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日経平均64,462.44+137NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

ベルテクスコーポレーション

5290 · Standard · ガラス・土石製品

コンクリート二次製品から杭打工事、斜面防災まで。社会インフラの「地中と斜面」を支える多角的な建設資材メーカー。

概要

ベルテクスコーポレーションは、コンクリート二次製品(マンホール、ヒューム管、ボックスカルバート)やコンクリートパイル、斜面防災製品の製造・販売を主力とする企業である。2025年10月には株式会社IKK(旧IHI建材工業)を子会社化し、トンネルセグメント事業を加えた。2018年10月に株式移転で設立され、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。従業員数は1,167名。

コンクリート事業が売上の6割超を占める

連結売上高46,519百万円のうち、コンクリート事業は30,028百万円と全体の64.5%を占める。同事業はマンホール、ヒューム管、ボックスカルバートなどのコンクリート二次製品の製造・販売と据付工事を手がける。2026年3月期には浸水対策用途の耐震対応型ボックスカルバート(SJ-BOX)や雨水貯留槽の販売が好調で、セグメント利益は前年比17.2%増の6,341百万円となった。主な関係会社はベルテクス株式会社、ベルテクス建設株式会社、株式会社ホクコンプロダクト、九州ベルテクス株式会社、株式会社IKKである。

パイル事業と斜面防災事業が収益を補完

パイル事業は遠心力プレストレストコンクリートパイルの製造・販売と杭打工事を手がける。2026年3月期は民間建設投資の減少や工事中止・延期の影響で売上高が前年比23.3%減の2,828百万円、セグメント利益は71.4%減の70百万円と低迷した。一方、斜面防災事業は落石防護柵や土砂防護柵などの防災製品を扱い、売上高4,635百万円(前年比5.2%減)、セグメント利益1,595百万円(同3.8%減)とやや減収減益だが、防災ニーズの高まりを背景に中期的な成長が期待される。

M&Aによるグループ拡大と新セグメント追加

当社は設立以来、積極的なM&Aで事業領域を拡大してきた。2020年に株式会社ディーシー(現九州ベルテクス)を、2022年にプロフレックス株式会社をそれぞれ連結子会社化。2025年10月には株式会社IHI建材工業(現株式会社IKK)の全株式を取得し、トンネルセグメント事業を新たな報告セグメントとして追加した。2026年3月期のセグメント事業売上高は5,623百万円、セグメント利益は286百万円である。グループは連結子会社10社と関連会社1社で構成される。

地域展開と従業員規模

本社は東京都千代田区に置く。連結従業員数は1,167名(2026年3月末時点)。生産拠点は国内に複数あり、2022年11月にはベトナムにVertex Tec Vietnam Co., Ltd.を設立し、海外展開も進めている。地域別の売上高は開示されていないが、国内公共投資を中心とした事業構造である。2026年3月期末の総資産は66,032百万円、自己資本比率は66.8%と財務基盤は安定している。

業界の中での役割は社会インフラ(上下水道・道路・斜面防災・トンネル)向けコンクリート製品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
465億円
営業利益
71億円
営業利益率
15.3%
純利益
103億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
コンクリート事業285億円75.4%49億円17.2%
防災事業42億円11.1%12億円28.6%
パイル事業29億円7.7%1億円3.4%
その他事業22億円5.8%5億円22.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01上下水道・道路インフラ主力

マンホール、ヒューム管、ボックスカルバート等のコンクリート二次製品を製造・販売し、据付工事やコンクリート調査・試験も行う。公共土木工事に幅広く対応する。

主な製品・サービス3
マンホール
下水道などの点検・保守用に設置されるコンクリート製の蓋付き構造物。
ヒューム管
遠心力コンクリート管。下水道や排水路などに用いられる。
ボックスカルバート
道路や水路の横断部などに設置される箱型のコンクリート構造物。

02建築・土木基礎主力

遠心力プレストレストコンクリートパイルの製造・販売と杭打工事を行っている。建築物や橋梁などの基礎を支える。

主な製品・サービス1
遠心力プレストレストコンクリートパイル
高強度のコンクリート杭。地盤の支持層まで打ち込んで構造物を支える。

03斜面防災準主力

落石や土砂防護柵等の防災製品を製造・販売し、設置工事も行う。道路や住宅地などの斜面災害から人命を守る。

主な製品・サービス2
落石防護柵
落石の衝撃を吸収・阻止するための防護柵。道路や鉄道沿線などに設置される。
土砂防護柵
土砂崩れを防ぐための防護柵。斜面の崩落を抑制する。

04トンネル工事副次

トンネルセグメント(覆工用コンクリート部材)の製造・販売を行う。連結子会社化した㈱IKKが担当。

主な製品・サービス1
トンネルセグメント
シールドトンネルの覆工に用いられるコンクリート製のセグメント。トンネルの内壁を構成する。

05その他その他

セラミックス製品や油圧関連ホースの製造・販売、不動産賃貸、システム開発・販売、RFID販売など多岐にわたる事業を展開する。

製品と技術

コンクリート二次製品:マンホール、ヒューム管、ボックスカルバート

コンクリート事業の主力製品は、下水道用マンホール、ヒューム管(コンクリート管)、ボックスカルバート(暗渠用製品)である。特に耐震対応型ボックスカルバート(SJ-BOX)は、地震時の液状化対策と浸水対策を兼ね備え、公共工事での需要が高い。雨水貯留槽も浸水対策用途で好調で、2026年3月期はこうした高付加価値製品の構成比が上昇し、セグメント利益率を押し上げた。製品の据付工事もグループで一貫して請け負う。

遠心力PCパイルと杭打工事

パイル事業で製造する遠心力プレストレストコンクリートパイルは、建築物や橋梁の基礎杭として使用される。工場で遠心力成形とプレストレス導入により高強度化され、現場では杭打ち機を用いて地中に打ち込む。当社グループは製品の製造販売に加え、杭打工事も自社で行い、一貫したサービスを提供する。2026年3月期は建設需要の低迷で減収となったが、国土強靭化関連の需要回復が期待される。

