概要
三井化学は、1933年に東洋高圧工業として創業し、1941年に三井化学工業が設立された総合化学メーカーである。石油化学製品から機能化学品、ヘルスケア、農薬まで幅広く手がけ、特にメタクリル酸メチル(MMA)モノマーでは世界トップクラスのシェアを有する。連結売上高は約1.7兆円、従業員数は約1.7万人にのぼる。本社は東京都中央区に所在する。
四つの事業セグメントで構成される収益基盤
当社グループは、ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICT、ベーシック&グリーン・マテリアルズの四つの報告セグメントで構成される。ライフ&ヘルスケアではビジョンケア材料や農業化学品を、モビリティでは自動車向けエラストマーやコンパウンドを、ICTでは半導体工程部材や光学材料を、ベーシック&グリーンではエチレンやポリエチレンなどの基礎化学品を扱う。連結子会社130社、持分法適用会社21社を擁し、石化製品の川下から川上までをカバーする。2026年3月期の売上収益は1兆6,688億円で、海外売上比率は51.8%である。
ライフ&ヘルスケア領域の事業内容
ライフ&ヘルスケア・ソリューションセグメントは、ビジョンケア材料、オーラルケア材料、パーソナルケア材料、農業化学品の四つの事業で構成される。ビジョンケア材料ではコンタクトレンズ用モノマーで世界トップシェアを持ち、オーラルケアでは2013年に買収したドイツKulzer社が歯科修復材料を提供する。農業化学品は三井化学クロップ&ライフソリューションが殺虫剤や除草剤を展開する。2024年には遺伝子診断サービスのDNAチップ研究所を完全子会社化し、メディカル領域への本格参入を進めている。
モビリティソリューションにおける素材供給
モビリティソリューションセグメントは、エラストマー、機能性コンパウンド、ポリプロピレンコンパウンドの製造販売と、自動車向け製品開発支援のソリューション事業を担う。エラストマーはタイヤやシールに使用され、耐熱性・耐油性に優れる。コンパウンドはバンパーや内装部品に採用される。生産拠点は米国、欧州、中国、タイなどに広がり、地域密着型の開発・生産体制を構築している。2026年にはポリプラスチックスとの営業提携により、エンジニアリングプラスチック製品の販売強化を図る。
ICTソリューションと電子材料分野
ICTソリューションセグメントは、半導体・電子部品工程部材、光学材料、不織布、リチウムイオン電池材料、高機能食品包装材料を提供する。半導体工程部材ではフォトレジストや封止材に加え、2023年に旭化成から承継したペリクル事業も手がける。光学材料では偏光子保護フィルムやARグラス向け樹脂ウェハDiffrarを開発した。不織布事業は旭化成との合弁会社エム・エーライフマテリアルズが運営する。リチウムイオン電池材料では電極やセパレータ向けの高機能材料を供給している。
業界の中での役割は多種多様な産業向けの高機能素材・化学品を提供する総合化学メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01ライフ&ヘルスケア主力
ビジョンケア材料、オーラルケア材料、パーソナルケア材料、農業化学品を提供。コンタクトレンズ材料や歯科材料など、人々の健康と生活品質に貢献する高機能製品を中心に展開。
- ビジョンケア材料
- コンタクトレンズや眼鏡レンズの原料となる高機能材料。高い酸素透過性や快適な装用感を実現。
- オーラルケア材料
- 歯科用修復材料や義歯床材料など、歯科治療に用いられる高機能材料。審美性と耐久性に優れる。
- パーソナルケア材料
- 化粧品やスキンケア製品の原料となる機能性材料。保湿性や感触向上に寄与。
- 農業化学品
- 農薬や肥料など、農業生産性向上に貢献する化学品。殺虫剤、除草剤、植物成長調整剤などを含む。
02モビリティ主力
自動車産業を中心に、エラストマー、機能性コンパウンド、ポリプロピレンコンパウンドを供給。自動車の軽量化や電動化、安全性向上に貢献する素材を提供するとともに、ソリューション事業で製品開発支援も行う。
- エラストマー
- ゴム弾性を持つ高分子材料。自動車のタイヤ、シール、ホースなどに使用され、耐熱性、耐油性、耐候性に優れる。
- 機能性コンパウンド
- 樹脂に添加剤を配合し、耐衝撃性、難燃性、導電性などの機能を付与した材料。自動車内外装部品に使用。
- ポリプロピレン・コンパウンド
- 軽量で成形性に優れるポリプロピレンをベースに、自動車部品向けに改良したコンパウンド。バンパーやインスツルメントパネルなどに使用。
03ICT準主力
半導体・電子部品工程部材、光学材料、不織布、リチウムイオン電池材料、高機能食品包装材料を提供。エレクトロニクスやエネルギー分野の進化を支える先端材料を展開。
- 半導体・電子部品工程部材
- 半導体製造工程で使用されるフォトレジスト材料や封止材など。微細加工や信頼性向上に寄与。
- 光学材料
- ディスプレイや光学レンズ向けの高透明性、低複屈折性を備えた材料。偏光子保護フィルムなどに使用。
- 不織布
- スパンボンド不織布。衛生材料や工業用フィルターなどに使用される。
- リチウムイオン電池材料
- リチウムイオン電池の電極やセパレータに使用される材料。電池の高容量化や安全性向上に貢献。
- 高機能食品包装材料
- 食品の保存性や鮮度保持に優れた包装材料。ガスバリア性やヒートシール性に優れる。
04ベーシック&グリーン・マテリアルズ準主力
エチレン、プロピレンなどの基礎化学品から、ポリエチレン、ポリプロピレン、フェノール類、高純度テレフタル酸、ペット樹脂、ポリウレタン材料、工業薬品まで、幅広い汎用化学品を製造販売。産業基盤を支える。
- エチレン
- 石油化学の基礎原料。ポリエチレンやエチレングリコールなど、様々な化学品の原料となる。
- プロピレン
- 石油化学の基礎原料。ポリプロピレンやアクリロニトリルなど、様々な化学品の原料となる。
- ポリエチレン
- 最も汎用性の高い樹脂。包装材、容器、パイプなど幅広い用途に使用される。
- ポリプロピレン
- 軽量で強度が高く、耐薬品性に優れる樹脂。自動車部品、家電、包装材などに使用。
