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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

丹青社

tanseisha co.,ltd.9743 · Prime · サービス業

商業施設・チェーンストア・文化施設の内装・展示を手掛ける総合ディスプレイ企業。

概要

丹青社は、商業施設や文化施設の空間デザイン・施工を一貫して手がける総合ディスプレイ企業である。ショッピングモール、博物館、オフィスなどにおいて調査・企画から設計・施工・監理までを提供し、2026年1月期の連結売上高は1072億円、営業利益84億円を計上した。6つの子会社がそれぞれ施工、設計、研究、サービス等を分担するグループ体制で事業を展開している。

売上高の7割を占める商業その他施設事業

商業その他施設事業は、百貨店・専門店・飲食店等の商業施設全般、オフィス、ホテルの内装工事、ならびに博覧会・展示会の展示企画・施工を手がける。2026年1月期の売上高は721億54百万円で、全社売上の67.3%を占める。同事業のセグメント損益は68億8百万円と前期比106.6%増加し、収益の柱である。子会社の㈱丹青TDCが施工、㈱丹青ディスプレイが設計施工をそれぞれ担い、案件の規模や顧客ニーズに応じて柔軟に対応する。

チェーンストア事業が支える量産型店舗内装

チェーンストア事業は、ファストファッションやファストフード等のチェーン展開型店舗の内装を企画・設計・施工する。同一デザインを複数店舗に効率的に展開する手法が強みで、2026年1月期の売上高は256億19百万円、セグメント損益は19億84百万円であった。前期比で売上は5.4%減少したが、損益は8.5%増加しており、収益性の改善が進む。施工は主に子会社の㈱丹青TDCが担当し、スピードと品質の両立を図っている。

博物館や科学館を対象とする文化施設事業

文化施設事業は、博物館・科学館等の展示企画・設計・施工を手がける。2026年1月期の売上高は89億29百万円と前期比10.0%減少したが、受注繰越高は154億62百万円と前期から17.0%増加しており、今後の売上への寄与が見込まれる。同事業はセグメント損益が6億16百万円の赤字となったが、大型案件の完工時期のズレによるものである。子会社の㈱丹青研究所が調査・研究を担当し、学術的な裏付けのある展示を提供する。

6つの子会社が分業で支えるグループ体制

丹青社グループは、当社と6つの子会社で構成される。制作面では㈱丹青TDCが施工、㈱丹青ディスプレイが設計施工を担う。ソフト面では㈱丹青研究所が文化施設の調査研究、㈱JDNがWebサイト運営・広告販売を行う。その他サービスとして、㈱丹青ビジネスが事務機器レンタル・販売、㈱丹青ヒューマネットが人材派遣を手がける。この分業体制により、調査・設計から施工・アフターサービスまで一貫したソリューションを提供可能としている。

業界の中での役割は商業施設・文化施設の内装・展示請負にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,072億円
営業利益
84億円
営業利益率
7.8%
純利益
60億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01商業その他施設事業主力

百貨店・専門店・飲食店等の商業施設、オフィス、ホテル等の内装工事及び博覧会・展示会の展示企画・施工。子会社㈱丹青TDCが施工、㈱丹青ディスプレイが設計施工を担当。

主な製品・サービス3
商業施設内装
百貨店・専門店などの店舗内装を企画・設計・施工。
展示会・博覧会演出
展示会・博覧会のブース設計・施工・運営。
オフィス・ホテル内装
オフィスやホテルのインテリアデザイン・施工。

02チェーンストア事業準主力

ファストファッションやファストフード等のチェーン展開型店舗の内装企画・設計・施工。子会社㈱丹青TDCが施工を担当。

主な製品・サービス1
チェーン店舗内装
同一デザインを複数店舗に展開するチェーン店の内装を効率的に施工。

03文化施設事業副次

博物館・科学館等の展示企画・設計・施工。子会社㈱丹青研究所が調査・研究を担当。

主な製品・サービス2
博物館展示
博物館の常設展・企画展の展示設計・施工。
科学館展示
科学館の体験型展示等の企画・設計・施工。

04その他その他

事務機器レンタル・販売、労働者派遣、Webサイト運営・広告販売等の事業を子会社が運営。

製品と技術

商業施設内装と展示会演出の一貫提供

商業その他施設事業で提供する「商業施設内装」は、百貨店や専門店、飲食店の内装を企画・設計・施工する。顧客のブランドイメージを空間で表現し、集客や売上向上に貢献する。また「展示会・博覧会演出」では、企業ブースの設計・施工・運営を手がけ、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)などの大型イベントにも対応する。これらのサービスは、子会社の㈱丹青TDCや㈱丹青ディスプレイが施工を担い、高品質な仕上がりを実現している。

チェーン店舗内装で効率性と統一感を両立

チェーンストア事業の主力製品は「チェーン店舗内装」であり、ファストファッションやファストフードなど、同一デザインを複数店舗に展開する顧客向けに、効率的な施工を提供する。標準化された設計と施工プロセスにより、短期間での開店やコスト抑制を可能にする。2026年1月期の同事業売上高は256億19百万円で、全国の店舗展開を支えている。施工は子会社の㈱丹青TDCが担当し、品質管理とスピードの両立を図っている。

博物館展示と科学館展示で知識と体験を融合

文化施設事業では、「博物館展示」と「科学館展示」を主要製品とする。博物館展示では常設展や企画展の展示設計・施工を行い、来館者に歴史や文化を伝える空間を創出する。科学館展示では体験型展示を中心に、科学の原理を体感できる仕掛けを提供する。子会社の㈱丹青研究所が専門的な調査・研究を担当し、学術的な正確さとエンターテイメント性を両立した展示を実現している。同セグメントの受注繰越高は154億62百万円と、今後の収益基盤は堅調である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

空間デザイン大手、成長再加速

丹青社は商業施設や博物館などの空間デザイン・施工を手がける企業。売上高は812億円から1072億円へ成長し、営業利益率も5.55%から7.84%へ改善が見込まれる。同業のジンジブなどは規模が小さく、丹青社はほぼ唯一の大手空間デザイン企業として業界をリードする。人手不足や資材高騰の懸念はあるが、インバウンドやリニューアル需要が追い風。

強み

  • 空間デザイン・施工で国内最大級の実績と規模を持つ
  • 売上高・利益ともに増加傾向で、2026年1月期は営業利益率7.8%
  • デザインから施工まで一貫提供し、他社と差別化
  • 商業施設や公共施設のリニューアル需要が継続的に存在

課題

  • 専門的なデザイナーや技術者の確保が競争上の課題
  • 建材や資材の高騰が収益を圧迫する可能性
  • 企業の設備投資意欲に業績が左右されやすい

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が丹青社

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11879新日本建設1,406億円8.8倍
25911横河ブリッジホールディングス1,284億円13.6倍
31720東急建設1,245億円9.2倍
41870矢作建設工業967億円11.0倍
54212積水樹脂929億円22.4倍
69743丹青社734億円11.9倍
71852淺沼組734億円14.1倍
81815鉄建建設669億円12.4倍
95262日本ヒューム660億円15.5倍
107949小松ウオール工業551億円16.1倍
111888若築建設481億円10.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

1946年に創業、空間づくりのプロフェッショナルとして出発

丹青社は1946年に創業し、以来一貫して空間デザインと施工の分野で事業を展開してきた。社名の「丹青」は中国に由来し、「赤と青の豊かな色彩」を意味し、絵画や色彩表現へのこだわりを示す。創業から現在に至るまで、商業施設、文化施設、チェーンストアと領域を拡大しながら、企画から施工までの一貫体制を築いてきた。2026年1月期の連結売上高は1072億円、従業員数は1579人に達し、業界の中堅企業として成長を続けている。

2024年に未来ビジョン2046を策定、長期戦略を明確化

2024年2月、丹青社は創業100周年にあたる2046年を見据えた長期ビジョン「私たちの未来ビジョン2046」を策定した。このビジョンでは、サステナビリティへの取り組み、ボーダーレスな事業展開、基盤の強化、領域の拡張を掲げる。同時に中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)を策定し、働き方改革、マーケティング強化、サプライチェーン整備、サステナビリティ対応を重点課題として位置付けた。これにより、単なる受注型企業から、空間ソリューションを提供するベストパートナーへの進化を目指している。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年1月期まで107,000百万円
  • 営業利益2027年1月期まで8,000百万円
  • 経常利益2027年1月期まで8,100百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年1月期まで5,700百万円
  • 自己資本当期純利益率(ROE)14.7%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    働き方と人的資本の基盤整備

    長時間労働是正のための実効的な取り組みと業務プロセスの見直し(BIM等のデジタル技術活用含む)を実施する。人への投資強化とダイバーシティ&インクルージョン推進、エンゲージメント強化により人材ポテンシャルを最大化する。

