本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

コスモス薬品

COSMOS Pharmaceutical Corporation3349 · Prime · 小売業

九州発のドラッグストア大手。医薬品・化粧品・食品を扱い、全国1,609店舗展開。

概要

コスモス薬品は、1983年に宮崎県延岡市で創業したドラッグストアチェーンである。西日本を中心に1,609店舗を運営し、医薬品、化粧品、雑貨、一般食品を低価格で提供する。2025年5月期の連結売上高は1兆113億円、営業利益404億円と、ドラッグストア業界で高い収益性を誇る。「インクが染み出すように」エリアを広げる出店戦略で成長を続け、関東・中部・関西・中国・四国・九州に展開する。

一般食品が売上の6割を占める商品構成

コスモス薬品の販売品目は医薬品、化粧品、雑貨、一般食品の4区分に大別される。2025年5月期の売上構成は、一般食品が6,190億円で全体の61.2%を占め、次いで雑貨1,509億円(14.9%)、医薬品1,406億円(13.9%)、化粧品931億円(9.2%)である。一般食品には加工食品、調味料、日配品(パン、牛乳、豆腐など)が含まれ、毎日の買い物需要を取り込んでいる。医薬品では一般大衆薬、ドリンク剤、健康食品に加え調剤薬局を併設する店舗を拡大しており、専門知識を持ったスタッフによる「ライトカウンセリング」を特徴とする。食品比率の高さは来店頻度を上げ、医薬品・化粧品とのクロスセルを生む構造である。

自社競合を厭わない高密度出店でエリア制圧

同社は「インクが染み出すように」徐々にエリアを広げる出店戦略をとる。九州発祥で、現在も九州地区が最も多く651店舗、売上高4,500億円(全体の44.5%)を占める。中国地区223店舗、関西地区227店舗と西日本で強固な基盤を持ち、2004年に山口県へ初の九州外出店、2005年には四国、2010年関西、2015年中部、2019年関東へと順次進出した。商圏人口1万人をターゲットに、自社競合も厭わず同一エリアに複数店舗を出店することで、限定商圏での高占有率を追求している。2025年5月期には120店舗を新規開設し、店舗網を拡大した。

営業利益率4%を実現するローコストオペレーション

ドラッグストア業界の平均営業利益率が2~3%と言われる中、コスモス薬品の2025年5月期の営業利益率は4.0%と高い水準にある。これを支えるのが徹底したローコスト経営である。自社物流センター(広川センター20,000㎡)の稼働や、本部機能の集約による間接費の削減、仕入れのスケールメリットを追求する。また、店舗運営はマニュアル化とシステム化を進め、人件費を抑制しながらも、専門知識を持ったスタッフによる接客を両立させている。過去10年間で売上高は約3.6倍に拡大したが、利益率は3~4%台で安定しており、規模拡大と収益性を両立するビジネスモデルが確立されている。

障害者雇用特例子会社が支える店舗運営

連結子会社として株式会社グリーンフラッシュ(資本金1,000万円)を保有する。同社は店舗の総合維持管理業務(清掃、メンテナンス等)を担い、障害者雇用特例子会社として認定されている。また、以前は医薬品販売子会社として株式会社ドラッグコスモス(現コスモス・コーポレーション)があったが、現在は当社が直接運営する。グループ全体で単一セグメントのドラッグストア事業を営み、当社とグリーンフラッシュが一体となって運営されている。調剤薬局の運営は当社直営で行っている。

業界の中での役割はドラッグストア小売事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.1兆円
営業利益
424億円
営業利益率
3.9%
純利益
320億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01ドラッグストア事業主力

医薬品(一般大衆薬、調剤、健康食品等)、化粧品、雑貨(洗剤、ベビー用品等)、一般食品(加工食品、日配品、飲料等)を販売。新規出店により関東・中部・関西・中国・四国・九州で1,609店舗を運営。単一セグメントのため、全事業を統合。

主な製品・サービス5
医薬品
風邪薬、胃腸薬、ドリンク剤、オーラルケア、介護用品、健康食品、調剤薬等。
化粧品
スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、入浴剤等。
雑貨
洗剤、芳香剤、ベビー用品、調理用品、園芸用品、カー用品、衣料等。
一般食品
加工食品、調味料、菓子、飲料、酒、日配食品(パン、牛乳、豆腐等)。
その他
たばこ等。

製品と技術

ライトカウンセリングと調剤併設で差別化する医薬品

医薬品は一般大衆薬、ドリンク剤、健康食品、介護用品、調剤など多岐にわたる。2025年5月期の医薬品売上高は1,406億円で、全社売上の13.9%を占める。同社の特徴は、専門知識を持ったスタッフが気軽に相談に応じる「ライトカウンセリング」を導入している点である。また、調剤薬局を併設する店舗を拡大しており、処方箋調剤にも対応。集客力の高いドラッグストアでの調剤は、今後の成長分野と位置づけられている。

