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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

エービーシー・マート

ABC-MART,INC.2670 · Prime · 小売業

靴小売大手。自社ブランドとナショナルブランドを扱い、国内外に「ABC-MART」など展開。

概要

株式会社エービーシー・マートは、靴・スニーカー専門小売チェーン「ABC-MART」を中核とする企業集団である。2026年2月期の連結売上高は3,786億円、営業利益633億円、営業利益率16.7%と高収益を誇り、国内シューズ市場で約2割のシェアを持つ国内最大手である。自社ブランド「HAWKINS」「Danner」等の企画開発から製造・販売まで手掛けるSPAモデルを採用し、ナイキ、アディダス等のナショナルブランドも幅広く扱う。東京都渋谷区に本社を置き、連結従業員数は9,101名。

靴小売で国内首位、SPAモデルが収益の源泉

当社グループの主力事業は、国内1,107店舗(2026年2月末)で展開する靴小売である。店舗形態は標準型の「ABC-MART」に加え、都市型旗艦店「ABC-MART GRAND STAGE」(127店舗)、スポーツファッション専門店「ABC-MART SPORTS」(131店舗)、スニーカーセレクトショップ「BILLY'S」、スポーツセレクトショップ「OSHMAN'S」(21店舗)など多様な業態を持つ。売上高の約72%を国内が占め、残りを海外が担う。収益の高さは、自社企画・開発した商品を国内外の委託工場で生産し、中間マージンを削減するSPA(製造小売)モデルに起因する。2026年2月期の国内セグメント利益は564億円で、セグメント利益率は20.7%に達する。

4カ国・地域で展開する海外事業と米国製造子会社

海外事業は韓国、台湾、ベトナム、フィリピンの4市場で「ABC-MART」店舗を運営する連結子会社と、米国で自社ブランド靴の製造・販売を行うLaCrosseグループから成る。韓国子会社ABC-MART KOREAは320店舗(2025年12月末)を持ち、当地シューズ市場で主導的な地位を築く。台湾子会社ABC-MART TAIWANは64店舗、ベトナム5店舗、フィリピン2店舗である。米国LaCrosseグループは「Danner」「White's Boots」等の高機能ブーツを企画・製造し、米国内に直営店7店舗を構える。海外売上高は1,114億円(2026年2月期)だが、為替変動や現地経済の影響を受けやすく、前期比4.5%減となった。

自社ブランドとナショナルブランドの2軸構成

商品構成は、自社で企画開発するプライベートブランド(PB)と、大手メーカーから仕入れるナショナルブランド(NB)の2本柱である。PBには、1995年に商標権を取得したレザーカジュアルシューズ「HAWKINS」、2012年に買収した米国ブーツ「Danner」、高機能ブーツ「LaCrosse」「White's Boots」、そしてレディース向け「ABC Select」等がある。NBではナイキ、アディダス、プーマ、ティンバーランドなど人気スニーカーブランドを豊富に揃える。PBの利益率はNBより高く、収益性向上に貢献する。2026年2月期の品目別売上では、スポーツシューズが2,139億円(構成比56.5%)と最大で、次いでレザーカジュアル520億円、キッズ310億円と続く。

業界の中での役割は靴小売業(SPA型)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,786億円
営業利益
633億円
営業利益率
16.7%
純利益
463億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
国内2,721億円71.9%564億円20.7%
海外1,066億円28.1%70億円6.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内靴小売主力

全国各地の「ABC-MART」「ABC-MART GRAND STAGE」「ABC-MART SPORTS」等の店舗を通じて、自社ブランド(HAWKINS、Danner、ABC Select等)とナショナルブランドの靴を販売。自社で企画開発した商品を国内外の委託工場で生産し、適正価格で提供するSPAモデル。

主な製品・サービス2
自社ブランド靴(HAWKINS、Danner、ABC Select等)
当社が企画開発し、委託工場で生産した靴。カジュアルシューズ、スニーカー、ブーツなど多様なラインを展開。
ナショナルブランド靴
有名スポーツメーカーやファッションブランドの靴を仕入れて販売。

02海外靴小売(韓国・台湾・ベトナム・フィリピン)準主力

韓国、台湾、ベトナム、フィリピンの連結子会社が「ABC-MART」店舗を運営。現地市場向けに靴小売を展開。

主な製品・サービス1
自社ブランド及びナショナルブランド靴の小売
現地のABC-MART店舗で、自社ブランド品とナショナルブランド品を販売。

03米国靴製造・販売(LaCrosseグループ)準主力

連結子会社LaCrosse Footwear, Inc.を中心に、Danner、White's Boots等の自社ブランド靴の企画・製造・販売を行い、米国内で直営店「Danner」ストアを運営する。高機能ブーツやワークブーツが強み。

主な製品・サービス1
Danner、White's Boots等の靴
米国で企画・製造される高品質なブーツ。アウトドア、ワーク、ミリタリー用途など。

製品と技術

「HAWKINS」と「Danner」が牽引する自社ブランド

自社ブランドの代表格が「HAWKINS」である。1991年にライセンス生産権を取得し、1995年に商標権を買収。レザーカジュアルシューズを中心に、メンズ・レディース双方にラインを展開する。もう一つの柱が、2012年に買収した米国ブランド「Danner」である。高機能ブーツで知られ、アウトドアやワークシーンで強い評価を得ている。米国子会社LaCrosseグループが製造・販売を担い、日本国内でも「Danner」専門店を展開する。さらに、同グループは「White's Boots」「LaCrosse」ブランドも保有し、高価格帯のニッチ市場を押さえている。

ナショナルブランドの大量仕入れと品揃え戦略

店頭ではナイキ、アディダス、プーマ、ニューバランス、ティンバーランド、スケッチャーズなど世界的ブランドのスニーカーを幅広く扱う。輸入品と国内正規品を大量に仕入れることで、競合他社より低価格での販売を実現している。特にスニーカー人気の高い「スポーツ」カテゴリーは全売上の56.5%を占め、2026年2月期は前期比2.4%増の2,139億円と好調だった。キッズシューズも11.1%増と伸びている。品揃えの豊富さが来店動機となっており、オンラインと実店舗の在庫連携による利便性も強化している。

ハンズフリーシューズやアパレルなど新カテゴリーへの拡張

近年注力するのが「ハンズフリーシューズ」と呼ばれる手を使わずに履ける製品である。スケッチャーズやプーマのモデルに加え、自社ブランドでも多数展開し、メンズ・キッズへ対象を広げている。また、シューズ以外の商品としてスポーツアパレルやウェアの販売を拡大しており、2026年2月期の「ウェアその他」は前期比17.9%増の288億円に達した。大型店舗ではランニングウェアやカジュアルウェアを併売し、ライフスタイル提案型の業態へシフトしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

靴小売国内首位、安定した収益基盤構築

エービーシー・マートは靴の専門小売チェーンで、国内に約1000店舗を展開し、同業の光フードサービスやトライアルホールディングスとは業態が異なる。シューズ市場では国内首位級の規模を持ち、ナイキやアディダスなどの人気ブランドを中心に品揃えを強化している。売上高は2024/2期の3442億円から2025/2期には3722億円と増加し、営業利益率も16.8%と高水準を維持した。2026/2期は売上高3786億円、営業利益率16.7%と堅調な見通し。コスト管理や店舗運営の効率性に優れ、安定的な収益を上げているが、市場の成熟や競合の通販参入で成長鈍化が懸念される。

