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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

丸井グループ

8252 · Prime · 小売業

百貨店型商業施設の運営とクレジット・フィンテックを一体化。リアルと金融の相乗効果で独自のエコシステムを形成。

概要

丸井グループは、百貨店「マルイ」「モディ」を運営する小売事業と、クレジットカード「エポスカード」を中心としたフィンテック事業を融合させる独自のビジネスモデルを持つ。2026年3月期の売上収益は2,769億円、営業利益502億円、グループ総取扱高は5兆3,921億円に達し、エポスカードの会員数は830万人を超える。持株会社の下に20の子会社と5つの関連会社を擁する。

小売とフィンテックの二軸で構成される事業セグメント

当社グループは、小売セグメントに5社、フィンテックセグメントに7社の連結子会社を抱える。小売セグメントでは株式会社丸井を中心に商業施設の賃貸・運営、衣料品や雑貨の販売、空間プロデュース等を行う。フィンテックセグメントでは株式会社エポスカードが中核となり、クレジットカード業務やカードキャッシング、家賃保証、少額短期保険、投資信託販売を展開する。2026年3月期のセグメント営業利益は小売112億円、フィンテック470億円であり、フィンテックが収益の大部分を占める。収益構造は継続的収入であるリカーリングレベニューが売上総利益の67.1%を占め、安定的な収益基盤を形成する。

エポスカードを核とするフィンテックの収益拡大

エポスカードは2026年3月期にカードクレジット取扱高4兆9,640億円を記録し、過去最高を更新した。分割・リボ払い残高も4,994億円と過去最高である。新規会員数は87万人、期末会員数は830万人に達し、ともに過去最高となった。会員拡大の原動力は「好きを応援するカード」であり、一般カードに比べて若者の保有比率が高く、LTVが2~7倍高い。期末会員数138万人まで成長した。また、家賃払いや公共料金などの定期払いの取扱高も伸長し、家計シェアの最大化を戦略的に進めている。

店舗運営とテナント構成の転換戦略

マルイ・モディ店舗では、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどの非物販テナントの面積構成が70%に達し、カテゴリー転換が進む。新たなテナント導入には、出店スペースの検索から契約までをオンライン完結するサービス「OMEMIE(おめみえ)」を活用し、イベントフルな店づくりを目指す。2003年には関西初出店となる神戸マルイ、2004年には最大店舗の北千住マルイを開設した。店舗の未稼働区画は減少し、営業利益は5期連続の増益を達成している。

グループ全体の経営指標と将来収益の可視化

2026年3月期の連結業績はEPS158.4円、ROE11.6%、ROIC4.0%であり、株主資本コスト(5.6%)をROEが上回る。グループ総取扱高は5兆3,921億円、売上収益2,769億円、営業利益502億円と5期連続の増収増益である。将来収益の指標として、成約済み繰延収益は4,757億円に達し、当期売上総利益の約1.9倍に相当する。これは不動産賃貸契約や分割・リボ手数料、カード有効期間、家賃保証期間などに基づく継続的な収益見込みであり、LTVを重視した経営の安定性を示す。

業界の中での役割は百貨店運営・クレジットカード会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,769億円
営業利益
502億円
営業利益率
18.1%
純利益
285億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
フィンテック1,958億円70.7%470億円24.0%
小売810億円29.3%112億円13.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01小売(百貨店・商業施設)主力

商業施設の賃貸・運営管理、衣料品・雑貨等の仕入販売、空間プロデュース、広告宣伝、物流・ビル管理 등을 행한다。丸井グループの百貨店が中核。

主な製品・サービス1
百貨店運営(マルイ等)
商業施設の運営管理、テナント賃貸、自社商品の販売等を行う。

02フィンテック(クレジットカード・金融サービス)主力

エポスカードを中心としたクレジットカード業務、カードキャッシング、家賃保証、少額短期保険、投資信託販売等を行う。小売事業との連携により顧客基盤を活用。

主な製品・サービス2
エポスカード
百貨店マルイ等で利用可能なクレジットカード。ポイントプログラム等で顧客囲い込み。
家賃保証サービス
賃貸住宅の入居者に対する家賃債務保証サービス。

製品と技術

エポスカードとその派生サービス

エポスカードは百貨店マルイ等で利用可能なクレジットカードであり、ポイントプログラムを通じて顧客の囲い込みを図る。2026年3月期のカードクレジット取扱高は4兆9,640億円、会員数は830万人に達した。特徴的なのは「好きを応援するカード」であり、アニメ・ゲームやエンターテインメントとのコラボレーションカードを展開。一般カードに比べて若者の保有比率が高く、LTVが2~7倍高い。また、カードキャッシングや家賃払い、公共料金の定期払いにも対応し、家計シェアの最大化を目指す。

百貨店マルイ・モディの運営とテナント戦略

マルイおよびモディは商業施設の運営管理、テナント賃貸、自社商品の仕入販売を行う。2026年3月期には非物販テナントの面積構成が70%に達し、体験型テナントやスクール、飲食・サービスを積極的に導入している。新規テナントの導入には、出店スペースの検索から契約までをオンライン完結するサービス「OMEMIE」を活用。店舗ではイベントフルな環境を提供し、集客力の向上と会員獲得につなげている。関西初の神戸マルイや最大店舗の北千住マルイなど、地域特性に応じた展開を行っている。

家賃保証や少額短期保険などの金融サービス

フィンテックセグメントでは、エポスカード以外にも家賃保証サービスを提供する。株式会社マルイホームサービスおよびマルイホームサービス管理が賃貸住宅の入居者に対する家賃債務保証を行っている。また、株式会社エポス少額短期保険が少額短期保険業を、tsumiki証券株式会社が投資信託販売を手掛ける。これらのサービスはエポスカードの会員基盤と連携し、クロスセルを通じて収益を拡大している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

百貨店・金融一体型で独自地位、営業利益率高

丸井グループは、百貨店事業とクレジット・金融事業を中核とする小売・金融複合企業である。同社は「マルイ」ブランドの百貨店を首都圏中心に展開し、独自の顧客基盤を持つ。小売業界では、競合としてトライアルホールディングスや光フードサービスなどがあるが、同社は百貨店の中でも特にファッション分野に強みを持つ。また、クレジットカード事業を併設することで、収益の多様化を図っている。近年は営業利益率が17%台と高く、これは同業他社と比較しても高い水準にある。

強み

  • 2025年3月期の営業利益率は17.49%と、小売業界では極めて高い水準。
  • クレジットカード・金融事業が収益の柱であり、安定したキャッシュフローを生む。
  • 「マルイ」のブランド力と首都圏での強固な顧客基盤を持つ。
  • オンラインストアと実店舗の連携により、売上増加を実現。

課題

  • 国内百貨店市場の縮小が続き、店舗網の見直しが必要。
  • EC大手や他百貨店との競争が激化している。
  • 金融事業では金利上昇により資金調達コストが増加する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字が丸井グループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19007小田急電鉄6,615億円16.6倍
22670エービーシー・マート6,597億円14.2倍
39001東武鉄道5,872億円10.5倍
46952カシオ計算機5,784億円30.4倍
59142九州旅客鉄道5,583億円12.2倍
68252丸井グループ5,322億円18.3倍
74912ライオン5,260億円18.1倍
83349コスモス薬品5,131億円15.9倍
96417SANKYO4,621億円8.9倍
104967小林製薬4,432億円260.6倍
119989サンドラッグ4,377億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

戦時休業を経て家具の現金販売で再開した1940年代

1941年7月、戦時体制下の商業活動規制により全店舗を一時閉鎖し休業した。1946年8月、東京都中野区に仮店舗を開設し、家具の現金販売で営業を再開した。その後、1950年12月には割賦販売を再開し、購買力の低い若年層をターゲットにしたビジネスモデルの基盤を築いた。

