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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ノリタケ

NORITAKE CO., LIMITED5331 · Prime · ガラス・土石製品

研削砥石・研磨布紙からセラミック材料・工業炉・食器まで、素材技術を核に多角展開する総合メーカー。

概要

ノリタケ株式会社は、1904年に日本陶器合名会社として創業した総合セラミックスメーカーである。陶磁器食器の「ノリタケ」ブランドで広く知られるが、現在は工業機材(研削砥石、ダイヤモンド工具)、セラミック・マテリアル(電子ペースト、セラミックコア、蛍光表示管)、エンジニアリング(工業炉、スタティックミキサー)、食器の4事業を柱とする。2026年3月期の連結売上高は1429億円、従業員数は4901人。本社は名古屋市西区に置く。

研削砥石からダイヤモンド工具まで手掛ける工業機材事業

工業機材事業は、研削砥石、ダイヤモンド工具、研磨布紙などの切削・研磨工具を製造・販売する。研削砥石は金属やセラミックスの研削に使用され、レジノイド砥石など多種多様な形状・粒度をラインナップする。ダイヤモンド工具は高硬度材料の加工に用いられる。研磨布紙は布や紙に研磨材を塗布したもので、金属・木材・塗装面の研磨に使われる。主な顧客は金属加工、自動車部品、軸受、半導体関連産業である。国内では株式会社ゼンノリタケが販売を担い、海外ではNoritake U.S.A., Inc.などの子会社が販売する。2026年3月期の同事業の売上高は563億円で、全社売上の約39%を占める。当期は自動車・鉄鋼向けが低調だった一方、半導体向けが増加したが、全体では前年並みに留まった。

電子部品向け材料と蛍光表示管を擁するセラミック・マテリアル事業

セラミック・マテリアル事業は、電子ペースト、セラミックコア、蛍光表示管、セラミック原料などを手掛ける。電子ペーストは半導体や電子部品の電極形成に使われる導電性ペーストで、積層セラミックコンデンサ(MLCC)用材料が主力である。セラミックコアは高周波特性や絶縁性が要求される電子部品の基材として使用される。蛍光表示管はガラス管内に蛍光体を塗布し電子線で発光させる表示デバイスで、AV機器や産業機器に搭載される。このほか、石膏製品や歯科材料(関連会社クラレノリタケデンタル)も扱う。主な製造子会社としてノリタケ伊勢株式会社(蛍光表示管)や共立マテリアル株式会社(セラミック原料)がある。2026年3月期の売上高は500億円で、全社の約35%を占め、営業利益83億円と高い収益性を示した。

工業炉とスタティックミキサーで産業を支えるエンジニアリング事業

エンジニアリング事業は、各種工業炉、スタティックミキサー、濾過装置、超硬丸鋸切断機などを製造・販売する。工業炉は金属の熱処理やセラミックスの焼成に用いる電気炉やガス炉で、エレクトロニクス向けの焼成炉・乾燥炉が主力である。スタティックミキサーは管内で流体を混合する静止型混合器で、化学・食品・環境分野で使用される。濾過装置は液体の固液分離に使われる。これらの製品は主に半導体、食品、化学、自動車産業向けに供給される。製造は当社のほか子会社の株式会社ノリタケTCF(工業炉)や晨杏股份有限公司(台湾、スタティックミキサー)が行う。販売は国内では株式会社ノリタケマシンテクノが担い、海外ではNoritake U.S.A., Inc.が担当する。2026年3月期の売上高は297億円で、全社の約21%を占める。

「ノリタケ」ブランドの陶磁器食器を国内外に供給する食器事業

食器事業は、「ノリタケ」ブランドで知られる陶磁器製食器を製造・販売する。製品は洋食器・和食器を含み、ボーンチャイナやディナープレートが代表的である。国内生産に加え、スリランカの子会社Noritake Lanka Porcelain (Private) Limitedでも生産し、ホテル・レストランや家庭用として国内外に販売する。海外販売はNoritake U.S.A., Inc.などが担う。2026年3月期の売上高は67億円で、全社の約5%に過ぎない。当期は国内で商品ラインナップ見直しによる終売、海外では米国関税政策の影響や中国・インドでの在庫調整により売上が減少し、営業損失6億円を計上した。同事業は長らく収益性に課題を抱えており、グループ内で最も小規模なセグメントである。

業界の中での役割は工業用素材・設備・消費財の複合メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,429億円
営業利益
111億円
営業利益率
7.8%
純利益
142億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
工業機材564億円39.5%16億円2.8%
セラミック・マテリアル500億円35.0%83億円16.6%
エンジニアリング298億円20.9%18億円6.0%
食器67億円4.7%-6億円-9.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01工業機材主力

研削砥石、ダイヤモンド工具、研磨布紙等の切削・研磨工具を製造・販売。国内外の金属加工、自動車部品、半導体関連等の産業向けに供給。

主な製品・サービス3
研削砥石
金属やセラミックスの研削・研磨に使用される工具。多種多様な形状・粒度をラインナップ。
ダイヤモンド工具
ダイヤモンド砥粒を用いた切削・研削工具。高硬度材料の加工に使用。
研磨布紙
研磨材を布や紙に塗布した研磨工具。金属・木材・塗装面等の研磨に使用。

02セラミック・マテリアル主力

電子ペースト、セラミックコア、蛍光表示管、セラミック原料等の電子材料・セラミック製品を製造・販売。半導体、電子部品、表示デバイス向け。関連会社でデンタル関連商品も展開。

主な製品・サービス3
電子ペースト
電子回路形成用の導電性ペースト。半導体や電子部品の電極形成に使用。
セラミックコア
電子部品の基材となるセラミック部品。高周波特性や絶縁性が要求される。
蛍光表示管
ガラス管内に蛍光体を塗布し、電子線で発光させる表示デバイス。AV機器や産業機器の表示部に使用。

03エンジニアリング準主力

各種工業炉、スタティックミキサー等の産業用設備・機器の製造・販売。熱処理や材料混合工程向け。

主な製品・サービス2
工業炉
金属の熱処理やセラミックスの焼成に用いる加熱炉。電気炉やガス炉等。
スタティックミキサー
管内で流体を混合するための静止型混合器。化学・食品・環境分野で使用。

04食器準主力

「ノリタケ」ブランドの陶磁器製食器を製造・販売。国内生産に加え、スリランカの子会社でも生産。家庭用・業務用として国内外で販売。

主な製品・サービス1
陶磁器食器
高品質な洋食器・和食器。ホテル・レストランや家庭用。

製品と技術

金属・セラミックス加工に不可欠な研削砥石とダイヤモンド工具

研削砥石は、砥粒を結合材で固めた回転工具で、金属やセラミックスの研削・研磨に使用される。ノリタケはレジノイド砥石、ビトリファイド砥石など多種多様な形状・粒度をラインナップし、軸受や自動車部品の精密加工に供給する。ダイヤモンド工具は天然または合成ダイヤモンド砥粒を用いた切削・研削工具で、超硬合金やガラスなどの高硬度材料の加工に適する。研磨布紙は研磨材を布や紙に塗布したもので、金属表面の仕上げや木材・塗装面の研磨に用いられる。これらの製品は工業機材事業の主力であり、半導体関連や電子部品の需要が拡大する中、高付加価値品の開発が進められている。

半導体や電子部品に使われるペースト・コア・表示管

電子ペーストは、導電性金属粉末を樹脂などに分散させたペーストで、半導体や電子部品の電極形成、回路形成に使用される。特に積層セラミックコンデンサ(MLCC)用の内部電極ペーストが主要製品であり、自動車のADAS進展やAIサーバー需要の拡大により堅調に成長している。セラミックコアは、セラミックスを基材とした電子部品用のコアで、高周波特性と絶縁性が要求されるコイルやトランスに利用される。蛍光表示管は、ガラス管内に蛍光体を塗布し、電子線で発光させる表示デバイスであり、AV機器や産業機器の表示部に使用されている。厚膜回路基板は、セラミック基板上に導体ペーストを印刷・焼成して回路を形成したもので、医療センサーや自動車向けに供給される。

