概要
日本ヒュームは1925年創業のコンクリート二次製品メーカーである。ヒューム管やコンクリートパイル、セグメントなどを軸に、上下水道・道路・河川などの社会インフラ整備に携わる。東証プライム上場、従業員701名。2026年3月期の売上高は402億円、営業利益25億円と過去最高を更新した。基礎事業、下水道関連事業、太陽光発電・不動産事業の3セグメントで構成される。
基礎・下水道・不動産の三事業体制
当社グループは3つのセグメントで事業を展開する。基礎事業は建築・土木向けコンクリートパイルの製造販売と杭打工事を手掛け、2026年3月期の売上高は242億円、営業利益13億円。下水道関連事業はヒューム管やシールド工法用セグメントの製造販売、老朽管渠の更生工事を提供し、売上高143億円、営業利益26億円とグループの成長を牽引する。太陽光発電・不動産事業は不動産賃貸・開発、太陽光発電所の運営、環境関連機器販売を行い、売上高14億円である。
12の連結子会社が機能を分担
グループは連結子会社12社と持分法適用関連会社6社で構成される。基礎事業では東邦ヒューム管、技工曙、エヌエィチ・フタバ、鋼商、マナックが製造・施工を担う。下水道関連事業では東邦ヒューム管、技工曙、日本ヒュームエンジニアリング、NJS、大和コンクリート工業などが製品供給と更生工事を担当。太陽光発電・不動産事業はヒュームズと環境改善計画が中心。2024年に鋼商、2026年にマナックを子会社化し、中部地区の基盤を強化した。
全国7工場と海外拠点の配置
生産拠点は7工場を擁する。横浜市鶴見区に本社工場(創業地)、尼崎工場(1959年現在地移転)、苫小牧工場(1957年設置)、九州工場(旧若松工場、1958年設置)、熊谷工場(1960年設置)、三重工場(1962年設置)、熊谷セグメント工場(2016年設置)。海外では香港に子会社ニッポンヒュームインターナショナルリミテッドを置く。本社は東京都港区新橋に所在する。
収益基盤の強化と過去最高益
売上高は2013年3月期の306億円から増加傾向にあり、2026年3月期には402億円(前期比8.6%増)と過去最高を記録した。営業利益も25億円(同24.8%増)と過去最高。下水道関連事業の伸びがけん引し、同セグメントの営業利益率は18.1%に達した。自己資本利益率(ROE)は7.1%、株価純資産倍率(PBR)は1倍を超え、中期経営計画「23-27計画R」の目標を2年前倒しで達成した。
業界の中での役割は建設資材メーカー(コンクリート二次製品)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01基礎事業主力
建築・土木向けコンクリートパイル(杭)の製造販売および杭打工事を提供。地盤補強等に用いられる。
- コンクリートパイル
- 建築物や構造物の基礎に使用されるコンクリート製の杭。高い支持力が特徴。
02下水道関連事業主力
下水道用ヒューム管、セグメント等の製造販売、老朽管渠の更生工事等を提供。
- ヒューム管
- 下水道等に用いられるコンクリート製の管。耐久性と耐食性に優れる。
- セグメント
- シールド工法で使用されるコンクリート製の覆工部材。
03太陽光発電・不動産事業副次
不動産の賃貸・管理・開発、太陽光発電事業、環境関連機器の販売・メンテナンスを行う。
04その他その他
下水道関連工事用機材レンタル、脱炭素マテリアル事業等。
製品と技術
コンクリートパイルと独自基礎工法
基礎事業の主力製品は建築物の基礎に用いるコンクリートパイルである。同社はNEW-STJⅡ工法やCP-X工法などの独自工法を開発し、狭隘地や都市部の難条件現場に対応する。施工品質の向上と省人化のため、ICT施工管理システム「Pile-ViMSys」を導入。2026年3月期の基礎事業売上高は242億円で、グループ全体の6割を占める。
ヒューム管と下水道関連製品群
下水道関連事業の基幹製品はヒューム管である。長寿命化とライフサイクルコスト低減を訴求する「ビックリート」、環境配慮型の「e-CON」を展開する。シールド工法用のセグメントも製造。老朽管渠の更生工事や耐震化工事も手掛け、製品販売から施工・維持管理まで一貫して提供する。同事業の営業利益率は18.1%と高い。
プレキャスト製品と省力化技術の開発
プレキャスト事業ではPCウェルなどの多様な製品をラインアップし、設計・製造・施工を材工一体で提案する。建設現場の技能労働者不足に対応し、3Dプリンターや埋設型枠の活用、AI設計による業務効率化を進める。工場自動化システム「NH-ROBOCON」を導入し、生産性向上とコスト削減を図っている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
ガラス・土石製品のなかでの位置
ヒューム管国内首位、インフラ需要で安定
ヒューム管(コンクリート管)で国内トップシェア。売上高370億円超、営業利益率5%超と堅調。同業のAGCや日本板硝子はガラスで国際展開・規模が大きく、素材の性格が異なる。石塚硝子や神島化学はガラス・化学でニッチ。当社は公共インフラ(下水道・農業用など)に特化し、安定需要を享受。ただし売上成長は公共投資依存で、人口減少・財政制約の影響を受けやすい。
強み
- ヒューム管で国内シェア首位、ブランド力と安定した受注基盤を確保。
- 下水道・農業水利等の公共事業は景気に左右されにくく、安定収益。
- 長期使用に耐える高品質製品と、施工ノウハウで顧客信頼を獲得。
- FY24→26で売上高337→402億円、堅調な伸びを示す。
課題
- 国内インフラ投資は長期的に減少傾向、新規市場開拓が必要。
- 予算削減など政策変更の影響を直接受けやすく、収益変動リスク。