日本初のクレジットカード発行と株式上場

1960年1月、「月賦」の呼称を「クレジット」に変更し企業の近代化を推進。同年3月には日本最初のクレジットカードを発行した。1963年4月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場、1965年6月には第一部銘柄に指定された。これにより、クレジット事業と百貨店事業の融合を進める基盤が整った。

コンピューター導入とクレジット即時発行システム

1966年8月、業界で初めてコンピューターを導入した。1974年4月にはPOSシステムを導入すると同時にオンライン信用照会システムを稼働させ、契約業務の簡素化を推進。1975年9月にはクレジットカード「赤いカード」の店頭即時発行システムをスタートし、顧客体験を大幅に向上させた。

キャッシング開始とカタログ通販への進出

1981年2月、創業50周年を機にカードキャッシングの取扱いを開始した。1984年9月には株式会社エムアンドシーシステムを設立し情報システム事業を強化。1988年9月にはカタログ通販誌「Voi」を発行し、通信販売チャネルを拡大した。

関西初出店と最大店舗の開設、子会社体制の整備

1994年12月に本社を東京都中野区の現在地に移転。2003年10月に関西初出店となる神戸マルイを開設。2004年2月にはマルイ最大店舗の北千住マルイを開設した。同年、株式会社マルイカード(現エポスカード)を設立しクレジットカード事業を強化、また株式会社エムアールアイ債権回収を設立し債権管理機能を分離した。

年表22件を開く

1940年代

  • 1941年7月戦時体制下の商業活動規制により、全店舗を一時閉鎖して休業。
  • 1946年8月中野に仮店舗を開設し、家具の現金販売で営業を再開。

1950年代

  • 1950年12月割賦販売を再開。
  • 1959年8月創業株式会社丸井広告事業社(現 株式会社エイムクリエイツ)を設立。

1960年代

  • 1960年1月「月賦」の呼称を「クレジット」に変え、企業の体質改善と近代化を推進。
  • 1960年3月日本最初のクレジットカードを発行。
  • 1960年10月創業丸井運輸株式会社(現 株式会社ムービング)を設立。
  • 1963年4月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1965年6月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 1966年8月業界で初めてコンピューターを導入。

1970年代

  • 1974年4月POSを導入、同時にオンライン信用照会システムを稼働させ、契約業務の簡素化を推進。
  • 1974年5月ニュー新宿店(現 新宿マルイ本館)を開設。
  • 1975年9月クレジットカード「赤いカード」の店頭即時発行システムをスタート。

1980年代

  • 1981年2月創業創業50周年を機に、カードキャッシングの取扱いを開始。
  • 1984年9月創業株式会社エムアンドシーシステムを設立。
  • 1987年7月創業株式会社シーエスシーサービス(現 株式会社マルイファシリティーズ)を設立。
  • 1988年9月カタログ通販誌「Voi」を発行。

1990年代

  • 1994年12月本社を東京都中野区中野4丁目3番2号に移転。

2000年代

  • 2003年10月関西初出店となる神戸マルイを開設。
  • 2004年2月マルイ最大店舗の北千住マルイを開設。
  • 2004年10月創業株式会社マルイカード(現 株式会社エポスカード)を設立。
  • 2004年11月創業株式会社エムアールアイ債権回収を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 「好き」を応援するカードの会員数2031年3月期まで300万人
  • 無形資産比率2031年3月期まで70%以上
  • 自己資本比率(連結)2031年3月期まで16%
  • ROE2031年3月期まで15%以上
  • 株主資本配当率(DOE)10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    「好き」を応援するビジネスへの転換

    従来の小売・フィンテック・未来投資の三位一体ビジネスから、顧客の「好き」を中心に、小売・フィンテック・共創投資のノウハウや店舗・クレジットカードなどのアセットを活用するビジネスへと転換する。

  2. 02

    「好き」を応援するカード会員の拡大

    利用を通じて応援したい相手に寄付できるカードの会員を2031年3月期までに300万人まで拡大する。地域を問わず全国展開により会員募集を行い、多様な働き方や在日外国人向けカードも含めて会員基盤を強化する。

  3. 03

    「好き」を応援するユニットの全国展開

    コンパクトな面積で高い集客・会員募集力、客単価・利益率の向上が期待できる「好き」を応援するユニットを全国主要都市に展開し、インパクトと利益の両立を実現する。

  4. 04

    DXとリアル体験の融合によるロイヤル顧客化

    デジタルのUXと「好き」を応援するユニットによるリアル体験を融合した独自の体験価値を提供し、ロイヤルカスタマー化を推進する。プロフェッショナル人材の採用とアジャイル開発体制を活用する。

  5. 05

    ソーシャル・イントラプレナーによる事業開発

    社内起業家の活躍を促すビジネスプロデュース推進室を設置し、社内外から人材を募集して事業開発を進める。中長期的には育成財団を設立し、大学生・中高生向け講座を提供する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,820人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は689万円で、9期前と比べて+7.5%平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は15.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,732
2018年3月5,548
2019年3月64139.916.35,326
2020年3月65139.015.55,130
2021年3月63039.215.74,855
2022年3月64239.615.74,654
2023年3月63939.615.74,435
2024年3月63439.415.54,290
2025年3月68239.816.04,0511,098
2026年3月68939.615.53,8201,314

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率23.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率104.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 11 / 海外 0、うち連結子会社 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
有楽町マルイ — 東京都千代田区270億円
小売
渋谷店 — 東京都渋谷区163億円
小売
マルイファミリー溝口 — 神奈川県川崎市156億円
小売
北千住マルイ — 東京都足立区146億円
小売
新宿マルイ — 東京都新宿区137億円
小売
丸井グループ本社 — 東京都中野区128億円
小売
錦糸町マルイ — 東京都墨田区8,255百万円
小売
町田店 — 東京都町田市7,642百万円
小売
本社等 — 東京都中野区他7,506百万円
フィンテック
本社等 — 東京都中野区他5,708百万円
小売/フィンテック
ほか19件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱丸井(注3,4)
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エポスカード(注3,5)
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エムアールアイ債権回収
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エイムクリエイツ
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    ㈱ムービング
    埼玉県戸田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エムアンドシーシステム
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱マルイファシリティーズ
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱マルイホームサービス
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱マルイホームサービス管理
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    tsumiki証券㈱
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エポス少額短期保険
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,769億円営業利益502億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.8%、利益が+12.8%。

売上高
+8.8%
2,769億円
営業利益
+12.8%
502億円
純利益
+7.1%
285億円
営業利益率
18.1%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,965億円2,769億円
営業利益555億円502億円
純利益295億円285億円
1株あたり配当¥134¥134

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は724億円、営業利益は154億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.3%、営業利益は+94.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q55830
2024年1Q5357914.843
2024年2Q58610818.472
2024年3Q58410217.561
2024年4Q64771
2025年2Q1,24021517.3121
2025年4Q1,30423017.6145
2026年2Q1,36426419.4148
2026年4Q1,40523816.9137
2027年1Q72415421.390

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,074億円から2,769億円へ68%に減った。直近期の営業利益率は18.1%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,074244133
2014年3月4,165277154
2015年3月4,049280160
2016年3月2,459292178
2017年3月2,370311187
2018年3月2,405351209
2019年3月2,514398253
2020年3月2,476404254
2021年3月2,06214523
2022年3月2,093355178
2023年3月2,179364215
2024年3月2,352388247
2025年3月2,54444539917.5266
2026年3月2,76950242718.1285

