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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

大阪有機化学工業

OSAKA ORGANIC CHEMICAL INDUSTRY LTD.4187 · Prime · 化学

アクリル酸エステルのスペシャリティケミカルメーカー。塗料・粘接着剤向け化成品、ディスプレイ・半導体向け電子材料、化粧品向け機能化学品の3分野で事業展開。

概要

大阪有機化学工業は、1946年創業の有機合成化学品メーカーである。液晶ディスプレイ用材料や半導体用フォトレジスト原料などの電子材料を主力とし、化成品事業では塗料・粘着剤向け特殊アクリル酸エステル、機能化学品事業では化粧品原料などを手掛ける。2025年11月期の連結売上高は363億円、従業員467名。

化成品・電子材料・機能化学品の3事業体制

大阪有機化学工業は、化成品、電子材料、機能化学品の3事業で構成される。化成品事業では自動車・建築向け塗料や粘接着剤の原料となる特殊アクリル酸エステル等を製造。電子材料事業では液晶ディスプレイパネル加工用フォトレジスト材料や半導体用フォトレジスト原料を主力とする。機能化学品事業では化粧品向け頭髪用機能性ポリマーや特殊溶剤を手掛ける。2025年11月期のセグメント売上高は、電子材料が166億円と最大で、化成品133億円、機能化学品62億円と続く。

中国・韓国・北米に広がる海外拠点

海外展開は2012年に中国上海代表処を設置し、2014年には子会社光碩(上海)化工貿易有限公司を設立。2022年に韓国連絡事務所、2024年に韓国現地法人韓国大阪有機化学工業を設立して韓国市場を強化。2025年9月には新中村化学工業との合弁により米国ニュージャージー州にVisnex Chemicals Corporationを設立した。これらの拠点を通じてアクリル酸エステルや化粧品材料の販売を現地で行い、北米・アジア市場でのチャネル拡大を進めている。

営業利益率17%の高収益構造

2025年11月期の連結売上高は363億円、営業利益62億円、営業利益率17.1%に達した。過去10年で売上高は220億円(2012年)から363億円へと約1.6倍に成長。純利益は7億円から69億円へと約10倍に増加した。自己資本比率は78.0%と財務体質も健全で、有利子負債は株主資本の2.9%に過ぎない。1株当たり純資産額は2,443円。配当性向22.3%から将来は40%目指す。

マルチパーパス生産で多品種少量に対応

技術基盤の核はエステル化技術、蒸留精製技術、重合防止技術、ポリマー合成技術である。特にマルチパーパス生産設備を採用し、同一設備で多種多様な製品を製造できる点が強み。これにより自動車塗料用から半導体用フォトレジスト原料まで、少量多品種のニーズに柔軟に対応する。光硬化性を活かしたアクリル酸エステルは環境負荷が低く、機能性ポリマーへの展開も進む。

業界の中での役割は塗料・粘接着剤・電子材料・化粧品など多様な産業向けにアクリル酸エステルおよびその誘導品を供給する化学メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
363億円
営業利益
62億円
営業利益率
17.1%
純利益
69億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/11
事業売上構成比利益利益率
電子材料 事業167億円46.0%28億円16.8%
化成品 事業133億円36.6%22億円16.5%
機能化学品 事業63億円17.4%12億円19.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化成品事業(塗料・粘接着剤・インキ)主力

自動車・建築向け塗料、粘接着剤、インキの原料となる特殊アクリル酸エステル及びアクリル酸を製造販売。エステル化技術と蒸留精製技術を活かし、マルチパーパス生産設備で多品種少量生産に対応。

主な製品・サービス3
アクリル酸エステル
塗料、粘接着剤、インキのポリマー原料として使用される特殊なアクリル酸エステル。光硬化性や耐候性などの特性を持つ。
メタクリル酸エステル
アクリル樹脂の原料。塗料や光学材料などに使用。
アクリル酸
アクリル酸エステルの原料となる基礎化学品。高純度品を供給。

02電子材料事業(ディスプレイ・半導体)主力

液晶ディスプレイパネル加工用フォトレジスト材料、半導体用フォトレジスト原料(アクリル酸エステル)、その他電子材料向け機能性ポリマーを製造販売。アクリル酸エステルの光硬化性を活かした製品で電子産業に貢献。

主な製品・サービス3
液晶ディスプレイパネル加工用フォトレジスト材料
液晶パネルのカラーフィルターや配向膜形成に使用される感光性材料。高精細なパターン形成を可能にする。
半導体用フォトレジスト原料(アクリル酸エステル)
半導体フォトレジストのモノマーやポリマー原料として使用される高純度アクリル酸エステル。微細加工の解像度向上に寄与。
その他電子材料向け機能性ポリマー
電子部品の絶縁材料や封止材などに使用される機能性ポリマー。耐熱性や電気特性に優れる。

03機能化学品事業(化粧品・機能材料)準主力

化粧品向け原材料(頭髪用機能性ポリマーなど)や機能材料、特殊溶剤、酢酸エステルを製造販売。エステル化技術や精密合成技術を活かし、多様な産業分野へ展開。

主な製品・サービス4
化粧品材料
頭髪用機能性ポリマー(セット剤、コンディショナー原料)や保湿剤など、化粧品に配合される機能性原料。
機能材料
各種中間体原料や特殊溶剤など、特定用途向けにカスタマイズされた化学製品。
酢酸エステル
溶剤や可塑剤原料として使用される酢酸エステル類。塗料、インキ、接着剤などに使用。
特殊溶剤
洗浄用や反応溶媒として使用される特殊な有機溶剤。高純度で安定した品質を提供。

製品と技術

アクリル酸エステル:塗料・粘着剤・インキの基幹原料

主力製品は特殊アクリル酸エステルで、自動車用塗料、建築用塗料、粘接着剤、UVインクジェットインクなどのポリマー原料として使用される。光硬化性や耐候性などの特性を持ち、環境負荷の低いUV硬化型製品が増加。マルチパーパス生産設備で多品種少量を実現し、顧客ごとにカスタマイズされたグレードを供給する。2025年11月期の化成品事業売上は133億円。

フォトレジスト材料:液晶・半導体の微細加工を支える

電子材料事業の中核は、液晶ディスプレイパネル加工用フォトレジスト材料と半導体用フォトレジスト原料である。液晶パネルのカラーフィルターや配向膜形成に使われる感光性材料や、ArFレジスト用原料が主力。特に半導体向けは最先端EUVレジスト用原料も手掛ける。タッチパネル用絶縁膜向け製品も展開。同事業の売上は167億円で全セグメント中最大。

化粧品材料と機能性ポリマー:新たな応用分野

機能化学品事業では、頭髪用機能性ポリマー(セット剤、コンディショナー原料)や保湿剤など化粧品向け原料を提供。また、各種中間体原料や特殊溶剤、酢酸エステル類も手掛ける。子会社神港有機化学工業が高純度特殊溶剤を製造。親水性ポリマー技術を生体適合材料や新規電子材料へ展開する研究も進行中。同事業の売上は63億円。

