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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

淺沼組

ASANUMA CORPORATION1852 · Prime · 建設業

総合建設業を基盤に、シンガポール・タイ等東南アジアでも建設・メンテナンス事業を展開する中堅ゼネコン。

概要

淺沼組は大阪市浪速区に本社を置く中堅ゼネコン。建築・土木工事を主力とし、シンガポールやタイで塗装・修繕事業も展開する。売上高は約1,753億円(2026年3月期)、従業員数は1,806人。東京証券取引所プライム市場に上場。

建築と土木の二本柱で構成される事業ポートフォリオ

淺沼組の売上は建築工事と土木工事が中心であり、2026年3月期のセグメント別売上高は建築1,422億円、土木292億円、その他37億円である。建築が全体の約81%を占め、受注高も建築1,812億円、土木358億円と建築が大口を占める。公共投資と民間需要の両方に支えられ、関西地盤から全国へ支店網を広げている。リニューアル事業にも注力し、連結営業利益の約半分をリニューアル関連が占める。中期3ヵ年計画ではリニューアル営業利益比率40%以上を目標とし、2025年度実績は49.2%に達している。建築工事ではオフィスビル、工場、住宅等、土木工事では道路、橋梁、トンネル等のインフラを手掛け、公共工事と民間工事のバランスが良好である。全国に主要な支店を有し、従業員1,806人が従事する。

シンガポールとタイに展開する東南アジア建設事業

同社は東南アジアにおいて、建物塗装・修繕、増改築工事、高速道路や橋梁のメンテナンス事業を展開する。主な子会社としてシンガポールのSINGAPORE PAINTS & CONTRACTOR PTE. LTD.、EVERGREEN ENGINEERING & CONSTRUCTION PTE. LTD.、タイのTHAI ASANUMA CONSTRUCTION CO.,LTD.がある。これらの子会社は工事用材料の調達販売も行い、地域密着型の事業を営む。また、タイにはTHAI ASANUMA HOLDINGS CO.,LTD.があり、材料調達販売を統括する。東南アジア建設事業は連結業績に占める割合は小さいが、成長分野として位置づけられている。2025年には日本国際博覧会のオランダ・パビリオンの設計・施工・保守・撤去も受注した。

不動産関連やPFI事業を包含するその他セグメント

その他セグメントは不動産関連事業とPFI事業からなる。不動産関連では、連結子会社の淺沼建物が損害保険代理業務や生命保険募集を行う。また、ASANUMA CONSTRUCTION LTD., INTERNATIONALがアジア・オセアニア地区での不動産事業を手掛ける。PFI事業では宇都宮郷の森斎場、小田原市斎場の運営維持管理、桜井市立学校給食センターの整備管理、一般廃棄物最終処分場(長泉ハイトラスト)の運営等を行う。2026年3月期の売上高は37億円、セグメント利益は8億円と堅調である。これらの事業は安定した収益源となっている。

業界の中での役割は総合建設請負業(ゼネコン)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,753億円
営業利益
72億円
営業利益率
4.1%
純利益
52億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建築及び土木主力

国内で建築・土木工事の請負を総合建設業として行う。子会社を通じて東南アジアで建物塗装・修繕、増改築工事、メンテナンス事業も展開。

主な製品・サービス2
建築工事
ビル、工場、住宅等の建築工事の請負。
土木工事
道路、橋梁、ダム等の土木工事の請負。

02その他(不動産関連事業等)準主力

不動産関連事業(保険代理業務等)、PFI事業(斎場等の運営・維持管理)、一般廃棄物最終処分場運営等を行う。

03東南アジア建設事業準主力

シンガポール、タイ等で建物塗装・修繕、増改築工事、高速道路・橋梁メンテナンス、工事用材料調達・販売等を行う。

主な製品・サービス3
建物塗装・修繕工事
シンガポール等における建物の塗装・修繕工事請負。
増改築工事
東南アジアにおける建設工事(増改築)、電気・設備工事、建物メンテナンス。
道路・橋梁メンテナンス
タイ王国における高速道路や橋梁等のメンテナンス事業。

製品と技術

建築工事:オフィスビルから工場・住宅まで幅広く対応

建築工事は淺沼組の主力事業であり、売上高の約8割を占める。オフィスビル、商業施設、工場、集合住宅等、多様な建築物の設計・施工を手掛ける。近年はリニューアル事業に注力し、既存建築物の改修・再生に力を入れている。特に環境配慮型建築への取り組みとして、独自技術の「還土ブロック」や「立体木摺土壁」を開発。これらは特許を取得し、複数の賞を受賞している。2026年3月期の建築セグメント売上高は1,422億円、セグメント利益は154億円であった。

土木工事:橋梁・トンネル・道路インフラを支える

土木工事では、道路、橋梁、トンネル、ダム等の社会インフラ整備を主に公共工事として請け負う。2026年3月期の売上高は292億円、受注高は358億円と、前年比で大幅に増加した。特に橋梁や道路の補修・メンテナンス分野に強みを持ち、タイ王国では高速道路や橋梁のメンテナンス事業を子会社THAI ASANUMA CONSTRUCTION CO.,LTD.を通じて展開している。国内では国土強靱化対策関連の公共投資を背景に、安定した受注を見込む。土木セグメントの利益は30億円で、利益率も改善傾向にある。

東南アジアにおける建設メンテナンス事業

シンガポールとタイを拠点に、建物の塗装・修繕、増改築工事、電気・設備工事、高速道路や橋梁のメンテナンス等を手掛ける。主な子会社にSINGAPORE PAINTS & CONTRACTOR PTE. LTD.(建物塗装・修繕)、EVERGREEN ENGINEERING & CONSTRUCTION PTE. LTD.(増改築・電気設備・メンテナンス)、THAI ASANUMA CONSTRUCTION CO.,LTD.(道路・橋梁メンテナンス)がある。また、工事用材料の調達販売を行うTHAI ASANUMA HOLDINGS CO.,LTD.も有する。これらの海外事業は連結売上高の5%未満と推定されるが、成長が期待される分野である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中堅ゼネコン、受注拡大に注力

淺沼組は中堅ゼネコンとして、公共工事や民間建築を手掛ける。同業のショーボンドHDやミライト・ワンと比較して、橋梁・メンテナンス分野での特化度は低い。バリューチェーンでは設計から施工まで一貫対応するが、売上高は1670億円と中堅規模で、営業利益率4%と業界平均並み。受注拡大により成長を目指すが、人手不足や資材高騰が課題。

