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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

合同製鐵

Godo Steel,Ltd.5410 · Prime · 鉄鋼

鉄鋼専業メーカー。線材・形鋼・棒鋼・軌条を主力に、農業資材も手掛ける。

概要

合同製鐵は、普通鋼電炉メーカーとして線材・形鋼・軌条・棒鋼などを製造・販売する鉄鋼事業と、有機質肥料・化成肥料を扱う農業資材事業の2セグメントで構成される。大阪市に本社を置き、2026年3月期の連結売上高は約1,918億円、従業員数は2,168人。日本製鉄(旧新日本製鐵)の持分法適用会社であり、電炉による鉄鋼リサイクルを事業の軸とする。

鉄鋼と農業資材の2本柱

合同製鐵の事業は鉄鋼と農業資材に大別される。鉄鋼事業では線材(ワイヤー)、大形・中形形鋼(H形鋼など)、軌条(レール)、構造用棒鋼、鉄筋用棒鋼を製造・販売し、棒鋼加工製品や線材加工製品、ねじ節鉄筋も手がける。農業資材事業では有機質肥料と化成肥料を製造・販売する。2026年3月期のセグメント売上高は鉄鋼事業が1,743億円、農業資材事業が127億円であり、鉄鋼が全体の約9割を占める。両事業とも需要家は建設・土木・自動車・農業分野にわたり、国内景気と鋼材需給に業績が左右される。

6つの製造拠点とグループ企業

鉄鋼事業の製造拠点は大阪製造所、姫路製造所、船橋製造所の3カ所に加え、子会社である朝日工業、三星金属工業、トーカイの3社を合わせた計6拠点体制を構築する。農業資材事業は朝日アグリアが担う。連結子会社は16社あり、合鐵産業(鋼材販売)、ワイヤーテクノ(線材加工)などが含まれる。持分法適用関連会社は3社で、その他の関係会社である日本製鉄が約2割の株式を保有する。グループ全体で業務効率化と営業力強化を進め、2026年3月期の連結総資産は2,555億円に達する。

収益構造と財務の推移

2026年3月期の連結売上高は1,917億円、営業利益98億円、経常利益110億円、親会社株主帰属当期純利益80億円。直近5年間の売上高は1,528億円(2021年3月期)から2,354億円(2023年3月期)へ増加したのち、鋼材需要低迷により減少傾向にある。自己資本比率は56.3%で、有利子負債圧縮が進む。設備投資計画は5年で400億円を掲げ、非化石電力鋼材「GODO Green」の製造・販売など環境投資にも取り組む。経常利益目標160億円に対して2026年3月期は110億円と未達だが、収益力の復元を目指す。

業界の中での役割は鉄鋼製品・農業資材メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,918億円
営業利益
98億円
営業利益率
5.1%
純利益
81億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
鉄鋼事業1,293億円99.6%15億円1.2%
その他の事業5億円0.4%3億円60.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設・土木・自動車・産業機械等主力

線材(ワイヤー)、大形・中形形鋼(H形鋼等)、軌条(レール)、構造用棒鋼、鉄筋用棒鋼の製造販売。また、棒鋼加工製品、線材加工製品、ねじ節鉄筋も供給。

主な製品・サービス4
線材
断面が円形の鋼材。伸線加工後、ばね、ボルト、ワイヤロープ等に使用。
大形・中形形鋼
H形鋼、溝形鋼等の断面形状をもつ鋼材。建築・土木構造物用。
軌条
鉄道のレール。
構造用棒鋼
建築・土木の鉄筋コンクリート用補強材。

02農業準主力

有機質肥料、化成肥料等の製造販売。農業向け資材事業。

主な製品・サービス2
有機質肥料
動植物由来の有機物を原料とする肥料。
化成肥料
化学合成された窒素・リン酸・カリを主成分とする肥料。

製品と技術

線材から軌条まで幅広い条鋼製品

鉄鋼事業の主力は線材(ワイヤー)、大形・中形形鋼、軌条、構造用棒鋼、鉄筋用棒鋼である。線材は断面が円形の鋼材で、伸線加工後にばね、ボルト、ワイヤロープなどに使用される。大形・中形形鋼はH形鋼や溝形鋼などの断面形状を持ち、建築・土木構造物の骨組みに用いられる。軌条は鉄道のレールであり、構造用棒鋼と鉄筋用棒鋼は鉄筋コンクリートの補強材として不可欠である。これらの条鋼類を多品種少量生産できることが電炉メーカーとしての強みで、2025年度の粗鋼生産量は139万9千トン、鋼材生産量は127万4千トンに達する。