高純度特殊溶剤と酢酸エステル

子会社神港有機化学工業が製造する酢酸エステルと特殊溶剤は、塗料、インキ、接着剤、洗浄用溶媒など幅広い用途に使用される。高純度で安定した品質が特徴で、電子材料向けの需要も増加。機能化学品事業の一角を担い、グループ全体の製品ラインナップを補完する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

電子材料特化で国内首位級、内需依存で安定

大阪有機化学工業は、化学業界において高付加価値の電子材料や機能性化学品に特化したメーカーです。同業のクラレや東洋紡が汎用樹脂や繊維など幅広い事業を展開するのに対し、同社はニッチな高機能材料分野に集中し、国内ではトップクラスのシェアを持ちます。売上高は2023/11期の289億円から2025/11期には363億円へと拡大し、営業利益率も14.07%から17.08%へ向上。これは、特定セグメントへの注力が収益性向上に寄与していることを示します。一方、海外売上比率が低く、国内経済の影響を受けやすい構造です。ライバルであるクラレは多角化でリスク分散を図る一方、同社は専門性で差別化を図り、安定成長を遂げています。今後は海外展開や新製品開発が競争力維持の鍵となるでしょう。

強み

  • 営業利益率が14%から17%へ上昇。電子材料などの高付加価値品に注力し、利益率改善を実現。
  • 機能性化学品に特化し、大手総合化学にはない技術力と顧客との強い関係を構築。
  • 過去3期連続で増収。売上高は289億円から363億円へ拡大し、堅調な事業基盤。
  • ニッチ分野で国内首位級のシェアを確保。競合他社が参入しにくい技術的優位性がある。

課題

  • 海外売上比率が低く、成長市場の取り込みが課題。グローバル展開戦略が急務。
  • 売上高が400億円未満と同業他社に比べ小規模。規模拡大による競争力強化が必要。
  • 特定分野への集中はリスクも伴う。新規事業創出により持続的成長が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が大阪有機化学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14956コニシ1,045億円11.9倍
24996クミアイ化学工業1,040億円13.7倍
34099四国化成ホールディングス996億円16.9倍
45331ノリタケ989億円13.8倍
57917ZACROS967億円11.9倍
64187大阪有機化学工業958億円11.1倍
74212積水樹脂929億円22.4倍
85208有沢製作所869億円17.2倍
93302帝国繊維840億円16.5倍
105011ニチレキグループ722億円15.1倍
114221大倉工業698億円12.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

カナダバルサム製造から石油化学へ転換した創業期

1946年12月、カナダバルサムとツェーデル油の製造販売を目的に大阪市東成区で創業。翌年には有機溶剤・試薬の製造販売を開始した。1953年、試薬精製品から石油化学品への転換を図り、アクリル酸の製造を開始。これが現在の主力製品群の原点となる。1955年には関目工場を設置し、製造規模を拡大した。

本社工場移転と子会社設立による生産拡大

1961年、大阪府柏原市に本社・工場を移転し生産能力を増強。1968年には東日本流通強化のため千葉県八千代事業所を設置。1969年には神港有機化学工業を設立し、酢酸エステル類の一部製造を移管することで効率化を図った。1981年には石川県松任工場(現金沢工場)を新設。1988年にはサンユーケミカルを共同出資で設立し、メタクリル酸エステルの製造を開始した。

証券取引所上場と品質管理体制の構築

1987年7月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。2005年には東京証券取引所市場第二部にも上場し、2011年に市場第一部指定を受けた。品質面では1997年に金沢工場でISO9002認証を取得、2001年に柏原工場、2003年には本社・開発部・研究部・酒田工場に対象を拡大しISO9001を取得。2005年には酒田工場・金沢工場でISO14001を取得し環境管理も強化した。

酒田工場新設と中国拠点の開設

1999年に山形県遊佐町に工場用地を取得し、2000年7月に酒田工場が本格稼動。これにより生産拠点を西日本から東北に広げた。2012年には中国上海市に代表処を設置し、2014年に光碩(上海)化工貿易有限公司を設立して中国市場に本格参入。2014年末に代表処は廃止され、子会社が輸入販売を担う体制となった。

事業再編と半導体・韓国市場への注力

2018年4月、関連会社サンユーケミカルを解散。2021年6月には八千代事業所を閉鎖し、生産拠点を集約した。2022年4月、東証市場区分見直しによりプライム市場に移行。2022年10月に韓国連絡事務所、2024年7月に韓国現地法人を設立し、半導体材料の需要拡大に対応。2025年9月には米国合弁会社Visnex Chemicals Corporationを設立し、北米市場への足がかりを築いた。

新中期経営計画P&D 2030のスタート

2024年11月期より2030年11月期を対象とする新中期経営計画「Progress & Development 2030」を開始。売上高500億円以上、営業利益75億円以上、ROE12%以上を目標に掲げた。特に最先端半導体材料の開発加速やバイオマス由来製品の開発、カーボンニュートラルへの取り組みを重点施策とする。2025年11月期の実績は売上高363億円、営業利益62億円と順調な滑り出しを見せている。

年表37件を開く

1940年代

  • 1946年12月創業「カナダバルサム」「ツェーデル油」の製造販売のため、大阪市東成区に大阪有機化学工業株式会社を設立。
  • 1947年3月「有機溶剤」「試薬」の製造販売を開始。

1950年代

  • 1951年11月関東方面の販売強化のため、東京都江東区に東京出張所を開設。
  • 1953年12月試薬精製品から石油化学品への転換が進み、「アクリル酸」の製造を開始。
  • 1955年9月製造規模の拡大に伴い、大阪市城東区に関目工場を設置。
  • 1958年7月M&A本社を関目工場に移し、関目工場を本社に統合する。

1960年代

  • 1961年7月生産規模の拡大に伴い、大阪府柏原市に本社及び工場を移転。
  • 1961年10月販売活動の充実を図るため、大阪市東区(現・中央区)に大阪営業所を設置。
  • 1968年10月東日本地域の流通体制強化のため、千葉県八千代市に八千代事業所を設置。
  • 1969年4月神港有機化学工業株式会社(現・連結子会社)を設立し、「酢酸エステル類」の一部製造を移管。

1980年代

  • 1981年6月生産規模の拡大に伴い、石川県松任市(現・白山市)に松任工場(現・金沢工場)を設置。
  • 1984年6月M&A本社を大阪市東区(現・中央区)に移転し、大阪営業所を統合する。
  • 1987年7月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1988年12月創業関連会社のサンユーケミカル株式会社を共同出資により設立し、「メタクリル酸エステル」を製造。

