本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ヤマックス

YAMAX Corp.5285 · Standard · ガラス・土石製品

コンクリート二次製品メーカー。土木・建築向け製品で社会インフラと住宅建設を支える。

概要

ヤマックスは熊本県熊本市に本社を置くコンクリート二次製品メーカーである。土木・建築向けのプレキャストコンクリート製品を主力とし、連結子会社3社を含むグループで運営。1963年創業、2013年に東京証券取引所JASDAQに上場し、現在はスタンダード市場に所属。従業員数610名、2026年3月期の連結売上高は261億円に達する。

土木・建築の二本柱で構成されるセグメント

当社グループは「土木用セメント製品事業」「建築用セメント製品事業」「その他の事業」の3セグメントで構成される。土木用は道路用製品や景観用製品など、建築用はPCa床・梁・柱・バルコニーや戸建て住宅用壁・床などを製造・販売し、いずれも施工まで手掛ける。その他事業には木造住宅の施工販売や不動産販売・宅地開発が含まれる。2026年3月期のセグメント売上高は、土木用が167億円、建築用が85億円、その他が8億円であった。

九州を地盤に関東・東北へ拡大した生産拠点

グループは熊本・長崎・福岡・埼玉・宮城などに工場を有する。主要拠点として島原工場(長崎)、松橋工場(熊本)、小川工場(熊本)、瀬高工場(福岡)、人吉工場(熊本)が稼働。連結子会社には株式会社福岡ヤマックス、株式会社東北ヤマックス(旧利根ジオテック)があり、関東・東北エリアの需要に対応する。関連会社として長崎県佐世保市に株式会社HOCヤマックスを持つ。

堅調な売上成長と収益改善の軌跡

売上高は2013年3月期の127億円から増加傾向にあり、2026年3月期には261億円(前期比11.4%増)を記録。営業利益は同期間に27億円(前期比6.6%増)、純利益は20億円(同5.1%増)と拡大した。自己資本は101億円と財務基盤を強化。ROEを重要な経営指標と位置づけ、収益性向上に取り組む。

グループ全体で展開する製造・販売体制

当社(ヤマックス)が全セグメントを統括し、連結子会社3社(福岡ヤマックス、東北ヤマックス、HOCヤマックス)が土木・建築製品の製造販売を分担する。子会社のうち株式会社ミナト建材は2014年に吸収合併され、グループ再編を経て現在の体制となった。関連会社を含めると長崎県内にも生産拠点を持つ。

業界の中での役割はコンクリート二次製品の製造・販売・施工を行う建材メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
261億円
営業利益
29億円
営業利益率
11.1%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01土木(道路、景観等)主力

道路用製品や景観用製品など、土木用コンクリート二次製品を製造・販売し、付随する商品・資材の販売及び施工も行う。社会インフラ整備に貢献する。

主な製品・サービス2
道路用製品
道路建設や補修に使用されるコンクリート二次製品(例:側溝、擁壁ブロック等)。
景観用製品
景観を考慮したデザイン性の高いコンクリート二次製品(例:舗装ブロック、植栽マス等)。

02建築(住宅・非住宅)主力

PCa(プレキャストコンクリート)床・梁・柱・バルコニーや戸建て住宅用PCa壁・床など、建築用コンクリート二次製品を製造・販売。付随する商品・資材の販売や施工も手がけ、建築物の構築に貢献する。

主な製品・サービス2
PCa床・梁・柱・バルコニー
工場で製造されるプレキャストコンクリート部材で、建築物の構造躯体を構成する。
戸建て住宅用PCa壁・床
戸建て住宅向けにプレキャスト化された壁や床部材。

03不動産・住宅(その他)副次

木造住宅等の施工販売、不動産の販売、宅地開発などの不動産関連事業を行う。

製品と技術

道路・河川・防災を支える土木用コンクリート製品

土木用セメント製品事業では、道路用製品(側溝・擁壁・カルバートなど)、景観用製品(ブロック・舗装材)、大型コンクリート構造物のプレキャスト製品を製造する。特に大型構造物のプレキャスト化は他社との差別化要因であり、国土強靭化や老朽化対策需要に対応。2026年3月期の同事業売上高は167億円で、グループ全体の64%を占める。

マンション・戸建て向けPCa部材を手掛ける建築用製品

建築用セメント製品事業では、プレキャストコンクリート(PCa)による床・梁・柱・バルコニー、戸建て住宅用の壁・床などを製造する。省人化・施工効率化が期待されるプレキャスト工法の需要増に対応し、九州の半導体関連案件や沖縄の防衛関連案件など大型プロジェクトにも採用されている。2026年3月期の売上高は85億円と前年比35.7%増と急成長した。

住宅販売と不動産開発を担うその他事業

その他の事業では、木造住宅の施工販売、不動産販売、宅地開発を行う。自社分譲地の販売や中古住宅再販、大規模リフォーム工事も手掛ける。2026年3月期の売上高は8億円と前年比19.6%減となったが、無人モデルハウスの導入など営業効率化を進めている。同事業はセメント製品とは異なる収益源として位置づけられる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

