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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

新日本電工

Nippon Denko Co., Ltd.5563 · Prime · 鉄鋼

合金鉄(フェロアロイ)専業メーカー。機能材料や環境・水処理事業も展開。

概要

新日本電工は1925年に大垣電気冶金工業所として創業し、現在は合金鉄、機能材料、焼却灰資源化、アクアソリューション、電力の5事業を展開する特殊素材メーカーである。2025年12月期の連結売上高は773億円、従業員数は964名。東京証券取引所プライム市場に1949年5月上場。本社は東京都中央区。日本製鉄株式会社をその他の関係会社に持つ。

売上高の6割超を占める合金鉄事業

合金鉄事業は新日本電工の最大セグメントであり、2025年12月期の売上高は484億40百万円(全体の62.7%)を計上した。主に製鉄・鋳造向けにフェロマンガン、シリコマンガン、フェロシリコンなどの合金鉄を製造・販売する。鉄鋼精錬時の脱酸剤・合金添加剤として不可欠な素材で、主要顧客は鉄鋼メーカーや鋳物メーカーである。国内では徳島工場を中核拠点とし、マンガン鉱山の権益も保有する。海外ではマレーシアのPertama Ferroalloys SDN.BHD.へ資本参加し、安定調達網を確保している。同事業は市況変動の影響を受けやすく、2025年12月期はマンガン鉱石市況の下落や定期修繕により経常損失21億27百万円と赤字に転落した。

成長を続ける機能材料・環境ソリューション事業

機能材料事業では酸化ジルコニウム、酸化ほう素、リチウムイオン電池正極材料、水素吸蔵合金、マンガン系無機化学品などを手掛ける。2025年12月期の売上高は148億19百万円(前年比6.0%増)、経常利益は19億23百万円(同16.1%増)と好調だった。電子部品向けや電池材料分野で需要が拡大している。焼却灰資源化事業は電気炉で焼却灰を溶融固化しスラグとして路盤材に再生するサービスで、自治体や廃棄物処理業者から受け入れる。2025年12月期は処理量増加と貴金属市況の高止まりにより売上高88億86百万円(同14.7%増)、経常利益20億74百万円(同46.9%増)と大幅増益。同社は2030年までに焼却灰溶融炉を現行の4基から7基に増設する計画を発表している。アクアソリューション事業は排水処理装置(イオン交換塔)と純水製造装置を半導体工場等に供給し、売上高16億56百万円。

連結子会社と海外展開のネットワーク

新日本電工のグループは当社、連結子会社5社、持分法適用関連会社2社で構成される。主要な連結子会社には電工興産株式会社(港湾荷役・構内作業)、日電徳島株式会社(合金鉄関連)、リケン工業株式会社(分析機器・プラスチック加工)、栗山興産株式会社(同)がある。持分法適用関連会社としてはマレーシアのPertama Ferroalloys SDN.BHD.が挙げられる。なお、日本製鉄株式会社はその他の関係会社として、同グループの鉄鋼製品等の製造・販売に関与する。沿革上、多くの海外合弁事業を経験してきたが、南アフリカのNSTフェロクロム社や中国の錦州日電鉄合金有限公司などは既に権益を売却または清算している。現在の海外拠点はマレーシアとマンガン鉱山権益が中心である。

収益変動と中長期経営計画の目標

同社の連結売上高は2012年の604億円から2025年の773億円まで緩やかに増加する一方、純利益は市況変動により年ごとの振れが大きい。2015年には142億円の純損失を計上したが、2022年には79億円の黒字と回復した。2025年12月期の連結経常利益は27億円と前年(48億円)から減少し、合金鉄事業の赤字が全体を圧迫した。2023年11月に策定した中長期経営計画では、2030年に連結売上高1100億円以上、連結経常利益130億円以上、ROE10%以上を目標として掲げる。その中間となる第9次中期経営計画(2024~2027年)では、2027年目標として売上高950億円、経常利益100億円、ROE10%以上を設定している。成長分野への投資とともに、CO2排出量45%削減(2015年比)のGX目標も掲げる。

業界の中での役割は合金鉄(フェロアロイ)メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
773億円
営業利益
52億円
営業利益率
6.7%
純利益
14億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2017/12
事業売上構成比利益利益率
合金鉄 事業512億円71.6%78億円15.2%
機能材料 事業100億円14.0%12億円12.0%
その他の 事業85億円11.9%2億円2.4%
環境 システム 事業18億円2.5%5億円27.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01合金鉄(製鉄・鋳造向け)主力

フェロマンガン、シリコマンガン、フェロシリコン等の合金鉄を製造販売。主に鉄鋼メーカーや鋳物メーカー向けに、脱酸剤・合金添加剤として供給。マンガン鉱山の権益も保有。

主な製品・サービス3
フェロマンガン
マンガンと鉄の合金。鉄鋼精錬時の脱酸・脱硫剤、および鋼の強度向上添加剤。
シリコマンガン
ケイ素とマンガンの合金。製鋼時の脱酸剤・合金添加剤として広く使用。
フェロシリコン
ケイ素と鉄の合金。製鋼時の脱酸剤、および鋳物の接種剤として使用。

02機能材料(電子・電池・化学品向け)準主力

酸化ジルコニウム、酸化ほう素、フェロボロン、水素吸蔵合金、リチウムイオン電池正極材料、マンガン系無機化学品等を製造販売。電子部品、二次電池、光学ガラス等の分野に供給。

主な製品・サービス2
酸化ジルコニウム
高融点・高硬度のセラミックス原料。ファインセラミックス、ジルコニア歯科材料、電子部品等に使用。
リチウムイオン電池正極材料
マンガン系材料など。EVや蓄電池向け。

03焼却灰資源化(廃棄物処理・リサイクル)副次

電気炉による焼却灰の溶融固化処理サービス。主に自治体や廃棄物処理業者から受け入れた焼却灰を無害化・減容化し、路盤材等に資源化。

主な製品・サービス1
焼却灰溶融固化処理
電気炉で焼却灰を高温溶融し、スラグとして資源化。最終処分場の延命に貢献。

04アクアソリューション(水処理)副次

排水処理装置(イオン交換塔によるホウ素、ニッケル等重金属回収)と純水製造装置(イオン交換塔・RO膜装置)を製造販売。半導体・電子部品工場、金属表面処理業等向け。

主な製品・サービス2
排水処理装置(イオン交換塔)
重金属やホウ素等を除去/回収するイオン交換方式の排水処理システム。
純水製造装置
イオン交換樹脂と逆浸透(RO)膜を組み合わせた高純度水製造装置。

