概要
三菱瓦斯化学は三菱グループに属する化学メーカーで、1951年に天然ガス化学工業として創業した。基礎化学品(メタノール、アンモニア)から機能化学品(半導体用高純度薬品、エンジニアリングプラスチック、電子材料)まで幅広く手掛ける。特に半導体製造用超高純度過酸化水素水で世界トップシェアを有する。2026年3月期は減損損失の計上により親会社株主に帰属する当期純損失403億円を見込むが、連結売上高7,382億円、従業員8,319人の事業基盤を持つ。
「グリーン・エネルギー&ケミカル」と「機能化学品」の二本柱
三菱瓦斯化学の事業は、有価証券報告書上、2つのセグメントで構成される。グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門はメタノール、アンモニア系化学品、汎用芳香族化学品、発泡プラスチック、電力等を扱う。2026年3月期の売上高は2,869億円(前年比11.2%減)、営業利益は56億円(同55.6%減)であった。一方、機能化学品事業部門は無機化学品(過酸化水素等)、エンジニアリングプラスチック(ポリアセタール、ポリカーボネート)、光学材料、電子材料、脱酸素剤等を手掛ける。同期の売上高は4,483億円(同0.9%増)、営業利益は438億円(同5.9%増)と、グループの収益の大部分を担う。
84の子会社と31の関連会社から成る連結グループ
当社グループは、三菱瓦斯化学株式会社ならびに子会社84社、関連会社31社で構成される。主な連結子会社には、シンガポール(MITSUBISHI GAS CHEMICAL SINGAPORE PTE. LTD.)、アメリカ(MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA, INC.)、タイ(THAI POLYACETAL CO., LTD.)、中国(三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司)などが挙げられる。また、サウジアラビア(SAUDI METHANOL COMPANY)やブルネイ(BRUNEI METHANOL CO., SDN. BHD.)など、海外メタノール事業にも持分法適用関連会社を通じて参画している。連結従業員数は8,319人、本社は東京都千代田区丸の内に所在する。
海外売上高比率が高い収益構造
三菱瓦斯化学は、メタノールやエンジニアリングプラスチックなどの基礎化学品から、半導体向け超高純度薬品や電子材料といった機能品まで、広範な製品をグローバルに供給する。2026年3月期の連結売上高7,382億円のうち、グリーン・エネルギー&ケミカルが約39%、機能化学品が約61%を占める。営業利益ベースでは機能化学品が圧倒的に貢献している。ただし、同セグメントの中でもエンジニアリングプラスチックは市況低迷や固定費増で減益、電子材料はAIサーバー向け基板材料OPEの需要増で増益と、事業ごとの収益力に差がある。中国経済の低迷や中東情勢による原料価格変動の影響を受けやすい構造である。
業界の中での役割は基礎化学品から機能性化学品まで手掛ける総合化学メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 機能化学品 事業部門 | 4,480億円 | 60.7% | 491億円 | 11.0% |
| グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 | 2,779億円 | 37.6% | 39億円 | 1.4% |
| その他の事業(注)1 | 123億円 | 1.7% | 13億円 | 10.6% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01エネルギー・基礎化学品主力
メタノール、メタノール・アンモニア系化学品、汎用芳香族化学品、発泡プラスチック、電力を製造販売。サウジアラビアやブルネイなど海外メタノール事業も展開。地熱発電にも参入。
- メタノール
- 基礎化学原料。燃料や化学品の原料として幅広く使用。
- アンモニア系化学品
- アンモニア及びその誘導品。肥料や工業原料。
- 汎用芳香族化学品
- キシレン等の芳香族化合物。樹脂や繊維原料。
- 発泡プラスチック類
- 発泡ポリエチレン等の軽量断熱材緩衝材。
02機能化学品主力
無機化学品(過酸化水素等)、エンジニアリングプラスチック(ポリアセタール、ポリカーボネート)、光学材料、電子材料(プリプレグ等)、脱酸素剤を製造販売。半導体・電子部品向けが中心。
- エンジニアリングプラスチックス
- ポリアセタール、ポリカーボネート等の高機能樹脂。自動車・電気電子部品に使用。
- 光学材料
- 光学レンズや光ディスク用の樹脂材料。
- 電子材料
- 半導体封止材やプリント配線板用プリプレグ等。電子部品の製造に必須。
- 脱酸素剤
- 食品保存用の酸素吸収剤「エージレス」等。
- 無機化学品
- 過酸化水素、アンモニア水等。半導体洗浄や漂白用途。
製品と技術
半導体洗浄用超高純度過酸化水素水が世界首位