- 地方部の人口減で下水道投資縮小、長期的な需要減が懸念。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が日本ヒューム
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 1870矢作建設工業 | 967億円 | 11.0倍 |
| 2 | 4212積水樹脂 | 929億円 | 22.4倍 |
| 3 | 9743丹青社 | 734億円 | 11.9倍 |
| 4 | 1852淺沼組 | 734億円 | 14.1倍 |
| 5 | 1815鉄建建設 | 669億円 | 12.4倍 |
| 6 | 5262日本ヒューム | 660億円 | 15.5倍 |
| 7 | 7949小松ウオール工業 | 551億円 | 16.1倍 |
| 8 | 1888若築建設 | 481億円 | 10.8倍 |
| 9 | 5959岡部 | 451億円 | 12.4倍 |
| 10 | 256A飛島ホールディングス | 411億円 | 8.5倍 |
| 11 | 1899福田組 | 407億円 | 10.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。
会社の歴史
沿革 24件
日本ヒュームコンクリート創業とヒューム管製造の開始(1925年)
1925年10月、横浜市鶴見区に日本ヒュームコンクリート株式会社を創立し、本社および工場を設置してヒューム管の製造を開始した。ヒューム管は遠心成形による鉄筋コンクリート管で、下水道普及期の基幹製品となる。1928年12月には商号を日本ヒューム管株式会社に変更し、社名を製品名に統一した。
株式上場と本社移転(1949年〜1955年)
1949年5月、東京証券取引所に株式を上場。戦後の復興需要を背景に経営基盤を固めた。1955年12月には東京都港区へ本社を移転し、首都圏での事業拡大を図った。同年以降、各地に生産拠点を順次設置する。
全国工場網の整備(1956年〜1962年)
1956年に関連会社東邦ヒューム管の株式を取得しグループ化。1957年苫小牧工場、1958年若松工場(現九州工場)、1960年熊谷工場、1962年三重工場を設置し、北海道から九州までの生産体制を構築した。公共投資の増加に対応し、コンクリート二次製品の供給力を高めた。
子会社拡充と不動産事業への進出(1985年〜1992年)
1985年に香港にニッポンヒュームインターナショナルリミテッドを設立。1986年には不動産会社ヒュームズの株式を取得し、不動産賃貸事業へ進出(上丸子NHビル賃貸開始)。1992年にはエヌエィチ・フタバと日本ヒューム建材(現日本ヒュームエンジニアリング)を設立し、グループの施工・建材機能を強化した。
商号変更と新事業への展開(2000年〜2015年)
2000年10月、商号を日本ヒューム株式会社に変更。2003年には環境改善計画を子会社化し環境関連事業を開始。2015年1月に太陽光発電事業を始め、NH東北・NH岡山の2か所に発電所を設置。同年9月にはシールド工法用セグメント事業に参入し、2016年に熊谷セグメント工場を設置した。
プライム市場移行とM&Aによる事業基盤強化(2022年〜2026年)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。2024年1月に鋼商、2026年2月にマナックの株式を取得し、中部地区における基礎事業の製造・施工一体化を推進した。2025年10月に創立100周年を迎え、新中期経営計画「26-30計画NEXT100」を策定した。
年表24件を開く
1920年代
- 1925年10月創業日本ヒュームコンクリート株式会社創立。横浜市鶴見区において、本社及び工場を設置し、ヒューム管製造開始。
- 1928年12月商号変更商号を日本ヒューム管株式会社に変更。
1930年代
- 1934年6月尼崎工場設置。(1959年8月現在地に移転)
1940年代
- 1949年5月上場当社株式を東京証券取引所へ上場。
1950年代
- 1955年12月東京都港区へ本社移転。
- 1956年9月M&A東邦ヒューム管株式会社(現・連結子会社)の株式取得。
- 1957年4月苫小牧工場設置。
- 1958年11月若松工場(現・九州工場)設置。
1960年代
- 1960年10月熊谷工場設置。
- 1962年6月三重工場設置。
1980年代
- 1985年9月ニッポンヒュームインターナショナルリミテッド(現・連結子会社)を設立。
- 1986年1月M&A株式会社ヒュームズ(現・連結子会社)の株式取得。
- 1986年2月不動産賃貸事業へ進出。上丸子NHビル賃貸開始。
1990年代
- 1992年11月商号変更株式会社エヌエィチ・フタバ(現・連結子会社)を設立。日本ヒューム建材株式会社(1996年1月17日に日本ヒュームエンジニアリング株式会社に商号変更。現・連結子会社)を設立。
- 1993年7月M&A株式会社安斉鉄工所(2014年10月1日に技工曙株式会社に商号変更。現・連結子会社)の株式取得。
2000年代
- 2000年10月商号変更商号を日本ヒューム株式会社に変更。
- 2003年4月M&A株式会社環境改善計画(現・連結子会社)の株式取得。
2010年代
- 2015年1月太陽光発電事業開始。 NH東北太陽光発電所、NH岡山太陽光発電所設置。
- 2015年9月セグメント事業開始。
- 2016年6月熊谷セグメント工場設置。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所(プライム市場)へ移行。
