本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

飛島ホールディングス

TOBISHIMA HOLDINGS Inc256A · Prime · 建設業

総合建設業を中核に、不動産やDX支援など周辺事業を束ねる持ち株会社。

概要

飛島ホールディングスは、2024年10月に飛島建設の単独株式移転により設立された持株会社である。連結売上高は約1,393億円(2026年3月期)、従業員数は約1,596人。主力の建設事業(土木・建築)に加え、グロース事業等として島しょ振興建設、舗装、潜水、水中土木、木造建築、耐震補強、住宅内装パネル、生コンクリート、建設資材、骨材、船艇販売、不動産、ITシステムなど幅広い子会社を抱える。東京証券取引所プライム市場に上場している。

建設事業とグロース事業等で構成される二軸のポートフォリオ

当社グループは、主に飛島建設が担う建設事業と、その他19社の連結子会社及び1社の関連会社からなるグロース事業等の二つのセグメントで構成される。建設事業は土木工事と建築工事を中核とし、総合建設業として国内外のインフラ整備や建築物の施工を手がける。グロース事業等は建設周辺分野に加え、不動産、IT、船艇販売など多岐にわたる。2026年3月期の連結売上高1,393億円のうち、建設事業が80.2%(土木60,229百万円、建築51,535百万円)、グロース事業等が19.8%(27,490百万円)を占める。セグメント利益は建設事業が8,362百万円、グロース事業等が2,458百万円であり、建設事業の収益力がグループ全体を支える一方、グロース事業等の売上高は前年比48.7%増と急速に拡大している。

土木事業の減収と建築事業の増益が対照的な建設セグメント

建設事業のうち、土木事業は2026年3月期に完成工事高60,229百万円(前年比12.3%減)、セグメント利益4,371百万円(同20.6%減)と減収減益となった。原因は発注者側の協議遅れによる工事着手遅延とされる。一方、建築事業は完成工事高51,535百万円(同0.8%増)と微増ながら、セグメント利益は3,991百万円(同55.3%増)と大幅に改善した。工事の順調な進捗が利益を押し上げた。両事業で受注高の傾向も異なり、土木は66,489百万円(同12.6%増)と増加したのに対し、建築は46,005百万円(同17.5%減)と減少している。手持工事高は土木123,734百万円、建築69,107百万円であり、土木の受注残が厚い。

48.7%増収のグロース事業等、19社が担う多様な周辺・新規領域

グロース事業等は、飛島建設以外の連結子会社群が展開する事業の集合体である。主な分野として、杉田建設による島しょ振興建設、ロード・システムによる舗装工事、テクアノーツによる潜水工事、極東建設・デム工業による水中土木工事、ウッドエンジニアリングによる木造建築、たち建設による採石・建設、ヤスダによる一般建設などがある。さらに、E&CSによる耐震補強設計・部材製造、共和成産による住宅用内装パネル・機器製造販売、タイヨー生コン・安田産業による生コンクリート、タイヨーによる建設資材販売、サンテクノによる骨材製造販売、大起造船工業による船艇販売・保管・修繕、フォーユーによる不動産販売・賃貸・仲介、アクシスウェアによるITシステム開発保守など、建設業の枠を超えた事業も含む。2026年3月期の売上高27,490百万円、セグメント利益2,458百万円と好調で、M&Aによる子会社増加も成長を支えている。

業界の中での役割は総合建設業および建設関連サービス提供企業グループにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,393億円
営業利益
69億円
営業利益率
5.0%
純利益
48億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
土木事業602億円43.2%44億円7.3%
建築事業515億円37.0%40億円7.8%
グロース 事業等275億円19.8%25億円9.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設事業主力

土木・建築を中心とした総合建設業を営む。飛島建設が国内外で土木・建築工事を受注し、連結子会社が各専門分野の建設工事を担う。

主な製品・サービス2
土木工事
道路、橋梁、ダム、トンネル等の社会インフラ整備工事。
建築工事
オフィスビル、商業施設、住宅等の建築工事。

02グロース事業等準主力

建設関連の周辺事業および新規成長領域。建設事業以外の各子会社が、島しょ振興建設、舗装工事、潜水工事、水中土木工事、木造建築、採石、耐震補強設計・部材製造、住宅用内装パネル・機器製造販売、生コンクリート販売、建設資材販売、骨材製造販売、船艇販売・保管・修繕、不動産販売・賃貸・仲介、ITシステム開発保守等、多岐にわたる事業を展開。

製品と技術

社会インフラと都市空間を支える土木・建築工事

建設事業の中核製品は、土木工事と建築工事である。土木工事では、道路、橋梁、ダム、トンネルなどの社会インフラ整備を手がける。飛島建設の個別データによれば、2026年3月期の土木工事受注高は66,489百万円、手持工事高は123,734百万円に上る。建築工事では、オフィスビル、商業施設、住宅などの建築物を施工する。建築の完成工事高は51,535百万円、手持工事高は69,107百万円である。両事業とも公共投資と民間設備投資の動向に影響を受けるが、価格高騰や人手不足の中でも一定の事業規模を維持している。工事の質と安全管理に加え、施工中のデジタル技術活用も進めている。