- フェノール類
- フェノール樹脂、ビスフェノールAなどの原料。接着剤、塗料、電子材料などに使用。
- 高純度テレフタル酸
- ペット樹脂の主原料。高純度で透明性が要求される用途に使用。
- ペット樹脂
- 飲料ボトルや食品容器などに広く使用されるポリエステル樹脂。透明性、強度、ガスバリア性に優れる。
- ポリウレタン材料
- 断熱材、シーリング材、塗料などに使用される樹脂。柔軟性と耐久性を両立。
- 工業薬品
- 各種化学製品の原料や溶剤として使用される基礎化学品。
製品と技術
コンタクトレンズ材料とビジョンケア
当社は世界トップシェアを誇るコンタクトレンズ材料を提供する。高い酸素透過性と快適な装用感を実現する独自技術を持ち、メガネレンズ向け高機能コーティング材も手がける。子会社SDC Technologiesが研究開発機能を強化するため本社を移転するなど、ビジョンケア分野での競争力を高めている。
自動車用エラストマーと機能性コンパウンド
モビリティ分野では、エラストマー、機能性コンパウンド、ポリプロピレンコンパウンドを供給する。エラストマーはタイヤやシールに使用され、耐熱性・耐油性に優れる。コンパウンドはバンパーやインストルメントパネルなどに採用され、自動車の軽量化や電動化に貢献する。米国、欧州、中国、タイに生産拠点を持つ。
半導体製造工程部材と電子材料
半導体製造工程では、フォトレジスト材料や封止材、ペリクル(マスク保護膜)を提供する。2023年に旭化成のペリクル事業を承継し、三井化学EMSを発足させた。また、ARグラス向け光学樹脂ウェハDiffrarを開発し、世界初となる屈折率1.67・1.74の12インチウェハを実現した。生成AI向け半導体需要に対応するため、台湾工場に評価・試作機能を拡充している。
ポリオレフィン事業とプライムポリマー
ベーシック&グリーン・マテリアルズ領域の中核であるポリオレフィン事業は、出光興産との合弁会社プライムポリマーが担う。ポリエチレン、ポリプロピレンを生産し、自動車部品や包装材などに供給する。2026年7月には住友化学の国内ポリプロピレンおよびLLDPE事業を統合する予定であり、同分野での競争力強化を図る。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
総合化学で国内上位、収益は石化に依存し変動
三井化学は国内総合化学メーカーで、売上高約1.8兆円と同業他社の中では最大規模。東洋紡やクラレといった素材系企業と比べ、石化産品を中心に幅広い事業を展開し、規模では国内首位級の座にある。ライバルであるクラレは機能樹脂や繊維などの高付加価値分野に強みを持ち、三井化学は基礎化学品を軸にした事業構造で数量競争に晒される。近年の営業利益率は4%台半ばで、東洋紡やクラレと比較して低水準。これは石化の市況変動やコスト競争の影響が大きいためで、収益の安定性に課題。内需依存度が高く、海外展開は限定的で、景気変動による需要減に敏感な体質。
強み
- 売上高1.8兆円規模で国内化学業界でトップクラス。
- 石化、機能化学品、ヘルスケアなど幅広く展開。
- エチレンやポリオレフィンで一定の競争力を持つ。
- 高機能材料の研究開発で技術基盤を有する。
課題
- 石化市況に左右され、営業利益率が4%台と低い。
- 国内市場中心で海外需要の取り込みが遅れている。
- 汎用品中心で競争激化により値下げ圧力が強い。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字が三井化学
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7912大日本印刷 | 1.3兆円 | 12.9倍 |
| 2 | 5201AGC | 1.2兆円 | 13.2倍 |
| 3 | 4204積水化学工業 | 1.1兆円 | 14.2倍 |
| 4 | 4021日産化学 | 1.1兆円 | 21.7倍 |
| 5 | 4005住友化学 | 1.0兆円 | 16.6倍 |
| 6 | 4183三井化学 | 9,014億円 | 24.5倍 |
| 7 | 4182三菱瓦斯化学 | 8,139億円 | — |
| 8 | 5901東洋製罐グループホールディングス | 6,967億円 | 12.6倍 |
| 9 | 4403日油 | 6,362億円 | 15.3倍 |
| 10 | 4203住友ベークライト | 6,271億円 | 22.3倍 |
| 11 | 3405クラレ | 5,747億円 | 69.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 30件
東洋高圧と三井化学工業の創業期
1933年に東洋高圧工業が設立され、1941年には三井化学工業が設立されて大牟田工場が操業を開始した。当初は肥料や基礎化学品の生産が中心であった。1951年には名古屋工場が操業を開始し、生産能力を拡大した。これらの企業が現在の三井化学の源流となる。
石油化学事業への参入と株式上場
1955年に三井石油化学工業が設立され、1958年には岩国工場(現岩国大竹工場)が操業を開始した。石油化学事業への本格参入によりエチレンやプロピレンの生産を開始した。1962年10月に東京・大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、1965年2月には第一部銘柄に指定された。
三井東圧化学の誕生と事業拡大
1968年10月、東洋高圧工業が三井化学工業を吸収合併し、商号を三井東圧化学に変更した。1967年には千葉工場(現市原工場)が操業を開始し、1971年には東京セロファン紙(現アールエム東セロ)に資本参加した。1987年には新技術研究開発センターを設置し、研究開発体制を強化した。
国際展開と海外子会社の設立
1987年にシンガポールにMitsui Toatsu Chemicals Asiaを設立し、1988年には米国子会社MTC Industriesを設立した。1990年には欧州にMitsui Petrochemical Industries Europeを設立し、国際展開を加速した。1997年10月、三井東圧化学と三井石油化学工業が合併し、商号を三井化学に変更した。
