概要
飛島ホールディングスは、2024年10月に飛島建設の単独株式移転により設立された持株会社である。連結売上高は約1,393億円(2026年3月期)、従業員数は約1,596人。主力の建設事業(土木・建築)に加え、グロース事業等として島しょ振興建設、舗装、潜水、水中土木、木造建築、耐震補強、住宅内装パネル、生コンクリート、建設資材、骨材、船艇販売、不動産、ITシステムなど幅広い子会社を抱える。東京証券取引所プライム市場に上場している。
建設事業とグロース事業等で構成される二軸のポートフォリオ
当社グループは、主に飛島建設が担う建設事業と、その他19社の連結子会社及び1社の関連会社からなるグロース事業等の二つのセグメントで構成される。建設事業は土木工事と建築工事を中核とし、総合建設業として国内外のインフラ整備や建築物の施工を手がける。グロース事業等は建設周辺分野に加え、不動産、IT、船艇販売など多岐にわたる。2026年3月期の連結売上高1,393億円のうち、建設事業が80.2%(土木60,229百万円、建築51,535百万円)、グロース事業等が19.8%(27,490百万円)を占める。セグメント利益は建設事業が8,362百万円、グロース事業等が2,458百万円であり、建設事業の収益力がグループ全体を支える一方、グロース事業等の売上高は前年比48.7%増と急速に拡大している。
土木事業の減収と建築事業の増益が対照的な建設セグメント
建設事業のうち、土木事業は2026年3月期に完成工事高60,229百万円(前年比12.3%減)、セグメント利益4,371百万円(同20.6%減)と減収減益となった。原因は発注者側の協議遅れによる工事着手遅延とされる。一方、建築事業は完成工事高51,535百万円(同0.8%増)と微増ながら、セグメント利益は3,991百万円(同55.3%増)と大幅に改善した。工事の順調な進捗が利益を押し上げた。両事業で受注高の傾向も異なり、土木は66,489百万円(同12.6%増)と増加したのに対し、建築は46,005百万円(同17.5%減)と減少している。手持工事高は土木123,734百万円、建築69,107百万円であり、土木の受注残が厚い。
48.7%増収のグロース事業等、19社が担う多様な周辺・新規領域
グロース事業等は、飛島建設以外の連結子会社群が展開する事業の集合体である。主な分野として、杉田建設による島しょ振興建設、ロード・システムによる舗装工事、テクアノーツによる潜水工事、極東建設・デム工業による水中土木工事、ウッドエンジニアリングによる木造建築、たち建設による採石・建設、ヤスダによる一般建設などがある。さらに、E&CSによる耐震補強設計・部材製造、共和成産による住宅用内装パネル・機器製造販売、タイヨー生コン・安田産業による生コンクリート、タイヨーによる建設資材販売、サンテクノによる骨材製造販売、大起造船工業による船艇販売・保管・修繕、フォーユーによる不動産販売・賃貸・仲介、アクシスウェアによるITシステム開発保守など、建設業の枠を超えた事業も含む。2026年3月期の売上高27,490百万円、セグメント利益2,458百万円と好調で、M&Aによる子会社増加も成長を支えている。
業界の中での役割は総合建設業および建設関連サービス提供企業グループにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 土木事業 | 602億円 | 43.2% | 44億円 | 7.3% |
| 建築事業 | 515億円 | 37.0% | 40億円 | 7.8% |
| グロース 事業等 | 275億円 | 19.8% | 25億円 | 9.1% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01建設事業主力
土木・建築を中心とした総合建設業を営む。飛島建設が国内外で土木・建築工事を受注し、連結子会社が各専門分野の建設工事を担う。
- 土木工事
- 道路、橋梁、ダム、トンネル等の社会インフラ整備工事。
- 建築工事
- オフィスビル、商業施設、住宅等の建築工事。
02グロース事業等準主力
建設関連の周辺事業および新規成長領域。建設事業以外の各子会社が、島しょ振興建設、舗装工事、潜水工事、水中土木工事、木造建築、採石、耐震補強設計・部材製造、住宅用内装パネル・機器製造販売、生コンクリート販売、建設資材販売、骨材製造販売、船艇販売・保管・修繕、不動産販売・賃貸・仲介、ITシステム開発保守等、多岐にわたる事業を展開。
製品と技術
社会インフラと都市空間を支える土木・建築工事
建設事業の中核製品は、土木工事と建築工事である。土木工事では、道路、橋梁、ダム、トンネルなどの社会インフラ整備を手がける。飛島建設の個別データによれば、2026年3月期の土木工事受注高は66,489百万円、手持工事高は123,734百万円に上る。建築工事では、オフィスビル、商業施設、住宅などの建築物を施工する。建築の完成工事高は51,535百万円、手持工事高は69,107百万円である。両事業とも公共投資と民間設備投資の動向に影響を受けるが、価格高騰や人手不足の中でも一定の事業規模を維持している。工事の質と安全管理に加え、施工中のデジタル技術活用も進めている。
建設関連の専門工事と資材供給を支える子会社群
グロース事業等には、建設業の周辺を担う専門工事会社と資材供給会社が含まれる。杉田建設は島しょ振興を中心とした建設、ロード・システムは舗装工事、テクアノーツは潜水工事、極東建設とデム工業は水中土木工事、ウッドエンジニアリングは木造建築工事、たち建設は建設と採石を営む。資材関連では、E&CSが耐震補強の設計と部材製造販売、共和成産が住宅用内装パネルや住宅機器の製造販売、タイヨー生コンと安田産業が生コンクリート、タイヨーが建設資材販売、サンテクノが骨材製造販売をそれぞれ手がける。これらは飛島建設の工事に資材を供給するだけでなく、外部顧客にも販売される。