強み

  • 国内約1000店舗を展開し、幅広い地域で顧客接点を持つ。
  • 営業利益率16%超と小売業で際立つ収益性を実現。
  • 大手スポーツブランドとの強固な関係を活かし、人気商品を確保。
  • 需要予測に基づく効率的な在庫管理で、値引きロスを抑制。

課題

  • 国内シューズ市場は成熟しており、新規需要の開拓が難しい。
  • ネット通販の拡大で実店舗の集客力が低下するリスクがある。
  • 人件費や出店コストが上昇し、収益圧迫要因になっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がエービーシー・マート

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14385メルカリ6,993億円20.3倍
29009京成電鉄6,918億円13.4倍
38233高島屋6,893億円
49831ヤマダホールディングス6,809億円32.3倍
59007小田急電鉄6,615億円16.6倍
62670エービーシー・マート6,597億円14.2倍
79001東武鉄道5,872億円10.5倍
86952カシオ計算機5,784億円30.4倍
99142九州旅客鉄道5,583億円12.2倍
108252丸井グループ5,322億円18.3倍
114912ライオン5,260億円18.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

靴輸入販売会社として創業、1985年

1985年6月、東京都新宿区早稲田に資本金2,000万円で「株式会社国際貿易商事」が設立された。靴や衣料の輸入販売を目的としたこの会社が現在のエービーシー・マートの源流である。1987年7月には本社を荒川区三河島に移し、社名を「株式会社インターナショナル・トレーディング・コーポレーション」に変更。同年、米国GERRY COSBY & CO.と「COSBY」ブランドの国内商標使用権・独占販売権契約を結び、ブランドビジネスの基盤を築いた(後の1999年に契約終了)。この時期は卸売業としての性格が強かった。

小売へ進出、ABC-MART1号店とVANS契約の1990〜91年

1990年2月、小売部門への進出を決断し、上野地区に「ABC-MART」1号店、渋谷地区に「GALLOP」渋谷店など4店舗を同時開業した。同年8月には靴小売専業の子会社「有限会社エービーシー・マート」を設立(後に株式会社化)。1991年1月には米国VANS,INC.と「VANS」の国内独占販売権契約を締結し、スケートシューズ人気の波に乗った。同年6月には英国G.T.HAWKINS LIMITEDから「G.T.HAWKINS」のライセンス生産権を取得。1995年には同ブランドの商標権を買収し、自社ブランド化に成功する。この間、店舗網を拡充し、靴専門小売チェーンとしての地歩を固めた。

株式公開と海外展開開始、2000年代前半

2000年10月、日本証券業協会に株式を店頭登録。2002年8月には「株式会社エービーシー・マート」に商号変更し、同年11月に東京証券取引所市場第一部に上場した。上場と同時期の2002年8月、韓国に連結子会社「ABC-MART KOREA,INC.」を設立し、初の海外進出を果たす。2006年には韓国子会社の完全子会社化を段階的に進め、2011年に100%子会社とした。2010年には台湾の靴小売会社に資本参加して連結子会社化し、「ABC-MART TAIWAN,INC.」に改称。海外展開の基盤を整えると同時に、国内での店舗拡大も継続した。

米国メーカー買収と国内工場設立、2012〜13年

2012年8月、米国の靴製造販売会社LaCrosse Footwear,Inc.の全株式を取得し、連結子会社化した。これにより高級ブーツブランド「Danner」「LaCrosse」を傘下に収め、自社ブランドの品揃えを強化した。2013年3月には国内初の靴製造工場「ABC SHOE FACTORY」を石川県羽咋郡に設立。従来は委託生産のみだったが、自社工場を持つことで品質管理と生産効率の向上を図った。この時期、自社ブランド比率を高めると同時に、製造から販売までを統合するSPAモデルを完成させた。

業態拡大と東南アジア進出、2020年代

2022年3月にはスポーツセレクトショップ「オッシュマンズ」を運営する「株式会社オッシュマンズ・ジャパン」を完全子会社化し、新たな業態をグループに加えた。同年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。同月にはベトナムに合弁会社「ABC-MART VIETNAM Co.,Ltd.」を設立し、東南アジアへ初進出。2025年8月にはフィリピンでも合弁会社を設立し、2カ国目となる。2026年2月期の国内外総店舗数は1,505店舗に達した。

年表27件を開く

1980年代

  • 1985年6月創業靴、衣料の輸入販売を目的として、東京都新宿区早稲田に当社の前身である「株式会社国際貿易商事」を設立(資本金20百万円)。
  • 1987年7月商号変更東京都荒川区三河島に本社を移転し、「株式会社インターナショナル・トレーディング・コーポレーション」に商号変更。GERRY COSBY & CO.,INC.社(米国)と「COSBY」の国内での商標使用権・独占販売権契約を締結。(1999年8月、契約期間満了につき終了。)

1990年代

  • 1990年2月靴、衣料の小売部門進出を目的として、上野地区に「ABC-MART」1号店(東京都台東区)、渋谷地区に「GALLOP」渋谷店(東京都渋谷区)など4店舗をオープン。
  • 1990年8月靴小売を目的として、連結子会社「有限会社エービーシー・マート」を設立(出資金10百万円)。(1997年3月に「株式会社エービーシー・マート」に改組(資本金100百万円)。)
  • 1991年1月VANS,INC.社(米国)と「VANS」の国内での独占販売権契約を締結。
  • 1991年6月G.T.HAWKINS LIMITED社(英国)より「G.T.HAWKINS」のライセンス生産の権利を取得。
  • 1994年6月VANS,INC.社と「VANS」の国内での商標使用権契約を締結。
  • 1995年3月M&AG.T.HAWKINS LIMITED社より「G.T.HAWKINS」の商標権を買収。
  • 1998年5月東京都渋谷区神南に本社を移転。

2000年代

  • 2000年4月M&A端株制度を適用している当社の株式1,000株を1単位とする単位株制度に変更するために、形式上の存続会社である連結子会社「五榮建設株式会社」と4月1日を合併期日として合併。
  • 2000年10月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 2002年3月M&A連結子会社「株式会社エービーシー・マート」を吸収合併。
  • 2002年6月創業広告代理業務を目的として、「株式会社エービーシー・コム」を設立(出資比率100%)。
  • 2002年8月商号変更「株式会社エービーシー・マート」に商号変更。
  • 2002年8月創業韓国における靴の小売展開を目的として、「ABC-MART KOREA,INC.」を設立(出資比率51.0%)。
  • 2002年11月上場東京証券取引所市場第一部に上場。

2010年代

  • 2010年2月M&A台湾における靴の小売展開を目的として、台湾の「JOINT POWER INTERNATIONAL Ltd.」に資本参加し、連結子会社化(出資比率55.0%)。
  • 2010年8月商号変更連結子会社「JOINT POWER INTERNATIONAL Ltd.」が当社全額引受けによる株主割当増資を実施(出資比率が70.0%)。また、「JOINT POWER INTERNATIONAL Ltd.」は社名を「ABC-MART TAIWAN,INC.」に変更。
  • 2010年10月連結子会社「ABC-MART KOREA,INC.」が当社全額引受けによる株主割当増資を実施(出資比率68.0%)。
  • 2011年3月M&A連結子会社「ABC-MART KOREA,INC.」を完全子会社化(出資比率100.0%)。
  • 2012年8月M&A米国の靴製造販売業である「LaCrosse Footwear,Inc.」の株式を取得し、連結子会社化(出資比率100.0%)。
  • 2013年3月創業国内初の靴製造工場「ABC SHOE FACTORY」を石川県羽咋郡に設立。
  • 2019年9月M&A連結子会社「株式会社ダブルジェイスタンダード(出資比率90.0%)」を吸収合併。