- 2024年1月M&A株式会社鋼商(現・連結子会社)の株式取得。
- 2025年10月創業創立100周年を迎える。
- 2026年2月M&Aマナック株式会社(現・連結子会社)の株式取得。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2031年3月期まで600億円
- 営業利益2031年3月期まで48億円
- 営業利益率2031年3月期まで8.0%以上
- ROE2031年3月期まで8.0%以上
- 総還元性向50%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
基礎事業の競争力強化と拡大
人手不足や工期短縮ニーズに応える独自工法(NEW-STJⅡ工法、CP-X工法)やICT施工管理システムを活用し、高付加価値案件を拡大。マナック社グループ化により中部地区での製造・施工一体体制を強化。
- 02
下水道関連事業を成長の中核に
老朽化・耐震化・維持管理需要の拡大を捉え、管路診断から更新・更生・維持管理まで一貫提案。長寿命・低コストを訴求するビックリート、e-CONの販売を拡大し、ストック型収益モデルへ転換。
- 03
プレキャスト事業の拡大と高度化
PCウェルなど多様な製品と設計・製造・施工の一貫提案で顧客の省力化・工期短縮に対応。AI設計、工場自動化、3Dプリンター等で生産性向上とコスト削減を推進し、主力事業へ育成。
- 04
製造・施工の生産性向上とグループ収益力強化
工場自動化(NH-ROBOCON)、AI設計、3Dプリンター、省人化技術を全事業に横展開し、生産能力拡大と収益性向上を両立、グループ全体の収益力向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で701人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は690万円で、9期前と比べて+1.4%。平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は16.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 679 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 679 | — |
| 2019年3月 | 680 | 45.0 | 16.1 | 683 | — |
| 2020年3月 | 663 | 45.1 | 17.1 | 550 | — |
| 2021年3月 | 658 | 46.0 | 18.1 | 520 | — |
| 2022年3月 | 657 | 46.0 | 18.1 | 499 | — |
| 2023年3月 | 657 | 45.1 | 17.1 | 508 | — |
| 2024年3月 | 651 | 45.0 | 17.0 | 552 | — |
| 2025年3月 | 662 | 44.1 | 17.0 | 549 | 364 |
| 2026年3月 | 690 | 44.1 | 16.1 | 701 | 357 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は402億円、営業利益は25億円。前期と比べると増収増益で、売上が+8.4%、利益が+25.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 455億円 | 402億円 |
| 営業利益 | 29億円 | 25億円 |
| 純利益 | 34億円 | 34億円 |
| 1株あたり配当 | ¥26 | ¥26 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は117億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+60.3%、営業利益は+800.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 89 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 73 | 1 | 1.4 | 6 |
| 2024年2Q | 70 | 2 | 2.9 | 6 |
| 2024年3Q | 100 | 5 | 5.0 | 1 |
| 2024年4Q | 94 | — | — | 6 |
| 2025年2Q | 189 | 15 | 7.9 | 21 |
| 2025年4Q | 182 | 5 | 2.7 | 9 |
| 2026年2Q | 168 | 11 | 6.5 | 19 |
| 2026年4Q | 234 | 14 | 6.0 | 15 |
| 2027年1Q | 117 | 9 | 7.7 | 17 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は306億円から402億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.2%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 306 | — | 28 | — | 19 |
| 2014年3月 | 357 | — | 29 | — | 19 |
| 2015年3月 | 360 | — | 42 | — | 36 |
| 2016年3月 | 338 | — | 23 | — | 18 |
