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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

若築建設

WAKACHIKU CONSTRUCTION CO.,LTD.1888 · Prime · 建設業

総合建設会社。港湾・海洋工事に強みを持ち、不動産事業も展開。

概要

若築建設は北九州市に本社を置く総合建設会社である。港湾や橋梁などのインフラ整備に強みを持ち、国土交通省や防衛省からの公共工事を中心に安定した収益基盤を築く。2026年3月期の連結売上高は1047億円、営業利益66億円を見込み、従業員900名規模で地域密着型の事業を展開する。

公共工事に支えられた収益構造

若築建設の売上高の大半は建設事業が占め、2026年3月期の建設事業売上高は1028億円で全体の98%を超える。主要顧客は国土交通省や防衛省などの官公庁であり、同年度の国土交通省向け完成工事高は214億円(売上高比20.5%)、防衛省向けは124億円(同11.8%)と、公共工事への依存度が高い。民間建築工事も手掛けるが、収益の核は社会資本整備にある。

建設と不動産の二つの事業セグメント

報告セグメントは建設事業と不動産事業に分かれる。建設事業は港湾・海洋土木、河川・ダム、橋梁、トンネル、道路などの土木工事と、オフィスビルや商業施設、住宅などの建築工事を手掛ける。不動産事業はオフィスビルや商業施設の賃貸・管理、開発物件の販売を行い、連結子会社の株式会社都市空間が管理を担う。不動産事業の売上高は4億円と小規模ながら、安定した収益源となっている。

全国に広がる支店網と海外進出実績

本社は北九州市に置くが、東京、名古屋、大阪、札幌、仙台、横浜、金沢、広島、高松、福岡など全国主要都市に支店を設置している。1953年の東京支店設置を皮切りに、北海道から九州までカバーする営業網を構築した。海外では1976年にスエズ運河浚渫工事を受注し、海外進出の先鞭をつけた。現在も連結子会社を通じて国内外の工事に対応している。

グループ企業と連携による施工体制

連結子会社9社と関連会社1社からなるグループを構成する。建設事業では新総建設株式会社と大丸防音株式会社が施工協力を行い、当社が工事の一部を受注・発注する体制をとる。不動産事業では株式会社都市空間が管理業務を委託される。このグループ連携により、大型工事への対応力とリスク分散を図っている。

業界の中での役割は総合建設業(ゼネコン)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,047億円
営業利益
66億円
営業利益率
6.3%
純利益
44億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設事業主力

総合建設業として、港湾・海洋土木、河川・ダム、橋梁、トンネル、道路等の公共工事を中心に、建築工事も行う。連結子会社が施工協力。

主な製品・サービス2
土木工事
港湾、河川、ダム、橋梁、トンネル、道路等の土木工事の施工管理。
建築工事
オフィスビル、商業施設、住宅等の建築工事の施工管理。

02不動産事業準主力

不動産の賃貸・管理・販売等を行う。連結子会社が不動産管理を担当。

主な製品・サービス2
不動産賃貸・管理
オフィスビル、商業施設等の賃貸・管理。
不動産販売
開発物件の販売。

製品と技術

港湾・海洋土木を核とする土木工事

土木工事は若築建設の主力分野であり、港湾、河川、ダム、橋梁、トンネル、道路など多岐にわたる。特に港湾・海洋土木は、スエズ運河浚渫工事の実績に象徴されるように、同社の伝統的な強みである。2025年3月期個別の海上土木の受注高は285億円、陸上土木は380億円と、両部門で大きな割合を占める。施工管理を中心に、大型インフラプロジェクトを手掛ける。

オフィス・商業施設から住宅まで建築工事

建築工事ではオフィスビル、商業施設、住宅などを施工する。2025年3月期個別の建築受注高は359億円、完成工事高は274億円と、土木と並ぶ重要な収益源である。近年は生産性向上に取り組み、建築分野での効率化を進めている。連結子会社の新総建設や大丸防音が施工協力し、案件の規模拡大に対応する。

不動産賃貸・管理と販売事業

不動産事業は建設事業に比べて規模は小さいが、安定した収益を生む。連結子会社の株式会社都市空間がオフィスビルや商業施設の賃貸・管理を担当し、当社は同事業の一部を委託する。また、開発物件の販売も行う。2026年3月期の不動産事業売上高は4億円、営業利益2億円と堅調に推移している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中堅ゼネコン、公共工事に強み

当社は建設業界の中堅ゼネコンで、売上高は1千億円前後。ショーボンドHDやミライト・ワンなどと競合する。近年は2025/3期に減収となったが、2026/3期には増収・増益を見込む。公共工事やインフラ案件に強みを持ち、安定した受注基盤を有する。収益率は6%台と堅調だが、建設業界全体の人手不足や価格競争が課題。

強み

  • 官公庁発注のインフラ工事で豊富な実績を持ち、安定した受注源を確保。
  • 橋梁やトンネルなど高度な技術を要する工事で高い評価を得ている。
  • 全国各地に拠点を持ち、地域ごとのニーズに合わせた営業活動が強み。
  • 自己資本比率が高く、不況時にも耐えうる財務基盤を有する。

課題

  • 建設技能労働者の不足が進行し、工事の遅延やコスト増加を招く恐れ。
  • 同業他社との受注競争が激しく、採算性の低下が懸念される。
  • 民間設備投資の動向に業績が左右されやすく、景気変動の影響を受ける。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