日配品から加工食品まで日常消耗品を網羅する一般食品

一般食品が売上の6割以上を占めるのは、同社のビジネスモデル上重要な特徴である。加工食品、調味料、菓子、飲料、酒に加え、パン、牛乳、豆腐、納豆などの日配品を扱い、毎日の買い物需要を満たす。低価格を競争力の源泉とし、プライベートブランドの開発も行っている。食品の販売により来店頻度が高まり、医薬品や化粧品の購入につながる。2025年5月期の一般食品売上高は6,190億円で、前年比6.2%増加した。

スキンケアから日用品までカテゴリーの幅広い化粧品と雑貨

化粧品はスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、入浴剤など、雑貨は洗剤、芳香剤、ベビー用品、調理用品、園芸用品、カー用品、衣料など、生活全般をカバーする。化粧品売上高は931億円、雑貨売上高は1,509億円(2025年5月期)。これらは粗利率が比較的高く、収益性に貢献する。特に化粧品では、専門知識を持つスタッフによる接客が強みで、リピート客の獲得につながっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

九州地盤のドラッグストア、低コスト運営で急成長

同社は九州を地盤とするドラッグストアチェーンで、同業にはトライアルホールディングスや光フードサービスがあるが、品揃えや価格競争力で差別化。売上高は急拡大しており、2024年5月期の営業利益率は3.26%と業界平均並みだが、2025年5月期には3.99%まで改善。2026年5月期には3.86%とやや低下見込みだが、規模拡大による仕入れコスト低減が強み。一方、トライアルはディスカウントストア形態で競合するが、同社はドラッグストアとしての専門性が強み。光フードサービスは食品特化のため直接競合は限定的。内需依存が高く、今後のエリア拡大が鍵。

強み

  • 物流や店舗運営の効率化により、低価格を実現。粗利率は高い水準を維持。
  • 九州での高い認知度と店舗網が競争優位。地域密着でシェア拡大中。
  • 売上高は過去2年で約5%増加。新規出店も積極的で、業界平均を上回る成長。
  • 営業利益率が3.26%から3.99%へ向上。規模の経済が効き始めている。

課題

  • 九州依存度が高く、地域経済の変動や災害時リスクが大きい。
  • トライアルHDなど他社も出店攻勢。価格競争で利益率圧迫の懸念。
  • 2026年5月期は営業利益率が微減。出店コスト増などで成長ペース減速も。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がコスモス薬品

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19001東武鉄道5,872億円10.5倍
26952カシオ計算機5,784億円30.4倍
39142九州旅客鉄道5,583億円12.2倍
48252丸井グループ5,322億円18.3倍
54912ライオン5,260億円18.1倍
63349コスモス薬品5,131億円15.9倍
76417SANKYO4,621億円8.9倍
84967小林製薬4,432億円260.6倍
99989サンドラッグ4,377億円13.7倍
109006京浜急行電鉄4,285億円15.3倍
116753シャープ4,138億円8.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

創業から多店舗展開へ:1983~1993年

1983年12月、宮崎県延岡市に有限会社コスモス薬品を設立し、同市に売場面積66㎡の岡富店を開店した。1987年には初の郊外型店舗となる平原店(165㎡)を出店。1991年に株式会社へ組織変更し、1993年1月には株式会社回天堂薬局と有限会社なの花薬局を吸収合併して経営基盤を強化した。同年12月、初の本格的なドラッグストアとして浮之城店(600㎡)を宮崎市に開店し、多店舗展開を本格化させた。この時期にエリア内でのドミナント戦略の基礎が築かれた。

大型店舗と九州外進出、上場:1999~2004年

1999年4月、売場面積1,000㎡型の日向店を開店し、店舗規模を拡大。同年12月には医薬品販売子会社として株式会社ドラッグコスモス(現コスモス・コーポレーション)を設立。2003年には2,000㎡型の人吉店を開店した。2004年3月、九州地区外への初進出として山口県に大内店を開店。同年4月には障害者雇用特例子会社として株式会社グリーンフラッシュを設立した。2004年11月には東京証券取引所マザーズ市場に上場し、資金調達力を高めた。

本社移転と市場第一部上場:2005~2006年

上場後、2005年4月に本社機能を宮崎市から福岡市博多区へ移転し、同年11月には四国地区初の竹原店(愛媛県松山市)を開店。2006年5月には東京証券取引所市場第一部に上場した。同年11月には福岡県広川町に自社所有の物流センター(広川センター、20,000㎡)を開設し、北部九州への配送体制を強化した。この頃までに九州、中国、四国での出店基盤が固まった。

物流センターと関西・中部への進出:2006~2015年

2006年11月、広川センターの稼働により物流効率が向上した。2010年5月には関西地区初の東二見店を兵庫県明石市に開店。これにより九州、中国、四国に加え関西へもエリアを拡大した。2015年11月には中部地区初の東日野店を三重県四日市市に開店し、西日本全域への展開がほぼ完了した。この間、売上高は2012年5月期の2,790億円から2015年5月期には4,085億円へと拡大している。

