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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

中部鋼鈑

Chubu Steel Plate Co.,Ltd.5461 · Prime · 鉄鋼

電気炉で厚板を中心に製造する鉄鋼メーカー。厨房フィルターレンタルや物流事業も手掛ける。

概要

中部鋼鈑は、電気炉による厚板製造を主力とする鉄鋼メーカーである。1950年の設立以来、鉄スクラップを原料にしたリサイクル型の鉄づくりを続け、造船・建築・橋梁・産業機械などへ鋼板を供給する。連結子会社4社を通じ、業務用厨房フィルターのレンタル、物流、鉄鋼設備エンジニアリングも手がける。2026年3月期の連結売上高は511億円、従業員数は521名。

電気炉で厚板を製造する鉄鋼関連事業

鉄鋼関連事業は、当社と子会社シーケー商事で構成される。主原料の鉄スクラップを電気炉で溶解し、板厚6mm以上の厚板を中心とした鉄鋼製品を製造・販売する。最終需要先は船舶、建築、橋梁、タンク、産業機械と多岐にわたる。2026年3月期の同事業売上高は483億円で、全社売上の約95%を占める。主な販売先として阪和興業、日鉄物産、メタルワンがあり、それぞれ売上高の10%超を占める。新電気炉への更新により生産性向上とCO2削減を進めており、24中期経営計画では厚板・スラブ合わせて80万トンの販売を目標とする。

グリスフィルターのレンタルと広告看板を扱うレンタル事業

レンタル事業は子会社シーケークリーンアドが担う。業務用厨房の排気フードに設置するグリスフィルターをリースし、定期的な交換・洗浄を提供する。これにより衛生管理と火災予防に寄与する。加えて屋外広告看板の制作・設置・管理も行う。2026年3月期の売上高は7.85億円で、全社売上の約1.5%と小規模だが、レンタル枚数の積み上げと価格改定により増収・増益を続けている。同事業のセグメント利益は1.22億円。

運送荷役と危険物倉庫を提供する物流事業

物流事業は子会社シーケー物流が運営する。トラックによる一般貨物運送や構内荷役のほか、危険物(化学薬品等)の保管・管理サービスを提供する。主にグループ内外の鉄鋼製品や産業資材を扱う。2026年3月期の売上高は5.03億円で前年比11.5%減、セグメント利益は1.14億円。危険物倉庫の取扱量減少や人件費上昇が減収減益の要因である。

鉄鋼プラントの設計施工を行うエンジニアリング事業

エンジニアリング事業は子会社明徳産業が担う。電気炉、圧延機、環境設備などの鉄鋼関連プラントの設計・製作・据付・メンテナンスを提供する。2026年3月期の売上高は14.68億円で前年比18.7%減、セグメント利益は0.66億円。前期に大型案件が剥落したことや設備工事受注減少が響いた。グループ内設備の保全にも関与し、鉄鋼事業の安定操業を支える。

業界の中での役割は電気炉鉄鋼メーカー(厚板専門)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
511億円
営業利益
9億円
営業利益率
1.8%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01鉄鋼関連(厚板・鋼板)主力

主原料の鉄スクラップを電気炉で溶解し、厚板を中心とする鉄鋼製品を製造・販売。造船、建築、橋梁、産業機械など幅広い需要家に供給する。

主な製品・サービス1
厚板
板厚6mm以上の鋼板。船舶、建築、橋梁、タンク、産業機械等に使用。

02レンタル(業務用厨房フィルター、広告看板)準主力

子会社シーケークリーンアドが、業務用厨房のグリスフィルターをレンタル・メンテナンスする事業と、広告看板事業を行う。フィルターの定期的な交換・洗浄サービスを提供。

主な製品・サービス2
グリスフィルターレンタル
業務用厨房の排気フードに設置する油汚れ捕集フィルターをリース。定期的な交換・洗浄により衛生管理と火災予防に貢献。
広告看板事業
屋外広告看板の制作・設置・管理。

03物流(運送・荷役、危険物倉庫)副次

子会社シーケー物流が、運送・荷役事業および危険物倉庫事業を展開。主にグループ内外の鉄鋼製品や産業資材を輸送・保管。

主な製品・サービス2
運送・荷役サービス
トラックによる一般貨物運送および構内荷役作業。
危険物倉庫
危険物(化学薬品等)の保管・管理サービス。

04エンジニアリング(鉄鋼設備・プラント設計施工)副次

子会社明徳産業が、鉄鋼関連設備を中心とするプラントの設計・施工および設備保全(メンテナンス)エンジニアリングを提供。

主な製品・サービス1
鉄鋼設備エンジニアリング
電気炉、圧延機、環境設備等の鉄鋼プラントの設計、製作、据付、メンテナンス。

製品と技術

板厚6mm以上の汎用厚板鋼板

厚板は当社の主力製品で、板厚6mm以上の鋼板を指す。電気炉で溶解した鉄スクラップを連続鋳造・圧延して製造する。主に船舶、建築、橋梁、タンク、産業機械の構造部材として用いられる。顧客の多様なニーズに応えるため、高品質かつタイムリーな供給を強みとする。24中期経営計画では厚板とスラブ合わせて年間80万トンの販売を目標に掲げるが、2025年度実績は45万トンにとどまった。

