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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

ジオマテック

GEOMATEC CO.,LTD.6907 · Standard · 電気機器

ディスプレイ・半導体向け成膜加工の専業メーカー。顧客から支給された基板に薄膜を形成し、表面を機能化する。

概要

ジオマテック株式会社は、1953年に光学部品メーカーとして創業し、現在は真空成膜技術を核にディスプレイや半導体・電子部品向けの薄膜製品を製造・販売する企業である。本社は神奈川県横浜市西区に所在し、従業員数は296名。東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード6907)。単一セグメントで成膜加工関連事業を営み、売上高は2026年3月期の見通しで60億円を見込む。

成膜加工に特化した単一事業構造

当社は成膜加工関連事業のみを報告セグメントとしており、製品の種類によらず同一の技術基盤で事業を展開している。有価証券報告書では、ディスプレイ、半導体・電子部品、その他の三品目に区分して業績を開示。2026年3月期の売上高は60億円(前期比13.8%増)、営業利益3億円を見込む。全社的に原価低減と価格戦略の見直しを進め、収益性改善に取り組む。

三つの主要品目とその動向

ディスプレイ向け薄膜製品は売上の約47%(2,855百万円)を占め、車載用液晶パネルやカバーパネル向けが主体。半導体・電子部品向けは31%(1,876百万円)で、テストウエハーや監視カメラ向けが堅調。その他は22%(1,277百万円)で、ナノ構造体製品や成膜関連部材を含む。2026年3月期はディスプレイが前期比16.5%増、半導体・電子部品が31.9%増と伸びたが、その他は9.3%減となった。

財務の推移と収益基盤の変動

売上高は2013年3月期の98億円から減少傾向にあり、2024年3月期には46億円まで落ち込んだ。当期純利益も2017年3月期に23億円の赤字を計上するなど不安定だった。しかし2026年3月期の見通しでは売上60億円、当期純利益6億円と回復。2025年3月期実績でも営業利益3.4億円、当期純利益6.3億円と黒字を確保した。自己資本比率は61.0%と財務基盤は安定している。

国内生産拠点と中国拠点の撤退

生産拠点は東京工場(大田区)、金成工場(宮城県栗原市)、築館倉庫(同)、赤穂工場(兵庫県赤穂市)の国内4か所。かつては厚木工場や金成テクノセンターもあったが、2011年と2019年にそれぞれ統廃合した。海外では2002年に中国江蘇省無錫市に設立した吉奥馬科技(無錫)有限公司を有していたが、2022年8月に全出資持分を譲渡し、現在は海外生産拠点を持たない。

業界の中での役割は各種基板への薄膜形成を請け負う成膜加工サービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
60億円
営業利益
3億円
営業利益率
5.0%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ディスプレイ29億円47.5%
半導体・電子部品19億円31.1%
その他13億円21.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ディスプレイ主力

液晶ディスプレイパネル、タッチパネル、カバーパネルなどディスプレイ基板に対して薄膜製品を供給。顧客から支給された基板に成膜加工を行い、光学特性や表面機能を付与する。

主な製品・サービス1
薄膜製品
液晶ディスプレイパネル、タッチパネル、カバーパネル等の基板に形成する薄膜で、反射防止や導電性などの機能を付与する。

02半導体・電子部品主力

半導体関連製品、エネルギー関連部材、ヒーター・センサー部品、各種電子部品に対して薄膜製品を供給。半導体製造工程や電子部品の機能向上に必要な成膜加工を提供する。

主な製品・サービス1
薄膜製品
半導体関連製品や電子部品の基板に形成する薄膜で、絶縁性や耐熱性などの特性を付与する。

03その他その他

ナノ構造体製品「g.moth®」「g.slip®」、ディスプレイ・半導体以外の薄膜製品、成膜加工関連部材、表面加工ソリューション取引などを手掛ける。

主な製品・サービス2
g.moth®
ナノ構造体製品で、微細な凸凹構造により反射防止や撥水性などを実現する。
g.slip®
ナノ構造体製品で、低摩擦・摺動特性を向上させる表面処理を提供する。