事業再編と合弁会社の設立
2001年に武田薬品工業とのポリウレタン材料事業統合により三井武田ケミカルを設立。2005年には出光興産とのポリオレフィン事業統合によりプライムポリマーを設立した。2009年には三共アグロとの農業化学品事業統合により三井化学アグロ(現三井化学クロップ&ライフソリューション)を設立し、フィルム事業も統合した。
ヘルスケア分野への本格参入
2013年にドイツHeraeus Kulzer社の歯科材料事業を買収し、Kulzer GmbHを子会社化した。同年、SKCとのポリウレタン事業統合によりMitsui Chemicals & SKC Polyurethanesを設立し、アークおよび本州化学工業を子会社化した。2022年にはSKCとの合弁を解消し、同事業の再編を進めた。
持続可能な素材へのシフトと再編
2023年に旭化成のペリクル事業を承継し、不織布事業の合弁会社エム・エーライフマテリアルズを設立した。2024年にはICT事業を分社化し三井化学ICTマテリアを発足させた。西日本のエチレン設備集約やプライムポリマーへの事業統合など、コンビナート再編を推進し、カーボンニュートラル技術の早期社会実装を目指している。
年表30件を開く
1930年代
- 1933年4月(東洋高圧工業㈱設立)
1940年代
- 1941年4月(三井化学工業㈱設立、現在の大牟田工場操業開始)
1950年代
- 1951年1月(三井化学工業㈱が現在の名古屋工場操業開始)
- 1955年7月三井石油化学工業㈱設立
- 1958年4月岩国工場(現在の岩国大竹工場)操業開始
1960年代
- 1962年10月上場東京・大阪証券取引所市場第二部に株式を上場
- 1964年11月(東洋高圧工業㈱が現在の大阪工場操業開始)
- 1965年2月株式が東京・大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定
- 1967年1月株式が東京証券取引所信用取引銘柄に選定
- 1967年3月千葉工場(現在の市原工場)操業開始
- 1968年10月M&A(東洋高圧工業㈱が三井化学工業㈱を吸収合併、商号を三井東圧化学㈱と変更)
1970年代
- 1971年7月東京セロファン紙㈱(現在のアールエム東セロ㈱(持分法適用会社))に資本参加
1980年代
- 1987年10月商号変更新技術研究開発センター(2024年4月に名称をVISION HUB ® SODEGAURAに変更)設置
- 1987年12月(Mitsui Toatsu Chemicals(Asia)Pte.Ltd.(現在のMitsui Chemicals Asia Pacific,Ltd.(連結子会社))設立)
- 1988年10月(MTC Industries,Inc.(現在のMitsui Chemicals America,Inc.(連結子会社))設立)
1990年代
- 1990年7月Mitsui Petrochemical Industries Europe GmbH(現在のMitsui Chemicals Europe GmbH(連結子会社))設立
- 1997年10月M&A三井東圧化学㈱と合併し、商号を三井化学㈱と変更
- 1999年1月三井化学(上海)有限公司(現在の三井化学(中国)管理有限公司(連結子会社))設立
2000年代
- 2001年4月M&A当社及び武田薬品工業㈱のポリウレタン材料事業を統合し、三井武田ケミカル㈱(連結子会社 2006年4月三井化学ポリウレタン㈱に商号変更)設立
- 2003年1月Advanced Composites,Inc.(現連結子会社)発足
- 2003年12月上場大阪証券取引所市場第一部における株式上場を廃止
- 2005年4月M&A当社及び出光興産㈱のポリオレフィン事業を統合し、㈱プライムポリマー(現連結子会社)設立
- 2009年4月M&A三井化学ポリウレタン㈱(連結子会社)を吸収合併
- 2009年4月M&A当社及び三共アグロ㈱の農業化学品事業を統合し、三井化学アグロ㈱(現在の三井化学クロップ&ライフソリューション㈱(連結子会社))設立 当社、東セロ㈱及び三井化学ファブロ㈱のフィルム・シート事業を統合し、三井化学東セロ㈱(現在のアールエム東セロ㈱)発足
2010年代
- 2013年6月M&AドイツHeraeus Holding GmbH より、Heraeus Kulzer GmbH(現在のKulzer GmbH(連結子会社))を含む歯科材料事業を買収 当社及びSKC Co., Ltd.のポリウレタン材料事業を統合し、Mitsui Chemicals & SKC Polyurethanes Inc.(持分法適用会社)設立 ㈱アークの株式を公開買付により取得し、連結子会社化 ㈱アークを株式交換により完全子会社化 本州化学工業㈱を三井物産㈱と共同公開買付により非公開化した上で連結子会社化
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
- 2022年7月M&A当社及びSKC Co., Ltd.のポリウレタン材料事業を統合したMitsui Chemicals & SKC Polyurethanes Inc.の合弁解消
- 2023年7月旭化成㈱のペリクル事業を吸収分割により承継し、三井化学EMS㈱(現連結子会社)が発足
- 2023年10月旭化成㈱との共同新設分割により、不織布事業に係るエム・エーライフマテリアルズ㈱(現連結子会社)が発足
- 2024年4月三井化学東セロ㈱(現在のアールエム東セロ㈱)のICT事業を吸収分割し、三井化学ICTマテリア㈱(現連結子会社)が発足
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- コア営業利益2028年度まで2,000億円
- コア営業利益2030年度まで2,500億円
- 親会社の所有者に帰属する当期利益2028年度まで1,100億円
- 親会社の所有者に帰属する当期利益2030年度まで1,500億円以上