05電力(自家発電・電力販売)その他

自社工場の自家発電設備で発生した電力を電力会社や他企業に販売。

主な製品・サービス1
電力供給
自社発電による電力を外部へ販売。

06その他(分析機器・プラスチック加工)その他

サンプラー等鉄鋼用分析測定機器、プラスチック加工品の製造販売。

製品と技術

製鉄・鋳造に不可欠な合金鉄製品群

合金鉄事業の主力品目はフェロマンガン、シリコマンガン、フェロシリコンの3つである。フェロマンガンはマンガンと鉄の合金で、鉄鋼精錬時の脱酸・脱硫剤として、また鋼の強度向上添加剤として使用される。シリコマンガンはケイ素とマンガンの合金で、製鋼時の脱酸剤・合金添加剤として広く普及している。フェロシリコンはケイ素と鉄の合金で、製鋼時の脱酸剤、鋳物の接種剤として用いられる。これらの製品は主に国内鉄鋼メーカーや鋳物メーカーに供給される。同社は徳島工場を中核とした生産体制を持ち、マンガン鉱山の権益も保有することで原料調達の安定化を図っている。

電子部品や電池向けの機能材料

機能材料事業では、酸化ジルコニウム、酸化ほう素、フェロボロン、水素吸蔵合金、リチウムイオン電池正極材料、マンガン系無機化学品を製造する。酸化ジルコニウムは高融点・高硬度のセラミックス原料で、ファインセラミックス、ジルコニア歯科材料、電子部品などに使用される。リチウムイオン電池正極材料はマンガン系を中心とし、電気自動車や蓄電池向けに供給される。水素吸蔵合金はニッケル水素電池などに用いられる。2025年12月期の機能材料事業売上高は148億円で、電子部品関連の酸化ジルコニウムや酸化ほう素が堅調に推移した。同社はオンリーワン製品の拡販と次世代電池材料の研究開発を進めている。

電気炉による焼却灰の溶融固化処理サービス

焼却灰資源化事業では、電気炉を用いて自治体や廃棄物処理業者から受け入れた焼却灰を1500℃以上の高温で溶融し、無害化・減容化したスラグに再生する。このスラグは路盤材などに資源化され、最終処分場の延命に貢献する。同社は現在4基の溶融炉を保有し、2030年までに7基体制とする計画を発表している(2024年11月に5号炉新設を決定)。2025年12月期の同事業売上高は88億86百万円で、処理量の増加に加え、溶融過程で回収される貴金属の市況高が利益を押し上げた。電気料金上昇などのコスト増に対しては処理価格への反映を進めている。

イオン交換技術を核とした水処理装置

アクアソリューション事業では、排水処理装置と純水製造装置の2本柱で事業を展開する。排水処理装置はイオン交換塔を用いて、ほう素やニッケル等の重金属を除去・回収するシステムで、半導体工場や金属表面処理業者向けに販売される。純水製造装置はイオン交換樹脂と逆浸透(RO)膜を組み合わせ、高純度水を製造する。ボイラー発電メンテナンス向けなどの需要がある。2025年12月期の売上高は16億56百万円と事業規模は小さいが、半導体向け需要などを背景に堅調に推移している。同社は長年培った水処理ノウハウを活かし、製品ラインナップの強化と新領域開拓に注力している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

特殊鋼大手、国内高炉と競合

新日本電工は鉄鋼セクターに属し、特殊鋼や合金鉄を主力とするメーカーである。同業他社には日本製鉄、神戸製鋼所、中山製鋼所、合同製鐵、JFEホールディングスなど大手高炉メーカーが名を連ねる。売上高は約780億円と、大手に比べ小規模だが、特殊鋼分野でニッチなポジションを築いている。営業利益率は2024年12月期8.82%と高水準だが、2025年12月期6.73%への低下が見込まれ、需要変動の影響を受けやすい。

強み

  • 特殊鋼・合金鉄で高い利益率を達成。2024年営業利益率8.82%。
  • 売上高は780億円前後で推移し、安定した事業基盤。
  • 特殊鋼製造技術で競争力を有し、大手との差別化に成功。
  • 自動車・産業機械向けなど国内需要に強み。

課題

  • 2025年12月期営業利益率6.73%と減少見込み。需要減退が原因。
  • 日本製鉄など大手高炉メーカーの低価格攻勢にさらされる。
  • 鉄鋼市況の変動が収益に直結し、安定性に欠ける。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が新日本電工

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15480日本冶金工業846億円10.5倍
25702大紀アルミニウム工業所821億円20.6倍
37231トピー工業742億円6.6倍
45202日本板硝子699億円16.0倍
55461中部鋼鈑605億円45.9倍
65563新日本電工603億円
75410合同製鐵530億円5.6倍
85445東京鐵鋼523億円6.5倍
95541大平洋金属504億円17.6倍
105976高周波熱錬492億円37.8倍
115757CKサンエツ455億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

大垣電気冶金工業所として創業した1925年

1925年10月、大垣電気冶金工業所が創業し、合金鉄の製造販売を開始した。当時は日本国内の鉄鋼産業拡大に伴い、製鋼用添加剤としてのフェロアロイ需要が高まりつつあった。1934年12月に株式会社へ改組、1936年11月には社名を日本電気冶金株式会社と改称し、事業基盤を固めた。戦後の1949年5月には東京証券取引所に上場し、資本市場から資金調達が可能となった。この間、合金鉄事業を一貫して中核に据え、生産設備の拡充を進めた。

東邦電化との合併で日本電工となった1963年

1963年12月、日本電気冶金は東邦電化株式会社と合併し、社名を日本電工株式会社に改称した。東邦電化は1934年設立で、日高工場でフェロアロイ、郡山工場で金属けい素を製造していた。この合併により生産拠点と製品ラインが拡大し、合金鉄分野での競争力が向上した。その後、1971年6月には極東工業株式会社(1947年設立、宮古工場でフェロアロイ製造)を吸収合併し、さらに規模を拡大。1970年代には徳島工場に港湾設備を備えた合金鉄工場を完成させるなど、効率的な生産・物流体制を整備した。

リケン工業買収と機能材料への進出(1993年)

1993年4月、日本電工はリケン工業株式会社および理研産業株式会社を買収した。リケン工業は鉄鋼用分析測定機器(サンプラー等)やプラスチック加工品を手掛けており、これにより同社は合金鉄以外の事業領域を獲得した。その後、1990年代後半から2000年代にかけて機能材料事業を本格化させ、酸化ジルコニウムやリチウムイオン電池正極材料などの開発・生産を開始。1997年4月には宮古工場のフェロマンガン製造を徳島工場に集約し、生産効率を高めた。2000年代には海外合弁事業にも積極的に関与した。

中央電気工業との統合で新日本電工に(2014年)

2014年7月、日本電工は中央電気工業株式会社と経営統合し、社名を新日本電工株式会社と改称した。中央電気工業は1934年設立で、鹿島工場でフェロアロイ製造と焼却灰の再資源化、妙高工場で水素吸蔵合金を手掛けていた。この統合により、合金鉄事業に加えて焼却灰資源化事業と水素吸蔵合金事業がグループに加わった。同年12月にはクロム塩事業を日本化学工業へ譲渡し、非中核事業の整理も進めた。統合後の2014年12月期の売上高は759億円と、前年の544億円から大幅に増加した。