2020年代

  • 2022年3月M&A「株式会社オッシュマンズ・ジャパン」を完全子会社化(出資比率100.0%)。(2023年3月、連結子会社化)
  • 2022年3月M&Aベトナム社会主義共和国に合弁会社「ABC-MART VIETNAM Co.,Ltd.」を設立し、連結子会社化(出資比率70.0%)。
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行。
  • 2025年8月M&Aフィリピン共和国に合弁会社「ABC-MART SONAK Philippines,Inc.」を設立し、連結子会社化(出資比率51.0%)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益率二桁水準で維持
  • 女性管理職比率2030年度まで17.7%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    マーケットシェア拡大と周辺市場の取込み

    国内シューズ市場でのシェア2割を基盤に、スポーツ市場、アパレル市場、レディース市場など周辺市場を取り込み、企業買収や業務提携、共同開発により事業拡大を目指す。

  2. 02

    年間100店舗の出店と複合業態化

    国内外で年間100店舗の新規出店と改装出店を継続。都市型旗艦店や専門業態の拡大、複数屋号を併設する複合業態店舗の出店を進め、収益重視の店舗開発を行う。

  3. 03

    デジタルコマースとオムニチャネルの強化

    自社オンラインサイトの利用促進と他社サイト販売を強化。店舗受取サービスや電子ポイントシステム等でリアルとネットを連携し、顧客満足度向上と業務効率化を図る。

  4. 04

    ブランドポートフォリオの拡充と自社ブランド育成

    HAWKINSやDanner等の既存自社ブランドを拡充し、新規ブランドの取得・育成を推進。高付加価値商品の開発を通じて収益性向上と競合差別化を図る。

  5. 05

    販売力の強化と女性管理職比率向上

    対面販売を主軸にスタッフの接客力を向上。女性管理職比率を2030年度に17.7%とする目標を掲げ、多様な雇用形態の導入や働き方改革を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で9,101人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は441万円で、9期前と比べて+11.2%平均年齢は32.0歳、平均勤続年数は9.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月4,901
2018年2月5,002
2019年2月5,272
2020年2月39730.07.05,859
2021年2月38130.07.05,974
2022年2月38631.08.05,974
2023年2月40231.08.06,120
2024年2月41132.08.06,261
2025年2月42532.09.09,075690
2026年2月44132.09.09,101696

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率76.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 1 / 海外 5、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
利川物流センター — 韓国 京畿道利川市483億円
海外(韓国)
明洞中央ビル(注)5 — 韓国 ソウル特別市5,397百万円
海外(韓国)
ABC-MART GRAND STAGE 京都四条店 — 京都市下京区3,547百万円
国内
釜山西面ビル(注)5 — 韓国 釜山広域市3,093百万円
海外(韓国)
VANS原宿店 — 東京都渋谷区2,289百万円
国内
主な関係会社
  • 国内
    株式会社オッシュマンズ・ジャパン
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ABC-MART KOREA,INC. (注)2
    韓国ソウル特別市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LaCrosse Footwear,Inc.
    米国オレゴン州 ポートランド · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ABC-MART TAIWAN,INC.
    台湾新北市 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    ABC-MART VIETNAM Co.,Ltd.
    ベトナム ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    ABC-MART SONAK Philippines,Inc. (注)3
    フィリピン マニラ市 · 連結子会社
    議決権51.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は3,786億円営業利益633億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.7%、利益が+1.1%。

売上高
+1.7%
3,786億円
営業利益
+1.1%
633億円
純利益
+2.0%
463億円
営業利益率
16.7%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高4,008億円3,786億円
営業利益656億円633億円
純利益464億円463億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,055億円、営業利益は203億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+9.7%、営業利益は+10.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q88616919.1119
2024年2Q80912415.391
2024年3Q82812214.788
2024年4Q919102
2025年1Q96218419.1131
2025年2Q92215717.0110
2025年4Q1,83828515.5213
2026年2Q1,90133617.7243
2026年4Q1,88529715.8220
2027年1Q1,05520319.2143

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は1,594億円から3,786億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は16.7%。売上は5期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
国内初の靴製造工場「ABC SHOE FACTORY」を石川県羽咋郡に設立。
2013年2月1,594307173
2014年2月1,880348200
2015年2月2,136404244
2016年2月2,382422261
2017年2月2,390429284
2018年2月2,543445297
連結子会社「株式会社ダブルジェイスタンダード(出資比率90.0%)」を吸収合併。
2019年2月2,667451303
2020年2月2,724443297
2021年2月2,203213192
「株式会社オッシュマンズ・ジャパン」を完全子会社化(出資比率100.0%)。(2023年3月、連結子会社化)
2022年2月2,439283174
2023年2月2,901434303
2024年2月3,442578400
フィリピン共和国に合弁会社「ABC-MART SONAK Philippines,Inc.」を設立し、連結子会社化(出資比率51.0%)
2025年2月3,72262664616.8454
2026年2月3,78663367216.7463

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高3,786億円のうち、営業利益として残るのは633億円16.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は463億円、売上の12.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金49.3%1,867億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.0%1,286億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.7%633億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
50.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.0pt
16.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.7pt
12.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.5pt
12.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが418億円、投資CFが−154億円で、差し引きのフリーCFは264億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,072億円で、売上の6.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月154−172282−18688
2014年2月230−76−59154788
2015年2月297−96−37201958
2016年2月226−37−1361891,005
2017年2月328−41−1202871,171
2018年2月277−99−871781,268
2019年2月349−98−1172511,397
2020年2月345−90−1572551,492
2021年2月235−113−1501221,465
2022年2月252−75−1391771,518
2023年2月109−90−94191,482
2024年2月512−114−1863981,728
2025年2月561−151−1714101,976
2026年2月418−154−1842642,072

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は4,552億円。このうち返さなくてよい自己資本が4,010億円で、自己資本比率は87.5%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月1,7421,09864462.9
2014年2月1,9691,31965066.8
2015年2月2,3371,55578266.4
2016年2月2,3862,03734985.1
2017年2月2,5392,20133886.4
2018年2月2,7972,42537286.4
2019年2月2,9692,59337687.0
2020年2月3,1112,71839387.0
2021年2月3,1782,78938987.3
2022年2月3,1772,84932889.2
2023年2月3,5593,11044986.9
2024年2月3,8733,41745687.6
2025年2月4,1873,69749087.7
2026年2月4,5524,01054287.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
2,007億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,264億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,066億円
在庫として抱えている分
負債合計
542億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率322社中3位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中218位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.1%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.7%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
87.5%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.7%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,664で、1年前と比べて-6.4%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥2,664-1.3%1ヶ月-0.8%1年-6.4%時価総額6,597億円
過去52週の値幅
安値¥2,375.5高値¥3,270

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PER (会社予想)14.2倍
PBR1.64倍
配当利回り3.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に2793.5円で、25日移動平均線の2749円を上回っており、上昇基調を維持しています。直近1ヶ月で6.22%上昇し、52週高値の3270円からは約15%下回る水準です。8月に入ってからは2800円前後で推移し、上値ではやや重さも見られますが、75日線の2718円を上回っており、中期的なトレンドは上向きです。出来高は減少傾向にあり、様子見姿勢が強まっています。RSIは62.98と中立圏です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PERが14.99倍と業界平均の40.19倍を大幅に下回り、PBRも1.73倍で平均の3.06倍より低い。配当利回り2.85%は平均12.61%に劣るものの、ROE12.1%と収益性は安定しており、売上高・利益の増加基調が評価される。割安水準にある一方、配当利回りの低さは成長投資への資金配分を反映しており、総合的に見て割安と判断する。業界平均と比較してもPER・PBRともに低く、バリュエーション面での割安感は明確である。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍39.6倍
PER (予想)14.2倍
PBR1.64倍2.44倍
ROE12.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、低価格戦略とPB強化による成長の持続性。強気派は、高品質なPB商品の拡大と、独自仕入れによる低コスト体質が利益を押し上げると期待。弱気派は、競争激化による価格競争や、消費者の足離れによる需要減を懸念。