建設業の枠を超えた不動産・IT・船艇事業
グロース事業等には、建設以外の分野で活動する子会社も複数存在する。大起造船工業は船艇の販売、保管及び修繕を行い、船舶関連の需要に対応する。フォーユーは不動産販売、賃貸及び仲介を手がけ、グループの不動産有効活用を図る。アクシスウェアはITシステムの開発及び保守を担い、グループ内のデジタル化を支援するとともに外部向けシステムも提供する。また、関連会社のネクストフィールドは建設DXトータルサポート事業を展開し、建設現場のデジタルトランスフォーメーションを推進する。これらの事業は、建設業と連携しつつ独自の収益源として成長しており、セグメント全体の売上高は27,490百万円に達する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
港湾・海洋工事で中堅、受注依存度高め
飛島ホールディングスは、港湾や海洋土木工事を中核とする中堅建設企業です。同業のエムビーエスやウエストホールディングスと比べ、売上規模は約1,383億円と中程度。営業利益率は4〜5%で業界平均並み。公共工事依存度が高く、民間需要の変動に弱い面があります。また、海外売上比率が低く、国内市場に偏った事業構造です。受注高と工事採算の改善が収益の鍵を握ります。
強み
- 港湾・海洋土木で長年の実績と技術力を有し、公共工事で安定した需要を確保。
- 本拠地の愛知県を中心に地方公共団体との強固な関係を構築。
- 自己資本比率が高く、財務の健全性が高い。
- 老朽化した港湾インフラの補修・更新需要を取り込める。
課題
- 公共工事への依存度が高く、政府予算の動向に業績が左右される。
- 建設業界全体の人手不足が進行し、労務費上昇と工期遅延リスク。
- 海外売上比率が低く、成長市場への進出が急務。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が飛島ホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 1815鉄建建設 | 669億円 | 12.4倍 |
| 2 | 5262日本ヒューム | 660億円 | 15.5倍 |
| 3 | 7949小松ウオール工業 | 551億円 | 16.1倍 |
| 4 | 1888若築建設 | 481億円 | 10.8倍 |
| 5 | 5959岡部 | 451億円 | 12.4倍 |
| 6 | 256A飛島ホールディングス | 411億円 | 8.5倍 |
| 7 | 1899福田組 | 407億円 | 10.2倍 |
| 8 | 1814大末建設 | 386億円 | 10.0倍 |
| 9 | 4345シーティーエス | 349億円 | 12.8倍 |
| 10 | 1780ヤマウラ | 311億円 | 8.8倍 |
| 11 | 3443川田テクノロジーズ | 241億円 | 8.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。
会社の歴史
沿革 5件
株式移転計画の承認から持株会社上場まで(2024年)
2024年6月、飛島建設の株主総会において単独株式移転計画が承認された。これに基づき、同年10月に飛島建設の完全親会社として飛島ホールディングスが設立され、同時に東京証券取引所プライム市場に上場を果たす。この持株会社体制への移行は、グループ全体の経営効率を高め、事業ポートフォリオの柔軟な見直しを可能にするための布石である。上場後、飛島建設は飛島ホールディングスの完全子会社として引き続き総合建設業を営む一方、持株会社がグループ全体の戦略策定と資源配分を担う体制となった。
吸収分割で4社を直接保有子会社に再編(2025年1月)
2025年1月、飛島建設を分割会社、飛島ホールディングスを承継会社とする吸収分割を実施。これにより、アクシスウェア(IT)、杉田建設(島しょ振興建設)、テクアノーツ(潜水工事)、ウッドエンジニアリング(木造建築)の4社が持株会社の直接保有子会社となった。同時に、ネクストフィールド(建設DXトータルサポート)は直接保有の関連会社へ移行した。この再編の目的は、持株会社が子会社を直接管理することで、ガバナンスを強化し、グループ全体の事業ポートフォリオを機動的に見直す基盤を整えることにある。
現物配当でフォーユーと極東建設を直接子会社化(2025年4月)
2025年4月、飛島建設が実施した現物配当により、フォーユー(不動産販売・賃貸・仲介)と極東建設(水中土木工事)の2社が飛島ホールディングスの直接保有子会社となった。さらに、同年中にはE&CS(耐震補強設計・部材製造販売)も同様の手続きで直接子会社化されている。これにより、持株会社設立から1年以内に計7社の直接子会社が生まれ、グループの統括体制が急速に整備された。現物配当は、飛島建設から持株会社への子会社移転をスムーズに進める手法として採用された。
たち建設の株式取得で採石・建設事業を強化(2026年1月)
2026年1月、飛島ホールディングスはたち建設の株式を取得し子会社化した。たち建設は建設業および採石事業を営む企業であり、この買収によりグループのグロース事業等がさらに拡大した。たち建設はグロース事業等セグメントに組み込まれ、建設資材の安定供給や採石事業との連携が期待される。持株会社は、M&Aによる子会社追加を積極的に進めており、2026年3月期末時点で連結子会社は19社、関連会社は1社に達した。