製品と技術

ディスプレイ向け薄膜製品:反射防止・帯電防止膜が主力

ディスプレイ向け製品は売上の約半分を占める主力分野。具体的には、車載用液晶ディスプレイパネル向けの帯電防止膜、カバーパネル向けの反射防止・防汚膜などがある。2026年3月期には第4四半期にかけてカバーパネル用反射防止膜の受注が大きく増加し、同事業の売上は前期比16.5%増の28.5億円となった。自動車市場の持ち直しが需要を押し上げている。

半導体・電子部品向け薄膜:テストウエハーと多用途向け

半導体・電子部品向けでは、テストウエハー向けの薄膜加工が安定的な受注を確保している。加えて、監視カメラや産業用プリンターヘッド、次世代エネルギー関連など、用途拡大が期待される分野向けの成膜も堅調。2026年3月期の同事業売上は前期比31.9%増の18.7億円で、全品目中もっとも高い成長率を示した。生成AI投資やデータセンター需要が半導体市場を下支えしている。

その他製品:ナノ構造体g.moth・g.slipと成膜関連部材

その他カテゴリーには、独自のナノ構造体製品であるg.moth®やg.slip®が含まれる。g.mothは反射防止機能を持つ微細構造、g.slipは滑り性を付与する表面加工で、ディスプレイや電子部品以外の分野に展開。2026年3月期の売上は12.7億円(前期比9.3%減)と減少したが、成膜加工関連部材の販売は大きく伸びた。装置販売ソリューション取引は当期はなかった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電気機器で独自技術、収益安定化に注力

ジオマテックは、電気機器セクターに属し、特定の技術分野(おそらくセンサーや半導体関連)で事業を展開していると推測されます。直近の業績では、売上高が2024年3月期の46億円から2026年3月期に60億円と増加しており、市場での需要拡大を取り込んでいます。営業利益率は2025年3月期に5.66%、2026年3月期に5%と推移しており、低水準ながら一定の収益を確保しています。同業他社にはキオクシアホールディングスやイビデンなど、大手半導体関連企業が存在します。ジオマテックはこれらと比較すると規模は小さいものの、ニッチな技術領域で差別化している可能性があります。課題としては、大手との競争、利益率の低さ、そして研究開発の必要性が挙げられます。特に、半導体業界は景気変動が激しいため、需要変動への耐性を高めることが重要です。また、海外市場への展開も成長の鍵となるでしょう。

強み

  • 売上高が46億円から60億円へ増加し、市場の成長を捉えている。
  • 電気機器分野で特定技術に強みを持ち、ニッチ市場で存在感。
  • 売上規模が拡大し、一定の利益率を維持している。
  • 国内需要が中心で、海外依存度が低く安定している。

課題

  • 営業利益率が5%前後と低く、収益性の改善が課題。
  • 大手(キオクシアなど)との競争が激しく、差別化が必要。
  • 成長には海外市場開拓が重要だが、リソースが限られる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がジオマテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16518三相電機82億円14.1倍
26899ASTI81億円10.4倍
36897ツインバード77億円
46822大井電気73億円4.8倍
56863ニレコ72億円15.1倍
66907ジオマテック71億円9.6倍
76772東京コスモス電機71億円250.5倍
86654不二電機工業69億円24.8倍
96658シライ電子工業68億円5.2倍
106666リバーエレテック68億円
116840AKIBAホールディングス67億円7.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

光学部品メーカーとしての創業と社名変更の連続

1953年9月、東京都品川区に資本金30万円で松﨑光学精密硝子株式会社を設立。真空成膜による光学部品の製造販売を目的とした。その後、事業拡大に伴い1958年8月に松﨑光学株式会社、1960年6月に松﨑真空被膜株式会社へと商号を変更。1964年には酸化スズによる透明導電膜の生産を開始し、後にITO膜へと発展させる技術の基盤を築いた。

透明導電膜事業への本格参入と生産拠点の地方展開

1964年の酸化スズ膜、1972年のITO膜と、透明導電膜の生産を相次いで開始。これによりディスプレイ向け薄膜の主力製品が確立した。生産能力増強のため、1975年に宮城県金成町に金成第一工場(後の金成テクノセンター)、1987年に金成第二工場(現金成工場)を建設。1986年には築館城生野工場(現築館倉庫)も建設し、東北地方に生産拠点を集約した。

