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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

ノザワ

NOZAWA CORPORATION5237 · Standard · ガラス・土石製品

建築材料の製造・販売と施工を一貫して手掛ける。外壁材を中心に、不動産賃貸や保険代理店も併営。

概要

ノザワは、1897年創業の建築材料メーカーである。窯業系サイディングや陶器瓦などの外壁材・屋根材を主力とし、「ノザワ」ブランドで国内シェア上位に位置する。2026年3月期の連結売上高は223億円、営業利益20億円、従業員332名。大阪証券取引所第一部に上場後、現在は東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場している。

押出成形セメント板「アスロック」を軸とする建材事業

当社グループの事業は建築材料関連事業に集中している。中核製品は押出成形セメント板「アスロック」であり、2026年3月期のアスロック売上高は100億98百万円と連結売上の約45%を占める。アスロックは高耐久性を追求した「アスロックNeo」へ2017年に全面切り替えられた。この他、住宅用軽量外壁材が55億74百万円、住宅用高遮音床材が18億19百万円と続く。スレート関連製品(9億88百万円)や耐火被覆材(10億29百万円)も手掛ける。屋根材として陶器瓦も製造している。

売上高200億円前後で推移する安定収益基盤

2013年3月期の売上高173億円から緩やかに増加し、2017年3月期には231億円を記録した。その後、2022年3月期には205億円へ落ち込んだが、2026年3月期は223億円と回復している。営業利益は2026年3月期に19億93百万円と前期比18.7%増加した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は減損損失や訴訟損失の計上により6億5百万円と前期比47.7%減少した。総資産304億円、自己資本219億円と財務基盤は堅調である。ROEは2026年3月期に2.8%と株主資本コスト8.1%を下回っており、資本効率の向上が課題である。

連結子会社2社と不動産賃貸で構成されるグループ

当社グループは株式会社ノザワ(単体)と連結子会社2社で構成される。株式会社ノザワ商事は当社製品の販売と副資材の納入、および設計・施工を担う。株式会社ノザワトレーディングは損害保険・生命保険の代理店業務を行う。また、当社本体で不動産の賃貸事業も営む。かつては中国に野澤貿易(上海)と野澤積水好施新型建材(瀋陽)の2社を有したが、2020年と2022年にそれぞれ解散している。国内生産拠点は埼玉工場、播州工場、高砂工場の3か所である。

住宅・建築需要を背景にした国内シェア上位のポジション

ノザワは外壁材と屋根材において国内市場で上位シェアを占める。窯業系サイディング(外壁材)と陶器瓦が主力であり、特に押出成形セメント板では競合他社に対して差別化された製品群を持つ。需要は新設住宅着工とリフォーム市場に支えられており、近年は人手不足による工期遅延や建築価格高騰が販売に影響を与えている。当社は「アスロック工場塗装品」など工期短縮に貢献する商品を投入し、顧客ニーズに対応している。2026年3月期の連結売上高223億円は、業界内で中堅規模である。

業界の中での役割は建築材料メーカー(製造・販売・施工)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
223億円
営業利益
20億円
営業利益率
9.0%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
押出成形セメント 製品関連175億円78.5%
その他48億円21.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建築(建材)市場主力

建築材料関連事業として、製品の製造・販売に加え、工事の請負・設計・監理を行う。連結子会社のノザワ商事が販売を、当社とノザワ商事が施工を担当する。

主要顧客建設会社、ゼネコン

主な製品・サービス1
建築材料(外壁材等)
外壁材などの建築材料を製造・販売。

02不動産副次

当社が不動産の賃貸を行う。

主な製品・サービス1
不動産賃貸
当社保有の不動産を賃貸。

03保険その他

子会社のノザワトレーディングが損害保険・生命保険の代理店業務を行う。

主な製品・サービス2
損害保険代理店
損害保険の代理店業務。
生命保険代理店
生命保険の代理店業務。

製品と技術

高耐久性を追求した押出成形セメント板

アスロックは、セメント系原料を押出成形し、高温高圧で養生した板状建材である。不燃材料で耐火性に優れ、外壁材として広く使用される。2017年6月に従来品から全面刷新し「アスロックNeo」へ切り替えた。Neoは耐久性を大幅に向上させ、ひび割れや汚れに強い。表面には多様なテクスチャーが用意され、重厚感やシャープな意匠を表現できる。施工面では「アスロック工場塗装品」により現場塗装を不要とし、工期短縮と人手不足解消に貢献する。また、多色仕上げの現場塗装工法「ミルフィア」も開発し、子会社ノザワ商事が塗装工事事業として展開している。

廃棄牡蠣殻を活用した環境配慮型スレートボード

スレートボードはセメントと石綿(現在は非石綿)を主原料とした薄板建材で、主に内装壁材として用いられる。ノザワは「ナチュラーレ」シリーズを展開し、セメントの素材感を活かした意匠が特徴である。2025年5月には新製品「シェルイン オイスター」を発売。廃棄される牡蠣の貝殻をボードに織り混ぜることで、従来にないテクスチャーを生み出すとともに海洋資源の循環に貢献する。この他、お客様の要望に応じた「澄肌」「潤まだら」などのバリエーションも投入している。

伝統的な陶器瓦と軽量外壁材のラインアップ

ノザワは陶器瓦(粘土瓦)も手掛けており、耐久性と意匠性で日本の住宅に広く採用されている。また、住宅用軽量外壁材は押出成形セメント板の一種で、1999年7月に埼玉工場で製造を開始した。従来の外壁材より軽量で施工性に優れ、リフォーム市場でも需要が高い。2026年3月期の住宅用軽量外壁材売上高は55億74百万円と前年比19.1%増加し、成長分野となっている。さらに、高遮音床材(18億19百万円)も住宅の遮音性能向上に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がノザワ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15388クニミネ工業196億円12.3倍
25356美濃窯業169億円10.7倍
35367ニッカトー160億円20.3倍
45285ヤマックス157億円6.4倍
54026神島化学工業151億円8.1倍
65237ノザワ146億円23.5倍
75284ヤマウホールディングス142億円6.2倍
85282ジオスター135億円7.2倍
95381マイポックス134億円25.5倍
105204石塚硝子128億円4.9倍
115268旭コンクリート工業119億円26.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