| 2017年3月 | 321 | — | 20 | — | 14 |
| 2018年3月 | 374 | — | 22 | — | 17 |
| 2019年3月 | 380 | — | 26 | — | 21 |
| 2020年3月 | 351 | — | 26 | — | 21 |
| 2021年3月 | 304 | — | 27 | — | 21 |
| 2022年3月 | 295 | — | 25 | — | 21 |
| 2023年3月 | 319 | — | 21 | — | 16 |
| 株式会社鋼商(現・連結子会社)の株式取得。 | |||||
| 2024年3月 | 337 | — | 24 | — | 19 |
| 創立100周年を迎える。 | |||||
| 2025年3月 | 371 | 20 | 30 | 5.4 | 30 |
| マナック株式会社(現・連結子会社)の株式取得。 | |||||
| 2026年3月 | 402 | 25 | 38 | 6.2 | 34 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高402億円のうち、営業利益として残るのは25億円で6.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は34億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.9%321億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.7%55億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.2%25億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが−35億円、投資CFが−32億円で、差し引きのフリーCFは−67億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は101億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 18 | 0 | −3 | 18 | 64 |
| 2014年3月 | 33 | −1 | −3 | 32 | 92 |
| 2015年3月 | 23 | −36 | −4 | −13 | 75 |
| 2016年3月 | 26 | −6 | −11 | 20 | 83 |
| 2017年3月 | 19 | −7 | −6 | 12 | 88 |
| 2018年3月 | 9 | −4 | −6 | 5 | 88 |
| 2019年3月 | 38 | −10 | −6 | 28 | 110 |
| 2020年3月 | 18 | −15 | −9 | 3 | 103 |
| 2021年3月 | 36 | −12 | −5 | 24 | 123 |
| 2022年3月 | 10 | 6 | −8 | 16 | 130 |
| 2023年3月 | 6 | −8 | −5 | −2 | 124 |
| 2024年3月 | 28 | −1 | −8 | 27 | 143 |
| 2025年3月 | 9 | 0 | −25 | 9 | 127 |
| 2026年3月 | −35 | −32 | 41 | −67 | 101 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は690億円。このうち返さなくてよい自己資本が527億円で、自己資本比率は75.7%(業種中央値64.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 402 | 240 | 162 | 59.4 |
| 2014年3月 | 426 | 254 | 172 | 59.3 |
| 2015年3月 | 460 | 280 | 180 | 60.6 |
| 2016年3月 | 439 | 281 | 158 | 63.6 |
| 2017年3月 | 475 | 296 | 179 | 61.8 |
| 2018年3月 | 490 | 308 | 182 | 62.5 |
| 2019年3月 | 493 | 321 | 172 | 64.5 |
| 2020年3月 | 490 | 332 | 158 | 67.0 |
| 2021年3月 | 504 | 360 | 144 | 70.8 |
| 2022年3月 | 521 | 369 | 152 | 70.3 |
| 2023年3月 | 550 | 382 | 168 | 68.9 |
| 2024年3月 | 621 | 416 | 205 | 66.3 |
| 2025年3月 | 572 | 431 | 142 | 74.4 |
| 2026年3月 | 690 | 527 | 163 | 75.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
ガラス・土石製品 49社との比較
同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で49社中11位あたり、逆に低いのは営業利益率で49社中35位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,125で、1年前と比べて-38.3%。過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.5倍 |
| PER (会社予想) | 16.9倍 |
| PBR | 1.06倍 |
