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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

オハラ

OHARA INC.5218 · Standard · ガラス・土石製品

光学ガラス素材で世界有数のメーカー。デジタルカメラや半導体露光装置など、先端光学機器の基盤を支える。

概要

オハラは1935年創業の光学ガラス専門メーカーである。カメラ用レンズや半導体露光装置向け高機能ガラス素材を手がけ、世界的なシェアを持つ。2025年10月期の連結売上高は289億円、営業利益18億円、純利益17億円。従業員数は1,421名。神奈川県相模原市に本社を置き、国内外に9つの子会社を有する。

光事業とエレクトロニクス事業の二本柱

オハラグループは光事業とエレクトロニクス事業の二つのセグメントで構成される。光事業は光学ガラス素材やレンズ材などを扱い、2025年10月期の売上高は153億円。エレクトロニクス事業は半導体露光装置向け高均質光学ガラスや石英ガラスなどを提供し、同じく135億円の売上を計上した。光事業は営業損失8億円、エレクトロニクス事業は営業利益26億円と収益性に差がある。

国内外9子会社による生産・販売網

オハラは日本に加え、台湾、マレーシア、中国、米国、ドイツ、香港に子会社を配置する。台湾小原光学と台湾小原光学材料は光学プレス品の製造を担い、OHARA OPTICAL(M)SDN.BHD.はマレーシアで光学品を生産する。中国には小原光学(中山)と華光小原光学材料の2社が存在。米国のOhara CorporationとドイツのOHARA GmbHは販売拠点として機能する。国内では株式会社オーピーシーが研磨加工、オハラ・クォーツが石英ガラス加工を手がける。

長期ビジョンと中期経営計画の指標

オハラは2035年を見据えた長期ビジョンを掲げ、ROE8.0%以上を目標とする。中期経営計画(2024~2026年度)では売上高320億円、営業利益37億円、ROE6.5%以上を掲げるが、事業環境の変化により達成は困難と見込む。それでも、半導体露光装置向け設備増強や新規事業としてリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC™」の量産化を進め、収益性向上を目指す。

業界の中での役割は光学機器・半導体製造装置向け高機能ガラスのサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
289億円
営業利益
18億円
営業利益率
6.2%
純利益
17億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2022/10
事業売上構成比利益利益率
光事業169億円59.7%12億円7.1%
エレクトロニクス事業114億円40.3%18億円15.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01光事業主力

デジタルカメラや双眼鏡などの光学機器向けに、光学ガラス素材やレンズ材を製造・販売。高屈折・低分散など厳しい光学特性が求められる。

光学ガラス分野におけるニッチトップ

主要顧客キヤノン株式会社

主な製品・サービス2
光学ガラス素材
レンズやプリズムに加工される高品質ガラス。屈折率や分散性を精密に制御。
光学機器用レンズ材
カメラなどに使用されるレンズ用素材。非球面加工などに対応。

02エレクトロニクス事業準主力

半導体露光装置向けの高均質光学ガラスや極低膨張ガラスセラミックス、石英ガラスなどを製造・販売。半導体製造の微細化を支える。

主な製品・サービス3
高均質光学ガラス
半導体露光装置の照明光学系に用いる均質性の高いガラス。
極低膨張ガラスセラミックス
温度変化による膨張が極めて小さく、精密機器の基準部材に使用される。
石英ガラス
高温耐性や光透過性に優れ、半導体製造装置や光通信機器に使用される。

製品と技術

光学ガラス素材と光学プレス品

光事業の中核製品は光学ガラス素材とそれをプレス成形した光学プレス品である。カメラ用レンズやプロジェクター用光学系に使用される。特にレンズ交換式デジタルカメラ向けの需要が堅調で、2025年10月期の光学プレス品売上は124億円、光学ブロック品は28億円を計上した。原料にはレアアースが含まれるため、調達リスク低減のためレアアースフリーの新ガラス研究も進めている。

半導体露光装置向け高均質ガラスと石英ガラス

エレクトロニクス事業の主力は半導体露光装置用の高均質光学ガラスである。i線用高均質性ガラスや極低膨張ガラスセラミックスを提供し、微細加工を支える。2025年10月期の特殊ガラス売上は82億円。また、石英ガラスはFPD露光装置や半導体フォトマスク向けが堅調で53億円の売上。AI半導体向け需要に対応するため、生産設備の増強を継続している。

次世代電池材料LICGC™

オハラはリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC™」を新規事業として開発している。酸化物系固体電解質の中でトップクラスのイオン伝導性と高い化学的安定性を持つ。液系リチウムイオン電池の添加材「LICGC™PW-01」と、全固体電池向け「LICGC™SP-01」の二つのラインナップがある。2025年10月期には新たな製造ラインを設置し、国内外の電池メーカーへの採用拡大を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 光事業光学ガラス分野におけるニッチトップ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ガラス繊維で内需特化、規模は中位

同社はガラス・土石製品業界に属し、ガラス繊維や特殊ガラスなどを手掛ける。売上高は約280億円規模で、同業のAGCや日本板硝子といった大手に比べ規模は小さく、中位のポジションにある。日東紡績や神島化学工業などと比較すると、製品構成や市場での存在感に差がある。営業利益率は7〜8%前後で安定しており、収益性は良好だが、売上高の成長は緩やかである。国内市場への依存度が高く、海外展開が限定的なため、内需動向に業績が左右されやすい。大手との差別化や海外市場への拡大が今後の成長余地となる。

強み

  • 営業利益率が6〜8%で推移し、売上高も約280億円で安定。財務体質の健全性がうかがえる。
  • ガラス繊維などで国内に一定の顧客基盤を持ち、安定した需要を取り込んでいる。
  • 特殊ガラスなどニッチ分野に強みがあり、大手との差別化を図っている。
  • 売上高の変動が小さいことから、堅実な経営を実践していると判断できる。

