向けて、取組みを進めてまいりました。 2025年度の連結業績は、以下のとおりであります。 ① 営業収益 旅行業における国内旅行需要やホテル業を中心としたインバウンド需要の着実な取り込みに加えて、鉄道業における長期休暇期間を中心とした定期外の輸送人員増加等による増収により、営業収益は655,435百万円(前期比3.8%増)となりました。 ② 営業利益 営業収益全体では増収であったものの、鉄道業における人件費や修繕費等の維持管理費用の増加に加えて、新東武カードの発行に係る一時的な費用の増加により、営業利益は71,861百万円(前期比3.7%減)となりました。 ③ 経常利益 営業外収益については、6,118百万円(前期比5.7%増)、営業外費用については、支払利息の増加により9,149百万円(前期比19.1%増)をそれぞれ計上し、経常利益は68,831百万円(前期比5.3%減)となりました。 ④ 親会社株主に帰属する当期純利益 特別利益については、政策保有株式売却に伴う投資有価証券売却益の計上等により、19,370百万円(前期比42.0%増)となり、特別損失については、8,291百万円(前期比20.6%減)をそれぞれ計上いたしました。 これらの結果、税金等調整前当期純利益は79,909百万円(前期比5.3%増)を計上し、法人税等を控除した当期純利益は56,023百万円(前期比8.5%増)となりました。また、ここから非支配株主に帰属する当期純利益を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は55,620百万円(前期比8.4%増)となりました。 セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。 各セグメントの営業利益をセグメント利益としております。また、各セグメントの営業成績のうち「調整額」は内部取引消去額を表しております。 (運輸事業) 鉄道業におきまして、当社では、利便性向上と特急列車の需要増に対応するため東武スカイツリーライン・日光線等でダイヤ改正を実施いたしました。また、引き続き好評をいただいている「スペーシア X」をはじめとした特急列車の臨時運行により、お客様の乗車機会拡大と日光・鬼怒川及び両毛エリアへの誘客を図りました。このほか、沿線自治体と連携した列車運行や、沿線スポーツチームとのコラボレーション企画により、地域の魅力創出・発信を図りました。 さらに、持続的な輸送サービスの確立に向けて東武スカイツリーライン緩行線(北千住~北越谷間の普通列車)でワンマン運転を開始したほか、東武宇都宮線で生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を活用した顔認証改札を導入いたしました。 安全面では、高架化工事を推進し、東武スカイツリーラインにおいて、とうきょうスカイツリー駅付近で下りホームを、春日部駅付近で下り仮線・仮ホームの使用を開始いたしました。また、ホーム上の安全対策としてホーム柵の整備を着実に進めました。 バス・タクシー業におきまして、東武バスセントラル㈱等では、路線バスの運賃改定を実施したほか、柏の葉地域で自動運転レベル4の認可を取得して運行を開始いたしました。また、廃食油由来のバイオ燃料を東武バス日光㈱の全車両へ導入したほか、奥日光では大型EVバスの自動運転実証実験を行い、次世代交通と環境負荷低減を推進いたしました。 運輸事業全体としては、通勤利用の回復や長期休暇期間を中心とした定期外の輸送人員増加等により、営業収益は218,646百万円(前期比1.2%増)、営業利益は将来にわたって持続可能な事業運営体制確立のため省人化・省力化の推進等、費用削減に向けた取組みを進めているものの、処遇改善による人件費や物価上昇等による修繕費の増加等により、27,644百万円(前期比11.6%減)となりました。 (営業成績) 業種別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 営業収益(百万円)   前期比(%) 鉄道業   164,272   1.5 バス・タクシー業   32,624   3.0 貨物運送業   22,163   △3.7 小計   219,060   1.2 調整額   △414   ― 営業収益計   218,646   1.2 (提出会社の鉄道業成績) 種別   単位   第205期   第206期 (自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   (自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 営業日数       日   365   365 営業キロ       キロ   463.3   463.3 客車走行キロ       千キロ   261,259   260,079 定期   千人   532,838   542,120 輸送人員   定期外   〃   324,744   335,081 計   〃   857,582   877,201 定期   百万円   60,987   61,714 旅客収入   定期外   〃   84,842   87,593 計   〃   145,830   149,307 運輸雑収       〃   14,313   14,400 収入合計       〃   160,143   163,707 1日平均収入       〃   438   448 乗車効率       %   30.6   31.3 (注) 1 乗車効率の算出方法 乗車効率=延人キロ(駅間通過人員×駅間キロ程)÷(客車走行キロ×平均定員)×100 乗車効率とは、客車走行車両定員に対する旅客輸送量を見るためのものであります。 