関東進出とプライム市場移行:2015~2022年

2015年11月、中部地区初の東日野店を開店した後、2019年4月には関東地区初の広尾駅店を東京都渋谷区に開店し、首都圏に足場を築いた。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。この時期、既存店の成長と新規出店により売上高は2016年5月期の4,473億円から2022年5月期の7,554億円へと拡大した。

売上高1兆円達成とさらなる成長:2022年以降

プライム市場移行後も出店ペースは衰えず、2025年5月期には120店舗を新規開設し、期末店舗数は1,609店舗に達した。連結売上高は1兆113億円と初の1兆円超えを達成し、営業利益404億円、経常利益431億円、当期純利益309億円と過去最高を更新した。今後も「インクが染み出す」出店戦略を継続し、調剤併設店舗の拡大や関東・中部でのシェア向上を目指す。

年表22件を開く

1980年代

  • 1983年12月創業医薬品・化粧品・雑貨等の販売を目的として、宮崎県延岡市に有限会社コスモス薬品を設立、同市にコスモス薬品岡富店(売場面積66㎡)を開店
  • 1987年11月当社として初の郊外型店舗として宮崎県延岡市に平原店(売場面積165㎡)を開店

1990年代

  • 1990年2月創業調剤薬局の運営を行うことを目的として、当社代表取締役宇野正晃が有限会社なの花薬局を設立
  • 1991年4月有限会社コスモス薬品を株式会社コスモス薬品に組織変更
  • 1993年1月M&A経営基盤強化の目的で、株式会社回天堂薬局及び有限会社なの花薬局を吸収合併
  • 1993年12月当社として初の本格的なドラッグストア店舗となる浮之城店(宮崎県宮崎市・売場面積600㎡)を開店し、多店舗展開を開始
  • 1999年4月当社として初の売場面積1,000㎡型店舗となる日向店(宮崎県日向市)を開店
  • 1999年12月医薬品販売子会社として、当社100%出資の株式会社ドラッグコスモス(現 株式会社コスモス・コーポレーション、現連結子会社、資本金1,000万円)を設立

2000年代

  • 2000年4月M&A宮崎県宮崎市に本社を移転し、本部機能を統合
  • 2003年5月当社として初の売場面積2,000㎡型店舗となる人吉店(熊本県人吉市)を開店
  • 2004年3月九州地区外への初の出店となる大内店(山口県山口市)を開店
  • 2004年4月店舗メンテナンスを行う障害者雇用特例子会社として、当社100%出資の株式会社グリーンフラッシュ(現連結子会社、資本金1,000万円)を設立
  • 2004年11月上場東京証券取引所マザーズ市場上場
  • 2005年4月本社機能を福岡市博多区に移転
  • 2005年9月本店を福岡市博多区に移転
  • 2005年11月四国地区への初の出店となる竹原店(愛媛県松山市)を開店
  • 2006年5月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2006年11月福岡県八女郡広川町に、初の自社所有物流センターとなる広川センター(20,000㎡)を開設し、北部九州への配送体制を強化

2010年代

  • 2010年5月関西地区への初の出店となる東二見店(兵庫県明石市)を開店
  • 2015年11月中部地区への初の出店となる東日野店(三重県四日市市)を開店
  • 2019年4月関東地区への初の出店となる広尾駅店(東京都渋谷区)を開店

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    限定商圏での小型ドラッグストア展開

    商圏人口1万人をターゲットに、日常生活の消耗品を中心とした小型店舗を展開。小商圏で高占有率を獲得し、来店頻度と買上点数を同時に追求するビジネスモデルを磨く。

  2. 02

    高密度出店によるエリア制圧

    「インクが染み出すように」徐々に出店エリアを拡大。一つのエリアに高密度に集中出店して面で制圧しながら周辺に広げることで、チェーンストアの強みを最大限に発揮する。

  3. 03

    調剤事業のシェア拡大

    集客力の高いドラッグストアが調剤市場の主役になると考え、客数が多い強みを活かして調剤事業のシェア拡大を目指す。

  4. 04

    人的サービスと接客の強化

    医薬品・化粧品の専門知識を持つスタッフによる「ライトカウンセリング」や、清潔で整理整頓された売場を徹底し、温かくきめ細やかなサービスで顧客満足度を向上させる。

  5. 05

    組織改革とシステム整備

    永続的成長のために、①人材教育、②マニュアル整備、③コンピュータシステム充実の3つを重要課題とし、企業規模より先を見据えた組織・システム構築を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で5,984人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は510万円で、10期前と比べて+23.3%平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は7.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月3,016
2017年5月3,533
2018年5月3,849
2019年5月41429.35.14,240
2020年5月41330.15.74,386
2021年5月41629.95.74,872
2022年5月42130.46.15,101
2023年5月43730.76.55,290
2024年5月46231.16.85,512571
2025年5月48931.77.15,709708
2026年5月51032.17.45,984709

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)50.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
九州地区 673店舗1,127億円
関東地区 202店舗651億円
中部地区 201店舗588億円
関西地区 244店舗571億円
中国地区 229店舗454億円
四国地区 159店舗260億円
本社他 — 福岡市博多区5,947百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社グリーンフラッシュ
    福岡市 博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は1.1兆円営業利益424億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.7%、利益が+5.0%。