加工製品とねじ節鉄筋の付加価値展開

条鋼の素材販売に加え、棒鋼加工製品、線材加工製品、ねじ節鉄筋も供給する。棒鋼加工製品は切断・曲げ加工を施した鉄筋で、建設現場への直送を可能にする。線材加工製品は子会社のワイヤーテクノが製造し、自動車部品や産業機械向けに供給。ねじ節鉄筋は端部にねじを加工した継手用鉄筋で、高層建築の柱や橋梁に使用される。これらの加工品は単なる素材販売より高い付加価値を生み、鉄鋼事業の収益安定化に寄与している。

農業資材事業の有機質肥料

農業資材事業では有機質肥料と化成肥料を製造・販売する。有機質肥料は動植物由来の有機物を原料とし、土壌改良効果が高い。化成肥料は化学合成された窒素・リン酸・カリを主成分とし、即効性が求められる作物栽培に用いられる。子会社の朝日アグリアが生産を担当し、2025年度の肥料生産量は9万1千トン。農業資材事業の売上高は127億円で、連結全体の約7%を占める。同社は「種子と牧草というスペシャリティを持った肥料メーカー」として、未利用資源活用による原料開発にも取り組む。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が合同製鐵

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15702大紀アルミニウム工業所821億円20.6倍
27231トピー工業742億円6.6倍
35202日本板硝子699億円16.0倍
45461中部鋼鈑605億円45.9倍
55563新日本電工603億円
65410合同製鐵530億円5.6倍
75445東京鐵鋼523億円6.5倍
85541大平洋金属504億円17.6倍
95976高周波熱錬492億円37.8倍
105757CKサンエツ455億円11.9倍
115659日本精線436億円19.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

大阪製鋼として設立し銑鋼一貫体制へ

合同製鐵の前身は1937年12月に設立された大阪製鋼に遡る。1957年1月に大阪証券取引所へ株式上場し、1960年4月には第1高炉を新設して銑鋼一貫体制を確立した。1961年10月には東京・名古屋各証券取引所にも上場。1964年11月に転炉2基を新設し、1969年8月には第2高炉を新設する一方で第1高炉を休止するなど、設備の増強と合理化を同時に進めた。この時期、高炉による銑鋼一貫が主力であり、後の電炉転換への布石となる。

合併による事業統合と4製造所体制

1977年6月、大谷重工業を合併し商号を合同製鐵に変更。1978年4月には日本砂鐵鋼業と江東製鋼を合併し、大阪・姫路・尼崎・東京の4製造所体制となる。合併により線材や形鋼の品揃えを拡充した。しかし、1980年3月に尼崎製造所、1984年3月に東京製造所を順次閉鎖し、大阪と姫路の2拠点に集約。1982年には大阪製造所で第2連続鋳造設備を新設、線材圧延設備を更新するなど、精鋭化を進めた。1984年12月には大阪製造所に70トン電気炉を新設し、電炉への転換が本格化する。

電炉シフトと船橋製鋼の合併

1991年4月、船橋製鋼を合併し大阪・姫路・船橋の3製造所体制となる。1994年9月には大阪製造所の第2高炉・転炉・第1連続鋳造設備を休止し、高炉からの撤退を決断。以降、電気炉を主原料とするミニミル形態へ完全に転換した。1991年10月と1992年10月には大阪・船橋の電気炉に炉外精錬設備を導入し、品質向上を図る。1990年代後半には各製造所で連続鋳造設備や加熱炉の更新を継続し、コスト競争力の強化を進めた。

新日鐵グループ入りと子会社化の拡大

2007年6月、新日本製鐵(現日本製鉄)の持分法適用会社となる。同年12月には三星金属工業を子会社化。2016年3月にトーカイ、2019年3月に朝日工業を相次いで子会社化し、製造拠点を拡大した。2018年4月には子会社のジーエス興産を吸収合併。2020年4月には朝日工業から朝日アグリアを分割設立し、農業資材事業を独立させた。2025年6月にはブラストの鉄筋工事事業を譲り受け、合同デーバーエンジニアリングを新たに連結子会社に加えている。

年表35件を開く

1930年代

  • 1937年12月創業大阪製鋼株式会社設立

1950年代

  • 1957年1月上場大阪証券取引所に株式上場

1960年代

  • 1960年4月第1高炉を新設し銑鋼一貫体制となる
  • 1961年10月上場東京・名古屋各証券取引所に株式上場
  • 1964年11月転炉2基を新設
  • 1969年8月第2高炉を新設、第1高炉を休止

1970年代

  • 1972年8月第1連続鋳造設備を新設
  • 1977年6月M&A大谷重工業株式会社を合併、商号を合同製鐵株式会社とする
  • 1978年4月M&A日本砂鐵鋼業株式会社及び江東製鋼株式会社を合併、大阪、姫路、尼崎、東京の4製造所体制となる
  • 1979年5月大阪製造所、形鋼圧延設備を改造