- ROE2028年度まで10%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
事業ポートフォリオ変革の追求
高い収益性が期待される領域・地域に資源を集中し、M&Aや提携を活用して成長領域の収益拡大を加速。ROICと利益成長に基づき、期待値に満たない事業の方向性を決定する。他社との連携・再編によりコンビナート競争力強化とグリーン化を図る。
- 02
ソリューション型ビジネスモデルの構築
市場・顧客への価値提供を起点に注力技術を選定し横断的に活用、ソリューション提供力を高める。研究と開発を分離し開発部門を各事業セグメントに組み込み、新製品・新事業の創出を加速する。
- 03
サーキュラーエコノミーへの対応強化
ファーストムーバーとして燃料転換や東・西コンビナートの地域・他社連携を推進し、カーボンニュートラル技術の早期社会実装を目指す。
- 04
DXを通じた企業変革
IT・データ基盤の強化に加え、生成AI等のDXを活用した業務効率化、品質向上、アイディア創出により企業変革とマネタイズを実現する。
- 05
経営基盤・事業基盤の変革加速
グローバル視点でグループ資源を最大活用し新市場・新事業展開を加速。財務・非財務KPIマネジメントのPDCAを実行。設備信頼性向上、安全安定運転、工場横断的人材育成、業務効率化による間接部門強化とコスト削減を推進。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で16,967人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は872万円で、9期前と比べて+2.5%。平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は15.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 13,423 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 17,277 | — |
| 2019年3月 | 850 | 41.0 | 18.0 | 17,743 | — |
| 2020年3月 | 848 | 40.0 | 17.0 | 17,979 | — |
| 2021年3月 | 838 | 41.0 | 17.0 | 18,051 | — |
| 2022年3月 | 839 | 40.0 | 16.0 | 18,780 | — |
| 2023年3月 | 892 | 40.0 | 16.0 | 18,933 | — |
| 2024年3月 | 864 | 40.0 | 16.0 | 19,861 | — |
| 2025年3月 | 851 | 40.0 | 16.0 | 17,320 | 452 |
| 2026年3月 | 872 | 40.0 | 15.0 | 16,967 | 435 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社23社(国内 11 / 海外 12、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。
- 国内三井化学クロップ&ライフソリューション㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内三井化学ファイン㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Kulzer GmbHドイツ ハナウ · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱アーク大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外ARRK Engineering GmbHドイツ ミュンヘン · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Mitsui Elastomers Singapore Pte. Ltd.シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Grand Siam Composites Co.,Ltd.タイ バンコク · 連結子会社議決権47.1%
- 国内Advanced Composites,Inc.アメリカ オハイオ · 連結子会社議決権68.8%
- 海外Advanced Composites Mexicana S.A. de C.V.メキシコ アグアスカリエンテス · 連結子会社議決権68.8%
- 国内本州化学工業㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権51.0%
- 国内三井化学ICTマテリア㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内エム・エーライフマテリアルズ㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権60.6%
残りのグループ会社11社を開く
- Asahi Kasei Spunbond (Thailand) Co., Ltd.タイ チョンブリー54%
- ㈱プライムポリマー東京都中央区65%
- Prime Evolue Singapore Pte. Ltd.シンガポール52%
- 三井化学(中国)管理有限公司中国 上海100%
- 台湾三井化学股份有限公司台湾 台北100%
- Mitsui Chemicals America,Inc.アメリカ ニューヨーク100%
- Mitsui Chemicals Europe GmbHドイツ デュッセルドルフ100%
- 上海中石化三井弾性体有限公司中国 上海50%
- 三井・ケマーズ フロロプロダクツ㈱東京都港区50%
- アールエム東セロ㈱東京都千代田区36%
- 錦湖三井化学㈱韓国 ソウル50%
- INMITSUI PRIME ADVANCED COMPOSITES INDIA PRIVATE LIMITED
- SGMITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE LTD
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達1億円超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト計算機支援次世代ナノ構造設計基盤技術材料データ構造化AIツール開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-09-04
- 調達2,829万円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/フィジカル空間デジタルデータ処理基盤サブテーマII:超低消費電力IoTデバイス・革新的センサ技術/常温発電IoT環境センサの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-01-17
- 調達1,493万円NEDO先導研究プログラム新産業・革新技術創出に向けた先導研究プログラム製造業分野で重要な高純度リンマテリアルの循環利用技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-19
- 調達1,452万円グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発ナフサ分解炉の高度化技術の開発アンモニア燃料のナフサ分解炉実用化国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-28
- 補助金1,269万円令和2年度マスク生産設備導入支援事業費補助金(三井化学)経済産業省 · 2020-06-02
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.7兆円、営業利益は738億円。前期と比べると減収減益で、売上が-7.8%、利益が-5.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.9兆円 | 1.7兆円 |
| 営業利益 | 830億円 | 738億円 |
| 純利益 | 450億円 | 344億円 |
| 1株あたり配当 | ¥75 | ¥75 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は4,600億円、営業利益は484億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.8%、営業利益は+248.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 4,506 | — | — | 180 |
| 2024年1Q | 4,079 | 139 | 3.4 | 96 |
| 2024年2Q | 4,158 | 173 | 4.2 | 111 |
| 2024年3Q | 4,508 | 288 | 6.4 | 166 |
| 2024年4Q | 4,752 | — | — | 127 |
| 2025年2Q | 8,904 | 460 | 5.2 | 222 |
| 2025年4Q | 9,188 | 323 | 3.5 | 100 |
| 2026年2Q | 8,136 | 279 | 3.4 | 78 |
| 2026年4Q | 8,552 | 459 | 5.4 | 266 |
| 2027年1Q | 4,600 | 484 | 10.5 | 321 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.4兆円から1.7兆円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドイツHeraeus Holding GmbH より、Heraeus Kulzer GmbH(現在のKulzer GmbH(連結子会社))を含む歯科材料事業を買収 当社及びSKC Co., Ltd.のポリウレタン材料事業を統合し、Mitsui Chemicals & SKC Polyurethanes Inc.(持分法適用会社)設立 ㈱アークの株式を公開買付により取得し、連結子会社化 ㈱アークを株式交換により完全子会社化 本州化学工業㈱を三井物産㈱と共同公開買付により非公開化した上で連結子会社化 | |||||
| 2013年3月 | 1.41 | — | 92 | — | −81 |
| 2014年3月 | 1.57 | — | 225 | — | −251 |
| 2015年3月 | 1.55 | — | 444 | — | 173 |
| 2016年3月 | 1.34 | — | 632 | — | 230 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2017年3月 | 1.21 | — | 972 | — | 648 |
| 2018年3月 | 1.33 | — | 1,102 | — | 716 |
| 2019年3月 | 1.48 | — | 1,030 | — | 761 |
| 2020年3月 | 1.35 | — | 608 | — | 340 |
| 2021年3月 | 1.21 | — | 742 | — | 579 |
| 当社及びSKC Co., Ltd.のポリウレタン材料事業を統合したMitsui Chemicals & SKC Polyurethanes Inc.の合弁解消 | |||||
| 2022年3月 | 1.61 | — | 1,413 | — | 1,100 |
| 2023年3月 | 1.88 | — | 1,173 | — | 829 |
| 2024年3月 | 1.75 | — | 733 | — | 500 |
| 2025年3月 | 1.81 | 783 | 716 | 4.3 | 322 |