社名をジオマテックに変更し株式公開へ

1988年9月に商号を松崎真空株式会社に変更した後、1992年4月に現社名のジオマテック株式会社へ変更。同年8月には西日本拠点として兵庫県赤穂市に赤穂工場を建設。1994年11月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場へのアクセスを開始した。1996年3月には本社を横浜市西区に移転し、経営基盤を強化した。

中国進出と上場市場の変遷

2000年代に入り、2002年7月に中国江蘇省無錫市に吉奥馬科技(無錫)有限公司を設立し、海外生産を開始。2004年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場し、店頭登録を取り消した。その後、ジャスダックと大阪証券取引所の合併(2010年)、東京証券取引所との統合(2013年)を経て、現在は東証スタンダード市場に上場している。

拠点統廃合と中国事業からの撤退

2011年4月に厚木工場を廃止し東京工場に統合、2019年3月には金成テクノセンターを休止し金成工場に集約するなど、国内生産拠点の効率化を進めた。海外では2022年8月に吉奥馬科技(無錫)有限公司の全出資持分を譲渡し、中国事業から完全に撤退。これにより海外生産拠点を失ったが、国内4工場で事業を継続している。

スタンダード市場移行と業績回復への道筋

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、JASDAQスタンダードからスタンダード市場に移行。財務面では2020年3月期に35億円の当期純損失を計上するなど厳しい時期を経験したが、2025年3月期には売上53億円、営業利益3億円、当期純利益4億円と黒字化に成功。2026年3月期は売上60億円、純利益6億円を見込む。

年表27件を開く

1950年代

  • 1953年9月創業真空成膜による光学部品の製造及び販売を目的とし、東京都品川区に資本金30万円で松﨑光学精密硝子株式会社を設立
  • 1958年8月商号変更商号を松﨑光学株式会社に変更
  • 1959年2月東京都大田区に多摩川工場(現、東京工場)を建設し、各種金属表面鏡の生産を開始

1960年代

  • 1960年6月商号変更商号を松﨑真空被膜株式会社に変更
  • 1964年6月酸化スズによる透明導電膜の生産を開始

1970年代

  • 1972年3月酸化インジウムによる透明導電膜(ITO膜)の生産を開始
  • 1975年3月宮城県栗原郡金成町(現、宮城県栗原市)に金成第一工場(後の金成テクノセンター)を建設

1980年代

  • 1986年5月宮城県栗原郡築館町(現、宮城県栗原市)に築館城生野工場(現、築館倉庫)を建設
  • 1987年9月宮城県栗原郡金成町(現、宮城県栗原市)に金成第二工場(現、金成工場)を建設
  • 1988年9月商号変更商号を松崎真空株式会社に変更

1990年代

  • 1990年3月大阪府大阪市西区に大阪営業所を設置
  • 1990年9月東京都大田区に研究開発室(現、東京工場)を設置し、開発体制を強化
  • 1992年4月商号変更商号をジオマテック株式会社に変更
  • 1992年8月西日本の生産拠点として、兵庫県赤穂市に赤穂工場を建設
  • 1994年11月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1996年3月本社を神奈川県横浜市西区に移転

2000年代

  • 2001年6月神奈川県厚木市に厚木工場を設置
  • 2002年7月創業中国江蘇省無錫市に吉奥馬科技(無錫)有限公司を設立
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2007年4月M&A大阪営業所を廃止し本社営業部に統合
  • 2007年12月吉奥馬科技(無錫)有限公司に第二工場を建設

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2011年4月M&A厚木工場を廃止しR&Dセンター(現、東京工場)に統合
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2019年3月金成テクノセンターを休止し金成工場に集約

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
  • 2022年8月吉奥馬科技(無錫)有限公司の全出資持分を譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    薄膜技術+生産技術の強化

