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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ニチハ

NICHIHA CORPORATION7943 · Prime · ガラス・土石製品

窯業系外装材で国内トップクラス。金属系外装材や繊維板、断熱パネルも展開

概要

ニチハ株式会社は、窯業系外装材(サイディング)を主力とする住宅建材メーカーである。1956年に木材資源の高度利用を目的として日本ハードボード工業として創業し、1988年に現社名へ変更。国内トップクラスのシェアを持ち、新築・リフォーム向けに耐火性・断熱性に優れた外壁材を提供する。2026年3月期の連結売上高は1,437億円、従業員数は2,902人。名古屋市港区に本店を置き、東京・名古屋証券取引所プライム市場およびプレミア市場に上場している。

外装材を中核とする5つの事業セグメント

ニチハグループは、外装材事業、繊維板事業、工事事業、FP事業、その他事業の5部門で構成される。外装材事業が売上の大部分を占め、窯業系外装材(サイディング)を中心に、金属系外装材や外装用付属部材を製造・販売する。国内では当社および子会社6社が生産を担い、米国子会社Nichiha USAが北米市場を開拓。繊維板事業は子会社ニチハマテックスが製造するファイバーボードを扱い、工事事業は子会社ニチハガイソウが外装工事を施工。FP事業では連結子会社FPコーポレーションがウレタン断熱パネルと注文住宅・リフォームを手がける。その他事業として、ニチハエンジニアリングがグループの設備補修・清掃・廃棄物処理を担う。

国内生産拠点と海外展開の2軸

生産拠点は国内に名古屋工場(愛知県)、いわき工場(福島県)、下関工場(山口県)など複数あり、子会社の高萩ニチハ(茨城県)、八代ニチハ(熊本県)、ニチハ富士テック(静岡県)、チューオー(栃木県)も製造を担う。海外では米国ジョージア州メーコン市に工場を持ち、Nichiha USAが窯業系外装材を生産・販売。カナダにはNICHIHA CANADA INC.を設立し、中国には2つの現地法人(うち1社は清算準備中)を持つ。しかし、2025年度には八代ニチハが生産を終了、米国子会社では住宅市場向け汎用外装材事業から撤退するなど、構造改革を進めている。

13社の連結子会社で構成されるグループ体制

当社グループはニチハ本体と13社の連結子会社で構成される。外装材製造では、ニチハマテックス(旧三井木材工業)、高萩ニチハ、八代ニチハ、ニチハ富士テック、チューオー、ニチハボード加工が連携。販売・施工ではニチハガイソウが外装工事を担当し、FPコーポレーションが断熱パネルと住宅販売を行う。海外ではNichiha USA(米国)、NICHIHA CANADA INC.(カナダ)、ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司(中国)が現地事業を展開。なお、中国のニチハ装飾繊維セメント壁板(嘉興)有限公司は2024年5月に解散を決定し清算準備中である。グループ全体で垂直統合的な体制をとり、原材料調達から施工までをカバーする。

業界の中での役割は外装建材メーカー(窯業系サイディングの国内大手)・繊維板メーカー・ウレタン断熱パネルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,437億円
営業利益
94億円
営業利益率
6.5%
純利益
25億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
外装材事業1,341億円93.3%120億円8.9%
その他(注1)96億円6.7%2億円2.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01外装材事業主力

窯業系外装材(サイディング)を主力に、金属系外装材・外装用付属部材を製造販売。国内は当社、子会社ニチハマテックス、高萩ニチハ、八代ニチハ、ニチハ富士テック、チューオーが製造。海外は米国子会社Nichiha USAが製造販売、カナダ・中国でも展開。

窯業系外装材で国内トップクラス

主な製品・サービス3
窯業系外装材(サイディング)
セメントと繊維を主原料とした外壁材。耐火性・耐久性に優れ、住宅やビルの外壁として使用。
金属系外装材
鋼板などを使用した外壁材・屋根材。軽量で施工性が良い。
外装用付属部材
外装材を取り付けるための金具・役物・シーリング材などの部材。

02繊維板事業準主力

子会社ニチハマテックスが繊維板(ファイバーボード)を製造し、当社が販売。

主な製品・サービス1
繊維板(ファイバーボード)
木質繊維を板状に成形した建材。断熱材・吸音材・内装材として使用。

03工事事業副次

子会社ニチハガイソウが、主に当社製品を使用した住宅の外装工事を施工。

主な製品・サービス1
外装工事サービス
外壁材の張り替え・新築工事など、住宅の外装に関する施工サービス。

04FP事業(断熱パネル・注文住宅)副次

子会社(株)FPコーポレーションがウレタン断熱パネルの製造販売、注文住宅販売、住宅リフォームを行う。

主な製品・サービス3
ウレタン断熱パネル
硬質ウレタンフォームを芯材とした断熱パネル。住宅の高断熱化に貢献。
注文住宅販売
顧客の要望に応じた注文住宅の設計・販売。
住宅リフォーム
既存住宅のリフォーム・リノベーション工事。

05その他事業(エンジニアリング)その他

子会社ニチハエンジニアリングが、グループ製造事業に関連する設備の補修・営繕、清掃、産業廃棄物処理等を行う。

製品と技術

窯業系サイディング「モエン」シリーズの進化

主力製品は窯業系外装材(サイディング)で、ブランド名「モエン」で知られる。1974年に発売した「モエンサイディングM」以来、1981年の完全無石綿化、1990年の「モエンエクセラード」など製品を進化させてきた。セメントと繊維を主原料とし、耐火性・耐久性・断熱性に優れ、戸建住宅から中層ビルまで幅広く使用される。近年は高付加価値品「プレミアムシリーズ」を展開し、塗膜の変色・褪色30年保証に対応。さらに「次世代インクジェット」塗装技術により高いデザイン性を実現し、商業施設向けにも提案を強化している。また、新工法「プラスター・モエン外壁防火構造」は2025年度グッドデザイン賞を受賞し、現場負担軽減と工期短縮で競合差別化を図る。

金属系外装材と付属部材によるトータル提案

金属系外装材は、子会社チューオーが製造する鋼板製の外壁材・屋根材を中心とする。軽量で施工性が良く、特に中層ビルやマンションのリフォーム、産業施設の改修に適する。ニチハは窯業系との組み合わせで、多様な建築ニーズに対応。外装用付属部材としては、金具・役物・シーリング材などを自社グループで一貫生産し、サイディング本体と合わせてワンストップで供給する。これにより施工の品質安定と顧客の手間削減を実現している。2025年には金属外壁材を使った「スレート外壁改修工法」をリリースし、老朽化した生産・物流施設の改修市場を開拓している。

繊維板と断熱パネルで広がる建材領域

繊維板事業は、子会社ニチハマテックスが木質繊維を原料とする硬質・軟質ファイバーボードを製造。断熱材、吸音材、内装材として住宅・ビルに使用される。2004年にハードボード生産を同社工場に集約し、効率化を図った。FP事業では子会社FPコーポレーションが硬質ウレタンフォーム断熱パネルを製造販売。高断熱性能でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応住宅にも採用される。さらに同社は注文住宅販売とリフォームも手がけ、ニチハグループの製品を活用した住宅トータル提案を行っている。これらの事業は外装材とのシナジーを生み、グループ全体の収益基盤を支える。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 外装材事業窯業系外装材で国内トップクラス