  2. 02

    マーケティングの基盤整備

    顧客・マーケットニーズを的確に把握し課題解決を実践するため、事業部を再編。デジタルマーケティング含む体制・仕組みを確立し、高付加価値サービスの再現性を高め、競争力と収益性を向上させる。

  3. 03

    サプライチェーンの基盤整備

    成長計画を支える生産力確保のため、分野別に協力会社体制を整備し、不足分を計画的に補強。協力会社との関係強化を図り、働き方改革、BIM活用、サステナビリティ等の共通課題に連携して取り組む。

  4. 04

    サステナビリティ対応の基盤整備

    サステナビリティ関連ソリューションを戦略的に開発・提案し顧客ニーズに応える。温室効果ガス排出量の算定範囲・方法を確立し、省エネと再エネ活用により排出量削減を図る。

  5. 05

    領域の拡張への挑戦

    空間づくり事業の資源を活用し、新規事業を開発・育成する体制を構築。海外事業の現状を再点検し、成長に向けた戦略と体制を整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,579人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は931万円で、9期前と比べて+19.9%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は15.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年1月1,131
2018年1月1,157
2019年1月1,234
2020年1月77742.515.21,273
2021年1月80542.615.31,296
2022年1月75843.115.81,410
2023年1月80343.516.21,404
2024年1月81143.516.11,434
2025年1月84843.315.71,484344
2026年1月93142.915.11,579532

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年1月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率94.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区304百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱丹青ディスプレイ
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱丹青ビジネス
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱丹青研究所
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱JDN
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱丹青ヒューマネット
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和5年度(繰越) 釧路湿原国立公園シラルトロ沼野営場展示改修工事
    環境省 · 2024-03-28
    9,730万円
  • 調達
    令和元年度霧島錦江湾国立公園重富海岸自然ふれあい館展示改修工事(総合評価落札方式)
    環境省 · 2019-07-31
    7,823万円
  • 調達
    平成28年度(繰越)大雪山国立公園勇駒別博物展示施設展示工事
    環境省 · 2017-06-16
    5,050万円
  • 調達
    新たな国立公文書館等の展示基本計画作成に係る調査業務
    内閣府 · 2018-11-29
    4,200万円
  • 調達
    外交史料館新展示室展示意匠製作業務
    外務省 · 2023-05-12
    3,868万円
  • 調達
    令和3年度(補正)ウトナイ湖野生鳥獣保護センター展示施設長寿命化改修工事
    環境省 · 2022-12-12
    2,500万円
  • 調達
    平成27年度 日光湯元ビジターセンター展示改修工事
    環境省 · 2015-09-14
    2,240万円
  • 調達
    国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査
    内閣府 · 2015-10-14
    1,490万円
  • 調達
    平成28年度水俣病情報センター床グラフィック更新業務
    環境省 · 2016-10-21
    1,160万円
  • 調達
    魅力ある新国立公文書館の展示・運営の在り方に係る調査業務
    内閣府 · 2023-03-22
    909万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は1,072億円営業利益84億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.6%、利益が+64.7%。

売上高
+16.6%
1,072億円
営業利益
+64.7%
84億円
純利益
+53.8%
60億円
営業利益率
7.8%
前期比 +2.3%pt

会社が出している今期の予想2027年1月期

項目会社予想前期実績
売上高1,070億円1,072億円
営業利益80億円84億円
純利益57億円60億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は266億円、営業利益は23億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+17.2%、営業利益は+53.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q19784.15
2024年2Q19263.14
2024年3Q19452.65
2024年4Q22914
2025年1Q227156.612
2025年2Q18342.23
2025年4Q509326.324
2026年2Q5605610.038
2026年4Q512285.522
2027年1Q266238.616

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年1月期からの14期で、売上は536億円から1,072億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年1月5361511
2014年1月5712226
2015年1月6342939
2016年1月6763344
2017年1月7084126
2018年1月7524732
2019年1月8275242
2020年1月8175941
2021年1月6925334
2022年1月6272214
2023年1月64285
2024年1月8124028
2025年1月91951535.539
2026年1月1,07284837.860

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

売上高1,072億円のうち、営業利益として残るのは84億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は60億円、売上の5.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.0%858億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%130億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%84億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
5.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.1pt
16.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年1月期は営業CFが37億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは35億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は176億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年1月6−13545
2014年1月161−101753
2015年1月20−3−181752
2016年1月2072−1592128
2017年1月58−5−1953162
2018年1月8−5−213144
2019年1月481−2349169
2020年1月−94−25−5139
2021年1月621−2163180
2022年1月−108−14−2164
2023年1月18−11−147157
2024年1月28−4−1524167
2025年1月109−1519172
2026年1月37−2−3235176

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年1月期の総資産は557億円。このうち返さなくてよい自己資本が377億円で、自己資本比率は67.6%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年1月28411217239.5
2014年1月31214117145.2
2015年1月36517519047.9
2016年1月41621420251.6
2017年1月41223118156.1
2018年1月44025518558.0
2019年1月43626916761.7
2020年1月46828318560.5
2021年1月42629213468.7
2022年1月45229116164.2
2023年1月41929412570.3
2024年1月50731619162.4
2025年1月54233420861.6
2026年1月55737718167.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳
現金及び預金
176億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
284億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
34億円
在庫として抱えている分
負債合計
181億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中83位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中257位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.9%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.3%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,515で、1年前と比べて+14.2%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥1,515-1.7%1ヶ月+7.2%1年+14.2%時価総額734億円
過去52週の値幅
安値¥1,288高値¥1,671

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)12.6倍
PBR1.90倍
配当利回り5.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+6.0%と堅調に上昇。週足は25日線(1383円)を上回って推移し、上昇基調が継続。52週高値1671円を前にややもみ合うが、出来高は7月に入り増加傾向で買い意欲が強い。RSIは65と中立~やや過熱だが、トレンドは強気。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが11.4倍と業界平均22.4倍を下回り割安。PBRも1.81倍で平均3.16倍より低い。配当利回り5.54%と業界平均2.75%を大きく上回り、高利回り。ROEは16.9%と高く収益性も良好だが、配当性向60.3%と高めで今後の維持が焦点。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍23.4倍
PER (予想)12.6倍
PBR1.90倍3.51倍
ROE16.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は拡大傾向で2026年1月期も増収増益予想。強気派は、商業施設のリニューアル需要やインバウンド関連投資の追い風を評価。一方、弱気派は建築コスト上昇による採算悪化リスクや、公共投資の減少可能性を懸念。将来の受注動向が焦点。

プラスに働く材料7
  • 商業施設リニューアル需要

    インバウンド回復で商業施設の改装投資が活発化。

  • 安定した収益基盤

    大手顧客との長期関係で安定的な受注が見込める。

  • 業績拡大トレンド

    売上高・営業利益とも3期連続増加。

  • 2026/1期営業利益84億円・前期比65%増益2026年1月期影響

    営業利益が51→84億円と大幅拡大、営業利益率も5.55%→7.84%に改善

  • 配当利回り5.54%の高水準配当継続影響

    株価1444円、配当利回り5.54%は業界平均を大幅に上回る

  • PBR1.8倍・ROE16.9%の収益性向上余地通年影響

    ROE16.9%は高水準だがPBR1.81倍と割安感あり、更なる上昇余地

  • 過去1年で株価15.5%上昇の勢い継続継続影響

    株価上昇トレンド継続、PER12倍と成長期待が反映され始めている

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇リスク

    建築資材・人件費高騰で利益率が圧迫される可能性。

  • 公共投資減少懸念

    博物館など公共施設の予算削減が受注減につながる恐れ。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で受注単価が低下しやすい。