    従来の薄膜技術に加え、顧客ニーズに応じた生産技術の強化と経営資源の最大活用により、顧客の利便性と自社の収益性向上を目指す。

  2. 02

    コア事業の収益性改善

    主力製品であるディスプレイなどの薄膜加工製品について、既存設備の有効活用、原価低減、価格戦略見直しを通じて収益性および資産効率の改善を図る。

  3. 03

    戦略事業・新規事業の拡大

    成長が期待される製品・市場に向け、薄膜技術と生産技術を活かし、顧客への高い利便性提供により事業拡大と収益性向上に取り組む。

  4. 04

    人的資本の強化と風土改革

    教育制度・評価制度の整備で人材確保と組織能力向上を進め、社員が活躍できる職場環境と企業風土改革に継続的に取り組む。

  5. 05

    経営基盤の強化と成長投資

    デジタル基盤強化により経営の高度化を実現し、財務基盤の安定と資本効率向上を図りつつ、成長領域への戦略的投資を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で296人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は515万円で、9期前と比べて+15.2%平均年齢は45.5歳、平均勤続年数は24.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月606
2018年3月594
2019年3月44744.521.5596
2020年3月44545.021.9595
2021年3月44644.221.3544
2022年3月43344.621.3495
2023年3月46744.922.7389
2024年3月45945.523.5371
2025年3月45545.724.031396
2026年3月51545.524.3296101

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
赤穂工場 — 兵庫県赤穂市1,328百万円
賃貸用施設 — 東京都大田区ほか1件466百万円
R&Dセンター — 東京都大田区356百万円
金成工場 — 宮城県栗原市135百万円
本社 — 横浜市西区22百万円
主な関係会社
  • 海外
    吉奥馬科技(無錫)有限公司
    中国江蘇省無錫市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は60億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.2%、利益が+0.0%。

売上高
+13.2%
60億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
+50.0%
6億円
営業利益率
5.0%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高59億円60億円
営業利益5億円3億円
純利益5億円6億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は14億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+27.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q12−3
2024年1Q11−2−18.2−2
2024年2Q11−2−18.2−2
2024年3Q12−1−8.30
2024年4Q12−13
2025年2Q2414.21
2025年4Q2926.93
2026年2Q26311.53
2026年4Q3400.03
2027年1Q14214.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は98億円から60億円へ61%に減った。直近期の営業利益率は5.0%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月9898
2014年3月1031010
2015年3月11279
2016年3月9600
2017年3月862−23
2018年3月7011
2019年3月63−4−10
2020年3月54−12−35
2021年3月630−7
2022年3月630−1
2023年3月581−4
2024年3月46−6−17
2025年3月53345.74
2026年3月60345.06

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高60億円のうち、営業利益として残るのは3億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の10.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.0%45億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.3%11億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.7%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
25.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.9pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.1pt
10.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.3pt
6.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが13億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は40億円で、売上の8.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−10−5687
2014年3月23−9−51497
2015年3月21−11−110106
2016年3月8−18−3−1093
2017年3月123−131595
2018年3月10−3−8794
2019年3月1−8−1−785
2020年3月0−2−4−279
2021年3月−5−175−2261
2022年3月3−84−560
2023年3月30−1358
2024年3月−10−121−2237
2025年3月5−10−1−530
2026年3月130−31340

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は165億円。このうち返さなくてよい自己資本が100億円で、自己資本比率は61.0%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2641749066.0
2014年3月29618111561.1
2015年3月33719514257.8
2016年3月29918911063.1
2017年3月30916314652.7
2018年3月2381627668.2
2019年3月2261477965.2
2020年3月1541104471.5
2021年3月1591045565.3
2022年3月1891048555.2
2023年3月1741017358.2
2024年3月152876557.0
2025年3月164917355.7
2026年3月1651006461.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
37億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-17億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
64億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中31位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中144位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.7%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.2%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥772で、1年前と比べて-34.1%過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。

¥772-2.0%1ヶ月+16.6%1年-34.1%時価総額71億円
過去52週の値幅
安値¥583高値¥1,432

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.6倍
PER (会社予想)12.0倍
PBR0.58倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は808円で、前日比+0.37%。8月12日に大幅高で756円まで上昇し、8月13日には805円、直近も808円と急伸。25日線(674.84円)を19.7%上回り、75日線(712.64円)も13.4%上回っています。52週高値1432円からは43.6%下落、52週安値583円からは38.6%上昇。出来高は8月12日に20万株と急増し、直近も5.5万株と高水準。RSIは74.01と買われすぎ圏に入っており、短期的な過熱感が強まっています。ただし、1ヶ月で16.93%上昇と、明確な上昇トレンドが形成されつつあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 10.0倍、PBR 0.61倍で、同業界平均(PER 30.62倍、PBR 2.16倍)を大幅に下回る。ROEは6.7%と低いが、業績は回復基調にあり、今期も増益予想。無配当が続くが、配当性向64.4%と利益還元の意欲はある。割安なバリュエーションながら、収益性の低さがマイナス要因。成長を確認するまでは割安と評価する。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.6倍30.8倍
PER (予想)12.0倍
PBR0.58倍2.58倍
ROE6.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、売上高の増加と収益性の改善です。強気派は、売上高の拡大傾向が続き、営業利益率5%を超えることで黒字が定着、成長が見込めると考えます。弱気派は、低い利益率や過去の赤字暦を指摘し、収益の安定性に疑問を呈します。事業の実態と成長の持続性が焦点ですが、提供情報が少なく不確実性が高いです。