建材で国内シェア上位、安定成長続く

同社はコンクリート二次製品を中心に、建材業界で国内有数のシェアを誇る。売上高は約260億円で、近年は増収傾向にある。同業他社のAGCや日本板硝子はガラスで大手だが、同社はコンクリート製品に特化し、公共工事やインフラ需要を中心に安定した収益を上げている。2025年3月期の営業利益率は約11.5%と高い水準で、財務体質も健全だ。今後もインフラ老朽化対策需要を見込める。

強み

  • 売上高は年々増加しており、成長が続いている。
  • 営業利益率が10%超と業界平均を上回る。
  • 公共事業向けが多く、景気変動の影響を受けにくい。
  • 国内建材メーカーとして知名度が高く、信頼性がある。

課題

  • 公共工事に依存しており、政府の予算削減の影響を受ける。
  • 同業他社との価格競争が激しく、利益率の低下が懸念。
  • 建設業界全体の人手不足で、技能労働者の確保が難しくなっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がヤマックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15337ダントーホールディングス274億円
25269日本コンクリート工業213億円29.3倍
35388クニミネ工業196億円12.3倍
45356美濃窯業169億円10.7倍
55367ニッカトー160億円20.3倍
65285ヤマックス157億円6.4倍
74026神島化学工業151億円8.1倍
85237ノザワ146億円23.5倍
95284ヤマウホールディングス142億円6.2倍
105282ジオスター135億円7.2倍
115381マイポックス134億円25.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

長崎県でコンクリート二次製品の製造から出発した1963年

1963年10月、長崎県島原市にヤマウコンクリート工業株式会社を設立。各種コンクリート二次製品の設計・製造・販売を開始した。翌1964年2月には島原工場を新設し生産体制を整えた。創業時の事業は現在の土木用セメント製品の原型にあたる。

熊本県への進出と工場網の拡大(1967〜1974年)

1967年8月に熊本県松橋町に松橋工場を新設し、九州北部へ事業領域を拡大。同年11月には本社を長崎県国見町に移転。1968年には熊本県山鹿市にヤマウ工業本社工場、1973年に小川工場、1974年に荒尾コンクリート工業(現・連結子会社)を設立し、生産拠点を増やした。

関東進出と多角化の試み(1979〜1989年)

1979年7月、埼玉県羽生市にヤマウハウス株式会社埼玉工場を新設し、住宅関連事業に進出。1981年には長崎県佐世保市に佐世保工場を新設。1989年には熊本県長洲町に長洲工場を建設し、生産能力を高めた。この時期、グループはコンクリート製品だけでなく住宅事業も手掛けるようになる。

4社吸収合併とヤマックスへの商号変更(1991年)

1991年9月、株式会社ヤマウ工業、ヤマウハウス株式会社、荒尾コンクリート工業株式会社、小倉建材工業株式会社の4社を吸収合併。同時に商号を株式会社ヤマックスに変更した。本社は1990年に熊本市へ移転済みで、経営の一本化が進んだ。

株式公開と市場変更の歩み(1995〜2013年)

1995年11月に日本証券業協会へ店頭登録。2004年12月にジャスダック証券取引所へ上場。2010年の取引所統合を経て大阪証券取引所JASDAQに、2013年7月の東京・大阪統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場に移行した。

子会社の取得・統合によるグループ再編(1997〜2020年)

1997年11月に株式会社ミナト建材を設立(連結子会社)、2014年に吸収合併。2006年には株式会社福岡ヤマックスを設立。2012年3月に利根ジオテック株式会社(現・東北ヤマックス)の株式を取得し、東北エリアへ進出。同年9月には茂森興産株式会社を吸収合併。2020年4月に関連会社だった株式会社HOCヤマックスを連結子会社化した。

年表26件を開く

1960年代

  • 1963年10月創業長崎県島原市にヤマウコンクリート工業株式会社を設立、各種コンクリート二次製品の設計・製造及び販売に関する事業を開始
  • 1964年2月長崎県南高来郡(現・雲仙市)国見町に島原工場を新設
  • 1967年8月熊本県下益城郡(現・宇城市)松橋町に松橋工場を新設
  • 1967年11月長崎県南高来郡(現・雲仙市)国見町に本社を移転
  • 1968年11月熊本県山鹿市に株式会社ヤマウ工業本社工場を新設

1970年代

  • 1973年9月熊本県下益城郡(現・宇城市)小川町に小川工場を新設
  • 1974年3月熊本県荒尾市に有限会社荒尾コンクリート工業本社工場を新設
  • 1979年7月埼玉県羽生市にヤマウハウス株式会社埼玉工場を新設

1980年代

  • 1981年8月長崎県北松浦郡(現・佐世保市)吉井町に佐世保工場を新設
  • 1989年1月熊本県玉名郡長洲町に長洲工場を新設

1990年代

  • 1990年7月熊本県熊本市に本社を移転
  • 1991年9月M&A株式会社ヤマウ工業、ヤマウハウス株式会社、荒尾コンクリート工業株式会社(旧・有限会社荒尾コンクリート工業)及び小倉建材工業株式会社の4社を吸収合併し、株式会社ヤマックスに商号変更
  • 1993年10月福岡県山門郡(現・みやま市)瀬高町に瀬高工場を新設
  • 1995年11月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1997年11月株式会社ミナト建材(連結子会社)を設立

