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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ムゲンエステート

MUGEN ESTATE Co.,Ltd.3299 · Standard · 不動産業

中古不動産の買取再販で成長。バリューアップにより再生した「投資用・居住用不動産」を首都圏から全国に販売。

概要

ムゲンエステートは、首都圏を中心に中古マンションの買取再販を主力とする不動産会社である。投資用ワンルーム物件の仕入からバリューアップ、販売までを一貫して手掛け、国内外の投資家に販売する。2025年12月期の売上高は682億円、営業利益110億円と高収益を維持する。東京都千代田区に本社を置き、従業員は501名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

中古不動産の買取再販を中核とする事業構造

買取再販の販売チャネルは主に外部の不動産仲介会社への媒介依頼であり、子会社のフジホームも一部仲介を担う。投資用物件は利回り向上を重視したバリューアップを行い、国内外の不動産投資家に販売する。居住用物件は一次取得者から高齢者層まで幅広い顧客層を対象とする。粗利率は計画を上回る水準で推移し、収益性を重視した販売戦略が奏功している。

不動産売買と賃貸その他という二つのセグメント

賃貸その他事業の内訳は、不動産賃貸収入27億円(前期比23%増)と管理収入等である。賃貸部門は投資用物件の販売後も管理を継続することで、顧客との関係を維持しつつストック収益を積み上げる。また、子会社のフジホームが賃貸管理と流通仲介を担い、ムゲンファンディングがクラウドファンディング事業、ムゲンアセットマネジメントが私募ファンド事業を展開する。グループ全体で販売から管理、運用までをカバーする体制を構築している。

首都圏から全国へ拡がる営業拠点

営業エリアの拡大に伴い、ホテルやヴィラといった新たなアセットタイプの取り扱いも開始した。投資用不動産の仕入額は地方エリアを含めて大きく伸長し、2025年12月期には292億円に達した。販売面では、国内外の投資家へのアプローチを強化し、成約単価は投資用で1億37百万円、居住用で77百万円と高水準を維持している。拠点ごとに市場特性に応じた販売戦略を展開している。

三つの子会社が支えるグループ体制

ムゲンアセットマネジメントは2025年1月に設立された新会社で、厳選した優良アセットを活用した私募ファンドの組成とアセットマネジメントを行う。これにより、事業法人や機関投資家向けのファンド事業に参入し、収益源の多様化を図る。グループ全体として、買取再販のバリューチェーンを垂直統合し、投資家向けサービスの幅を広げている。

業界の中での役割は不動産買取再販、開発、流通、賃貸管理を手がける総合不動産会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
683億円
営業利益
110億円
営業利益率
16.1%
純利益
67億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
不動産売買事業653億円95.7%134億円20.5%
賃貸その他事業29億円4.3%7億円24.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01不動産売買(投資家)主力

投資用不動産(一棟マンション・オフィスビル・区分所有など)を買取り、バリューアップにより賃貸利回りを向上させて国内外の不動産投資家に販売。開発事業や小口化商品も提供。

主な製品・サービス2
投資用再生不動産
建物管理改善・修繕・空室解消等により投資利回りを向上させた中古マンションやオフィスビル。
不動産開発(収益物件)
投資家向けに賃貸マンションやオフィスビルを開発。用地から企画・設計・施工管理・リーシング・販売まで一貫。

02不動産売買(個人)主力

居住用不動産(区分所有マンション中心)を買取り、内装・設備リノベーションして、一次取得者から買い替え層まで幅広い個人に販売。

主な製品・サービス1
居住用再生不動産
内装工事やキッチン・ユニットバス等の設備更新を施した分譲マンション。

03不動産賃貸・管理準主力

当社保有や買取した投資用不動産を賃貸し、管理業務を子会社が受託。バリューアップに資する管理や、購入者向けの継続管理も実施。

主な製品・サービス1
不動産賃貸・管理サービス
建物管理、修繕、空室対策、賃料滞納解消などにより収益向上を実現する管理サービス。

04不動産投資家向け小口運用副次

関連会社がクラウドファンディングや私募ファンドにより、個人投資家に小口の不動産投資機会を提供。

製品と技術

投資用不動産のバリューアップ手法と販売実績

投資用不動産は一棟賃貸マンションやオフィスビルが対象で、バリューアップでは建物管理状況の改善、経年劣化に伴う修繕工事、空室賃貸や滞納賃料の解消による利回り向上を図る。2025年12月期の投資用販売件数は224件、平均販売単価は1億37百万円。売上高308億円を計上した。販売先は国内外の不動産投資家が中心で、収益性を重視した価格設定により粗利率は計画を上回った。仕入額は292億円と前期比58%増加し、在庫を拡大している。

居住用不動産の再生と一次取得者向け販売

居住用不動産は主に区分所有マンションを対象とし、内装工事やユニットバス・システムキッチンなどの設備更新により新築同様の品質に再生する。2025年12月期の販売件数は419件、平均販売単価は77百万円と前期比33%上昇し、売上高324億円に達した。顧客層は初めて住宅を購入する一次取得者から買い替え目的の高齢者層まで幅広い。価格優位性を背景に中古マンション需要を取り込んでいる。東日本レインズのデータによれば、首都圏の中古マンション成約件数は前年比32%増と市場自体も拡大している。

オリジナルブランド「サイドプレイス」と開発事業

不動産開発事業では、当社オリジナルブランド「サイドプレイス」シリーズのマンションやオフィスビルを手掛ける。開発用地の仕入れから企画立案、設計、工事監理、リーシング、販売まで一貫して行う。2025年12月期は1棟が竣工し、1棟を売却した。売上高は6億円と前期比75%減少したが、これは販売タイミングによるもので、開発パイプラインは継続している。環境配慮や物件ごとのコンセプト設定を重視し、中古再生で培ったノウハウを新築開発に応用している。

小口化商品「荻窪プロジェクト」と特定共同事業

不動産特定共同事業法に基づき、都心の一棟賃貸マンションやオフィスビルを小口化して販売する。2025年12月期は2件のプロジェクトを組成し、「荻窪プロジェクト」の第一期募集を終了した。売上高は13億円と前期比39%減だが、税制改正の影響で一部投資家が様子見したためである。第二期募集は2026年1月に開始した。この事業は不動産投資の裾野拡大を目的とし、販売後も運営・管理を継続サポートする点が特徴である。

クラウドファンディングと私募ファンドによる新サービス

子会社のムゲンファンディングは、クラウドファンディング事業者と連携し、個人投資家向けに小口の不動産投資サービスを提供する。不動産投資経験の少ない層にも資産運用の機会を広げることを目指す。また、2025年1月設立のムゲンアセットマネジメントは、厳選した優良アセットを活用した私募ファンドの組成とアセットマネジメント事業を開始した。これにより、事業法人や機関投資家向けの商品ラインナップを拡充し、収益源の多様化を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

不動産再生で高収益、規模拡大

ムゲンエステートは不動産業に属し、中古マンション再生販売を中核とする。売上高は2025/12期683億円、営業利益率16.1%と非常に高収益。同業のrobot home(1435)やタスキHD(166A)と競合するが、特に利益率は業界トップクラス。大東建託(1878)のような大手に比べ規模は小さいが、独自の仕入れ・リーシング力で差別化。事業拡大に伴い在庫リスクも増大。

強み

  • 営業利益率16%超は同業平均を大きく上回る。高付加価値再生が強み。
  • 売上高3期連続増。2025/12期683億円は前期比10%増。
  • 販売だけでなく賃貸管理も手掛け、安定収益源を確保。
  • 多様なルートから物件を仕入れ、競合に先駆けた投資が可能。

課題

  • 成長に伴い保有在庫が増加。マーケット急変時の損失懸念。
  • 変動金利依存。利上げで資金調達コスト増加が収益圧迫要因。
  • 首都圏中心で分散不足。地方展開などリスク分散が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がムゲンエステート

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18864空港施設504億円13.9倍
28914エリアリンク468億円11.5倍
33475グッドコムアセット458億円22.2倍
46625JALCOホールディングス453億円23.7倍
58844コスモスイニシア424億円5.1倍
63299ムゲンエステート419億円8.7倍
73276JPMC398億円20.2倍
82980SREホールディングス386億円20.9倍
93271THEグローバル社359億円12.1倍
108929青山財産ネットワークス346億円12.7倍
118881日神グループホールディングス314億円7.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

東京都中央区で創業した1990年

1990年5月、東京都中央区日本橋小網町に株式会社ムゲンエステートが設立された。資本金は10百万円。同年7月には宅地建物取引業免許を取得し、不動産仲介業を開始する。バブル崩壊直後の創業であったが、中古不動産の買取再販というビジネスモデルを徐々に確立していく。1992年には本店を日本橋蛎殻町に移転し、営業基盤を固めた。

子会社フジホーム設立と機能拡充の1997~2007年

1997年8月、不動産仲介事業を行う子会社として株式会社フジホームを設立(資本金10百万円)。この頃からグループ体制の構築が始まる。2003年に本店を日本橋浜町へ移転し、2005年には一級建築士事務所登録を取得して設計・監理機能を強化。2007年1月には工事部門を設置し、内外装工事を自社で手掛けるようになる。これにより、買取物件のバリューアップを内製化する基盤が整った。

