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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

日本板硝子

Nippon Sheet Glass Company,Limited5202 · Prime · ガラス・土石製品

建築・自動車用ガラスのグローバル大手。欧州・北米・南米・アジアに製造拠点を持ち、世界市場で競争。

概要

日本板硝子は世界有数のガラスメーカーである。建築用ガラスと自動車用ガラスを二本柱とし、2026年3月期の売上高は8795億円、営業利益288億円を見込む。159の連結子会社を擁し、本社は東京都港区。

建築用ガラスと自動車用ガラスで9割超の売上

日本板硝子の事業は三つのセグメントからなる。建築用ガラス事業は売上高の43%を占め、フロート板ガラス、強化ガラス、複層ガラス、太陽電池パネル用ガラスなどを扱う。自動車用ガラス事業は52%を占め、新車組立用(OEM)と補修用(AGR)のフロントガラスやサイドガラスを供給する。高機能ガラス事業は5%だが、薄板ガラスやプリンター用レンズ、ガラス繊維製品を手がける。建築用は主要子会社としてPilkington United Kingdom Ltd.、自動車用はPilkington Automotive Ltd.などが連結対象である。

欧州・アジア・米州に広がる生産拠点

グループは世界中に生産・販売拠点を持つ。欧州ではピルキントン社を中核にドイツ、イタリア、ポーランドなどに工場を有する。アジアでは日本の四日市、舞鶴、千葉の各事業所に加え、マレーシアンシートグラス社、蘇州板硝子繊維製品有限公司、ベトナムの太陽電池パネル用ガラス工場を運営する。米州ではメキシコのL-Nセーフティグラス社、アルゼンチンのVidrieria Argentina S.A.、チリのVidrios Lirquen S.A.、ブラジルのPilkington Brasil Ltda.が拠点である。2022年にはアルゼンチンで2基目のフロートガラス工場を開設した。

ピルキントン社買収で欧州に強固な基盤

2000年に英国ピルキントン社の株式10%を取得したのに始まり、2001年に20%に引き上げて持分法適用会社とした。2006年には完全子会社化し、同社のブランドと技術力を傘下に収めた。ピルキントン社は自動車用・建築用ガラスで欧州有数のメーカーであり、買収により日本板硝子は欧州市場での競争力を一気に高めた。現在、ピルキントングループは欧州の主要な連結子会社として機能し、建築・自動車両分野で売上の多くを生み出している。

利益率の改善と構造改革の途上

売上高は2013年3月期の5213億円から2026年3月期見込みの8795億円へ拡大したが、純利益は赤字と黒字を繰り返してきた。2025年3月期は営業利益165億円に対し純損失138億円と構造改革費用が響いた。2026年3月期は営業利益288億円、純利益44億円への回復を見込む。中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」では、Business Development、Decarbonization、Digital Transformation、Diverse Talentの4つのDを掲げ、収益性強化と有利子負債削減を目指す。欧州経済減速や米国関税政策がリスク要因である。

業界の中での役割は建築・自動車向け板ガラスメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,795億円
営業利益
288億円
営業利益率
3.3%
純利益
44億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車用 ガラス事業4,572億円52.0%50億円1.1%
建築用 ガラス事業3,750億円42.6%300億円8.0%
高機能 ガラス事業460億円5.2%86億円18.7%
その他12億円0.1%-148億円-1233.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建築用ガラス事業主力

建築材料市場向けの板ガラス製品(フロートガラス、強化ガラス、複層ガラス等)及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売。太陽電池パネル用ガラスも含む。売上高の43%を占める。

主な製品・サービス3
板ガラス
フロート板ガラス、強化ガラス、合わせガラス、複層ガラス等の建築用基本ガラス。
内装外装用加工ガラス
防火ガラス、防音ガラス、装飾ガラス等、用途に応じて加工されたガラス製品。
太陽電池パネル用ガラス
太陽光発電モジュールのカバーガラス(強化透明ガラス)。

02自動車用ガラス事業主力

新車組立用(OEM)及び補修用(AGR)市場向けに、フロントガラス、サイドガラス、リアガラス、サンルーフ等の自動車ガラスを製造・販売。売上高の52%を占める主力事業。

主な製品・サービス2
新車用ガラス
自動車メーカー向けのフロントガラス、サイドガラス、リアガラス等の純正部品。
補修用ガラス
自動車の修理・交換用ガラス製品。

03高機能ガラス事業準主力

ディスプレイ用カバーガラス等の薄板ガラス、プリンター向けレンズ及び光ガイド、エンジンタイミングベルト部材等のガラス繊維製品を製造・販売。売上高の5%を占める。

主な製品・サービス3
薄板ガラス
スマートフォン、タブレット等のディスプレイカバーガラス。化学強化ガラス等。
レンズ・光ガイド
プリンター用の結像レンズ、導光板等の光学部品。
ガラス繊維製品
自動車エンジンのタイミングベルト補強材等、工業用ガラス繊維。

製品と技術

建築用ガラス: フロート板ガラスから太陽電池パネル用まで

建築用ガラス事業では、フロート板ガラスを基本に、強化ガラス、合わせガラス、複層ガラス、防火ガラス、防音ガラスなど多様な加工品を供給する。また、太陽電池パネル用ガラスとして、強化透明ガラスを太陽光発電モジュールのカバーに用いる。国内では日本板硝子ビルディングプロダクツが販売を担い、海外ではピルキントン各社が地域市場に対応する。

自動車用ガラス: OEMと補修の二市場

自動車用ガラスは新車組立用(OEM)と補修用(AGR)に大別される。OEM向けにはフロントガラス、サイドガラス、リアガラス、サンルーフなどを世界各地の自動車メーカーに供給。AGR向けには交換用ガラスを販売網を通じて提供する。欧州ではピルキントン・オートモーティブ、米州ではピルキントン・ノースアメリカやL-Nセーフティグラスが生産拠点である。

高機能ガラス: 薄板ガラスとガラス繊維の専門領域

高機能ガラス事業は三つの分野からなる。薄板ガラスでは、セルフォック®レンズやUFF®超薄板ガラスをスマートフォンやタブレットのカバー向けに製造する。プリンター用の結像レンズや光ガイドも手がける。ガラス繊維製品では、エンジンのタイミングベルト補強材「グラスコード」を自動車部品メーカーに供給する。売上高は460億円と小規模だが、営業利益率は高い。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

世界有数ガラス大手、収益改善途上

当社はガラス・土石製品セクターのグローバル大手で、売上高8千億円超。2025/3期営業利益率1.96%と低水準だが、2026/3期は3.27%への改善見込み。同業のAGCや石塚硝子、日本山村硝子と競合するが、板ガラス事業で世界上位。高収益とは言えないが、規模の優位性とコスト削減により利益率改善を図る。

強み

  • 売上高8,400億円超と業界最大級の規模を誇る。
  • 世界市場で板ガラス事業を展開し、幅広い顧客基盤を持つ。
  • 2026/3期に営業利益率3.27%へ改善見込み。
  • 自動車・建築用ガラスで高い技術力を持つ。

課題

  • 営業利益率2~3%と低く、競合に対し劣る。
  • 建設・自動車需要の影響を受けやすい。
  • エネルギー・原材料費の上昇が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が日本板硝子

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15351品川リフラ963億円3.6倍
25440共英製鋼925億円9.1倍
35480日本冶金工業846億円10.5倍
45702大紀アルミニウム工業所813億円20.3倍
57231トピー工業756億円6.7倍
65202日本板硝子697億円16.0倍
75563新日本電工604億円
85461中部鋼鈑599億円45.4倍
95410合同製鐵536億円5.7倍
105445東京鐵鋼528億円6.6倍
115541大平洋金属510億円17.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

日米板硝子として創業した1918年

1918年、日米板硝子株式会社を大阪市に設立した。1920年に二島工場(後の若松工場)を開設し、板ガラスの製造を開始。1931年に社名を日本板硝子株式会社に変更した。戦前は国内市場向けに板ガラスを生産し、1936年には四日市工場を開設して生産能力を高めた。

フロート方式導入と自動車ガラス子会社の設立

1954年に自動車用ガラス子会社として日本安全硝子株式会社を設立。1965年、舞鶴工場に東洋初のフロート方式ガラス製造設備を導入し、高品質な板ガラスの量産体制を整えた。1970年には日本安全硝子を吸収合併し、川崎工場と京都工場を取得した。この時期、技術面での革新が進んだ。

海外進出とピルキントン社への接近

1971年、マレーシアに合弁会社マレーシアンシートグラス社を設立し、本格的な海外事業を開始した。1975年にはメキシコに自動車用ガラスの合弁会社を設立。1990年には米国LOF社(後のピルキントンノースアメリカ)の株式20%を取得し、北米市場への足がかりを得た。2000年から2001年にかけてピルキントン社の株式を取得し、持分法適用会社とした。

ピルキントン社完全子会社化でグローバル体制へ

2006年、ピルキントン社を完全子会社化し、同社の欧州・北米・南米の事業を統合した。2008年には委員会設置会社(指名委員会等設置会社)へ移行し、コーポレートガバナンスを強化。2011年に国際会計基準(IFRS)を早期適用し、財務情報のグローバルな比較可能性を高めた。

創立100周年と太陽電池パネル用ガラスへのシフト

2018年に創立100周年を迎え、経営指針「Our Vision」を策定。2020年、ベトナムでガラス製造ラインを太陽電池パネル用ガラス設備に改修し、米国でも新設備を稼働させた。2022年にはアルゼンチンに2基目のフロートガラス工場を開設。2023年にはマレーシアでも同様の改修を実施し、再生可能エネルギー関連事業を強化した。

新生NSGグループに向けた抜本的施策の発表

2024年、中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」を発表。2025年には米国で太陽電池パネル用ガラス設備を稼働。2026年、欧州事業の構造改革を含む「新生NSGグループに向けた抜本的施策」を公表した。同計画では、収益性の強化と財務基盤の改善を最優先課題としている。

年表40件を開く

1910年代

  • 1918年創業日米板硝子株式会社を設立(本店所在地: 大阪市)

