概要
SECカーボンは、1934年にアーク炉用電極の製造を目的として創業した炭素製品メーカーである。主にアルミニウム製錬用カソードブロック、人造黒鉛電極、特殊炭素製品、ファインパウダーを手掛け、鉄鋼業やアルミ精錬向け産業用部材を主力とする。2026年3月期の売上高は251億円、営業利益40億円であるが、減損損失計上により親会社株主に帰属する当期純損失は1億円となった。従業員282名、本社は兵庫県尼崎市。
四つの製品群で構成される事業ポートフォリオ
当社グループは炭素製品の単一セグメントだが、製品別に四つの区分を持つ。最大の柱はアルミニウム製錬用カソードブロックで、2026年3月期の売上高169億円(全体の67.5%)を占める。次いで人造黒鉛電極が44億円、特殊炭素製品が28億円、ファインパウダー及びその他炭素製品が7億円と続く。いずれも産業用の部材であり、需要は鉄鋼や非鉄金属の生産動向に左右される。
特定顧客への販売依存が高い収益構造
売上の過半数を一社に依存する特徴がある。2026年3月期の販売実績では、住商CRM株式会社への売上高が145億円と全体の57.8%を占めた。同社は商社であり、当社製品の大口販路となっている。この依存度の高さはリスク要因でもあり、在庫調整や需要変動の影響を直接的に受ける。近年はカソードブロックの在庫調整長期化が業績を圧迫している。
子会社・関連会社から成るグループ体制
当社は子会社3社、関連会社2社、その他の関係会社1社で構成される。主な子会社は東邦カーボン(販売)、SECファーネス(請負)、アイ'エムセップ(研究開発)である。関連会社の日本電極は炭素製品の製造・加工を担う。また、その他の関係会社である大谷製鉄は当社から人造黒鉛電極を購入し鉄鋼製品を製造する。グループ全体で炭素製品の一貫体制を築く。
業界の中での役割は炭素電極・カソードブロックなどの炭素製品を供給する特殊素材メーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| アルミニウム製錬用 カソードブロック | 169億円 | 67.3% | — | — |
| 人造黒鉛電極 | 45億円 | 17.9% | — | — |
| 特殊炭素製品 | 29億円 | 11.6% | — | — |
| ファインパウダー 及びその他炭素製品 | 8億円 | 3.2% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01アルミニウム製錬主力
アルミニウム製錬に使用されるカソードブロックを製造販売する。陰極材として電解精錬の要となる炭素製品で、同社の主要な収益源。
- アルミニウム製錬用カソードブロック
- アルミニウムの電解精錬で陰極として使用される炭素ブロック。高温の溶融塩環境下での耐久性が求められる。
02電気炉製鉄・鉄鋼主力
電炉製鉄を行う関連会社(大谷製鉄)や外部顧客に対し、電気炉で鉄鋼を溶融するための人造黒鉛電極を供給する。
主要顧客大谷製鉄株式会社
- 人造黒鉛電極
- 電気炉製鉄で鉄スクラップを溶解するための電極。高温に耐える炭素素材から作られ、通電により熱を発生させる。
03特殊炭素製品・その他準主力
特殊炭素製品、ファインパウダー、その他炭素製品を製造。半導体や産業機械など幅広い分野の顧客向けに、ニーズに応じた高機能炭素材料を提供する。
- 特殊炭素製品
- 耐熱性・耐食性などに優れた炭素素材で、半導体製造装置や真空炉の部品、電気自動車用部材などに使用される。
- ファインパウダー
- 炭素の微粉末で、電池材料や潤滑剤など様々な工業用途に使用される。
04鉄鋼製品副次
関連会社の大谷製鐵が電炉製鉄により鉄鋼製品を製造販売。自社の人造黒鉛電極を利用した垂直統合で、鉄鋼製品事業を展開する。
- 鉄鋼製品
- 電炉を用いて鉄スクラップから製造する鋼材。建築や機械部品などに使用される。
製品と技術
売上の7割を占めるアルミニウム製錬用カソードブロック
アルミニウム製錬に用いる陰極部材であり、当社の最主力製品である。2026年3月期の売上高は169億円と全体の67.5%を占めたが、前年比23%の減収となった。アルミニウム製錬会社の更新需要鈍化と在庫調整の影響による。生産実績では180億円分を生産し、販売を上回った。長期にわたって蓄積された焼成技術が競争力の源泉である。
電気炉製鉄に不可欠な人造黒鉛電極
鉄スクラップを溶解する電気炉で使用される電極で、高電流に耐える黒鉛素材からなる。2026年3月期の売上高は44億円と前年比1%減にとどまり、相対的に安定している。しかし国内外の粗鋼生産低迷や海外安価品の流入により収益性は低下傾向にある。大谷製鉄などグループ内でも消費され、自社での需要を抱える点が特徴である。
多様な産業向けの特殊炭素製品とファインパウダー
特殊炭素製品は熱処理炉部材や非鉄金属関連向けなど、顧客の要求に応じた形状・特性を持つ。2026年3月期の売上高は28億円で前年比21%減。一方ファインパウダーはモーターブラシ向け等に使われる微粉炭素材で、7億円と小規模だが特殊な用途を担う。両製品とも需要回復の遅れが課題となっている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
ガラス・土石製品のなかでの位置
カーボン製品でトップクラス、需要低迷で減収
人造黒鉛電極や炭素繊維複合材などのカーボン製品メーカー。売上高は2024年3月期373億→2026年3月期251億円と大幅減収。営業利益率は21.8%→15.9%だが、収益性は依然高い。同業のAGC(5201)や日本板硝子(5202)と比較し、カーボン製品に特化。しかし主力の電炉用黒鉛電極は、世界的な鉄鋼需要減速や中国メーカーの台頭で価格下落が続く。航空機向け複合材は成長分野だが量産規模は限定的。