  • 業績の急拡大に対するサステナビリティ懸念継続影響

    2025→2026年で売上高16%増、成長持続性に疑問符

  • サービス業の競争激化による採算悪化リスク不定影響

    営業利益率7.84%でも競合との競争で低下リスク

  • 外国人株主の利益確定売りリスク不定影響

    外国人保有比率18.38%と高く、相場急変時に売り圧力

  • 景気後退による企業の投資抑制金融政策次第影響

    売上高の大部分が国内企業向け、景気減速で設備投資減少の可能性

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う先行指標。
営業利益率
コスト管理の成否を示す。
商業施設セグメント売上
主要顧客の投資動向を反映。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+60.0%いまの株価に対する利回りは5.28%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
5.28%
いまの株価に対して
配当性向
60.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年1月2242.8
2018年1月3663.657.2
2019年1月385.644.4
2020年1月4210.549.5
2021年1月40−4.851.4
2022年1月26−35.078.7
2023年1月3015.4301.8
2024年1月300.061.5
2025年1月4550.060.0
2026年1月7260.060.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ22,429人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.8%を占め、残る60.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年1月%2022年1月%2023年1月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
個人・その他37.432.332.634.237.640.7
金融機関38.044.943.940.033.031.4
外国法人14.813.914.014.714.518.4
事業法人8.87.26.56.77.48.4
証券会社1.11.62.94.37.51.1
自己株式0.70.70.70.70.70.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社 その他信託口6.87
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社 投資信託口6.75
03丹青社取引先持株会3.96
04第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.94
05丹青社従業員持株会3.24
06日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.99
07株式会社日本カストディ銀行 投資信託口2.37
08東京海上日動火災保険株式会社1.34
09株式会社テクノ菱和1.33
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+255%、1株純資産は14期で+128%。直近期のROEは16.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年1月3634910.97.616.2
2014年1月8043920.36.610.2
2015年1月8236324.96.611.1
2016年1月9144522.58.415.9
2017年1月5548011.816.342.8
2018年1月6753013.318.357.2
2019年1月8856316.013.244.4
2020年1月8659514.814.549.5
2021年1月7261412.010.151.4
2022年1月306134.923.878.7
2023年1月106181.674.4301.8
2024年1月586619.114.661.5
2025年1月8270811.911.060.0
2026年1月12779616.912.060.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/1期の役員報酬は総額307百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
小林統代表取締役 社長67
森永倫夫取締役 デザイン・制作担当63
深谷徹取締役 営業・マーケティング担当62
津久井哲雄取締役 経営管理担当59
野村英司取締役 経営企画・人事担当62
板谷敏正社外取締役63
菅野敦夫取締役 常勤監査等委員66
吉井清信社外取締役 監査等委員61
槇原耕太郎社外取締役 監査等委員64
保坂理枝社外取締役 監査等委員45
武内瑠璃子社外取締役 監査等委員41