1920年代

  • 1920年二島工場を開設(1950年 若松工場に改称、1977年 同工場閉鎖)

1930年代

  • 1931年商号変更社名を日本板硝子株式会社に変更
  • 1936年四日市工場を開設(2004年 四日市事業所に改称)

1940年代

  • 1949年尼崎市に研究所を開設

1950年代

  • 1950年上場東京、大阪等の各証券取引所に株式上場(2013年東証・大証統合等により、現在は東証に上場)
  • 1952年舞鶴工場を開設(2003年 舞鶴事業所に改称)
  • 1954年自動車用ガラス子会社 日本安全硝子株式会社設立

1960年代

  • 1964年千葉工場を開設(2003年 千葉事業所に改称)
  • 1965年舞鶴工場に東洋初のフロート方式によるガラス製造設備新設
  • 1968年創業創立50周年を記念して伊丹市に研究所を開設(尼崎研究所の機能を移転)
  • セルフォック®レンズ開発

1970年代

  • 1970年M&A日本安全硝子株式会社を吸収合併し、川崎工場(1990年 同工場閉鎖)及び京都工場(2003年 京都事業所に改称)を開設
  • 1971年マレーシアに合弁会社 マレーシアンシートグラス社を設立し、本格的に海外進出
  • 1975年メキシコに自動車用ガラス合弁会社 L-Nセーフティグラス社を設立
  • 1978年ディスプレイ用途などに使われる超薄板ガラス(UFF®:ULTRA FINE FLAT GLASS)の生産開始
  • 1979年日本硝子繊維株式会社の販売権を譲受け、ガラス繊維製品の販売を開始
  • 創業財団法人(現・公益財団法人)日本板硝子材料工学助成会設立

1980年代

  • 1980年川崎工場相模原製造所を開設(2004年 相模原事業所に改称)
  • 1986年英国 ピルキントン社の子会社リビー・オーエンス・フォード社(LOF社 現: ピルキントンノースアメリカ社)と合弁で、アメリカに自動車用ガラス会社 ユナイテッド L-N グラス社を設立

1990年代

  • 1990年LOF社の株式の20%を取得
  • 1995年創業中国に高機能ガラス会社 蘇州板硝子電子有限公司(現:蘇州板硝子繊維製品有限公司)を設立
  • 1999年M&A日本硝子繊維株式会社を吸収合併し、津事業所を開設

2000年代

  • 2000年ピルキントン社の株式の10%を取得
  • 2001年ピルキントン社の持ち株比率を20%に引き上げ、持分法適用会社とする
  • 2004年本店所在地を大阪市から東京都港区に移転
  • 2006年M&Aピルキントン社を完全子会社とする
  • 2008年委員会設置会社(現: 指名委員会等設置会社)へ移行

2010年代

  • 2011年国際会計基準(IFRS)を早期適用
  • ベトナムで太陽電池パネル用ガラス製造を開始
  • 2015年「NSGグループコーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定
  • 2018年創業創立100周年。経営指針「Our Vision」を策定

2020年代

  • 2020年ベトナムでガラス製造ラインを、同国2基目の太陽電池パネル用ガラス製造設備に改修・操業開始
  • アメリカに太陽電池パネル用ガラス製造設備を新設・稼働
  • 2022年東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • アルゼンチンで2基目となるフロートガラス工場を開設・操業開始
  • 2023年マレーシアでガラス製造ラインを、太陽電池パネル用ガラス製造設備に改修・操業開始
  • 2024年中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」を発表
  • 2025年アメリカでガラス製造ラインを、太陽電池パネル用ガラス製造設備に改修・操業開始
  • 2026年「新生NSGグループに向けた抜本的施策」を発表

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ビジネス開発による高付加価値化

    建築用ガラスではガラスコーティング技術への投資と脱炭素化、自動車用ガラスではADAS・EV対応とアフターマーケット強化、高機能ガラスでは隣接市場拡大や新技術商業化により、脱コモディティ製品化を進め収益の柱を創出する。

  2. 02

    脱炭素化への取り組み

    2050年カーボンニュートラルを目標に、サプライチェーン全体を通じた脱炭素化を推進する。

  3. 03

    デジタルトランスフォーメーション

    データとプロセスの標準化により情報統合度を高め、グローバルマネジメントの質と速度を向上させる。

  4. 04

    多様な人材の活躍推進

    明確な人事戦略に基づく投資で強い人材と組織を構築し、フラット・フランク・ファスト・ファンの文化を浸透させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で24,838人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は777万円で、9期前と比べて2.0%平均年齢は46.5歳、平均勤続年数は20.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月26,950
2018年3月26,957
2019年3月79345.321.226,741
2020年3月77845.922.026,803
2021年3月72945.120.825,955
2022年3月73445.120.825,232
2023年3月74246.922.924,880
2024年3月73547.022.825,356
2025年3月77046.722.125,40665
2026年3月77746.520.924,838116

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社22(国内 14 / 海外 8、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
アメリカ1,023億円
ドイツ311億円
イタリア251億円
ベトナム200億円
ポーランド183億円
イギリス163億円
舞鶴事業所 — 京都府舞鶴市150億円
自動車用ガラス 高機能ガラス
本社・他営業所等 — 東京都港区108億円
その他
津事業所 — 三重県津市7,802百万円
高機能ガラス
千葉事業所 — 千葉県市原市5,837百万円
建築用ガラス
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    Pilkington United Kingdom Ltd. 注1
    イギリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Pilkington Automotive Ltd. 注1、3
    イギリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Pilkington Technology Management Ltd. 注1、3
    イギリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Pilkington Deutschland AG 注1
    ドイツ · 連結子会社
    議決権96.3%
  • 海外
    Pilkington Automotive Deutschland GmbH
    ドイツ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Pilkington Automotive Poland Sp.z o.o.
    ポーランド · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Pilkington Italia S.p.A. 注1
    イタリア · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NSG Holding(Europe) Ltd. 注1
    イギリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NSG UK Enterprises Ltd. 注1
    イギリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Pilkington Group Ltd. 注1
    イギリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本板硝子ビルディングプロダクツ(株)
    千葉県 市原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本板硝子S&S(株)
    東京都 台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社10社を開く
  • NSG Vietnam Glass Industries Ltd. 注1ベトナム100%
  • NSG Glass North America, Inc.アメリカ100%
  • Pilkington North America, Inc. 注3アメリカ100%
  • Vidrieria Argentina S.A. 注1アルゼンチン51%
  • Pilkington Brasil Ltda.ブラジル100%
  • Vidrios Lirquen S.A.チリ52%
  • Cebrace Cristal Plano Ltda.ブラジル50%
  • Flachglas Wernberg GmbHドイツ49%
  • SYP Kangqiao Autoglass Company Limited中国29%
  • Holding Concorde S.A.S.コロンビア22%
国際子会社 (GLEIF登録 16社)
  • INPILKINGTON AUTOMOTIVE INDIA PRIVATE LIMITED
  • GBPILKINGTON ITALY UNLIMITED
  • PL"PILKINGTON AUTOMOTIVE POLAND" SPÓŁKA Z OGRANICZONĄ ODPOWIEDZIALNOŚCIĄ.
  • GBNGF EUROPE LIMITED
  • GBPILKINGTON GROUP LIMITED
  • GBNSG UK ENTERPRISES LIMITED
  • SEPILKINGTON FLOATGLAS AKTIEBOLAG
  • GGNSG INSURANCE LIMITED
  • GBPILKINGTON AUTOMOTIVE LIMITED
  • ITPILKINGTON ITALIA S.P.A.
  • DEPILKINGTON HOLDING GMBH
  • SEPILKINGTON AUTOMOTIVE SWEDEN AKTIEBOLAG

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,795億円営業利益288億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.7%、利益が+74.5%。

売上高
+4.7%
8,795億円
営業利益
+74.5%
288億円
純利益
44億円
営業利益率
3.3%
前期比 +1.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,800億円8,795億円
営業利益360億円288億円
純利益30億円44億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,463億円、営業利益は88億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.4%、営業利益は−39.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,97334
2024年1Q2,0801467.070
2024年2Q2,1221145.428
2024年3Q1,925613.237
2024年4Q2,198−29
2025年2Q4,2241022.4−39
2025年4Q4,180631.5−99
2026年2Q4,2081202.9−42
2026年4Q4,5871683.786
2027年1Q2,463883.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,213億円から8,795億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,213−311−343
2014年3月6,061−151−166
2015年3月6,2674817
2016年3月6,292−374−498
2017年3月5,80814856
創立100周年。経営指針「Our Vision」を策定
2018年3月5,98922162
2019年3月6,128227133
2020年3月5,562−135−189
2021年3月4,992−172−169
2022年3月6,00611941
2023年3月7,635−219−338
2024年3月8,325176106
2025年3月8,404165−852.0−138
2026年3月8,79528843.344

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,795億円のうち、営業利益として残るのは288億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の0.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.7%6,836億円
  • その他の費用販管費とその他の損益19.0%1,671億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%288億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.7pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.3pt
0.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.9pt
3.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが336億円、投資CFが−326億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は551億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月142−7027972652
2014年3月179−171−2078523
2015年3月246−2327314623
2016年3月218−264−59−46462
2017年3月304−102164202798
2018年3月347−179−339168628
2019年3月290−281−1149503
2020年3月304−569182−265405
2021年3月211−256135−45535
2022年3月451−228−208223600
2023年3月485−346−79139685
2024年3月588−435−481153443
2025年3月524−42485100630
2026年3月336−326−14710551