1980年代

  • 1980年3月尼崎製造所を閉鎖
  • 1982年2月大阪製造所、第2連続鋳造設備を新設
  • 1982年4月大阪製造所、線材圧延設備を更新
  • 1982年10月姫路製造所、炉外精錬設備を新設
  • 1984年3月東京製造所を閉鎖
  • 1984年12月大阪製造所、70トン電気炉・第3連続鋳造設備を新設

1990年代

  • 1991年4月M&A船橋製鋼株式会社を合併、大阪、姫路、船橋の3製造所体制となる
  • 1991年10月大阪製造所、電気炉に炉外精錬設備を新設
  • 1992年10月船橋製造所、電気炉に炉外精錬設備を新設
  • 1993年10月創業ジーエス興産株式会社を設立
  • 1994年9月大阪製造所、第2高炉・転炉・第1連続鋳造設備を休止
  • 1996年6月船橋製造所、連続鋳造設備を改造
  • 1998年4月創業株式会社ワイヤーテクノックスを設立
  • 1999年7月姫路製造所、連続鋳造設備を更新

2000年代

  • 2000年2月姫路製造所、加熱炉設備を更新
  • 2000年9月大阪製造所、棒鋼工場を休止
  • 2002年7月M&A合鐵商事株式会社と合鐵建材工業株式会社が合併、商号を合鐵産業株式会社に変更(現:連結子会社)
  • 2002年11月商号変更株式会社ワイヤーテクノックス、村上鋼業株式会社より営業を譲受け、商号を株式会社ワイヤーテクノに変更(現:連結子会社)
  • 2007年4月船橋製造所、圧延設備を更新
  • 2007年6月新日本製鐵株式会社(現:日本製鉄株式会社)の持分法適用会社となる
  • 2007年12月M&A三星金属工業株式会社を子会社化(現:連結子会社)

2010年代

  • 2016年3月M&A株式会社トーカイを子会社化(現:連結子会社)
  • 2018年4月M&Aジーエス興産株式会社を合併
  • 2019年3月M&A朝日工業株式会社を子会社化(現:連結子会社)

2020年代

  • 2020年4月朝日工業株式会社、朝日アグリア株式会社を会社分割により設立(現:連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,168人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は778万円で、9期前と比べて+30.4%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は18.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,423
2018年3月1,491
2019年3月59736.915.12,018
2020年3月60237.315.72,015
2021年3月66837.916.12,028
2022年3月59038.516.72,041
2023年3月62039.217.22,071
2024年3月73039.817.62,108
2025年3月76240.618.02,101652
2026年3月77840.618.42,168452

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率83.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 18 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    朝日工業㈱
    埼玉県 児玉郡 神川町
    議決権100.0%
  • 国内
    三星金属工業㈱
    新潟県 燕市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱トーカイ
    福岡県 北九州市 若松区
    議決権100.0%
  • 国内
    合鐵産業㈱
    大阪府 大阪市 北区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ワイヤーテクノ
    大阪府 大阪市 鶴見区
    議決権85.0%
  • 国内
    ㈱合同セラミックス
    岡山県 備前市
    議決権85.0%
  • 国内
    合鐵大阪物流㈱
    大阪府 大阪市 西淀川区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本選鋼㈱
    兵庫県 姫路市
    議決権100.0%
  • 国内
    船橋機工㈱
    千葉県 船橋市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱トーカイ物流
    福岡県 北九州市 若松区
    議決権100.0%
  • 国内
    関東デーバースチール㈱
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    合同デーバーエンジニアリング㈱
    神奈川県横浜市 金沢区
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • 中山鋼業㈱大阪府 大阪市 西淀川区45%
  • 姫路鐵鋼リファイン㈱兵庫県 姫路市50%
  • 朝日アグリア㈱埼玉県 児玉郡 神川町100%
  • ASAHI INDUSTRIES AUSTRALIA PTY.LTD.豪州 ビクトリア州100%
  • JOHNSON ASAHI PTY.LTD.豪州 ビクトリア州50%
  • ㈱上武埼玉県 秩父郡 皆野町100%
  • 朝日ビジネスサポート㈱埼玉県 児玉郡 神川町100%
  • 日本製鉄㈱東京都 千代田区19%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,918億円営業利益98億円前期と比べると減収減益で、売上が-6.5%、利益が-28.5%。

売上高
-6.5%
1,918億円
営業利益
-28.5%
98億円
純利益
-28.3%
81億円
営業利益率
5.1%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,000億円1,918億円
営業利益65億円98億円
純利益43億円81億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は498億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−18.1%、営業利益は−89.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q58247
2024年1Q608498.142
2024年2Q523428.036
2024年3Q561478.437
2024年4Q53737
2025年2Q1,024545.349
2025年4Q1,028838.164
2026年2Q935545.847
2026年4Q983444.534
2027年1Q49851.07