業務用厨房のグリスフィルターレンタルサービス

シーケークリーンアドが提供するグリスフィルターのレンタルサービスは、飲食店などの業務用厨房排気フードに設置する油汚れ捕集フィルターをリースするもの。定期的な交換・洗浄メンテナンスがセットで、衛生管理の徹底と火災予防に寄与する。レンタル枚数の積み上げと価格改定により収益を拡大しており、安定したストック型ビジネスとして位置づけられる。

一般貨物運送と危険物保管の物流サービス

シーケー物流は、トラックによる一般貨物運送と構内荷役作業、および危険物倉庫の保管・管理サービスを提供する。鉄鋼製品や産業資材を主な取扱品目とし、グループ内外の物流ニーズに応える。危険物倉庫では化学薬品など特別な管理が必要な品目を扱い、安全規制に対応した保管環境を提供する。2026年3月期の売上高は5.03億円。

電気炉や圧延機など鉄鋼プラントの設計施工

明徳産業が手がけるエンジニアリング事業は、電気炉、連続鋳造設備、圧延機、環境設備など鉄鋼関連プラントの設計、製作、据付、メンテナンスを一貫して提供する。自社グループの設備更新にも関与し、新電気炉導入や生産性向上プロジェクトを技術面で支える。2026年3月期の売上高は14.68億円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

特殊鋼板で存在感、国内景気に連動

橋梁・産業機械向け厚板・形鋼などの特殊鋼板を手掛ける。売上高は2024年3月期678億→2026年3月期511億円と減収、営業利益率も5.3%→1.8%と急減。同業の日本製鉄(5401)とJFEホールディングス(5411)が高炉メーカーとして規模が大きく、原料調達や価格交渉力で劣位。ただし特殊鋼板は需要が安定しており、中小ながらも特定分野での品質で評価を得ている。しかし建設投資の停滞や鋼材需要減退が逆風。

強み

  • 橋梁・産業機械向けの高品質な鋼板で安定した需要を確保。
  • 特定分野の大口顧客と強固なリレーションを構築。
  • 特殊鋼板の生産に適した設備を持ち、小ロット対応が可能。
  • 減収下でも営業黒字を維持、財務体質は比較的健全。

課題

  • 国内建設投資の減少により鋼材需要が長期的に縮小傾向。
  • 価格競争力で高炉メーカーに劣り、利益率が圧迫される。
  • 鉄鉱石など原料の高騰を価格転嫁しにくい体質。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が中部鋼鈑

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15440共英製鋼934億円9.2倍
25480日本冶金工業846億円10.5倍
35702大紀アルミニウム工業所821億円20.6倍
47231トピー工業742億円6.6倍
55202日本板硝子699億円16.0倍
65461中部鋼鈑605億円45.9倍
75563新日本電工603億円
85410合同製鐵530億円5.6倍
95445東京鐵鋼523億円6.5倍
105541大平洋金属504億円17.6倍
115976高周波熱錬492億円37.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

資本金1千万円で鋼板製造会社として設立された1950年

1950年2月、資本金1千万円をもって鋼板の製造及び販売を目的として中部鋼鈑株式会社が設立された。名古屋市中川区に本社を置き、電気炉による厚板製造を事業の核とする。設立後の詳細な成長過程は公表されていないが、その後、鉄鋼関連事業を軸にグループを拡大し、明徳産業、シーケー商事、シーケークリーンアド、シーケー物流などの子会社を設立・取得して現在のグループ体制を構築した。

2025年の製鋼工場事故と生産復旧の影響

2025年1月21日、製鋼工場で溶鋼漏れ事故が発生し、生産に重大な影響が出た。事故により前期末に積み上がった受注残高が当期に解消される一方、新電気炉の安定操業と生産性改善に努めた。事故からの復旧により生産・受注活動は正常化したものの、厚板市況の悪化と鉄スクラップ価格の下落がメタルスプレッドを縮小させ、2026年3月期の連結経常利益は11億円と前期比57%減となった。この事故は当社の24中期経営計画の進捗に遅れをもたらした。

