概要
中部鋼鈑は、電気炉による厚板製造を主力とする鉄鋼メーカーである。1950年の設立以来、鉄スクラップを原料にしたリサイクル型の鉄づくりを続け、造船・建築・橋梁・産業機械などへ鋼板を供給する。連結子会社4社を通じ、業務用厨房フィルターのレンタル、物流、鉄鋼設備エンジニアリングも手がける。2026年3月期の連結売上高は511億円、従業員数は521名。
電気炉で厚板を製造する鉄鋼関連事業
鉄鋼関連事業は、当社と子会社シーケー商事で構成される。主原料の鉄スクラップを電気炉で溶解し、板厚6mm以上の厚板を中心とした鉄鋼製品を製造・販売する。最終需要先は船舶、建築、橋梁、タンク、産業機械と多岐にわたる。2026年3月期の同事業売上高は483億円で、全社売上の約95%を占める。主な販売先として阪和興業、日鉄物産、メタルワンがあり、それぞれ売上高の10%超を占める。新電気炉への更新により生産性向上とCO2削減を進めており、24中期経営計画では厚板・スラブ合わせて80万トンの販売を目標とする。
グリスフィルターのレンタルと広告看板を扱うレンタル事業
レンタル事業は子会社シーケークリーンアドが担う。業務用厨房の排気フードに設置するグリスフィルターをリースし、定期的な交換・洗浄を提供する。これにより衛生管理と火災予防に寄与する。加えて屋外広告看板の制作・設置・管理も行う。2026年3月期の売上高は7.85億円で、全社売上の約1.5%と小規模だが、レンタル枚数の積み上げと価格改定により増収・増益を続けている。同事業のセグメント利益は1.22億円。
運送荷役と危険物倉庫を提供する物流事業
物流事業は子会社シーケー物流が運営する。トラックによる一般貨物運送や構内荷役のほか、危険物(化学薬品等)の保管・管理サービスを提供する。主にグループ内外の鉄鋼製品や産業資材を扱う。2026年3月期の売上高は5.03億円で前年比11.5%減、セグメント利益は1.14億円。危険物倉庫の取扱量減少や人件費上昇が減収減益の要因である。
鉄鋼プラントの設計施工を行うエンジニアリング事業
エンジニアリング事業は子会社明徳産業が担う。電気炉、圧延機、環境設備などの鉄鋼関連プラントの設計・製作・据付・メンテナンスを提供する。2026年3月期の売上高は14.68億円で前年比18.7%減、セグメント利益は0.66億円。前期に大型案件が剥落したことや設備工事受注減少が響いた。グループ内設備の保全にも関与し、鉄鋼事業の安定操業を支える。
業界の中での役割は電気炉鉄鋼メーカー(厚板専門)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01鉄鋼関連(厚板・鋼板)主力
主原料の鉄スクラップを電気炉で溶解し、厚板を中心とする鉄鋼製品を製造・販売。造船、建築、橋梁、産業機械など幅広い需要家に供給する。
- 厚板
- 板厚6mm以上の鋼板。船舶、建築、橋梁、タンク、産業機械等に使用。
02レンタル(業務用厨房フィルター、広告看板)準主力
子会社シーケークリーンアドが、業務用厨房のグリスフィルターをレンタル・メンテナンスする事業と、広告看板事業を行う。フィルターの定期的な交換・洗浄サービスを提供。
- グリスフィルターレンタル
- 業務用厨房の排気フードに設置する油汚れ捕集フィルターをリース。定期的な交換・洗浄により衛生管理と火災予防に貢献。
- 広告看板事業
- 屋外広告看板の制作・設置・管理。
03物流(運送・荷役、危険物倉庫)副次
子会社シーケー物流が、運送・荷役事業および危険物倉庫事業を展開。主にグループ内外の鉄鋼製品や産業資材を輸送・保管。
- 運送・荷役サービス
- トラックによる一般貨物運送および構内荷役作業。
- 危険物倉庫
- 危険物(化学薬品等)の保管・管理サービス。
04エンジニアリング(鉄鋼設備・プラント設計施工)副次
子会社明徳産業が、鉄鋼関連設備を中心とするプラントの設計・施工および設備保全(メンテナンス)エンジニアリングを提供。
- 鉄鋼設備エンジニアリング
- 電気炉、圧延機、環境設備等の鉄鋼プラントの設計、製作、据付、メンテナンス。
製品と技術
板厚6mm以上の汎用厚板鋼板
厚板は当社の主力製品で、板厚6mm以上の鋼板を指す。電気炉で溶解した鉄スクラップを連続鋳造・圧延して製造する。主に船舶、建築、橋梁、タンク、産業機械の構造部材として用いられる。顧客の多様なニーズに応えるため、高品質かつタイムリーな供給を強みとする。24中期経営計画では厚板とスラブ合わせて年間80万トンの販売を目標に掲げるが、2025年度実績は45万トンにとどまった。
業務用厨房のグリスフィルターレンタルサービス
シーケークリーンアドが提供するグリスフィルターのレンタルサービスは、飲食店などの業務用厨房排気フードに設置する油汚れ捕集フィルターをリースするもの。定期的な交換・洗浄メンテナンスがセットで、衛生管理の徹底と火災予防に寄与する。レンタル枚数の積み上げと価格改定により収益を拡大しており、安定したストック型ビジネスとして位置づけられる。
一般貨物運送と危険物保管の物流サービス
シーケー物流は、トラックによる一般貨物運送と構内荷役作業、および危険物倉庫の保管・管理サービスを提供する。鉄鋼製品や産業資材を主な取扱品目とし、グループ内外の物流ニーズに応える。危険物倉庫では化学薬品など特別な管理が必要な品目を扱い、安全規制に対応した保管環境を提供する。2026年3月期の売上高は5.03億円。
電気炉や圧延機など鉄鋼プラントの設計施工