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,769億円のうち、営業利益として残るのは502億円18.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は285億円、売上の10.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金12.5%346億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金69.4%1,921億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益18.1%502億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
87.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+14.5pt
18.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.8pt
10.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
11.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−460億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは−470億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は535億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月514−5655299
2014年3月−92−68161−160301
2015年3月123−39−7384312
2016年3月−353−41407−394326
2017年3月−46020476−440362
2018年3月−1937278−186454
2019年3月264−92−159172467
2020年3月399−203−255196408
2021年3月222−162−5660412
2022年3月115−1388−23397
2023年3月167−224183−57524
2024年3月380−183−79197646
2025年3月−45−13728−182493
2026年3月−460−10513−470535

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.1兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2,448億円で、自己資本比率は21.4%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.623,0413,20148.6
2014年3月0.663,1593,48147.5
2015年3月0.683,0733,68345.4
2016年3月0.732,8214,48038.6
2017年3月0.812,7435,32334.0
2018年3月0.872,7495,91031.7
2019年3月0.892,8486,05432.0
2020年3月0.892,9035,95732.7
2021年3月0.902,9016,11132.1
2022年3月0.922,6216,57928.4
2023年3月0.962,4667,15425.6
2024年3月1.002,5367,49925.2
2025年3月1.052,4668,06723.4
2026年3月1.142,4488,96521.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
535億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,196億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8,965億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
54
/ 100
安定性自己資本比率14 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率322社中7位あたり、逆に低いのは自己資本比率322社中291位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.6%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
18.1%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
21.4%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.8%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,898で、1年前と比べて-6.0%過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。

¥2,898-1.3%1ヶ月+2.2%1年-6.0%時価総額5,322億円
過去52週の値幅
安値¥2,663高値¥3,367

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.3倍
PER (会社予想)17.7倍
PBR2.20倍
配当利回り4.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2989円で、25日線(2959円)を1%上回り、75日線・200日線も上回っており、中期的な上昇トレンドを維持。52週高値3367円からは11%下の水準。7月末に3095円まで上昇後、8月初旬に2887円まで調整したが、その後持ち直している。出来高は7月末に174万株と増加後、8月に入り50万株前後に減少し、売買は落ち着いている。RSIは52.8と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER18.81倍は業界平均40.19倍を大幅に下回り、PBR2.26倍も平均3.06倍より低い。ROE11.6%と収益性は良好で、配当利回り4.5%は平均12.61%より低いが、それでも高い水準。ただし、配当性向128.5%と高く、今後の配当持続性に懸念がある。売上・利益は順調に増加しており、収益力の改善が進むとみられる。総合的に割安と判断するが、配当の伸び悩みがリスク要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.3倍39.6倍
PER (予想)17.7倍
PBR2.20倍2.44倍
ROE11.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、小売とフィンテックのシナジーがどこまで収益拡大に寄与するかである。強気派は、エポスカード会員数が増加し、金融収益が安定的に成長していることや、デジタル戦略による顧客単価向上を評価する。一方、弱気派は、競争激化や金利環境の変化がフィンテック収益を圧迫する可能性、百貨店事業の構造的な衰退リスクを指摘する。さらに、直近の業績は増収増益で推移しているが、将来の成長鈍化懸念とバリュエーションの妥当性が争点となっている。

プラスに働く材料7
  • フィンテック収益の拡大

    エポスカード会員増加により、リボ払い手数料などが増収に寄与している。

  • 小売と金融のシナジー

    店舗でのカード利用が金融収益を押し上げ、ポイント施策が来店を促進。

  • デジタル戦略の成果

    オンラインとオフラインの融合で顧客単価向上や新規獲得が進む。

  • 営業利益502億円・前期比57億円増益決算発表後影響

    営業利益率18.13%と前期17.49%から改善し、売上高2769億円の増収効果が寄与。

  • 売上高2769億円・3期連続増収通年影響

    売上高はFY24比+417億円(+17.7%)の増収。増収基調が利益成長を支える

  • 純利益285億円で2期連続最高益決算発表後影響

    純利益は266→285億円に+7.1%増加。EPS押し上げ効果

  • 配当利回り4.52%の水準が維持継続影響

    株価2964.5円に対して配当利回り4.52%。高水準の還元が下支え

マイナスに働く材料7
  • 競争激化の懸念

    他社カードやキャッシュレス決済の台頭でシェア維持に苦戦する可能性。

  • 金利環境の影響

    金利上昇局面ではリボ残高の減少や与信コスト増加が懸念される。

  • 百貨店事業の低迷

    消費者の嗜好変化やオンラインシフトで店舗収益が伸び悩む恐れ。

  • 売上高計画未達なら減益リスク決算発表後影響

    売上高が5%減少すると営業利益は約25億円下振れし、計画を下回る

  • 営業利益率の改善は一巡通年影響

    FY26の18.13%は過去最高で、今後はコスト競争で低下余地

  • 純利益の増加率は営業利益に比し低い通年影響

    純利益は+7.1%増だが営業利益は+12.8%増。一株当たり利益の伸びが限定的

  • PER18.73倍から予想18.1倍への低下余地決算発表後影響

    現在PER18.73倍は予想18.1倍より高く、業績下振れで割高修正が進む

次の決算で確かめる点
エポスカード会員数
金融収益の基盤であり、会員伸長がシナジーの起点となるため。
金融収益
フィンテック事業の収益力と成長性を測る重要指標。
既存店売上高前年比
小売事業の健康度を示し、店舗施策の効果を確認するため。
カード利用残高
手数料収入の源泉で、クレジット利用動向を捉える。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり134で、前期から+23.6%いまの株価に対する利回りは4.62%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥134
1株あたり
配当利回り
4.62%
いまの株価に対して
配当性向
128.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3386.9
2018年3月3815.266.9
2019年3月4928.9102.6
2020年3月502.066.5
2021年3月512.088.7
2022年3月522.016.2
2023年3月5913.5157.5
2024年3月10171.262.2
2025年3月1065.0136.1
2026年3月13123.6128.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥134

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ46,560人。区分でいちばん多いのは金融機関46.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.8%を占め、残る39.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関42.346.744.442.644.046.8
外国法人28.022.920.520.315.718.2
個人・その他12.713.018.119.823.515.3
事業法人14.515.214.914.114.014.1
証券会社2.62.22.13.12.85.6
自己株式3.93.78.99.613.21.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)23.15
02㈱日本カストディ銀行(信託口)15.00
03青井不動産㈱3.28
04㈱日本カストディ銀行(信託口4)2.29
05公益財団法人青井奨学会1.81
06JPモルガン証券㈱1.66
07青井 忠雄1.52
08モルガン・スタンレーMUFG証券㈱1.39
09㈱烏山1.34
10永和不動産㈱1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-07
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    7.47%
    +1.16pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+227%、1株純資産は14期で+23%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月481,1094.520.159.8
2014年3月561,1525.015.7101.4
2015年3月591,1665.223.233.1
2016年3月711,1626.022.865.8
2017年3月801,1966.718.986.9
2018年3月931,2457.623.366.9
2019年3月1161,3109.119.3102.6
2020年3月1181,3528.815.466.5
2021年3月111,3510.8196.688.7
2022年3月861,3076.526.216.2
2023年3月1091,3008.518.5157.5
2024年3月1311,3489.918.762.2
2025年3月1431,36210.618.8136.1
2026年3月1581,35911.619.3128.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額316百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
青井浩代表取締役社長 代表執行役員651,525,000
岡島悦子取締役60
中神康議取締役62
ピーターD.ピーダーセン取締役58
加藤浩嗣取締役 専務執行役員6320,000
小島玲子取締役 常務執行役員507,000
川井仁常勤監査役591,000
佐々木一常勤監査役6212,000
鈴木洋子監査役555,000
松本洋明監査役67
野崎晃68
御手洗瑞子取締役41
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
相田昭一取締役 常務執行役員529,000
土屋尚史取締役 執行役員43
遠藤真見取締役 執行役員432,000
廣松あゆみ常勤監査役609,000
喜多由香利39