熱処理と流体混合のための工業炉とスタティックミキサー

工業炉は、金属の熱処理やセラミックスの焼成に用いる加熱装置であり、電気炉とガス炉がある。ノリタケはエレクトロニクス向けの焼成炉・乾燥炉を主力とし、半導体製造工程や電子部品の焼成に使用される。スタティックミキサーは、管内に固定されたエレメントにより流体を混合する静止型混合器で、化学、食品、環境分野で液体や気体の均一混合に用いられる。濾過装置は、液体中の固形分を除去する装置で、水処理や化学品の精製工程に使われる。超硬丸鋸切断機は、超硬合金製の丸鋸で金属やセラミックスを切断する機械であり、自動車部品の加工に使用される。これらの製品はエンジニアリング事業の柱であり、個別受注生産が中心である。

国内外で評価されるボーンチャイナとディナーセット

ノリタケの陶磁器食器は、1914年に完成した日本初のディナーセットにはじまり、高級洋食器ブランドとして国内外で認知されている。特にボーンチャイナは、牛骨灰を原料に含む半透明で軽量な磁器であり、1932年から製造を開始した。製品はホテル・レストラン向けの業務用と家庭用があり、エアラインの機内食器としても採用される。国内生産に加え、スリランカの子会社Noritake Lanka Porcelain (Private) Limitedでも生産し、コスト競争力と生産能力を補完している。しかし近年は食器市場の縮小や海外需要の変動により売上が減少傾向にあり、2026年3月期には営業損失を計上した。ブランド価値の維持と事業の立て直しが課題となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

セラミック・研磨材で国内首位、輸出比率中程度

工業用セラミックスや研磨材、電子部材など多岐にわたる素材メーカー。国内セラミックス分野で高いシェアを持ち、研磨材では世界有数のブランドを有する。AGCや日本板硝子といった大手ガラスメーカーが建築・自動車ガラスに注力する一方、当社はファインセラミックスや電子材料に強みを持ち差別化。海外売上比率は約40%で、海外展開はあるが国内依存度も依然高い。直近の営業利益率は7%台と安定的だが、成長性ではやや鈍化傾向。

強み

  • セラミックス・研磨材・電子部材など多岐に渡り、特定市場変動に強い事業構造を持つ。
  • 工業用セラミックスで高いシェアを有し、半導体製造装置など先端分野で需要に応える。
  • 研磨材分野で世界トップレベルのブランド力を持ち、自動車や電子部品加工で需要を獲得。
  • 売上高約1,400億円、営業利益率7%超と業界平均を上回る収益性を維持。

課題

  • 海外売上比率約40%と同業より低く、成長市場でのプレゼンス向上が課題。
  • 研磨材・セラミックス分野の市況変動に業績が影響を受けやすい。
  • 有機的成長に加え、買収による新規技術・市場開拓が不可欠。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がノリタケ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14216旭有機材1,133億円32.3倍
24997日本農薬1,068億円14.1倍
34956コニシ1,045億円11.9倍
44996クミアイ化学工業1,040億円13.7倍
54099四国化成ホールディングス996億円16.9倍
65331ノリタケ989億円13.8倍
77917ZACROS967億円11.9倍
84187大阪有機化学工業958億円11.1倍
94212積水樹脂929億円22.4倍
105208有沢製作所869億円17.2倍
113302帝国繊維840億円16.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

輸出用陶磁器製造から始まった1904年の創業

1904年1月、森村市左衛門、大倉孫兵衛、廣瀬實榮らが、優れた輸出用陶磁器の製造を通じて貿易に寄与する目的で日本陶器合名会社を創立した。同年、名古屋市西区則武新町に工場を建設。1907年には自家用として研削砥石の製造を開始し、のちに主力事業となる工業機材分野に足を踏み入れた。1914年6月にはディナープレートの製造に成功し、日本初のディナーセットを完成させた。1916年には国内販売会社として合名会社日陶商会(後の株式会社ノリタケテーブルウェア)を設立し、販売網を整備した。この時期、陶磁器の品質向上と輸出拡大に注力し、後のブランド基盤を築いた。

TOTOや日本碍子を分離した1917年・1919年

1917年5月、衛生陶器部門を分離し、これが後のTOTO株式会社となる。同年7月には合名会社を株式会社に改組するため日本陶器株式会社を設立し、12月に日本陶器合名会社を吸収合併した。1919年5月には碍子部門を分離し、日本碍子株式会社が独立した。これらの分離は、各事業の専門性を高め独立した経営を可能にする戦略的選択であった。1932年3月にはボーンチャイナの製造を開始し、高級食器の分野での競争力を強化した。1939年11月には工業用研削砥石の本格的製造を開始し、戦時体制に向けて事業の多角化を進めた。

1943年の磁器停止から研削砥石への全面転換と戦後復興

1943年12月、戦時統制のもと磁器製造を停止し、研削砥石へ全面転換した。終戦後の1945年9月に磁器製造を再開し、食器事業の復活を図った。1947年11月には米国にNoritake Co., Inc.(現Noritake U.S.A., Inc.)を設立し、海外販売拠点を確保した。1949年5月には東京・大阪・名古屋各証券取引所の市場第一部に上場し、資本基盤を強化した。この時期、戦前からの技術蓄積を活かして陶磁器と研削砥石の両軸で事業を再建し、1950年代には輸出拡大に注力した。1958年4月にはノリタケ研削砥石販売株式会社(現株式会社ゼンノリタケ)を設立し、工業機材の販売専門会社を確立した。

工場新設とスリランカ進出による1960~70年代の生産体制強化

1960年8月、神守工場を操業開始し、レジノイド砥石の製造を開始した。1962年7月にはノリタケマシン株式会社(研削機械製造)を設立し、エンジニアリング事業の基盤を築いた。1967年から1968年にかけて、食器製造子会社として株式会社ノリタケ伊万里と株式会社ノリタケ九陶を設立し、国内生産能力を拡大した。1971年には株式会社ノリタケエンジニアリングを設立し、濾過装置事業に参入。1972年8月にはスリランカにLanka Porcelain (Private) Limited(現Noritake Lanka Porcelain)を設立し、海外生産拠点を確保した。1973年にはノリタケダイヤ株式会社(後のノリタケスーパーアブレーシブ)を設立し、ダイヤモンド工具事業を強化。1974年には伊勢電子工業株式会社(現ノリタケ伊勢株式会社)へ経営参加し、蛍光表示管事業に進出した。

1981年の商号変更と2000年代の再編・子会社統合

1981年4月、株式会社ノリタケカンパニーリミテドに商号変更し、グループブランドを統一した。1985年には日東石膏株式会社を吸収合併し、セラミック原料事業を拡充。1989年には三好セラミックス株式会社(後のノリタケセラミックス)を設立し、ファインセラミックスに進出した。2000年4月にはノリタケ伊万里とノリタケ九陶を合併し、日本陶器株式会社に商号変更。2001年にはノリタケマシンとノリタケエンジニアリングを合併し、株式会社ノリタケマシンエンジニアリングを設立。同年には共立マテリアル株式会社を子会社化した。2009年には複数の子会社を吸収合併し、事業の効率化を推進。2012年には共立マテリアルを完全子会社化、2014年には日本レヂボン株式会社を連結子会社化し、研磨布紙事業を強化した。

2024年の商号変更と第13次中期経営計画への移行

2024年7月、株式会社ノリタケカンパニーリミテドからノリタケ株式会社に商号変更し、ブランド名と統一した。2025年4月には厚膜回路基板・転写紙の製造販売事業および蛍光表示管の販売事業をノリタケ伊勢株式会社に承継し、印刷技術を中核とした事業体制に再編した。2022年4月には東京証券取引所プライム市場および名古屋証券取引所プレミア市場に移行。2025年度から2027年度までを対象とする第13次中期経営計画では、環境・エレクトロニクス・ウェルビーイングの成長領域へ「選択と集中」を進め、最終年度に売上高1575億円、営業利益135億円を目標とする。2026年3月期の売上高は1429億円、営業利益111億円で、計画の初年度として順調なスタートを切った。

年表45件を開く

1900年代

  • 1904年1月創業優れた輸出用陶磁器の製造をもって、わが国貿易に寄与すべく森村市左衛門、大倉孫兵衛、廣瀬實榮らが日本陶器合名会社を創立
  • 1907年3月自家用研削砥石の製造開始

1910年代

  • 1914年6月ディナープレートの製造に成功し、わが国最初のディナーセット完成
  • 1916年3月創業国内販売会社として合名会社日陶商会(株式会社ノリタケテーブルウェア・食器販売)を設立
  • 1917年5月衛生陶器部門分離(現、TOTO株式会社)
  • 1917年7月創業合名会社を株式会社に改組するため日本陶器株式会社を設立し、同年12月これを存続会社として日本陶器合名会社を吸収合併
  • 1919年5月碍子部門分離(現、日本碍子株式会社)