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)613166595925743
監査等委員323238
取締役(社内)2202010
取締役(社内)1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,160字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社6社で構成され、商業その他施設事業、チェーンストア事業、文化施設事業の各報告セグメントにおける、調査、研究、企画、設計、施工、監理及び、その他これらに関連する事業活動を展開しております。 当社は、商業その他施設事業、チェーンストア事業並びに文化施設事業に関わる総合ディスプレイ業を営んでおり、また、主な関係会社各社と報告セグメント等との関連は次のとおりであります。 商業その他施設事業 ………   チェーンストア事業以外の百貨店・専門店・飲食店等の商業施設全般、オフィス、ホテル、その他の施設の内装等及び博覧会、展示会等の展示に関する事業 ㈱丹青TDCは、商業その他施設事業に関わる施工を行っております。 ㈱丹青ディスプレイは、商業その他施設事業に関わる設計・施工を行っております。 チェーンストア事業 ………   ファストファッションやファストフード等のチェーン展開型店舗施設の内装等に関する事業 ㈱丹青TDCは、チェーンストア事業に関わる施工を行っております。 文化施設事業 ………………   博物館、科学館の展示等の文化施設全般に関する事業 ㈱丹青研究所は、文化施設事業に関わる調査・研究を行っております。 その他 ………………………   事務機器等のレンタル・販売、労働者の派遣、Webサイトを活用した情報提供サービス等の事業 ㈱丹青ビジネスは、事務用度他のサービス業を営んでおります。 ㈱JDNは、Webサイトを活用した情報提供サービス、広告販売、コンテストの企画・運営等を行っております。 ㈱丹青ヒューマネットは、労働者派遣他サービス業を営んでおります。 また、当社グループは、制作面を担当する企業、デザイン等のソフト面を担当する企業、その他のサービスを担当する企業に大別され、事業に関わる位置付けは次のとおりであります。 制作面担当 …………………   当社が受注した物件の施工を当社のほか、㈱丹青TDC並びに㈱丹青ディスプレイが行っております。 ソフト面担当 ………………   当社の主業を遂行するために必要な、文化施設に関する知識及び情報の集約・蓄積・分析・提供を目的とする調査・研究を㈱丹青研究所が、Webサイトを活用した情報提供サービス、広告販売、コンテストの企画・運営等を㈱JDNが行っております。 その他のサービス …………   当社グループの事務サービス、施工現場用度品・機器の販売・レンタル、損害保険等を㈱丹青ビジネスが行っており、当社グループをはじめとして各企業向けに人材派遣を㈱丹青ヒューマネットが行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)  子会社の社名欄の下部に、報告セグメント等の名称を記載しております。
経営方針・対処すべき課題4,614字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) グループ理念 当社グループは、以下のグループ理念のもと、こころを動かす空間づくりに挑戦し続けています。 パーパス/私たちの存在意義 「空間から未来を描き、人と社会に丹青(いろどり)を。」 私たち丹青社グループは、こころを動かす空間づくりのプロフェッショナルです。 私たちが考える空間づくり― それは、まだ世の中にないものを、かたちにすること。 そして、空間によってもたらされる こころ動く体験 を生み出すこと。 よろこび、おどろき、安心、感動。 そこに集う人々の生活や人生を、豊かなこころの動きで彩るために。 そして、社会を「丹(あか)と青」の豊かな色で鮮やかに彩るために。 私たちは多彩な個性を生かして、 これまでもこれからも、こころを動かす空間づくりに挑戦し続けます。 ※ 社名の由来:「丹青」とは、赤(丹)・青の基本的な2色から“豊かな色彩”を示し、転じて絵画や画家、絵を描くことを広く指した中国に由来する語です。 バリュー/私たちの価値観 人と向き合う 空間を通じてつながる仲間やステークホルダーの想いに誠実に向き合う。 丹精をこめる プロフェッショナルの矜持と業(わざ)で、一つ一つの仕事に真摯に取り組む。 いまの先に挑む しなやかな思考と創造力で自らを成長・変革させながら、挑戦し続ける。 個性をかけ合わせる きらめく創造性、尖った技術、それぞれの個性を認め合い、こころを一つにする。 仕事を楽しむ 全ての仕事と変化を楽しむ。 (2) ビジョン 当社グループは、2024年2月に、創業100周年にあたる2046年に向けたビジョン、「私たちの未来ビジョン2046」を策定しました。 私たちの未来ビジョン2046 こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル集団であり 空間と自分自身の可能性を切り拓くチャレンジ集団でもあり続ける 変化する社会に、空間づくりからできることを。 サステナビリティ: 気候変動をはじめとする環境・社会課題に向き合い、その解決に真摯に取り組みます。 空間づくりのプロセスをサステナブルなものに変革するとともに、価値ある空間の創造によって、もっと彩りあふれる持続可能な社会の実現に貢献します。 ボーダーレス: 海外と国内、都市と地域、リアルとバーチャル、あらゆる境界を飛び越えてシームレスに事業展開し、世界中のクライアントやパートナーと共創することで、これまでにない体験価値を創造します。さらに空間づくりを通して、日本各地の価値ある文化や自然、技術の魅力を高め、世界に向けて発信します。 変化する市場・顧客に、こころを動かすソリューションを。 基盤の強化: 最先端のテクノロジーや新しい価値観を積極的に取り入れ、根幹の課題解決力を絶えず磨くことで、「こころを動かす空間づくり」のプロフェッショナルとしてさらなる高みを目指します。 領域の拡張: 市場やクライアントが抱える複雑で多岐にわたる課題に向き合い、従来の枠に囚われず、新たなフィールド、新しいビジネスモデルへと事業を拡張し、「こころを動かす」空間ソリューションを提供するベストパートナーを目指します。 そのために、私たちは進化し続けます。 人が中心の組織と働き方: 多彩な人材が協働し共創することで、より柔軟性の高いイノベーティブな集団へと成長します。そして、働き方の多様性を担保し、一人ひとりの生き方や幸せを尊重することで、強い個で構成された集団としてクリエイティビティを向上させます。 人を想う空間づくり: こころの豊かさや人間性への回帰が求められるこれからの社会において、人と人をつなぐ空間でさらなる感動を創出するために、私たち自身の可能性を追求し続けます。 (3) 経営戦略等 当社グループは、中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)に基づき、成長軌道に乗せるための基盤整備と新たな領域への投資を行い、更なる企業価値の向上を目標に事業活動を展開してまいります。 なお、中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)における戦略は以下のとおりです。 ①働き方と人的資本の基盤整備 長時間労働是正に向けた具体的・実効的な取り組み実施する。BIMなどのデジタル技術も活用し、業務プロセスを見直すことで効率を高める。 人への投資を強化するとともに、人材のポテンシャルを最大化し、成果に結びつけるための環境整備を行う。(ダイバーシティ&インクルージョンの取組み、エンゲージメント強化施策など) ②マーケティングの基盤整備 顧客・マーケットに寄り添い、そのニーズを的確に把握し課題解決を実践する。 事業部を再編し、よりマーケットに精通した対応を目指す。 デジタルマーケティングも含めたマーケティングの体制・仕組みを整備・確立するとともに、高付加価値・高品質なサービスを生み出すプロセスや行動について分析し、成果の「再現性」を高め、競争力と収益性の向上を図る。 ③サプライチェーンの基盤整備 中期経営計画に示す成長計画、さらにその先の成長を見据え、これを支える生産力を確保するため、協力会社体制の整備を図る。分野別・業務内容ごとにサプライチェーンの状況を整理し、不足する部分を計画的に補強していく。 また、協力会社との関係強化を図り、働き方改革、BIM活用、サステナビリティなどの共通課題に対して連携して取り組む体制をつくる。 ④サステナビリティ対応の基盤整備 サステナビリティに関連する「売り物」(ソリューション)を戦略的につくり、提案していくことで、急速に高まる顧客のニーズに応える。 社会の要求の高度化に合わせ、サステナビリティ対応を充実させる。気候変動対応については、温室効果ガスの排出量の算定範囲・方法を確立させる。省エネの徹底、再エネの活用を中心に、温室効果ガスの排出量削減を図る。 ⑤領域の拡張への挑戦 空間づくり事業の資源を活用し、次の「柱」になる新規事業を開発・育成する体制を構築する。 海外の取り組みの現状を再点検し、成長に向けた戦略と体制の整備を行う。 また、中期経営計画の業績目標及び非財務目標は次のとおりであります。 業績目標 売上高 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 2025年1月期 (実績)   91,858   5,147   5,316   3,875 2026年1月期 (実績)   107,222   8,358   8,336   5,993 2027年1月期 (計画)   107,000   8,000   8,100   5,700 ※ 2026年3月17日付で業績目標を修正しております。 非財務目標 ありたい姿   指標及び目標 ①働く幸せ  社員が働きがい、仕事の楽しさを実感し、いきいきと働いている   エンゲージメントスコア(従業員意識調査の総合評価)を前回調査より改善する。 ②働く幸せ  長時間労働が是正され、労働時間の適正化が実現できている   労働時間の社内基準に適合する従業員数を前年よりも増加させる。 ③生産体制の整備  中期経営計画の成長計画、さらにその先の成長を支える生産力を確保する   協力会社新規開発の達成度100% ④サステナビリティ  サステナビリティ全般について取組みが充実し、社会の要求を満たせている   EcoVadisの評価でシルバーランクを取得する。 ※ 女性管理職比率を15%以上にする。 ⑤気候変動対応  温室効果ガス排出量の算定方法を確立させ、具体的な削減の取組みを始めている   Scope1・2の温室効果ガス排出量を2022年1月期から40%削減する。(当該期の算定範囲に限る) ※ EcoVadisはフランスのサステナビリティ評価機関であり、サプライチェーンのサステナビリティ評価において国際的に広く普及していることから、当社のサステナビリティに関する対応を評価する指標として採用しております。 (4) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、投資家の皆様から託された資本を有効活用し、最大限の成果を上げることが経営の責務であると認識し、自己資本当期純利益率(ROE)を経営上重視すべき経営指標に定めております。中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)の目標値としては、自己資本当期純利益率(ROE)14.7%を掲げており、株主資本の充実を図る中で、親会社株主に帰属する当期純利益の増加による達成を目指してまいります。 また、還元目標については配当性向50.0%以上を目標としております。 なお、自己資本当期純利益率(ROE)及び配当性向の推移は以下のとおりであります。 2022年1月期 (%)   2023年1月期 (%)   2024年1月期 (%)   2025年1月期 (%)   2026年1月期 (%) 自己資本当期純利益率(ROE)   4.9   1.6   9.1   11.9   16.9 配当性向   86.3   309.9   51.7   54.8   56.7 (注)1 指標は、連結ベースの財務数値により算出しております。 2 自己資本は、(期首自己資本+期末自己資本)/2により算出しております。 また、業績面においては、営業利益率を重視すべき経営指標に定め、中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)の目標値として、連結営業利益率7.5%を掲げております。 なお、連結営業利益率の推移は以下のとおりであります。 2022年1月期 (%)   2023年1月期 (%)   2024年1月期 (%)   2025年1月期 (%)   2026年1月期 (%) 連結営業利益率   3.2   1.0   4.8   5.6   7.8 (5) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 足元の環境については、米国の通商政策や中東情勢の影響による下振れリスクはあるものの、各種政策の効果等により景気の緩やかな回復が期待されます。 また、当ディスプレイ業界においては、インバウンド関連施設の設備投資拡大や各都市の再開発プロジェクト、スタジアムやアリーナ等の新改装需要の拡大等も追い風になると認識しております。 上述の経営環境を踏まえ、当社グループは、中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)の最終年度の目標値を上方修正いたしました。堅調な経済環境下での着実な事業成長を実現するとともに、働く環境の改善やマーケティングの仕組みづくりなどの重要課題への対処をはじめ、より長期的に、持続的に成長していくための基盤整備に注力してまいります。さらに、「空間づくり」の可能性を拡げるため、新規事業など、新たな領域への挑戦をしてまいります。