野澤幸三郎が石綿盤国産化に乗り出した創業期

1897年8月、野澤幸三郎商店が神戸で創業した。当初は外国産石綿盤の輸入販売からスタートし、1906年3月に本格的な輸入を開始する。その後、国産化を企図して1913年9月に日本石綿盤製造株式会社を設立し、神戸市東灘区に工場を建設、1915年8月に製造を開始した。これが現在のノザワの原点である。石綿(アスベスト)盤は耐火性に優れ、建築需要の高まりとともに事業を拡大した。

昭和セメント吸収と商号変更で事業基盤を強化

1937年8月、門司市に門司スレート工場を建設し、生産能力を拡大した。1939年9月には姉妹会社である昭和セメント株式会社を吸収合併。さらに1944年10月には野澤石綿鉱業株式会社を吸収合併し、商号を野澤石綿興業株式会社に変更した。これにより原料から製造までの一貫体制を整えた。戦時中は資材統制の影響を受けたが、戦後の復興需要に備えた。

証券取引所上場とともに進めた工場増設

1948年8月、東京都森ケ崎に東京スレート工場を建設し、翌1949年4月に商号を野澤石綿セメント株式会社に変更。同年5月には大阪証券取引所市場第一部に上場した。1953年には東京蒲田にスレート工場を建設し、東京工場を移設。1961年には埼玉県鶴ケ島町に工場を新設するなど、首都圏の需要に対応した。1964年には兵庫県播磨町に播州スレート工場、1968年には高砂工場を建設。この間、1966年にセメント部門を滋賀興産に譲渡し、事業の選択と集中を進めた。

「ノザワ」への改称と押出成形セメント製品の本格化

1969年12月、商号を株式会社ノザワに変更した。1970年9月には東京工場で押出成形セメント製品「アスロック」の製造を開始。1977年6月には東京工場をアスロック専門工場に転換し、本格的にアスロック事業を強化した。1985年には播州工場にもアスロック製造プラントを建設。1989年には埼玉県吉見町に埼玉工場を新設し、東京工場を閉鎖した。1990年には深谷市に新技術研究所を建設し、技術開発基盤を整えた。

合弁による中国生産と国内子会社の整理

1990年代後半から2000年代にかけて、子会社の整理が進められた。1994年12月に門司工場を閉鎖、1995年4月に北海道工場を分社化しフラノ産業を設立するが2002年に解散。2005年にはノザワ商事と六甲スレートの再編を行い、ノザワ興産を解散した。一方、2011年5月には積水ハウスとの合弁で中国瀋陽に野澤積水好施新型建材を設立し、押出成形セメント板の生産を開始。同年4月には上海に野澤貿易を設立し、中国市場への本格進出を図った。

中国拠点の解散と東証市場区分変更への対応

中国事業は軌道に乗らず、2020年12月に瀋陽の合弁会社を解散。2022年9月には上海の野澤貿易も解散し、中国事業から完全撤退した。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い東証市場第二部に上場。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。2016年10月には株式併合と単元株数の変更を実施。2017年6月にはアスロックを全面刷新し「アスロックNeo」に切り替えた。

年表40件を開く

1890年代

  • 1897年8月創業野澤幸三郎商店を創立。

1900年代

  • 1906年3月外国産石綿盤の輸入開始。

1910年代

  • 1913年9月創業石綿盤の国産化を企図して、初代社長野澤幸三郎が神戸市に於いて日本石綿盤製造株式会社を設立。同時に、兵庫県本山村(現神戸市東灘区甲南町)に工場建設着手。1915年8月製造開始。

1930年代

  • 1937年8月門司市(現北九州市門司区)に門司スレート工場建設。
  • 1939年9月M&A姉妹会社昭和セメント株式会社を吸収合併。

1940年代

  • 1944年10月M&A姉妹会社野澤石綿鉱業株式会社を吸収合併し、同時に、商号を野澤石綿興業株式会社に変更。
  • 1948年8月東京都森ケ崎に東京スレート工場建設着手、同年11月運転開始。
  • 1949年4月商号変更商号を野澤石綿セメント株式会社に変更。
  • 1949年5月上場大阪証券取引所市場第一部に上場。

1950年代

  • 1953年5月東京都蒲田にスレート工場建設着手、同年11月運転開始。同時に東京スレート工場を移設併合し、東京工場と呼称する。

1960年代

  • 1961年4月埼玉県鶴ケ島町にスレート工場建設着手、翌年1月運転開始。同時に、東京工場を移設併合し、東京工場と呼称する。
  • 1964年6月兵庫県播磨町に播州スレート工場建設着手。翌年10月運転開始。
  • 1966年1月滋賀興産株式会社にセメント部門を営業譲渡。
  • 1966年8月大阪証券取引所市場第二部に指定替え。
  • 1968年3月高砂市伊保町に高砂スレート工場建設着手。同年12月運転開始。
  • 1969年3月高砂工場新設に伴い、神戸工場閉鎖。
  • 1969年10月創業ノザワ興産株式会社を設立。
  • 1969年12月商号変更商号を株式会社ノザワに変更。

1970年代

  • 1970年6月創業株式会社ジャック・エイム・ジャパンを設立。(ノザワ商事株式会社へ商号変更)
  • 1970年9月東京工場でアスロック(押出成形セメント製品)の製造開始。
  • 1977年6月東京工場をアスロック専門工場に転換。

1980年代

  • 1985年1月播州工場にアスロック製造プラント建設着手、同年8月製造開始。
  • 1989年8月埼玉県吉見町に埼玉工場建設着手。1990年11月竣工、運転開始。東京工場閉鎖。