三菱瓦斯化学の機能化学品セグメントの中核製品の一つが、半導体製造工程で使用される超高純度過酸化水素水である。鹿島工場で1978年に製造を開始し、その後MGC PURE CHEMICALS AMERICA、MGC PURE CHEMICALS SINGAPORE、台湾の巨菱精密化学股份有限公司などグローバルに生産拠点を拡大した。不純物レベルを極限まで低減したこの薬品は、半導体ウェハの洗浄工程に不可欠であり、世界トップシェアを有する。2026年3月期は台湾拠点の能力増強に伴う固定費増加が利益を圧迫したが、販売数量は増加した。需要は先端半導体の微細化に伴い今後も拡大が見込まれる。
エンジニアリングプラスチック:ポリアセタールとポリカーボネート
同事業は、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(三菱ケミカルとの合弁)を中心に展開される。ポリアセタール(POM)は耐摩耗性・耐疲労性に優れ、自動車部品や電気電子部品に使用される。タイ(THAI POLYACETAL)や韓国(KOREA POLYACETAL)に生産拠点を持つ。ポリカーボネート(PC)は透明性と耐衝撃性が特徴で、OA機器や自動車内外装に採用される。しかし、2026年3月期はポリカーボネートの需要低迷と海外拠点の採算悪化により減収減益となり、鹿島工場のPC生産設備を停止するなどの構造改革を進めている。ポリアセタールも販売価格・数量ともに減少し、同事業の再構築が急務となっている。
AIサーバー向け基板材料と半導体パッケージ用BT材料
電子材料事業では、半導体パッケージ用BT材料(ビスマレイミド・トリアジン樹脂)とAIサーバー向け基板材料OPEが成長の柱である。BT材料は、半導体チップを搭載するパッケージ基板の絶縁層として用いられ、タイ工場の能力増強工事が2025年に完了した。OPEは、低誘電率・低誘電正接を実現する基板材料で、AIサーバー向け需要が急拡大しており、販売数量は計画を上回った。これらの製品は機能化学品セグメントの営業利益増加に貢献している。一方、光学材料(樹脂ポリマー)はスマートフォン向け需要の減少で減益となった。
脱酸素剤「エージレス」と生活衛生関連製品
三菱瓦斯化学の生活衛生関連事業部門は、食品保存用脱酸素剤「エージレス」を主力とする。エージレスは、包装内の酸素を吸収し、食品の酸化やカビの発生を抑制する。国内では永和化成工業株式会社が、海外ではタイのAGELESS (THAILAND) CO., LTD.が製造販売を担う。2026年3月期は輸出数量減少と原材料価格上昇により減益となった。また、同事業にはヨウ素の販売も含まれ、堅調に推移している。発泡プラスチック類(JSPが製造)もグループの一翼を担うが、同事業はグリーン・エネルギー&ケミカル部門に区分される。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
化学大手、収益率は低位で改善余地
化学業界において、当社は総合化学メーカーとして幅広い製品ポートフォリオを持つ。同業他社であるクラレや東洋紡なども大手だが、当社は特に機能性化学品に強みを持つ。しかし、直近の営業利益率は6%台と業界内で低位にあり、競合他社と比較して収益性が課題である。売上高は減少傾向にあり、市場環境の変化への対応が求められている。業界構造としては、素材産業の成熟化と競争激化が進む中、当社は規模を活かしたコスト競争力や技術開発力で差別化を図っている。
強み
- 基礎化学品から機能性材料まで多岐にわたる製品を展開し、リスク分散が図れる。
- 独自の技術開発により、高付加価値製品の創出やコスト削減を実現している。
- 長期取引のある顧客が多く、安定した需要が見込める。
- 海外生産・販売拠点を持ち、世界市場の需要を取り込んでいる。
課題
- 営業利益率が競合他社と比較して低く、収益構造の改善が必要。
- 直近の売上高が減少傾向にあり、需要喚起や新規事業が課題。
- 同業他社との価格競争や新興国企業の台頭で市場競争が激化している。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
石油化学の時価総額近傍。太字が三菱瓦斯化学
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3402東レ | 1.9兆円 | 24.1倍 |
| 2 | 4188三菱ケミカルグループ | 1.8兆円 | — |
| 3 | 4005住友化学 | 1.0兆円 | 16.9倍 |
| 4 | 4183三井化学 | 9,269億円 | 25.2倍 |
| 5 | 4042東ソー | 8,753億円 | 20.3倍 |
| 6 | 4182三菱瓦斯化学 | 8,177億円 | — |
| 7 | 5021コスモエネルギーホールディングス | 7,285億円 | 9.7倍 |
| 8 | 3405クラレ | 5,813億円 | 69.8倍 |
| 9 | 3401帝人 | 3,520億円 | — |
| 10 | 4046大阪ソーダ | 2,771億円 | 16.7倍 |
| 11 | 4023クレハ | 2,297億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(石油化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 29件
