概要
若築建設は北九州市に本社を置く総合建設会社である。港湾や橋梁などのインフラ整備に強みを持ち、国土交通省や防衛省からの公共工事を中心に安定した収益基盤を築く。2026年3月期の連結売上高は1047億円、営業利益66億円を見込み、従業員900名規模で地域密着型の事業を展開する。
公共工事に支えられた収益構造
若築建設の売上高の大半は建設事業が占め、2026年3月期の建設事業売上高は1028億円で全体の98%を超える。主要顧客は国土交通省や防衛省などの官公庁であり、同年度の国土交通省向け完成工事高は214億円(売上高比20.5%)、防衛省向けは124億円(同11.8%)と、公共工事への依存度が高い。民間建築工事も手掛けるが、収益の核は社会資本整備にある。
建設と不動産の二つの事業セグメント
報告セグメントは建設事業と不動産事業に分かれる。建設事業は港湾・海洋土木、河川・ダム、橋梁、トンネル、道路などの土木工事と、オフィスビルや商業施設、住宅などの建築工事を手掛ける。不動産事業はオフィスビルや商業施設の賃貸・管理、開発物件の販売を行い、連結子会社の株式会社都市空間が管理を担う。不動産事業の売上高は4億円と小規模ながら、安定した収益源となっている。
全国に広がる支店網と海外進出実績
本社は北九州市に置くが、東京、名古屋、大阪、札幌、仙台、横浜、金沢、広島、高松、福岡など全国主要都市に支店を設置している。1953年の東京支店設置を皮切りに、北海道から九州までカバーする営業網を構築した。海外では1976年にスエズ運河浚渫工事を受注し、海外進出の先鞭をつけた。現在も連結子会社を通じて国内外の工事に対応している。
グループ企業と連携による施工体制
連結子会社9社と関連会社1社からなるグループを構成する。建設事業では新総建設株式会社と大丸防音株式会社が施工協力を行い、当社が工事の一部を受注・発注する体制をとる。不動産事業では株式会社都市空間が管理業務を委託される。このグループ連携により、大型工事への対応力とリスク分散を図っている。
業界の中での役割は総合建設業(ゼネコン)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01建設事業主力
総合建設業として、港湾・海洋土木、河川・ダム、橋梁、トンネル、道路等の公共工事を中心に、建築工事も行う。連結子会社が施工協力。
- 土木工事
- 港湾、河川、ダム、橋梁、トンネル、道路等の土木工事の施工管理。
- 建築工事
- オフィスビル、商業施設、住宅等の建築工事の施工管理。
02不動産事業準主力
不動産の賃貸・管理・販売等を行う。連結子会社が不動産管理を担当。
- 不動産賃貸・管理
- オフィスビル、商業施設等の賃貸・管理。
- 不動産販売
- 開発物件の販売。
製品と技術
港湾・海洋土木を核とする土木工事
土木工事は若築建設の主力分野であり、港湾、河川、ダム、橋梁、トンネル、道路など多岐にわたる。特に港湾・海洋土木は、スエズ運河浚渫工事の実績に象徴されるように、同社の伝統的な強みである。2025年3月期個別の海上土木の受注高は285億円、陸上土木は380億円と、両部門で大きな割合を占める。施工管理を中心に、大型インフラプロジェクトを手掛ける。
オフィス・商業施設から住宅まで建築工事
建築工事ではオフィスビル、商業施設、住宅などを施工する。2025年3月期個別の建築受注高は359億円、完成工事高は274億円と、土木と並ぶ重要な収益源である。近年は生産性向上に取り組み、建築分野での効率化を進めている。連結子会社の新総建設や大丸防音が施工協力し、案件の規模拡大に対応する。
不動産賃貸・管理と販売事業
不動産事業は建設事業に比べて規模は小さいが、安定した収益を生む。連結子会社の株式会社都市空間がオフィスビルや商業施設の賃貸・管理を担当し、当社は同事業の一部を委託する。また、開発物件の販売も行う。2026年3月期の不動産事業売上高は4億円、営業利益2億円と堅調に推移している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
中堅ゼネコン、公共工事に強み
当社は建設業界の中堅ゼネコンで、売上高は1千億円前後。ショーボンドHDやミライト・ワンなどと競合する。近年は2025/3期に減収となったが、2026/3期には増収・増益を見込む。公共工事やインフラ案件に強みを持ち、安定した受注基盤を有する。収益率は6%台と堅調だが、建設業界全体の人手不足や価格競争が課題。
強み
- 官公庁発注のインフラ工事で豊富な実績を持ち、安定した受注源を確保。
- 橋梁やトンネルなど高度な技術を要する工事で高い評価を得ている。
- 全国各地に拠点を持ち、地域ごとのニーズに合わせた営業活動が強み。
- 自己資本比率が高く、不況時にも耐えうる財務基盤を有する。
課題
- 建設技能労働者の不足が進行し、工事の遅延やコスト増加を招く恐れ。
- 同業他社との受注競争が激しく、採算性の低下が懸念される。
- 民間設備投資の動向に業績が左右されやすく、景気変動の影響を受ける。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が若築建設
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9743丹青社 | 734億円 | 11.9倍 |
| 2 | 1852淺沼組 | 734億円 | 14.1倍 |
| 3 | 1815鉄建建設 | 669億円 | 12.4倍 |
| 4 | 5262日本ヒューム | 660億円 | 15.5倍 |
| 5 | 7949小松ウオール工業 | 551億円 | 16.1倍 |
| 6 | 1888若築建設 | 481億円 | 10.8倍 |
| 7 | 5959岡部 | 451億円 | 12.4倍 |