強み

  • 公共・民間の建築・土木をカバーし、多様な案件に対応可能
  • 過去からの顧客関係で一定の受注を確保、売上高は増加傾向
  • 営業利益率が4%と改善基調にあり、収益性向上の兆し
  • 関西を中心に地域に根ざした営業で、官公庁との関係構築

課題

  • 建設業界全体の人手不足で、技術者確保が受注制約に
  • 鋼材やセメントの値上がりが利益を圧迫、価格転嫁が課題
  • ショーボンドなど専門性の高い企業との競合で差別化が困難

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が淺沼組

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15911横河ブリッジホールディングス1,284億円13.6倍
21720東急建設1,245億円9.2倍
31870矢作建設工業967億円11.0倍
44212積水樹脂929億円22.4倍
51852淺沼組734億円14.1倍
69743丹青社734億円11.9倍
71815鉄建建設669億円12.4倍
85262日本ヒューム660億円15.5倍
97949小松ウオール工業551億円16.1倍
101888若築建設481億円10.8倍
115959岡部451億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

戦後間もない1946年に東京支店を開設し全国進出の第一歩

1946年8月、淺沼組は東京支店を設置し、関西以外への進出を開始した。1947年7月には名古屋支店を開設し、営業エリアを拡大。1949年10月には建設業法に基づく建設大臣登録を完了し、正規の総合建設業者として認められた。これらの拠点整備により、戦後の復興需要を積極的に取り込み、会社の成長基盤を築いた。また、建設業法の制定に伴い適法な業者としての地位を確立したことが、後の公共工事受注につながった。

1963年の上場と1960年代の支店網拡大

1963年7月、大阪証券取引所市場第二部に上場。これを機に支店網を拡大し、1965年2月には札幌、仙台、福岡の3支店を同時に設置した。同年6月には奈良万葉カンツリー倶楽部を設立し、レジャー事業にも進出。1966年2月に広島支店、1968年4月に大阪証券取引所第一部に指定替え、1969年5月には東京証券取引所第一部に上場し、全国区のゼネコンへと成長した。この時期の積極的な支店展開により、全国各地の建設需要を取り込む体制が整い、上場による資金調達力の向上も成長を支えた。

1970年代の免許取得と不動産子会社の設立

1972年7月、宅地建物取引業免許を取得し、不動産事業への参入準備を整えた。1973年12月の建設業法改正に伴い、建設大臣許可を取得(以後3年ごとに更新)。1975年3月には連結子会社となる淺沼建物を設立し、損害保険代理業務や生命保険募集を開始。同年1月には定款を変更し、建設工事の企画・設計・監理・コンサルティング業務を明確化し、事業領域を拡大した。これらの動きは、建設事業だけでなく周辺サービスにも進出する多角化戦略の一環であった。

1980年代から1990年代初頭の支店再編と多角化

1981年3月、東京支店を東京本店に改称し、首都圏でのプレゼンスを強化。1983年4月には横浜支店を設置。1992年1月には札幌支店を北海道支店、仙台支店を東北支店、福岡支店を九州支店に改称し、地域ブロック単位の運営へと移行した。1989年2月には決算期を11月30日から3月31日に変更し、事業年度を統一。同時に事業目的に健康・医療施設、スポーツ施設、レジャー施設、教育研修施設の保有・経営を追加し、バブル期の多角化を図った。

1995年の神戸支店設置で地域密着型体制の完成

1995年4月、神戸支店を設置。阪神・淡路大震災後の復興需要を見据えた動きであり、これにより関西圏のカバレッジを強化した。この支店設置をもって、主要都市に札幌、仙台、福岡、広島、横浜、神戸と支店を持つ体制が整い、地域密着型の営業基盤が確立された。その後は組織再編よりも既存事業の深耕と技術開発に注力する方針へと移行した。

年表19件を開く

1940年代

  • 1946年8月東京支店を設置。
  • 1947年7月名古屋支店を設置。
  • 1949年10月建設業法による建設大臣登録(イ)1018号の登録を完了。

1960年代

  • 1963年7月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1965年2月札幌支店、仙台支店、福岡支店を設置。
  • 1965年6月創業株式会社奈良万葉カンツリ倶楽部を設立。
  • 1966年2月広島支店を設置。
  • 1968年4月大阪証券取引所市場第一部に指定替。
  • 1969年5月上場東京証券取引所市場第一部に上場。

1970年代

  • 1972年7月宅地建物取引業法による大阪府知事免許(1)第11264号を取得。
  • 1973年12月建設業法改正により、建設大臣許可(特-48)第2438号を取得。(以後3年ごとに更新)
  • 1973年12月宅地建物取引業法による建設大臣免許(1)第1730号を取得。(以後3年ごとに更新)
  • 1975年1月定款の一部を変更し、事業目的を建設工事の企画、設計、監理、請負及びコンサルティング業務等に明確化するとともに所要の変更追加。
  • 1975年3月淺沼建物株式会社を設立。(現・連結子会社)

1980年代

  • 1981年3月東京支店を東京本店に改称。
  • 1983年4月横浜支店を設置。
  • 1989年2月定款の一部を変更し、決算期を11月30日から3月31日に、事業目的に健康・医療施設、スポーツ施設、レジャー施設及び教育研修施設の保有並びに経営等を変更追加。

1990年代

  • 1992年1月札幌支店を北海道支店に、仙台支店を東北支店に、また福岡支店を九州支店にそれぞれ改称。
  • 1995年4月神戸支店を設置。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 顧客満足度スコア2026年度末まで80点以上(直近2期平均)
  • リニューアル営業利益比率2026年度末まで連結営業利益の40%以上
  • エンゲージメントスコア2026年度末まで70点以上
  • 労働1時間あたり売上総利益2026年度末まで6,000円以上
  • CO2排出量総量削減率2026年度末までScope1+2: ▲15.8%(2023年度比)、Scope3: ▲9.4%(2023年度比)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内コア事業の強化

    建築・土木事業をより戦略的・効率的に展開し、顧客満足度スコア80点以上(直近2期平均)を維持する。

  2. 02

    リニューアル事業の強化

    前中期計画で立ち上げた国内・海外リニューアル事業のレベルアップを図り、連結営業利益に占めるリニューアル営業利益の割合を40%以上とする。

  3. 03

    人材の獲得・確保・育成

    より活力ある組織を目指し、社員のエンゲージメントスコアを70点以上に引き上げる。

  4. 04

    ガバナンス・リスク管理強化

    重大な法令違反をゼロにし、死亡災害をゼロにするなど、ステークホルダーが安心できる企業体制を構築する。

  5. 05

    環境・社会への貢献

    CO2排出量削減目標をSBT認定のもと更新し、脱炭素社会の実現に向けて取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,806人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は935万円で、9期前と比べて+8.1%平均年齢は44.9歳、平均勤続年数は21.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,243
2018年3月1,252
2019年3月86543.720.01,427
2020年3月83743.921.21,452
2021年3月83144.221.51,444
2022年3月84744.321.61,700
2023年3月77044.421.51,795
2024年3月80744.521.41,799
2025年3月89645.022.01,796384
2026年3月93544.921.81,806399