国土交通大臣免許取得と支店展開の2010年代

2010年5月、宅地建物取引業免許を国土交通大臣免許に切り替え、事業エリアを拡大。同年6月には横浜支店を開設し、神奈川県での営業を開始する。また、工事部門と賃貸管理部門をフジホームに順次移管し、グループ分業を明確化した。2013年にはフジホーム内に流通部を設置し、仲介機能を強化。2014年6月、東京証券取引所マザーズ市場に株式上場を果たす。

マザーズ上場から市場第一部、プライム市場への移行

2014年のマザーズ上場後、成長資金を調達して事業を加速。2015年1月に新宿支店を開設し、2016年2月にはマザーズから市場第一部へ市場変更した。2018年には不動産特定共同事業許可を取得し、小口化商品事業に参入。同年8月にはムゲン投資顧問株式会社を設立したが、2020年6月に解散している。2020年5月、本店を千代田区大手町の現所在地に移転し、日本橋支店を設置した後、同年7月に統合。

市場区分見直しとスタンダード市場への移行(2022~2023年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。しかし、その後の経営判断により、2023年10月にはスタンダード市場へ移行した。上場維持基準の適合やコスト負担を考慮したものとみられる。この間も事業は堅調に推移し、2023年12月期の売上高は516億円、純利益37億円を計上。2024年12月期には売上高622億円、純利益61億円と過去最高を更新した。

大阪支店開設とアセットマネジメント会社設立(2024~2025年)

2024年7月、大阪府大阪市北区梅田に大阪支店を開設し、関西圏への本格進出を開始。同年10月には工事部門をフジホームから当社本体に移管し、内製体制を再編する。2025年1月、株式会社ムゲンアセットマネジメントを設立(資本金50百万円)し、私募ファンド事業に参入。2025年12月期の連結業績は売上高682億円、営業利益110億円と過去最高を更新し、2026年12月期には売上高792億円を目指す中期計画を公表している。

年表24件を開く

1990年代

  • 1990年5月創業東京都中央区日本橋小網町に株式会社ムゲンエステートを設立(資本金10百万円)
  • 1990年7月宅地建物取引業免許(東京都知事)を取得
  • 1992年4月東京都中央区日本橋蛎殻町に本店移転
  • 1997年8月不動産仲介事業を行う子会社として、東京都中央区日本橋蛎殻町に株式会社フジホームを設立(資本金10百万円)

2000年代

  • 2003年9月東京都中央区日本橋浜町に本店移転
  • 2005年7月一級建築士事務所登録(東京都知事)
  • 2007年1月工事部門を設置、内外装工事を開始

2010年代

  • 2010年5月宅地建物取引業免許(国土交通大臣)を取得
  • 2010年6月神奈川県横浜市西区北幸に横浜支店を設置し、業務を開始
  • 2010年9月工事部門を株式会社フジホームへ移管
  • 2012年8月賃貸管理部門を株式会社フジホームへ移管
  • 2013年1月販売力強化のため、不動産仲介を担当する流通部を株式会社フジホームに設置
  • 2014年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2015年1月東京都新宿区西新宿に新宿支店を設置し、業務を開始
  • 2016年2月東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2018年6月不動産特定共同事業許可取得(東京都知事)
  • 2018年8月創業ムゲン投資顧問株式会社設立(2020年6月に解散)

2020年代

  • 2020年5月東京都千代田区大手町(現所在地)に本店移転 新宿支店を東京都中央区日本橋浜町に移転 東京都中央区日本橋浜町に日本橋支店(旧本社)を設置
  • 2020年7月M&A日本橋支店を本店に統合
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2024年7月大阪府大阪市北区梅田に大阪支店を開設
  • 2024年10月工事部門を株式会社フジホームから移管
  • 2025年1月創業株式会社ムゲンアセットマネジメント設立(資本金50百万円)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年12月期まで792億86百万円
  • 営業利益2026年12月期まで123億98百万円
  • 経常利益2026年12月期まで110億58百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026年12月期まで75億95百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    資本コストを意識した経営

    資本コストと株価を意識した経営を推進し、資本効率の向上を図る。成長性、資本効率性、財務健全性、株主還元を指標として企業価値の向上に取り組む。

  2. 02

    サステナビリティ経営の推進

    気候変動対応、人材の採用・育成、組織力強化を通じて中長期的な企業価値向上を目指す。再生可能エネルギーの利用促進や建物の省エネルギー性能向上、TCFD提言に基づく情報開示を進める。

  3. 03

    買取再販事業の強化と拡大

    営業生産性の向上、営業チャネルとアセットタイプの拡充、営業エリアの拡大により新規物件取得を加速。収益性の高い大型物件の取得と需要の高いアセットへの厳選した仕入を徹底する。

  4. 04

    安定収益基盤の構築

    優良資産の取得と管理戸数の増加、不動産アセットマネジメント事業の運用資産残高拡大により、不動産売買事業に依存しない安定収益の確保を図る。

  5. 05

    新規事業への戦略的投資

    不動産開発事業・不動産特定共同事業の収益拡大を目指し、環境配慮型の商品開発や組成商品の多様化を進める。M&Aや業務提携も活用し、バランスの取れた事業ポートフォリオを構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で501人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は749万円で、9期前と比べて+4.4%平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は3.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月184
2017年12月192
2018年12月201
2019年12月71739.95.9193
2020年12月67339.66.5202
2021年12月67638.55.4243
2022年12月69237.95.0295
2023年12月73436.44.0363
2024年12月76035.33.54662,060
2025年12月74935.43.45012,196

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
賃貸用不動産 — 東京都中野区1,154百万円
賃貸 その他 事業
賃貸用不動産 — 東京都 小平市716百万円
賃貸 その他 事業
賃貸用不動産 — 千葉県千葉市美浜区708百万円
賃貸 その他 事業
賃貸用不動産 — 東京都墨田区646百万円
賃貸 その他 事業
賃貸用不動産 — 千葉県 松戸市460百万円
賃貸 その他 事業
賃貸用不動産 — 東京都江東区458百万円
賃貸 その他 事業
本社 — 東京都千代田区146百万円
大阪支店 — 大阪府大阪市北区132百万円
本社 — 東京都 千代田区20百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社フジホーム
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ムゲンファンディング
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ムゲンアセットマネジメント
    東京都千代田区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は683億円営業利益110億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.8%、利益が+14.6%。

売上高
+9.8%
683億円
営業利益
+14.6%
110億円
純利益
+9.8%
67億円
営業利益率
16.1%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高616億円683億円
営業利益86億円110億円
純利益48億円67億円
1株あたり配当¥104¥104

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は267億円、営業利益は28億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−18.8%、営業利益は−49.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1161512.98
2023年2Q1461812.311
2023年3Q1381913.811
2023年4Q1167
2024年1Q123129.87
2024年2Q1923819.824
2024年4Q3074615.030
2025年2Q3295516.733
2025年4Q3545515.534
2026年2Q2672810.513

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は129億円から683億円へ5.3倍に増えた。直近期の営業利益率は16.1%。売上は3期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月12942
2013年12月2082011
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2014年12月3023118
2015年12月4575634
2016年12月5755729
2017年12月6366543
ムゲン投資顧問株式会社設立(2020年6月に解散)
2018年12月5395234
2019年12月3972517
日本橋支店を本店に統合
2020年12月349186
2021年12月3401813
2022年12月3122316
2023年12月5165237
大阪府大阪市北区梅田に大阪支店を開設
2024年12月622968915.461
株式会社ムゲンアセットマネジメント設立(資本金50百万円)
2025年12月68311010016.167

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高683億円のうち、営業利益として残るのは110億円16.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は67億円、売上の9.8%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.7%490億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.2%83億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.1%110億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.5pt
16.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.6pt
9.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.8pt
19.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−68億円、投資CFが−50億円で、差し引きのフリーCFは−118億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は192億円で、売上の3.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−44208
2013年12月−36−244−3814
2014年12月−64−187−6536
2015年12月−73−10110−8363
2016年12月−87−12113−9977
2017年12月73−1−2972119
2018年12月−72−145−7392
2019年12月33−9724123
2020年12月110−19−6791146
2021年12月33−12−621161
2022年12月−115−2118−117163
2023年12月54−5−2249190
2024年12月26−3−823205
2025年12月−68−50104−118192

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,067億円。このうち返さなくてよい自己資本が358億円で、自己資本比率は33.5%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月100208019.5
2013年12月1663113518.5
2014年12月2767819828.2
2015年12月43311032325.3
2016年12月58115642526.6
2017年12月59219339932.5
2018年12月66822144732.9
2019年12月68522845733.2
2020年12月62522639936.0
2021年12月62823539337.4
2022年12月77424652831.6
2023年12月80427852634.5
2024年12月87532155436.6
2025年12月1,06735870933.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
207億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
310億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
709億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り131社中4位あたり、逆に低いのは売上成長率131社中73位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.7%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.1%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.5%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.8%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
6.0%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,721で、1年前と比べて-13.0%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥1,721-0.4%1ヶ月-9.2%1年-13.0%時価総額419億円
過去52週の値幅
安値¥1,621高値¥2,602