1990年代

  • 1990年3月埼玉県深谷市に新技術研究所建設着手。1990年10月竣工。
  • 1991年7月株式会社エスピーノザワ(現株式会社ノザワトレーディング)を設立。(現連結子会社)
  • 1994年12月門司工場製造中止。
  • 1995年4月創業北海道工場を分社化し、フラノ産業株式会社を設立。
  • 1999年7月埼玉工場で住宅用軽量外壁材(押出成形セメント製品)の製造開始。

2000年代

  • 2002年1月フラノ産業株式会社を解散。
  • 2005年3月ノザワ商事株式会社を解散。
  • 2005年4月商号変更株式会社六甲スレートは株式会社ノザワ商事へ商号変更し、株式会社ノザワが100%出資する連結子会社となる。
  • 2005年10月ノザワ興産株式会社を解散。

2010年代

  • 2011年4月野澤貿易(上海)有限公司を中国上海市に設立。(現連結子会社)
  • 2011年5月野澤積水好施新型建材(瀋陽)有限公司を積水ハウス株式会社との合弁契約に基づき中国遼寧省瀋陽市に設立。2012年4月押出成形セメント板の製造工場完成、操業開始。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2016年10月商号変更普通株式2株につき1株の株式併合を実施。単元株式数を1,000株から100株に変更。
  • 2017年6月押出成形セメント板「アスロック」を高耐久性押出成形セメント板「アスロックNeo」へ全面切替。

2020年代

  • 2020年12月野澤積水好施新型建材(瀋陽)有限公司を解散。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2022年9月野澤貿易(上海)有限公司を解散。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2029年3月期まで8%
  • PBR1倍

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新商品・新工法で社会課題を解決

    災害対策、快適な住環境、環境保全、人手不足解消といった社会課題の解決に貢献する新商品・新工法を開発し、企業使命である「やすらぎと安心の創造」を果たすとともに成長を目指す。

  2. 02

    外壁材のラインアップ強化と新事業開拓

    一般建築向け外壁材「アスロック」の低価格帯から高価格帯までの商品ラインアップを充実させ、工期短縮に貢献する工場塗装品や工場プレ加工の採用を推進。また、多色仕上げ現場塗装工法「ミルフィア」を子会社の塗装工事事業として展開し、新市場を開拓する。

  3. 03

    柔軟な生産体制と安定調達の確保

    需要変動に機動的に対応しコスト競争力を維持するため、柔軟な生産体制を構築。資材調達については安定調達、代替資材の活用、エネルギー使用効率の改善を推進し利益確保につなげる。

  4. 04

    AI・DX推進と人事制度改革による組織力強化

    AI活用とDXを積極的に推進し、営業支援ツールの高度化、工場検査工程の自動化、事務作業のシステム化により生産性と顧客対応力を向上。人材確保・育成や人事制度改革を通じて組織力と人的資本の充実を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で332人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は668万円で、9期前と比べて2.8%平均年齢は46.9歳、平均勤続年数は22.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月323
2018年3月338
2019年3月68743.319.9359
2020年3月63942.919.1377
2021年3月64543.320.5370
2022年3月64743.819.5364
2023年3月62344.319.5358
2024年3月63744.920.3347
2025年3月65145.721.4338503
2026年3月66846.922.3332602

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
埼玉工場 — 埼玉県比企郡吉見町3,960百万円
建築材料関連事業
播州工場 — 兵庫県加古郡播磨町2,567百万円
建築材料関連事業
高砂工場 — 兵庫県高砂市1,803百万円
建築材料関連事業
本社 — 神戸市中央区1,389百万円
建築材料関連事業 及び全社(共通)
技術研究所 — 埼玉県深谷市225百万円
建築材料関連事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ノザワ商事(注)2
    神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ノザワ トレーディング
    神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は223億円営業利益20億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.4%、利益が+17.6%。

売上高
+1.4%
223億円
営業利益
+17.6%
20億円
純利益
-50.0%
6億円
営業利益率
9.0%
前期比 +1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高227億円223億円
営業利益22億円20億円
純利益16億円6億円
1株あたり配当¥43¥43

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は55億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−3.5%、営業利益は−20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q530
2024年1Q5758.8−1
2024年2Q6357.94
2024年3Q6169.84
2024年4Q502
2025年2Q11298.06
2025年4Q10887.46
2026年2Q116119.55
2026年4Q10798.41
2027年1Q5547.32

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は173億円から223億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は9.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
2013年3月173106
2014年3月202229
2015年3月2102617
普通株式2株につき1株の株式併合を実施。単元株式数を1,000株から100株に変更。
2016年3月2183115
2017年3月2313322
2018年3月2222719
2019年3月24423−9
2020年3月225129
2021年3月2241913
2022年3月2052017
2023年3月210115
2024年3月231199
2025年3月22017187.712
2026年3月22320229.06

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高223億円のうち、営業利益として残るのは20億円9.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.7%160億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.3%43億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.0%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.9pt
9.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.1pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.5pt
2.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは−6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は57億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−63431
2014年3月23−4−151935
2015年3月19−3−211631
2016年3月27−4−162338
2017年3月22−5−101745
2018年3月19−9−51050
2019年3月16−7−5954
2020年3月7−11−1−448
2021年3月24−10−31459
2022年3月22−6−51670
2023年3月8−3−5570
2024年3月20−12−4874
2025年3月4−6−4−268
2026年3月2−8−5−657

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は305億円。このうち返さなくてよい自己資本が219億円で、自己資本比率は72.0%(業種中央値64.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2279812940.9
2014年3月23510812743.2
2015年3月23512710851.2
2016年3月2291329757.6
2017年3月2471559262.6
2018年3月2641699564.2
2019年3月27515412156.1
2020年3月2561599762.1
2021年3月27317110263.3
2022年3月2781839566.0
2023年3月2841859965.1
2024年3月2951989767.2
2025年3月3022079668.3
2026年3月3052198572.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
120億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
85億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率49社中15位あたり、逆に低いのはROE49社中43位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.8%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.0%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.0%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.4%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,212で、1年前と比べて+24.8%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥1,212-0.9%1ヶ月+0.2%1年+24.8%時価総額146億円
過去52週の値幅
安値¥977高値¥1,297