強み
- 高品質な人造黒鉛電極で世界トップクラスのシェアを保持。
- 減収下でも利益率15%超を確保する価格競争力の高さ。
- 炭素繊維複合材で航空機向けなど新市場を開拓中。
- 電炉メーカーとの長期契約で安定した受注を確保。
課題
- 黒鉛電極の需要が世界の鉄鋼減産で減少、価格低下が続く。
- 中国メーカーの低価格攻勢で価格競争が激化。
- 売上高減少が続き、設備稼働率低下が懸念される。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がSECカーボン
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5202日本板硝子 | 699億円 | 16.0倍 |
| 2 | 5290ベルテクスコーポレーション | 662億円 | 5.6倍 |
| 3 | 5262日本ヒューム | 660億円 | 15.5倍 |
| 4 | 5302日本カーボン | 596億円 | 14.3倍 |
| 5 | 5288アジアパイルホールディングス | 578億円 | 7.6倍 |
| 6 | 5304SECカーボン | 547億円 | — |
| 7 | 5273三谷セキサン | 421億円 | 10.2倍 |
| 8 | 5218オハラ | 411億円 | 27.3倍 |
| 9 | 5357ヨータイ | 347億円 | 13.2倍 |
| 10 | 5210日本山村硝子 | 324億円 | 9.1倍 |
| 11 | 5363東京窯業 | 313億円 | 8.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 19件
アーク炉用電極の国産化を目指して創業した1934年
昭和電極株式会社として資本金200万円で創業し、同時に鳴尾工場(後の西宮工場)を設置した。当時は電気炉による鉄鋼生産が拡大しつつあり、アーク炉に不可欠な電極の国産化が目的だった。戦時中の1946年には戦災で工場を焼失するが、再建し人造黒鉛電極の製造を再開する。この時期に炭素製品メーカーとしての基盤が築かれた。
事業多角化と合併による製品拡充(1956年~1986年)
1956年に販売子会社の東邦カーボンを設立し、流通網を整備した。1972年には京都工場の建設に着手、1974年に全面移転を完了した。1986年には協和カーボンと合併し、アルミニウム製錬用カソードブロック及び特殊炭素製品の製造を開始する。この合併により岡山工場を取得し、製品ラインアップが大きく広がった。
商号変更と証券取引所への上場(1984年~2006年)
1984年に商号を株式会社エスイーシーに変更し、同年11月に大阪証券取引所市場第二部に上場した。2006年には現在のSECカーボン株式会社に再度商号を変更している。上場後は資本市場からの資金調達が可能となり、設備投資や事業拡大の原資とした。2013年には東京証券取引所市場第二部に上場し、2022年にはスタンダード市場へ移行した。
京都工場増設と近年の経営課題(2011年~2020年代)
2011年に京都工場にアルミニウム製錬用カソードブロックの増設工場を完成させ、生産能力を強化した。しかし2020年代に入ると、主要市場であるアルミニウムや鉄鋼の需要変動、海外安価品の流入などから業績が不安定化する。2026年3月期にはカソードブロックの在庫調整長期化や減損損失の計上により、純損失を記録した。中長期経営方針「2030 Make Real」を掲げROE12%達成を目指すが、厳しい環境が続く。
年表19件を開く
1930年代
- 1934年10月創業アーク炉用の電極製造を目的として、昭和電極株式会社(資本金200万円)を創立、設立と同時に鳴尾工場(1971年4月西宮工場に呼称変更、1975年2月閉鎖)を設置。
- 1935年8月東京営業所(1944年6月東京事務所に呼称変更)を設置。
1940年代
- 1946年2月戦災により焼失した工場を再建、人造黒鉛電極の製造を開始。
1950年代
- 1956年5月各種炭素製品の販売加工等を目的として、東邦カーボン株式会社設立(現・連結子会社)。
1960年代
- 1960年4月名古屋出張所(1983年7月名古屋営業所に呼称変更)を設置。
- 1963年7月株式を大阪店頭銘柄に登録。
1970年代
- 1972年5月京都工場(福知山市長田野工業団地内)建設着手。
- 1974年8月本社を兵庫県尼崎市御園町に移転。
- 1974年10月京都工場完成(西宮工場操業停止、全面移転完了)。
1980年代
- 1984年7月商号変更株式会社エスイーシーに商号変更。
- 1984年11月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
- 1986年12月M&A協和カーボン株式会社と合併。合併により岡山工場を引き継ぎ、アルミニウム製錬用カソードブロック及び特殊炭素製品の製造を開始。
1990年代
- 1992年9月岡山工場西大寺(加工工場)稼動。
- 1998年9月岡山工場牛窓の生産停止。
2000年代
- 2006年10月商号変更SECカーボン株式会社に商号変更。
- 2009年1月本社を現在地(兵庫県尼崎市潮江)に移転。
2010年代
- 2011年11月京都工場に主としてアルミニウム製錬用カソードブロックを製造する工場を増設。
- 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- ROE2030年度まで12%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
