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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

日本農薬

NIHON NOHYAKU CO., LTD.4997 · Prime · 化学

農薬専業メーカー。殺虫剤・除草剤等を国内特約店・JA向けに販売し、海外子会社が各地域で展開。

概要

日本農薬は1928年に設立された総合農薬メーカー。殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの農薬の開発・製造・販売を主力とし、国内トップクラスの売上高を誇る。2026年3月期の連結売上高は1,118億円、従業員数は1,527名。東証プライム市場に上場し、世界20カ国以上に子会社・関連会社を持ちグローバルに事業展開する。

農薬を中核とする3つの事業セグメント

日本農薬グループは、農薬事業、農薬以外の化学品事業、その他事業の3セグメントで構成される。農薬事業は売上高の約94%を占め、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、農薬原体を自社製造。国内では特約店網、JA、全農などを通じて販売し、海外は米州、欧州、アジアの子会社が販売を担う。農薬以外の化学品事業では木材防腐剤や医薬品(外用抗真菌剤、動物用医薬品、飼料添加物)を手がける。その他事業には造園緑化工事、不動産賃貸、農薬物流、残留分析などが含まれる。

1000億円超の売上高を達成した2026年3月期

2026年3月期の連結売上高は1,118億円(前期比11.9%増)、営業利益は108億円(同26.8%増)と過去最高を更新した。農薬事業が好調で、国内ではカメムシ多発や米価高騰による需要増、北米・欧州でも販売が伸びた。純利益は72億円と前期の2倍超。一方、原材料高騰やインド子会社の再建、ブラジル合弁会社の収益構造改革など課題も顕在化している。

国内4工場とグローバルな生産・販売網

国内には大阪工場(1934年建設)、佐賀工場(1968年)、鹿島工場(1976年)、福島工場(1983年)の4つの製造拠点を持つ。鹿島工場では殺菌剤フジワンや殺虫剤アプロードの原体を生産。海外では米国子会社Nichino America、インド子会社Nichino India、ブラジル合弁Sipcam Nichino Brasil、欧州子会社Nichino Europeなどが製造・販売を展開。台湾、ベトナム、韓国、チリなどにも販売拠点を置く。

連結子会社15社で構成されるグループ体制

2026年3月期時点で、親会社の日本農薬株式会社の下に連結子会社15社、非連結子会社4社、関連会社6社が存在する。主要な連結子会社にはNichino America(米国)、Nichino Europe(英国)、Nichino India(インド)、Sipcam Nichino Brasil(ブラジル)などがある。国内子会社では㈱ニチノー緑化(造園・ゴルフ場向け農薬販売)、㈱ニチノーサービス(生産・物流受託)、日本エコテック㈱(残留分析)が事業を支える。

業界の中での役割は農薬・化学品の製造販売会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,118億円
営業利益
109億円
営業利益率
9.7%
純利益
72億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
その他(注)1346億円50.0%41億円11.8%
農薬327億円47.3%35億円10.7%
農薬以外の 化学品19億円2.7%6億円31.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01農薬事業主力

殺虫剤、殺菌剤、除草剤等の農薬を自社製造。国内では特約店、JA、全農、他メーカーを通じて販売。海外子会社が米州、欧州、アジアで販売展開。

主な製品・サービス4
殺虫剤
農作物の害虫防除用。原体から製品まで一貫製造。
殺菌剤
農作物の病害防除用。
除草剤
雑草防除用。
農薬原体
農薬の有効成分。他メーカーへも供給。

02農薬以外の化学品事業準主力

木材薬品(防腐剤等)を子会社㈱アグリマートが販売。医薬品(外用抗真菌剤、動物用医薬品、飼料添加物)を自社製造し、医薬品メーカー等に販売。

主な製品・サービス3
木材薬品
木材防腐剤等。特約店経由で販売。
外用抗真菌剤
医薬品。医薬品メーカー経由で販売。
動物用医薬品・飼料添加物
動物向け医薬品及び飼料添加物。

03その他事業副次

造園緑化工事、不動産賃貸、農薬物流業務請負、農薬残留分析等を行う。

主な製品・サービス2
造園緑化工事
㈱ニチノー緑化が緑化・造園工事の請負、設計、施工を提供。
農薬残留分析
日本エコテック㈱が作物・環境中の農薬残留分析を実施。

製品と技術

フジワンやアプロードに代表される水稲用農薬

日本農薬は水稲用の殺菌剤・殺虫剤に強みを持つ。1978年に鹿島工場で完成したいもち病防除剤フジワン(有効成分:フサライド)は長年にわたり主力製品。1987年には水稲用殺虫剤アプロード(有効成分:ブプロフェジン)の原体合成プラントを稼働。これらの製品は国内稲作農家に広く使用され、安定した収益源となっている。

グローバル重点品目:5つの新規有効成分

中期経営計画ではベンズピリモキサン、ピリフルキナゾン、ピラフルフェンエチル、フルベンジアミド、トルフェンピラドの5成分を重点品目に指定。これらの有効成分は殺虫剤または殺菌剤として開発され、海外市場での拡販を計画。特にフルベンジアミドは野菜・果樹向けで高単価が見込まれる。シベンゾキサスルフィルは新規に開発された成分で、日本と韓国で登録申請済み。

木材防腐剤から医薬品まで:農薬以外の化学品

連結子会社㈱アグリマートが販売する木材薬品(防腐剤)は、建築・土木分野で使用。医薬品では外用抗真菌剤(皮膚用)、動物用医薬品、飼料添加物を自社製造し、医薬品メーカーに供給。これらの事業は農薬に比べ規模は小さいが、特殊な技術を持ち、安定した売上を計上している。

残留分析や造園緑化など多様なサービス事業

その他事業では、㈱ニチノー緑化がゴルフ場向け農薬販売と造園工事を手がける。日本エコテック㈱は作物、食品、環境水中の農薬残留分析を実施。㈱ニチノーサービスは農薬の受注・保管・配送業務の請負と不動産賃貸を行う。これらの事業はグループ全体のシナジーを生み出している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

農薬総合メーカー、売上高1000億円規模で安定

当社は農薬を中心に化学品を扱う中堅メーカー。売上高は1000億円超で、業界内では東洋紡やクラレに比べ小規模だが、農薬分野で一定の地位を築く。ライバルの東洋紡は繊維・機能材料など多角化、クラレは高機能樹脂・ケミカルでグローバル展開。当社は農薬に特化し、営業利益率は9%前後と堅調。官民連携や海外展開を進めるが、競合の大手に比べ研究開発費で劣る。収益安定性は高いが、成長には品揃え拡充やM&Aが鍵。

強み

  • 長年の実績に基づく高い技術力と登録品目を保有。
  • 営業利益率が安定し、1000億円規模で一定の規模メリット。
  • 農業政策に支えられ、安定受注が期待できる。
  • アジアを中心に輸出増加、成長市場へのアクセスを強化。