1930年代

  • 1932年3月ボーンチャイナ製造開始
  • 1939年11月工業用研削砥石の本格的製造開始

1940年代

  • 1943年12月磁器製造停止、研削砥石へ全面転換
  • 1945年9月磁器製造再開
  • 1947年11月米国にNoritake Co., Inc.(現、Noritake U.S.A., Inc.・当社製品販売)を設立(現、連結子会社)
  • 1949年5月上場東京・大阪・名古屋証券取引所の市場第一部に上場(大阪証券取引所は2004年7月上場廃止)

1950年代

  • 1950年4月上場札幌証券取引所に上場(2004年7月上場廃止)
  • 1958年4月ノリタケ研削砥石販売株式会社(現、株式会社ゼンノリタケ・工業機材製品販売)を設立(現、連結子会社)

1960年代

  • 1960年8月神守工場操業開始(レジノイド砥石製造)
  • 1962年7月創業ノリタケマシン株式会社(研削機械製造)を設立
  • 1967年5月創業株式会社ノリタケ伊万里(食器製造)を設立
  • 1968年10月株式会社ノリタケ九陶(食器製造)操業開始

1970年代

  • 1971年7月創業株式会社ノリタケエンジニアリング(濾過装置製造)を設立
  • 1972年8月スリランカにLanka Porcelain (Private) Limited(現、Noritake Lanka Porcelain (Private) Limited・食器製造)を設立(現、連結子会社)
  • 1973年8月創業ノリタケダイヤ株式会社(株式会社ノリタケスーパーアブレーシブ・ダイヤモンド工具製造販売)を設立
  • 1974年9月伊勢電子工業株式会社(現、ノリタケ伊勢株式会社・電子部品製造販売)へ経営参加(現、連結子会社)
  • 1979年8月創業ノリタケ機材株式会社(電子材料等製造販売)を設立

1980年代

  • 1981年4月商号変更株式会社ノリタケカンパニーリミテドに商号変更
  • 1985年6月M&A日東石膏株式会社(石膏製品製造)を吸収合併
  • 1989年10月創業三好セラミックス株式会社(株式会社ノリタケセラミックス・ファインセラミックス製造販売)を設立

1990年代

  • 1998年12月M&A日本コーテッドアブレーシブ株式会社(株式会社ノリタケコーテッドアブレーシブ・研磨布紙製造販売)を子会社化

2000年代

  • 2000年4月M&A株式会社ノリタケ九陶は株式会社ノリタケ伊万里を合併し、日本陶器株式会社に商号変更
  • 2001年4月M&Aノリタケマシン株式会社は株式会社ノリタケエンジニアリングを合併し、株式会社ノリタケマシンエンジニアリング(株式会社ノリタケエンジニアリング・化工装置、濾過装置、研削機械、乾燥炉、焼成炉の製造販売)に商号変更
  • 2001年7月M&A共立マテリアル株式会社(セラミック原料・電子部材の製造販売)の株式を追加取得し、子会社化(現、連結子会社)
  • 2002年4月創業株式会社ノリタケボンデッドアブレーシブ(研削砥石製造販売)を設立
  • 2009年7月日本レヂボン株式会社(切断・オフセット砥石の製造販売)の株式を追加取得し、関連会社化(現、連結子会社)
  • 2009年10月M&A株式会社ノリタケエンジニアリング、日本陶器株式会社、株式会社ノリタケテーブルウェア及び東京砥石株式会社を吸収合併

2010年代

  • 2010年4月M&Aノリタケ機材株式会社及び株式会社ノリタケセラミックスを吸収合併
  • 2011年4月M&A株式会社ノリタケボンデッドアブレーシブ及び株式会社ノリタケスーパーアブレーシブを吸収合併
  • 2012年8月M&A共立マテリアル株式会社を株式交換により完全子会社化
  • 2014年12月M&A日本レヂボン株式会社の株式を公開買付けにより追加取得し、連結子会社化
  • 2018年4月M&A日本フレキ産業株式会社(現、株式会社ノリタケマシンテクノ)の株式を追加取得し、完全子会社化

2020年代

  • 2021年6月M&A日本レヂボン株式会社の株式を追加取得し、完全子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場へ移行
  • 2022年10月M&A日本レヂボン株式会社が株式会社ノリタケコーテッドアブレーシブを吸収合併
  • 2023年4月当社の超硬丸鋸切断機に係る事業を会社分割し、株式会社ノリタケマシンテクノに承継
  • 2024年7月商号変更ノリタケ株式会社に商号変更
  • 2025年4月当社の厚膜回路基板及び転写紙の製造・販売に係る事業並びに蛍光表示管の販売に係る事業を会社分割し、ノリタケ伊勢株式会社に承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,901人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は697万円で、9期前と比べて+2.8%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は21.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,097
2018年3月5,012
2019年3月67843.320.35,091
2020年3月65043.520.45,120
2021年3月63543.720.65,029
2022年3月63643.820.65,007
2023年3月65544.120.94,831
2024年3月65944.421.14,821
2025年3月67144.821.44,921207
2026年3月69744.821.34,901226

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率96.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社26(国内 16 / 海外 10、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
貸与資産 — 名古屋市中区・愛知県みよし市他105億円
工業機材 セラミック・マテリアル
三好事業所 — 愛知県みよし市7,265百万円
工業機材 セラミック・マテリアル
日本レヂボン 株式会社 — 大阪市西区 他4工場4,231百万円
工業機材
株式会社 キヨリックス三重 — 三重県松阪市4,155百万円
セラミック・マテリアル
共立マテリアル 株式会社 — 名古屋市港区 他2工場4,057百万円
セラミック・マテリアル
Dia Resibon (Thailand)Co., Ltd. — タイ2,593百万円
工業機材
小牧事業所 — 愛知県小牧市2,418百万円
エンジニア リング
本社事業所 — 名古屋市西区2,210百万円
工業機材 セラミック・マテリアル エンジニア リング 食器
則武磨料磨具(蘇州)有限公司 — 中国2,000百万円
工業機材
夜須事業所 — 福岡県筑前町1,930百万円
工業機材
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本レヂボン株式会社
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社菱和
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ゼンノリタケ
    名古屋市名東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    広島研磨工業株式会社
    愛媛県鬼北町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    共立マテリアル株式会社
    名古屋市港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キヨリックス三重
    名古屋市港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ノリタケ伊勢株式会社
    三重県大紀町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ノリタケTCF
    愛知県刈谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ノリタケマシンテクノ
    東京都西東京市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ノリタケの森
    名古屋市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Noritake U.S.A., Inc.
    NEW JERSEY U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    則武(上海)貿易有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社14社を開く
  • Noritake Europa GmbHMOERFELDEN-WALLDORF GERMANY100%
  • 則武磨料磨具(蘇州)有限公司中華人民共和国 蘇州市83%
  • Noritake SA (Thailand) Co., Ltd.SARABURI THAILAND100%
  • Dia Resibon (Thailand) Co., Ltd.AYUTTHAYA THAILAND100%
  • Siam Coated Abrasive Co., Ltd.RAYONG THAILAND100%
  • Noritake SCG Plaster Co., Ltd.SARABURI THAILAND90%
  • PT. Noritake IndonesiaPURWAKARTA INDONESIA100%
  • Itron (U.K.) LimitedGREAT YARMOUTH UNITED KINGDOM100%
  • 晨杏股份有限公司中華民国 新北市67%
  • Noritake Lanka Porcelain (Private) LimitedWATTALA SRI LANKA100%
  • Noritake (Australia) Pty. LimitedN.S.W. AUSTRALIA100%
  • 東濃研磨株式会社岐阜県土岐市30%
  • クラレノリタケデンタル株式会社岡山県倉敷市33%
  • 株式会社大倉陶園横浜市戸塚区37%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-20
    8,844万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境分野における革新的技術の国際共同研究開発革新的固体電解質セルを用いる中温水蒸気電解の国際共同研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-11-29
    4,780万円
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業/共通課題解決型基盤技術開発/超高効率プロトン伝導セラミック燃料電池デバイスの研究開発(WP1 革新的高性能電極・部材の開発)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-30
    2,600万円
  • 調達
    エネルギー・環境新技術先導プログラム 超高変換効率新規プロトン導電デバイスの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-13
    1,004万円
  • 調達
    在外公館配備用規格食器(洋食用磁器)製作・納入業務
    外務省 · 2023-09-21
    177万円
  • 調達
    在外公館配備用規格食器(洋食用磁器)製作・納入
    外務省 · 2017-07-18
    122万円
  • 調達
    在外公館配備用規格食器(洋食用磁器)製作・納入
    外務省 · 2018-07-27
    94万円
  • 調達
    在外公館配備用規格食器(洋食用磁器)の製作・納入
    外務省 · 2021-10-12
    41万円
  • 調達
    在外公館配備用規格食器(洋食用磁器)制作・納入
    外務省 · 2020-09-15
    38万円
  • 調達
    在外公館配備用規格食器(洋食用磁器)製作・納入
    外務省 · 2019-07-22
    33万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,429億円営業利益111億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.4%、利益が+8.8%。