明徳産業が手がけるエンジニアリング事業は、電気炉、連続鋳造設備、圧延機、環境設備など鉄鋼関連プラントの設計、製作、据付、メンテナンスを一貫して提供する。自社グループの設備更新にも関与し、新電気炉導入や生産性向上プロジェクトを技術面で支える。2026年3月期の売上高は14.68億円。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
鉄鋼のなかでの位置
特殊鋼板で存在感、国内景気に連動
橋梁・産業機械向け厚板・形鋼などの特殊鋼板を手掛ける。売上高は2024年3月期678億→2026年3月期511億円と減収、営業利益率も5.3%→1.8%と急減。同業の日本製鉄(5401)とJFEホールディングス(5411)が高炉メーカーとして規模が大きく、原料調達や価格交渉力で劣位。ただし特殊鋼板は需要が安定しており、中小ながらも特定分野での品質で評価を得ている。しかし建設投資の停滞や鋼材需要減退が逆風。
強み
- 橋梁・産業機械向けの高品質な鋼板で安定した需要を確保。
- 特定分野の大口顧客と強固なリレーションを構築。
- 特殊鋼板の生産に適した設備を持ち、小ロット対応が可能。
- 減収下でも営業黒字を維持、財務体質は比較的健全。
課題
- 国内建設投資の減少により鋼材需要が長期的に縮小傾向。
- 価格競争力で高炉メーカーに劣り、利益率が圧迫される。
- 鉄鉱石など原料の高騰を価格転嫁しにくい体質。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
金属・ガラスの時価総額近傍。太字が中部鋼鈑
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5440共英製鋼 | 934億円 | 9.2倍 |
| 2 | 5480日本冶金工業 | 846億円 | 10.5倍 |
| 3 | 5702大紀アルミニウム工業所 | 821億円 | 20.6倍 |
| 4 | 7231トピー工業 | 742億円 | 6.6倍 |
| 5 | 5202日本板硝子 | 699億円 | 16.0倍 |
| 6 | 5461中部鋼鈑 | 605億円 | 45.9倍 |
| 7 | 5563新日本電工 | 603億円 | — |
| 8 | 5410合同製鐵 | 530億円 | 5.6倍 |
| 9 | 5445東京鐵鋼 | 523億円 | 6.5倍 |
| 10 | 5541大平洋金属 | 504億円 | 17.6倍 |
| 11 | 5976高周波熱錬 | 492億円 | 37.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。
会社の歴史
沿革 1件
資本金1千万円で鋼板製造会社として設立された1950年
1950年2月、資本金1千万円をもって鋼板の製造及び販売を目的として中部鋼鈑株式会社が設立された。名古屋市中川区に本社を置き、電気炉による厚板製造を事業の核とする。設立後の詳細な成長過程は公表されていないが、その後、鉄鋼関連事業を軸にグループを拡大し、明徳産業、シーケー商事、シーケークリーンアド、シーケー物流などの子会社を設立・取得して現在のグループ体制を構築した。
2025年の製鋼工場事故と生産復旧の影響
2025年1月21日、製鋼工場で溶鋼漏れ事故が発生し、生産に重大な影響が出た。事故により前期末に積み上がった受注残高が当期に解消される一方、新電気炉の安定操業と生産性改善に努めた。事故からの復旧により生産・受注活動は正常化したものの、厚板市況の悪化と鉄スクラップ価格の下落がメタルスプレッドを縮小させ、2026年3月期の連結経常利益は11億円と前期比57%減となった。この事故は当社の24中期経営計画の進捗に遅れをもたらした。
年表1件を開く
1950年代
- 1950年2月創業資本金1千万円をもって鋼板の製造及び販売を目的として中部鋼鈑株式会社を設立
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 鉄鋼製品販売量2026年度まで80万トン
- 設備投資額(戦略投資)2026年度まで120億円
- ROE2026年度まで10%
- 連結経常利益2026年度まで150億円
- DOE2026年度まで3.5%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
鉄鋼製品販売量80万トン達成
高炉メーカーの構造改革による厚板供給減少の代替と脱炭素需要に対応するため、販売量を80万トンに引き上げる。新電気炉の生産性向上を活かし、連続鋳造設備の生産性向上やヤード拡張に約120億円の戦略投資を実施する。
- 02
脱炭素対応の推進
2030年度までに温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目標に、新電気炉の省エネ効果に加え、省エネ設備投資や再生可能エネルギー確保等を実施する。また、情報開示の充実にも努める。
- 03
持続可能な基盤整備
人的資本戦略の充実、DX推進、ガバナンス・リスク管理強化、効率的なバランスシート運営等により、成長を支える企業基盤を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で521人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は706万円で、9期前と比べて+10.4%。平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は18.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 524 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 538 | — |