天然ガス化学工業として創業した1951年
三菱瓦斯化学の起源は、1951年4月に天然ガス化学工業を営むことを目的として設立された日本瓦斯化学工業株式会社にある。翌1952年9月には榎工場でメタノール製造設備の操業を開始した。この工場は1974年12月に生産を停止するが、創業当初からメタノールを中核事業と位置づけていたことが分かる。1954年2月には東京証券取引所に株式を上場し、資本市場での資金調達基盤を確立した。
合併と新規事業進出で事業基盤を拡大した1957~1971年
1957年4月、日本尿素工業株式会社を吸収合併し、松浜工場(現新潟工場)を取得した。1960年5月には日本樹脂化学工業株式会社の水島工場(現水島工場)が操業を開始し、生産拠点を拡充した。1962年1月には日本スチレンペーパー株式会社(現JSP、持分法適用会社)を設立し、発泡プラスチック事業に参入した。1968年1月には水島工場で自社開発のキシレン分離異性化装置の操業を開始し、芳香族化学品分野に進出した。1971年10月、三菱江戸川化学株式会社と合併し、社名を三菱瓦斯化学株式会社に改称した。この合併により、過酸化水素やアンモニアなど三菱江戸川化学の事業を継承し、現在の事業ポートフォリオの基礎が形作られた。
過酸化水素生産開始とサウジメタノール計画の1978~1983年
1978年10月、鹿島工場が操業を開始し、過酸化水素の製造を開始した。これが後に半導体向け超高純度過酸化水素水の世界的なシェア拡大につながる。1979年11月には日本・サウジアラビアメタノール株式会社(現持分法適用関連会社)を設立し、1983年6月には当社を中心とする「サウジメタノール計画」の現地法人SAUDI METHANOL COMPANYが操業を開始した。海外での大規模メタノール生産への参入である。同時期の1982年10月にはシンガポールに、1984年10月にはアメリカに子会社を設立し、グローバル展開の足掛かりを築いた。
エンジニアリングプラスチックや電子材料へ拡大した1990年代
1991年3月、エレクトロテクノ株式会社(現MGCエレクトロテクノ株式会社)を設立し、電子材料事業を本格化させた。1992年3月にはベネズエラでメタノール合弁会社(METOR)を設立。1994年3月には三菱化成(現三菱ケミカル)と合弁で三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社を設立し、ポリアセタールやポリカーボネートの生産・販売を開始した。1995年1月には米国で高純度薬品子会社(MGC PURE CHEMICALS AMERICA)を設立、同年7月にはタイにポリアセタール合弁会社(THAI POLYACETAL)を設立した。この10年間で、従来の基礎化学品に加え、機能化学品分野のグローバルな事業基盤が整備された。
カンパニー制導入と執行役員制への移行(2000年代)
2000年7月、社内カンパニー制を発足させ、事業部門ごとの自律的な運営を開始した。2003年6月には執行役員制を導入し、経営と執行の分離を進めた。2005年10月には大阪工場と富士化成株式会社を統合し、MGCフィルシート株式会社を設立した。2006年3月にはブルネイでメタノール合弁会社(BRUNEI METHANOL)を設立、2009年8月には中国にエンジニアリングプラスチックの加工・販売会社(三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司)を設立するなど、海外展開を継続した。2012年1月にはタイに半導体関連子会社(MGC ELECTROTECHNO (THAILAND))を設立し、電子材料のグローバル供給網を強化した。
中計「Grow UP 2026」と事業構造改革の現在(2020年代)
2020年4月、コーポレート部門とカンパニー部門を6つの部門に整理・統合し、組織をスリム化した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行した。2024年度からスタートした中期経営計画「Grow UP 2026」では、「事業ポートフォリオの強靭化」と「サステナビリティ経営の推進」を掲げた。2026年3月期にはオランダのメタキシレンジアミン製造子会社の建設中止や鹿島工場のポリカーボネート生産設備停止などの構造改革を実施し、親会社株主に帰属する当期純損失403億円を計上した。一方、半導体向けBT材料の能力増強やAIサーバー向け基板材料OPEの需要拡大に対応し、成長領域への投資も並行して進めている。
年表29件を開く
1950年代
- 1951年4月創業天然ガス化学工業を営むことを目的として、日本瓦斯化学工業株式会社を設立
- 1952年9月榎工場メタノール製造設備操業開始(1974年12月生産停止)
- 1954年2月上場東京証券取引所に株式上場
- 1957年4月M&A日本尿素工業株式会社を吸収合併し、当社松浜工場(現当社新潟工場)として操業開始
1960年代
- 1960年5月日本樹脂化学工業株式会社水島工場(現当社水島工場)操業開始
- 1962年1月創業日本スチレンペーパー株式会社(現株式会社JSP 現持分法適用会社)設立
- 1968年1月水島工場にて当社の技術開発によるキシレン分離異性化装置の操業を開始