| 2026年3月 | 1.67 | 738 | 686 | 4.4 | 344 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.7兆円のうち、営業利益として残るのは738億円で4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は344億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.2%1.3兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.6%2,945億円
- その他の費用持分法損益などの調整0.7%122億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%738億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが2,130億円、投資CFが−1,348億円で、差し引きのフリーCFは782億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,831億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 185 | −581 | 273 | −396 | 450 |
| 2014年3月 | 435 | −898 | 669 | −463 | 712 |
| 2015年3月 | 583 | −350 | −466 | 233 | 506 |
| 2016年3月 | 1,459 | −364 | −790 | 1,095 | 782 |
| 2017年3月 | 1,004 | −474 | −476 | 530 | 829 |
| 2018年3月 | 827 | −750 | −102 | 77 | 788 |
| 2019年3月 | 1,095 | −643 | −141 | 452 | 1,395 |
| 2020年3月 | 1,422 | −1,091 | −64 | 331 | 1,646 |
| 2021年3月 | 1,743 | −776 | −690 | 967 | 1,960 |
| 2022年3月 | 926 | −2,052 | 892 | −1,126 | 1,812 |
| 2023年3月 | 1,012 | −1,063 | 25 | −51 | 1,863 |
| 2024年3月 | 1,613 | −1,239 | −260 | 374 | 2,103 |
| 2025年3月 | 2,005 | −1,650 | −744 | 355 | 1,706 |
| 2026年3月 | 2,130 | −1,348 | −759 | 782 | 1,831 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が8,647億円で、自己資本比率は40.2%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.34 | 4,289 | 0.91 | 28.2 |
| 2014年3月 | 1.43 | 4,096 | 1.02 | 24.6 |
| 2015年3月 | 1.41 | 4,713 | 0.94 | 28.8 |
| 2016年3月 | 1.26 | 4,432 | 0.82 | 30.3 |
| 2017年3月 | 1.33 | 5,146 | 0.81 | 33.9 |
| 2018年3月 | 1.43 | 5,872 | 0.84 | 35.7 |
| 2019年3月 | 1.59 | 5,518 | 1.04 | 34.7 |
| 2020年3月 | 1.53 | 5,292 | 1.00 | 34.6 |
| 2021年3月 | 1.56 | 6,079 | 0.95 | 39.0 |
| 2022年3月 | 1.94 | 7,127 | 1.22 | 36.8 |
| 2023年3月 | 2.07 | 7,868 | 1.28 | 38.0 |
| 2024年3月 | 2.22 | 8,629 | 1.35 | 38.9 |
| 2025年3月 | 2.15 | 8,483 | 1.18 | 39.4 |
| 2026年3月 | 2.15 | 8,647 | 1.16 | 40.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中63位あたり、逆に低いのは売上成長率で203社中189位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,244で、1年前と比べて+25.5%。過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 24.5倍 |
| PER (会社予想) | 18.0倍 |
| PBR | 0.93倍 |
| 配当利回り | 3.34% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で2.99%下落しながらも、週足では7月中旬の2200円台からもみ合いが続く。8月13日に2236.5円の戻り高値を付けた後、8月19日には2083円まで下押しするも、21日は2143円と25日線(2162円)の下で踏みとどまった。52週高値2477.5円に対して約13.5%下にあり、200日線(2040円)は上回る底固さ。8月5日の出来高641万株は突出しており、投機的な売買が交錯。RSIは53と中立で、方向感は乏しい。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PERは23.37倍で業界平均17.74倍を大幅に上回り、PBRは0.8871倍と1倍を下回るが業界平均1.41倍より低い。配当利回りは3.5%と業界平均2.66%を上回るが、配当性向208%と利益超過の配当で持続性に懸念。ROEは4%と低く、今期予想PER17.2倍に改善するも現状は割高感。割高だが配当利回りの高さが下支え。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 24.5倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 18.0倍 | — |