事業等のリスク9,464字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1)リスクの管理について 当社グループでは、経営成績や財務状況に重要な影響を与え、事業の円滑な運営と成長に支障をきたす恐れのある事象について、恒常的に特定・評価・分析し対策を講じております。 これら事業活動上のリスクについては、「損失危険管理規程」に基づいてリスクマネジメント活動を総括・推進するリスク・コンプライアンス委員会を中心に洗い出しを行い、事象が発生する可能性や発生した場合の影響の度合い等の基準により評価しております。評価結果を踏まえ、経営として特に重視すべきリスクを特定し、全体的見地から特に実施すべきリスク対策を定めてその実行状況をモニタリングしております。 以上のリスクの把握・評価・対策における重要な選択や決定等は取締役会に報告され、経営による判断・意思決定と連動しております。 (2)主要なリスクと対策 リスク群に対する評価結果を踏まえ、当社グループにおいて特に重視すべきリスクとして認識するものは本項に掲げる5項目です。いずれも事業を円滑かつ安定的に運営するうえでの障害となり、投資者の判断にも重要な影響を及ぼす可能性があると捉えておりますが、これらは当社グループの事業特性等も考慮して経営的見地から選別・整理したものであり、当社グループが直面し得る事象を網羅するものではありません。また、各リスクには相互に関連し影響し合うものも含まれます。各記述のうち将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ①不確定性のリスク 当社グループの事業は、「空間」を介して事業者や利用者の多様な需要に応え、課題解決を提供することで成り立っております。その特性上、経済動向や市場・社会のニーズと要請の変化に多分に左右され、これらが経営成績及び企業価値の発揮に大きく影響します。また、大規模な災害・疫病など予見が難しい事象が発生することによる、事業の継続性への影響も想定されます。 (a)起こり得る事象と影響 ⅰ景況悪化等の影響から事業者の設備投資意欲等、需要が減少した場合、大きな損失が発生する可能性があります。 景気の悪化が深刻化した場合、当社グループの顧客となる事業者の投資抑制を招き、新たな受注機会が減少するほか、見込まれていた案件の延期や縮小・中止等の形で直接的な影響が生じます。消費の低迷から小売業・サービス業による設備投資が減少した場合は、店舗等の新装・改装等の需要が失われます。また、企業活動の抑制から販売促進や広告宣伝に対する支出が抑えられることで、展示会やイベント・プロモーション活動に関連する需要が減少します。これらとともに、顧客の業績悪化等による債権回収上のリスクも高まります。さらに、地方自治体の財政状態の悪化により公共投資が削減された場合、文化施設・公共施設の整備にかかる需要が減少します。また、当社グループが行なっている公共施設の運営管理事業にも影響が生じます。 こうした需要減少リスクに対し的確な把握や回避等の対応ができなかった場合は、売上の減少や採算性の悪化等、損失が発生する可能性があります。 また、人口の減少、少子化・高齢化といった市場の基盤に関わる社会動向についても、需要の変動を左右する重要な要素として注視が必要と考えております。 ⅱ市場のニーズや消費の動向等、経済環境のトレンドの変化への対応が適切でなかった場合、大きな損失が発生する可能性があります。 当社グループは、「空間」により事業を行う事業者のニーズ、さらにはそうした空間の利用者、ひいては一般消費者の期待に応じ、その課題を空間を通じて解決することを事業としております。必然的に、事業者の期待や消費者の嗜好・関心、価値観等の変化を常に的確に把握し、提供価値を高めていく必要があります。 これらニーズや需要動向の変化を適切に捉えられなかったり、必要な対応が十分行えなかったりした場合、顧客からみた当社グループの提供価値が低下する事態が生じかねません。当社グループの提案が顧客や市場のニーズを満たさず受け入れられないこと、新規需要を喚起できないこと、顧客満足を維持できないこと等が起きる可能性があります。また、新たなニーズや需要の変化に対応した技術等への適切な投資や資源配分が行えなかった場合、提案やサービスの競争力や優位性が失われて陳腐化し、価格競争を余儀なくされる恐れもあります。 こうした事態の結果、受注機会を喪失し、収益の減少や成長の鈍化等、損失が発生する可能性があります。顧客や市場の支持が低下してネガティブな評価がなされることにより、信用・信頼を毀損する損失が発生する可能性もあります。 なお、近年はデジタル技術が社会生活の広範にわたって浸透し、消費行動はじめ経済活動のあり方が大きく様変わりしております。デジタルへのシフトは影響の範囲と程度の点で大変大きな環境変化であり、「空間」に対するニーズの変化等を含め対応を誤ってはならない重要課題と認識しております。 ⅲ価格競争の激化や競合状況の変化により利益の圧縮を余儀なくされた場合、大きな損失が発生する可能性があります。 当社グループは常に、業態や企業規模の異なる多様な競合企業との競争環境に置かれております。需要の減少等「パイ」の縮小に対して競争がさらに激化すること、また想定を超えた新たな競合企業が出現すること等があり得ます。顧客からのコスト圧縮の要求が強まる可能性も常に存在します。 こうした競争環境において相対的な優位が確立できない場合、やむを得ず価格競争に陥ったり、競合企業による営業基盤の浸食を防げなかったりする恐れがあります。これにより顧客や事業機会が失われ、また販売価格の下落が費用の圧縮を上回った際には、収益の悪化をきたす等の損失が発生する可能性があります。 ⅳ経済動向等により、購買先からの調達に支障が生じたり価格が高騰したりした場合、大きな損失が発生する可能性があります。 当社グループの事業では、「空間」及び関連するサービスの提供を行うために、原材料・資材・労務・サービス・情報・ノウハウ等の多くを購買先の企業等から調達しております。これら外部資源の調達には各種の不確定要因が潜在し、円滑・安定的な調達が行えなくなる事態の発生を否定できません。 様々な原因から外部資源の調達価格が高騰し、コスト上昇の要因となる事態が起こり得ます。また、生産・供給の縮小や停止等のほか、資源難や諸規制の変更に起因して必要な調達が行えなくなる場合もあります。景況が悪化した場合の影響が及ぶことで、購買先の操業や事業の継続が難しくなる等の状況も考えられます。大規模な災害や事故等、不測の事態の発生によりこれらの状況が生じることも十分に想定されます。 調達価格の上昇に対して販売価格への転嫁ができなかった場合、利益率の低下による損失が発生する可能性があります。また、調達が困難となった資源等について代替品や代替の調達先が確保できなかった場合、新たな収益機会の喪失はもとより、受託済み案件の設計・制作作業や提供サービスの進行が停滞する恐れがあります。工場での制作や現場施工の遅延や中断、納期遅れ等が生じて契約の履行義務を果たせない事態に至った場合、当社グループに対する信用・信頼を損なうほか、賠償金支払い等の損失が発生する可能性があります。 ⅴ大規模な自然災害の発生や疫病の蔓延等、不可避的な危機の発現が、当社グループの事業の安定継続に重大かつ複合的な影響を及ぼす可能性があります。 大地震や激甚化した風水害・異常気象等の発生、あるいは感染症等、疾病の広範囲への拡大の恐れが、常に存在します。こうした事態が発生した場合、ライフラインの停止や人・モノの流れの寸断、経済の停滞、各種資源等の高騰や調達の困難化等が生じる可能性があります。 事業活動に必要な資産等への損害のほか、従業者の健康被害や人命の毀損等、人的資産の損失が発生する恐れもあります。これらによって事業の円滑な継続に支障が生じ、大きな損失が発生する可能性があります。 (b)対策 事業を取り巻く環境や条件が不確定性をともなうリスクに対しては、環境変化に柔軟に適応することで機会損失を回避するほか、需要や社会的要請に応じて自らを積極的に変革することを指針とし、当社グループの提供価値を高めるチャレンジを継続しております。 分野別に把握された市場環境や需要の動向を組織横断的に集約・分析し、全体最適での戦略策定を行う体制を構築することで、変動する市場への的確な対応と事業機会の最大化を図っております。また、既存の「空間づくり」事業とは異なる発想での新事業・新ビジネスの創造と育成にも注力し、新たな収益源の確保や需要変動リスクの分散にも努めております。 また、顧客や社会のニーズとその変化を的確に捉える力の向上を図るとともに、常に新しい社会動向や技術を積極的に吸収して付加価値を高めることで、当社への支持が持続するようにしております。多彩な企業やクリエイターとの協調・提携を広げ、各種の研究開発や実証実験等も行いながら、幅広いニーズに対応できるようにしております。 デジタル活用の大きな流れにより「空間」のもつ価値や意義が変化しているなか、デジタルを活かした新しい「空間」の価値提供の形を探ることにはとりわけ注力しているところです。当社グループが有するリアル(現実)空間のノウハウに映像・音響・情報等、各種のデジタルテクノロジーを掛け合わせることで、新しい空間体験と付加価値の創造に挑戦しております。専門部隊や研究開発拠点の設置、外部企業との協創、人材育成等を積極的に進めております。 当社グループの価値提供を支える生産体制においても、市場や経済の動向に適応できる柔軟性と強靭さを備えるよう努めております。パートナーシップ制度を運用して協力会社との関係緊密化を図り、持続的な成長のための基盤を強固にしております。 大規模災害等の発生への備えとしては、「事業継続における基本方針」に基づく事業継続計画(BCP)を運用し影響の最小化に努めております。またグループ共有の安否確認システムを常時稼働させ、迅速な状況把握と情報フィードバックの体制を整えております。避難訓練・防災訓練のほか初動対応訓練や安否確認訓練も組織的に実施しております。保険によるリスク移転や災害備蓄品の準備等のリスク対策も確実に実施しております。 感染症の広域での拡大といった事態に対しては、2020年来のコロナ禍における経験を活かし、社内外への感染被害抑止と従業者・当社関係者の安全確保を最優先に対応することとしております。感染拡大予防対策のガイドラインによる管理のほか、テレワークやオンラインコミュニケーションの活用、感染症対策備品の配備といった対策をノウハウとして継承しております。 ②安全・安心毀損のリスク 当社グループが主に事業の対象としている「空間」は、利用者を間近で包み、時に接するような、最も身近な環境です。何よりもまず、利用者や関係者の安全・安心を害するようなことがあってはなりません。作り上げた空間そのものだけでなく、それを作る過程も含めた安全性を保てるかどうかが、当社グループへの信用・信頼や事業の円滑な遂行に大きく影響します。 (a)起こり得る事象と影響 ⅰ当社グループで設計又は制作した内容の不備や欠陥によって利用者等の健康や人命を害した場合、大きな損失が発生する可能性があります。 品質上の欠陥に起因して、施設等の利用者や運営関係者等にケガや健康障害等が生じた場合、損害賠償等の債務や訴訟等の費用、是正・対策等にかかる費用等、経済的な損失が発生する可能性があります。また、当社グループに対する社会的信用や評価が損なわれ、状況によっては法的責任が問われる事態も生じ得ます。これらにより事業機会を逸し、収益の減少等の損失が生じる可能性があります。 ⅱ制作の過程で火災・爆発・事故等が発生し安全・安心を害した場合、大きな損失が発生する可能性があります。 