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.7倍
PER (会社予想)8.5倍
PBR1.14倍
配当利回り6.04%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日は-9.58%と急落し、直近の高値2014円からは15.2%下落。25日線を-11.6%下回り、75日線・200日線も下回るなど、売りが加速。RSIは22.41と売られ過ぎ圏で、出来高は前日比約5.8倍に急増、投げ売りが続く。52週安値1621円に接近しており、下値リスクが高い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが6.85倍と同業平均の14.13倍を大きく下回り、PBRも1.32倍で同業平均の1.69倍を下回る。ROEは19.7%と高く、配当利回り5.87%は同業平均の3.12%を上回る。収益は増加傾向で、営業利益率も改善している。ただし、配当性向は39.9%で、今後の増配余地は限定的かもしれない。総合的に株価は割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.7倍14.9倍
PER (予想)8.5倍
PBR1.14倍1.84倍
ROE19.7%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高収益モデルが持続可能かが論点。強気派は、営業利益率15%超、PER6.9倍、配当利回り5.9%と、好業績に比べて株価が割安と見る。弱気派は、都心の不動産価格の高騰により仕入れ価格が上昇し、利鞘が縮小するリスクや、金利上昇による需要減を懸念する。高ROEを維持しながら成長を続けられるかが焦点。

プラスに働く材料7
  • 高収益モデル

    営業利益率15%超、ROE約20%と、不動産業界では非常に高い効率を誇る。

  • 割安な評価

    PER6.9倍、配当利回り5.9%は、業績に比べて魅力的な水準。

  • 需要の安定

    都心のマンション需要は底堅く、売上高も増加傾向。

  • ROE19.7%に見合うPER10倍への修正通年影響

    PER6.85倍、ROE19.7%。PER10倍到達で株価約46%上昇の余地。

  • 営業利益増益基調の継続継続影響

    2025年営業利益110億円は前年96億円比+14.6%。増益トレンドが続けばEPSも増加。

  • 配当性向40%で増配余地次回決算影響

    EPS約283円(DPS114円/配当性向40%)。増配余地があり、利回り5.87%を上回る配当が期待可能。

  • 高配当利回り5.87%で下支え継続影響

    配当利回り5.87%は市場平均(約2%)を大きく上回り、投資家の下値買いを誘う。

マイナスに働く材料7
  • 仕入れ価格の高騰

    都心の不動産価格上昇で、仕入れ価格が上がり利鞘が縮小する恐れ。

  • 金利上昇リスク

    金利上昇は住宅ローン需要を冷やし、販売が鈍化する可能性。

  • 景気変動に脆弱

    不動産市況の悪化時には、在庫の評価損や販売不振のリスク。

  • ROE低下によるPBR1.0倍への修正通年影響

    PER6.85倍・ROE19.7%だが、ROEが15%へ低下すれば理論PBR1.0倍(株価約24%下落)の可能性。

  • 売上高成長率の鈍化通年影響

    売上高は2024年20.5%増→2025年9.8%増と減速。今後も鈍化すれば営業利益の伸びも低下。

  • 減配懸念で利回り5.87%が崩れる決算発表後影響

    現在EPS283円、DPS114円。EPSが140円(半減)なら配当性向81%に達し減配せざる得ない。

  • 外国人保有比率3.3%の低さ継続影響

    外国人保有比率3.28%と低く、海外投資家の参入余地はあるが、売り時には需給が脆い。

次の決算で確かめる点
売上高営業利益率
利鞘の維持・拡大が高収益モデルの持続性を示す。
物件仕入れ価格
仕入れ価格の変動が利益率に直結するため。
販売戸数
売上高の成長と需要の強さを確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり104で、前期から+9.6%いまの株価に対する利回りは6.04%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥104
1株あたり
配当利回り
6.04%
いまの株価に対して
配当性向
39.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月2117.7
2017年12月2519.014.8
2018年12月3020.022.5
2019年12月300.046.1
2020年12月10−66.750.5
2021年12月1550.028.1
2022年12月2033.330.7
2023年12月63215.041.0
2024年12月10465.140.7
2025年12月1149.639.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥104

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ25,790人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.6%を占め、残る76.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他76.575.273.471.864.971.8
事業法人7.59.012.915.018.922.4
自己株式1.62.43.73.34.53.6
外国法人7.56.96.07.59.13.2
証券会社0.60.90.81.43.61.4
金融機関7.98.16.84.43.41.2
外国人個人0.10.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01藤田 進16.76
02株式会社ドリームカムトゥルー8.62
03株式会社夢現企画5.99
04藤田 進一5.83
05株式会社セラネス5.34
06藤田 由香2.87
07庄田 桂二2.85
08庄田 優子2.69
09合同会社サライ2.05
10大久保 明1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-07-22
    株式会社セラネス
    新規の大量保有報告
    5.34%
  • 2026-06-29
    庄田 優子
    変更報告
    2.69%
    -0.04pt
  • 2026-05-13
    庄田 優子
    新規の大量保有報告
    2.69%
    -0.04pt
  • 2026-05-13
    藤田 進一
    新規の大量保有報告
    6.07%
    +0.08pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1992%、1株純資産は14期で+1185%。直近期のROEは19.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月1411812.18.5
2013年12月6818644.93.1
2014年12月9135432.510.29.7
2015年12月15449836.18.310.6
2016年12月12163522.16.017.7
2017年12月17679024.76.614.8
2018年12月13890216.33.822.5
2019年12月699437.611.446.1
2020年12月259392.618.950.5
2021年12月539865.69.028.1
2022年12月671,0456.57.330.7
2023年12月1551,17814.07.041.0
2024年12月2601,37520.47.140.7
2025年12月2851,52119.76.539.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2025/12期の役員報酬は総額302百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約17倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤田進代表取締役会長784,083,000
藤田進一代表取締役社長561,420,900
仁田雅志取締役(非常勤)773,000
前川研吾取締役(非常勤)455,000
富所幸子取締役(非常勤)52
武田克実監査役(常勤)718,000
岡田義廣監査役(非常勤)751,700
富田純司監査役(非常勤)784,800
吉田夢子監査役(非常勤)37
渡邉敏之取締役専務5380,000
大久保明常務執行役員
庄田桂二常務執行役員
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
徳原秀男常務執行役員
佐藤博明上席執行役員
細川紀仁上席執行役員
布施正志執行役員
尾崎大造執行役員
多田匡孝執行役員
林暁監査役(常勤)50
河村真優美監査役(非常勤)43