売上高
+8.7%
1.1兆円
営業利益
+5.0%
424億円
純利益
+3.2%
320億円
営業利益率
3.9%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高1.2兆円1.1兆円
営業利益430億円424億円
純利益307億円320億円
1株あたり配当¥84¥84

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は5,624億円、営業利益は217億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+11.3%、営業利益は+8.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q2,023683.450
2023年4Q2,21475
2024年1Q2,417903.765
2024年2Q2,347682.951
2024年3Q2,389793.358
2024年4Q2,497783.171
2025年2Q5,0592034.0144
2025年4Q5,0552014.0166
2026年2Q5,3722073.9146
2026年4Q5,6242173.9174

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は2,790億円から1.1兆円へ3.9倍に増えた。直近期の営業利益率は3.9%。売上は14期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年5月0.2814577
2013年5月0.3316894
2014年5月0.37182106
2015年5月0.41190117
2016年5月0.45207124
2017年5月0.50246182
2018年5月0.56253176
2019年5月0.61273192
2020年5月0.68316214
2021年5月0.73358272
2022年5月0.76329232
2023年5月0.83331238
2024年5月0.963153433.3245
2025年5月1.014044324.0310
2026年5月1.104244463.9320

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高1.1兆円のうち、営業利益として残るのは424億円3.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は320億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.1%8,699億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%1,873億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.9%424億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.2pt
3.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.2pt
11.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが588億円、投資CFが−819億円で、差し引きのフリーCFは−231億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は532億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月161−116−3945191
2013年5月188−186−332159
2014年5月260−201−559213
2015年5月195−29372−98186
2016年5月310−2856225273
2017年5月369−284−8185277
2018年5月326−305−8221217
2019年5月344−300−7044190
2020年5月655−270−54385521
2021年5月279−194−5585551
2022年5月322−437−62−115374
2023年5月544−4913253459
2024年5月552−57385−21523
2025年5月525−55477−29570
2026年5月588−819193−231532

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は5,965億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,837億円で、自己資本比率は47.6%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月99536463136.6
2013年5月1,15545070538.9
2014年5月1,42754488338.1
2015年5月1,6896511,03838.5
2016年5月2,0267621,26437.6
2017年5月2,2579311,32641.2
2018年5月2,5061,0891,41743.4
2019年5月2,7361,2631,47346.2
2020年5月3,2031,4571,74645.5
2021年5月3,4131,7061,70750.0
2022年5月3,6311,9051,72652.5
2023年5月4,2102,1112,09950.1
2024年5月4,7652,3142,45148.6
2025年5月5,2482,5752,67349.1
2026年5月5,9652,8373,12847.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
613億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2,744億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3,128億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中99位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中220位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.8%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.9%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.6%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.7%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,414で、1年前と比べて-25.9%過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。

¥6,414-1.0%1ヶ月+1.6%1年-25.9%時価総額5,131億円
過去52週の値幅
安値¥5,615高値¥9,187

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.9倍
PER (会社予想)16.6倍
PBR1.79倍
配当利回り1.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に6458円と前日比0.22%高。7月は6200円から7000円のレンジで推移しました。7月29日に7004円まで上昇しましたが、その後は反落し、8月には6300円台で推移しています。8月21日は6400円台を回復しました。1ヶ月で4.11%上昇しましたが、1年では30.87%下落しています。52週高値9475円からは31.8%下落、52週安値5615円からは15%上昇の位置です。25日線(6427円)付近にあり、RSIは53.84と中立です。出来高は7月29日に88万株と増加しましたが、その後は減少しています。回復には時間がかかる可能性があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 15.94倍は業界平均の40.19倍を大幅に下回り、割安です。PBR 1.8倍も平均3.06倍の半分以下で、割安感が強いです。ROE 12.7%と良好な収益性を考慮すると、評価の低さは魅力的です。配当利回り1.3%は平均12.61%を大きく下回りますが、配当性向17.9%は低く、内部留保による成長余地があります。割安だが配当は伸び悩み、成長投資への再投資が期待されます。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.9倍39.6倍
PER (予想)16.6倍
PBR1.79倍2.44倍
ROE11.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

コスモス薬品はドラッグストア業界で高い営業利益率を誇るが、近年は株価が約32%下落。強気派は、低価格戦略と店舗網の拡大で売上高が1兆円を超え、調剤併設による需要取込みで成長が続くとする。一方、弱気派は、競争激化による価格競争が利益率を圧迫するリスクや、M&Aの副作用、食品販売の低利益率を懸念。また、出店ペースの鈍化や、既存店の売上低迷が指摘されている。