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,233億円から1,918億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は5.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,23314−157
2014年3月1,310−18−25
2015年3月1,2564429
株式会社トーカイを子会社化(現:連結子会社)
2016年3月1,0005357
2017年3月9952820
ジーエス興産株式会社を合併
2018年3月1,2982149
朝日工業株式会社を子会社化(現:連結子会社)
2019年3月1,4845138
朝日工業株式会社、朝日アグリア株式会社を会社分割により設立(現:連結子会社)
2020年3月1,68010574
2021年3月1,5287550
2022年3月2,042−13−11
2023年3月2,354159125
2024年3月2,229203152
2025年3月2,0521371546.7113
2026年3月1,918981115.181

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,918億円のうち、営業利益として残るのは98億円5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は81億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.9%1,590億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.9%229億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%98億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.8pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが214億円、投資CFが−96億円で、差し引きのフリーCFは118億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は265億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月86−33−645349
2014年3月−23−3455−5747
2015年3月54−31−142356
2016年3月1032−6510596
2017年3月4−31−28−2740
2018年3月−25−1631−4130
2019年3月61−99100−3892
2020年3月162−59−49103146
2021年3月68−55−1413144
2022年3月−21−5295−73166
2023年3月67−493518219
2024年3月178−49−105129244
2025年3月191−57−94134284
2026年3月214−96−137118265

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,555億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,442億円で、自己資本比率は56.3%(業種中央値60.7%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,58184273948.8
2014年3月1,54182072148.6
2015年3月1,59284874448.7
2016年3月1,54083870254.0
2017年3月1,59585274353.0
2018年3月1,75789086750.3
2019年3月2,1529091,24341.6
2020年3月2,0239541,06946.9
2021年3月2,1091,0061,10347.6
2022年3月2,2349901,24444.2
2023年3月2,5361,1241,41244.2
2024年3月2,7081,2861,42247.3
2025年3月2,5421,3471,19452.8
2026年3月2,5551,4421,11356.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
265億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
839億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
444億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,113億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE38社中17位あたり、逆に低いのは売上成長率38社中26位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.1%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.3%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-6.5%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,090で、1年前と比べて-22.6%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥3,090-2.2%1ヶ月+9.3%1年-22.6%時価総額530億円
過去52週の値幅
安値¥2,489高値¥4,390

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.6倍
PER (会社予想)10.3倍
PBR0.32倍
配当利回り3.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価2673円は25日線(2633.08)を約1.5%上回るが、75日線(2912.44)を大きく下回る。52週安値(2489)からは約7.4%上昇。出来高は7月2日に243400株と急増後、直近98300株と高水準。週足では下げ止まり感。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)

PER 4.85倍は業界平均114.17倍を大きく下回り極端に割安。PBR 0.27倍、配当利回り6.67%は業界平均3.19%を上回る。ROE 5.8%は低いが、自己資本比率が高いと推察される。収益減少トレンドだが現状の株価水準は過小評価されている。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.6倍114.6倍
PER (予想)10.3倍
PBR0.32倍0.75倍
ROE5.8%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

鉄鋼需要は建設・自動車の動向に左右されやすい。強気派は、低PBR(0.27倍)と高配当利回り(6.7%)を評価し、需要回復やコスト削減で利益改善を期待。弱気派は、鋼材価格下落と需要減による減収減益懸念、在庫リスクの高さを指摘。

プラスに働く材料3
  • 割安感と高配当

    PBR0.27倍、配当利回り6.7%とバリュー株として魅力的。

  • 在庫販売の独自価値

    在庫リスクを負うことで顧客からの信頼を得ている。

  • 収益改善の余地

    コスト削減や需要回復で利益率向上の可能性。

マイナスに働く材料3
  • 鋼材需要減退

    建設投資や自動車生産の減少で需要が低下。

  • 鋼材価格の下落リスク

    市況悪化で販売価格が下落し、在庫評価損が発生。

  • 低収益性

    営業利益率5%程度で、業績変動が大きい。

次の決算で確かめる点
鋼材販売量
需要動向を直接反映する最重要指標。
鋼材価格
市況変動が収益に直結。
在庫評価損益
在庫リスクが顕在化するかどうか。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から25.0%いまの株価に対する利回りは3.24%。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.24%
いまの株価に対して
配当性向
53.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4048.6
2018年3月80100.031.0
2019年3月70−12.525.8
2020年3月145107.142.2
2021年3月80−44.835.3
2023年3月200150.045.3
2024年3月28040.042.4
2025年3月240−14.350.7
2026年3月180−25.053.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,995人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.2%を占め、残る61.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他35.541.841.842.450.650.4
事業法人31.932.433.030.727.126.7
自己株式14.714.714.714.714.714.7
金融機関16.115.114.113.914.811.5
外国法人15.28.39.010.15.79.3
証券会社1.42.32.02.81.82.0
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本製鉄㈱14.97
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)6.38
03合鐵取引先持株会4.19
04共英製鋼㈱3.00
05INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券㈱)2.07
06㈱みずほ銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)1.57
07東京鐵鋼㈱1.56
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.37
09㈱日本カストディ銀行(信託口)1.19
10合同製鐵グループ社員持株会1.08