年表1件を開く

1950年代

  • 1950年2月創業資本金1千万円をもって鋼板の製造及び販売を目的として中部鋼鈑株式会社を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 鉄鋼製品販売量2026年度まで80万トン
  • 設備投資額(戦略投資)2026年度まで120億円
  • ROE2026年度まで10%
  • 連結経常利益2026年度まで150億円
  • DOE2026年度まで3.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    鉄鋼製品販売量80万トン達成

    高炉メーカーの構造改革による厚板供給減少の代替と脱炭素需要に対応するため、販売量を80万トンに引き上げる。新電気炉の生産性向上を活かし、連続鋳造設備の生産性向上やヤード拡張に約120億円の戦略投資を実施する。

  2. 02

    脱炭素対応の推進

    2030年度までに温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目標に、新電気炉の省エネ効果に加え、省エネ設備投資や再生可能エネルギー確保等を実施する。また、情報開示の充実にも努める。

  3. 03

    持続可能な基盤整備

    人的資本戦略の充実、DX推進、ガバナンス・リスク管理強化、効率的なバランスシート運営等により、成長を支える企業基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で521人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は706万円で、9期前と比べて+10.4%平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は18.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月524
2018年3月538
2019年3月63940.418.8535
2020年3月63540.920.1520
2021年3月64940.719.2513
2022年3月65941.319.8500
2023年3月72941.018.7504
2024年3月72440.918.4521
2025年3月76541.218.6522517
2026年3月70641.118.4521173

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率57.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)57.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社・工場 — 名古屋市中川区196億円
鉄鋼関連事業
本社 — 愛知県半田市312百万円
物流事業
豊橋事業所 — 愛知県豊橋市289百万円
エンジニアリング 事業
本社 — 名古屋市 中川区16百万円
エンジニアリング 事業
主な関係会社
  • 国内
    明徳産業株式会社
    名古屋市 中川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シーケー商事株式会社
    名古屋市 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シーケークリーンアド 株式会社
    名古屋市 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シーケー物流株式会社
    愛知県 半田市 · 連結子会社
    議決権60.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は511億円営業利益9億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.2%、利益が-66.7%。

売上高
+0.2%
511億円
営業利益
-66.7%
9億円
純利益
-23.5%
13億円
営業利益率
1.8%
前期比 -3.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高696億円511億円
営業利益12億円9億円
純利益9億円13億円
1株あたり配当¥113¥113

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は151億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−20.5%、営業利益は−108.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q18222
2024年1Q1903417.924
2024年2Q137107.36
2024年3Q1773117.522
2024年4Q17419
2025年2Q3053611.825
2025年4Q205−9−4.4−8
2026年2Q23362.64
2026年4Q27831.19
2027年1Q151−3−2.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は348億円から511億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は1.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月348−11−7
2014年3月44794
2015年3月4342415
2016年3月3774328
2017年3月3633020
2018年3月4533024
2019年3月5222917
2020年3月4454727
2021年3月4032516
2022年3月6445538
2023年3月76312386
2024年3月67810271
2025年3月51027265.317
2026年3月5119111.813

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高511億円のうち、営業利益として残るのは9億円1.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.6%453億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.6%49億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.8%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.3pt
1.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.2pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.3pt
1.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−58億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−58億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は129億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月17−6−51135
2014年3月15−6−2941
2015年3月79−22−35796
2016年3月82−27−1155140
2017年3月22−43−8−21111
2018年3月4−7−5−3104
2019年3月22−16−86101
2020年3月133−91−642138
2021年3月4−16−8−12118
2022年3月−1234−622133
2023年3月101−91−2010124
2024年3月393−4542120
2025年3月215−91−30124214
2026年3月−580−27−58129

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は846億円。このうち返さなくてよい自己資本が757億円で、自己資本比率は88.6%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月5865127487.0
2014年3月5865137387.2
2015年3月6035337088.1
2016年3月6175486988.2
2017年3月6415657687.7
2018年3月6755849186.0
2019年3月6865909685.4
2020年3月6836127188.9
2021年3月6956286789.6
2022年3月77766111684.2
2023年3月88173714482.9
2024年3月93577516082.1
2025年3月8467608589.0
2026年3月8467578888.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
97億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
637億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
35億円
在庫として抱えている分
負債合計
88億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率38社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率38社中35位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.7%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.8%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
88.6%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
0.2%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.2%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,161で、1年前と比べて+0.5%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥2,161-3.1%1ヶ月+4.5%1年+0.5%時価総額605億円
過去52週の値幅
安値¥1,912高値¥2,605