プラスに働く材料7
  • 規模によるコスト競争力

    売上高1兆円超で仕入れコストを抑制し、低価格を実現

  • 調剤併設で需要取込み

    調剤薬局併設店舗が拡大し、医療ニーズと日用品需要を一括で獲得

  • 高い収益性

    営業利益率が業界平均と比べ高く、経営効率が良い

  • 2026年5月期に売上高1兆996億円と8.7%増収決算発表後影響

    売上高は前期比8.7%増の1兆996億円。出店効果で増収が続く

  • 営業利益424億円と過去最高を更新決算発表後影響

    営業利益424億円(前期比+20億円)、純利益320億円。増収増益で最高益

  • ROE12.7%と資本効率の高さ継続影響

    ROE12.7%、PBR1.8倍。自己資本利益率が高く成長投資が期待

  • 年初来31.6%下落で反発余地不定影響

    年初来下落率31.6%と大幅調整。短期的な需給改善で反発が期待

マイナスに働く材料7
  • 競争激化で価格下落

    同業他社やネット通販との競争で価格競争が激化し、利益率が低下

  • 既存店の低迷

    出店拡大の一方で、既存店の売上が伸び悩む可能性がある

  • M&Aリスク

    買収した企業の統合がうまくいかず、業績が悪化する恐れ

  • 営業利益率3.86%と前期から低下通年影響

    営業利益率は前期3.99%→3.86%へ低下。売上高増が利益率悪化に繋がった

  • 競争激化で値下げ競争に継続影響

    売上高1兆996億円に対し営業利益424億円(利益率3.9%)。競合の値下げに追随すれば利益率が一段と低下

  • 出店コストと人件費の高騰継続影響

    売上高8.7%増も販管費増で営業利益率が低下。出店ペースが続く限り費用負担は重い

  • 予想PER16.7倍は成長鈍化に見合わない通年影響

    予想PER16.7倍に対し営業利益伸び率は4.9%と低く、バリュエーション調整の余地

次の決算で確かめる点
既存店売上高成長率
店舗の質と需要動向を測る重要な指標
出店数
成長戦略の進捗と市場シェア拡大の基盤を示す
調剤併設店舗の比率
高収益事業の拡大状況を確認
営業利益率
価格競争下での収益維持を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり84で、前期から+17.1%いまの株価に対する利回りは1.31%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥84
1株あたり
配当利回り
1.31%
いまの株価に対して
配当性向
20.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月208.7
2018年5月2312.510.1
2019年5月2511.110.3
2020年5月2810.010.2
2021年5月280.010.2
2022年5月4045.513.7
2023年5月5025.016.6
2024年5月6020.019.4
2025年5月7016.717.9
2026年5月8217.120.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥84

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ14,105人。区分でいちばん多いのは事業法人42.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.6%を占め、残る35.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
事業法人42.542.542.542.642.442.6
外国法人22.619.919.719.723.923.6
金融機関14.515.723.221.324.022.0
個人・その他19.220.513.515.38.811.0
自己株式1.01.01.00.90.90.9
証券会社1.21.41.11.10.90.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社萬緑38.29
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.86
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.09
04公益財団法人余慶会3.75
05管理信託(A036)受託者 株式会社SMBC信託銀行3.00
06管理信託(A037)受託者 株式会社SMBC信託銀行2.56
07管理信託(A038)受託者 株式会社SMBC信託銀行2.56
08コスモス薬品従業員持株会1.96
09CEP LUX-ORBIS SICAV(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ)1.87
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-13
    有限会社萬緑
    新規の大量保有報告
    38.29%
  • 2026-04-21
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    0.02%
    -0.17pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+3%、1株純資産は15期で+95%。直近期のROEは11.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月3911,83723.411.210.3
2013年5月4752,27023.121.610.6
2014年5月5352,74821.319.610.3
2015年5月5913,28619.628.69.8
2016年5月6283,84817.631.710.4
2017年5月9204,70021.525.48.7
2018年5月8915,50017.526.310.1
2019年5月4843,18916.317.710.3
2020年5月5413,67915.828.610.2
2021年5月6864,30817.222.210.2
2022年5月5854,81112.820.913.7
2023年5月6015,33011.922.116.6
2024年5月3092,92011.120.619.4
2025年5月3913,24812.722.617.9
2026年5月4043,57911.814.920.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/5期の役員報酬は総額107百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
横山英昭代表取締役社長4526,000
柴田太取締役 法務部長5461,000
宇野史泰取締役 財務経理部長492,102,000
小坂通美取締役(常勤監査等委員)65
渡部有紀取締役(監査等委員)55
原田知代子取締役(監査等委員)52
竹森基取締役 経営企画部長61174,000