1970年代
- 1971年10月M&A三菱江戸川化学株式会社と合併し、三菱瓦斯化学株式会社と改称
- 1978年10月鹿島工場操業開始 過酸化水素の製造を開始
- 1979年11月創業日本・サウジアラビアメタノール株式会社(現持分法適用関連会社)設立
1980年代
- 1982年10月MITSUBISHI GAS CHEMICAL SINGAPORE PTE. LTD. (現連結子会社)設立
- 1983年6月当社を中心に進めた「サウジメタノール計画」の現地法人 SAUDI METHANOL COMPAMY 操業開始
- 1984年10月MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA, INC. (現連結子会社)設立
1990年代
- 1991年3月エレクトロテクノ株式会社(現MGCエレクトロテクノ株式会社 現連結子会社)設立
- 1992年3月現地資本及び三菱商事株式会社と合弁でMETANOL DE ORIENTE, METOR, S.A. (現持分法適用関連会社)を設立
- 1994年3月三菱化成株式会社(現三菱ケミカル株式会社)と合弁で三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(現連結子会社)を設立
- 1995年1月MGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC. (現連結子会社)設立
- 1995年7月現地資本と合弁でTHAI POLYACETAL CO., LTD. (現連結子会社)を設立
2000年代
- 2000年7月創業社内カンパニー制発足
- 2003年6月執行役員制導入
- 2005年10月M&A大阪工場と富士化成株式会社を統合し、MGCフィルシート株式会社(現連結子会社)として発足
- 2006年3月現地資本及び伊藤忠商事株式会社と合弁でBRUNEI METHANOL CO., SDN. BHD. (現持分法適用会社)を設立
- 2009年8月菱優工程塑料(上海)有限公司(現三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司 現連結子会社)設立
2010年代
- 2012年1月MGC ELECTROTECHNO (THAILAND) CO., LTD. (現連結子会社)設立
- 2013年3月創業CARIBBEAN GAS CHEMICAL LIMITED設立
- 2018年7月三菱ガス化学トレーディング株式会社(現連結子会社)設立
- 2018年12月泰興菱蘇機能新材料有限公司(現連結子会社)設立
2020年代
- 2020年4月M&Aコーポレート部門、カンパニー部門を6つの部門に整理・統合
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年度まで8,500億円
- 営業利益2026年度まで850億円
- 営業利益率2026年度まで10%以上
- ROE2026年度まで9%以上
- 環境貢献製品「Sharebeing」売上高2030年まで5,000億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
U&P事業へのフォーカス
差異化事業を「Uniqueness & Presence (U&P)事業」と再定義し、成長市場(半導体、AIサーバー向け基板材料など)への投資を継続。不採算事業は撤退・再構築を進める。
- 02
イノベーションによる新価値創造
新研究棟「PR-SHIPS」竣工、大学との共同開発、NEDO事業への参画など、R&Dを推進し、ICT・モビリティ・医食の3領域に注力する。
- 03
重点管理事業の再構築
社長直轄のタスクチームを発足し、ポリカーボネート系事業の生産能力適正化や高付加価値化など、抜本的な構造改革を実行する。
- 04
カーボンニュートラルへの取組み加速
環境循環型メタノール構想、グリーンメタノール製造、環境貢献製品「Sharebeing」の拡充など、CN実現に向けた施策を推進する。
- 05
人的資本経営の充実
人材を最重要経営資源と位置づけ、育成・活用に注力し、持続的な成長を支える人材基盤を強化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で8,319人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は908万円で、9期前と比べて+5.1%。平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は17.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 8,034 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 8,009 | — |
| 2019年3月 | 864 | 40.2 | 17.5 | 8,276 | — |
| 2020年3月 | 879 | 40.6 | 17.6 | 8,954 | — |
| 2021年3月 | 847 | 40.9 | 17.8 | 8,998 | — |