成長戦略の強化
事業収益力の回復と成長領域の具体化を図るため、成長戦略を再定義し、新たな需要創出や既存事業の拡大に取り組む。
- 02
資本政策の推進
資本効率を重視し、ROE12%達成に向けた投資の加速や資本効率化を推進する。
- 03
経営体質の強化
ものづくりの底上げ、人材の質と量の再定義、IT基盤強化により事業基盤を強化する。
- 04
サステナビリティ経営の推進
カーボンニュートラルへの貢献や環境負荷低減、コーポレートガバナンス充実を通じ、持続的成長と企業価値向上を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で282人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は777万円で、9期前と比べて+24.0%。平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は18.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 270 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 251 | — |
| 2019年3月 | 626 | 42.6 | 18.8 | 255 | — |
| 2020年3月 | 731 | 42.6 | 19.0 | 257 | — |
| 2021年3月 | 722 | 42.8 | 19.3 | 257 | — |
| 2022年3月 | 668 | 43.2 | 19.3 | 256 | — |
| 2023年3月 | 679 | 43.1 | 19.0 | 263 | — |
| 2024年3月 | 745 | 43.0 | 18.8 | 271 | — |
| 2025年3月 | 781 | 43.0 | 18.6 | 273 | 2,491 |
| 2026年3月 | 777 | 43.0 | 18.0 | 282 | 1,418 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内東邦カーボン 株式会社兵庫県 尼崎市 · 連結子会社議決権97.4%
- 国内日本電極 株式会社静岡県 静岡市 · 持分法適用会社議決権20.0%
- 国内大谷製鉄 株式会社富山県 射水市 · その他の関係会社
- 調達1,818万円NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム黒鉛材料の非化石原料化に向けた研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-18
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は251億円、営業利益は40億円。前期と比べると減収減益で、売上が-19.6%、利益が-41.2%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 265億円 | 251億円 |
| 営業利益 | 34億円 | 40億円 |
| 純利益 | 30億円 | -1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は55億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−32.9%、営業利益は−68.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 104 | — | — | 20 |
| 2024年1Q | 82 | 25 | 30.5 | 21 |
| 2024年2Q | 86 | 24 | 27.9 | 18 |
| 2024年3Q | 94 | 29 | 30.9 | 20 |
| 2024年4Q | 111 | — | — | 14 |
| 2025年2Q | 164 | 46 | 28.0 | 36 |
| 2025年4Q | 148 | 22 | 14.9 | 22 |
| 2026年2Q | 103 | 16 | 15.5 | 16 |
| 2026年4Q | 148 | 24 | 16.2 | −17 |
| 2027年1Q | 55 | 8 | 14.5 | 12 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は267億円から251億円へ94%に減った。直近期の営業利益率は15.9%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。 | |||||
| 2013年3月 | 267 | — | 12 | — | 7 |
| 2014年3月 | 227 | — | 7 | — | 4 |
| 2015年3月 | 237 | — | 9 | — | 6 |
| 2016年3月 | 197 | — | −6 | — | −5 |
| 2017年3月 | 127 | — | −26 | — | −32 |
| 2018年3月 | 163 | — | 12 | — | 20 |
| 2019年3月 | 379 | — | 171 | — | 118 |
| 2020年3月 | 351 | — | 140 | — | 96 |
| 2021年3月 | 213 | — | 35 | — | 25 |
| 2022年3月 | 229 | — | 38 | — | 30 |