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)47122229323
取締役(社内)1777
社外取締役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容659字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「コスモス薬品の店があることで、その地域の日常の暮らしが豊かになることを目指します」を経営理念とし、医薬品・化粧品・雑貨・一般食品といった日常生活で必ず必要となる消耗品を満載したドラッグストアを展開しております。また、当社グループは2026年5月末現在、関東・中部・関西・中国・四国・九州地区で1,708店舗を運営しており、株式会社コスモス薬品(当社)と株式会社グリーンフラッシュ(連結子会社)で構成され、当社および子会社が一体となってドラッグストア事業を営んでおります。 当社グループ内における位置付けにつきましては、株式会社グリーンフラッシュは、当社グループの店舗の総合維持管理業務を行っており、障害者雇用特例子会社として認定を受けております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 当社グループは単一セグメントであるため、下記の商品区分別により記載しております。 商品区分   主 要 販 売 品 目 医薬品   一般大衆薬・ドリンク剤・オーラルケア商品・介護用品・ビタミン剤・健康食品 ダイエット食品・調剤 化粧品   化粧品・男性化粧品・ヘアケア商品・入浴剤 雑貨   ベビー用品・洗剤・防虫剤・芳香剤・バス、トイレ用品・調理用品 園芸用品・カー用品・衣料 一般食品   加工食品・日配食品・調味料・菓子・飲料・酒 その他   たばこ・他 (注) 一般食品に記載しております「日配食品」とは、毎日消費される食品の総称であり、パン、牛乳、豆腐、納豆、卵などであります。
経営方針・対処すべき課題1,429字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループの経営理念は、「コスモス薬品の店があることで、その地域の日常の暮らしが豊かになることを目指します」としております。 忙しい現代人にとって、最も大切なものは時間であり、時間の節約こそが消費者最大のニーズと考えます。そこで当社グループは、日常生活で必ず必要となる消耗品を満載したドラッグストアを展開することによって、その地域の生活を便利で豊かなものとし、「地域生活者=お客様」の更なる満足を追求していくことを経営の基本方針としております。 また、医薬品・化粧品の専門知識を有したスタッフが、お客様の相談に気軽に応じる「ライトカウンセリング」をはじめ、良い接客、清潔で整理整頓された売場の徹底など、人的なサービス強化に努め、温かくきめ細やかなサービスの提供により顧客満足度の向上を図ってまいります。 (2) 目標とする経営指標 限られた経営資源を最大限に有効活用し、中長期的に総資産経常利益率を維持または向上させることを目標としております。積極的な新規出店を今後も継続して行いながら、少ない投資で最大限の利益を確保できる体制で、更なる飛躍を目指してまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 流通小売業は、比較的大きな商圏を設定して規模の最大化を進めている企業が多い中で、当社では商圏人口1万人をターゲットとした店舗展開を行っております。自社競合を厭わずに自ら商圏を分割し、その小さな商圏内にお住まいの消費者にとって、日々の生活における最も便利な買い物の拠点となる店づくりを進めてまいります。 当社のビジネスモデルは、日常生活の消耗品を主とした商品構成とし、来店頻度と買上点数を同時に追求したものであるため、商圏を小さく設定でき、出店候補地に窮することなく多店舗展開が可能です。今後このビジネスモデルの精度を更に高めながら、消耗品の販売市場において限定商圏での高占有率獲得に力を注いでまいります。 出店の基本戦略は、“インクが染み出すように”徐々に出店エリアを拡大することとしております。なぜなら、エリアを面で制圧しながらそのエリアを徐々に広げることで、チェーンストアの強みを最大限に発揮できるからです。集客力のある店舗を高密度に集中出店しながらエリアを拡大することで、確実な成長が可能であると考えております。 また、調剤事業においてもシェア拡大を目指してまいります。今後、調剤市場は、集客力の高いドラッグストアが主役になると考えております。1店あたりの客数が多い当社は、調剤の分野でも大きな可能性を秘めております。 (4) 会社の対処すべき課題 当社グループは、積極的な店舗展開による更なる飛躍を目指しております。しかし、これを可能とするには、店舗運営のマネジメントレベルの向上が不可欠と考えます。これを実現するために、①人材教育、②マニュアルの整備、③コンピュータシステムの充実、この3つを重要課題と認識し組織改革に取り組んでまいります。 チェーンストアは、規模の拡大によって段階的な組織の再構築・情報システムの見直しが必要と考えます。今後も永続的な成長を実現するために、将来にわたってその時点の企業規模よりも常に先を見据えた組織・システムの構築を進めてまいります。
事業等のリスク2,219字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、現実的にリスク要因として発生しないであろうという事項につきましても、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。また、当社グループでは、これらのリスク発生の可能性がある事項につきましては充分に認識した上で、発生の回避あるいは発生後の速やかな対応に努める所存でありますが、当社株式への投資に関連する全てのリスクを網羅するものではありませんので、ご留意ください。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 法的規制について ① 「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、「医薬品医療機器等法」と いう)による規制について 当社グループは、「医薬品医療機器等法」で定義する医薬品等を販売するにあたり、各都道府県の許可、登録、指定、免許または届出を必要としております。今後、当該規制改正の内容によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 出店に関する規制等について 当社グループは、ドラッグストアの多店舗展開を行っておりますが、売場面積が1,000㎡超の店舗を新規出店する場合、または増床により1,000㎡超の店舗となる場合、「大規模小売店舗立地法」(以下、「大店立地法」という)の規定に基づき、当該店舗の周辺地域における生活環境保持のために、都道府県または政令指定都市が主体となって一定の審査が行われます。 当社グループでは、売場面積が1,000㎡を超える新規出店または既存店の増床を積極的に行っていく方針でありますが、その場合には、地域住民・自治体との調整を図りながら、地域環境を考慮した店舗等の構造及び運営を図るなど、「大店立地法」を遵守する方針であります。