| 2019年3月 | 639 | 40.4 | 18.8 | 535 | — |
| 2020年3月 | 635 | 40.9 | 20.1 | 520 | — |
| 2021年3月 | 649 | 40.7 | 19.2 | 513 | — |
| 2022年3月 | 659 | 41.3 | 19.8 | 500 | — |
| 2023年3月 | 729 | 41.0 | 18.7 | 504 | — |
| 2024年3月 | 724 | 40.9 | 18.4 | 521 | — |
| 2025年3月 | 765 | 41.2 | 18.6 | 522 | 517 |
| 2026年3月 | 706 | 41.1 | 18.4 | 521 | 173 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。
- 国内明徳産業株式会社名古屋市 中川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内シーケー商事株式会社名古屋市 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内シーケークリーンアド 株式会社名古屋市 港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内シーケー物流株式会社愛知県 半田市 · 連結子会社議決権60.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は511億円、営業利益は9億円。前期と比べると増収減益で、売上が+0.2%、利益が-66.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 696億円 | 511億円 |
| 営業利益 | 12億円 | 9億円 |
| 純利益 | 9億円 | 13億円 |
| 1株あたり配当 | ¥113 | ¥113 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は151億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−20.5%、営業利益は−108.8%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 182 | — | — | 22 |
| 2024年1Q | 190 | 34 | 17.9 | 24 |
| 2024年2Q | 137 | 10 | 7.3 | 6 |
| 2024年3Q | 177 | 31 | 17.5 | 22 |
| 2024年4Q | 174 | — | — | 19 |
| 2025年2Q | 305 | 36 | 11.8 | 25 |
| 2025年4Q | 205 | −9 | −4.4 | −8 |
| 2026年2Q | 233 | 6 | 2.6 | 4 |
| 2026年4Q | 278 | 3 | 1.1 | 9 |
| 2027年1Q | 151 | −3 | −2.0 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は348億円から511億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は1.8%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 348 | — | −11 | — | −7 |
| 2014年3月 | 447 | — | 9 | — | 4 |
| 2015年3月 | 434 | — | 24 | — | 15 |
| 2016年3月 | 377 | — | 43 | — | 28 |
| 2017年3月 | 363 | — | 30 | — | 20 |
| 2018年3月 | 453 | — | 30 | — | 24 |
| 2019年3月 | 522 | — | 29 | — | 17 |
| 2020年3月 | 445 | — | 47 | — | 27 |
| 2021年3月 | 403 | — | 25 | — | 16 |
| 2022年3月 | 644 | — | 55 | — | 38 |
| 2023年3月 | 763 | — | 123 | — | 86 |
| 2024年3月 | 678 | — | 102 | — | 71 |
| 2025年3月 | 510 | 27 | 26 | 5.3 | 17 |