2000年代

  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年5月株式会社福岡ヤマックス(現・連結子会社)を設立

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に株式を上場
  • 2011年8月熊本県球磨郡相良村に人吉工場を新設
  • 2012年3月M&A利根ジオテック株式会社(現・株式会社東北ヤマックス、連結子会社)の株式取得
  • 2012年9月M&A茂森興産株式会社(連結子会社)を吸収合併
  • 2013年4月創業H.O.C株式会社(長崎県大村市)との共同出資にて、長崎県佐世保市に株式会社HOCヤマックス(関連会社)を設立
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2014年4月M&A株式会社ミナト建材(連結子会社)を吸収合併

2020年代

  • 2020年4月M&A株式会社HOCヤマックスを連結子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場JASDAQからスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本利益率)10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    プレキャスト工法の提案営業強化

    プレキャスト工法の省人化・施工効率化の優位性を活かした提案営業を積極的に推進し、受注拡大を図る。土木用大型コンクリート構造物のプレキャスト化を推進し、設計折り込みの拡大に注力する。

  2. 02

    防衛省関連事業への対応強化

    防衛省関連施設整備の需要拡大を見据え、組織化した「防衛チーム」を中心にグループ全体で連携し、情報収集・分析を進めて案件対応力を高める。

  3. 03

    生産性向上と原価低減・価格転嫁

    賃金・原材料価格上昇に対し、生産性向上や原価低減活動により利益改善を図るとともに、適正な価格転嫁に継続的に取り組み収益力を強化する。

  4. 04

    グループ全体の工場稼働平準化と品質向上

    土木・建築の両事業で情報共有を強化し、工場稼働の平準化と生産能力の最大活用を推進。高い品質目標を維持しブランド力向上にも取り組む。

  5. 05

    不動産事業の領域拡大

    中古住宅再販事業への本格参入や大規模リフォーム工事の受注活動を展開。無人モデルハウス導入等で営業効率を向上し、事業領域拡大と収益基盤強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で610人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は596万円で、9期前と比べて+39.4%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月600
2018年3月579
2019年3月42745.015.5577
2020年3月45244.915.7571
2021年3月45745.015.9581
2022年3月47644.916.2588
2023年3月49044.716.1586
2024年3月52644.015.5593
2025年3月57743.615.2607445
2026年3月59643.314.8610475

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率42.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)86.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
埼玉工場(埼玉県羽生市)他2工場(注)32,340百万円
建築用セメント製品
松橋工場(熊本県宇城市)他4工場(注)21,847百万円
土木用セメント製品
本社 — 熊本県熊本市905百万円
会社統括業務
一関工場 — 岩手県一関市424百万円
土木用セメント製品
主な関係会社
  • 国内
    ㈱東北ヤマックス
    岩手県一関市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱福岡ヤマックス
    福岡県福岡市博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱HOCヤマックス(注)2.3
    長崎県佐世保市 · 連結子会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は261億円営業利益29億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.1%、利益が+7.4%。

売上高
+11.1%
261億円
営業利益
+7.4%
29億円
純利益
+5.0%
21億円
営業利益率
11.1%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高239億円261億円
営業利益28億円29億円
純利益19億円21億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は40億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−2.4%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q551
2024年1Q4124.91
2024年2Q45511.14
2024年3Q59711.94
2024年4Q634
2025年2Q1001212.08
2025年4Q1351511.112
2026年2Q1281410.910
2026年4Q1331511.311
2027年1Q4025.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は127億円から261億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
H.O.C株式会社(長崎県大村市)との共同出資にて、長崎県佐世保市に株式会社HOCヤマックス(関連会社)を設立
2013年3月127−4−5
株式会社ミナト建材(連結子会社)を吸収合併
2014年3月14432
2015年3月15545
2016年3月15154
2017年3月14852
2018年3月15354
2019年3月16953
株式会社HOCヤマックスを連結子会社化
2020年3月16342
2021年3月18674
2022年3月15854
2023年3月18085
2024年3月2081813
2025年3月235272711.520
2026年3月261292911.121

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高261億円のうち、営業利益として残るのは29億円11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.6%192億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.9%39億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.1pt
11.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+14.7pt
22.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−1−322
2014年3月7−4−431
2015年3月6−4−122
2016年3月8−5−233
2017年3月9−3−465
2018年3月7−1−567
2019年3月12−3−5910
2020年3月11−4−5712
2021年3月10−1−6916
2022年3月3−4−4−111
2023年3月3−32013
2024年3月13−4−2920
2025年3月13−5−6821
2026年3月10−7−7317

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は168億円。このうち返さなくてよい自己資本が102億円で、自己資本比率は60.4%(業種中央値64.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1232210117.6
2014年3月1302310717.9
2015年3月1343110323.1
2016年3月134379727.8
2017年3月133399429.4
2018年3月135439231.5
2019年3月140459532.4
2020年3月133478635.1
2021年3月140509036.0
2022年3月133538039.8
2023年3月151589338.2
2024年3月1867011637.6
2025年3月179869348.1
2026年3月1681026760.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
78億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
23億円
在庫として抱えている分
負債合計
67億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE49社中4位あたり、逆に低いのは自己資本比率49社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.0%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.1%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.4%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.1%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,360で、1年前と比べて-29.0%過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。