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3112226019465
社外取締役5797916
監査役2434322

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容791字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、小売とフィンテックを一体運営する企業グループであり、持株会社である当社と子会社20社および関連会社5社により構成されています。 当社グループの、各事業における業務内容および主要なグループ会社は次のとおりです。なお、事業区分については、セグメントと同一の区分です。 (小売) 以下の連結子会社5社および持分法非適用非連結子会社・関連会社において、商業施設の賃貸および運営管理、衣料品・装飾雑貨等の仕入販売、空間プロデュース、広告宣伝、トータルファッション物流、総合ビルマネジメント等を行っています。 <連結子会社> ㈱丸井、㈱エイムクリエイツ、㈱ムービング、㈱エムアンドシーシステム、㈱マルイファシリティーズ <持分法非適用 非連結子会社・関連会社> ㈱マルイキットセンター、みぞのくち新都市㈱ 他 (フィンテック) 以下の連結子会社7社および持分法非適用非連結子会社・関連会社において、クレジットカード業務、カードキャッシングおよび家賃保証、情報システムサービス、不動産賃貸、投資信託の販売、少額短期保険業等を行っています。 <連結子会社> ㈱エポスカード、㈱エムアールアイ債権回収、㈱エムアンドシーシステム、㈱マルイホームサービス、㈱マルイホームサービス管理、tsumiki証券㈱、㈱エポス少額短期保険 <持分法非適用 非連結子会社・関連会社> ㈱マルイユナイト 他 なお、上記のほか当社の関係会社は、中野㈱他1社の関係会社以外の関連当事者から不動産物件を賃借しています。 当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 [事業の系統図] 当社グループの事業を系統図によって示すと、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,488字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 ■ 会社の経営の基本方針 当社グループでは、「インパクトと利益の二項対立を乗り越える」というビジョンを掲げ、「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」という経営理念に基づき、「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」をミッションとしています。 この実現には、私たちだけでなく、ステークホルダーの皆さまとの共創が必要です。当社グループでは、お客さまをはじめ、株主・投資家の皆さま、地域・社会、お取引先さま、社員、将来世代すべてのステークホルダーの「利益」と「しあわせ」の調和を企業価値としています。ステークホルダーの皆さまと共創する共創経営を進めることで、この企業価値の拡大とビジョンの実現をめざしています。 当社グループの「共創経営」の詳細については、「共創経営レポート2023」「VISION BOOK 2050」をご覧ください。 共創経営レポート(https://www.0101maruigroup.co.jp/ir/lib/i-report.html) VISION BOOK 2050(https://www.0101maruigroup.co.jp/ir/lib/s-report.html) ■ 経営ビジョン&戦略ストーリー2031について 2031年の創業100周年に向けて、「経営ビジョン&戦略ストーリー2031」を策定しています。経営ビジョンとして高い目標を掲げ、そこからバックキャスティングして戦略ストーリーを構築し、ビジョン・インパクト・事業戦略を連動させることで社会的価値の創出を実現していきます。 1)経営ビジョン 当社グループでは、2031年に向けた経営ビジョンとして「『好き』が駆動する経済」を掲げました。「好き」が駆動する経済とは、「機能と価格」という2軸で規定される「コスパ経済」の対極に位置する概念であり、一人ひとりの感情や価値観、つまり「好き」が原動力となるもう一つの経済のあり方です。この経営ビジョンの実現に向けて、これまでの小売・フィンテック・未来投資による三位一体のビジネスから、「好き」を中心に、小売やフィンテック、共創投資のノウハウ、そして、店舗やクレジットカードなどのアセットを活用する「好き」を応援するビジネスへと転換していきます。 この「好き」を応援するビジネスを軸に、社会的なインパクトと利益の両立をめざすとともに、高成長と高還元の実現をめざします。 2)戦略ストーリー2031 「『好き』を応援するビジネス」を通じてめざすインパクトと、その実現に向けた戦略は以下のとおりです。 (「好き」を通じて誰かのため、社会のためへと広がる消費) ・「好き」を応援するビジネスの目的は、「好き」を応援することで「自分のため」の消費が「誰かのため」となり、やがて「社会のため」へと広がっていくことでインパクトと利益を両立させることにあります。 ・当社グループの「好き」を応援するカードでは、ご利用を通じて応援したい相手に寄付ができるカードの会員が拡大しており、「誰かのため」に「寄付」することにしあわせを感じる新しいタイプの消費者が、今後もますます増えていくと予想されます。 ・新しいタイプの消費者にお応えすることで差別化戦略を進め、「好き」を応援するカードの会員数を2031年3月期には300万人まで拡大し、2041年3月期にはゴールドカードの会員数を上回ることをめざします。 (「好き」を応援するファイナンシャル・エンパワーメント) ・当社グループはこれまで若者の自己実現を応援してきましたが、今後は「好き」を応援するファイナンシャル・エンパワーメントを通じて、すべての人の自己実現を支援していきます。 ・これまでのフィンテックのビジネスでは、丸井の店舗がある大都市圏を中心とした地域で「信用の共創」によりクレジットカードを発行してきましたが、今後はその対象範囲を広げ、地域を問わず、「好き」を応援するカード・イベント・グッズをかけ合わせた「『好き』を応援するユニット」を軸に全国展開を通じて会員募集を行います。 ・また、今後拡大する自営業、スタートアップ、フリーランスなどの多様な働き方に対する「オーナーカード」、「ランサーズカード」、日本で働く外国人の方々に対する、協業を通じた「GTNカード」を含め、会員を拡大します。 (支援戦略) ・これまでの自主売場・PB商品に代わる新たな顧客接点として、コンパクトな面積で、高い集客力や会員募集力、客単価や利益率の向上が期待できる「好き」を応援するユニットを全国主要都市に展開することで、インパクトと利益の両立を実現します。 ・また、当社グループはこれまでDXを通じた顧客体験の向上をめざして、UXの先進企業でもあるグッドパッチ社との合弁会社や新たに設立したマルイユナイトを通じて、専門人材の採用を進めるとともにアジャイルな開発体制を整備してきました。 ・今後はプロフェッショナル人材の活躍を通じて、デジタルのUXと「好き」を応援するユニットによるリアルの体験を融合した独自の体験価値を提供することでロイヤルカスタマー化を推進します。 (「フロー」を通じた創造性の発揮) ・当社グループでは、能力と挑戦、創造性としあわせ、というビジネスにとって重要な要素を包括的にとらえることのできる「フロー」という概念に注目し、社員一人ひとりの働きがいと組織活力を高める取り組みを行ってきました。 ・今後は、「好き」を応援するコンクールなどを通じて自分の「好き」を仕事に活かす機会を増やし、創造性を発揮することで、アイデアやナレッジ、ノウハウなどの無形資産を活かしたビジネスを拡大し、2031年3月期までに無形資産比率を70%以上に高めることで企業価値の向上をめざします。 (ソーシャル・イントラプレナーによる事業開発) ・社外の起業家とのイノベーションの創出に加え、「会社にいながら社会を変えられるソーシャル・イントラプレナー(社内起業家)」の活躍を促すために、ビジネスプロデュース推進室を設置し、さまざまな働き方を通じて社内外から人材を募集し事業開発を進めます。 ・中長期的な人材育成のため「ソーシャル・イントラプレナー育成財団」を設立し、大学生、中高生向けに講座を提供します。将来的には受講者の当社グループへの入社やプロジェクトへの参加を通じ、当社グループの事業開発にも活かしていきます。 (探究領域) ・「好き」を応援するビジネスのグローバル化に取り組み、まずは「世界から見た『好き』の対象としての日本」というテーマで世界中から人材を募集し事業開発を進めます。 3)リスク (金利上昇による金融費用増加への対応) ・分割・リボ手数料については、2025年10月より手数料率を変更し、収益の増加を見込んでいます。 ・調達金利については、平均調達年限を短縮することで調達利率の低減を図るとともに、格付の向上をめざして格付機関との対話を強化し、金融費用の増加抑制に取り組みます。 4)資本政策と株主還元 ・2031年3月期には、バランスシートが1.5兆円規模に拡大する見通しとなり、セグメント別では小売の自己資本比率が50%と、当社グループが最適とする35%から乖離が見込まれるため、300億円の資本最適化をすることで連結自己資本比率16%を目標にバランスシートの見直しを進めます。 ・株主還元方針については、2031年3月期に向けてROE15%以上をめざすことを鑑み、株主資本配当率(DOE)10%としています。 ・資本配分については、6年間の基礎営業キャッシュ・フロー3,500億円を、成長投資として既存事業に900億円、DX投資・事業開発などの未来投資に600億円、資本最適化に向けた自己株式取得に300億円、株主還元に1,700億円を配分する計画です。 ・人的資本投資として700億円を予定しており、これを含めた高成長に向けた投資額は、合計で2,200億円となります。 □ 資本配分(26年3月期~31年3月期) 5)KPI 2031年3月期におけるKPIはPBR3~4倍、EPS成長率は年率9%以上、TSR成長率は年率12%以上の高成長・高還元の実現をめざします。