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.1兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1,512億円で、自己資本比率は13.5%(業種中央値64.4%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.891,4507,40416.4
2014年3月0.931,8407,42219.9
2015年3月0.921,7577,44419.1
2016年3月0.811,0317,09012.7
2017年3月0.791,2416,66115.7
2018年3月0.791,3526,53417.1
2019年3月0.761,2386,38116.2
2020年3月0.777366,9169.6
2021年3月0.826297,6217.6
2022年3月0.941,4537,94015.5
2023年3月0.959708,54410.2
2024年3月1.011,2438,83312.3
2025年3月1.031,0818,90510.5
2026年3月1.121,5129,32013.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
576億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-443億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
9,320億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
46
/ 100
安定性自己資本比率9 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率49社中23位あたり、逆に低いのは営業利益率49社中43位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.4%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
13.5%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.7%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥490で、1年前と比べて-7.4%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥490-0.2%1ヶ月+1.4%1年-7.4%時価総額697億円
過去52週の値幅
安値¥403高値¥710

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.0倍
PER (会社予想)23.2倍
PBR0.46倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.3%と小幅上昇。25日線(476.24円)を+1.2%上回るが、75日線(477.73円)をほぼ同値。週足は横ばいで方向感乏しい。52週高値(710円)から-32%。出来高は増加傾向で売買活発。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが15.72倍と業界平均18.36倍を下回り割安。PBRは0.45倍と平均1.50倍を大きく下回り、純資産価値対比で極めて割安。配当利回りは0%と無配だが、業績は赤字から改善傾向にあり、今後の黒字定着が期待される。ただし業績変動リスクに注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.0倍15.7倍
PER (予想)23.2倍
PBR0.46倍1.33倍
ROE3.4%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益改善のためのコスト削減と需要回復が焦点。自動車生産回復や建設需要が寄与するか。PBR0.45倍と割安だが、業績変動大。

プラスに働く材料7
  • 自動車生産回復

    グローバル自動車生産が回復基調、需要増見込む。

  • 構造改革効果

    コスト削減や事業再編が進み、収益改善期待。

  • 割安指標

    PBR0.45倍と解散価値以下、バリュー投資対象。

  • 営業利益123億円増加、収益性改善通年影響

    FY2026/3営業利益288億円(前期165億円)、+75%の増益率

  • 売上高391億円増、主要セグメント好調通年影響

    FY2026/3売上高8795億円、前期比+391億円(+4.7%)

  • PBR0.45倍、約3分の2割安継続影響

    PBR0.45倍で純資産の半値、市場の割安評価修正余地

  • 黒字転換で配当復活の可能性次回株主総会影響

    FY2026/3純利益44億円、安定黒字なら配当再開も

マイナスに働く材料7
  • 稼ぐ力弱い

    営業利益率2%未満、収益性低く脆弱。

  • 多額の特別損失

    リストラ費用や減損で純損失、財務悪化リスク。

  • 需要不透明

    建築需要や自動車生産の先行きが不確実。

  • 純利益44億円と低水準、営業利益との乖離通年影響

    営業利益288億円に対し純利益44億円、減損や税金で利益流出

  • 前期の純損失138億円、資産圧縮リスク継続影響

    FY2025/3に138億円の純損失、追加減損の懸念残る

  • 無配継続、株主還元不足継続影響

    配当利回り0%、自己株式取得もなく投資家魅力乏しい

  • 営業利益率3.27%と低収益体質通年影響

    営業利益率3.27%は業界平均(約5-7%)を下回る水準

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の度合いを測る。
売上高成長率
需要回復のシグナルとなる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
45.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年3月2043.9
2019年3月3050.045.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ37,054人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.6%を占め、残る86.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.847.640.148.952.158.0
外国法人20.923.525.319.621.019.8
金融機関24.021.423.818.419.311.6
証券会社3.43.77.39.94.08.4
事業法人3.73.53.33.03.42.1
外国人個人0.20.20.10.20.30.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01USDコーポレート・メザニン4号投資事業有限責任組合 無限責任組合員有限会社DBJコーポレート・メザニン・パートナーズ9.79
02ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合 無限責任組合員ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社9.07
03USDコーポレート・メザニン3号投資事業有限責任組合 無限責任組合員有限会社DBJコーポレート・メザニン・パートナーズ8.01
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.76
05株式会社DMM.com証券3.00
06NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社)2.97
07高畑 一貴1.97
08株式会社SBI証券1.81
09BNYMS ANV RE BNYMSA NVGC RE GCM CLIENT ACC GCS RD JP EQ (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.72
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.71

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-09-03
    Lumina Japan Acquisition株式会社
    新規の大量保有報告
    72.00%
  • 2026-07-06
    有限会社DBJコーポレート・メザニン・パートナーズ
    新規の大量保有報告
    17.80%
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
  • 2026-05-11
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -0.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+217%、1株純資産は14期で+563%。直近期のROEは3.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−38161−22.4
2014年3月−18204−9.7
2015年3月21950.963.8
2016年3月−5521,141−35.7
2017年3月629424.913.0
2018年3月481,0434.717.843.9
2019年3月11597910.37.745.5
2020年3月−236471−19.2
2021年3月−208350−24.8
2022年3月241,2564.017.8
2023年3月−393724−27.9
2024年3月951,0219.65.5
2025年3月−173843−11.9
2026年3月451,0663.410.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額354百万円。

氏名役職年齢保有株数
石野博取締役 取締役会議長 指名委員会委員長75136
皆川邦仁取締役 監査委員会委員長 指名委員会委員 報酬委員会委員7268
浅妻慎司取締役 報酬委員会委員長 指名委員会委員 監査委員会委員6544
藤岡哲哉取締役 監査委員会委員67
上釜健宏取締役 指名委員会委員 報酬委員会委員68
宮﨑秀樹取締役 指名委員会委員 監査委員会委員68
細沼宗浩取締役 指名委員会委員 報酬委員会委員531,306
デニース・ヘイラー取締役62
森重樹執行役 会長681,750
相浦宏執行役常務 CFO(最高財務責任者)64164
レオポルド・ガルセス・カスティーリャ執行役常務 建築ガラス事業部門 事業部門長60206
岡本久執行役常務 クリエイティブ・テクノロジー事業部門 事業部門長65499
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
ロブ・パーセル執行役常務 Auto事業部門 事業部門長59179
神林正樹執行役 CRO(最高リスク責任者)兼 副CFO62294
ミハエル・キーファー執行役 CLO(最高法務責任者)兼CE&CO(最高倫理・コンプライアンス責任者)6091
小林史朗執行役 サステナビリティ部 統括部長66754
中辻陽平執行役 CSO(最高戦略責任者)兼 コーポレート戦略企画統括部長51305
ケビン・サンダーソン執行役 CTO(最高技術責任者)5530
イアン・スミス執行役 ファイナンス・ディレクター54216