| 2026年3月 | 511 | 9 | 11 | 1.8 | 13 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高511億円のうち、営業利益として残るのは9億円で1.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.6%453億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.6%49億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.8%9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが−58億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−58億円。この組み合わせは「資産取り崩し型」にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面。期末の手元現金は129億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 17 | −6 | −5 | 11 | 35 |
| 2014年3月 | 15 | −6 | −2 | 9 | 41 |
| 2015年3月 | 79 | −22 | −3 | 57 | 96 |
| 2016年3月 | 82 | −27 | −11 | 55 | 140 |
| 2017年3月 | 22 | −43 | −8 | −21 | 111 |
| 2018年3月 | 4 | −7 | −5 | −3 | 104 |
| 2019年3月 | 22 | −16 | −8 | 6 | 101 |
| 2020年3月 | 133 | −91 | −6 | 42 | 138 |
| 2021年3月 | 4 | −16 | −8 | −12 | 118 |
| 2022年3月 | −12 | 34 | −6 | 22 | 133 |
| 2023年3月 | 101 | −91 | −20 | 10 | 124 |
| 2024年3月 | 39 | 3 | −45 | 42 | 120 |
| 2025年3月 | 215 | −91 | −30 | 124 | 214 |
| 2026年3月 | −58 | 0 | −27 | −58 | 129 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は846億円。このうち返さなくてよい自己資本が757億円で、自己資本比率は88.6%(業種中央値60.7%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 586 | 512 | 74 | 87.0 |
| 2014年3月 | 586 | 513 | 73 | 87.2 |
| 2015年3月 | 603 | 533 | 70 | 88.1 |
| 2016年3月 | 617 | 548 | 69 | 88.2 |
| 2017年3月 | 641 | 565 | 76 | 87.7 |
| 2018年3月 | 675 | 584 | 91 | 86.0 |
| 2019年3月 | 686 | 590 | 96 | 85.4 |
| 2020年3月 | 683 | 612 | 71 | 88.9 |
| 2021年3月 | 695 | 628 | 67 | 89.6 |
| 2022年3月 | 777 | 661 | 116 | 84.2 |
| 2023年3月 | 881 | 737 | 144 | 82.9 |
| 2024年3月 | 935 | 775 | 160 | 82.1 |
| 2025年3月 | 846 | 760 | 85 | 89.0 |
| 2026年3月 | 846 | 757 | 88 | 88.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
鉄鋼 38社との比較
同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で38社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率で38社中35位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,161で、1年前と比べて+0.5%。過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 45.9倍 |
| PER (会社予想) | 65.1倍 |
| PBR | 0.79倍 |
| 配当利回り | 5.23% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は6月末の1,950円から上昇基調を強め、7月27日には2,145円まで上昇。その後は2,080円前後で推移し、25日移動平均線(2,079円)を上回って推移。52週高値2,605円からは約20%低い水準にあるが、52週安値1,912円からは約9%高い。出来高は8月7日に175,500株と直近で増加しており、需給の改善が示唆される。RSIは57と中立圏で、短期的な過熱感はない。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PERは44.25倍と業界平均の117.93倍を下回るが、予想PERは62.6倍と悪化見込み。PBRは0.7517倍で平均0.742倍とほぼ同水準。ROEは1.7%と低く、収益性は悪い。配当利回りは5.43%と平均3.21%を上回るが、配当性向が315.7%と過剰で、利益を超えた配当は持続不可能。業績は減収減益で、株価は業績に比して割高感がある。総合的にやや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 45.9倍 | 114.6倍 |