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2907195256128
社外取締役633336
監査役1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,282字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ムゲンエステート)及び連結子会社3社(株式会社フジホーム、株式会社ムゲンファンディング、株式会社ムゲンアセットマネジメント)で構成されており、「不動産売買事業」、「賃貸その他事業」を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、以下に示すセグメント区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一であります。 <不動産売買事業> 不動産売買事業では、不動産買取再販事業、不動産内外装工事事業、不動産流通事業、不動産開発事業、不動産特定共同事業を行っております。 (1)不動産買取再販事業 当社は、本店及び横浜支店、大阪支店、並びに北千住、船橋、赤羽、池袋、蒲田、渋谷、札幌、仙台、名古屋、京都、福岡、那覇に営業拠点を設け、首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)及び北海道エリア(札幌)、東北エリア(仙台)、西日本エリア(名古屋、京都、大阪、福岡、那覇)において、中古不動産の不動産買取再販事業を展開しております。買取した中古不動産は、「投資用不動産」及び「居住用不動産」に区分して管理しており、バリューアップ(内外装工事等の実施による不動産価値・収益性の向上)を図り、「再生不動産」として販売しております。不動産買取再販に際しては、外部の不動産仲介会社に仲介(媒介または代理)を依頼する形態を主としており、株式会社フジホームへも一部の仲介を依頼しております。 投資用不動産は、一棟賃貸マンション・オフィスビル・区分所有マンション等の賃貸収益が発生する物件を購入者が主に投資用として利用する不動産として区分しております。バリューアップの内容として、建物の管理状況の改善、経年劣化に伴う修繕工事、空室の賃貸及び滞納賃料の解消等の実施による不動産投資利回りの向上が挙げられ、国内外の不動産投資家に販売しております。 居住用不動産は、区分所有マンションを中心に購入者が居住用として利用する不動産として区分しております。バリューアップの内容として、内装工事及びユニットバス・システムキッチン等の設備の更新が挙げられ、初めて住宅を購入する一次取得者層から買い替え目的の高齢者層等、幅広いお客さまに販売しております。 (2)不動産内外装工事事業 当社グループが買取した中古不動産の内外装工事を行っております。一級建築士をはじめとする工事関連資格保持者による的確な物件の調査・診断と年間1,000件を超える内外装工事で培ったノウハウにより、中古不動産を時代に調和した形に生まれ変わらせております。 (3)不動産流通事業 不動産賃貸事業と連携し、オーナー様からの物件売買のご要望に応じて、株式会社フジホームが仲介業務を行っております。 (4)不動産開発事業 当社は、主に不動産投資を目的とした投資家向けに、賃貸マンションやオフィスビルを中心とした収益物件等の開発を、開発用地の仕入れ業務から、企画立案、設計、工事監理、リーシング、販売まで行っております。これまで当社が培った不動産再生のノウハウを活かし、より環境に配慮し、物件毎に最適なコンセプトを設定した開発を行っております。 (5)不動産特定共同事業 当社は、不動産投資家の裾野の拡大を目的として、不動産特定共同事業法に基づく不動産の小口化商品の販売を行っております。これまで当社が培った中古不動産に対する目利き力で、都心の優良な一棟賃貸マンションやオフィスビルを厳選し、小口化することで、お客さまの資産状況に合わせた商品を提供しております。また、販売後においても高い品質を維持するため、運営及び管理を含めた継続的なサポート体制を整備しております。 <賃貸その他事業> 賃貸その他事業では、不動産賃貸事業、不動産管理事業、その他事業を行っております。 (1)不動産賃貸事業 当社が買取した「投資用不動産」や当社及び株式会社フジホームが保有する「固定資産物件」をエンドユーザー等に賃貸しております。「投資用不動産」及び「固定資産物件」の管理を株式会社フジホームへ委託することで、不動産賃貸事業における収益力の向上と不動産買取再販事業における販売活動の効率化を推進しております。 (2)不動産管理事業 当社が買取した「投資用不動産」及び「固定資産物件」の賃貸管理業務を株式会社フジホームが行っており、建物の管理状況の改善、経年劣化に伴う修繕工事、空室の賃貸、滞納賃料の解消等の実施をとおして、不動産投資利回りの向上というバリューアップに結び付けております。また、不動産買取再販事業における「投資用不動産」の購入者の意向に応じて、販売後も引き続き賃貸管理業務を行っております。 (3)その他事業 上記セグメントに該当しない事業については、その他事業に区分しております。 株式会社ムゲンファンディングは、クラウドファンディング事業者との連携を通じて、不動産投資経験の少ない個人投資家向けに資産運用のひとつとして、小口の不動産投資サービスを提供する事業を行っております。 株式会社ムゲンアセットマネジメントは、これまで培ってきた中古不動産に対する目利き力を駆使し、厳選した優良アセットを活用した私募ファンドの組成、及びアセットマネジメント事業を行ってまいります。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題7,394字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、経営理念として「夢現 -夢を現実に-」を掲げ、お客さまの夢を実現することで企業としての成長を遂げ、ひいては株主・投資家の皆さまを含むすべてのステークホルダーの価値向上に貢献することを目指しております。 この理念のもと、当社は『不動産に新たな価値を創造し、すべての人の豊かな暮らしと夢に挑戦する』というミッションを掲げ、事業活動を通じて地球温暖化や少子高齢化、空き家問題、住宅ストックの老朽化など、不動産業界が直面する社会課題の解決に取り組んでおります。これにより、持続的な企業価値の向上を図り、長期的な成長を実現してまいります。 また、このミッションの実現に向け、『速さを追求』『あくなき挑戦』『多様な連携』『先を見通す』『貫く責任』の5つのバリューを行動指針とし、企業の競争力を高めてまいります。 そして、2030年に向けた長期ビジョンとして「不動産事業を通じた持続可能な経済価値・社会価値の創造」を掲げております。この目標を達成するため、2025年12月期から始まる第3次中期経営計画において、「資本コストと株価を意識した経営」と「サステナビリティ経営」の2軸を経営方針として据え、企業価値の更なる向上に努めてまいります。 (2)経営環境と中期的な会社の経営戦略 [経営環境] 当社グループが属する不動産業界におきましては、日本銀行による金融政策の正常化を背景に金利水準が長期にわたる低金利環境から上昇局面へ転じた結果、住宅ローン金利や事業用資金の借入金利の上昇により、不動産の取得・投資に際しては立地条件や価格の妥当性、将来の収益性等をより重視する傾向が見られます。一方で、賃料水準の上昇やインフレ環境を背景とした実物資産としての不動産の相対的な価値は引き続き認識されており、居住用・投資用を問わず引き続き堅調な需要が維持されております。 居住用不動産につきましては、インバウンド需要の増加を背景に、商業地や観光地を中心に地価の上昇が顕著となっております。また、継続する円安基調や労働需給の逼迫・資材価格の上昇による建築コストの高止まりにより、新築不動産の価格は上昇圧力が継続しております。こうした環境下、リノベーション技術の高度化により新築と遜色ない品質を備えた中古不動産の供給が増加し、価格優位性を背景に中古不動産への需要シフトが一段と進展しております。都市部においては、中古マンション価格も高止まりする状況が続いているものの、依然として新築マンションとの価格差は大きく、取得価格と居住価値のバランスを重視する選好が強まっております。 投資用不動産につきましては、金利上昇局面にあるものの、円安や不動産市場の安定性を背景に、国内外の投資家からの関心は引き続き高い水準を維持しております。特に首都圏及び主要都市のオフィス市場では、オフィス回帰の進展により空室率の低下が継続、賃料は上昇傾向が確認されるなど、安定的な収益性が期待される環境が整っております。加えて、政府による財政出動やインフレ対策が景気の下支え要因となることが見込まれており、これらの政策動向は不動産市場の投資マインドを一定程度支える要因になるものと考えられます。 一方で、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスク、物価上昇の長期化、建築費の高止まり、金融資本市場の変動に加え、政府による外国人の不動産取得に関する制度見直しの動向等、不動産市場に影響を及ぼし得る不確実性も存在しております。当社グループといたしましては、これらのリスク要因を注視しつつ、国内外の需給動向や政策・制度環境の変化を的確に捉え、柔軟かつ慎重な事業運営を進めてまいります。 [中期的な会社の経営戦略] 当社グループは、2025年12月期を初年度とする3カ年の第3次中期経営計画を発表しております。 第3次中期経営計画では「資本コストと株価を意識した経営」「サステナビリティ経営」を経営方針として掲げ、「事業領域の拡大」と「新たな価値創造」の2つを事業戦略の軸とおき、更なる企業価値の向上に取り組みます。事業によって創出された利益は株主の皆さまへ適切に還元するとともに、人材・DXへの投資や新規事業創出・M&Aにも配分し、既存事業の更なる成長につなげる好循環を生み出します。 主力の買取再販事業は、営業生産性の向上と営業エリア拡大で組織力の向上を図るとともに、営業チャネル及び取り扱うアセットタイプを拡充することで、事業の更なる成長を推進してまいります。 不動産開発事業及び不動産特定共同事業は、仕入・販売力の強化や両事業部の連携強化で事業領域を拡大するとともに、物件価値の向上・アセットタイプの多様化を図ることで、事業を大きく成長させてまいります。 (3)目標とする経営指標 第3次中期経営計画では、事業の「成長性」「資本効率性」「財務健全性」「株主還元」を重要な経営指標としております。経営指標の詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。また、第3次中期経営計画の2年目である2026年12月期の連結業績見通しにつきましては、足元の事業環境及び在庫状況を鑑みて、計画数値の見直しを行っており、売上高は792億86百万円(前期比16.1%増)、営業利益は123億98百万円(同12.2%増)、経常利益は110億58百万円(同11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は75億95百万円(同14.1%増)を予想しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境と中期的な会社の経営戦略 [経営環境] 及び [中期的な会社の経営戦略] 」に記載の経営方針及び中期的な会社戦略を実行する上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 ① 不動産売買事業における新規物件の取得 当社グループは、2025年から開始した3カ年の第3次中期経営計画において、主力事業である不動産買取再販事業の更なる強化と成長を最重要テーマとして掲げております。