売上高
+3.4%
1,429億円
営業利益
+8.8%
111億円
純利益
+10.1%
142億円
営業利益率
7.8%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,575億円1,429億円
営業利益130億円111億円
純利益170億円142億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は397億円、営業利益は40億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.5%、営業利益は+73.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q35614
2024年1Q335236.930
2024年2Q341267.628
2024年3Q363328.833
2024年4Q34024
2025年2Q698547.760
2025年4Q684487.069
2026年2Q683476.954
2026年4Q746648.688
2027年1Q3974010.139

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は902億円から1,429億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。売上は2期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9021116
日本レヂボン株式会社の株式を公開買付けにより追加取得し、連結子会社化
2014年3月8871913
2015年3月9903421
2016年3月1,0964844
2017年3月1,0884941
日本フレキ産業株式会社(現、株式会社ノリタケマシンテクノ)の株式を追加取得し、完全子会社化
2018年3月1,17970134
2019年3月1,2589897
2020年3月1,2066334
日本レヂボン株式会社の株式を追加取得し、完全子会社化
2021年3月1,0704528
日本レヂボン株式会社が株式会社ノリタケコーテッドアブレーシブを吸収合併
2022年3月1,27612591
2023年3月1,395124100
ノリタケ株式会社に商号変更
2024年3月1,379146115
2025年3月1,3821021407.4129
2026年3月1,4291111527.8142

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,429億円のうち、営業利益として残るのは111億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は142億円、売上の9.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.3%1,019億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.9%299億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%111億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.3pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.1pt
9.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.7pt
9.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが100億円、投資CFが−77億円で、差し引きのフリーCFは23億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は135億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月42−73−24−3188
2014年3月49−46−13387
2015年3月51−6327−12106
2016年3月61−40−392186
2017年3月91−25−606689
2018年3月9785−111182161
2019年3月82−24−10358114
2020年3月82−75−22799
2021年3月59−7616−1797
2022年3月128−58−5470117
2023年3月−2−3533−37120
2024年3月220−32−135188180
2025年3月20−53−30−33119
2026年3月100−77−1523135

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,301億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,677億円で、自己資本比率は72.5%(業種中央値64.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,14466647857.7
2014年3月1,18869249657.8
2015年3月1,45882863054.1
2016年3月1,35879856056.5
2017年3月1,42287155159.0
2018年3月1,5631,03053363.7
2019年3月1,5181,07344568.4
2020年3月1,4591,03842169.0
2021年3月1,5491,14040971.6
2022年3月1,6361,18844872.2
2023年3月1,8061,29051671.0
2024年3月2,0211,48054172.8
2025年3月1,9831,50947575.6
2026年3月2,3011,67762372.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
196億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,012億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
117億円
在庫として抱えている分
負債合計
623億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率49社中13位あたり、逆に低いのは売上成長率49社中28位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.0%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.5%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.4%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,520で、1年前と比べて+58.1%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥3,520-3.7%1ヶ月+0.3%1年+58.1%時価総額989億円
過去52週の値幅
安値¥2,267.5高値¥4,635

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.8倍
PER (会社予想)11.4倍
PBR1.08倍
配当利回り3.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に3590円で、前日比5.4%下落した。1ヶ月では+5.12%と上昇したが、75日線(3749円)を下回っており、中期の上値は重い。52週高値4635円からは22.5%下落しているが、年初来では+63.87%と大幅高。高値圏からの調整が続き、RSI66とまだ過熱感が残る。出来高は直近で20万株前後に落ち着いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 60/100)

PERは15.15倍と業界平均18.02倍を下回り、予想PERは12.5倍とさらに低い。PBRは1.18倍と業界平均1.37倍を下回る。配当利回りは3.11%と業界平均2.8%を上回り、ROEは9%とやや低いが、配当性向58.5%は安定した株主還元を示す。業績は増収増益で、収益は堅調に推移している。バリュエーションはほぼ妥当だが、ROEの改善余地が注目点だ。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.8倍15.7倍
PER (予想)11.4倍
PBR1.08倍1.34倍
ROE9.0%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、自動車向け排ガスフィルターの需要や電子材料の成長を取り込む強気派と、素材産業の成熟による成長鈍化とコスト増を懸念する弱気派の対立。強気派は、2023年3月期から2026年3月期予想にかけて売上高が1395億円から1429億円へ増加し、営業利益率も7.4%から7.8%へ改善、純利益も100億円から142億円へ増加している点を挙げる。また、PER15倍、PBR1.2倍程度で割安感がある。弱気派は、売上高の伸びが緩やかで、原材料・エネルギーコストの上昇や円安が圧迫要因と指摘。さらに、陶磁器のイメージが強く成長分野へのシフトが遅いとの批判も。

プラスに働く材料7
  • 利益の増加

    純利益が100億円から142億円へ増加、営業利益率も改善

  • 安定した事業基盤

    多角化で特定市場の不況に強い

  • 割安な株価

    PER15倍、PBR1.2倍で業績水準に比べて低い

  • 売上高1429億円で3期連続増収2026年3月期影響

    売上高は1379億→1382億→1429億と増加し、最高益を更新

  • 営業利益111億円と9%増益計画2026年3月期影響

    営業利益102億→111億円、利益率7.38%→7.77%に改善

  • 予想PER12.5倍、来期は増益で割安感通年影響

    実績PER15.15倍から予想PER12.5倍へ低下。111億円の営業利益達成なら評価は十分

  • 純利益142億円でROE9%改善傾向通年影響

    純利益は115億→129億→142億と最高を更新。ROE9%は改善傾向でPBR上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 成長の鈍さ

    売上高成長率は年1%程度と低い

  • コスト上昇

    原材料・エネルギー高が利益を圧迫する可能性

  • 事業構造の古さ

    陶磁器のイメージが強く、成長分野へのシフトが遅い

  • 営業利益率7.77%と低収益構造継続影響

    売上高1429億円に対し営業利益111億円。利益率7.77%は低水準に留まる

  • 純利益が営業利益を上回る営業外依存通年影響

    2026年3月期は純利益142億円、営業利益111億円。本業以外の収益が最終益を押し上げ

  • 株価は1年で76%上昇し過熱不定影響

    株価3860円は1年で76%上昇。利益確定売りが加速する可能性がある

  • 増益率9%に対しPER12.5倍は割安でない通年影響

    営業利益の伸びは9%で、PER12.5倍は成長率に見合う水準。劇的な評価改善は見込みにくい

次の決算で確かめる点
海外売上比率
成長市場への展開度合いを測るため
電子材料・自動車部品セグメントの売上高
成長分野の伸びを確認
営業利益率
コスト管理の成果を判断