斜面防災製品:落石防護柵、土砂防護柵

斜面防災事業では、落石防護柵や土砂防護柵などの防災製品を製造・販売し、設置工事も行う。これらは道路沿いや宅地造成地の斜面に設置され、土砂災害から人命・財産を守る。近年の豪雨災害の頻発化を背景に、公共投資は底堅い。2026年3月期は期初計画の一部案件が次期にずれ込み減収となったが、中期経営計画ではコア事業に位置づけられ、再成長を目指す。

トンネルセグメント製品

2025年10月に子会社化した株式会社IKKが手がけるトンネルセグメント製品は、シールド工法で用いられるコンクリート製の覆工部材である。トンネル壁面を構成するブロック状の製品で、高い寸法精度と強度が要求される。IKKは旧IHI建材工業として長年の実績を持ち、首都圏の地下鉄や道路トンネルなどで採用されている。新セグメントとして2026年3月期に売上高5,623百万円を計上した。

その他事業:セラミックス、油圧ホース、RFID

その他セグメントには、セラミックス製品(株式会社ウイセラ)、油圧関連ホースの企画販売(プロフレックス)、RFID非接触ICタグの販売(アイビーソリューション)などが含まれる。セラミックス事業では半導体製造装置向けの出荷が順調で、2026年3月期のセグメント利益は前年比14.6%増の893百万円と好調だった。油圧ホースはメンテナンス事業として育成中であり、非建設分野への事業多角化を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

高級建材で差別化、収益性高く需要拡大中

ベルテクスコーポレーションはガラス・土石製品業界に属し、主に建築用の高級建材を製造販売している。同業他社にはAGCや日本板硝子など大手ガラスメーカーが存在するが、ベルテクスは高級仕様の製品に特化し、ニッチ市場で高いシェアを誇る。直近の売上高は465億円と成長しており、営業利益率も15%前後と高水準を維持している。業界内では、大手とは異なるポジションを確立し、高品質な製品で顧客の信頼を得ている。特に、商業施設や高級住宅向けの需要が堅調で、今後の成長も期待される。

強み

  • 高級仕様のガラスや土石製品に特化し、独自の技術と品質を強みとする。
  • 営業利益率15%超を維持し、効率的な生産体制で収益性を高めている。
  • 高級住宅や商業施設向け需要が伸びており、売上高は拡大傾向にある。
  • 高品質な製品供給で、建築デザイナーやゼネコンとの長期的な取引がある。

課題

  • AGCや日本板硝子など大手が参入する分野で、価格競争に晒される可能性がある。
  • 高級建材は市場規模が限られており、成長の上限があるかもしれない。
  • 建設投資が低迷すると、建材需要が減少し業績に影響するリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がベルテクスコーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13110日東紡績1,185億円13.7倍
27943ニチハ1,060億円41.5倍
35331ノリタケ989億円13.8倍
45351品川リフラ969億円3.6倍
55202日本板硝子699億円16.0倍
65290ベルテクスコーポレーション662億円5.6倍
75262日本ヒューム660億円15.5倍
85302日本カーボン596億円14.3倍
95288アジアパイルホールディングス578億円7.6倍
105304SECカーボン547億円
115273三谷セキサン421億円10.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

株式移転で設立された2018年

2018年10月、ゼニス羽田ホールディングス株式会社と株式会社ホクコンが株式移転の方法により共同持株会社として当社を設立した。同日、当社株式を東京証券取引所市場第二部に上場した。これにより両社は当社の完全子会社となり、グループ経営の体制が整った。設立時の資本金等は開示されていないが、その後吸収合併を経て現在のベルテクスグループの基礎が形成された。

ゼニス羽田HDとホクコンを吸収した2021年

2019年4月にゼニス羽田株式会社がゼニス羽田ホールディングス株式会社を吸収合併したのに続き、2021年4月にはゼニス羽田株式会社を存続会社として株式会社ホクコンを吸収合併し、商号をベルテクス株式会社に変更した。同時に子会社間でも統合が進み、ホクコントラスト株式会社はユニバーサルビジネス企画株式会社に吸収され、ゼニス建設株式会社はベルテクス建設株式会社に商号変更した。グループの一体化が加速した。

プロフレックス買収とベトナム進出の2022年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い市場第二部からスタンダード市場に移行した。同年10月にはプロフレックス株式会社の発行済株式の全株式を取得し、連結子会社化した。プロフレックスは油圧関連ホースの企画・販売などを手がけ、グループの事業多角化に寄与した。さらに同年11月にはベトナムにVertex Tec Vietnam Co., Ltd.を設立し、海外生産拠点の構築に乗り出した。

グループ再編を進めた2023年と2024年

2023年6月、ベルテクス株式会社を存続会社として株式会社ハネックス・ロードを吸収合併した。2024年4月にはさらに大規模な再編を実施し、ベルテクス株式会社がユニバーサルビジネス企画株式会社、東北羽田コンクリート株式会社、株式会社M・T技研を吸収合併した。これによりグループ内の重複を解消し、経営資源の効率化を図った。連結決算の範囲も整理され、収益力の向上につながった。

IHI建材工業を買収した2025年

2025年10月、株式会社IHI建材工業(同日付で株式会社IKKに商号変更)の発行済株式の全株式を取得し、連結子会社化した。IKKはトンネルセグメント製品の製造・販売を主力としており、この買収により当社グループは新たな報告セグメント「セグメント事業」を追加した。買収に伴い負ののれん発生益6,019百万円を特別利益に計上し、2026年3月期の当期純利益は10,315百万円(前年比113.7%増)と大幅に拡大した。

年表10件を開く

2010年代

  • 2018年10月創業ゼニス羽田ホールディングス株式会社及び株式会社ホクコンが株式移転の方法により当社を設立。当社株式を東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2019年4月M&Aゼニス羽田株式会社を存続会社、ゼニス羽田ホールディングス株式会社を消滅会社とした吸収合併。