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.5倍
PER (会社予想)9.2倍
PBR0.66倍
配当利回り3.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+7.3%上昇。週足は25日線(1200円)を上回り、75日線(1178円)も上抜け。52週高値1297円に迫る動き。出来高は6/30に35400株と膨らんだ後、縮小傾向。上値追いの勢いはやや鈍化している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER23.9倍は業界平均17.6倍を大きく上回り割高。PBR0.67倍は業界平均1.49倍を下回るが、ROE2.8%の低収益性を反映。配当利回り3.42%は業界平均2.47%を上回るものの、配当性向101.6%で持続可能性に懸念。総合的に割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.5倍15.7倍
PER (予想)9.2倍
PBR0.66倍1.34倍
ROE2.8%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定したリフォーム需要を背景に堅実な収益を評価する強気派と、新築住宅着工の減少傾向や原材料高に苦しむ弱気派が対立。2026年3月期の営業利益は前期比で減少予想。

プラスに働く材料3
  • リフォーム需要の堅調

    住宅ストック増加でリフォーム市場は拡大傾向。

  • ブランド力とシェア

    「ノザワ」ブランドで外壁材シェア上位。

  • 安定配当

    配当利回り約3.4%と高水準で、インカムゲイン狙いに。

マイナスに働く材料3
  • 新築需要の減少

    人口減少や住宅着工数の低下が長期的な逆風。

  • 原材料高の影響

    窯業製品の原料やエネルギーコスト上昇で収益圧迫。

  • 成長性の限界

    売上高がほぼ横ばいで、大きな成長が見込めない。

次の決算で確かめる点
住宅着工戸数
新築需要の動向を直接反映する指標。
リフォーム売上高
安定した収益源として重要。
原材料価格
利益率に影響するコスト要因。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり43で、前期から+7.5%いまの株価に対する利回りは3.55%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥43
1株あたり
配当利回り
3.55%
いまの株価に対して
配当性向
101.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4021.6
2018年3月4512.527.8
2019年3月10−77.8
2020年3月25150.039.9
2021年3月20−20.031.9
2022年3月40100.033.0
2023年3月35−12.576.3
2024年3月350.047.3
2025年3月4014.342.2
2026年3月437.5101.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥43

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,513人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.1%を占め、残る45.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他40.139.839.538.239.141.0
事業法人28.229.429.530.231.331.3
金融機関25.225.225.325.123.822.8
外国法人3.63.13.13.02.52.7
証券会社2.82.42.53.43.32.2
自己株式5.65.65.64.52.91.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01ノザワ取引先持株会5.81
02株式会社三井住友銀行4.70
03神栄株式会社4.02
04日本生命保険相互会社3.61
05損害保険ジャパン株式会社2.74
06CBC株式会社2.49
07日工株式会社2.35
08ノザワ従業員持株会2.18
09株式会社トクヤマ2.17
10株式会社みなと銀行1.74
11あいおいニッセイ同和損害保険株式会社1.74