年表5件を開く
2020年代
- 2024年6月飛島建設㈱の株主総会において株式移転計画が承認される
- 2024年10月上場単独株式移転方式により、飛島建設㈱の完全親会社として当社が設立され、普通株式を東京証券取引所プライム市場に上場
- 2025年1月飛島建設㈱を分割会社、当社を承継会社とする吸収分割により、㈱アクシスウェア、杉田建設㈱、㈱テクアノーツ及び㈱ウッドエンジニアリングの4社を当社の直接保有子会社に、㈱ネクストフィールドを当社の直接保有関連会社にする また、飛島建設㈱が実施した現物配当により、㈱フォーユー及び極東建設㈱の2社を当社の直接保有子会社にする
- 2025年4月飛島建設㈱が実施した現物配当により、㈱E&CSを当社の直接保有子会社にする
- 2026年1月たち建設㈱の株式を取得し、子会社とする
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
複合企業体としての変革推進
ドメイン・ポートフォリオ・戦略・ビジネスモデル・オペレーションの変革を推進し、事業成長・資本効率・サステナビリティの3つの視点と最適解の組み合わせで企業価値向上を図る。
- 02
中期経営計画の策定と実行
ホールディングカンパニー移行を機に、未来を革新するStoryとしてグループビジョンと企業変革の道筋を策定。中期経営計画(2027年度まで)に基づき、収益基盤の拡充、資本コスト意識の経営、経営ガバナンス強化を進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で1,596人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は893万円で、1期前と比べて−6.0%。平均年齢は45.6歳、平均勤続年数は18.5年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 950 | 48.0 | 21.1 | 1,470 | 435 |
| 2026年3月 | 893 | 45.6 | 18.5 | 1,596 | 432 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社20社(国内 20 / 海外 0、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。
- 国内飛島建設㈱(注)3、4東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱E&CS東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内TOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.ブルネイダルサラーム国 バンダールスリブガワン · 連結子会社議決権90.0%
- 国内共和成産㈱静岡県藤枝市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内杉田建設㈱千葉市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ロード・システム㈱千葉市緑区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱テクアノーツ埼玉県川口市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内大起造船工業㈱福島県いわき市 · 連結子会社議決権97.3%
- 国内㈱フォーユー東京都新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱アクシスウェア東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱ウッドエンジニアリング横浜市西区 · 連結子会社議決権50.0%
- 国内極東建設㈱沖縄県那覇市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
- デム工業㈱沖縄県糸満市100%
- たち建設㈱滋賀県栗東市100%
- ㈱タイヨー生コン滋賀県野洲市100%
- ㈱タイヨー滋賀県野洲市100%
- ㈱サンテクノ滋賀県湖南市100%
- ㈱ヤスダ滋賀県守山市100%
- 安田産業㈱滋賀県守山市100%
- ㈱ネクストフィールド東京都渋谷区50%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,393億円、営業利益は69億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.7%、利益が+7.8%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,500億円 | 1,393億円 |
| 営業利益 | 80億円 | 69億円 |
| 純利益 | 48億円 | 48億円 |
| 1株あたり配当 | ¥110 | ¥110 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
3期分
直近は2027年1Qで、売上は302億円、営業利益は16億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2Q | 642 | 30 | 4.7 | 19 |
| 2026年4Q | 751 | 39 | 5.2 | 29 |