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役920915742826630
執行役8888811

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,914字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(子会社159社(内連結子会社159社)、ジョイント・ベンチャー及び関連会社16社(内持分法適用会社16社)(2026年3月31日現在))においては、建築用ガラス事業、自動車用ガラス事業及び高機能ガラス事業を主として行っており、その製品はあらゆる種類にわたっています。各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次の通りです。 (建築用ガラス事業) 建築用ガラス事業は、建築材料市場向けの板ガラス製品及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売しており、当連結会計年度における当社グループの売上高のうち43%を占めています。太陽電池パネル用ガラス事業も、ここに含まれます。 《主な関係会社》 日本板硝子ビルディングプロダクツ(株)、日本板硝子S&S(株)、Pilkington United Kingdom Ltd.、Pilkington Technology Management Ltd.、Pilkington Deutschland AG、Pilkington Austria GmbH、Pilkington Norge AS、Pilkington IGP Sp.z o.o.、Pilkington Polska Sp.z o.o.、Pilkington Italia S.p.A.、NSG Glass North America, Inc.、Pilkington North America, Inc.、Vidrieria Argentina S.A.、Vidrios Lirquen S.A.、Pilkington Brasil Ltda.、Malaysian Sheet Glass Sdn. Bhd.、NSG Vietnam Glass Industries Ltd. (自動車用ガラス事業) 自動車用ガラス事業は、新車組立用及び補修用市場向けに種々のガラス製品を製造・販売しており、当社グループの売上高のうち52%を占めています。 《主な関係会社》 Pilkington Automotive Ltd.、Pilkington Technology Management Ltd.、Pilkington Automotive Deutschland GmbH、Pilkington Automotive Finland Oy、Pilkington Automotive Poland Sp.z o.o.、Pilkington Italia S.p.A.、Pilkington North America, Inc.、L-N Safety Glass SA de CV、Pilkington Automotive Argentina S.A.、Pilkington Brasil Ltda.、Malaysian Sheet Glass Sdn. Bhd. (高機能ガラス事業) 高機能ガラス事業は、当社グループの売上高のうち5%を占めており、ディスプレイのカバーガラスなどに用いられる薄板ガラス、プリンター向けレンズ及び光ガイドの製造・販売、並びにエンジン用タイミングベルト部材などのガラス繊維製品の製造・販売など、いくつかの事業からなっています。 《主な関係会社》 NGF Europe Ltd.、NSG Fiber Products Suzhou Co.,Ltd.、NSG Hong Kong Co.,Ltd.、NGF Canada Ltd. (その他) その他には、全社費用、連結調整、前述の各セグメントに含まれない小規模な事業、並びにピルキントン社買収に伴い認識された無形資産の償却費が含まれます。 《主な関係会社》 NSG Holding (Europe) Ltd.、NSG UK Enterprises Ltd.、Pilkington Group Ltd.、Pilkington Finance Ultd.、Pilkington Holding GmbH、Dahlbusch AG、NSG Asia Pte. Ltd. (持分法適用会社) 《主な持分法適用会社》 Cebrace Cristal Plano Ltda.、Flachglas Wernberg GmbH、SYP Kangqiao Autoglass Company Limited、Holding Concorde S.A.S. <事業系統図> 事業系統図によって示すと、次の通りになります。 無印   連結子会社   (   159   社) ※   持分法適用会社   (   16   社)
経営方針・対処すべき課題4,484字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 1.経営方針 NSGグループ経営指針「Our Vision」は以下の通り、「使命:NSGの存在意義」、「目指す姿:NSGのなりたい姿」、「コアバリュー:働き方の基盤となる価値観」から構成されています。 当社グループは、Our Visionを経営の指針とし、お客様と社会が求める多種多様なニーズに対して当社が強みを持つ「ガラスとその周辺技術」に焦点を当てた価値やサービスを迅速かつ適切に提供することにより、社会の持続可能な発展に貢献することを目指しています。 2.マテリアリティ 当社グループでは、中長期的な企業の持続的成長と持続的社会の実現への貢献を両立するために認識すべき重要課題として、「社会にとってのインパクト」と「当社グループにとってのインパクト」を2軸に、マトリクス上で影響度を評価して重み付けを行い決定したマテリアリティを設定しています。2025年3月期を初年度とする中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」を策定するにあたり、安全は当社事業の前提であるという会社のポリシーを明確にするためこれを見直し、「ヒューマンキャピタル」の一部に含まれていた「健康と安全」を独立させマテリアリティの項目の1つとしたうえで、経営の基本となる要素と競争力の源泉となる要素に区分しました。 マテリアリティ   2030年3月期 目指すべき姿 経営の基本となる マテリアリティ   健康と安全   強力なリーダーシップの下、全員が安全を価値と考え、安全な職場づくりに協力する安全文化が醸成されている。すべてのリスクが適切に管理されている。特に重要なリスクについては、高いレベルの管理が行われている。デジタル技術の使用により、管理レベルを大幅に向上する。 倫理・コンプライアンス   倫理・コンプライアンス(E&C)プログラムの定期的な改善によりグループリスクに対処し、ステークホルダーとのパートナーシップと信頼を獲得する。 安全で高品質な 製品・サービス   サプライチェーン: 持続可能なサプライチェーン戦略を実施し、環境と社会への悪影響を最小限に抑え、イノベーションを促進し、廃棄物とリスクを削減し、NSGのブランドを高める。   品質: 顧客満足は、当社グループの中核的な使命であり続ける。より高度な自動化とデジタル化をプロセスに取り入れることにより、安全で高品質な製品とサービスの提供を強化する。 競争力の源泉となる マテリアリティ   環境   持続可能なプロセスを導入して環境に配慮した製品を生産し、脱炭素社会と循環型社会に積極的に貢献することで、ステークホルダーの期待を超える。 社会シフト・ イノベーション   NSG独自のガラス技術を強みに、ステークホルダーの皆様から信頼されるパートナーとなり、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。 ヒューマン キャピタル   従業員に対する提供価値: グローバルに一貫した雇用者ブランドにより、NSGを競合他社と差別化し、各地域での適応を可能にするとともに、特徴的で希望と信頼性のある価値提供を目指す。   DEI: 誰もがベストを尽くせるインクルーシブな組織となる(“#BeYourselfAtWork”活動)。​ 外部機関からの受賞に値するリーダーとして認められる。 3.NSGグループの中期ビジョン また中期ビジョンも見直し、2030年に当社グループが目指すゴールを「企業としてのフェーズを変え、持続可能な社会の発展に不可欠な存在を目指す」と設定しました。これに基づき、当社グループが達成すべきコミットメントとして、以下の4つを掲げています。 ①私たちは、すべてのステークホルダーのために、そしてステークホルダーとともに、持続可能な社会を実現 する価値を創造する ②私たちは、顧客のソリューションにおいて重要な役割を果たすガラスとその関連技術・サービスを開発し、 提供する ③私たちは、顧客の潜在的なニーズを深く理解し、有形無形の資産を活用して顧客に適したソリューションを 提供する ④私たちは、グローバルで多様性に富み、ガラスに情熱を持ち、才能あふれるチームを誇りとし、人材への投資 を続けていく 4.中期経営計画「2030 Vision:Shift the Phase」 2024年3月期を最終年度とする前中期経営計画について利益率が依然低水準との振り返りを踏まえ、Business Development、Decarbonization、Digital Transformation、Diverse Talentの4つの「D」を戦略の中心に据え、収益性の強化、現金創出力の強化により有利子負債の抜本的な削減を推進し自己資本の増強を目指していきます。 (1)財務目標 (2)戦略方針 5.中期経営計画「2030 Vision:Shift the Phase」の進捗状況 (1)財務目標 欧州経済減速の影響を大きく受けた前期からは回復しましたが、2027年3月期の目標達成は厳しい状況にあります。引き続き収益性を向上させキャッシュ創出力を高め、財務基盤を改善することに注力していきます。 (2)戦略方針 欧州を中心に厳しい事業環境が続いていますが、中期経営計画と4つの「D」に対するコミットメントは不変であり、引き続きリソースを柔軟に確保しつつ戦略を推進していきます。 6.経営環境および対処すべき課題 (1)当社グループを取り巻く経営環境 2026年3月期は、引き続き低迷する欧州の景気、および世界的なインフレに伴う人件費等のコスト上昇の影響に加え、米国関税政策の影響を大きく受けました。建築用ガラス市場は、欧州で引き続き販売数量が伸び悩みましたが、前年度に実施したフロートラインの生産停止に伴い需給バランスが改善し、販売価格が大きく改善しました。また太陽電池パネル用ガラスの需要は、上半期は米国関税政策を踏まえた取引先の生産調整の影響を受けましたが、下半期には改善し堅調に推移しました。自動車用ガラス市場は、新車用ガラス事業では欧州での自動車生産低迷の影響を受け、アジアでは日本の販売数量が自動車市場の改善を受け国内販売用自動車向けは増加しましたが、米国関税政策の影響を受け輸出用自動車向けは減少しました。北米では一時的な生産効率低下により収益性が悪化していますが、一方で補修用ガラス事業では米国関税政策を踏まえた価格優位性の恩恵を受け、販売価格が大きく改善しています。高機能ガラスは、多くの市場で需要が堅調に推移しています。 欧州の経済低迷や世界的なインフレ拡大等に伴う人件費等その他コスト増加、米国関税政策の影響は暫く継続する見込みではありますが、中長期的には建築用ガラス事業におけるリノベーション需要の拡大、自動車用ガラス事業における自動車生産台数の緩やかな改善に伴う需要回復が期待されます。このような現在直面している厳しい事業環境および中長期的に期待される需要拡大に対して、生産体制の見直し等によるコスト削減とともに、中期経営計画の「Business Development」に基づいて脱コモディティ製品化を進めています。 引き続き、生産コストの更なる引き下げと製品価格への転嫁に取り組み、収益力の回復を進めていく必要があります。 (2)対処すべき課題 当社グループが対処すべき重要な課題は、収益性を向上させキャッシュ創出力を高め、有利子負債の削減および自己資本比率の向上といった財務基盤を改善することです。 本課題に対処するため、2026年3月24日に、アポロ・ファンドによる支援を受けながら資本の再構成を通じた持続的な成長の実現に向けた抜本的施策の実施を目指すことを公表しました(概要につきましては3.事業等のリスク 経営戦略リスク(3)事業戦略をご参照ください。)。 