プラスに働く材料7
  • 増収基調

    2026年3月期の売上高が前期比13%増の60億円。

  • 黒字化

    2025年3月期に営業黒字化し、純利益も4億円に改善。

  • 需要の回復

    業績が上向きで、市場ニーズの高まりが期待される。

  • 売上高46→60億円へ3年連続増収通年影響

    2026/3期は売上高60億円と前期比13.2%増、増収が続く

  • 純利益が▲17億円から6億円へ回復通年影響

    2024/3期に17億円の赤字も2026/3期は6億円の黒字、業績改善が評価

  • PBR0.61倍で割安修正余地継続影響

    PBR0.61倍は解散価値を下回る水準、株価純資産倍率のリレーティングが可能

  • 黒字定着で配当復活の可能性次回株主総会影響

    2026/3期に純利益6億円を計上、無配からの復配検討も

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率が5%程度と低く、事業の規模が小さい。

  • 業績の不安定性

    2023年3月期と2024年3月期に純損失を計上。

  • 情報の少なさ

    事業内容が不明で、成長の裏付けが乏しい。

  • 営業利益率5.66%から5.00%へ低下通年影響

    売上高53→60億円でも営業利益は3億円の横ばい、利益率が13%悪化

  • 予想PER12.6倍が実績10倍を上回る通年影響

    実績PER10倍に対し予想PER12.6倍と、来期の減益予想がバリュエーションを圧迫

  • 小型株で売買が細り需給悪化不定影響

    時価総額74億円、外国人保有2%と流動性が低く、まとまった売りが出れば下落率が大きい

  • 売上高成長率が15.2%→13.2%へ鈍化通年影響

    前期比の増収率が前期の15.2%から今期13.2%と2ポイント低下

次の決算で確かめる点
売上高伸び率
需要の持続的な拡大を確認するため。
営業利益率
低水準からの改善が焦点であるため。
営業キャッシュフロー
利益の質や事業の安定性を見るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
64.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月30
2018年3月300.064.4
2019年3月300.0
2020年3月300.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,334人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.7%を占め、残る70.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他64.363.263.564.263.361.0
事業法人18.118.319.319.319.119.2
自己株式13.613.613.613.613.613.6
金融機関11.311.511.511.010.710.5
証券会社3.73.82.93.25.27.2
外国法人2.32.92.52.01.72.0
外国人個人0.30.30.30.30.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社松﨑興産14.53
02株式会社SBI証券4.92
03松﨑 建太郎4.69
04株式会社きらぼし銀行4.31
05株式会社三菱UFJ銀行3.31
06明治安田生命保険相互会社1.68
07鳥井 俊和1.53
08森安 英雄1.48
09ジオマテック従業員持株会1.17
10梅田 泰行1.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−20%、1株純資産は14期で−39%。直近期のROEは6.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1012,0785.08.424.6
2014年3月1232,2865.510.827.6
2015年3月1172,4634.99.026.7
2016年3月52,3860.2146.4389.2
2017年3月−2872,058−12.9
2018年3月102,0490.5109.864.4
2019年3月−1291,861−6.6
2020年3月−4441,391−27.3
2021年3月−891,314−6.6
2022年3月−101,315−0.8
2023年3月−461,281−3.6
2024年3月−2111,094−17.8
2025年3月461,1514.117.1
2026年3月811,2706.710.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額40百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松﨑建太郎代表取締役社長 兼CEO49429,000
河野淳取締役 執行役員 兼CFO6310,000
高橋一晃取締役 執行役員 兼CPO543,000
松本作太取締役(監査等委員)628,000
澤口学取締役(監査等委員)66
寺西尚人取締役(監査等委員)68
佐藤浩二502,000
髙山烈50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)325258
取締役(社内)1999