| 2027年1Q | 302 | 16 | 5.3 | 10 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 2期分
2025年3月期からの2期で、売上は1,383億円から1,393億円へほぼ横ばい。営業利益率は4.6%から5.0%になった。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 1,383 | 64 | 57 | 4.6 | 37 |
| 2026年3月 | 1,393 | 69 | 60 | 5.0 | 48 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,393億円のうち、営業利益として残るのは69億円で5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は48億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.9%1,224億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.2%100億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%69億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 2期分
2026年3月期は営業CFが35億円、投資CFが−47億円で、差し引きのフリーCFは−12億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は204億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 28 | −13 | 3 | 15 | 255 |
| 2026年3月 | 35 | −47 | −40 | −12 | 204 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 2期分
2026年3月期の総資産は1,631億円。このうち返さなくてよい自己資本が544億円で、自己資本比率は33.3%(業種中央値55.5%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 1,572 | 505 | 1,067 | 32.0 |
| 2026年3月 | 1,631 | 544 | 1,087 | 33.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで140社中11位あたり、逆に低いのは自己資本比率で140社中128位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,139で、1年前と比べて+3.9%。過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 |
| PER (会社予想) | 8.6倍 |
| PBR | 0.77倍 |
| 配当利回り | 5.14% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近4日間で2014円から2023円まで小幅に推移し、もみ合いが続いています。25日移動平均線(2043円)を約1%下回っており、短期的にはやや軟調ですが、75日線(2003円)は上回っており、中期的な地合いは良好です。52週高値2684円からは24.6%下げた水準にあり、52週安値1886円からは7.3%高い位置です。出来高は8月7日に41万2000株と直近では突出しており、仕込みの動きも見られます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)。
PER 8倍と業界平均14.07倍を大きく下回り、予想PERも8.1倍と低水準。PBR 0.71倍は平均1.51倍の半分以下で、割安感が強い。配当利回り5.44%は平均3.48%を上回るが、配当性向195.8%と過剰配当の懸念。ROE 9.3%は平均水準で、直近の業績も増収増益。割安だが、配当の持続性に注意が必要。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 8.6倍 | — |
| PBR | 0.77倍 | 1.55倍 |
| ROE | 9.3% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
政府のインフラ投資や老朽化対策で公共工事需要は堅調。強気派は、受注残高の増加や安定した利益率、配当利回りの高さを評価する。弱気派は、建設業界の人手不足によるコスト増、公共事業の予算変動リスク、M&Aによるのれん償却負担を懸念する。また、売上高は横ばいで成長性に欠け、ROE9.3%と平均的。
- インフラ需要
老朽化対策など公共投資が堅調で受注環境が良好
- バリュー株
PER8倍・PBR0.71倍と割安で配当利回り5.4%
- 安定利益
営業利益率4.6%と業界標準で安定した収益基盤
- PBR0.71倍と解散価値の3割安継続影響中
PBR0.71倍、純資産に対して約29%割安。株主還元が注目される
- 2026年3月期純利益48億円と増益決算発表後影響中
2026年3月期純利益は48億円、前期比29.7%増。営業利益は69億円
- 配当利回り5.44%の高水準継続影響弱
配当利回り5.44%と高水準。利回り志向の資金が支え