中期経営計画「2030 Vision:Shift the Phase」では、Business Development、Decarbonization、Digital Transformation、Diverse Talentの4つの「D」を戦略の中心に据え、前述の対処すべき重要な課題の克服を目指していきます。 「Business Development」では、社会の変化に適応し、顧客と共に新たなソリューション・技術を開発することで高い付加価値を創造していきます。具体的には、建築用ガラス事業では、ガラスコーティング技術開発/設備へ集中的に投資するとともに自社製品自体の脱炭素化や地域戦略の継続的見直しを図ることにより、脱炭素を中心に持続可能性に貢献する建築用ガラスのリーディング・サプライヤーを目指します。また自動車用ガラス事業では、ADAS・EVの拡大に対応するためのケイパビリティ強化、アフターマーケットの強化を図るとともに徹底的な収益性改善を図ることにより、安全で環境に優しい自動車をつくるために顧客が必要とする製品製造技術の開発を加速するとともに、重要な戦略的グローバルサプライヤーかつ持続可能な収益事業となるべく変革を継続します。高機能ガラス事業では、隣接市場での事業拡大、新技術の商業化、技術・事業シーズの取捨選択を図ることにより、顧客製品の進化に貢献する独自の素材開発を通じて、新たな収益の柱をつくります。 「Decarbonization」では、2050年のカーボンニュートラルを目指し、持続可能な社会発展への貢献の重要アジェンダとしてサプライチェーン全体を通じた脱炭素化に取り組みます。 「Digital Transformation」では、本中期経営計画期間での取り組みを第二のPMIと捉え、デジタルをフル活用してオペレーションを刷新し、付加価値創出能力を底上げします。データとプロセスの標準化を徹底して情報統合度を高め、グローバルマネジメントの質と速度を飛躍させます。 「Diverse Talent」では、戦略の要である強い人材と組織を築くため、明確な人事戦略をもとに投資を行い、当社が、真に情熱と意思のある人にプロフェッショナルな成長の機会を提供することができる会社であるという魅力をグローバルに示します。このためにも引き続き「Flatな組織、 Frankなコミュニケーション、Fastな意思決定、 そして職場でのFun」の4つのFを組織内でのコミュニケーション文化として浸透させていきます。 これらの戦略を実行し、収益性の強化、現金創出力の強化により有利子負債の削減を推進し自己資本の増強に徹底的に注力します。
事業等のリスク14,099字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、経営指針「Our Vision」の下、中期経営計画「2030 Vision: Shift the Phase」に沿って、持続的成長による企業価値の向上を目指しています。一方で、当社グループを取り巻く事業環境はますます複雑でダイナミックな変化を見せています。当社グループは、このような事業目標の達成に影響を及ぼす内部、外部の要因による不確実性をリスクと捉えています。そのマイナスの影響を最小化し、成果を最大化するため、重要なリスクについて識別、評価し確実に管理するリスクマネジメントは重要な経営基盤の一つと位置付けられます。 当社グループのリスクマネジメントは、会社法やコーポレートガバナンス・コードの原則に基づき、取締役会で決議された「内部統制システム等に関する基本方針」に準じています。また、企業活動上発生するリスクへの具体的な対処については社内規程「リスクマネジメントに関するグループポリシー」に定めています。 当社グループのリスクマネジメント体制は、日々の業務のなかに十分に活かされ、「3線モデル」として機能します。第1線は、それぞれの事業部門や間接部門(ファンクション部門)そのものの中に存在し、日々の業務として当社グループの全ての業務内に存在するリスクを識別、評価、管理することで、当該リスクを統制し、軽減します。第2線は、ファンクション部門や経営陣によって担われ、業務やリスクマネジメントの方針や基準を定めるだけでなく、効果的なリスク統制活動をモニターします。第3線は、内部監査部門によって担われ、独立して統制の有効性やリスクマネジメントプロセスを評価します。 全社的リスクマネジメント体制の中心として(主として第2線)、当社グループは、トップダウンアプローチである戦略的リスク委員会(SRC)とボトムアップアプローチである全社的リスクマネジメントチーム(ERMT)を組み合わせたハイブリッド型の二層式リスクマネジメント体制を採用しています。いずれも経営会議の監督の下で運営され、その運営状況は取締役会に報告されます。 SRCストラクチャーとその目的 – トップダウンリスクレビュー SRCの議長は、最高リスク責任者(CRO)が務め、SRCは、CEOをはじめとする執行役及び他の関連幹部社員によって構成されます。 SRCは、当社グループ全般にわたるリスク管理ポリシーや枠組みを決定し、その枠組みに従ってグループの戦略的リスクを特定のうえ、各戦略的リスクにつきリスクオーナーを定め、リスク軽減策の進捗等を含めモニターします。 ERMTストラクチャーとその目的 – ボトムアップリスクレビュー ERMTの議長は、最高財務責任者(CFO)が務め、ERMTは各事業部門や関連ファンクション部門の長やリスクチャンピオン(各部門のリスク担当者)等から構成されます。毎年それぞれの業務の遂行に付随する重要なリスクについて識別、評価、優先順位付けを行い、必要なリスク軽減策を講じることでリスクマネジメントの実効性の向上を図っています。これらのリスクやその軽減策については、状況に応じて都度見直され、とりわけ重要なリスクについては、SRCによってモニターされます。ERMTは、定期的に又は必要に応じて開催され、SRCに報告します。 上記の枠組みにより、当社グループでは、各連結会計年度末時点における事業活動の状況及び財政状態に照らして、主要な財務上及び事業運営上のリスク要因につき、定期的な見直しを行っています。当連結会計年度末時点において、当社グループが認識している主要な財務上及び事業運営上のリスクは、以下に記載の通りです。但し、これらは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見しがたいリスク又は重要とみなされていないリスクが顕在化した場合には、これらの影響を将来的に受ける可能性があります。 なお、文中における将来事項に関する記述は、当連結会計年度末時点における、当社グループの合理的な判断に基づくものです。 外部環境リスク (1)経済状況、地政学上の影響、事業環境 当社グループは、日本を含むアジア、欧州、米州等、世界各国・地域で事業展開しています。このため、通貨インフレやエネルギー価格の上昇といった世界経済の変化、世界各国における顧客の事業環境の変化、グローバルにつながるサプライチェーンの断絶や米中貿易戦争、米国政府等による関税施策、ロシアによるウクライナ侵攻、イラン等の中東における紛争、台湾を巡る緊張など世界各地における地政学上の問題が、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 また、南米等の新興市場については長期的には先進国・地域の市場を上回るペースで成長するものと考えていますが、当社グループが事業を展開している先進国・地域の市場に比べてより大きな潜在的リスクがあると考えています。 (2)為替及び金利の変動 当社グループは、世界の多くの国々や地域で事業活動を展開しており、こうした国々や地域において為替レートの変動及び金利の変動のリスクを有しています。また、海外子会社の現地通貨で表示される資産・負債等については、連結財務諸表の作成のために円換算される過程において、為替レートの変動によるリスクも有しています。更に金利の変動は、支払利息や受取利息、あるいは金融資産や金融負債の金額に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは為替予約契約や金利スワップ取引等によりこれらのリスクのヘッジに努めていますが、為替レート及び金利の変動は、当社グループの事業、業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 経営戦略リスク (3)事業戦略 当社グループの事業戦略は、経済、法制環境、原料価格、為替レート、新技術や新製品の開発や提供、現在締結されている又は将来締結される契約の条件等の様々な要因により影響を受けます。そのため、当社グループの事業戦略が成功し、想定した成果を収めることができるという保証はありません。更に当社グループの事業計画の遂行が想定した効果を生まない、あるいは期待された効果を実現できない可能性があります。 当社グループは、競争優位を維持するため、利益率の低い製品から高付加価値製品へのシフトを目的に新技術や新製品の開発に努め、投資を行っています。しかしながら、当社グループが、競合他社に先駆けてより高度な技術の開発やその事業化に成功し、又は結果的に競合他社よりも高い競争力を維持できるという保証はありません。 1「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記述の通り、当社グループは、中期経営計画「2030 Vision: Shift the Phase」の下、企業としてのフェーズを変え、持続可能な社会の発展に不可欠な存在を目指していますが、以下記載の背景等から、2026年3月24日に、アポロ・ファンドによる支援を受けながら資本の再構成を通じた持続的な成長の実現に向けた抜本的施策(「本取引といいます。」)の実施を目指すことを公表しました。 当社グループにおいては、長年にわたる高水準の借入れによる金利負担や限定的な流動性、及び欧州景気の減退局面等では英国子会社の借入れにおける配当制限等のコベナンツがグループ内資金活用の制限要因となること等が資金繰りの安定化や十分な成長・維持投資の実施におけるマイナス要因になり得る状況となっており、中長期的な競争力の維持に向けた抜本的施策の実施が喫緊の課題となっています。特に近年において、主力市場である欧州経済の停滞、原材料価格上昇等に伴うコスト増、米国関税等によるサプライチェーンへの影響等により、事業環境はさらに厳しさを増しており、その結果として過去5年間で累積約284億円の最終赤字を計上している他、直近で総額5,000億円を超える負債を背景に、企業価値のうち高い割合をネット有利子負債が占める状況にあります。当社において収益及び財務体質の再構築が長年の課題である中、自助努力の一環としてA種種類株式の発行による資本性資金の調達、人員体制の見直し、欧州のフロート窯閉鎖等様々な施策を実施していますが、残念ながら現状では復配の見通しが立たず、また、自助努力の範疇では収益及び財務体質の再構築には長期間を要するものと考えられ、今後も脆弱な収益・財務体質のまま、より一層厳しく、変化の見通しにくい経営環境に直面することが想定されます。 2025年3月期に大幅な最終赤字を計上したこと、及び2026年3月期においても業績回復が想定より遅れていることから、2026年3月末までに返済期限を迎える1,000億円超の借入金について、本取引を前提としない場合、現状の資本構成下において借り換えを含め返済を行うことが容易ではない状況となっていました。また、本取引を実施せず、自助努力により借入れを継続できた場合でも、引き続き高水準の借入金残高が維持されることとなり、当社の財務体質の再構築には長期間を要するものと考えられました。 そのため、当社としては、上記の状況を改善するために、外部資本の取入れその他の方法を含め、既存の財務構造面の課題を抜本的かつ早急に解決する必要があると考えておりました。 このような状況の下、2026年3月24日付け公表のとおり、当社は、Apollo Global Management, Inc.及びその子会社の関係会社が投資助言を行う投資ファンド(「アポロ・ファンド」といいます。)が保有する特別目的会社であるLumina Japan Acquisition株式会社(「割当予定先」といいます。)を割当先とする払込金額の総額約1,650億円の第三者割当による当社普通株式の発行(「本第三者割当」といいます。)を実施すること、並びにそのための発行可能株式総数増加に係る定款の一部変更に係る議案及び当社の株主を割当予定先のみとするための株式併合に係る議案等を2026年6月下旬開催予定の当社定時株主総会(「本定時株主総会」といいます。)に付議することを、同日付の取締役会において決議しました。 さらに、本株式併合の効力発生日に、株式会社三井住友銀行、株式会社日本政策投資銀行、株式会社みずほ銀行、三井住友信託銀行株式会社(総称して「本主要金融機関」といいます。)が出資先組合及び割当予定先を通じて当社に1,400億円の金銭を払い込み、当社が同日に割当予定先から払込みを受ける当該資金を用いて本主要金融機関からの借入債務のうち当該払込金額に相当する金額を弁済すること(「本擬似DES」といいます。)