同計画のもと、営業生産性の向上、営業チャネルの拡充、アセットタイプの多様化、並びに継続的な営業エリアの拡大を通じて、新規物件の取得を一層加速させる体制の構築を進めております。投資用不動産需要が底堅く推移している市場環境を踏まえ、収益性の高い大型物件の取得を推進するとともに、需要の高いアセットを厳選した仕入を徹底することで、事業規模及び収益力の向上を図ってまいります。 不動産開発事業につきましては、市場ニーズ及び事業採算性の双方を重視し、開発用地の取得を慎重に検討するとともに、取り扱うアセットタイプの多様化を図ってまいります。不動産特定共同事業につきましては、継続して組成商品の多様化を進めるとともに、地域特性を活かした商品の仕入を推進し、投資家ニーズに応える魅力的な商品ラインアップの拡充に取り組んでおります。 ② 販売用不動産の在庫回転率の向上 当社グループが属する不動産業界では、旺盛なインバウンド需要を背景に、国内外の投資家からの需要は引き続き底堅く推移し、不動産市況は総じて安定的に推移することが見込まれております。一方で、金利上昇や資材価格の高止まりに伴う建築コストの増加に加え、米国の政策動向等、国内外の経済・金融環境を巡る不透明な要素も多く、不動産市場においては先行きの見極めが重要な局面にあると認識しております。このような環境下において、当社グループは、不動産の保有期間を適切に管理し、在庫回転率の向上を図ることで、市場環境の変化に対して迅速かつ柔軟に対応できる事業運営体制の構築が重要であると考えております。 当社グループでは、一昨年に工事部門を子会社から当社へ移管することで、施工体制の強化を図ってまいりました。これにより、内外装工事の工期短縮を実現し、販売用不動産の早期商品化を可能とする体制を構築しております。また、仲介会社向け物件紹介サイトの機能拡充に加え、不動産テックを活用した販売活動の効率化や、顧客の購入判断を支援する情報提供の強化を進めており、投資家・エンドユーザー双方に対して、迅速かつ的確な情報提供が可能な環境整備を進めております。これらの取り組みを通じて、販売スピードの向上及び在庫回転率の改善を図り、安定的かつ持続的な収益創出につなげてまいります。 ③ 工事原価削減による収益性の向上 円安基調の継続による資材価格の高騰に加え、一昨年以降、運輸業及び建設業における人員不足を背景とした労務費の上昇により、工事原価は増加傾向にあります。これらの外部環境の変化は、今後も一定期間継続することが想定されており、収益性の確保に向けた原価管理の重要性は一段と高まっております。 このような状況のもと、当社グループでは、資材調達先及び工事協力会社の拡充を継続的に進めることで、調達コストや委託費用の適正化に取り組んでおります。加えて、業務オペレーションの見直しによる労務費単価の抑制、価格及び品質の標準化を通じたコスト削減、並びに工期短縮の実現等、多角的な施策を講じることで工事原価の抑制を推進しております。これらの取り組みを通じて、外部環境の変動に左右されにくい収益構造の構築を図り、利益率の維持及び改善に努めてまいります。 ④ 成長を支える安定収益の拡大 当社グループは、主力の不動産売買事業が連結売上高及びセグメント利益全体の90%以上を占めており、将来的な不動産市況の変化に備えるための安定収益の確保が課題となっております。 そのため、長期・安定的な収益確保の機会として、優良資産の取得と管理戸数の増加に取り組んでおります。優良資産の取得に関しましては、不動産動向を見極めた上で、各年度のキャッシュ・フローや手元資金の水準を考慮し取得を決定しております。管理戸数の増加に関しましては、当社保有不動産の売却時にアセットオーナーからの受託を得られるよう営業部門と連携し、契約獲得に取り組んでおります。加えて、2025年に立ち上げた不動産アセットマネジメント事業においては、運用資産残高の拡大を通じて安定収益の確保に努めてまいります。 ⑤ 既存事業及び新規事業への積極的な投資 当社グループは、主力事業である不動産買取再販事業へこれまで以上に積極的な投資を行うとともに、外部環境の変化を踏まえた成長分野への新規参入を慎重かつ積極的に行うことにより、バランスの取れた事業ポートフォリオを構築することを目指しております。 足許では、成長事業である不動産開発事業・不動産特定共同事業の収益を拡大させて、新たな事業の柱として構築することを目指してまいります。不動産開発事業は、資材高騰や工賃の上昇などにより収益性を確保することが難しい状況が続いておりますが、立地の選定や品質の向上だけではなく、環境に配慮したプランニングを行い、付加価値の高い商品開発に取り組んでまいります。不動産特定共同事業につきましては、顧客に対して魅力ある投資商品の組成を重視しつつ、組成商品の多様化や組成スキームの高度化、出口戦略の拡充、並びに販売ネットワークの拡大を図ることで、年間組成数の増加及び組成枠の拡大に取り組んでまいります。 不動産アセットマネジメント事業は、今後数年間で段階的に私募ファンドを組成し運用資産残高の拡大に取り組んでまいります。 新規事業に関しましては、全てを内製化して単独での事業推進に固執することなく、事業化や収益化までの期間を考慮し、他社との業務提携やM&Aなどの戦略的投資も併せて活用しながら推進してまいります。 ⑥ サステナビリティ経営の強化と推進 当社グループは、持続可能な成長の実現に向けて、気候変動をはじめとする環境課題への対応、人材の採用・育成、組織力の強化が重要であると認識しております。第3次中期経営計画ではサステナビリティ経営を経営方針として推進していくことで、社会やステークホルダーの皆さまからの信頼を高めるとともに、中長期的な企業価値向上につなげていくことを目指しております。 環境課題への対応としては、脱炭素社会への移行に伴う規制動向や市場環境の変化が、当社の事業運営やコスト構造に影響を及ぼす可能性があることを踏まえ、環境に配慮した事業活動への取り組みを推進してまいります。具体的には、再生可能エネルギーの利用促進や建物の省エネルギー性能向上を進め、環境負荷の低減と同時に中長期的な競争力の維持・向上を図ってまいります。また、金融安定理事会(FSB)により設立されたTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同し、TCFD提言に基づく透明性の高い情報開示を通して、気候関連リスク及び機会が当社経営に与える影響についての透明性向上に努めております。 人材・組織力の強化については、人材の確保・育成が当社グループの持続的成長を支える重要な経営基盤であるとの認識のもと、新卒及びキャリア採用の強化に加え、社内外の教育研修プログラムの充実やOJTを活用した中核人材の育成、専門スキルの取得支援を通じて、従業員の生産性向上を図っております。また、ダイバーシティの推進や多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境の整備を進め、組織としての生産性や変化対応力の向上に取り組んでおります。これらの取り組みの進捗や効果については、エンゲージメントサーベイ等を通じて継続的に把握し、従業員の声を反映させながらエンゲージメントの向上にも努めております。 ⑦ コーポレート・ガバナンスの強化 当社グループは、企業価値の最大化を図るために、経営の透明性と健全性を確保するとともに、事業環境の変化に迅速かつ適切に対応できる体制を構築することが重要であると認識しております。コーポレート・ガバナンスはその重要な経営課題の一つと位置付けており、業務執行に対する監督・牽制の強化、適切な情報開示による透明性の確保、並びに業務執行の管理体制の整備を通じて、ガバナンス機能の向上に取り組んでおります。 2021年11月に設置した任意の指名・報酬委員会をはじめ、2022年1月には執行役員制度の導入、同年7月にはサステナビリティ委員会を設置するなど、社外取締役による監督や牽制の強化、経営の意思決定の迅速及び機動的な業務執行の実現、並びに持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ課題への対応を図ることで、コーポレート・ガバナンス体制をより一層充実させ、中長期的な企業価値向上に努めております。 取締役会の構成については、ジェンダー、国際性、職歴、年齢等の多様性を確保することが、実効性の高い監督機能の発揮につながるものと認識しております。また、独立社外取締役の選任については、コーポレートガバナンス・コードの趣旨を踏まえ、当社にとって適切な人数及び構成の確保に努めております。加えて、政府が示す「女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針)」において、プライム市場上場会社に対し女性役員比率の目標が掲げられていることも踏まえ、多様な視点や価値観を経営に取り入れる重要性を認識しております。 当社は、役員の選任にあたり、優れた人格、見識、能力、豊富な経験を有していることを選任の基準としております。そのうえで、上記基準に適う女性役員の積極的な登用を行い、女性の社外監査役及び社外取締役の選任を進めるなど、取締役会の多様性向上に向けた取り組みを進めております。今後も、ジェンダーや国際性及び知識・経験・能力のバランスに留意し、多様性の確保に努めてまいります。 当社は2022年4月の市場区分見直しにより、プライム市場を選択いたしました。その後、上場維持基準の適合状況等を踏まえた検討の結果、2023年10月にスタンダード市場を選択しております。今後は、プライム市場再上場を目標に、業績の向上、IR活動の推進、株主への利益還元及びコーポレート・ガバナンスの強化を図ることで、上場維持基準の安定的な充足を目指してまいります。 ⑧ 資本効率の改善 当社グループは、事業規模の拡大と高い財務健全性を維持しつつ、主力事業及び成長事業への投資を実行するとともに、株主還元の充実を図ることを経営戦略の基本方針としております。また、「資本コストと株価を意識した経営」に向けた対応として、資本コストや資本収益性の改善、株主との対話の推進が求められております。 資本収益性の改善策として、環境変化に対応するための財務余力を確保しつつ、資本と負債のバランスを意識しながら、株主資本コストを上回るROEの持続的な向上に取り組んでまいります。また、市場評価の改善策として、PBR1倍超を持続的に達成することを目標に株主・投資家への適切な情報開示と、積極的な対話を進めてまいります。 ⑨ 金利の上昇 2025年は、日本銀行による政策金利の引き上げが段階的に実施され、1月に0.25%から0.5%へ引き上げた後、12月には0.5%から0.75%へ引き上げられました。 当社グループのビジネスモデルにおいて金利の上昇は、物件仕入資金の借入コスト増加、住宅ローン等の金利上昇による顧客の購入意欲の低下、不動産市場の需要低下等が想定されます。現時点で追加利上げによる大きな影響は見込まれておりませんが、金利の動向を注視するとともに、資金調達の多様化、需要動向を注視した価格設定の見直し、在庫回転率の向上等を図り事業の安定性を確保してまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 [基本方針] 当社グループでは、物理的・経済的若しくは信用上の損失又は不利益を生じさせる要因となりうる事象をリスクと特定し、経営への影響度と発生可能性で評価し、アセスメント結果を基に当社グループとしての重要リスクを決定しております。