| PBR | 0.93倍 | 1.41倍 |
| ROE | 4.0% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、世界経済の減速懸念がある中で、石化市況の変動と成長事業への投資のバランス。強気派は、MMAの世界シェアと高機能材料の需要拡大、およびROE改善への取り組みを評価し、長期的な収益成長を期待。弱気派は、石化のマージン悪化や、中国発の供給増がMMA市況を圧迫する可能性を警戒。また、2026年3月期の減収予想は弱気派の根拠となっている。
- MMA世界シェアで収益力
世界トップクラスのシェアを活かし、価格決定力を発揮する。
- 高機能材料の成長
ヘルスケアや農薬などは安定需要があり、収益の質を高める。
- 資本効率改善への布石
ROE4%と低いが、事業ポートフォリオ見直しで改善の余地がある。
- 予想PER17.5倍と純利益500億円級回復通年影響強
現行PER23.75倍が予想17.5倍に低下、約500億円の純利益達成で評価上昇。
- PBR0.93倍と純資産割れの割安感継続影響中
PBR0.93倍、ROE4.0%、配当利回り3.44%と株価は純資産を下回る。
- 純利益344億円へ前期比6.8%増益通年影響中
純利益322億円→344億円、最終利益は改善基調を維持。
- 外国人保有比率27.39%の高さ継続影響弱
外国人株主比率27.39%と高くガバナンス改善の圧力がかかる。
- 石化市況の悪化懸念
原料ナフサ価格や製品需給の変動で、収益が不安定化する。
- 中国のMMA増産
中国メーカーの能力増強で供給過剰となり、マージン低下が予想される。
- 成長投資の効果不透明
2026年3月期は減収予想で、投資の成果が出るか不明確。
- 2026/3期売上高16688億円へ7.8%減収通年影響強
売上高18092億→16688億と大幅減収、需要減退が響く。
- 営業利益738億円へ前期比5.7%減通年影響中
営業利益783億円→738億円、収益力の低下は継続。
- 純利益は2024/3期から156億円減通年影響中
純利益500億円→344億円、過去の高水準に比べ最終利益が低迷。
- ROE4.0%と低い資本効率継続影響弱
ROE4.0%、PBR0.93倍は市場の低い成長期待を反映。
- MMAの販売量と価格
- 主力製品の市況が収益に直結するため、需給動向を注視。
- ヘルスケア売上高
- 高付加価値事業の成長が収益構造の転換につながるか確認。
- 石化セグメントの利益率
- 市況の影響度を測り、利益の変動リスクを評価する。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり75円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.34%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 35 | — | 29.6 |
| 2018年3月 | 45 | 28.6 | 44.0 |
| 2019年3月 | 50 | 11.1 | 41.2 |
| 2020年3月 | 50 | 0.0 | 79.2 |
| 2021年3月 | 50 | 0.0 | 40.4 |
| 2022年3月 | 60 | 20.0 | 97.6 |
| 2023年3月 | 60 | 0.0 | 47.4 |
| 2024年3月 | 70 | 16.7 | 69.5 |
| 2025年3月 | 75 | 7.1 | 110.9 |
| 2026年3月 | 75 | 0.0 | 208.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥75
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ74,549人。区分でいちばん多いのは金融機関で36.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.9%を占め、残る59.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 44.3 | 43.5 | 41.8 | 40.5 | 38.5 | 36.9 |
| 外国法人 | 29.8 | 28.4 | 30.7 | 33.1 | 29.1 | 27.4 |
| 個人・その他 | 15.1 | 17.7 | 17.5 | 16.4 | 20.6 | 24.3 |
| 自己株式 | 4.2 | 5.6 | 5.3 | 5.3 | 6.7 | 8.4 |
| 証券会社 | 3.7 | 3.3 | 3.3 | 4.0 | 7.0 | 7.4 |
| 事業法人 | 7.1 | 7.1 | 6.7 | 5.8 | 4.8 | 4.0 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 16.38 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 10.82 |
| 03 | ゴールドマン・サックス証券株式会社BNYM(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 2.53 |
| 04 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 2.06 |
| 05 | 三井化学従業員持株会 | 1.83 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510312 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.61 |
| 07 | 三井化学取引先持株会 | 1.49 |