2 定期外旅客収入は、特急料金及び座席指定料金を含んでおります。 (東武鉄道株式会社路線図) (レジャー事業) スカイツリー業におきまして、「東京スカイツリー®」では、営業時間の拡大、人気コンテンツとのコラボレーションイベント及び1階のイベントスペース「SKYTREE SPACE」にて、体験型イベントを誘致したほか、積極的な海外プロモーションにより訪日外国人観光客を集客するなど入場者数の増加に努め、増収を図りました。 ホテル業におきまして、当社及び㈱東武ホテルマネジメントでは、インバウンド需要と円安基調を背景に、都内を中心に稼働率と客室単価の向上を図りました。また「ザ・リッツ・カールトン日光」では、車窓より四季のいろは坂を望み、快適に移動を楽しめる専用シャトルバスを導入し、増収に努めました。 旅行業におきまして、東武トップツアーズ㈱では、「大阪・関西万博」において、来場者の安全かつ円滑な輸送を実現するため、パーク&ライド事業をはじめとした交通運営本部の受託及び入場券販売を実施したほか、インバウンド市場の拡大を背景にクルーズ事業を展開するなど、増収に努めました。 以上の結果、レジャー事業全体としては、営業収益は189,584百万円(前期比8.0%増)、営業利益は18,446百万円(前期比7.0%増)となりました。 (営業成績) 業種別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 営業収益(百万円)   前期比(%) 遊園地・観光業   5,526   9.0 スポーツ業   6,220   0.8 旅行業   124,034   9.7 ホテル業   37,456   7.3 スカイツリー業   16,536   △0.4 小計   189,773   8.0 調整額   △189   ― 営業収益計   189,584   8.0 (不動産事業) スカイツリータウン業におきまして、「東京スカイツリータウン®」では、ビアガーデンやイルミネーション等、年間を通じた様々なイベントを実施するとともに、キャラクターコンテンツを中心とした物販での集客により、国内外の観光需要を捉えることができ、前期に続き過去最高の年間売上を達成いたしました。 不動産賃貸業におきまして、当社では、「EQUiA(エキア)越谷」第Ⅱ期エリアをオープンしたほか、「草加ヴァリエ」のリニューアルグランドオープンにより、増収とお客様の利便性向上を図りました。 不動産分譲業におきまして、当社では、沿線価値向上と沿線定住人口増加を目的として、分譲マンション「ソライエテラス ウエスト」(草加市)及び「ソライエ南桜井」(春日部市)等の販売をいたしました。 不動産事業全体としては、マンションの計画販売戸数の減少等により、営業収益は59,075百万円(前期比1.4%減)となったものの、「東京スカイツリータウン」をはじめとした各商業施設が好調に推移し、営業利益は15,892百万円(前期比7.8%増)となりました。 (営業成績) 業種別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 営業収益(百万円)   前期比(%) 不動産賃貸業   36,667   0.4 不動産分譲業   8,662   △15.8 スカイツリータウン業   13,913   4.6 小計   59,243   △1.4 調整額   △168   ― 営業収益計   59,075   △1.4 (流通事業) 百貨店業におきまして、㈱東武百貨店では、池袋店において地域商環境や地域の多様なニーズ、インバウンド需要などに対応した商品戦略や販売計画の構築を図るとともに、キャラクターとのコラボレーション及び地域・産学連携のイベントを実施し、多世代に向けた来店動機創出と増収に努めました。 ストア業におきまして、㈱東武ストアでは、西川口店及び朝霞店をリニューアルオープンしたほか、自社オリジナル商品の開発・販売等に注力し、集客と増収に努めました。 そのほか、東武マーケティング㈱では、商品性の高い新しい東武カードの発行を開始し、カード利用による利便性向上を通じた利用促進及びグループ各事業間でのシナジー創出により、増収に努めました。 