課題

  • 売上高がほぼ横這いで、業界平均と比べ成長が鈍く、拡大戦略が乏しい。
  • 海外売上比率が低く、グローバル市場での競争力強化が必要である。
  • AGCや日本板硝子などの大手に対し、規模や技術面で劣り、価格競争に直面する。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がオハラ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15262日本ヒューム660億円15.5倍
25302日本カーボン596億円14.3倍
35288アジアパイルホールディングス578億円7.6倍
45304SECカーボン547億円
55273三谷セキサン421億円10.2倍
65218オハラ411億円27.3倍
75357ヨータイ347億円13.2倍
85210日本山村硝子324億円9.1倍
95363東京窯業313億円8.2倍
105337ダントーホールディングス274億円
115269日本コンクリート工業213億円29.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

光学ガラス製造所として蒲田で創業

1935年10月、東京都蒲田(現大田区本羽田)に小原光学硝子製造所が創立された。光学ガラスの生産を目的とし、1941年11月に出資金250万円で有限会社化、1944年2月には株式会社小原光学硝子製造所に組織変更した。これが現在のオハラの原点である。第二次世界大戦中でも需要があった光学ガラスを供給し、事業基盤を築いた。

相模原移転と商号変更

1946年3月、本社を神奈川県相模原市に移転した。1962年10月には足柄光学株式会社の株式を取得し、加工能力を拡大。1985年5月、商号を株式会社オハラに変更した。同年10月には米国子会社をOhara Corporationに改称し、海外販売を強化。1987年には台湾に生産拠点を設立し、グローバル展開の基盤を固めた。

台湾・マレーシア・中国への生産拠点展開

1987年1月に台湾台中県で光学プレス品の製造販売会社を設立。1991年11月にはマレーシアにOHARA OPTICAL(M)SDN.BHD.を設立した。1996年5月には同じくマレーシアでハードディスク用ガラス基板事業を開始するが、後に撤退する。2001年から2002年にかけて中国の東莞、香港、中山に相次いで拠点を設け、2003年には華光小原光学材料にも出資した。廉価な生産コストと市場近接を狙った戦略である。

東証一部上場と事業再編

2005年10月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した。2008年3月には中国の聯一小原光学への出資を譲渡し、同年7月にはオハラ・クオーツを子会社化して石英ガラス事業を強化。2011年には台湾小原光学材料を設立。2017年5月、収益性の悪化したハードディスク用ガラス基板事業(OHARA DISK)を解散し、事業の選択と集中を進めた。

スタンダード市場移行と足柄光学の清算

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行した。2024年3月には子会社の足柄光学株式会社の清算が結了。2020年11月には大分県別府市に大分営業所を開設するなど、国内体制も一部再編している。長期ビジョン2035に向け、既存事業の構造改革と新規事業の創出に取り組む姿勢を示す。

年表26件を開く

1930年代

  • 1935年10月創業東京都蒲田(現・大田区本羽田)にて、光学ガラスの生産を目的として小原光学硝子製造所を創立。

1940年代

  • 1941年11月創業出資金250万円で有限会社小原光学硝子製造所を設立。
  • 1944年2月創業組織変更をして株式会社小原光学硝子製造所を設立。
  • 1946年3月本社を神奈川県相模原市に移転。

1960年代

  • 1962年10月M&A足柄光学株式会社(神奈川県足柄上郡開成町)の株式取得。

1980年代

  • 1981年8月創業米国ニュージャージー州に光学ガラスの販売を目的としてOhara Optical Glass Inc.を設立。
  • 1985年5月株式会社オハラに商号を変更。
  • 1985年10月商号変更Ohara Optical Glass Inc.をOhara Corporationに商号変更。
  • 1987年1月創業台湾台中県に光学プレス品の製造及び販売を目的として台湾小原光学股份有限公司を設立。
  • 1987年5月創業神奈川県相模原市にガラスセラミックス他の素材の研磨加工を目的とする有限会社オーピーシーを設立。
  • 1989年8月商号変更組織変更して有限会社オーピーシーを株式会社オーピーシーに商号変更。

1990年代

  • 1990年1月創業ドイツホッフハイムに光学ガラスの販売を目的としてOHARA GmbHを設立。
  • 1991年11月創業マレーシアマラッカ州に光学プレス品の製造及び販売を目的としてOHARA OPTICAL(M)SDN.BHD.を設立。
  • 1996年5月創業マレーシアマラッカ州にハードディスク用ガラス基板材の製造及び販売を目的としてOHARA DISK (M)SDN.BHD.を設立。

2000年代

  • 2001年11月中華人民共和国において聯一小原光学(東莞)有限公司へ共同出資。
  • 2002年5月創業香港に小原光学(香港)有限公司を設立。
  • 2002年12月創業中華人民共和国広東省に小原光学(中山)有限公司を設立。
  • 2005年10月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 2008年3月中華人民共和国における聯一小原光学(東莞)有限公司への共同出資を譲渡。
  • 2008年7月M&A株式会社オハラ・クオーツ(和歌山県和歌山市)の株式取得。

2010年代

  • 2011年3月中華人民共和国において華光小原光学材料(襄陽)有限公司へ共同出資。
  • 2012年3月創業台湾雲林県に台湾小原光学材料股份有限公司を設立。
  • 2017年5月ハードディスク用ガラス基板事業に属するOHARA DISK (M)SDN.BHD.を解散。

2020年代

  • 2020年11月大分県別府市に大分営業所を開設。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第 一部 から スタンダード 市場に移行。
  • 2024年3月足柄光学株式会社の清算結了。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本利益率)2035年まで8.0%以上
  • 売上高2026年10月期まで320億円以上
  • 営業利益2026年10月期まで37億円以上
  • ROE(自己資本利益率)2026年10月期まで6.5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の構造改革と収益性改善

    光学ガラス生産拠点の再編による生産性向上と原価低減活動を推進し、適正利益を確保する。東南アジアでのサプライチェーン構築により付加価値の高いレンズ加工品の供給・販売体制を強化する。

  2. 02

    新規事業の創出と成長市場への参入

    XR市場向けにARグラス用ディスプレイモジュール対応のガラス素材を開発。リチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC™」の製造ライン増設と量産技術確立により、電池メーカーへの採用拡大を目指す。