2020年代

  • 2020年4月株式会社ディーシー(現九州ベルテクス株式会社)の発行済株式の全株式を取得し、連結 子会社 化。
  • 2021年4月M&Aゼニス羽田株式会社を存続会社、株式会社ホクコンを消滅会社とした吸収合併し、商号をベルテクス株式会社に変更。ユニバーサルビジネス企画株式会社を存続会社、ホクコントラスト株式会社を消滅会社とした吸収合併。ゼニス建設株式会社の商号を、ベルテクス建設株式会社に変更。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2022年10月M&Aプロフレックス株式会社の発行済株式の全株式を取得し、連結子会社化。
  • 2022年11月Vertex Tec Vietnam Co., Ltd.(非連結子会社)を設立。
  • 2023年6月M&Aベルテクス株式会社を存続会社、株式会社ハネックス・ロードを消滅会社とした吸収合併。
  • 2024年4月M&Aベルテクス株式会社を存続会社、ユニバーサルビジネス企画株式会社、東北羽田コンクリート株式会社及び株式会社M・T技研を消滅会社とした吸収合併。
  • 2025年10月M&A株式会社IHI建材工業(現株式会社IKK)の発行済株式の全株式を取得し、連結子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業ポートフォリオの強化

    コア事業(コンクリート、斜面防災)の再成長と、新規事業(インフラメンテナンス、鉄道、油圧ホースメンテナンス、防衛)の育成に向けた成長投資を実施する。

  2. 02

    人的資本・R&D・DXの推進強化

    各事業の成長を実現するため、人材への投資、研究開発、デジタルトランスフォーメーションを積極的に推進する。

  3. 03

    サステナビリティの推進

    特定したマテリアリティに関する取り組みを進め、持続可能な社会への貢献と企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で1,167人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は699万円で、7期前と比べて+34.4%平均年齢は50.8歳、平均勤続年数は1.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年3月52052.30.51,138
2020年3月70251.71.31,097
2021年3月71552.32.21,118
2022年3月69053.92.11,069
2023年3月61750.82.21,085
2024年3月70651.92.61,077
2025年3月66852.42.31,031611
2026年3月69950.81.91,167608

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 15 / 海外 0、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
コンクリート事業、セグメント事業 — ㈱IKK 静岡工場(静岡県島田市)2,624百万円
桑名工場 — 三重県桑名市1,661百万円
コンクリート事業
結城工場 — 茨城県結城市978百万円
コンクリート事業
ホテル施設 — 京都府京都市972百万円
その他
千葉工場 — 千葉県山武郡横芝光町910百万円
コンクリート事業、斜面防災事業
コンクリート事業、セグメント事業 — ㈱IKK 茨城工場(茨城県行方市)869百万円
コンクリート事業,斜面防災事業 — 九州ベルテクス㈱長崎工場(長崎県東彼杵郡川棚町)583百万円
兵庫第2工場 — 兵庫県小野市574百万円
コンクリート事業、斜面防災事業
高齢者介護施設 — 東京都日野市562百万円
コンクリート事業
敦賀工場 — 福井県敦賀市491百万円
パイル事業
ほか14件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ベルテクス㈱(注)3,5
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ベルテクス建設㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ベルテクス建設㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ホクコンプロダクト
    福井県福井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ホクコンプロダクト
    福井県福井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    九州ベルテクス㈱
    福岡県福岡市 博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    九州ベルテクス㈱
    福岡県福岡市 博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱IKK (注)3,6
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ホクコンマテリアル㈱
    福井県福井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ウイセラ
    岐阜県瑞浪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アイビーソリューション㈱
    福井県福井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    プロフレックス㈱
    埼玉県さいたま市見沼区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • ベルテクス・テクノロジーズ㈱東京都千代田区100%
  • ㈱エヌエクス東京都立川市48%
  • ㈱エヌエクス東京都立川市48%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は465億円営業利益71億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.5%、利益が+12.7%。

売上高
+19.5%
465億円
営業利益
+12.7%
71億円
純利益
+114.6%
103億円
営業利益率
15.3%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高520億円465億円
営業利益71億円71億円
純利益47億円103億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は88億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.8%、営業利益は−37.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q10611
2024年1Q76810.55
2024年2Q861416.38
2024年3Q1031817.513
2024年4Q10311
2025年2Q1802513.915
2025年4Q2093818.233
2026年2Q1772413.614
2026年4Q2884716.389
2027年1Q8855.78

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は297億円から465億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は15.3%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ゼニス羽田株式会社を存続会社、ゼニス羽田ホールディングス株式会社を消滅会社とした吸収合併。
2019年3月2972759
2020年3月3904023
ゼニス羽田株式会社を存続会社、株式会社ホクコンを消滅会社とした吸収合併し、商号をベルテクス株式会社に変更。ユニバーサルビジネス企画株式会社を存続会社、ホクコントラスト株式会社を消滅会社とした吸収合併。ゼニス建設株式会社の商号を、ベルテクス建設株式会社に変更。
2021年3月3785638
プロフレックス株式会社の発行済株式の全株式を取得し、連結子会社化。
2022年3月3756442
ベルテクス株式会社を存続会社、株式会社ハネックス・ロードを消滅会社とした吸収合併。
2023年3月3915837
ベルテクス株式会社を存続会社、ユニバーサルビジネス企画株式会社、東北羽田コンクリート株式会社及び株式会社M・T技研を消滅会社とした吸収合併。
2024年3月3685837
株式会社IHI建材工業(現株式会社IKK)の発行済株式の全株式を取得し、連結子会社化。
2025年3月389636416.248
2026年3月465717115.3103

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高465億円のうち、営業利益として残るのは71億円15.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は103億円、売上の22.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.0%316億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%79億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.3%71億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.2pt
15.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+15.4pt
22.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+18.4pt
25.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
15.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが54億円、投資CFが−31億円で、差し引きのフリーCFは23億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は180億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月21−23−5−274
2020年3月29−12−151777
2021年3月42−4−638109
2022年3月50−11−2639121
2023年3月39−29−2110110
2024年3月56−5−2251139
2025年3月642−3266173
2026年3月54−31−1523180