流通事業全体としては、百貨店業及びストア業における店舗リニューアル等が奏功したことにより、営業収益は176,135百万円(前期比2.0%増)となったものの、新しい東武カード発行に伴い一時的に費用が増加したことから、営業利益は6,004百万円(前期比20.6%減)となりました。 (営業成績) 業種別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 営業収益(百万円)   前期比(%) 百貨店業   63,480   3.5 ストア業   75,025   0.7 その他業   39,707   1.7 小計   178,213   1.9 調整額   △2,077   ― 営業収益計   176,135   2.0 (その他事業) 建設業におきまして、東武建設㈱では、立川市において教習所の新築工事を、東武谷内田建設㈱では、北区において化学品研究所の建設工事をそれぞれ完了いたしました。 そのほか、東武ビルマネジメント㈱では、豊島区において公園の清掃業務を受注するなど増収に努めました。 その他事業全体としては、完成工事増による増収により、営業収益は92,645百万円(前期比6.1%増)、営業利益は6,955百万円(前期比9.7%増)となりました。 (営業成績) 業種別   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 営業収益(百万円)   前期比(%) 建設業   55,453   5.0 その他業   37,669   7.7 小計   93,122   6.1 調整額   △476   ― 営業収益計   92,645   6.1 なお、当社グループのサービス、生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種のサービス、製品であっても、その内容、形式等は必ずしも一様ではなく、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、有形固定資産の取得等により1,863,562百万円となり、前連結会計年度末と比べ110,361百万円(前期比6.3%増)の増加となりました。 負債は、有利子負債の増加及び投資有価証券の時価上昇に伴う繰延税金負債の増加等により1,241,335百万円となり、前連結会計年度末と比べ48,887百万円(前期比4.1%増)の増加となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により622,227百万円となり、前連結会計年度末と比べ61,474百万円(前期比11.0%増)の増加となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、44,207百万円となり、前連結会計年度末に比べて9,271百万円の増加となりました。 当連結会計年度末に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益79,909百万円に、減価償却費55,213百万円等を加減算した結果、106,640百万円の資金収入となりました。前連結会計年度に比べて税金等調整前当期純利益が増加したこと及び仕入債務が増加したこと等により16,567百万円の資金収入の増加となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、82,720百万円の資金支出となりました。前連結会計年度に比べて固定資産の取得による支出が減少したこと等により4,057百万円の資金支出の減少となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、14,652百万円の資金支出となりました。前連結会計年度に比べて社債償還による支出が増加したこと等により14,973百万円の資金支出の増加となりました。 (資金需要の主な内容) 当社グループの資金需要は、営業取引に係る運転資金、設備投資等に係る資金、有利子負債の返済並びに配当等の資金を主としております。 設備投資につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 短期的な運転資金は、各事業が生み出す営業キャッシュ・フローに加え、取引銀行との総額90,000百万円の貸出コミットメント契約やコマーシャル・ペーパーの発行並びに、当社グループではキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)によりグループ内の余剰資金を有効に活用しております。 また、運輸事業や流通事業を中心に日々の収入金があり、必要な流動性は確保しているとともに、十分な水準の資金を保有しております。 設備投資等の長期的な必要資金については、営業活動で得た資金に加え、主力事業である鉄道事業の特性を鑑み、長期安定的な資金調達を行うために、借入金のほか、社債の発行及びシンジケート・ローンの組成、リース等の多様な選択肢の中から最適な調達方法を採用しております。 