事業等のリスク9,262字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 1.リスク管理体制 当社グループは経営上の重要リスクを管理するために、広報IR委員会、内部統制委員会、ESG委員会、情報セキュリティ委員会、安全管理委員会、インサイダー取引防止委員会、金融リスク委員会を設置し、スピーディな業務の改善と事故の未然防止を図るとともに、各委員会の統括機能として代表取締役を議長とするコンプライアンス推進会議を設置しています。各委員会が管理するリスクの状況や新興リスクについて定期的にコンプライアンス推進会議に報告しています。また、コンプライアンス推進会議で確認した当社グループの重要リスクの特定・見直し・管理状況、新興リスクについて定期的に取締役会に報告しています。 これらの各委員会の設置・開催のほか、執行役員が参加する定期的なミーティングの開催などを通じて密に連携をとり、リスク情報を共有し、スピーディな意思決定と対応策を実施することで、リスク管理の実効性を高めています。 各委員会のリスクの管理対象 広報IR委員会:広報・IR活動でのSNSやメディア対応等におけるレピュテーショナルリスク等 内部統制委員会:不正や不祥事等のコンプライアンスリスク、事務リスク等 ESG委員会:気候変動に関するリスク、人権リスク、ガバナンスリスク等 情報セキュリティ委員会:個人情報漏洩リスク、外部からのサイバー攻撃や不正アクセスに関するリスク等 安全管理委員会:地震、風水害、火災、事件・事故、感染症に関するリスク等 インサイダー取引防止委員会:重要事実の漏洩リスクや役職員によるインサイダー取引のリスク等 金融リスク委員会:財務リスク、システム停止リスク、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与に関するリスク等 2.重要リスク 当社グループは、各種のリスクシナリオが顕在化した場合の影響度・発生頻度に基づき、その重要性を判定しており、今後約1年間で最も注意すべきリスクを重要リスクとして特定しています。2026年3月のコンプライアンス推進会議において特定された重要リスクは以下のとおりです。当社グループでは、重要リスクを特定することで、あらかじめ必要な対策を講じて可能な範囲でリスクを制御するとともに、リスクが顕在化した場合にも、迅速かつ適切な対応ができるよう管理を行っています。また、取締役会において重要リスクに関し議論することで、リスク認識を共有した上で実効的対策を講じるように努めています。(2026年4月取締役会にて議論を実施) リスク分類   リスクシナリオ(例) サイバー攻撃リスク   サイバー攻撃等による事業停止や機密・個人情報の漏洩による財務影響 信用リスク   経済環境の悪化等により、貸倒(利息返還含)が想定以上に増加 市場・資金調達リスク   想定以上の急激な金利上昇により、資金調達コストが増加 法令リスク   役員・社員によるインサイダー取引による社会からの信用失墜 経営リスク   将来の経営人材不足による成長の鈍化 なお、各委員会において外部情報を参考に、新興リスクに関する議論を実施しています。特にAIをはじめとする技術革新による事業戦略上の機会と脅威、ステーブルコイン等の決済技術革新による競合環境の変化、新たな技術を活用した不正利用を中心にモニタリングを行い、顕在化した際のシナリオや対応の方向性を検討しています。 3.主要なリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)事業戦略上のリスク ① 小売・フィンテック環境に関するリスク ・消費動向の変化・競合の発生、競争の激化・EC市場の拡大、決済手段の多様化・関連税制、関連法律の改正 (影響) 当社グループは小売とフィンテックを一体運営しており、首都圏を中心とした営業店舗および全国各地の営業拠点で事業を展開しています。景気変動、物価高や金利上昇による経済状況の変化、人口減少等、個人消費の低迷をもたらす市場の変化をはじめ、競合の発生、EC市場の拡大等により、店舗の入店客数や取扱高、クレジットカードの利用額が減少することが予想されます。また、キャッシュレス化の推進にともなう決済手段の多様化などテクノロジーの進化や、人口動態変化による価値観の多様化・消費者行動の変化等により、クレジットカードの市場環境が変動し、競合他社との競争が激化することによって、顧客の減少や手数料収入の減少が予想されます。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。 店舗運営においてはSC・定借化を進め安定的な収益構造を築いてきましたが、テナントの撤退による空室率の上昇や賃料収入の減少のほか、地価の変動による減損損失計上や関連税制の改正による税負担の増加等により、当社グループの売上収益や利益、財務状況が影響を受ける可能性があります。 また、当社グループの総資産のうち大きな構成を占めるカードの営業債権(割賦売掛金・営業貸付金)については、遅延債権の発生状況や過去の貸倒実績率等に基づき貸倒引当金を計上していますが、経済状況の悪化や関連法律の変更等により支払遅延や未回収債権が増加する恐れがあり、貸倒損失や引当金の急激な増加等により、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。カードキャッシング利息の返還に対しては、これまでの返還実績をもとに将来の返還額を予測し利息返還損失引当金を計上していますが、引当額が将来の返還請求額に対して不十分である場合には追加費用が発生する可能性があります。 (対応策) マルイ・モディ店舗では、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどの非物販テナントの導入を進めています。また、お客さまがいつご来店されても楽しんでいただける店舗をめざすため、イベントフルな店づくりも進めています。全国のマルイ・モディの出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結することができるマルイの出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」により、これまでマルイに出店のなかった新規テナントの導入につなげ、イベントのバリエーションを広げていきます。リアル店舗ならではの価値を創出することにより、フィンテックと連動した成長をさらに促進し、収益の拡大を図っていきます。 フィンテックではキャッシュレス化の推進を大きな機会としてとらえ、エポスカードのゴールド・プラチナ会員に加え「好き」を応援するカード会員の拡大や、家賃保証事業をはじめとする家計シェア最大化戦略によるメインカード化を推進することで、競合環境の激化や決済手段の多様化に対応しています。また、収入や世代を問わず、すべての人が必要な時に必要なサービスを受けることができるファイナンシャル・エンパワーメントの実現をめざし、創業から培ってきた与信ノウハウに基づいたデータを活用し初期与信を行うとともに、「信用はお客さまと共につくるもの」という考えのもと途上与信を行っています。ご利用頻度・ご利用額、ご入金実績に基づきご利用限度額を拡大することにより低水準の貸倒率を実現しています。 ② 共創投資に関するリスク ・投資効果の不確実性・対未上場企業投資における減損のリスク・投資有価証券の価格変動 (影響) 当社グループでは、無形資産への投資を加速している中で、社外からのイノベーション導入を目的に「共創投資」を推進しています。共創投資と新規事業投資を合わせて「未来投資」とし、「小売」「フィンテック」との三位一体のビジネスモデルにより、個々の事業の総和を超えた価値の創出をめざしてきました。