総合建設 (ゼネコン)の時価総額近傍。太字が若築建設

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19743丹青社734億円11.9倍
21852淺沼組734億円14.1倍
31815鉄建建設669億円12.4倍
45262日本ヒューム660億円15.5倍
57949小松ウオール工業551億円16.1倍
61888若築建設481億円10.8倍
75959岡部451億円12.4倍
8256A飛島ホールディングス411億円8.5倍
91899福田組407億円10.2倍
101814大末建設386億円10.0倍
114345シーティーエス349億円12.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(総合建設 (ゼネコン))に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

建設業法登録から若築建設への商号変更

1950年10月、建設業法に基づく建設大臣登録(イ)第2055号を完了したことが会社の公式な始まりである。1965年7月、商号を若築建設株式会社に変更。この間、1953年に東京支店、1958年に名古屋支店、1959年に大阪支店を設置し、全国展開の基盤を整えた。1959年8月には東京本部を設置し、本社機能の一部を首都圏に移した。

株式公開から東証第一部上場へ

1959年8月、東京店頭市場に株式を公開。1961年10月には東京証券取引所第二部に上場し、わずか1年後の1962年8月には第一部に指定された。この急速な上場昇格は、当時の業容拡大と成長性が市場に評価されたことを示す。2022年4月の市場区分見直しに伴い、第一部からプライム市場に移行した。

企業買収による事業基盤の拡充

1972年8月、川田工業株式会社を吸収合併し、技術力と施工能力を強化した。続いて1975年7月、昭和ドレッジング株式会社を吸収合併し、浚渫工事の分野を拡大した。これらの買収により、港湾工事や海洋土木での競争力が高まった。また、1974年5月には築洋建設株式会社(後の新総建設株式会社)を設立し、グループ体制の基礎を築いた。

海外進出と国内支店網の完成

1976年4月、スエズ運河浚渫工事を受注し、海外市場に初進出した。この大型プロジェクトは国際的な施工能力を示す契機となった。国内では1979年に北海道支店、1984年に横浜支店、1991年に四国支店を設置し、主要エリアをカバーする支店網が完成。2009年には福岡支店を新設し、九州における拠点を強化した。

資本参加とグループ再編の動き

2003年6月、佐藤工業株式会社に資本参加し、業界内の連携を深めた。しかし2010年7月にはその株式の一部を売却した。2004年10月には株式会社ヘルスエンタープライズを清算し、不採算事業から撤退。2005年10月には新総建設株式会社が株式会社九創を吸収合併し、子会社間の再編を進めた。これらの動きは、経営資源の選択と集中を反映している。

プライム市場移行と長期ビジョンの策定

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。同時期に創業140周年となる2030年に向けた長期ビジョン「すべてのステークホルダーの期待に応えられる企業」を掲げ、2024年度から2026年度の中期経営計画を策定した。最終年度の2027年3月期には単体売上高1130億円、経常利益62億円を目標とする。

年表32件を開く

1950年代

  • 1950年10月建設業法による建設大臣登録(イ)第2055号の登録完了
  • 1953年4月東京支店設置
  • 1957年5月商号変更若築不動産株式会社(2001年9月株式会社都市空間に商号変更 現・連結子会社)設立
  • 1958年4月名古屋支店設置
  • 1959年3月大阪支店設置
  • 1959年8月当社株式、東京店頭市場に公開
  • 1959年8月東京本部設置

1960年代

  • 1961年10月上場当社株式、東京証券取引所第二部に上場
  • 1962年8月上場当社株式、東京証券取引所第一部に上場
  • 1965年1月M&A北九州支店、南九州支店を統合して九州支店設置
  • 1965年7月商号変更若築建設株式会社に商号変更
  • 1968年4月東北支店及び千葉支店設置
  • 1968年7月宅地建物取引業法による建設大臣免許(1)第456号を取得(以後有効期間満了ごとに更新)

1970年代

  • 1970年1月北陸支店設置
  • 1972年8月M&A川田工業株式会社を吸収合併
  • 1973年5月中国支店設置
  • 1974年3月建設業法改正により、建設大臣許可(特-48)第3650号の許可を受ける(以後有効期間満了ごとに更新)
  • 1974年5月商号変更築洋建設株式会社(1979年1月新総建設株式会社に商号変更 現・連結子会社)設立
  • 1975年7月M&A昭和ドレッジング株式会社を吸収合併
  • 1976年4月スエズ運河浚渫工事を受注し、海外へ進出
  • 1979年2月北海道支店設置

1980年代

  • 1984年4月横浜支店設置
  • 1985年8月創業株式会社ヘルスエンタープライズ設立

1990年代

  • 1991年4月四国支店設置
  • 1994年4月株式会社九創を新総建設株式会社より分社
  • 1997年7月大丸防音株式会社(現・連結子会社)の経営権を取得

2000年代

  • 2003年6月佐藤工業株式会社に資本参加
  • 2004年10月株式会社ヘルスエンタープライズ清算
  • 2005年10月M&A新総建設株式会社が株式会社九創を吸収合併
  • 2009年3月福岡支店設置

2010年代

  • 2010年7月佐藤工業株式会社の株式の一部を売却

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(単体)2027年3月期まで1,130億円
  • 経常利益(単体)2027年3月期まで62億円
  • 当期純利益(単体)2027年3月期まで43億円
  • 売上高(連結)2027年3月期まで1,160億円
  • 経常利益(連結)2027年3月期まで65億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    案件の大規模化・高収益化