を予定しています。本擬似DESについては、当社の債務の株式化に伴う資本の再構成を通じて将来の成長に繋げることを意図して行われるものであり、アポロ・ファンド及び本主要金融機関との間で、当該取引に関する契約が締結されたことを確認しています。 2026年3月末を返済期限とする1,000億円超の借入金については、上記施策を前提として本主要金融機関をはじめとする国内の金融機関との間で合意しリファイナンスを実施しています。 なお、本第三者割当の実行に必要となる国内外の競争法、国内外の対内直接投資に係る法令等及びForeign Subsidies Regulationに基づく必要な手続及び対応(「本許認可等」といいます。)に一定期間を要することから、当社及び割当予定先との間で締結した株式引受契約に基づき、上記の定時株主総会付議議案の全てが本定時株主総会において承認可決されることに加え、本許認可等が完了していること等が本第三者割当の実行の条件とされています。 そして、当該株式併合の効力発生は、本第三者割当が実行されることが条件となります。 A種種類株式の保有者であったジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合(「JISファンド」といいます。)、UDSコーポレート・メザニン3号投資事業有限責任組合及びUDSコーポレート・メザニン4号投資事業有限責任組合(総称して「UDSファンド」といいます。)は、2026年3月24日付開示のとおり、その保有していたA種種類株式の全てについて普通株式を対価とする取得請求権を行使し、当社との間で、それぞれJISファンド、UDSファンドが本定時株主総会において本第三者割当関連議案及び株式併合議案に賛成の議決権を行使する旨を含む覚書を締結しています。また、同合意に沿ってそれぞれ転換請求がされ、本定時株主総会の基準日(2026年3月31日)において、普通株主として当社の株主名簿に記載・記録されています。さらに、普通株主に対して当社の考え方をご説明する資料を本定時株主総会の招集通知に同封して送付し、同株主総会においても十分な説明を行う予定です。 本許認可等についても、各国当局への申請関連書類の提出を行うなど、クリアランス手続は開始しており、一部の国では既に手続が終了するなど、プロセスも着実に進展しています。 以上を考慮すれば、当社としては、上記施策の実現可能性は高いと判断しております。そして、この施策の実行により、英国子会社における既存借入金の返済を含む財務体質の大幅な改善、及び手元流動性の確保がなされると考えております。 以上より、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、それらに関する連結財務諸表等への注記は記載していません。 (4)特定の産業・分野への依存 当社グループの売上高の90%以上が、建築用ガラス事業及び自動車用ガラス事業におけるものであり、当連結会計年度では、それぞれ外部顧客への売上高の43%及び52%を占めています。また、当社グループの外部顧客への売上高は、主に建設、住宅産業及び自動車産業の顧客に対するものです。これらの業界では、これまでも消費者マインドの周期的な動きに連動して需要が変動してきました。需要の変動のみならず、顧客のサプライチェーンが、今後当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、相対的に利益率が高く、将来市場の大きな成長が見込まれる高付加価値製品の売上の増大に努めています。これらの製品は、一般的な製品に比べて価格の変動は通常小さいと考えられ、経済状況が悪化した場合の影響を受けにくいと考えられています。しかしながら、これらの製品が高い利益率を維持し続ける、又はこれらの製品の市場が製品全体の平均を上回るペースで成長し続けるという保証はありません。更に、他のガラスメーカーが技術的な優位を有する製品を市場に投入する結果、当社グループの製品との競合が高まり、高付加価値製品であるにもかかわらず利益率が低下する可能性があります。 また顧客が当社グループに不利な形に戦略を見直す可能性があります。その場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があり、特定の顧客向けの高付加価値製品では影響がより大きい可能性があります。なお、自動車用ガラス事業では、自動車産業における企業間の合従連衡の結果、当社グループの顧客である自動車メーカーの購買力の上昇や販売先上位のメーカーへの顧客ベースの集中が生じる可能性があります。また、自動車産業においては、CASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)の進展など歴史的な産業構造の変化が起こっており、サプライチェーンにも重大な変化をもたらす可能性があります。当社グループは、これらの変化に対応するため、更なる生産性の向上、コスト低減、リソース配分の選択と集中を進めていますが、こうした対応が功を奏さず、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)競争 当社グループは、日本及び海外のガラスメーカーと競合関係にあります。また、プラスチックや金属をはじめ、建築分野、自動車分野及び情報電子分野等で使用される各種素材メーカーとも競合関係にあります。当社グループでは、独自技術や独自製品の市場への提供により競争力の確保に努めていますが、市場ニーズの変化、製品を低コストで提供するメーカーの台頭、あるいは強固な顧客基盤や高い知名度を有するメーカーの参入等によって、当社グループの競争優位を維持できない場合、又は当社グループが獲得できないような政府による助成制度を競合他社が受けている場合には、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 (6)製品の開発及び技術革新 当社グループは、既存の事業分野における独自技術や独自製品の開発に注力するとともに、既存分野以外の新しい分野における新製品の開発に注力しています。近年の急速で大きな技術の変化にタイムリーかつ適切に対応することは、製品、サービス、更にはデジタライゼーションやオートメーションといった製造プロセスにおける当社グループの技術優位性を高め、維持するために必要です。そのためには、顧客ニーズを把握するとともに、気候変動等の環境問題対応にかかる技術を含め、関連マーケットや製造業界における技術変化を先読みし、当社グループが強みを持つ技術領域に選択的・重点的にリソースを投入することで、技術開発、商品化、事業化を効果的に実現することが重要となります。しかしながら、新製品や新技術の開発プロセスは相当な時間と支出を要する可能性があり、また新製品の販売による収益や新技術の貢献が得られるまでに、多くの投資が必要となる可能性があります。 また、競合他社が当社グループより先んじて技術開発を行い、特許権等の知的財産を確保し、商品化、事業化を成功させ、早く市場に製品を送り出した場合や、代替技術や代替製品が市場に受け入れられた場合には、当社グループによる製品開発のための投資は、当初想定した利益をもたらさない可能性があります。更に当社グループが技術革新を予測できない場合や、これに迅速に対応できない場合、あるいは顧客のニーズに適応した新製品の開発に成功しなかった場合には、当社グループの事業、業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 (7)知的財産権 特許権等の知的財産権は、当社グループの事業において競争力をもたらす重要な要素です。当社グループは、「グループ知的財産ポリシー」に基づき、保有する知的財産価値を最大化するため、知的財産権の保護や管理に努めています。しかしながら、当社グループが有する知的財産権を常に保護できるという保証はなく、当該知的財産権の競争優位性が失われる可能性もあります。また、当社グループは世界各国・地域で事業を行っているため、知的財産権に関する第三者との紛争のリスクも高まっています。このような知的財産権に関する侵害や紛争が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 (8)海外における事業 当社グループは、日本、アジア、欧州、北米、南米等、世界各国・地域に生産設備及び販売拠点を有しています。更に当社グループは、南米、中国等の新興国・地域において、子会社、ジョイント・ベンチャー、出資、提携といった様々な形態により事業運営を行っており、これらは当該国・地域における当社グループの生産、販売能力を維持するうえで重要な役割を担っています。 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、当社グループは、2022年3月以降、ロシア企業とのすべての通商取引を停止し、保有していたロシアの事業会社を既に売却しています。 また、欧州地域のガラス市場の需給状況を勘案し、2025年3月期において、ドイツで建築用ガラスのフロート窯2基の早期生産停止を実施いたしました。当連結会計年度では、ドイツやイタリアを中心に自動車用ガラスの生産体制見直しを行っています。 これらの国・地域の市場環境が更に悪化する場合には、将来において追加の減損損失が発生する可能性もあります。また、ジョイント・ベンチャーのパートナー等との間での事業運営等の方針の相違により、事業の継続が困難になるような場合やその他の要因によっては、投資に対する想定外の損失が発生する可能性があります。 (9)人材の確保 当社グループの変革と将来の成長は有能な人材の確保と育成に大きく依存します。当社グループでは、人材確保・育成・リテンションのための各種施策に取り組んでいますが、技術者を中心とする人材獲得競争は更に激化しており、適切なタイミングで優秀な人材が計画通り確保できない、確保した人材の育成が計画通り上手くいかない、又は育成した優秀な人材を維持できず社外流出が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響が及ぶ可能性があります。人的資本に関する取り組みについては、[2「サステナビリティに関する考え方及び取組」3.人的資本及び多様性]をご参照ください。 (10)法規制、倫理・コンプライアンス等 当社及びその子会社、並びにジョイント・ベンチャー及び関連会社では、投資や輸出入に関する規制、公正な競争に関する規制、環境保護に関する規制並びにその他商取引、労働、退職年金、知的財産権、租税、通貨管理、支払い、資本、制裁等に関する所在国・地域の各種法令規則及び国際規則・条約の適用を受けています。これらの法令規則又はその運用の変更に伴い、当社グループの事業活動に対する制約の発生、法令遵守対応に関する費用の発生、あるいは法令規則違反による当社グループに対する過料の賦課、又はこれに派生する民事賠償請求等によって、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 このような状況下において、当社グループは、当社グループの役職員が職務遂行に際し法令及び定款に適合することを確保するため、「NSGグループ倫理規範」を制定し、倫理・コンプライアンス部を設置して、懸念事項報告相談制度の整備、運用を含む倫理・コンプライアンスプログラムを実施し、継続的に倫理・コンプライアンスに関する周知・教育活動を行っています。当連結会計年度においては、AIや人権、DEI(多様性、公平性、包摂性)といった事項等を中心に、本倫理規範を改定しました。また、グループ倫理・コンプライアンス委員会を設置し、当連結会計年度では、同委員会を2回開催しました。倫理規範に基づき、各ファンクション部門は、関連グループポリシー等を制定、運用、管理し、コンプライアンスを推進しています。これらファンクション部門による管理に加え、「グループ関係会社管理ポリシー」等を制定し、関係会社ごとの管理の強化にも取り組んでいます。また、気候変動や法令遵守への対応をはじめとする当社グループのサステナビリティ(持続可能性)目標の達成に向けた行動をサプライヤーの皆様と協力して強化・加速するため、「NSGグループ サステナブル・サプライチェーン憲章」を制定するとともに、当社グループの人権尊重へのコミットメントをより明確化するために、「グループ人権ポリシー」を制定しています。しかしながら、当社グループ会社若しくはそれら役職員又は取引先等の第三者による法令又はグループポリシー等の違反が発生した場合には、当社グループの技術情報等が流出したり、当社グループやステークホルダーに直接的又は間接的な損害が発生したりするなど、当社グループの社会的評価、事業、業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 財務リスク (11)資金調達 当社グループは、①新製品の発売、②事業計画や研究開発計画の実行、③生産能力の拡大、④補完的な事業、技術又はサービスの取得、⑤コスト削減策やリストラクチャリング計画の実行、⑥期限を迎えた負債の返済等の目的に充当するため、将来において追加的な資金の調達が必要となる可能性があります。