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-06
    ノザワ取引先持株会 理事長 玉井 章友
    新規の大量保有報告
    6.21%
  • 2026-08-06
    ノザワ取引先持株会 理事長 土井 正太郎
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -6.15pt
  • 2026-07-15
    ノザワ取引先持株会 理事長 土井 正太郎
    変更報告
    6.15%
    +1.11pt
  • 2026-07-07
    土井 正太郎
    新規の大量保有報告
    6.15%
    +1.11pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+112%、1株純資産は14期で+362%。直近期のROEは2.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月243996.49.114.5
2014年3月374348.810.120.2
2015年3月7452815.37.514.3
2016年3月1331,15712.06.719.1
2017年3月1971,35515.75.921.6
2018年3月1651,48611.67.427.8
2019年3月−781,353
2020年3月751,3965.58.239.9
2021年3月1111,5147.66.531.9
2022年3月1501,6099.64.833.0
2023年3月431,6212.616.176.3
2024年3月761,7174.612.547.3
2025年3月1001,7635.78.442.2
2026年3月521,8432.823.8101.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額208百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野澤俊也代表取締役社長64128,000
三浦竜一専務取締役 技術本部長6110,000
米田剛常務取締役 販売本部長609,000
邑橋将男常務取締役 品質保証本部長6811,000
松村正昭常務取締役 技術本部副本部長6112,000
濱本康二取締役 技術本部副本部長618,000
藤井邦彦取締役 管理本部担当578,000
永田健二取締役 埼玉工場長555,000
福田菊光取締役 建設商品部長555,000
小鹿彦太取締役711,000
吉田裕樹取締役522,000
金井一弘常勤監査役656,000
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
小川佳男監査役671,000
岡所伸一監査役681,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9123481018120
社外取締役417174
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容375字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、株式会社ノザワ(当社)及び連結子会社2社より構成されており、建築材料関連事業における製品の製造、販売並びに工事の請負、設計、監理を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでおります。 なお、当社の報告セグメントは、建築材料関連事業のみであります。 1 建築材料関連事業 製品の製造及び販売については、当社が製造し販売するほか、㈱ノザワ商事(連結子会社)が販売しております。㈱ノザワ商事は当社が使用する副資材の一部を納入しております。また、工事については当社及び㈱ノザワ商事が当社製品等を用い設計、施工しております。 2 その他の事業 当社が不動産の賃貸を行っております。また、㈱ノザワトレーディング(連結子会社)は損害保険及び生命保険の代理店であります。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,524字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「全員の創意で常に新しい商品を世に問い、居住空間の創造を通して21世紀を勝ち抜く企業集団を作ろう」を経営の基本とし、人々の生活と安全を守り、快適な住環境を創り出す部材・システムを提供し、社会の発展に貢献する企業を目指し、社員一人ひとりの人間性を尊重し、働きがいのある明るい職場を作り個々の能力向上を図り、未来に向けて常時新しい感性を持って創造・開発を行い、独自の技術を結集した世界に通ずる商品を提供し続け、株主・社員・地域への還元を継続して行い、社会と共生を図ることを経営理念として活動しております。 (2) 目標とする企業像 ①建設部材・システム分野での開発型企業を目指し、建築・住宅・土木の3市場での安定的な商品供給による強固な経営基盤を持つ企業 ②技術力を背景とし、品質・納期・コストの優位性を推進するオンリーワン企業 ③環境保全を主眼に置いた次世代の事業を模索し、人々にやすらぎと安心を提供し、社会への貢献を企業の発展と考える企業 (3) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 わが国経済の見通しにつきましては、現政権による物価高対策や賃上げの浸透を背景とした個人消費の緩やかな回復、また、AI・半導体をはじめとする戦略分野への重点投資が企業の設備投資マインドを下支えすることが期待されます。しかし一方で、年度末にかけて急速に顕在化した中東における大規模な軍事的緊張の高まりによって原油価格が乱高下を繰り返しており、予断を許さない状況にあります。建築材料業界におきましても、資材調達リスクやあらゆるコストにおいて過去に前例のない水準で高騰するリスクが生じており、不確実性の高い状況で推移すると見込まれます。 このような状況のなか、当社は2026年5月15日に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応-やすらぎと安心の創造-」を公表しました。当社は、企業価値の持続的な向上を図るため、株主資本コストを上回る資本収益性の達成を重要な経営目標として位置付けるとともに、市場からの評価指標である株価純資産倍率1倍以上の達成を目指し、これらの目標を意識した経営管理を徹底し、資本効率の向上及び市場評価の改善に継続的に取り組んでまいります。また、これら目標の達成につながるノザワの使命を果たすための最優先事項を、「志 KOKOROZASHI-Vision」、「実 MINORI-Profit」、「礎 ISHIZUE-Base」の3つのカテゴリに分け、中期経営計画「NOZAWA NEXT3」として策定しました。株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆様のご期待に応えるべく、本計画の着実な実行に努めてまいります。 2027年3月期の当社グループをとりまく経営環境は、中東情勢の影響拡大によって、原油高によるコストアップや資材調達難に伴う建築工事の停滞が懸念されるなど、日々厳しさを強めております。このようななか、当社グループは我々の使命を果たすべく、「NOZAWA NEXT3」を実行してまいります。 「志 KOKOROZASHI-Vision」では、災害から守る、快適な住環境の提供、環境保全、人手不足解消という社会課題の解決に貢献する新商品・新工法開発を通じて、「やすらぎと安心の創造」という当社グループの使命を果たすとともに、当社グループの成長を目指してまいります。 「実 MINORI-Profit」では、一般建築向け外壁材「アスロック」において、お客様の多様なニーズに対応すべく低価格帯から高価格帯まで商品ラインアップを充実させるとともに、工期を短縮し人手不足解消に貢献する「アスロック工場塗装品」の拡販、並びに「工場プレ加工」の採用を推進してまいります。また新事業としてアスロック向け多色仕上げの現場塗装工法「ミルフィア」を開発、子会社である株式会社ノザワ商事の塗装工事事業として新市場を開拓し、売上高・利益増を図ってまいります。スレートボードにおきましても同様に、お客様のニーズに応じた内装用商品の拡充に取り組んでまいります。生産面では、外部環境の不確実性が高まるなか、需要変動への機動的な対応とコスト競争力の維持を両立させるべく柔軟な生産体制を構築してまいります。また、中東情勢悪化を受け、より重要性が高まる資材調達について、安定調達、代替資材の活用及びエネルギー使用効率の更なる改善を推進し、利益確保につなげてまいります。 「礎 ISHIZUE-Base」では、激変する経営環境のもとで持続的な成長を実現するため、AI活用とDXを積極的に推進し、営業支援ツールの高度化による営業活動時間の確保や、工場における製品検査工程の自動化や各種事務作業のシステム化による業務効率の向上を通じて、生産性と顧客対応力を高めてまいります。人材面においては、当社の持続的成長を支える基盤として人材の確保・育成及び人事制度改革に積極的に取り組むことにより、組織力強化と人的資本の中長期的な充実を進めてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、ROE及びPBRを経営上の重要指標として掲げております。2022年3月期は株主資本コスト5.2%に対してROEが9.6%と上回っていましたが、2026年3月期では株主資本コスト8.1%に対しROEが2.8%と下回り、持続的な成長と資本収益性の向上に取り組むことが重要であると認識しています。また、当社株価は依然として割安な水準にあり、PBRの改善に向け、ROEの向上が必要であると認識しています。PBRを改善させるにはROEの向上が不可欠であることから、当社グループの中期経営計画に基づく各施策によりROEを向上させ、2029年3月期8%を達成し、PBR1倍を目指します。