| PER (予想) | 65.1倍 | — |
| PBR | 0.79倍 | 0.75倍 |
| ROE | 1.7% | 5.2% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
鉄鋼市況の低迷により、売上高と利益が減少。2025年3月期の売上高は510億円、営業利益率5.29%と落ち込む。強気派は、自動車や建機需要の回復と高付加価値製品の拡販を期待する。弱気派は、中国の需要減退と価格競争の激化で業績がさらに悪化すると懸念する。業績は市況に大きく左右され、収益の安定性が争点。
- 高付加価値品の拡販
表面処理や精密圧延技術で差別化し、ニッチ市場で価格競争を回避
- 需要回復期待
自動車や建機の生産回復で鋼板需要が持ち直す可能性
- 配当利回りが高い
配当利回り5%超で、株主還元を評価する投資家に魅力
- PBR0.7517倍の割安修正継続影響強
PBR0.75倍、1倍換算で約33%の上昇余地。資産価値が見直されれば株価上昇。
- 配当利回り5.43%の高利回り通年影響中
配当利回り5.43%と高く、株主還元姿勢が株価を下支えする。
- M&A・資本業務提携の可能性不定影響中
PBR0.75倍・時価総額582億円。資産価値が低いため、業界再編時の組み入れ対象になり得る。
- 外国持株比率6.39%の上昇余地継続影響弱
外資比率は6.39%と低位。鉄鋼株の見直し時には海外資金の流入余地。
- 市況悪化の影響
鉄鋼需要の低迷で売上、利益が減少傾向が続く
- 中国の過剰生産
中国の安価な鋼材流入で価格競争が激化
- 収益性の悪化
2026年3月期の営業利益率1.76%とさらに低下の見通し
- 予想PER62.6倍の減益見込み決算発表後影響強
純利益13億円に対し予想PER62.6倍。市場はさらなる減益を織り込む。
- 営業利益9億円と大幅減益通年影響中
営業利益は27→9億円と約3分の1に減少。収益力が低下。
- 売上高678→511億円の減少通年影響中
売上高が24%減少。鉄鋼需要の低迷が長期化している。
- ROE1.7%の低収益継続影響弱
ROE1.7%と低く、資本効率が悪い。PBR0.75倍の低評価につながる。
- 売上高
- 市況と販売数量の動向を把握するため
- 営業利益率
- 収益性が市況にどう影響されるかを測るため
- 自動車・建機向け受注量
- 主要需要先の生産動向を反映するため
- 在庫水準
- 需給バランスと価格下押し圧力を確認するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり113円で、前期から+3.0%。いまの株価に対する利回りは5.23%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 91 | — | 37.0 |
| 2025年3月 | 101 | 11.0 | 196.4 |
| 2026年3月 | 104 | 3.0 | 315.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥113
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ7,115人。区分でいちばん多いのは個人・その他で36.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.0%を占め、残る45.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 38.4 | 38.0 | 38.2 | 38.4 | 32.8 | 36.9 |
| 事業法人 | 36.4 | 39.7 | 39.8 | 39.1 | 40.7 | 35.5 |
| 金融機関 | 13.0 | 11.7 | 17.5 | 17.1 | 20.4 | 19.5 |
| 外国法人 | 11.9 | 10.4 | 3.5 | 4.5 | 5.4 | 6.3 |
| 自己株式 | 8.6 | 8.6 | 8.4 | 10.3 | 3.3 | 3.2 |
| 証券会社 | 0.3 | 0.1 | 1.1 | 0.8 | 0.7 | 1.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 三井物産スチール株式会社 | 9.09 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 7.58 |
| 03 | 中部鋼鈑取引先持株会 | 6.36 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.25 |
| 05 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 3.88 |
| 06 | 日鉄物産株式会社 | 2.65 |
| 07 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.14 |
| 08 | 阪和興業株式会社 | 1.99 |
| 09 | 岡谷鋼機株式会社 | 1.97 |