2025年3月期において、当社子会社である NSG UK Enterprises Limited が、米ドル建及びユーロ建普通社債を私募方式により発行いたしました。負債の借入契約に規定される財務制限条項等の条件に抵触することにより想定外のタイミングで当該負債の返済が必要となり、そのために追加の資金調達等が必要になる可能性もあります。当社グループが、借換えのための資金や新たに必要となる資金を想定する条件で調達できない又は全く調達できない場合、既存の製品及びサービスの拡充と改善や新事業開発のための投資を行うことが困難となり、その結果として競合他社よりも高い競争力を確保することが困難となる、又は資金調達コストが増加するなどにより、当社グループの事業活動、業績及び財務状況にも大きな影響が及ぶ可能性があります。 (12)貸借対照表に計上された資産の評価及び減損等 当社グループは、貸借対照表において、減損テストの実施を毎年必要とする多額の資産項目を計上しています。これらの資産には、ピルキントン社買収により発生したのれんや無形資産が含まれますが、これらに限定されるものではなく、各国・地域における税務上の繰越欠損金等に対して認識された繰延税金資産も含まれます。 当社グループは、2023年3月期において、2006年のピルキントン社買収に伴って発生した欧州における自動車用ガラス事業ののれん及び無形資産残高488億円全額について減損損失を計上しました。これは、主に減損テストで使用する割引率が大幅に上昇した結果、減損損失を認識したことによるものです。 2025年3月期においては、主に南米で事業を展開する「建築用ガラス事業 その他の地域」の資金生成単位(CGU)に係るのれんの減損損失(14億円)を認識しました。これにより当社グループは、2006年のピルキントン社買収により生じた「建築用ガラス事業 その他の地域」のCGUに係るのれん全額を減損したことになります。さらに当連結会計年度において、2006年6月のピルキントン社買収に伴って発生した北米における自動車用ガラス事業に係るのれんの減損損失(34億円)を認識しています。 当社グループのCGUについて、将来において減損損失が全く発生しないという保証はありません。当社グループの今後の業績が以前に減損テストを実施した際の想定通りに改善しない場合には、将来において減損損失が発生する可能性があります。更に、経済状況に応じて事業の縮小・撤退を決める場合には、上述以外の資産を減損する可能性もあります。 当社グループは、年度末に回収可能性を検討し繰延税金資産を再評価しますが、繰延税金資産の算定に使用される適用税率が低下すれば、将来において繰延税金資産の評価減が発生する可能性があります。貸借対照表上の価値は、利益の減少や為替市場の変動リスクといった要素の影響を受け、連結資産価値の減少や資産の評価減、償却を伴う可能性があります。そのような要素は、更に株主資本を減少させ、資金調達や取引活動、ひいては当社グループの事業、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13)退職給付債務 当社グループでは、多数の企業年金制度や退職者向け医療給付制度を運営しています。年金資産の時価が大きく変動した場合、又は年金債務計算に使用される割引率や死亡率等が大きく変動した場合には、当社グループの退職給付制度に対する追加的な資金拠出や保全措置が必要となる可能性があります。 当社グループでは、従業員に対して適切な退職給付制度を提供する一方で、追加的な資金拠出が必要となるリスクを低減するため、退職給付債務について定期的に見直しを行っています。過去数年間にわたって、当社グループでは、各国の年金制度に応じ、年金資産の運用構成の見直し、年金受給者に関する長寿リスクのヘッジ、及び現役従業員に関する年金給付額算定のベースとなる給与額の上昇に対する上限の設定等の対応を行ってまいりました。しかしながら、こうした対応によって、将来における当社グループの年金制度に対する資金拠出増加のリスクを完全に除去できない可能性があります。 オペレーショナルリスク (14)事故・自然災害等による生産中断等のリスク 当社グループは、生産活動の中断により生じる潜在的な影響を最小限に抑えるため、設備に対して定期的な防災点検や保守を行っています。それに加え、生産設備に対する自然災害等(地震、台風、洪水、停電及び当社グループ又は顧客の生産を停止させるその他の事象等)の影響を抑えるべく、主要拠点では事業継続計画(BCP)を策定しています。しかしながら、気候変動による自然災害リスクの増加や事故、サプライチェーンの分断、感染症の大流行などによる当社グループの生産設備等の被害や生産活動の中断等の影響を完全に予防又は低減できない可能性があります。また、当社グループの特定の設備で生産される製品を、他の設備で生産できない場合もあります。したがって、地震及びその他の事象により、当社グループのいずれかの設備において生産の中断があった場合には、特定の製品の生産能力が著しく低下する可能性があり、結果的に当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。当連結会計年度において、当社グループはチリのコンセプシオンに所在するフロート窯での生産を近傍での山火事発生のため一時停止しました。この予期せぬ生産停止により生産設備が損傷し、原状回復のための支出と、その間の生産停止に関連して約9億円の損失を計上しています。当社グループでは、このような事態を想定して保険に加入していますが、いかなる場合でも当社グループの損害が補償されるわけではなく、保険の対象外である場合又は保険の限度額を上回る損害が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 (15)気候変動や環境に関する法規制その他の要請への対応 上記(10)の記載にもある通り、当社グループは、気候変動対策を始めとする持続可能な社会への取り組みに注力しています。地球環境に与える負荷を低減するため、温室効果ガス排出削減、省エネ・創エネ、廃棄物削減、有害物質の不使用・除去等の環境課題に取り組み、環境に関する様々な法令規則を遵守しています。しかしながら、環境に関する法令規則やその運用に関する変更が行われた場合には、当社グループの事業活動に対する制約の発生、法令遵守対応に関する費用の発生、あるいは法令規則違反による当社グループに対する過料の賦課等によって、当社グループの社会的評価が低下したり、業績及び財務状況に大きな影響が及んだりする可能性があります。また、社会やステークホルダーから企業に対して気候変動や環境への対策及びその開示を求める要請は年々高まっており、それらについての十分な対応又は開示ができないことによって、当社グループの社会的評価が低下したり、業績及び財務状況に大きな影響が及んだりする可能性があります。気候変動に関する取り組みについては、[2「サステナビリティに関する考え方及び取組」2.気候変動]をご参照ください。 (16)原燃材料の調達及び製品供給 ガラスの製造や販売の過程においては、珪砂やソーダ灰等の原材料、重油や天然ガス、電気等のエネルギー、物流や保管、また国や地域によっては温室効果ガス排出権の状況が大きな影響を持ちます。当社グループでは、商品デリバティブ取引やスワップ取引により、原燃料の価格変動リスクをヘッジしていますが、これらの手法によって原燃料価格の上昇による影響を完全に除去できるわけではありません。これらの調達コストや価格の上昇や変動は、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。イラン等の中東情勢が更に悪化又は長期化した場合には、原油価格等が高騰し、それに伴いエネルギーや原燃材料の調達コストや価格が上昇する可能性があります。 当社グループは、原燃材料の調達に関して、仕入先との間で長期間に及ぶ固定価格での購入契約を締結する場合があります。また、当社グループの製品は、当社グループ独自の販売ルートに加え、当社グループ以外の第三者を通じて販売されています。最良の仕入先等の選定、確保に努めていますが、何らかの理由により、主要な仕入先や販売先との関係の終了や重要な変更が生じ、又は主要な仕入先が契約上の義務を履行できなくなった場合には、現在よりも不利な条件での契約の締結が必要となり、又は原燃材料の仕入れや製品の流通に支障が生ずる可能性があり、結果的に当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。 (17)品質、リコール、製造物責任その他の民事賠償責任 当社グループの製品の欠陥により第三者に損害が発生した場合、当社グループは製造物責任に基づく賠償請求を受ける可能性があり、また、これにより当社グループの社会的評価に大きな影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、このような賠償責任に対して保険に加入していますが、いかなる場合でも当社グループの賠償責任が補償されるわけではなく、当該賠償責任の内容が保険の対象にならない場合や保険の限度額を上回る場合もあり得ます。 また、当社グループでは、「品質に関するグループポリシー」を制定し、安全で高品質な製品とサービスの提供に注力していますが、予期しない品質問題が生じた場合、大規模なリコールが発生する可能性があります。その場合は、当社グループの社会的評価が毀損し、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (18)情報セキュリティ 当社グループでは、事業活動に関して様々な機密情報やデータを保有・使用しており、適切な情報の管理や効率的な業務の遂行のための情報システムのアップデートやコントロールの重要性はますます高まっています。当社グループは、外部専門サービスによるサポートを得たり、従業員に対する教育を行ったりするなど機密情報・データや情報システムの十分な保護に向けた施策に努めていますが、自然災害、通信トラブル、コンピューター・ウイルスの感染、サイバー攻撃等の事象により情報システムや事業活動の中断や機密情報の漏えい等の事態が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,262字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)業績等の概要 (単位:百万円) 売上高   個別開示項目前 営業利益   税引前利益   当期利益   親会社の所有者に帰属する 当期利益 当連結会計年度   879,462   28,817   378   5,511   4,421 前連結会計年度   840,401   16,491   △8,525   △13,466   △13,831 増減率   4.6%   74.7%   -%   -%   -% 1)全体の状況 当第4四半期において、当社グループが事業を行う市場の多くで事業環境はそれまでと大きな変化はなく推移しました。欧州の建築用ガラス事業においては、販売価格は地域にわたって実施した生産能力の適正化に伴い前年度から改善しましたが、販売数量は引き続き低調でした。建築用ガラス事業のその他の地域においても、建築関連市場の活動は引き続き低水準にとどまりました。自動車用ガラス事業においては、販売数量が南米においてさらに増加したもののほとんどの地域では概ね横ばいとなり、厳しい事業環境が続きました。高機能ガラス事業は、当第4四半期における販売構成は引き続き好調でしたが、市場環境は事業ごとに濃淡がありました。 2)セグメント別の状況 当社グループの事業は、建築用ガラス事業、自動車用ガラス事業、高機能ガラス事業の3種類のコア製品分野からなっています。 「建築用ガラス事業」は、建築材料市場向けの板ガラス製品及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売しており、当連結会計年度における当社グループの売上高のうち43%を占めています。太陽電池パネル用ガラス事業も、ここに含まれます。 「自動車用ガラス事業」は、新車組立用及び補修用市場向けに種々のガラス製品を製造・販売しており、当社グループの売上高のうち52%を占めています。 「高機能ガラス事業」は、当社グループの売上高のうち5%を占めており、ディスプレイのカバーガラスなどに用いられる薄板ガラス、プリンター用レンズ及び光ガイドの製造・販売、並びにエンジン用タイミングベルト部材などのガラス繊維製品の製造・販売など、いくつかの事業からなっています。 