建設関連の専門工事と資材供給を支える子会社群

グロース事業等には、建設業の周辺を担う専門工事会社と資材供給会社が含まれる。杉田建設は島しょ振興を中心とした建設、ロード・システムは舗装工事、テクアノーツは潜水工事、極東建設とデム工業は水中土木工事、ウッドエンジニアリングは木造建築工事、たち建設は建設と採石を営む。資材関連では、E&CSが耐震補強の設計と部材製造販売、共和成産が住宅用内装パネルや住宅機器の製造販売、タイヨー生コンと安田産業が生コンクリート、タイヨーが建設資材販売、サンテクノが骨材製造販売をそれぞれ手がける。これらは飛島建設の工事に資材を供給するだけでなく、外部顧客にも販売される。

建設業の枠を超えた不動産・IT・船艇事業

グロース事業等には、建設以外の分野で活動する子会社も複数存在する。大起造船工業は船艇の販売、保管及び修繕を行い、船舶関連の需要に対応する。フォーユーは不動産販売、賃貸及び仲介を手がけ、グループの不動産有効活用を図る。アクシスウェアはITシステムの開発及び保守を担い、グループ内のデジタル化を支援するとともに外部向けシステムも提供する。また、関連会社のネクストフィールドは建設DXトータルサポート事業を展開し、建設現場のデジタルトランスフォーメーションを推進する。これらの事業は、建設業と連携しつつ独自の収益源として成長しており、セグメント全体の売上高は27,490百万円に達する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

港湾・海洋工事で中堅、受注依存度高め

飛島ホールディングスは、港湾や海洋土木工事を中核とする中堅建設企業です。同業のエムビーエスやウエストホールディングスと比べ、売上規模は約1,383億円と中程度。営業利益率は4〜5%で業界平均並み。公共工事依存度が高く、民間需要の変動に弱い面があります。また、海外売上比率が低く、国内市場に偏った事業構造です。受注高と工事採算の改善が収益の鍵を握ります。

強み

  • 港湾・海洋土木で長年の実績と技術力を有し、公共工事で安定した需要を確保。
  • 本拠地の愛知県を中心に地方公共団体との強固な関係を構築。
  • 自己資本比率が高く、財務の健全性が高い。
  • 老朽化した港湾インフラの補修・更新需要を取り込める。

課題

  • 公共工事への依存度が高く、政府予算の動向に業績が左右される。
  • 建設業界全体の人手不足が進行し、労務費上昇と工期遅延リスク。
  • 海外売上比率が低く、成長市場への進出が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が飛島ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11815鉄建建設669億円12.4倍
25262日本ヒューム660億円15.5倍
37949小松ウオール工業551億円16.1倍
41888若築建設481億円10.8倍
55959岡部451億円12.4倍
6256A飛島ホールディングス411億円8.5倍
71899福田組407億円10.2倍
81814大末建設386億円10.0倍
94345シーティーエス349億円12.8倍
101780ヤマウラ311億円8.8倍
113443川田テクノロジーズ241億円8.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

株式移転計画の承認から持株会社上場まで(2024年)

2024年6月、飛島建設の株主総会において単独株式移転計画が承認された。これに基づき、同年10月に飛島建設の完全親会社として飛島ホールディングスが設立され、同時に東京証券取引所プライム市場に上場を果たす。この持株会社体制への移行は、グループ全体の経営効率を高め、事業ポートフォリオの柔軟な見直しを可能にするための布石である。上場後、飛島建設は飛島ホールディングスの完全子会社として引き続き総合建設業を営む一方、持株会社がグループ全体の戦略策定と資源配分を担う体制となった。

吸収分割で4社を直接保有子会社に再編(2025年1月)

2025年1月、飛島建設を分割会社、飛島ホールディングスを承継会社とする吸収分割を実施。これにより、アクシスウェア(IT)、杉田建設(島しょ振興建設)、テクアノーツ(潜水工事)、ウッドエンジニアリング(木造建築)の4社が持株会社の直接保有子会社となった。同時に、ネクストフィールド(建設DXトータルサポート)は直接保有の関連会社へ移行した。この再編の目的は、持株会社が子会社を直接管理することで、ガバナンスを強化し、グループ全体の事業ポートフォリオを機動的に見直す基盤を整えることにある。

現物配当でフォーユーと極東建設を直接子会社化(2025年4月)

2025年4月、飛島建設が実施した現物配当により、フォーユー(不動産販売・賃貸・仲介)と極東建設(水中土木工事)の2社が飛島ホールディングスの直接保有子会社となった。さらに、同年中にはE&CS(耐震補強設計・部材製造販売)も同様の手続きで直接子会社化されている。これにより、持株会社設立から1年以内に計7社の直接子会社が生まれ、グループの統括体制が急速に整備された。現物配当は、飛島建設から持株会社への子会社移転をスムーズに進める手法として採用された。