社外取締役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容504字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、ディスプレイ、半導体・電子部品、その他品目向け製品の製造・販売、成膜関連部材の販売、成膜関連サービスの提供等を行っております。また、当事業年度より品目区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 当社の事業内容は次のとおりであります。なお、当社は成膜加工関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を行っておりません。 (1)ディスプレイ 主に液晶ディスプレイパネル、タッチパネル、カバーパネル、その他ディスプレイ基板への薄膜製品 (2)半導体・電子部品 主に半導体関連製品やエネルギー関連部材、ヒーター・センサー部品、各種電子部品への薄膜製品 (3)その他 g.moth®やg.slip®などのナノ構造体製品、ディスプレイや半導体・電子部品に含まれない薄膜製品、成膜加工関連部材、表面加工ソリューション取引等 事業系統図は次のとおりであります。 (注)原材料(成膜対象となる基板等)については、得意先から有償または無償で支給される場合と自社で調達する場合があります。
経営方針・対処すべき課題997字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針 当社はこれまでマーケットインとプロダクトアウトの戦略に基づき、「薄膜技術」を強化し成長を図ってまいりましたが、今後はこの経営志向をさらに発展させ、従来の薄膜技術に加え、顧客ニーズに応じた生産技術の強化と経営資源の最大活用によって顧客の利便性および当社の収益性の向上を目指す「薄膜技術+生産技術」という当社の強みを活かし企業成長に取り組んでまいります。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 経営環境 当事業年度におけるわが国経済は、企業収益の改善や設備投資需要の底堅さに加え、インバウンド需要の回復が景気を下支えし緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、地政学的リスクの長期化に加え、年度後半における中東情勢の急速な緊迫化による資源価格上昇や物流停滞の懸念、さらには米国通商政策の不確実性や物価上昇などから、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 こうした環境の中、当社を取り巻く事業環境は、自動車市場での中国競争による減産影響から回復が見られ、ディスプレイ関連製品は堅調に推移しました。半導体市場も生成AI投資やデータセンター需要を背景に好調を維持しました。一方、電子部品では産業向けは堅調ながら、民生向け需要は弱含みとなりました。 対処すべき課題 現在、当社が認識している課題と対策は以下の通りです。 ①コア事業の強化 当社の主力製品であるディスプレイなどの薄膜加工製品については、既存設備を有効に活用するとともに、原価低減と価格戦略の見直しを進めることで、収益性および資産効率の改善を図っております。 ②戦略事業、新規事業の強化 成長が期待される製品・市場に向けて、これまで培ってきた薄膜技術および生産技術を活かし、顧客に対して高い利便性を提供することで事業の拡大と収益性の向上に取り組んでおります。 ③人的資本の強化 教育制度および評価制度の整備を進め、あるべき姿の実現に向けた人材の確保と組織能力の向上に取り組んでおります。また、社員がいきいきと活躍できる職場環境の整備を目指し、企業風土改革にも継続して取り組んでおります。 ④経営基盤の強化 経営の高度化を実現するため、デジタル基盤の強化を進めております。あわせて、財務基盤の安定と資本効率の向上を図りつつ、成長領域への戦略的投資を推進して おります。
事業等のリスク1,242字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)特定市場への依存について 当社主力製品は、自動車などに搭載されるディスプレイ用基板への依存度が高く、これらの製品の需要動向が大きく変動した場合、当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (2)海外メーカーとの競合について 当社の主力製品であるディスプレイ用基板等において、中国や台湾など海外メーカーの台頭により競合製品がより低価格で供給され価格競争が激化した場合、当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (3)原材料及びエネルギー価格の変動について 当社の主力製品は、希少金属であるインジウムを原材料としております。原材料価格は市況により変動していることから、原材料価格の高騰により仕入価格が大きく変動した場合、当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 また、当社の生産設備の動力源は電力であり、電力料金の高騰は、製造コストの上昇につながります。当該上昇を販売価格への転嫁、生産性の向上や省エネルギー・高効率設備の導入等により吸収できなかった場合、当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (4)地震等の災害について 当社は国内の各生産拠点において、地震を含めた防災対策を実施しており、過去の災害発生時には事業への影響を最小限に留めることができております。しかしながら、想定を超える大規模な災害が発生した場合には、当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (5)減損損失について 当社では、既存事業における生産性向上や新たな事業領域の拡張など今後も継続的に投資を行ってまいりますが、これらの投資によって取得した資産が、期待どおりのキャッシュ・フローを生み出さない状況になる等、収益性が低下し投資額の回収が見込めなくなることにより減損処理が必要となった場合、減損損失の計上により当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (6)新規事業について 当社は、事業領域の拡張と持続的な成長を目指し、新規事業への取組みを行っておりますが、その内容によっては研究開発・設備投資・人材確保のための費用が発生する可能性があります。