  3. 03

    既存事業の強化と設備増強

    半導体露光装置向け素材の生産設備増強を継続し、i線用高均質性光学ガラスに加え石英ガラスの熔解・加工工程も強化。海外販売体制を強化しアジア・欧州への拡販を進める。

  4. 04

    電子基板用低誘電ガラスの事業拡大

    AIサーバー市場拡大に伴い需要が増加する電子基板用低誘電ガラスについて、台湾工場で専用熔解炉を立ち上げ、既存の光学ガラス設備を転換して資産効率向上と売上拡大を図る。

  5. 05

    ESG経営と社会課題への取り組み

    レアアース原料の調達リスクに対応するため、サプライヤーとの連携強化とレアアースフリー・低含有の新規光学ガラスの研究を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,421人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は596万円で、9期前と比べて5.4%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は15.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年10月1,670
2017年10月1,731
2018年10月1,702
2019年10月63041.616.61,606
2020年10月53541.916.61,508
2021年10月56242.717.61,462
2022年10月61842.716.51,505
2023年10月63641.516.71,476
2024年10月62641.316.61,454151
2025年10月59642.815.61,421127

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年10月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 6 / 海外 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — 神奈川県相模原市中央区119億円
光事業 エレクトロニクス事業 及び全社
工場 — 台湾雲林県1,881百万円
光事業 エレクトロニクス事業
工場 — 和歌山県和歌山市1,385百万円
エレクトロニクス事業
工場 — 中華人民共和国広東省615百万円
光事業
工場 — 神奈川県相模原市中央区587百万円
エレクトロニクス事業
工場 — マレーシア マラッカ580百万円
光事業 エレクトロニクス事業
工場 — 台湾台中市492百万円
光事業 エレクトロニクス事業
営業所 — ドイツ ホッフハイム478百万円
光事業 エレクトロニクス事業
営業所 — 米国ニュージャージー100百万円
光事業 エレクトロニクス事業
営業所 — 香港62百万円
光事業 エレクトロニクス事業
主な関係会社
  • 海外
    台湾小原光学股份有限公司(注)4
    台湾 台中市
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾小原光学材料股份 有限公司(注)4
    台湾 雲林県
    議決権100.0%
  • 海外
    OHARA OPTICAL(M)SDN.BHD.
    マレーシア マラッカ
    議決権100.0%
  • 国内
    小原光学(中山)有限公司(注)4
    中華人民共和国 広東省
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オーピーシー
    神奈川県 相模原市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オハラ・クオーツ(注)5
    和歌山県 和歌山市
    議決権78.9%
  • 海外
    Ohara Corporation (注)5
    米国 ニュージャージー
    議決権100.0%
  • 海外
    OHARA GmbH (注)4,5
    ドイツ ホッフハイム
    議決権100.0%
  • 海外
    小原光学(香港)有限公司(注)4,5
    香港
    議決権100.0%
  • 国内
    華光小原光学材料(襄陽)有限公司
    中華人民共和国 湖北省
    議決権49.0%
  • 国内
    セイコーグループ株式会社
    東京都中央区
    議決権19.3%
  • 国内
    キヤノン株式会社
    東京都大田区
    議決権19.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は289億円営業利益18億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.6%、利益が-18.2%。

売上高
+3.6%
289億円
営業利益
-18.2%
18億円
純利益
+6.3%
17億円
営業利益率
6.2%
前期比 -1.7%pt

会社が出している今期の予想2026年10月期

項目会社予想前期実績
売上高319億円289億円
営業利益18億円18億円
純利益14億円17億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は151億円、営業利益は5億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+9.4%、営業利益は−54.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q70912.96
2023年2Q7679.26
2023年3Q6857.44
2023年4Q670
2024年1Q6346.31
2024年2Q6945.85
2024年4Q147149.510
2025年2Q138118.08
2025年4Q15174.69
2026年2Q15153.35

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年10月期からの14期で、売上は317億円から289億円へ91%に減った。直近期の営業利益率は6.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
台湾雲林県に台湾小原光学材料股份有限公司を設立。
2012年10月317155
2013年10月2618−40
2014年10月24850
2015年10月228135
2016年10月213−1−4
2017年10月2462215
2018年10月2823732
2019年10月234115
大分県別府市に大分営業所を開設。
2020年10月179−13−42
2021年10月2351715
2022年10月2833721
2023年10月2812616
2024年10月27922267.916
2025年10月28918236.217

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高289億円のうち、営業利益として残るのは18億円6.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.6%204億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.5%68億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.2%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
6.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.9pt
5.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.9pt
3.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年10月期は営業CFが10億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は130億円で、売上の5.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年10月27−2220574
2013年10月50−19−183193
2014年10月40−6−1534117
2015年10月16−10−116113
2016年10月14−9−45106
2017年10月20−14−176100
2018年10月30−9−1221109
2019年10月19−3−1016112
2020年10月25−24141126
2021年10月19−8−1411130
2022年10月23−20−83141
2023年10月18−210−3139
2024年10月27−22−125136
2025年10月10−9−91130

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年10月期の総資産は669億円。このうち返さなくてよい自己資本が523億円で、自己資本比率は77.6%(業種中央値64.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年10月57039917169.3
2013年10月54639015670.5
2014年10月54840714173.2
2015年10月55141513675.3
2016年10月50237013273.8
2017年10月54441213275.7
2018年10月58244014275.6
2019年10月55041813276.0
2020年10月49636213472.9
2021年10月53640113574.6
2022年10月60745315474.2
2023年10月61847314576.1
2024年10月65150814377.6
2025年10月66952314577.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
144億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
299億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
34億円
在庫として抱えている分
負債合計
145億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率49社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り49社中44位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.4%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.2%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.6%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.6%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,613で、1年前と比べて+33.4%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥1,613-4.6%1ヶ月+7.5%1年+33.4%時価総額411億円
過去52週の値幅
安値¥1,019高値¥1,744