    各部門の強みを活かした事業展開により、受注案件の規模拡大と収益性向上を図る。

  2. 02

    新エネルギー分野への展開

    新エネルギー分野への事業展開を積極的に推進する。

  3. 03

    生産性向上と研究開発

    建設現場の生産性向上を推進し、市場ニーズに基づく研究開発を実施する。

  4. 04

    人的資本経営と働き方改革

    人的資本経営を強化し、働き方改革により組織の持続可能性を高める。

  5. 05

    カーボンニュートラル・地域貢献

    カーボンニュートラル推進や建設業の担い手確保、地域貢献活動を通じて社会の持続可能性向上に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で900人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は878万円で、9期前と比べて+4.0%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は17.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月741
2018年3月744
2019年3月84445.119.0758
2020年3月87345.118.4779
2021年3月87345.519.0816
2022年3月86944.918.9839
2023年3月88844.918.5854
2024年3月88144.718.4873
2025年3月91244.718.5854609
2026年3月87844.017.8900733

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率36.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社(東京都目黒区)(注)13,307百万円
建設事業
本社 — 東京都目黒区2,790百万円
不動産事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱麻生(福岡県飯塚市)(注)3
    その他の関係会社
    議決権50.7%
  • 国内
    新総建設㈱(千葉市中央区)
    連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大丸防音㈱(東京都中央区)
    連結子会社
    議決権75.0%
  • 国内
    ㈱都市空間(北九州市若松区)
    連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和5年度から令和6年度までの川俣町仮置場復旧等工事
    環境省 · 2023-04-25
    16.4億円
  • 調達
    令和7年度飯舘村除染及び仮置場復旧等工事
    環境省 · 2025-04-03
    9億円
  • 調達
    令和7年度川俣町仮置場復旧等工事
    環境省 · 2025-04-30
    4.8億円
  • 調達
    令和5年度飯舘村仮置場復旧等工事
    環境省 · 2023-04-24
    3.8億円
  • 調達
    八戸港工事用資材運搬
    国土交通省 · 2015-06-12
    885万円
  • 調達
    八戸港港湾業務艇代替船用船
    国土交通省 · 2024-09-17
    802万円
  • 調達
    八戸港港湾業務艇代替船用船
    国土交通省 · 2023-10-06
    720万円
  • 調達
    海上保安庁桟橋防舷材修繕
    海上保安庁 · 2021-08-18
    550万円
  • 調達
    港湾業務艇「翔洋」係留施設整備
    国土交通省 · 2017-12-25
    400万円
  • 調達
    八戸港港湾業務艇用船
    国土交通省 · 2022-02-22
    353万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,047億円営業利益66億円前期と比べると増収増益で、売上が+21.0%、利益が+26.9%。

売上高
+21.0%
1,047億円
営業利益
+26.9%
66億円
純利益
+18.9%
44億円
営業利益率
6.3%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,160億円1,047億円
営業利益71億円66億円
純利益44億円44億円
1株あたり配当¥145¥145

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は272億円、営業利益は18億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.9%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q22421
2024年1Q22594.011
2024年2Q239197.912
2024年3Q253228.713
2024年4Q23215
2025年2Q35251.42
2025年4Q513479.235
2026年2Q454163.59
2026年4Q593508.435
2027年1Q272186.612

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は656億円から1,047億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月656116
2014年3月7252117
2015年3月7292223
2016年3月7692420
2017年3月8232824
2018年3月9253628
2019年3月9974432
2020年3月1,0784730
2021年3月8983018
2022年3月8926847
2023年3月8406554
2024年3月9497751
2025年3月86552526.037
2026年3月1,04766646.344

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,047億円のうち、営業利益として残るのは66億円6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は44億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.1%901億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.6%80億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%66億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.0pt
6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.2pt
4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
8.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−7億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は196億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−3−101397
2014年3月37−11426127
2015年3月−19−92−28102
2016年3月57−11−1746130
2017年3月−7−2−18−9103
2018年3月47−4−743139
2019年3月3114144
2020年3月−25−2360−48151
2021年3月−53−750−60144
2022年3月160−15−127145164
2023年3月151−13−30138273
2024年3月−40−36−14−76189
2025年3月−102−1964−121132
2026年3月5−1271−7196

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,224億円。このうち返さなくてよい自己資本が548億円で、自己資本比率は44.1%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月54715239527.1
2014年3月62016445625.7
2015年3月61319741631.2
2016年3月64221143131.8
2017年3月69723546232.6
2018年3月77626051632.4
2019年3月81628752934.1
2020年3月85931454535.4
2021年3月91533857735.7
2022年3月81538443145.5
2023年3月88342745646.8
2024年3月90847443450.6
2025年3月91949942052.6
2026年3月1,22454867744.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
196億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
329億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
677億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
52
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中19位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中105位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.5%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.3%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.1%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.0%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,710で、1年前と比べて-32.9%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥3,710-2.0%1ヶ月+4.7%1年-32.9%時価総額481億円
過去52週の値幅
安値¥3,135高値¥5,990

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)10.7倍
PBR0.89倍
配当利回り3.91%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で約14.1%上昇し、7/29には前日比+6.57%と大幅高。25日線(3365円)を10.8%上回り、上昇トレンド明確。52週高値6170円からは39.5%低いが、52週安値3135円からは19%高く、下値切り上げ。出来高は7/29に13.21万株と急増、買い圧力強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 10.9倍は業界平均13.9倍を下回り、PBR 0.88倍は平均1.49倍を大きく下回る割安水準。配当利回り3.62%は平均3.44%を上回り、増配余地も。ROE 8.5%は標準的で、来期の増収増益見通しも評価材料。ただしPBRが1倍を割れており、収益変動リスクには注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍14.4倍
PER (予想)10.7倍
PBR0.89倍1.55倍
ROE8.5%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