1990年代

  • 1997年6月松任工場(現・金沢工場)ISO9002認証取得。
  • 1999年3月事業拡大のため、山形県飽海郡遊佐町に工場用地取得。

2000年代

  • 2000年7月山形県飽海郡遊佐町に酒田工場を建設、本格稼動を開始。
  • 2001年1月柏原工場(現・大阪事業所)ISO9002認証取得。
  • 2003年11月本社・開発部・研究部・酒田工場に対象部署を拡大してISO9001認証取得。
  • 2003年12月東京支店を東京オフィスに名称変更。
  • 2005年2月柏原工場を大阪工場(現・大阪事業所)、松任工場を金沢工場に名称変更。
  • 2005年11月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2005年12月酒田工場ISO14001認証取得。
  • 2006年1月金沢工場ISO14001認証取得。
  • 2007年11月酒田工場労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS18001)認証取得。

2010年代

  • 2011年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2012年3月中国上海市に日本大阪有機化学工業株式会社上海代表処を設置。
  • 2014年1月中国上海市に光碩(上海)化工貿易有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2014年12月日本大阪有機化学工業株式会社上海代表処(中国上海市)を廃止。
  • 2015年12月大阪工場を大阪事業所に名称変更。
  • 2018年4月関連会社のサンユーケミカル株式会社を解散。

2020年代

  • 2021年6月八千代事業所を閉鎖。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2022年10月大韓民国ソウル特別市に韓国連絡事務所を設置。
  • 2024年7月大韓民国ソウル特別市に韓国大阪有機化学工業株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 2024年12月韓国連絡事務所(大韓民国ソウル特別市)を廃止。
  • 2025年9月新中村化学工業株式会社との合弁により、米国ニュージャージー州にVisnex Chemicals Corporation(現・非連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2026年11月期まで400億円以上
  • 連結売上高2030年11月期まで500億円以上
  • 連結営業利益2026年11月期まで56億円以上
  • 連結営業利益2030年11月期まで75億円以上
  • 連結営業利益率2026年11月期まで14%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    最先端半導体材料の開発加速

    最先端半導体材料の開発を加速し、周辺材料への展開により半導体事業を拡大する。LCD用レジスト設計技術の非ディスプレイ用途への展開や、親水性ポリマー技術の生体適合材料・新規電子材料用途への展開を進める。

  2. 02

    重点領域の拡充と新規市場投入

    有機圧電材料や伸縮性エラストマー材料について、他機関やメーカーと連携し、新規市場への投入により重点領域を拡充する。

  3. 03

    環境調和型材料の開発推進

    バイオマスアクリレートの開発・川下化、非化石原料由来のアクリル酸開発、完全非化石由来材料への挑戦、LCAなどの環境データ開示など、環境社会へ向けた材料開発に取り組む。

  4. 04

    海外販売体制の強化

    中国、韓国、北米への販売会社設置や現地生産を含むチャネル戦略を強化し、化粧品材料を中心にASEAN・インドなどへの販路拡大を図る。

  5. 05

    サステナビリティと人的資本経営

    カーボンニュートラル施策、廃棄物削減、資源再利用によるサーキュラーエコノミー実現に貢献。IT・DX推進による生産性向上と、労働環境改善や人材育成などの人的資本経営を実行する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で467人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は858万円で、9期前と比べて+14.5%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は17.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月395
2017年11月401
2018年11月412
2019年11月74940.116.2425
2020年11月80540.016.1435
2021年11月81040.316.4447
2022年11月79440.516.6454
2023年11月77840.716.8461
2024年11月81041.117.1463994
2025年11月85841.317.44671,328

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
金沢工場 — 石川県白山市111億円
化成品事業 電子材料事業 機能化学品事業
本社工場 — 神戸市 東灘区1,931百万円
機能化学品事業
酒田工場 — 山形県飽海郡遊佐町1,887百万円
化成品事業 電子材料事業 機能化学品事業
大阪事業所 — 大阪府柏原市1,455百万円
化成品事業 電子材料事業 機能化学品事業
本社 — 大阪市中央区89百万円
全社資産
本社 — 中華人民共和国11百万円
化成品事業 電子材料事業 機能化学品事業
東京オフィス — 東京都中央区7百万円
全社資産
本社 — 大韓民国1百万円
化成品事業 電子材料事業 機能化学品事業
主な関係会社
  • 国内
    神港有機化学工業 株式会社
    神戸市東灘区 · 連結子会社
    議決権77.1%
  • 国内
    光碩(上海)化工 貿易有限公司(注2)
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    韓国大阪有機化学工業株式会社
    大韓民国 ソウル特別市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は363億円営業利益62億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.0%、利益が+34.8%。

売上高
+11.0%
363億円
営業利益
+34.8%
62億円
純利益
+72.5%
69億円
営業利益率
17.1%
前期比 +3.0%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高390億円363億円
営業利益75億円62億円
純利益52億円69億円
1株あたり配当¥86¥86

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は200億円、営業利益は44億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.9%、営業利益は+51.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q691014.57
2023年2Q74912.29
2023年3Q751216.011
2023年4Q716
2024年1Q7168.56
2024年2Q821315.914
2024年4Q1742715.520
2025年2Q1742916.721
2025年4Q1893317.548
2026年2Q2004422.031

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は220億円から363億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は17.1%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月220117
2013年11月226149
中国上海市に光碩(上海)化工貿易有限公司(現・連結子会社)を設立。
2014年11月238159
2015年11月2371813
2016年11月2362620
2017年11月2663422
2018年11月2933927
2019年11月2863830
2020年11月2874633
2021年11月3506350
2022年11月3226447
2023年11月2893933
大韓民国ソウル特別市に韓国大阪有機化学工業株式会社(現・連結子会社)を設立。
2024年11月327464814.140
新中村化学工業株式会社との合弁により、米国ニュージャージー州にVisnex Chemicals Corporation(現・非連結子会社)を設立。
2025年11月363626617.169

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高363億円のうち、営業利益として残るのは62億円17.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は69億円、売上の19.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.0%247億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.9%54億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.1%62億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+9.8pt
17.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+13.6pt
19.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.6pt
14.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年11月期は営業CFが71億円、投資CFが15億円で、差し引きのフリーCFは86億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は159億円で、売上の5.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年11月16−18−13−231
2013年11月26−8−121837
2014年11月10−251−1525
2015年11月29−24−7522
2016年11月33−296432
2017年11月35−6−102952
2018年11月35−17−171852
2019年11月35−274863
2020年11月48−40−6865
2021年11月58−10−184896
2022年11月47−49−16−281
2023年11月44−41−5379
2024年11月86−3−3183130
2025年11月7115−5986159

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は637億円。このうち返さなくてよい自己資本が505億円で、自己資本比率は78.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月2892187174.7
2013年11月3132328173.6
2014年11月34424110369.5
2015年11月3342597576.7
2016年11月3582708874.6
2017年11月3952979874.7
2018年11月4023079575.6
2019年11月43832511373.5
2020年11月45335010376.5
2021年11月49939110877.5
2022年11月52841411477.3
2023年11月54643611078.7
2024年11月60046113875.8
2025年11月63750513278.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
159億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
442億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
132億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中18位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中140位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.5%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.1%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.0%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,275で、1年前と比べて+49.4%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥4,275-4.9%1ヶ月-10.7%1年+49.4%時価総額958億円
過去52週の値幅
安値¥2,896高値¥6,190