| 2023年3月 | 304 | — | 76 | — | 54 |
| 2024年3月 | 373 | — | 116 | — | 73 |
| 2025年3月 | 312 | 68 | 77 | 21.8 | 58 |
| 2026年3月 | 251 | 40 | 57 | 15.9 | −1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高251億円のうち、営業利益として残るのは40億円で15.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-0.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.9%173億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.1%38億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.9%40億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが78億円、投資CFが−71億円で、差し引きのフリーCFは7億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は36億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 41 | −14 | −37 | 27 | 11 |
| 2014年3月 | 47 | −7 | −40 | 40 | 12 |
| 2015年3月 | 48 | −7 | −20 | 41 | 33 |
| 2016年3月 | 34 | −5 | −20 | 29 | 42 |
| 2017年3月 | 19 | −6 | −5 | 13 | 49 |
| 2018年3月 | 10 | −2 | −4 | 8 | 53 |
| 2019年3月 | 123 | −11 | −11 | 112 | 153 |
| 2020年3月 | 44 | −25 | −10 | 19 | 160 |
| 2021年3月 | 34 | −19 | −10 | 15 | 164 |
| 2022年3月 | 76 | −10 | −8 | 66 | 222 |
| 2023年3月 | 23 | −43 | −10 | −20 | 191 |
| 2024年3月 | 78 | −160 | −14 | −82 | 94 |
| 2025年3月 | 45 | −54 | −30 | −9 | 51 |
| 2026年3月 | 78 | −71 | −20 | 7 | 36 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は870億円。このうち返さなくてよい自己資本が776億円で、自己資本比率は89.2%(業種中央値64.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 463 | 337 | 126 | 72.8 |
| 2014年3月 | 436 | 342 | 94 | 78.6 |
| 2015年3月 | 427 | 348 | 79 | 81.5 |
| 2016年3月 | 381 | 331 | 50 | 86.8 |
| 2017年3月 | 355 | 302 | 53 | 85.0 |
| 2018年3月 | 370 | 323 | 47 | 87.3 |
| 2019年3月 | 571 | 428 | 143 | 75.0 |
| 2020年3月 | 598 | 502 | 96 | 84.0 |
| 2021年3月 | 587 | 535 | 52 | 91.1 |
| 2022年3月 | 626 | 561 | 65 | 89.5 |
| 2023年3月 | 726 | 624 | 102 | 86.0 |
| 2024年3月 | 878 | 729 | 149 | 83.0 |
| 2025年3月 | 814 | 738 | 76 | 90.7 |
| 2026年3月 | 870 | 776 | 94 | 89.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
ガラス・土石製品 49社との比較
同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で49社中2位あたり、逆に低いのはROEで49社中46位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,645で、1年前と比べて+23.3%。過去52週の値幅のなかでは55%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 17.7倍 |
| PBR | 0.68倍 |
| 配当利回り | 3.78% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+13.69%と急上昇。8月7日終値2765円は25日線2504.8円を約10%上回り、200日線2490.31円も突破。52週高値3085円に接近し、高値圏で推移。出来高も8月6日に6.7万株と増加し、買いが継続。RSIは73.99と過熱感があるが、上昇トレンドは明確。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