増収と高収益維持が評価される一方、公共工事依存度の高さが課題。2026年3月期は売上高21%増、営業利益率6%超と好調。強気派はインフラ老朽化や防災需要の高まり、統廃合による受注拡大を期待。弱気派は公共投資の減少リスク、人手不足による工事遅延、地域偏重による成長限界を指摘。PER10.9倍、配当利回り3.62%とバリュエーションは妥当圏。

プラスに働く材料7
  • 公共投資の追い風

    港湾・橋梁の老朽化対策需要が拡大

  • 収益性の高さ

    営業利益率6%超は業界トップクラス

  • 増収トレンド

    2026年3月期は売上高1000億円超へ拡大

  • 売上高急回復と利益成長2026/3期影響

    売上高1047億円(前期比21%増)、営業利益66億円

  • PBR0.88倍の割安感継続影響

    PBR1倍割れ、自己資本に対し割安、改善余地

  • 高ROE8.5%の収益性継続影響

    ROE8.5%は建設業平均を上回る、資本効率良好

  • 配当利回り3.62%の魅力継続影響

    安定した配当利回り、株主還元姿勢評価

マイナスに働く材料7
  • 公共工事依存

    国の予算削減リスクで収益変動の可能性

  • 人手不足

    建設技能者不足で工事遅延やコスト増

  • 地域集中

    北九州エアポケット、他地域展開が限定的

  • 前期の大幅減収からの反動2025/3期影響

    売上高865億円(前期比9%減)、収益基盤の脆弱性

  • 外国人保有3%の低流動性継続影響

    浮動株少なく、大口売買で株価変動大

  • 建設業界の人手不足通年影響

    技能労働者不足で工事遅延・コスト増リスク

  • 株価下落トレンド継続短期影響

    1年間で19%下落、ネガティブセンチメント継続

次の決算で確かめる点
公共工事受注高
公共投資動向と自社の受注力を反映
営業利益率
高収益の持続性を確認
売上高
増収計画の達成度を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり145で、前期から+7.1%いまの株価に対する利回りは3.91%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥145
1株あたり
配当利回り
3.91%
いまの株価に対して
配当性向
40.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4022.7
2018年3月4717.522.7
2019年3月5517.023.3
2020年3月609.127.5
2021年3月55−8.342.3
2022年3月8045.522.3
2023年3月10025.024.2
2024年3月12020.030.8
2025年3月1265.045.0
2026年3月1357.140.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥145