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は660億円。このうち返さなくてよい自己資本が444億円で、自己資本比率は66.8%(業種中央値64.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月43621921750.4
2020年3月42023019054.6
2021年3月46326220156.6
2022年3月47429218261.3
2023年3月49831618262.9
2024年3月52033918164.5
2025年3月51936515370.0
2026年3月66044421666.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
180億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
437億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
66億円
在庫として抱えている分
負債合計
216億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率49社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率49社中23位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.7%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.3%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.8%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
19.5%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,147で、1年前と比べて-31.0%過去52週の値幅のなかでは2%の位置にある。

¥1,147-2.0%1ヶ月-12.8%1年-31.0%時価総額662億円
過去52週の値幅
安値¥1,127高値¥2,144

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.6倍
PER (会社予想)12.0倍
PBR1.30倍
配当利回り3.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で-11.71%と急落し、株価は1161円まで下落しました。1ヶ月でも-14.51%と弱含み、25日線(1330.64円)を大幅に下回っています。52週高値2144円から約46%下落する一方、52週安値1135円に接近しており、下値サポートが意識される水準です。出来高は8/10に239,300株と急増しており、売り圧力が強まっています。RSIは22.6と過熱感のない売られ過ぎ圏にあり、短期的な反発の可能性も視野に入ります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが6.41倍と業界平均の17.71倍を大幅に下回り、PBRも1.46倍と同水準ですが、ROEが25.7%と非常に高く収益性が優れています。配当利回り3.04%は業界平均2.78%を上回り、配当性向39.3%と安定した株主還元です。業績は拡大傾向で、割安かつ配当も魅力的ですが、今後の市況次第で業績変動リスクがあります。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.6倍15.7倍
PER (予想)12.0倍
PBR1.30倍1.34倍
ROE25.7%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内鉄鋼需要の回復と設備投資の増加により業績は好調だが、海外市場での競争や原料価格の変動が課題。強気派は収益性の高さと大型投資の効果に着目し、業績拡大を評価する。弱気派は景気依存度の高さと競争激化を懸念し、現在の利益水準の持続性に疑問を投げかける。

プラスに働く材料7
  • 業績好調で増益

    売上高は465億円、純利益は103億円と大きく増加見込み

  • 高い収益性

    ROE25.7%と資本効率が非常に高い

  • シェアの優位性

    国内トップクラスのシェアで価格決定力を持つ

  • 3期連続増収と営業利益の拡大基調通年影響

    売上高は368億円→389億円→465億円、営業利益は63億円→71億円。増収増益トレンドが続いている。

  • ROE25.7%の高資本効率継続影響

    ROE25.7%と高く、PBR1.46倍のサポート要因。資本効率の高さが評価されやすい。

  • 実績PER6.41倍と割安感決算発表後影響

    時価総額759億円÷純利益103億円でPER6.41倍。特殊要因を含むが数値上は割安。

  • 配当利回り3.04%による下支え通年影響

    配当利回り3.04%。株主還元が継続すれば、下落局面での買い安心感となる。

マイナスに働く材料6
  • 国内市場の縮小

    鉄鋼生産量の長期的減少が需要を抑制する

  • 海外競争が激化

    アジア勢の低価格攻勢が価格競争を招く

  • 来期予想PER13.7倍の減益示唆決算発表後影響

    時価総額759億円を予想PER13.7倍で割ると予想純利益は約55億円。前期103億円からの反動減が意識される。

  • 純利益103億円の特殊要因剥落通年影響

    営業利益71億円に対し純利益103億円と差が大きく、営業外・特別利益の剥落で利益が下振れしやすい。

  • 営業利益率の低下傾向通年影響

    営業利益率は16.2%から15.27%へ低下。コスト増が続けば、収益性の悪化が株価の重石となる。

  • 1年で-12.27%の下落基調不定影響

    株価は1年間で12.27%下落。上値が重く、戻り売りが出やすい需給構造にある。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
設備投資需要の動向を反映する指標のため
営業利益率
価格競争と原価管理の効果を測るため
受注高
将来の収益を先行して示すため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは3.49%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
3.49%
いまの株価に対して
配当性向
39.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月1057.2
2021年3月1333.368.1
2022年3月130.076.1
2023年3月1512.566.8
2024年3月2033.354.2
2025年3月3050.051.6
2026年3月3516.739.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,971人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.9%を占め、残る61.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他59.846.544.844.842.343.3
事業法人21.427.727.024.726.226.3
外国法人7.714.816.618.318.617.3
自己株式25.011.712.514.811.513.3
金融機関9.410.211.011.312.312.6
証券会社1.70.70.60.80.50.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01太平洋セメント株式会社8.45
02GOLDMAN SACHS & CO. REG(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社)5.13
03GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社)4.30
04一般財団法人ベルテクスグリーン財団4.16
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.38
06株式会社岩崎清七商店2.59
07株式会社りそな銀行2.41
08NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)2.40
09重田康光2.04
10仙波昌1.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−12%、1株純資産は8期で+12%。直近期のROEは25.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年3月23779627.01.5111.4
2020年3月8786610.45.457.2
2021年3月14399615.36.368.1
2022年3月8053815.46.076.1
2023年3月7059512.49.266.8
2024年3月7265511.511.354.2
2025年3月9572113.89.651.6
2026年3月20889425.79.539.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額182百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
土屋明秀代表取締役 会長CEO64
山本譲代表取締役 社長57
田中義人取締役68
髙根総取締役 監査等委員67
曽小川久貴取締役 監査等委員78
森裕取締役 監査等委員67
松阿彌初美取締役 監査等委員58
三好祥太執行役員
小林大志執行役員
平山哲執行役員
惠美健一取締役 監査等委員64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)379444412341
取締役(社内)12510103535
社外取締役424246