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+157%、1株純資産は14期で+106%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−9714,783−18.6
2014年3月−1574,646−3.3
2015年3月1814,9543.89.930.2
2016年3月3635,3267.15.218.7
2017年3月1325,7812.413.248.6
2018年3月3376,0405.76.331.0
2019年3月2586,1194.26.425.8
2020年3月5096,4868.14.142.2
2021年3月3416,8565.16.435.3
2022年3月−766,745−1.1
2023年3月8557,65511.94.045.3
2024年3月1,0398,76412.75.542.4
2025年3月7749,1838.65.050.7
2026年3月5519,8335.86.653.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

23名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は23名。2026/3期の役員報酬は総額367百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
美濃部慎次代表取締役 社長6736
瀬戸口昭人専務取締役 執行役員6650
西仲桂常務取締役 執行役員6485
藤田倫之常務取締役 執行役員6225
土屋光章取締役(社外取締役)72
松田紀子取締役(社外取締役)70
増岡研介取締役(社外取締役)69
山中智之監査役(常勤)6422
福田隆樹監査役(常勤)5938
酒井清監査役(社外監査役)7631
介川康弘監査役(社外監査役)58
井上嘉之67
残りの役員11名を開く
氏名役職年齢
木村眞人常務執行役員
丸草幸雄常務執行役員
甲斐嘉久常務執行役員
田口聡二常務執行役員
櫻木健二常務執行役員
有働由幸常務執行役員
加藤敬一郎常務執行役員
高森厚成執行役員
石井勇執行役員
宮川賢二執行役員
髙宮仁成執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51888527355
監査役346196622
社外取締役428287