その中でも、リスクが顕在化した場合に事業に重大な影響を及ぼすものをモニタリング対象リスクとして特定し、リスク対策の進捗などを重点的にモニタリングすることで、全社的なリスク対策の強化を図っております。 経営戦略を実行する上で、潜在するリスクが顕在化しないよう、適切な対応を定めるリスクマネジメント体制を構築するとともに、重大なリスクが発現した場合の損失を最小限に抑えるクライシスマネジメント体制も整えております。 [リスク管理体制] 当社グループのリスクマネジメントの推進にあたっては、管理本部長を委員長とし、各部門及びグループ会社の責任者が出席する「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」を当連結会計年度中に5回開催し、同委員会において、外部環境、事業戦略、業務プロセス、法務・コンプライアンスの各項目にリスクを分類し、各分類から抽出されたリスクを影響度と発生可能性の観点から評価し、リスクアセスメントを実施しております。その中でも、企業活動に重大な影響が想定され、かつ当年度重点的に取り組むべきと評価したリスク項目をモニタリング対象リスクとして特定しております。その上で、特定したモニタリング対象リスクごとに関連部門から担当責任者が任命され、委員会下部にある分科会においてリスク対応策を検討・実行しております。進捗状況は、四半期ごとにモニタリングを通じて確認され、必要に応じた是正・改善が行われ、取締役会に報告しております。 [リスク管理体制図] [主要なリスクとして認識している事項] 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)経済動向・社会・制度等の変化に関するリスク   外部環境 ●リスクシナリオ当社グループの事業は、不動産という社会インフラ、税や各種規制といった法制度、株式市場などの経済動向、海外投資家への販売増加に伴う各国の法規制や外国人の不動産取得に関する制度見直しの動向など、様々な要因の影響下にあります。これらに変化が生じた場合、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループは、多様な不動産関連商品・サービスを提供し、特定の事業に依存しないポートフォリオを構築することで、負の影響が生じた場合のリスクを最小化するのみならず、経済動向等の変化を事業成長の機会にも積極的に繋げていけるよう取り組みを進めております。2025年2月14日に策定した第3次中期経営計画においては、「資本コストと株価を意識した経営」「サステナビリティ経営」を経営方針として掲げ、「事業領域の拡大」と「新たな価値創造」の2つを事業戦略の軸とおき、更なる企業価値の向上に取り組んでおります。また、2025年からは新たにアセットマネジメント事業を立ち上げ、運用資産残高の拡大を通じた安定収益の確保にも努めております。 (2)不動産小口化商品に係る税制見直しに関するリスク   外部環境 ●リスクシナリオ当社グループの事業は、各種税制度や法的規制の見直しの影響下にあるところ、2025年12月19日に公表された令和8年度税制改正大綱においては、不動産小口化商品に関する相続税評価方法の見直しの方針が明記されております。かかる税制の見直しにより投資家のニーズが変化した場合には、不動産小口化商品の販売機会が損なわれ、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループは、不動産小口化商品にかかる投資家のニーズを的確に捉え、相続税評価方法の変化に関わらず、安定した需要の獲得に努めております。今後は、節税効果にとらわれず、分散投資のメリットを最大限訴求できる組成商品や組成スキームの多様化、出口戦略の拡充、販売ネットワークの拡大をより一層強化してまいります。また、同税制改正に伴う影響を適切に伝達するため、投資家に対するリスク説明を強化し、投資家への情報提供の充実を図っております。 (3)仕入・販売に関するリスク   外部環境 ●リスクシナリオ当社グループの主力事業である不動産売買事業は、首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)を中心に展開しており、居住用不動産の買取再販については参入障壁も低いため、各社との競争環境が厳しくなっております。投資用不動産に関しましても大手不動産会社が新たに事業参入するなど、競争環境は年々厳しさを増しており、当社グループが目標とする利益率の確保が行えない環境となり、計画どおりの仕入・販売が行えない場合には、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループは、幅広いアセットタイプや価格帯を取り扱うこと、スピード感のある契約・決済手続きを行うことに加えて、2023年からは地方への営業所の展開も開始することで、不動産仲介会社及びアセットオーナーの幅広いニーズに応え、競合他社との差別化を図っております。他社では仕入が困難な物件でも、当社グループが長年培った経験及びデータに基づき、その立地・エリアの特性に合わせた物件に再生することで、厳しい条件下においても幅広く仕入・販売が行えるよう努めております。 (4)有利子負債への依存と金利変動に関するリスク   事業戦略 ●リスクシナリオ当社グループは、不動産売買事業における中古不動産の買取資金を主に金融機関からの借入金によって調達しており、当連結会計年度末における有利子負債依存度は58.8%となっております。このため、今後、金融情勢の変動によって金利上昇や金融機関の融資姿勢が変化した場合には、支払利息の増加や仕入計画の変更等により当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策有利子負債依存度に関しましては、その数値を65%以下とすることを財政健全性の一つの指標としており、自己資本比率やネットD/Eレシオを含めた指標を常に管理することで、財政状態を強化しております。加えて、当社グループは特定の金融機関に依存することなく、個別案件毎に販売計画の妥当性を分析したうえで借入金の調達を行うことで、取引金融機関との円滑な取引関係を構築しております。 (5)財務制限条項に関するリスク   事業戦略 ●リスクシナリオ当社は、2025年3月14日開催の取締役会決議に基づき8行の金融機関とシンジケートローン契約を締結しております。この契約には、財務制限条項が付されており、これらの条項に抵触した場合、期限の利益を喪失し、当社の財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループにおいては、第3次中期経営計画において、自己資本比率、ネットD/Eレシオ等の財務指標を重要な経営指標(KPI)として設定しております。財務制限条項への抵触を防止する観点も踏まえて、これらの指標に基づき財務状況の推移を取締役会にてモニタリングし、健全な財務体質の維持・向上に努めております。また、一定の現預金水準の確保により、流動性リスクの低減も併せて図っております。 (6)販売用不動産の評価損に関するリスク   事業戦略 ●リスクシナリオ当社グループが保有する販売用不動産については、「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号 2019年7月4日改正分)を適用しております。期末に保有している販売用不動産のうち、投資用不動産については、減価償却を考慮した簿価と正味売却価額を比較し、正味売却価額が簿価を下回っている場合には商品評価損を計上することとしております。また、販売用不動産のうち、区分所有マンション、戸建等の居住用不動産については、取得価額と正味売却価額を比較し、正味売却価額が取得価額を下回っている場合には商品評価損を計上することとしております。今後、経済情勢や不動産市況の悪化等により、当初計画どおりに販売が進まない場合、販売用不動産が在庫として滞留する可能性があり、滞留期間が長期化した場合等は、期末における正味売却価額が簿価または取得価額を下回り、商品評価損を計上することも予測され、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループでは、不動産売買市場の動向を常に注視し、業績への影響の把握と事業の進捗管理や精度の向上に努めており、販売用不動産の保有中に市況変動があった場合でも適切に利益が確保できるよう、仕入価格を厳正に精査し決定しております。買取再販事業は仕入から販売まで短期間のサイクルではありますが、仮に長期在庫となった場合でも、正味売却価額の低下を極力抑制できるよう適切なリフォーム計画と賃料設定による投資利回りの改善・向上に努めています。 (7)法的規制に関するリスク   法務・コンプライアンス ●リスクシナリオ当社グループの属する不動産業界は、「宅地建物取引業法」「建設業法」「不動産特定共同事業法」「建築基準法」「都市計画法」「国土利用計画法」「借地借家法」「不当景品類及び不当表示防止法」「不動産の表示に関する公正競争規約」「金融商品取引法」等の各種法的規制を受けております。今後、これらの法的規制の改廃や新たな法的規制が設けられる場合には、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは、法的規制の遵守を徹底しておりますが、将来何らかの理由により法令違反の事象が発生し、監督官庁より業務の停止や免許の取消し等の処分を受けた場合には、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループでは、法務コンプライアンス部門が中心となって各種法的規制に対応し、従業員へのコンプライアンス研修やセミナーなどを実施して法令遵守・コンプライアンス意識を高めるとともに、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会の運営により、リスクマネジメント及びクライシスマネジメントの観点から、当社グループ全体の主要リスクに対する対応策の検討や、コンプライアンス違反の未然防止策の制定等を行っております。各種法的規制に改正がある場合などには、社内弁護士、外部機関、及び顧問弁護士とも連携して最新の情報を把握するよう努め、当社グループ内での周知徹底を図っております。なお、法的規制に関して、許認可等の有効期間が関係法令により定められているものは下表のとおりであります。