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

窯業系サイディングで国内首位

外壁材市場において、窯業系サイディングで国内トップシェア。売上高は1,400億円超で、ガラス・土石業界ではAGCや日本板硝子に次ぐ規模。競合の日東紡績はグラスウールで、神島化学工業は建材用化学製品で差別化するが、当社は戸建住宅向け外壁に特化。営業利益率がFY2025の4.7%からFY2026の6.5%へ改善見込みで、コスト削減と価格転嫁が進む。

強み

  • 窯業系サイディングで国内シェア首位。ブランド力と流通網が競争優位。
  • デザイン・機能性に優れた豊富な外壁材ラインナップで顧客ニーズに対応。
  • 工場の自動化とコスト削減により、営業利益率が向上傾向。
  • 新築だけでなくリフォーム市場にも強く、底堅い需要を確保。

課題

  • 国内の新築着工戸数が減少傾向で、成長が鈍化するリスク。
  • セメントや鉱物資源の価格高騰が収益を圧迫。価格転嫁が課題。
  • 金属系・樹脂系外壁など代替素材との競争激化でシェア維持にリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字がニチハ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19304澁澤倉庫1,258億円18.5倍
29347日本管財ホールディングス1,183億円14.7倍
35943ノーリツ1,157億円15.2倍
48237松屋1,097億円49.1倍
58892エスコン1,080億円8.6倍
67943ニチハ1,060億円41.5倍
79997ベルーナ1,029億円8.8倍
89008京王電鉄941億円10.8倍
92353日本駐車場開発934億円17.6倍
107226極東開発工業925億円24.0倍
117931未来工業924億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

繊維板メーカーとして創業した1956年

1956年6月、木材資源の高度利用を目的に、日本ハードボード工業株式会社として創業。本店を名古屋市港区木場町に置き、同区汐止町に名古屋工場を建設した。翌1957年8月にハードボード(硬質繊維板)の生産を開始し、続いて1958年8月にはインシュレーションボード(軟質繊維板)も生産開始。当初は木材繊維を原料とするボード事業が主力だった。1962年10月に本店を現在の名古屋市港区汐止町へ移転。1973年4月には株式額面変更のため東京都の日本ハードボード工業と合併し、存続会社として現所在地に本店を置いた。

窯業系サイディングに参入した1974年

1974年11月、初の窯業系外装材「モエンサイディングM」の生産を開始。セメントと繊維を原料とし、耐火性・耐久性に優れるこの製品が後の主力事業の礎となる。1981年5月には完全無石綿化に成功し、同年10月には「モエンサイディングW」を投入。1984年9月には金属系外装材メーカーのチューオーを買収し、外装材の品揃えを拡充。1988年4月、商号をニチハ株式会社に変更し、社名を現在のものとした。この間、繊維板事業も継続し、1977年4月には自動車内装向け成型用マットの生産を開始するなど、事業の多角化を進めた。

証券取引所上場と米国進出(1989~1998年)

1989年12月、名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。1990年11月にはいわき工場を新設し、高級サイディング「モエンエクセラード」の生産を開始。1992年7月に三重ニチハを設立するなど生産体制を強化した。1996年9月に名証第一部、同年12月に東証第一部に上場。1997年6月には下関工場を新設。海外展開として、1998年5月に米国子会社Nichiha USAを設立し、窯業系外装材の販売を開始。この時期に国内の住宅市場拡大を背景に売上を伸ばし、トップメーカーとしての地位を固めた。

M&Aと事業交換で拡大した2000年代

2001年10月、三井木材工業(現ニチハマテックス)を完全子会社化し、繊維板事業を強化。2004年3月には住金エフアールシーを完全子会社化しニチハFRCに商号変更。同年10月、大建工業との間で窯業系外装材事業の譲受とインシュレーションボード事業の譲渡という事業交換を実施。2004年12月から2005年にかけて中国に2社の現地法人を設立し、八代ニチハ、ニチハ富士テック(住友林業との合弁)も設立。2007年10月には米国ジョージア州に工場を新設し、現地生産を開始。2008年3月にチューオーを完全子会社化し、グループ統合を進めた。2009年3月にはFPコーポレーションを設立し、断熱パネル事業に参入。次々と組織再編を実行し、事業領域を拡大した。

グローバル展開と構造改革の2010年代以降

2013年以降、米国工場の増設(第2工場)、カナダ法人の設立、ロシア法人の設立(後に状況変化)など、海外展開を加速。2022年4月の市場区分見直しにより東証プライム、名証プレミアに移行。しかし、2024年に中国子会社の解散・清算を決定し、2025年5月には八代ニチハの生産を終了。米国では住宅市場向け汎用外装材事業から撤退し、コマーシャル市場と高級外装材に集中する構造改革を断行。2026年3月期の連結売上高は1,437億円と減少したが、国内の価格改定効果や固定費削減により営業利益は93.5億円と増益を達成。一方、特別損失の計上により当期純利益は24.9億円の減益となった。

年表33件を開く

1950年代

  • 1956年6月創業木材資源の高度利用を目的として、日本ハードボード工業株式会社を設立。本店を名古屋市港区木場町に置く。名古屋市港区汐止町に「名古屋工場」建設。
  • 1957年5月本店を名古屋市中区広小路通に移転。
  • 1957年8月ハードボード(硬質繊維板)の生産開始。
  • 1958年8月インシュレーションボード(軟質繊維板)の生産開始。

1960年代

  • 1962年10月本店を名古屋市港区汐止町に移転。

1970年代

  • 1973年4月M&A株式額面を500円から50円に変更のため、東京都千代田区大手町所在の日本ハードボード工業株式会社と合併、本店を名古屋市港区汐止町に移転。
  • 1974年11月「モエンサイディングM」(窯業系外装材)の生産開始。
  • 1977年4月自動車内装向成型用マット(繊維板)の生産開始。

1980年代

  • 1981年5月「モエンサイディングM」の完全無石綿化に成功。
  • 1981年10月「モエンサイディングW」(窯業系外装材)の生産開始。
  • 1984年9月M&A金属系外装材製造「株式会社チューオー」(栃木県鹿沼市)を買収(現・連結子会社)。
  • 1984年10月「ニチハボード加工株式会社」(現名古屋市南区)を設立(現・連結子会社)。
  • 1988年4月商号変更商号をニチハ株式会社に変更。
  • 1989年10月創業住友金属工業株式会社(当時)及び住金鋼材工業株式会社(当時)と共同出資で新会社「住金エフアールシー株式会社」を設立。
  • 1989年12月上場株式を名古屋証券取引所市場第二部に上場。

1990年代

  • 1990年11月「いわき工場」を新設し、「モエンエクセラード」(窯業系外装材)の生産開始。
  • 1992年7月創業「三重ニチハ株式会社」(三重県津市)を設立。
  • 1996年9月名古屋証券取引所の市場第一部銘柄に指定。
  • 1996年12月上場株式を東京証券取引所の市場第一部に上場。
  • 1997年6月「下関工場」を新設し、「モエンエクセラード」の生産開始。
  • 1998年5月米国に窯業系外装材の販売を目的とした「Nichiha USA,Inc.」を設立(現・連結子会社)。