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)27.3倍
PER (会社予想)27.4倍
PBR0.73倍
配当利回り1.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に1634円と前日比5.01%高で、1カ月でも15.4%上昇。25日移動平均線(1475.48円)を約10.7%上回り、75日線(1473.67円)も約10.9%上回る。8月5日からの上昇が続いており、52週高値1744円に接近。出来高は8月13日に11万株と増加し、買いが継続。RSIは77.5と買われ過ぎの水準に達しており、短期的な過熱感が強い。ただし、上昇トレンドは明確で、高値更新の可能性もある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERは26.6倍と業界平均17.87倍を上回るが、PBRは0.72倍と平均1.51倍を下回り割安感がある。ROEは3.4%と低く収益性は課題。配当利回りは1.58%と平均2.92%を下回るが、配当性向は49.8%で安定。直近の売上高は微増、営業利益率は7.89%から6.23%に低下。PBRが1倍未満で解散価値に近い面と、PERの高さが混在。株価は業績変動に対してほぼ妥当な水準とみるが、ROE改善が今後の焦点。

指標この会社業種平均
PER (実績)27.3倍15.7倍
PER (予想)27.4倍
PBR0.73倍1.34倍
ROE3.4%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、ディスプレイ・半導体市場の需給変動に業績が左右される中、技術力による差別化が収益を安定させるかどうか。強気派は、高付加価値製品へのシフトで利益率が維持され、市況回復時には業績伸長が期待できると見る。一方、弱気派は、液晶ガラス基板の需要縮小や競争激化による価格低下を懸念し、売上高の伸び悩みと利益率の低下を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 技術力で高付加価値製品に強み

    液晶・半導体向けの特殊ガラスで差別化し、利益率6〜8%を維持。

  • 市況回復で業績伸長の可能性

    売上高は横ばいながら、業界需要回復時に伸び代がある。

  • 安定した収益基盤

    過去3期、営業利益率が6〜8%のレンジで推移。

  • 売上高が前期比10億円増の289億円2025年10月期影響

    売上高は279億円から289億円へ増加、3期ぶりの増収

  • 最終利益が17億円と前期比1億円増2025年10月期影響

    純利益は16億円から17億円へ増加、安定した収益を確保

  • PBR0.72倍と割安な水準不定影響

    時価総額403億円、純資産約562億円でPBR0.7176倍

  • 株価が1年で38%上昇通年影響

    前年比+38.13%と上昇基調、需給は良好に推移

マイナスに働く材料7
  • 液晶市場の縮小が逆風

    液晶パネルの需要減でガラス基板の需要が低下する恐れ。

  • 競争激化で価格低下懸念

    大手ガラスメーカーとの競合で価格競争にさらされる。

  • 収益力は低水準

    ROEは3.4%と資本効率が低く、成長性に欠ける。

  • 営業利益が22億円から18億円へ減少2025年10月期影響

    営業利益率7.89%から6.23%へ低下、利益は4億円減

  • PER26.6倍に対しROE3.4%と効率悪い通年影響

    実績PER26.6倍、予想27倍と高い一方、ROE3.4%は収益性が低い

  • 配当利回り1.58%と低水準通年影響

    株価1585円に対し配当利回り1.58%、インカム期待が薄い

  • 外国人持ち株比率1.8%と低く需給が薄い継続影響

    外国法人保有は1.8%に留まり、機関投資家の買いが入りにくい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場需要の動向とシェア維持の確認に重要。
営業利益率
競争環境下での収益性の維持を見る。
製品別売上構成
高付加価値製品の比率変化が収益性に影響。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+8.7%いまの株価に対する利回りは1.55%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
1.55%
いまの株価に対して
配当性向
49.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年10月10
2017年10月20100.026.8
2018年10月3050.033.9
2019年10月15−50.072.8
2020年10月10−33.3
2021年10月100.025.4
2022年10月20100.0133.9
2023年10月200.025.9
2024年10月2315.026.9
2025年10月258.749.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ8,981人。区分でいちばん多いのは事業法人68.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が74.7%を占め、残る25.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
事業法人68.868.969.269.369.068.9
個人・その他22.122.422.723.320.122.7
金融機関5.14.85.04.76.95.8
自己株式4.44.34.34.34.34.3
外国法人3.62.82.02.03.01.8
証券会社0.41.11.10.71.00.8

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01セイコーグループ株式会社18.48
02キヤノン株式会社18.44
03京橋起業株式会社18.42
04三光起業株式会社6.49
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.73
06株式会社トプコン2.64
07セイコーインスツル株式会社2.40
08オリンパス株式会社1.57
09JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.51
10オハラ従業員持株会0.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-26
    深川起業株式会社
    新規の大量保有報告
    6.49%
  • 2026-06-26
    三光起業株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -6.44pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+263%、1株純資産は14期で+31%。直近期のROEは3.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年10月201,6251.231.1625.0
2013年10月−1651,583−10.3
2014年10月11,6510.0809.9
2015年10月221,7071.326.437.8
2016年10月−151,523−0.9
2017年10月621,6943.935.626.8
2018年10月1321,8107.618.033.9
2019年10月191,7181.178.572.8
2020年10月−1741,486−10.9
2021年10月601,6423.823.125.4
2022年10月871,8495.013.9133.9
2023年10月651,9313.419.425.9
2024年10月642,0733.220.226.9
2025年10月712,1313.416.049.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/10期の役員報酬は総額205百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
齋藤弘和代表取締役 社長執行役員 経営全般6617,044
中島隆取締役 専務執行役員 コーポレート 統轄666,635
後藤直雪取締役 専務執行役員 生産・技術統轄614,341
鈴木雅智取締役 常務執行役員 事業統轄 兼 事業推進センター長572,975
市村誠取締役59
戸倉剛取締役67
軒名彰取締役68
牧野友香子取締役59
原田洋宏常勤監査役644,550
米山拓監査役63
浅田稔監査役64
飯塚良成監査役61800