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 6 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
東京本店 — 東京都港区1,215百万円
名古屋支店 — 名古屋市中村区1,171百万円
本社 — 大阪市浪速区1,005百万円
大阪本店 — 大阪市浪速区489百万円
SINGAPORE PAINTS & CONTRACTOR PTE. LTD. — シンガポール355百万円
建築、土木
広島支店 — 広島市南区304百万円
東北支店 — 仙台市青葉区172百万円
EVERGREEN ENGINEERING & CONSTRUCTION PTE. LTD. — シンガポール171百万円
建築、その他(メンテナンス事業)
北海道支店 — 札幌市中央区14百万円
九州支店 — 福岡市博多区9百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    淺沼建物㈱(注4)
    大阪市 浪速区
    議決権100.0%
  • 海外
    SINGAPORE PAINTS & CONTRACTOR PTE. LTD. (注4)
    シンガポール
    議決権80.0%
  • 海外
    EVERGREEN ENGINEERING & CONSTRUCTION PTE. LTD. (注4)
    シンガポール
    議決権80.0%
  • 国内
    宇都宮郷の森斎場㈱(注4)
    栃木県 宇都宮市
    議決権42.5%
  • 国内
    桜井給食 ファシリティーズ㈱(注4)
    奈良県 桜井市
    議決権50.0%
  • 国内
    小田原斎場PFI㈱(注4)
    東京都 港区
    議決権40.0%
  • 国内
    長泉ハイトラスト㈱
    静岡県 駿東郡長泉町
    議決権39.0%
  • 国内
    PFI大野城宿舎㈱
    福岡市 博多区
    議決権30.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,753億円営業利益72億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.0%、利益が+4.3%。

売上高
+5.0%
1,753億円
営業利益
+4.3%
72億円
純利益
+10.6%
52億円
営業利益率
4.1%
前期比 -0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,755億円1,753億円
営業利益78億円72億円
純利益52億円52億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は374億円、営業利益は17億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+23.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q40213
2024年1Q302−1−0.30
2024年2Q398174.311
2024年3Q416102.45
2024年4Q41131
2025年2Q717304.218
2025年4Q953394.129
2026年2Q869455.231
2026年4Q884273.121
2027年1Q374174.511

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,212億円から1,753億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は4.1%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,212−42−34
2014年3月1,3631018
2015年3月1,2682328
2016年3月1,4706267
2017年3月1,3276473
2018年3月1,4347652
2019年3月1,3575642
2020年3月1,4156543
2021年3月1,3895441
2022年3月1,3554937
2023年3月1,4445942
2024年3月1,5274347
2025年3月1,67069654.147
2026年3月1,75372704.152

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,753億円のうち、営業利益として残るのは72億円4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は52億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.8%1,557億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.1%124億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.1%72億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.2pt
4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
10.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが184億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは176億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は236億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−423213−10289
2014年3月6331−6394321
2015年3月919−2728321
2016年3月33−8−2625320
2017年3月1425−70147397
2018年3月31−7−2224399
2019年3月−114−10−39−124235
2020年3月82−4−1678298
2021年3月−1298−19−121158
2022年3月16−23−23−7129
2023年3月149−3723118
2024年3月−322614−6130
2025年3月52−8−944168
2026年3月184−8−110176236

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,182億円。このうち返さなくてよい自己資本が502億円で、自己資本比率は42.1%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,071879848.0
2014年3月1,063859787.9
2015年3月1,04113790413.0
2016年3月1,06119986218.7
2017年3月1,04430174328.7
2018年3月1,03435268234.0
2019年3月1,02037564536.6
2020年3月1,03039363738.0
2021年3月92241750545.0
2022年3月90542947646.6
2023年3月93044748347.3
2024年3月1,01348752647.0
2025年3月1,15246169139.7
2026年3月1,18250268042.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
239億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
345億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
680億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中3位あたり、逆に低いのは営業利益率140社中119位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.9%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.1%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.1%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.0%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥908で、1年前と比べて+10.2%過去52週の値幅のなかでは30%の位置にある。

¥908-1.7%1ヶ月+5.0%1年+10.2%時価総額734億円
過去52週の値幅
安値¥767高値¥1,233

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.1倍
PER (会社予想)14.1倍
PBR1.51倍
配当利回り4.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月7日に出来高を伴って912円へ上伸し、その後も高値圏を維持。8月14日終値924円は25日移動平均線875円を約5.6%上回り、52週高値1233円からは約25%下。RSIは74.6と過熱気味で、短期的な調整リスクがあるものの、7月末からの上昇基調は継続。出来高は上昇時に増加しており、買い意欲の強さが確認できる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PER14.39倍、PBR1.54倍、配当利回り4.87%、ROE10.9%。同業界平均PER14.03倍、PBR1.53倍とほぼ同水準。配当利回りは平均3.38%を大きく上回り魅力的だが、配当性向73.6%とやや高め。利益成長は緩やかで、株価は妥当圏内と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.1倍14.4倍
PER (予想)14.1倍
PBR1.51倍1.55倍
ROE10.9%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は堅調に増加しており、2026年3月期も増収増益が見込まれる。強気派は公共投資の底堅さと民間設備投資の回復、高ROEと高い配当利回りを評価する。弱気派は建設業界全体の人手不足と資材価格高騰、公共工事の予算削減リスクを指摘し、収益拡大の持続性に懐疑的。