| 2022年3月 | 871 | 40.9 | 17.8 | 9,888 | — |
| 2023年3月 | 883 | 40.9 | 17.7 | 10,050 | — |
| 2024年3月 | 882 | 40.9 | 17.5 | 7,918 | — |
| 2025年3月 | 881 | 40.1 | 17.4 | 8,146 | 625 |
| 2026年3月 | 908 | 41.0 | 17.5 | 8,319 | 545 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社39社(国内 22 / 海外 17、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。
- 国内三菱ガス化学ネクスト㈱東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内MGCターミナル㈱東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱東邦アーステック新潟県新潟市 · 連結子会社議決権50.4%
- 海外MGC Specialty Chemicals Netherlands B.V. (注)5オランダ ロッテルダム · 連結子会社議決権100.0%
- 国内MGCエネルギー㈱東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内MGCウッドケム㈱東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外泰興菱蘇機能新材料有限公司(注)5中国 江蘇省 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外SAMYOUNG PURE CHEMICALS CO., LTD.韓国 天安市 · 連結子会社議決権51.0%
- 海外MGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC. (注)5米国 アリゾナ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外MGC PURE CHEMICALS SINGAPORE PTE. LTD.シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外巨菱精密化学股份有限公司台湾 台中市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内MGCフィルシート㈱埼玉県所沢市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社27社を開く
- グローバルポリアセタール㈱東京都港区100%
- THAI POLYACETAL CO.,LTD.タイ バンコク都70%
- KOREA POLYACETAL CO., LTD.韓国 ソウル市100%
- 三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司(注)5中国 上海市100%
- MGCエレクトロテクノ㈱(注)5東京都千代田区100%
- MGC ELECTROTECHNO (THAILAND) CO., LTD.タイ ラヨン県100%
- 永和化成工業㈱京都府京都市100%
- 三菱エンジニアリングプラスチックス㈱東京都港区75%
- THAI POLYCARBONATE CO.,LTD. (注)5タイ バンコク都65%
- AGELESS (THAILAND) CO., LTD.タイ チョンブリー県100%
- 三菱ガス化学トレーディング㈱(注)5東京都千代田区100%
- MITSUBISHI GAS CHEMICAL SINGAPORE PTE.LTD.シンガポール100%
- MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA,INC.米国 ニューヨーク州100%
- 国華産業㈱東京都港区50%
- 日本・サウジアラビアメタノール㈱東京都千代田区47%
- METANOL DE ORIENTE, METOR, S.A.ベネズエラ アンソアテギ州25%
- BRUNEI METHANOL COMPANY SDN.BHD.ブルネイ ブライト地区50%
- 日本トリニダードメタノール㈱東京都千代田区50%
- 湯沢地熱㈱秋田県湯沢市20%
- ㈱JSP(注)4東京都千代田区48%
- 安比地熱㈱岩手県八幡平市34%
- KOREA ENGINEERING PLASTICS CO., LTD.韓国 ソウル市50%
- エムジーシー大塚ケミカル㈱大阪府 大阪市49%
- 菱電化成㈱兵庫県 三田市45%
- 台豊印刷電路工業股份有限公司台湾 新竹県50%
- ㈱グラノプト秋田県能代市49%
- Samyang Kasei Co., Ltd.韓国 ソウル市25%
- JPグローバルポリアセタール株式会社
- USMGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC.