- 外国人保有14.5%と高水準継続影響弱
外国人保有比率14.5%と高く、海外投資家の資金流入が下支え
- 減価償却負担
M&Aによるのれん償却で利益を圧迫する可能性
- 人手不足
技能労働者不足で人件費高騰、利益率が悪化へ
- 売上高停滞
売上高が1383億円から1393億円へ微増で成長鈍い
- 売上高は前期比0.7%増と低成長通年影響中
売上高は1383億円から1393億円と0.7%増に留まる。成長の鈍さ
- 営業利益率4.95%と低水準通年影響中
営業利益率は4.95%。薄利体質で資材高に弱い
- 最終増益は営業外要因が中心決算発表後影響中
営業利益は5億円増だが、純利益は11億円増。営業外収益に依存
- 株価は年間3.15%の上昇に留まる短期的影響弱
株価は1年間で3.15%上昇に留まる。相対的な出遅れ感
- 受注残高
- 将来の売上高を確保する受注状況を示す
- 公共工事比率
- 公共依存度が利益の安定性とリスクを左右
- 契約単価
- 受注価格の変動が売上高と利益率に影響
- 人手不足率
- 技能労働者の確保状況が施工能力とコストを左右
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり110円で、前期から+16.7%。いまの株価に対する利回りは5.14%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 90 | — | 332.6 |
| 2026年3月 | 105 | 16.7 | 195.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥110
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ18,167人。区分でいちばん多いのは個人・その他で50.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.6%を占め、残る70.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 51.8 | 50.6 |
| 金融機関 | 19.8 | 17.5 |
| 外国法人 | 11.8 | 14.4 |
| 事業法人 | 12.7 | 12.1 |
| 証券会社 | 3.8 | 5.2 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 12.68 |
| 02 | トビシマ共栄会 | 6.75 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.31 |
| 04 | 飛島ホールディングス従業員持株会 | 2.28 |
| 05 | 上田八木短資株式会社 | 2.03 |
| 06 | JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) | 1.96 |
| 07 | JPモルガン証券株式会社 | 1.51 |
| 08 | DFA INTL SMALLCAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.21 |
| 09 | 株式会社新居浜鉄工所 | 1.04 |
| 10 | BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH - PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT(常任代理人香港上海銀行東京支店) | 1.02 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額130百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 髙橋光彦 | 代表取締役社長 上席執行役員社長 | 65 |
| 奥山誠一 | 取締役 上席執行役員副社長 | 61 |
| 政井貴子 | 取締役 | 61 |
| 大塚久美子 | 取締役 | 58 |
| 荒尾拓司 | 取締役(常勤監査等委員) | 67 |
| 相原敬 | 取締役(監査等委員) | 71 |
| 名取俊也 | 取締役(監査等委員) | 62 |
| 中西晶 | 取締役(監査等委員) | 65 |
| 林文子 | 取締役 | 80 |
| 春山直輝 | 取締役(監査等委員) | 62 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 68 | 7 | 7 | 75 | 38 |
| 社外取締役 | 6 | 36 | — | — | 36 | 6 |
| 取締役(社内) | 1 | 19 | — | — | 19 | 19 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容820字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,293字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,378字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,151字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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