海外事業の拡大と整理(1993年~2023年)

同社は1993年10月に南アフリカのサマンコール社と合弁でNSTフェロクロム社を設立し、海外生産に乗り出した。2002年3月には南アのハイベルト社とSAJバナジウム社を設立。2004年8月には中国の錦州鉄合金股份社と合弁で錦州日電鉄合金有限公司を設立するなど、積極的に海外展開を図った。しかし、2012年12月にNSTフェロクロム社の株式売却、2017年2月にSAJバナジウム社の売却、2009年6月に錦州日電の権益譲渡と、多くの合弁事業から撤退した。2012年9月にはマレーシアのPertama Ferroalloys SDN.BHD.へ資本出資し、現在まで同社を持分法適用関連会社として保有している。この間、2013年7月には香港経由でKudumane Investment Holding Limitedへ出資したが、2023年11月に売却している。

2000年代の子会社整理と純粋持株会社体制への移行

2000年代後半から2010年代にかけて、同社は不採算子会社や休眠会社の清算・売却を進めた。2002年12月に設立したNDリサイクル社は2017年6月に清算。2012年3月に香港に設立したNDC H.K.Company Limitedも2017年7月に清算。2014年11月に設立した日高エナジー株式会社は2019年6月に清算結了。さらに、1969年に株式過半数を取得した共栄産業株式会社については2023年3月に売却し、関係会社ではなくなった。また、1978年に買収した極東物産(後の日電カーボン)は2017年3月に売却。これらの一連の整理により、グループは中核事業に集中する体制を構築した。

年表29件を開く

1920年代

  • 1925年10月創業大垣電気冶金工業所創業、合金鉄製造販売開始

1930年代

  • 1934年12月大垣電気冶金工業所を株式会社に改組。
  • 1936年11月社名を日本電気冶金株式会社に改称。

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場。

1960年代

  • 1963年12月創業東邦電化株式会社(1934年設立、日高工場でフェロアロイ・郡山工場で金属けい素を製造)と合併し、社名を日本電工株式会社に改称。
  • 1969年3月共栄産業株式会社の株式の過半数を取得(2023年3月、同社の保有株式を売却したため、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 1969年5月徳島工場設置、工業薬品工場完成(クロム塩類を製造)。

1970年代

  • 1970年1月徳島工場に港湾設備を備えた合金鉄工場完成(フェロアロイを製造)。
  • 1970年2月電工興産株式会社を設立(現、連結子会社)。
  • 1971年6月創業極東工業株式会社(1947年設立、宮古工場でフェロアロイを製造)を吸収合併。
  • 1973年4月郡山工場にクロム酸回収装置再生工場完成。
  • 1975年10月栗山興産株式会社を設立(現、連結子会社)。
  • 1975年11月創業日電産業株式会社を設立(2019年2月、同社は清算結了し、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 1978年10月M&A極東物産株式会社(日電カーボン株式会社に社名改称)を買収(2017年3月、同社の保有株式を売却したため、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 1979年10月日電徳島株式会社を設立(現、連結子会社)。

1980年代

  • 1987年11月創業日高エレクトロン株式会社を設立(2013年9月、同社は清算結了し、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 1989年7月M&A徳島合金鉄工場と徳島工業薬品工場を統合し、徳島工場に改称。

1990年代

  • 1993年4月M&Aリケン工業株式会社(現、連結子会社)及び理研産業株式会社を買収。
  • 1993年10月南ア、サマンコール社と合弁でNSTフェロクロム社を設立(2012年12月、同社の保有株式を売却したため、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 1997年4月宮古工場のフェロマンガン製造事業を徳島工場に集約。

2000年代

  • 2002年3月南ア、ハイベルト社と合弁でSAJバナジウム社を設立(2017年2月、同社の保有株式を売却したため、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 2002年12月創業NDリサイクル社を設立(2017年6月、同社は清算結了し、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 2004年8月中国、錦州鉄合金股份社と合弁で錦州日電鉄合金有限公司を設立(2009年6月、同社の所有権益を譲渡したため、関係会社に該当しなくなりました)。

2010年代

  • 2012年3月創業中国(香港)にNDC H.K.Company Limitedを設立(2017年7月、同社は清算結了し、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 2012年9月マレーシア、Pertama Ferroalloys SDN.BHD.へ資本出資(現、持分法適用関連会社)。
  • 2012年12月クロム塩事業を日本化学工業株式会社へ譲渡。
  • 2013年7月中国(香港)、Kudumane Investment Holding Limitedへ資本出資(2023年11月、同社の保有株式を売却したため、関係会社に該当しなくなりました)。
  • 2014年7月創業中央電気工業株式会社(1934年設立、鹿島工場でフェロアロイを製造・焼却灰を再資源化、妙高工場で水素吸蔵合金を製造)と経営統合し、社名を新日本電工株式会社と改称。
  • 2014年11月創業日高エナジー株式会社を設立(2019年6月、同社は清算結了し、関係会社に該当しなくなりました)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2030年まで1,100億円以上
  • 連結経常利益2030年まで130億円以上
  • ROE2030年まで10%以上
  • 連結売上高2027年まで950億円
  • 連結経常利益2027年まで100億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    成長戦略・収益性向上

    事業環境変化を成長分野と捉え、合金鉄事業の強みを活かしつつ事業規模・領域を拡大。成長分野への積極的な戦略投資により、合金鉄市況の影響を受けにくいポートフォリオを構築し、収益力の向上と安定化を図る。また、社会課題解決に貢献する新製品・事業の創出に向け、研究開発や外部連携を進める。

  2. 02

    財務戦略の変革

    成長投資と安定的な株主還元を両立するため、適正な範囲内で財務レバレッジを活用し、企業価値向上に寄与する財務体質へ変革する。DX等を活用した棚卸資産の効率化も進め、在庫影響の軽減を図る。

  3. 03

    サステナビリティ推進

    CO2排出量を2030年までに2015年比45%以上削減するため、50億円規模のGX投資とインターナルカーボンプライシング制度を導入。DXではIT人材育成や基幹システム刷新により生産性・業務効率の飛躍的向上を図る。人的資本経営の基盤強化として、中長期戦略と連動した人材戦略を可視化し取り組む。

  4. 04

    焼却灰資源化事業の拡大

    2030年までに焼却灰溶融炉を現状の4基から7基体制とすることを目指し、2024年11月に5号炉の新設および6号炉との共有設備建設を決定。電気料金上昇分を処理価格に反映し、自治体との連携強化により焼却灰収集量を増加させる。

  5. 05

    研究開発とDX推進

    需要家・大学・研究機関・ベンチャー等と連携し、強みを活かした商品探索と研究開発を進める。DXロードマップに基づき、生産DX・業務DX・事業DXの活動テーマを実行し、DX基盤・環境整備を推進する。GXではカーボンフリー合金鉄製造の研究開発を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で964人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は758万円で、9期前と比べて+23.1%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は16.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月953
2017年12月957
2018年12月994
2019年12月61640.013.4977
2020年12月58940.714.7976
2021年12月68540.215.1943
2022年12月70941.515.9950
2023年12月74041.516.3937
2024年12月70841.716.5950726
2025年12月75842.216.6964539