たち建設の株式取得で採石・建設事業を強化(2026年1月)

2026年1月、飛島ホールディングスはたち建設の株式を取得し子会社化した。たち建設は建設業および採石事業を営む企業であり、この買収によりグループのグロース事業等がさらに拡大した。たち建設はグロース事業等セグメントに組み込まれ、建設資材の安定供給や採石事業との連携が期待される。持株会社は、M&Aによる子会社追加を積極的に進めており、2026年3月期末時点で連結子会社は19社、関連会社は1社に達した。

年表5件を開く

2020年代

  • 2024年6月飛島建設㈱の株主総会において株式移転計画が承認される
  • 2024年10月上場単独株式移転方式により、飛島建設㈱の完全親会社として当社が設立され、普通株式を東京証券取引所プライム市場に上場
  • 2025年1月飛島建設㈱を分割会社、当社を承継会社とする吸収分割により、㈱アクシスウェア、杉田建設㈱、㈱テクアノーツ及び㈱ウッドエンジニアリングの4社を当社の直接保有子会社に、㈱ネクストフィールドを当社の直接保有関連会社にする また、飛島建設㈱が実施した現物配当により、㈱フォーユー及び極東建設㈱の2社を当社の直接保有子会社にする
  • 2025年4月飛島建設㈱が実施した現物配当により、㈱E&CSを当社の直接保有子会社にする
  • 2026年1月たち建設㈱の株式を取得し、子会社とする

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    複合企業体としての変革推進

    ドメイン・ポートフォリオ・戦略・ビジネスモデル・オペレーションの変革を推進し、事業成長・資本効率・サステナビリティの3つの視点と最適解の組み合わせで企業価値向上を図る。

  2. 02

    中期経営計画の策定と実行

    ホールディングカンパニー移行を機に、未来を革新するStoryとしてグループビジョンと企業変革の道筋を策定。中期経営計画(2027年度まで)に基づき、収益基盤の拡充、資本コスト意識の経営、経営ガバナンス強化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で1,596人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は893万円で、1期前と比べて6.0%平均年齢は45.6歳、平均勤続年数は18.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月95048.021.11,470435
2026年3月89345.618.51,596432

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 20 / 海外 0、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
KSP西棟 — 川崎市高津区7,673百万円
グロース 事業等
本社、支店 — 東京都港区他4,279百万円
建設事業 グロース 事業等
技術研究所 — 千葉県野田市1,049百万円
建設事業 グロース 事業等
主な関係会社
  • 国内
    飛島建設㈱(注)3、4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱E&CS
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    TOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.
    ブルネイダルサラーム国 バンダールスリブガワン · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    共和成産㈱
    静岡県藤枝市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    杉田建設㈱
    千葉市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ロード・システム㈱
    千葉市緑区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱テクアノーツ
    埼玉県川口市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大起造船工業㈱
    福島県いわき市 · 連結子会社
    議決権97.3%
  • 国内
    ㈱フォーユー
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アクシスウェア
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ウッドエンジニアリング
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    極東建設㈱
    沖縄県那覇市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • デム工業㈱沖縄県糸満市100%
  • たち建設㈱滋賀県栗東市100%
  • ㈱タイヨー生コン滋賀県野洲市100%
  • ㈱タイヨー滋賀県野洲市100%
  • ㈱サンテクノ滋賀県湖南市100%
  • ㈱ヤスダ滋賀県守山市100%
  • 安田産業㈱滋賀県守山市100%
  • ㈱ネクストフィールド東京都渋谷区50%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,393億円営業利益69億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.7%、利益が+7.8%。

売上高
+0.7%
1,393億円
営業利益
+7.8%
69億円
純利益
+29.7%
48億円
営業利益率
5.0%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,500億円1,393億円
営業利益80億円69億円
純利益48億円48億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は302億円、営業利益は16億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q642304.719
2026年4Q751395.229
2027年1Q302165.310

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 2期分

2025年3月期からの2期で、売上は1,383億円から1,393億円へほぼ横ばい。営業利益率は4.6%から5.0%になった。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2025年3月1,38364574.637
2026年3月1,39369605.048

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,393億円のうち、営業利益として残るのは69億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は48億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.9%1,224億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.2%100億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%69億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.4pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.6pt
9.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 2期分

2026年3月期は営業CFが35億円、投資CFが−47億円で、差し引きのフリーCFは−12億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は204億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2025年3月28−13315255
2026年3月35−47−40−12204

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 2期分

2026年3月期の総資産は1,631億円。このうち返さなくてよい自己資本が544億円で、自己資本比率は33.3%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2025年3月1,5725051,06732.0
2026年3月1,6315441,08733.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
209億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
432億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,087億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
62
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中11位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中128位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.3%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.3%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.7%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.1%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,139で、1年前と比べて+3.9%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥2,139-2.0%1ヶ月+6.2%1年+3.9%時価総額411億円
過去52週の値幅
安値¥1,886高値¥2,684