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)45.9倍
PER (会社予想)65.1倍
PBR0.79倍
配当利回り5.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末の1,950円から上昇基調を強め、7月27日には2,145円まで上昇。その後は2,080円前後で推移し、25日移動平均線(2,079円)を上回って推移。52週高値2,605円からは約20%低い水準にあるが、52週安値1,912円からは約9%高い。出来高は8月7日に175,500株と直近で増加しており、需給の改善が示唆される。RSIは57と中立圏で、短期的な過熱感はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは44.25倍と業界平均の117.93倍を下回るが、予想PERは62.6倍と悪化見込み。PBRは0.7517倍で平均0.742倍とほぼ同水準。ROEは1.7%と低く、収益性は悪い。配当利回りは5.43%と平均3.21%を上回るが、配当性向が315.7%と過剰で、利益を超えた配当は持続不可能。業績は減収減益で、株価は業績に比して割高感がある。総合的にやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)45.9倍114.6倍
PER (予想)65.1倍
PBR0.79倍0.75倍
ROE1.7%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

鉄鋼市況の低迷により、売上高と利益が減少。2025年3月期の売上高は510億円、営業利益率5.29%と落ち込む。強気派は、自動車や建機需要の回復と高付加価値製品の拡販を期待する。弱気派は、中国の需要減退と価格競争の激化で業績がさらに悪化すると懸念する。業績は市況に大きく左右され、収益の安定性が争点。

プラスに働く材料7
  • 高付加価値品の拡販

    表面処理や精密圧延技術で差別化し、ニッチ市場で価格競争を回避

  • 需要回復期待

    自動車や建機の生産回復で鋼板需要が持ち直す可能性

  • 配当利回りが高い

    配当利回り5%超で、株主還元を評価する投資家に魅力

  • PBR0.7517倍の割安修正継続影響

    PBR0.75倍、1倍換算で約33%の上昇余地。資産価値が見直されれば株価上昇。

  • 配当利回り5.43%の高利回り通年影響

    配当利回り5.43%と高く、株主還元姿勢が株価を下支えする。

  • M&A・資本業務提携の可能性不定影響

    PBR0.75倍・時価総額582億円。資産価値が低いため、業界再編時の組み入れ対象になり得る。

  • 外国持株比率6.39%の上昇余地継続影響

    外資比率は6.39%と低位。鉄鋼株の見直し時には海外資金の流入余地。

マイナスに働く材料7
  • 市況悪化の影響

    鉄鋼需要の低迷で売上、利益が減少傾向が続く

  • 中国の過剰生産

    中国の安価な鋼材流入で価格競争が激化

  • 収益性の悪化

    2026年3月期の営業利益率1.76%とさらに低下の見通し

  • 予想PER62.6倍の減益見込み決算発表後影響

    純利益13億円に対し予想PER62.6倍。市場はさらなる減益を織り込む。

  • 営業利益9億円と大幅減益通年影響

    営業利益は27→9億円と約3分の1に減少。収益力が低下。

  • 売上高678→511億円の減少通年影響

    売上高が24%減少。鉄鋼需要の低迷が長期化している。

  • ROE1.7%の低収益継続影響

    ROE1.7%と低く、資本効率が悪い。PBR0.75倍の低評価につながる。

次の決算で確かめる点
売上高
市況と販売数量の動向を把握するため
営業利益率
収益性が市況にどう影響されるかを測るため
自動車・建機向け受注量
主要需要先の生産動向を反映するため
在庫水準
需給バランスと価格下押し圧力を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり113で、前期から+3.0%いまの株価に対する利回りは5.23%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥113
1株あたり
配当利回り
5.23%
いまの株価に対して
配当性向
315.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月9137.0
2025年3月10111.0196.4
2026年3月1043.0315.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥113