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4101431015439
社外取締役419195
監査役1181818
社外監査役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,019字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社、子会社9社及び関連会社1社並びにその他の関係会社であるセイコーグループ株式会社及びキヤノン株式会社で構成されております。 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社、以下同じ。)は、当社、連結子会社9社及び持分法適用関連会社1社により構成されており、光事業及びエレクトロニクス事業機器向けガラス素材の製造・販売を主たる業務としております。当社は、主に素材の生産及び販売並びに製品の販売を行っており、連結子会社は、主に製品の加工と販売を行っております。また、関連会社は主に素材の生産を行っております。 当社グループの事業別内容は、次のとおりであります。なお、事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 (1) 光事業 当セグメントは、光学ガラス素材、光学機器用レンズ材などの光学製品向けの製品群の製造及び販売を行っております。 (2) エレクトロニクス事業 当セグメントは、半導体露光装置向け高均質光学ガラスや極低膨張ガラスセラミックス、石英ガラスなどのエレクトロニクス製品向けの製品群の製造及び販売を行っております。 事業区分   会社名 光事業   当社台湾小原光学股份有限公司(台湾)台湾小原光学材料股份有限公司(台湾)OHARA OPTICAL(M)SDN.BHD.(マレーシア)小原光学(中山)有限公司(中華人民共和国)Ohara Corporation(米国)OHARA GmbH(ドイツ)小原光学(香港)有限公司(香港)華光小原光学材料(襄陽)有限公司(中華人民共和国) エレクトロニクス事業   当社台湾小原光学股份有限公司(台湾)台湾小原光学材料股份有限公司(台湾)OHARA OPTICAL(M)SDN.BHD.(マレーシア)Ohara Corporation(米国)OHARA GmbH(ドイツ)小原光学(香港)有限公司(香港)株式会社オーピーシー株式会社オハラ・クオーツ 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 1.※は持分法適用関連会社 2.セイコーグループ株式会社との営業取引はありません。また、キヤノン株式会社は当社の顧客であり、当社製品の販売についての価格、その他の取引条件は、市場価格、総原価などを勘案して交渉の上、決定しております。
経営方針・対処すべき課題2,620字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 「オハラグループは、常に個性的な新しい価値を創造して、強い企業を構築し、オハラグループ全員の幸福と社会の繁栄に貢献します」という経営理念を掲げ、全社員の行動規範としています。 また、2020年度に策定したコーポレート・メッセージの実現を目指し、企業活動を進めています。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 ①長期ビジョン2035 「オハラグループは、常に個性的な新しい価値を創造して、強い企業を構築し、オハラグループ全員の幸福と社会の繁栄に貢献します」という経営理念のもと、中長期的な視点で社会課題に向き合い、企業価値の向上に取り組んでおります。当社は、1935年に創立し、2035年に100周年を迎えます。将来予測が極めて困難な時代の中で100年企業となり、さらにその先の未来でも必要とされる企業となることを目指し、2021年度に「長期ビジョン2035」を発表いたしました。長期ビジョン2035では、以下の経営方針、財務指標のもと、既存事業の構造改革や新規事業の創出による企業価値向上に取り組むことで、オハラグループの持続的な発展を目指しています。 長期ビジョン2035経営方針 『オプティクス技術への貢献』 『価値協創による新ビジネス創出』 『価値創造力・効率性・収益力向上』 財務指標(2035年) ROE(自己資本利益率)         8.0%以上 また、長期ビジョン2035で掲げる3つの経営方針に加え、『コア組織能力・コアプロセスの強化』、『社会課題・環境問題への取り組み』を加えた5つの改革ポイントを軸に、2021年~2035年までの15年間を5つのフェーズに分けて活動を展開してまいります。 ②中期経営計画 第116期(2024年10月期)~第118期(2026年10月期) 第116期に開始した中期経営計画(フェーズ2)では、経営基盤の強化、新規事業の探索、既存事業の深化を基本方針として、資本収益性の向上、ESG経営、新ビジネスの立ち上げに取り組んでおります。しかしながら、現在の事業環境は計画策定時に想定した前提条件から大きく乖離しており、収益性の向上には課題が残っていることから、中期経営計画で掲げた経営数値目標の達成が困難となる見込みです。なお、現行中期経営計画における事業戦略は、当社の持続的成長を実現するための重要施策であることから、引き続き着実に推進してまいります。 財務指標(第118期 2026年10月期) 売上高                        320億円以上 営業利益                       37億円以上 ROE(自己資本利益率)           6.5%以上 (3) 事業環境及び優先的に対処すべき課題 当社グループにおけるセグメント別の事業環境及び対処すべき課題は次のとおりです。 ① 光事業 光事業の関連市場では、カメラ市場は、ミラーレスカメラの新製品が需要を下支えしていることから、市場縮小に歯止めがかかり、当面は横ばいで推移することが見込まれます。その他光学機器市場は、画像認識技術及び拡張現実技術の進展により、品質の高い光学ガラス需要の増加が見込まれます。 当社はこのような状況を踏まえ、事業構造改革による収益性改善を図ります。具体的には、光学ガラス生産拠点の再編による生産性向上と原価低減活動を推進し、適正利益の確保を目指します。また、東南アジアでのサプライチェーンの構築を進めることで付加価値の高いレンズ加工品の供給体制及び販売体制を強化します。 さらに、新規事業の立ち上げとして、成長分野であるXR(クロスリアリティ)市場において、資本業務提携先と連携し、ARグラス向けディスプレイモジュールに対応したガラス素材の開発活動を進めます。また、顧客ニーズに対応した新製品をリリースすることで業績への貢献を目指します。 加えて、レアアース原料の調達確保に向け、サプライヤー等とのコミュニケーションの緊密化を図るとともに、調達リスクがあるレアアース原料について、レアアースフリーまたは低含有の新規光学ガラスの研究を進めます。 ② エレクトロニクス事業 エレクトロニクス事業の関連市場では、半導体露光装置市場は、AI半導体を中心とした世界的な設備投資を背景に、需要の増加が見込まれます。また、FPD露光装置市場についても、需要の改善が予想されます。 当社はこのような状況を踏まえ、既存事業を強化し、半導体市場の中長期的な需要拡大に対応するため、半導体露光装置向け素材の生産設備増強に継続して取り組みます。2023年10月期からi線用高均質性光学ガラスの生産設備増強を進めてまいりましたが、2026年10月期からは石英ガラスの熔解工程及び加工工程の生産設備増強を進めます。また、海外拠点の販売体制を強化してアジア地域及び欧州への拡販を進めます。 さらに、新規事業として取り組んでいるリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC™」は、酸化物系固体電解質の中でトップクラスのイオン伝導性を持ち、高い化学的安定性と耐水性を備えています。当社は、液系リチウムイオン電池の添加材として電池性能の向上に貢献する「LICGC™PW-01」と、次世代電池材料として期待される「LICGC™SP-01」のラインナップを有しています。「LICGC™PW-01」については、新たに製造ラインを設置し、国内外の電池メーカーへの採用拡大に向けて取り組みます。「LICGC™SP-01」については、量産技術を確立し生産能力を高めることで、新規需要の獲得を目指します。 また、電子基板用低誘電ガラスは、AIサーバー市場の拡大に伴い、プリント基板に使用されるガラスクロスとして需要が増加しております。当社は台湾工場において、電子基板用低誘電ガラス専用の熔解炉立ち上げを進めており、2026年10月期に売上への寄与を見込んでいます。台湾工場においては、既存の光学ガラス生産設備を低誘電ガラス生産設備へ転換することで、資産効率の向上と売上高の拡大を図ってまいります。