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達2,455万円CCS研究開発・実証関連事業CCUS技術に関連する調査苫小牧のCO2貯留地点におけるメタノール等の基幹物質の合成によるCO2有効利用に関する調査事業国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-03-24
- 調達1,573万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラムCO2利用PC製造用中間体の新規合成技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-29
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は7,382億円、営業利益は453億円。前期と比べると減収減益で、売上が-4.6%、利益が-11.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 8,600億円 | 7,382億円 |
| 営業利益 | 710億円 | 453億円 |
| 純利益 | 550億円 | -403億円 |
| 1株あたり配当 | ¥110 | ¥110 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は2,237億円、営業利益は278億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+19.6%、営業利益は+348.4%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 1,819 | — | — | 46 |
| 2024年1Q | 1,870 | 62 | 3.3 | 198 |
| 2024年2Q | 2,127 | 159 | 7.5 | 114 |
| 2024年3Q | 2,220 | 166 | 7.5 | 89 |
| 2024年4Q | 1,917 | — | — | −13 |
| 2025年2Q | 3,881 | 338 | 8.7 | 247 |
| 2025年4Q | 3,855 | 171 | 4.4 | 208 |
| 2026年2Q | 3,617 | 251 | 6.9 | −279 |
| 2026年4Q | 3,765 | 202 | 5.4 | −124 |
| 2027年1Q | 2,237 | 278 | 12.4 | 183 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は4,680億円から7,382億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| CARIBBEAN GAS CHEMICAL LIMITED設立 | |||||
| 2013年3月 | 4,680 | — | 277 | — | −78 |
| 2014年3月 | 5,344 | — | 308 | — | 149 |
| 2015年3月 | 5,296 | — | 420 | — | 433 |
| 2016年3月 | 5,935 | — | 454 | — | 341 |
| 2017年3月 | 5,565 | — | 624 | — | 480 |
| 三菱ガス化学トレーディング株式会社(現連結子会社)設立 | |||||
| 2018年3月 | 6,359 | — | 807 | — | 605 |
| 2019年3月 | 6,490 | — | 692 | — | 550 |
| コーポレート部門、カンパニー部門を6つの部門に整理・統合 | |||||
| 2020年3月 | 6,133 | — | 311 | — | 212 |
| 2021年3月 | 5,957 | — | 502 | — | 361 |
| 2022年3月 | 7,057 | — | 742 | — | 483 |
| 2023年3月 | 7,812 | — | 698 | — | 491 |
| 2024年3月 | 8,134 | — | 460 | — | 388 |
| 2025年3月 | 7,736 | 509 | 603 | 6.6 | 455 |
| 2026年3月 | 7,382 | 453 | 519 | 6.1 | −403 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高7,382億円のうち、営業利益として残るのは453億円で6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-403億円、売上の-5.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.1%5,768億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%1,161億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%453億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが747億円、投資CFが−613億円で、差し引きのフリーCFは134億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は591億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 312 | −308 | −144 | 4 | 269 |
| 2014年3月 | 272 | −299 | 71 | −27 | 373 |
| 2015年3月 | 770 | −235 | −250 | 535 | 727 |
| 2016年3月 | 847 | −319 | −473 | 528 | 758 |
| 2017年3月 | 827 | −311 | −602 | 516 | 672 |
| 2018年3月 | 907 | −336 | −330 | 571 | 903 |
| 2019年3月 | 640 | −428 | −314 | 212 | 804 |
| 2020年3月 | 742 | −339 | −496 | 403 | 700 |
| 2021年3月 | 555 | −404 | 52 | 151 | 911 |
| 2022年3月 | 521 | −650 | −37 | −129 | 923 |
| 2023年3月 | 552 | −641 | 80 | −89 | 1,012 |
| 2024年3月 | 735 | −762 | −407 | −27 | 654 |
| 2025年3月 | 754 | −910 | 47 | −156 | 570 |
| 2026年3月 | 747 | −613 | −144 | 134 | 591 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1.1兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6,796億円で、自己資本比率は58.1%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.61 | 2,949 | 3,190 | 46.2 |
| 2014年3月 | 0.66 | 3,239 | 3,339 | 47.5 |
| 2015年3月 | 0.79 | 4,229 | 3,679 | 47.8 |
| 2016年3月 | 0.74 | 4,231 | 3,165 | 51.0 |
| 2017年3月 | 0.74 | 4,734 | 2,648 | 57.5 |
| 2018年3月 | 0.79 | 5,191 | 2,666 | 59.5 |