2000年代

  • 2001年10月M&A三井木材工業株式会社(現「ニチハマテックス株式会社」、現名古屋市中区)を株式交換により完全子会社化(現・連結子会社)。
  • 2004年3月M&A「住金エフアールシー株式会社」を株式の追加取得により完全子会社化し、商号を「ニチハFRC株式会社」に変更。
  • 2004年7月ハードボード(硬質繊維板)の生産をニチハマテックス株式会社大江工場(名古屋市南区)へ完全集約。
  • 2004年8月「高萩ニチハ株式会社」(名古屋市中区、工場・茨城県高萩市)を設立(現・連結子会社)。
  • 2004年10月大建工業株式会社との間で窯業系外装材事業の譲受及びインシュレーションボード(軟質繊維板)事業の譲渡に係る事業交換を実施。
  • 2004年12月中国に窯業系外装材の生産を目的とした「ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司」を設立(現・連結子会社)。
  • 2005年1月中国に窯業系外装材の生産を目的とした「ニチハ装飾繊維セメント壁板(嘉興)有限公司」を設立(現・連結子会社)。「八代ニチハ株式会社」(熊本県八代市)を設立(現・連結子会社)。
  • 2005年2月住友林業株式会社と共同出資にて「ニチハ富士テック株式会社」(静岡県富士市)を設立(現・連結子会社)。
  • 2005年4月住友林業クレスト株式会社の窯業建材事業をニチハ富士テック株式会社にて継承。
  • 2007年10月米国子会社「Nichiha USA,Inc.」がジョージア州メーコン市に工場を新設し、窯業系外装材の生産を開始。
  • 2008年3月M&A「株式会社チューオー」を株式の追加取得により完全子会社化。
  • 2009年3月M&A松本建工株式会社からの事業一部譲受けを目的として「株式会社FPコーポレーション」(札幌市東区)を設立(現・連結子会社)。「ニチハマテックス株式会社」が「ニチハFRC株式会社」を吸収合併。「株式会社FPコーポレーション」が松本建工株式会社から事業一部譲受け。「株式会社チューオー」の金属系外装材販売事業を当社へ統合。「ニチハボード加工株式会社」が「三重ニチハ株式会社」及び「株式会社ニチハコンポーネント」を吸収合併。「ニチハエンジニアリング株式会社」が「株式会社エイト」を吸収合併。ロシア(モスクワ市)に「NICHIHA RUS LLC」を設立。「株式会社FPコーポレーション」が「株式会社FPホーム」を吸収合併。東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行。米国子会社「Nichiha USA,Inc.」がメーコン工場に第2工場を新設し、窯業系外装材の生産を開始。カナダ(トロント市)に「NICHIHA CANADA INC.」を設立(現・連結子会社)。「NICHIHA RUS L

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年3月期まで1,610億円
  • 営業利益2027年3月期まで165億円
  • ROIC2027年3月期まで8%
  • ROE2027年3月期まで9%
  • CO2排出量削減2031年3月期まで50%削減(2013年度比)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内外市場開拓の推進

    国内では住宅市場縮小に対応し非住宅市場(商業施設等)の開拓に注力、新工法の提案を強化。海外では米国事業を高収益分野に集中し、豪州・アジア・欧州への拡販を推進。

  2. 02

    収益性の向上

    高付加価値商品ラインアップ強化(プレミアムシリーズへの新製品追加)、施工用部材販売強化による一棟当たり売上拡大、適正価格改定、適地生産拡大やデジタル技術活用による生産性向上。

  3. 03

    マテリアリティへの取組強化

    CO2排出削減目標達成(2030年度50%削減・2050年カーボンニュートラル)に向け、燃料転換や省エネ活動を推進。人的資本投資ではグローバル人材・次世代リーダー育成、多様な人材が活躍できる環境整備、健康経営を継続。

  4. 04

    資本政策とPBR改善

    PBR1倍超を目標に、ROE改善(自社株取得・株主還元強化)とROIC向上(戦略投資・不採算事業整理)に取り組み、PER改善に向けて株主・投資家とのコミュニケーション充実やリスク管理強化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,902人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は722万円で、9期前と比べて+3.6%平均年齢は46.8歳、平均勤続年数は17.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,800
2018年3月2,842
2019年3月69744.216.52,890
2020年3月68943.916.12,974
2021年3月68044.817.32,966
2022年3月68844.817.03,139
2023年3月68645.317.03,127
2024年3月69345.417.03,203
2025年3月70546.217.53,158222
2026年3月72246.817.62,902324

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率57.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 7 / 海外 4、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・メーコン工場 — 米国ジョージア州275億円
外装材事業
名古屋工場(名古屋市港区)(注)49,831百万円
外装材事業
習志野工場 — 千葉県習志野市5,272百万円
外装材事業
いわき工場 — 福島県いわき市5,172百万円
外装材事業
下関工場 — 山口県下関市4,315百万円
外装材事業
その他(名古屋市港区他)(注)53,725百万円
外装材事業 その他 全社
営業所等 — 名古屋市南区他 33ヵ所2,329百万円
外装材事業 その他
本社工場他 — 名古屋市南区他2,201百万円
外装材事業
本社・衣浦工場 — 愛知県半田市1,992百万円
外装材事業 その他
高萩工場 — 茨城県高萩市1,918百万円
外装材事業
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ニチハマテックス(株)(注)2
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    高萩ニチハ(株)
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    八代ニチハ(株)
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニチハ富士テック(株)
    静岡県富士市 · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 国内
    ニチハボード加工(株)
    名古屋市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニチハガイソウ(株)
    東京都大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニチハエンジニアリング(株)
    名古屋市港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nichiha USA,Inc. (注)2,(注)5
    米国 ジョージア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司
    中国浙江省
    議決権100.0%
  • 海外
    ニチハ装飾繊維セメント 壁板(嘉興)有限公司(注)2
    中国浙江省
    議決権100.0%
  • 海外
    NICHIHA CANADA INC. (注)4
    カナダ トロント市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,437億円営業利益94億円前期と比べると減収増益で、売上が-3.2%、利益が+34.3%。

売上高
-3.2%
1,437億円
営業利益
+34.3%
94億円
純利益
-7.4%
25億円
営業利益率
6.5%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,410億円1,437億円
営業利益96億円94億円
純利益80億円25億円
1株あたり配当¥121¥121

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は340億円、営業利益は19億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.7%、営業利益は+18.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q34425
2024年1Q328164.918
2024年2Q356226.215
2024年3Q394399.923
2024年4Q35025
2025年2Q730344.718
2025年4Q755364.89
2026年2Q711354.925
2026年4Q726598.10
2027年1Q340195.624

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,010億円から1,437億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,0107145
2014年3月1,1429456
2015年3月1,0677449
2016年3月1,1138254
2017年3月1,18213196
2018年3月1,161138112
2019年3月1,19213199
2020年3月1,237135108
2021年3月1,21012289
2022年3月1,286136101
2023年3月1,38112890
2024年3月1,42811981
2025年3月1,48570734.727
2026年3月1,437941026.525