事業等のリスク4,208字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 海外での事業展開に関するリスク 当社グループはアジア地域を中心として海外事業展開を行っており、各国・各地域における政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりは事業に大きな影響を及ぼします。また、予期しない各国の法規制強化、国家間同士の牽制等の地政学的リスクにより、サプライチェーンの混乱や断絶、ビジネス機会を喪失するリスク等が考えられ、それらが顕在化した場合には、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、生産ライン及び営業拠点は概ね日本を含めた複数の地域で稼働させており、また、各国法規制情報収集の強化を行い、リスクによる影響を低減させる取組みを行っております。当社グループでは、海外生産拠点の機能転換及び海外加工メーカーとの協働を進めることで、海外の情勢変化に対してレジリエントなサプライチェーンの構築に取り組んでおります。 (2) 原材料及び資材の高騰・調達途絶に関するリスク 当社グループが使用している原材料の中には、メーカーや産地の限られているものがあり、入手困難になった場合に生産に支障が生ずる可能性があります。また、原材料や資材の価格は生産状況、為替相場、市況の変動などにより高騰する場合があり、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。一部の原材料については、短期的な変動の影響を避けるため、市場価格を見極めつつ、在庫の保有レベルを高く設定しております。また、レアアース原料の調達確保に向け、サプライヤー等とのコミュニケーションの緊密化を図るとともに、調達リスクがあるレアアース原料について、レアアースフリーまたは低含有の新規光学ガラスの研究を進めます。 (3) 人材の確保・育成に関するリスク 当社グループが持続的に成長を続け、社会の発展に貢献するためには、社員の成長と挑戦は必要不可欠と考えております。当社グループの持続的な成長に寄与する人材が十分に確保・育成出来ない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響が及ぶ可能性があります。このため、当社グループでは、社員が安心して挑戦し成長できる環境を整備することを方針とし、優秀な人材の確保と教育プログラムの実施を継続してまいります。 (4) 特定市場への依存リスク 光事業の売上はデジタルカメラ市場への依存度が高く、従前から続く市場の縮小がリスクとなっております。今後、デジタルカメラ市場の縮小が一層進んだり、国内外における競合他社との競争激化などにより、当社グループの売上及び利益率が下落する可能性があり、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 今後も光事業、エレクトロニクス事業において、高効率の生産体制を築くことで、両事業の柱を強固としていくとともに、研究開発におけるイノベーション並びに新規事業の探索と事業構造改革を進めることで高収益事業の創出・拡大に努めてまいります。 (5) 特定顧客への依存リスク 当社グループは、専門性の高い光学ガラス及び特殊ガラスを供給しておりますが、高度な専門性、特殊性が故、一部の特定顧客への売上依存度が高い傾向にあります。これらの特定顧客からの発注数量が急激に減少した場合には、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性がありますが、今後も新規分野の研究開発並びに新規顧客の獲得を目指して積極的な活動を継続してまいります。 (6) 気候変動に関するリスク 当社グループは、ガラスの製造工程等の事業活動における大量のエネルギー消費に伴いGHGを排出しております。気候変動への対応は、世界共通の解決すべき社会課題と認識されており、GHG排出量削減の取組みが遅れた場合、市場での評価の低下や製品シェアが低下する可能性があります。当社グループは2035年までにGHG排出量を50%削減(2018年度比)するとの目標を掲げ、再生可能エネルギーの活用や熔解燃焼方式の開発を通じてGHG排出量削減に取り組んでおります。GHG排出量削減に寄与する熔解燃焼方式の開発を早期に実現することで、競争優位性の獲得を目指してまいります。 (7) 情報セキュリティに関するリスク 当社グループの事業活動において、情報システムは必要不可欠なものであります。サイバー攻撃、不正アクセスその他不測の事態により、当社グループの情報システムの不具合やデータの盗難、改ざん、喪失等が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これら情報システムに対する脅威については、社員に対する情報セキュリティ教育及び各種システムのセキュリティ強化策を講じております。 (8) 為替及び金利の変動リスク 当社グループの生産及び販売活動はアジア地域を中心にグローバルに展開しており、外貨建ての取引を含んでいるため為替相場の変動による影響があり、急激な為替変動は、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。すべてのリスクを排除することは不可能でありますが、これらのリスクに備えるため為替予約等を利用するなどのリスク低減策を講じております。 また、金利情勢やその他金融市場が急激に変動する場合には、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループは、連結有利子負債の適切な管理を行っております。 (9) 自然災害、パンデミックの発生等によるリスク 想定を超える自然災害や事故等が発生した場合、当社グループの機能停止、設備の損壊、電力・水・ガス等の供給停止、公共交通機関や通信手段の停止、サプライチェーンへの被害等により、当社グループの事業活動の継続に影響を及ぼす可能性があります。また、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等のパンデミックが発生した場合にも、工場の稼働停止やサプライチェーンの停滞に起因する生産の減少、営業活動の制限等、事業活動に支障をきたす事態が生じ、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、地震や大規模な水害、火山の噴火などの自然災害や事故、パンデミック等の発生時にも、重要な事業を継続し、企業としての社会的責任を遂行するために、事業継続計画を策定しております。また、耐震対策や定期点検、防災訓練、感染症拡大防止のためのガイドラインの整備、在庫の確保、複数の購買先確保等を行い、事業活動への影響の低減を図っております。 (10) 環境リスク 当社グループは、省エネルギー、大気・水質の汚染、化学物質の使用、廃棄物処理、リサイクル、製品含有化学物質及び土壌・地下水汚染等を規制する様々な環境法令の適用を受けながら事業を展開しており、将来において法令規制強化への対応費用の増大、あるいは環境問題の発生から、損害賠償や対策費用を負担する可能性があります。 当社グループは、事業活動と環境の調和を経営の重要課題のひとつとして位置付け、法規制の遵守、業界等の行動規範の遵守とともに自主基準を制定して管理するなど、様々な環境マネジメント活動を進めております。 (11) コンプライアンス、法令遵守に関するリスク 一般的に、当社グループの事業活動に関し、訴訟、紛争、その他の法的手続きの対象となるリスクを排除することは不可能です。