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.1倍
PER (会社予想)16.7倍
PBR1.60倍
配当利回り2.01%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比-6.89%の4530円と急落し、1カ月で-11.7%となった。7月28日に4565円へ下落して以降、もみ合いが続いていたが、8月19日に下放れた。25日移動平均線(4915.4円)を約7.8%下回り、75日線(5283.31円)からもかい離が大きい。52週高値6190円からは約-26.8%の水準で、週足では下降トレンドが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 12.94倍は業界平均18.4倍を下回り、PBR 1.86倍は平均1.45倍を上回る。ROE 14.48%は健全で、配当利回り1.73%は平均2.68%を下回るが、配当性向23.4%と安定。売上高・利益は増加傾向にあり、2025/11の純利益は69億円と大きく伸びた。フォワードPER 19.5倍は現在のPERより高く、将来の成長期待を反映。総合的に、PERは割安、PBRはやや割高と混在し、ほぼ妥当と判断。ただし、業界平均に対してPERの優位性は明確。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.1倍17.8倍
PER (予想)16.7倍
PBR1.60倍1.41倍
ROE14.5%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

医薬品中間体と電子材料向け化学品を手掛けるファインケミカル専業メーカー。直近では売上高・利益とも伸長し、ROEも14%台と資本効率は良好。強気派は、①CDMO需要の拡大で中期的な成長が見込める、②電子材料分野での新規用途開発が増収に寄与する、③高付加価値品へのシフトで採算性が改善している、とみる。一方、弱気派は、①製薬会社の在庫調整や特許切れで受注が変動しやすい、②売上の一部が海外依存で為替変動リスクがある、③研究開発投資の増加が利益率を圧迫する可能性がある、と警戒する。現在のPERは約13倍と化学業界で割高感はないが、PBRは1.9倍まで上昇しており、成長持続性が価格に織り込み済みかが論点。

プラスに働く材料7
  • CDMO需要の拡大

    医薬品分野で外部委託が進み、受託製造のパイプラインが増加傾向

  • 電子材料の成長

    半導体やディスプレイ向け高純度化学品の需要が堅調

  • 高付加価値シフト

    売上総利益率が改善し、利益成長が売上成長を上回る

  • 高付加価値シフトで営業利益率17%超が定着継続影響

    2025/11期の営業利益率は前期比3.01ポイント改善の17.08%、今後も製品構成改善で持続

  • 実績PER12.9倍は割安、上方修正で再評価決算発表後影響

    市場予想PER19.5倍に対し実績は12.94倍、好決算なら予想PER低下で株価上昇

  • 純利益69億円で最高益、株主還元の拡大余地次回株主総会影響

    純利益は前期40億円から69億円へ急増、配当・自社株などの還元余力

  • ROE14.5%と資本効率改善がPBR1.9倍を支援継続影響

    ROE14.48%は資本コスト超、PBR1.86倍は妥当以上、改善で再評価

マイナスに働く材料7
  • 顧客依存と変動リスク

    特定の大口顧客や疾患領域に依存し、需要変動で業績が乱れやすい

  • 為替感応度

    海外売上比率が高く、急激な円高が利益を圧迫する可能性

  • 研究開発負担

    新規分野への投資が膨らみ、短期的な利益率低下リスク

  • 予想PER19.5倍は減益予想の反映決算発表後影響

    実績PER12.94倍から予想19.5倍に悪化、翌期の減益がコンセンサス

  • 営業利益の成長率が高基数で鈍化2026年下期影響

    前期は営業利益62億円で34.8%増、翌期は伸びが数%に減速する可能性

  • 1年77.6%上昇、目先の利益確定売り不定影響

    株価は1年で77.6%上昇、高値警戒感から調整

  • 売上高成長率が11%まで鈍化、需要減退2026年下期影響

    売上高伸び率は前期13%→当期11%に低下、市場の伸び悩み

次の決算で確かめる点
売上高成長率
CDMO受注の増減と新規製品の寄与を測るため
営業利益率
製品ミックスの改善や価格転嫁の進捗を確認するため
海外売上比率
国際競争力と為替変動の影響度を評価するため
研究開発費比率
将来の成長投資と収益性のバランスを見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり86で、前期から+13.6%いまの株価に対する利回りは2.01%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥86
1株あたり
配当利回り
2.01%
いまの株価に対して
配当性向
23.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年11月2527.9
2017年11月2916.031.4
2018年11月3624.131.6
2019年11月4011.131.4
2020年11月4615.033.4
2021年11月508.724.4
2022年11月548.027.4
2023年11月563.741.0
2024年11月6617.937.7
2025年11月7513.623.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥86

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ5,465人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.7%を占め、残る53.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他37.137.242.341.539.340.0
事業法人31.130.030.329.627.824.1
金融機関24.524.416.920.423.922.5
外国法人5.36.57.57.77.811.6
自己株式1.11.13.85.15.79.3
証券会社2.01.92.90.91.21.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.54
02株式会社日本カストディ銀行5.49
03WesternRedCedar株式会社4.95
04安川 義孝2.99
05大阪有機化学従業員持株会2.70
06三菱ケミカル株式会社2.62
07東亞合成株式会社2.32
08東京応化工業株式会社1.90
09谷川 由生子1.89
10信越化学工業株式会社1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-11
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    1.76%
    -0.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1081%、1株純資産は14期で+160%。直近期のROEは14.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月299403.112.034.2
2013年11月411,0054.310.724.7
2014年11月391,0433.812.624.7
2015年11月571,1295.311.027.3
2016年11月911,1947.88.927.9
2017年11月971,3167.713.731.4
2018年11月1211,3738.911.631.6
2019年11月1371,4559.710.231.4
2020年11月1501,5659.919.433.4
2021年11月2261,74413.616.224.4
2022年11月2171,89311.89.727.4
2023年11月1532,0217.817.441.0
2024年11月1912,1519.213.937.7
2025年11月3372,44414.511.823.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/11期の役員報酬は総額197百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
安藤昌幸代表取締役社長64
本田宗一取締役 執行役員 管理本部長60
小笠原元見取締役 執行役員 事業本部長兼海外事業部長62
渡辺哲也取締役 執行役員 経営企画本部長56
濵中孝之取締役56
榎本直樹取締役63
永柳宗美取締役(常勤監査等委員)63
吉田恭子取締役(監査等委員)49
高瀬朋子取締役(監査等委員)55
吉村正機49
辻本希世士53