課題

  • 業界大手対比でR&D費が少なく、新規品創出に課題。
  • 農薬規制強化により、既存品の使用制限リスクがある。
  • 天候や農作物価格の影響で売上が左右される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が日本農薬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14028石原産業1,256億円7.2倍
24047関東電化工業1,250億円32.9倍
37995バルカー1,209億円22.2倍
44044セントラル硝子1,167億円13.3倍
54216旭有機材1,133億円32.3倍
64997日本農薬1,068億円14.1倍
74956コニシ1,045億円11.9倍
84996クミアイ化学工業1,040億円13.7倍
94099四国化成ホールディングス996億円16.9倍
105331ノリタケ989億円13.8倍
117917ZACROS967億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

旭電化工業と藤井製薬の合併で誕生した1928年

日本農薬の前身は、1928年11月に旭電化工業株式会社(現ADEKA)の農業薬品部と藤井製薬株式会社が合併して設立された。本邦最初の農薬総合メーカーとして発足。1930年には大阪府河内長野市に研究農場を開設し、病害虫の研究を開始。1934年に大阪工場を建設し、量産体制を整えた。

東京移転と上場、生産拠点の拡充(1950〜1970年代)

1953年に埼玉県戸田市に東京工場を建設。1959年には本社を大阪から東京に移転。1963年7月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1968年には佐賀工場を新設。1974年に造園緑化子会社の㈱ニチノー緑化を設立。1976年に鹿島工場を建設し、1978年には同工場にいもち病防除剤フジワンの原体合成プラントを完成させた。

福島工場への集約と東証一部上場(1980年代)

1983年に福島工場を建設し、1984年に東京工場の全機能を福島に移転。1985年3月には東京証券取引所市場第一部に指定替え。1987年には鹿島工場に水稲用殺虫剤アプロードの原体合成プラントを完成。この時期に生産効率を高め、主要製品の内製化を進めた。

海外進出の加速と研究体制の強化(1990年代)

1990年に残留分析子会社の日本エコテックを設立。1993年には大阪府河内長野市に総合研究所を建設し、1995年に第2期工事を完了して研究所を統合。1997年に米国子会社Nihon Nohyaku Americaを設立し、2001年にはNichino Americaに改組。2007年に欧州子会社Nichino Europeを設立し、海外展開を本格化した。

事業譲受と新興国市場への参入(2000年代)

2002年10月、株式会社トモノアグリカより営業の一部を譲受し、三菱化学より農薬事業を譲受。2008年に台湾の日佳農葯股份有限公司を子会社化。2014年にはアリスタライフサイエンスアグリマート株式会社(現㈱アグリマート)を完全子会社化し、木材薬品事業を拡大。同年ブラジルにNichino do Brasilを設立し、さらにSipcam Agroの50%を取得してSipcam Nichino Brasilを合弁化した。

インド完全子会社化と欧州買収(2015〜2023年)

2015年、インドのHyderabad Chemical(現Nichino India)の株式74%を取得して子会社化し、2019年に完全子会社化。2017年にはベトナム法人を設立。2018年にはADEKAによる公開買付と第三者割当増資によりADEKAの連結子会社となる。2023年4月、Nichino Europeが英国のInteragro社を買収。同年チリ法人を設立し、南米プレゼンスを強化した。

プライム市場移行と中期経営計画GGS(2022年以降)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2024年3月期に売上高1,000億円を突破し、2026年3月期には過去最高の1,118億円を達成。中期経営計画「Growing Global for Sustainability(GGS)」を推進し、新規有効成分シベンゾキサスルフィルの日本・韓国での登録申請、BASF社製品の日本独占販売権獲得などの成果を挙げている。

年表43件を開く

1920年代

  • 1928年11月創業旭電化工業株式会社(現株式会社ADEKA)の農業薬品部と藤井製薬株式会社が合併して、本邦最初の農薬総合メーカーを設立

1930年代

  • 1930年12月病害虫の研究を目的として大阪府河内長野市に研究農場を開場
  • 1934年5月大阪府大阪市西淀川区に大阪工場建設

1950年代

  • 1953年4月埼玉県戸田市に東京工場建設
  • 1959年1月本社を大阪より東京に移転

1960年代

  • 1961年10月創業沖縄に第一農薬株式会社を設立
  • 1963年7月上場東京証券取引所市場第二部上場
  • 1968年7月佐賀県三養基郡に佐賀工場建設
  • 1969年9月創業Agricultural Chemicals(Malaysia)Sdn. Bhd.(現持分法適用関連会社)を設立

1970年代

  • 1974年6月株式会社ニチノー緑化(現連結子会社)を設立
  • 1976年12月茨城県神栖市に鹿島工場建設
  • 1978年9月鹿島工場にいもち病防除剤フジワン原体合成プラント完成

1980年代

  • 1983年9月鹿島工場にマロチラート原末製造工場建設
  • 1983年10月福島県二本松市に福島工場建設
  • 1984年10月東京工場を福島工場に全面移転
  • 1985年3月上場東京証券取引所市場第一部上場
  • 1987年2月鹿島工場に水稲用殺虫剤アプロード原体合成プラント完成
  • 1989年6月ジャパンハウステック株式会社(現株式会社ニチノーサービス、現連結子会社)を設立

1990年代

  • 1990年8月日本エコテック株式会社(現連結子会社)を設立
  • 1993年4月大阪府河内長野市に総合研究所建設
  • 1995年11月M&A総合研究所第2期工事完成(研究所の統合完了)
  • 1997年6月創業Nihon Nohyaku America,Inc.を設立

2000年代

  • 2001年3月M&ANichino America, Inc.を設立(現連結子会社) (Nihon Nohyaku America,Inc.を吸収合併)
  • 2002年10月株式会社トモノアグリカより営業の一部譲受、三菱化学株式会社より農薬事業を譲受
  • 2007年10月Nichino Europe Co., Ltd.(現連結子会社)を設立
  • 2008年3月M&A株式の追加取得により日佳農葯股份有限公司を子会社化(現連結子会社)
  • 2008年11月株式会社ニチノーサービス鹿島事業所にマルチパーパス棟を建設

2010年代

  • 2011年12月日農(上海)商貿有限公司(現非連結子会社)を設立
  • 2013年2月本社を日本橋から京橋(東京都中央区)へ移転
  • 2014年1月M&Aアリスタライフサイエンスアグリマート株式会社(現株式会社アグリマート)を完全子会社化(現連結子会社)
  • 2014年7月Nichino do Brasil Agroquimicos Ltda.(現連結子会社)を設立
  • 2014年9月Sipcam Agro S.A.の発行済株式の50%を取得し、社名をSipcam Nichino Brasil S.A.へ変更し 合弁会社として共同経営を開始(現連結子会社)
  • 2015年3月M&AHyderabad Chemical Pvt. Ltd.(現Nichino India Pvt. Ltd.)の発行済株式の74%を取得し 子会社化(現連結子会社)
  • 2015年9月Sipcam Europe S.p.A.(現持分法適用関連会社)の発行済株式の10%を追加取得
  • 2017年3月Nichino Vietnam Co., Ltd.(現連結子会社)を設立
  • 2017年9月Hyderabad Chemical Pvt. Ltd.(現Nichino India Pvt. Ltd.)の発行済株式の25.94%を追加取得
  • 2018年2月Adnicol S.A.S.(現Nihon Nohyaku Andica S.A.S.)の全株式を取得(現非連結子会社)
  • 2018年9月上場株式会社ADEKAによる株式公開買付および同社を割当先とする第三者割当増資により、同社の連結子会社となる
  • 2019年9月M&ANichino India Pvt. Ltd.の発行済株式の0.06%を追加取得し完全子会社化