| 8 | 256A飛島ホールディングス | 411億円 | 8.5倍 |
| 9 | 1899福田組 | 407億円 | 10.2倍 |
| 10 | 1814大末建設 | 386億円 | 10.0倍 |
| 11 | 4345シーティーエス | 349億円 | 12.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。
会社の歴史
沿革 32件
建設業法登録から若築建設への商号変更
1950年10月、建設業法に基づく建設大臣登録(イ)第2055号を完了したことが会社の公式な始まりである。1965年7月、商号を若築建設株式会社に変更。この間、1953年に東京支店、1958年に名古屋支店、1959年に大阪支店を設置し、全国展開の基盤を整えた。1959年8月には東京本部を設置し、本社機能の一部を首都圏に移した。
株式公開から東証第一部上場へ
1959年8月、東京店頭市場に株式を公開。1961年10月には東京証券取引所第二部に上場し、わずか1年後の1962年8月には第一部に指定された。この急速な上場昇格は、当時の業容拡大と成長性が市場に評価されたことを示す。2022年4月の市場区分見直しに伴い、第一部からプライム市場に移行した。
企業買収による事業基盤の拡充
1972年8月、川田工業株式会社を吸収合併し、技術力と施工能力を強化した。続いて1975年7月、昭和ドレッジング株式会社を吸収合併し、浚渫工事の分野を拡大した。これらの買収により、港湾工事や海洋土木での競争力が高まった。また、1974年5月には築洋建設株式会社(後の新総建設株式会社)を設立し、グループ体制の基礎を築いた。
海外進出と国内支店網の完成
1976年4月、スエズ運河浚渫工事を受注し、海外市場に初進出した。この大型プロジェクトは国際的な施工能力を示す契機となった。国内では1979年に北海道支店、1984年に横浜支店、1991年に四国支店を設置し、主要エリアをカバーする支店網が完成。2009年には福岡支店を新設し、九州における拠点を強化した。
資本参加とグループ再編の動き
2003年6月、佐藤工業株式会社に資本参加し、業界内の連携を深めた。しかし2010年7月にはその株式の一部を売却した。2004年10月には株式会社ヘルスエンタープライズを清算し、不採算事業から撤退。2005年10月には新総建設株式会社が株式会社九創を吸収合併し、子会社間の再編を進めた。これらの動きは、経営資源の選択と集中を反映している。
プライム市場移行と長期ビジョンの策定
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。同時期に創業140周年となる2030年に向けた長期ビジョン「すべてのステークホルダーの期待に応えられる企業」を掲げ、2024年度から2026年度の中期経営計画を策定した。最終年度の2027年3月期には単体売上高1130億円、経常利益62億円を目標とする。
年表32件を開く
1950年代
- 1950年10月建設業法による建設大臣登録(イ)第2055号の登録完了
- 1953年4月東京支店設置
- 1957年5月商号変更若築不動産株式会社(2001年9月株式会社都市空間に商号変更 現・連結子会社)設立
- 1958年4月名古屋支店設置
- 1959年3月大阪支店設置
- 1959年8月当社株式、東京店頭市場に公開
- 1959年8月東京本部設置
1960年代
- 1961年10月上場当社株式、東京証券取引所第二部に上場
- 1962年8月上場当社株式、東京証券取引所第一部に上場
- 1965年1月M&A北九州支店、南九州支店を統合して九州支店設置
- 1965年7月商号変更若築建設株式会社に商号変更
- 1968年4月東北支店及び千葉支店設置
- 1968年7月宅地建物取引業法による建設大臣免許(1)第456号を取得(以後有効期間満了ごとに更新)
1970年代
- 1970年1月北陸支店設置
- 1972年8月M&A川田工業株式会社を吸収合併
- 1973年5月中国支店設置
- 1974年3月建設業法改正により、建設大臣許可(特-48)第3650号の許可を受ける(以後有効期間満了ごとに更新)
- 1974年5月商号変更築洋建設株式会社(1979年1月新総建設株式会社に商号変更 現・連結子会社)設立
- 1975年7月M&A昭和ドレッジング株式会社を吸収合併
- 1976年4月スエズ運河浚渫工事を受注し、海外へ進出
- 1979年2月北海道支店設置
1980年代
- 1984年4月横浜支店設置
- 1985年8月創業株式会社ヘルスエンタープライズ設立
1990年代
- 1991年4月四国支店設置
- 1994年4月株式会社九創を新総建設株式会社より分社
- 1997年7月大丸防音株式会社(現・連結子会社)の経営権を取得
2000年代
- 2003年6月佐藤工業株式会社に資本参加
- 2004年10月株式会社ヘルスエンタープライズ清算
- 2005年10月M&A新総建設株式会社が株式会社九創を吸収合併
- 2009年3月福岡支店設置
2010年代
- 2010年7月佐藤工業株式会社の株式の一部を売却
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高(単体)2027年3月期まで1,130億円
- 経常利益(単体)2027年3月期まで62億円
- 当期純利益(単体)2027年3月期まで43億円
- 売上高(連結)2027年3月期まで1,160億円
- 経常利益(連結)2027年3月期まで65億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
案件の大規模化・高収益化
各部門の強みを活かした事業展開により、受注案件の規模拡大と収益性向上を図る。
- 02
新エネルギー分野への展開