プラスに働く材料7
  • PB商品の拡大

    PB比率の上昇で高利益率を達成

  • 独自仕入れの強み

    規模の利点で他社より安く仕入れ可能

  • 出店拡大

    国内シェア向上へ新規出店が続く

  • 3期連続増収で売上高3,786億円通年影響

    2026/2期売上高は3,786億円で前期比64億円増。底堅い需要を反映

  • 営業利益633億円と高水準維持通年影響

    営業利益633億円、営業利益率16.72%と高い収益性を維持

  • PER14.9倍・PBR1.72倍の割安感通年影響

    実績PER14.93倍、PBR1.72倍、ROE12.1%でバリュエーションが割安

  • 配当利回り2.87%の下支え継続影響

    配当利回り2.87%が株主還元意欲を示し、株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    ネット通販や他チェーンの参入で価格圧力

  • 消費低迷

    可処分所得の伸び悩みで消費が鈍化

  • 出店依存

    出店効果が薄れ、既存店の成長に限界

  • 売上高増収率1.7%へ減速通年影響

    2026/2期売上高は前期比1.7%増の3,786億円、前期の8.1%増から減速

  • 営業利益率16.72%へ0.1pt低下通年影響

    営業利益率は2025/2期16.82%から2026/2期16.72%へ小幅低下

  • 純利益463億円と伸び悩み通年影響

    純利益は454億円から463億円へ9億円増にとどまり、利益成長が鈍化

  • 株価1年で4.7%下落しモメンタム悪化継続影響

    株価は1年間で4.7%下落し、需給面で上値圧力となっている

次の決算で確かめる点
既存店売上高前年比
店舗の収益力を測るため
PB比率
収益性向上の鍵を握るため
出店数
成長戦略の進捗を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+7.1%いまの株価に対する利回りは3.00%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
3.00%
いまの株価に対して
配当性向
45.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月4038.1
2018年2月438.339.5
2019年2月5730.851.6
2020年2月570.051.8
2021年2月570.075.4
2022年2月570.085.3
2023年2月570.057.3
2024年2月6515.349.2
2025年2月707.145.8
2026年2月757.145.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ7,965人。区分でいちばん多いのは事業法人50.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.2%を占め、残る33.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人25.125.342.742.750.350.1
外国法人17.215.115.518.718.617.4
金融機関14.717.416.414.312.916.0
個人・その他38.939.021.321.413.914.4
証券会社4.13.34.12.94.32.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社イーエム・プランニング49.89
02三木 正浩9.54
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.05
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.74
05三木 美智子3.00
06CEP LUX-ORBIS SICAV (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.17
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.12
08全国共済農業協同組合連合会(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.11
09HSBC-FUND SERVICES HSBC-006 MF EFM (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.99
10日本証券金融株式会社0.75

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−19%、1株純資産は14期で+11%。直近期のROEは12.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月2301,45417.214.123.2
2014年2月2651,74716.615.222.9
2015年2月3242,06017.020.834.1
2016年2月3312,46114.619.641.1
2017年2月3442,65913.419.738.1
2018年2月3602,92912.918.939.5
2019年2月3673,13112.117.451.6
2020年2月3603,27911.217.151.8
2021年2月2333,3647.026.075.4
2022年2月2113,4326.223.685.3
2023年2月1221,24810.218.357.3
2024年2月1621,37112.315.949.2
2025年2月1831,48312.815.745.8
2026年2月1871,60812.114.045.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/2期の役員報酬は総額203百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野口実代表取締役会長60186,000
服部喜一郎代表取締役社長52600
勝沼清取締役 総務人事担当 店舗開発担当 財務経理担当 物流担当6390,000
菊池孝取締役 販売促進担当 生産管理担当579,000
石井寧大取締役 経営企画室長5412,600
鈴木浩子取締役50
佐々木加奈子取締役45
松岡正取締役(常勤監査等委員)77
菅原泰男取締役(監査等委員)62
小早川英樹取締役(監査等委員)69