(当社) 許認可等の名称   許認可(登録)番号   有効期間   関係法令   許認可等の取消又は 更新拒否の事由 宅地建物取引業者免許   国土交通大臣(4)第7987号   2025年5月14日から2030年5月13日まで   宅地建物取引業法   同法第5条及び第66条 一級建築士事務所登録   東京都知事登録第51257号   2025年7月20日から2030年7月19日まで   建築士法   同法第26条 不動産特定共同事業者許可   東京都知事第105号   -   不動産特定共同事業法   同法第36条 特定建設業許可   国土交通大臣第028616号   2024年10月1日から2029年10月1日まで   建設業法   同法第29条、第29条の2 (株式会社フジホーム) 許認可等の名称   許認可(登録)番号   有効期間   関係法令   許認可等の取消又は 更新拒否の事由 宅地建物取引業者免許   東京都知事(6)第75654号   2022年10月4日から2027年10月3日まで   宅地建物取引業法   同法第5条及び第66条 マンション管理業者登録   国土交通大臣 (01)第034574号   2021年6月25日から2026年6月24日まで   マンション管理業法   同法第47条 賃貸住宅管理業者登録   国土交通大臣(01)第0002623号   2021年11月17日から2026年11月16日まで   賃貸住宅管理業法   同法第6条 (株式会社ムゲンアセットマネジメント) 許認可等の名称   許認可(登録)番号   有効期間   関係法令   許認可等の取消又は 更新拒否の事由 宅地建物取引業者免許   東京都知事(1)第112095号   2025年3月22日から2030年3月21日まで   宅地建物取引業法   同法第5条及び第66条 第二種金融商品取引業投資助言・代理業登録   関東財務局長(金商)第3500号   -   金融商品取引法   同法第52条 (8)情報セキュリティ等に関するリスク   法務・コンプライアンス ●リスクシナリオ当社グループでは、各事業において個人情報をはじめとする多くの機密情報を取り扱っております。これらの機密情報に関しては、「個人情報の保護に関する法律」をはじめ、関連する諸法令の遵守と適正な取り扱いの確保に努めておりますが、情報セキュリティインシデント発生等の不測の事態により、万一、機密情報が外部へ漏えいした場合、社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、サイバー攻撃等により情報システム障害その他の損害が発生した場合、当社グループの事業継続に重大な影響が生じる可能性があります。 ●リスク対策当社グループにおいては、情報システム部門及び法務コンプライアンス部門を中心に、機密情報や個人情報等の取扱いに関する啓蒙活動や研修を実施することで、人為的ミスによる情報漏洩の未然防止に努めております。また、情報の取扱いに関する規程の策定及び見直しを行い、情報セキュリティに関するガバナンス強化を図っております。万が一、サイバー攻撃を含む情報セキュリティインシデント等の事象が発生した場合においても、リスクを適切にコントロールし事業活動へ与える負の影響を最小化するよう、情報システムに係る体制基盤の強化に努めております。 (9)契約不適合責任・訴訟等に関するリスク   法務・コンプライアンス ●リスクシナリオ当社グループでは、販売する中古再生不動産について、民法及び宅地建物取引業法の規定に基づき、引渡し後最低2年間の契約不適合責任を負っております。また、販売する新築住宅については、民法及び住宅の品質確保の促進等に関する法律の規定に基づき、住宅の構造耐力上主要な部分等の瑕疵について、引渡後10年間の担保責任を負っております。そのため、販売した物件に契約不適合があった場合には、当該不適合部分の補修や損害賠償、契約の解除等により予定外の費用を負担せざるを得ないことがあります。また、販売した物件について、現時点で業績に直接影響を及ぼす重要な訴訟を提起されている事実はありませんが、業務手続に適法性や適切性を欠いた場合にはクレーム等を受け、それらの係争に起因する訴訟が発生する可能性があります。今後上記のような事態が発生した場合、その内容及び結果によっては、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループにおいては、品質管理を徹底するために、リフォーム工事の施工前及び完了時に独自のチェックリストを用いて品質のチェックを行うことで、品質の確保に努めております。また、対象となる居住用不動産については、保証書を発行し、引渡し後6か月の時期に点検を行い不具合等の修補を行うことで、アフターサービスの強化を図っております。さらに、このような訴訟・係争ないしは請求が生じることのないよう、クレーム低減に向けた施策を講じる等、社内体制の整備に努めております。万が一訴訟・係争ないしは請求が発生した際には、社内弁護士を中心として迅速に事案を把握し対応を行う体制を構築することにより、リスクの最小化に努めております。 (10)自然・人為的災害に関するリスク   外部環境 ●リスクシナリオ当社グループは、首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)を中心に、全国の各地方都市にも不動産買取再販事業を展開しており、取り扱う中古不動産も全国に所在しております。日本各地において、地震・火災・水害等の自然災害、大規模な事故やテロ等の人為的災害が発生した場合、当社グループの役職員の安全が脅かされ、当社グループの事業継続が困難となる可能性や、当社グループの所有する中古不動産が滅失、毀損または劣化し販売価値や賃貸収入が著しく減少する可能性があります。 ●リスク対策当社グループにおいては、自然災害や人為的災害等の緊急事態に遭遇した際に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し、早期復旧を図れるよう、災害発生時における事業継続に関する行動計画(BCP)を策定しております。また、保有する不動産の選定及び管理に関して、旧建築基準法適用時に建設された物件の保有を控え、保有した場合でも耐震性に関する診断を厳密に行うことで、大規模な地震発生時の影響の最小化を図っております。 (11)人材の確保に関するリスク   業務プロセス ●リスクシナリオ当社グループは、様々な経営課題克服のため、優秀な人材を継続的に確保・育成していくことが最重要課題であると認識しております。従って、今後も優秀な人材の中途採用、優秀な学生の新卒採用及び教育・研修制度の充実を図り、当社グループの経営理念を理解した責任ある社員の育成を行っていく方針であります。しかしながら、当社グループの求める人材の確保・育成が想定どおりに進まない場合には、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループにおいては、多角的な採用チャネルを選定し、当社グループのカルチャーやバリューに沿った能力を発揮出来る見込みのある潜在層へのアプローチを積極的に図り、優良人材の獲得に努めております。また、若年層の従業員及び新卒採用社員に対する教育プログラムを充実化させ、積極的かつ効果的に研修を実施することで、早期の戦力化を図っております。さらに、離職率低下を目的として、中途採用・新卒採用を問わず、入社後のフォローアップを行う等、社員が定着しやすい就業環境の整備に努めております。 (12)開発行為における取引先倒産等に関するリスク   外部環境 ●リスクシナリオ当社グループにおいて、販売用の一棟建物を建設する場合は、外部の建設業者へ発注しております。そのため、当社グループの選定基準に合致する建設業者を十分に確保できなかった場合や、発注先建設業者の経営困難又は労働者不足により工期遅延並びに外注価格の上昇が生じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ●リスク対策当社グループでは、外部建設業者とのネットワークの拡充を図ることで、特定の建設業者に依存することのない施工体制の構築に努めております。社員や取引先等の関係者を通じて建設業者を紹介していただくなど、積極的な新規開拓に取り組むことで協力業者の確保に努めるとともに、既存建設業者との良好な関係の維持・強化も図っております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響が一部の産業に見られるものの、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかに回復しております。一方で、米国の政策動向や物価上昇の継続がわが国の景気を下押しするリスクに加え、金融資本市場の変動による影響など、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループが属する不動産業界におきましては、日本銀行による政策金利の引き上げが実施され、金利水準としては約30年ぶりの高さに到達しておりますが、不動産市場への影響は限定的にとどまっております。こうした中、不動産投資市場は回復・活発化の動きを見せており、投資用不動産の需要は依然として高い状況が継続しております。居住用不動産についても底堅い需要が維持されており、市場全体として引き続き堅調に推移しております。 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)によれば、2025年における首都圏の中古マンション成約件数は49,114件(前年比31.9%増)で、3年連続で前年を上回りました。成約平米単価は82.98万円(同7.9%増)で、13年連続の上昇となり、この13年で117.3%上昇しております。また、成約価格においても5,200万円(同6.3%増)と成約平米単価と同様に13年連続で上昇しました。成約物件を価格帯別に見ると、1億円超の成約件数、構成比率ともに拡大しており、首都圏全体の1割以上を占めています。12月の在庫件数は、43,381件と前年同月比で3.6%減少しました。 このような事業環境の下、当社グループの主力事業である不動産買取再販事業は、円安及び低金利環境を背景に国内外投資家からの需要が堅調に推移し、投資用不動産及び居住用不動産ともに売上高・売上総利益が前年を上回って着地しております。特に、収益性を重視した販売により、粗利率は計画を上回る水準で推移しました。仕入面は、地方エリアも含めて投資用不動産の大型物件を中心に積極的な仕入活動を推進し、投資用不動産の仕入額は292億82百万円(前期比57.9%増)と大きく伸長しております。また、ホテルやヴィラ等の新たなアセットを取り扱うことで、事業領域の拡大を図ってまいりました。 不動産開発事業は、当社オリジナルブランドである「サイドプレイス」シリーズの竣工を進め、当期は1棟竣工となりました。販売においては、リーシング・販売活動の強化を進めた結果、1棟売却しております。 不動産特定共同事業は、「令和8年度税制改正大綱」の公表に伴い、不動産小口化商品の販売動向に一部慎重さが見られ、「荻窪プロジェクト」は当期中の完売には至りませんでした。そのため、12月に第一期募集を終了し、組成を実施しております。第二期募集につきましては、2026年1月より募集を開始しております。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は682億62百万円(前期比9.8%増)、営業利益は110億49百万円(同14.8%増)、経常利益は99億51百万円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は66億59百万円(同9.4%増)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (不動産売買事業) 不動産買取再販事業におきましては、投資用不動産の販売が224件(前期比47件増)、平均販売単価は1億37百万円(同9.8%減)となり、売上高は308億66百万円(同14.1%増)となりました。また、居住用不動産の販売は、419件(前期比62件減)、平均販売単価は77百万円(同33.2%増)となり、売上高は324億38百万円(同16.0%増)となりました。 不動産開発事業は、販売が1件(前期比4件減)、売上高は6億32百万円(同74.8%減)となりました。 不動産特定共同事業は、プロジェクト2件の組成と荻窪プロジェクトの第一期募集が終了し、売上高は13億1百万円(前期比39.2%減)となりました。 