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,115人。区分でいちばん多いのは個人・その他36.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.0%を占め、残る45.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他38.438.038.238.432.836.9
事業法人36.439.739.839.140.735.5
金融機関13.011.717.517.120.419.5
外国法人11.910.43.54.55.46.3
自己株式8.68.68.410.33.33.2
証券会社0.30.11.10.80.71.6
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三井物産スチール株式会社9.09
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.58
03中部鋼鈑取引先持株会6.36
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.25
05光通信KK投資事業有限責任組合3.88
06日鉄物産株式会社2.65
07株式会社三菱UFJ銀行2.14
08阪和興業株式会社1.99
09岡谷鋼機株式会社1.97
10株式会社十六銀行1.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+292%、1株純資産は14期で+63%。直近期のROEは1.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−251,699
2014年3月131,7030.831.980.6
2015年3月491,7692.810.423.1
2016年3月951,9075.25.320.4
2017年3月722,0033.79.022.4
2018年3月842,0694.19.524.8
2019年3月622,1273.09.929.5
2020年3月1002,1994.66.233.3
2021年3月582,2542.614.135.7
2022年3月1372,3705.96.335.2
2023年3月3112,64312.47.635.6
2024年3月2592,8369.510.237.0
2025年3月642,7802.333.0196.4
2026年3月472,7671.751.6315.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額196百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
金子大剛代表取締役 社長656,400
重松久美男代表取締役 会長7072,700
松田将常務取締役 総務部長5911,400
村松修司取締役 営業部長645,200
新美貴之取締役 製造所長6111,200
中尾聡取締役 経営企画部長5812,300
平野隆裕取締役66
牛込伸隆取締役61
西垣誠取締役(監査等委員)66
岩田広子取締役(監査等委員)50
渡部美由紀取締役(監査等委員)53
松本裕子取締役(監査等委員)62
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
横井克年取締役 営業部長61400

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9117211815717
社外取締役723233
監査等委員516163