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)717417425
社外取締役619193
監査等委員410103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容757字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、株式会社エービーシー・マート(以下、「当社」という。)を企業集団の中核とし、連結子会社16社及び非連結子会社3社から構成されております。靴を中心とした商品の販売及び自社商品の企画開発を主たる事業としております。 当社は、国内においては全国各地に展開している小売店「ABC-MART」「ABC-MART GRAND STAGE」「ABC-MART SPORTS」等を通じて、靴を中心に当社ブランド「HAWKINS」「Danner」「ABC Select」等の自社商品とナショナル・ブランド商品の販売を行い、市場のニーズやトレンドを取り入れた商品の提供をしております。また当社は、靴の企画・開発を自社で行っており、国内外の委託工場でこれらの商品を生産し、国内市場に供給しております。良質な商品を国内のマーケットニーズに即した適正な価格で提供できる仕組みを最大限に活かし、常にお客様に支持される商品づくりを志向しております。 海外におきましては、韓国で連結子会社ABC-MART KOREA,INC.が、台湾で連結子会社ABC-MART TAIWAN,INC.が、ベトナム社会主義共和国で連結子会社ABC-MART VIETNAM Co.,Ltd.が、フィリピン共和国で連結子会社ABC-MART SONAK Philippines,Inc.が「ABC-MART」を運営しております。また米国では、連結子会社LaCrosse Footwear,Inc.を筆頭にLaCrosseグループが、自社ブランドである「Danner」「White's Boots」等の靴の企画・製造・販売を行っており、米国内で小売店「Danner」ストアを運営しております。 事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,851字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、創業以来「世界共通の品質を世界共通の価格で」を企業理念に掲げ、品質の良いファッショントレンドアイテムをリーズナブルな価格でお客様へお届けするために、「ライフスタイル創造企業」として、お客様にご満足いただき感動を与えられるような世界共通のサービスを提供することで、人々の幸せを実現していくことを基本方針としております。 そのために、世界のシューズストア「ABC-MART」を展開し、以下を実行してまいります。 ① 「ABC-MART」の出店を拡大し、世界に通用するストアブランドに確立することを目指します。 ② 「ABC-MART」では、ブランドを基調としたトレンドアイテムの充実を図ります。 ③ 「ABC-MART」のマーチャンダイジングを強化するためにブランドポートフォリオを充実します。 ④ 「ABC-MART」のリアル店舗とオンラインをつなぐデジタルコマースを強化します。 (2) 目標とする経営指標 当社グループの経営指標としては、連結営業利益率を二桁水準で維持することを目標とします。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、今後の中長期的な経営戦略として、①マーケットシェアの拡大、②積極的な店舗展開とデジタルコマースの推進、③世界マーケットへの発信、④既存ブランドの拡充と新規ブランドの取得・育成を掲げております。 ① マーケットシェアの拡大 国内のシューズマーケットはピーク時で1兆4,000億円まで拡大し、新型コロナウイルス感染症の拡大による需要の減少で2020年には1兆1,000億円程にまで縮小しましたが、近年では1兆2,000億円まで回復したといわれております。(株式会社矢野経済研究所発出の調査資料に基づく。)現在、当社は、シューズマーケットで2割のシェアを持つシューズカンパニーであり、国内トップ企業であります。韓国市場においては、海外の大手シューズチェーンが撤退するなどマーケットの寡占化が進んでおりますが、連結子会社ABC-MART KOREA,INC.が韓国のシューズ市場においてイニシアチブを発揮しております。 現在置かれているシューズ業界のみならず、スポーツ市場、スポーツアパレル市場、レディース市場など、シューズを取り巻く環境下において成長市場は多数あります。これらのマーケットを取り込んでいくことで、シューズ関連事業の拡大を模索してまいります。企業買収や異業種との業務提携、新商品の共同開発やコラボレーションなど、新たなビジネスチャンスも獲得してまいります。 ② 積極的な店舗展開とデジタルコマースの推進 イ.出店拡大 成長への一番の原動力は新規出店であります。また既存店の業態変更や増床改装を中心にリニューアル出店を進めていきます。新規出店と改装出店により、国内外で年間100店舗の出店を続けてまいります。 ロ.業態の開発・展開 「ABC-MART」を中核に据えて、 第一に、トレンド志向の都市型旗艦店「ABC-MART GRAND STAGE」の出店を都心部から郊外の大型商業施設へ拡大します。 第二に、カテゴリー戦略に寄与する業態店舗の出店を進めてまいります。スポーツファッション専門店「ABC-MART SPORTS」、レディースシューズ専門店「Charlotte」、レザーブーツ専門店「Danner」、パーソナルスポーツやアウトドア系ファッションのスポーツセレクトショップ「OSHMAN'S」、スニーカーのセレクトショップ「BILLY'S」など。 第三に、面積規模が100坪以上の地方郊外のショッピングセンターにおいては、2つ以上の屋号を併設する複合業態店舗の出店を拡大します。面積拡大に併せ、シューズ以外の商品売上を拡大します。 ハ.デジタルコマースの強化 デジタル事業においては、自社オンラインサイトの利用促進と他社サイトでの販売を強化します。 オムニチャネル戦略としては、オンライン販売における店舗受取サービスの提供やリアル店舗におけるネットを活用した取り組みを促進し、リアル店舗とオンラインの垣根を越えたサービスを提供し、顧客サービスの向上に努めてまいります。 ③ 世界マーケットへの発信 当社は、「ABC-MART」「ABC-MART GRAND STAGE」を世界のトレンドの発信拠点と位置づけ、海外展開を拡大しております。韓国、台湾、ベトナムに店舗網を拡充しており、昨年、日本と親和性の高い東南アジア二か国目のフィリピン共和国へ進出いたしました。北米においてはレザーブーツ専門店「Danner」を展開しております。 ④ 既存ブランドの拡充と新規ブランドの取得・育成 当社グループは、商品の企画開発・製造から販売までを一貫して行う自社ブランドを保有しております。1995年に商標権を取得しレザーカジュアルシューズを中心に展開する「HAWKINS」ブランド、レディース商品のプライベートブランド「ABC Select」があります。2012年には米国の高品質ブーツブランド「Danner」「LaCrosse」を、2014年には「White's Boots」の商標権を取得いたしました。 このようにして、ブランドの取得やPBブランドの開発育成等を行うことで高い収益性を実現し、またシューズ業界における競合他社との差別化を図っております。 今後も、様々なライフスタイルに応じた商品の開発、提供を行うとともに新規ブランドの取得も視野に入れ業容の拡大に努めてまいります。 (4) 経営環境 今後の当社グループを取り巻く経営環境を展望しますと、観光立国としての日本が経済を発展させていくものと考え、インバウンドは今後も安定的に増加すると予想します。一方で物価の上昇が進み、雇用環境や個人所得の改善が消費に大きな影響をもたらすものと考えますが、中長期的には、それらを支える労働人材の確保が喫緊の課題になると予想します。海外においては、米国の保護主義的な動きと政策の不確実性の高まりから、株式や為替相場の著しい変動や地政学的リスクの高まりが懸念され、世界経済は先行き不透明な状況が続くものと予想します。 このような状況下、当社グループは、お客様の購買意欲を高めるための様々な販売戦略を実施し、新たなマーケットを開拓するべく諸施策の遂行に取り組んでまいります。またどのような状況下においても、より良い商品をお客様にご提案できる接客サービスの向上に努めてまいります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが対処すべき課題といたしましては、『店舗・商品・人材・IT』という重要な戦略要素を強化していくことであると認識しております。 ① 店舗戦略 店舗売上の最大化を目指すため、都市型旗艦店「ABC-MART GRAND STAGE」、スポーツファッション専門店「ABC-MART SPORTS」の出店を拡大いたします。また、増床改装により売場面積を拡大し、店舗の新陳代謝を促進するための好立地への移転や業態変更を積極的に行ってまいります。異なる屋号、異なる業態の店舗を併設させた複合業態による出店を拡大することで、新たな顧客層の獲得とオペレーションの効率化を実現してまいります。 多店舗展開を推進するにあたり、多様な商圏、顧客層に応じた店舗形態を築いていく必要があります。地域の特性等も考慮に入れながら新業態の開発に取り組みます。また、商品の企画から構成(マーチャンダイジング)を店舗設計に組み入れ、収益重視の店舗開発を行ってまいります。これらを踏まえ、個別店舗の収益を最重要視し、全ての店舗が収益に貢献することを目指します。 海外においても、「ABC-MART」のグローバルな店舗展開を推進してまいります。 ② 商品戦略 顧客ニーズの多様化とライフスタイルの変化に即応していくために、商品カテゴリー毎の戦略をより明確にし、店舗とオンラインへの商品供給を適時適切に行ってまいります。