2020年代

  • 2022年2月Nichino Korea Co., Ltd.(現非連結子会社)を設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年4月Nichino Europe Co., Ltd.がInteragro (UK) Ltd.及びその関係会社 の全株式を取得(現連結子会社)
  • 2023年10月Nichino Chile SpA(現非連結子会社)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2027年3月期まで108億円
  • 売上高2027年3月期まで1,200億円
  • ROE2027年3月期まで8%以上
  • 海外売上高2027年3月期まで900億円
  • 海外売上高比率2027年3月期まで75%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    重点品目・新規事業の拡大

    ベンズピリモキサンなど5つの主要重点品目のエリア戦略に基づく拡販、生物農薬や作物保護資材の収益拡大、選択と集中によるリソースの最大活用、国内農薬登録再評価への対応を推進する。

  2. 02

    原価低減と安定供給体制の確立

    原体製造の内製化を進め原価低減を図るとともに、精緻な生産計画による安定供給体制を確立する。

  3. 03

    エリア戦略に基づく市場拡大

    市場規模拡大が期待できるアジア太平洋・中南米を中心に拡販し、中東・アフリカ市場の事業基盤を整備。高単価なSpecialty Crop(果樹・野菜)向けに主要重点品目の登録・拡販を進める。

  4. 04

    化学合成・バイオリソースの研究開発加速

    パイプライン化合物の研究開発を加速し、研究開発リソースの選択と集中、グローバル開発・マーケティング戦略を強化。欧州の研究体制を強化し生物農薬やバイオベース原料の活用を進める。

  5. 05

    サステナビリティ経営と資本収益性の向上

    ROE指標の継続的向上、在庫削減によるキャッシュフロー改善、固定費適正化、気候変動対応、生物多様性への配慮、人的資本経営、グループガバナンス強化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で1,527人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は803万円で、10期前と比べて+12.4%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は14.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月1,457
2017年9月1,461
2018年9月1,443
2019年9月71442.515.31,472
2020年3月71142.815.61,451
2021年3月70044.416.41,484
2022年3月74042.315.01,536
2023年3月74642.415.41,567
2024年3月77442.015.01,570
2025年3月77642.014.91,524564
2026年3月80342.314.71,527714

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率87.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社18(国内 9 / 海外 9、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
総合研究所他 — 大阪府河内長野市5,842百万円
農薬事業
福島県 二本松市他4,147百万円
農薬事業 その他
インド テランガナ州3,068百万円
農薬事業
㈱ニチノーサービス佐賀事業所 — 佐賀県三養基郡上峰町1,864百万円
農薬事業 その他
㈱ニチノーサービス鹿島事業所 — 茨城県神栖市1,611百万円
農薬事業 農薬以外の化学品事業
㈱ニチノーサービス福島事業所 — 福島県二本松市1,267百万円
農薬事業 その他
ブラジル ミナスジェライス州1,121百万円
農薬事業
米国 デラウェア州723百万円
農薬事業
本社・支店他 — 東京都中央区他297百万円
農薬事業 農薬以外の化学品事業 その他
東京都 中央区他200百万円
その他
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ADEKA(注5)
    東京都荒川区 · その他の関係会社
  • 国内
    ㈱ニチノー緑化(注4)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニチノーサービス(注3・4)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Nichino America, Inc. (注3・7)
    アメリカ デラウェア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本エコテック㈱(注4)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日佳農葯股份有限公司
    台湾台北市 · 連結子会社
    議決権57.0%
  • 国内
    ㈱アグリマート(注4)
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nichino India Pvt. Ltd.
    インド テランガナ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Sipcam Nichino Brasil S.A. (注3・8)
    ブラジル ミナスジェライス州 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    Nichino Europe Co., Ltd. (注3・9)
    イギリス ケンブリッジシャー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nichino Vietnam Co., Ltd.
    ベトナム ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nichino Netherlands B.V.
    オランダ ユトレヒト州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社6社を開く
  • Nichino South Africa (Pty) Ltd南アフリカ ハウテン州100%
  • Nichino Mexico S. de R.L. de C.V.メキシコ メキシコシティ100%
  • Nichino do Brasil Agroquimicos Ltda. (注3)ブラジル サンパウロ州100%
  • Agricultural Chemicals (Malaysia) Sdn. Bhd.マレーシア ペナン市24%
  • Sipcam Europe S.p.A.イタリア ミラノ市20%
  • タマ化学工業㈱埼玉県八潮市34%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,118億円営業利益109億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.8%、利益が+26.7%。

売上高
+11.8%
1,118億円
営業利益
+26.7%
109億円
純利益
+200.0%
72億円
営業利益率
9.7%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,160億円1,118億円
営業利益115億円109億円
純利益74億円72億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は311億円、営業利益は48億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+40.1%、営業利益は+242.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q36115
2024年1Q222146.310
2024年2Q185−2−1.1−3
2024年3Q226146.28
2024年4Q39733
2025年2Q391102.66
2025年4Q6097612.518
2026年2Q477479.934
2026年4Q641629.738
2027年1Q3114815.437

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年9月期からの15期で、売上は422億円から1,118億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は9.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月4223923
2013年9月4767147
アリスタライフサイエンスアグリマート株式会社(現株式会社アグリマート)を完全子会社化(現連結子会社)
2014年9月5679461
Hyderabad Chemical Pvt. Ltd.(現Nichino India Pvt. Ltd.)の発行済株式の74%を取得し 子会社化(現連結子会社)
2015年9月5699456
2016年9月5063910
Nichino Vietnam Co., Ltd.(現連結子会社)を設立
2017年9月6003617
株式会社ADEKAによる株式公開買付および同社を割当先とする第三者割当増資により、同社の連結子会社となる
2018年9月6123725
Nichino India Pvt. Ltd.の発行済株式の0.06%を追加取得し完全子会社化
2019年9月6333027
2020年3月3574015
2021年3月7155743
Nichino Korea Co., Ltd.(現非連結子会社)を設立
2022年3月8015744
Nichino Chile SpA(現非連結子会社)を設立
2023年3月1,0217845
2024年3月1,0305948
2025年3月1,00086718.624
2026年3月1,1181091059.772