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは3.41%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
3.41%
いまの株価に対して
配当性向
58.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1548.6
2018年3月1816.79.8
2019年3月2328.619.4
2020年3月2511.181.1
2021年3月15−40.084.0
2022年3月38150.052.3
2023年3月5136.749.2
2024年3月6322.054.9
2025年3月688.046.7
2026年3月9033.358.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,515人。区分でいちばん多いのは金融機関40.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.6%を占め、残る48.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関46.948.244.945.045.540.8
外国法人17.916.818.819.820.327.2
個人・その他20.920.421.921.121.320.1
事業法人13.213.413.112.211.910.9
証券会社1.11.21.31.91.01.0
自己株式1.31.30.90.90.90.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.64
02明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)9.19
03INTERTRUST TRUSTEES(CAYMAN)LIMITED SOLELY IN ITS CAPACITY AS TRUSTEE OF JAPAN−UP(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)6.86
04第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)5.74
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.15
06日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.73
07TOTO株式会社1.89
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・75947口)1.81
09INTERTRUST TRUSTEES CAYMAN LIMITED AS TRUSTEE OF JAPAN−UP UNIT TRUST(常任代理人 立花証券株式会社)1.78
10GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-06-11
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    4.36%
    -0.86pt
  • 2026-06-09
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    5.22%
    -1.25pt
  • 2026-06-08
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    6.47%
    -1.67pt
  • 2026-06-01
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    8.14%
    -1.08pt
  • 2026-04-24
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    9.22%
    +1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2211%、1株純資産は14期で+587%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月114412.620.9
2014年3月94782.029.3157.3
2015年3月145502.819.793.7
2016年3月3075,3455.78.344.8
2017年3月2865,8475.110.048.6
2018年3月9366,94114.64.99.8
2019年3月6767,2209.57.819.4
2020年3月1193,4933.314.581.1
2021年3月973,8422.718.284.0
2022年3月1572,0467.97.152.3
2023年3月1742,2208.16.649.2
2024年3月1982,5378.310.854.9
2025年3月2252,6438.77.846.7
2026年3月2553,0329.012.258.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

24名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は24名。2026/3期の役員報酬は総額332百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
加藤博代表取締役 会長6934,000
東山明代表取締役 社長 執行役員 研究開発センター、知財企画部担当6614,836
岡部信取締役 専務執行役員 コーポレートサービス統括部、人財マネジメント部、経営企画室担当、 Noritake U.S.A., Inc. 社長、 Noritake Lanka Porcelain (Private) Limited 会長664,400
前田智朗取締役 専務執行役員 工業機材事業本部長625,400
藤岡高広取締役723,500
船引英子取締役63100
唯美津木取締役47
夫馬裕子取締役 常勤監査等委員624,800
森崎孝取締役 監査等委員711,200
松本千佳取締役 監査等委員65300
田中誠治69
加藤真示常務執行役員
残りの役員12名を開く
氏名役職年齢
高羽義明常務執行役員
水口宗成常務執行役員
谷村吉也執行役員
山﨑貴司執行役員
柴田英之執行役員
清水英孝執行役員
森下貴弘執行役員待遇
和田雄磨執行役員待遇
鈴木清孝執行役員待遇
小島篤人執行役員待遇
小栗貴裕執行役員待遇
林拓路執行役員待遇

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51897126152
社外取締役748487
取締役(社内)2232312