予想PER18.5倍、PBR0.71倍、配当利回り3.62%。同業界平均のPER17.74倍、PBR1.4倍、配当利回り2.8%と比較すると、PBRは大きく下回り、配当利回りは上回っており割安と評価。但しROEがマイナスで収益性が低く、今期も赤字予想であり、割安だが業績改善が課題。PBRを中心に評価すると割安感が強い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 17.7倍 | — |
| PBR | 0.68倍 | 1.34倍 |
| ROE | -0.1% | 4.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、電炉用電極需要の市況変動と収益性回復の可能性である。強気派は、世界的な脱炭素の流れで電炉鋼の需要が高まり、電極需要の拡大が期待できること、また株価が1年で40%上昇し市場の期待が高いことを挙げる。さらに、PBR0.7倍と割安であり、配当利回りも3.62%と魅力的とみる。弱気派は、2026年3月期に純利益が赤字転落するなど業績が急悪化していること、売上高が大幅に減少していること、鉄鋼市況の低迷が続けば回復は難しいと懸念する。市況回復とコスト削減が焦点。
- 脱炭素による需要増
電炉鋼はCO2排出が少なく、電極需要の長期的な追い風となる。
- 割安感
PBR0.7倍と純資産比で割安。配当利回り3.62%もサポート。
- 株価の上昇
1年間で40%上昇、投資家の期待が示されている。
- PBR0.7142倍、純資産対比の上昇余地継続影響強
PBR0.71倍は1倍換算で約40%の上昇余地。資産価値が株価の下値を支える。
- 予想PER18.5倍の利益回復期待決算発表後影響中
直近純利益▲1億円も、予想PER18.5倍は早期黒字化を前提とした水準。
- 配当利回り3.62%が下支え通年影響弱
配当利回り3.62%。減配がなければ株価の下値は限定的。
- 外国持株比率5.64%の上昇余地継続影響中
外資比率は5.64%と低位。業績安定局面では買い増し余地がある。
- 業績の悪化
直近期は純損益が赤字転落し、営業利益も減少。
- 売上高の大幅減
売上高が2024/3期の373億から2026/3期に251億へと激減。
- 市況依存
鉄鋼業の需要低迷が続けば、業績回復は見込みにくい。
- 売上高251億円、前期比19.6%減2026年Q4決算影響強
売上高312→251億円。主要需要の減少で減収基調が鮮明。
- 営業利益40億円、前期比28億円減通年影響中
営業利益は68→40億円。利益率も21.79%→15.94%に低下。
- 純損益▲1億円への転落2026年Q4決算影響中
純利益58億→▲1億円。特別損失や減損で最終赤字に。
- ROE▲0.1%と資本効率悪化継続影響弱
ROEがマイナス0.1%に転落。自己資本を減らす状態が続く。
- 電極販売数量
- 需要動向と市況を直接示す。
- 営業利益率
- 固定費負担と採算性の改善を確認するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.78%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 18 | — | — |
| 2018年3月 | 11 | −38.9 | 20.6 |
| 2019年3月 | 40 | 263.6 | 6.9 |
| 2020年3月 | 60 | 50.0 | 12.7 |
| 2021年3月 | 40 | −33.3 | 32.9 |
| 2022年3月 | 40 | 0.0 | 26.9 |
| 2023年3月 | 64 | 60.0 | 24.2 |
| 2024年3月 | 100 | 56.3 | 28.0 |
| 2025年3月 | 100 | 0.0 | 35.5 |
| 2026年3月 | 100 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ4,056人。区分でいちばん多いのは事業法人で56.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.9%を占め、残る33.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 54.1 | 53.8 | 57.7 | 58.5 | 57.3 | 56.1 |
| 個人・その他 | 28.3 | 27.4 | 24.9 | 25.7 | 28.1 | 26.2 |
| 金融機関 | 8.8 | 9.3 | 8.4 | 7.6 | 7.0 | 10.8 |
| 外国法人 | 6.9 | 7.1 | 6.7 | 5.1 | 6.6 | 5.6 |
| 自己株式 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 3.1 | 3.1 |
| 証券会社 | 1.9 | 2.4 | 2.3 | 3.2 | 1.0 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 大谷製鉄株式会社 | 19.23 |
| 02 | 三菱商事株式会社 | 9.48 |
| 03 | 住友商事株式会社 | 4.86 |
| 04 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 4.74 |
| 05 | 日本カーボン株式会社 | 3.93 |
| 06 | 公益財団法人大谷教育文化振興財団 | 3.28 |
| 07 | 大谷民明 | 2.90 |