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,118億円のうち、営業利益として残るのは109億円9.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は72億円、売上の6.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.9%737億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.3%272億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.7%109億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.5pt
9.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
6.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.0pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年3月期は営業CFが45億円、投資CFが−19億円で、差し引きのフリーCFは26億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は188億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月27−11−181672
2013年9月80−131467155
2014年9月37−116−11−7967
2015年9月67−13173−6478
2016年9月40−102130136
2017年9月25−4−5921101
2018年9月−88780175
2019年9月2−1−141163
2020年3月−60022−60126
2021年3月58−3−255174
2022年3月−34−7−25−41111
2023年3月−19−1362−32144
2024年3月−3−4898−51193
2025年3月104−4−69100222
2026年3月45−19−7826188

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は1,550億円。このうち返さなくてよい自己資本が871億円で、自己資本比率は54.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月50035015069.7
2013年9月59140218967.7
2014年9月68845723166.1
2015年9月81251030261.6
2016年9月88848740152.1
2017年9月88748939852.8
2018年9月98057640456.8
2019年9月94558236359.5
2020年3月1,02258443855.2
2021年3月1,08062145956.4
2022年3月1,18267051255.5
2023年3月1,36773163651.9
2024年3月1,58080477649.4
2025年3月1,52279472850.8
2026年3月1,55087167954.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
203億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
519億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
286億円
在庫として抱えている分
負債合計
679億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中19位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中137位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.8%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.9%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,303で、1年前と比べて+37.3%過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。

¥1,303-1.5%1ヶ月+22.2%1年+37.3%時価総額1,068億円
過去52週の値幅
安値¥835高値¥1,326

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.1倍
PER (会社予想)13.8倍
PBR1.82倍
配当利回り2.92%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月24日に1085円と直近高値を付け、8月6日には1110円まで上昇し52週高値1120円に接近。25日線1040.88円を上回り、RSIは68.44とやや過熱感がある。週足では上昇基調が続き、1カ月で10.45%上昇。出来高は8月6日に42万2400株と増加し、上昇に追随。52週安値835円からは33%上昇。テクニカル面では過熱感が意識される水準だが、勢いは強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは12.02倍(予想11.7倍)で同業界平均の18.4倍を下回り、割安です。PBRは1.55倍で業界平均の1.45倍をやや上回りますが、許容範囲です。配当利回りは3.42%と業界平均の2.68%を上回り、株主還元も良好です。ROEは8.9%とまずまずですが、今期の純利益は前期比で大幅に減少しており、収益性の悪化が懸念されます。それでもPERの低さと配当の高さから割安と言えます。配当性向は61%で安定感があります。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.1倍17.8倍
PER (予想)13.8倍
PBR1.82倍1.41倍
ROE8.9%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、主力の農薬事業の安定性と、海外展開や新製品による成長の可能性をどう評価するかにある。強気派は、食料需要の増加や農業の効率化ニーズを背景に、農薬市場が拡大すると見る。弱気派は、規制強化や環境意識の高まりで農薬需要が減少するリスクを指摘する。また、直近の業績は横ばいだが、為替変動や原料コストの影響も争点となる。

プラスに働く材料7
  • 安定した事業基盤

    国内トップクラスの売上高で、食料生産の基礎を支える安定企業。

  • 海外成長の可能性

    グローバル展開により、新興国の農業需要を取り込む余地がある。

  • 研究開発による差別化

    新製品の投入により、高付加価値な農薬を提供できる。

  • 売上高1,118億円と2期ぶり増収通年影響

    2025/3期1,000億円→2026/3期1,118億円、+11.8%

  • 配当利回り3.42%と株主還元継続影響

    時価総額910億円、1株1110円で配当利回り3.42%

  • 2026/3期の純利益72億円と前年比3倍決算発表後影響

    純利益は24億円から72億円へ急回復

  • 営業利益109億円と前年比+27%決算発表後影響

    86億円→109億円、売上高も1,118億円

マイナスに働く材料7
  • 規制強化のリスク

    農薬への規制が厳しくなり、販売制限や使用禁止の可能性がある。

  • 環境意識の高まり

    環境に優しい農業が重視され、化学農薬の需要が減少する恐れ。

  • 原料コストの上昇

    原油や素材価格の高騰で収益が圧迫される可能性。

  • ROE8.9%と資本効率改善が鈍い継続影響

    ROE8.9%はPBR1.55倍の割安を説明しきれない

  • 純利益72億円は営業利益109億円の6割強決算発表後影響

    税金等の負担で純利益が営業利益の66%にとどまる

  • 2025/3期は純利益24億円に急減した実績不定影響

    前期は純利益が24億円まで落ち込んだ実績

  • 株価は1年で24.7%上昇し出尽くし感継続影響

    1年間で+24.7%上昇、目先は材料出尽くし

次の決算で確かめる点
売上高成長率
海外展開や新製品の効果を測る重要な指標。
研究開発費
新製品の開発状況と将来の成長可能性を示す。
海外売上比率
グローバル展開の進捗を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38で、前期から+63.6%いまの株価に対する利回りは2.92%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
2.92%
いまの株価に対して
配当性向
61.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月1536.9
2017年9月150.066.5
2018年9月150.043.4
2019年9月150.051.7
2020年3月4−73.3
2021年3月15275.039.4
2022年3月150.033.1
2023年3月166.730.3
2024年3月1812.534.8
2025年3月2222.2
2026年3月3663.661.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,368人。区分でいちばん多いのは事業法人51.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が68.4%を占め、残る31.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人52.952.652.952.652.551.8
金融機関17.719.117.418.117.016.6
個人・その他21.120.020.017.818.415.7
外国法人6.97.58.810.810.613.3
自己株式3.93.93.93.93.93.9
証券会社1.50.70.90.61.52.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ADEKA49.01
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.54
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.54
04MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.25
05株式会社みずほ銀行2.44
06農林中央金庫1.71
07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.54
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.48
09UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.26
10朝日生命保険相互会社1.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+170%、1株純資産は15期で+109%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月345206.711.130.9
2013年9月7059812.615.421.1
2014年9月9268014.411.717.0
2015年9月8474911.89.516.8
2016年9月156932.132.936.9
2017年9月267013.724.566.5
2018年9月377074.921.343.4
2019年9月347144.814.451.7
2020年3月197162.622.3
2021年3月557757.49.839.4
2022年3月568367.010.933.1
2023年3月579046.611.830.3
2024年3月619956.413.534.8
2025年3月309883.024.7
2026年3月921,0868.910.861.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額198百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
岩田浩幸代表取締役社長62
宍戸康司代表取締役副社長66
郡昭夫取締役77
冨安治彦取締役70
中田ちず子取締役69
松本昇取締役65
山名群取締役54
山本秀夫取締役 常勤監査等委員64
戸井川岩夫取締役 監査等委員73
大島良子取締役 監査等委員69
大谷益世取締役 監査等委員65
髙橋史郎取締役62
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
志賀洋二取締役64
木屋善範取締役 監査等委員69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)59720912725
社外取締役62911417
取締役(社内)12553030