制作を行う工場や施工現場には火災・爆発・事故等のリスクがあり、また運搬等に際し交通事故等が生じる危険も払拭できません。それらを適正に予防・回避できなかったり、想定外の原因で発生した場合、作業員やグループ内外の工事関係者のほか、施設利用者や付近の関係者等の安全や健康を脅かし、最悪の場合は人命を危険にさらす事態にもなりかねません。制作や工事の中断・停止等が生じると、所定期日までの完成義務を履行できなくなる恐れがあります。 仮にこのような事態に至った場合、当社グループに対する社会的信用が失墜し、様々な機会損失につながる可能性があります。また人的損失があった場合は、事業の円滑な運営に支障をきたすことも想定されます。被害者等への補償や賠償に加え、納期遅延にともなうペナルティや再製作等のコスト増による経済的損失が生じる可能性もあります。 (b)対策 当社グループでは、設計や制作・施工の各段階での取り組みにより、安全・安心な空間づくりを追求しております。そのポリシーは「丹青社グループ 環境方針」において定めるとともに、「丹青社グループ 調達方針」および「丹青社グループ 調達ガイドライン」(以下、これら二者を総称して「調達方針等」という)に盛り込み、周知・啓発を図っております。あわせて、協力会社や事業パートナーも含めた様々な活動を推進しております。 設計段階では、当社の6つのマテリアリティから空間設計に直結する「人間の尊重」「地域・社会の発展への貢献」「環境との共生」の三項目を柱とした、持続可能な空間設計に向けた新たな指針「サステナブル設計ガイドライン」に基づき、安全・安心に利用できる空間の実現のみならず、最新の社会動向・社会的要請に適応すべく、新たな技術や手法の積極的な習得・導入に努め、設計における不具合の回避とリスクの顕在化防止を徹底しております。 制作・施工段階では、安全衛生の維持・向上を「調達方針等」に加え、「丹青社グループ 安全衛生方針」および「丹青社グループ 品質方針」に掲げて周知徹底を図るとともに、様々な安全管理活動や品質管理活動を通して施工現場での事故・災害の抑止にあたっております。各種の管理規準や活動テーマを設定して危険の回避や未然防止に取り組んでいるほか、組織的なチェック体制や社内教育、情報共有等も充実させております。専任の品質・安全管理部門による助言や是正指導の体制に加え、安全衛生に関する定例の委員会が情報集約や指示・指導を行い、万一の場合の対処や再発防止にも万全を期しております。協力会社組織の活動や協力会社と合同での「安全大会」の開催等を通じて、サプライチェーン全体での安全意識の高揚や技術の改善向上にも取り組んでおります。 ③公正・遵法面のリスク 当社グループが事業を遂行するにあたり、様々な法令等の規制が適用されております。社会的責任を果たす良識ある企業としては、こうした法令の遵守にとどまらず、各種の社会規範にも適合した公正な企業活動を行うことが求められております。これらコンプライアンスに反する事態が生じることは、当社グループの信用や社会的評価、そして事業の円滑な継続といった面に大きく影響します。 (a)起こり得る事象と影響 ⅰ遵守すべき法的規制(特に許認可要件等)に抵触した場合、大きな損失が発生する可能性があります。 当社グループの主軸事業である「空間づくり」においては、建設業法に基づく建設業許可が重要な成立要件となっております。法定の資格者数の充足等も求められ、適格人材の確保等、基準適合のために少なからず経営努力を要する事項が存在します。また、事業の特性上、建築基準法・建築士法・消防法等の適用も受け、遵守義務を負っております。これら法令等及びそれに基づく各種制度については、変更又は新規導入が行われることで事業の前提条件が変動することもあり得ます。 このような事業特有の規制等について、意図せずそれに抵触し義務を履行できなかった場合には、法的な処分等の制裁を受けることがあり得ます。これは当社グループの信用・信頼を大きく損ねることとなり、様々な機会損失を招く可能性があります。事業の遂行にも制約・制限が生じることがあり、結果として収益減等の損失が生じる恐れがあります。さらに、ペナルティとしての費用負担を課せられる等の経済的損失が発生する可能性もあります。 ⅱ適法な業務処理や取引先との公正な取引を欠いた場合、大きな損失が発生する可能性があります。 上記の事業固有の規制以外にも、企業に課せられる各種の法的規制や遵守すべき社会規範が多数存在します。不適切な会計処理や不適切な下請取引、環境規制への抵触、その他企業犯罪や不正行為のほか、反社会的勢力との関係等、多岐にわたる局面において、意図せず法令違反や社会規範からの逸脱が起きる可能性が皆無ではありません。 万一、こうしたコンプライアンス不全の状況が発生した場合、法的制裁や社会的信用の毀損とともに、機会喪失による収益悪化等の損失が発生する可能性があります。 ⅲ知的財産権、肖像権、パブリシティ権等の適正な取り扱いを欠いた場合、大きな損失が発生する可能性があります。 当社グループの「空間づくり」事業は、クリエイティブな付加価値に裏づけられたソフト・ノウハウのビジネスであり、特に産業財産権に関わる知的財産の活用に依存する面が多分にあります。過失又は認識の相違等により、第三者の著作権・意匠権・商標権等を侵害しているとされる事態が生じることがあり得ます。肖像権やパブリシティ権等、広義の知的財産権についても同様です。 他者の知的財産権を侵害しているとされた場合、訴訟コストや損害賠償等の経済的損失が発生する可能性があります。また設計や施工の内容の変更が必要になった場合には、追加費用の発生等、損失が生じることがあります。事態によっては、当社グループの信用・信頼が損なわれ、受注機会を失う等の損失が発生する可能性もあります。 (b)対策 法令遵守と社会規範の尊重により良識と責任をもった企業活動を行うことを、「丹青社グループ行動基準」「丹青社グループ 環境方針」「調達方針等」に定め、グループ全体でコンプライアンス経営を推進しております。「コンプライアンス基本規程」を含めて全グループ員の行動規範と位置づけ、コンプライアンスに関する教育・研修を継続的に行なって意識醸成を図っております。事業の法的要件の1つである公的資格保有者の確保については、資格取得支援制度により社員の資格取得を促進し、不適合の発生を防ぐ一助としております。 取引の公正を確保することに向けては、「丹青社グループ行動基準」や「調達方針等」にポリシーを示してグループ内に周知しております。内部統制システムを構築・運用し、「丹青社グループ行動基準」や日本版SOX法の枠組みにしたがい、不適切な会計処理・会計報告が生じないよう努めております。インサイダー取引等、不正行為の発生予防のため社内規程を設けて厳しく統制しているほか、反社会的勢力との関係遮断を「丹青社グループ行動基準」及び「調達方針等」において宣言し、定期的な社内セミナー開催を通じて意識と知識の浸透を図っております。また知的財産権の尊重と権利侵害の回避について「丹青社グループ行動基準」や「調達方針等」に定めて意識統一を図るほか、これも定期的な教育を実施してリスクの顕在化防止に努めております。弁護士・弁理士等の専門家とも緊密に連携し、予防や影響の軽減を適切に行う体制を整えております。 さらに、公正・遵法に関する不具合の未然防止と早期発見、及び万一の発生に対する迅速な対応を可能にするため、内部通報制度を設けて運用しております。外部弁護士に委託した窓口では、グループ各社の取引先からの通報も受け付けております。 ④情報取り扱いのリスク 顧客課題の解決を使命とする事業の特性上、機密の内容を含む様々な情報について顧客から提供を受け、業務に使用しております。ほかにも取引先の情報や個人情報、技術情報等、多岐にわたる重要情報を保有しており、これら情報の適切な取り扱いを欠くことは、当社グループに対する信用・信頼や事業の円滑な遂行に大きく影響します。 (a)起こり得る事象と影響 ⅰ事業上必要とする機密情報や個人情報の適正な取り扱いを欠いた場合、大きな損失が発生する可能性があります。 「空間づくり」の過程では、未発表の製品や開発中のサービス・業態、あるいは出店計画等に関する機密情報を多数保持し、利用して業務を行なっております。また個人情報をはじめとする様々なビジネス情報を、企業活動の必要から保有・利用しております。過失又は事故等によりこれら情報の流出・漏洩や破壊、消失等が起こることが皆無とはいえません。近時ではテレワークやオンライン会議等の機会が増えたことで、これら情報事故の発生リスクは高まっていると認識しております。このほか、機密保持の義務に反して不適切な情報開示を行なってしまうことの恐れもあります。 万一、こうした不適切な情報取り扱いを発生させた場合、訴訟や法的な責任追及に至ることがあり、損害賠償や対応費用等の経済的損失が生じる可能性があります。当社グループの信用・信頼が損なわれ、事業機会を失う等の結果、収益が減少する等の損失が発生する可能性もあります。 ⅱ重要情報を外部の悪意により窃盗・流出・損傷等された場合、大きな損失が発生する可能性があります。 ⅰと同様の情報が、サイバー攻撃や不正アクセス等により窃取又は毀損されたり、あるいは不正に使用されたりした場合にも、訴訟・賠償等及び信用の棄損、機会喪失等の損失が発生する可能性があります。 (b)対策 情報の厳格な管理による事故予防と適切な対外開示について、「丹青社グループ行動基準」や「調達方針等」に定めて意識の徹底や教育を行なっております。個人情報を中心とする機密情報は、プライバシーマーク取得の個人情報保護マネジメントシステムの枠組みを用いて適切な管理を徹底し、リスクの顕在化を防いでおります。情報セキュリティ対策では、「情報セキュリティ方針」に基づき、社内規程等を整備して組織的・人的・物理的な対策を施すほか、従業者への啓発や脆弱性のテスト、保険によるリスク移転等の措置も実施しております。 ⑤サステナビリティ関連のリスク 地球環境や社会問題などESG観点でのリスクをめぐっては、企業として問われる責任ある行動も含め、対応に求められるものが多様化・厳格化しています。新たな規制や社会的義務も増えるなか、それらに適時・適切に応えられなかった場合には、企業としての評価や信頼性の低下、あるいは機会面・収益面での損失が生じるおそれがあります。 サステナビリティ・リスクの認識と対応につきましては、「第2 事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組」の記載をご参照ください。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年2月1日~2026年1月31日)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、緩やかな回復が期待されるものの、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク並びに物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響などもあり、依然として不透明さが残っています。 当ディスプレイ業界の事業環境につきましては、活発な企業の販促投資、インバウンド関連需要に加え、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催もあり、総じて堅調な状況が続きました。しかしながら、資材価格や人件費の増加等によるコスト上昇リスクについても、注視する必要があります。 このような状況のもと当社グループは、中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)に基づき、成長軌道に乗せるための基盤整備と新たな領域への投資を行い、更なる企業価値の向上を目標に事業活動を展開してまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 (a) 財政状態 資産の部の合計額は、前連結会計年度末に比べて2.8%増加し、557億25百万円となりました。これは、主に受取手形・完成工事未収入金等が5億28百万円減少したものの、投資有価証券が7億60百万円、退職給付に係る資産が12億50百万円それぞれ増加したことによるものであります。 負債の部の合計額は、前連結会計年度末に比べて13.3%減少し、180億59百万円となりました。これは、主に未払法人税等が7億29百万円、賞与引当金が5億6百万円、その他流動負債が22億7百万円それぞれ増加したものの、支払手形・工事未払金等が57億66百万円減少したことによるものであります。 純資産の部の合計額は、前連結会計年度末に比べて12.9%増加し、376億65百万円となりました。これは、主に利益剰余金が28億67百万円増加したことによるものであります。 (b) 経営成績 当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。 