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,292字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、子会社25社(内、連結子会社23社)及び関連会社4社(内、持分法適用会社3社)で構成され、工業機材事業、セラミック・マテリアル事業、エンジニアリング事業、食器事業を事業部門として、製造販売を主な事業内容とし、関連するサービス部門とともに事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係わる上記事業部門の位置づけは次のとおりであり、セグメントの区分と同一であります。 工業機材事業   製造面では、研削砥石の製造及び加工を当社他5社の子会社及び関連会社2社が行い、ダイヤモンド工具の製造を当社他1社の子会社が行っております。また、研磨布紙の製造を子会社である日本レヂボン株式会社及びその子会社1社が行い、一部を当社へ供給しております。 販売面では、国内、海外とも当社他1社の子会社が販売するほか、国内市場におきましては株式会社ゼンノリタケ他1社の子会社が行い、海外市場におきましてはNoritake U.S.A., Inc.(米国)他3社の子会社が行っております。 セラミック・ マテリアル事業   製造面では、電子ペースト、セラミックコア等を当社が製造するほか、子会社であるPT. Noritake Indonesia(インドネシア)他1社の子会社が製造しております。また、蛍光表示管を子会社であるノリタケ伊勢株式会社が製造しており、セラミック原料等を子会社である共立マテリアル株式会社及びその子会社が製造し、一部を当社へ供給しております。 販売面では、国内、海外とも当社が販売するほか、ノリタケ伊勢株式会社が行っております。海外市場におきましてはNoritake U.S.A., Inc.(米国)他3社の子会社が行っております。共立マテリアル株式会社はその製品の大部分を直接国内、海外に販売しております。 また、関連会社であるクラレノリタケデンタル株式会社は、デンタル関連商品の製造販売を行っております。 エンジニア リング事業   製造面では当社が製造するほか、各種工業炉の製造を子会社である株式会社ノリタケTCFが、スタティックミキサーの製造を子会社である晨杏股份有限公司(台湾)が行い、当社へ供給しております。 販売面では、国内、海外とも当社他1社の子会社が販売するほか、国内市場におきましては子会社である株式会社ノリタケマシンテクノが行い、海外市場におきましては子会社であるNoritake U.S.A., Inc.(米国)が行っております。 食器事業   製造面では当社が製造するほか、陶磁器等食器の製造を子会社であるNoritake Lanka Porcelain (Private) Limited(スリランカ)及び関連会社1社が行い、当社へ供給しております。 販売面では、国内、海外ともに当社が販売するほか、海外市場におきましてはNoritake U.S.A., Inc.(米国)他1社の子会社が行っております。 そのほかサービス部門として株式会社ノリタケの森があります。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,472字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社が判断したものであります。 2030年度を見据えた経営の方向性 (1)VISION2030(2030年度のありたい姿) 「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役へ」 ノリタケグループは、創業者が「我カ社ノ精神」に記した"事業を通じて社会に貢献する"という姿勢を経営理念の核としてきました。 今後の当社グループを取り巻く経営環境は、地政学リスクの顕在化、保護主義の台頭、カーボンニュートラルを始めとするサステナビリティに対する意識や、心身の幸福や健康に対する意識の高まり、生成AIやDXの進展など、不確実で先が予測しにくい時代が続くものと認識しています。こうした経営環境のなか、VISION2030(2030年度のありたい姿)と、その実現に向けた戦略の方向性を描き、その上で中期経営計画の3年間の位置付けを明確にして、取り組むべき具体的な戦略を定めました。 当社グループは、経営基盤を強化するとともに成長領域に注力し、「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役」として社会に貢献してまいります。 (2)全社戦略(基本方針) 「選択と集中(環境/エレクトロニクス/ウェルビーイングの領域へ)」 2030年度を見据えた経営の方向性として策定したVISION2030(2030年度のありたい姿)「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役」を実現するために、今後の成長が期待される環境・エレクトロニクス・ウェルビーイングの3分野を成長領域と定めて「選択と集中」を進め、現状の基盤領域(内燃機関、窯業等)から成長領域(環境・エレクトロニクス・ウェルビーイング)へ事業領域の転換を図ります。 また、成長領域への取り組みを通じて、当社グループは、「地球を元気に」、「社会を便利に」、「人と社会を幸福に」する企業を目指します。 第13次中期経営計画 (1)中期経営計画の位置付け 「成長基盤の確立」 VISION2030の実現に向けて、2025年度から2027年度までの3カ年を対象とする第13次中期経営計画(以下、第13次計画)は、「成長基盤の確立」の期間と位置付けます。 両利きの経営として「強固な収益基盤の構築」と「成長加速に向けた投資」を推進するとともに、事業成長を後押しする「経営基盤の高度化」に取り組みます。また、これらの戦略実行に最適な体制に事業を再編してまいります。 (2)経営数値目標 第13次計画の最終年度(2027年度)の数値目標は、連結売上高1,575億円、連結営業利益135億円、連結経常利益175億円、ROE9%以上とし、PBR1倍超の早期の実現を目指します。 (3)第13次計画の骨子 ①強固な収益基盤の構築 成長領域への事業転換を図るため、積極的な投資による増産・拡販への対応と、新商品開発に取り組みます。また、合理化・収益改善のため、価格の適正化、原価低減とともに、老朽化設備の更新による効率化を推進します。さらに、外部連携も活用し、既存事業における前後工程への染み出しや、既存商品の新用途開拓によって、高付加価値・高収益な事業機会を獲得し、強固な収益基盤の構築に取り組みます。 (当期の進捗状況) 自動車、AI、通信・情報機器向けの需要拡大を見据え、MLCC用材料の生産能力増強を進めました。また、厚膜回路基板事業及び転写紙の製造・販売事業をノリタケ伊勢株式会社に集約し、印刷技術を中核とした事業体制に再編しました。さらに、外部連携による新商品開発・市場展開においては、LG Chem Ltd.と共同で自動車向けパワー半導体用の銀ペースト接合材を開発したほか、半導体向け回路形成用銅ナノペーストについては三菱商事グループと市場展開を進めました。これらの取り組みにより、エレクトロニクス分野を中心に高付加価値商品の拡充が進展しました。今後も、需要動向を見極めた増産対応、事業集約による収益性の向上、並びに新商品開発・市場展開などを通じて、新たな事業機会の創出に取り組みます。 ②成長加速に向けた投資 「成長加速」と位置付けた第14次計画(2028年度から2030年度)期間中の一段の飛躍に向けて、従来の事業毎の製品起点から、新たに市場起点による、成長領域における事業横断での投資機会を探索し、戦略的企業連携(M&A・資本提携等)を進めます。 また、全従業員から広く開発テーマを募る開発テーマ提案制度とステージゲート制度により、全社一丸となって新事業を育てると同時に、これまでの自前主義から脱却し、オープンイノベーションや他社との協業により早期の新事業創出に取り組みます。 (当期の進捗状況) 成長領域を対象とした事業横断の体制を組成し、M&A・資本提携等に向けた具体的なアプローチを開始しました。また、開発テーマ提案制度及びステージゲート制度の運用により、開発テーマの新規提案や入れ替えを進めました。さらに、名古屋大学発スタートアップ企業である株式会社TOWINGへの出資・協業を開始するなど、オープンイノベーションによる新事業創出を推進しました。今後も、事業横断での投資機会の具体化、戦略的企業連携の推進、並びにオープンイノベーションや他社との協業を通じて、具体的な事業化案件の創出に取り組みます。 ③経営基盤の高度化 持続可能な社会の実現に向けた社会課題の解決のため、サステナビリティ経営を推進し、カーボンニュートラルの実現、気候変動等のリスクへの対応等のサステナビリティに向けた取り組みを進めます。 人的資本経営の強化とDXの推進に注力し、経営基盤を高度化することにより事業成長を後押しし、VISION2030の実現を目指します。 [人的資本経営の強化] 事業戦略と連動して策定した人財戦略を推進します。タレントマネジメントシステムの活用により従業員のスキルや経験等のタレント情報を可視化し、目指す人材ポートフォリオの充足に向けて人材投資を強化します。また、働き方改革と社内環境整備に取り組み、多様な人材の役割・成果に基づく新人事制度の定着により、従業員のチャレンジ精神の醸成とエンゲージメントの向上を図り、組織風土改革を実現します。 (当期の進捗状況) 新人事制度の定着に向けて制度理解の向上を図るとともに、コンピテンシー評価を通じて優先育成人材タイプを選定し、新人事制度と人財戦略に連動した育成体系を整備しました。従業員エンゲージメントについては、課題共有会を通じた改善活動を推進しました。今後も、これらの取り組みを通じて、組織風土改革の実現につなげてまいります。 [DXの推進] 市場や競争環境の変化にスピード感を持って対応できるよう、DXを推進します。社内データのデジタル化によって効率化・高度化の基盤を構築し、MI※の活用による開発の促進、業務フローの最適化、製販技連携の活性化などの取り組みとあわせて、中核となるDX人材を育成し、内部プロセスの抜本的な変革を目指します。 (当期の進捗状況) 業務・製造プロセスの見える化とデータ連携により、生産計画や在庫管理などの業務効率化を進めるとともに、開発面では生成AIを活用したデザイン制作プロセスを開発するなど、具体的な成果を創出しました。また、事業課題の解決に率先して取り組むDX推進リーダーの育成を推進し、2026年3月には経済産業省が定める「DX認定事業者」の認定を取得しました。今後も、さらなる効率化・高度化とDX人材の育成を進め、内部プロセスの抜本的な変革につなげてまいります。 ※MI(マテリアルズ・インフォマティクス):AIをはじめとする情報科学の技術を活用し、材料開発を迅速化する手法 (4)資本コストや株価を意識した経営 2027年度ROE9%以上、PBR1倍超の早期実現を目標に掲げ、第13次計画を着実に遂行するとともに、「資本収益性の向上」と「市場評価の改善」に取り組みます。 [資本収益性の向上] ・事業別ROICの目標設定及び実績管理により、資本収益性を高める施策を推進します。 ・成長領域(環境・エレクトロニクス・ウェルビーイング)に向けた積極的な投資を実行します。 ・政策保有株式の縮減を継続します。 [市場評価の改善] ・株主還元の拡充を実施します。 配当性向:30%以上⇒35%以上 (第13次計画期間中は、1株当たり年間70円(2026年4月1日付株式分割後ベース)を下限とした累進配当) 機動的な自己株式取得 総還元性向:50%以上(第13次計画期間累計) ・成長戦略及び進捗状況の適時適切な情報開示、並びにIR体制の強化と個別面談の拡充を図ります。 ・投資家との対話により得られた情報を取締役会に報告し、課題解決に向けた施策を実行します。 (5)セグメントごとに取り組むべき課題と対策 (工業機材) オーダーメイド品事業では、市場の変化に迅速に対応するため、従来の製品別から市場別(成長領域別)に事業体制を再編しました。徹底した収支改善(拡販・価格適正化・OEM活用・原価低減等)に取り組みます。汎用品事業では、国内及びタイ国の製造体制の再編と整備により競争力を高め、収益改善を図ります。 また、エレクトロニクス分野を中心に成長領域向けの新商品の開発、販路の拡大、増産体制の確立に取り組むとともに、国内及び海外の販売拠点の整備、販売・製造システムの刷新を進めます。 (セラミック・マテリアル) 電子ペーストは、価格の適正化と製品ラインナップの拡充を進めるとともに、パワー半導体周辺材料への参入と量産化に取り組みます。電子部品材料は、主力の積層セラミックコンデンサ用材料の生産能力の増強とともに、製造基盤の整備と原価低減による競争力の強化を図ります。印刷技術を中核とした事業ポートフォリオの再編に伴い製造拠点の集約を進め、新たに高収益で高効率な事業基盤を確立します。 また、成長領域(環境・エレクトロニクス・ウェルビーイング)向け新商品の開発を進めます。 2026年4月1日付でセラミック・マテリアル事業に編入した食器事業は、体制のスリム化と事業運営の効率化を図ります。あわせて、セラミックス事業とのシナジー創出を通じて、収益改善に向けた構造改革を進めます。 (エンジニアリング) 主力のエネルギー、エレクトロニクス分野では、開発、販売、製造、品質管理体制の整備と、アフターサービス(メンテナンス・消耗品販売等)体制の確立により、シェアの拡大を図ります。 また、新しい分野(医薬、半導体、サーキュラーエコノミー)への参入と市場の開拓、成長領域(環境・エレクトロニクス・ウェルビーイング)での新用途・新商品の開発を進めます。