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,350人。区分でいちばん多いのは事業法人59.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.1%を占め、残る30.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人12.928.640.244.247.759.6
個人・その他50.738.031.629.428.327.0
金融機関27.827.523.621.120.39.6
外国法人6.44.93.84.33.03.0
自己株式1.61.01.01.01.01.0
証券会社2.20.90.81.00.70.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社麻生41.84
02ACVEホールディングス合同会社8.26
03若築建設協力会社持株会7.70
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.46
05太平電業株式会社2.24
06若築建設従業員持株会2.07
07公益財団法人石橋奨学会1.59
08株式会社巴コーポレーション1.55
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.38
10イーレックス株式会社1.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-07
    株式会社麻生
    新規の大量保有報告
    41.84%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+6467%、1株純資産は14期で+3432%。直近期のROEは8.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月51204.419.3
2014年3月1312311.010.515.8
2015年3月1714712.910.718.6
2016年3月1615810.38.120.0
2017年3月1871,75211.27.822.7
2018年3月2171,94311.87.622.7
2019年3月2472,14612.16.023.3
2020年3月2312,38310.25.227.5
2021年3月1422,5645.79.742.3
2022年3月3712,90913.65.322.3
2023年3月4273,24113.99.024.2
2024年3月3993,60111.79.030.8
2025年3月2903,8037.813.145.0
2026年3月3434,2438.511.940.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額270百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
烏田克彦取締役会長68
長廻幹彦代表取締役社長 兼 執行役員社長 安全環境本部長61
牧原久利代表取締役 兼 専務執行役員 建設事業部門長 兼 安全環境本部副本部長64
石井一己取締役 兼 専務執行役員 建設事業部門管掌66
花田和孝取締役 兼 専務執行役員 建設事業部門担当役員 営業統括65
中村誠取締役 兼 常務執行役員 経営管理部門長65
朝倉康夫取締役69
原田美穂取締役65
森田隼人取締役50
田中宣彰常勤監査役63
岩田光宏常勤監査役61
澤井謙一監査役65
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
麻生巌取締役52
俣木洋一監査役58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8150512022228
社外取締役636366
監査役1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容347字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社9社、関連会社1社及び実質的な親会社1社で構成され、建設事業及び不動産事業を主な事業の内容としております。 当社グループの事業に係わる位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表」の注記に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 建設事業 当社は総合建設業を営んでおり、連結子会社である新総建設㈱、大丸防音㈱と他4社が施工協力を行い、当社は工事の一部を受注、発注しております。 不動産事業 当社は不動産事業を営んでおり、連結子会社である㈱都市空間が同様に不動産事業を営み、当社は㈱都市空間に不動産の一部の管理を委託しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,275字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、すべてのステークホルダーと連携し、工事を通して安心・信頼を提供していくことが建設業の社会的使命と考え、下記の企業理念と経営理念を掲げております。 企業理念: 内外一致 同心協力 経営理念:「品質と安全」を核とした施工により、お客様の信頼を高め、社会に貢献する。 経営環境につきましては、国土強靱化や社会資本整備などの公共投資、民間設備投資とも堅調に推移すると想定されますが、物価高騰や労働人口減少は喫緊の課題であり、生産性向上や人的資本経営の推進は不可欠となります。また、気候変動への対応や人権尊重等の企業の社会的責任への取組は、企業理念である「内外一致 同心協力」に基づき、経営課題として積極的に推進してまいります。 このような事業環境のもと、創業140周年にあたる2030年に向けた長期ビジョン『すべてのステークホルダーの期待に応えられる企業』に基づき、10年計画の第二期となる「中期経営計画(2024年度-2026年度)」を着実に推進しております。本計画の最終年度となる今年度も、引き続き『ステークホルダーとの連携強化による持続可能性の追求』を基本方針とし、過年度の成果と課題を踏まえつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向けた取組を一層強化してまいります。 「中期経営計画(2024年度-2026年度)」の主な施策 基本方針 ステークホルダーとの連携強化による持続可能性の追求 SustainabilityⅠ 市場での持続可能性向上 ・事業戦略-各部門の強みをいかした事業展開による案件の大規模化・高収益化 -新エネルギー分野への事業展開 ・生産性向上 ・市場ニーズにもとづく研究開発 ・財務戦略 ・IR強化 SustainabilityⅡ 組織の持続可能性向上 ・人的資本経営 ・働き方改革 ・サプライチェーンの連携強化 ・ガバナンス強化 SustainabilityⅢ 社会の持続可能性向上 ・安全かつ良質なインフラの提供 ・カーボンニュートラルの推進 ・建設業の担い手確保 ・地域貢献 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。 「中期経営計画(2024年度-2026年度)」の最終年度に当たる2027年3月期の単体の業績予想は人的資本投資の増大を見込み、売上高1,130億円、経常利益62億円、当期純利益43億円を予定しております。なお、2027年3月期の当グループの業績予想は売上高1,160億円、経常利益65億円、当期純利益44億円を予定しております。 今後も引き続き各基本戦略を推進し、企業価値の向上に努めてまいります。
事業等のリスク2,978字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの経営成績及び財政状態等(株価等を含む)に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあり、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。 <特に重要なリスク> (1)施工物等の瑕疵に対するリスク 施工管理の徹底により品質管理には万全を期しておりますが、提供する施工物及びその他製品について重大な瑕疵が発生した場合、当社グループの経営成績や企業評価に影響を及ぼす可能性があります。当社では、本社品質監理室及び支店の品質アドバイザーによる品質監理を強化しております。また、発生した瑕疵に対しましては、誠実な顧客対応と確実な是正措置を実施し、信用回復に取り組んでまいります。 (2)重大な労働災害の発生リスク 当社では「効果的なリスクアセスメントを実践する」を基本方針とする年間安全管理計画に基づき、安全管理には万全を期しておりますが、施工において重大な労働災害が発生した場合、多大な補償費等の負担や社会的信用の低下により当社グループの経営成績や企業評価に影響を及ぼす可能性があります。労働安全マネジメントシステムの効果的な運用及び継続的な改善により、施工における労働災害の撲滅に努めてまいります。 (3)建設市場の変動リスク 世界の経済動向、天災または悪天候等に左右される建設需要の動向や資材価格の高騰は、主たる売上を建設業としている当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。