¥1,360-2.6%1ヶ月-8.2%1年-29.0%時価総額157億円
過去52週の値幅
安値¥1,185高値¥2,280

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.4倍
PER (会社予想)6.9倍
PBR1.37倍
配当利回り4.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月下旬の1258円から8月5日に1486円まで上昇し、約1カ月で+18%と急伸しました。特に7月29日には出来高73万株を伴い+12%の大幅高となり、25日移動平均線(1385.84円)を大きく上回って推移しています。一方、52週高値2280円からはなお-35%の水準で、長期トレンドは200日線(1624円)を下回る弱含みが続きます。直近は1480円近辺で高値圏を維持しており、需給改善が株価を下支えする展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

: PERが6.95倍と同業界平均17.87倍を大きく下回り、PBR1.42倍は平均1.51倍とほぼ同等。配当利回り4.44%は平均2.92%を大きく上回り、高い利回りが魅力。ROEは22.04%と高く、収益性が非常に高い。売上高と利益は増加傾向で、2026年3月期も増収増益が見込まれる。ただし、PERの低さは市場の成長性への懸念を示す可能性があるが、業績の伸びと高いROEを考慮すると割安と判断。配当性向30.6%は安定しており、両面性として、低PERながら高いROEが評価される。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.4倍15.7倍
PER (予想)6.9倍
PBR1.37倍1.34倍
ROE22.0%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、建設関連需要の拡大に乗って業績が伸びているが、その持続性と収益性の改善が焦点。強気派は、売上高と利益の増加傾向、高いROEを評価し、建設市場の堅調さが続けば更なる成長が期待できると見る。一方、弱気派は、建設投資の先行き不透明感や、業界の競争激化による価格競争を懸念し、高水準のROEが維持できない可能性を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 業績が拡大中

    売上高が180億円から261億円へと3期連続増加。

  • 高い収益性

    営業利益率は11%前後を維持し、ROEも22%と高い。

  • 株主還元が手厚い

    配当利回り4.4%と高水準で、株主への還元を重視。

  • 実績PER6.95倍と7倍割れの割安通年影響

    株価1486円、1株利益約214円に対しPER6.95倍

  • 配当利回り4.44%と高利回り通年影響

    年間配当66円相当、株価1486円に対する利回りは4.44%

  • 売上高が261億円と3期連続増収2026年3月期影響

    売上高208→235→261億円、前期比26億円増と拡大

  • ROE22.04%と高い収益性通年影響

    自己資本利益率22.04%で、PBR1.42倍を裏付ける収益力

マイナスに働く材料7
  • 建設需要の先行き不透明

    公共投資削減や民間建設の減速で需要が減少する恐れ。

  • 競争激化の懸念

    同業他社との価格競争が激しく、利益率が低下しやすい。

  • 直近の株価下落

    年初来で株価は25%下落し、市場の期待が低い。

  • 株価が1年で25.05%下落継続影響

    株価1486円、前年比▲25.05%と業績に反して軟調

  • 営業利益率が11.49%から11.11%へ低下2026年3月期影響

    営業利益率は前期比0.38ポイント低下、コスト増が利益を圧迫

  • 純利益の増益率が5%に減速2026年3月期影響

    純利益は20→21億円、増益率は5%にとどまり伸びが鈍化

  • 来期の業績予想が未公表不定影響

    実績PER6.95倍しか判断材料がなく、来期予想PERは未公表で不透明

次の決算で確かめる点
売上高伸び率
市場需要の拡大持続性を確認するため。
営業利益率
競争環境下での収益性の維持を見る。
受注残高
将来の売上高の先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+13.8%いまの株価に対する利回りは4.41%。増配か配当維持が6年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
4.41%
いまの株価に対して
配当性向
30.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
6年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5
2018年3月50.027.7
2019年3月620.019.0
2020年3月60.016.6
2021年3月716.718.2
2022年3月1042.918.5
2023年3月1660.023.6
2024年3月40150.027.4
2025年3月5845.027.3
2026年3月6613.830.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,159人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.9%を占め、残る69.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他69.966.263.863.166.165.8
事業法人16.821.321.821.421.020.9
自己株式14.514.513.213.213.212.4
金融機関9.89.410.512.29.710.0
証券会社2.62.22.61.72.12.1
外国法人0.81.01.31.61.01.1
外国人個人0.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01茂森 潔6.58
02株式会社麻生5.93
03株式会社日本カストディ銀行(信託E口)3.92
04茂森 拓3.55
05伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社3.45
06UBE三菱セメント株式会社3.20
07株式会社南日本銀行2.07
08江田 幸雄1.99
09共和コンクリート工業株式会社1.90
10株式会社ナルックス1.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+483%、1株純資産は14期で+297%。直近期のROEは22.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−56264−19.1
2014年3月2662,7859.712.824.6
2015年3月5683,46118.05.310.0
2016年3月4673,78413.04.520.5
2017年3月427935.510.6
2018年3月758669.09.027.7
2019年3月354607.85.119.0
2020年3月234735.06.216.6
2021年3月455249.15.618.2
2022年3月385527.07.818.5
2023年3月565999.88.223.6
2024年3月13572620.313.627.4
2025年3月20489025.26.927.3
2026年3月2141,04822.07.230.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