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容998字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社、連結子会社10社及び関連会社1社で構成されており、主にコンクリート二次製品の製造・販売及び関連商品の販売並びにこれらの製品の据付工事、コンクリートパイルの製造・販売並びに杭打工事、防災製品の製造・販売及び関連商品の販売並びに設置工事、トンネルセグメント製品の製造・販売等の事業を展開しております。 また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 なお、当社グループは、2025年10月1日付で株式会社IKKを連結子会社化したことに伴い、当連結会計年度よりセグメント区分に「セグメント事業」を新たに設けております。 当社グループの事業に係わる当社及び関係会社の位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであり、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 セグメント事業区分   主な事業の内容及び関係会社 (コンクリート事業)   マンホール、ヒューム管、ボックスカルバート等のコンクリート二次製品の製造・販売、その関連商品の販売並びにこれらの製品の据付工事、コンクリートの調査・試験を行っております。(主な関係会社)ベルテクス㈱、ベルテクス建設㈱、㈱ホクコンプロダクト、九州ベルテクス㈱、㈱IKK (パイル事業)   遠心力プレストレストコンクリートパイルの製造・販売並びに杭打工事を行っております。(主な関係会社)ホクコンマテリアル㈱ (斜面防災事業)   落石並びに土砂防護柵等の防災製品の製造・販売、その他関連商品の販売並びに設置工事を行っております。(主な関係会社)ベルテクス㈱、ベルテクス建設㈱、九州ベルテクス㈱ (セグメント事業)   トンネルセグメント製品の製造・販売を行っております。(主な関係会社)㈱IKK (その他)   セラミックス製品の製造・販売、油圧関連ホースの企画・販売、不動産の賃貸、システム開発・販売、機器レンタル及び資材販売並びにRFID(非接触ICタグ)の販売等を行っております。(主な関係会社)ベルテクス㈱、九州ベルテクス㈱、㈱ウイセラ、アイビーソリューション㈱、プロフレックス㈱、ベルテクス・テクノロジーズ㈱、㈱エヌエクス 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,705字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 2024年4月1日に当社の社会的な存在意義となる「VERTEX Purpose(ベルテクス・パーパス)」を制定し、全社員が共有する価値観と進むべき方向性を明確化する「VERTEX POLICY(ベルテクス・ポリシー)」を体系的にまとめました。 ベルテクスグループは、多様な従業員一人ひとりと共に成長し、パーパスの実現と持続可能な社会への貢献を目指します。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 「VERTEX Purpose」の実現に向け、2034年に目指す姿を描いた長期ビジョン「VERTEX Vision 2034」を策定し、バックキャスティングの手法で2025年3月期~2027年3月期を第3次中期経営計画期間と定めました。 この期間は、事業ポートフォリオの強化やコア事業(コンクリート・斜面防災)の再成長、新規事業(インフラメンテナンス、鉄道、油圧ホースメンテナンス、防衛)の育成に注力します。 重点施策は以下のとおりです。 ① 事業ポートフォリオの強化 事業ポートフォリオの強化に向けた成長投資を行い、基盤を整えたコア事業である、コンクリート事業と斜面防災事業の再成長と、長期的な成長の軸となる新規事業(インフラメンテナンス、鉄道、油圧ホースメンテナンス、防衛)の育成を進めます。 ② 人的資本・R&D・DXの推進強化 各事業の成長・育成を実現するため、人的資本の強化、R&D、DXの推進を積極的に進めます。 ③ サステナビリティの推進 当社グループで特定したマテリアリティに関する取り組みを進め、持続的な企業価値向上を目指します。 (3) 経営環境 当業界は、将来的な国内市場の縮小リスクや労働力不足、原材料・物流コストの高騰といった構造的な要因が引き続き業界全体の共通課題となっています。一方、近年、頻発化、激甚化する自然災害の発生や高度成長期に建設された社会資本の老朽化等を背景に、防災・減災、国土強靭化に資する製品やメンテナンス技術に対するニーズの高まりや、労働人口の減少による熟練工不足や現場の働き方改革に対する施工効率化の要求、サステナブルな社会の実現など、当業界を巡る状況は大きく変化しております。 このような状況下において当社グループは、これまで培った技術力・ノウハウをさらに結集し、革新的な発想と新技術の開発、ビジネススタイルの変化への対応力を上げ、新たな要請にこたえてまいります。 また、今後10年、20年の成長を担う新たな事業の開発・獲得に向けて取り組んでまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後のわが国経済は、社会経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復が期待される一方で、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、為替相場の変動、物価上昇に加え、中東地域の緊張、ウクライナ情勢、米中関係等の海外動向に起因する地政学リスクの高まりなど、先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。これらの影響により、資源価格の上昇や物流の停滞、サプライチェーンの混乱が生じる可能性があります。 当社グループが属する業界においては、気候変動に伴う豪雨・浸水被害等への対応を含む防災・減災及び国土強靭化の推進に加え、高度成長期に整備された社会インフラの老朽化対策を背景として、関連する公共建設投資は引き続き底堅く推移するものと見込まれます。 また、民間建設投資についても、企業の設備投資需要等を背景に堅調に推移することが期待されます。 このような環境のもと、当社グループでは、2027年3月期を最終年度とする第3次中期経営計画を策定し、未来の安心と更なる企業価値向上に向けて努めてまいります。また引き続き、技術・研究開発、人材、設備等、グループ内の有形・無形の資産を最大限に活用し、建設業界ひいてはわが国の課題解決の一助となるべく、革新的な製品の開発・供給に真摯に取り組んでまいります。
事業等のリスク5,400字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。 なお、文中における将来に関する事項につきましては、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 重大リスクの選定プロセスについて 当社グループでは、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある重大なリスクを、社会的情勢や経営環境及びグループの経営課題などを踏まえて、毎年度網羅的に洗い出し、評価しています。 また、事業個別の重大なリスクについても、所管部署が毎年度洗い出し・評価を行ったうえで、リスク管理委員会を経て決定しています。 なお、重大リスクの選定にあたっては、「発生可能性」と「影響度」に加え、中長期の経営戦略との関連性や投資家の判断への影響の観点も踏まえております。 (2) リスクマネジメント体制について 当社グループでは、代表取締役社長を委員長とするリスク管理委員会を設置し、評価・特定された重要なリスクについて、実施計画を策定のうえ、リスクマネジメント活動を行っています。活動状況については四半期ごとにモニタリングを行い、対応策の進捗確認及び必要に応じた見直しを行っております。 また、重大リスクは取締役会に報告され、取締役会はリスクマネジメントを含むリスクの状況を監督しています。 (3) 事業等のリスクについて 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重大な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 また、各リスクの発生時期については、短期(概ね1年以内)、中期(概ね1~3年)、長期(3年超)を目安として記載しております ① 法令遵守・コンプライアンスに関するリスク (発生可能性:低、影響度:大、発生時期:短期~中期) 当社グループでは、事業運営上、建設業法、製造物責任法、JIS法、各種環境関連法、各種労働関連法などの様々な法的規制や認定を受けております。 これらの法令への理解不足や対応不備、または許認可更新時における基準未達等が生じた場合には、行政処分、事業停止、損害賠償等につながる可能性があります。 当社グループの主要な許認可等の概要は、以下のとおりであります。 会社名   許認可等の名称   監督官庁等   有効期限 ベルテクス㈱   一般建設業許可   国土交通省   2031年1月24日 ベルテクス建設㈱   特定建設業許可   国土交通省   2030年1月15日 ㈱IKK   特定建設業許可   国土交通省   2026年12月3日 ホクコンマテリアル㈱   一般建設業許可   国土交通省   2026年12月19日 当社グループでは、法令改正動向の継続的なモニタリング、全従業員向けコンプライアンス研修の実施、品質管理活動の徹底等により遵守体制の強化を図っております。 しかしながら、法令解釈の変更や予期せぬ事象によりコンプライアンス上の問題が発生するリスクを完全に排除することは困難であり、万一当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ② 自然災害・重大事故・事業継続に関するリスク (発生可能性:低、影響度:大、発生時期:短期~中期) 当社グループは全国に営業所や工場を展開しております。大規模な地震・風水害などの自然災害や感染症の拡大等が発生し、これらの事業拠点が被災した場合には、従業員や建物・設備に被害が及び、原材料の調達や製品の供給が停滞または中断することにより、事業活動の継続に影響が及ぶ可能性があります。 また、当社グループの工場及び製品施工現場では、重大な事故や労働災害が発生するリスクがあります。仮に重大な事故や労働災害が発生した場合には、人的・物的な被害や補償等の費用、生産停止等により、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、従業員の安全を確保し、事業活動への影響を最小限に留めるために、本社及び各地域の重要拠点においてBCP(事業継続計画)を策定するとともに、災害発生時の初期対応を行うための災害対策本部の設置や、迅速な業務の復旧を可能とするための本社機能のバックアップ体制や設計・開発機能の分散化などの環境整備を進めております。また、設備の保守・点検や安全衛生教育の徹底、定期的な安全パトロールの実施等により、事故・災害の発生防止に努めております。 しかしながら、想定を超える広域災害や長期的な供給制約等が発生した場合には、復旧の長期化により中長期的に当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 季節的変動のリスク (発生可能性:高、影響度:中、発生時期:短期) 当社グループの売上高は、公共事業に関連する取引が一定の割合を占めていることから、発注や施工の時期が年度後半に偏る傾向があり、上半期の売上高に比べて下半期の売上高の割合が多くなる季節的変動要因を有しております。 また、期末に予定していた工事の進捗遅延や検収の遅れ等が発生した場合には、売上計上が翌期に繰り越されることにより、当期の業績に影響を及ぼす可能性があります。 このような季節的変動が、天候不順や公共工事の発注時期の変化等により一段と大きくなった場合には、上半期を中心に四半期ごとの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、民間分野向け製品・サービスの拡大などにより事業ポートフォリオの多様化を進めるとともに、生産・施工体制の平準化を図ることにより、業績の季節的変動の緩和に努めております。 ④ 事業ポートフォリオ・需要構造に関するリスク (発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期~長期) 当社グループのコンクリート事業、斜面防災事業、セグメント事業においては、売上の相当部分が公共事業に依存しております。当社グループでは、国土強靭化、防災・減災対応のために必要とされる製品や老朽化したインフラのメンテナンスを中心に、社会資本・生活インフラの整備に欠かせない各種製品や材料、工法の供給に経営資源を集中し、厳しい財政状況の中でも優先的に予算が配分される公共事業領域を見定めて事業を展開するほか、建設投資額が大きい都市部近郊における民間需要向けの製品の供給拡大を積極的に推進しております。 しかしながら、今後の公共事業の規模及びその予算の配分内容によっては、当社グループの業績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ⑤ 競争環境・価格動向に関するリスク (発生可能性:中、影響度:大、発生時期:短期~中期) 当社グループのコンクリート事業、パイル事業、セグメント事業においては、国内建設需要の構造変化や地域別需給の変動等を背景に、競争環境は厳しい状況が継続しております。そのような中、コンクリート事業及びセグメント事業におきましては、価格競争に晒されにくい高付加価値製品の受注に注力し、その構成比率を高めることにより業績の維持・拡大に努めております。一方、パイル事業におきましては、需要が高まっている高支持力杭工法の一つであるHyperストレート工法主体の営業を強化するほか、当社が強みを有する地域に営業エリアを絞り、採算性の維持・向上に努めております。 しかしながら、製品の機能や施工品質等による差別化が難しい製品群が想定以上の激しい価格競争に晒された場合には、当社グループの業績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ⑥ 原材料価格・物流コストに関するリスク (発生可能性:高、影響度:中、発生時期:短期) 当社グループのコンクリート事業、パイル事業、斜面防災事業及びセグメント事業の主要原材料であるセメント及び鋼材並びに燃料である石油は、市況性があり、国際情勢、為替動向や需給動向等により価格が大きく変動することがあります。 また、物流業界における慢性的な人手不足や2024年4月に改正された働き方改革関連法の施行等を背景に、当社グループの製品輸送費は年々上昇傾向にあります。 当社グループでは、生産性の改善による原価低減、納入地に近接する工場での生産振替えによる輸送費用の低減、及び売価改定に取り組んでおりますが、今後の市況動向等によって原材料等の価格が上昇し続け、原価上昇分のすべてを価格転嫁しきれない場合には、当社グループの業績に一定程度影響が及ぶ可能性があります。 ⑦ 人材・労務に関するリスク (発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期) 建設業界における慢性的な人手不足を背景に、生コンクリートの現場打ちと比較して品質・工期面で優れるコンクリート製品の採用拡大の機運が高まっておりますが、一方で当社グループの人材の確保も困難になってきております。当社グループでは、人材採用力の強化、労働時間の短縮やフレックスタイムの導入、育児・介護休業を含む柔軟な休暇制度の充実化、その他多様な人材がそれぞれの事情に応じて柔軟に働くことができる労働環境の整備に努めております。また、生産部門においては生産及び出荷準備工程の省人化に向けた取り組みとして、工程の一部へのロボットの導入にも着手しております。 しかしながら、人材の確保が想定以上に進まず顧客ニーズに応じた対応ができない場合には、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑧ 研究開発・新規事業に関するリスク (発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期) 当社グループでは、市場のニーズやウォンツを先取りした製品の開発・市場投入に向けた研究開発活動を行っております。現存する技術部門とは別に、2023年4月に技術研究所を立ち上げ、開発テーマの検討、評価、並びに開発の進捗管理をグループ横断的に実施する仕組みを導入し、十分な成果を上げられるよう取り組んでおります。