プラスに働く材料7
  • 増収増益トレンド

    売上高が過去3期連続で増加し、2026年も増収予想

  • 高ROEと好配当

    ROE10.9%、配当利回り4.87%と株主還元が充実

  • 公共投資の安定

    防災・インフラ需要が堅調で、大型案件の受注が期待できる

  • 売上高1,527→1,753億円の増収基調通年影響

    売上高は1,527→1,670→1,753億円と拡大、最高到達点へ。

  • 営業利益69→72億円・純利益52億円へ決算発表後影響

    2026年3月期は営業利益72億円、純利益52億円と増益予想。

  • 配当利回り4.87%の高水準継続影響

    予想配当利回り4.87%、株価924円。配当目的の買いが下支え。

  • ROE10.9%と資本効率良好通年影響

    ROE10.9%、PBR1.54倍。安定した収益力が評価される。

マイナスに働く材料7
  • 人手不足の影響

    建設業界の人手不足が続き、人件費増で利益を圧迫

  • 資材価格の高止まり

    鋼材やコンクリート価格の高騰が原価率を悪化させる

  • 公共予算の不確実性

    政府の財政規律強化で公共工事の伸びが鈍化する恐れ

  • 営業利益率4.11%の低水準通年影響

    売上高1,753億円に対し営業利益72億円、利益率は4.11%にとどまる。

  • 予想PER14.4倍で割安感限定的決算発表後影響

    実績PER14.39倍、予想PER14.4倍。増益率10%強に対し割高感。

  • 売上高の増加率が鈍化通年影響

    売上高伸びは前期+9.4%から当期+5.0%に減速。

  • 純利益の増加は5億円どまり決算発表後影響

    純利益47億円→52億円、増加額は5億円。成長の勢いは乏しい。

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高の安定性を確認する
営業利益率
コスト増加が利益を侵食していないかをチェック
公共工事比率
公共依存度の変化を把握する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+9.8%いまの株価に対する利回りは4.96%。増配か配当維持が7年続いている。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
4.96%
いまの株価に対して
配当性向
73.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
7年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1010.5
2018年3月1660.025.9
2019年3月15−4.430.0
2020年3月2241.240.1
2021年3月2515.750.0
2022年3月3645.274.5
2023年3月385.285.4
2024年3月416.389.9
2025年3月411.083.7
2026年3月459.873.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ27,837人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.3%を占め、残る69.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他39.447.150.056.356.052.7
金融機関29.428.328.724.623.321.3
外国法人16.29.46.75.86.811.9
事業法人12.111.912.011.611.89.1
証券会社2.83.22.61.72.04.9
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
自己株式0.30.10.20.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)12.15
02淺沼組弥生会持株会5.32
03平和株式会社3.96
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.12
05浅沼 誠1.79
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.74
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.56
08モルガン・スタンレーMUFG証券 株式会社1.55
09株式会社南都銀行1.53
10淺沼組自社株投資会1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+243%、1株純資産は14期で+445%。直近期のROEは10.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−45113−34.4
2014年3月2311020.76.2
2015年3月3717825.44.15.5
2016年3月8826040.33.45.7
2017年3月9535829.33.410.5
2018年3月6234,19116.06.425.9
2019年3月5054,62411.54.930.0
2020年3月5334,85511.37.140.1
2021年3月5151510.38.750.0
2022年3月465239.010.774.5
2023年3月525469.712.085.4
2024年3月5859010.213.789.9
2025年3月5856710.112.083.7
2026年3月6461610.915.373.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