売上高 (百万円)   売上総利益 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 当連結会計年度 (2026年1月期)   107,222   21,407   8,358   8,336   5,993 前連結会計年度 (2025年1月期)   91,858   17,064   5,147   5,316   3,875 増減額   15,364 (16.7%増)   4,343 (25.5%増)   3,211 (62.4%増)   3,020 (56.8%増)   2,118 (54.7%増) 報告セグメント等の業績は、次のとおりであります。 売上高 (百万円)   前連結会計年度比増減率(%)   セグメント損益 (百万円)   前連結会計年度比増減率(%) 商業その他施設事業   72,154   32.6   6,808   106.6 チェーンストア事業   25,619   △5.4   1,984   8.5 文化施設事業   8,929   △10.0   △616   ― その他   519   12.3   174   56.2 (注)  セグメント間取引については、相殺消去しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、「現金及び現金同等物の増減額」が3億85百万円の増加(前連結会計年度は5億10百万円の増加)となり、当連結会計年度末の残高は175億89百万円(前連結会計年度末は172億4百万円)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、37億43百万円の収入(前連結会計年度は10億18百万円の収入)となりました。これは、主に仕入債務(支払手形・工事未払金等)が57億66百万円減少し、法人税等の支払いにより20億8百万円支出したものの、税金等調整前当期純利益を83億47百万円(前連結会計年度は54億63百万円の税金等調整前当期純利益)計上したことに加え、未払消費税等が21億15百万円増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、1億94百万円の支出(前連結会計年度は9億44百万円の収入)となりました。これは、主に有価証券及び投資有価証券の売却により4億7百万円の収入があったものの、有形固定資産の取得により3億7百万円、無形固定資産の取得により1億77百万円、有価証券及び投資有価証券の取得により1億12百万円それぞれ支出したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、31億61百万円の支出(前連結会計年度は14億64百万円の支出)となりました。これは、主に配当金の支払いによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (a) 受注実績 報告セグメント等の名称   前連結会計年度 (自  2024年2月1日 至  2025年1月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自  2025年2月1日 至  2026年1月31日) (百万円) 商業その他施設事業   70,011   62,864   (10.2%減) チェーンストア事業   26,944   25,672   (4.7%減) 文化施設事業   13,733   11,174   (18.6%減) その他   462   519   (12.3%増) 合計   111,152   100,230   (9.8%減) (b) 売上実績 報告セグメント等の名称   前連結会計年度 (自  2024年2月1日 至  2025年1月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自  2025年2月1日 至  2026年1月31日) (百万円) 商業その他施設事業   54,395   72,154   (32.6%増) チェーンストア事業   27,074   25,619   (5.4%減) 文化施設事業   9,925   8,929   (10.0%減) その他   462   519   (12.3%増) 合計   91,858   107,222   (16.7%増) (注)  セグメント間取引については、相殺消去しております。 (c) 次期繰越高 報告セグメント等の名称   前連結会計年度 (2025年1月31日) (百万円)   当連結会計年度 (2026年1月31日) (百万円) 商業その他施設事業   36,978   27,688   (25.1%減) チェーンストア事業   4,715   4,768   (1.1%増) 文化施設事業   13,218   15,462   (17.0%増) その他   -   -   (   -   ) 合計   54,912   47,919   (12.7%減) (注)  当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は、次のとおりであります。 (a) 受注高、売上高、繰越高及び施工高 期別   種類別   前期 繰越高 (百万円)   当期 受注高 (百万円)   計 (百万円)   当期 売上高 (百万円)   次期 繰越高 (百万円) 第67期   自  2024年 2月1日 至  2025年 1月31日   建設事業 建築工事   1,140   3,765   4,906   2,800   2,106 新装工事   10,369   29,901   40,270   25,888   14,381 改装工事   6,437   34,055   40,492   29,423   11,068 展示工事   12,889   26,373   39,263   17,859   21,403 計   30,836   94,095   124,932   75,972   48,960 設計・その他   4,660   12,860   17,520   12,821   4,699 合計   35,497   106,956   142,453   88,793   53,660 第68期   自  2025年 2月1日 至  2026年 1月31日   建設事業 建築工事   2,106   3,907   6,013   5,083   930 新装工事   14,381   27,033   41,415   31,077   10,337 改装工事   11,068   37,049   48,117   32,915   15,202 展示工事   21,403   13,588   34,992   18,760   16,231 計   48,960   81,578   130,538   87,836   42,702 設計・その他   4,699   14,387   19,087   15,020   4,066 合計   53,660   95,966   149,626   102,856   46,769 (注)  前期以前に受注した工事等で、契約の変更により請負金額に増減のあるものについては、当期受注高にその増減額を含みます。したがって、当期売上高にも係る増減額が含まれます。 (b) 売上高の受注方法別比率 売上高の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 第67期   自  2024年2月1日 至  2025年1月31日   建設事業 建築工事   1.9   1.3   3.2 新装工事   14.4   14.7   29.1 改装工事   19.3   13.8   33.1 展示工事   11.7   8.5   20.2 計   47.3   38.3   85.6 設計・その他   9.0   5.4   14.4 合計   56.3   43.7   100.0 第68期   自  2025年2月1日 至  2026年1月31日   建設事業 建築工事   4.4   0.6   5.0 新装工事   15.2   15.0   30.2 改装工事   19.9   12.1   32.0 展示工事   11.5   6.7   18.2 計   51.0   34.4   85.4 設計・その他   9.4   5.2   14.6 合計   60.4   39.6   100.0 (注)  百分比は、売上高金額比であります。 (c) 売上高 期別   区分   国内   海外(百万円)   合計(百万円) 官公庁(百万円)   民間(百万円) 第67期   自  2024年2月1日 至  2025年1月31日   建設事業 建築工事   110   2,689   -   2,800 新装工事   -   25,888   -   25,888 改装工事   235   29,188   -   29,423 展示工事   4,078   13,752   28   17,859 計   4,424   71,519   28   75,972 設計・その他   1,864   10,902   53   12,821 合計   6,289   82,422   82   88,793 第68期   自  2025年2月1日 至  2026年1月31日   建設事業 建築工事   17   5,065   -   5,083 新装工事   -   31,077   -   31,077 改装工事   22   32,892   -   32,915 展示工事   3,329   15,414   16   18,760 計   3,369   84,451   16   87,836 設計・その他   1,868   13,093   58   15,020 合計   5,237   97,544   74   102,856 (注) 1  当事業年度の完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 ○   千葉市       千葉市立郷土博物館リニューアル展示製作 ○   岐阜県       岐阜県花のミュージアム設計製作 ○   栃木県       栃木県新防災教育施設展示設計 ○   千歳市       千歳市キウスガイダンス施設展示製作業務 ○   環境省       シラルトロ湖自然情報館展示工事 2  第67期及び第68期ともに売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 (d) 手持高(2026年1月31日現在) 区分   国内   海外(百万円)   合計(百万円) 官公庁(百万円)   民間(百万円) 建設事業 建築工事   -   930   -   930 新装工事   -   10,337   -   10,337 改装工事   -   15,202   -   15,202 展示工事   11,399   4,831   -   16,231 計   11,399   31,302   -   42,702 設計・その他   530   3,454   82   4,066 合計   11,929   34,756   82   46,769 (注)  手持高のうち主なものは、次のとおりであります。 ○   名古屋市       名古屋市博物館展示・収蔵環境等整備工事 ○   日本中央競馬会       馬の博物館JRA展示工事 ○   竹富町       竹富町西表島WHC展示製作 ○   宮内庁       皇居東御苑大手休憩所(仮称)展示工事 ○   三郷市       三郷市防災学習拠点施設展示製作業務 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の連結財務諸表は、我が国において、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、財政状態及び経営成績に関する以下の分析を行っております。 当社経営陣は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の簿価及び偶発債務の開示、並びに報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行わなければなりません。経営陣は、投資、法人税等、財務活動、退職給付、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。