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容465字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、16社の連結子会社、3社の持分法適用関連会社及びその他の関係会社である日本製鉄㈱で構成されており、鉄鋼事業及び農業資材事業を主な事業としております。 各事業を構成している当社及び当社の連結子会社において営まれている主な事業の内容及び位置づけは次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 また、当社は、2025年6月30日付で株式会社ブラストの鉄筋工事事業の分割会社「合同デーバーエンジニアリング㈱」を譲受し、同社を当連結会計年度より新たに連結子会社としております。 [鉄鋼事業] ・線材、各種大形・中形形鋼、軌条、構造用棒鋼、鉄筋用棒鋼の製造及び販売 ・棒鋼加工製品、線材加工製品等の製造及び販売 ・ねじ節鉄筋の製造及び販売 ・機械、製鋼原料等の販売 [農業資材事業] ・有機質肥料、化成肥料等の製造及び販売 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。(2026年3月31日現在)
経営方針・対処すべき課題2,004字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 当社グループは、『持てる資源を最大限に活かし製造実力の向上で、ゆるぎないコスト競争力の確立、新たな商品価値の創造 資源循環の担い手としての企業価値の一層の向上を目指す』をスローガンに、企業価値の向上を図るために売上高利益率・資産効率・資本効率を重視し、継続的な企業成長に努めてまいります。 鉄鋼事業では、良質な鉄鋼製品の安定供給を通して、経済・社会の発展に寄与していくこと、及び、電炉メーカーとして鉄鋼リサイクルシステムの一翼を担い、省資源・省エネルギーに貢献していくこととしております。 農業資材事業では、種子と牧草というスペシャリティを持った肥料メーカーとして発展させ、社会に貢献していくこととしております。 当社グループは上記の基本方針のもとに、様々な環境の変化のもとで安定的に収益が確保できる経営基盤の確立を目指して、以下の経営戦略を推進いたします。 (鉄鋼事業) ① 国内では、需要見合いの生産を実行し、再生産可能な販売価格の維持に努めつつ、生産余力を活用して鋼片・鋼材の輸出に注力することにより収益基盤を強化するとともに、普通鋼電炉業界の改善・発展に寄与してまいります。 ② 線材・形鋼・構造用鋼・鉄筋棒鋼等の多様な条鋼類の製造販売を行うことにより、安定的な収益の確保を図ってまいります。 ③ 製品の品質・コストの競争力確保に努めるとともに、財務体質の強化も図り、電炉会社に相応しい経営体質の構築を図ってまいります。 ④ 当社グループは完全子会社の朝日工業㈱、三星金属工業㈱及び㈱トーカイを含めた6つの製造拠点をもつ事業所体制を構築し、グループ全体の一層の業務効率化、営業力強化並びにあらゆる資産の有効活用を進めることにより、安定した収益基盤の確立を目指してまいります。 ⑤ 良質な製品の提供並びに環境面への積極的な取組みを通じて、需要家はもとより社会全体の信頼を確保してまいります。 (農業資材事業) 肥料事業では、製造技術に強みを有する有機質肥料への経営資源シフトを行い、未利用資源活用による原料開発や複数工場の一体運営による生産効率化を通した更なるコストダウンを推進いたします。 当社グループの経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。 当社は、2021~2025年度を実行期間とする、グループ中期目標「合同製鐵グループ中期ビジョン2025」を策定し実行してまいりました。目標とした収益レベルは2022~2024年度には概ね到達いたしましたが、2025年度は先述のとおり鋼材需要の低迷が継続した結果、目標損益を下回る結果となりました。さらに足元の主原料である鉄スクラップ及び燃料等の価格急騰の影響も加わり、2026年度損益も一層厳しい見通しとなっております。 そうした中、2026年度からの「合同製鐵グループ中期ビジョン2030」では、「Proactive×Challenge」を行動方針として掲げ、縮減していく鋼材市場や生産年齢人口を前提に、成長投資の実現、人的資本投資の強化、サステナビリティの推進等により、収益力の復元・向上と財務体質の改善を図るなど、中期課題に対して積極的に挑戦いたします。 [経営指標] 中期ビジョン2030FY目標       中期ビジョン2025FY目標 売 上 高   2,250億円       2,250億円 経常利益     160億円       160億円 R O S   7%       7% R O E   7%中長期では8%以上を目指す       8%以上 D / E   0.4以下       0.5以下 女性在籍割合   10%以上       - 設備投資計画   400億円/5年       400億円/5年 具体的には、まず成長投資の実現に向けて、線材/構造用鋼における客先ニーズの高度化を踏まえた高品質化の推進や、鉄筋棒鋼における関東3ミルでの一体的運営促進、鉄筋4ミルでのトップランナー方式による収益改善に加え、農業資材分野における有機肥料の活用拡大対応の他、M&Aについても継続的に検討してまいります。 また、人的資本投資の強化として、D&Iの推進や会社と社員との絆の深化に向けた取り組みを積極的に展開するとともに、サステナビリティの推進の一環として、非化石電力鋼材「GODO Green(商標登録出願中)」の製造・販売、省エネ設備投資の継続等、カーボンニュートラル社会の実現に向けた施策を着実に実行してまいります。あわせて、IR体制の拡充・強化並びに財務体質の強靭化の一環として有利子負債の圧縮や政策保有株式の縮減にも引き続き取り組んでまいります。
事業等のリスク3,581字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場環境等について ① 成熟した日本経済の環境下で、長期的視点から、国内の公共事業・民間建設需要が大きく伸長することは考えにくく、需要減少に伴い他社との販売競争が激化して当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、需要見合いの生産を実行し、再生産可能な販売価格の維持に努めつつ、生産余力を活用して鋼片・鋼材の輸出に注力するなどにより収益基盤の強化を図っております。 ② 主原料である鉄スクラップ価格が地政学リスクや、東アジア地域内の需要拡大、国内高炉メーカーの購入増加などの影響を受け、短期的かつ大幅に変動した場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、操業に応じた最適な在庫水準の維持に努めております。 ③ 東アジア地域を中心に全世界で鉄鋼生産能力の増強が進行し、過剰な生産設備による供給過剰問題が顕在化することにより世界的な鉄鋼需給バランスが大きく崩れた場合、海外市場から日本市場への輸出が増加する可能性があります。