売れ筋商品の見極めと滞留在庫の取り扱いの早期判断・対処により、単品毎の在庫回転率の改善を図り、収益力を高めてまいります。 売上総利益率の向上を図るためには、メーカー各社との取引において他社との差別化を図るため、ナショナルブランドの共同企画による限定商品を多数展開してまいります。また、売上総利益率の高い自社企画商品においては、付加価値の高い、競争優位性の高い商品の開発を行ってまいります。これらの取り組みを行うことで、売上原価の低減と利益率の向上に努めてまいります。 商品の販売戦略においては、デジタル広告の積極的な利用とテレビなどの媒体活用を戦略的に使い分けて、ターゲット層に響く広告宣伝と販売促進活動を行ってまいります。 ③ 販売力(人)の強化 当社グループは、対面販売による営業活動を主軸に事業を展開しております。 お客様にとって魅力のある店づくり、商品づくりを心がけ、提供していくためには、スタッフ一人ひとりの販売力=『人の力』が重要であると認識しております。また、お客様への気配りや心遣いが次のご来店に繋がることから、接客サービスを向上させる取り組みを進めてまいります。また海外子会社の店舗とも人材交流を進め、グループ企業としての「接客の均一化」を図ってまいります。 また女性管理職比率の向上を図ります。2030年度の目標として17.7%を目指します。そのためには、スタッフの様々なライフスタイルに応じた「働き方改革」を推進してまいります。ショートタイム社員や地域限定社員など雇用形態の多様化を図り、中長期的な労働力の確保を目指します。 ④ IT活用による顧客満足度の最大化 当社グループは、対面販売を基調とした直営店(リアル店舗)のほか、インターネットオンラインサイトを運営しております。当社グループの事業拡大には、デジタルコマースの成長は不可欠です。 リアルとネットを繋ぐためのオムニチャネル戦略を推進していくため、スマートフォンを活用した様々な取り組みを実施してまいります。ABCマートアプリによる新規会員の獲得、リアルとネットの相互利用が可能な電子ポイントシステム、会員向け情報発信サービスの提供、キャッシュレス決済への対応に加え、在庫情報の可視化によるオペレーションの向上があります。今後も、IT活用による顧客満足度の最大化と更なる業務の効率化を目指してまいります。 ⑤ 内部管理体制の強化 企業規模が拡大していくなか、国内外へのグローバルな活動が活発化しており、その社会的責任も一層増していることを強く認識しております。 2015年5月、取締役会における経営判断の適正性を監視する機能をさらに高めていくため、また取締役会の監督機能の強化によるコーポレート・ガバナンスの充実という観点から、監査等委員会設置会社へ移行しました。 取締役の職務執行状況や経営活動全般における法令遵守についての内部監査を強化していくとともに、お客様の安心・信頼に繋がる店舗運営を実現するため、店舗監査を定期的に実施し、必要に応じて是正勧告等を行い、店舗運営の適正化に努めてまいります。また法令遵守はもとより、役職員の健康管理の観点から、より一層働きやすい労働環境の整備に向けた取り組みを積極的に行ってまいります。会計監査につきましては、監査等委員との相互連携により監査体制を充実させてまいります。その他法令・税務についての判断を要する案件につきましては、顧問弁護士、顧問税理士に依頼または相談し、適宜、指導や助言を受けてまいります。
事業等のリスク5,465字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 感染症の拡大 ① 主なリスクの内容 ・感染拡大防止のため、営業店舗の休業等を含めた営業制限 ・当社グループ及び取引先企業の従業員等の感染 ・取引先メーカーからの仕入商品の入荷遅延、海外生産工場の操業停止、物流遅延 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループの各社は、小売事業として多店舗展開を行っております。既存の感染症については、ワクチン、予防薬や治療薬の開発や普及により、感染拡大による営業制限のリスクは小さくなっておりますが、新たな感染症が発出し感染拡大により緊急事態宣言が発表される状況となった場合、売上高の著しい減少が想定されます。まず、世界的に感染拡大となった場合、インバウンド需要が見込めなくなります。2026年2月期決算における国内のインバウンド需要は、国内売上の1割強となっております。店舗が一定期間一斉休業した場合を除き、特に大都市圏での移動制限や外出自粛により消費が1割から2割程減退すると予想します。特に、東京を含めた関東圏は全店舗の4割を占めるため、これらが一斉休業となった場合、国内売上高の過半に影響を与えると想定されます。海外については、連結売上高のおよそ2割を占める韓国において、ソウル特別市内及び京畿道において都市封鎖(ロックダウン)が生じた場合、過半の店舗で営業が困難な状況に陥ることから売上高の著しい減少が想定されます。利益については、国内外ともに、減収に応じて経費のうち人件費や地代家賃などの固定費に当たる部分が負担増となり減益の可能性があります。米国については、製造業であるため、サプライチェーンの混乱によるコンテナ不足や輸送費の上昇など仕入原価の増加が想定されます。 当社グループは、延べ人数で1万人を超える雇用をしております。感染症に限らず、これら不可抗力な事象の発生により、長期的に店舗運営が困難な状況となった場合、雇用の維持ができなくなる可能性があります。 当社グループの主な取り組みといたしましては、感染状況に応じて感染防止策(マスク・消毒・密を避ける)を実行に移すとともに、オンライン販売の強化、関東以外の地域への出店強化、都心部のみならず生活圏への出店拡充などを行うで売上減少のリスクを軽減してまいります。 (2) 大規模災害等 ① 主なリスクの内容 ・大地震や台風・豪雨などの自然災害 ・火災、停電 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループの国内店舗は、全国各都道府県に1,000店舗以上あり、海外については、韓国に300店舗以上、台湾に60店舗以上あります。各社は、商品等を保管する倉庫を所有しております。また日本、韓国及び米国においては工場を所有しております。大規模な自然災害等により店舗・倉庫・工場が被災した場合、固定資産や商品等に損害が発生する可能性があります。日本における本社機能は東京、韓国においてはソウル特別市、台湾においては台北エリア(新北市)、ベトナムにおいてはホーチミン市、フィリピンにおいてはマニラ市、米国においてはオレゴン州にあります。自然災害等、不可抗力な事象の発生により本社機能が麻痺した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。中長期的には首都圏直下型地震や南海トラフ地震が予測されており、相当程度のリスクがあります。具体的な発生時期や影響の程度は不明です。 当社グループの主な取り組みといたしましては、予防的な措置として基幹業務を中心にクラウド運用を強化すること、事後対応としてSNS等を活用した緊急連絡網の整備、大型店にサテライトオフィスを設置するなど本社機能の一部分散等の対応をしてまいります。 (3) 海外情勢 ① 主なリスクの内容 ・政治・経済情勢の変動 ・テロ・紛争等による治安状態の悪化や社会的な混乱 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループの売上高のうちおよそ3割が海外売上高であり、そのうち韓国で2割を占めます。韓国においては、ソウル特別市内及び京畿道にドミナント出店しており、全体の過半の売上を占めております。過去において新型コロナウイルス感染症やSARS・MARSといった感染症の流行、日本製品の不買運動、内国政治の混乱等により業績が悪化することがありましたが、今後も政治・経済情勢の変動等により同様のことが起こる可能性があります。 当社グループの国内売上の2割が自社企画商品であり、そのうちの9割を海外の委託工場で生産、輸入しております。主な生産地域は、東南アジア(約5割)、中国(約5割)であります。過去においてはミャンマーのクーデターや感染症によるベトナムのロックダウンなど、少なからず影響がありましたが、これらの地域において政治・経済情勢が著しく悪化した場合、商品供給が滞る可能性があります。 2025年、米国の関税政策により、貿易摩擦による世界経済の悪化が懸念されます。靴・衣料品の製造メーカーである米国子会社は一部東南アジアから部材を調達して製造販売しております。輸入部材に対する追加的な関税措置は米国の売上総利益を減少させる要因となります。 当社グループの主な取り組みといたしましては、海外拠点を増やすこと、海外の他地域への進出を検討しております。海外生産においては生産国を分散することや部材の海外調達先を他国に変更すること等でリスク回避を行っております。 (4) 為替相場の変動 海外セグメントは、韓国、台湾、米国、ベトナム、フィリピンで構成されております。それぞれの現地通貨に対し円高になった場合、売上や利益が減少します。在外子会社の資産、負債は、当該子会社の決算日の直物為替相場により円貨に換算し、収益及び費用は、期中平均為替相場により円貨に換算しております。当社グループの売上のおよそ3割が海外売上のため、決算期末日時点の為替相場が大きく変動した場合、財務諸表に影響を与える可能性があります。 当社グループの国内売上の2割が自社企画商品であり、その9割を海外から輸入しております。これら輸入商品の大半が米ドル決済であり、年間1.5億ドルから2億ドル程の外貨需要があります。米ドルが1円円安になった場合、仕入原価が1.5億円から2億円増加します。輸入為替につきましては、仕入コストの安定化を図ることを目的として為替予約等を締結する場合がありますが、為替相場が大きく変動した場合、売上総利益に影響を与える可能性があります。なお、現在、為替予約の締結は行っておりません。 (5) サプライチェーン問題 ① 主なリスクの内容 ・環境負荷や人権に関わる問題 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループは、当社及び国内外の子会社において海外の生産委託工場で靴を中心とした商品の製造と輸入を行っております。生産国において環境負荷や労働安全衛生上の問題、また人権に関わる問題が発生した場合、環境保護団体や人権保護団体等から事業活動の停止や中止の勧告、汚染除去・浄化費用の支出、被害・損害の補償、訴訟や損害賠償等の負担が発生するリスクがあります。また当社グループの社会的評価に悪影響を及ぼすリスクがあります。 当社グループのサプライチェーンの管理体制としては、全ての工場に対し、取引の基本条件として工場監査を義務づけております。品質基準、価格、法令遵守、労務管理、人権保護、環境への配慮などが工場選考基準となっております。BSCI、DTI、FLA、SA8000、WRAP、SLCP、SCANなどを推奨監査プログラムとして採用しており、半年から1年の周期で定期的に工場監査を実施しております。全ての評価項目が適正水準に達していることが取引開始(更新)の前提条件としております。 (6) 事業環境 ① 主なリスクの内容 ・シューズマーケットの縮小 ・ファッショントレンドの変化 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 中長期的には、国内においては、人口減少と超高齢化社会によりシューズマーケットは縮小の可能性があります。シューズの需要が低下する場合、出店戦略や業績に影響を与える可能性があります。 世界的なカジュアル志向により、スニーカー需要が増し、レザーシューズやビジネスシューズの販売が低迷するなど、トレンドの変化により、商品の需要と供給が変わることから、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループの主な取り組みといたしましては、シューズマーケットにおける国内シェアの拡大、またシューズ以外の分野、スポーツアパレル市場やアウトドア市場においてもシェア拡大を狙ってまいります。トレンドの変化への対応につきましては、商品カテゴリー毎の戦略を適宜見直してまいります。 (7) 季節変動 ① 主なリスクの内容 ・販売動向の変化 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループが置かれているシューズ業界は、ファッション業界と同様、売上高に季節変動があります。3月から5月(第1四半期)は就職・就学需要と春休みやGW等の春商戦があり、12月と1月は年末年始商戦があるため、売上が最も大きくなります。また出店が多くなる第1四半期と第3四半期に経費が多く計上されることから、営業利益は四半期会計期間毎に変動する傾向にあります。キャッシュ・フローにつきましては、納税時期である4月と10月、配当支払い時期である5月と11月は、現預金の支出が多く、また新規出店や改装によるリニューアル出店が多い時期でもあることから、第1四半期と第3四半期の財務活動と投資活動によるキャッシュ・フローは支出が増加します。 当社グループの主な取り組みといたしましては、シーズン毎に販売戦略を構築し、きめ細かな商材設定を行い、旬な商品を適時適切なタイミングで販売することで販売機会のロスを低減し、在庫回転率を高めてまいります。また季節感のある店舗運営を心掛けることで、お客様の再来店を促す取り組みを実施してまいります。そしてお客様にご満足いただける商品・サービスの提案を継続的に行ってまいります。 (8) 人材の確保と育成 ① 主なリスクの内容 ・採用状況の悪化 ・離職率の上昇 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループの国内においては、毎年200名近くの新規採用を行っております。採用難や離職率が上昇した場合、出店戦略や店舗運営に影響を与える可能性があります。 当社グループの主な取り組みといたしましては、雇用形態の多様化(短時間労働正社員ほか)、地域密着型の人材登用を行い、人材の確保に努めております。また採用研修制度の充実を図り、人材の育成と能力開発を進めていくことで、将来を担う若手社員の離職を防ぐ取り組みを行っております。また様々な事情により退職した社員の再雇用を促す取り組みとして「ウェルカムバック制度」を活用しております。 (9) 情報セキュリティ ① 主なリスクの内容 ・主要なシステム及びネットワークの大規模障害 ・機密情報の流出・消失 ② 当社グループへの影響と主な取り組み 当社グループは、デジタルコマースやサービス運営で情報システムや外部サービスを利用しております。大規模停電などのシステム障害に備え、主要なシステムやサーバーをクラウド化し、通信回線等のインフラ設備を冗長化する等リスクの分散を図っております。これらの情報システム等の可用性を高い状態で維持するため、定期・不定期のシステムメンテナンスやソフトウエアのアップデートを行っており、既知の脆弱性への対応と潜在的な脆弱性の発見及び対策に努めております。しかしながら大規模災害や未知のコンピューターウイルスの侵入・サイバー攻撃などによりシステム障害が発生した場合、当社のサービス運営が困難な状況に陥る可能性があり、その場合当社グループの財政状態や経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、デジタル事業を展開するうえで、顧客情報(個人情報を含む)や営業秘密等の機密情報を取り扱っております。万が一、機密情報の流出・消失が発生した場合、当該情報の回収や損害賠償の支払等の対処を要し、業績への悪影響や顧客の信用低下を招く可能性があります。 (10) 減損損失 当社グループは、原則として各店舗を独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位と捉え、減損会計を適用し、投資の回収可能性を適時に判断しております。事業環境の変化等により収益性が低下した場合や所有不動産の土地の価格が著しく下落した場合、土地や建物などの有形固定資産や、企業買収に伴い取得したのれんや商標権などの無形固定資産について減損損失を計上する可能性があります。 (11) 金融商品評価損 当社グループは、現在、純投資目的である投資株式を保有しております。これらは市場価格(時価)により価格が変動するため、時価が下落した場合は、損失を被る可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,608字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営者の視点による財政状態、経営成績の状況に関する分析・検討内容 ① 当連結会計年度の経営成績の概況及び分析 当連結会計年度(2025年3月1日から2026年2月28日まで)における事業環境は、企業収益の増加に伴う個人所得・雇用環境の改善やインバウンド需要の増加により、国内消費は緩やかに増加しました。一方で、地政学リスクの長期化など不安定な国際情勢や米国の通商政策による景気下振れリスクが高まっており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 シューズ業界におきましては、新作スニーカーを中心としたスポーツ系カジュアルに加え、手を使わなくても履けるハンズフリーシューズなど付加価値の高い商品の需要は拡大しました。一方で、継続的な物価上昇に伴い消費者の節約志向が顕著になってきており、個人消費の動向に合わせた戦略の構築が必要となりました。 これらのことから、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 このような状況下、当社グループは、グランドステージと複合業態店舗の拡大、デジタルインフラの活用、スポーツシューズとスポーツアパレルを含めたライフスタイルカジュアルの拡充に対応してまいりました。店舗展開につきましては、国内外合わせて64店舗の新規出店を行い、65店舗の改装を実施いたしました。当社グループの店舗数は、1,505店舗となりました。 以上の結果、当連結会計年度における連結業績は、国内事業が売上を牽引した形となり、売上高は前期比1.7%増の3,786億24百万円となりました。利益面につきましては、営業利益は前期比1.2%増の632億87百万円、連結営業利益率は16.7%となりました。経常利益につきましては、営業外収益に有価証券売却益を11億77百万円計上したことから、前期比3.9%増の671億56百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前期比2.2%増の463億46百万円となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 イ.国内 販売戦略につきましては、SNSを中心に広告宣伝には著名なタレントを起用し、ナショナルブランドのスニーカーやアパレルの販売を強化いたしました。ハンズフリーシューズにおいては、スケッチャーズやプーマに加え、自社ブランドのハンズフリーを多数展開し、ターゲット層をメンズやキッズへ拡大しました。下期に注力販売のレザーブーツについては、ティンバーランドや自社のダナーブランドを中心に、スニーカーに慣れ親しんだ世代に向けて販売を強化いたしました。 店舗展開におきましては、郊外のショッピングセンターを中心に、通期で33店舗の新規出店を行いました。業態変更を目的としたスクラップアンドビルドと好立地への移転を積極的に進め、25店舗を閉店しました。これらの結果、期末店舗数は1,107店舗となりました。 当連結会計年度につきましては、シューズ以外の商品、特にスポーツアパレルの売上を拡大していくため「GRAND STAGE」と「ABC-MART SPORTS」の出店を強化いたしました。当期末時点で「GRAND STAGE」は18店舗増加の127店舗、「ABC-MART SPORTS」は5店舗増加の131店舗となりました。「OSHMAN'S」につきましては3店舗の新規出店を行い、21店舗となりました。既存店におきましては、増床を中心に47店舗の改装を行いました。