しかしながら、物件の確保や上記審査の進捗状況等によっては、新規出店または増床計画の変更・遅延により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 人材の確保・育成について ① 店舗運営スタッフの確保・育成について 当社グループにおきましては、積極的な人材採用を進めており、並行して新入社員からマネジメント職まで様々な教育プログラムを実行しております。しかしながら、店舗数の拡大ペースに対応した人材の確保・育成に支障をきたす状況が発生した場合には、出店ペースの減速、顧客サービスの低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営幹部・組織の体制について 当社グループの経営は、少数精鋭のマネジメント体制で迅速な意思決定を行いながら、次期経営幹部の育成を進めております。しかしながら、代表取締役をはじめ各経営幹部は当社経営に重要な役割を果たしており、急に業務執行ができない事態となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 「医薬品医療機器等法」における有資格者の確保について 当社グループは、医薬品販売業務・調剤業務を行うにあたり、薬剤師または医薬品登録販売者(2009年6月より施行された改正薬事法にて新設された資格制度)の有資格者を従事させることが義務付けられております。そのため、ドラッグストアの店舗展開を進めていく上で、これら有資格者の確保は重要な課題であり、確保の状況によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 敷金及び保証金並びに建設協力金について 当社グループでは、賃貸による出店を基本としております。このため、店舗用物件の契約時に賃貸人に対し敷金、保証金及び建設協力金を差し入れております。また、一部の仕入先に対しては取引保証金を差し入れております。 当連結会計年度末現在において、敷金の残高は17,789百万円(連結総資産に対する割合3.0%)、建設協力金の残高は4,695百万円(連結総資産に対する割合0.8%)、及び差入保証金の残高は615百万円(連結総資産に対する割合0.1%)であります。当該敷金は、期間満了等による賃貸借契約解約時に契約に従い返還されることとなっております。また、建設協力金及び差入保証金の一部は、支払家賃と相殺する形で契約期間満了時までに全額回収する契約となっております。 一方、差入保証金のうち商品の取引保証に関する残高は42百万円であり、商取引を停止した時点で返還される契約となっております。 しかしながら、敷金、差入保証金、建設協力金については預託先の経済的破綻等により、その一部または全額が回収できなくなる可能性があります。また、敷金、差入保証金、建設協力金については、契約時に定められた期間満了前に中途解約をした場合は契約条件によって返還されない可能性があります。 (4) 自然災害について 当社グループの展開地域において、地震や台風等の自然災害が発生し、当社グループの店舗及びその他の施設に物理的な損害が生じた場合、並びに取引先や流通ネットワークに影響を及ぼす何らかの事故等が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,056字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ①  財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、インフレに伴う物価上昇に加え、中東地域の地政学的リスクの高まり等によりエネルギー供給への懸念が生じ、景気の先行きは一層不透明な状況となりました。 このような状況だからこそ、当社グループは更なるローコストオペレーションを追求し、高品質な商品を可能な限り低価格で販売できるよう努力邁進してまいりました。 出店政策につきましては、自社競合による一時的な収益性の低下も厭わず、次々と新規出店を行いました。同時に、新商勢圏への店舗網拡大を図ってまいりました。これにより、関東地区に24店舗、中部地区に23店舗、関西地区に17店舗、中国地区に7店舗、四国地区に9店舗、九州地区に25店舗の合計105店舗を新たに開設いたしました。また、スクラップ&ビルド及び契約満了に伴い6店舗を閉鎖した結果、当連結会計年度末の店舗数は1,708店舗となりました。 以上の結果、当連結会計年度業績は、連結売上高1,099,583百万円(前年同期比8.7%増)、連結営業利益42,353百万円(前年同期比4.8%増)、連結経常利益44,614百万円(前年同期比3.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益32,046百万円(前年同期比3.4%増)となりました。 なお、当社グループは事業区分が単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて11.6%増加し、184,911百万円となりました。これは主に、未収入金が7,787百万円、商品が6,681百万円、現金及び預金が4,302百万円増加したこと等によるものであります。 固定資産は、建物及び構築物、土地等の有形固定資産の取得等により、前連結会計年度末に比べて14.6%増加し、411,573百万円となりました。 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて13.7%増加し、596,485百万円となりました。 当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて9.2%増加し、240,893百万円となりました。これは主に、買掛金が18,670百万円、1年内返済予定の長期借入金が3,102百万円増加し、未払金が1,427百万円減少したこと等によるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて54.2%増加し、71,891百万円となりました。これは主に、長期借入金が24,687百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて17.0%増加し、312,785百万円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて10.2%増加し、283,700百万円となりました。これは主に、利益剰余金が26,101百万円増加したこと等によるものであります。 ②  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて3,797百万円減少し、当連結会計年度末には53,241百万円(前年同期比6.7%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は58,790百万円(前年同期比12.1%増)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益44,218百万円、減価償却費24,576百万円、仕入債務の増加18,670百万円等の増加要因、法人税等の支払額13,018百万円、未収入金の増加7,791百万円、棚卸資産の増加6,730百万円等の減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は81,903百万円(前年同期比47.7%増)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出70,462百万円、定期預金の預入による支出8,100百万円、敷金及び保証金の差入による支出1,773百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は19,315百万円(前年同期比150.3%増)となりました。 