| 2019年3月 | 0.80 | 5,533 | 2,507 | 62.5 |
| 2020年3月 | 0.77 | 5,481 | 2,236 | 63.8 |
| 2021年3月 | 0.84 | 5,814 | 2,550 | 62.7 |
| 2022年3月 | 0.93 | 6,309 | 2,978 | 61.3 |
| 2023年3月 | 1.03 | 6,712 | 3,581 | 59.0 |
| 2024年3月 | 1.07 | 6,848 | 3,832 | 61.6 |
| 2025年3月 | 1.12 | 6,974 | 4,223 | 59.7 |
| 2026年3月 | 1.11 | 6,796 | 4,335 | 58.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中94位あたり、逆に低いのはROEで203社中198位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥3,863で、1年前と比べて+49.1%。過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 13.7倍 |
| PBR | 1.13倍 |
| 配当利回り | 2.85% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月10日に3815円まで急落した後、8月21日は3829円と25日線(4200円)を約8.8%下回る弱い展開。1カ月で16.23%下落し、75日線(4722円)も大幅に割り込んでいる。52週高値5738円からは33%下落、200日線(3907円)も下回り、中期的なトレンドは悪化。8月10日の出来高は521万株と突出しており、投げ売りが発生。その後も高水準の商いが続き、RSIは42と売られ過ぎ圏に近いが、反発の兆しは乏しい。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)。
実績PERが不明だが、予想PER13.7倍は業界平均17.76倍より低いものの、PBR1.13倍は業界平均1.41倍を下回る。しかし、ROEは-6.13%と赤字で、収益性が著しく悪化。配当利回り2.85%は業界平均2.66%を上回るが、配当性向54.16%と利益が減少する中で維持されている。2026/3期の純利益は-403億円と赤字転落の見込みで、業績悪化リスクが高い。バリュエーション指標だけ見れば割安感があるが、収益悪化を考慮すると割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 13.7倍 | — |
| PBR | 1.13倍 | 1.41倍 |
| ROE | -6.1% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
三菱瓦斯化学の投資論点は、半導体向けの機能品事業の成長と、基礎化学品需要の低迷および特別損失の影響を巡る強気派と弱気派の対立にある。強気派は、半導体市場の拡大に伴う高純度薬品の需要増と、市場での優位性を評価する。また、基礎化学品の市況回復も期待される。一方、弱気派は、2026年3月期の純損失見通しや、化学業界の景気変動の影響を懸念する。特に、特損の原因となった事業の収益性や、中国などでの供給過剰による中間化学品価格の低迷が投資判断に影響する。
- 半導体材料の需要増
半導体製造用高純度薬品で世界トップシェア。
- 業績回復の可能性
基礎化学品の市況回復で利益改善の余地。
- 強固な事業基盤
連結従業員8,319人と事業規模が大きい。
- 予想PER15.8倍で最終黒字転換期待決算発表後影響強
純利益403億円の赤字でも予想PER15.8倍は約597億円の黒字を示唆。
- 営業利益453億円で本業の黒字維持通年影響中
営業利益453億円、営業利益率6.14%と本業の収益力は確保。
- 外国人保有比率26.34%と高水準継続影響弱
外国人株主比率26.34%、株価は1年で84.51%上昇し資金流入。
- 最終赤字でも2.47%の配当維持継続影響弱
純損失計上にもかかわらず配当利回り2.47%を確保。
- 特損による損失
2026年3月期は純損失を見込む。
- 市況の悪化
基礎化学品価格の低迷が続く可能性。
- 競争激化
電子材料分野で他社との競争が激しくなる。
- 2026/3期は純利益403億円の大幅赤字通年影響強
前期455億円の黒字から403億円の赤字へ転落、最終損益が悪化。
- 売上高7382億円へ3期連続減収通年影響中
売上高8134億→7736億→7382億と縮小し需要環境が悪化。
- ROEマイナス6.13%の資本棄損継続影響中
ROEがマイナス6.13%、PBR1.31倍は割高で資本効率が悪化。
- 営業利益も前期比11%減通年影響中
営業利益509億円→453億円、収益力の低下傾向が続く。
- 機能品の売上高
- 半導体向け需要の成長を捉えるため。
- 過酸化水素水のシェア
- 高純度薬品の市場競争力を示す。
- 基礎化学品の市況
- 収益を左右する価格動向を監視する。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり110円で、前期から+5.3%。いまの株価に対する利回りは2.85%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 38 | — | 29.4 |
| 2018年3月 | 59 | 55.3 | 30.7 |
| 2019年3月 | 70 | 18.6 | 43.1 |
| 2020年3月 | 70 | 0.0 | 50.2 |
| 2021年3月 | 70 | 0.0 | 60.8 |
| 2022年3月 | 80 | 14.3 | 46.5 |
| 2023年3月 | 80 | 0.0 | 44.0 |
| 2024年3月 | 80 | 0.0 | 51.3 |
| 2025年3月 | 95 | 18.8 | 54.2 |
| 2026年3月 | 100 | 5.3 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥110
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ32,369人。区分でいちばん多いのは金融機関で42.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.1%を占め、残る50.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 43.9 | 48.8 | 46.3 | 46.8 | 49.5 | 42.7 |
| 外国法人 | 28.8 | 22.2 | 23.0 | 24.4 | 21.7 | 26.3 |
| 個人・その他 | 15.0 | 16.9 | 19.1 | 17.5 | 18.5 | 17.2 |
| 自己株式 | 7.8 | 7.8 | 8.0 | 7.8 | 8.0 | 8.0 |
| 証券会社 | 3.4 | 3.6 | 3.8 | 3.8 | 2.9 | 7.4 |
| 事業法人 | 8.9 | 8.5 | 7.8 | 7.6 | 7.5 | 6.4 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 10.16 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.95 |
| 03 | 明治安田生命保険相互会社 | 4.16 |
| 04 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 3.11 |
| 05 | 日本生命保険相互会社 | 2.77 |
| 06 | 全国共済農業協同組合連合会 | 2.73 |
| 07 | 農林中央金庫 | 2.37 |
| 08 | JPモルガン証券株式会社 | 2.07 |