31名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は31名。2026/3期の役員報酬は総額226百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
浅沼誠代表取締役 社長執行役員541,445,891
豊田彰啓代表取締役 専務執行役員 戦略企画本部長 戦略事業推進部長6747,074
藤沢正宏取締役 専務執行役員 建築事業本部長6741,424
寺井到取締役 常務執行役員 土木事業本部長6623,933
八木良道取締役 常務執行役員 管理本部長6527,133
森川卓也取締役66
木下誠也取締役72
里内友貴子取締役46
佐々木勇一常勤監査役657,000
中川能亨監査役72
木村知子監査役56
大工舎宏監査役58
残りの役員19名を開く
氏名役職年齢
竹林竜太郎61
中村大作常務執行役員
長谷川清常務執行役員
小田嶋勝利常務執行役員
松井健一執行役員
高見錦一執行役員
荒谷拓司執行役員
幣守健執行役員
浅沼真里香執行役員
小松敬執行役員
浅井威臣執行役員
嶋崎俊一執行役員
福入信広執行役員
原田昇執行役員
中西俊二執行役員
矢野雅俊執行役員
鵜尾章吾執行役員
岡本文尊執行役員
渡邉直樹執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5106382316733
社外取締役745456
監査役1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,071字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社9社、関連会社2社で構成され、建築、土木及びその他の事業を行っております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメント情報との関連は次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメント情報に記載された区分と同一であります。 (建築及び土木) 当社は総合建設業を営んでおります。 (主な関係会社) SINGAPORE PAINTS & CONTRACTOR  ……… PTE. LTD.     東南アジア地区における建物塗装・修繕工事請負業 EVERGREEN ENGINEERING &  ……… CONSTRUCTION PTE. LTD.     東南アジア地区における(増改築)建設工事請負業、電気・設備工事業、建物メンテナンス業 THAI ASANUMA CONSTRUCTION  ……… CO.,LTD.     タイ王国における高速道路や橋梁等のメンテナンス事業 AND B.V. ………   2025年日本国際博覧会のオランダ・パビリオンの設計・施工・保守、撤去、その他附帯業務 (その他) 当社は不動産関連事業を行っております。 (主な関係会社) 淺沼建物㈱ …………………………………     損害保険の代理業務並びに生命保険の募集業務、その他附帯業務 ASANUMA CONSTRUCTION LTD., …………… INTERNATIONAL     アジア・オセアニア地区における不動産事業 長泉ハイトラスト㈱ ………………………     一般廃棄物最終処分場の運営及び維持管理、その他附帯業務 宇都宮郷の森斎場㈱ ………………………     宇都宮郷の森斎場の運営及び維持管理、その他附帯業務 桜井給食ファシリティーズ㈱………………       桜井市立学校給食センターの施設整備及び維持管理、その他附帯業務 小田原斎場PFI㈱…………………………     小田原市斎場の施設整備及び維持管理、その他附帯業務 THAI ASANUMA HOLDINGS CO.,LTD. ………     タイ王国における工事用材料の調達及び販売業務 EVERGREEN ENGINEERING &  ……… CONSTRUCTION PTE. LTD.     東南アジア地区における建物メンテナンス事業 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) PFI事業…公共施設等の建設、運営及び維持管理等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う事業手法。
経営方針・対処すべき課題3,566字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 創業理念・経営方針・長期ビジョン ① 創業理念 当社グループの創業理念である「和の精神」「誠意・熱意・創意」は、創業者である淺沼幸吉の「仕事が仕事を生む」という事業に対する信念を実現するために創業以来変わることなく受け継がれてきたものです。この信念は、立派な仕事をすることで会社の信用が生まれ、その信用こそが次の仕事をいただく最大の資本になるという信念を意味することばです。 ② 経営方針 「仕事が仕事を生む」の信念の下、誠実なモノづくりに専心します。 ・社会の安全・安心・快適の増進に貢献します。 ・技術力・知力・感性を磨きます。 ・現場・現物・現人主義を貫きます。 ・堅実経営に徹します。 ③ 長期ビジョン 創業140年(2032年)時点でのありたい姿として「顧客・協力会社、株主、社員の満足度の向上、および地球環境・社会への貢献に邁進する企業」を長期ビジョンとして掲げています。淺沼組は、あらゆる方々に支えられて事業を営んでいます。仕事を任せてくださるお客様、現場の施工をともに担う協力会社様、当社を応援してくださっている株主様、そして会社を動かす社員。これら全てのステークホルダーに満足していただき、「淺沼組で良かった」と思っていただける事業活動を行う会社でありたいと考えます。また同時に、地球の一員として、社会の一員として、地球環境と社会のより良い未来を創る企業を目指しております。 (2) 経営環境 当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益が概ね堅調に推移し、雇用・所得環境の改善等により緩やかな景気の回復基調が続きました。一方で、米国の外交・通商政策の動向に加え、中東情勢の緊迫化を背景に、エネルギー価格の変動や供給網に与える影響等、景気の先行きは不透明感を増しており、予断を許さない状況が続いております。 次期の見通しにつきましては、建設投資全体については引き続き底堅く推移し、前年度比で増加するものと予想されます。しかしながら、不安定な国際情勢を背景とした資材価格の高騰や供給網の混乱による建設資材の納期遅延、さらには景気の不透明感の高まりを背景とした設備投資の抑制等のリスクも孕んでおります。また、建設技能労働者不足の深刻化や時間外労働規制への対応負担もあり、建設業界を取り巻く環境は今後も慎重な見極めが必要な局面が続くものと予想されます。 (3) 中期3ヵ年計画及びエコフレンドリーASANUMA21 当社グループは2024年度を初年度とする「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」を推進しておりますが、中期3ヵ年計画における3年間で注力することとして「6つのテーマ」を掲げており、それぞれにKPIを設定しております。 2026年度は「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」の最終年度となります。3ヵ年で注力することとして選定した6つのテーマ毎に2026年度末時点でのKPIを定めておりますが、残りの1年間で計画を確実に達成できるよう、引き続き施策を遂行して参る所存です。なお計画の詳細につきましては、2024年5月14日に公表いたしました「「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」の策定に関するお知らせ」をご参照ください。 また、2010年度より全社的な地球温暖化防止対策としてスタートさせた「エコフレンドリーASANUMA21」では、持続可能な社会の実現に向け、長期目標を見据えたCO2削減目標の設定をしており、サステナビリティ推進委員会では、TCFD提言への取組み等のサステナビリティ活動を推進しています。そして、英国で設立された国際的な環境非営利団体であるCDP「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(Carbon Disclosure Project)」の気候変動質問書に対し回答した結果、昨年度に引き続き「B」スコア評価を得ました。更なる高評価を得られるよう、様々な取組みを強化していきます。 また、2025年11月に当社グループのGHG(温室効果ガス)排出削減目標が、国際的イニシアティブであるSBTi(Science Based Targets initiative)より科学的根拠に基づくものとして評価され、SBT認定を取得いたしました。これに伴い、非財務KPIであるCO₂排出量総量削減率を、より厳しい内容に更新いたしました。当社グループは、今後も気候変動への対応をはじめとする環境課題への取り組みを強化し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを一層加速してまいります。 ① 中期3ヵ年計画(2024~2026年度) A 6つのテーマとKPI(重要達成度指標) テーマ   財務・非財務KPI   2025年度実績 1   国内コア事業の強化   建築・土木事業のより戦略的・効率的な展開を図る   顧客満足度スコア※1 80点以上(直近2期平均)   80.6点 (2024年度・2025年度平均) 2   リニューアル事業の強化   前中期3ヵ年計画にて旗揚げ・強化した国内・海外リニューアル事業のレベルアップ   連結営業利益における リニューアル営業利益 40%以上   49.2% 3   人材の獲得・確保・育成   より活力ある組織となるために   エンゲージメントスコア 70点以上※2   72.8点 4   DX推進   快適・効率的な業務の実現   労働1時間あたりの売上総利益※3 6,000円以上   7,287円 5   ガバナンス・コンプライアンス・リスク管理の強化   全てのステークホルダーに安心していただくために   重大な法令違反件数   0件   0件 死亡災害   0件   1件 6   環境・社会への貢献   自然・社会の一員として   CO2排出量総量削減率※4 Scope1+2 △15.8%(2023年度比) Scope3 △9.4%(2023年度比)   算出中(算出の上、当社ウェブサイトに開示予定) ※1:竣工時に受領する顧客満足度アンケートの回答及び工事成績評定を点数化 ※2:全社員を対象としたストレスチェックにおけるエンゲージメントに関わる質問項目に対し、 4段階中上位2つを回答した割合を点数化(スコア70点は当該割合が70%以上) ※3:売上総利益(連結)÷全社員の労働時間(個別) ※4:Scope1+2、Scope3は2023年度比の削減率。2030年度・2050年度目標達成に向けた指標。 B 主な経営指標 中期3ヵ年計画の最終年度である2026年度の目標を、売上高1,755億円、営業利益77億円、親会社株主に帰属する当期純利益51億円とし、2026年度における営業利益率を4.4%、自己資本利益率(ROE)は10.3%とします。 C 株主還元 効果的な投資への資金を確保しつつ、前中期3ヵ年計画での配当基準である「配当性向70%以上」を維持し、更に、株式を購入しやすい環境とすべく、2024年8月1日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施し、2025年3月期より中間配当制度を導入しました。配当額については、本中期3ヵ年計画の最終年度の2026年度に45.00円を計画しております。 ② エコフレンドリーASANUMA21 A 長期計画 2050年を見据えたCO2排出量削減目標を設定 対象   単位   基準年度   目標年度 年度   排出量   2035   削減率 Scope1+2   ①総排出量 (STB認定)   t-CO2   2023   25,017   9,256   ▲63% Scope1+2 (建設工事のみ対象)   ②総排出量   t-CO2   22,205   8,216 原単位   t-CO2 /億円※   15.7   5.8 Scope3   ③総排出量 (SBT認定)   t-CO2   2023   999,942   624,964   ▲37.5% Scope3 カテゴリ11 (自社設計+他社設計)   ④総排出量   t-CO2   641,933   401,208 ※:完工高1億円当たりの排出量 B 基本方針 ・脱炭素化の推進 ~脱炭素社会の実現に向けて~ ・資源の循環 ~循環型社会の実現に向けて~ ・自然・社会との共生 ~自然・社会との共生をめざして~
事業等のリスク3,707字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 投資者の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。ただし、これらは当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見し難いリスクも存在します。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 当社グループにおいては建設事業を中心とする事業の内容に鑑み、次のようなリスクが存在しております。 (1) 国内外情勢や経済動向等の外部経営環境に関わるリスク ① 外部経営環境に関わるリスク 当社グループは、日本、グアム及び東南アジアで建設事業を展開しており、工事需要は、各国の政治動向、経済動向、天災または悪天候、テロや地域紛争、戦争、疫病の発生・蔓延等により大幅に減少する可能性があります。 また、当社グループの取引は、取引ごとの請負代金が大きく、工事の着工から完成引渡しまでの期間が長期に亘るため、工事代金の受領前に取引先の競争環境や事業環境が大幅に変化し、信用不安が生じた場合、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競争環境に関わるリスク 当社グループは、国内及び海外において、施工品質及び請負金額に関して激しい競争に直面しております。国内では、既存の建設会社との競争に加え、設備会社やプラント会社との競争、海外では、各国及び日本の海外子会社との競争が激化しております。上述のように、現在の当社グループの競争環境や事業環境が大幅に変化した場合、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。 ③ PFI事業に関わるリスク 当社グループは、その他の事業としてPFI事業を行っていますが、運営期間が最長2036年までと長期に亘っております。事業運営の間に上述のように、競争環境や事業環境が大幅に変化した場合、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 市況変動に関わるリスク ① 資材調達価格等に関わるリスク 当社グループの建設事業は、各工事業者、資材業者等の多数の協力会社の提供するサービスに一定程度依存しており、武力紛争や地政学的緊張の拡大などによって主要資材価格や労務価格が高騰した場合、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ② 為替変動に関わるリスク 当社グループは、日本国外においても事業を展開しており、外貨建により、収益の一部を受領し、費用の一部を支払っております。これら為替変動による収支変動を軽減する目的で、収入で得た外貨は外貨建の支出に充当することを基本としておりますが、当社連結財務諸表において海外工事の外貨建ての財務諸表金額は日本円に換算されるため、当社連結財務諸表は日本円と各通貨間の為替相場変動の影響を受けます。為替相場の変動により、当社グループの事業、財務状況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ③ 資金・金融市場に関わるリスク 当社グループは、建設工事の施工時に多額の立替を必要としており、その資金需要に応じる為に金融機関や市場からの資金調達を行う可能性があります。当社グループの資金調達能力や資金調達コストについては、資金・金融市場の動向や当社グループの信用力の変動等により、資金調達の制約や資金調達コストの上昇を招く可能性があります。 (3) 災害に関わるリスク 当社グループの事業地は日本全国及び海外に亘り、かつ屋外が主であり、各地域によりそれぞれの特性があります。そのため、各地域において大規模な震災や台風、火山の噴火等が発生した場合もしくは当該施工現場において火災や水害、テロ攻撃等の災害が発生し、工事の遅延や追加費用が発生した場合、当社グループの経営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 安全品質環境に関わるリスク ① 安全に関わるリスク 当社グループでは、施工中の安全性の確保のため、日々様々な取組みを実施しておりますが、事故を発生させてしまった場合、当社グループの施工の安全性に対する顧客の信頼及び社会的評価が失墜するだけでなく、死傷した作業員や第三者への補償等に対応しなければならないことから、当社グループの業績に極めて深刻な影響を与える可能性があります。なお、施工事故に伴う各種損害の軽減、並びに被災者への確実な賠償を行う目的で、現在業界水準と同程度の補償額・補償範囲の損害賠償保険に加入しております。 ② 品質に関わるリスク 当社グループでは、施工物件の品質性の確保のため、日々様々な取組みを実施しておりますが、施工後の物件に契約不適合が発生した場合、当社グループの施工の品質性に対する顧客の信頼及び社会的評価が失墜するだけでなく、契約不適合責任による顧客や第三者への補償等に対応しなければならないことから、当社グループの業績に極めて深刻な影響を与える可能性があります。 (5) 法的規制・訴訟に関わるリスク 当社グループの事業は、様々な側面において、国際的な規制並びに政府及び地方自治体レベルの法令及び規則に基づく規制に服しております。これらの規制の変化等により、当社グループの事業がさらに規制され、また、大幅な費用の増加が必要となる可能性があります。 ① 法的規制に関わるリスク 当社グループの事業は、建設業法、建築基準法、国土利用計画法、都市計画法、宅地建物取引業法、品質確保法、建設リサイクル法、産業廃棄物法、独占禁止法その他諸外国の類似の法令等の定めに基づき事業を行っておりますが、これらに変更が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、コンプライアンス体制の充実を図っておりますが、これらの法令に違反した場合、行政処分などにより、業績、事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ② 訴訟に関わるリスク 当社グループは事業活動に関して各種の訴訟に巻き込まれるおそれがあり、係争中の事案においては、当社グループの主張や予測と相違する結果となった場合には、追加的な支出や引当金の計上により業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) IT(情報システム)、顧客情報の取り扱いに関わるリスク 当社グループは、業務の多くを情報システムに依存しております。コンピュータ・プログラムの不具合やコンピュータ・ウイルス等のサイバー攻撃によって情報システムに様々な障害が生じた場合には、重要なデータの喪失に加えて、建設施工に支障が生じる等、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。また、情報システムを支える電力、通信回線等のインフラに大規模な障害が発生した場合、当社グループの業務に重大な支障をきたす可能性があります。 