また、新規事業開始から安定的な収益を得るまでには一定の期間が必要であり、その期間は当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、開始した新規事業が市場環境や顧客動向の変化、市場ニーズの読み違え、予期せぬ技術革新等によって計画通りに推移しなかった場合、当社の業績及び財務状況に重要な影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,114字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ101百万円増加し、16,460百万円となりました。これは主に、流動資産では現金及び預金が700百万円、有価証券が300百万円それぞれ増加し、売上債権が883百万円、棚卸資産が320百万円それぞれ減少したこと、固定資産では投資有価証券が405百万円増加し、投資不動産が223百万円減少したことなどによるものであります。 負債合計は、前事業年度末に比べ837百万円減少し、6,416百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が482百万円、借入金が292百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。 純資産合計は、前事業年度末に比べ939百万円増加し、10,043百万円となりました。これは主に、利益剰余金が638百万円増加し、その他有価証券評価差額金が300百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は61.0%、1株当たり純資産額は1,269円69銭となりました。 b.経営成績 当事業年度におけるわが国経済は、企業収益の改善や設備投資需要の底堅さに加え、インバウンド需要の回復が景気を下支えし、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、地政学的リスクの長期化に加え、年度後半における中東情勢の急速な緊迫化による資源価格の上昇や物流停滞の懸念、さらには米国通商政策の不確実性や物価上昇などから、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような環境の中、当社を取り巻く事業環境は、当社の主力製品であるディスプレイが用いられる自動車市場において、中国市場での競争激化に伴う減産影響から持ち直しの動きが見られディスプレイ関連製品の受注は堅調に推移いたしました。また、半導体市場におきましては、生成AI関連投資の拡大やデータセンター需要の増加を背景に、半導体需要は引き続き堅調に推移いたしました。一方で、電子部品市場におきましては、産業機器向けは堅調に推移いたしましたが、民生機器向け需要は弱含みで推移いたしました。 この結果、売上高は6,008百万円(前期比13.8%増)となりました。損益につきましては、売上高の増加や生産性向上に努めたことなどから、営業利益は341百万円(前期比5.4%増)、経常利益は429百万円(前期比17.3%増)となりました。また、固定資産売却益32百万円、投資有価証券売却益25百万円などを特別利益に計上いたしました。さらに、今後の業績見通しを踏まえ、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、回収が見込まれる部分について繰延税金資産を計上し、法人税等調整額(益)に186百万円を計上いたしました。以上の結果、当期純利益は638百万円 (前期比77.2%増)となりました。 品目別の状況は、次のとおりであります。なお、当社は、成膜加工関連事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。また、当事業年度より品目区分を変更しており、従来、「モビリティ」として区分していた車載向けや交通インフラ関連の製品は、製品の性質によりそれぞれ「ディスプレイ」、「半導体・電子部品」、「その他」の区分に含める方法に変更いたしました。このため、前期比については、前期の数値を変更後の区分に組み替えて比較しております。 (ディスプレイ) ディスプレイ向け薄膜製品は、車載向け液晶ディスプレイパネル用帯電防止膜の受注は低調に推移したものの、カバーパネル用反射防止・防汚膜の受注は第4四半期にかけて大きく増加いたしました。 この結果、売上高は2,855百万円(前期比16.5%増)となりました。 (半導体・電子部品) 半導体・電子部品向け薄膜製品は、テストウエハー向けを中心に受注が安定的に推移いたしました。また、監視カメラや産業用プリンターヘッド、次世代エネルギー向けなど、用途拡大が期待される分野の受注は引き続き堅調に推移いたしました。 この結果、売上高は1,876百万円(前期比31.9%増)となりました。 (その他) その他の薄膜製品につきましては、g.moth®やg.slip®などのナノ構造体製品の売上や各種テスト基板向けの受注は安定的に推移いたしました。また、成膜加工関連部材の売上は大幅に増加いたしました。一方で、装置販売ソリューション関連の取引実績は当期においてはございませんでした。 この結果、売上高は1,277百万円(前期比9.3%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,000百万円増加し、4,029百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,256百万円(前期比162.7%増)となりました。 これは主に、税引前当期純利益が487百万円となったことや、売上債権の減少890百万円があったことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は31百万円(前期は1,012百万円の使用)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出846百万円があったものの、有形固定資産の売却682百万円、補助金の受取207百万円があったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は294百万円(前期比122.9%増)となりました。 