今後の民間設備投資額が大きく減少する場合、当社グループの受注活動における変動リスクとなると考えられます。そのため、比較的影響を受けにくいと想定される官庁工事や再生可能エネルギー分野への重点的な取組を行ってまいります。 (4)財務に関するリスク 市場環境の予期せぬ急変等により、金融機関の支援体制の変化、受注環境の悪化、販売用不動産及び賃貸用不動産の時価の下落等に陥った場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。この対策として資金面におきましては、取引金融機関との間で既存のシンジケートローン契約を更改いたしました。また、季節変動資金にも機動的に対応できる状況を整え、より安定的な資金調達態勢を確保しております。 <重要なリスク> (1)コンプライアンス違反リスク 当社グループは、法令・規制の遵守の徹底に加え、従業員等によるコンプライアンス遵守を推進しておりますが、個人的な不正行為を含め、重大な法令違反等を引き起こした場合には、顧客や社会からの信頼を失うとともに、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では専門性の高いメンバーによる社内ヒアリングを実施し、コンプライアンスの周知を図っております。 (2)重要な訴訟等 当社グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟、紛争、その他の法律手続きの対象となるリスクがあります。これらの法的リスクについては当社グループの法務部門が管理しており、必要に応じて取締役会及び監査役会に報告しております。当連結会計年度において当社グループの事業に重大な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来重要な訴訟等が提起された場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社では、リスク統括部において常に訴訟の可能性について情報収集し、迅速な対応が図れる体制を整えております。 (3)情報セキュリティに対するリスク 事業活動を行う過程で機密情報や事業の過程で入手した顧客情報のセキュリティについては細心の注意を払っておりますが、万が一保護すべき情報が外部からの攻撃や従業員の過失等によって漏洩又は消失した場合には、顧客や社会からの信用を失うとともに、取引の停止や損害賠償により業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社情報システムには安全対策を施しているものの、高度化するサイバー攻撃にさらされた場合、データの消失やシステム障害により業務が停止する可能性があります。情報セキュリティー規程に基づき、最新のシステム保全対策を維持するとともに全社員を対象とするサイバーセキュリティ教育を実施しリスク軽減に努めております。 (4)人材の確保におけるリスク 近年の少子高齢化による労働人口の減少、また、建設業の担い手である技能労働者の高齢化が進んでおり、人材の確保が十分にできない場合には、長期的な視点から当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社では人事部人材開発課を中心に採用活動を強化するとともに、産官学による「海洋開発に関わる人材育成プログラム」などを通じて、建設業の担い手確保に努めてまいります。 (5)気候変動リスク 近年、気候変動により自然災害が激甚化する傾向にあり、台風や洪水等による施工現場への被害や施工遅延といった物理的リスクがあります。また、気候変動に伴い低炭素・脱炭素社会への移行に向けて、温室効果ガスの上限規制による施工量の制限や、炭素税を導入された場合、コスト増等により、事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は2021年6月、金融安定理事会により設置された気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、気候変動が事業に及ぼすリスクと機会の分析と対応についてコーポレートサイト上に開示しております。 (6)外部環境に係るリスク 当社グループは国内及び海外に建設事業を展開しており、その事業活動は地域の外部環境により大きく影響を受けることがあります。新型コロナウイルスなどの感染症については、引き続き集団感染等による工事中断リスクや事業進捗の不確実性などが生じる可能性があります。このため、社員及び取引先をはじめとするあらゆるステークホルダーの安全と健康を守り、安定的に事業運営を継続していくための対策を講じることを重要課題として取り組んでおります。 (7)海外活動に係るリスク 当社グループの海外売上高は連結売上高に対する割合は低いものの、海外の各国においては次のようなリスクがあります。そのため、これらの事象が発生した場合は当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ①予期し得ない法律・規制、不利な影響を及ぼす租税制度の変更。 ②為替相場の急激な変動による為替損失の発生。 ③テロ、戦争等による社会的混乱。 (8)不動産価値下落リスク 当社グループは、国内各地において販売用不動産及び土地等の有形固定資産を保有しております。国内の不動産市況が悪化した場合には、販売用不動産の評価減及び固定資産の減損処理等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)市場リスク 当社グループは金融機関や取引先等の株式を保有しております。これらの株式は株式市場の価格変動リスクを負っておりますが、長期所有を原則としているため特別のヘッジ手段を用いておりません。
経営成績の分析 (MD&A)9,388字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 業績等の概要 (1)業績 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃金上昇を背景とした個人消費の持ち直しや旺盛なインバウンド需要を受け、企業の設備投資は堅調に推移しました。一方、中東における米国・イラン間の緊張に伴う原油供給及び海上輸送の混乱等の地政学リスクに起因するエネルギー・資材への影響によるサプライチェーンの混乱に加え、米国の経済・通商政策に起因する不確実性の高まり、日銀の金利動向や為替相場の変動、物価上昇、気候変動等により、世界経済の先行きの不確実性が高い状況が続いています。 建設業界におきましては、公共投資・民間設備投資ともに堅調に推移している一方で、世界情勢の混乱に伴う建設資材供給の動向に注意を払う必要があるとともに、建設資材価格の高騰や労働人口の減少に伴う人手不足など、業界を取り巻く課題への継続的な取組が求められています。 当連結会計年度におきましては、土木・建築ともに大型工事を受注しました。売上高につきましては、大型工事の進捗が高水準で推移したことにより、1,047億円と前年と比べ21.1%の増加となりました。損益につきましては、DX投資・人的投資の拡大により販売費及び一般管理費が前年同期比5.9%増の79億円となったものの、売上高の増加と建築分野における生産性向上により、営業利益66億円(前年同期比27.4%増加)、経常利益64億円(前年同期比22.9%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は43億円(前年同期比18.4%増加)となりました。 なお、当社個別の受注高は1,279億円(前年同期比23.1%の増加)、繰越高は1,496億円(前年同期比21.6%の増加)となりました。 事業の種類別セグメントごとの業績を示すと次のとおりであります。(事業の種類別セグメントごとの業績については、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しております。) (建設事業) 建設事業を取り巻く環境は、公共投資・民間設備投資ともに堅調に推移している一方で、世界情勢の混乱に伴う建設資材供給の動向に注意を払う必要があるとともに、建設資材価格の高騰や労働人口の減少に伴う人手不足など、業界を取り巻く課題への継続的な取組が求められています。 当社グループはそのような状況の中、努力を続けてまいりました。建設事業の売上高は、大型工事の進捗が高水準で推移したことにより1,028億円と前連結会計年度に比べ179億円(前年同期比21.2%増加)の増収となりました。損益につきましては、売上高の増加に伴う完成工事総利益の増加と建築分野における生産性向上により、営業利益84億円(前年同期比18.3%の増加)となりました。 (不動産事業) 不動産事業を取り巻く環境は、日本経済の緩やかな回復に支えられ、旺盛な不動産投資、地価の上昇・不動産価格の上昇が見られるなど、良好な市場環境にあります。 当社グループはこのような状況を考慮し販売活動を行い、売上高は4億円(前年同期比5.0%減少)、営業利益2億円(前年同期比11.6%増加)となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況 当社グループは、キャッシュ・フローの安定化を図りながら、財務体質の改善・資産の効率化に取り組んでおります。 