現在は、「好き」を応援するビジネスへと転換し、その一つとして「共創投資」を推進しています。 共創投資の実行には、対象企業の財務内容や契約関係等の確認、経営陣との面談を通して詳細な事前審査を行い、十分なリスク検討をしていますが、対象企業における偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前の調査によっても把握できなかった問題が生じた場合や、投資先の今後の事業成績や事業方針の変更、国際紛争や金融危機などによる株式市場の冷え込みなどによっては、期待する成果を得られないことや減損損失計上等の可能性があります。また、当社グループが保有する上場株式については、株式市場の動向により価格変動の影響を受ける可能性があります。 (対応策) 共創投資先の選定時は、投資先より入手した事業計画をもとに当社独自の計画を作成し、ファイナンシャルリターンだけではなく、当社グループとの協業によって発生する協業リターンも含めた収益性を確認したうえで投資判断を行っています。また、「共創投資」においては、当社グループのクレジットカード事業、小売事業、またそれに係る人材等のリソースを、投資先企業のノウハウやスキル等の無形資産と掛け合わせることによって「共創」を実現し、事業計画の達成や企業としての成長に大きく貢献することで投資リスクの低減とリターンの向上に貢献できるものと考えています。さらに、2024年3月期より投資方針の見直しを実施し、初回投資はリスクを抑えるために少額にとどめ、協業の成果として上場の可能性が高まった場合には、ファイナンシャルリターンを目的とした追加投資を行う方針に変更しました。結果として、減損リスクの抑制に繋がっています。 企業価値向上に向けて、戦略上重要な協業および取引関係の維持発展が認められる場合を除き、原則として政策保有株式を保有しない方針です。2016年2月開催の取締役会において、当社が株式を保有する企業とは、すでに一定の取引関係が構築されていることを確認し、資産効率や株価変動リスクの観点から段階的に保有額を削減することとしました。 また、投資判断をする際には、反社会的勢力調査等の外部機関の評価を参照するとともに、起業家の社会課題解決に向けた想いや人間性、当社グループの方針やビジョンとの重なり合い等についてのデューデリジェンスを実施しています。さらに、投資後の事業成長の過程においては、サステナビリティの観点でも株主として定期的なモニタリングを行っています。 (2)自然災害・感染症等に関するリスク ① 大規模災害に関するリスク ・経済活動の停滞、消費行動の減少・保有資産の損壊、補修費用の発生・事業所、システム、社員の被害による事業活動の停止 (影響) 当社グループは首都圏を中心とした営業店舗および全国各地の営業拠点で事業を展開しています。各営業拠点のある地域において大規模な地震・風水害などの自然災害、テロ行為等が発生した場合、社会インフラ等の寸断により事業活動の停止を余儀なくされ、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。 (対応策) 社員の安否確認システムの導入、災害対策マニュアルの策定、建物・設備・システム等の耐震対策(データ等のバックアップを含む。)、火災・防災・水防訓練、必要物資の備蓄などの対策を講じ、各種災害・事故に備えています。震災等発生時には、グループ震災対策本部を設置し、グループ各社が連携して事業継続が可能な体制を整えています。 ② 気候変動に関するリスク ・台風・豪雨等による店舗・施設の被害・規制強化にともなう炭素税等の導入 (影響) 台風・豪雨等の水害発生による店舗の被害および炭素税の導入等による費用の増加等、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。 (対応策) 当社グループは気候変動によるリスクへの適切な対応および成長機会の取り込みが重要であると考えています。気候変動への取り組みとTCFDへの対応の詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 1.会社の考えるサステナビリティ Ⅱ.気候変動への取り組みとTCFDへの対応」において記載しています。 ③ 感染症に関するリスク ・経済活動の停滞、消費行動の減少・感染症拡大による店舗の営業活動の自粛・停止・社員の感染による事業活動の停止 (影響) 当社グループは首都圏を中心とした営業店舗および全国各地の営業拠点で事業を展開しています。各営業拠点のある地域において感染症が流行した場合や、感染拡大防止策として外出自粛等の措置がとられた場合、店舗の営業休止等、営業活動の制約により、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。また、社員の感染者数増加により事業継続が困難になる可能性があります。 (対応策) 感染症の拡大リスクに対応するため、オフィスでの勤務を主としている社員については可能な限りテレワークを活用し、コールセンターや物流センターなど出社が不可欠な部門においては、交替制での運営や事務所の分散化、飛沫感染防止の徹底等の対応ができる体制を整えています。また、各営業拠点において、状況に応じてアルコール消毒液の設置やマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保等、お客さま・社員の感染予防対策を行っています。 (3)企業運営に関するリスク ① 資金調達に関するリスク ・資金調達の制約・調達金利の上昇 (影響) 当社グループでは、ショッピングクレジットの取扱高の伸長や家賃保証をはじめとしたサービス事業の拡大など、フィンテックの成長が見込まれる中で、営業債権(割賦売掛金・営業貸付金)の増加により、資金需要が拡大していくと予想しています。したがって、これまでに調達した資金の返済・償還への対応に加えて新たな資金が必要となるため、今後徐々に調達額が拡大し、資金調達に関するリスクが高まると考えています。 金融市場に混乱が発生した場合には資金調達に制約を受ける可能性があります。また、当社グループの業績が著しく悪化したり信用力が急激に低下した場合には、金融機関からの借入が困難となり社債発行にも支障をきたすなどの状況が想定されます。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの資金繰りに重大な影響が生じる可能性があります。 また、調達金利は市場環境その他の要因により変動するため、その動向によっては調達コストが大きく上昇する可能性があり、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。 (対応策) 当社グループは、負債増加によるリスクを抑制するため、有利子負債は営業債権の9割程度を維持することとしています。 営業活動に必要な資金の調達については、金融機関からの借入などの間接調達、社債やコマーシャル・ペーパーの発行などの直接調達のほか、営業債権の流動化に取り組むことで調達手段の多様化を進めるとともに、各調達メニューのバランスをとることで安全性の確保を図っています。 毎年の返済・償還については、その借換時のリスクに対応するため調達年限をコントロールすることにより返済・償還額の平準化を図っています。また、金融機関とのコミットメントライン契約の締結や当座貸越枠の設定などにより流動性を確保し、資金調達の制約を受けた場合においても確実に調達ができる体制を整えています。 調達資金の金利については、固定金利の構成を一定割合に保つことにより、市場金利の変動による調達コストの急激な増加を抑制するとともに、格付の向上をめざすことで調達コストの増加抑制に取り組みます。 ② 情報セキュリティに関するリスク ・事故・欠陥等によるシステム障害・外部からのサイバー攻撃、不正アクセス、ウイルス感染・個人情報の漏洩 (影響) i. システム関連 当社グループでは、コンピューターシステムおよび通信ネットワークを多岐にわたり使用しており、ハードウェアやソフトウェアの欠陥等によるシステムエラーやネットワーク障害、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス等によるシステム遅延・サービス停止やウェブサイトの改ざん等が引き起こされた場合、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。また、生成AIをはじめとする近年の技術革新による新たな攻撃の発生や巧妙な手口での不正利用が増大した場合にも、当社グループの財務状況および業績が影響を受ける可能性があります。 ⅱ. 個人情報関連 当社グループでは、エポスカードの会員情報をはじめとする多数のお客さまやステークホルダーの皆さまの個人情報を保有しており、万が一、情報の漏洩や不正利用等の事態が生じた場合においては、当社グループの社会的な信用の失墜や損害賠償責任が発生するリスクが考えられ、その際は当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。