当連結会計年度において当社グループの事業に重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりませんが、将来において提起された場合には、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、当社グループの行動規範及び事業活動に関する法令を周知・教育することにより、コンプライアンス、法令遵守を徹底させ、訴訟に関するリスクの低減に努めております。 (12) 資本上位会社に関するリスク (セイコーグループ株式会社について) セイコーグループ株式会社は当社の筆頭株主(2025年10月末現在、発行済株式総数(自己株式を除く。)に対する所有割合19.3%)であり、当社は同社の持分法適用関連会社であり、同社は当社の「その他の関係会社」であります。 当社は、同社グループから、現在社外取締役1名、社外監査役1名を受け入れておりますが、第116期、第117期において同社グループとの営業取引は軽微です。 一方、当社は、同社株式を、2025年10月末現在51,261株(同社発行済株式総数に対する所有割合0.1%)を保有しております。これは、将来、当社と同社グループの関係強化を目的としたものであります。 今後、同社と当社の良好な関係が維持できなければ当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。同社に対し、今後も安定株主としての役割を期待し、将来の関係強化を図ってまいります。 (キヤノン株式会社について) キヤノン株式会社は当社の第2位株主(2025年10月末現在、発行済株式総数(自己株式を除く。)に対する所有割合19.3%)であり、当社は同社の持分法適用関連会社であり、同社は当社の「その他の関係会社」であります。 当社は、同社グループから、現在社外取締役1名、社外監査役1名を受け入れており、第116期、第117期における取引状況は「関連当事者情報」に記載のとおりであります。なお、当社製品の販売についての価格、その他の取引条件は、市場価格、総原価などを勘案して交渉の上、決定しており、特に利益相反等は生じておりません。 一方、当社は、同社株式を、2025年10月末現在729,658株(同社発行済株式総数に対する所有割合0.1%)を保有しております。これは、当社と同社グループの取引関係の維持強化を目的としたものであります。 今後、同社と当社の良好な関係が維持できなければ当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。同社に対し、今後も安定株主としての役割を期待し、将来の関係強化を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,275字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、一部の地域で成長の鈍化がみられたものの、インフレ率の減速などを背景に、全体としては緩やかな回復基調を示しました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東情勢、中国における不動産市場の低迷、米国の政策動向など、先行きに対する不透明感は依然として残りました。 当社関連市場につきましては、カメラ市場はミラーレスカメラを中心にレンズ交換式デジタルカメラ及び交換レンズ需要が堅調に推移しました。半導体露光装置市場はメモリやパワー半導体需要の回復に遅れがみられるものの、生成AIに使用されるメモリ及びロジック半導体需要が高まったことなどから装置需要が堅調に推移しました。FPD露光装置市場はパネルの需給バランスの改善に伴い装置需要に緩やかな回復がみられました。 このような状況のもと、当連結会計年度の当社業績は、売上高28,895百万円(前期比3.5%増)、営業利益1,794百万円(同17.6%減)、経常利益2,289百万円(同11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,730百万円(同10.4%増)となりました。 売上高は、光事業が15,310百万円(同9.8%増)、エレクトロニクス事業が13,585百万円(同2.7%減)となったことから28,895百万円(同3.5%増)となりました。 営業利益は、売上総利益が8,546百万円(同2.7%減)、販売費及び一般管理費が6,752百万円(同2.2%増)となったことから1,794百万円(同17.6%減)となりました。売上総利益は、半導体露光装置向け製品の在庫調整に伴い生産設備の稼働率が低下したこと及び製品ミックスが変化したことなどから8,546百万円(同2.7%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費、修繕費、及び運搬費が増加したことなどから6,752百万円(同2.2%増)となりました。 経常利益は、営業外収益として円相場の大幅な変動による為替差益の計上及び持分法による投資利益の計上により改善したことから2,289百万円(同11.5%減)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として政策保有株式の売却による投資有価証券売却益897百万円を計上したこと、及び法人税等調整額341百万円を計上したことなどから1,730百万円(同10.4%増)となりました。 なお、期中平均の為替レートは、米ドルが149.34円(前期は150.54円となり1.20円の円高)、ユーロが166.06円(前期は163.59円となり2.47円の円安)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (光事業) 当事業の売上高は、15,310百万円(前期比9.8%増)、営業損失は799百万円(前期は800百万円の営業損失)となりました。売上高の内訳は、光学プレス品12,458百万円(前期比8.8%増)、光学ブロック品2,851百万円(同14.1%増)となりました。 光学プレス品の売上高は日本及び中国におけるレンズ交換式デジタルカメラ及び交換レンズ需要が回復したことから前期比で増加しました。一方で、カメラ市場向け需要が堅調に推移したことに加え、当社台湾工場の事業転換に伴う製品在庫の積み増しをしたことなどから光学ガラスの生産量が増加したものの、原材料費の高騰、製品ミックスの悪化によるコストの増加、及びレアアース調達リスク対応に関連した費用が発生したことから、原価率は前期並みの水準となりました。また、販売が堅調に推移したこと、及び光製品の素材開発費用が増加したことに伴い、販管費が増加しました。これらの結果により、光事業は前期比で増収、営業損失は同程度の推移となりました。 (エレクトロニクス事業) 当事業の売上高は、13,585百万円(前期比2.7%減)、営業利益は2,593百万円(同12.9%減)となりました。売上高の内訳は、特殊ガラス8,285百万円(同7.7%減)、石英ガラス5,300百万円(同6.2%増)となりました。 特殊ガラスは、AIサーバー向けプリント基板へ使用される低誘電ガラスの売上が増加したものの、半導体露光装置向け製品の在庫調整に伴い売上が減少しました。石英ガラスは、FPD露光装置及び半導体フォトマスク向け製品の売上が増加しました。また、半導体露光装置向け製品の在庫調整に伴う生産設備の稼働率低下及び製品ミックスの変化がありました。これらの結果により、エレクトロニクス事業は前期比で減収、減益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益を計上したものの、棚卸資産の増加や有形固定資産の取得による支出があったことなどから、前連結会計年度末に比べて583百万円減少し、当連結会計年度末には13,011百万円(前連結会計年度末比4.3%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,049百万円(前期比61.7%減)となりました。 