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容499字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、提出会社である当社と連結子会社である4社(明徳産業株式会社、シーケー商事株式会社、シーケークリーンアド株式会社、シーケー物流株式会社)で構成されております。 事業内容別には鉄鋼関連事業、レンタル事業、物流事業及びエンジニアリング事業に大別され、各企業の事業及び関連は下記のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 ○鉄鋼関連事業………………………   当社とシーケー商事株式会社で構成されており、主原料の鉄スクラップを仕入れ、電気炉による厚板鉄鋼製品の製造、販売をしております。 ○レンタル事業………………………   シーケークリーンアド株式会社で構成されており、業務用厨房向グリスフィルターのレンタル事業及び広告看板事業を行っております。 ○物流事業……………………………   シーケー物流株式会社で構成されており、運送・荷役事業と危険物倉庫事業を行っております。 ○エンジニアリング事業……………    明徳産業株式会社で構成されており、鉄鋼関連設備を中心とするプラントの設計・施工及び設備保全に関するエンジニアリング事業を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,601字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「資源リサイクル」による鉄づくりを原点として、新たなる社会的価値の創出に挑戦することを存在理念とし、また、トータル・テクノロジーを基盤とし、市場を見つめた経営を実践することを経営理念としております。 当社の電気炉による厚板の製造は、ユーザーニーズに対応したタイムリーな基礎資材の供給とともに、資源の有効活用、省エネルギー等を通して、近時、社会的要請となっている環境の保全、循環型社会の構築にも寄与できるものと考えております。 経営にあたっては、株主・取引先・従業員・地域社会など当社にかかわる全ての人々に受入れられ、期待される会社となるよう、経営基盤の強化と持続的な成長を目指して企業活動を行っております。 (2) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 次期のわが国経済につきましては、力強さを欠くものの緩やかな回復が期待される一方で、中東情勢の混迷に伴う原油価格の上昇による内外経済への影響や中国経済の不動産投資の低迷や若年失業率の高止まりによる雇用不安など、先行きは不透明な状況が続くと見込まれます。 国内厚板市場は、資材価格高騰や人手不足による建築需要への影響が継続しているものの、生産用機械や汎用・業務用機械の生産が増加し、回復傾向にあります。一方、主原料である鉄スクラップにつきまして、国内相場は当期末から引き続き高値水準で推移しており、国内・海外相場や為替の影響を受け変動することから、その動向には注視する必要があります。また、エネルギー価格についても中東情勢の混迷により高騰しており、厳しい経営環境が継続すると予想されます。そのような諸コストの上昇を受け、高炉メーカーをはじめ各社は販売価格の値上げを進めており、厚板市況につきましては高値水準で推移することが見込まれます。 このような環境のもと、当社及び当社グループは、新電気炉の性能を発揮した効率的な操業とコストダウンの実現、CO2排出量の削減をはじめとした環境負荷低減への取り組み、品質の更なる向上を進めるとともに、お客様の多様なニーズに応える高品質な製品を市場に安定的に供給することで、企業価値の持続的な向上に努めてまいります。 <24中期経営計画(2024~2026年度)の概要と進捗状況について> 当社を取り巻く外部環境や社会からのニーズの変化を踏まえ、24中期経営計画の目標を「時価総額1,000億円を目指す」と定め、「鉄鋼製品80万トンの販売」、「脱炭素対応」、「持続可能な基盤整備」の3つの基本方針に従って、諸施策を㈱中山製鋼所との業務提携を有効に活用しつつ推進しております。 ・基本方針1 鉄鋼製品80万トンの販売 高炉メーカーの構造改革で生産設備の集約が進むことによる厚板供給量減少の代替に加え、今後さらに高まると予想されるユーザーの脱炭素需要に応えるため、鉄鋼製品の販売量を80万トンまで高めるべく製造、販売両面での体制強化に努めます。 新電気炉への更新による生産性向上を最大限発揮するため、CC(連続鋳造設備)の生産性向上やスクラップヤード・製品ヤードの拡張などに3ヶ年で約120億円規模の戦略投資を計画しています。さらなる省エネ化や増産によるコスト競争力強化、新電気炉稼働に伴うCO2排出量削減効果に基づくグリーンスチールの開発などを進め、積極的な営業活動により新規ユーザーの獲得を目指します。 ・基本方針2 脱炭素対応 当社は「2050年カーボンニュートラル」に向け、2030年度において温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指すため、新電気炉による省エネルギー効果に加え、省エネ設備投資や再生可能エネルギー確保等を実施することで、CO2排出量削減を進めます。また、GXリーグや気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に沿った情報開示の充実にも努めてまいります。 ・基本方針3 持続可能な基盤整備 成長を支える基盤として最も重要な従業員の活力向上を実現するため、人的資本戦略をさらに充実させるほか、業務効率化に向けたDX戦略、ガバナンス・リスク管理・コンプライアンスの強化、効率的なバランスシート運営、環境・防災・BCP、子会社戦略等の各種施策を進め、長期的な成長の実現に向けた企業基盤の構築を加速します。 ・株主還元について 配当につきましては、安定的に実施することに意を払いつつ、当社グループの業績に見合った弾力的な配当を行うこととしております。配当金額については、企業価値の向上のための設備投資の実施、自己資本の充実などを総合的に勘案し決定しております。 上記方針に基づき、24中期経営計画(2024年度~2026年度)の期間中は、DOE(自己資本配当率)3.5%を目途に配当を行います。 ・主要KPIの進捗状況 2025年1月に発生した製鋼工場事故による製造・販売面への影響が継続し、中計2年目の進捗状況は遅延しておりますが、環境配慮型電気炉鋼材「すみれす」の開発及び販売開始やデマンド・レスポンス(上げDR)の開始、営業部門の機能強化、生産能力向上のための製鋼工場勤務体制4直化、荷積トラック予約制導入により高効率な出荷体制を構築するなど、目標に向けて各種施策を着実に進めてまいりました。 今後も、新電気炉の安定稼働を背景に当社の強みを活かして、建築・造船などの付加価値の高い分野への参入や海外需要の取り込みを図り、受注を拡大していくことで目標に向けて取り組んでまいります。 指標   数値目標   2025年度実績 鉄鋼製品販売量   80万トン(厚板+スラブ)   45万トン 設備投資額(戦略投資)   120億円(予算取得ベース)   15億円 ROE   10%   1.7% 連結経常利益   150億円   11億円 株主還元   DOE 3.5%   DOE 3.7% 付加価値労働生産性(※)   40百万円(2023年度 約33百万円)   14百万円 (※) 「(経常利益+減価償却費+人件費)÷従業員数」で算定