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
徳島工場・研究所 — 徳島県阿南市8,362百万円
鹿島工場 — 茨城県鹿嶋市6,365百万円
日高事業所・幌満川発電所 — 北海道様似町4,342百万円
妙高工場 — 新潟県妙高市3,135百万円
富山工場(射水地区) — 富山県射水市1,848百万円
郡山工場 — 福島県郡山市1,060百万円
富山工場(高岡地区) — 富山県高岡市765百万円
電工興産㈱ 本社・事業所 — 東京都中央区、大分県大分市138百万円
リケン工業㈱ 本社・工場 — 東京都千代田区、秋田県北秋田市130百万円
日電徳島㈱ 本社 — 徳島県阿南市90百万円
ほか3件の開示あり
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和6年度対策地域内廃棄物(ファンネルガラス等)処分等業務
    環境省 · 2024-09-24
    2,836万円
  • 調達
    令和7年度対策地域内廃棄物(ファンネルガラス等)処分等業務
    環境省 · 2025-12-22
    2,776万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は773億円営業利益52億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.2%、利益が-24.6%。

売上高
-1.2%
773億円
営業利益
-24.6%
52億円
純利益
-54.8%
14億円
営業利益率
6.7%
前期比 -2.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高811億円773億円
営業利益110億円52億円
純利益5億円14億円
1株あたり配当¥17¥17

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は388億円、営業利益は53億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+1.8%、営業利益は+165.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q207146.81
2023年2Q18752.77
2023年3Q17984.50
2023年4Q21135
2024年1Q17784.5−3
2024年2Q188147.48
2024年4Q4174711.326
2025年2Q381205.25
2025年4Q392328.29
2026年2Q3885313.7−27

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は604億円から773億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国(香港)にNDC H.K.Company Limitedを設立(2017年7月、同社は清算結了し、関係会社に該当しなくなりました)。
2012年12月60435−5
2013年12月5444023
中央電気工業株式会社(1934年設立、鹿島工場でフェロアロイを製造・焼却灰を再資源化、妙高工場で水素吸蔵合金を製造)と経営統合し、社名を新日本電工株式会社と改称。
2014年12月75923108
2015年12月8292−142
2016年12月58516−1
2017年12月7139280
2018年12月7391924
2019年12月705−64−142
2020年12月5403126
2021年12月6606978
2022年12月79310479
2023年12月7842443
2024年12月78269498.831
2025年12月77352276.714

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高773億円のうち、営業利益として残るのは52億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の1.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.8%648億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.4%73億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%52億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.7pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.9pt
1.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.0pt
2.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが146億円、投資CFが−56億円で、差し引きのフリーCFは90億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は60億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月39−23−331659
2013年12月84−42−174285
2014年12月−13−4626−5993
2015年12月81−33−3648105
2016年12月145−12−33133205
2017年12月−15−59−42−7486
2018年12月11−5440−4383
2019年12月29−6833−3976
2020年12月104−9071496
2021年12月52−22−293098
2022年12月63−46−271789
2023年12月88−47−524179
2024年12月60−48−311259
2025年12月146−56−899060

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は934億円。このうち返さなくてよい自己資本が710億円で、自己資本比率は76.0%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月71753418374.1
2013年12月71856315578.1
2014年12月1,16578637967.3
2015年12月92863829068.5
2016年12月84661423272.4
2017年12月98470827671.8
2018年12月99869130769.2
2019年12月85254330963.6
2020年12月86256429865.4
2021年12月95964331667.0
2022年12月1,04969235765.9
2023年12月1,00871429470.9
2024年12月1,02273728572.1
2025年12月93471022476.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
60億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
402億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
154億円
在庫として抱えている分
負債合計
224億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率38社中9位あたり、逆に低いのはROE38社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.0%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.0%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.1%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥439で、1年前と比べて+36.6%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥439-4.8%1ヶ月+2.8%1年+36.6%時価総額603億円
過去52週の値幅
安値¥300高値¥559

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)109.5倍
PBR0.80倍
配当利回り3.87%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で-2.1%下落し、7/30に401円まで売られたが、7/31に428円へ+6.73%と反発。25日線(428円)に接近し、75日線(451円)は下回る。200日線(399円)はかろうじて上回る。52週高値559円からは約23%下落。RSIは50と中立。出来高は7/30に179万株と急増し、売りが一巡した可能性。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PER 37.3倍は同業平均115.1倍より低く、PBR 0.69倍は平均0.73倍と同水準で割安圏。配当利回り3.01%は平均3.37%とほぼ同程度。ROE2%は低く、収益性は芳しくない。業績は減益傾向で、今期予想PERが不明な点が不透明感を強めています。総合的には割安だが、成長性には疑問が残ります。

指標この会社業種平均
PER (予想)109.5倍
PBR0.80倍0.75倍
ROE2.0%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2024年12月期は売上782億円、純利益31億円と減益傾向。2025年12期も売上773億円、純利益14億円と一段の減益見通し。強気派は市況回復とコスト削減による利益改善を期待。弱気派は鉄鋼需要の構造的な減少と原料高によるスプレッド縮小を警戒。

プラスに働く材料7
  • 市況回復期待

    中国景気刺激策や自動車生産回復でフェロアロイ需要改善の可能性。

  • コスト削減効果

    生産効率化や固定費削減により利益率が改善する余地。

  • 低PBR・高配当

    PBR0.69倍、配当利回り3%超でバリュー株としての安心感。

  • PBR0.69倍と解散価値割れ、資産価値着目不定影響

    PBR1倍割れで株価純資産比割安、M&Aや改革期待

  • 配当利回り3.01%と高水準、下値支え継続影響

    減配リスクあるが現状維持なら安定利回り

  • 鉄鋼価格持ち直しで収益改善余地2026年下期影響

    営業利益52億円と減少傾向も、市況回復で反転可能性

  • 株価年初来+51%上昇もPER37倍、モメンタム継続継続影響

    上昇トレンド継続中、需給好転で更なる上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 需要構造減退

    国内鉄鋼生産の長期減少傾向で主要顧客の需要が縮小。

  • 原料コスト上昇

    スクラップ・電力コスト上昇でスプレッドが圧迫されやすい。

  • 収益低下トレンド

    過去3期連続で減収減益、2025年も大幅減益見通し。

  • 2025/12期営業利益52億円と前期比-25%減益2025年12月期決算影響

    営業利益69→52億円、純利益も31→14億円と大幅減

  • PER37.3倍と高水準、利益減少で更に割高継続影響

    実績PER37倍、予想PERなしも減益続けば更に上昇

  • 売上高3期連続減少、需要低迷長期化継続影響

    売上高784→782→773億円と減少トレンド

  • ROE2%と低収益性、資本効率改善遅れ継続影響

    ROE2%は資本コスト下回り、バリュエーション改善難

次の決算で確かめる点
フェロアロイ販売数量
市況変動の影響を直接受ける主力製品の需要動向。
営業利益率
原料コスト変動に対する価格転嫁の成否を示す。
原料価格とのスプレッド
収益性の核心であり、悪化は利益圧迫のサイン。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり17で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは3.87%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥17
1株あたり
配当利回り
3.87%
いまの株価に対して
配当性向
53.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月5
2017年12月13160.034.8
2018年12月5−61.55.7
2020年12月50.038.6
2021年12月16220.032.9
2022年12月176.337.3
2023年12月9−47.120.3
2024年12月1122.226.2
2025年12月129.153.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥17