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,437億円のうち、営業利益として残るのは94億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.1%921億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.4%423億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%94億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.5pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.1pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.3pt
2.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが82億円、投資CFが−38億円で、差し引きのフリーCFは44億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は247億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月71−47−1124161
2014年3月129−42−8787161
2015年3月86−40−4746160
2016年3月108−41−5567172
2017年3月184−54−33130269
2018年3月111−57−4354278
2019年3月130−36−4694325
2020年3月180−91−4589367
2021年3月158−112−1646397
2022年3月150−78−3272442
2023年3月55−126−49−71327
2024年3月69−60−719267
2025年3月104−30−8074265
2026年3月82−38−6644247

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,683億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,211億円で、自己資本比率は72.2%(業種中央値64.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,14547567041.8
2014年3月1,15953362646.6
2015年3月1,14959055951.9
2016年3月1,15462453054.6
2017年3月1,26570855756.4
2018年3月1,29680549162.5
2019年3月1,36187448764.5
2020年3月1,41594147466.7
2021年3月1,4761,01745969.0
2022年3月1,6181,11250668.7
2023年3月1,6931,19649770.7
2024年3月1,7571,26349472.0
2025年3月1,7751,24253370.2
2026年3月1,6831,21147172.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
247億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
882億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
178億円
在庫として抱えている分
負債合計
471億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率49社中14位あたり、逆に低いのはROE49社中44位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.0%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.2%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.2%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,075で、1年前と比べて+11.0%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥3,075-1.3%1ヶ月-3.0%1年+11.0%時価総額1,060億円
過去52週の値幅
安値¥2,665高値¥3,735

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)41.5倍
PER (会社予想)12.8倍
PBR0.83倍
配当利回り3.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日-0.16%と微調整も、月間+4.6%と上昇基調。25日線(3028.6円)を上抜け、75日線(3050円)もクリア。52週高値3735円に迫る勢い。RSI75.6と買われ過ぎ圏だが、上昇トレンドは継続。出来高は7月13日に175,000株と急増後、高水準を維持している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER42.3倍は業界平均17.1倍を大きく上回り割高。PBR0.86倍は業界平均1.41倍を下回るが、ROE2.0%と非常に低く収益性が劣る。配当利回り3.64%は業界平均2.96%を上回るが、配当性向84.2%と高く持続可能性に懸念。業績も減益傾向でバリュエーションは割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)41.5倍15.7倍
PER (予想)12.8倍
PBR0.83倍1.34倍
ROE2.0%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

住宅市場の低迷懸念と、リフォーム需要の取り組みが評価される。強気派はリフォーム比率向上で安定成長可能と見る一方、弱気派は新築着工減少が長期的な逆風であると指摘。

プラスに働く材料7
  • リフォーム需要の拡大

    住宅ストック増加で外壁リフォーム需要は堅調、シェア高い。

  • 安定した収益基盤

    売上高は1400億円超で安定、トップシェアが下支え。

  • 配当利回りの魅力

    3.64%の配当利回り、自己資本比率も高い。

  • 営業利益率の改善トレンド通年影響

    営業利益率4.71%→6.54%に改善、コスト削減効果明確

  • 安定配当と株主還元継続影響

    配当利回り3.64%、自己資本比率高い(推算)で配当維持期待

  • PBR1倍割れからのバリュエーション修正不定影響

    PBR0.86倍、ROE改善でPBR1倍回復の余地

  • 建設需要回復による受注増2026年下期影響

    住宅着工回復で外壁材需要増、FY2026営業利益94億へ

マイナスに働く材料7
  • 新築着工の減少リスク

    新築住宅着工は長期的減少傾向、新築向け売上に影響。

  • 原材料高と価格競争

    セメント等の原材料高がコスト増、競合との価格競争も。

  • 低い収益性

    ROE2%と低く、2025/3期は営業利益率4.71%と改善途上。

  • 最終利益の減少傾向通年影響

    純利益81→27→25億と減少、特別損失や減損の可能性

  • 原材料コスト上昇リスク継続影響

    セメント・樹脂などの原燃料高が利益圧迫、FY2025営業利益70億に影響

  • 高PERバリュエーション現在影響

    予想PER42倍、業界平均比割高、調整リスク

  • 建設業界の人手不足による工期遅延継続影響

    施工遅延で売上計上ずれ込みリスク

次の決算で確かめる点
リフォーム売上比率
リフォームシフトの進捗を測る。
サイディング出荷数量
市場シェアと需要動向の直接指標。
営業利益率
収益性改善の状況。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり121で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.93%。

年間配当
¥121
1株あたり
配当利回り
3.93%
いまの株価に対して
配当性向
84.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5238.3
2018年3月6117.341.9
2019年3月56−8.238.3
2020年3月607.141.1
2021年3月7321.725.7
2022年3月9732.957.9
2023年3月970.052.2
2024年3月11417.580.9
2025年3月1140.078.0
2026年3月1140.084.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥121

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,041人。区分でいちばん多いのは金融機関36.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が65.5%を占め、残る34.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関34.734.834.132.832.336.5
事業法人29.829.829.427.927.828.9
外国法人28.427.628.227.925.523.8
個人・その他6.46.67.69.913.68.9
自己株式1.91.92.65.08.83.7
証券会社0.71.20.71.60.81.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.33
02銀泉株式会社7.59
03住友林業株式会社7.46
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.62
05株式会社三井住友銀行4.63
06SMB建材株式会社3.75
07住友生命保険相互会社2.77
08伊藤忠建材株式会社2.41
09三井住友信託銀行株式会社2.19
10THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-22
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.55%
    +1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−39%、1株純資産は14期で+181%。直近期のROEは2.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1231,30010.011.036.4
2014年3月1531,46511.17.834.7
2015年3月1321,6168.610.629.7
2016年3月1451,7068.811.730.9
2017年3月2601,93014.312.638.3
2018年3月3022,19014.613.541.9
2019年3月2682,37411.811.438.3
2020年3月2922,57911.87.041.1
2021年3月2432,7839.113.325.7
2022年3月2773,0399.59.157.9
2023年3月2473,2957.810.952.2
2024年3月2243,5706.615.480.9
2025年3月783,6602.237.978.0
2026年3月743,6592.043.584.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額541百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉岡成充代表取締役社長 社長執行役員 全体統括、内部監査6216,000
殿井一史取締役 専務執行役員 経営企画部・財務部・環境室・物流部CLO担当 兼 財務部長628,000
河内一弘取締役 常務執行役員 生産本部長 システム統括部・安全推進室担当6212,000
岡宗次取締役 常務執行役員 技術本部長 研究開発部担当584,000
田尻直樹取締役77
西浩明取締役66
大谷和子取締役62
野下えみ取締役56
藤田万之葉監査役(常勤)67
篠田菊弘監査役(常勤)644,000
杉浦勝美監査役72
佐々木健次監査役70
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
岩本吉志子監査役69
川島輝夫取締役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
社外取締役15196472727118
取締役(社内)9153472722725
監査役643437