以上の結果、売上高は653億27百万円(前期比9.3%増)、セグメント利益(営業利益)は133億90百万円(同18.8%増)となりました。 (賃貸その他事業) 賃貸その他事業におきましては、不動産賃貸収入が27億35百万円(前期比23.2%増)となりました。 以上の結果、売上高は29億35百万円(前期比20.9%増)、セグメント利益(営業利益)は7億12百万円(同3.2%減)となりました。 (注)「投資用不動産」は、一棟賃貸マンション及び一棟オフィスビル等の賃貸収益が発生する物件を購入者が主に投資用として利用する不動産として区分し、「居住用不動産」は、区分所有マンションを中心に購入者が居住用として利用する不動産、及び土地等も含まれております。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末における財政状態は、総資産は1,066億98百万円(前期比21.9%増)、総負債は708億96百万円(同27.9%増)、純資産は358億2百万円(同11.6%増)となりました。 (資産) 総資産の主な増加要因は、販売用不動産(仕掛販売用不動産も含む)が152億56百万円、有形固定資産が31億56百万円、投資有価証券が11億70百万円増加した一方、現金及び預金が12億97百万円減少したことによるものであります。 (負債) 総負債の主な増加要因は、長期借入金(1年内返済予定を含む)が109億17百万円、短期借入金が29億7百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 純資産の主な増加要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が66億59百万円増加した一方、利益剰余金の配当により34億72百万円減少したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ13億27百万円減少し、191億73百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動の結果、使用した資金は、67億56百万円(前連結会計年度は、26億円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益99億47百万円の計上があった一方、棚卸資産の増加額156億5百万円、法人税等の支払額34億6百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動の結果、使用した資金は、49億75百万円(前連結会計年度は、3億12百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入18億97百万円があった一方、有形固定資産の取得による支出38億27百万円、定期預金の預入による支出19億27百万円、投資有価証券の取得による支出11億70百万円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動の結果、獲得した資金は、104億3百万円(前連結会計年度は、8億25百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入371億28百万円、社債の発行による収入40億57百万円、短期借入金の純減額29億7百万円があった一方、長期借入金の返済による支出262億10百万円、社債の償還による支出39億99百万円、配当金の支払額34億72百万円があったことによるものであります。 ④ 仕入及び販売の状況 (生産実績) 当社グループは、中古不動産の売買事業及び賃貸その他事業を主体としており、生産実績を定義することが困難であるため、該当事項はありません。 (受注実績) 当社グループは、受注生産を行っていないため、該当事項はありません。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) セグメントの名称    販売件数   前年同期比(%)    販売高(百万円)   前年同期比(%) 不動産売買事業   647   97.1   65,327   109.3 賃貸その他事業   -   -   2,935   120.9 合計   647   97.1   68,262   109.8 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して60億75百万円増加の682億62百万円(前連結会計年度比9.8%増)となりました。これは、不動産売買事業の売上高が55億68百万円増加の653億27百万円(同9.3%増)となったことによります。この不動産売買事業の内、投資用不動産は、円安及び低金利環境を背景に、国内外の投資家への販売が好調に進捗し、売上高は38億22百万円増加の308億66百万円(同14.1%増)と前期を上回る結果となりました。居住用不動産につきましても、新築不動産価格の高騰を背景とした中古不動産への需要の高まりを受け、高価格帯物件を中心に販売が堅調に推移し、売上高は44億80百万円増加の324億38百万円(同16.0%増)と前期を上回る結果となりました。 賃貸その他事業の売上高は、5億6百万円増加の29億35百万円(同20.9%増)となりました。賃貸その他事業の売上高の殆どを占める賃貸収入は、投資用不動産の仕入から販売までの保有期間中、及び当社が固定資産として保有する物件から計上されます。当連結会計年度において、投資用不動産の在庫及び固定資産が前期比で増加したことから、賃貸その他事業の売上高は前期を上回る結果となりました。 詳しくは「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご参照ください。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して33億12百万円増加の489億34百万円(前連結会計年度比7.3%増)となりました。また、売上総利益は前連結会計年度と比較して27億63百万円増加の193億28百万円(同16.7%増)となりました。なお、売上総利益率は、1.6ポイント上昇して28.3%(前連結会計年度は26.6%)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して13億37百万円増加の82億78百万円(前連結会計年度比19.3%増)となりました。これは主に、人員採用に伴う人件費が7億2百万円、販売用不動産の仕入に伴う租税公課が5億69百万円増加したことによります。営業利益は不動産買取再販事業において高い収益性を確保できたことから、14億26百万円増加の110億49百万円(同14.8%増)となりました。なお、売上高営業利益率は0.7ポイント上昇して16.2%(前連結会計年度は15.5%)となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は、前連結会計年度と比較して45百万円増加の1億32百万円(前連結会計年度比53.1%増)となりました。これは主に受取利息が26百万円、雑収入が12百万円増加したことによります。 営業外費用は、前連結会計年度と比較して3億78百万円増加の12億29百万円(同44.5%増)となりました。これは主に、仕入に係る借入金の増加により、支払利息が1億94百万円、支払借入手数料が1億71百万円増加したことによります。 以上の結果、経常利益は、前連結会計年度と比較して10億93百万円増加の99億51百万円(前連結会計年度比12.3%増)となりました。なお、売上高経常利益率は0.3ポイント上昇して14.6%(前連結会計年度は14.2%)となりました。 (特別利益、親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して5億73百万円増加の66億59百万円(前連結会計年度比9.4%増)となりました。なお、売上高当期純利益率は0.03ポイント減少して9.8%(前連結会計年度は9.8%)となりました。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。 また、当社グループにおける重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載されているとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、不動産買取再販事業に係る販売用不動産の仕入れであります。販売用不動産の仕入れは、個別の販売用不動産を担保とした金融機関からの借入金及び販売活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金によって行っております。当該販売用不動産は一年以内を目途に販売することとし、借入金は、月例約定返済を織り込みつつ、販売用不動産の販売時に一括返済することを基本方針としており、資金の流動性は十分に確保されております。 また、上記のほか資金調達の手段として、社債の発行、不動産特定共同事業の運営及びクラウドファンディングを活用したファンドの組成等を行い、資金調達の補助的な役割を担っております。これらで得た資金については、事業拡大のための投資資金及び安定した賃貸家賃収入を獲得するための長期保有目的不動産の購入等に充てられております。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年12月期を初年度とする第3次中期経営計画を策定し、以下のとおりの計画数値・経営指標を掲げております。 第3次中期経営計画の経営指標(2025年12月期~2027年12月期) 2025年12月期は、成長性を示す売上高成長率(CAGR)及びEPS成長率(CAGR)、資本効率性を示すROEは目標を下回る結果となりました。一方で、財務健全性を示す自己資本比率は目標の範囲内であり、株主還元は、計画のとおり中間配当を実施し、配当性向においても目標を達成しました。 主力事業である不動産買取再販事業の仕入が進んだことにより、有利子負債は増加したものの、ネットD/Eレシオは目標レンジを若干下回る程度であり、今後の事業規模の拡大に向け、財務の健全性にも留意しながら、最適な資金調達を行ってまいります。 2026年12月期も引き続き、財務健全性の維持や株主還元の充実を図りつつ、成長性及び効率性指標である売上高の拡大及び利益の確保を行う計画としております。 経営指標   目標数値   当連結会計年度 成長性   売上高成長率(CAGR)(注)1   20.0%以上   9.8% EPS成長率(CAGR)(注)2   15.0%以上   9.9% 資本効率性   ROE   20.0%以上   19.7% 財務健全性   自己資本比率   30.0~35.0%   33.5% ネットD/Eレシオ   1.2倍~1.5倍   1.2倍 株主還元   配当性向   40%以上   40.0% 中間配当の実施   中間・期末の年2回の実施を基本方針とする   中間配当45円 実施期末配当69円 予定 (注)1.売上高成長率は、2024年度の売上高を基準年度としております。 2.EPS成長率は、2024年度のEPSを基準年度としております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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