増床改装は27店舗、業態変更は19店舗実施しました。様々な顧客層を取り込むため、2バナー以上の複合業態店舗は142店舗となりました。 国内店舗(「OSHMAN'S」を除く)の営業状況につきましては、品揃えが豊富となったハンズフリーシューズやナショナルブランドのシューズやアパレルの売上が好調に推移しました。インバウンドは増加傾向にあり、免税売上は金額ベースで前期比1割以上の増加となりました。客単価は3%以上上昇しており、これらの結果、全店の売上高は前期比5.1%増、既存店は前期比4.6%増となりました。オンライン販売については、著名人とのコラボ商品が売上を牽引し、実店舗におけるEC在庫の販売分を含めたデジタル売上高は前期比7.4%増となりました。デジタル売上高構成比は前期比0.2ポイント増加の10.6%となりました。 これらの結果、国内における売上高は前期比5.4%増の2,731億64百万円、セグメント利益は前期比6.3%増の564億41百万円となりました。 ロ.海外 海外事業につきましては、昨年10月に、東南アジア2か国目のフィリピン共和国に進出いたしました。 店舗展開といたしましては、韓国に24店舗、台湾に5店舗、フィリピンに2店舗、計31店舗の新規出店を行いました。期末店舗数(2025年12月31日現在)は、韓国320店舗、台湾64店舗、米国7店舗、ベトナム5店舗、フィリピン2店舗、計398店舗(閉店 韓国30店舗、台湾2店舗、米国1店舗)となりました。 海外の業績につきましては、韓国が政治の混乱により上半期の国内需要は減少しましたが、インバウンドが前年に比べ2倍近く増加し下半期からは国内需要も回復基調で推移しました。韓国の売上高は前期比4.5%減の695億4百万円となりました。米国につきましては、米国の関税政策の影響等により、売上高は前期比7.3%減の290億29百万円となりました。台湾につきましては、「ABC-MART」や「GRAND STAGE」の知名度を生かした商品戦略が奏功しており、売上高は前期比1.1%増の120億円となりました。ベトナム、フィリピンにつきましては連結業績へ与える影響は軽微であります。海外連結子会社はいずれも12月決算であります。 これらの結果、海外における売上高は前期比4.5%減の1,113億78百万円、セグメント利益は前期比25.8%減の70億31百万円となりました。 (販売実績) 品目別販売実績 品目別   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   前期比(%) スポーツ   208,769   213,855   2.4 レザーカジュアル   53,793   52,022   △3.3 キッズ   27,951   31,045   11.1 サンダル   20,413   19,729   △3.3 レディース   18,035   17,415   △3.4 ビジネス   9,327   8,807   △5.6 ウェアその他   24,408   28,771   17.9 その他   9,503   6,975   △26.6 合計   372,202   378,624   1.7 (注) 上記金額は、国内及び海外の合計で表示しております。セグメント別の販売実績につきましては、「1 連結財務諸表等 注記事項(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に記載しております。 地域別売上実績 地域別   売上高   店舗数 金額(百万円)   構成比(%)   開店(店)   閉店(店)   期末(店) 北海道   8,570   3.4   -   1   39 東北   9,981   4.0   6   1   64 東京   49,321   19.6   5   3   144 関東(除く東京)   58,150   23.2   3   10   281 中部   33,523   13.3   11   3   179 関西   48,405   19.3   2   5   182 中国四国   12,192   4.9   3   -   71 九州沖縄   30,993   12.3   3   2   147 国内店舗売上高合計   251,140   100.0   33   25   1,107 その他(注)2   20,933 国内合計   272,073 韓国   64,838   60.9   24   30   320 台湾   12,015   11.3   5   2   64 ベトナム   688   0.6   -   -   5 フィリピン   140   0.1   2   -   2 米国   28,868   27.1   -   1   7 海外合計   106,550   100.0   31   33   398 売上高合計   378,624       64   58   1,505 (注) 1 国内店舗売上高及び店舗数には、「OSHMAN'S」を含みます。 2 「その他」の売上高の主なものは、通信販売及び卸売上等によるものであります。 3 単位当たり国内店舗売上実績は以下のとおりであります。 項目   前連結会計年度(自 2024年3月1日至 2025年2月28日)   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 国内店舗売上高(百万円)   238,303   251,140 1㎡当たり 売上高   平均売場面積(㎡)   313,529.00   319,417.10 1㎡当たり年間売上高(千円)   760   786 1人当たり 売上高   平均従業員数(人)   5,544   5,761 1人当たり年間売上高(千円)   42,983   43,593 (注) 1 平均売場面積は、店舗の稼働日数を基礎として算出しております。 2 平均従業員数は、アルバイト・契約社員を含み、役員を除いております。なお、アルバイト・契約社員は期中加重平均(1日8時間換算)で算出し、加算しております。 (仕入実績) 区分   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円)   前期比(%) 仕入高   172,932   201,982   16.8 (注) 上記金額は、国内及び海外の合計で表示しております。 ② 当連結会計年度の財政状態の概況及び分析 流動資産合計は、前連結会計年度末に比べ273億46百万円増加し、3,448億47百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加50億4百万円、有価証券の増加49億46百万円及び棚卸資産の増加150億18百万円等によるものであります。 固定資産合計は、前連結会計年度末と比べ91億30百万円増加し、1,103億54百万円となりました。主な要因は、新規出店及び改装に伴う有形固定資産の増加等によるものであります。 負債合計は、前連結会計年度末に比べ52億24百万円増加し、542億1百万円となりました。仕入の増加による支払手形及び買掛金並びに電子記録債務の増加等によるものであります。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ312億52百万円増加し、4,010億円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加285億18百万円等によるものであります。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ① キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ95億73百万円増加し、2,071億74百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金収支は、418億14百万円の収入(前期比143億11百万円収入減)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益661億98百万円、減価償却費64億1百万円、仕入債務の増加額41億65百万円、受取利息及び受取配当金15億27百万円、有価証券売却益11億77百万円、売上債権の増加額19億47百万円、棚卸資産の増加額141億77百万円、及び法人税等の支払額188億73百万円等を反映したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金収支は、154億3百万円の支出(前期比2億99百万円支出増)となりました。この主な要因は、新規出店及び改装に伴う有形固定資産の取得による支出136億51百万円等を反映したものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金収支は、183億82百万円の支出(前期比12億99百万円支出増)となりました。この主な要因は、配当金の支払額178億22百万円等を反映したものであります。 ② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金及び設備投資は、主に自己資金により充当しております。当連結会計年度末現在、2,071億円の現金及び現金同等物の残高を保有しており、将来資金に対して十分な財源及び流動性を確保しております。 今後の資金使途については、販売体制を強化するためのITを含めた設備投資、店舗用不動産の投資や海外事業の拡大への投資を目的といたします。また将来の企業買収や企業提携なども視野に入れて財源の確保をしてまいります。また株主様への利益還元として安定的な配当政策の実施は元より、配当性向を意識した増配が毎期実現できるよう努めてまいります。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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