「その他」には、全社費用、連結調整、前述の各セグメントに含まれない小規模な事業、並びにピルキントン社買収に伴い認識された無形資産の償却費が含まれています。 セグメント別の業績概要は下表の通りです。 (単位:百万円) 売上高   個別開示項目前営業利益(△は損失) 当連結会計年度   前連結会計年度   当連結会計年度   前連結会計年度 建築用ガラス事業   374,998   363,025   30,033   13,574 自動車用ガラス事業   457,222   429,444   4,995   7,667 高機能ガラス事業   46,005   46,584   8,639   7,568 その他   1,237   1,348   △14,850   △12,318 合計   879,462   840,401   28,817   16,491 建築用ガラス事業 当連結会計年度における建築用ガラス事業の売上高は3,750億円(前連結会計年度は3,630億円)、個別開示項目前営業利益は300億円(前連結会計年度は136億円)となりました。個別開示項目前営業利益は、特に欧州において販売価格が改善したため増加しました。 欧州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の37%を占め、前年度比で増収となりました。販売価格が上昇したことにより、収益性が改善しました。前年度実施した生産停止に伴うコスト削減が引き続き寄与しました。 アジアにおける建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の29%を占め、前年度比で減少した一方で個別開示項目前営業利益は増加しました。日本の建築市場は厳しい事業環境が続きました。太陽電池パネル用ガラスの需要は、上半期においては米国関税政策等を踏まえた取引先の生産調整の影響により減少しましたが、当第4四半期においてはやや回復しました。2025年6月9日付のニュースリリースでお知らせしました通り、ベトナムの建築市場向けフロート板ガラス製造子会社であるベトナムフロートグラス社の当社持分の譲渡が完了しています。 米州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の34%を占めています。個別開示項目前営業利益は、前年度を下回りました。北米では、商業用不動産市場が引き続き低迷しました。南米では、需要がやや改善しましたが、売上高は当第4四半期にチリで発生した山火事に伴い現地での操業停止の影響を受けました。 自動車用ガラス事業 当連結会計年度における自動車用ガラス事業の売上高は4,572億円(前連結会計年度は4,294億円)、個別開示項目前営業利益は50億円(前連結会計年度は77億円)となりました。 欧州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の42%を占めています。売上高及び個別開示項目前営業利益は前年度比で改善しました。西欧における自動車販売台数は低迷したままであり、前年度と同水準でした。 アジアにおける自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の18%を占めています。個別開示項目前営業利益は、前年度比で減少しました。日本の販売数量は、自動車市場の改善を受けた国内販売用自動車向けは増加しましたが、輸出用自動車向けは減少しました。 米州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の40%を占めています。売上高は前年度比で改善しましたが、個別開示項目前営業利益は減少しました。北米の収益性は、主要な生産拠点での生産効率低下の影響を受けましたが、補修用ガラス事業における販売価格改善によりその影響を一部軽減しました。南米においては販売数量が増加しました。 高機能ガラス事業 当連結会計年度における高機能ガラス事業の売上高は460億円(前連結会計年度は466億円)、個別開示項目前営業利益は86億円(前連結会計年度は76億円)となりました。 個別開示項目前営業利益は前年度を上回りました。情報通信デバイス事業は、プリンター・複合機に対する需要減少の影響を受けました。ファインガラス事業においては、第3四半期以降引き続き販売構成が改善し個別開示項目前営業利益に寄与しました。ファンクショナルプロダクツ事業におけるグラスコードの需要は引き続き堅調です。 その他 当連結会計年度におけるその他の売上高は12億円(前連結会計年度は13億円)、個別開示項目前営業損失は149億円(前連結会計年度は123億円)となりました。 このセグメントには、全社費用、連結調整、前述の各セグメントに含まれない小規模な事業、並びにピルキントン社買収に伴い認識された無形資産の償却費が含まれています。 持分法適用会社 持分法による投資利益はわずかに改善し、57億円(前連結会計年度は55億円)となりました。これは当社のブラジルの建築用ガラス事業におけるジョイント・ベンチャーであるセブラセ社での利益が安定的に推移した一方、中国の自動車用ガラス事業における関連会社であるSYPオートグラス社の収益性が改善したためです。持分法投資に関するその他の損失は、関連会社との取引から生じた利益の持分相当額の消去として4億円(前連結会計年度は計上なし)を計上しています。 (2)会計方針並びに重要な会計上の見積り、判断及び仮定 連結財務諸表において採用している重要性のある会計方針については、第5〔経理の状況〕の1(1)連結財務諸表の「⑤連結財務諸表注記」に記載されている通りです。なお、これらの会計方針に基づく連結財務諸表上の資産・負債並びに収益・費用の額の決定に際しては、当該取引の実態や過去の実績等に照らし合理的と思われる見積りや判断を要することがあります。 当連結会計年度末に実施したのれんの減損テストについては、⑤連結財務諸表注記 15.「のれん」をご参照ください。また、貸付を含むジョイント・ベンチャーへの長期的な投資の回収可能性については、注記 20.「持分法で会計処理される投資」をご参照ください。 (3)財政状態の分析 当社グループは、2026年3月24日に、アポロ・ファンドによる支援を受けながら資本の再構成を通じた持続的な成長の実現に向けた抜本的施策の実施を目指すことを公表しましたが(概要につきましては3.事業等のリスク経営戦略リスク(3)事業戦略をご参照ください)、将来の借入条件に関する金融機関との交渉において、当社グループが受諾可能な条件での融資が不可能と想起させるような事実は発生していません。こうした状況を検討し、当社取締役会は、当社グループが予測可能な将来において継続事業として存続するのに十分な経営資源を引き続き有するという、合理的な見通しを持っています。従って、当社グループは、引き続き継続企業の前提に基づいて、当連結会計年度の連結財務諸表を作成しています。 1)総資産 2026年3月末時点の総資産は1兆1,175億円となり、2025年3月末時点から846億円増加しました。総資産の増加は、円安に伴って生じた為替調整に加え、アルゼンチン子会社における超インフレ会計のインフレ調整によるものです。 2)ネット借入残高 2026年3月末時点のネット借入残高は、2025年3月末より299億円増加して4,841億円となりました。ネット借入の増加の大部分は運転資本の増加に加え、為替影響によるものです。為替影響によるネット借入の増加は210億円でした。また、総借入残高は5,483億円となりました。 3)資本 2026年3月末時点の資本合計は1,855億円となり、2025年3月末時点の1,424億円から431億円増加しました。資本合計の増加は、主に、当期利益、その他の包括利益を通じて公正価値を測定する金融資産、為替影響とIAS第29号による超インフレの調整に伴うアルゼンチンにおける資産価値の増加によるものです。 (4)経営成績の分析 1)売上高 当連結会計年度の売上高は、前年度を上回り8,795億円(前連結会計年度は8,404億円)となりました。これは自動車用ガラス事業と建築用ガラス事業における改善によるものです。 2)個別開示項目前営業利益 個別開示項目前営業利益は288億円(前連結会計年度は165億円)と増益で、主に欧州における建築用ガラス事業の改善によるものです。 3)税引前利益 当連結会計年度の税引前利益は4億円となりました(前連結会計年度は85億円の損失)。税引前損益の改善は、個別開示項目前営業利益の増加によるものであり、当連結会計年度における金融費用の増加によって一部相殺されました。 4)親会社の所有者に帰属する当期利益 法人所得税は、51億円の費用のマイナス(前連結会計年度は49億円の費用)となりました。当連結会計年度における当社グループの税額控除には、将来の課税所得が十分に見込まれ、繰延税金資産の回収可能性があると判断したことを受け、英国において従来認識していなかった繰延税金資産を認識したことに関連する、88億円の法人税等調整額が含まれています。当該税額控除は、個別開示項目前営業利益の改善により、親会社の所有者に帰属する当期利益は、44億円(前連結会計年度は138億円の損失)となりました。 5)1株当たり指標 当連結会計年度の基本的1株当たり当期利益は44.51円となり、前連結会計年度の基本的1株当たり当期損失173.20円から改善しました。基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益からA種種類株式に係る配当金を控除した金額を、発行済普通株式の加重平均数で除して算出しています。なお、当連結会計年度において、この計算の調整額に含まれるA種種類株式に係る配当金はありません(前連結会計年度は20億円)。これは、当連結会計年度末までにA種種類株主から普通株式を対価とする取得請求権の行使があり、全てのA種種類株式を取得しました。このため、当連結会計年度に属する日を基準日とするA種種類株式数に基づく配当金が無いためです。取得した株式のうち22,644株は自己株式として保有しています。 (5)キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、336億円のプラスとなりました。収益性は改善しましたが、営業活動によるキャッシュ・フローは前連結会計年度を下回っており、在庫の増加を含む運転資本の増加が影響しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による418億円の支出等により326億円のマイナスとなりました。以上より、フリー・キャッシュ・フローは11億円のプラス(前年度は100億円のプラス)となりました。 財務キャッシュ・フローと為替換算影響を考慮した後のベースで、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて79億円減少し、551億円となりました。 (6)生産・受注及び販売の実績 1)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 建築用ガラス事業   381,607   106.8 自動車用ガラス事業   465,277   109.5 高機能ガラス事業   46,560   108.4 報告セグメント計   893,444   108.3 その他   4,569   206.3 合計   898,013   108.5 (注)1.金額は、販売価格によっています。 2.上記の金額には、消費税等は含まれていません。 2)受注実績 受注生産形態をとらない製品が多く、セグメント毎に示すことは難しいため記載していません。 3)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 建築用ガラス事業   374,998   103.3 自動車用ガラス事業   457,222   106.5 高機能ガラス事業   46,005   98.8 報告セグメント計   878,225   104.7 その他   1,237   91.8 合計   879,462   104.6 (注)1.上記の金額には消費税等は含まれていません。 2.セグメント間の取引については相殺消去しています。 3.主な販売先としてFirst Solar, Inc.があり、当連結会計年度(2026年3月期)の販売実績は96,462百万円(前連結会計年度(2025年3月期)85,013百万円)、当連結会計年度の当該販売実績の総販売実績に対する割合は11.0%(同10.1%)です。

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出典

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