これは、税金等調整前当期純利益3,065百万円(同18.5%増)や減価償却費1,442百万円(同3.3%減)があったものの、棚卸資産の増加1,468百万円(同922.8%増)があったことが主な要因であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は854百万円(前期比61.7%減)となりました。 これは、有形固定資産の取得による支出1,858百万円(同17.0%増)があったことが主な要因であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は942百万円(前期比24.5%減)となりました。 これは、配当金の支払額562百万円(同15.3%増)や割賦債務の返済による支出233百万円(同12.3%減)があったことが主な要因であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日)   前年同期比(%) 光事業(千円)   16,382,877   118.2 エレクトロニクス事業(千円)   13,458,735   91.4 合計(千円)   29,841,613   104.4 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 光事業   16,373,290   112.7   5,294,578   125.1 エレクトロニクス事業   12,659,399   103.3   4,429,360   82.7 合計   29,032,690   108.4   9,723,938   101.5 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日)   前年同期比(%) 光事業(千円)   15,310,242   109.8 エレクトロニクス事業(千円)   13,585,431   97.3 合計(千円)   28,895,673   103.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年11月1日至 2024年10月31日)   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) キヤノン株式会社   4,236,045   15.2   3,669,665   12.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 ・売上高 売上高は、28,895百万円(前期比3.5%増)となり、前年度と比較して986百万円の増収となりました。 売上高をセグメントごとに分析すると、光事業の売上高は、15,310百万円(同9.8%増)、エレクトロニクス事業の売上高は、13,585百万円(同2.7%減)となっております。光事業の売上高の増加は、日本及び中国におけるレンズ交換式デジタルカメラ及び交換レンズ需要が回復し、光学プレス品の売上が増加したことが主な要因であります。エレクトロニクス事業の売上高の減少は、半導体露光装置向け製品の在庫調整に伴い、特殊ガラスの売上が減少したことが主な要因であります。 ・売上原価、販売費及び一般管理費 売上原価は、20,349百万円(同6.4%増)となり、前年度と比較して1,223百万円の増加となりました。また、売上原価率は、70.4%となり、前年度比1.9ポイント増加しております。これは原材料費の高騰と製品ミックスの悪化が主な要因であります。 販売費及び一般管理費は、6,752百万円(同2.2%増)となりました。これは、人件費、修繕費、及び運搬費が増加したことなどが主な要因であります。なお、売上高販売管理費比率は23.4%と前年度比0.3ポイント減少しております。 ・営業利益 営業利益は、1,794百万円(同17.6%減)となりました。これは、半導体露光装置向け製品の在庫調整に伴い製品ミックスが変化したことが主な要因であります。 ・営業外損益 営業外収益は、566百万円(同12.0%増)となりました。これは、為替差益及び持分法による投資利益が増加したことが主な要因であります。 営業外費用は、70百万円(同26.0%減)となりました。これは、固定資産除却損が減少したことが主な要因であります。 ・親会社株主に帰属する当期純利益 税金等調整前当期純利益は、3,065百万円(同18.5%増)となり、法人税等及び非支配株主に帰属する当期純利益を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、1,730百万円(同10.4%増)となりました。 b. 財政状態の分析 当連結会計年度末における総資産は66,884百万円(前連結会計年度末比2.7%増)となりました。これは原材料及び貯蔵品が増加したことなどが主な要因であります。 流動資産の残高は40,259百万円(同3.1%増)となりました。これは、原材料及び貯蔵品が増加したことなどが主な要因であります。 固定資産の残高は26,625百万円(同2.2%増)となりました。これは、建物及び構築物が増加したことなどが主な要因であります。 流動負債の残高は9,977百万円(同2.5%増)となりました。これは、短期借入金が増加したことなどが主な要因であります。 固定負債の残高は4,559百万円(同0.4%増)となりました。これは、繰延税金負債が増加したことなどが主な要因であります。 当連結会計年度末における純資産の残高は52,347百万円(同3.0%増)となりました。これは、利益剰余金が増加したことが主な要因であります。 c. キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益を計上したものの、棚卸資産の増加や有形固定資産の取得による支出があったことなどから、前連結会計年度末に比べて583百万円減少し、当連結会計年度末には13,011百万円(前連結会計年度末比4.3%減)となりました。詳細につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 d. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入等の製造費用や販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資目的の資金需要は、設備投資等によるものであります。これらの資金につきましては、まず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分については主に銀行借入にて必要な資金を調達しております。 ② 重要な会計方針の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益及び費用の報告に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、次の会計方針は、連結財務諸表における重要な見積りの判断に影響を及ぼすものと考えております。 なお、重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 a.  固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価に当たり、事業等を基礎としてグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループにつきまして、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。 固定資産の回収可能価額につきまして、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の見積りに重要な変更があった場合、固定資産の減損損失が発生する可能性があります。 b. 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産につきまして、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、事業環境等の変化により課税所得の見積りが減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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