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ28,231人。区分でいちばん多いのは個人・その他47.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.2%を占め、残る58.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他44.842.643.244.741.547.1
事業法人26.226.224.826.926.726.7
金融機関21.322.421.818.621.514.4
外国法人5.06.08.07.57.29.4
自己株式0.00.04.80.00.09.2
証券会社2.62.82.02.43.02.3
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0
外国人個人0.00.00.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本製鉄株式会社22.06
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.36
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.53
04新日本電工取引先持株会1.82
05日鉄鉱業株式会社1.53
06新日本電工従業員持株会1.36
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.10
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.00
09紀岡 直樹0.95
10日鉄物産株式会社0.78

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+328%、1株純資産は14期で+18%。直近期のROEは2.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月−5483−1.047.1
2013年12月215094.215.427.4
2014年12月8553516.13.466.4
2015年12月−97434−20.0
2016年12月−1418−0.2
2017年12月5548312.18.634.8
2018年12月164713.413.65.7
2019年12月−97370−23.1
2020年12月183844.716.838.6
2021年12月5343812.95.532.9
2022年12月5449511.96.537.3
2023年12月325216.28.820.3
2024年12月235374.312.426.2
2025年12月115692.033.553.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2025/12期の役員報酬は総額275百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
青木泰代表取締役 社長66
小林二郎取締役 専務執行役員 経営企画、海外事業管理に関する事項管掌および社長特命業務61
積田正和取締役 常務執行役員 人事、人材開発、総務、内部統制に関する事項管掌63
岸川勉取締役 常務執行役員 生産技術、設備企画、安全環境、研究開発、情報システムおよび電力事業に関する事項管掌64
三宅康秀取締役 執行役員 経理に関する事項管掌 経営企画部長委嘱58
大見和敏取締役73
小野健太郎取締役(監査等委員)62
伊丹一成取締役(監査等委員)68
中野北斗取締役(監査等委員)66
谷昌浩取締役(監査等委員)66
末村あおぎ取締役(監査等委員)66
西尾清明常務執行役員
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
中里圭一常務執行役員
田中徹執行役員
岡猛敏執行役員
宮内義浩執行役員
松田隼人執行役員
平田敦嗣執行役員
太田聰執行役員
森清取締役66