事業等のリスク4,560字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループのリスク管理につきましては、以下の体制をとり対応しております。 1.法令違反に基づく不祥事、事故又は災害等の発生により企業価値を損なうような危機に直面した時に、可能な限り損失を低減し重大な影響を受けることなく事業を継続することができるよう危機管理規程に基づき、危機発生時には直ちに対策本部を設置し対応します。 2.大規模地震や火災等への防災対策に係る規程を定め、防災教育・訓練を実施するとともに、災害発生時の従業員の行動基準を明確にし、従業員の安全と被害の軽減を図ります。 3.事業運営上のリスクについては、事業計画や予算、設備投資計画等、重要な事項の決裁の過程において、総合的に検討・分析を行って、これを回避・予防します。 4.サステナビリティ統括委員会の下に設置されたリスクマネジメント委員会において、当社に重大な影響を及ぼすリスクを把握して、その対応方針を定め、未然防止を図ります。また、その進捗状況を定期的に取締役会に報告します。 当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性のある主なリスクについて以下に記載しております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経済状況の変動に関するリスク 当社グループは、工業機材事業(研削砥石・ダイヤモンド工具等)、セラミック・マテリアル事業(電子ペースト・電子部品材料・陶磁器食器※等)、エンジニアリング事業(焼成炉・乾燥炉等)を展開し、自動車、鉄鋼、ベアリング、電子・半導体、ホテル・レストラン等、幅広い分野に製品とサービスを提供しております。そのため特定分野の需要変動による大きな影響を受け難い事業構成ではありますが、各業界の需要動向は、国内外の景気、設備投資、個人消費、市況等の経済状況の影響を受けるため、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ※2026年4月1日付で、食器事業はセラミック・マテリアル事業に編入しております。 (2)競合他社との競争に関するリスク 当社グループは、セラミックスの要素技術をもとに、顧客や市場のニーズに対応した新商品・新技術の開発に取り組んでおります。しかしながら、各製品において、国内外の競合各社と激しい競争状態にあり、その状況次第では業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)原材料の調達について 当社グループは、高品質で優れた製品を安定して製造・販売するため、原材料を適時、安定的に入手することが不可欠となります。購入元の品質不良、倒産、災害、事故、又は地政学的情勢の変化や物流の混乱等の理由で原材料の供給が停止した場合、在庫の確保や代替品への切替え等により、一定期間は製品の製造を維持できる体制を確立しておりますが、それが長期化した場合は、製品が製造できず業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)原材料、燃料の高騰について 窯業を中心とした事業を展開する当社グループでは、原材料又は燃料の高騰が製造コストの上昇要因となります。ものづくり強化活動による生産性の向上や経費の削減等コストの低減には継続的に取り組んでいますが、コストの上昇分を吸収できない範囲につきましては、価格への転嫁をお願いいたしております。しかしながら、原材料やエネルギーの需要変動、供給国の社会情勢等により、過度の急激な価格の上昇で、いずれの方法でも解決できない場合は業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)為替の変動について 当社グループは、全事業にわたり輸出及び一部の原材料の輸入をしております。短期的な為替変動に対しては、為替予約等によりリスクの回避を図っておりますが、急激な為替変動は製品・原材料の輸出入価格に大きな影響を与え、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、各地域における現地通貨建ての損益及び資産・負債等は、連結財務諸表作成のために円換算しているため、換算時の為替レートにより、円換算後の価値が業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)海外情勢の変化によるリスク 当社グループは、売上の約45%が海外市場であり、海外生産の展開も合せて、グローバルな事業活動を行っております。しかしながら、各国の紛争や治安状態の悪化等の政治情勢不安、経済情勢の不確実性、予期せぬ法規制や関税等の税制変更、宗教・文化や商習慣の相違に起因するトラブル等により、事業活動が制約されることが考えられます。日頃から情報を収集して情勢の把握に努めておりますが、特に戦争や内乱、テロ等が発生した場合には、事業活動を停止せざるを得ない事態も想定され、こうした場合には業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)パンデミックに関するリスク 新興あるいは再興の感染症等の蔓延に関しては、その影響や状況を鑑みて適宜、適切な対応を行っております。しかしながら、それらが世界的な流行に発展した場合には、顧客の生産調整及び設備投資の抑制等による販売の減少や、当社の国内外の生産拠点の安定的な操業に支障が生じる等、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)技術・知的財産に関するリスク 当社グループは、全社戦略「選択と集中(環境/エレクトロニクス/ウェルビーイングの領域へ)」に基づき、電子・半導体及びエネルギー業界等の成長産業への経営資源の集中を図っております。これらの業界では技術革新のスピードが速いことや需要動向の変動が大きいことから、開発した技術や商品が早期に陳腐化する傾向にあります。業界の動向や技術の進展の状況について日頃から情報を収集して対応をしておりますが、主力の商品が陳腐化した場合や新商品の投入時機を逸したときには、業績や財務状況に影響を受ける可能性があります。 また、事業の優位性の確保や技術の保護のため、知的財産権の取得等の対策をしておりますが、特許侵害に対する係争や、それによるライセンス費用、和解費用の負担等が発生した場合、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)品質に関するリスク 当社グループは、各事業において所定の品質基準に基づき、製品の品質確保に万全の対策を講じております。また、品質委員会において当社グループ全体の品質保証体制の強化に取り組んでおりますが、すべての製品において、予想し得ない品質問題が発生する可能性は皆無ではありません。製品に欠陥が生じた場合、欠陥に起因する直接的、間接的損害に対して、製造物賠償責任保険等では十分に補償しきれない損害賠償等の損失が発生する可能性があります。また、当社グループの社会的評価の低下により、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10)災害・気候変動によるリスク 当社グループには、国内及び海外に活動拠点があり、防災管理規程や災害対応マニュアルを整備する等防災管理体制づくりを進めております。また、工業機材事業においては、需要地生産の観点からグローバルな生産体制を展開しており、セラミック・マテリアル事業においては、電子・半導体分野向けの製品について、国内生産拠点を増加してリスクの分散を図っております。しかしながら、地震や火災等の災害、台風や豪雨等の気候変動に伴う異常気象により重大な被害が発生した場合には、相当期間にわたって生産活動が停止し、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11)法的規制等に関するリスク 当社グループは、国内外で事業展開をするにあたり、コンプライアンス体制の構築とグループガバナンスの強化によって、日本及び諸外国・地域の各種法令・規制等の遵守に努めております。しかしながら、重大な法令違反を起こしたり、現行の法規制等が従来よりも厳格化されたり、新たな法規制等が設けられた場合は、事業活動の制限を受ける、法規制等に適合させるための費用が発生する等の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12)環境に関するリスク 当社グループは、地球環境の保全を重要な経営課題の一つと位置づけ、環境方針を策定し、環境に配慮した製品の開発・販売、CO2排出量の抑制、省資源・廃棄物の削減とリサイクルの推進等に取り組んでおります。また、事業を遂行するにあたり、環境に関連する各種法令・規制等の遵守に努めておりますが、予期せぬ事故や災害等により環境汚染が生じたり、環境に関する法規制等が強化されたり、新たな法規制等が設けられた場合は、事業活動の制限や法規制等に適合させるための費用の増加等により、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、気候変動に関する個別リスクについては「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動」をご参照ください。 (13)情報システムに関するリスク 情報システムは年々、複雑化・高度化しており、当社グループにおいても、事業運営に各種情報システムを活用するとともに、営業・技術・個人情報等の重要な情報資産を保有・管理しております。当社グループでは、サイバーセキュリティ対策の強化、アクセス権限管理、データのバックアップ体制の整備等の技術的対策に加え、入退室管理等の物理的対策、さらには、社内規程の整備、従業員教育及び意識向上等の人的対策を講じることにより、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、外部攻撃の巧妙化や災害等の予期せぬ事象を完全に防止することは困難であり、情報システムの停止・障害や情報漏えいが発生した場合、事業活動の中断、復旧対応コスト、損害賠償責任、社会的信用の低下等により、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14)人材流出に関するリスク 当社グループは、業績と能力に基づく公正な人事考課と処遇を行うとともに、従業員エンゲージメント向上の取り組みを推進しております。また、製造・業務に関するノウハウについては、ものづくり強化活動を通じた多能工化により、特定の人材に依存しない体制の構築に努めております。しかしながら、近年の転職市場の活発化に伴い、人材流出を完全に防止することは困難であり、有能な人材の継続的な確保・育成ができない場合には、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (15)金融資産について 当社グループは投資有価証券として株式を保有しておりますが、投資先の業績不振や証券市場の市況の悪化等で当該株式の時価が帳簿価額を著しく下回った場合、評価損の計上が必要となります。また、支払利息、受取利息等の金融資産及び負債は、金利の影響を受け、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (16)固定資産の減損に関するリスク 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、定期的に保有する固定資産の減損損失の認識・測定を行っております。経営環境の著しい悪化等により収益性が低下した場合は、固定資産の減損損失が発生し、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,389字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の経済状況は、国内では、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかに回復しました。海外では、米国は一部に弱さがみられるものの底堅く推移し、欧州も持ち直しの動きがみられましたが、中国は不動産市場の停滞を背景に緩やかな減速が続きました。一方、米国の通商政策の動向や中東情勢の緊迫化に伴う資源やエネルギー価格の上昇など、世界経済の先行きに対する不透明感が強まっています。 こうした情勢の下、当社グループは当期を初年度とする2027年度までの第13次中期経営計画をスタートさせました。成長領域向け製品の生産能力増強や事業体制の再編など将来の成長に向けた施策を着実に進める一方、自動車・鉄鋼等の既存顧客向けは需要変動の影響を受け、事業ごとに業績の明暗が分かれる結果となりました。 その結果、当連結会計年度の売上高は1,429億8百万円(前期比3.4%増加)、営業利益は111億14百万円(前期比8.8%増加)、経常利益は151億94百万円(前期比8.3%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は141億78百万円(前期比9.6%増加)となりました。 セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。 なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの利益又は損失の算定方法の変更を行っております。