| 10 | 株式会社十六銀行 | 1.96 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+292%、1株純資産は14期で+63%。直近期のROEは1.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −25 | 1,699 | — | — | — |
| 2014年3月 | 13 | 1,703 | 0.8 | 31.9 | 80.6 |
| 2015年3月 | 49 | 1,769 | 2.8 | 10.4 | 23.1 |
| 2016年3月 | 95 | 1,907 | 5.2 | 5.3 | 20.4 |
| 2017年3月 | 72 | 2,003 | 3.7 | 9.0 | 22.4 |
| 2018年3月 | 84 | 2,069 | 4.1 | 9.5 | 24.8 |
| 2019年3月 | 62 | 2,127 | 3.0 | 9.9 | 29.5 |
| 2020年3月 | 100 | 2,199 | 4.6 | 6.2 | 33.3 |
| 2021年3月 | 58 | 2,254 | 2.6 | 14.1 | 35.7 |
| 2022年3月 | 137 | 2,370 | 5.9 | 6.3 | 35.2 |
| 2023年3月 | 311 | 2,643 | 12.4 | 7.6 | 35.6 |
| 2024年3月 | 259 | 2,836 | 9.5 | 10.2 | 37.0 |
| 2025年3月 | 64 | 2,780 | 2.3 | 33.0 | 196.4 |
| 2026年3月 | 47 | 2,767 | 1.7 | 51.6 | 315.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額196百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 金子大剛 | 代表取締役 社長 | 65 | 6,400 |
| 重松久美男 | 代表取締役 会長 | 70 | 72,700 |
| 松田将 | 常務取締役 総務部長 | 59 | 11,400 |
| 村松修司 | 取締役 営業部長 | 64 | 5,200 |
| 新美貴之 | 取締役 製造所長 | 61 | 11,200 |
| 中尾聡 | 取締役 経営企画部長 | 58 | 12,300 |
| 平野隆裕 | 取締役 | 66 | — |
| 牛込伸隆 | 取締役 | 61 | — |
| 西垣誠 | 取締役(監査等委員) | 66 | — |
| 岩田広子 | 取締役(監査等委員) | 50 | — |
| 渡部美由紀 | 取締役(監査等委員) | 53 | — |
| 松本裕子 | 取締役(監査等委員) | 62 | — |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 横井克年 | 取締役 営業部長 | 61 | 400 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 117 | 21 | 18 | 157 | 17 |
| 社外取締役 | 7 | 23 | — | — | 23 | 3 |
| 監査等委員 | 5 | 16 | — | — | 16 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容499字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,601字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,599字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,058字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第102期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第102期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第101期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第101期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第100期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第100期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第100期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第100期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-04
- 有価証券報告書有価証券報告書-第99期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第99期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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