新エネルギー分野への事業展開を積極的に推進する。
- 03
生産性向上と研究開発
建設現場の生産性向上を推進し、市場ニーズに基づく研究開発を実施する。
- 04
人的資本経営と働き方改革
人的資本経営を強化し、働き方改革により組織の持続可能性を高める。
- 05
カーボンニュートラル・地域貢献
カーボンニュートラル推進や建設業の担い手確保、地域貢献活動を通じて社会の持続可能性向上に貢献する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で900人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は878万円で、9期前と比べて+4.0%。平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は17.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 741 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 744 | — |
| 2019年3月 | 844 | 45.1 | 19.0 | 758 | — |
| 2020年3月 | 873 | 45.1 | 18.4 | 779 | — |
| 2021年3月 | 873 | 45.5 | 19.0 | 816 | — |
| 2022年3月 | 869 | 44.9 | 18.9 | 839 | — |
| 2023年3月 | 888 | 44.9 | 18.5 | 854 | — |
| 2024年3月 | 881 | 44.7 | 18.4 | 873 | — |
| 2025年3月 | 912 | 44.7 | 18.5 | 854 | 609 |
| 2026年3月 | 878 | 44.0 | 17.8 | 900 | 733 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 国内㈱麻生(福岡県飯塚市)(注)3その他の関係会社議決権50.7%
- 国内新総建設㈱(千葉市中央区)連結子会社議決権100.0%
- 国内大丸防音㈱(東京都中央区)連結子会社議決権75.0%
- 国内㈱都市空間(北九州市若松区)連結子会社議決権100.0%
- 調達16.4億円令和5年度から令和6年度までの川俣町仮置場復旧等工事環境省 · 2023-04-25
- 調達9億円令和7年度飯舘村除染及び仮置場復旧等工事環境省 · 2025-04-03
- 調達4.8億円令和7年度川俣町仮置場復旧等工事環境省 · 2025-04-30
- 調達3.8億円令和5年度飯舘村仮置場復旧等工事環境省 · 2023-04-24
- 調達885万円八戸港工事用資材運搬国土交通省 · 2015-06-12
- 調達802万円八戸港港湾業務艇代替船用船国土交通省 · 2024-09-17
- 調達720万円八戸港港湾業務艇代替船用船国土交通省 · 2023-10-06
- 調達550万円海上保安庁桟橋防舷材修繕海上保安庁 · 2021-08-18
- 調達400万円港湾業務艇「翔洋」係留施設整備国土交通省 · 2017-12-25
- 調達353万円八戸港港湾業務艇用船国土交通省 · 2022-02-22
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,047億円、営業利益は66億円。前期と比べると増収増益で、売上が+21.0%、利益が+26.9%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,160億円 | 1,047億円 |
| 営業利益 | 71億円 | 66億円 |
| 純利益 | 44億円 | 44億円 |
| 1株あたり配当 | ¥145 | ¥145 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は272億円、営業利益は18億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.9%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 224 | — | — | 21 |
| 2024年1Q | 225 | 9 | 4.0 | 11 |
| 2024年2Q | 239 | 19 | 7.9 | 12 |
| 2024年3Q | 253 | 22 | 8.7 | 13 |
| 2024年4Q | 232 | — | — | 15 |
| 2025年2Q | 352 | 5 | 1.4 | 2 |
| 2025年4Q | 513 | 47 | 9.2 | 35 |
| 2026年2Q | 454 | 16 | 3.5 | 9 |
| 2026年4Q | 593 | 50 | 8.4 | 35 |
| 2027年1Q | 272 | 18 | 6.6 | 12 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は656億円から1,047億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 656 | — | 11 | — | 6 |
| 2014年3月 | 725 | — | 21 | — | 17 |
| 2015年3月 | 729 | — | 22 | — | 23 |
| 2016年3月 | 769 | — | 24 | — | 20 |
| 2017年3月 | 823 | — | 28 | — | 24 |
| 2018年3月 | 925 | — | 36 | — | 28 |