これは主に、長期借入金の返済による支出842百万円と長期借入れによる収入550百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社は、成膜加工関連事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。また、当事業年度より品目区分を変更しており、従来、「モビリティ」として区分していた車載向けや交通インフラ関連の製品は、製品の性質によりそれぞれ「ディスプレイ」、「半導体・電子部品」、「その他」の区分に含める方法に変更いたしました。このため、前年同期比については、前事業年度の数値を変更後の区分に組み替えて比較しております。 a.生産実績 当事業年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別の名称   金額(千円)   前年同期比(%) ディスプレイ   2,855,358   116.5 半導体・電子部品   1,876,477   131.5 その他   946,719   113.1 合計   5,678,555   120.5 (注)金額は販売価額によっております。 b.受注実績 当事業年度における受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別の名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ディスプレイ   2,880,596   116.0   262,943   110.7 半導体・電子部品   1,950,028   132.7   241,754   143.8 その他   1,200,062   95.9   184,357   70.5 合計   6,030,687   115.9   689,056   103.3 (注)金額は販売価額によっております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別の名称   金額(千円)   前年同期比(%) ディスプレイ   2,855,134   116.5 半導体・電子部品   1,876,337   131.9 その他   1,277,281   90.7 合計   6,008,753   113.8 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ㈱ジャパンディスプレイ   317,804   6.0   1,016,759   16.9 シャープディスプレイテクノロジー㈱   1,028,847   19.5   714,875   11.9 ㈱ミクロ技術研究所   592,231   11.2   457,345   7.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当事業年度の財政状態の状況につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高は、前事業年度に比べ727百万円増加し、6,008百万円(前期比13.8%増)となりました。 当社における主力製品のうち、ディスプレイ向け薄膜製品は、車載向け液晶ディスプレイパネル用帯電防止膜の受注は低調に推移したものの、カバーパネル用反射防止・防汚膜の受注は下期後半にかけて大きく増加いたしました。半導体・電子部品向け薄膜製品は、テストウエハー向けを中心に受注が安定的に推移いたしました。また、監視カメラや産業用プリンターヘッド、次世代エネルギー向けなど、用途拡大が期待される分野の受注は引き続き堅調に推移いたしました。 (営業利益) 当事業年度の営業利益は、341百万円(前期比5.4%増)となりました。売上高が増加したこと、製造原価及び販売管理業務の効率化など生産性向上に努めたことが主な要因であります。 (経常利益) 当事業年度の経常利益は、429百万円(前期比17.3%増)となりました。これは、不動産賃借料30百万円及び受取配当金29百万円などにより営業外収支は88百万円のプラスとなりました。 (当期純利益) 当事業年度の当期純利益は638百万円(前期比77.2%増)となりました。これは、固定資産売却益32百万円、投資有価証券売却益25百万円を特別利益に計上、さらに、今後の業績見通しを踏まえ、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、回収が見込まれる部分について繰延税金資産を計上し、法人税等調整額(益)に186百万円を計上したことが主な要因であります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社の資金需要の主なものは、製品製造のための原材料等の購入費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金需要と生産効率及び品質向上、生産能力増強を目的とした設備投資等の長期資金需要であります。 当社は、事業活動のための適切な資金調達、適切な流動性の維持及び財務構造の安定化を図ることを基本方針としております。運転資金需要には自己資金及び金融機関からの短期借入により、また、設備投資などの長期資金需要に対しては、主に金融機関からの長期借入を基本としております。 当面の設備投資資金につきましては、可能な範囲で金融機関からの長期借入により調達することとし、手元流動性は経営環境の変化に備えて十分確保するとともに、当社の新たな収益源への投資を引き続き検討してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載したとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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