また、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃やハッキング技術等の高度化、AIや量子技術活用による暗号解読等により情報漏洩が生じる可能性があり、その際にも当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (対応策) i. システム関連 当社グループでは、コンピューターシステムの冗長化や、システムの定期的なリプレイス、修正プログラムの適用、コンピューターウイルスや不正侵入の防御など、安定的に稼働できるよう対策を講じるとともに、外部コンサルティングによるリスクアセスメントや定期的な脆弱性検査の実施、監督官庁による要請への対応など、より一層の情報セキュリティ強化に取り組んでいます。また、クラウドサービスなど他社のサービス活用時には、事前のセキュリティチェックを実施するなど、安全性を確認しています。 ⅱ. 個人情報関連 当社グループが保有するお客さま情報をはじめとした情報資産を、不正アクセスやサイバー攻撃などのさまざまな脅威から保護し、グループ全体の情報セキュリティを強化していくことが、経営上の最重要課題と認識し、「グループ情報セキュリティ方針」を定めるとともに、「グループプライバシーポリシー」を設定し、お預かりしたすべての個人情報の適切な管理・保護に努めています。 具体的には、個人情報保護法をはじめとした法令や関連する指針・規範等に基づいて、個人情報に関する安全管理措置を講ずるとともに、特に多数の個人情報を取扱う当社グループ各社においては「プライバシーマーク」の取得を行い、適切な個人情報の取扱いを実践しています。 ③ 人材に関するリスク ・経営人材の不足・人材獲得競争の激化 (影響) 当社グループの成長は、社員一人ひとりの成長や活躍により実現できると考えています。今後、少子高齢化・生産年齢人口の減少により、事業存続に必要な専門人材をはじめとする人材獲得競争の激化や既存社員の流出、それにともなう将来の経営人材の不足等が顕在化した場合、事業の進化や継続性に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策) 当社グループは、すべての社員が自ら手を挙げてチャレンジできる風土をベースとした、将来の企業価値の源泉となる無形資産としての人的資本投資を重視しています。公募型の教育・研修プログラムはもとより、対話を通じてグループ経営にとって重要なテーマを考える「グループ公認プロジェクト」や一人ひとりが創造性を発揮し、価値を創出することを目的とした「グループ公認イニシアティブ」、経営に革新を起こせる人材を育成する「次世代経営者育成プログラム(共創経営塾:CMA)」の実施、さらにスタートアップ企業への出向など、計画的な人材投資により、さまざまな視点から、成長とやりがいを実感できる環境づくりを進め、将来の経営人材の母集団を形成しています。 人材獲得に向けて、新卒採用においては長期インターンシップ等の新たな手法を積極的に活用することで、優秀な学生と早期に接点を設け、当社とのエンゲージメント向上につなげています。中途採用については、フィンテックやEC事業のさらなる拡大に向け、これまで社内育成を行ってきた基幹系システム人材に加え、UI/UXにスピーディに対応すべくWeb系システム人材の採用を推進しています。採用確保に向けては、丸井グループの独自のビジネスモデルや成長戦略を採用市場にて明示するとともに、2024年に立ち上げた株式会社マルイユナイトを通じてエンジニアリング領域などで活躍するデジタル人材の採用を積極的に進めているほか、社外のDXプロフェッショナル人材にCTOとして当社に参画いただいています。 4.グループ行動規範・各種方針 当社グループがめざすのは、すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブな社会を実現することです。その実現に向けては、社員をはじめ、お客さま、株主・投資家、地域・社会、お取引先さま、将来世代の皆さまとの共創が不可欠です。当社グループは、ステークホルダーの皆さまを、未来の「しあわせ」を共に創るパートナーととらえています。 私たちがめざす「しあわせ」は、これらすべてのステークホルダーとの共創を通じて、初めて実現できるものです。この考えのもと、関係法令、国際ルールおよびその精神を順守し、丸井グループの行動指針として「グループ行動規範」を定め実行します。 「グループ行動規範」は、グループの全役員および全社員に適用されます。「グループ行動規範」に反する行為や、違法や不正などの不適切行為を早期に発見し、問題を解決するために内部通報制度を設置しています。「グループ行動規範」は取締役会で適宜レビューを行い、十分に議論した上で改廃を決定します。「グループ行動規範」に反する重大な事態が発生したときには、原因究明と再発防止に努めます。 また、情報資産のセキュリティを確保するための体制・対応方針を含めた「丸井グループ情報セキュリティ方針」、適切かつ責任あるAI利用を推進するための指針とする「AIポリシー」、税法の順守、税務リスクの最小化に向けた取り組みなどを明記した「丸井グループ税務方針」、および権力や立場を利用した不正や非倫理的な行為などのあらゆる腐敗行為のない誠実な企業活動を実行していくための「丸井グループ腐敗行為防止方針」、犯罪による収益の移転防止に関する法律ならびにこれに関連する政省令および各監督官庁によるガイドライン類に従い、「丸井グループ マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止のための基本方針」等を取締役会の承認の上制定しています。規範・各種方針は実効性を年1回検証するとともに、研修等を通じてグループ社員へ周知を図っています。
経営成績の分析 (MD&A)5,413字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 (連結業績) ・EPSは158.4円(前年比+11%、前年差+15.2円)、利益の増加により前年を上回り、過去最高となりました。ROEは11.6%(前年差+1.0%)と株主資本コスト(5.6%)を上回り、ROICは4.0%(前年差+0.2%)と資本コスト(WACC 2.6%)を上回りました。 ※ 企業会計基準第29号(収益認識に関する会計基準)等適用後の数値を記載しています。 ・グループ総取扱高は5兆3,921億円(前年比+9%、前年差+4,653億円)、フィンテックのカードクレジット取扱高が全体をけん引し、過去最高となりました。 ・売上収益は2,769億円(前年比+9%)、営業利益は502億円(前年比+13%)、経常利益は427億円(前年比+7%)、当期利益は285億円(前年比+7%)と5期連続の増収増益となりました。 ※「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」において、億円単位で記載している金額は億円未満を四捨五入しています。 ※ 企業会計基準第29号(収益認識に関する会計基準)等適用後の数値を記載しています。 営業利益増減の内訳 ・債権流動化による債権譲渡益を82億円(前年差+2億円)、償却額・費用等を105億円(前年差+25億円)計上したこと、また、カードキャッシングの利息返還に備えて利息返還損失引当金繰入額を15億円(前年差+15億円)計上したことにより、営業利益は38億円減少しました。 ・上記の特殊要因を除いた実質的な営業利益は95億円の増益(小売+26億円、フィンテック+68億円)となりました。 □ 営業利益増減の内訳 (セグメント別の状況) ・小売セグメントの営業利益は前年を26億円上回る112億円(前年比+30%)、ROICは4.2%(前年差+1.1%)となりました。 ・フィンテックセグメントの営業利益は前年を30億円上回る470億円(前年比+7%)、ROICは4.7%(前年差△0.1%)となりました。 □ セグメント別の売上収益・営業利益 ※ 企業会計基準第29号(収益認識に関する会計基準)等適用後の数値を記載しています。 <小売セグメント> ・マルイ・モディ店舗においては、リアル店舗ならではの価値創出をめざして、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどの導入を進め、非物販テナントの面積構成は70%(前年差+5%)となり、カテゴリー転換が着実に進みました。新たなテナントの導入により店舗の未稼働区画の面積は減少し、施設のバリューアップが進んだことから、営業利益は5期連続の増益となりました。 □ 非物販テナント構成の推移 ・お客さまがいつご来店されても楽しんでいただける店舗をめざし、イベントフルな店づくりを進めています。全国のマルイ・モディの出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結することができるマルイの出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」により、新規テナントの導入が進んでいます。