| 配当利回り | 2.31% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価1025円、52週安値987円に接近。25日線(1032.5円)を-0.7%下回り、200日線(1334.7円)とは-23.2%の乖離。RSI26.4と売られ過ぎ圏。7/17に400,800株の出来高を記録。週足では下降トレンド継続。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)。
PER 14.14倍は業界平均17.90倍を下回り割安感があるが、PBR 1.00倍は業界平均1.47倍を下回るものの、ROE 7.13%は業界水準並み。配当利回り2.34%は業界平均2.93%を下回る。業績は増収増益と良好だが、バリュエーションは割安と割高の混在で、全体としてはほぼ妥当圏内。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.5倍 | 15.7倍 |
| PER (予想) | 16.9倍 | — |
| PBR | 1.06倍 | 1.34倍 |
| ROE | 7.1% | 4.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
インフラ老朽化対策という成長テーマと公共投資依存リスクが対立。強気派は2024年以降も防災・老朽化対策需要が堅調で、増収増益が続くと見る。弱気派は公共事業は財政状況に左右されやすく、人口減少による長期的な需要減少リスクを指摘。
- インフラ老朽化対策
上下水道・河川の更新需要は中長期で堅調
- 収益性改善傾向
営業利益率5.4%→6.2%へ上昇見込み
- 安定配当
配当利回り2.34%、増配基調
- 2026年3月期営業利益25億円と成長基調2026年3月期影響強
直近3期で営業利益20→25億円へ拡大、PER14倍と割安感
- PBR1倍割れからの回復期待継続影響中
PBR0.99倍と解散価値近辺、株主還元強化への期待高まる
- 配当利回り2.34%の下支え継続影響弱
安定的な配当に支えられ、調整局面での下値は限定的
- 業績上方修正の可能性次回決算発表(2026年7月頃)影響中
2026年3月期売上402億円計画に対し、増額余地
- 公共投資への依存
財政悪化や政策変更時のリスク
- 人口減少による需要減
長期的に上下水道需要の減少が懸念
- 競争激化
低価格競争や新素材製品との競合
- 公共投資減少による受注減2026年度影響強
財政健全化で公共工事削減なら売上10%減、利益5億円以上減少
- 原材料価格高騰で利益圧迫継続影響中
セメント等価格上昇で営業利益率5%割れのリスク
- ROE7.13%の低さがバリュエーション抑制継続影響弱
ROEが東証求める8%未達でPBR改善の評価得られず
- 外国人保有比率6.9%と低位継続影響弱
外人買い不在で需給改善に時間、株価上昇の勢い弱い
- 受注高と受注残高
- 将来の売上高を予測する先行指標
- 公共工事投資額
- 需要全体の動向を左右するマクロ指標
- 営業利益率
- 収益性の改善トレンドを確認
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり26円で、前期から+26.3%。いまの株価に対する利回りは2.31%。増配か配当維持が4年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 8 | — | 25.5 |
| 2018年3月 | 9 | 6.3 | 33.3 |
| 2019年3月 | 9 | 5.9 | 30.2 |
| 2020年3月 | 10 | 5.6 | 29.9 |
| 2021年3月 | 12 | 26.3 | 32.8 |
| 2022年3月 | 10 | −16.7 | 27.9 |
| 2023年3月 | 11 | 5.0 | 43.6 |
| 2024年3月 | 13 | 19.0 | 47.7 |
| 2025年3月 | 19 | 52.0 | 49.2 |
| 2026年3月 | 24 | 26.3 | 39.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥26
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ20,797人。区分でいちばん多いのは個人・その他で38.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.2%を占め、残る49.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 28.4 | 28.6 | 26.6 | 31.4 | 35.4 | 38.6 |
| 事業法人 | 26.9 | 27.1 | 27.0 | 27.1 | 26.2 | 26.9 |
| 金融機関 | 32.1 | 30.5 | 31.5 | 27.1 | 26.7 | 23.4 |
| 自己株式 | 13.6 | 14.5 | 12.4 | 13.2 | 15.2 | 7.7 |
| 外国法人 | 10.9 | 12.6 | 13.8 | 12.9 | 8.1 | 6.8 |
| 証券会社 | 1.6 | 1.2 | 1.2 | 1.4 | 3.6 | 4.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | みずほ信託銀行株式会社退職給付信託太平洋セメント口 | 8.18 |