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,318字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当グループは日本農薬株式会社(当社)及び関係会社26社で構成されており、その内訳は親会社1社、連結子会社15社、非連結子会社4社、関連会社6社(持分法適用関連会社3社)です。 事業としては、農薬の製造・販売を主として行っており、この他にも医薬品の製造、関係会社による造園緑化工事、不動産の賃貸、農薬の生産・物流業務等の請負、建物の付帯設備の営繕、作物・環境中の残留農薬の分析等を行っています。 当社グループの事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係わる位置づけは次のとおりです。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。 (1) 農薬事業 ・殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、除草剤、農薬原体、その他 当社が製造し、全国に跨る特約店網、JA、全農及び農薬メーカー等を通じて販売しています。連結子会社のNichino America, Inc.、Nichino India Pvt. Ltd.、Sipcam Nichino Brasil S.A.、Nichino Europe Co., Ltd.、持分法適用関連会社のSipcam Europe S.p.A.、Agricultural Chemicals(Malaysia)Sdn. Bhd.、関連会社の第一農薬㈱は、それぞれ米国、インド、ブラジル、欧州、マレーシア、沖縄で製造、販売しています。連結子会社の日佳農葯股份有限公司、Nichino Vietnam Co., Ltd.、Nichino Mexico S. de R.L. de C.V.、非連結子会社のNihon Nohyaku Andica S.A.S.は、台湾、東南アジア、中米で販売しています。また、関連会社の㈱アグロ信州は、当社品の販売先です。連結子会社の㈱ニチノー緑化は、ゴルフ場向け農薬及び家庭園芸用薬剤を販売しています。連結子会社の㈱ニチノーサービスに農薬の生産業務を委託しています。連結子会社のNichino do Brasil Agroquimicos Ltda.は、ブラジルにおける農薬の開発及び登録業務を委託しています。 ・親会社の㈱ADEKAより原料を購入しています。 (2) 農薬以外の化学品事業 ・木材薬品 連結子会社の㈱アグリマートから特約店等を通じて販売しています。 ・医薬品等 外用抗真菌剤、動物用医薬品、飼料添加物等を主として当社が製造し、医薬品メーカー等を通じて販売しています。 (3) その他 ① 造園緑化工事 ・連結子会社の㈱ニチノー緑化は、緑化・造園その他の建設工事の請負、設計、施工、監理を行っています。 ② 不動産の賃貸 ・連結子会社の㈱ニチノーサービスは、不動産の賃貸を行っています。 ③ 農薬物流業務等の請負及び倉庫業 ・連結子会社の㈱ニチノーサービスは、農薬の受注、保管、配送の請負等を行っています。 ④ 作物・環境中の農薬残留分析 ・連結子会社の日本エコテック㈱は、作物、食品、ゴルフ場の排水、河川等に含まれる農薬残留の分析を行っています。 上記の事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,594字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 当社グループは、基本理念に基づき「Global Innovator for Crop & Life 食とくらしのグローバルイノベーター」をビジョンに掲げ、世界中の人々の安全で安定的な食の確保とくらしを守ることを使命とし、新たな価値の創造により持続可能な社会の実現に貢献していきます。 高い安全性と環境への配慮を兼ね備えた優れた化学農薬や非化学農薬を創出することで、安全で安定的な食の確保に貢献します。さらに、これまで培ってきた技術や知見を活かし、人々のくらしを豊かにする新たな製品や価値の創出に取り組み、人類と地球が共生できる社会の実現を目指します。 当社グループの中核事業である農薬事業を取り巻く環境は、世界的な人口増加や新興国の経済発展などを背景とした食料需要の拡大から、グローバルな農薬市場は拡大傾向にあります。一方で、国内では農業従事者の高齢化や後継者不足の深刻化、物流2024年問題などの社会課題に加え、みどりの食料システム戦略等による化学農薬肥料低減目標により、農薬市場は成熟段階にあるものと考えられます。また、創薬難度の高まりと農薬登録要件の増加、ジェネリック農薬との価格競争に加え、地政学リスクの高まりや原料・エネルギー価格の高騰による生産・調達コストの増加など、事業環境は一層厳しさを増しております。 このような事業環境下、ビジョン「Global Innovator for Crop & Life 食とくらしのグローバルイノベーター」を掲げ、当社グループは中期経営計画「Growing Global for Sustainability(GGS)」の2年目となる当連結会計年度(2026年3月期)においては、国内でのコルテバ・アグリサイエンス日本株式会社(以下、「コルテバ社」)製品の拡販やBASFジャパン株式会社(以下、「BASF社」)の果樹分野向け製品の日本国内での販売権取得、Nichino America, Inc.およびNichino Europe Co., Ltd.における過去最高売上高の更新、また自社で開発を進めておりました新規有効成分シベンゾキサスルフィルの日本および韓国における登録申請完了などの成果を上げました。これにより、売上高は1,118億円と過去最高を更新しました。一方で、原材料高騰による収益性低下圧力や、Nichino India Pvt. Ltd.の再建、Sipcam Nichino Brasil S.A.の収益構造改革といった課題が浮き彫りとなりました。 当社グループは、中期経営計画GGSの最終年度(2027年3月期)において、引き続きサステナビリティ経営の推進を成長戦略とし、以下の施策を着実に推進します。 [ビジョン] 「Global Innovator for Crop & Life 食とくらしのグローバルイノベーター」 ・カーボンニュートラルの実現 ・環境調和型製品・技術の継続的な創出 ・サステナブルな社会の実現に貢献 [中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)] 呼称 「Growing Global for Sustainability(GGS)」 数値計画 2027年3月期計画(最終年度) 営業利益   108億円 売上高   1,200億円 ROE   8%以上 海外売上高   900億円 海外売上高比率   75% 設備投資   約80億円(3年間) 研究開発投資   約200億円(3年間) (注)  本資料に記載されている計画値および業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 基本方針・基本戦略 当社は、当社グループの社会における存在意義について改めて検証し、NICHINO グループ理念体系を改定するとともに、基本理念とバリュー、ビジョンについて見直しを行いました。新たにビジョンを「Global Innovator for Crop & Life 食とくらしのグローバルイノベーター」と設定し、中期経営計画では、サステナビリティ経営の推進を成長戦略として、社会全体と当社グループの持続可能性の両立を実現することを目標として事業活動と社会活動を推進します。 具体的には、以下に掲げる施策を着実に推進します。 ・重点品目・新規事業の拡大 ベンズピリモキサン、ピリフルキナゾン、ピラフルフェンエチル、フルベンジアミド、トルフェンピラドを主要重点品目と定め、エリア戦略に基づき拡販に努めます。また、生物農薬や作物保護資材の収益拡大、選択と集中、リソースの最大活用を図ります。販売計画の確実な進捗を図るとともに、国内農薬登録における再評価制度への対応を進めます。 ・原価低減 原体製造の内製化を進め原価低減を図るとともに精緻な生産計画による安定供給体制を確立させます。 ・エリア戦略に基づいた市場拡大 市場規模拡大が期待できるアジア太平洋、中南米を中心に拡販します。さらに今後成長が期待できる中東・アフリカ市場については事業基盤の整備を進めます。また、高単価かつ世界中で栽培されるSpecialty Crop(果樹・野菜)を中心に主要重点品目の登録、拡販を進めます。 ・化学合成 パイプライン化合物(医・動物薬含む)の研究開発を加速します。