また、当社グループが保有する個人情報が取り扱い不備または不正アクセス等により漏洩した場合には、当社グループの事業、またはシステムに対する社会的評価が傷つけられ、顧客及び市場の信頼が低下して、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 人材・労務に関わるリスク 当社グループの事業運営には、各取引の施工、運営に関連して法律上要求される国家資格を始めとする各種の資格や技能を有する人材の確保が必要ですが、当社グループの従業員がその業務に必要なこれらの資格や技能を取得するまでには相応の期間を要することから、当社グループが想定する人員体制を必要な時期に確保できない場合には、当社グループの事業運営が影響を受ける可能性があります。 また、当社グループの従業員は労働組合に所属しておりますが、当社グループの従業員による集団的なストライキ等の労働争議が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 新型感染症拡大に関するリスクについて 新型感染症が拡大した場合の当社グループへの影響につきましては、国内外における経済活動の制約等から以下のリスクが想定されます ① 新型感染症の収束が長引くことに伴う経済活動の減速・停滞により、建設投資の先送りや中止・抑制など建設需要が落ち込むことにより、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 感染拡大が収まらない場合、経済活動の制約措置が講じられ、建設中の工事物件の施工停止等に伴う完成工事高の減少や工事原価の増加により完成工事粗利益が減少し、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 経済活動の停滞により、協力会社において業績悪化や事業継続に支障が発生した場合、施工労務者不足等、当社グループにおける施工能力が低下することにより当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 世界的な経済活動の停滞によるサプライチェーンの混乱により建設資材の調達に支障が出ることで、調達価格の上昇や工事進捗の遅延等が発生し、工事原価が膨らむことにより当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,960字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益が概ね堅調に推移し、雇用・所得環境の改善等により緩やかな景気の回復基調が続きました。一方で、米国の外交・通商政策の動向に加え、中東情勢の緊迫化を背景に、エネルギー価格の変動や供給網に与える影響等、景気の先行きは不透明感を増しており、予断を許さない状況が続いております。 当社グループの主たる事業である建設業界におきまして、公共建設投資は、国土強靱化のための対策等に牽引され底堅く推移いたしました。一方、民間建設投資における民間住宅投資に関しては、省エネ基準適合義務化等に伴う前年度の駆け込み需要の反動により弱含みしたものの、建設投資全体としては概ね堅調に推移しました。しかしながら、建設資材価格の高止まりや慢性的な労務需給の逼迫に加え、中東情勢の緊迫化も加わり、諸情勢の動向に一層の注視を要する状況となりました。 このような状況の中、当社グループは「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」をスタートさせてから2年が経過しました。3年間で注力する「6つのテーマ」を選定しており、その一つである「国内コア事業の強化」では、受注時利益率の確保や作業所における4週8閉所、施工体制の確保等、様々な視点で戦略的な受注の獲得に努める「選別受注」を一層強化することで、利益率や品質の確保に寄与しております。 また、「リニューアル事業の強化」では、環境配慮や人の健康の促進に資する建築をリニューアル事業における付加価値と位置づけ、土や木材などの自然素材に着目した研究を重ねております。これらを現代建築に積極的に取り入れることで、脱炭素やSDGsへの貢献とともに、デザイン性および事業付加価値の向上を図っております。その成果として、当社独自技術である「還土(かんつち)ブロック」および「立体木摺(きずり)土壁」は特許を取得し、複数の賞も受賞いたしました。今後も当社の強みを活かし、さらなる強化を図ってまいります。 「人材の獲得・確保・育成」では、構造的な人手不足が続く中、当年度の採用人数は前年度比30名増加の85名を獲得(新卒・中途計)。更には、処遇面の改善や、新入社員研修の拡充に加え、全社員向けDXやコンプライアンス等の個別テーマでの研修実施等、社員の確保や育成に資する人的資本強化施策も多く推進してまいりました。 一方、「ガバナンス・コンプライアンス・リスク管理の強化」において、誠に遺憾ながら、当社の作業所にて死亡災害が1件発生いたしました。当社グループでは本件を重く受け止め、社員・協力会社の方々からの意見聴取を通じた原因究明を行い、その結果を踏まえた再発防止対策書を監督官庁に提出しております。併せて、全作業所への事案共有と安全確保の徹底を指示するとともに、当該現場においては管理体制の強化等の是正措置を速やかに実施し、類似現場への注意喚起も行いました。今後も安全教育の強化を含め、実効性ある再発防止策に継続的に取り組んでまいります。 その他の施策についても着実に推進することで、さまざまな社会環境の変化に対応し、変化の激しい経営環境の下でも経営課題を的確に捉え、全役職員一丸となってさらなる企業価値の向上を目指してまいります。 当社グループにおきましては、当連結会計年度の受注高は2,171億5千5百万円となり、前連結会計年度比20.2%の増加となりました。 売上高につきましては、1,752億9千4百万円となり、前連結会計年度比5.0%の増加となりました。 損益に関しましては、売上総利益につきましては、195億9千2百万円(前年同期比8.9%増)となりました。また、営業利益及び経常利益につきましては、それぞれ、営業利益72億1千1百万円(前年同期比5.0%増)、経常利益70億4千8百万円(前年同期比7.7%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、51億8千1百万円(前年同期比10.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (建 築) 受注高は1,812億8千2百万円(前年同期比16.9%増)、売上高は1,422億6千6百万円(前年同期比0.6%増)となり、セグメント利益は154億4千7百万円(前年同期比7.6%増)となりました。 (土 木) 受注高は358億7千2百万円(前年同期比40.5%増)、売上高は292億5千2百万円(前年同期比31.2%増)となり、セグメント利益は30億5千4百万円(前年同期比12.1%増)となりました。 また、「その他」の事業につきましては、売上高37億7千6百万円(前年同期比12.9%増)、セグメント利益8億1千3百万円(前年同期比26.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は184億1千4百万円(前連結会計年度は51億8千4百万円の資金の増加)となりました。これは税金等調整前当期純利益の増加及び、売上債権の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は7億9千9百万円(前連結会計年度は7億8千4百万円の資金の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は110億1千6百万円(前連結会計年度は9億1千3百万円の資金の減少)となりました。これは主に短期借入金の返済及び、配当金の支払によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は、68億1千4百万円増加し、当連結会計年度末には236億4千7百万円(前連結会計年度比40.5%の増加)となりました。 ③ 生産、受注及び売上の状況 a.受注実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円) 建 築   155,097   181,282 土 木   25,526   35,872 合計   180,624   217,155 (注) 当社グループでは建設事業以外では受注生産を行っておりません。 b.売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円) 建 築   141,370   142,266 土 木   22,291   29,252 その他   3,344   3,776 合計   167,005   175,294 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。 3 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。 建設事業における受注工事高及び完成工事高の状況 a.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別   区分   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   143,675   143,828   287,503   134,318   153,185 土木工事   32,776   25,506   58,282   20,957   37,325 計   176,451   169,334   345,786   155,275   190,511 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   153,185   172,786   325,972   130,144   195,828 土木工事   37,325   35,410   72,736   27,964   44,772 計   190,511   208,197   398,708   158,108   240,600 (注)1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。 