| 09 | MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 1.70 |
| 10 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 1.48 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-22野村證券株式会社新規の大量保有報告0.55%+0.01pt
- 2026-05-11野村證券株式会社新規の大量保有報告0.54%-0.61pt
- 2026-05-08株式会社三菱UFJ銀行新規の大量保有報告1.28%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−500%、1株純資産は14期で+164%。直近期のROEは-6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −35 | 1,257 | −2.8 | — | — |
| 2014年3月 | 66 | 1,383 | 5.0 | 17.6 | 105.8 |
| 2015年3月 | 192 | 1,672 | 12.6 | 6.2 | 14.8 |
| 2016年3月 | 154 | 1,707 | 9.1 | 7.9 | 23.0 |
| 2017年3月 | 222 | 1,968 | 12.0 | 10.4 | 29.4 |
| 2018年3月 | 281 | 2,188 | 13.6 | 9.1 | 30.7 |
| 2019年3月 | 257 | 2,354 | 11.3 | 6.1 | 43.1 |
| 2020年3月 | 101 | 2,368 | 4.3 | 11.7 | 50.2 |
| 2021年3月 | 173 | 2,520 | 7.1 | 15.7 | 60.8 |
| 2022年3月 | 232 | 2,734 | 8.8 | 9.0 | 46.5 |
| 2023年3月 | 239 | 2,970 | 8.3 | 8.2 | 44.0 |
| 2024年3月 | 191 | 3,285 | 6.1 | 13.6 | 51.3 |
| 2025年3月 | 229 | 3,432 | 6.9 | 10.2 | 54.2 |
| 2026年3月 | −207 | 3,319 | −6.1 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
25名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は25名。2026/3期の役員報酬は総額659百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 藤井政志 | 代表取締役会長 | 67 | 51,000 |
| 伊佐早禎則 | 代表取締役社長 | 61 | 21,000 |
| 北川元康 | 取締役 専務執行役員 内部統制リスク管理担当、総務人事管掌、財務経理担当、CSR・IR担当 | 63 | 26,000 |
| 山口良三 | 取締役 専務執行役員 機能化学品事業部門担当 | 61 | 19,000 |
| 毛戸耕 | 取締役 常務執行役員 生産技術管掌、環境安全品質保証・原料物流担当 | 62 | 22,000 |
| 赤瀨英昭 | 取締役 常務執行役員 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門担当 | 59 | 14,000 |
| 東友之 | 取締役 常務執行役員 研究統括・知的基盤担当 | 61 | 12,000 |
| 小林千果 | 取締役 常務執行役員 コンプライアンス担当、経営企画管掌、内部監査・情報システム担当 | 60 | 12,000 |
| 真鍋靖 | 取締役 | 69 | 2,000 |
| 栗原和枝 | 取締役 | 75 | 1,000 |
| 佐藤地 | 取締役 | 72 | — |
| 真鍋美穂子 | 取締役 | 67 | — |
残りの役員13名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 渡邊剛 | 常勤監査役 | 67 | 8,000 |
| 稲荷雅人 | 常勤監査役 | 65 | 26,000 |
| 有吉伸久 | 常勤監査役 | 64 | 30,000 |
| 手島恒明 | 監査役 | 65 | — |
| ペレス髙橋真弥子 | 監査役 | 60 | — |
| 橋本晃男 | 上席執行役員 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門副担当、グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門GEC推進室長 | — | — |
| 松見恵明 | 上席執行役員 機能化学品事業部門副担当、機能化学品事業部門合成樹脂事業部長 | — | — |
| 西村喜男 | 執行役員 機能化学品事業部門鹿島工場長 | — | — |
| 原田亨 | 執行役員 機能化学品事業部門電子材料事業部長 | — | — |
| 中瀬貴司 | 執行役員 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 エネルギー資源・環境事業部長 | — | — |
| 菅野裕一 | 執行役員 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門新潟工場長 | — | — |
| 佐藤正敏 | 執行役員 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門欧州事業推進担当(MGC Specialty Chemicals Netherlands B.V.取締役社長) | — | — |
| 神﨑浩昭 | — | 63 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 10 | 326 | 148 | 42 | 518 | 52 |
| 社外取締役 | 9 | 86 | — | — | 86 | 10 |
| 監査役 | 3 | 55 | — | — | 55 | 18 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,373字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,958字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,457字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,929字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第99期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第99期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第98期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第97期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第96期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
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- 四半期報告書四半期報告書-第96期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
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