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)8.6倍
PBR0.77倍
配当利回り5.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近4日間で2014円から2023円まで小幅に推移し、もみ合いが続いています。25日移動平均線(2043円)を約1%下回っており、短期的にはやや軟調ですが、75日線(2003円)は上回っており、中期的な地合いは良好です。52週高値2684円からは24.6%下げた水準にあり、52週安値1886円からは7.3%高い位置です。出来高は8月7日に41万2000株と直近では突出しており、仕込みの動きも見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PER 8倍と業界平均14.07倍を大きく下回り、予想PERも8.1倍と低水準。PBR 0.71倍は平均1.51倍の半分以下で、割安感が強い。配当利回り5.44%は平均3.48%を上回るが、配当性向195.8%と過剰配当の懸念。ROE 9.3%は平均水準で、直近の業績も増収増益。割安だが、配当の持続性に注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍14.4倍
PER (予想)8.6倍
PBR0.77倍1.55倍
ROE9.3%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

政府のインフラ投資や老朽化対策で公共工事需要は堅調。強気派は、受注残高の増加や安定した利益率、配当利回りの高さを評価する。弱気派は、建設業界の人手不足によるコスト増、公共事業の予算変動リスク、M&Aによるのれん償却負担を懸念する。また、売上高は横ばいで成長性に欠け、ROE9.3%と平均的。

プラスに働く材料7
  • インフラ需要

    老朽化対策など公共投資が堅調で受注環境が良好

  • バリュー株

    PER8倍・PBR0.71倍と割安で配当利回り5.4%

  • 安定利益

    営業利益率4.6%と業界標準で安定した収益基盤

  • PBR0.71倍と解散価値の3割安継続影響

    PBR0.71倍、純資産に対して約29%割安。株主還元が注目される

  • 2026年3月期純利益48億円と増益決算発表後影響

    2026年3月期純利益は48億円、前期比29.7%増。営業利益は69億円

  • 配当利回り5.44%の高水準継続影響

    配当利回り5.44%と高水準。利回り志向の資金が支え

  • 外国人保有14.5%と高水準継続影響

    外国人保有比率14.5%と高く、海外投資家の資金流入が下支え

マイナスに働く材料7
  • 減価償却負担

    M&Aによるのれん償却で利益を圧迫する可能性

  • 人手不足

    技能労働者不足で人件費高騰、利益率が悪化へ

  • 売上高停滞

    売上高が1383億円から1393億円へ微増で成長鈍い

  • 売上高は前期比0.7%増と低成長通年影響

    売上高は1383億円から1393億円と0.7%増に留まる。成長の鈍さ

  • 営業利益率4.95%と低水準通年影響

    営業利益率は4.95%。薄利体質で資材高に弱い

  • 最終増益は営業外要因が中心決算発表後影響

    営業利益は5億円増だが、純利益は11億円増。営業外収益に依存

  • 株価は年間3.15%の上昇に留まる短期的影響

    株価は1年間で3.15%上昇に留まる。相対的な出遅れ感

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高を確保する受注状況を示す
公共工事比率
公共依存度が利益の安定性とリスクを左右
契約単価
受注価格の変動が売上高と利益率に影響
人手不足率
技能労働者の確保状況が施工能力とコストを左右