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)431287714737
社外取締役431318
取締役(社内)1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,656字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、大阪有機化学工業株式会社(当社)、連結子会社3社と非連結子会社1社より構成され、有機化学工業薬品の製造販売を主な業務としております。当社グループの事業は、化成品事業、電子材料事業及び機能化学品事業の3分野の事業を展開しております。 各事業の内容及び当社と関係会社(連結子会社)の当該事業における位置付けを以下に記載いたします。なお、以下に記載しております事業区分は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 事業内容 事 業 区 分   事 業 の 内 容 化成品事業   塗料・粘接着剤・インキ向け等特殊アクリル酸エステル及びアクリル酸の製造販売。エステル化技術、蒸留精製技術、重合防止技術を基に自動車・建築等の塗料、粘接着材、コーティング材やエレクトロ分野へのポリマー原料として、当社製品をマルチパーパス生産設備(注)で多品種少量生産対応により事業展開しております。 電子材料事業   ディスプレイ・半導体向けを中心とした電子材料の製造販売。エステル化技術、蒸留精製技術、ポリマー合成技術、精密合成技術を基に、アクリル酸エステル類の光硬化性(注)の特徴を活かしたアクリル酸エステル製品及びアクリル酸エステルから誘導化した機能性ポリマー(注)製品を電子材料原料として電子産業分野へ事業展開しております。 機能化学品事業   化粧品向け原材料、機能材料等の製造販売。エステル化技術、蒸留精製技術、ポリマー合成技術、精密合成技術を基に、頭髪用機能性ポリマー製品、各種中間体原料及び特殊溶剤としての機能材料(注)等を関連産業分野へ事業展開しております。 (2) 事業における会社の位置付け 事 業 区 分   主要製品   当該事業における会社の位置付け 化成品事業   アクリル酸エステルメタクリル酸エステルアクリル酸   当社は、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及びアクリル酸の製造販売をしております。光碩(上海)化工貿易有限公司及び韓国大阪有機化学工業株式会社はアクリル酸エステル等を販売しております。 電子材料事業   液晶ディスプレイパネル加工用フォトレジスト(注)材料半導体用フォトレジスト原料(アクリル酸エステル)その他電子材料向け機能性ポリマー   当社は、液晶ディスプレイパネル加工用フォトレジスト材料、半導体用フォトレジスト原料(アクリル酸エステル)及びその他電子材料向け機能性ポリマーの製造販売をしております。 機能化学品事業   化粧品材料機能材料酢酸エステル特殊溶剤   当社は、化粧品材料及び機能材料の製造販売をしております。神港有機化学工業株式会社は、酢酸エステル、特殊溶剤等の製造販売をしております。光碩(上海)化工貿易有限公司及び韓国大阪有機化学工業株式会社は化粧品材料等を販売しております。 注:(用語説明) マルチパーパス生産設備 :同一の生産設備で多種多様の製品を製造する設備の総称です。 光硬化性  :光のなかでも主に紫外線を照射することにより、硬化する性質を表す用語です。この性質は、大気中への有機物質の放出が微量であるため、環境にやさしい特徴をもっています。 機能性ポリマー  :従来のポリマーは金属やガラスに代わる成形材(容器)として用いられていましたが、紙おむつに代表される水を多量に吸収する性質や光を当てると硬化する性質などの機能を持ったポリマーの総称です。 機能材料  :用途に合わせた特殊仕様の化学製品の総称です。当社では、高い技術力と得意の少量多品種生産システムを用い、様々な市場のニーズに対応しています。 フォトレジスト  :光や電子線等によって溶解性が変化する組成物で、LSIの回路形成や液晶テレビの製造に欠かせない材料です。 事業系統図は次のとおりであります。なお、非連結子会社1社は重要性が乏しいため、記載を省略しております。
経営方針・対処すべき課題1,544字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、経営理念、経営ビジョン、行動指針からなる理念体系の下、当社グループ全員がそれらを理解し、目標と価値観を共有して行動してまいります。優れた生産活動を通じて地域社会の秩序を守り、社会と産業界の進歩と発展に貢献することにより、ステークホルダーの皆様の期待に応え続ける企業であることを目指してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループでは、2024年11月期より2030年11月期までの新中期経営計画Progress & Development 2030(P&D 2030)をスタートいたしました。 新中期経営計画 P&D 2030において、その目標を下記のとおり設定しております。 2025年度   2026年度   2030年度 実績   目標   目標 連結売上高   362億円   400億円以上   500億円以上 連結営業利益   61億円   56億円以上   75億円以上 連結営業利益率   17.1%   14%以上   15%以上 戦略投資・事業投資   11億円   累積300億円以上 ROE   14.5%   10%以上   12%以上 ROIC   8.6%   8%以上   9%以上 配当性向   22.3%   40%目安   40%目安 (3) 経営戦略、経営環境及び対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、中国を中心とした海外の景気減速の可能性、燃料や原材料価格の高騰等による物価高、ウクライナ情勢や中東情勢等の地政学的リスクの高まりや、日中対立の長期化による影響等により、依然として先行きの不透明な状況が続くと予想されます。 このような情勢の下、当社グループといたしましては、2024年11月期より2030年11月期までの新中期経営計画Progress & Development 2030(P&D 2030)に基づき各施策に取り組んでまいります。 事業領域における基本戦略といたしましては、最先端半導体材料の開発を加速させ、周辺材料への展開により半導体事業の拡大、LCD用レジスト設計技術の非ディスプレイ用途への展開、親水性ポリマー技術の生体適合材料や新規電子材料用途への展開、有機圧電材料や伸縮性エラストマー材料に関する他機関やメーカーとの連携、新規市場投入等により重点領域を拡充いたします。 また、バイオマスアクリレートの開発、川下化、非化石原料由来のアクリル酸開発、完全非化石由来材料への挑戦、LCAなどの環境データ開示による環境社会へ向けた材料開発に取り組んでまいります。 海外戦略の強化として、中国、韓国、北米への販売会社設置、現地生産を含むチャネル戦略の強化、化粧品材料を中心としたASEAN・インドなどへの販路拡大を図ってまいります。 サステナビリティに関わる取組みといたしましては、カーボンニュートラルに向けた施策の実行、廃棄物の削減、資源再利用等によるサーキュラーエコノミー実現に向け持続可能な社会への貢献を目指します。 IT、DXの推進により、品質向上、トラブル防止、安全性の向上や生産性の向上に取り組むとともに、労働環境や働き方の最適化による社員の働きがいやエンゲージメントの向上、雇用の多様化に向けた仕組みづくり、環境や戦略に合わせた教育、人材育成などの人的資本経営を実行してまいります。 また、コンプライアンスの徹底、サプライチェーンの強靭化、BCPの実行性強化などのリスクマネジメントの強化を図ってまいります。