| 08 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510311 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.43 |
| 09 | JPモルガン証券株式会社 | 1.42 |
| 10 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.38 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+1226%、1株純資産は14期で+524%。直近期のROEは4.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −8 | 376 | — | — | 193.5 |
| 2014年3月 | −25 | 352 | — | — | — |
| 2015年3月 | 17 | 406 | 4.5 | 22.4 | 75.9 |
| 2016年3月 | 23 | 382 | 5.8 | 16.3 | 27.2 |
| 2017年3月 | 324 | 2,248 | 15.6 | 8.5 | 29.6 |
| 2018年3月 | 358 | 2,575 | 14.9 | 9.4 | 44.0 |
| 2019年3月 | 386 | 2,829 | 14.3 | 6.9 | 41.2 |
| 2020年3月 | 175 | 2,770 | 6.3 | 11.8 | 79.2 |
| 2021年3月 | 298 | 3,103 | 10.2 | 11.7 | 40.4 |
| 2022年3月 | 565 | 3,688 | 16.7 | 5.5 | 97.6 |
| 2023年3月 | 431 | 4,140 | 11.1 | 7.9 | 47.4 |
| 2024年3月 | 263 | 4,538 | 6.1 | 16.5 | 69.5 |
| 2025年3月 | 85 | 2,264 | 3.8 | 19.6 | 110.9 |
| 2026年3月 | 92 | 2,349 | 4.0 | 20.3 | 208.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
17名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額543百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 橋本修 | 代表取締役 会長 経営監督及び特命事項(事業再編等) | 62 | 1,088 |
| 市村聡 | 代表取締役社長執行役員 業務執行全般統括(CEO) | 59 | 94 |
| 平原彰男 | 代表取締役 専務執行役員 モビリティソリューション事業本部長 名古屋支店担当 ICTソリューション事業本部管掌 | 62 | 470 |
| 淡輪敏 | 取締役 | 74 | 1,739 |
| 安藤嘉規 | 取締役 参与 | 62 | 505 |
| 馬渕晃 | 取締役 | 72 | 71 |
| 三村孝仁 | 取締役 | 73 | 55 |
| 木原民 | 取締役 | 64 | 5 |
| 西尾寛 | 常勤監査役 | 64 | 245 |
| 細見泰弘 | 常勤監査役 | 66 | 376 |
| 後藤靖子 | 監査役 | 68 | 8 |
| 小野純司 | 監査役 | 66 | — |
残りの役員5名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 菊地伸 | 監査役 | 66 | — |
| 表利彦 | 取締役 常務執行役員(CTO)研究本部長 新事業開発センター、加工生産技術センター、技術戦略室及び知的財産部担当 | 67 | 33 |
| 吉田修 | 取締役 常務執行役員(CFO)経理部及びコーポレートコミュニケーション部担当 | 61 | 178 |
| 朱殷卿 | 取締役 | 63 | — |
| 舩越広充 | 常勤監査役 | 60 | 241 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 278 | 68 | 29 | 376 | 54 |
| 社外取締役 | 6 | 95 | — | — | 95 | 16 |
| 監査役 | 2 | 72 | — | — | 72 | 36 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,716字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題11,006字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク17,826字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)10,772字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第29期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第29期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第28期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-23
- 半期報告書半期報告書-第28期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第27期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第26期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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