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6156521220935
社外取締役6666611

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容876字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当企業集団は、合金鉄、機能材料、焼却灰資源化、アクアソリューション及び電力の各事業を中心に展開している当社、子会社5社及び関連会社2社(以下「当社グループ」という。)と、鉄鋼製品等の製造、販売を行っているその他の関係会社である日本製鉄㈱で構成されております。 当社グループが営んでいる主な事業内容と各関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであり、セグメントと同一の区分であります。 (1) 合金鉄事業 主な事業内容   主要な会社名   会社数 フェロマンガン、シリコマンガン、フェロシリコンの製造・販売並びにフェロクロム、フェロバナジウム、その他の特殊金属製品の販売 倉庫業 港湾荷役・構内作業の請負 マンガン鉱山の権益保有 等   当社、電工興産㈱、日電徳島㈱、 Pertama Ferroalloys SDN.BHD.、 Kudumane Japan(同)   5社 (2) 機能材料事業 主な事業内容   主要な会社名   会社数 酸化ジルコニウム、酸化ほう素、フェロボロン、水素吸蔵合金、リチウムイオン電池正極材料、マンガン系無機化学品の製造・販売 等   当社   1社 (3) 焼却灰資源化事業 主な事業内容   主要な会社名   会社数 電気炉による焼却灰溶融固化処理 等   当社、中電興産㈱   2社 (4) アクアソリューション事業 主な事業内容   主要な会社名   会社数 排水処理装置:イオン交換塔(ほう素、ニッケル等重金属回収)の製造・販売 純水製造装置:イオン交換塔及びRO膜装置の製造・販売   当社   1社 (5) 電力事業 主な事業内容   主要な会社名   会社数 電力の供給   当社   1社 (6) その他 主な事業内容   主要な会社名   会社数 サンプラー等鉄鋼用分析測定機器の製造・販売 プラスチックの加工・販売 等   リケン工業㈱、栗山興産㈱   2社 以上に述べた事項の概要図は次のとおりであります。 (注) 無印 連結子会社 ※ 持分法適用関連会社
経営方針・対処すべき課題2,937字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、特徴ある製品・技術・サービスを開発・提供し、持続的な成長を通じて豊かな未来の創造に貢献することを経営理念に掲げ、今日まで蓄積してきた製品・技術・サービスをもって合金鉄事業・機能材料事業・焼却灰資源化事業・アクアソリューション事業・電力事業における各種製品を改良・開発し、鉄鋼・電子部品材料・電池材料などの業界を始め、各方面の需要にお応えしてまいりました。 2023年11月に策定した中長期経営計画においては、2030年の「あるべき姿~素材と環境で人々の暮らしを支え、より良い未来に向かって挑戦し続ける会社」の実現に向け「“事業活動を通じた社会課題の解決”と“持続的な成長を通じた企業価値向上”の両立」という基本方針を掲げました。 高品質な製品の安定供給と新技術の開発、新製品の提供を目指し、経営諸課題に着実に取り組んでおります。 連結売上高 1,100億円以上、連結経常利益 130億円以上、ROE10%以上を2030年の業績目標としています。 また、2024年から2027年を対象とした第9次中期経営計画では、2027年の業績目標を連結売上高950億円、連結経常利益100億円、ROE10%以上としています。 (2)経営戦略等 当社グループは、2030年「あるべき姿」に向け、以下4つをターゲットとして取り組んでおります。 ・「成長戦略」「収益性の向上と安定化」では、 事業環境変化を中長期の成長分野と捉え、当社事業の強みを活かしつつ事業規模・領域の拡大を図ってまいります。さらに、成長分野への積極的な戦略投資を進めることで、合金鉄市況の影響を受けにくいポートフォリオを構築し、収益力の向上と安定化を目指してまいります。また、社会課題の解決に貢献する新たな製品・事業の創出に向け、新製品の研究開発、外部との連携を通じて、事業機会の探索を進めてまいります。 ・「財務戦略」では、 成長分野への積極的な戦略投資による固定資産の増強と、安定的で高水準の株主還元を両立させるため、適正な範囲内での財務レバレッジを活用し、企業価値の向上に寄与する財務体質への変革を行ってまいります。さらにDX等も活用して棚卸資産の効率化を進め、在庫影響の軽減を図ってまいります。 ・「サステナビリティ関連施策」では、 “社会課題の解決”と“企業価値向上”の両立を図るため、地球温暖化対策では、2030年までにCO2排出量45%以上削減(2015年比)するため、50億円規模のGX投資を計画し、インターナルカーボンプライシング制度を導入して、積極的にカーボンニュートラルを推進してまいります。DXでは、IT人材育成、基幹システム刷新などの基盤強化を行いつつ、生産性や業務効率の飛躍的向上を図り、操業の省人化やオペレーションの最適化を進めます。更には人的資本経営の基盤強化を図るため、中長期事業戦略とリンケージした人材戦略を可視化し、取り組んでまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは「2030年あるべき姿」を実現するため、2024年から2027年までの第9次中期経営計画を策定し、当該期間で実行すべき具体的な施策をとりまとめております。 合金鉄事業では、国内合金鉄の生産性向上と棚卸資産の圧縮を追求し、より強固な収益・財務体質を確立します。海外事業では安定生産を継続し、水力発電によるグリーン電源の優位性を活かし市場開拓を進めてまいります。あわせて、コスト削減に取り組み、収益改善に努めてまいります。 機能材料事業では、地政学リスク回避に貢献するオンリーワン商品の拡販を進めるとともに、次世代電池材料分野などにおける研究開発の成果を具体化することで、収益の拡大を図ります。 焼却灰資源化事業では、電気料金などのコスト上昇分を着実に処理価格へ反映させ、自治体や地域社会との連携を更に強化し焼却灰の収集量を増加させてまいります。加えて、2030年までに焼却灰溶融炉を現状の4基から7基体制とすることを目指し、11月に5号炉の新設ならびに6号炉との共有設備の建設について決定いたしました。埋め立て処分場の延命化と資源循環に貢献することで事業成長を加速させてまいります。 アクアソリューション事業では、長年培ってきた水処理に関わるノウハウを活用して社会のニーズに応えてまいります。また、製品ラインナップを強化し、新しい事業領域の開拓に注力します。 電力事業では、FITによる長期的な安定収益の確保に加え、水力発電の環境価値を活かした非化石証明の発行により当社のカーボンニュートラル実現に貢献してまいります。 加えて、足下の国内外の政治・経済状況による事業環境の変化にも柔軟に対応し、各事業の変革に取り組むとともに、事業部門・製造部門における基盤整備・体質強化を推進します。 研究開発については、需要家、大学、研究機関、ベンチャー企業等と連携し、研究テーマの取捨選択を行いながら、当社の強みを生かした商品探索と研究開発を進めてまいります。 DXの分野では、当社のDXビジョン「デジタルの活用により自らが変革することで最適なモノづくりとあらたな価値創出を実現する」ために策定したDXロードマップにおける生産DX、業務DX、事業DXのそれぞれの活動テーマを着実に実行するとともにDX基盤・環境整備を推進してまいります。 GXについては、カーボンフリー合金鉄製造のための研究開発を推進し、2050年でのカーボンニュートラル実現を目指すとともに、2030年までにCO2排出量を2015年対比45%以上削減することを目標とします。上記方針に基づき、CO2排出削減の一環として、2025年に徳島工場へガスエンジン発電設備を導入することを決定いたしました。あわせて、使用燃料のグリーンエネルギーへの転換も推進してまいります。 人的資本経営の観点では、人材確保、人的付加価値創出、人的資本経営基盤強化の3つをターゲットとし、中長期事業戦略に連動した施策を推進しています。人材確保においては、教育施設のネーミングライツを取得することなどにより当社の知名度向上を図り、新たな人材の確保につなげてまいります。また、人的付加価値創出では各職場・各階層での対話を通じた情報共有とコミュニケーションの活性化を進めています。人的資本経営基盤強化に関しては、DE&I、働き方改革、エンゲージメント向上などを通じてウェルビーイングの向上やダイバーシティ推進に取り組んでいます。これらの施策を通じて、人材の確保と従業員一人ひとりの価値の伸長を図ってまいります。 これらの課題を着実にクリアしていくこと及びサステナビリティ活動の推進により、将来に向けた基礎体力を養い、「あるべき姿」の目標達成のために当社グループ一致団結して尽力してまいります。