| 08 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.58 |
| 09 | 大和工業株式会社 | 2.31 |
| 10 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 2.02 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−121%、1株純資産は14期で+372%。直近期のROEは-0.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 17 | 820 | 2.1 | 23.3 | 58.4 |
| 2014年3月 | 9 | 834 | 1.1 | 35.3 | 112.8 |
| 2015年3月 | 14 | 847 | 1.6 | 25.1 | 74.9 |
| 2016年3月 | −12 | 806 | −1.5 | — | — |
| 2017年3月 | −788 | 7,349 | −10.2 | — | — |
| 2018年3月 | 488 | 7,864 | 6.4 | 15.1 | 20.6 |
| 2019年3月 | 2,901 | 10,529 | 31.5 | 3.3 | 6.9 |
| 2020年3月 | 474 | 2,468 | 20.7 | 2.6 | 12.7 |
| 2021年3月 | 123 | 2,630 | 4.8 | 12.1 | 32.9 |
| 2022年3月 | 150 | 2,758 | 5.6 | 7.9 | 26.9 |
| 2023年3月 | 266 | 3,070 | 9.1 | 6.6 | 24.2 |
| 2024年3月 | 359 | 3,586 | 10.8 | 7.3 | 28.0 |
| 2025年3月 | 286 | 3,681 | 7.8 | 7.3 | 35.5 |
| 2026年3月 | −4 | 3,871 | −0.1 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額232百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 大谷民明 | 代表取締役会長 | 78 | 600,000 |
| 中島耕 | 代表取締役社長 | 62 | 22,500 |
| 長谷川和重 | 取締役 | 59 | 2,500 |
| 田畑洋 | 取締役 | 56 | 2,500 |
| 岩井清一 | 取締役 | 60 | 2,500 |
| 大谷壽一 | 取締役 | 70 | 10,000 |
| 森千春 | 取締役 | 56 | 1,000 |
| 井上雅文 | 常勤監査役 | 66 | 6,500 |
| 森下宏也 | 常勤監査役 | 65 | 5,000 |
| 岡和彦 | 監査役 | 79 | — |
| 片岡万枝 | 監査役 | 57 | 1,000 |
| 目方研次 | — | 65 | — |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 合田光広 | 取締役 | 45 | — |
| 大谷昌義 | 取締役 | 41 | 500 |
| 瀧洋二郎 | 監査役 | 64 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 120 | 49 | 169 | 34 |
| 社外取締役 | 4 | 30 | 3 | 33 | 8 |
| 監査役 | 2 | 30 | — | 30 | 15 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容571字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,139字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,849字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,576字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第106期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-19
- 半期報告書半期報告書-第106期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第105期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第105期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第104期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第104期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第103期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
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- 四半期報告書四半期報告書-第103期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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