経営陣は、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収益・費用の報告数値についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社は、特に以下の重要な会計方針が、当社の連結財務諸表の作成において使用される重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 (a) 貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため貸倒引当金を計上しておりますが、顧客等の債務者の支払能力が低下した場合等において、追加の引当が必要となる可能性があります。 (b) 完成工事補償引当金 当社グループは、完成工事に係る瑕疵担保の費用に備えるため完成工事補償引当金を計上しておりますが、見積りを超える瑕疵及びその補修費が発生した場合、追加の引当が必要となる可能性があります。 (c) 売上高及び工事損失引当金 当社グループは、一部の工事を除き、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき、一定の期間にわたり収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度の見積りは、工事原価総額に対する連結会計年度末までの発生原価の割合に基づき算定しております。 また、当連結会計年度末時点の手持工事の工事収益総額と工事原価総額の見積りに基づき、工事原価総額が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合には、その超過すると見込まれる額のうち、当該工事契約に関して既に計上された損益の額を控除した残額を工事損失引当金に計上しております。 工事収益総額及び工事原価総額の見積りは、主に各工事等の最終的な請負額、材料費、労務費及び外注費等に関する仮定を用いて算定しておりますが、予期し得ない工事範囲及び工事内容の変更や工期の延長、将来の市況の変化に伴う建築資材や外注費の変動等によって常時変動するため見積りの不確実性が高く、工事原価総額の変動は、履行義務の充足に係る進捗度の算定にも影響を与えるため、翌連結会計年度の連結財務諸表において、売上高及び工事損失引当金の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (d) 投資の減損 当社グループは、取引関係の維持その他の目的で、金融機関及び取引先等の株式を所有しております。これらの株式には、時価の把握が容易な公開会社と、時価の算定が困難な非公開会社とがあります。公開会社についてはその時価が、非公開会社についてはその実質価値が簿価と比較して30%以上下落した場合に、減損処理による評価損を計上しております。従って、相場の下落又は投資先の業績の悪化により、評価損の計上が必要となる可能性があります。 (e) 退職給付費用 当社グループにおける退職給付制度については、当社及び連結子会社が加入する企業年金基金に係るものが、当連結会計年度においては、退職給付債務では約98%を、退職給付費用では約97%を占めております。従って、当該企業年金基金の状況が当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。長期金利の低下に伴う割引率の低下は退職給付債務の増大をもたらし、また、年金資産の主な運用先である株式市場における市況の低迷は期待運用収益との乖離をもたらし、いずれも将来的な退職給付費用の増加につながります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a) 経営成績等 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、良好な市場環境のもと、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)関連の案件が完工をむかえたことに加え、インバウンド関連の需要が堅調に推移したことにより1,072億22百万円(前連結会計年度比16.7%増)となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は、良好な市場環境のもと、収益性重視の受注活動を行ったことに加え、大阪・関西万博およびインバウンド関連の案件が収益性の向上に寄与し、売上総利益率は20.0%(前連結会計年度は18.6%)と前連結会計年度を上回ったため、214億7百万円(前連結会計年度比25.5%増)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、営業経費や広告宣伝費の増加や人員数の増加並びに賃上げの実施等による人件費の増加等により、130億49百万円(前連結会計年度比9.5%増)となりましたが、構成比については、売上高の増加により12.2%(前連結会計年度は13.0%)となりました。 この結果、営業利益は、83億58百万円(前連結会計年度比62.4%増)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度における営業外損益は、受取配当金等を計上したものの、損害賠償金を計上したこと等により、営業外収益から営業外費用を差し引いた営業外損益の純額は21百万円の損失(前連結会計年度は1億69百万円の利益)となりました。 この結果、経常利益は83億36百万円(前連結会計年度比56.8%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別損益は、主に投資有価証券売却益を計上したこと等により、特別利益から特別損失を差し引いた特別損益の純額は11百万円の利益(前連結会計年度比92.5%減)となりました。 また、法人税、住民税及び事業税は27億9百万円(前連結会計年度比51.1%増)、法人税等調整額は△3億55百万円(前連結会計年度は△2億4百万円)となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は59億93百万円(前連結会計年度比54.7%増)となりました。 報告セグメントごとの状況については次のとおりであります。 (商業その他施設事業) 商業その他施設事業においては、主にホテル、エンターテイメント施設および大阪・関西万博等の新改装案件が堅調に推移したこと等から、売上高、セグメント利益ともに前連結会計年度を大幅に上回りました。 この結果、商業その他施設事業の売上高は721億54百万円(前連結会計年度比32.6%増)、セグメント利益は68億8百万円(前連結会計年度比106.6%増)となりました。 (チェーンストア事業) チェーンストア事業においては、主に飲食店やその他専門店分野の新改装案件は堅調に推移したものの、大型の旗艦店が前連結会計年度に比べ減少したこと等から、売上高は前連結会計年度を下回りましたが、収益性向上への取り組み等により、セグメント利益は前連結会計年度を上回りました。 この結果、チェーンストア事業の売上高は256億19百万円(前連結会計年度比5.4%減)、セグメント利益は19億84百万円(前連結会計年度比8.5%増)となりました。 (文化施設事業) 文化施設事業においては、過年度の受注高減少および当期の工事の進捗が想定を下回ったことにより、売上高は減少し、損益面についても売上高の減少に伴い、固定費を賄うには至らず、売上高、セグメント損益ともに、前連結会計年度を下回りました。 この結果、文化施設事業の売上高は89億29百万円(前連結会計年度比10.0%減)、セグメント損失は6億16百万円(前連結会計年度はセグメント損失95百万円)となりました。 (その他) その他においては、ディスプレイ業以外の事務サービス等についても前連結会計年度に比べ需要は回復し、売上高、セグメント利益ともに前連結会計年度を上回りました。 この結果、その他の売上高は5億19百万円(前連結会計年度比12.3%増)、セグメント利益は1億74百万円(前連結会計年度比56.2%増)となりました。 2026年1月期の経営成績等の状況は、良好な市場環境を背景に旺盛な需要を確実に取り込むと共に、大阪・関西万博等の大型プロジェクトも重なったため、売上高および営業利益ともに過去最高を更新いたしました。 そのため、直近の事業環境を踏まえて、中期経営計画(2025年1月期~2027年1月期)最終年度の財務目標を上方修正いたしました。 また、重点施策の進捗状況については、以下のとおりであります。 戦略①働き方と人的資本の基盤整備 各種施策により、長時間労働の状況は前期比で改善 採用強化により、人員確保 戦略②マーケティングの基盤整備 マーケティング部門と事業部門の連携が強化され、各マーケットでの対応力が向上 戦略③サプライチェーンの基盤整備 協力会社数の計画的な拡充により生産体制の強化が進展 戦略④サステナビリティ対応の基盤整備 各種ガイドラインの整備が進捗 戦略⑤新たな領域への挑戦 新規事業への方針等の検討が進み、今後具体的な計画の策定 引き続き、重点施策の実行を通じて、長期的な企業価値の向上に努めてまいります。 また、報告セグメントごとに以下の方針を立てて事業活動を展開してまいります。 (商業その他施設事業) ・エンターテイメント分野は成長市場として捉え、様々な挑戦で拡大路線に乗せる。 ・ホテルをはじめ、インバウンドの拡大を背景に増加する需要を取り込む。 ・スタジアムやアリーナの新改装需要を取り込む。 ・オフィス分野において、顧客開発を加速させ、事業規模の拡大を図る。 (チェーンストア事業) ・既存顧客のシェア拡大と新規顧客の開発。 ・西日本エリアのシェア拡大に向けた既存顧客との関係強化と生産性向上。 ・メンテナンス分野の拡大を図るとともに、新改装案件の受注にもつなげていく。 (文化施設事業) ・地域創生、官民連携事業に関連した案件を中心に受注拡大を図る。 ・長年培った展示ノウハウを活かし、文化展示事業を安定成長させる。 (b) キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2  事業の状況 4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 なお、キャッシュ・フロー指標の推移は、以下のとおりであります。 2022年 1月期   2023年 1月期   2024年 1月期   2025年 1月期   2026年 1月期 自己資本比率                      (%)   64.2   70.3   62.4   61.6   67.6 時価ベースの自己資本比率          (%)   75.0   81.9   79.8   78.6   129.8 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   -   11.8   0.5   68.4   11.6 インタレスト・カバレッジ・レシオ  (倍)   -   335.3   585.2   255.6   463.3 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い (注) 1  各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 2  株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 3  営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 4  2022年1月期は、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであるため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオを記載しておりません。 (c) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、事業の特性から通常は多額の設備投資等を必要とせず、当社グループの資金需要は、主に運転資金に係るものであります。この運転資金は、主に工事を遂行するための外注費、経費の支払い並びに販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いに要するものであります。 現状、これらの資金需要につきましては自己資金、短期借入金で賄っておりますが、必要に応じて長期借入金や社債の発行により資金調達を行う等、柔軟に対応することとしております。

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開示資料

出典

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