| 2019年3月 | 997 | — | 44 | — | 32 |
| 2020年3月 | 1,078 | — | 47 | — | 30 |
| 2021年3月 | 898 | — | 30 | — | 18 |
| 2022年3月 | 892 | — | 68 | — | 47 |
| 2023年3月 | 840 | — | 65 | — | 54 |
| 2024年3月 | 949 | — | 77 | — | 51 |
| 2025年3月 | 865 | 52 | 52 | 6.0 | 37 |
| 2026年3月 | 1,047 | 66 | 64 | 6.3 | 44 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,047億円のうち、営業利益として残るのは66億円で6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.1%901億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.6%80億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%66億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−7億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は196億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 16 | −3 | −10 | 13 | 97 |
| 2014年3月 | 37 | −11 | 4 | 26 | 127 |
| 2015年3月 | −19 | −9 | 2 | −28 | 102 |
| 2016年3月 | 57 | −11 | −17 | 46 | 130 |
| 2017年3月 | −7 | −2 | −18 | −9 | 103 |
| 2018年3月 | 47 | −4 | −7 | 43 | 139 |
| 2019年3月 | 3 | 1 | 1 | 4 | 144 |
| 2020年3月 | −25 | −23 | 60 | −48 | 151 |
| 2021年3月 | −53 | −7 | 50 | −60 | 144 |
| 2022年3月 | 160 | −15 | −127 | 145 | 164 |
| 2023年3月 | 151 | −13 | −30 | 138 | 273 |
| 2024年3月 | −40 | −36 | −14 | −76 | 189 |
| 2025年3月 | −102 | −19 | 64 | −121 | 132 |
| 2026年3月 | 5 | −12 | 71 | −7 | 196 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,224億円。このうち返さなくてよい自己資本が548億円で、自己資本比率は44.1%(業種中央値55.5%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 547 | 152 | 395 | 27.1 |
| 2014年3月 | 620 | 164 | 456 | 25.7 |
| 2015年3月 | 613 | 197 | 416 | 31.2 |
| 2016年3月 | 642 | 211 | 431 | 31.8 |
| 2017年3月 | 697 | 235 | 462 | 32.6 |
| 2018年3月 | 776 | 260 | 516 | 32.4 |
| 2019年3月 | 816 | 287 | 529 | 34.1 |
| 2020年3月 | 859 | 314 | 545 | 35.4 |
| 2021年3月 | 915 | 338 | 577 | 35.7 |
| 2022年3月 | 815 | 384 | 431 | 45.5 |
| 2023年3月 | 883 | 427 | 456 | 46.8 |
| 2024年3月 | 908 | 474 | 434 | 50.6 |
| 2025年3月 | 919 | 499 | 420 | 52.6 |
| 2026年3月 | 1,224 | 548 | 677 | 44.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で140社中19位あたり、逆に低いのは自己資本比率で140社中105位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,710で、1年前と比べて-32.9%。過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.8倍 |
| PER (会社予想) | 10.7倍 |
| PBR | 0.89倍 |
| 配当利回り | 3.91% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で約14.1%上昇し、7/29には前日比+6.57%と大幅高。25日線(3365円)を10.8%上回り、上昇トレンド明確。52週高値6170円からは39.5%低いが、52週安値3135円からは19%高く、下値切り上げ。出来高は7/29に13.21万株と急増、買い圧力強い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER 10.9倍は業界平均13.9倍を下回り、PBR 0.88倍は平均1.49倍を大きく下回る割安水準。配当利回り3.62%は平均3.44%を上回り、増配余地も。ROE 8.5%は標準的で、来期の増収増益見通しも評価材料。ただしPBRが1倍を割れており、収益変動リスクには注意が必要。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.8倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 10.7倍 | — |