事業等のリスク4,044字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 リスク項目   リスク内容   リスク対策 (1)原材料の調達、原油価格及び原料価格の変動   原材料の供給元や生産委託先が自然災害や事故、倒産等により製品供給の遅れや生産が中断する可能性があります。また、海外の政治・経済情勢の悪化や予期しない法律の変更、治安の悪化なども影響します。これらの要因により、当社及び子会社の生産活動に支障をきたす可能性があります。さらに、原油価格やナフサ価格が大幅に変動すると、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   リスク分散のために複数の供給元から原材料の購入を行っており、安定的な原材料の調達に努めております。また、海外の情勢を常に監視し、供給リスクを最小限に抑えています。さらに、製品価格への連動や、原価低減等の施策により効率化やコスト削減の取り組みを進めております。 (2)事故・災害・パンデミックによる生産への影響   大規模な自然災害や火災事故、化学物質の社外流出事故、パンデミック等が発生した場合には、生産活動の停止や物流寸断、人員不足等により当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   製造設備の定期点検や災害に備えた従業員の教育・防災訓練、必要な物品の備蓄等の実施のほか、BCP(事業継続計画)を策定し、リスクの低減を図っております。パンデミックに対しては、感染症対応マニュアルを策定し、感染防止策を徹底しております。 (3)法的規制   国内外の法令・規制(化学物質関連、毒劇法、労安法、消防法等)に従って事業活動を行っておりますが、今後、より厳格な規制が導入されたり、法令の大幅な変更や解釈が厳しくなったりすることにより、事業活動が制限される可能性があります。また、法令等に抵触しコンプライアンス違反が発生した場合には、社会的な信用が低下し、損害賠償責任や罰金が科され、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   国内外の法令等の運用や改訂動向に関する情報を調査、抽出するとともに、業務プロセスの検証や見直し、社内規程の整備等の施策を展開しております。また、コンプライアンス違反の未然防止、早期解決のための体制を整えるとともに、コンプライアンスの教育、マニュアルの周知を通じて、法令遵守の強化に努めております。 (4)海外での事業活動   海外での事業活動を展開しており、これらの活動には、政治・経済情勢の悪化、治安の悪化、予期しない法律・規則の変更、戦争・テロ・感染症等のリスクが潜在しております。当社では、専門家や政府関係機関等からの情報収集を通じて、これらのリスクに対する適切な対策を講じておりますが、これらの事象が顕在化し、事業活動に支障が生じた場合には、当社および子会社の業績に影響を及ぼす可能性があります。   海外拠点における事業活動に伴うリスクを最小化するため、現地の優秀な人材の確保・育成を推進しております。加えて、迅速かつ正確な情報収集と適切な対応を通じて、政治・法規制・治安等の変化に柔軟に対応できる体制を整備しております。さらに、内部統制の強化を図り、法令遵守、規制動向の監視、不正リスク管理の徹底により、事業の安定的な運営に努めております。 (5)経済動向による需要変動   当社及び子会社の製品は、幅広い分野で使用されており、各業界の需要変動に大きな影響を受けます。為替の変動、市況の変動、安価な製品の流入、代替製品の出現等により、製品の低価格化が進んだ場合には、収益性の低下につながり、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   需要動向等の影響を受け難い収益構造を目指し、製品の新陳代謝を進めるとともに、高機能で高付加価値の製品群の増加に努めております。 (6)資産の減損損失   当社及び子会社の機械及び装置、建物等は投資計画どおりに収益が得られず、投資額の回収が見込めない場合は、減損損失を計上する可能性があります。また、製品市況が著しく下落した場合には、棚卸資産の評価減により、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   当社及び子会社では、継続して業績と減損の兆候について把握を行っており、投資に対する回収が困難となる前に対策を講じております。棚卸資産については、需要動向、在庫状況を確認し、棚卸資産の適正在庫管理に努めております。 (7)買収、資本提携   企業買収、事業買収、資本提携等にあたり、当初期待していたシナジーやその他のメリットを獲得できなかった場合や、想定していない新たな問題が生じ又は発見された場合には、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   企業買収、事業買収、資本提携等を行う際には、対象企業や事業等の投資先について詳細な調査を行い、慎重にリスクを検討するとともに、投資案件については、業績と当初計画との乖離を確認し、必要に応じて対策を講じております。 リスク項目   リスク内容   リスク対策 (8)情報セキュリティ   サイバー攻撃の高度化・多様化により、ランサムウェア感染、情報漏洩、業務システムの停止、クラウドサービスの脆弱性悪用等のリスクにさらされております。特に、生成AIを活用したフィッシングや内部協力者の買収を伴う攻撃が増加しており、サプライチェーン全体への波及も懸念されます。これらの事象が発生した場合、事業活動の停止や社会的信用の低下につながり、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   情報セキュリティポリシーを定期的に更新し、情報セキュリティ管理のための組織体制を構築しております。加えて、セキュリティシステムの導入やバックアップ体制の強化を通じて、情報資産の保護とセキュリティの確保・維持に努めております。さらに、従業員に対して定期的な教育・訓練を実施し、セキュリティ意識の向上を図っております。インシデント発生時には迅速かつ的確に対応できるよう、対応手順および復旧体制の整備・強化を進め、事業継続性の確保にも注力しております。 (9)訴訟   事業を行う中で、取引先や第三者との間で紛争が発生した場合、訴訟やその他法的手続きの対象となるリスクがあります。重要な訴訟等が提起された場合には、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   法令を遵守するとともに、紛争の発生や訴訟等のリスクを未然に防ぐように努めております。また、弁護士事務所等と連携し、訴訟等に対応する体制を整えています。 (10)研究開発投資   技術的な競争優位性を確保するため、継続して一定水準の研究開発投資を行っておりますが、期待した成果が得られなかった場合には、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   特殊アクリル酸エステルに対する先進的且つ独自の技術を活かした製品を適時に提供するため、市場の要望に迅速に対応する体制を整えています。また、開発した製品を積極的に外部発信することで、技術力と製品の信頼性が広く認知され、さらなる市場拡大と技術革新を推進しております。 (11)人材の確保   少子化に伴う労働者人口の減少に加え、働き方の多様化や価値観の変化により、必要な人材の確保や優秀な人材の獲得・維持が計画通りに進まない場合、当社および子会社の事業運営や業績に影響を及ぼす可能性があります。   採用方法の適宜見直しを通じて、必要な人材の確保および優秀な人材の獲得に努めております。さらに、社員教育や研修による能力開発を推進するとともに、労働時間の適正な把握・管理を徹底し、従業員の心身の健康維持とワークライフバランスの向上に取り組んでおります。これらの施策を通じて、働きやすい職場環境の整備を図り、人材確保リスクへの対応を強化しております。 (12)製品の品質   当社および子会社が製造した製品において、予期しない重大な品質問題が発生した場合、製品の回収、損害賠償、顧客との信頼関係の悪化、社会的信用の失墜等を通じて、当社および子会社の業績に影響を及ぼす可能性があります。   品質マネジメントシステムに基づき、品質保証体制の強化に継続的に取り組んでおります。また、製造物賠償責任保険を付保することで、万が一の損害賠償リスクに備えております。さらに、製品の品質向上に資する製品開発を推進し、顧客満足度の向上および信頼の獲得を通じて、品質リスクの低減に努めております。 (13)知的財産   保有する技術・ノウハウの流出や、他社の知的財産権を侵害しているとされる可能性等、知的財産権について問題が発生した場合には、競争力の低下につながり、当社及び子会社の業績に影響を与える可能性があります。   保有する技術・ノウハウを厳格に管理するとともに、当社及び子会社が他社の知的財産権に抵触していないか十分に調査を行い、他社の権利を侵害することがないように事業展開をしております。 (14)環境   事業活動において、環境汚染の発生や廃棄物の増加による処理費用の増加、またそれに伴う社会的信用の低下が生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。   環境方針を定め、環境保全に関する取り組みを経営の優先課題の一つとして位置づけております。関連法令・規則の遵守を徹底するとともに、環境負荷の低減、省資源・省エネルギーの推進を通じて、環境リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)8,219字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果等を背景に緩やかな回復基調にありました。しかしながら、米国の通商政策の影響や、国内の物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響等が景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況の下で当社グループは、2024年11月期より2030年11月期までの新中期経営計画Progress & Development 2030(P&D 2030)をスタートいたしました。