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,443字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社13社より構成されており、外装材事業の分野における製品の製造販売を主な事業内容としているほか、繊維板事業、工事事業、FP事業、その他事業を展開しております。 当社グループの各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 なお、次の5部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 外装材事業…………国内では、当社が窯業系外装材を製造販売するほか、子会社ニチハマテックス(株)、子会社高萩ニチハ(株)及び子会社ニチハ富士テック(株)が製造する窯業系外装材のほとんどを当社で仕入れて販売しております。また、子会社(株)チューオーが製造する金属系外装材・外装用付属部材のほとんどを当社で仕入れて販売しております。さらに、窯業系外壁材の部材への加工については、子会社ニチハボード加工(株)に委託しております。 海外では、子会社Nichiha USA,Inc.が米国において窯業系外装材の製造販売を行うとともに、当社製品の販売をしており、カナダにおいては、子会社Nichiha USA,Inc.が子会社NICHIHA CANADA INC.に販売を委託しております。また、中国においては、子会社ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司が外装用付属部材等を製造し、当社及び米国子会社で仕入れて販売する一方で、当社製品を現地にて販売しております。 繊維板事業…………子会社ニチハマテックス(株)が繊維板を製造し、そのほとんどを当社が仕入れて販売しております。 工事事業……………子会社ニチハガイソウ(株)は、主として当社製品を使用した外装工事を行なっております。 FP事業……………子会社(株)FPコーポレーションは、ウレタン断熱パネルの製造販売、注文住宅販売及び住宅リフォームを行っております。 その他事業…………子会社ニチハエンジニアリング(株)は、当社グループの製造事業に関連する営繕・清掃・産廃業務等を行なっております。 関係会社は次のとおりであります。 連結子会社 ニチハマテックス(株)   :   外装材・繊維板の製造 高萩ニチハ(株)   :   外装材の製造 八代ニチハ(株)   :   外装材の製造 ニチハ富士テック(株)   :   外装材の製造 (株)チューオー   :   外装材・外装用付属部材の製造 ニチハボード加工(株)   :   外装材の製造及び加工 ニチハガイソウ(株)   :   住宅の外装工事 ニチハエンジニアリング(株)   :   設備の補修・営繕及び周辺業務 (株)FPコーポレーション   :   ウレタン断熱パネルの製造販売 Nichiha USA,Inc.     :   注文住宅販売及び住宅リフォーム 外装材の製造販売 ニチハ装飾建材(嘉興)有限公司   :   外装用付属部材の製造・外装材の販売 ニチハ装飾繊維セメント壁板(嘉興)有限公司 NICHIHA CANADA INC.   : :   外装材の製造販売 外装材の販売 (注)1.ニチハ装飾繊維セメント壁板(嘉興)有限公司は、2024年5月9日に将来の解散及び清算を決定し、 現在、清算準備中であります。 2.八代ニチハ(株)は2025年5月に生産を終了し、事業を停止しております。 (事業系統図) 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,864字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「素晴らしい人間環境づくり」のコーポレートスローガンのもと、「お客様本位の姿勢」「創意開発」「明るい風通しのよい職場づくり」を経営方針としております。 (2) 目標とする経営指標 経営指標として当社グループは、自己資本当期純利益率(ROE)、投下資本利益率(ROIC)のほか、株価純資産倍率(PBR)を重視しております。「第一次中期経営計画(2024年度~2026年度)」において、ROEについては、株主資本コストの市場期待値を上回る水準である9%を、ROICについては、加重平均資本コスト(WACC)を上回る水準である8%をそれぞれ目標として設定しております。 当連結会計年度においては、減収となったものの、国内における価格改定効果や固定費の削減などによる増益の影響を受け、ROICは前連結会計年度より改善し4.8%の実績となりました。一方、米国子会社における住宅市場向け汎用外装材事業撤退に伴う特別損失を計上したことなどによる減益の影響を受けてROEは2.0%の実績となりました。また、当連結会計年度末のPBRについては、0.9倍と1倍を割れる水準となりました。 (3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループでは、2030年度をターゲットとする長期ビジョン'Challenge Global to 2030'を掲げ、「開発から調達、生産、営業、物流までのバリューチェーン、資本効率、リスク管理など、あらゆる面でGlobalに通用する」企業を目指しております。 2026年度は、2024年度を初年度とする「第一次中期経営計画(2024年度~2026年度)」の最終年度にあたります。本計画で掲げた数値目標(連結売上高1,610億円、営業利益165億円、ROIC8%、ROE9%)につきましては、(a)米国事業における住宅市場向け汎用外装材事業からの撤退、(b)国内住宅市場の大幅な縮小、(c)中東情勢の緊迫化に伴う調達リスクやエネルギー・原材料価格の高騰といった複合的な要因が重なり、その達成は厳しい状況にあります。 他方、本計画で掲げた以下の4つの重要戦略については、各種施策への取組を強力に推進することにより、持続的な企業価値の向上に努めております。 ① 国内外の市場開拓推進 国内においては、住宅市場の縮小が避けられない中、非住宅市場の開拓に注力しております。 まず、新築需要開拓については、商業施設分野で競合する外壁材(ALC等)からの切替促進に加え、新工法「プラスター・モエン外壁防火構造」をリリースしております。同工法は2025年度グッドデザイン賞を受賞したほか、現場の負担軽減と工期短縮のメリットがあることから、現在、同工法の提案活動を強化しております。 次に、リフォーム需要開拓については、中層ビル・マンション向けの独自工法「ニチハMARCシステム」に加え、老朽化した生産・物流施設の改修用として、金属外壁材による新工法「スレート外壁改修工法」を通じて、市場開拓を推進しております。また、RC造建築物向けには、外壁の剥落防止と高いデザイン性を両立する「RC×EX工法」を大規模修繕用に応用した新工法の開発に取り組んでおります。 一方、海外においては、主力の米国事業にて、住宅市場向け汎用外装材事業から撤退し、成長性・収益性の高いコマーシャル市場(商業施設等の非住宅市場)及び住宅市場向けの高級外装材事業に経営資源を集中させる構造改革を断行いたしました。これにより、収益構造の抜本的改善を図り、米国でのさらなる成長に向けた基盤を再構築してまいります。なお、米国以外では、豪州・アジア・欧州への拡販をより一層進めております。 ② 収益性の向上 商品ラインナップの強化策として、塗膜の変色・褪色30年保証に対応した高付加価値品を取り揃えた「プレミアムシリーズ」に、高いデザイン性を実現する「次世代インクジェット」塗装品を新たに加え、高価格品のバリエーションを充実させております。また、サイディング本体に加えて施工用部材の販売強化に取り組むことで、一棟当たりの売上と利益の拡大を図っております。さらに、各種コストアップに対しては、市場動向を踏まえた製品価格及び配送費の改定を適宜実施し、適正な利益水準の確保に努めております。 また、生産面においては、増加する物流コスト等の削減に向けた適地生産の拡大とともに、デジタル技術を活用した生産方法を積極的に採用することで、生産性のさらなる向上を推進しております。 ③ マテリアリティへの取組強化 地球温暖化防止への取組においては、2030年度にCO2排出量50%削減(2013年度比)、2050年にカーボンニュートラルを目標として掲げております。この目標の達成に向けて、生産工場における燃料転換の検討や製品へのCO2の固定化、全社的な省エネ活動等に取り組んでおります。 また、2025年4月に改正された、いわゆる建築物省エネ法への対応として、建築物のライフサイクル全体で排出されるCO2の算定ニーズが高まっていることを受け、主力製品におけるEPD(環境製品宣言)の認証の取得を進めております。 人的資本投資においては、長期ビジョンの実現に向け、グローバル人材や次世代リーダーの育成に取り組んでおります。また、シニア層の社員の処遇改善につながる新制度を導入するなど、多様な人材が意欲的に活躍できる環境の整備を進めております。 さらに、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定された企業として、従業員一人ひとりの健康維持・増進に向けた活動を継続的に展開するとともに、業務プロセスの見直しやAI活用などによる「ニチハ版働き方改革」を推進することで、生産性の向上にも取り組んでおります。 ④ 資本政策 第一次中期経営計画において、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を織り込み、その中で、PBRを1倍超に改善するための資本政策を示しております。 具体的にはPBRの改善に当たって、ROEとPERの改善に取り組んでおります。 このうちROEの改善については、ROICの向上に加え、自社株式取得などによる株主還元の強化を通じて財務レバレッジの最適化に取り組んでおります。 また、ROICの向上については、第一次中期経営計画の重要戦略テーマである①「国内外の市場開拓推進」と②「収益性の向上」に最優先で取り組むとともに、成長のための戦略投資や不採算事業の整理を着実に実施することで、資本効率の改善を図っております。 一方、PERの改善に向けては、株主・投資家とのコミュニケーション充実、マテリアリティへの取組、コンプライアンス・リスク管理の強化を進めております。