事業等のリスク2,599字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため、記載しておりません。 (1) 製品市況及び競業 当社グループの主力事業である国内厚板市場は、国内高炉メーカーがメインプレイヤーであり高炉各社の生産動向や価格政策に大きな影響を受けます。また、国内電炉大手との厳しい競合、国内景気低迷による国内需要の減退、海外経済の低迷による競合他社の輸出不振による国内向け供給増加、輸出産業の業績不振による間接影響などをきっかけに厳しい価格競争となり、製品市況の下落に繋がることが懸念されます。その場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料価格の変動 当社グループの主力製品である厚板の主要原材料は鉄スクラップです。鉄スクラップの購入価格は国内需給の影響のみならず、世界鉄鋼生産の動向による国際的な市況の影響を受けて大きく変動する懸念があります。原材料価格の上昇に連動した当社製品への価格転嫁が適切に行えない場合には、鉄スクラップの価格高騰が収益を圧迫し当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) エネルギー単価の高騰 当社グループの主力製品である厚板の製造には電力及びLNG等のエネルギーを大量に消費します。極力単価の安い深夜帯を利用しての電力消費を行う等、コスト削減努力を行っておりますものの、為替レート、原油価格の変動、政府のエネルギー政策等によりエネルギー単価が高騰した場合には製造コストが上昇し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 品質保証 当社グループは、ISO9001に基づく品質マネジメントシステムを運用するとともに、JIS規格以上に厳格な社内規程を定め、安定的に高品質な鋼板を製造・販売しておりますが、製品やサービスに品質問題が生じた場合は、顧客等への補償や製造・品質管理オペレーションの見直しのほか、当社グループの製品やサービスへの信頼低下による売上減少等、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 設備投資 装置産業である鉄鋼事業は継続的に多額の設備投資及び設備修繕支出を必要とします。当社グループは現在、多くの設備投資、設備改修に取り組んでおります。これらの投資が当初想定していた効果を発揮しない場合、あるいは、工事遂行に伴い予定していた生産量を確保できない場合等、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 重大な災害、事故、感染症等 当社グループは、主力製品の厚板製造工場を含め、その大半が愛知県名古屋市及びその近郊に立地しております。このため当地域が、地震、津波、台風といった大規模な自然災害、感染症の流行、あるいはテロ活動などに見舞われた場合、操業が停止する可能性があり、これが長期にわたる場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、重大な事故、労働災害等の重大な災害、環境問題、品質問題等が発生した場合、事業活動の停止・制約等により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 環境規制及び法的規制 当社グループの主力製品である厚板の製造工程においては、大量のエネルギー及び資材を消費し、廃棄物、副産物等が発生します。また、事業に関連する様々な法令・公的規制の適用を受けており、その遵守に努めております。今後、より厳格な規制導入や法令の運用厳格化などにより、これらに関わる事業上の制約や新たに必要となる対策費用が当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) カーボンニュートラルへの対応 当社グループは、温暖化ガス排出量の相対的に少ない電気炉製鋼法により循環型社会へ貢献することを掲げ、気候変動問題を経営の重要課題と捉え、2050年度のカーボンニュートラル達成に向けて取組を強化しています。しかし、2026年度から排出量取引制度が本格稼働し今後、温室効果ガスの排出規制が導入された場合、原材料価格や電力料金等の操業コストが高騰し、収益性が低下する可能性があります。 (9) 情報漏洩、サイバーセキュリティ 当社グループは事業遂行過程において顧客情報や個人情報、営業上・技術上の秘密情報を保有しております。当社グループはこれら機密情報に対する不正アクセスや情報漏洩等を防ぐため、管理体制を構築し適切な安全措置を講じております。しかし、顧客情報・個人情報等の漏洩や滅失等の事故が発生した場合には、損害賠償や当社グループの社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 人材確保 当社グループは、人材マネジメント基本方針に基づき、有能な人材の確保と育成に努めております。今後、少子化や人材の流動化の加速、また労働市場の需給バランスの変化などによって人材確保が計画通り進まない場合、当社グループの事業活動、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 投資有価証券の価値変動 上場株式の株価変動などに伴う投資有価証券の価値変動は、当社グループの経営成績に影響を及ぼします。また、年金資産を構成する上場株式の株価変動により、退職給付会計における数理計算上の差異(前提と実績の乖離)が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 資材調達 当社グループの主力製品である厚板の製造には各種資材を大量に消費します。資材の中には海外から調達する品もあり、幅広い情報収集を行い様々なルートを通じて安定した調達を行っておりますものの、地政学的リスクによって調達先で問題が発生した場合には資材が確保出来ず、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,058字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度における国内鉄鋼需要は、全体的に低調に推移しました。当社の主需要先である産業機械・建設機械向けは、外需に底打ち感が見られるものの本格的な回復には至らず、建築向けは慢性的な人手不足や資材高騰を背景に工期遅れや計画見直しが相次ぎ需要は低迷しました。 このような環境のもと、前期の溶鋼漏れ事故から稼働再開した新電気炉の安定操業と生産性の改善、積極的な営業活動による受注の取り戻しに努めたものの、市況の悪化により販売価格が下落した影響で、利益は大きく減少しました。 その結果、当連結会計年度における連結業績は、売上高は511億3百万円と前連結会計年度に比べ5千6百万円、0.1%の増収となりました。経常利益は11億1千3百万円と前連結会計年度に比べ14億8千6百万円、57.2%の減益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は12億7千5百万円と前連結会計年度に比べ4億5千6百万円、26.4%の減益となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (鉄鋼関連事業) 鉄鋼関連事業につきましては、鉄鋼市況の悪化により厚板の販売価格が前期を大きく下回ったものの、溶鋼漏れ事故から復旧し生産・受注活動が正常化したことで販売数量は前期を上回りました。