P&D 2030では、当社グループの経営理念のもと、「特殊アクリル酸エステルのリーディングカンパニーとして、グローバル市場に価値を提供する」という経営ビジョンを掲げ、ESGに配慮したサステナブル経営を推進し、企業価値の向上と持続的成長を目指してまいります。 化成品事業におきましては、製品の統廃合や生産効率の改善等による利益率の向上に努めるとともに、バイオマス由来等の環境に配慮した製品の拡販に注力いたしました。電子材料事業におきましては、最先端半導体材料の開発を加速し、フォトレジスト材料の新規用途への展開に努めてまいりました。機能化学品事業におきましては、化粧品原料の海外展開の強化や高純度特殊溶剤の拡販に取り組んでまいりました。2024年に設立した韓国現地法人に続き、2025年は北米に合弁会社を設立し、新規顧客の獲得や新市場の開拓により、海外販売体制の強化を図ってまいります。 この結果、当連結会計年度の売上高は362億6千5百万円(対前年同期比10.9%増)、営業利益は61億8千7百万円(対前年同期比34.2%増)、経常利益は65億5千7百万円(対前年同期比37.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は68億8千7百万円(対前年同期比70.3%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。(セグメント間取引を含んでおりません。) 化成品事業 化成品事業におきましては、アクリル酸エステルグループは、自動車用塗料向けの販売は回復傾向となり、ディスプレイ用粘着剤向けやUVインクジェット用インク向けの販売が好調に推移いたしました。メタクリル酸エステルグループは、販売が低調に推移いたしました。この結果、売上高は133億2千6百万円(対前年同期比6.5%増)、セグメント利益は21億9千7百万円(対前年同期比11.1%増)となりました。 電子材料事業 電子材料事業におきましては、半導体材料グループは、最先端のEUVレジスト用原料の販売は減少いたしましたが、主力であるArFレジスト用原料の販売は回復し、グループ全体の売上高は大幅に増加いたしました。表示材料グループは、タッチパネル用絶縁膜向けの販売は堅調となりましたが、グループ全体の売上高は横ばいで推移いたしました。また、その他グループの販売は増加いたしました。この結果、売上高は166億7千6百万円(対前年同期比16.0%増)、セグメント利益は27億7千9百万円(対前年同期比48.7%増)となりました。 機能化学品事業 機能化学品事業におきましては、化粧品原料グループは、販売が横ばいで推移いたしました。機能材料グループは、販売が堅調に推移いたしました。子会社の高純度特殊溶剤の販売は堅調に推移いたしました。この結果、売上高は62億6千3百万円(対前年同期比7.8%増)、セグメント利益は12億3千3百万円(対前年同期比59.9%増)となりました。 当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度に比べて37億4千9百万円増加し、637億1千3百万円となりました。これは、主に現金及び預金の増加28億7千4百万円、有形固定資産の減少15億8千6百万円及び保有株式の株価上昇等による投資有価証券の増加13億4千6百万円などによるものです。 当連結会計年度の負債は、前連結会計年度に比べて6億4千7百万円減少し、131億7千7百万円となりました。これは、主に1年内返済予定の長期借入金の減少16億5千4百万円、未払法人税等の増加12億2千2百万円及び長期借入金の減少5億3千4百万円などによるものです。 当連結会計年度の純資産は、前連結会計年度に比べ43億9千6百万円増加し、505億3千6百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加54億4千9百万円、自己株式の増加21億9千7百万円、その他有価証券評価差額金の増加7億9千6百万円及び退職給付に係る調整累計額の増加1億6千1百万円などによるものです。 有利子負債(リース債務を除く)は、長期借入金の返済等により前連結会計年度に比べ21億8千8百万円減少し、株主資本は、利益剰余金の増加等により32億5千2百万円増加した結果、デット・エクイティ・レシオ(有利子負債/株主資本)は、2.9%(前年同期は8.3%)となりました。 この結果、自己資本比率は、前連結会計年度の75.8%から2.2ポイント増加し78.0%となりました。なお、1株当たり純資産額は、2,443.82円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、営業活動により70億9千4百万円増加し、投資活動により14億5千9百万円増加した一方で、財務活動により58億8千1百万円減少となったことなどから、27億4千7百万円増加いたしました。これに加え、韓国大阪有機化学工業株式会社を当連結会計年度から連結の範囲に含めたことによる新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額7千7百万円もあり、現金及び現金同等物の期末残高は158億7千2百万円(対前年同期比21.7%増)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益97億2千2百万円、減価償却費30億4百万円及び法人税等の支払額16億4千5百万円などにより、70億9千4百万円の増加(前年同期は86億円の増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、14億5千9百万円の増加(前年同期は2億9千8百万円の減少)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出12億2千万円及び経済産業省へ交付申請を行った「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の受領による補助金の受取額31億4千万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出21億8千8百万円、自己株式の取得による支出22億2千6百万円及び配当金の支払額14億3千万円などにより、58億8千1百万円の減少(前年同期は31億2千7百万円の減少)となりました。 当企業集団のキャッシュ・フロー指標のトレンド 第75期   第76期   第77期   第78期   第79期 自己資本比率(%)   77.5   77.3   78.7   75.8   78.0 時価ベースの自己資本比率(%)   162.2   86.2   103.9   93.4   126.2 キャッシュ・フロー対有利子負債比率   0.39   0.76   1.13   0.41   0.19 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   870.3   875.2   575.3   950.8   1,006.8 (注) 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 (注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 (注3)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている負債(リース債務を除く)を対象としております。 (注4)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。 (注5)利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績及び受注実績 当社及び子会社は原則として見込生産を行っております。また、当社及び子会社の製品は多種多様にわたり、同種の製品でも仕様が一様でなく、通常の取引の単位が大幅に異なるものが混在することから、金額及び数量表示は妥当性を欠くため、生産実績につきましても記載を省略しております。 b. 販売実績 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 化成品事業   13,326,097   6.5 電子材料事業   16,676,004   16.0 機能化学品事業   6,263,589   7.8 合計   36,265,691   10.9 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) JSR株式会社   4,487,579   13.7   5,256,680   14.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確定性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5〔経理の状況〕1連結財務諸表等(1)連結財務諸表注記事項の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の事項・項目が連結財務諸表における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 (棚卸資産の評価) 当社グループは、各顧客の厳格な品質要求に対応した製品供給が求められるとともに、品質要求充足後も顧客による長期の製品検証プロセスを経て販売が可能となる製品があります。