事業等のリスク6,597字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、本記載は、将来発生しうるすべてのリスクを必ずしも網羅したものではありません。 (1) 住宅着工の動向が業績に影響を及ぼすことについて 主力製品である窯業系外装材を始め、当社グループの製品はその多くが国内住宅産業向けであり、かつ国内窯業系外装材は業界内シェアが60%弱であることから、当社グループの業績は住宅着工戸数の動向に影響を受けます。新設住宅着工戸数については、中長期的には、わが国の人口減少などの構造的要因により、減少が予想されています。当社グループとしては、従前より海外市場への進出や店舗・公共施設などの非住宅市場開拓にも注力しており、近年は新工法開発を武器として中高層建築物向けにも参入するなど市場開拓を図っておりますが、国内新築住宅向け市場規模の占める割合は大きく、その動向に影響を受けることになります。 特に窯業系外装材は、主に木造及び鉄骨造の建築物に使用されるため、戸建及び低層アパートの新設着工戸数と相関関係が認められます。従って、同着工戸数が窯業系外装材業界全体の出荷量の先行指標でもあり、当社グループの業績もその動向に大きく影響を受けることになります。 (2) 景気動向と競合等について 住宅関連業界では厳しい企業間競争が続く中、窯業系外装材業界は過去に提携・再編・統合などの動きがありましたが、最近はこれら業界再編の動きは落ち着いております。販売価格については、ここ数年は業界内で値上げ発表が相次いだことから上昇基調となっておりますが、先行きについては需要動向等によっては価格競争が再び激化するリスクがあります。 当社グループといたしましては、業界トップ企業として今後も商品力を背景に価格をリードする意向であり、高付加価値品を中心とする高級品化への移行を推進するとともに、一層のコストダウン・合理化に努め対応していく方針ですが、価格改定が計画通りに進まない場合は業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 原材料・エネルギー価格等の変動と調達について 当社グループの製品製造における原材料は、塗料を始めとする原油からの生成品・セメント・パルプなどから構成されております。近時、これら諸資材の価格が短期間に大きく変動する傾向にあり、この傾向は今後も続くことが考えられ、従前のように比較的安価な材料等を安定的に調達できなくなるリスクがあります。また、中東情勢の緊迫化等による影響から、原油・エネルギー価格のさらなる高騰や、特定の原材料について調達そのものが困難になるリスクもあります。 当社グループでは対策として、調達先の多様化や代替材料への切替など様々な調達方法の検討と合理化策を講じております。 (4) 製品の欠陥及び製造物責任について 当社グループは、従来より製造業の原点として製品の品質管理を徹底しておりますが、すべての製品について欠陥が無く、将来的にもクレームが発生しないという保証はありません。また、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。 大規模なクレームや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥が生じれば、多額の費用を要するのはもちろん、当社グループの製品に対する信頼性を損ない、それにより売上額が低下し、当社グループの業績及び財政状態に悪影響が及ぶ可能性があります。 (5) 海外市場での事業展開について 当社グループは、海外事業を「次の成長エンジンの一つ」に位置付けております。主力である米国については、主に米国で生産した窯業系高級外装材を商業施設などの非住宅市場向け及び住宅市場向けに販売しております。米国経済は、堅調な個人消費とAI投資に支えられるなど、底堅い成長を維持する見通しながら、商業施設やアパートの開発等の建設市況については、金利の高止まりや建築コスト増などにより、一進一退の状況と予想されます。 また、市場としての可能性を有する中国市場については、浙江省にある子会社が外装用付属部材等を製造しており、その大半を当社及び米国子会社に供給している一方で、当社製品を現地で販売しております。 海外進出に際しては、海外市場での成長の機会に乗り遅れないために、収益の計上に先行して多額の投資を行う必要が生じ、立ち上がり期においては、一時的に利益を上回る費用が必要となることがあります。さらに、海外における事業展開には、市場開放の問題、予期しない法律又は諸規制の変更、税務や政治的・経済的要因、あるいは戦争・テロなど様々なリスクが内在すると考えられ、それら要因が障壁となり、当社グループの事業成長が妨げられる可能性があります。 海外における事業活動の結果は、当社グループの業績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (6) 為替変動の影響について 当社グループの業績及び財政状態は、為替相場の変動によって影響を受けます。為替の変動は、①当社及び在外子会社における外貨建取引や海外との間接的な輸出入取引に関わる資産・負債、収益・費用及びキャッシュ・フローに影響する場合、②連結財務諸表における在外連結子会社の資産・負債、収益・費用の円貨への換算額に影響する場合の二つの側面において影響を及ぼします。 現時点では営業利益段階での為替感応度は大きくありませんが、急激な為替変動によって資材調達額に大きな影響を受けたり、連結に占める米国事業の比率が変化することで為替変動の影響を受けやすくなる可能性があります。 (7) 大規模な自然災害の影響について 大規模な自然災害の影響につきましては、2011年3月11日に発生した東日本大震災後、国内では大地震に対するリスク認識が強まっております。かかる状況下、報道等によれば、東南海地震等の大地震が近い将来に発生する可能性が高いことが指摘されております。当社グループでは、東南海大地震が発生した際に「震度6弱」の揺れが予測される地域内に、当社名古屋工場、ニチハマテックス株式会社衣浦工場・大江工場等が存在します。 当社グループでは、将来予想される大地震の発生に備え、人的被害対応の訓練を実施するほか、建物の補強工事などの対策を講じておりますが、ひとたび大地震が発生すれば、当社グループの生産設備等に重大な影響を及ぼすことが想定されます。一方では、国内における経済活動の停滞に伴う消費動向の悪化により、当社グループの業績にマイナス影響が生じる可能性があります。 (8) 工場における火災・事故と設備トラブルについて 生産工場における火災・事故と重大な設備トラブルは、労働災害の発生や稼働停止による製品供給の中断に繋がります。特に、当社グループの一部工場においては、木質系材料の使用に伴う飛散ファイバー(木材ダスト)の発生と現場での高熱利用が相まって火災が発生するリスクがあります。 当社グループは、火災・事故を発生させないための体制や安全防火に係る各種マニュアル等の整備を進めるとともに、ダスト除去設備・モニター設置なども行い現場管理を強化しておりますが、火災・事故が発生した場合は当社グループの業績や財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 なお、不測の事態に備え、資産の保全や事業中断に伴う機会損失をカバーするために、損害保険によるリスクヘッジを併せて行っております。 (9) 知的財産について 当社グループでは、事業の優位性を確保するため、開発した製品や技術について知的財産権による保護に努めておりますが、出願する特許等に対して権利が付与されない場合や十分な保護が得られないことが起こり得る可能性があります。 また、知的財産権に関して、第三者の技術を使用したい場合に、その技術が使用できない、若しくは不利な条件で使用せざるを得ない、あるいは第三者から訴訟を提起されたり、第三者に対して訴訟を提起しなければならないことがあります。 