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、主に仕入債務の増加及び未成工事受入金等の増加により4億円の資金の増加(前年同期は102億円の減少)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、主に有形固定資産及び無形固定資産の取得により11億円の資金の減少(前年同期は18億円の減少)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、主に長期借入金の借入により70億円の資金の増加(前年同期は63億円の増加)となりました。 以上の結果、現金及び現金同等物期末残高は、期首残高から64億円増加し、196億円となりました。 生産、受注及び売上の実績 (1)受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 建設事業(百万円)   130,351   25.7 不動産事業(百万円)   -   - 報告セグメント計(百万円)   130,351   25.7 その他(百万円)   255   △83.7 合計(百万円)   130,607   24.0 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)売上実績 当連結会計年度の売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 建設事業(百万円)   102,853   21.2 不動産事業(百万円)   479   △5.0 報告セグメント計(百万円)   103,333   21.0 その他(百万円)   1,415   29.2 合計(百万円)   104,748   21.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。 3.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高等及びその割合は、次のとおりであります。 前連結会計年度       国土交通省       15,945百万円       18.4% 防衛省       9,189百万円       10.6% 当連結会計年度       国土交通省       21,453百万円       20.5% 防衛省       12,400百万円       11.8% なお、参考として提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。 ① 受注工事高、完成工事高、次期繰越工事高及び施工高 期別   工事別   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越工事高   当期 施工高 (百万円) 手持高 (百万円)   うち施工高 (百万円) 第209期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建設事業                       % 海上土木   14,810   28,519   43,329   27,434   15,894   0.1   12   27,421 陸上土木   40,952   38,016   78,968   27,313   51,655   0.1   48   27,261 建築   45,578   35,954   81,533   27,485   54,048   0.1   37   27,460 合計   101,341   102,490   203,831   82,233   121,598   0.1   98   82,143 第210期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建設事業                       % 海上土木   15,894   40,102   55,997   27,893   28,104   0.0   0   27,881 陸上土木   51,655   30,745   82,400   36,250   46,150   0.0   14   36,216 建築   54,048   56,963   111,011   35,976   75,034   -   -   35,939 合計   121,598   127,811   249,409   100,120   149,289   0.0   15   100,037 (注)1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注高にその増減額を含んでおります。 2.次期繰越工事高の施工高は未成工事支出金により手持高の施工高を推定したものであります。 3.当期施工高は(当期完成工事高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致します。 ② 受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 第209期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   海上土木工事   22.1   77.9   100 陸上土木工事   48.9   51.1   100 建築工事   53.3   46.7   100 第210期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   海上土木工事   19.8   80.2   100 陸上土木工事   37.6   62.4   100 建築工事   77.9   22.1   100 (注) 百分率は請負金額比であります。 ③ 完成工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 第209期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   海上土木工事   19,118   8,316   27,434 陸上土木工事   19,129   8,183   27,313 建築工事   9,966   17,518   27,485 計   48,215   34,018   82,233 第210期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   海上土木工事   21,499   6,394   27,893 陸上土木工事   25,469   10,780   36,250 建築工事   15,018   20,958   35,976 計   61,987   38,132   100,120 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 第209期 国土交通省   ・   令和6年度 四日市港霞ヶ浦北ふ頭地区岸壁(-14m)本体工事 国土交通省   ・   名瀬第2合同庁舎(R4)建築その他工事 東京都   ・   令和6年度中央防波堤外側外貿コンテナふ頭岸壁地盤改良工事(その1) 三菱地所レジデンス株式会社   ・   新宿区西新宿4丁目老人ホーム計画新築工事 西日本鉄道株式会社   ・   (仮称)グランド・サンリヤン西新 新築工事 第210期 国土交通省   ・   令和7年度 名古屋港新土砂処分場埋立護岸基礎及び余水吐設置工事 国土交通省   ・   R4久慈川右岸上大賀地区整備工事 環境省   ・   令和7年度飯舘村除染及び仮置場復旧等工事 株式会社ダイショウ   ・   (仮称)センチュリーマリーナ函館新館増築工事 東日本高速道路株式会社   ・   首都圏中央連絡自動車道 坂東PA休憩施設新築工事 2.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高等及びその割合は、次のとおりであります。 第209期       国土交通省       15,945百万円       19.1% 防衛省       9,189百万円       11.0% 第210期       国土交通省       21,453百万円       21.1% 防衛省       12,400百万円       12.2% ④ 手持工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 海上土木工事   21,471   6,632   28,104 陸上土木工事   30,267   15,883   46,150 建築工事   28,025   47,009   75,034 計   79,764   69,524   149,289 手持工事のうち主なものは、次のとおりであります。 中央日本土地建物株式会社   ・   (仮称)杉並区宮前5丁目計画   2027年12月竣工予定 日本製鉄株式会社   ・   戸畑泊地桟橋更新・新設工事   2029年8月竣工予定 防衛省   ・   防大(7)理工学館C棟新設建築工事   2028年2月竣工予定 国土交通省   ・   和倉港・和倉港海岸護岸(西工区)(災害復旧)改良工事   2027年3月竣工予定 静岡県   ・   令和5年度[第35-K1905-01号]一級河川沼川大規模特定河川対策工事(水門本体工)   2028年3月竣工予定 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績の分析 当社グループの経営成績は、「第2事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要(1)業績」に記載しているとおりであります。