また、研究開発リソースの選択と集中、グローバル開発・マーケティング戦略の強化、精緻化を進めます。 ・バイオリソース活用 欧州の研究体制を強化し、生物農薬や作物保護資材のポートフォリオ拡大に向けた取り組みを加速させます。また、バイオベース原料を用いた有用化合物の製造に取り組みます。 ・デジタル技術の活用 他のスマート農業ソリューションとの連携を活かした展開および海外展開の組織化を進めます。また、スマート工場プロジェクトの確実な立ち上げを実施します。 ・新たなビジネスモデルの取り込み・創出 外部価値の取り込みも含め、新規事業の育成、創出に積極的に取り組みます。 ・資本収益性の向上 ROE指標の向上を継続し、資本収益性を高めます。 ・キャッシュフローの改善 主に在庫削減による改善を図ります。グローバル(連結・単体)での在庫適正化指標を設定し、計画管理を徹底します。 ・固定費適正化(生産性向上) 管理経費や人件費など効率的な業務遂行により生産性を高め適正化を図ります。また、研究開発リソースの選択と集中や厳格な投資判断により適正化に努めます。 ・気候変動対応 2050年ネットゼロに向けたロードマップの再構築や、Scope3算定の精緻化およびグループ会社支援を進めます。また、GHG排出削減に向けた設備投資と、環境データ管理を実施します。 ・生物多様性への配慮 継続的なイノベーションにより「環境調和型製品*」のポートフォリオ拡大に努めます。 *人畜安全性や環境安全性が相対的に高い当社製品 ・人的資本経営の推進 女性管理職育成に向けた組織・マネジメント基盤の強化、定年・再雇用制度の見直し検討、採用力強化に取り組みます。また、新健康管理システムの導入・展開や、業績考課とサステナビリティ業務目標の紐づけ強化を図ります。 ・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進 当社グループの成長には、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進が必須であるという考えのもと、採用、育成・研修、人財活用、健康経営、職場環境について各指標を定め取り組みます。 ・コンプライアンス・リスクマネジメントの強化 安全基盤強化・安全文化醸成に向けたグループ施策を推進します。また、価値創造プロセスの明確化と重点テーマ選定、DX推進、グローバルITセキュリティポリシーの策定・展開、中小受託取引適正化法への確実な対応と社内研修を実施します。 ・グループ各社に対する監査の強化 グループガバナンス強化に向けた体制の整備と運用、グループ規程の海外展開を進めます。また、監理室と協働した監査体制の強化や立会監査を実施します。 配当方針 累進配当を基本とし、配当性向40%を目安に配当を行います。 当社グループは、サステナビリティ経営の推進を成長戦略とし、継続的なイノベーションの創出を通じて事業戦略をさらに深化します。同時に、カーボンニュートラルの実現に向けた環境経営の高度化、人的資本経営の推進による企業価値の向上に取り組み、サステナブルな社会の実現に貢献します。
事業等のリスク2,109字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社は、グループ全体のリスク管理の基本方針とその管理体制を「日本農薬およびNICHINO グループリスクマネジメント規程」において定め、部門を統括する常勤取締役及び執行役員から構成されるリスクマネジメント委員会を設置し、リスクの把握、リスクの顕在化予防、顕在化したリスクの影響を最小限に留めるリスク発生対処等を行なっています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅したものではありません。 1 経済状況等 当社グループは国内のみならず海外にも輸出し、また販売拠点を有しており、輸出、販売している殆どが農薬製品、農薬用原体であります。このため国内外の政治・経済情勢および農業情勢、市場動向、天候、病害虫の発生状況、公的規制などによって、直接的、間接的な影響を受けます。 2 原材料の調達について 当社グループの事業で用いる農薬原体、原料、副原料等の一部については、コストダウンを推進した結果、特定の地域や購入先に集中する傾向にあり、年間購入総額における中国依存度は高い水準にあります。当社グループでは原材料の調達先の複数化を進めることによりリスクを低減するよう取り組んでいますが、相手国での法規制の強化や購入先の操業事故等により調達に制約を受けた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 3 原材料の価格変動について 当社グループの事業で用いる農薬原料、副原料等の購入価格は、国内、国外の市況、為替相場の変動および原油、ナフサ価格動向などの影響を受けます。業績に及ぼす影響は、購入価格の引下げ、販売価格への転嫁、為替リスクヘッジなどにより極力回避していますが、予期せぬ事態の場合は業績に影響を及ぼす可能性があります。 4 為替の変動について 当社グループの事業には、農薬原体を含む原材料の輸入、製品の輸出とインド、ブラジル、米国などにおける生産、販売が含まれており、外貨建てとしては米ドル、インドルピー、ブラジルレアルが主なものであります。これらの外貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のため円換算されていますが、換算時の為替レートにより元の現地通貨における価値が変わらなかったとしても円換算後の価格が影響を受ける可能性があります。 5 新製品の開発 新製品の開発には、多大な技術的、財務的、人的資源と長い時間を要します。この間の市場環境の変化、技術水準の進捗、規制動向の変化などにより開発の成否、将来の成長と収益性に影響を受ける可能性があります。 6 災害・事故について 当社グループでは安全で安定的な食の確保と豊かな緑と環境を守ることを使命として、国際標準に基づく品質、環境管理システムにて操業、運営しています。しかしながら、大規模地震や台風などの自然災害による生産設備への被害、工場における事故などのトラブルにより工場停止、原料などの供給不足、品質異常などの不測の事態が発生する可能性があります。これらのリスク回避として、厳格な原材料の受け入れ検査、製品の品質チェック、定期的な設備点検などを実施していますが、自然災害、事故などによる影響を完全に排除する保証はなく、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 7 法的規制 当社グループの事業は、国内外での販売、輸出において農薬取締法、通商関連法、独占禁止法、製造物責任法等様々な法規制、政府規制を受けています。当社グループでは、コンプライアンス委員会活動を通じてコンプライアンス強化に努め、適切に対応すべく取り組んでいますが、今後、法的規制を遵守できなかった場合や、規制の強化によっては当社グループの社会的評価や業績に影響を及ぼす恐れがあります。特に近年、農薬に関する法規制が世界的に強化されており、農薬原体等の新規登録の遅延、中止、既存登録の抹消の処分を受けた場合、当社グループの事業展開に支障をきたすとともに業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 8 企業買収・事業投資について 当社グループは、戦略的施策の一環として、グローバルベースで企業買収・事業投資を実施しています。実施に際しては、対象企業や事業について詳細なデューデリジェンスを行い、リスク回避に努めていますが、将来の不確実な経済条件及び経営環境の変化により期待する成果が得られないと判断された場合には、関係会社株式の評価損やのれんの減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 9 訴訟に関わるリスクについて 当社グループは、国内及び海外事業に関連して、取引先や第三者との間で、訴訟その他法定手続きが発生するリスクがあります。重要な訴訟等が提起された場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,960字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) (1) 業績 当連結会計年度における世界経済は、米国では通商政策の動向を背景に先行きの不透明感があったものの、景気の緩やかな拡大が続きました。欧州では、ユーロ圏を中心に景気の持ち直しが見られ、英国においても、緩やかながら景気が回復しました。中国では、不動産市場の停滞が続き、景気は緩やかな減速基調となりました。また、わが国では、雇用・所得環境の改善を背景に回復基調を維持しましたが、中東情勢の緊迫化に伴う原材料価格やエネルギー価格の動向など、外部環境の不確実性については引き続き留意が必要な状況となりました。 