また、多品種を少量販売する事業であるため、生産効率の観点から一定の見込み生産を行い、長期間をかけて製品を販売する特性もあります。そのため、製品の滞留が発生する他、最終製品に至る中間生産品として在庫する仕掛品や特定製品の製造のために保有する原材料及び貯蔵品についても滞留が発生します。長期滞留の棚卸資産の評価にあたって、一定の滞留期間を超える場合に規則的に帳簿価額を切り下げる方法により、貸借対照表価額を算定しております。棚卸資産の評価にあたっては信頼性をもって見積もっておりますが、顧客による製品検証プロセスの進展状況や外部環境に重要な変動が生じた場合には、損益に影響を与える可能性があります。 (固定資産の減損) 当社グループは、市場価格、営業活動から生ずる損益等から減損の兆候が識別された場合、将来の事業計画等を考慮して、減損損失の認識及び測定を行い、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を計上しております。将来の市況悪化や事業計画の変更等があった場合、減損損失を計上する可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産については、事業計画等を考慮して将来の課税所得を合理的に見積り、繰延税金資産の回収可能性を検討の上、回収可能額を計上しております。市況悪化や事業計画の変更等により将来の課税所得の見積りが減少した場合、繰延税金資産を取り崩し、当該会計期間において税金費用が発生する可能性があります。 (投資有価証券) 当社グループの保有する株式について、時価のある有価証券は、連結会計年度末における時価が取得原価の50%以下に下落したときに、回復可能性があると認められる場合を除き、減損処理を行っております。また、連結会計年度末における時価の下落率が取得原価の30%以上50%未満であるときは、回復可能性があると認められる場合を除き、連結会計年度末以前1年間の時価の推移等を勘案して、減損処理を行っております。時価のない有価証券は、発行会社の財政状態の悪化等により実質価値が著しく低下した場合には、回復可能性があると認められる場合を除き、必要と認められた額について減損処理を行っております。 (退職給付に係る資産及び負債) 当社グループは、数理計算上で設定される前提条件に基づき退職給付に係る資産及び負債並びに退職給付費用を計上しております。これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率などの要素が含まれております。実際の結果がこれらの前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来の会計期間にわたって償却されるため、将来の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b. 経営成績 (売上高と営業利益) 当連結会計年度における売上高は、化成品事業及び電子材料事業において販売が回復し、機能化学品事業での販売が堅調に推移したこと等により、362億6千5百万円(前連結会計年度比10.9%増)となりました。 当連結会計年度における営業利益は、上記の要因等により、61億8千7百万円(前連結会計年度比34.2%増)となり、営業利益率は17.1%(前連結会計年度14.1%)となりました。 (営業外損益と経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、受取保険金及び為替差益の計上などにより前連結会計年度より1億7千5百万円増加し、3億8千1百万円となりました。営業外費用は、前連結会計年度において「令和6年能登半島地震」「令和6年7月山形県大雨災害」「令和6年9月能登半島豪雨」に対する災害義援金を寄付金として計上していたこともあり、前連結会計年度より4千9百万円減少し、1千万円となりました。 その結果、当連結会計年度における経常利益は65億5千7百万円(前連結会計年度比37.9%増)となりました。 (特別損益と税金等調整前当期純損益) 当連結会計年度における特別利益は、投資有価証券売却益が減少したものの、経済産業省へ交付申請を行った「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の受領による補助金収入31億4千万円を計上したことにより、前連結会計年度より23億5千2百万円増加し、31億6千7百万円となりました。特別損失は、固定資産除却損の増加により前連結会計年度より0百万円増加し、2百万円となりました。 その結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は97億2千2百万円(前連結会計年度比74.6%増)となりました。 (税金費用と非支配株主に帰属する当期純損益と親会社株主に帰属する当期純損益) 当連結会計年度における税金費用は、法人税、住民税及び事業税28億2千4百万円と法人税等調整額△1億2千6百万円を計上し、26億9千8百万円(前連結会計年度比86.1%増)となりました。 当連結会計年度における非支配株主に帰属する当期純利益は1億3千6百万円(前連結会計年度比86.8%増)となりました。 その結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は68億8千7百万円(前連結会計年度比70.3%増)となりました。 c. 資本の財源及び資金の流動性についての分析 (資金需要) 主として設備投資、運転資金、借入金の返済及び利息の支払並びに配当金及び法人税の支払等に資金を充当しております。 (資金の源泉) 主として営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金により、必要とする資金を調達しております。なお、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は158億7千2百万円であり、十分な手元流動性は確保できているものと認識しております。 (キャッシュ・フロー) 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (有利子負債) 当連結会計年度末の有利子負債(リース債務を除く)は13億3千7百万円であり、全て金融機関からの長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)であります。 d. 財政政策について 事業の「選択と集中」を軸に収益力の強化、設備投資の選択的実施による資金効率化によるフリー・キャッシュ・フローの拡大を目指すとともに、次世代材料や新規分野開拓への戦略的研究開発投資を行い更なる高収益製品への拡大を図ってまいります。 資金調達活動につきましては、健全な財務体質の維持、資本効率の向上、株式価値の希薄化等への十分な配慮と調達コスト・スピード等を考慮し、資金調達を行ってまいります。 当連結会計年度末において財務状況は健全性を保っており、現金及び現金同等物等の流動資産に加え、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入金等による資金調達により、事業拡大に必要な資金は十分に賄えると考えておりますが、引き続きこれらの政策を進めることにより、株主への利益還元と財務体質の一層強化を図ってまいります。 e. 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、長期化するウクライナ情勢等による世界経済の不確実性は大きく、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き予断を許さない厳しい状況にあります。しかし、そのような状況下においても、生産コスト及び経費の削減により競争力を高めるとともに、市場のニーズにマッチした新規製品を迅速に上市することにより、継続的な業績の向上を目指してまいります。 また、当社グループは、安全の確保を最優先と考え、災害対策の徹底、コンプライアンス及び情報セキュリティの強化など、重大リスクの低減に努めております。また、品質管理の強化とサプライチェーンの強靭化によって安定供給を実現することで、お客様からの信頼を一層高めていくことに尽力いたします。 一方、環境への取り組みも当社グループの重要な使命と認識し、カーボンニュートラルの実現に向けてエネルギー原単位、廃物量、CO2排出量をKPIに定め、これらの削減に取り組んでおります。さらに、当社グループは、働き方改革によるワークライフバランスの実現や、ダイバーシティを推進するとともに、教育制度を拡充することで、次代を担う優秀な人材を確保し、育成してまいります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2026年11月期 第2四半期 決算補足説明資料2026-07-09

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