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは5.14%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
5.14%
いまの株価に対して
配当性向
195.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月90332.6
2026年3月10516.7195.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ18,167人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.6%を占め、残る70.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他51.850.6
金融機関19.817.5
外国法人11.814.4
事業法人12.712.1
証券会社3.85.2
外国人個人0.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.68
02トビシマ共栄会6.75
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.31
04飛島ホールディングス従業員持株会2.28
05上田八木短資株式会社2.03
06JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)1.96
07JPモルガン証券株式会社1.51
08DFA INTL SMALLCAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.21
09株式会社新居浜鉄工所1.04
10BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH - PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT(常任代理人香港上海銀行東京支店)1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額130百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
髙橋光彦代表取締役社長 上席執行役員社長65
奥山誠一取締役 上席執行役員副社長61
政井貴子取締役61
大塚久美子取締役58
荒尾拓司取締役(常勤監査等委員)67
相原敬取締役(監査等委員)71
名取俊也取締役(監査等委員)62
中西晶取締役(監査等委員)65
林文子取締役80
春山直輝取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)268777538
社外取締役636366
取締役(社内)1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容820字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、主として飛島建設株式会社が担う土木、建築を中心とした建設事業とその他の連結子会社等が担う不動産開発、建設関連、建設DXサポートにその他を加えた、グロース事業等を主な事業内容としている。 連結子会社は19社、関連会社は1社であり、それらの事業にかかわる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりである。 建設事業   :   当社グループは土木事業及び建築事業を主要事業として総合建設業を営んでいる。飛島建設㈱、TOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.は総合建設業を営んでおり、飛島建設㈱はTOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.より建設工事を受注している。 グロース事業等   :   杉田建設㈱は島しょ振興を中心とした建設業等、ロード・システム㈱は舗装工事業等、㈱テクアノーツは潜水工事業等、極東建設㈱及びデム工業㈱は水中土木工事業等、㈱ウッドエンジニアリングは木造建設工事業等、たち建設㈱は建設業及び採石事業等、㈱ヤスダは建設業等を営んでいる。㈱E&CSは耐震補強の設計及び部材の製造・販売等、共和成産㈱は住宅用内装パネル及び住宅機器の製造・販売等を営んでいる。㈱タイヨー生コンは生コンクリート販売等、㈱タイヨーは建設資材販売等、㈱サンテクノは建設骨材製造販売等、安田産業㈱は生コンクリート製造等を営んでいる。大起造船工業㈱は船艇の販売、保管及び修繕等、㈱フォーユーは不動産販売、賃貸及び仲介等、㈱アクシスウェアはITシステム開発及び保守等を営んでいる。関連会社では、㈱ネクストフィールドは建設DXトータルサポート事業を営んでいる。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断する。 事業の系統図は、次のとおりである。
経営方針・対処すべき課題1,293字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1) 経営方針 当社グループの経営ビジョンは、「創業の精神」を時代と社会の変化に合わせて再定義し、そのDNAの昇華で、未来の産業振興・発展を支える「なくてはならない企業」であり続けることである。また、描く「ブランドストーリー」は、未来のConstruction をつくる「New Business Contractor」への変革である。その意味するところは、共創の精神で繋がるビジネスプラットフォームの形成で、建設業の枠を超えて、自らが新たなビジネスを創造するとともに、多様な人々のビジネスの創造を支援し、その実現を約束するビジネスパートナーとしてあり続けることである。 建設業の新たな「成長の在り方」と「ビジネスフィールド」を追求するために、複合企業体として、ドメイン・ポートフォリオ・戦略・ビジネスモデル・オペレーションの変革を推進し、事業成長、資本効率、サステナブルへの適合、これら3つの視点とその最適解の組み合わせで、グループとして企業価値の向上を図り、トランスフォーメーションの実現を目指している。 (2) 経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな景気回復基調で推移した。 一方、通商政策をはじめとする米国の政策動向や中国との関係悪化、中東情勢の緊迫化をはじめとする不安定な国際情勢、原油価格の高騰、継続的な諸物価の上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いている。 国内建設市場においては、公共投資の底堅い推移と、堅調な企業収益などを背景とした民間設備投資の持ち直しの動きが見られたが、労務費及び資機材価格の高止まりや慢性的な人手不足などが継続しており、引き続き注視が必要な状況となっている。 (3) 会社の対処すべき課題等 中長期的な企業価値の向上と持続的成長を図るため、ホールディングカンパニーへの移行を契機に、飛島グループの経営指針として「未来を革新するStory」を策定した。主な構成は、『グループビジョン』『企業変革の道筋である「Innovate the future plan」』『中期経営計画(~2027年度)』となる。『中期経営計画(~2027年度)』は、企業価値の向上と持続的成長の実現に向けた具体的なアクションプランを示すもので、収益基盤の拡充、株式市場から求められている資本コストや株価を意識した経営、その実現にむけて経営ガバナンスの強化等を図り、「Innovate the future plan」を実現していく。 アクションプランの実践に当たっては、ホールディングス機能を活用し、資本効率、事業成長、サステナビリティへの適合という3つの問いとその解の組み合わせで、事業ポートフォリオの不断の見直しを行い、企業価値向上と持続的成長を目指していく。 ◇中期経営計画(~2027年度) <企業価値向上へのアクションプラン> <重要業績評価指標(KPI)>