その結果、新たなテナントが提供するサービスの体験会やワークショップなど、イベントのバリエーションが広がっています。 <フィンテックセグメント> ・戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みにより家賃払いでのご利用、公共料金などの定期払いが伸長したことで、第4四半期のカードクレジット取扱高は1兆2,628億円(前年比+10%)、通期では4兆9,640億円(前年比+10%)とそれぞれ過去最高となりました。 □ カードクレジット取扱高の推移 ・分割・リボ取扱高は4,732億円(前年比+10%)と拡大し、流動化債権を含む分割・リボ払い残高は過去最高の4,994億円(前年比+6%)となりました。 ・エポスカードの新規会員数は87万人(前年差+6万人)、期末会員数は830万人(前年差+41万人)と、それぞれ過去最高となりました。 ・これまで事業の成長をけん引してきたゴールドカードに加えて、一人ひとりの「好き」を応援するカードの取り組みを強化しています。「好き」を応援するカードは、一般カードに比べて若者の保有比率が高く、LTV(生涯利益)が2~7倍高いカードとなっています。アニメ・ゲームやエンターテインメントとのコラボレーションカードは、熱量の高いファンが多く、SNSなどを通じて認知が広まりやすい特性もあり、ネット入会との親和性が高いことが特徴です。この「好き」を応援するカードは、フィンテックだけでなく、小売や共創投資に携わる社員からも提案が生まれており、企画数は全156企画に拡大しています。店舗では「好き」を応援するカードと連動したイベントなど、リアルでの体験の場を提供したり、ECではコラボグッズを開発・販売するなど、カード・店舗・ECを持つ当社グループならではの取り組みを行うことで、独自の体験価値を提供しています。これらの取り組みにより、「好き」を応援するカードの新規会員数は38万人(前年差+4万人)、期末会員数は138万人(前年差+26万人)となりました。今後もグループ一体となって取り組みを強化することで、ロイヤリティの高い会員を拡大し、取扱高や新規入会数のさらなる拡大につなげていきます。 □ 新規入会の推移 ※ 前年比:業界・エポスカードともに、1月~12月の12カ月間の新規カード発行枚数の前年比 □ カード会員数の推移 (LTVの安定性を表す指標) 当社グループの収益構造はこれまでのビジネスモデルの転換にともない、店舗の不動産賃貸収入やカード手数料をはじめとする「リカーリングレベニュー(継続的収入)」が拡大し、売上・利益に占める構成が大きくなりました。お客さま・お取引先さまとの契約に基づく継続的収入であるリカーリングレベニューからは、翌期以降の将来収益を「成約済み繰延収益」としてとらえることが可能であり、収益の安定性を測る指標として使用できます。これらは、LTVを重視した当社グループの長期視点の経営において重要な要素であると考えています。 ・当期のリカーリングレベニュー(売上総利益ベース)は1,651億円(前年比+9%)となり、売上総利益に占める割合は67.1%(前年差+0.3%)となりました。 ・当期末の成約済み繰延収益は4,757億円(前年比+19%)となり、当期の売上総利益の約1.9倍の将来収益が見込まれています。なお、成約済み繰延収益の算出は、不動産賃貸収入は契約年数、分割・リボ手数料やカードキャッシング利息は返済期間、加盟店手数料(リカーリング分)はカード有効期間、家賃保証は保証期間をもとに行っています。 □ LTV経営の指標 (注)売上総利益ベースのリカーリングレベニュー、およびその構成を算出する際の売上総利益には、販管費戻り(お取引先さまから継続的にいただく経費)を含めています。 (財政状態) ・営業債権(割賦売掛金・営業貸付金)は、カードクレジット取扱高の拡大などにより7,137億円(前年差+839億円)となりました。総資産は1兆1,413億円(前年差+879億円)となりました。 ・有利子負債(リース債務を除く)は7,163億円(前年差+798億円)となりました。 ・自己資本は2,442億円(前年差△20億円)となり、自己資本比率は21.4%(前年差△2.0%)となりました。 □ バランスシートの状況 (キャッシュ・フローの状況) ・営業キャッシュ・フローは、460億円の支出(前期は45億円の支出)となりました。営業キャッシュ・フローから営業債権等の増減を除いた基礎営業キャッシュ・フローは、税引前利益は増加したものの、法人税の支払が増加したことなどにより、前期より46億円減少し、451億円の収入となりました。 ・投資キャッシュ・フローは、固定資産や投資有価証券の取得による支出198億円、固定資産や投資有価証券の売却による収入195億円などにより10億円の支出(前期は137億円の支出)となりました。 ・財務キャッシュ・フローは、有利子負債の増加による809億円の収入や自己株式の取得による支出77億円、配当金の支払214億円などにより513億円の収入(前期は28億円の収入)となりました。 □ キャッシュ・フローの状況 (注) 当社グループでは営業キャッシュ・フローから営業債権(割賦売掛金・営業貸付金)等の増減を控除した「基礎営業キャッシュ・フロー」を収益性・健全性の指標としています。 (生産、受注及び販売の状況) ① 生産の状況 連結財務諸表提出会社および関係会社において、該当事項はありません。 ② 受注の状況 小売およびフィンテックの一部において受注による営業を行っており、当連結会計年度の受注額は11,944百万円(前年同期比80.1%)、当連結会計年度末の受注残高は7,028百万円(同88.0%)です。 ③ 販売の状況 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年比(%) 小売 定期借家テナント収入等   47,291   106.2 商品売上高   2,522   132.6 受託販売手数料(純額)   5,955   103.5 消化仕入売上高(純額)   3,990   100.2 関連事業収入   21,277   109.9 小売計   81,037   107.3 フィンテック   195,824   109.5 合計   276,862   108.8 (注) 1 上記の金額は、外部顧客に対する売上収益を示しています。 2 小売の販売実績は、2016年3月期より「消化仕入売上高」、2021年3月期より「受託販売売上高」の利益相当額を売上収益に計上する方法に変更しています。従来基準(2015年3月期以前)での売上収益に付随する販売実績(取扱高)は、354,169百万円(前年比109.2%)です。 ④ 仕入の状況 当連結会計年度における商品仕入実績は次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年比(%) 小売   2,038   136.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積りおよび仮定を用いていますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しています。 ② 経営成績、財政状態、キャッシュ・フローの状況の分析 「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しています。 資本の財源および資金の流動性については「3 事業等のリスク」および「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 金融商品関係」に記載しています。 ■ 非財務情報と財務情報のコネクティビティ 当社グループは、企業価値向上のため、ステークホルダーとの建設的な対話に資すると考えられる有益な情報については、財務情報・非財務情報にかかわらず、積極的に開示を行うことをポリシーとしています。有価証券報告書においては、リカーリングレベニュー(継続的収入)といった当社グループが経営上重要と考えているLTV(生涯利益)に関する指標やサステナビリティなどの非財務情報を開示しています。 これらの非財務情報は、当社グループの企業価値の向上や毀損等をステークホルダーが評価するために有益な情報であり、非財務情報の基礎となるデータおよび仮定は連結財務諸表をはじめとした財務情報の作成において、関連する会計上の見積り等に影響を及ぼすため、当社グループは上記の情報間のコネクティビティを重視しています。 具体的には、非財務情報の基礎データおよび仮定については、関連する財務情報の基礎データおよび仮定と同一のものを用いることで、非財務情報と監査証明の対象である財務情報のコネクティビティを確保しています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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