これは主に、長期借入れによる収入34,300百万円、長期借入金の返済による支出6,510百万円、配当金の支払額5,942百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出2,532百万円等によるものであります。 ③  仕入、販売の状況 当社グループは単一セグメントであるため、仕入及び販売の実績は商品区分別により記載しております。 a.仕入実績 当連結会計年度における商品区分別仕入実績の状況は、次のとおりであります。 区 分   金額(百万円)   前年同期比(%) 医  薬  品   92,683   102.3 化  粧  品   70,215   104.2 雑 貨   121,964   104.3 一 般 食 品   584,828   111.8 そ   の   他   7,393   112.2 合           計   877,084   109.0 (注) 金額は仕入価格によっております。 b.販売実績 商品区分別販売実績 当連結会計年度における商品区分別販売実績の状況は、次のとおりであります。 区 分   金額(百万円)   前年同期比(%) 医  薬  品   143,923   102.3 化  粧   品   97,898   105.1 雑 貨   157,604   104.4 一 般 食 品   691,670   111.7 そ  の  他   8,487   112.2 合         計   1,099,583   108.7 地域別販売実績 当連結会計年度における地域別販売実績の状況は、次のとおりであります。 地 域   期末店舗数(店)   売上高(百万円)   前年同期比(%) 関 東 地 区   202   (23)   112,154   125.4 中 部 地 区   201   (23)   109,673   119.1 関 西 地 区   244   (17)   151,445   107.8 中 国 地 区   229   (6)   151,812   106.8 四 国 地 区   159   (8)   102,980   105.9 九 州 地 区   673   (22)   471,516   104.8 合 計   1,708   (99)   1,099,583   108.7 (注)期末店舗数欄の( )内の数値は、前連結会計年度末に対する増減数であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。「店舗閉鎖損失引当金」、「退職給付に係る負債」、「固定資産の減損」等の見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績の分析 売上高は、積極的な新規出店に加えて「毎日安い(エブリデイ・ロー・プライス)」政策を忠実に実行することで伸長を図りました。その結果、医薬品部門で前年同期比2.3%増加し143,923百万円、化粧品部門で前年同期比5.1%増加し97,898百万円、雑貨部門で前年同期比4.4%増加し157,604百万円、一般食品部門で前年同期比11.7%増加し691,670百万円、その他部門で前年同期比12.2%増加し8,487百万円となり、全体で前年同期比8.7%増加し1,099,583百万円となりました。 売上総利益率は、価格優位性を維持するため、インフレによる価格転嫁を抑制的に実施したことで、前連結会計年度より0.2ポイント減少し20.9%となりました。売上総利益は前年同期比7.7%増加し229,683百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、店舗運営の効率化に努めましたが、インフレによる様々なコストの上昇と店舗数の増加により、前年同期比8.4%増加し187,330百万円となりました。この結果、営業利益は前年同期比4.8%増加し42,353百万円、経常利益は前年同期比3.4%増加し44,614百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比3.4%増加し32,046百万円となりました。 なお、総資産経常利益率につきましては8.0%となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 詳細は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当連結会計年度末の流動資産は、未収入金、商品、現金及び預金等の増加により、前連結会計年度から19,289百万円増加し、184,911百万円となりました。固定資産は、建物及び構築物、土地等の有形固定資産の取得等により前連結会計年度から52,440百万円増加し、411,573百万円となりました。 流動負債は、買掛金、1年内返済予定の長期借入金の増加、未払金の減少により前連結会計年度から20,213百万円増加し、240,893百万円となりました。固定負債は、長期借入金の増加等により前連結会計年度から25,279百万円増加し、71,891百万円となりました。 純資産合計は、利益剰余金が26,101百万円増加したこと等により前連結会計年度から26,236百万円増加し、283,700百万円となりました。 以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度から1.5ポイント減少し、47.6%となりました。 なお、キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 資本の財源及び資金の流動性については、主に営業活動により得られた資金を新規出店に係る設備投資に充当しております。資金調達を行う場合には、銀行からの借入及びリースを基本とし、経済情勢や金融環境を踏まえ、あらゆる選択肢の中から最良の方法で行いたいと考えております。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について ドラッグストア業界におきましては、激しい企業間競争の中で、上位企業を中心とした大量出店や合併・提携等が顕著であることから、今後は寡占化を伴いながら市場の拡大が続くものと思われます。 そのような中で成長を続けるためには、他社と明確な差別化を行い消費者の支持を得ることが重要であると認識しております。当社グループは「小商圏型メガドラッグストア」という独自戦略で店舗網の拡大を図り、更なる飛躍を目指してまいります。それを実現するための課題は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。