事業等のリスク4,992字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。リスクが顕在化する可能性の程度や時期、顕在化した場合に当社グループの経営成績等に与える影響については、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。 (1)景気変動について 当社グループの主力製品の押出成形セメント製品は、公共投資・民間設備投資及び新設住宅着工戸数等の影響を強く受けます。公共投資の動向は、公共機関の政策によって決定され安定的に推移するとは限りません。また、経済環境が悪化し民間設備投資・住宅投資が減少した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (2)海外情勢について 当社グループの売上高は海外への販売が含まれており、当該国の政治経済環境の大幅な変化、法律改正等予期しえない事象が発生した場合、その結果が当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)原材料価格及び調達について 当社グループの主力製品である押出成形セメント製品の主な原材料は国内調達のセメントですが、それ以外に中国・インド等からの輸入原材料も一部使用しております。また製造工程上、天然ガス・灯油・潤滑油等を使用しております。原材料及びエネルギーの価格や為替相場の動向は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、自然災害の発生、輸入原材料の生産国の法令の変更や政情不安等による禁輸措置、地政学リスクの顕在化等があった場合、原材料の安定的な調達が困難となり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、必要に応じて輸入原材料について一定量を備蓄するなどし、調達に支障を来さぬよう対策を講じております。また、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (4)物流について 当社グループは、製品の販売先への納入は外部の運送会社へ委託しております。物流業界における2024年問題等トラックドライバー不足による出荷の停滞や物流コストが大幅に上昇した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各運送会社との継続的・安定的な取引を目的として、高速道路の使用推奨や当社工場での積込の改善等の推進や、製品の販売先に対し、納入先である建築現場における荷下ろし時間の短縮や、増加した物流コストの売値への反映を要請する等の取り組みを行っております。 (5)貸倒リスクについて 当社グループでは、貸倒による損失を最小限にとどめるために、与信管理に十分注意を払っています。一方、金銭債権に対し貸倒引当金を充当していますが、顧客の経営状況の悪化等により更に貸倒が発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、営業債権について、主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理するとともに、財政状態の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っております。 (6)投資有価証券について 当社グループは、取引先及び金融機関等の株式を保有しています。今後、経済環境及びそれらの企業の収益や財政状況によって株価が変動し評価減を行う可能性があり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、定期的に時価や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握し、取引先企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しております。 (7)販売数量・販売価格の変動について 当社グループの主力製品の押出成形セメント製品部門における売上高は全体の78%を占め、事業の中核をなしております。従って、将来において押出成形セメント製品の販売数量及び価格の変動によっては、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (8)固定資産の減損会計適用について 資産がその収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合、その回収可能性に見合った帳簿価額に減額し減損損失としなければならず、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (9)退職給付債務について 当社グループの従業員の退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や退職率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。前提条件と実際の結果が異なった場合、認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。また、割引率の低下は、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (10)繰延税金資産について 当社グループは将来の課税所得に関する見積り・仮定に基づき繰延税金資産の回収可能性の判断を行っております。将来の課税所得については、経営環境の変化等を踏まえ適宜見直しを行っておりますが、結果として繰延税金資産の一部または全部に回収可能性がないと判断された場合、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (11)石綿による健康障害について 当社グループは過去に石綿を事業に使用しており、石綿による健康障害に対する補償の発生や、損害賠償請求訴訟により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 現在、石綿含有建材にばく露して健康被害を受けたとして、建材従事者とその遺族が国及び当社を含む建材メーカーに対して損害賠償金を求める裁判が各裁判所に係属しており、現在、当社グループは損失の発生可能性が高いと認められる案件について訴訟損失引当金を計上しておりますが、その他の係属案件についても判決の内容または和解案の内容により損失が発生し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (12)品質管理について 想定を超える瑕疵担保責任が発生した場合、費用が発生し当社グループ及び製品の評価を大きく毀損することとなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「品質保証本部」において製品・施工の品質維持向上に取り組み、顧客満足度向上に努めております。 (13)災害及び感染症について 当社グループは生産拠点、研究開発拠点、営業拠点、管理部門拠点の事業所を有しております。これらの拠点で感染症の流行、地震・台風等の自然災害、設備事故や火災等、また、重大な労働災害が発生した場合には、その被害状況によっては事業活動が停止する等により、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)情報漏洩・不正アクセス等に係るリスク 当社グループは重要情報や個人情報を入手・使用することがありますが、自然災害・通信トラブル・コンピューターウイルスの感染・サイバー攻撃等により、情報漏洩やシステム障害が生じた場合、当社グループの社会的信用の失墜、事業活動の中断及び損害賠償請求等が生じることとなり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、情報に対する適切なリスク管理を重要な経営課題として認知し、「情報セキュリティポリシー」を策定しております。当社グループにおいて情報を利用する当社グループの役員、社員及びその他の従業員が情報セキュリティを確保するにあたって順守すべき指針を基本方針として定めております。 (15)知的財産権に係るリスク 当社グループは、自社が製造する製品に関して、研究開発により様々な知的財産権を保有し、競争上の優位性を確保しております。これらの知的財産権については、厳正に管理しておりますが、万一、第三者から侵害を受けた場合、期待された収益が得られない可能性があります。