| 02 | 旭コンクリート工業株式会社 | 5.00 |
| 03 | THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKINGCORPORATION LTD-SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENTS A/C 8221-623793(常任代理人 香港上海銀行) | 4.82 |
| 04 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 4.72 |
| 05 | 株式会社みずほ銀行 | 3.50 |
| 06 | 太平洋セメント株式会社 | 3.48 |
| 07 | 株式会社NJS | 3.44 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 2.77 |
| 09 | SMBC日興証券株式会社 | 2.72 |
| 10 | 丸全昭和運輸株式会社 | 2.54 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+2%、1株純資産は14期で+14%。直近期のROEは7.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 71 | 902 | 8.2 | 8.3 | 28.0 |
| 2014年3月 | 72 | 952 | 7.8 | 11.6 | 28.8 |
| 2015年3月 | 137 | 1,070 | 13.5 | 6.2 | 23.1 |
| 2016年3月 | 70 | 1,096 | 6.5 | 8.3 | 23.6 |
| 2017年3月 | 55 | 1,166 | 4.8 | 12.6 | 25.5 |
| 2018年3月 | 66 | 1,228 | 5.5 | 11.9 | 33.3 |
| 2019年3月 | 83 | 1,291 | 6.6 | 9.2 | 30.2 |
| 2020年3月 | 86 | 1,343 | 6.5 | 7.3 | 29.9 |
| 2021年3月 | 87 | 1,461 | 6.2 | 8.8 | 32.8 |
| 2022年3月 | 44 | 757 | 5.9 | 7.9 | 27.9 |
| 2023年3月 | 34 | 788 | 4.4 | 11.0 | 43.6 |
| 2024年3月 | 40 | 863 | 4.8 | 10.7 | 47.7 |
| 2025年3月 | 65 | 917 | 7.3 | 15.4 | 49.2 |
| 2026年3月 | 72 | 1,025 | 7.1 | 14.9 | 39.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
2026/3期の役員報酬は総額207百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 127 | 18 | 18 | 145 | 29 |
| 社外取締役 | 6 | 43 | — | — | 43 | 7 |
| 監査役 | 1 | 19 | — | — | 19 | 19 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容654字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,346字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,517字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,264字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第143期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第143期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第142期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第142期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第141期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第141期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第141期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第141期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第140期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第140期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第140期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第140期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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