事業等のリスク4,383字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、次のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)国内外の主要市場の経済状況及び需要の変動等 合金鉄製品の販売価格は国際市況を基準としていることから、国際的な製品需給により市況が変動した場合には、業績に影響を与える可能性があります。当社グループの売上高はほとんどが国内向けであり、業績は我が国の経済情勢、とりわけ国内粗鋼生産量の変動により多大な影響を受けます。また、中国、インド、米国等の経済情勢や関税等の政策により自動車をはじめとした我が国の輸出動向を経て粗鋼生産や合金鉄の需要に影響を与え、当社の業績が変動する可能性があります。加えて、地政学的リスクが顕在化することで、経済活動が停滞し当社製品の需要が落ち込むことにより、業績が影響を受ける可能性があります。当社は、国際市況、経済動向を十分に見据えながら適切に対応すべく、機動的な生産計画の見直しに加え生産体制の見直し等当該リスクの低減に努めてまいります。 (2)国内外の競合各社との競争状況及び主要需要家の購買方針の変更等 当社グループは、各事業において、国内外の競合各社と厳しい競争状態にあることから、当社グループの事業競争力が相対的に減退した場合には、業績が悪化する可能性があります。また、各事業分野における主要な需要家の購買方針に変更等が生じた場合には、業績が変動する可能性があります。当社は、需要家との密接な関係強化の継続に努めているとともに、安価原料の使用や原料ソース分散等による製造コスト低減や一般管理費の削減等により原価低減を推し進め、競争力の維持・向上に努めております。 (3)原燃料調達における価格・数量等の変動 マンガン鉱石、コークス、レアアース、原油等の原燃料価格は国際市況に連動しており、国際的な資源需給の変動、資源輸出国における経済・社会情勢等の変化、天災地変等に起因する市況変動等が業績に影響を与える可能性があります。当社グループの製造原価では電力が相応の割合を占めている為、原燃料価格に起因する電力価格の変動が業績に影響を与える可能性があります。また、自然災害等による仕入先の操業・出荷の停止、さらには物流の寸断等により、電力を含む原燃料等の調達に支障が生じた場合、生産活動の制約を受け、業績に影響を与える可能性があります。当社は、継続的な原料サプライヤーとの関係性により柔軟な契約形態を採用するとともに、安価原料使用や原料ソース分散等安定したサプライチェーンの構築、また製造コスト低減や一般管理費の削減等により収益への影響を最小限にとどめるよう努めてまいります。 (4)海外での事業活動 当社グループは、海外諸国において事業投資活動を行なっております。これらの国の法令、税制、社会的インフラの変動、及びテロ等の情勢不安等に加え、現地特有のマネジメント上のリスクもあり、投資先事業における経営環境の変化、業況、及び操業不調等が、業績、及び投資の回収等に影響を与える可能性があります。また、国際的な製品需給により市況が変動した場合には、業績、及び投資の回収等に影響を与える可能性があります。当社は、他の出資会社と共に、現地の事業環境の情報収集に努め、投資先事業への指導を徹底し、また、適切な支援に取り組むことで、当該リスクの低減に努めております。 (5)財務リスク ①為替レートの変動 合金鉄事業を始めとして、当社グループは主として、外貨建の国際市況を基準として取引していることから、為替動向が売上高及び業績に影響を与える可能性があります。また、為替動向は外貨建で取引されている原料の購入価格にも影響を与える可能性があります。さらに、外貨建の資産・負債を保有していることから、為替相場の変動が業績に影響を与える可能性があります。 ②金利変動 当社グループは、相応の有利子負債を保有しているため、金利情勢、その他金融市場の変動が業績に影響を与える可能性があります。金利の動向を見ながら、必要に応じて金利スワップ取引を利用することにより当該リスクの低減を図っております。 ③資金調達 当社グループは、資金調達にあたり資金繰り計画に基づき流動性リスクを管理し、更に金融機関との間にコミットメントライン契約を結び不測の事態に備えておりますが、当該契約には財務制限条項が付されているため、当社グループの業績が大きく悪化した場合は当該コミットメントラインに基づく資金調達が影響を受ける可能性があります。なお、財務制限条項の詳細は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)8財務制限条項」に記載のとおりです。当社グループは、中長期経営計画の着実な実行により安定的な収益確保に努めるとともに財務体質の改善強化に努めてまいります。 (6)固定資産減損リスク 当社グループが保有している固定資産について、時価が著しく低下した場合や事業の収益性低下により投資回収が見込めなくなった場合、固定資産の減損損失が発生し、業績に影響を与える場合があります。当社グループは中長期経営計画の着実な実行により収益性の向上と安定化に努めてまいります。 (7)棚卸資産の収益性低下 製品価格や製品原価の変動により棚卸資産の収益性が低下し、それにより簿価切り下げが発生した場合には、業績に影響を与える可能性があります。当社は、需要に見合った生産に努めるとともに生産に見合った原料等の最適調達に努めております。また、年度予算で適正在庫水準目標を定めて在庫管理を行い、当該リスクの低減に努めております。 (8)繰延税金資産の回収可能性 当社グループでは繰延税金資産について、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断して計上しております。しかしながら今後、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合は、繰延税金資産の取崩しが発生し、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。 (9)法令その他の規則及び環境規制の変更 当社グループの事業活動に適用される法令その他の規則の変更があった場合には、業績に影響を与える可能性があります。特にCO2排出量に関連した規制は影響が大きいことから、木質コークスの採用や、水素還元等の低炭素プロセス導入に取り組んでおります。また、当社グループの事業活動に伴い発生する廃棄物では、国内外の法規制を遵守し、的確な対応を行っているものの、今後の法規制強化によっては業績に影響を与える可能性があります。当社グループは法規制の改正等、必要な情報を適時・適切に収集するとともに、社員教育を実施し厳格に法令遵守を図っております。 (10)自然災害及び事故 大規模な台風、地震、津波等の自然災害に見舞われた場合、当社グループ従業員及び主要設備に被害が発生するおそれがあり、操業、出荷に支障が生じ、業績に影響を与える可能性があります。また、重大な労働災害、設備事故等が発生した場合には事業活動の停止や制約等により、業績に影響を与える可能性があります。さらに、新型インフルエンザ等の感染症が流行した場合には、当社グループの事業活動が制約を受け、業績に影響を与える可能性があります。当社は、設備の耐震補強による地震対策や嵩上による津波対策の実施、老朽化設備の更新等に加え、事業継続計画(BCP)を策定し、その実地訓練を実施する等有事に備えております。また、日頃の設備メンテナンス、老朽化設備の更新、定期的な安全活動(リスクアセスメント、危険予知活動等)の計画と実施等により、リスク低減を図っております。 (11)知的財産 当社グループは当社技術に関わる知的財産権の取得・活用及び他社知的財産権の侵害防止に努めておりますが、技術の進歩が高度かつ複雑になる中、知的財産に関する訴訟が生じた場合には、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。当社は、他社との特許係争が生じないよう、特許連絡会を設置し、問題特許や競合他社の特許出願の有無を常時モニターし適切な対応に努めております。 (12)人材確保及び育成 当社グループでは、事業の成長に必要な人材の確保及び育成に努めており、その際には多様性の確保(ダイバーシティ)と一人ひとりの人格を尊重し受け入れる企業風土の醸成によるエンゲージメントの向上が不可欠です。今後、少子高齢化に伴う国内労働人口の減少や企業風土醸成が不十分なことによる人材定着率の低下等、人材確保や育成が計画どおりに進まなかった場合、持続的な成長に向けた事業活動に影響を与える可能性があります。このような事態を回避するため、採用活動の強化、育成体系や職場環境整備や多様な働き方等の人的資本への積極的な投資、さらには、DXを活用した生産・業務・事業の革新を進め、魅力ある企業としての体制づくりを進めております。 (13)気候変動リスク 当社グループは、気候変動に関して生じる変化を重要なリスク要因として認識しています。移行リスクとしては、炭素税・排出権取引制度等の温室効果ガスの排出規制が導入された場合、原材料価格や電力価格が上昇し、製造コストが増加することで収益の低下をもたらす可能性があります。また、物理的リスクとしては、台風・洪水等の極端な気象現象が深刻化した場合、操業停止や物流の寸断、被害コストの増加などが収益の低下をもたらす可能性があります。一方で、当社グループは、気候変動への対応をリスクとしてだけでなく機会としても捉え、事業活動を通じて気候変動に関する社会課題の解決を目指してまいります。 (14)情報システムの障害、情報漏洩等 当社グループの情報システムは、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃、大規模停電、あるいは予期せぬシステム障害等による停止リスクが存在します。これら不測の事態が発生した場合、生産活動や業務の停止、機密情報の外部漏洩、決算業務の遅延、訴訟の提起や社会的信用の失墜等を招き、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、これらのリスクに対し、データセンターおよびクラウドサービスの適切な活用、ファイアウォールの設置、OSの多様化によるリスク分散やウイルス対策ソフトの導入等の技術的対策に加え、標的型メール訓練等の人的対策、外部機関によるセキュリティ監査の実施など、多層防御を含むセキュリティ対策を講じており、リスクの低減に努めています。