また、当社グループは、他社の知的財産権を侵害しないように研究開発を行っておりますが、権利解釈の相違等により意図せず、第三者の知的財産権を侵害したとして、実施の差し止めや損害賠償の請求を受ける可能性があります。 知的財産については、知的財産管理室をリスク対策部内に設置し、研究活動において得られた基本技術及び周辺技術(特許、実用新案登録)、デザイン(意匠登録)並びにブランド(商標登録)を事業展開に合わせて出願し、権利化を行うと共に、権利侵害等のリスク対策を含め適切な管理を実施しております。 (16)気候変動や環境について 当社グループは、持続可能な社会への取組みに注力しています。環境に関する様々な法令規則を遵守しておりますが、法令規則や運用に関する変更が行われた場合には、法令対応に関する費用の発生や事業活動に対する制限等によって、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「緑ゆたかな地球の再生」を目指し、積極的に取組み、社会の一員としての責務を果たしていくため、環境行動指針を制定しております。 また、中期経営計画「NOZAWA NEXT3」及びESG経営において、持続可能な社会の実現に向け企業が長期的な成長を遂げるために、「環境」「社会」「企業統治」の3つの要素を考慮して経営を行う取組みを推進しております。 (17)人材確保について 当社グループが持続的に成長し安定した経営体制を構築するためには、優秀な人材を確保・育成し、その能力を発揮できる環境の整備が不可欠ですが、今後少子高齢化に伴う労働人口減少、人材の大量退職や人材育成が計画通り進まない等により優秀な人材を確保できない場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載している方法等により対応に努めております。 (18)人権について 事業活動における人権の尊重、とりわけサプライチェーン上の人権や労働環境への配慮は、社会的な要請として高まりを見せており、当社グループにおける取組みが不十分である場合、社会的な信用の毀損等に伴い業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、人権の尊重を基に「コンプライアンスマニュアル」を策定し、当社グループ役職員が遵守すべき行動規範により、全てのステークホルダーに対し、人権侵害を許さず、人権が尊重された明るい職場づくりを推進しております。 (19)法規制について 当社グループは、事業活動を行う上で各種法令・規制の適用を受けております。これらの法令・規制が改正され、または新たな規制が導入された場合、対応コストの増加等により業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、法令等に違反した場合は、行政処分や社会的な信用の毀損等に伴い業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「コンプライアンスマニュアル」を策定し、コンプライアンス研修による教育や定期的な情報発信などの啓発活動により、従業員一人ひとりの法令遵守に対する理解と意識向上を推進しております。 (20)偶発事象について 予期しえない法律・規則等の改正及び訴訟等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,891字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (経営成績) 当連結会計年度におけるわが国経済は、歴史的水準の賃上げが実現し個人消費に持ち直しの動きが見られたものの、米国の関税政策の大幅な転換や中東・欧州をはじめとする地政学リスクの高まりを背景に、全体として先行き不透明な局面が続きました。建築材料業界におきましても、潜在的な建築需要は依然として底堅い一方、人手不足に起因して建築工事の供給制約が一段と強まり、需給バランスを欠く状況で推移しました。これに伴う工期遅延や建築価格高騰による建築計画の中止・延期が当社商品の販売に影響を及ぼし、厳しい状況が続いております。 このような状況のなか、当社グループは、「やすらぎと安心の創造」のコーポレートメッセージのもと、知恵と努力でお客様の明るい笑顔、楽しい思い出を守る商品群の拡充・拡販を図りました。 新商品に関しましては、セメントの素材感をダイナミックに活かした内装用スレートボード「ナチュラーレ」シリーズに、廃棄されていた牡蠣の貝殻をボードに織り混ぜた「シェルイン オイスター」を新たに追加し、5月に発売しました。ボード意匠に牡蠣の貝殻を用いることで従来のナチュラーレにはない新たな表情を生み出し、また海洋資源の循環を促し廃棄物削減に貢献します。この他、お客様のニーズを踏まえ、独自性・優位性に主眼を置いた商品開発を継続しました。 当連結会計年度は、販売部門においては、重厚感やシャープなテクスチャーを表現しながら、現場作業を大幅に カットし工期短縮に貢献する「アスロック工場塗装品」などの高付加価値品や、前年度の後半に投入した「澄肌 (すみはだ)」や「潤まだら(うるみまだら)」といったお客様の要望を具現化した新商品の拡販に注力しました。生産部門では、NNPS(ノザワ・ニュー・プロダクション・システム)改善活動を強力に展開し、生産性の向上やコストダウンに加え、増産・減産に対応する柔軟な生産体制の構築に注力しました。また、現場力向上を目的としたNNPSの実践的な教育訓練にも取り組みました。品質保証部門では、中長期的な競争力強化に向け、製品品質及び施工品質の維持・向上及び検査工程の自動化に取り組み、品質保証体制の継続的な改善に努めました。管理部門では、今年度もベースアップ及び従業員向けの譲渡制限付株式割当を実施し、従業員エンゲージメント向上を図りました。また、採用市場の競争激化を踏まえ、当社ウェブサイトの採用ページを刷新し、コンテンツ拡充及び応募導線の最適化を図ることで応募者との接点の強化に努め、人材確保の基盤強化を推進しました。 当連結会計年度の業績につきましては、建築着工床面積が前年割れで推移する状況のもと、当社の主力である一般建築向け外壁材「アスロック」の販売数量は前年を下回る状況で推移しましたが、住宅向け商品や工事売上高が伸長したこと等から、連結売上高は前期比増収となりました。当社グループの単一の報告セグメントである建築材料関連事業の品種別売上高については、アスロックは100億98百万円(前期比4.7%減少)、住宅用高遮音床材は18億19百万円(前期比5.3%減少)、住宅用軽量外壁材は55億74百万円(前期比19.1%増加)となり、押出成形セメント製品合計では174億92百万円(前期比1.7%増加)に、耐火被覆等は10億29百万円(前期比5.1%減少)、スレート関連は9億88百万円(前期比5.2%増加)となったこと等から、当連結会計年度の売上高は223億12百万円(前期比1.6%増加)となりました。 利益面については、増収の影響等により、営業利益は19億93百万円(前期比18.7%増加)、経常利益は21億66百万円(前期比17.8%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は特別損失に減損損失、棚卸資産評価損及び訴訟損失を計上したこと等から6億5百万円(前期比47.7%減少)となりました。 (財政状態) 当連結会計年度末における当社グループの流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ、電子記録債権が15億90百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が11億98百万円、現金及び預金が10億32百万円減少したこと等により143億88百万円(前連結会計年度末と比較して5億40百万円減少)となりました。固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ、有形固定資産が3億67百万円減少したものの、投資有価証券が13億8百万円増加したこと等から、160億62百万円(前連結会計年度末と比較して7億51百万円増加)となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ2億10百万円増加し304億50百万円となりました。 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ、支払手形及び買掛金が4億95百万円、未払法人税等が3億17百万円減少したこと等から、42億12百万円(前連結会計年度末と比較して6億84百万円減少)となりました。固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ、訴訟損失引当金が3億77百万円減少したこと等から43億7百万円(前連結会計年度末と比較して3億69百万円減少)となり、この結果、負債の合計額は、前連結会計年度末に比べ10億54百万円減少し85億19百万円となりました。 当連結会計年度末における純資産の残高は、その他有価証券評価差額金が8億43百万円増加したこと等から、219億30百万円(前連結会計年度末と比較して12億65百万円増加)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は57億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億32百万円減少いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、営業活動による資金の増加は2億36百万円(前連結会計年度は4億31百万円の増加)となりました。