この場合、当社グループ製品の販売量減少、販売価格下落などにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、複数の製造拠点をもつ事業所体制を構築し、グループ全体の業務の効率化、営業力強化並びに資産の有効活用を進めることなどにより、安定した収益基盤の確立に努めております。 ④ 経営環境の変化などに伴う収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、その回収可能性を踏まえて固定資産の帳簿価額を減額し減損損失を計上するため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、需要見合いの生産を実行し、再生産可能な販売価格の維持に努めつつ、生産余力を活用して鋼片・鋼材の輸出に注力するなどにより収益基盤の強化を図っております。 ⑤ 当社グループは有利子負債を保有しているため、金利情勢やその他金融市場の変動により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、金利を固定化すること等により、リスク低減を図っております。 (2) 特定の取引先・製品・技術等への依存に係るもの ① 電力供給の影響に関して、国内では原子力発電所の運転停止が継続し火力依存が続く中、カーボンニュートラルの推進に伴い再生可能エネルギーへの移行が進展しております。加えて、国際情勢の緊迫化や燃料需給の逼迫によるLNG・石炭価格の上昇、円安の進行に伴う燃料輸入コスト増加等を背景に電力料金は上昇傾向にあり、電力負担は増大しており、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、こうした電源構造の変化に応じた最適な生産体制を整えるとともに、製造時に使用する電力・燃料の軽減につながる省エネルギー投資や、太陽光発電設備の導入等、省電力対策投資に積極的に取り組んでおります。 ② 電気炉製造の主要資材である電極について、東アジア地域における電気炉での製造拡大や電気自動車の普及に伴う電極の主原料であるニードルコークスの需給逼迫などにより、今後、短期的かつ大幅に変動した場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主要資材の耐火物や合金鉄についても、その製造における原料の原産地が限定されるものがあり、今後、調達数量の制約や価格上昇により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、複数の資材調達先を確保し、適切な在庫水準の維持に努めております。 (3) 特有の法的規制・取引慣行・経営方針に係るもの 今後、当社グループが事業活動を行うにあたり、環境規制など、将来における法律、規則、政策等の変更や強化・導入された場合には、鉄鋼事業を中心に事業活動が制約を受けることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、業界団体への加盟等により必要な情報を的確に収集し、グループリスクマネジメント委員会を通じてグループ各社との情報共有を図っており、事前の対処により受ける影響を最小限に留めるように努めております。 (4) 重要な訴訟事件等の発生に係るもの 現時点において、製造物責任に関する損害賠償請求等、当社グループが関係する重要な係争中の訴訟はありません。しかしながら、将来において、当社グループの事業活動に関連する訴訟事件が発生する可能性は否定できません。将来、起こり得る訴訟事件等に関する裁判所等の最終判断は、現時点で予測不可能でありますが、場合によっては当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、弁護士事務所と顧問契約を締結し、専門家による適切な助言を受けられる体制を構築しております。 (5) 人材確保・育成、省力化対策 当社グループの更なる成長について、有能な人材の確保や育成に大きく依存しております。当社グループは、今後の少子化・労働者人口の減少などによる人手不足に対応するべく、女性や外国人、中途採用者等、多様な価値観や経験をもつ人材の採用や人材教育、省力化対策への設備投資などに取り組んでおりますが、人員バランスの計画が少子化等による外部環境の悪化により達成できない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、女性活躍の推進等による優秀な人材の確保や福利厚生施設の充実化など、従業員が働きやすい職場づくりに努めるとともに、在宅勤務制度の整備や、新入社員研修等で実施している人権研修の拡充等、D&Iへの意識改革を目的とした全社教育環境の整備や、今後の女性及び高齢者等の活用を鑑みた育児・介護と仕事の両立支援に向け、更なる施策を検討してまいります。 (6) 自然災害、異常気象等 当社グループの各事業所及び需要家をはじめとする取引先が、大規模な台風、地震等の自然災害や新型ウイルス等の感染症の流行の発生に見舞われた場合には、事業活動が制約を受けることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、重大な労働災害、設備事故、環境事故、品質問題等が発生した場合、又は重要な訴訟において当社グループに不利な判断がなされた場合には、事業活動の停止・制約、補償等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、当該状況への対応策として、各事業所間において鋼片等を相互に供給できる体制の構築に努めております。 (7) 組織再編等 当社グループは、今後の事業拡大に向けて企業買収や資本提携等が重要かつ有効であると認識していますが、買収後に偶発債務の発生等、未認識の債務が判明し損失が発生する可能性があります。また、買収後の事業環境や競合状況の変化等により買収当初の事業計画遂行に支障が生じ、計画どおりに進まない場合は、のれんの減損損失等の損失が発生する可能性があり、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 情報システムの障害、情報漏洩等 当社グループの事業活動は、情報システムの利用に大きく依存しており、また、自社及び顧客・取引先の営業機密や個人情報等の機密情報が情報システムに保管されています。当社においては、技術情報をはじめとする機密情報の漏洩対策を最重要の経営課題として認識し、システムのセキュリティ強化に加えて、業務ルール、社員教育等の対策を推進していますが、当社グループの情報システムにおいて、悪意ある第三者からのウイルス感染等のサイバー攻撃等により、システム停止、機密情報の外部漏洩や棄損・改ざん等の事故が起きた場合、生産や業務の停止、知的財産における競争優位性の喪失、訴訟、社会的信用の低下等を招き、当社グループの事業活動、業績及び財政状態に悪影響が生じる可能性があります。 (9) その他 現時点では予測できない、政治・経済状況の変化をはじめとする、上記以外の事業リスクの発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)3,383字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に景気は総じて緩やかな回復基調で推移しました。一方で、地政学リスクは依然として混迷の度合いを深め、不確実性が一段と高まる等、先行き不透明な状況が継続しました。 普通鋼電炉業界におきましては、主たる需要分野である国内建設分野において、建設現場の人手不足や働き方改革に伴う労働時間の上限規制等により、工期の長期化が常態化するとともに、物流コストや資機材価格の高騰等による建設案件の延期、中止が散見され、鋼材需要は低調に推移しました。一方、主原料である鉄スクラップにつきましては、国内需要が低調であるにもかかわらず価格は高水準で推移し、円安の継続によりエネルギー価格が高止まる等、調達コストを取り巻く環境は、これまでに例を見ない極めて厳しい状況が続きました。 こうした中、当社グループにおきましては、強固な事業基盤を確立し、更なる成長を目指した「合同製鐵グループ中期ビジョン2025」に基づき、複数の製造拠点をもつ事業所体制を活かしつつ、販売、購買環境や生産条件などの変化を迅速に捉えながら、需要見合いの生産に徹するとともに、再生産可能な販売価格の実現に努めてまいりました。 その結果、当連結会計年度の業績につきましては、需要低迷による販売価格の下落及び販売数量の減少等により、連結売上高は前期比134億27百万円減収の1,917億72百万円となりました。上記の減収要因に加え、電力費及び資材価格の高騰や、円安の影響等で足元上昇している鉄スクラップ価格等の影響もあり、連結営業損益は前期比39億36百万円減益の98億13百万円の利益、連結経常損益は前期比43億32百万円減益の110億89百万円の利益、親会社株主に帰属する当期純損益は、前期比32億71百万円減益の80億51百万円の利益となりました。 各セグメント別の業績の概況は以下のとおりであります。 <鉄鋼事業> 当セグメントにおける当連結会計年度の売上高は前期比142億17百万円減収の1,743億8百万円、経常損益は前期比49億69百万円減益の102億89百万円の利益となりました。 <農業資材事業> 当セグメントにおける当連結会計年度の売上高は前期比5億19百万円増収の127億16百万円、経常損益は前期比5億1百万円増益の2億75百万円の利益となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 セグメントの名称   品目   前連結会計年度 生産量(千t)   当連結会計年度 生産量(千t) 鉄鋼事業   粗鋼   1,433   1,399 鋼材   1,329   1,274 農業資材事業   肥料   94   91 ② 受注実績 当社グループの販売実績は、見込生産によるものが大半を占めるため記載を省略しております。 ③ 販売実績 セグメントの名称   前連結会計年度 金額(百万円)   当連結会計年度 金額(百万円) 鉄鋼事業   188,525   174,307 農業資材事業   12,196   12,716 その他   4,477   4,748 合計   205,199   191,772 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 阪和興業㈱   28,781   14.0   27,299   14.2 伊藤忠丸紅住商テクノスチール㈱   22,288   10.9   20,430   10.7 エムエム建材㈱   20,420   10.0   -   - なお、当連結会計年度におけるエムエム建材㈱の総販売実績に対する割合が10%未満であるため、当連結会計年度の記載を省略し、「-」表示しております。 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、投資有価証券の増加(67億66百万円)及び受取手形及び売掛金の減少(58億99百万円)等により、前連結会計年度末(2,541億59百万円)から13億47百万円増加し、2,555億7百万円となりました。 負債につきましては、長期借入金の減少(82億7百万円)等により前連結会計年度末(1,194億10百万円)から81億53百万円減少し、1,112億57百万円となりました。 純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上(80億51百万円)及び配当金の支払(35億9百万円)等により前連結会計年度末(1,347億49百万円)から95億円増加し、1,442億49百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の52.8%から56.3%になりました。 セグメントごとの財政状態は、次のとおりであります。 <鉄鋼事業> 当連結会計年度末のセグメント資産は、前期比39億63百万円増加の2,386億円となりました。 <農業資材事業> 当連結会計年度末のセグメント資産は、前期比6億54百万円減少の144億2百万円となりました。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末(284億円)より18億96百万円減少し、265億4百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益112億25百万円、減価償却費48億13百万円及び売上債権の減少額58億99百万円等により、214億29百万円の収入(前期は191億38百万円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出89億88百万円等により、95億92百万円の支出(前期は56億78百万円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入金の返済による支出103億89百万円及び配当金の支払額35億9百万円等により、137億34百万円の支出(前期は94億48百万円の支出)となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、運転資金につきましては、金融機関からの短期借入金により調達することとしており、設備投資等の資金につきましては、金融機関からの長期借入及び社債の発行を原則としております。 当社グループでは、資金の流動性を確保するため、金融機関の短期借入枠を設定しています。また、連結Cash Management Systemの運営によって、資金余剰状態にある子会社からの預金と資金需要がある子会社への貸付を一元管理することで、資金効率化を図っております。 (4) 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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