経営成績の分析 (MD&A)4,726字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日から2025年12月31日)における世界経済は、中国での景気後退や米国による通商・貿易政策などにより先行きが不透明な状況が継続しました。我が国において対ドル150円を超える歴史的な円安が定着していると同時に、人手不足による人件費の上昇に加え、エネルギーや食糧などの諸物価の上昇も継続し、国内製造業においては製造コストが上昇する環境が継続しました。 このような事業環境の中、合金鉄以外の事業は順調に拡大を続けたものの、合金鉄事業における、2024年7月以降にマンガン鉱石市況が大幅下落したことに伴う在庫影響や定期修繕による販売及び生産減等の要因により減収減益となりました。 また、当社が経営指標として重視している在庫影響等の一過性要因を除いた実力ベース経常利益は53億円(前年は52億円)となりました。 各事業の経営成績は、次のとおりです。 (合金鉄事業) 当連結会計年度は、需要低迷に加え、インドを中心に生産・販売が過剰となったことで合金鉄市況は低調に推移しました。マンガン鉱石においても2024年中旬に大幅下落した市況の回復は見られませんでした。 こうした状況のなか、国内合金鉄事業においては、国内鉄鋼生産の低迷により減収となりました。利益面においては定期修繕による生産減少やマンガン鉱石市況が低調に推移したことによる在庫影響等により減益となりました。持分法適用会社の2社から成る海外合金鉄事業においては、フェロシリコン等、製品市況の悪化により損失が拡大しました。 以上の結果、売上高は48,440百万円(前年比6.4%減)、経常損益は2,127百万円の経常損失(前年は1,085百万円の経常利益)と、減収減益となりました。 実力ベース経常利益は、収益改善や価格改善に努めたものの、定期修繕やマージン悪化等の影響により2億円(前年11億円)となりました。 (機能材料事業) 当連結会計年度は、電子部品関連では顧客の在庫調整解消により、酸化ジルコニウムや酸化ほう素の販売数量は前年と比べ増加しました。車載用電池材料関連では、リチウムイオン電池正極材は設備修繕のため販売数量は減少しましたが、水素吸蔵合金は増加しました。マンガン系無機化学品は販売数量が減少しましたが、フェロボロンは需要が堅調に推移し販売数量は増加しました。 以上の結果、売上高は14,819百万円(前年比6.0%増)、経常利益は1,923百万円(同16.1%増)と増収増益となりました。 実力ベース経常利益は22億円(前年20億円)と前年を上回りました。 (焼却灰資源化事業) 当連結会計年度は、焼却灰収集量及び処理量の増加、並びに溶融メタルに関連する貴金属市況の高位安定が継続しました。 以上の結果、売上高は8,886百万円(前年比14.7%増)、経常利益は2,074百万円(同46.9%増)と増収増益となりました。 実力ベース経常利益は21億円(前年14億円)と前年を上回りました。 (アクアソリューション事業) 当連結会計年度は、純水製造装置はボイラー発電メンテナンス向け等販売が増加、排水処理装置販売も堅調に推移しました。 以上の結果、売上高は1,656百万円(前年比5.5%増)、経常利益は105百万円(前年比8.2%減)となりました。 (電力事業) 当連結会計年度は、FIT制度を利用した売電事業として水力発電所が順調に稼働した結果、売上高は1,405百万円(前年比0.3%減)、経常利益は409百万円(前年比3.8%増)となりました。 当連結会計年度における事業の売上高及び経常利益は次のとおりです。 (単位:百万円、%) 区分     第125期(前連結会計年度)   (2024.1.1~2024.12.31)       第126期(当連結会計年度)   (2025.1.1~2025.12.31)     増減率 売上高   経常利益   売上高   経常利益   売上高   経常利益 金 額     構成比     金 額     構成比     金 額     構成比     金 額     構成比 合金鉄事業   51,756   66.2   1,085   22.3   48,440   62.7   △2,127   △78.7   △6.4   - 機能材料事業   13,979   17.9   1,656   34.1   14,819   19.2   1,923   71.2   6.0   16.1 焼却灰資源化事業   7,744   9.9   1,412   29.1   8,886   11.5   2,074   76.7   14.7   46.9 アクアソリューション事業   1,570   2.0   115   2.4   1,656   2.1   105   3.9   5.5   △8.2 電力事業   1,409   1.8   394   8.1   1,405   1.8   409   15.2   △0.3   3.8 その他   1,775   2.3   195   4.0   2,069   2.7   316   11.7   16.6   62.5 合計   78,235   100.0   4,859   100.0   77,277   100.0   2,703   100.0   △1.2   △44.4 ②キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、14,569百万円の収入となりました(前連結会計年度は5,958百万円の収入)。 主な増加要因は、棚卸資産の減少7,840百万円、減価償却費3,665百万円です。 主な減少要因は、仕入債務の減少2,350百万円、法人税等の支払額1,103百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、5,583百万円の支出となりました(前連結会計年度は4,848百万円の支出)。 主な要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出4,828百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、8,914百万円の支出となりました(前連結会計年度は3,058百万円の支出)。 主な増加要因は、長期借入による収入1,000百万円です。 主な減少要因は、自己株式の取得による支出4,031百万円、長期借入金の返済による支出3,564百万円です。 以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ76百万円増加し6,008百万円となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 事業の名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 合金鉄事業   41,974   87.5 機能材料事業   15,140   110.1 焼却灰資源化事業   8,691   115.8 アクアソリューション事業   1,656   105.5 電力事業   1,405   99.7 その他   1,654   109.1 合計   70,521   95.6 b.受注実績 受注生産は行っておりません。 c.販売実績 事業の名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 合金鉄事業   48,440   93.6 機能材料事業   14,819   106.0 焼却灰資源化事業   8,886   114.7 アクアソリューション事業   1,656   105.5 電力事業   1,405   99.7 その他   2,069   116.6 合計   77,277   98.8 (注)  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相 手 先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 日本製鉄㈱   48,117   61.5   43,759   56.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況の分析・検討内容 経営者等の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。詳細につきましては、本報告書「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ8,786百万円減少し93,414百万円となりました。流動資産は、在庫圧縮による棚卸資産などの減少により、前連結会計年度末と比べ9,551百万円減少し44,419百万円となりました。固定資産は、長期貸付金が減少した一方、投資有価証券が増加したことにより、前連結会計年度末と比べ765百万円増加し48,994百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、支払手形及び買掛金、長期借入金などの減少により、前連結会計年度末と比べ6,134百万円減少し22,388百万円となりました。なお、有利子負債(短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、リース債務(流動負債)、長期借入金、リース債務(固定負債))は3,250百万円減少し13,826百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,652百万円減少し71,025百万円となりました。これは主に、自己株式の増加によるものです。 b.経営成績 当社グループの当連結会計年度の経営成績につきましては、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。 ③経営成績に重要な影響を与える要因 「第2事業の状況 3事業等のリスク」に記載しております。 ④資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料及び貯蔵品の仕入や製造費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。 投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 短期運転資金は、自己資金、売掛債権のファクタリング及び金融機関からの短期借入などによる調達を基本としております。 設備投資につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入などによる調達を基本としております。

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