当社グループでは、侵害警告等を受けることのないよう、体制・対応を整備して業務にあたっておりますが、万一、当社グループによる第三者の知的財産権侵害が認定された場合には、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (10) 環境保全について 当社グループが製品を製造する過程で使用する材料等の中には、人の健康や自然体系に影響を与える物質等を含んでいるものがあります。 当社グループは、これらの有害物質を扱う社員の健康被害を防止するために作業環境の管理・改善を推進する一方で、大気・土壌汚染、水質汚濁等の環境汚染防止に係る各種環境関連法令を遵守するとともに、法令上使用が認められている材料等であっても、より環境に配慮した材料等の選択・利用にも取り組んでおりますが、万一、当社グループの事業活動に起因する環境汚染が発生した場合には、対応に多額の費用が生じたり、社会的信用が低下することにより、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (11) 情報システムについて 当社グループは、生産・販売等の各種事業活動を行う上で、コンピュータシステム及び情報通信システムを利用しています。コンピュータシステム上のハードウエア・ソフトウエアの不具合や欠陥、通信ネットワークにおける障害等が生じた場合や、ランサムウェア等のサイバー攻撃を受けた場合には当社グループの事業活動に支障が出る可能性があります。 また、これらの障害発生や攻撃を受けた場合には、当社グループが保有する各種機密情報が外部に漏洩するリスクがあります。 当社グループでは、効率的で安定した事業活動の遂行と情報の秘密保持のため、適時・適切なシステムの更新やデータ処理能力の増強、最新のウイルス対策ツールの導入、障害発生時のバックアップ機能付加など体制を整備するほか、役職員へのセキュリティ教育の強化を行っておりますが、テロ、自然災害、ウイルス等による情報通信システムの不具合、サイバー攻撃など、不測の事態が起きた場合には、当社の事業活動継続に影響が及ぶ可能性があります。 (12) 人材確保について 当社グループが継続的に事業を発展させるためには、専門技術に精通した人材、経営戦略や組織運営を企画推進できるマネジメント能力に優れた人材など、多種多様な能力を有する人材の確保・教育を継続的に行っていく必要があります。特に、工場などの現場においては、操業等に必要な有資格者を適切に配置し、運営を管理する必要があります。 当社グループでは、新卒採用のみならず経験者の通年採用を積極的に行うとともに、中長期を見据えた計画的な採用と育成に努めておりますが、これらが計画的に進まない場合には、長期的観点からの事業運営の有効性が損なわれ、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (13) 納期管理・供給責任について 当社グループは、適切な納期を確保すべく事業活動を継続しておりますが、競合企業の価格施策や生産能力の変化などの影響に伴い、当社の供給能力を上回る受注により欠品や納期遅延等が発生するリスクがあります。 当社グループでは、このような状況を生じさせないためにも、販売・生産・調達などの各部門において情報の収集と共有を強化するとともに、生産能力の増強を実施し供給力を高めておりますが、深刻な欠品や納期遅延が長期間に亘って発生した場合は、顧客からの信用低下により当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (14) 法的規制について 当社グループは、「(5) 海外市場での事業展開について」で前述した規制等の他にも、事業展開をする上で国内外の法令や許認可など様々な法的規制の適用を受けております。 また、これらの法的規制が従来よりも厳格になることも考えられます。 当社グループでは、これらの法規制に加えコンプライアンスを遵守すべく、行動指針を定め、研修等を通じて役職員への徹底を図っておりますが、法令の改変や規制強化に伴い当社グループの事業活動が制限されたり、法的規制に対応するための費用が増加することにより、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (15) 気候変動について 気候変動に関しては、現状を上回る対策が採られなかった場合には、地球温暖化が進行することにより、自然災害の頻発化・激甚化が進み、当社グループの工場において浸水等による損害が発生するリスクのほか、調達先が被災することによってサプライチェーンが寸断され、当社グループの生産が一時的に停止するリスクがあります。 一方で地球温暖化阻止のための厳しい対策が採られた場合は、炭素税の導入によるコスト負担発生のほか、当社グループを含むサプライチェーン全体で温室効果ガスの排出抑制、カーボンニュートラルが求められることにより、資材・エネルギーコストや脱炭素に向けた設備投資が増加し、当社グループの業績が悪化するリスクがあります。 当社グループは、気候変動への対応を重要な経営課題の一つとして認識しており、気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明しています。TCFDの提言に沿ったシナリオ分析を行い、特に当社グループの事業活動に重要な影響を及ぼすと判断した項目について取組を進めておりますが、想定を超えるような自然災害が発生した場合や当社グループの脱炭素化が計画どおりに進捗しなかった場合には、事業活動の継続や業績に影響を与える可能性があります。 (16) 人権及びコンプライアンスについて サプライチェーンのグローバル化・複雑化が進む中、取引先において児童労働や強制労働等の人権問題の発生が判明した場合、取引先との取引停止を始め調達活動に大きな支障が生じるリスクがあります。 当社グループとしましては、調達基本方針の一つとして、「人権の尊重と労働安全衛生への配慮」を掲げており、取引先に対しても「基本的人権の尊重」と「安全で衛生的な職場環境の実現及び維持」をお願いしております。さらに新たに契約を行う取引先には人権の尊重に関する誓約をお願いするなどの取組を行っております。 また、当社グループにおいて、ハラスメントを始めとする労務関連のコンプライアンス違反が発生した場合、当社グループの企業イメージ低下や争訟の発生等、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 当社グループとしましては、ハラスメントは重大な人権の侵害に繋がる行為として、以前より発生防止に努めておりますが、パワハラをはじめとする各種ハラスメントのさらなる発生防止策として、従業員に対してeラーニングや定期的な動画視聴による教育活動を推進しております。 (17) 移転価格税制等の対応について 当社は、海外子会社との取引において、適正な取引価格に基づき取引を継続していると認識しておりますが、当社と米国子会社との取引に関する移転価格税制に基づく税務調査に伴い、当連結会計年度において、税務当局より更正決定通知を受領し追徴税額を納付いたしました。 本件に関しては、更正処分により生ずることとなる日米間の二重課税を排除するため、日米租税条約に基づく相互協議の申し立てを日米両国の税務当局に対して行っておりますが、この相互協議が成立しない場合には、二重課税が解消されないままとなります。 また、将来においても、同様に海外子会社との取引について指摘を受ける可能性があります。当社グループとしましては、関係各国の税務当局間であらかじめ当社グループ内における取引価格の設定などについて、事前に承認を受けるAPA(事前確認制度)の申請を行うなど、税務リスクの回避に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)4,820字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)財政状態の状況 当連結会計年度末の財政状態は以下のとおりであります。 前連結会計年度末に比し純資産が30億36百万円、総資産が91億93百万円それぞれ減少した結果、自己資本比率は72.2%と2.0ポイントの増加となりました。 増減の主なものは、流動資産では主として電子記録債権が28億78百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が54億82百万円、現金及び預金が17億84百万円それぞれ減少したことなどにより、流動資産全体で68億89百万円減少しております。また、固定資産では投資その他の資産が27億60百万円増加した一方で、有形固定資産が49億66百万円減少したことなどにより、全体では23億4百万円減少しております。 負債では、固定負債が8億93百万円増加した一方で、流動負債が70億50百万円減少したことにより、負債合計は61億57百万円減少しております。 (2)経営成績等の状況 ① 事業全体及びセグメントごとの経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出や設備投資の増加などを背景として、緩やかな回復基調で推移したものの、継続する物価上昇、米国関税政策の影響、さらには中東情勢の緊迫化による影響も懸念されるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。 