これは訴訟損失引当金の減少額3億77百万円や売上債権の増加額3億4百万円等の資金の減少要因があった一方、減価償却費8億28百万円や税金等調整前当期純利益7億15百万円等の資金の増加要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、投資活動による資金の減少は7億90百万円(前連結会計年度は6億47百万円の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出7億93百万円等の資金の減少要因があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、財務活動による資金の減少は4億78百万円(前連結会計年度は4億17百万円の減少)となりました。これは親会社による配当金の支払額4億67百万円等の資金の減少要因があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における単一の報告セグメントである建築材料関連事業の品種別生産実績は次のとおりです。 なお、その他の事業の生産はありません。 品種    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比 押出成形セメント製品   11,465,552千円   1.9% スレート関連   586,556   7.7 その他   287   - 合計   12,052,396   2.2 (注) 金額は製造価格によります。 b.受注実績 当連結会計年度における単一の報告セグメントである建築材料関連事業のうち、工事の受注実績は次のとおりです。なお、その他の事業の受注はありません。 工事別   受注高 (千円)   前期比 (%)   受注残高 (千円)   前期比 (%) 押出成形セメント製品工事   1,836,918   △22.5   1,939,639   △3.3 スレート工事   42,479   461.7   3,966   - 耐火被覆等工事   920,463   △23.7   513,155   △17.6 その他工事   1,145,541   24.4   953,435   40.3 合計   3,945,402   △12.5   3,410,196   3.1 c.販売実績 当連結会計年度における単一の報告セグメントである建築材料関連事業の販売実績を品種別に示すと次のとおりであります。 品種    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前期比 押出成形セメント製品関連 (内、アスロック) (内、住宅用高遮音床材) (内、住宅用軽量外壁材)   17,492,688千円 (10,098,635) (1,819,239) (5,574,814)   1.7% (△4.7) (△5.3) (19.1) スレート関連   988,795   5.2 耐火被覆等   1,029,738   △5.1 その他   2,759,906   2.7 合計   22,271,129   1.6 なお、その他の事業の販売実績は、当連結会計年度41,749千円であり、前期比5.3%となっております。 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 積水ハウス㈱   7,197,706   32.8   7,987,800   35.8 伊藤忠建材㈱   3,431,653   15.6   2,692,484   12.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績については、以下のとおりであります。 (売上高) 当期の建築市場は、潜在的な需要は依然として底堅い一方、人手不足に起因して建築工事の供給制約が一段と強まり、需給バランスを欠く状況で推移しました。これに伴う工期遅延や建築価格高騰による建築計画の中止・延期が当社商品の販売に影響を及ぼし、厳しい事業環境が続いております。 主力の一般建築向け押出成形セメント製品「アスロック」については、「工場塗装品」などの高価格商品や、前年度の後半に投入した塗装が不要な低価格帯の商品「澄肌(すみはだ)」、「潤まだら(うるみまだら)」の拡販に注力し、これらの売上高を伸ばしました。販売価格については価格改定が浸透したことにより増収要因となりましたが、上記の厳しい事業環境から、アスロック売上高は前期比5億3百万円減収の100億98百万円となりました。 住宅向け押出成形セメント板については、「住宅用高遮音床材」は前期比1億円の減収となりましたが、「住宅用軽量外壁材」は堅調に推移し、前期比8億93百万円増となり、合わせて7億93百万円増収の73億94百万円となりました。押出成形セメント板合計では前期比2億89百万円増収の174億92百万円となりました。 スレートボードは、セメントの素材感を活かした内装用ボード「ナチュラーレ」の商品バリエーションを追加したこと等から「ナチュラーレ」売上高は前期を上回り、前期比48百万円増収の9億88百万円となりました。 工事については、アスロック工事の増加等により前期比5億88百万円増収となりました。 (営業利益・経常利益) 当期の原材料・エネルギー価格については、原材料は一貫して上昇、人件費についてもベースアップの実施や外注費上昇によって増加、これらにより製造原価は前期比2億円の増加となりましたが、NNPS(ノザワ・ニュー・プロダクション・システム)改善活動を強力に推進、原材料・エネルギー使用量低減を実現し、原価上昇を0.6億円に留めました。 上記の原価上昇により減益となりましたが、アスロック販売価格上昇が増益要因となり、販売口売上総利益は0.9億円の増益となりました。 工事については、売上高が5.9億円の増収となり、子会社であるノザワ商事の採算性が改善し工事口売上総利益は0.9億円の増益となりました。 これらのことから、連結売上総利益は前期比1億94百万円増益の63億11百万円となりました。 販管費については、前期比1億19百万円減少の43億17百万円となりました。物流費の値上げによる費用増加要因がありましたが、諸経費節減が奏功したこと等から、売上高比販管費率は0.9ポイントダウンの19.3%となりました。 これらのことから営業利益は前期比3億13百万円増益の19億93百万円となり、営業利益率は1.2ポイントアップの8.9%となりました。 営業外収益は、前期計上の各引当金戻入益11百万円が減少しましたが、受取配当金が25百万円増加したこと等により9百万円増加となりました。 営業外費用は、支払利息・手形売却費が減少したこと等により、前期比4百万円減少となりました。 これらを併せた営業外収支は前期比14百万円好転し、経常利益は、前期比3億28百万円増益の21億66百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益は前期比10百万円減少の1億5百万円となりました。前期に為替換算調整勘定取崩益15百万円を計上していたことによります。特別損失は前期比13億8百万円増加の15億57百万円となりました。主に、訴訟損失の9億48百万円増加と、「マインマグ」製品の事業環境の変化に伴う減損損失2億71百万円及び棚卸資産評価損91百万円を計上したことによります。これらの結果、特別損益は14億51百万円の損失となり、前期比13億19百万円悪化となりました。上記に税金費用を加味し、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比5億51百万円減益の6億5百万円となりました。 当連結会計年度の財政状態については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性に係る情報については以下のとおりであります。 (財務政策) 当社グループは、主に建築材料の製造販売を行うための設備投資に必要な資金及び短期的な運転資金を必要に応じて銀行等からの借入により調達することとしています。 当連結会計年度末、借入金の残高はありません。また、資金調達の安定化、資金効率、金融収支の改善を目的として、取引金融機関と総額20億円のコミットメントライン(特定融資枠)契約を締結しておりますが、当連結会計年度末の金融機関からの借入実行残高はありません。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる見積り及び判断を行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載されているとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載されているとおりであります。

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開示資料

出典

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