一方、販売価格の下落が鉄スクラップ価格の下落を上回りメタルスプレッドが縮小したことから、利益は前期を下回りました。その結果、売上高は483億4千6百万円と前連結会計年度に比べ4億1千9百万円の増収、セグメント利益(営業利益)は5億4千7百万円と前連結会計年度に比べ17億4千2百万円の減益となりました。 (レンタル事業) レンタル事業につきましては、厨房用グリスフィルターのレンタル枚数積み上げと価格改定の実施、広告看板制作の受注増加により、売上高は7億8千5百万円と前連結会計年度に比べ3千8百万円の増収、セグメント利益(営業利益)は1億2千2百万円と前連結会計年度に比べ4千1百万円の増益となりました。 (物流事業) 物流事業につきましては、危険物倉庫の取扱量減少と人件費をはじめとする諸コストの上昇により、売上高は5億3百万円と前連結会計年度に比べ6千5百万円の減収、セグメント利益(営業利益)は1億1千4百万円と前連結会計年度に比べ5千7百万円の減益となりました。 (エンジニアリング事業) エンジニアリング事業につきましては、設備工事の受注減少に加え、前期計上の大型案件が剥落したことにより、売上高は14億6千8百万円と前連結会計年度に比べ3億3千7百万円の減収、セグメント利益(営業利益)は6千6百万円と前連結会計年度に比べ3千6百万円の減益となりました。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 鉄鋼関連事業   45,664   15.0 エンジニアリング事業   2,055   △5.3 合計   47,719   13.9 (注) 1   セグメント間取引については、相殺消去しておりません。 2   生産高の記載は、製造原価によっております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 鉄鋼関連事業   45,190   △4.2   4,825   △28.7 エンジニアリング事業   1,525   △6.8   352   19.6 合計   46,716   △4.3   5,177   △26.7 (注) 1   セグメント間取引については、相殺消去しております。 2   当連結会計年度において、鉄鋼関連事業の受注残高に著しい変動がありました。これは、主に2025年1月21日に製鋼工場で発生した事故により前期末に増加した受注残高が、当期中において解消されたことによるものであります。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 鉄鋼関連事業   48,346   0.9 レンタル事業   785   5.2 物流事業   503   △11.5 エンジニアリング事業   1,468   △18.7 合計   51,103   0.1 (注) 1   セグメント間取引については、相殺消去しております。 2   主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 阪和興業株式会社   5,859   11.5   6,418   12.6 日鉄物産株式会社   5,306   10.4   5,409   10.6 株式会社メタルワン   5,477   10.7   5,408   10.6 (3) 財政状態 (資産の部) 流動資産は460億1千8百万円で、前連結会計年度末より5億6千1百万円の減少となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金、仕掛品、商品及び製品が増加したものの、現金及び預金、有価証券が減少したことによるものです。 固定資産は385億6千万円で、前連結会計年度末より5億7千5百万円の増加となりました。その主な要因は、投資有価証券が減少したものの、建設仮勘定、機械、運搬具及び工具器具備品、退職給付に係る資産が増加したことによるものです。 (負債の部) 流動負債は78億3千7百万円で、前連結会計年度末より2億9千4百万円の増加となりました。その主な要因は、未払金、未払消費税等が減少したものの、支払手形及び買掛金が増加したことによるものです。 固定負債は10億5百万円で、前連結会計年度末より5百万円の増加となりました。その主な要因は、退職給付に係る負債が減少したものの、繰延税金負債が増加したことによるものです。 (純資産の部) 純資産は757億3千6百万円で、前連結会計年度末より2億8千6百万円の減少となりました。その主な要因は、配当金の支払に伴い利益剰余金が減少したことによるものです。 (4) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は128億5千6百万円となり、前連結会計年度末より85億8千2百万円の減少となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による支出は58億3千9百万円(前期は215億2千5百万円の収入)となりました。 主として、仕入債務の増加23億3千5百万円、減価償却費の計上21億5千9百万円などの収入があったものの、売上債権の増加57億6千8百万円、棚卸資産の増加50億8千3百万円などの支出があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による収入は7百万円(前期は90億9千1百万円の支出)となりました。 主として、有形固定資産の取得42億6千5百万円、投資有価証券の取得29億1千3百万円などの支出があったものの、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還86億3百万円、定期預金の払戻35億円などの収入があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による支出は27億5千万円(前期は30億1千1百万円の支出)となりました。 主として、配当金の支払27億3千7百万円などの支出があったことによるものです。 (5) 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における主な運転資金需要は、原材料等の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものです。現在、これらの資金需要につきましては自己資金による充当を基本とし、設備投資の一部につきましてはリース契約により調達しております。また、手許の運転資金につきましては、当社及び国内連結子会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)を導入することにより、各社における余剰資金を当社へ集中し、一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。 (6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表及び財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表及び財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表及び財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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