当社製品の主要マーケットである国内住宅市場におきましては、2025年2月~3月に発生した建築基準法・建築物省エネ法改正前の駆け込み申請の反動を受け、2025年度の新設住宅着工戸数は前年度比12.9%の減少となりました。しかしながら、窯業系外装材の業界全体の当連結会計年度の国内販売数量は、上記駆け込み申請における実際の着工が4月以降に行われたこと等もあり、前年度比2.8%(JIS規格対象外の12mm厚製品を含む基準)の減少にとどまりました。 他方、海外主要マーケットである米国の住宅市場については、住宅価格の上昇ペースは減速したものの依然として高価格で推移し、住宅ローン金利も高止まりしていることから、新設住宅着工戸数は一進一退の状況が続きました。また、米国の非住宅市場についても、価格の高騰や金利高を受けて投資を控える動きが一部に出ております。 このような市場環境下、当社グループの当連結会計年度の連結業績は次のとおりとなりました。 (金額単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月期)   当連結会計年度 (2026年3月期)   増   減 金額   率(%) 売上高   148,478   143,740   △4,738   △3.2 営業利益   6,951   9,355   2,403   34.6 経常利益   7,254   10,246   2,992   41.3 親会社株主に帰属する当期純利益   2,706   2,486   △220   △8.1 売上高につきましては、国内外装材事業において積極的に価格改定に取り組んだことにより、一定の増収効果はあったものの、住宅市況の悪化や価格改定に伴うシェアダウン等により減収となりました。また、米国外装材事業におきましても、住宅市場向け汎用外装材事業からの撤退等により減収となりました。以上により、全体の売上高は1,437億40百万円と前連結会計年度比47億38百万円(△3.2%)の減収となりました。 損益につきましては、国内における価格改定効果や固定費の削減などにより、営業利益は93億55百万円と前連結会計年度比24億3百万円(34.6%)の増益、経常利益は為替差損益の改善も加わり102億46百万円と同29億92百万円(41.3%)の増益となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、米国子会社における住宅市場向け汎用外装材事業撤退に伴う特別損失を計上したこと等により、24億86百万円と同2億20百万円(△8.1%)の減益となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 外装材事業 売上面では、前記のとおり、国内外装材事業、米国外装材事業のいずれも減収となったことから、売上高は1,352億76百万円と前連結会計年度比46億75百万円(△3.3%)の減収となりました。 また、損益面では、前記のとおり、国内外装材事業、米国外装材事業ともに減収となった一方で、価格改定による増益効果等により、セグメント利益(営業利益)は119億57百万円と前年同期比22億72百万円(23.5%)の増益となりました。 その他 売上面では、工事事業を中心に増収となったことから、売上高は116億3百万円と前連結会計年度比42百万円(0.4%)の増収となりました。 損益面では、前記のとおり増収となったことと、固定費圧縮等による利益改善効果により、セグメント利益(営業利益)は1億66百万円と前連結会計年度比1億19百万円(252.0%)の増益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比し17億84百万円減少し、当連結会計年度末には246億96百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は82億12百万円(前連結会計年度比22億円の減少)となりました。これは、主に、償却前利益(税金等調整前当期純利益+減価償却費)で95億54百万円を計上した一方で、法人税等の支払額が35億84百万円となるなど資金の減少要因もあったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は37億76百万円(前連結会計年度比7億40百万円の増加)となりました。これは、主に、有形固定資産の取得による支出が39億50百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は66億43百万円(前連結会計年度比13億64百万円の減少)となりました。これは、主に、配当金の支払額が38億38百万円、自己株式の取得による支出が25億円あったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 ⅰ.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 外装材事業(百万円)   108,420   95.4 報告セグメント計(百万円)   108,420   95.4 その他(百万円)   9,130   103.9 合計(百万円)   117,551   96.1 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 ⅱ.製品商品仕入実績 当連結会計年度における製品商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 外装材事業(百万円)   14,369   95.6 報告セグメント計(百万円)   14,369   95.6 その他(百万円)   214   119.6 合計(百万円)   14,583   95.9 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 ⅲ.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) その他   412   102.6   78   265.0 (注)その他における注文住宅、住宅リフォームに係るものであります。なお、上記以外については、主として見込み生産によっており、受注生産はほとんど行っておりません。 ⅳ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 外装材事業(百万円)   134,108   96.6 報告セグメント計(百万円)   134,108   96.6 その他(百万円)   9,632   100.5 合計(百万円)   143,740   96.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) SMB建材(株)   37,910   25.5   37,367   26.0 住友林業(株)   31,154   21.0   30,693   21.4 伊藤忠建材(株)   20,807   14.0   20,490   14.3 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析 当連結会計年度の財政状態及び経営成績につきましては、「(1)財政状態の状況 (2)経営成績等の状況 ① 事業全体及びセグメントごとの経営成績の状況」の項に記載のとおりであります。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」の項で前述した各リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 また、「固定資産の減損に係る会計基準」の適用に伴い、今後の業績等の内的要因や地価の下落等の外的要因を含め、当社グループが所有する固定資産につき、将来キャッシュ・フローが十分に見込めない資産又は資産グループが存在すると判定された場合には、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼすことがあります。 ③ キャッシュ・フローの状況及び資本の財源及び資金の流動性についての分析 ⅰ.キャッシュ・フローの状況 当社グループのキャッシュ・フローの状況については、「(2)経営成績等の状況 ② キャッシュ・フローの状況」の項に記載のとおりであります。 ⅱ.資金調達と資金需要 当社グループはメイン銀行をはじめ取引金融機関と良好な関係を維持しております。当連結会計年度には設備投資資金の調達及び長期安定資金の確保のため、29億円の長期借入を行いました。一方、借入金の約定返済が進んだこともあり、長期・短期合わせた借入金残高は、前連結会計年度末に比し、1億94百万円減少して156億66百万円となりました。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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