22名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は22名。2026/3期の役員報酬は総額218百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
茂森潔取締役会長 代表取締役83
茂森拓取締役社長 代表取締役 西日本事業本部長61
森將彦取締役副社長 事業本部統括81
渡辺宏之常務取締役 管理本部長 兼 海外事業推進室長62
浦崎啓介取締役 東日本事業本部 管掌 兼 西日本事業本部 九州建築事業部長 兼 福岡支店長64
木山伸悟取締役 西日本事業本部 生産統括本部長62
森田芳文取締役 西日本事業本部 営業統括本部長 兼 総合企画室長 兼 工事部長61
津留清取締役73
松山隆文常勤監査役75
中島邦介監査役83
井上勉監査役49
二見洋一執行役員 西日本事業本部 生産統括本部副本部長 兼 瀬高工場長
残りの役員10名を開く
氏名役職年齢
酒井純一執行役員 西日本事業本部 営業統括本部副本部長 兼 福岡営業部長
嶋田孝宏執行役員 原材料調達部長
山本保志執行役員 管理本部付 ㈱東北ヤマックス出向
松本寛治執行役員 西日本事業本部 営業統括本部 福岡南営業部長
上田貴史執行役員 東日本事業本部長
松田学執行役員 技術本部長
比嘉博和執行役員 西日本事業本部 営業統括本部 沖縄支店長 兼 防衛チーム
堀浩司執行役員 西日本事業本部 営業統括本部 熊本営業部長
松田義哉執行役員 東日本事業本部副本部長 東京支店長
道下雄大執行役員 東日本事業本部副本部長 埼玉工場長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)71347220629
社外取締役411113
監査役1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容467字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社3社により構成され、その事業内容は次のとおりであります。 また、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)土木用セメント製品事業 ---- 土木用コンクリート二次製品(道路用製品、景観用製品等)の製造・販売、付随する商品・資材の販売及び施工を行っております。当事業は当社及びすべての連結子会社が行っております。 (2)建築用セメント製品事業 ---- 建築用コンクリート二次製品(PCa床・梁・柱・バルコニー、戸建て住宅用PCa壁・床等)の製造・販売、付随する商品・資材の販売及び施工を行っております。当事業は当社及び㈱東北ヤマックスが行っております。 (3)その他の事業 -------------- 木造住宅等の施工販売、不動産の販売及び宅地の開発などの不動産関連事業を行っております。当事業は当社が行っております。 [事業系統図] 以上について、事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,528字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、基幹事業である土木用・建築用セメント製品事業を中心に、収益の確保を最優先とした事業展開を基本方針とし、市況の情勢に呼応する販売体制の確立や業務効率の向上を目指した企業体質改善への取り組みに加え、提案・設計営業の強化や土木用大型コンクリート構造物のプレキャスト化への推進により、販売力の強化とシェアの拡大を図り、市況動向への迅速な対応にも注力することを重点方針としております。 (2)経営戦略等 上記重点方針のもと、社会資本の整備に向けた具体策への情報収集に加え、国土強靭化に向けた防災・減災対策や道路・橋梁等の老朽化対策等に対する各地方自治体の動向に注視するとともに、防衛省関連施設整備に係る需要拡大も見据え、防衛省関連事業に関する情報収集・分析を推進してまいります。また、自然災害による被災地に対しましては、工事の進捗に合わせ必要とされるコンクリート二次製品の安定的な供給が責務であると受け止め、当社グループの総力を結集させ全力にて取り組むとともに、業務効率の向上を目的とした同業他社とのアライアンスなど、根幹的な収益確保に向けた企業体質の改善にも取り組んでおります。 (3)経営環境 今後の当社グループを取り巻く経営環境につきましては、2025年6月に閣議決定された「第一次国土強靭化実施中期計画」の着実な推進を行うため、国土交通省の2026年度当初予算は前年度と同水準にて決定され、防衛省の2026年度当初予算も前年度比3.9%増となっております。また、当社の本店所在地である熊本県内では、半導体関連産業の集積に伴う産業用地の整備や周辺道路の交通渋滞改善に向けた道路整備などの公共事業投資も依然として多く計画されております。こうした中、建設業界全体において、建設現場における慢性的な人手不足は引き続き大きな課題であり、これに対して省人化・施工効率化を可能とするプレキャスト工法の需要は今後さらに高まるものと認識しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記の経営環境を踏まえ、当社グループにおきましては、プレキャスト工法の優位性を最大限に活かした提案営業を積極的に推進し、受注拡大に取り組んでまいります。また、防衛省関連施設整備への需要拡大を見据え、前年度に組織化した「防衛チーム」を中心にグループ全体で連携を図り、防衛省関連事業への対応強化を進めてまいります。一方で、雇用・所得環境の改善を背景とした賃金上昇に加え、原材料・資材価格および各種経費につきましても、物価上昇の影響による価格上昇や高止まりが継続するものと想定しております。このようなコスト上昇局面につきましては、生産性向上や原価低減活動を通じた利益の改善に努めるとともに、適正な価格転嫁にも継続的に取り組み、収益力の強化を図ってまいります。 (5)課題に対する具体的な取組状況等 当社グループは当面の課題に対処するため、土木用セメント製品事業におきましては、他社との差別化要因である大型コンクリート構造物のプレキャスト化に関する技術提案力および営業力を活かし、設計折込の拡大に注力するとともに、収益基盤の強化に向け、中・小型製品群を中心とした一般製品の販売拡大にも積極的に取り組んでまいります。また、災害関連事業、防衛省関連事業および民間事業に関する情報収集・分析を推進し、案件への対応力を高めることで、設計・営業活動の強化を図ってまいります。加えて、自社製造品の売上割合を高めることで利益率の改善を進めるとともに、営業部門と生産部門との連携をより一層強化し、安定した製品供給体制の構築を図りながら、製造効率の向上および収益力の強化に努めてまいります。 建築用セメント製品事業におきましては、九州地区における半導体関連案件や再開発事業案件が年度後半以降に本格化することが見込まれるほか、沖縄地区における防衛省関連案件やホテル建設案件などを含め、今後複数年に亘って継続的な需要が期待される状況にあります。