農業を取り巻く環境は、世界的な人口増加や新興国における経済発展などを背景とした農産物需要の拡大から、農業生産は引き続き堅調に推移しました。一方、世界の農薬市場は、昨年度に引き続き農家の経済状況が依然として厳しく、農薬価格も低水準が続いたものの、多くの地域で天候条件が回復し、作付面積の拡大に伴い農薬の使用機会が増加したことから、現地通貨ベースでは改善が見られました。 当社グループの主な販売地域に目を転じますと、国内では、気温の高い状態が続いたことにより、カメムシなどの害虫の発生が増加したことに加え、米価高騰による水稲作付面積の増加の影響などから、農薬需要は堅調に推移しました。 北米では、作物別に作付面積の増減がみられたものの、高温・乾燥条件による病害虫の多発などから、農薬需要は堅調に推移しました。中南米では、大豆を始め作付面積が拡大し農薬需要は増加しましたが、ジェネリック農薬など一部品目の価格下落の影響などから、農薬価格は弱含みで推移しました。欧州では、一部地域における天候不順の影響により、農薬需要は弱含みで推移しました。また、アジアでは、インドにおいて一部地域での豪雨の影響により、農薬の散布機会が減少したほか、病害虫の発生が全体として低調に推移したことから、農薬価格および農薬需要は弱含みで推移しました。 このような状況下、当社グループは中期経営計画「Growing Global for Sustainability(GGS)」に取り組み、事業戦略の深化、環境経営の高度化および人的資本経営の推進を行い、社会全体と当社グループの持続可能性の両立を目指しました。 当連結会計年度における主な取り組みとしては、自社で開発を進めておりました新規有効成分シベンゾキサスルフィルについて、日本および韓国における登録申請を完了しました。また、持続的なグループ成長のための事業と収益の拡大を目指し、BASF社の果樹分野向け製品において、日本国内での独占販売を開始しました。さらに、国立研究開発法人理化学研究所環境資源科学研究センターとのオープンイノベーションによる特許出願や、農研機構発ベンチャーである株式会社農研植物病院への出資を通じ、新たな収益源の創出に向けた取り組みを推進しました。 当連結会計年度における当社グループの売上高は、中核事業である農薬事業で、日本国内、北米や欧州での販売が増加したことなどにより、1,118億22百万円(前期比118億55百万円増、同11.9%増)となりました。利益面では、売上高の増加に加え当社の海外向け販売のうち利益率の高い北米や欧州を中心に販売が増加したことにより、営業利益は108億78百万円(前期比23億1百万円増、同26.8%増)となりました。さらに、米国子会社で農薬登録に係るデータ使用に伴う補償金収入が発生したこと、ならびに欧州の関係会社の業績好調により持分法による投資利益が増加したことなどから、経常利益は105億27百万円(前期比34億40百万円増、同48.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は72億28百万円(前期比48億72百万円増、同206.8%増)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりです。 ① 農薬事業 農薬事業の売上高は1,054億55百万円(前期比108億83百万円増、同11.5%増)、セグメント利益(営業利益)は106億66百万円(前期比19億35百万円増、同22.2%増)となりました。 ② 農薬以外の化学品事業 農薬以外の化学品事業の売上高は41億73百万円(前期比6億52百万円増、同18.5%増)、セグメント利益(営業利益)は7億69百万円(前期比2億93百万円増、同61.7%増)となりました。 ③ その他 その他の売上高は21億93百万円(前期比3億19百万円増、同17.0%増)、セグメント利益(営業利益)は4億29百万円(前期比1億12百万円増、同35.3%増)となりました。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度に比べ、27億46百万円増の1,549億62百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ、49億23百万円減の678億69百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ、76億69百万円増の870億93百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ33億76百万円減少し、当連結会計年度末は188億43百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、45億26百万円となりました。これは仕入債務の減少額35億31百万円による資金の減少、法人税等の支払額28億94百万円があったものの、税金等調整前当期純利益を94億68百万円計上したことが主な要因であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、18億51百万円となりました。これは有形固定資産の取得による支出12億37百万円、無形固定資産の取得による支出4億38百万円があったことが主な要因であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は、77億80百万円となりました。これは長期借入金の返済による支出59億19百万円、短期借入金の純減額23億24百万円があったことが主な要因であります。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   67,994   112.9 農薬以外の化学品事業   1,035   148.5 その他   599   110.5 合計   69,629   113.2 (注) 金額は、製品製造原価によっています。 (2) 商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   23,890   143.8 農薬以外の化学品事業   1,464   93.9 その他   77   154.8 合計   25,432   139.5 (注) 金額は、仕入価格によっています。 (3) 受注実績 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   -   -   -   - 農薬以外の化学品事業   -   -   -   - その他   908   157.0   403   208.7 合計   908   157.0   403   208.7 (4) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 農薬事業   105,455   111.5 農薬以外の化学品事業   4,173   118.5 その他   2,193   117.0 合計   111,822   111.9 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。 2 販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容 当社グループの中核事業である農薬事業を取り巻く環境は、世界的な人口増加や新興国の経済発展などを背景とした食料需要の拡大から、グローバルな農薬市場は拡大傾向にあります。一方で、国内では農業従事者の高齢化や後継者不足の深刻化、物流2024年問題などの社会課題に加え、みどりの食料システム戦略等による化学農薬肥料低減目標により、農薬市場は成熟段階にあるものと考えられます。また、創薬難度の高まりと農薬登録要件の増加、ジェネリック農薬との価格競争に加え、地政学リスクの高まりや原料・エネルギー価格の高騰による生産・調達コストの増加など、事業環境は一層厳しさを増しております。 このような状況下、当社グループは中期経営計画「Growing Global for Sustainability(GGS)」に取り組み、事業戦略の深化、環境経営の高度化および人的資本経営を推進し、社会全体と当社グループの持続可能性の両立を目指しました。当連結会計年度における当社グループの売上高は1,118億22百万円(前期比118億55百万円増、同11.9%増)となりました。利益面では、営業利益は108億78百万円(前期比23億1百万円増、同26.8%増)、経常利益は105億27百万円(前期比34億40百万円増、同48.6%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は72億28百万円(前期比48億72百万円増、同206.8%増)となりました。 