| PBR | 0.89倍 | 1.55倍 |
| ROE | 8.5% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
増収と高収益維持が評価される一方、公共工事依存度の高さが課題。2026年3月期は売上高21%増、営業利益率6%超と好調。強気派はインフラ老朽化や防災需要の高まり、統廃合による受注拡大を期待。弱気派は公共投資の減少リスク、人手不足による工事遅延、地域偏重による成長限界を指摘。PER10.9倍、配当利回り3.62%とバリュエーションは妥当圏。
- 公共投資の追い風
港湾・橋梁の老朽化対策需要が拡大
- 収益性の高さ
営業利益率6%超は業界トップクラス
- 増収トレンド
2026年3月期は売上高1000億円超へ拡大
- 売上高急回復と利益成長2026/3期影響強
売上高1047億円(前期比21%増)、営業利益66億円
- PBR0.88倍の割安感継続影響中
PBR1倍割れ、自己資本に対し割安、改善余地
- 高ROE8.5%の収益性継続影響中
ROE8.5%は建設業平均を上回る、資本効率良好
- 配当利回り3.62%の魅力継続影響弱
安定した配当利回り、株主還元姿勢評価
- 公共工事依存
国の予算削減リスクで収益変動の可能性
- 人手不足
建設技能者不足で工事遅延やコスト増
- 地域集中
北九州エアポケット、他地域展開が限定的
- 前期の大幅減収からの反動2025/3期影響強
売上高865億円(前期比9%減)、収益基盤の脆弱性
- 外国人保有3%の低流動性継続影響弱
浮動株少なく、大口売買で株価変動大
- 建設業界の人手不足通年影響中
技能労働者不足で工事遅延・コスト増リスク
- 株価下落トレンド継続短期影響中
1年間で19%下落、ネガティブセンチメント継続
- 公共工事受注高
- 公共投資動向と自社の受注力を反映
- 営業利益率
- 高収益の持続性を確認
- 売上高
- 増収計画の達成度を測る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり145円で、前期から+7.1%。いまの株価に対する利回りは3.91%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 40 | — | 22.7 |
| 2018年3月 | 47 | 17.5 | 22.7 |
| 2019年3月 | 55 | 17.0 | 23.3 |
| 2020年3月 | 60 | 9.1 | 27.5 |
| 2021年3月 | 55 | −8.3 | 42.3 |
| 2022年3月 | 80 | 45.5 | 22.3 |
| 2023年3月 | 100 | 25.0 | 24.2 |
| 2024年3月 | 120 | 20.0 | 30.8 |
| 2025年3月 | 126 | 5.0 | 45.0 |
| 2026年3月 | 135 | 7.1 | 40.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥145
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ4,350人。区分でいちばん多いのは事業法人で59.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.1%を占め、残る30.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 12.9 | 28.6 | 40.2 | 44.2 | 47.7 | 59.6 |
| 個人・その他 | 50.7 | 38.0 | 31.6 | 29.4 | 28.3 | 27.0 |
| 金融機関 | 27.8 | 27.5 | 23.6 | 21.1 | 20.3 | 9.6 |
| 外国法人 | 6.4 | 4.9 | 3.8 | 4.3 | 3.0 | 3.0 |
| 自己株式 | 1.6 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
| 証券会社 | 2.2 | 0.9 | 0.8 | 1.0 | 0.7 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社麻生 | 41.84 |
| 02 | ACVEホールディングス合同会社 | 8.26 |
| 03 | 若築建設協力会社持株会 | 7.70 |
| 04 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 4.46 |
| 05 | 太平電業株式会社 | 2.24 |
| 06 | 若築建設従業員持株会 | 2.07 |
| 07 | 公益財団法人石橋奨学会 | 1.59 |
| 08 | 株式会社巴コーポレーション | 1.55 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.38 |