2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命 (%)   競争 (%)   計 (%) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   50.0   50.0   100.0 土木工事   27.0   73.0   100.0 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   64.4   35.6   100.0 土木工事   37.2   62.8   100.0 (注) 百分比は請負金額比であります。 c.完成工事高 期別   区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   計 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   11,545   122,772   134,318 土木工事   12,091   8,865   20,957 計   23,637   131,638   155,275 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   14,056   116,087   130,144 土木工事   16,472   11,491   27,964 計   30,529   127,579   158,108 (注)1 完成工事高のうち主なものは、次のとおりであります。 前事業年度 センコーグループホール ディングス株式会社   (仮称)センコーグループホールディングス東大阪第2PD センター建設工事 フジテック株式会社   フジテック株式会社(仮称)品質ラボ計画 株式会社タカラレーベン   (仮称)レーベン鶴岡上畑町新築工事 関東地方整備局   R5綾瀬川左岸大曽根地先堤防護岸整備工事 当事業年度 白岡ロジスティクス開発特定目的会社   (仮称)T-LOGI白岡新築工事 大正デベロップメント特定目的会社   (仮称)大阪市大正区平尾冷凍冷蔵物流計画 新築工事 株式会社長谷工総合開発・株式会社 長谷工コーポレーション   (仮称)神戸市中央区港島南町三丁目計画新築工事 福島地方環境事務所   令和6年度浪江町特定帰還居住区域被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その2) 2 前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が、100分の10以上の相手先はありません。 d.次期繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   計 (百万円) 建築工事   47,553   148,274   195,828 土木工事   26,145   18,626   44,772 計   73,699   166,901   240,600 (注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。 沖縄防衛局   シュワブ(R6)厚生施設等新設建築工事   2028年3月完成予定 株式会社サンケイビル   (仮称)仙台市青葉区一番町オフィス開発計画   2027年4月完成予定 住友不動産株式会社   (仮称)錦糸町太平計画新築工事   2027年6月完成予定 独立行政法人都市再生機構 西日本支社   06-泉北竹城台一丁団地後工区F棟建築その他工事   2027年9月完成予定 太陽工機株式会社   DMG MORI 長岡新工場新築工事   2026年10月完成予定 枚方市上下水道局   中宮浄水場~春日受水場間口径800㎜以下送水管 更新工事   2029年10月完成予定 関西高速鉄道株式会社   なにわ筋線西本町駅部土木工事   2028年3月完成予定 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績) 当連結会計年度における経済環境につきましては、公共建設投資は、国土強靱化のための対策等に牽引され底堅く推移いたしました。一方、民間建設投資における民間住宅投資に関しては、省エネ基準適合義務化等に伴う前年度の駆け込み需要の反動により弱含みしたものの、建設投資全体としては概ね堅調に推移しました。しかしながら、建設資材価格の高止まりや慢性的な労務需給の逼迫に加え、中東情勢の緊迫化も加わり、諸情勢の動向に一層の注視を要する状況となりました。 そのような環境の中、当社グループにおける受注活動につきましては、官庁工事、民間工事ともに受注を伸ばし、前期比増の2,171億5千5百万円となり、計画値である1,975億円を約196億円上回ることができました。 売上高につきましては、提出会社においては工事が順調に進捗したこと、海外子会社が堅調に推移したことにより、計画値を6億9千4百万円上回る1,752億9千4百万円となりました。 損益に関しましては、売上総利益が195億9千2百万円となり、計画値を3億4千7百万円下回りました。営業利益および経常利益はそれぞれ72億1千1百万円、70億4千8百万円となり、営業利益は計画値を3億3千8百万円下回り、経常利益は計画値を3億2千1百万円下回りました。親会社株主に帰属する当期純利益は計画値を1億8千1百万円上回る51億8千1百万円となりました。業績数値につきましては、ほぼ計画通りという結果となりました。 なお、自己資本利益率(ROE)は前連結会計年度比0.8ポイント増の10.9%となり、計画値を上回ることができました。 (セグメントごとの経営成績) 建築部門の経営成績は、受注高が前連結会計年度比16.9%増の1,812億8千2百万円となりました。これは国内民間工事で大型物件を受注したことが主な要因です。 売上高につきましては、前連結会計年度比0.6%増の1,422億6千6百万円となりました。これは、国内リニューアル工事における前年度の大型工事完成によります。セグメント利益は前連結会計年度比7.6%増の154億4千7百万円となりました。これは選別受注による利益率の向上などによります。 土木部門の経営成績は、受注高が前連結会計年度比40.5%増の358億7千2百万円となりました。これは民間工事で大型受注が相次いだことによります。 売上高につきましては、前連結会計年度比31.2%増の292億5千2百万円となりました。これは、工事が順調に進捗したことなどによります。セグメント利益は前連結会計年度比12.1%増の30億5千4百万円となりました。これは選別受注による利益率の向上などによります。 (財政状態) 当連結会計年度末における財政状態は、資産合計が1,181億7千6百万円となり、前連結会計年度比29億3千5百万円の増加となりました。これは債権の回収が進み、受取手形・完成工事未収入金等が51億1千7百万円減少した一方、現金及び預金が70億5千7百万円増加したことなどによります。 負債合計は、679億7千万円となり、前連結会計年度比11億3千1百万円の減少となりました。これは主に短期借入金が73億円減少したことなどによります。 純資産合計は、502億5百万円となり、前連結会計年度比40億6千7百万円の増加となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や配当金の支払などの結果、利益剰余金が17億9千4百万円増加したことなどによるものです。 この結果、連結自己資本比率は42.1%となり、前連結会計年度末から2.4ポイント増加しました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、68億1千4百万円増加し、当連結会計年度末では236億4千7百万円となりました。これは税金等調整前当期純利益の増加及び、売上債権の減少により、営業活動によるキャッシュ・フローが184億1千4百万円となった一方、有形固定資産の取得による支出により、投資活動によるキャッシュ・フローが7億9千9百万円の減少、短期借入金の返済及び、配当金の支払により、財務活動によるキャッシュ・フローが110億1千6百万円減少したことによるものです。 当社グループにおける主な資金需要は、建設事業における工事施工に要する工事費、販売費及び一般管理費ならびに技術開発・ICT関連の設備投資や新領域関連の投資資金です。 運転資金については、金融機関からの借入金及び社債の発行により調達しており、設備投資資金等については、内部留保等の自己資金でまかなっております。 当社は中期3ヵ年計画において、資金投入計画と共に株主還元計画を打ち出しており、競争力の維持・強化のための成長投資と株主還元のバランスを取る方針としております。株主配当につきましては、中期3ヵ年計画において連結配当性向を70%以上としており、2026年3月期の配当は1株当たり45円、連結配当性向70.0%としました。また、次期の配当につきましても引き続き連結配当性向70%以上を維持する計画としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成しておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、資産・負債や収益・費用の金額にその結果が反映されております。 これらの見積りにつきましては、過去の実績等を踏まえながら継続して評価し、必要に応じ見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なることがあります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

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