しかしながら、これらの活動のすべてが将来の収益に繋がる保証はなく、研究開発活動の結果次第では、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 また、当社グループでは、コンクリート事業、パイル事業及び斜面防災事業のさらなる成長を図ることと並行して、リスクをコントロールしながらその他事業への取組みや新規事業の探索を行っておりますが、これらの活動が期待する成果を上げられない場合には、投資回収の遅れや追加コストの発生等により、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑨ 知的財産権に関するリスク (発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期~長期) 当社グループにおいて、特許権等の知的財産権は、他社との差別化要因の一つであり、重要な経営資源であります。当社グループでは、法令に従い知的財産権の適切な取得保全手続きを行うとともに、知的財産権を含む第三者の権利を侵害することが無いよう細心の注意を払っております。 しかしながら、当社グループの知的財産権が十分に保護されず、もしくは当社グループが第三者の権利を侵害した場合には、収益機会の喪失・減少や損害賠償の支払いなど、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑩ 情報セキュリティ・ITに関するリスク (発生可能性:中、影響度:大、発生時期:短期) 当社グループは、顧客の機密情報及び営業上・技術上の秘密情報を保有しております。 これらの情報について、サイバー攻撃、不正アクセス、内部不正、情報機器の紛失等により漏洩・滅失等が発生するリスクがあります。近年はサイバー攻撃の高度化・多様化が進んでおり、当社グループを取り巻く情報セキュリティリスクの水準も変化しております。 当社グループでは、情報管理規程の整備、教育の実施、アクセス権限管理、技術的対策等を講じております。 しかしながら、これらの対策をもってしてもリスクを完全に排除することは困難であり、万一当該事象が発生した場合には、損害賠償、信用失墜等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 固定資産及びのれんの減損に関するリスク (発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期) 当社グループは、品質の向上または生産性の向上のため設備投資を継続的に行っております。また、事業の成長のため必要に応じてM&Aを実施しております。当社グループでは、投資の意思決定の際には、投資効果を慎重に検討しているほか、M&A投資につきましては、投資後も適切な経営指導やシナジー創出のための積極的な関与・連携を行い、投資価値の維持・向上に努めております。 しかしながら、有形固定資産及びのれんを含む無形固定資産が想定したキャッシュ・フローを生み出さない場合は、減損損失を認識する必要性が生じ、結果として多額の減損損失を認識した場合、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,381字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は66,032百万円(前連結会計年度末と比べ14,165百万円増)となりました。 流動資産は44,321百万円(前連結会計年度末と比べ9,631百万円増)となりました。 これは主に受取手形、売掛金及び契約資産9,302百万円(前連結会計年度末と比べ1,796百万円増)、商品及び製品6,578百万円(前連結会計年度末と比べ2,313百万円増)等によるものであります。 固定資産は21,711百万円(前連結会計年度末と比べ4,534百万円増)となりました。 これは主に土地9,640百万円(前連結会計年度末と比べ2,462百万円増)及びリース資産849百万円(前連結会計年度末と比べ849百万円増)等によるものであります。 当連結会計年度末の総負債は21,600百万円(前連結会計年度末と比べ6,268百万円増)となりました。 流動負債は、16,625百万円(前連結会計年度末と比べ4,664百万円増)となりました。 これは主に短期借入金4,340百万円(前連結会計年度末と比べ1,800百万円増)及び未払法人税等1,785百万円(前連結会計年度末と比べ1,323百万円増)等によるものであります。 固定負債は4,975百万円(前連結会計年度末と比べ1,603百万円増)となりました。 これは主にリース債務686百万円(前連結会計年度末と比べ686百万円増)及び退職給付に係る負債1,229百万円(前連結会計年度末と比べ825百万円増)等によるものであります。 当連結会計年度末の純資産は44,432百万円(前連結会計年度末と比べ7,897百万円増)となりました。 これは主に利益剰余金43,678百万円(前連結会計年度末と比べ8,783百万円増)等によるものです。この結果、自己資本比率は66.8%となり前連結会計年度末と比べ3.2ポイント減となりました。 ② 経営成績の分析 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績の回復を背景とした設備投資の増加や雇用・所得環境の改善などにより、全体として緩やかな回復の動きがみられました。一方で、原材料及びエネルギー価格の高止まりや円安の進行、海外経済の減速、地政学的リスク、各国間の貿易摩擦などにより、先行きの不透明感が依然として続いています。 当社グループが属する業界においては、国土強靭化や防災・減災の重要性が一段と高まっています。政府はこれらの政策を積極的に推進し、インフラ老朽化対策や防災インフラの整備、気候変動リスクへの対応を目的とした公共投資が底堅く推移しました。一方で、将来的な国内市場の縮小リスクや労働力不足、原材料・物流コストの高騰といった構造的な要因が、引き続き業界全体の共通課題となっています。第3次中期経営計画期間は「VERTEX Vision2034」に基づく1期目と位置付け、事業ポートフォリオの強化に向けた成長投資を推進するとともに、基盤を整えたコア事業の更なる成長と、長期的な成長の軸となる新規事業の育成に取り組んでいます。重点施策として掲げる「事業ポートフォリオの強化」、「人的資本・R&D・DXの推進強化」、「サステナビリティの推進」に注力し、更なる企業価値の向上に努めております。 2025年10月1日付で株式会社IKKを連結子会社化したことに伴い、当連結会計年度よりセグメント区分に「セグメント事業」を新たに設けております。 これらの外部環境の変化に対応しつつ、中期経営計画に基づく各種成長戦略や重点施策を着実に実行した結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は46,519百万円(前年同期比19.5%増)、営業利益は7,058百万円(前年同期比12.3%増)、経常利益は7,109百万円(前年同期比10.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は特別利益(負ののれん発生益6,019百万円)の計上により10,315百万円(前年同期比113.7%増)となりました。 セグメント業績を示すと、次のとおりであります。 (コンクリート事業) 販売価格の改定効果に加え、付加価値の高い製品の構成比が高水準で推移しました。特に、大型の浸水対策案件が好調に推移したことから、浸水対策用途で使用される耐震対応型ボックスカルバート(SJ-BOX)及び雨水貯留槽などの製品が売上に占める割合を高め、売上高及び収益性の向上に寄与しました。その結果、売上高は前年同期比11.6%増の30,028百万円、セグメント利益は前年同期比17.2%増の6,341百万円となりました。 (パイル事業) 建設資材価格の高止まり等を背景とした建設需要の減少に加え、米国の関税政策の影響等による景況感の不透明さから、民間建設投資において期初に計画されていた工事案件の中止・延期が発生しました。その結果、売上高は前年同期比23.3%減の2,828百万円、セグメント利益は前年同期比71.4%減の70百万円となりました。 (斜面防災事業) 期初に計画していた案件の一部が当期中の実施に至らず、当期における売上計上が想定を下回りました。その結果、売上高は前年同期比5.2%減の4,635百万円、セグメント利益は前年同期比3.8%減の1,595百万円となりました。 (セグメント事業) 連結子会社化した株式会社IKKのセグメント事業については、概ね期初計画に沿って推移したものの、一部案件において売上計上時期が翌期にずれ込みました。その結果、売上高は5,623百万円、セグメント利益は286百万円となりました。 (その他) その他に属する各事業は概ね安定的に推移し、売上高は前年同期比0.5%減の3,403百万円とほぼ横ばいとなりました。一方、セラミックス事業において半導体製造装置関連の出荷が順調に推移したことから、セグメント利益は前年同期比14.6%増の893百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期に比べ678百万円増加し、17,981百万円となりました。 当連結会計年度末に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、5,351百万円(前年同期比1,025百万円減)となりました。その主な要因は、負ののれん発生益6,019百万円に対し、税金等調整前当期純利益13,079百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、3,146百万円(前年同期比3,361百万円増)となりました。その主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,946百万円及び連結子会社株式の取得による支出1,247百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、1,526百万円(前年同期比1,658百万円減)となりました。その主な要因は、短期借入金の借入による収入1,800百万円に対し、自己株式取得による支出1,264百万円及び配当金の支払額1,527百万円等の資金支出によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) コンクリート事業   11,121,212   15.8 パイル事業   598,458   △13.1 斜面防災事業   820,244   3.8 セグメント事業   4,527,591   - その他   931,720   6.3 合計   17,999,228   50.5 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は製造原価によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) コンクリート事業   26,473,519   3.3   9,778,442   9.9 パイル事業   2,734,089   △21.6   368,561   △20.5 斜面防災事業   5,067,935   4.0   1,120,002   62.9 セグメント事業   1,315,972   -   23,413,848   - その他   3,439,898   △2.2   356,592   11.5 合計   39,031,414   4.1   35,037,446   237.9 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) コンクリート事業   30,028,852   11.6 パイル事業   2,828,858   △23.3 斜面防災事業   4,635,313   △5.2 セグメント事業   5,623,679   ― その他   3,403,163   △0.5 合計   46,519,866   19.5 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりでありますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 1. 固定資産及びのれんの減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 2. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、その回収可能性を考慮して、評価性引当額を計上しております。評価性引当額を計上する際には、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 3. 退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産 従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率、死亡率などの要素が含まれております。実際の結果がこれらの前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は発生、変更年度に一時の費用として認識されるため、退職給付費用及び債務に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績等は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の分析及び ② 経営成績の分析」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主要な運転資金需要は、製品製造のための材料費や部品の調達及び商品仕入に費やされており、製造費や販売費及び一般管理費等に計上される財・サービスに対しても同様に費消されております。また、投資を目的とした資金需要は、生産設備の新設、改修及び関連会社株式の取得等に支出されております。これらの所要資金については、自己資金により賄っております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は5,986百万円となっております。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は17,981百万円となっております。 これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金の他、金融機関からの借入金等による資金調達にて対応してまいります。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの分析」に記載のとおりであります。 (経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗状況) 2024年5月10日に公表いたしました中期経営計画(2024年度~2026年度)の目標、当期実績については以下のとおりです。 (単位:百万円) 2025年3月期(中計1年目)   2026年3月期(中計2年目)   2027年3月期(中計3年目) 指標   (計画)   (実績)   (計画)   (実績)   (計画)   (予想) 売上高   40,000   38,918   41,000   46,519   43,000(50,000)   52,000 営業利益   6,000   6,285   6,200   7,058   6,500   7,100 経常利益   6,200   6,449   6,400   7,109   6,700   7,250 親会社株主に帰属する当期純利益   4,050   4,826   4,200   10,315   4,400   4,700 自己資本当期純利益率(ROE)   ―   13.8%   ―   25.7%   14.0%   ― (注)2027年3月期の売上高の( )は、M&A目標を含んだ売上高となります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 なお、「VERTEX Vision 2034」 に基づく第3次中期経営計画の2期目として2026年3月期の業績は、収益性の高い大型案件及び株式会社IKKの連結子会社化が寄与し全ての項目で計画を上回る結果となりました。また、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、3期目の計画を上回る結果となりました。

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開示資料

出典

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