また、関東地区におきましても、マンション建設需要が年度後半以降増加傾向にあるものと見込んでおり、このような需要を的確に取り込みつつ、採算性や製造効率などを総合的に勘案し、最適な条件の案件を選別しながら受注拡大を図ってまいります。加えて、土木用セメント製品事業との情報共有を強化することで、グループ全体として工場稼働の平準化および生産能力の最大活用を推進するとともに、製品品質に対する高い目標を維持し、ブランド力の向上にも取り組んでまいります。 不動産関連事業におきましては、物価上昇の長期化に加え、住宅ローン金利につきましても今後さらなる上昇が想定されるなど、住宅取得環境は引き続き厳しい状況が続く中、顧客満足度の向上につながる商品およびサービスの提案に注力するとともに、お客様が自由に見学可能な非対面型見学システム「無人モデルハウス」を導入し、来場機会の拡大および営業効率の向上を図ってまいります。また、好立地における自社分譲地販売や紹介受注の強化を推進することで契約率の向上に努めるほか、中古マンションを中心とした中古住宅再販事業への本格参入を進めるとともに、戸建住宅およびマンションにおける大規模リフォーム工事の積極的な受注活動を展開し、事業領域の拡大および収益基盤の強化に取り組んでまいります。 (6)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な事業拡大による企業価値の向上を経営の目標とするとともに、財務の安全性と株主還元のバランスをとりつつ、十分な財務基盤を確保することを資本政策の基本方針としております。 このような方針のもと、ROE(自己資本利益率)を重要な経営指標として捉え、資本効率を重視した経営により10%以上を目標としております。
事業等のリスク1,553字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績の変動要因について ①土木用セメント製品事業における公共事業投資の影響について 土木用セメント製品事業については、国土交通省をはじめ地方自治体が行う公共事業の動向に大きく影響を受ける分野であり、この国土交通省や地方自治体の予算執行や物件発注などの公共事業投資内容により、当事業における製品需要が変動いたします。 ②土木用セメント製品事業における季節的変動について 当社の土木用セメント製品事業の売上高は、公共事業の発注と関連性があり、上半期の売上高に比べて下半期の売上高の割合が多くなる傾向にあります。今後も同様の理由により季節的変動が予想されることから、業績を判断する際には、留意する必要があります。なお、2026年3月期における当事業の年間売上高に占める下半期の売上高の割合は55.8%であります。 ③金利の変動について 当社グループは、金融機関からの借入れにより必要な運転・設備資金を調達しており、短期的な資金調達については、そのほとんどが変動金利となっております。当社グループでは、この金利変動リスクを軽減するため、借入金の返済等による有利子負債の圧縮に努めておりますが、急激な金利の変動(上昇)により、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。 (2)災害について ①自然災害の影響について 当社の一部の製造工場は、立地条件により台風や地震などの自然災害の影響を受ける可能性があります。これらの災害防止には自治体などの協力を得て、可能な限り対策に努めておりますが、これらの事象が発生した場合、製品及び原材料等に被害が生じる可能性があり、また、資材等の購入、生産活動、製品の販売及び物流などに遅延や停止が生じ、そのような状況が長期にわたる場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②感染症の拡大について 当社グループの事業関連である建設業界では、ウイルス等の感染拡大により経済が悪化し、民間設備投資などが減少した場合のほか、国の判断による緊急事態宣言の発動や建設資材不足などにより、建設工事が中断・遅延した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、ウイルス等の感染拡大に歯止めが掛からず、経済活動の停滞が長期化し、取引先等の企業存続が危ぶまれる状況となれば、当社グループの業績への影響は避けられないものとなります。なお、当社グループにおいて、係る状況を迎えた際には、あらゆる策を講じてウイルス等の感染防止に努める所存でありますが、当社グループ内で罹患者が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)原材料の市況変動について 当社グループにおける原材料等の資材調達は、専従する調達担当部門を核として市況価格等の動向の情報収集に努めるとともに、集中購買のメリットを生かした有利調達にも注力しております。しかしながら、製品の主要原材料はセメント・鉄筋等であり、それら原材料の価格が高騰した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,300字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、堅調な企業業績や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加を背景に緩やかな回復基調が見られたものの、国内の政治情勢に伴う今後の政策動向が注目される中、中東地域の緊迫化に伴う原油供給リスクや物価上昇に伴う実質賃金の低下、金利・為替の変動といった要因により、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。 当社グループを取り巻く経営環境におきましては、国土交通省の2025年度当初予算が前年度と同水準にて決定された中、「国民の安全・安心の確保」を始めとする基本方針の実現を図るべく「公共事業の適格な推進」が掲げられ、建設業界の人手不足や生産性の向上に対し有効活用が期待されているプレキャスト工法(工場で製造したコンクリート製品を現場にて施工する工法)の推進も活発な動きとなりました。また、防衛省の2025年度当初予算は前年度比9.7%増となっており、九州・沖縄方面をはじめ当社の事業エリアである関東・東北地区でも防衛省関連事業がこれまで以上に期待される状況下で推移いたしました。さらに、埼玉県八潮市での道路陥没事故でも注目された老朽化した下水道施設の整備なども、今後重要な社会課題になると推測されております。そのほか、当社の本店所在地である熊本県内では、半導体関連産業の集積に伴う産業用地の整備や周辺道路の交通渋滞改善に向けた道路整備などの公共事業投資も多く計画が進んでおります。 このような状況のもと、当社グループは、建設業界の人手不足や働き方改革に対応できるプレキャスト工法の需要増を見据えて営業体制及び製品供給体制の強化を推進するとともに、需要の増加が見込まれる防衛省関連事業に対応する「防衛チーム」を組織化し、全事業エリアにチームメンバーを配置することで確度高い情報収集を行い、技術本部や製造部門と連携し、高い設計力や高品質な製品など求められるニーズにも応えるべく、全社を挙げて注力してまいりました。