以下の前期比較については、変更後の算定方法により組み替えた数値で比較分析しております。 (工業機材) オーダーメイド品は、国内においては、主要顧客である軸受業界に持ち直しの動きが見られたものの、自動車・鉄鋼業界の生産が低調に推移したことから、売上は前年並みとなりました。海外においては、北米では自動車・軸受向けが関税政策の影響を受け、中国では鉄鋼向けが顧客の在庫調整の影響を受けたほか、東南アジアでは自動車・軸受業界の景気低迷の影響を受けたことから、海外全体で売上は減少しました。成長分野である電子半導体向けは、拡販の取り組みを進めた結果、国内及び中国で売上は増加しました。汎用品は、切断・オフセット砥石は、国内向けは横ばいとなったものの、海外向けはアジアが減少したことに加えてタイバーツ高の影響を大きく受けたことから、売上は減少しました。研磨布紙は、国内及びアジア向けが堅調に推移し、売上は増加しました。その結果、工業機材事業の売上高は、563億85百万円(前期比0.1%減少)、営業利益は為替及び米国の関税政策の影響等を受けたことから、16億5百万円(前期比12.1%減少)となりました。 (セラミック・マテリアル) 電子ペースト及び電子部品材料は、積層セラミックコンデンサ用材料において、ADAS(先進運転支援システム)の進展等により搭載される電子部品数が増加している自動車向け、並びに需要が拡大しているAIサーバー向けが堅調に推移したことから、売上は増加しました。セラミックコアは交換需要・新規需要共に堅調で、売上は増加しました。石膏は海外の建材関係が回復傾向にあり、売上は増加しました。蛍光表示管は主要顧客の在庫調整の影響を受け、厚膜回路基板は米国向けの医療センサー用が減少したことから、いずれも売上は減少しました。セラミック原料は耐熱ガラス用及びディスプレー用が減少し、売上は減少しました。その結果、セラミック・マテリアル事業の売上高は、500億35百万円(前期比10.0%増加)、営業利益は販売及び生産量の増加により、83億24百万円(前期比23.8%増加)となりました。 (エンジニアリング) 主力の焼成炉及び乾燥炉は、エレクトロニクス向けとメンテナンス関連が堅調であったことから、売上は増加しました。混合装置及び濾過装置は、半導体・食品向けが堅調で、売上は増加しました。超硬丸鋸切断機は、自動車向けが落ち込んだことから、売上は大きく減少しました。ロードカッターは、公共工事が低調に推移し、売上は前年並みに留まりました。その結果、エンジニアリング事業の売上高は、297億57百万円(前期比2.4%増加)、営業利益は18億28百万円(前期比5.9%増加)となりました。 (食器) 国内においては、エアライン向けの受注が堅調に推移したものの、商品ラインナップの見直しに伴い一部商品の終売を進めたことから、国内全体での売上は減少しました。海外においては、米国では関税政策の影響による購買心理の冷え込みや、中国及びインドでは流通在庫の消化局面にあることから需要が減少し、海外全体での売上は減少しました。その結果、食器事業の売上高は、67億30百万円(前期比6.5%減少)、営業利益は販売減に加え、原材料価格の上昇や市場開拓に向けた先行費用の増加により、6億43百万円の営業損失(前期は64百万円の営業損失)となりました。 総資産は、前連結会計年度末に比べ317億64百万円(16.0%)増加し2,300億76百万円、負債合計は、前連結会計年度末に比べ148億87百万円(31.4%)増加し623億38百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ168億76百万円(11.2%)増加し1,677億38百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ16億9百万円増加し、134億60百万円となりました。また、当連結会計年度におけるフリー・キャッシュ・フローは23億33百万円の支出となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローにおける収入は、前連結会計年度から80億27百万円増加の100億43百万円となりました。これは主に仕入債務の減少幅の縮小に加え、法人税等の支払額の減少により資金が増加したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローにおいて支出した資金は、前連結会計年度から24億46百万円増加の77億10百万円となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が増加した一方、有形及び無形固定資産の取得による支出、並びに定期預金の預入による支出が増加したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローにより支出した資金は、前連結会計年度から14億86百万円減少の15億44百万円となりました。これは主に自己株式の取得による支出が増加したものの、短期借入金が増加したことによるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 生産高(百万円)   前年同期比(%) 工業機材   45,015   100.4 セラミック・マテリアル   43,862   117.0 エンジニアリング   6,134   102.8 食器   4,249   89.2 合計   99,261   106.7 (注)金額は、販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 工業機材   56,284   99.3   7,710   98.7 セラミック・マテリアル   50,469   111.1   5,083   109.3 エンジニアリング   29,230   94.1   31,513   98.4 食器   6,673   92.5   607   91.4 合計   142,657   101.6   44,914   99.4 (注)金額は、販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   売上高 (百万円)   前年同期比 (%)   内、海外売上高 (百万円)   前年同期比 (%)   海外売上割合 (%) 工業機材   56,385   99.9   20,990   97.7   37.2 セラミック・マテリアル   50,035   110.0   28,264   110.5   56.5 エンジニアリング   29,757   102.4   11,647   84.0   39.1 食器   6,730   93.5   3,819   92.6   56.7 合計   142,908   103.4   64,721   99.5   45.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態) ⅰ)総資産 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ317億64百万円(16.0%)増加し、2,300億76百万円となりました。うち、流動資産が89億38百万円増加の993億45百万円、固定資産が228億25百万円増加の1,307億31百万円であります。これは主に投資有価証券並びに有形固定資産が増加したことによるものです。 ⅱ)負債 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ148億87百万円(31.4%)増加し、623億38百万円となりました。これは主に短期借入金並びに繰延税金負債が増加したことによるものです。 ⅲ)純資産 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ168億76百万円(11.2%)増加し、1,677億38百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金並びに利益剰余金が増加したことによるものです。 この結果、1株当たり純資産額は、前連結会計年度に比べ388円91銭増加して3,031円96銭となり、自己資本比率は前連結会計年度末の75.6%から72.5%に減少しました。 なお、2026年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、1株当たり純資産額は当該株式分割実施後の株数にて算出しております。 (経営成績) ⅰ)売上高 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ47億26百万円(3.4%)増加の1,429億8百万円となりました。なお、販売活動の概況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 ⅱ)経常利益 当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ11億65百万円(8.3%)増加の151億94百万円となりました。主な要因としては、売上高が増加したことによるものであります。 ⅲ)特別利益・特別損失 当連結会計年度の特別利益は62億75百万円であり、主なものは投資有価証券売却益62億57百万円であります。また、当連結会計年度の特別損失は21億56百万円であり、主なものは環境対策引当金繰入額17億26百万円であります。 ⅳ)親会社株主に帰属する当期純利益 以上の結果、193億13百万円の税金等調整前当期純利益となり、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額及び非支配株主に帰属する当期純利益を加減した親会社株主に帰属する当期純利益は141億78百万円となりました。 1株当たり当期純利益は254円64銭となり、自己資本利益率は前連結会計年度の8.7%から9.0%となりました。 なお、2026年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、1株当たり当期純利益は当該株式分割実施後の株数にて算出しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フロー) 「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金、金融機関からの借入れ又は社債の発行により資金調達することとしております。 運転資金につきましては、期限が一年以内の短期借入金で資金調達を行っております。国内におきましては、キャッシュ・マネジメント・システムにより当社が一括して資金を調達して各連結子会社に必要資金を分配し、海外におきましては、各々の連結子会社が運転資金として使用する現地通貨にて調達することを基本としております。2026年3月31日現在の短期借入金の残高は131億55百万円であります。 設備投資等の長期資金につきましては、自己資金を原則とし、一部を長期借入金により調達することとしております。 2026年3月31日現在の現預金残高は195億70百万円で、当社グループとして十分な水準の手元資金を確保していると考えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されています。連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況に基づく仮定により、様々な見積りを行っており、連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりです。 ⅰ)繰延税金資産 繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、回収が不確実と考えられる部分は、評価性引当額としています。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しています。 なお、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合は、回収可能額の見直しを行い、繰延税金資産の修正を行うため、当期純利益額が変動する可能性があります。 ⅱ)退職給付債務及び退職給付費用 退職給付債務及び退職給付費用は、主に数理計算で設定される退職給付債務の割引率、年金資産の期待運用収益率に基づいて計算しています。割引率は、従業員の平均残存勤務期間に対応する期間の安全性の高い債券の利回りを基礎として決定し、また、年金資産の期待運用収益率は、過去の運用実績及び将来見通し等を基礎として設定しています。割引率及び期待運用収益率の変動は、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。 ⅲ)固定資産の減損 固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失として計上しています。 固定資産の回収可能価額については、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しているため、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、損益を悪化させる可能性があります。

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開示資料

出典

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