以下、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析しております。なお、各セグメントの業績は、セグメント間の内部売上高等を含んで表示しております。 ①売上高の分析 当連結会計年度の連結売上高は1,047億円であります。これをセグメントごとに分析すると、建設事業の売上高は、前連結会計年度に比べ21.2%増加の1,028億円となり、不動産事業の売上高は、前連結会計年度に比べ5.0%減少の4億円となりました。 建設事業の売上高の増加は、大型工事の進捗が高水準で推移したことによるものです。今後も工事生産性の向上に取り組むとともに、民間取組案件の多様化を図り、風力発電・バイオマス発電等の再生可能エネルギー関連工事及び維持・修繕工事等の分野において顧客の拡大を図ってまいります。 官公庁・民間別受注工事高実績(提出会社) 区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   計 (百万円)   官公庁比率 (%)   民間比率 (%) 2021年度   47,405   44,174   91,580   51.8   48.2 2022年度   60,365   29,206   89,571   67.4   32.6 2023年度   67,108   32,556   99,665   67.3   32.7 2024年度   54,853   47,637   102,490   53.5   46.5 2025年度   71,843   55,968   127,811   56.2   43.8 官公庁・民間別完成工事高実績(提出会社) 区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   計 (百万円)   官公庁比率 (%)   民間比率 (%) 2021年度   48,707   36,385   85,093   57.2   42.8 2022年度   44,183   35,828   80,011   55.2   44.8 2023年度   58,565   32,520   91,086   64.3   35.7 2024年度   48,215   34,018   82,233   58.6   41.4 2025年度   61,987   38,132   100,120   61.9   38.1 ②販売費及び一般管理費の分析 販売費及び一般管理費については、前連結会計年度に比べ5.9%増加の79億円となりました。これは主にDX投資・人的投資の拡大に伴う経費の増加によるものです。 ③営業利益の分析 営業利益については、主に完成工事高の増加により前連結会計年度に比べ27.4%増加の66億円となりました。 当社は、2024年度を初年度とする「中期経営計画(2024年度-2026年度)」を策定し、中期経営計画の目標数値として最終年度での単体営業利益を65億円以上と設定しております。2年目に当たる2025年度の単体営業利益は62億円となりました。 ④経常利益の分析 経常利益については、前連結会計年度に比べ22.9%増加の64億円となりました。これは主に③営業利益の分析の原因によるものであります。 ⑤親会社株主に帰属する当期純利益の分析 親会社株主に帰属する当期純利益については、前連結会計年度に比べ18.4%増加の43億円となりました。これは主に③営業利益の分析の原因及び④経常利益の分析の原因によるものであります。 (2)財政状態、資本の財源及び資金の流動性についての分析 ①資産、負債及び純資産の状況に関する分析 (資産) 流動資産は、主に現金預金が64億円増加、受取手形・完成工事未収入金等が139億円増加及び未収入金が61億円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ279億円増加し、981億円となりました。 固定資産は、主に投資有価証券が17億円増加及び退職給付に係る資産が14億円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ26億円増加し、242億円となりました。 主に上記の影響により、資産合計は前連結会計年度末に比べ305億円増加し、1,224億円となりました。 (負債) 流動負債は、主に支払手形・工事未払金等が51億円増加、短期借入金が39億円増加、未払法人税等が14億円増加、未成工事受入金等が47億円増加及び預り金が52億円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ208億円増加し、587億円となりました。 固定負債は、主に長期借入金が49億円増加したことにより前連結会計年度末に比べ47億円増加し、89億円となりました。 以上の結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ256億円増加し、676億円となりました。 (純資産) 純資産は、主に親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと等により前連結会計年度末より49億円増加し、547億円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループのキャッシュ・フローの状況は、「第2事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しているとおりであります。 資金需要の動向と株主還元への支出 当社の資金需要の動向につきましては、資本効率性の観点から、獲得した資金を今後の当社グループの成長に向けた投資と株主還元に振り分けることを目標としております。成長に向けた投資につきましては、作業船をはじめとする施工能力拡大を図るための設備投資、競争力強化に繋がる研究・開発費用の支出、基幹システムの連携強化を図る等のDX投資、人員の確保・育成、活力の向上のための社員教育の充実等を計画しております。株主還元への支出につきましては、「中期経営計画(2024年度-2026年度)」に記載の通り、純資産配当率DOE3.6%を下限とする配当性向40%以上(単体)を目標としております。 財務政策 当社グループの運転資金需要の主なものは、工事施工に伴う材料費・外注費等の営業費用であり、当該支出は、工事代金及び長期借入、短期借入で賄っております。また、設備投資資金等については、工事代金及び長期借入等により調達することにしております。なお、重要な設備投資として、建設事業においてフローティングドッグの建造への投資、不動産事業において賃貸資産の取得、人的資本経営に資するための投資、ソフトウェア等への投資を計画しております。 2026年3月31日現在の主な有利子負債は、短期借入金161億円、長期借入金53億円となっており、前連結会計年度末に比べ89億円の有利子負債の増加となりました。今後は財務体質の改善・資産の効率化を推し進め、有利子負債の圧縮を図る方針であります。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し総合的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下の通りであります。なお、販売用不動産の評価基準、工事損失引当金の計上基準に関する見積りについては「第5経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ①一定の期間にわたり認識された収益に係る工事原価総額の見積り 当社グループの完成工事高の計上は進捗度を合理的に見積ることができる場合には、当該進捗度に応じて一定の期間にわたり収益を認識しております。一定の期間にわたり収益を認識する際の主要な見積りである工事原価総額については、過去の工事の施工実績を踏まえ、個々の案件に特有の状況を織り込んだ実行予算を基礎とするとともに、様々な状況変化を適時適切に見積りに反映しておりますが、市況の変動や気象条件等の外的要因によりその見積り額が変動した場合は工事損益に影響を及ぼす可能性があります。 ②固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候のある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候把握、減損損失の認識や測定にあたっては慎重に検討しておりますが、市場価格の著しい下落、経営環境の変化による企業収益の大幅な低下等の要因により、固定資産の減損処理が必要となる可能性があります。 ③繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

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開示資料

出典

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