また、雇用・所得環境の改善を目的とした賃金の上昇に加え、物価上昇圧力による原材料並びに資材・経費の価格上昇や高止まりも継続することが予想されることから、これらに伴うコストアップへの対処として、利益率の改善や販売価格への転嫁にも取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,125百万円減少し、16,814百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,660百万円減少し、6,656百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,534百万円増加し、10,157百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高26,148百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益2,918百万円(同6.6%増)、経常利益2,945百万円(同7.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,070百万円(同5.1%増)となりました。 セグメントの経営成績は次のとおりであります。 土木用セメント製品事業は、売上高16,788百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益3,259百万円(同7.1%増)となりました。 建築用セメント製品事業は、売上高8,523百万円(前年同期比35.7%増)、営業利益811百万円(同14.6%増)となりました。 その他の事業は、売上高836百万円(前年同期比19.6%減)、営業損失26百万円(前年同期は営業利益21百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ423百万円減少し、当連結会計年度末には1,698百万円(前年同期末は2,122百万円)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,003百万円(前年同期は1,322百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は690百万円(前年同期は511百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は735百万円(前年同期は645百万円の支出)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 土木用セメント製品(千円)   8,266,730   97.9 建築用セメント製品(千円)   8,432,342   145.7 報告セグメント計(千円)   16,699,072   117.3 その他(千円)   835,575   80.5 合計(千円)   17,534,647   114.8 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 土木用セメント製品(千円)   7,018,345   106.4 建築用セメント製品(千円)   52,227   15.9 報告セグメント計(千円)   7,070,573   102.1 その他(千円)   -   - 合計(千円)   7,070,573   102.1 (注)金額は仕入価格によっております。 c.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 ただし、土木用セメント製品については、一部特殊製品についてのみ受注生産を行っておりますが、大部分は過去の実績並びに設計活動等による予測に基づき生産をしておりますので、記載を省略しております。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 建築用セメント製品   5,214,344   53.9   3,526,374   51.6 その他   1,041,515   102.9   638,213   147.3 合計   6,255,860   58.6   4,164,588   57.3 (注)金額は販売価格によっております。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 土木用セメント製品(千円)   16,788,504   104.0 建築用セメント製品(千円)   8,523,718   135.7 報告セグメント計(千円)   25,312,223   112.9 その他(千円)   836,450   80.4 合計(千円)   26,148,673   111.4 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社   4,137,620   15.8   2,930,245   12.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、当社グループが採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。また、当社グループの連結財務諸表の作成につきましては、決算日における資産、負債及び報告期間における損益に影響を与える事項につき、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づき、合理的と考えられる範囲で継続的に見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性により異なる場合があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 イ.財政状態 当連結会計年度末における総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ11億2千5百万円減少の168億1千4百万円となりました。これは主に、売上債権(受取手形、電子記録債権、売掛金、契約資産の合計額)が8億4千2百万円、現金及び預金が4億2千2百万円それぞれ減少したことによるものであります。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ26億6千万円減少の66億5千6百万円となりました。これは主に、仕入債務(支払手形及び買掛金と電子記録債務の合計額)が21億3千8百万円、未払税金(未払法人税等と未払消費税等の合計額)が2億8千5百万円それぞれ減少したことによるものであります。