同時に、年度別償還額の集中を避けることで、将来の借り換えリスクの低減に努めているとともに、金利上昇リスクに備え、固定金利と変動金利のそれぞれの負債残高のバランスを考慮しております。 (4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境、対処すべき課題」に記載のとおり、持続的な成長の実現に向けた将来像として「長期経営ビジョン」を策定しております。また、これにもとづき2024年度から2027年度までの4か年を計画期間とする「中期経営計画」を推進しており、当該経営期間において意識する経営指標の想定値を以下のとおりとしております。 (意識する経営指標) 経営指標   想定値   当連結会計年度実績 収益性   営業利益   ・2027年度:740億円・2030年代半ば:1,000億円以上   718億円 資本効率性   ROE   ・~2030年代半ば:8%以上の維持・向上   9.5% 株主還元   総還元性向   ・中期経営計画期間 期間中想定(2024~2027年度):総還元性向50%以上を目指し、DOE2.2%以上を意識し段階的に引き上げ・2028年度以降:さらなる拡充を検討   ― DOE   2.4% 財務健全性   有利子負債/EBITDA倍率   ・~2030年代半ば:6倍台   6.2倍 自己資本比率   ・~2030年代半ば:30%以上   33.0% 中期経営計画2年目となる当連結会計年度においては、ROEは9.5%となり目標水準を上回ったほか、営業利益は718億円、自己資本比率は33.0%となるなど、収益性及び資本効率性の面で着実な成果を上げることができました。また、DOEは2.4%となり目標水準を上回るなど株主還元についても計画に沿って順調に進捗いたしました。さらに、有利子負債/EBITDA倍率は6.2倍となるなど、財務健全性の面においても計画どおり推移しております。 今後も、外部環境の変化に適切に対応しつつ、成長領域として位置付ける観光事業や開発事業を加速させるとともに、収益基盤の一層の強化、資本効率の向上及び株主還元の充実を通じて、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準にもとづき作成されております。その作成にあたり経営者は、資産・負債及び報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わねばなりません。これらの見積りについては、過去の実績や状況等に応じ合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 ① 株式等の投資 当社グループが保有する株式等の有価証券については、将来の株式市況の悪化または投資対象会社の業績不振等により時価の著しい下落が生じた際には、損失の計上が必要となる場合があります。 ② 販売用不動産の評価 当社グループが保有する販売用不動産については、地価の下落や市況悪化等により正味売却価額が帳簿価額を下回った場合には、損失の計上が必要となる場合があります。 ③ 固定資産の減損 当社グループが保有する固定資産のうち、減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。 減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたって、経営環境に変化が生じ当初想定した収益が見込めないなど、将来キャッシュ・フローの見積りに用いた仮定に変更があった場合には、減損損失の計上が必要となる場合があります。 ④ 退職給付費用及び債務 当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率にもとづいて算出されております。前提条件の変化や制度の変更が生じた場合には、退職給付費用及び退職給付債務に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得の計画にもとづき慎重にかつ実現(回収)可能な範囲において繰延税金資産を計上しておりますが、将来において既に計上している繰延税金資産の全部または一部を実現(回収)できないと判断した場合には、当該判断を行った連結会計年度において、実現(回収)できないと判断した繰延税金資産を取崩すとともに、同額を法人税等調整額として法人税、住民税及び事業税の金額に加算し、当期純利益を減少させる場合があります。同様に、現時点で評価性引当額として繰延税金資産を計上していない項目について、将来においてその全部または一部を実現(回収)できると判断した場合には、当該判断を行った連結会計年度において、実現(回収)できると判断した金額を繰延税金資産として計上するとともに、同額を法人税等調整額として法人税、住民税及び事業税の金額から控除し、当期純利益を増加させる場合があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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