事業等のリスク2,378字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。なお、当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存である。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1) 企業買収、資本提携及び事業再編 当社グループは、更なる成長の実現のための企業買収、資本提携等を実施しているが、当社グループ及び出資先企業を取り巻く事業の環境等により、当初期待した成長シナジーその他のメリットを獲得できなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす恐れがある。 また、事業再構築に伴い、不採算事業からの撤退や関係会社の整理等の事業再編を行った場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす恐れがある。 当該リスクに対し、事業ポートフォリオの見直しにより、リスクの最小化を図る。 (2) 法令等に係るリスク 当社グループでは、企業活動に関してさまざまな法的規制を受けており、これらの法的規制により行政処分等を受けた場合、また、法律の新設、改廃、適用基準の変更等があった場合には、業績及び企業評価等に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、法令改正等を注視し、社内規程類を適宜改定するとともに、役職員にコンプライアンス教育を実施し、コンプライアンス体制の充実に努めている。 (3) 情報セキュリティ サイバー攻撃等による機密情報の流出や誤送信、誤操作、危機紛失、内部不正による情報漏洩は企業の社会的信用を失墜させ、顧客や取引先に損害を与える等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、物理的・人的・IT等の各側面から情報セキュリティ対策、役職員向けセキュリティ教育を実施している。 (4) 金融リスク 予期せぬ経済情勢の変化やマーケットの急激な変化等により、金利の変動又は株式の減損の必要が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、市場の動向を注視し、資金の安定調達に努めている。 (5) 自然災害・気候変動等 地震、津波、風水害等の大規模自然災害や感染症の世界的流行が発生し、当社グループの従業員や保有資産に対する損害のほか、事業環境の悪化或いはその懸念が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、事業活動を継続ないしは速やかに復旧し、必要な体制を構築できるよう事業継続計画(BCP)を整備している。 なお、気候変動に関するリスク及び対応等については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりである。 (6) 当社グループの主力事業である建設事業に係るリスク ① 国内建設市場の動向 国内建設市場の急激な縮小や競争環境の激化は、当社グループの業績への懸念材料となる可能性がある。 当該リスクに対し、取り巻く事業環境の変化に対応すべく、中長期の経営戦略、中期経営計画を策定した上で事業活動を営んでいる。 ② 資機材価格及び労務単価の変動 建設資機材価格、労務費等の高騰、あるいは資機材の納期遅延が生じた場合、工事採算が悪化し業績に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、資機材価格及び労務費の動向を常に注視し、価格変動条項の導入、集中購買の活用、原価管理の徹底を通じて、コスト上昇の影響抑制に取り組んでいる。 ③ 取引先の信用リスク 建設業は、一取引における請負金額が多額であり、また、支払条件によっては、工事代金の回収に期間を要する場合がある。当社グループの取引先に信用リスクが顕在化し、追加的な損失や引当ての計上が必要となる場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、取引に際して与信管理、債権管理を徹底し、可能な限り信用リスクの軽減に努めている。 ④ 品質不良及び工事災害の発生 建設業においては、品質不良及び工事災害が発生した場合には、社会的に大きな影響を及ぼす場合がある。契約不適合責任若しくは工事災害等による損害賠償が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。 当該リスクに対し、ISO活動及び安全管理活動により、仮設も含めたあらゆる面での品質の向上に取り組んでいる。 ⑤ 技能労働者の確保困難 少子高齢化の影響により、建設業に従事する作業員の減少が顕著になってきている。建設市場の動向によっては、確保が困難になることが想定され、当社グループとして想定すべきリスクであると認識している。 当該リスクに対し、計画的な技能労働者の確保に努めるとともに、デジタル技術を活用した省力化施工を推進し、効率化に取り組んでいる。 ⑥ 戦争・紛争等によるリスク 予期しえない当事国及び非当事国間での戦争や紛争によって、国内及び国外での経済活動(原材料、製品、輸送、工期等)において影響を与えることがある。昨今のウクライナ及び中東での紛争が長期化し、その影響が原材料の調達困難や更なるコストの上昇に繋がるリスクがある他、当社サプライチェーンに影響を及ぼす可能性がある。それに伴い、当社グループの事業活動に支障が生じ、当社グループの経営成績及び財務状況が影響を受ける可能性がある。 当該リスクに対し、調達・購買部門や工務・現場管理部門、営業部門などからの情報収集に努めるとともに、必要に応じてしかるべき追加の方針や対応策により、可能な限り影響リスクの最小化に努めている。
経営成績の分析 (MD&A)7,151字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1) 経営成績 当社グループの当連結会計年度の連結業績については、売上高は、計画値140,000百万円に対し0.5%減の139,255百万円(前連結会計年度比0.7%増)となった。 売上総利益は、16,934百万円(前連結会計年度比7.2%増)となり、販売費及び一般管理費10,024百万円(前連結会計年度は9,370百万円)を控除し、営業利益は、計画値6,500百万円に対し6.3%増の6,910百万円(前連結会計年度比7.5%増)となった。 営業外損益は、941百万円の損失(前連結会計年度は696百万円の損失)となり、経常利益は、計画値5,800百万円に対し2.9%増の5,968百万円(前連結会計年度比4.2%増)となった。なお、売上高経常利益率は4.3%(前連結会計年度比0.2ポイント増)、総資産経常利益率は前連結会計年度末と同様に3.7%となった。 特別損益は、534百万円の利益(前連結会計年度は4百万円の損失)となり、法人税、住民税及び事業税1,590百万円(前連結会計年度は1,881百万円)及び法人税等調整額74百万円(前連結会計年度は149百万円)を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、計画値3,900百万円に対し24.1%増の4,845百万円(前連結会計年度比30.2%増)となった。 報告セグメント別の経営成績は、次のとおりである。 (建設事業(土木事業)) 建設事業(土木事業)については、発注者側の協議遅れに伴う工事着手遅延等により、完成工事高は60,229百万円(前連結会計年度比12.3%減)、セグメント利益は4,371百万円(前連結会計年度比20.6%減)となった。 (建設事業(建築事業)) 建設事業(建築事業)については、工事が順調に進捗したこと等により、完成工事高は51,535百万円(前連結会計年度比0.8%増)、セグメント利益は3,991百万円(前連結会計年度比55.3%増)となった。 (グロース事業等) グロース事業等については、既存の建設関連事業、不動産関連事業、建設DXサポート事業等の事業が順調に進捗したことに加え、M&Aによる子会社の増加に伴い、グロース事業等売上高は27,490百万円(前連結会計年度比48.7%増)、セグメント利益は2,458百万円(前連結会計年度比18.7%増)となった。 (注)セグメント別の記載において、売上高については「外部顧客への売上高」の金額を記載しており、セグメント利益については連結損益計算書の営業利益と調整を行っている。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりである。 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載していない。 ① 受注実績 セグメントの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   金額(百万円) 建設事業   土木事業   59,032   66,489   (12.6%増) 建築事業   55,755   46,005   (17.5%減) グロース事業等   -       - 合計   114,787   112,494   ( 2.0%減) (注) 受注実績のグロース事業等については、当社グループ各社の受注概念が異なるため記載していない。 ② 売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   金額(百万円) 建設事業   土木事業   68,669   60,229   (12.3%減) 建築事業   51,106   51,535   ( 0.8%増) グロース事業等   18,483   27,490   (48.7%増) 合計   138,259   139,255   ( 0.7%増) (注) 1  セグメント間の取引については相殺消去している。 2  売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。 なお、参考のため飛島建設㈱個別の事業の状況は次のとおりである。 ① 受注高、売上高、繰越高及び施工高 期別   種類別   前期 繰越高 (百万円)   当期 受注高 (百万円)   計 (百万円)   当期 売上高 (百万円)   次期繰越高   当期 施工高 (百万円) 手持高 (百万円)   うち施工高 (%)   (百万円) 前事業年度(自  2024年4月1日至  2025年3月31日)   建設事業   土木工事   127,111   59,032   186,144   68,669   117,474   ―   ―   68,600 建築工事   70,641   54,887   125,528   51,131   74,397   0.6   432   51,042 計   197,752   113,920   311,672   119,800   191,872   0.2   432   119,643 グロース事業等   ―   1,129   1,129   1,129   ―   ―   ―   ― 合計   197,752   115,049   312,802   120,929   191,872   ―   ―   ― 当事業年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   建設事業   土木工事   117,474   66,489   183,963   60,229   123,734   0.0   13   60,243 建築工事   74,397   46,041   120,439   51,331   69,107   0.2   118   51,017 計   191,872   112,530   304,402   111,561   192,841   0.1   131   111,260 グロース事業等   ―   1,352   1,352   1,352   ―   ―   ―   ― 合計   191,872   113,882   305,755   112,913   192,841   ―   ―   ― (注) 1  前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注高にその増減額を含む。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれる。 2  次期繰越高の施工高は支出金により手持高の施工高を推定したものである。 3  当期施工高は(当期売上高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致する。 ② 受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別される。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業 年度   (自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   土木工事   11.4   88.6   100 建築工事   43.1   56.9   100 当事業 年度   (自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   土木工事   43.7   56.3   100 建築工事   47.8   52.2   100 (注) 百分比は請負金額比である。 ③ 売上高 期別   区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   計 (百万円) 前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   建設事業   土木工事   46,031   22,638   68,669 建築工事   12,570   38,560   51,131 計   58,601   61,199   119,800 グロース事業等   63   1,066   1,129 合計   58,664   62,265   120,929 当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   建設事業   土木工事   36,990   23,239   60,229 建築工事   13,028   38,302   51,331 計   50,019   61,542   111,561 グロース事業等   68   1,283   1,352 合計   50,087   62,825   112,913 (注) 1  完成工事のうち主なものは、次のとおりである。 前事業年度請負金額10億円以上の主なもの 北千葉広域水道事業団       導水管更新に伴うトンネル築造工事 中日本高速道路株式会社       伊勢自動車道 雲出第三高架橋他3橋耐震補強工事 国土交通省       令和3年度 1号藤枝BP潮トンネル工事 大和ハウス工業株式会社       (仮称)ロイジェント横川5丁目PJ新築工事 株式会社ファイネス       株式会社ファイネス本社物流センター建設計画 当事業年度請負金額10億円以上の主なもの 国土交通省       国道47号 高屋トンネル(2期)工事 地方共同法人日本下水道事業団       福山市蔵王雨水幹線建設工事 国土交通省       R4荒川左岸平方地区樋管新設工事 中央日本土地建物株式会社       (仮称)麹町共同ビル建替計画 パキスタン国シンド州保健局       シンド州母子保健医療施設拡充計画 2  前事業年度及び当事業年度ともに、売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。 ④ 手持高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 建設事業   土木工事   62,857   60,876   123,734 建築工事   27,171   41,936   69,107 計   90,028   102,812   192,841 グロース事業等   ―   ―   ― 合計   90,028   102,812   192,841 (注)  手持工事のうち請負金額40億円以上の主なものは、次のとおりである。 東海旅客鉄道株式会社       中央新幹線伊那山地トンネル新設(戸中・壬生沢工区)       2030年12月完成予定 東日本高速道路株式会社       東北自動車道 胆沢川橋床版取替工事       2026年7月完成予定 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構       北海道新幹線、新八雲(仮称)駅高架橋       2027年6月完成予定 MIRARTHホールディングス株式会社       小田原市栄町二丁目中央地区優良建築物等整備事業 新築工事       2028年3月完成予定 福島市       福島市あぶくまクリーンセンター焼却工場再整備事業       2028年3月完成予定 なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える主な要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に、当社グループを取り巻く経営環境については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営環境」に、当社グループの目標とする経営指標等は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 会社の対処すべき課題等」にそれぞれ記載のとおりである。 (2) 財政状態 総資産は、たち建設株式会社及びその子会社5社を新たに連結の範囲に含めたことによる増加、未収消費税等の増加等による流動資産その他2,892百万円の増加等及び受取手形・完成工事未収入金等1,587百万円の減少等により、前連結会計年度末比5,930百万円増の163,096百万円となった。 報告セグメント別の資産は、次のとおりである。 (建設事業(土木事業)) 建設事業(土木事業)については、71,425百万円(前連結会計年度末比7.5%減)となった。 主な減少要因は、受取手形・完成工事未収入金等の減少等によるものである。 (建設事業(建築事業)) 建設事業(建築事業)については、33,227百万円(前連結会計年度比末20.4%増)となった。 主な増加要因は、JV工事における構成会社向け出資金の未収入金の増加等によるものである。 (グロース事業等) グロース事業等については、55,608百万円(前連結会計年度末比25.4%増)となった。 主な増加要因は、たち建設株式会社及びその子会社5社を新たに連結の範囲に含めたことによる増加等によるものである。 負債は、預り金4,706百万円の増加及び支払手形・工事未払金等1,407百万円の減少等により、前連結会計年度末比1,972百万円増の108,687百万円となった。なお、有利子負債残高は36,031百万円となり、自己資本に対する比率であるデット・エクイティ・レシオ(D/Eレシオ)は、前連結会計年度末に引き続き0.7倍となった。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益4,845百万円の計上及び2025年3月期株式配当金1,730百万円の支払い等により、前連結会計年度末比3,958百万円増の54,409百万円となった。なお、自己資本比率は33.3%となった。 今後も自己資本の充実を図りつつ新規事業を含めた事業投資を行うことで、将来的な収益基盤の拡充に向けた戦略推進を加速させていく。 (3) キャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、3,531百万円の資金増加(前連結会計年度は2,806百万円の資金増加)となった。主な資金増加項目は、税金等調整前当期純利益の計上6,503百万円、預り金の増加4,634百万円、開発事業支出金等の減少3,907百万円及び売上債権の減少2,542百万円であり、主な資金減少項目は、販売用不動産の増加による4,646百万円及び仕入債務の減少1,691百万円である。なお、営業活動によるキャッシュ・フローの売上高に対する比率である営業CFマージンは、前連結会計年度末比0.5ポイント増の2.5%となった。 投資活動によるキャッシュ・フローは、4,654百万円の資金減少(前連結会計年度は1,294百万円の資金減少)となった。主な内訳は、事業用資産投資等に伴う有形固定資産の取得による支出1,893百万円等である。なお、将来の成長のための投資については、配当政策、事業リスク等を勘案し剰余金の範囲内で実施する方針である。 財務活動によるキャッシュ・フローは、4,017百万円の資金減少(前連結会計年度は307百万円の資金増加)となった。主な内訳は、長期借入れによる収入7,727百万円、長期借入金の返済による支出6,566百万円及び短期借入金の純減額3,402百万円である。 これらにより、現金及び現金同等物の期末残高は5,067百万円減少し、20,425百万円となった。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりである。 (資金需要) 当社グループの運転資金需要のうち、主なものは、建設工事の立替資金のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要のうち、主なものは、設備投資等によるものである。 (財政政策) 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としている。資金調達については、金融機関からのタームローンによる借入れをベースとして、不足が生じる場合には当座貸越或いはリボルビングラインによる借入れ等でそれを賄っている。また、これらの資金調達契約を締結することにより、必要な資金水準の維持や緊急的な資金需要に対応可能であることから、資金の流動性は確保しているものと思料する。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積り及び仮定を用いている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されている。これらの見積り等については、継続して評価し、事象の変化等により必要に応じて見直しを行っているが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なる場合がある。 当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、使用される当社の見積り等が、当社グループの連結財務諸表に重要な影響を及ぼすと考えられるものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりである。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。