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ15億3千4百万円増加の101億5千7百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が14億8千8百万円増加したことによるものであります。 ロ.経営成績 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ11.4%増の261億4千8百万円となりました。これは主に、建築用セメント製品事業における九州地区の大型物件が寄与したことによるものであります。 売上原価は、前連結会計年度に比べ14.2%増の192億9千7百万円となりました。これは主に、売上高の増加や原材料・資材価格の高騰、並びに賃上げに伴うコストの増加によるによるものであります。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ2.7%増の39億3千3百万円となりました。これは主に、売上高の増加に伴う運賃の増加によるものであります。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ5.1%増の20億7千万円となりました。これは主に、売上高の増加によるものであります。 ハ.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益や売上債権の減少などによる資金の増加要因があったものの、仕入債務の減少や法人税等の支払い、有形固定資産の取得による支出などによる資金の減少要因により、前連結会計年度末に比べ4億2千3百万円減少し、当連結会計年度末には16億9千8百万円(前年同期末は21億2千2百万円)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は10億3百万円(前年同期は13億2千2百万円の収入)となりました。これは主に、仕入債務の減少が21億3千8百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が29億4千5百万円となったことや売上債権の減少が8億4千2百万円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6億9千万円(前年同期は5億1千1百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が7億6千3百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は7億3千5百万円(前年同期は6億4千5百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額が5億8千2百万円、長期借入金の返済による支出が4億円あったことによるものであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入、設備投資や長期運転資金は金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は18億1千万円となっており、現金及び現金同等物の残高は16億9千8百万円となっております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な事業拡大による企業価値の向上を経営の目標とするとともに、財務の安全性と株主還元のバランスをとりつつ、十分な財務基盤を確保することを資本政策の基本方針としております。 このような方針のもと、ROE(自己資本利益率)を重要な経営指標として捉え、資本効率を重視した経営により10%以上を目標としております。 当連結会計年度のROEは、前年同期比3.2ポイント減の22.0%となりましたが、今後も引き続き、製造工場における生産効率の向上を追求するとともに、市況を踏まえた販売価格の見直し並びに販売管理費の圧縮にも注力し、目標とするROEを維持してまいります。 e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.土木用セメント製品事業 当連結会計年度におきましては、大型コンクリート構造物のプレキャスト化の普及拡大を推進すべく、継続的かつ意欲的な営業活動を展開するとともに、国や各地方自治体による防災・減災、国土強靭化に向けた施策にも適宜対応し、防衛省関連事業に対しては、専任の「防衛チーム」を中心に、より確度の高い情報収集を図りながら、積極的な取り組みを進めてまいりました。また、南九州地区での営業拠点として宮崎県に「南九州営業部」を新設し、営業エリアの拡大を行うとともに、自社製造品の売上割合増加による利益率の改善を目指し、営業部門と製造部門との連携を一層強化しながら、製品供給体制の充実、製造工程の効率化及び利益率の向上に継続して注力いたしました。 この結果、売上高は167億8千8百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は32億5千9百万円(同7.1%増)となりました。 ロ.建築用セメント製品事業 当連結会計年度におきましては、建設現場における人手不足の常態化や働き方改革による「4週8休」体制の浸透が進む中、これらの課題に対応可能な建築用コンクリート製品の特長を活かした営業活動を進めてまいりました。また、品質の更なる向上を図ることで「クレームゼロ」を達成する生産体制の確立を目指すとともに、安定的な受注の確保による工場生産量の平準化を徹底し、労務費の上昇や資材価格の高騰などによるコストアップを吸収すべく、原価の低減にも継続して注力いたしました。 当事業の業績につきましては、沖縄地区における大型案件が大きく寄与したことから、売上・利益ともに伸長いたしました。なお、当該案件につきましては、同業他社への外注対応となり利益率は低下いたしましたが、当事業における売上高は85億2千3百万円(前年同期比35.7%増)、営業利益は8億1千1百万円(同14.6%増)となりました。 ハ.その他の事業 当連結会計年度におきましては、物価高や金利上昇、さらには半導体工場周辺における地価高騰などにより、消費者の住宅購買意欲に懸念が生じる厳しい経営環境が続く中、同業他社との差別化を図る商品の構築に努めるとともに、広告宣伝活動や紹介活動の強化、並びに安定的な自社分譲地の仕入れと販売促進に注力いたしました。また、住宅価格や住宅ローン金利の上昇を背景に、新築住宅から既存住宅のリフォームや中古住宅の購入へと消費者ニーズがシフトする動きが見られる中、リフォーム市場への対応を強化し、積極的に取り組んでまいりました。 当事業の業績につきましては、各種許認可に係る行政手続きの長期化や建設資材の供給不安定等の影響により、引き渡しまでの期間が長期化する傾向にあるなか、当初当年度中に引き渡しを予定していた案件の一部が翌期へずれ込んだことから、売上高は8億3千6百万円(前年同期比19.6%減)、営業損益は2千6百万円の損失(前年同期は2千1百万円の利益)となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。