| 10 | イーレックス株式会社 | 1.33 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-07株式会社麻生新規の大量保有報告41.84%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+6467%、1株純資産は14期で+3432%。直近期のROEは8.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 5 | 120 | 4.4 | 19.3 | — |
| 2014年3月 | 13 | 123 | 11.0 | 10.5 | 15.8 |
| 2015年3月 | 17 | 147 | 12.9 | 10.7 | 18.6 |
| 2016年3月 | 16 | 158 | 10.3 | 8.1 | 20.0 |
| 2017年3月 | 187 | 1,752 | 11.2 | 7.8 | 22.7 |
| 2018年3月 | 217 | 1,943 | 11.8 | 7.6 | 22.7 |
| 2019年3月 | 247 | 2,146 | 12.1 | 6.0 | 23.3 |
| 2020年3月 | 231 | 2,383 | 10.2 | 5.2 | 27.5 |
| 2021年3月 | 142 | 2,564 | 5.7 | 9.7 | 42.3 |
| 2022年3月 | 371 | 2,909 | 13.6 | 5.3 | 22.3 |
| 2023年3月 | 427 | 3,241 | 13.9 | 9.0 | 24.2 |
| 2024年3月 | 399 | 3,601 | 11.7 | 9.0 | 30.8 |
| 2025年3月 | 290 | 3,803 | 7.8 | 13.1 | 45.0 |
| 2026年3月 | 343 | 4,243 | 8.5 | 11.9 | 40.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額270百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 烏田克彦 | 取締役会長 | 68 |
| 長廻幹彦 | 代表取締役社長 兼 執行役員社長 安全環境本部長 | 61 |
| 牧原久利 | 代表取締役 兼 専務執行役員 建設事業部門長 兼 安全環境本部副本部長 | 64 |
| 石井一己 | 取締役 兼 専務執行役員 建設事業部門管掌 | 66 |
| 花田和孝 | 取締役 兼 専務執行役員 建設事業部門担当役員 営業統括 | 65 |
| 中村誠 | 取締役 兼 常務執行役員 経営管理部門長 | 65 |
| 朝倉康夫 | 取締役 | 69 |
| 原田美穂 | 取締役 | 65 |
| 森田隼人 | 取締役 | 50 |
| 田中宣彰 | 常勤監査役 | 63 |
| 岩田光宏 | 常勤監査役 | 61 |
| 澤井謙一 | 監査役 | 65 |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 麻生巌 | 取締役 | 52 |
| 俣木洋一 | 監査役 | 58 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 150 | 51 | 20 | 222 | 28 |
| 社外取締役 | 6 | 36 | — | — | 36 | 6 |
| 監査役 | 1 | 12 | — | — | 12 | 12 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容347字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,275字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,978字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,388字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第210期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第210期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第209期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第209期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第208期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第208期第3四半期(2023/04/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第208期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第208期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第207期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-30
- 四半期報告書四半期報告書-第207期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第207期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第207期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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