なお、セグメント別の業績は以下のとおりです。 (農薬事業) 国内農薬販売では、米価高騰による生産意欲の高まりから水稲栽培面積が増加し、主力自社開発品目をはじめとした水稲向け製品の販売が好調に推移しました。加えて、コルテバ社の製品の拡販やBASF社の果樹分野向け製品の日本国内での販売開始により、国内販売全体の売上高は前年同期を上回りました。 海外農薬販売では、北米において、主力分野の果樹に加え、ナッツ類における当社製品の技術普及活動が奏功し、販売シェアが拡大しました。なかでも当社製品の主要市場である米国カリフォルニア州では、2026年2月下旬から3月にかけて気温が大きく上昇した影響により、果樹等の生育が早まるとともに害虫の発生が増加しました。これにより、殺虫剤ブプロフェジンおよび殺虫剤フェンピロキシメートの販売が伸長しました。加えて、カナダの同業者向け販売において除草剤ピラフルフェンエチルが好調に推移し、Nichino America, Inc.は過去最高の売上高となりました。中南米では、ブラジルにおいて流通在庫の適正化を推進しましたが、農産物相場の低迷やジェネリックの攻勢により農薬価格が低下したことに加え、低温多雨による病害虫の少発生により、Sipcam Nichino Brasil S.A.の売上高が前年同期比で減少しました。欧州では、バイエル社向けフルベンジアミド原体販売が増加しました。また、前述のとおり欧州の農薬需要は弱含みで推移したものの、果樹・野菜向けの当社製品の技術普及活動が奏功し、Nichino Europe Co., Ltd.においても、果樹やばれいしょ向けの除草剤ピラフルフェンエチルなどの販売が好調に推移したことに加え、Interagro (UK) Ltd.の経営を統合し英国・アイルランドでの直販を本格化したことにより、過去最高の売上高となりました。 アジアでは、西アジアにおいて多雨による散布機会逸失により販売が伸び悩んだものの、Nichino India Pvt. Ltd.においては同業者向け販売が増加したことから前年同期比で売上高が増加しました。これらにより、海外販売全体の売上高は前年同期を上回りました。 以上の結果、農薬事業の売上高は1,054億55百万円(前期比108億83百万円増、同11.5%増)、セグメント利益(営業利益)は、106億66百万円(前期比19億35百万円増、同22.2%増)となりました。 (農薬以外の化学品事業) 化学品事業では、シロアリ薬剤分野の販売が堅調に推移しました。医薬品事業では、国内の爪白癬向けなどで外用抗真菌剤ルリコナゾールの販売が堅調に推移しました。 以上の結果、農薬以外の化学品事業の売上高は41億73百万円(前期比6億52百万円増、同18.5%増)、セグメント利益(営業利益)は7億69百万円(前期比2億93百万円増、同61.7%増)となりました。 (その他) 緑化造園工事事業では、造園工事の受注が好調に推移し売上高が増加しました。 分析事業では、食品分野等の受注が伸長した結果、売上高が増加しました。 以上の結果、その他の売上高は21億93百万円(前期比3億19百万円増、同17.0%増)、セグメント利益(営業利益)は4億29百万円(前期比1億12百万円増、同35.3%増)となりました。 (2) 目標とする経営指標の達成状況等 当社グループは、ビジョン「Global Innovator for Crop & Life 食とくらしのグローバルイノベーター」を掲げ、世界中の人々の安全で安定的な食の確保とくらしを守ることを使命とし、新たな価値の創造により持続可能な社会の実現に貢献していきます。 事業活動と社会活動の両立を推進することで、新たな価値の創造による安全性の高い、環境に配慮した優れた化学農薬や非化学農薬を創出し、安全で安定的な食の確保に貢献するとともに、これまで培われた技術を、人々のくらしを豊かにする新製品の創出へと価値を創造し、人類と地球が共生できる社会の実現を目指します。 当社グループは、サステナビリティ経営を推進し、新たな価値の創造を持続的に可能とする企業グループを目指し、業績の向上に努め、公正で活力のある事業活動を通じて社会的責任を果たし、社会に貢献することを目指します。 当社グループの将来のありたい姿では、収益性の強化を重視し、2030年度に営業利益率10%以上、売上高1,650億円超、ROE10%以上を目指しております。その先にはビジョンに掲げた「食とくらしのグローバルイノベーター」として売上高3,000億円超の、サステナブルな社会の実現に貢献するグローバルカンパニーとなることを目標としております。 2025年3月期を初年度とする中期経営計画「Growing Global for Sustainability(GGS)」においては、最終年度となる2027年3月期の計画数値として売上高1,200億円、営業利益108億円を設定し、サステナビリティ経営の推進を成長戦略とし、社会全体と当社グループの持続可能性の両立を実現することを目標に事業活動を推進してまいります。 2年目となる当連結会計年度においては、自社で開発を進めておりました新規有効成分シベンゾキサスルフィルについて、日本および韓国における登録申請を完了しました。また、持続的なグループ成長のための事業と収益の拡大を目指し、BASF社の果樹分野向け製品において、日本国内での独占販売を開始しました。さらに、国立研究開発法人理化学研究所環境資源科学研究センターとのオープンイノベーションによる特許出願や、農研機構発ベンチャーである株式会社農研植物病院への出資を通じ、新たな収益源の創出に向けた取り組みを推進しました。加えて環境経営の高度化や人権経営の推進が順調に進捗するなど、サステナビリティ経営の強化に一定の成果を上げることができました。また、株式会社ADEKAとの資本業務提携によるシナジーを早期に創出し発揮するべく活動を推進してきました。 当連結会計年度においては、期初の計画値として売上高1,075億円および営業利益80億円を設定し、業績向上に努めてまいりました。前述の中核事業である農薬事業で、日本国内、北米や欧州での販売が増加したことなどにより、過去最高の売上高を計上しました。売上高の増加及び当社の海外向け販売に関し利益率の高い北米や欧州を中心に売上が増加したことにより、営業利益は期初の計画数値を上回りました。 (3) 財政状態の状況 ①事業全体の状況 当連結会計年度末の総資産は、棚卸資産が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ、27億46百万円増の1,549億62百万円となりました。 負債につきましては、短期借入金及び長期借入金が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ、49億23百万円減の678億69百万円となりました。 純資産につきましては、前連結会計年度末と比べ、76億69百万円増の870億93百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ、4.1%増の54.9%になりました。 ②セグメント情報に記載された区分ごとの状況 当連結会計年度末のセグメント資産は、前期末に比べ82億5百万円増加し、1,443億40百万円となりました。 (農薬事業) 当連結会計年度末のセグメント資産は、前期末に比べ81億54百万円増加し、1,395億13百万円となりました。 (農薬以外の化学品事業) 当連結会計年度末のセグメント資産は、前期末に比べ1億64百万円増加し、28億64百万円となりました。 (その他) 当連結会計年度末のセグメント資産は、前期末に比べ1億13百万円減少し、19億62百万円となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(業績等の概要) (3) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④資本の財源および資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、新剤開発・登録等にかかる研究開発費や開発途中の剤の生産設備の設置及び既存剤の生産効率化にかかる設備投資であり、これらを主に自己資金並びに金融機関からの借入金により調達しています。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は188億43百万円であり、十分な手元流動性を確保しています。 ⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しています。連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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